JP2010119164A - モータおよびポンプ装置 - Google Patents

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満雄 横沢
Kenji Muramatsu
健次 村松
Takeshi Ozawa
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Abstract

【課題】ステータとロータとの相対位置を高い精度で位置決め固定することにより、隔壁を薄く形成できるモータおよびポンプ装置を提供すること。
【解決手段】ポンプ装置10は、固定軸45、固定軸45に回転可能に支持されており羽根車34と一体のロータ32、インシュレータ38を介してコイル37が巻回されているステータコア36を備えるステータ30、ステータ30を搭載する基板31および基板31と固定軸45を保持するハウジング11を有する。ロータ32は隔壁を介してステータ30とは反対側に配置される。ステータ30はインシュレータ38に形成された連結部42で基板31に固定され、基板31とステータ30が正確に位置決めされる。この結果、ステータ30の中心軸線L1と固定軸45の軸線が一致するので、ステータ30とロータ32の相対位置も精度良く位置決めされる。よって隔壁を薄く形成できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ロータが固定軸に回転可能に支持されたモータ、および当該モータを備えたポンプ装置に関するものである。
ポンプ装置では、ポンプ室に配置されている羽根車を駆動するためのモータを有しており、かかるモータは、羽根車と一体に回転するロータと、ステータコアを備えたステータと、コイルへの通電を制御するための基板とを備えている。ステータおよび基板は、隔壁によってポンプ室と仕切られている。
このような構成のポンプ装置は、例えば、特許文献1、2に開示されている。特許文献1に記載されているポンプ装置では、ステータおよび基板がインサート成形により封止されており、モールド樹脂体の一部が隔壁になっている。特許文献2に記載されているポンプ装置では、隔壁となる仕切板を備えている。
特開2008−8222号公報 特開2003−161284号公報
モータおよびポンプ装置では、ロータの回転中心軸線とステータコアの中心軸線とが一致していなければ、ロータが振動してしまい、振動による異音が発生するという問題点がある。ポンプ装置では、ロータとステータコアとの相対位置に高い精度で確保されていないと、ロータとステータとの間の仕切り部分を薄く形成することができない。このため、磁気駆動の際の損失が大きくなり、ポンプ装置の効率が低下してしまうという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ステータとロータとの相対位置を高い精度で位置決め固定することができるモータおよびポンプ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明では、固定軸と、前記固定軸に回転可能に支持されているロータと、樹脂製のインシュレータを介してコイルが巻回されているステータコアを備えているステータと、前記ステータコアの軸線方向の一方側端面に対して対向配置された基板と、前記固定軸の一方側軸端部および前記基板を保持するハウジングと、を有するモータにおいて、前記インシュレータは、前記ステータコアの前記一方側端面を覆うコア被覆部分と、該コア被覆部分から前記基板の側に向けて突出して当該基板に固定された連結部と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るモータにおいて、インシュレータは、コア被覆部分から基板側に向けて突出した連結部を備え、ステータコアは、インシュレータを介して基板に固定されている。この状態で、基板とステータコアとの軸線方向の位置関係は、インシュレータの連結部の軸線方向の寸法により規定されるため、基板とステータコアとの間には、インシュレータの連結部を介して高い精度の位置関係が確保されている。また、基板上におけるステータコアのラジアル方向の位置はインシュレータにより規定されており、基板とステータコアとの間には、インシュレータを介して高い精度の位置関係が確保されている。また、固定軸の一方側軸端部および基板は、いずれもハウジングに固定されており、固定軸と基板との間には、ハウジングを介して高い精度の位置関係が確保されている。このため、ステータコアの中心軸線と固定軸の軸線を正確に一致させることができるので、ステータの中心軸線とロータの回転中心軸線とを高い精度で一致させることができる。また、インシュレータを樹脂製とすれば、ロータの回転により振動やステータコアでの振動をインシュレータによって吸収することができるので、異音の発生を抑制できる。
本発明において、前記インシュレータは、前記基板において前記ステータコアと対向する表面側の基板面から離間する位置にターミナル保持部を備え、前記ターミナル保持部には、当該ターミナル保持部から前記基板側に向けて突出するようにターミナルが保持されており、前記ターミナルには、前記ターミナル保持部と前記基板との間で前記コイルに用いたコイル線が電気的に接続され、前記基板には、前記コイル線が前記ターミナルを介して電気的に接続された導電パターンが形成されていることが好ましい。このように構成すれば、ステータコアおよびターミナルの保持を1つの部材(インシュレータ)により行なうことができる。また、ターミナルは、インシュレータに保持されているので、ターミナルを基板に機械的に固定する必要がない。また、ターミナルは、基板上の導電パターンに電気的に接続されているため、コイル線を基板にハンダ付けする必要がない。従って、ターミナル保持部と基板との間でコイル線をターミナルに電気的に接続すればよいので、コイル線を基板まで引き回す必要がない。それ故、コイル線を引き回す際の断線が発生しない。
本発明を適用したモータは、例えば、ポンプ装置に用いられる。本発明に係るポンプ装置において、前記ハウジングは、前記ステータおよび前記基板が配置されている側と、前記ロータが配置されている側とを仕切る隔壁を備え、前記隔壁に対して前記ロータが位置する側には、当該隔壁との間にポンプ室を区画形成するカバーを備え、前記ポンプ室には、前記ロータと、前記ロータと一体に回転する羽根車と、が配置されていることを特徴とする。かかるポンプ装置では、ステータとロータ(羽根車)の相対位置精度が高いので、ステータとロータとの間に形成される隔壁を薄くすることができる。それ故、ステータとロータとの磁気的結合の損失が小さいので、ポンプ装置の効率が向上する。
本発明に係るポンプ装置において、前記隔壁は、前記ステータの内周面、前記ステータの外周面、および前記ステータの前記ポンプ室側の端面に沿うように屈曲したステータ被覆部を備えていることが好ましい。このように構成すると、ポンプ室に対して隔壁は広い面で接し、かつ、ポンプ室とステータコアとの間の隔壁を薄くすることができるので、ステータとポンプ室との間での熱交換がスムーズである。それ故、ステータの放熱を効率よく行なうことができる。
本発明に係るポンプ装置において、前記ハウジングは、前記ステータおよび前記基板を封止するモールド樹脂体であり、前記隔壁は、前記モールド樹脂体の一部である構成を採用することができる。このように構成すると、一つの部材でステータおよび基板を液密あるいは気密状態とすることができるとともに、隔壁を薄く形成することができる。また、部品点数が少なくて済むので、ポンプ装置の製造コストを抑えることができる。さらに、基板とステータとは樹脂モールド体により一体に固定されるので、樹脂モールドされるまでの間、インシュレータは、ステータコアを基板に仮固定しておけばよい。従って、連結部を小さく形成することができる。
本発明に係るポンプ装置において、前記基板は、前記ポンプ室より外周側に位置する部分に、前記ハウジングを樹脂成形する際に金型により支持される被保持部を備えている。この場合、基板が金型の凸部により支持される場合、基板の被非保持部は凹部あるいは貫通穴である。このように構成すると、樹脂モールド体内における基板およびステータの位置精度を向上することができる。それ故、隔壁を薄くしても、ステータがポンプ室内へ露出してしまうことを回避できる。
本発明に係るポンプ装置において、前記ハウジングには、該ハウジングを樹脂成形する際に金型の凸部が位置した穴が前記カバーに向けて開口するように形成され、当該穴内に前記ハウジングと前記カバーとを締結するネジの軸部が位置していることが好ましい。このように構成すると、成形時にハウジングに形成される穴をネジによる締結用に利用することができる。
本発明に係るポンプ装置において、前記ハウジングには、前記固定軸の一方側軸端部が圧入固定された固定軸固定穴が樹脂成形時に形成されていることが好ましい。このように構成すると、ハウジング上における固定軸の位置精度が高い。このため、ハウジングを介して固定軸とステータコアとの間に位置出しを行なう構成であっても、固定軸とステータコアとの間に高い位置精度を確保することができる。
本発明に係るポンプ装置において、前記固定軸の他方側軸端部は、前記カバーに形成されている固定軸支持用凹部内に位置していることが好ましい。このように構成すると、固定軸の他方側軸端部とカバーとを固定する必要がないので、ポンプ装置の組み立て作業が容易になる。
本発明に係るポンプ装置において、前記基板には固定軸挿通穴が形成され、前記固定軸圧入穴は、前記基板において前記ステータコアが位置する表面側から前記固定軸挿通穴の内側を通って当該基板の裏面側まで延在し、前記固定軸の一方側端部は、前記基板の裏面側に位置していることが好ましい。このように構成すると、ハウジングの軸線方向の寸法を長くすることなく、固定軸の固定代を長くすることができるので、固定軸を確実にハウジングに固定することができる。
本発明に係るモータおよびポンプ装置において、インシュレータは、コア被覆部分から基板側に向けて突出した連結部を備え、ステータコアは、インシュレータを介して基板に固定されている。この状態で、基板とステータコアとの軸線方向の位置関係は、インシュレータの連結部の軸線方向の寸法により規定されており、基板とステータコアとの間には、インシュレータの連結部を介して高い精度の位置関係が確保されている。また、基板上におけるステータコアのラジアル方向の位置は、インシュレータにより規定されており、基板とステータコアとの間には、インシュレータを介して高い精度の位置関係が確保されている。また、固定軸の一方側軸端部および基板は、いずれもハウジングに固定されており、固定軸と基板との間には、ハウジングを介して高い精度の位置関係が確保されている。このため、ステータコアの中心軸線と固定軸の軸線を正確に一致させることができるので、ステータの中心軸線とロータの回転中心軸線とを高い精度で一致させることができる。また、インシュレータを樹脂製とすれば、ロータの回転により振動やステータコアでの振動をインシュレータによって吸収することができるので、異音の発生を抑制できる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したポンプ装置を説明する。なお、ポンプ装置は、上下が規定されるものではないが、以下の説明では、便宜上、固定軸の軸線方向のうち、一方側を下側とし、他方側を上側として説明する。
[実施の形態1]
(全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係るポンプ装置の外観斜視図である。図2は、図1に示すポンプ装置をY−Y’線で切断したときの縦断面図である。図3は、図1に示すポンプ装置の主要部分を下方から見た分解斜視図である。なお、図3では、ステータおよび基板の構成が分かるように、ステータおよび基板をモールド樹脂体の内部から取り出した状態を示している。
図1に示すように、ポンプ装置10は、モールド樹脂体からなるハウジング11と、ハウジング11の上部を被うカバー12とを有する直方体形状のポンプケース13を有している。ハウジング11とカバー12とは固定ネジ14〜20で止められることにより一体化されている。ポンプケース13の一方側には、カバー12の側端面部分から吸入口21および吐出口22がパイプ状に突出している。ポンプケース13の他方側には、ハウジング11からケーブル23が引き出されている。
図2、図3に示すように、ポンプケース13には、ステータ30と、ステータ30に内側で起立する固定軸45と、固定軸45に対して回転可能に支持されたロータ32と、ステータ30のステータコアの下端面に対して対向配置された基板31(モータ基板)とを備えたモータ部33が搭載されている。ロータ32には、ロータマグネット68が保持されている。本形態において、ロータ32は開口を下方に向けるカップ状であり、その円筒状側面部の内周面にロータマグネット68を備えている。このようにして、モータ部33は、ステータ30に対してラジアル方向の外側でロータマグネット68が対向する周対向構造のブラシレスモータとして構成されている。
また、ポンプケース13には、液体または気体を圧送するために、ロータ32と一体に回転する羽根車34が搭載されている。ステータ30と基板31はモールド樹脂体であるハウジング11の内部に封止されており、ロータ32および羽根車34は、カバー12によってハウジング11との間に区画形成されたポンプ室35に配置されている。
(ステータ30の構成)
図4は、図1に示すポンプ装置において、ステータ、インシュレータ、および基板を取り出して下方から見た分解斜視図である。
ステータ30は、積層コアからなるステータコア36と、ステータコア36に巻回されたコイル37と、ステータ30とコイル37との間でこれらを絶縁している樹脂製のインシュレータ38と、コイル37に用いたコイル巻線の端部が接続されているターミナル39とを備えている。ステータコア36は、図4に示すように、円環状フランジ部36aと、円環状フランジ部36aの等角度間隔な位置からラジアル方向外側に突出した突極36bとを備えている。突極36bは平面形状がT字形状をしており、半径方向に延びた延設部分36cと、延設部分36cの先端で周方向に延びた外周部分36dとを備えている。
(インシュレータ38およびターミナル39の構成)
インシュレータ38は、ステータコア36の下側を覆う第1のインシュレータ40と、ステータコア36の上側を覆う第2のインシュレータ41とを備えている。
第1のインシュレータ40は、ステーアコア36の円環状フランジ部36aの下端面を覆う下側円環状部分40aと、突極36bにおいてコイル37が巻き回される部分の下半部分を覆う下側絶縁用部分40bと、下側円環状部分40aにおいて、ステータコア36の下端面から下方に所定寸法だけ突出している円筒状の連結部42とを備えている。
下側絶縁用部分40bは、突極36bの下端面を覆う下側T字形状部分40cと、下側T字形状部分40cの縁部分からステータコア36の延設部分36cの両側面を被うように上方に延びている左右の下側側壁部分40d、40eと、下側側壁部分40d、40eの外周側端部にそれぞれ連続しており、ステータコア36の外周部分36dの内周面を被うように上方に延びている左右の下側外周壁部分40f、40gを備えている。また、左右の下側側壁部分40d、40eの内周側端部の間において、ステータコア36の隣接する延設部分36cの間の円環状フランジ部36aの外周面を被うように上方に延びている下側内周壁部分40hを備えている。
第1のインシュレータ40において、連結部42は、ステータコア36の中心軸線L1と直交する下端面42aと、この下端面42aから後退した位置に形成されたターミナル保持用段部42bとを備えている。ターミナル保持用段部42bはステータコア36の中心軸線L1を中心にして等角度間隔で3箇所に形成されている。下端面42aには、ステータ30を基板31に固定する際に利用される固定ピン挿入穴42cが形成されている。ターミナル保持用段部42bには、ピン状のターミナル39を保持するためのターミナル保持穴42dが形成されている。
コイル37の端部が接続されているターミナル39は、下端部が下端面42aよりも突出するようにして、上端部がターミナル保持穴42dに圧入固定されている。従って、本形態では、コイル37に用いたコイル巻線の端部を下端面42aとターミナル保持用段部42bの間に位置するターミナル39の根元部分付近に絡げた後、ハンダなどにより接続する。
第2のインシュレータ41は、ステータコア36の円環状フランジ部36aの上端面を被っている上側円環状部分41aと、突極36bにおいてコイル37が巻き回される部分の上半部分を被っている上側絶縁用部分41bとを備えている。
上側絶縁用部分41bは、突極36b上端面を被っている上側T字形状部分41cと、上側T字形状部分41cの縁部分からステータコア36の延設部分36cの両側面の上半部分を被うように下方に延びている左右の上側側壁部分41d、41eと、上側側壁部分41d、41eの外周側端部にそれぞれ連続しており、ステータコア36の外周部分36dの内周面を被うように下方に延びている左右の上側外周壁部分41f、41gを備えている。また、左右の上側側壁部分41d、41eの内周側端部の間において、ステータコア36の隣接する延設部分36cの間の円環状フランジ部36aの外周面を被うように下方に延びている上側内周壁部分41hを備えている。第1のインシュレータ40と第2のインシュレータ41とは、第1のインシュレータ40の左右の下側側壁部分40d、40e、左右の下側外周壁部分40f、40gおよび下側内周壁部分40hの上端面と、第2のインシュレータ41の左右の上側側壁部分41d、41e、左右の上側外周壁部分41f、41gおよび上側内周壁部分41hの下端面が当接しており、ステータコア36におけるコイル37の巻き回し部分を被っている。
(基板31の構成)
基板31は、矩形の四隅が湾曲に切り欠かれた形状をしている。基板31において、ステータコア36などが配置されている上面(表面側の基板面)には、磁気検出素子43および電力を受ける電源コネクタ44が搭載されており、電源コネクタ44からはケーブル23が引き出されている。また、基板31の下面(裏面)には、ステータ30を駆動制御する駆動用ICが実装されている。
基板31の中央部分には、固定軸45を挿通させるための固定軸挿通穴46が形成されている。基板31において、固定軸挿通穴46の周囲には、固定ピン貫通穴47と、ターミナル39を受け入れるための端子穴48が形成されている。基板31の裏面側には、端子穴48の周りに、ターミナル39と電気的に接続されるランド部49(導電パターン)が形成されており、かかるランド部49から配線パターンが延在している。
(基板31へのステータ30の搭載構造)
ステータ30は、第1のインシュレータ40に形成されている連結部42の下端面42aを基板31の表面(上面)に当接させた状態で基板31に取り付けられる。その際、固定ピン50を基板31の裏面側(下面側)から固定ピン貫通穴47を貫通させて、先端部分を連結部42の下端面42aで開口する固定ピン挿入穴42cに圧入し、第1のインシュレータ40と基板31とを固定する。その結果、ステータ30は第1のインシュレータ40を介して基板31に固定されている。ステータ30が基板31に固定されると、第1のインシュレータ40に保持されているターミナル39の下端部は基板31を貫通する状態になるので、基板31の裏面側でターミナル39の下端部とランド部49とをハンダにより接続することができる。
この状態で、ステータコア36は、連結部42の長さ寸法に相当する分、基板31から上方に浮いた状態にあり、第1のインシュレータ40のターミナル保持用段部42bも、連結部42の長さ寸法に相当する分、基板31から離れた位置にある。このため、コイル37に用いたコイル線の端部は、ターミナル保持用段部42b(ターミナル保持部)と基板31との間でターミナルに接続された状態となる。また、基板31とステータコア36と間に形成された空間には、複数の磁気検出素子43がステータコア36の中心軸線L1を中心にして等角度間隔で複数配置されることになる。従って、磁気検出素子43によって、ロータマグネット68の回転を検知することができる。
なお、固定ピン50としてネジを用いて、第1のインシュレータ40と基板31とをネジにより固定した構造を採用することもできる。また、固定ピン50に代えて、あるいは固定ピン50とともに接着剤を用い、連結部42の下端面42aと基板31とを接着することもできる。接着剤を用いた場合には、ステータ30の振動を防止する効果が高くなる。
(ハウジング11の構成)
ステータ30が連結部42を介して基板31に固定されると、ステータ30および基板31は、インサート成形により、BMC(Bulk Molding Compound)などの樹脂材料で樹脂モールドされ、モールド樹脂体であるハウジング11の内部に封止される。
インサート成形は、基板31の外周側に形成された被保持部51を金型によって保持した状態で行われる。本形態では、被保持部51は貫通穴として構成されている。このため、金型には、被保持部51に挿入される細径ピンを備えた段付きのピンが形成されている。かかる被保持部51は、ポンプ室35よりも外周側に位置している。
また、金型のピンが被保持部51を上下から挟むように構成すると、ハウジング11には、貫通穴52が形成され、かかる貫通穴52は上面で開口する。従って、ハウジング11の上にカバー12を重ねた状態で、タップネジなどの固定ネジ15、16、18、19をカバー12の側から止めると、かかる固定ネジ15、16、18、19の軸部は、貫通穴52内に到達し、ハウジング11とカバー12とを締結することができる。なお、貫通穴52において、カバー12側とは反対の開口部52aから接着剤などで充填し、封止しておくことが好ましい。
このように構成したハウジング11は、図2に示すように、ステータ30とロータ32とを仕切る隔壁110を備えており、かかる隔壁110は、ステータ30の内周面、ステータ30の外周面、およびステータ30のポンプ室35側の端面(上端面)に沿うように屈曲したステータ被覆部を備えている。すなわち、ハウジング11において、隔壁110では、ステータコア36の内周面に沿っている内周壁部分11aと、内周壁部分11aに囲まれている円形の底壁部分11bと、ステータコア36の外周面に沿っている外周壁部分11cと、ステータコア36およびコイル37に対してカバー12が位置する側において外周壁部分11cの上端から内周壁部分11aの上端に繋がった上側壁部分11dとを備えたステータ被覆部を有している。
また、ハウジング11には、外周壁部分11cに対してラジアル方向外側で外周壁部分11cに対向する第2の内周壁部分11eと、外周壁部分11cの下端から第2の内周壁部分11eの下端に連続している円環状の底壁部分11fと、第2の内周壁部分11eの上端からステータコア36の中心軸線L1と直交する方向に延びてハウジング11の外壁11gに至る上端壁部分11hとを備えている。上端壁部分11hには縦断面形状が半円形のハウジング側流路11iが形成されている。また、ハウジング側流路11iの外周側には、基板31の側に凹む円環状溝11kが形成され、円環状溝11kの外側には円環状段部11jが形成されている。ここで、内周壁部分11a、外周壁部分11c、第2の内周壁部分11e、円環状段部11j、円環状溝11kおよびハウジング側流路11iはいずれもステータコア36と同心に形成されている。
また、ハウジング11は、インサート成形の際に、内周壁部分11aに囲まれている円形の底壁部分11bに、ロータ32を回転可能に支持する固定軸45を固定するための固定軸固定穴53が形成される。固定軸固定穴53は、基板31の表面側から固定軸挿通穴46の内側を通って基板31の裏面側まで延在しており、固定軸固定穴53の底部は基板31の裏面側に位置している。
かかる固定軸固定穴53には固定軸45の下端部(一方側端部)が圧入固定されており、固定軸45の下端部は、基板31の裏面側まで届いている。
このようにして、本形態では、ハウジング11は、ステータ30および基板11を封止するとともに、固定軸45の一方側軸端部を保持している。
(カバー12の構成)
図2および図3に示すように、カバー12は、中央部分にハウジング11とは反対側に凹む第1凹部60を備えている。第1凹部60の中心には小径の第2凹部61が形成されており、その更に中心には固定軸45の他方の軸端部を保持している軸保持用凹部62が形成されている。また、第2凹部61の外周側には環状凹部63が形成されている。第1凹部60、第2凹部61、軸保持用凹部62において固定軸45と直交する断面形状は円形であり、その中心は固定軸45の軸芯と一致している。環状凹部63は固定軸45と同心に形成されている。吸入口21および吐出口22は第1凹部60に連通している。
第1凹部60の内周壁に沿った天井壁部分にはカバー側流路64が形成されている。カバー側流路64は半円径の縦断面形状を備えており、カバー12の外側から第1凹部60に連通している吸入口21から吐出口22まで達している。なお、ハウジング側流路11iもカバー側流路64と同様に吸入口21から吐出口22まで達するように形成されている。
また、カバー12は、固定軸45の軸線と直交する下端壁12aを備えている。下端壁12aにはハウジング11側に突出する円環状段部12bと円環状突部12cが形成されている。円環状段部12bおよび円環状突部12cは固定軸45と同心に形成されている。
カバー12は、その下端壁12aがハウジング11の上端壁部分11hに当接するようにして、中心軸線L1方向の上方からハウジング11に被せられており、カバー12の下端壁12aの円環状段部12bとハウジング11の上端壁部分11hの円環状段部11jとが嵌合している。また、カバー12の円環状突部12cがハウジング11の円環状溝11k内に挿入されるとともに、円環状突起12cの外周面と円環状溝11kの内周壁との間にOリング65が配置されることにより、ハウジング11とカバー12との間の密閉性が確保されている。これにより、カバー12の第1凹部60とハウジング11の壁面との間にポンプ室35が区画形成されている。
(ロータ32および羽根車34の構成)
ロータ32は、固定軸45に対して回転可能に支持された円筒状のスリーブ66と、カップ状のロータ部材67と、ロータ部材67の円環状壁の内周面に取付けられている円筒状のロータマグネット68とを備えている。スリーブ66の内周面と固定軸45の外周面との間には動圧軸受けが構成されている。ロータ部材67は底板67aの中心部分に円形開口67bが形成され、底板67aが上側でカップ形状の開口が下を向くように配置されており、羽根車34を介してスリーブ66に取付けられている。ロータマグネット68は周方向にS極およびN極が交互に形成されているものである。
羽根車34は円盤型のインペラ体69を備えており、その外周部分に羽根部70と、羽部70によって区画された複数のインペラポンプ室73が形成され、中心部分に円筒部71が形成されている。また、円筒部71の外周側にはインペラ体69の上端面部分から突出する円環状壁72が形成されている。羽根車34はインペラ体69の円筒部71の内周面がスリーブ66の外周面に嵌合するようにしてスリーブ66に取付けられている。スリーブ66とインペラ体69の円筒部71の上端部分は第2凹部61に受け入れられている。円環状壁72はカバー12の円環状凹63に挿入されている。インペラ体69の上端面とカバー12の第1凹部60の天井面とは狭い間隔で対向してラビリンスシールを構成しており、流体の逆流を防止する。
ロータ32は、ロータ部材67の円形開口67bの内周縁がインペラ体69の円筒部71の外周面に嵌合し、さらに、底板67aの上端面がインペラ体69の下端面に当接するようにしてインペラ体69に固定されている。ロータ部材67がインペラ体69に固定されると、ロータマグネット68の内周面は、ハウジング11の薄い外周壁部分11cを介してステータコア36の外周面と対向している状態になる。また、ロータ部材67とインペラ体69が連結されることにより、ロータ32と羽根部70とは一体に回転する。
(動作)
このように構成したポンプ装置10において、コイル37に給電すると、ポンプ室35内のロータ32が回転するので、羽根車34が軸線周りに回転してポンプ室35内に渦流を発生させる。よって、吸入口21から吸引した気体または液体を吐出口22から吐出することができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のポンプ装置10において、ステータ30は、第1のインシュレータ40においてステータコア36の基板31側の端面から所定寸法だけ突出している連結部42で基板31に固定されている。第1のインシュレータ40を利用してステータコア36を基板31に取付けるので、基板31に対するステータコア36の取り付け位置が正確に位置決めされる。また、連結部42はステータコア36の基板31側の端面から所定寸法だけ突出しているので、ステータ30の中心軸線L1方向における基板31とステータコア36との相対位置も正確に位置決めされる。ここで、基板31および固定軸45はハウジング11に固定されているので、基板31に対してステータコア36の位置決めが正確に行われれば、ステータコア36の中心軸線L1と固定軸45の軸線を正確に一致させることができる。この結果、ステータ30の中心軸線L1と固定軸45を中心に回転するロータ32の回転中心軸線L1とを一致させることができる。従って、ロータ32が隔壁110を挟んだポンプ室35に配置されていても、固定軸45を中心にして回転するロータ32の回転中心軸線とステータ30の中心軸線L1とは一致する。このように、本例によれば、ステータ30とロータ32との相対位置精度が高いので、ステータ30とロータ32との間に形成される隔壁110を薄くすることができる。この結果、磁気駆動力を損失することなくロータ32に伝達することができるので、ポンプ装置10の効率が向上する。
また、本形態のポンプ装置10は渦流ポンプであるため、複数のインペラポンプ室73を流体が連通するとポンプ装置10の効率が低下するが、本発明はポンプ室35と羽根車34との間のクリアランスが小さいので、その分、本発明を適用した効果が大きい。
また、基板31、ステータ30およびロータ32との相対位置精度が高いので、磁気検出素子43の取付け位置も正確になる。
さらに、ステータ30とロータ32との相対位置精度が高くなると、カバー12とハウジング11との間に形成されるポンプ室35と、ロータ32と一体に回転する羽根車34との相対位置精度も高くなる。従って、羽根車34とカバー12との間に流体が逆流することを防止のためのラビリンスシールを構成することが容易になる。
また、インシュレータ40は樹脂から形成されているので、ステータコア36と基板31との間に配置された連結部42がステータコア36から基板31に伝達される振動を吸収することができる。従って、異音の発生を抑制できる。
また、本例によれば、ターミナル保持用段部42bに保持されているターミナル39の一方の端部は、下端面42aが基板31の表面に当接した状態で基板31に形成されている端子穴48に挿入され、基板31を貫通しているので、ターミナル39の一方の端部を、ランド部49を介して配線パターンに接続することが容易である。また、ステータコア36に巻き回されているコイル37の端部を基板31の配線パターンに接続するためにターミナル39を基板31に対して固定する必要がない。また、コイル37の端部は下端面42aとターミナル保持用段部42bの間に位置するターミナル39の根元部分付近に絡げた後、ハンダなどにより接続されるため、コイル37の端部が基板31に押しつぶされることがない。よって、コイル37が断線することを回避できる。
また、ハウジング11はモールド樹脂体であり、ステータ30および基板31とポンプ室35とを隔離する隔壁110はモールド樹脂体の壁面になっている。従って、一つの部材でステータ30および基板31を液密或いは気密に被うことができるとともに、隔壁110を薄く形成することができる。また、部品点数が少なくて済むので、ポンプ装置の製造コストを抑えることができる。さらに、基板31とステータ30とは樹脂モールドにより一体に固定されるので、インシュレータ40の連結部42を基板31に固定する際には、樹脂モールドされるまでの間、位置決めした状態を維持できるだけの保持力で仮固定されていればよい。従って、連結部42を小さく形成することができる。
さらに、隔壁110はステータ30の形状に沿って形成されているので、ステータ30は隔壁110を介して広い面積で流体と熱交換することができる。よって、ステータ30からの放熱が効率よく行われる。
また、本例によれば、基板31にステータ30が固定された状態でインサート成形が行われるので、ステータ30と隔壁110の位置がずれることがなく、ステータ30がモールド樹脂からポンプ室35内へ露出してしまうことを回避できる。また、被保持部51がポンプ室35よりも外周側にあるので、被保持部51によりステータ30と基板31の密閉性が損なわれることもない。
また、被保持部51を上下から挟んでいる金型部分はモールド樹脂体形成後に、ハウジング11の貫通穴52になるので、この貫通穴52のカバー12側をハウジング11とカバー12とを固定するネジを止めるのに利用することができる。
さらに、ハウジング11は、モールド成形によって形成されている固定軸固定穴53を備えており、固定軸45の一方の軸端部は固定軸固定穴53に圧入されている。基板31を保持しているハウジング11、隔壁110、および固定軸45を保持する固定軸固定穴53が同一部材で形成されるので、ステータ30に対する固定軸45およびロータ32の相対位置精度が高い。この結果、ステータ30とロータ32との相対位置精度が高くなる。従って、カバー12によって形成されるポンプ室35と、ロータ32と一体に回転する羽根車34との相対位置精度を高くすることができる。
また、本例によれば、固定軸45は固定軸固定穴53に確実に保持されるので、固定軸45の他方の端部は、固定軸45の振れを防ぐためにカバー12に形成されている軸保持用凹部62に保持されていればよく、固定しておく必要がない。従って、ポンプ装置10の組み立て作業が容易になるとともにカバー12の変形を防ぐことができる。
さらに、本例では、基板31には固定軸挿通穴46が形成されており、固定軸固定穴53は、固定軸挿通穴46の内側に形成されており、固定軸45の下端は、基板31よりも下側に位置している。固定軸45はハウジング11に保持されている基板31を貫通した状態で保持されるので、ハウジング11の軸線方向の寸法を長くすることなく、軸を保持する固定軸固定穴53の寸法を確保することができ、固定軸45は固定軸固定穴53に確実に保持される。
[実施の形態2]
(全体構成)
図5は、本発明の実施の形態2に係るポンプ装置の外観斜視図である。図6は、図5に示すポンプ装置をY1−Y1'線で切断したときの縦断面図である。図7は、図5に示すポンプ装置の主要部分を下方から見た分解斜視図である。図8は、図5に示すポンプ装置において、ステータ、インシュレータ、および基板を取り出して下方から見た分解斜視図である。
図5に示すように、ポンプ装置100は、ハウジング111と、ハウジング111の上部を被うカバー112とを有する扁平な直方体形状のポンプケース113を有している。ポンプケース113の一方側には、カバー112の端面部分から吸入口121および吐出口122がパイプ状に突出している。ポンプケース113の他方側には、ハウジング111からケーブル123が引き出されている。
図6、図7に示すように、ポンプケース113には、ステータ130、基板(モータ基板)131およびロータ132を備えているモータ部133と、液体または気体を圧送するためにロータ132と一体に回転する羽根車134が搭載されている。ロータ132には、ロータマグネット168が保持されている。本形態において、ロータ132は開口を下方に向けるカップ状であり、その円筒状側面部の内周面にロータマグネット168を備えている。このようにして、モータ部133は、ステータ130に対してラジアル方向の外側でロータマグネット168が対向する周対向構造のブラシレスモータとして構成されている。
ステータ130および基板131は、ハウジング111を構成するベース114、隔壁部材115(隔壁)およびフレーム116によって区画された下側に配置されている。ロータ132および羽根車134はカバー112と隔壁部材115とフレーム116とによって区画された上側のポンプ室135に配置されている。
(ステータ130の構成)
図8に示すように、ステータ130は、積層コアからなるステータコア136と、ステータコア136に巻回されているコイル137と、ステータ130とコイル137との間でこれらを絶縁している樹脂製のインシュレータ138と、コイル137の端部が接続されているターミナル139とを備えている。ステータコア136は、円環状フランジ部136aおよび円環状フランジ部136aから周方向に等間隔に突出した突極136bとを備えている。突極136bは平面形状がT字形状をしており、半径方向に延びている延設部分136cと、延設部分136cの先端で延設部分136cと直交するように延びている外周壁部分136dとを備えている。
(インシュレータ138およびターミナル139の構成)
インシュレータ138は、ステータコア136を下側から被う第1のインシュレータ140と、上側から被う第2のインシュレータ141を備えている。
第1のインシュレータ140は、ステータコア136の円環状フランジ部136aの下端面を被っている下側円環状部分140aと、突極136bにおいてコイル137が巻き回される部分の下半部分を被っている下側絶縁用部分140bと、下側円環状部分140aにおいて、ステータコア136の下端面から所定寸法だけ突出している円環状の連結部142とを備えている。
下側絶縁用部分140bは、突極136b下端面を被っている下側T字形状部分140cと、下側T字形状部分140cの縁部分からステータコア136の延設部分136cの両側面の下半部分を被うように上方に延びている左右の下側側壁部分140d、140eと、下側側壁部分140d、140eの外周側端部にそれぞれ連続しており、ステータコア136の外周壁部分136dの内周面を被うように上方に延びている左右の下側外周壁部分140f、140gを備えている。また、左右の下側側壁部分140d、140eの内周側端部の間において、ステータコア136の隣接する延設部分136cの間の円環状フランジ部136aの外周面を被うように上方に延びている下側内周壁部分140hを備えている。
連結部142は、ステータコア136の中心軸線L2と直交する下端面142aと、この下端面142aから後退しているターミナル保持用段部142bを備えている。ターミナル保持用段部142bはステータコア136の中心軸線L2を中心にして等角度間隔で3箇所に形成されている。下端面142aには、ステータ130を基板131に固定する際に利用される固定ピン挿入穴142cが形成されている。ターミナル保持用段部142bには、ピン状のターミナル139を保持するためのターミナル保持穴142dが形成されている。なお、連結部142の中央に形成されている貫通孔142eには、後述する隔壁部材115の小径部分115fが圧入されるようになっている。
コイル137の端部が接続されているターミナル139は、下端部が下端面142aよりも突出するようにして、上端部がターミナル保持穴142dに圧入固定されている。従って、本形態では、コイル137に用いたコイル巻線の端部をターミナル139の根元部分付近に絡げた後、ハンダなどにより接続する。
第2のインシュレータ141は、ステータコア136の円環状フランジ部136aの上端面を被っている上側円環状部分141aと、突極136bにおいてコイル137が巻き回される部分の上半部分を被っている上側絶縁用部分141bとを備えている。
上側絶縁用部分141bは、突極136b上端面を被っている上側T字形状部分141cと、上側T字形状部分141cの縁部分からステータコア136の延設部分136cの両側面の上半部分を被うように下方に延びている左右の上側側壁部分141d、141eと、上側側壁部分141d、141eの外周側端部にそれぞれ連続しており、ステータコア136の外周壁部分136dの内周面を被うように下方に延びている左右の上側外周壁部分141f、141gを備えている。また、左右の上側側壁部分141d、141eの内周側端部の間において、ステータコア136の隣接する延設部分136cの間の円環状フランジ部136aの外周面を被うように下方に延びている上側内周壁部分141hを備えている。第1のインシュレータ140と第2のインシュレータ141とは、第1のインシュレータ140の左右の下側側壁部分140d、140e、左右の下側外周壁部分140f、140gおよび下側内周壁部分140hの上端面と、第2のインシュレータ141の左右の上側側壁部分141d、141e、左右の上側外周壁部分141f、141gおよび上側内周壁部分141hの下端面とが当接しており、ステータコア136におけるコイル137の巻き回し部分を被っている。
(基板131の構成)
基板131は、略円形をしており、ステータ130を駆動制御する駆動回路が実装されている。また、磁気検出素子143が搭載されている。基板131からは、不図示の配線を介してケーブル123が引き出されている。
基板131の中央部分には、ステータ130を基板131に固定する際に利用される固定ピン貫通穴147と、ターミナル139を受け入れるための端子穴148が形成されている。基板131の裏面側には、端子穴148の周りに、ターミナル139と電気的に接続されるランド部149(導電パターン)が形成されており、かかるランド部149から配線パターンが延在している。
(基板131へのステータ130の搭載構造)
ステータ130は、第1のインシュレータ140に形成されている連結部142の下端面142aを基板131の表面(上面)に当接させた状態で基板131に取り付けられる。その際、固定ピン150を基板131の裏面側(下面側)から固定ピン貫通穴147を貫通させて、先端部分を連結部142の下端面142aで開口する固定ピン挿入穴142cに圧入し、第1のインシュレータ140と基板131とを固定する。その結果、ステータ130は第1のインシュレータ140を介して基板131に固定されている。ステータ130が基板131に固定されると、第1のインシュレータ140に保持されているターミナル139の下端部は基板131を貫通する状態になるので、基板131の裏面側でターミナル139の下端部とランド部149とをハンダにより接続することができる。
この状態で、ステータコア136は、連結部142の長さ寸法に相当する分、基板131から上方に浮いた状態にあり、第1のインシュレータ140のターミナル保持用段部142bも、連結部142の長さ寸法に相当する分、基板131から離れた位置にある。このため、コイル137に用いたコイル線の端部は、ターミナル保持用段部142b(ターミナル保持部)と基板131との間でターミナルに接続された状態となる。また、基板131とステータコア136と間に形成された空間には、複数の磁気検出素子143がステータコア136の中心軸線L2を中心にして等角度間隔で複数配置されることになる。従って、磁気検出素子143によって、ロータマグネット168の回転を検知することができる。
なお、固定ピン150としてネジを用いて、第1のインシュレータ140と基板131とをネジにより固定した構造を採用することもできる。また、固定ピン150に代えて、あるいは固定ピン150とともに接着剤を用い、連結部142の下端面142aと基板131とを接着することもできる。接着剤を用いた場合には、ステータ130の振動を防止する効果が高くなる。
(ハウジング111の構成)
図6、図7に示すように、ハウジング111は、中央に基板131を固定しているベース114と、モータ室117とステータ130室とを区画している隔壁部材115と、隔壁部材115の外周側を囲んでいるフレーム116とを備えている。
ベース114の中央部分には円形の凹部114aが形成されている。連結部142によってステータ130が固定された基板131は、凹部114aに嵌めこまれるとともに、凹部114aの底面から起立している複数の円柱114bの上端面に載せられた状態で固定されている。凹部114aの外周側には下側に後退する円環状段部114cが形成されている。
隔壁部材115は、ステータ130の内周面、外周面および上側面の形状に沿った壁をステータ被覆部として備えるように成形されている。すなわち、隔壁部材115は、ステータコア136の開口の内周面に沿っている内周壁部分115aと、内周壁部分115aに囲まれている円形の底壁部分115bと、ステータコア136の外周面に沿っている外周壁部分115cと、外周壁部分115cの上端から内周壁部分115aの上端に連続しておりステータコア136およびコイル137のカバー112側の面に沿っている上側壁部分115dとを備えている。内周壁部分115aは上側の大径部分115eと下側の小径部分115fとを備えている。また、隔壁部材115は、外周壁部分115cの下端からステータコア136の中心軸線L2と直交する方向に延びた後に下方に湾曲している円環状段部115gと、円環状段部115gの下端からステータコア136の中心軸線L2と直交する方向に延びているフランジ部115hとを備えている。内周壁部分115a、外周壁部分115c、円環状段部115gはいずれもステータコア136と同心に形成されている。
フレーム116は、隔壁部材115の外周壁部分115cと所定の間隔を開け対向するフレーム内周壁部分116aと、フレーム内周壁部分116aの上端からステータコア136の中心軸線L2と直交する方向に延びてフレーム外壁部分116bに至るフレーム上端壁部分116cと、フレーム内周壁部分116aの下端からステータコア136の中心軸線L2と直交する方向に延びてフレーム外壁部分116bに至るフレーム下端壁部分116dとを備えている。
フレーム上端壁部分116cには、縦断面形状が半円形のハウジング側流路116eが形成されており、ハウジング側流路116eの外周側には上側円環状溝116fと、ベース114側に後退している上側円環状段部116gが形成されている。フレーム下端壁部分116dには、下側円環状溝116hと、下側円環状溝116hよりも外周側でベース114側に突出している下側円環状段部116iが形成されている。フレーム内周壁部分116a、上側および下側円環状溝116f、116h、上側および下側の円環状段部116g、116h、並びに、ハウジング側流路116eは、いずれもステータコア136と同心に形成されている。フレーム外壁部分116bには開口部116jが形成されており、ケーブル123のブッシュ部が固定されている。
ステータ130が搭載された基板131は、ベース114の凹部114aに嵌めこまれてベース114に固定される。隔壁部材115は、中心軸線L2方向の上方からステータ130を被うようにして基板131に被せられる。これにより、隔壁部材115の内周壁部分115aと底壁部分115bはステータ130の円環状フランジ部136aの内側に配置され、隔壁部材115の外周壁部分115cはステータ130の外周側に配置され、フランジ部115hは基板131の表面に当接する。
ここで、隔壁部材115がステータ130および基板131に被せられる際には、隔壁部材115の内周壁部分115aの小径部分115fは、第1のインシュレータ140の連結部142の貫通孔142eに圧入される。また、隔壁部材115は、小径部分115fと大径部分115eとの間の段部が貫通孔142eの上端周縁に当接した状態になるようして、ステータ130および基板131に被せられる。この結果、隔壁部材115は、インシュレータ138によってステータコア136との相対位置が精度良く位置決めされた状態で、基板131に載せられる。
なお、ステータコア136の円環状フランジ部136aの上端面は、第2のインシュレータ141の上側円環状部分141aによって被われている。従って、内周壁部分115aの小径部分115fを連結部142の内側に圧入する際に、隔壁部材115とステータコア136とが接触することがない。また、圧入に際して上方から大きな力が加わった場合でも、上側円環状部分141aが隔壁部材115とステータコア136との間で緩衝材として機能するので、隔壁部材115およびステータコア136が傷付くこともない。
この状態で、フレーム116が中心軸線L2方向の上方からベース114に被せされると、フランジ部115hはフレーム下端壁部分116dの縁部分と基板131との間に挟まれる。また、フレーム下端壁部分116dの下側円環状溝116hにOリング165aが配置されることにより、基板131とステータ130との間の密閉性が確保される。さらに、フレーム下端壁部分116dの下側環状段部116iとベース114の円環状段部115gが嵌合するとともに、下側環状段部116iとベース114の円環状段部114cとの間にOリング165bが配置されて、ベース114とフレーム116との間の密閉性が確保される。
ここで、隔壁部材115の小径部分115fには円筒形状の固定軸保持部材153が配置されており、ロータ132を回転可能に支持している固定軸145は、この固定軸保持部材153に一方の端部が挿入されることにより固定されている。
(カバー112の構成)
図6および図7に示すように、カバー112は、中央部分にハウジング111とは反対側に凹む第1凹部160を備えている。第1凹部160の中心には小径の第2凹部161が形成されており、その更に中心には固定軸145の他方の軸端部を保持している軸保持用凹部162が形成されている。また、第2凹部161の外周側には環状凹部163が形成されている。第1凹部160、第2凹部161、軸保持用凹部162において固定軸145と直交する断面形状は円形であり、その中心は固定軸145の軸芯と一致している。環状凹部163は固定軸145と同心に形成されている。吸入口121および吐出口122は第1凹部160に連通している。
第1凹部160の内周壁に沿った天井壁部分にはカバー側流路164が形成されている。カバー側流路164は半円径の縦断面形状を備えており、カバー112の外側から第1凹部160に連通している吸入口121から吐出口122まで達している。なお、ハウジング側流路116eもカバー側流路164と同様に吸入口121から吐出口122まで達するように形成されている。
また、カバー112は、固定軸145の軸線と直交する下端壁112aを備えている。下端壁112aにはハウジング111側に突出する円環状段部112bと円環状突部112cが形成されている。円環状段部112bおよび円環状突部112cは固定軸45と同心に形成されている。
カバー112は、その下端壁12aがフレーム116のフレーム上端壁部分116cに当接するようにして、中心軸線L2方向の上方からハウジング111に被せられており、カバー112の下端壁112aの円環状段部112bとフレーム上端壁部分116cの上側円環状段部116gとが嵌合している。また、カバー112の円環状突部112cがフレーム上端壁部分116cの上側円環状溝116f内に挿入されるとともに、円環状突起12cの外周面と上側円環状溝116fの内周壁との間にOリング165cが配置されることにより、ハウジング111とカバー112との間の密閉性が確保されている。これにより、カバー112の第1凹部160とハウジング111の壁面との間にポンプ室135が区画形成されている。
(ロータ132および羽根車134の構成)
ロータ132は、上下のラジアル軸受け166a、166bと、カップ状のロータ部材167と、ロータ部材167の円環状壁の内周面に取付けられている円筒状のロータマグネット168とを備えている。ロータ部材167は底板167aの中心部分に円形開口167bが形成され、底板167aが上側でカップ形状の開口が下を向くように配置されており、羽根車134を介してラジアル軸受け166a、166bに取付けられている。ロータマグネット168は、周方向にS極およびN極が交互に形成されているものである。
羽根車134は円盤型のインペラ体169を備えており、その外周部分に羽根部170と、羽部170によって区画された複数のインペラポンプ室173形成され、中心部分に円筒部171が形成されている。また、円筒部171の外周側にはインペラ体169の上端面部分から突出する円環状壁172が形成されている。インペラ体169の円筒部171の上端開口には、上側のラジアル軸受け166aが取付けられており、下端開口には下側のラジアル軸受け166bが取付けられおり、これらによって、インペラ体69は固定軸145に回転可能に支持されている。上側のラジアル軸受け166aとインペラ体169の円筒部171の上端部分は第2凹部161に受け入れられている。円環状壁172はカバー112の環状凹部163に挿入されている。インペラ体169の上端面とカバー112の第1凹部160の天井面とは狭い間隔で対向してラビリンスシールを構成しており、流体の逆流を防止する。
ロータ132は、ロータ部材167の円形開口167bの内周縁がインペラ体169の円筒部171の外周面に嵌合し、さらに、底板167aの上端面がインペラ体169の下端面に当接するようにしてインペラ体169に固定されている。ロータ部材167がインペラ体169に固定されると、ロータマグネット168の内周面は、ハウジング111を構成する隔壁部材115の薄い外周壁部分115cを介してステータ130と対向している状態になる。また、ロータ部材167とインペラ体169が連結されることにより、ロータ132と羽根部170とは一体に回転する。
ここで、ハウジング111とカバー112とは、固定ネジ174〜180によって一体化されている。すなわち、固定ネジ174〜180は、ベース114の下方からベースに形成されたベース貫通穴114dに挿入され、フレーム116に形成されているフレーム貫通穴116kを貫通している。固定ネジの先端部分はカバー112に形成されているネジ穴112dに挿入されてねじ込まれている。
(動作)
このように構成したポンプ装置100において、コイル137に給電すると、ポンプ室135内のロータ132が回転するので、羽根車134が軸線周りに回転してポンプ室135内に渦流を発生させる。よって、吸入口121から吸引した気体または液体を吐出口122から吐出することができる。
(本形態による効果)
本例によれば、実施の形態1と同様に、ステータ130はインシュレータ138においてステータコア136における基板131側の端面から所定寸法だけ突出している連結部142で基板131に固定される。インシュレータ138を利用してステータコア136を基板131に取付けるので、基板131に対するステータコア136の取り付け位置が正確に位置決めされる。また、連結部142はステータコア136の基板131側の端面から所定寸法だけ突出しているので、ステータ130の中心軸線L2方向における基板131とステータコア136との相対位置も正確に位置決めされる。ここで、基板131および固定軸145は、ベース114、隔壁部材115およびフレーム116からなるハウジング111に保持されているので、基板131に対してステータコア136の位置決めが正確に行われれば、ステータコア136の中心軸線L2と固定軸145の軸線を正確に一致させることができる。この結果、ステータ130の中心軸線L2と固定軸145を中心に回転するロータ132の回転中心軸線とを一致させることができる。従って、ロータ132が隔壁部材115を挟んだポンプ室135に配置されていても、固定軸145を中心にして回転するロータ132の回転中心軸線とステータ130の中心軸線L2とは一致する。このように、本例によれば、ステータ130とロータ132との相対位置精度が高いので、ステータ130とロータ132との間に形成される隔壁部材115を薄くすることができる。この結果、磁気駆動力を損失することなくロータ132に伝達することができるので、ポンプ装置100の効率が向上する。
また、本形態のポンプ装置100は渦流ポンプであるため、複数のインペラポンプ室173を流体が連通するとポンプ装置100の効率が低下するが、本発明はポンプ室135と羽根車134との間のクリアランスが小さいので、その分、本発明を適用した効果が大きい。
また、基板131、ステータ130およびロータ132との相対位置精度が高いので、磁気検出素子143の取付け位置も正確になる。
さらに、ステータ130とロータ132との相対位置精度が高くなると、カバー112とハウジング111との間に形成されるポンプ室135と、ロータ132と一体に回転する羽根車134との相対位置精度も高くなる。従って、羽根車134とカバー112との間に流体が逆流することを防止のためのラビリンスシールを構成することが容易になる。
また、第1のインシュレータ140は樹脂から形成されているので、ステータコア136と基板131との間に配置された連結部142がステータコア136から基板131に伝達される振動を吸収することができる。従って、異音の発生を抑制できる。
また、本例によれば、ターミナル保持用段部142bに保持されているターミナル139の一方の端部は、下端面142aが基板131の表面に当接した状態で基板131に形成されている端子穴148に挿入され、基板131を貫通しているので、ターミナル139の一方の端部を、ランド部149を介して配線パターンに接続することが容易である。また、ステータコア136に巻き回されているコイル137の端部を基板131の配線パターンに接続するためにターミナル139を基板131に対して固定する必要がない。また、コイル137の端部は下端面142aとターミナル保持用段部142bの間に位置するターミナル139の根元部分付近に絡げた後、ハンダなどにより接続されるため、コイル137の端部が基板131に押しつぶされることがない。よって、コイル137が断線することを回避できる。
また、隔壁部材115がステータ130の形状に沿って形成されているので、ステータ130は隔壁部材115を介して広い面積で流体と熱交換することができる。よって、ステータ130からの放熱が効率よく行われる。
さらに、本例によれば、隔壁部材115は、その内周壁部分115aの小径部分115fが第1のインシュレータ140の連結部142の貫通孔142eに圧入される。また、隔壁部材115は、小径部分115fと大径部分115eとの間の段部が貫通孔142eの上端周縁に当接した状態になるようして、ステータ130および基板131に被せられる。この結果、隔壁部材115は、インシュレータ138によって、ステータコア136との相対位置が精度良く位置決めされる。
また、ステータコア136の円環状フランジ部136aの上端面は、第2のインシュレータ141の上側円環状部分141aによって被われている。従って、内周壁部分115aの小径部分115fを連結部142の内側に圧入する際に、隔壁部材115とステータコア136とが接触することがない。また、圧入に際して上方から大きな力が加わった場合でも、上側円環状部分141aが隔壁部材115とステータコア136との間で緩衝材として機能するので、隔壁部材115およびステータコア136が傷付くこともない。
さらに、本例では、固定軸145は固定軸保持用部材153に確実に保持されるので、固定軸145の他方の端部は、固定軸145の振れを防ぐためにカバー112に形成されている軸保持用凹部162に保持されていればよく、固定しておく必要がない。従って、ポンプ装置100の組み立て作業が容易になるとともにカバー112の変形を防ぐことができる。
本発明の実施の形態1に係るポンプ装置の外観斜視図である。 図1に示すポンプ装置をY−Y’線で切断したときの縦断面図である。 図1に示すポンプ装置の主要部分を下方から見た分解斜視図である。 図1に示すポンプ装置において、ステータ、インシュレータ、および基板を取り出して下方から見た分解斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るポンプ装置の外観斜視図である。 図5に示すポンプ装置をY1−Y1’線で切断したときの縦断面図である。 図5に示すポンプ装置の主要部分を下方から見た分解斜視図である。 図5に示すポンプ装置において、ステータ、インシュレータおよび基板を取り出して下方から見た分解斜視図である。
符号の説明
10、100 ポンプ装置
11、111 ハウジング
11i、116e ハウジング側流路
12、112 カバー
13、113 ポンプケース
21、121 吸入口
22、122 吐出口
30、130 ステータ
31、131 基板
32、132 ロータ
33、133 モータ部
34、134 羽根車
35、135 ポンプ室
36、136 ステータコア
37、137 コイル
38、40、41、138、140、141 インシュレータ
39、139 ターミナル
42、142 連結部
42a、142a 下端面
42b、142b ターミナル保持用段部
43、143 磁気検出素子
45、145 固定軸
46 固定軸挿通穴
48、148 端子穴
49、149 ランド部〈導電パターン〉
51 被保持部
52 貫通穴
53 固定軸固定穴
60、160 第1凹部
62、162 軸保持用凹部
64、164 カバー側流路
65、165a、165b、165c Oリング
66 スリーブ
67、167 ロータ部材
68、168 ロータマグネット
69、169 インペラ体
70、170 羽根部
71、171 円筒部
73、173 インペラポンプ室
153 固定軸保持部材
166a、166b ラジアル軸受け
L1、L2 ステータの中心軸線

Claims (10)

  1. 固定軸と、前記固定軸に回転可能に支持されているロータと、樹脂製のインシュレータを介してコイルが巻回されているステータコアを備えているステータと、前記ステータコアの軸線方向の一方側端面に対して対向配置された基板と、前記固定軸の一方側軸端部および前記基板を保持するハウジングと、を有するモータにおいて、
    前記インシュレータは、前記ステータコアの前記一方側端面を覆うコア被覆部分と、該コア被覆部分から前記基板の側に向けて突出して当該基板に固定された連結部と、を備えていることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記インシュレータは、前記基板において前記ステータコアと対向する表面側の基板面から離間する位置にターミナル保持部を備え、
    前記ターミナル保持部には、当該ターミナル保持部から前記基板側に向けて突出するようにターミナルが保持されており、
    前記ターミナルには、前記ターミナル保持部と前記基板との間で前記コイルに用いたコイル線が電気的に接続され、
    前記基板には、前記コイル線が前記ターミナルを介して電気的に接続された導電パターンが形成されていることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1または2に記載されたモータを備えたポンプ装置であって、
    前記ハウジングは、前記ステータおよび前記基板が配置されている側と、前記ロータが配置されている側とを仕切る隔壁を備え、
    前記隔壁に対して前記ロータが位置する側には、当該隔壁との間にポンプ室を区画形成するカバーを備え、
    前記ポンプ室には、前記ロータと、前記ロータと一体に回転する羽根車と、が配置されていることを特徴とするポンプ装置。
  4. 請求項3に記載のポンプ装置において、
    前記隔壁は、前記ステータの内周面、前記ステータの外周面、および前記ステータの前記ポンプ室側の端面に沿うように屈曲したステータ被覆部を備えていることを特徴とするポンプ装置。
  5. 請求項3または4に記載のポンプ装置において、
    前記ハウジングは、前記ステータおよび前記基板を封止するモールド樹脂体であり、
    前記隔壁は、前記モールド樹脂体の一部であることを特徴とするポンプ装置。
  6. 請求項5に記載のポンプ装置において、
    前記基板は、前記ポンプ室より外周側に位置する部分に、前記ハウジングを樹脂成形する際に金型により支持される被保持部を備えていることを特徴とするポンプ装置。
  7. 請求項5または6に記載のポンプ装置において、
    前記ハウジングには、該ハウジングを樹脂成形する際に金型の凸部が位置した穴が前記カバーに向けて開口するように形成され、
    当該穴内に前記ハウジングと前記カバーとを締結するネジの軸部が位置していることを特徴とするポンプ装置。
  8. 請求項5乃至7の何れか一項に記載のポンプ装置において、
    前記ハウジングには、前記固定軸の一方側軸端部が圧入固定された固定軸固定穴が樹脂成形時に形成されていることを特徴とするポンプ装置。
  9. 請求項8に記載のポンプ装置において、
    前記固定軸の他方側軸端部は、前記カバーに形成されている固定軸支持用凹部内に位置していることを特徴とするポンプ装置。
  10. 請求項9に記載のポンプ装置において、
    前記基板には固定軸挿通穴が形成され、
    前記固定軸圧入穴は、前記基板において前記ステータコアが位置する表面側から前記固定軸挿通穴の内側を通って当該基板の裏面側まで延在し、
    前記固定軸の一方側端部は、前記基板の裏面側に位置していることを特徴とするポンプ装置。
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KR20160092823A (ko) * 2015-01-28 2016-08-05 동아전장주식회사 스텝모터의 액추에이터

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