JP2010119765A - 酸素濃縮器 - Google Patents

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Abstract

【課題】酸素濃縮器の筐体内の空間を効率的に利用して酸素濃縮器のサイズを小型化すること。
【解決手段】酸素濃縮器10は、筐体100内のコンプレッサ104により生成された圧縮空気から高濃度酸素を得る。コンプレッサベース部150は、コンプレッサ104を筐体100の底部141上に固定する。コンプレッサベース部150は、台座152および振動吸収体154a、156、158を有する。台座152は、底部141上に設けられ、コンプレッサ104を上部に載置する。振動吸収体154a、156、158は、台座152に設けられ、コンプレッサ104の振動を吸収する。台座152は、コンプレッサ冷却風を筐体100の外部に排気する排気部160を内部に有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気を導入して高濃度の酸素を放出する酸素濃縮器に関する。
酸素濃縮器は主として、呼吸器疾患の患者が在宅で酸素を吸入する在宅酸素療法(HOT:home oxygen therapy)において使用される。
酸素濃縮器は、加圧空気に対して窒素を吸着し減圧空気に対して窒素を脱着する性質を持つ吸着剤(例えば、ゼオライト)が充填された、シーブベッド(吸着塔)を備えている。酸素濃縮器は、フィルタおよび吸気タンクを通して取り込んだ室内の空気をコンプレッサにより圧縮し、この圧縮空気を加減圧の切替えを繰り返しながらシーブベッドに通過させることにより、圧縮空気から高濃度酸素と窒素富化空気とを分離し、さらに、高濃度酸素を加湿する。加湿後の高濃度酸素は、使用時に患者が装着する鼻腔カニューラを介して患者体内に供給される。窒素富化空気は、酸素濃縮器の筐体内に設けられた排気路を通って室内に排気される。
酸素濃縮器の使用中、コンプレッサは発熱するため、冷却が必要である。よって、筐体内は、コンプレッサの収容空間が他の部品の収容空間から隔てられるよう構成され、さらに、筐体内には、コンプレッサの収容空間に冷却風を送るための送風機構が設けられる。コンプレッサを通過した冷却風は、窒素富化空気と同様、筐体内に設けられた排気路を通って室内に排気される。
窒素富化空気および冷却風の排気は、排気音の発生を伴うが、排気路を介して行われることにより吸音効果が発揮され、排気音が低減される。
例えば特許文献1に記載された酸素濃縮器においては、冷却用ファンからコンプレッサに吹き付けられた冷却風が、コンプレッサ収容空間内に放出された窒素富化空気とともに、同じ排気路を通って排気される。
特開2004−188123号公報
しかしながら、上記従来の酸素濃縮器においては、コンプレッサ収容空間と排気路とが別々の箱体において形成されている。これらの箱体は互いに隣接配置されて筐体内に収容されているが、奥行きが互いに異なるため、筐体内には無駄な空間が形成される。したがって、酸素濃縮器の小型化には一定の限界がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、筐体内の空間を効率的に利用してサイズを小型化することができる酸素濃縮器を提供することを目的とする。
本発明の酸素濃縮器は、収容室内のコンプレッサにより生成された圧縮空気から高濃度酸素を得る酸素濃縮器において、前記コンプレッサを前記収容室の底部上に固定する固定部を有し、前記固定部は、前記底部上に設けられ、前記コンプレッサを上部に載置する台座と、前記台座に設けられ、前記コンプレッサの振動を吸収する振動吸収体と、を有し、前記台座は、コンプレッサ冷却風を前記収容室の外部に排気する排気部を内部に有する、構成を採る。
本発明によれば、酸素濃縮器の筐体内の空間を効率的に利用して酸素濃縮器のサイズを小型化することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明の一実施の形態に係る酸素濃縮器の全体構成について、図1および図2を用いて説明する。図1は、酸素濃縮器の内部構成を概略的に示す図であり、図2は、酸素濃縮器の背面部側の斜視図である。
図1に示されるように、酸素濃縮器10は、酸素濃縮器筐体(以下「筐体」と略記する)100の内部に、風路ケース101、ヘパフィルタ102、吸気タンク103、コンプレッサ104、冷却パイプ105、マニホールド108、第1および第2の切替弁109A、109B、第1および第2のシーブベッド(吸着塔)110、111、製品タンク112、均圧弁113、パージオリフィス114、消音器115、圧力センサ116、レギュレータ117、止め弁118、酸素センサ119、バクテリアフィルタ120、流量制限オリフィス121、圧力センサ122、流量センサ123、チューブ124、およびブロワ126A、126Bを配置している。すなわち、筐体100は、上記各部を収容する収容室を構成する。筐体100の外面部には、酸素出口125が設けられているほか、吸気口としての開口部127と排気口としての開口部128とが形成されている。
また、図2に示されるように、酸素濃縮器10は据置型である。つまり、酸素濃縮器10は、設置されるときには筐体100の底部141が設置場所の床面に密着するように構成されている。このため、酸素濃縮器10においては、排気口としての開口部128は、底部141に設けられず、背面部140に設けられている。酸素出口125は、使い勝手を考慮して筐体100の上面部142に設けられている。
なお、本実施の形態では、開口部128として二つの開口部128a、128bを設けているが、開口部数は一つであっても三つ以上であってもよい。また、開口部128を背面部140以外の外面部に設けてもよい。
また、酸素濃縮器10は、CPU(central processing unit)、制御プログラムを格納した記憶媒体としてのROM(read only memory)、および作業用メモリとしてのRAM(random access memory)等を有する(いずれも図示せず)。CPUは、制御プログラムを実行することにより、コンプレッサ104やマニホールド108を含めた各部の動作を制御する。
風路ケース101は、筐体100に接して設けられている。風路ケース101は、筐体100の外部の空気を原料空気として、図示されない開口部から筐体100内に導入する。ヘパフィルタ102は、風路ケース101が導入した空気からゴミや埃等の空中浮遊粒子を除去する。
吸気タンク103は、ヘパフィルタ102で空中浮遊粒子が除去された原料空気を、後段のコンプレッサ104の吸気のために収容する。吸気タンク103は、いわゆる膨張型消音器として機能し、配管断面積の変化による反射により、原料空気の吸気側へと伝達するコンプレッサ104の動作音に対して、消音効果を発揮する。
コンプレッサ104は、吸気タンク103に収容された原料空気を圧縮して圧縮空気を生成し、生成された圧縮空気を冷却パイプ105経由でマニホールド108に送る。ここで、コンプレッサ104は駆動時に発熱するため、生成される圧縮空気やコンプレッサ104の周囲の空気は加熱される。冷却パイプ105は、圧縮空気を冷却しつつマニホールド108に送る。
コンプレッサ104は、図示されないコンプレッサベース部に載置されて筐体100の底部141上に固定される。コンプレッサベース部の構成については後述する。
マニホールド108は、冷却パイプ105からの圧縮空気を第1および第2のシーブベッド110、111に交互に切り替えて送り、第1および第2のシーブベッド110、111からの窒素富化空気を交互に切り替えて消音器115に送るための多岐管である。マニホールド108は、三方弁である第1および第2の切替弁109A、109Bを有する。マニホールド108は、第1および第2の切替弁109A、109Bの状態を制御することにより、例えば10秒間隔で、圧縮空気および窒素富化空気のマニホールド108内の流路の切替えを行う。
具体的には、例えば、マニホールド108は、図1に示すように、第1の切替弁109Aを用いて、第1のシーブベッド110とコンプレッサ104との間の管路を開放し、第1のシーブベッド110と消音器115との間の管路を閉鎖する。同時に、マニホールド108は、第2の切替弁109Bを用いて、第2のシーブベッド111とコンプレッサ104との間の管路を閉鎖し、第2のシーブベッド111と消音器115との間の管路を開放する。この場合、コンプレッサ104からの圧縮空気は矢印108Aの方向で第1のシーブベッド110に送られ、消音器115には矢印108Bの方向で第2のシーブベッド111からの窒素富化空気が送られる。
また、マニホールド108は、第1の切替弁109Aを用いて、第1のシーブベッド110とコンプレッサ104との間の管路を閉鎖し、第1のシーブベッド110と消音器115との間の管路を開放する。同時に、マニホールド108は、第2の切替弁109Bを用いて、第2のシーブベッド111とコンプレッサ104との間の管路を開放し、第2のシーブベッド111と消音器115との間の管路を閉鎖する。この場合、コンプレッサ104からの圧縮空気は第2のシーブベッド111に送られ、消音器115には第1のシーブベッド110からの窒素富化空気が送られる。
第1および第2のシーブベッド110、111は、マニホールド108を介して送られてきた圧縮空気から、高濃度酸素をそれぞれ分離する。この分離は、第1および第2のシーブベッド110、111に充填されたゼオライトの働きにより実現される。ゼオライトは、加圧空気に対しては窒素および水分を吸着し、減圧空気に対しては吸着している窒素および水分を脱着する性質を有する吸着剤である。第1および第2のシーブベッド110、111は、コンプレッサ104と通じているとき、コンプレッサ104から送られてきた圧縮空気から高濃度酸素を分離して後段の製品タンク112に送る。そして、第1および第2のシーブベッド110、111は、消音器115と通じているとき、圧縮空気から吸着した窒素および水分を多く含む窒素富化空気を消音器115に送る。
第1および第2のシーブベッド110、111から放出される高濃度酸素の酸素濃度は、吸脱着の繰り返し回数や吸脱着時間等を変更することにより、例えば40%〜90%程度の範囲で調整することができる。なお、ゼオライトは窒素のみならず水分をも吸着するので、第1および第2のシーブベッド110、111から放出される高濃度酸素は極めて乾燥している(例えば、湿度0.1%〜0.2%)。第1および第2のシーブベッド110、111に充填されるゼオライトは、結晶中に微細孔を持つアルミノ珪酸塩(例えば、アルカリ土類金属を含む結晶性含水アルミノ珪酸塩)からなる多孔質材料であり、市販されている各種のゼオライトを使用することができる。
製品タンク112は、第1および第2のシーブベッド110、111に、マニホールド108が接続する側とは反対側の部分で接続されており、第1および第2のシーブベッド110、111により圧縮空気から分離して得られた高濃度酸素を収容する。製品タンク112は、例えば、一端が第1のシーブベッド110に、他端がシーブベッド111にそれぞれ連結された、コの字形状を有している。均圧弁113は、製品タンク112の両端部分の圧力をこれらが同一となるように調整する。パージオリフィス114は、第1および第2のシーブベッド110、111の脱着の際の二次浄化を行うために、製品タンク112の両端部分の間で高濃度酸素を通過させる。
消音器115は、第1および第2のシーブベッド110、111からマニホールド108を介して送られてきた窒素富化空気を内部に導入可能な筒体であり、その内部には、窒素富化空気排気時の騒音を低減するための手段(図示せず)が設けられている。消音器115は、筒体内部に送られてきた窒素富化空気を、窒素富化空気排気口115Aから筐体100内に排気する。排気された窒素富化空気は、筐体100内に設けられた排気路(図示せず)を通って開口部128に導かれ、開口部128から筐体100外に排気される(矢印f参照)。
圧力センサ116は、製品タンク112からレギュレータ117に送られる高濃度酸素の圧力を検出する。レギュレータ117は、圧力センサ116の検出結果と予め設定された圧力とを比較してこれらが同一の値となるように、高濃度酸素の圧力のフィードバック制御を行う。
止め弁118は、閉鎖することにより、レギュレータ117から圧力調整されて送られる高濃度酸素の流れを止める。止め弁118は、例えば、高濃度酸素の供給を停止する操作が行われたとき、あるいは酸素濃縮器10への電源供給が停止されたときに閉鎖して、機器内に残留した高濃度酸素の流出を止める。
酸素センサ119は、止め弁118からバクテリアフィルタ120に送られる高濃度酸素の酸素濃度を検出する。バクテリアフィルタ120は、細菌類を捕集することにより、流路を流れる高濃度酸素を除菌する。流量制限オリフィス121は、バクテリアフィルタ120を通って送られる高濃度酸素の流路を絞ることにより、高濃度酸素の流量を制限する。流量制限オリフィス121の絞り具合は、筐体100に設けられた、例えばボタンやつまみを有する操作部(図示せず)の操作内容と連動して調整される。
圧力センサ122は、流量制限オリフィス121から流量センサ123に送られる高濃度酸素の圧力を検出する。流量センサ123は、流量制限オリフィス121を通って送られる高濃度酸素の流量を検出する。圧力センサ122で検出された高濃度酸素の圧力および流量センサ123で検出された高濃度酸素の流量を継続的にメモリ(図示せず)に記憶することによって、予めなされた設定の通りに高濃度酸素が処理されているか否かをモニタリングすることができる。
チューブ124は、高濃度酸素の流路を形成し、高濃度酸素を酸素出口125まで供給する。チューブ124の一部分は、加湿チューブ124Aにより構成されている。加湿チューブ124Aは、中空糸膜等のような水分透過膜からなるものであり、外表面上の気体から水分を取り込み、内部を流れる高濃度酸素に水分を与える。なお、本実施の形態では加湿チューブ124Aを一本だけ用いているが、複数本の加湿チューブ124Aを用いてもよい。
ここで、加湿チューブ124Aは、コンプレッサ104および冷却パイプを冷却するための冷却風(以下「コンプレッサ冷却風」という)の流れにおいてブロワ126A、126Bよりも上流側に配設されている。このため、開口部128から筐体100内に導入された後であって吸込部130A、130Bから吸い込まれる前の空気が、加湿チューブ124Aに当てられる。これにより、加湿チューブ124A内を流れる高濃度酸素に与えられる水分は、コンプレッサ冷却風から採取されるため、高濃度酸素を加湿するために別途ファン等の送風手段を設ける必要がない。
このように、加湿チューブ124Aに向けて送風する送風手段を別途用いることなく、加湿チューブ124Aに風を当てて高濃度酸素を加湿することができるため、部品点数の増加および騒音の増大を伴うことなく、高濃度酸素の加湿を行うことができる。
また、加湿チューブ124Aには、吐出部131A、131Bから吐出された後の比較的高圧の空気ではなく、吸込部130A、130Bから吸い込まれる前の比較的低圧の空気が当てられる。このため、加湿チューブ124Aに掛かる圧力が軽度となり、加湿チューブ124Aの劣化を軽減することができる。
酸素出口125は、チューブ124から送られてきた高濃度酸素を、患者に供給するために排気する。酸素出口125には、酸素マスクや鼻腔カニューラが設けられたチューブ(図示せず)が接続され、このチューブを通じて高濃度酸素が患者に供給される。
ブロワ126A、126Bは、駆動中に発熱するコンプレッサ104やコンプレッサ104の後段に設けられている冷却パイプ105を冷却するために設けられる。ブロワ126A、126Bは、筐体100内の空気を吸込部130A、130Bから吸い込んで、吸い込んだ空気を圧縮して吐出部131A、131Bから吐出することにより、送風を行う。
ブロワ126A、126Bが送風を行うとき、筐体100内にはコンプレッサ冷却風の流れが発生する。すなわち、筐体100外の空気が開口部127から筐体100内に導入され(矢印a参照)、導入された空気が吸込部130A、130Bから吸い込まれ(矢印b参照)、吸い込まれた空気が吐出部131A、131Bから吐出され(矢印c参照)、吐出された空気がコンプレッサ104や冷却パイプ105に送られる(矢印d参照)。コンプレッサ104や冷却パイプ105を通過する際にコンプレッサ104や冷却パイプ105から熱を奪った空気は、筐体100内に設けられた排気路(図示せず)を通って開口部128に送られ、開口部128から筐体100外に排気される(矢印e参照)。
以上、酸素濃縮器10の全体構成について説明した。
次いで、コンプレッサ104の固定構造について図3、図4および図5を用いて説明する。図3は、コンプレッサ104が載置された状態のコンプレッサベース部の斜視図であり、図4は、コンプレッサ104が載置されていない状態のコンプレッサベース部の斜視図であり、図5は、コンプレッサベース部の内部構造を示す断面斜視図である。
コンプレッサベース部150は、コンプレッサ104の筐体の底部上に固定する固定部を構成するものであり、筐体の底部上に設けられる。コンプレッサ104は、コンプレッサベース部150上に載置される。
コンプレッサベース部150は、筐体の底部に組み付けられる立体形状の板金151を最下部に有する。台座152は、板金151の上部に装着される。台座152は、金属板により形成された箱体であり、平面状の上部153に、コンプレッサ104を支持するための四つの支持体154を有する。各支持体154は、筒体形状をなす例えばゴム製の弾性部材154aと金属円板154bとを有し、金属円板154bの貫通孔154cにて、コンプレッサ104の各脚部の下端に形成された突起部(図示せず)を受けることにより、コンプレッサ104を支持する。これにより、コンプレッサ104を筐体の底部に固定することができる。なお、キャップ(図示せず)をコンプレッサ104の各脚部に被せることにより、コンプレッサ104の水平方向および上下方向における変位を制限するようにすることが好ましい。
台座152は、立体形状の板金151に橋状に掛け渡すことにより、板金151を介して小さい接触面積で筐体の底部に装着されるため、台座152が筐体の底部から浮いた状態が形成される。また、コンプレッサ104は、四つの支持体154を介して台座152に載置されることにより、支持体154を介して四点でのみ台座152に接触するため、コンプレッサ104が台座152から浮いた状態が形成される。このように、コンプレッサ104が、筐体の底部から二重に浮いた状態で筐体の底部に固定されるため、コンプレッサ104から筐体の底部に伝達し得る振動を低減させることができる。
さらに、支持体154の要部が弾性部材154aからなるため、コンプレッサ104から生じた振動は弾性部材154aによって吸収される。また、台座152の下部155と板金151との間には例えばゴム製の板状弾性部材156が介設されるため、コンプレッサ104から生じた振動は板状弾性部材156にも吸収される。このように、弾性部材154aおよび板状弾性部材156がコンプレッサ104の振動を吸収する振動吸収体として機能することにより、コンプレッサ104から筐体の底部に伝達し得る振動をより一層低減させることができる。
排気口を有する筐体の背面部の内面に対向する側部157には、例えばゴム製の板状弾性部材158が貼付されている。つまり、板状弾性部材158は、側部157と筐体の背面部との間に介設され、コンプレッサ104の振動を吸収する振動吸収体として機能するため、コンプレッサ104から筐体の背面部に伝達し得る振動をも低減させることができる。
すなわち、弾性部材154aおよび板状弾性部材156、158は、コンプレッサ104の振動を吸収する振動吸収体を構成する。
また、台座152は、筐体の内部を流れるコンプレッサ冷却風を筐体の外部に排気する排気部160としての排気路160a、160bを内部に有する。
台座152の上部153には、排気部160にコンプレッサ冷却風を導入する入口161としての開口部161a、161bが形成されている。このように、排気部160へのコンプレッサ冷却風の入口161が上部153に形成されているため、上から下に向かって流れ、上部153側に配置されたコンプレッサ104を通過してきたコンプレッサ冷却風を容易に排気部160に導入させることができる。
また、台座152の側部157および板状弾性部材158には、排気部160からコンプレッサ冷却風を放出する出口162としての開口部162a、162bが形成されている。このように、排気部160からのコンプレッサ冷却風の出口162が側部157に形成されているため、排気部160と筐体の背面部に形成された排気口との連通構造を容易に形成することができる。これは、筐体の底部に排気口を設けることが好ましくない据置型の酸素濃縮器においては特に有利である。
排気路160a、160bの外周部163a、163b、底部164a、164b、中央部165a、165bおよび天井部(図示せず)は、吸音部材により形成されている。吸音部材としては、ウレタンフォ−ム、フェルト、グラスウ−ル等の多孔質材料、高分子繊維(例えばポリエステル繊維)の不織布、あるいは、高分子繊維の不織布を圧縮成型してなる板状繊維部材を用いることができる。
図6は、上記構成を有する排気部160におけるコンプレッサ冷却風の流れを説明するための図である。
矢印dは、図1に示される矢印dと同様に、コンプレッサ104に向かって送られてきたコンプレッサ冷却風の流れを示し、矢印e1〜e6は、図1に示される矢印eと同様に、コンプレッサ104を通過したコンプレッサ冷却風の流れを示す。
すなわち、コンプレッサ104を通過したコンプレッサ冷却風は、台座152の上部に設けられた開口部を介して排気路160bに導入される(矢印e1参照)。排気路160bに導入されたコンプレッサ冷却風は、中央部165bを迂回しつつ排気路160b内を流れる(矢印e2参照)。そして、コンプレッサ冷却風は、開口部162bを介して排気路160bから放出される(矢印e3参照)。コンプレッサ冷却風が排気路160b内を流れることにより、排気音をもたらすエネルギが圧力損失によって低減されるため、コンプレッサ冷却風の排気を静音化することができる。
同様に、コンプレッサ104を通過したコンプレッサ冷却風は、台座152の上部に設けられた開口部を介して排気路160aにも導入される(矢印e4参照)。排気路160aに導入されたコンプレッサ冷却風は、中央部165aを迂回しつつ排気路160a内を流れる(矢印e5参照)。そして、コンプレッサ冷却風は、開口部162aを介して排気路160aから放出される(矢印e6参照)。コンプレッサ冷却風が排気路160a内を流れることにより、排気音をもたらすエネルギが圧力損失によって低減されるため、コンプレッサ冷却風の排気を静音化することができる。
なお、上述した板状繊維部材が吸音部材として採用され、板状繊維部材と台座152の箱体を形成する金属板との間に空気層が形成されるように、台座152内に設けられている場合には、排気部160は共鳴型吸音効果を発揮することもできるため、より一層の排気静音化を実現することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、コンプレッサ104の振動吸収目的で設けられるコンプレッサベース部150を構成する台座152の内部に、コンプレッサ冷却風を排気するための排気部160が設けられている。そして、コンプレッサ104を通過したコンプレッサ冷却風は、台座152内の排気部160を通ってから、コンプレッサ104の収容室(本実施の形態では筐体100)の外部に排出される。このため、コンプレッサ104の収容室からコンプレッサ冷却風が排気されるときに生じる排気音を、コンプレッサ104の収容室から排気される前に台座152内の排気部160に通すことによって低減させることができる。したがって、排気静音化目的でコンプレッサ104の収容室とは別の箱体を用いて、その内部に排気路を形成する必要がなくなる。すなわち、酸素濃縮器10の筐体100の内部空間の利用効率を向上させ、酸素濃縮器10のサイズを小型化することができる。
なお、排気部160の入口161の近傍に窒素富化空気排気口115Aを配置させて、筐体100内に放出される窒素富化空気を排気部160内に導入しやすくする場合には、図1において矢印fで示される窒素富化空気の排気の際に生じる排気音も静音化することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成ならびに各部分の形状および材料についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
本発明の一実施の形態に係る酸素濃縮器の内部構成を概略的に示す図 本発明の一実施の形態に係る酸素濃縮器の背面部側の斜視図 本発明の一実施の形態に係る、コンプレッサが載置された状態のコンプレッサベース部の斜視図 本発明の一実施の形態に係る、コンプレッサが載置されていない状態のコンプレッサベース部の斜視図 本発明の一実施の形態に係るコンプレッサベース部の内部構造を示す断面斜視図 本発明の一実施の形態に係る排気部におけるコンプレッサ冷却風の流れを説明するための図である。
符号の説明
10 酸素濃縮器
100 筐体
101 風路ケース
102 ヘパフィルタ
103 吸気タンク
104 コンプレッサ
105 冷却パイプ
108 マニホールド
109A 第1の切替弁
109B 第2の切替弁
110 第1のシーブベッド
111 第2のシーブベッド
112 製品タンク
113 均圧弁
114 パージオリフィス
115 消音器
116 圧力センサ
117 レギュレータ
118 止め弁
119 酸素センサ
120 バクテリアフィルタ
121 流量制限オリフィス
122 圧力センサ
123 流量センサ
124 チューブ
124A 加湿チューブ
125 酸素出口
126A、126B ブロワ
127、128、128a、128b、161a、161b、162a、162b 開口部
129 フィルタ
130A、130B 吸込部
131A、131B 吐出部
140 背面部
141、164a、164b 底部
142 上面部
150 コンプレッサベース部
151 板金
152 台座
153 上部
154 支持体
154a 弾性部材
154b 金属円板
154c 貫通孔
155 下部
156、158 板状弾性部材
157 側部
160 排気部
160a、160b 排気路
161 入口
162 出口
163a、163b 外周部
165a、165b 中央部

Claims (3)

  1. 収容室内のコンプレッサにより生成された圧縮空気から高濃度酸素を得る酸素濃縮器において、
    前記コンプレッサを前記収容室の底部上に固定する固定部を有し、
    前記固定部は、
    前記底部上に設けられ、前記コンプレッサを上部に載置する台座と、
    前記台座に設けられ、前記コンプレッサの振動を吸収する振動吸収体と、を有し、
    前記台座は、コンプレッサ冷却風を前記収容室の外部に排気する排気部を内部に有する、酸素濃縮器。
  2. 前記排気部は、吸音部材を有する、請求項1記載の酸素濃縮器。
  3. 前記台座は、前記排気部にコンプレッサ冷却風を導入する入口としての第1開口部を前記上部に有し、前記排気部からコンプレッサ冷却風を放出する出口としての第2開口部を側部に有する、請求項1記載の酸素濃縮器。
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