JP2010121597A - 尿素水溶液の分散装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で尿素水溶液を良好に分散することができる尿素水溶液の分散装置を提供する。
【解決手段】噴射された尿素水溶液を分散させる尿素水溶液の分散装置5において、尿素水溶液の噴射位置よりも排気の流れ方向Fの下流側に設けられて、流れ方向Fの幅Wを持つ複数の板部6を備え、複数の板部6が上下方向に間隔Sを開けて並べられている。
【選択図】図2
【解決手段】噴射された尿素水溶液を分散させる尿素水溶液の分散装置5において、尿素水溶液の噴射位置よりも排気の流れ方向Fの下流側に設けられて、流れ方向Fの幅Wを持つ複数の板部6を備え、複数の板部6が上下方向に間隔Sを開けて並べられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、排気通路内に噴射された尿素水溶液を分散させる尿素水溶液の分散装置に関する。
排気通路に設けられた触媒によって排気中の窒素酸化物を還元させるために、その触媒に適した燃料(炭化水素)や尿素水溶液等の還元剤を供給することが広く行われている。こうした還元剤の触媒への供給の偏りを抑制するため、還元剤を排気通路内で分散させる分散装置が設けられることがある。例えば、排気通路を横切る複数の傾斜板を回動自在に設け、排気流速によって傾斜板の傾き角を変更するようにした分散装置が知られている(特許文献1)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜4が存在する。
特許文献1の分散装置は、傾斜板の傾き角を変更するための機構等が必要であり構造が複雑で部品点数が増加する問題がある。
そこで、本発明は、簡易な構成で尿素水溶液を良好に分散することができる尿素水溶液の分散装置を提供することを目的とする。
本発明の分散装置は、内燃機関の排気通路に設けられ、アンモニアを用いて排気中の窒素酸化物を還元できる排気浄化触媒と、前記排気浄化触媒に供給するアンモニアを発生させる尿素水溶液を前記排気浄化触媒の上流に噴射する噴射手段とを備えた排気浄化装置に適用され、前記噴射手段が噴射した尿素水溶液を前記排気通路内に分散させる尿素水溶液の分散装置において、前記噴射手段よりも排気の流れ方向の下流側に設けられて、前記流れ方向の幅を持つ複数の板部を備え、前記複数の板部が前記排気通路を横切る方向に間隔を開けて並べられているものである(請求項1)。
この分散装置によれば、複数の板部が排気の流れ方向の幅を持っているので、排気に触れる表面積を稼ぐことができる。そのため、複数の板部が排気の熱や噴射された尿素水溶液をより多く捉えることができる。従って、排気熱により複数の板部が熱せられ易く、熱せられた複数の板部に尿素水溶液が接触し易いので、複数の板部に接触した尿素水溶液の蒸発を促進できる。このため、複数の板部を排気通路を横切る方向に並べるという簡易な構成で、尿素水溶液を微粒子化或いは蒸気化した状態で排気通路内に分散させることができる。これにより、尿素水溶液の分解が促進されてアンモニアが発生し易くなるので、排気浄化触媒による窒素酸化物の浄化効率が向上する。なお、板部の数は複数であれば十分であり幾つであっても構わない。
本発明の分散装置の一態様において、前記複数の板部は、前記幅と同幅の帯状の板材が長手方向に複数回折り返されることにより構成されてもよい(請求項2)。この態様によれば、帯状の板材を複数回折り返すことにより複数の板部が構成されるため、互いに別部品である複数の板部を設ける場合と比べて部品点数の増加を抑えることができる。例えば、溶接を利用して複数の板部を排気通路に取り付ける際には、互いに別部品である複数の板部を溶接する場合に比べて溶接箇所を削減することができる。従って、この態様によれば、取付け工数を低減できる利点がある。
本発明の分散装置の一態様において、前記複数の板部の少なくとも一つには、一対の切り込み間に挟まれた部位が折り返された折り返し部が設けられていてもよい(請求項3)。これにより、板部の接触面積を拡大することができるし、板部に衝突した排気の流れを変化させることもできる。また、切り込みの長さ及び間隔を適宜調整することにより、折り返し部の大きさを容易に調整できる。そのため、排気の流れを変化させる自由度を高めることが容易になる。
本発明の分散装置の一態様において、前記噴射手段による尿素水溶液の噴射方向が前記板部の板厚方向に対して傾斜しており、前記複数の板部の少なくとも一つには、前記噴射手段が尿素水溶液を噴射する側に突出して前記流れ方向を横切る方向に延びる複数のリブが設けられてもよい(請求項4)。また、本発明の分散装置の一態様において、前記噴射手段による尿素水溶液の噴射方向が前記板部の板厚方向に対して傾斜しており、前記複数の板部の少なくとも一つは、前記噴射手段が尿素水溶液を噴射する側に凸となるように前記流れ方向に関して湾曲してもよい(請求項5)。これらの態様によれば、複数の板部に付着した尿素水溶液に対する排気の当たりを強めることができるため、尿素水溶液の蒸発を促進できる。また、噴射された尿素水溶液の方向を変化させることができるため、尿素水溶液の濃度が低くなりがちな領域に尿素水溶液を導くことができるため、尿素水溶液の偏りを抑制できる。
以上説明したように、本発明によれば、排気の流れ方向に幅を持つ複数の板部が排気通路を横切る方向に並べられていることにより、尿素水溶液を微粒子化或いは蒸気化した状態で排気通路内に分散させることができる。
図1は本発明の一形態に係る分散装置が適用された内燃機関の排気系の要部を模式的に示している。内燃機関1の排気通路2には排気浄化触媒3が設けられている。排気浄化触媒3はいわゆる尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)タイプの触媒として構成されており、アンモニアを用いて排気中の窒素酸化物を還元することができる。排気浄化触媒3にアンモニアを供給するため、排気通路2にはアンモニアの発生源である尿素水溶液を排気通路2内に噴射する噴射手段としての噴射弁4が設けられている。
噴射弁4から噴射された尿素水溶液を排気通路2内に分散させるため、噴射弁4と排気浄化触媒3との間には分散装置5が設けられている。分散装置5は噴射弁4よりも排気の流れ方向Fの下流側に設けられている。
図2は分散装置5の詳細を示した斜視図、図3は分散装置5の正面図、図4は図3の矢印IVの方向から分散装置5を見た状態を示した側面図である。これらの図に示すように、分散装置5は流れ方向Fの幅Wを持つ複数の板部6を備えており、これらの板部6は排気通路2内に配置できる取付けパイプ7に溶接にて取り付けられている。図3のX印は溶接箇所を示している。複数の板部6は排気通路2を横切る方向(図2〜3の上下方向)に間隔Sを開けて互いに平行に並べられている。なお、板部6間の間隔Sは図示のように全て等しくてもよいし、部分的に異ならせてもよい。
図2及び図3から明らかなように、複数の板部6は一枚の帯状の板材60を折り曲げることにより構成されており、隣接する板部6同士は接続部8を介在させて繋がっている。図5は板材60の加工方法を説明する説明図である。図5に示すように、板材60は板部6と同幅Wを持っている。板材60を接続部8を境界として互い違いに長手方向に折り返すことにより複数の板部6を構成することができる。
各板部6の上流側端部6aの位置は、噴射弁4による尿素水溶液の噴射位置4a(図1参照)よりも排気の流れ方向の下流側に位置している。そして、図4に示したように噴射弁4の噴射方向Faは、板部6の板厚方向Ftに対して傾斜している(図1も参照)。
本形態の分散装置5によれば、複数の板部6が排気の流れ方向Fの幅Wを持っているので、排気に触れる表面積を稼ぐことができる。そのため、複数の板部6が排気の熱や噴射された尿素水溶液をより多く捉えることができる。従って、排気熱により複数の板部6が熱せられ易く、熱せられた複数の板部6に尿素水溶液が接触し易いので、複数の板部6に接触した尿素水溶液の蒸発を促進できる。このため、尿素水溶液を微粒子化或いは蒸気化した状態で排気通路2内に分散させることができる。これにより、尿素水溶液の分解が促進されてアンモニアが発生し易くなるので、排気浄化触媒3による窒素酸化物の浄化効率が向上する。
本発明は上記の形態に限定されず、種々の形態にて実施することができる。上記の形態では各板部6は均一な平面状に構成されているが一例にすぎない。例えば、図6に示すように、複数の板部6の少なくとも一つに、一対の切り込み9間に挟まれた部位が折り返された折り返し部10が設けられていてもよい。折り返し部10を設けることにより、板部6の接触面積を拡大することができるし、板部6に衝突した排気の流れを変化させることもできる。また、切り込み9の長さ及び間隔を適宜調整することにより、折り返し部10の大きさを容易に調整できる。そのため、排気の流れを変化させる自由度を高めることが容易になる。
また、図7に示すように、板部6を流れ方向Fに関して湾曲させることもできる。即ち、図7の各板部6は、噴射手段4が尿素水溶液を噴射する側(図の上側)に凸となるように流れ方向Fに関して湾曲している。なお、湾曲させるのは複数の板部6のうちの一部でもよい。図7の形態によれば、噴射された尿素水溶液Lの方向を矢印で示すように板部6で変化させることができるため、噴射方向の反対側のように尿素水溶液の濃度が低くなりがちな領域ARに尿素水溶液を導くことができるため、尿素水溶液の偏りを抑制できる。
また、図8に示すように、板部6に複数のリブ12を設けてもよい。リブ12は、噴射手段4が尿素水溶液を噴射する側(図の上側)に突出して流れ方向Fを横切る方向(図の紙面と直交する方向)に延びている。このようなリブ12を設けることにより、図7の形態と同様な効果を得ることができる。
1 内燃機関
2 排気通路
3 排気浄化触媒
4 噴射弁(噴射手段)
5 分散装置
6 板部
9 切り込み
10 折り返し部
12 リブ
60 板材
F 排気の流れ方向
Fa 噴射方向
Ft 板厚方向
2 排気通路
3 排気浄化触媒
4 噴射弁(噴射手段)
5 分散装置
6 板部
9 切り込み
10 折り返し部
12 リブ
60 板材
F 排気の流れ方向
Fa 噴射方向
Ft 板厚方向
Claims (5)
- 内燃機関の排気通路に設けられ、アンモニアを用いて排気中の窒素酸化物を還元できる排気浄化触媒と、前記排気浄化触媒に供給するアンモニアを発生させる尿素水溶液を前記排気浄化触媒の上流に噴射する噴射手段とを備えた排気浄化装置に適用され、前記噴射手段が噴射した尿素水溶液を前記排気通路内に分散させる尿素水溶液の分散装置において、
前記噴射手段よりも排気の流れ方向の下流側に設けられて、前記流れ方向の幅を持つ複数の板部を備え、前記複数の板部が前記排気通路を横切る方向に間隔を開けて並べられていることを特徴とする尿素水溶液の分散装置。 - 前記複数の板部は、前記幅と同幅の帯状の板材が長手方向に複数回折り返されることにより構成されている請求項1に記載の分散装置。
- 前記複数の板部の少なくとも一つには、一対の切り込み間に挟まれた部位が折り返された折り返し部が設けられている請求項1又は2に記載の分散装置。
- 前記噴射手段による尿素水溶液の噴射方向が前記板部の板厚方向に対して傾斜しており、
前記複数の板部の少なくとも一つには、前記噴射手段が尿素水溶液を噴射する側に突出して前記流れ方向を横切る方向に延びる複数のリブが設けられている請求項1又は2に記載の分散装置。 - 前記噴射手段による尿素水溶液の噴射方向が前記板部の板厚方向に対して傾斜しており、
前記複数の板部の少なくとも一つは、前記噴射手段が尿素水溶液を噴射する側に凸となるように前記流れ方向に関して湾曲している請求項1又は2に記載の分散装置。
Priority Applications (1)
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JP2008298285A JP2010121597A (ja) | 2008-11-21 | 2008-11-21 | 尿素水溶液の分散装置 |
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Country Status (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9546607B2 (en) | 2012-03-23 | 2017-01-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Variable valve device of internal combustion engine |
JP2018109406A (ja) * | 2017-01-05 | 2018-07-12 | エーバーシュペッヒャー・エグゾースト・テクノロジー・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー・カーゲー | 排ガス装置 |
JP2020183724A (ja) * | 2019-05-08 | 2020-11-12 | Hkt株式会社 | 混合装置 |
WO2023145671A1 (ja) * | 2022-01-28 | 2023-08-03 | 株式会社 三五 | 還元剤気化装置 |
-
2008
- 2008-11-21 JP JP2008298285A patent/JP2010121597A/ja active Pending
Cited By (7)
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CN108278143A (zh) * | 2017-01-05 | 2018-07-13 | 埃贝斯佩歇排气技术有限责任两合公司 | 排气设备 |
US10577997B2 (en) | 2017-01-05 | 2020-03-03 | Eberspächer Exhaust Technology GmbH & Co. KG | Exhaust system |
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WO2023145671A1 (ja) * | 2022-01-28 | 2023-08-03 | 株式会社 三五 | 還元剤気化装置 |
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