JP2010118098A - 取付固定治具、マグネット組付装置及びマグネット組付方法 - Google Patents

取付固定治具、マグネット組付装置及びマグネット組付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ピックアップ部品であるシャシへのマグネットの取付精度を高め、マグネット取付作業の工数を低減し、更には、光ピックアップ部品の経済性を向上させる。
【解決手段】マグネットをシャシに挿入、固定するベース治具20は、ベース22と、ベース22上に立設されたクランプ支持部26と、クランプ支持部26に摺動可能に支持された挿入クランプ部材28と、から主に構成される。挿入クランプ部材28には、載置面220に載置されるシャシに対向するように、上面視U字形に形成された二本の挿入クランプアーム280が設けられている。挿入クランプアーム280は、挿入クランプ部材28の下方への動作に従って、マグネットに当接し、シャシ内にマグネットを挿入し、固定する機能を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ピックアップのシャシにマグネットを組み付ける取付固定治具、マグネット組付装置及びマグネット組付方法に関する。
光ピックアップのアクチュエータ部を駆動させる方法として、シャシに収容されたマグネットと磁気コイルによる駆動方式が一般的となっており、現在、光ピックアップのほとんどがこの方式を採用している。
一般的に、シャシ内へのマグネットの取り付けは、待機中のマグネット群から治具によって分離して、シャシへ配置する。配置されたマグネットは接着剤等によってシャシ内に固着することで、シャシ内に取り付けられる。
また、近年、光ディスクの高密度化や、高品質の光ピックアップが求められ、マグネットの組込位置の精度管理は厳しく要求されている。対して、光ピックアップに取り付けられるマグネットは強力な磁力を有するために、磁性材で形成された部品や組付装置等に干渉し、所定の取付精度を満たすようにシャシに組み込むのが困難であった。
このことを考慮し、特許文献1に、一部に折曲した係合部を有する金属板で生成されたヨークでマグネットを係合することで、ヨークの磁性を利用してマグネットをシャシに組み付ける方法が開示されている。
特開平11−259878号公報
ところで、近年、軽量化とコストダウンの理由から、光ピックアップのベース材であるシャシに、樹脂製のものを選択することが多くなり、磁気回路を構成する金属製のヨークまで排除する傾向にある。
このため、特許文献1に開示されたヨークへのマグネットの組付方法は、磁性体である金属製のヨークを用いなければならなく、経済的に好ましくない。
一方、マグネットを組み付ける際に、光ピックアップのベース材であるシャシの構成部品が非磁性材である樹脂製のものである場合、シャシ側にマグネットを引き付けておく部品が無いことになる。このため、マグネット挿入治具でマグネットをシャシに一時的に取り付けたとしても、マグネット挿入治具を戻すと、マグネットがシャシ側に収まらずにマグネット挿入治具側に戻ってしまうケースが発生した。このため、マグネットのシャシへの取付作業を効率的に実施できなくなってしまった。
また、曲げ、圧入等の加工方法により、マグネットをシャシ側に収納したとしても、マグネット挿入治具からベース治具を取り出す際、取り付けたマグネットが、周囲に設けられ、待機中のマグネット群や組付装置に引き付けられてしまう。このため、シャシの中で浮きやズレを生じ正確な位置決めができず、取付位置の寸法管理及び完全な固定が困難であった。更に、その後の工程で、マグネットの位置を調整してから接着する等、余計な工数が必要であった。
また、最悪の場合は、シャシとの取付不良のマグネットが、待機中のマグネット群や組付装置に向かって飛び出してしまったり、マグネットの一部がマグネット挿入治具に付着してしまったりする。このマグネットを取り除くために生産を止めて、マグネット挿入治具のメンテナンス作業を行う等のロスが生じた。更に、待機中のマグネット群や組付装置に、シャシとの取付不良のマグネットが飛び付くとき、衝撃に弱い特性を有するマグネットである場合、割れ、欠けの発生のために不良部品となり、再使用が困難であった。
更に、磁気回路を構成する金属製のヨークを排除した分、アクチュエータの駆動に必要な磁力を補うため、より磁力の強いマグネットを用いる必要が有り、結果として、上記問題発生の頻度は増え、問題発生による影響度も増大した。
本発明はかかる問題点を鑑みてなされたものであり、光ピックアップ部品であるシャシへのマグネットの取付精度を高め、マグネット取付作業の工数を低減し、更には、光ピックアップ部品の経済性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る取付固定治具は、
光ピックアップの一部であるシャシにマグネットを組み付ける取付固定治具において、
一方に前記シャシの載置面を有する本体と、
前記本体の一部から前記載置面に垂直の第1の方向に立設された支持部と、
該支持部に、前記第1の方向と該第1の方向に逆向きの第2の方向とに摺動自在、及び固定可能に支持され、前記シャシの前記載置面に端面が対向するように突出したアームと、を有し、
前記アームは、前記第2の方向へ前記支持部を摺動することにより、前記シャシの前記載置面に対向する端面で前記マグネットを前記シャシのマグネット収納部に押し込み、前記支持部に固定されることにより、前記シャシと前記マグネットとの固定状態を維持する、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るマグネット組付装置は、
光ピックアップの一部であるシャシにマグネットを組み付けるマグネット組付装置において、
一方に前記シャシの載置面を有する本体と、
前記本体の一部から前記載置面に垂直の第1の方向に立設された支持部と、
該支持部に、前記第1の方向と該第1の方向に逆向きの第2の方向とに摺動自在、及び固定可能に支持され、前記シャシの前記載置面に端面が対向するように突出したアームと、を有し、
前記アームは、前記第2の方向へ前記支持部を摺動することにより、前記シャシの前記載置面に対向する端面で前記マグネットを前記シャシのマグネット収納部に押し込み、前記支持部に固定されることにより、前記シャシと前記マグネットとの固定状態を維持する、
ことを特徴とする取付固定治具と、
前記取付固定治具の前記アームと、前記取付固定治具の前記本体の前記載置面に載置された前記シャシと、の間に前記マグネットを案内する案内治具と、を備える、
ことを特徴とする。
例えば、前記案内治具は、複数の前記マグネットから成るマグネット群を摺動可能に支持する整列部と、
前記整列部に接続され、前記マグネットを引き付ける磁性材で形成された引付部と、を備えることが好ましい。
例えば、前記案内治具の前記整列部は、板材に設けられた溝であってもよい。
また、前記案内治具は、前記整列部を二箇所備え、
前記引付部は、前記二箇所の整列部に対向する二つの側面で前記整列部に接続され、前記二つの側面に前記マグネットを引き付け、
前記取付固定治具の前記アームが、前記案内治具の前記引付部に引き付けられた前記マグネットを前記マグネット群から分離するように動作し、分離された前記マグネットを前記シャシに挿入し、固定するようにすることができる。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るマグネット組付方法は、
光ピックアップの一部であるシャシにマグネットを組み付けるマグネット組付方法において、
一方に前記シャシの載置面を有する本体と、
前記本体の一部から前記載置面に垂直の第1の方向に立設された支持部と、
該支持部に、前記第1の方向と該第1の方向に逆向きの第2の方向とに摺動自在、及び固定可能に支持され、前記シャシの前記載置面に端面が対向するように突出したアームと、を有する取付固定治具を用意し、
前記取付固定治具の前記アームを、前記第2の方向へ前記支持部に摺動させ、前記シャシの前記載置面に対向する端面で前記マグネットを前記シャシのマグネット収納部に押し込み、前記支持部に固定することで、前記シャシと前記マグネットとの固定状態を維持し、
前記シャシと前記マグネットとを接着する、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係るマグネット組付方法は、
光ピックアップの一部であるシャシにマグネットを組み付けるマグネット組付方法において、
一方に前記シャシの載置面を有する本体と、前記本体の一部から前記載置面に垂直の第1の方向に立設された支持部と、該支持部に、前記第1の方向と該第1の方向に逆向きの第2の方向とに摺動自在、及び固定可能に支持され、前記シャシの前記載置面に端面が対向するように突出したアームと、を有する取付固定治具と、
前記取付固定治具の前記アームと、前記取付固定治具の前記本体の前記載置面に載置された前記シャシと、の間に前記マグネットを案内する案内治具と、
を備えるマグネット組付装置を用意し、
前記取付固定治具の前記アームを、前記第2の方向へ前記支持部に摺動させ、前記シャシの前記載置面に対向する端面で前記案内治具によって案内された前記マグネットを前記シャシのマグネット収納部に押し込み、前記支持部に固定することで、前記シャシと前記マグネットとの固定状態を維持し、
前記シャシと前記マグネットとを接着する、
ことを特徴とする。
また、前記案内治具は、
板材に設けられた溝であり、複数の前記マグネットから成るマグネット群を摺動可能に支持する整列部と、
前記整列部に接続され、前記マグネットを引き付ける磁性材で形成された引付部と、を有し、
前記取付固定治具の前記アームを、前記第2の方向へ前記支持部に摺動させ、前記シャシの前記載置面に対向する端面で前記引付部によって引き付けられた前記マグネットを、前記整列部によって支持された前記マグネット群から分離するように動作し、分離した前記マグネットを前記シャシのマグネット収納部に押し込み、前記支持部に固定することで、前記シャシと前記マグネットとの固定状態を維持し、
前記シャシと前記マグネットとを接着する、ようにしてもよい。
また、前記案内治具は、
板材に設けられた溝であり、二箇所の前記整列部と、
前記引付部は、前記二箇所の整列部に対向する二つの側面で前記整列部に接続され、前記二つの側面に前記マグネットを引き付け、
前記取付固定治具の前記アームを、前記第2の方向へ前記支持部に摺動させ、前記シャシの前記載置面に対向する端面で前記引付部によって引き付けられた前記マグネットを、前記整列部によって支持された前記マグネット群から分離するように動作し、分離した前記マグネットを前記シャシのマグネット収納部に押し込み、前記支持部に固定することで、前記シャシと前記マグネットとの固定状態を維持し、
前記シャシと前記マグネットとを接着する、ようにしてもよい。
本発明によれば、光ピックアップ部品であるシャシへのマグネットの取付精度を高め、マグネット取付作業の工数を低減し、更には、光ピックアップ部品の経済性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。なお、説明の明確化のため、本実施形態では、挿入治具によってマグネットを挿入する方向を下方向、その反対方向を上方向と呼ぶ。
光ピックアップは、図1に示すシャシ本体12と、シャシ本体12内に設けられた収納部14,15と、収納部14,15に配設されるマグネット160と、から構成されるシャシ10、並びに図示しない対物レンズ部及びフォーカスコイル及びトラッキングコイルから主に構成される。
図1は、マグネット160の取付前後の本実施形態に係るシャシ10の状態を模式的に示す斜視図であり、(a)は取付前の斜視図、(b)は取付後の斜視図、(c)は(a)に示されたシャシ10を180度回転した状態を示した図、(d)は(b)に示されたシャシ10を180度回転した状態を示した図である。
シャシ10には、樹脂製のシャシ本体12と一体的に形成された対向する二箇所の収納部14,15が形成されている。収納部14,15は、磁性体である金属製のヨーク(図示せず)の代替として、コストダウンに貢献するものである。収納部14,15は、シャシ本体12の上面から窪んで形成された底面と、シャシ本体12の中央に開いた上面視コの字形の側面と、から成り、二個のマグネット160が当接して配置される。シャシ10の収納部14,15へのマグネット160の挿入、固定作業は、ベース治具20を用いて行われる。次に、本実施形態に係るベース治具20について説明する。
本実施形態に係るベース治具20は、図2に示すように、シャシ10が載置されるベース22、ベース22から上方に突出して設けられたクランプ支持部26、及び図1に示すマグネット160をシャシ10に挿入する挿入クランプ部材28から主に構成される。以下に各部品について詳細に説明する。
ベース22は、略厚肉板状の形状を有し、上面に、シャシ10が載置される他の上面よりも下方に窪んだ載置面220を有する。載置面220は、ベース22の任意の一側面(以下、第1の側面)まで形成されている。シャシ10は、後述する取付シャフト221を挿通し、載置面220上に載置される。また、シャシ10を支持するため、上面の一端部には、取付シャフト221が設けられている。
取付シャフト221は、第1の側面に垂直に延び、載置面220に隣接して配設されている。取付シャフト221は、図1に示すシャシ10の取付孔120の径よりも小径に形成され、シャシ10は、取付孔120を取付シャフト221に挿通され、摺動可能及び回動可能に支持される。ベース22の取付シャフト221が設けられた一端部から載置面220を挟んだ他端部の上面には、係止突起222が突出して設けられている。シャシ10は、取付シャフト221に回動可能に支持され、係止突起222に係止されることで、ベース治具20に載置される。
次に、シャシ10にマグネット160を挿入及び固定するための後述する挿入クランプ部材28を摺動可能に支持するクランプ支持部26及び支持シャフト226について説明する。クランプ支持部26は、図2に示すように、三枚の金属板が一体的に接続され、ベース22の第1の側面方向に開放部を有する上面視コの字形に形成されている。クランプ支持部26は、ベース22の第1の側面に対向する第2の側面側に下部を嵌装され、ベース22の上方に立設されている。また、クランプ支持部26の中央に、支持シャフト226が立設されている。支持シャフト226は、次に説明する挿入クランプ部材28の中央部を上下方向に摺動可能に支持する。更に、支持シャフト226には圧縮コイルバネ(図示せず)が嵌装されている。後述する挿入クランプ部材28は圧縮コイルバネ(図示せず)によって、上方に付勢される。また、クランプ支持部26は、後述する挿入クランプ部材28が下方に移動した状態(マグネット160が固定された状態)を保持する固定保持部(図示せず)を備える。更に、クランプ支持部26は、第2の側面上における下部に、固定保持部(図示せず)による挿入クランプ部材28の固定保持を解除するクランプ解除ボタン260を備える。
挿入クランプ部材28は、側面をクランプ支持部26によって、中心を支持シャフト226によって摺動可能に支持されている。更に、挿入クランプ部材28は、載置面220に載置されるシャシ10に対向するように、挿入クランプアーム280を有する。挿入クランプアーム280は、挿入クランプ部材28の動作に従って、マグネット160に当接し、シャシ10内にマグネット160を挿入し、固定する機能を有する。挿入クランプアーム280は、ベース22の第1の側面方向に開放部を有する上面視U字形に一体的に形成された二本アームで形成されている。また、挿入クランプアーム280は、挿入クランプ部材28の第1の側面側の面から突出し、L字形に図中下方に屈折している。更に、挿入クランプアーム280は、シャシ10がベース治具20に装着された状態において、シャシ10の収納部14,15にL字形の下面が対向するように設けられている。
次に、複数のベース治具20にマグネット160を連続的に供給する機能を有するマグネット案内治具30について図3を参照して説明する。本実施形態に係るマグネット案内治具30は、板状の土台32と、土台32上に設けられた二つの支持部34a,34bと、棒状に並んだマグネット群16を案内する案内溝360が設けられ、支持部34a,34bによって支持されるレール36と、ガイドプレート362と、から構成される。以下にこれらの構成部品について説明する。
支持部34a,34bは、レール36を土台32から離間することにより、ベース治具20を挿入するスペースを確保し、ベース治具20を所定の挿入位置に案内するようにベース治具20の幅に離間して配設されている。また、支持部34bの支持部34aに対向する側面にはローラ340が突出して設けられている。ベース治具20のマグネット案内治具30への挿入時に、ローラ340が挿入方向に回転することで、ベース治具20をマグネット160の挿入位置に円滑に案内することができる。
レール36の(図3において)中央前方には、磁性体によって形成され、マグネット160を引き寄せるガイドプレート362が嵌装されている。ガイドプレート362の横幅は、ガイドプレート362に吸着されている二つのマグネット160が図1に示すシャシ本体12の収納部14,15の上方に位置するように、所定の幅で形成されている。
レール36は長板状に形成され、レール36の上面、長手方向にガイドプレート362を挟むように二つの案内溝360が形成されている。案内溝360は、自身の磁力により棒状に整列されたマグネット群16の両端を支持し、ガイドプレート362へマグネット160をガイドする。
次に、本実施形態に係るマグネット組付装置のシャシ10のベース治具20への組付方法について説明する。図1に示すシャシ10の取付孔120を、図2に示すベース治具20に設けられた取付シャフト221に通し、シャシ10をベース22の奥に配置させる。次に、取付シャフト221を中心にシャシ10を回動させ、係止突起222に係止させる。このようにしてシャシ10をベース治具20に取り付ける。
次に、図3に示すマグネット案内治具30へのベース治具20の取り付けについて説明する。マグネット案内治具30の土台32とレール36と隙間に、ベース治具20を挿入、セットする。このとき、ベース治具20に設けられた挿入クランプ部材28の挿入クランプアーム280は、所定の間隔で配置された二つの支持部34a,34bによって、ガイドプレート362を挟みこむ位置にセットされる。
次に、図4及び図5を参照して、マグネット160のシャシ10への装着動作について説明する。マグネット案内治具30にベース治具20をセットした状態で、挿入クランプ部材28を図4に示す上方位置から図5に示す下方位置へ押し込む。そうすると、挿入クランプ部材28と一体となっている挿入クランプアーム280は、ガイドプレート362の両側面に吸着している二つのマグネット160に当接し、棒状に並んだマグネット群16から切り離し、図1に示すシャシ本体12の収納部14,15に押し込む。挿入クランプ部材28の押込動作に伴い、固定保持部(図示せず)は、挿入クランプ部材28が押し込まれた状態を保持する。
次に、挿入クランプアーム280がマグネット160を固定した状態を保持したまま、ベース治具20をマグネット案内治具30から取り出す。次に、シャシ本体12の収納部14,15とマグネット160とを接着剤等を用いて接着し、所定時間放置し固着する。次に、クランプ支持部26に設けられたクランプ解除ボタン260を押すことで、挿入クランプアーム280のロックを解除する。これとともに、圧縮コイルバネ(図示せず)の付勢により、挿入クランプ部材28は下方から上方へ移動する。図6に示すように、ロックが解除されたシャシ10をベース治具20から取り出す。以上でマグネット160の組み付けが完了となる。なお、ベース治具20をマグネット案内治具30から取り出すと、挿入クランプアーム280の押し込み動作前に、装着されたマグネット160に隣接していたマグネットが、ガイドプレート362に吸着され、自動的に次の装着動作の待機状態となる。
上記実施形態に係るマグネット組付装置を用いた組付作業は、ベース治具20を用いることによって、マグネット160を挿入する工程と、固定する工程とを連続的に行うことができる。このようにすることで組付工程を削減でき、工数の削減になる。
また、ベース治具20をマグネット挿入治具30から取り出す際、待機している棒状に並んだマグネット群16、又は磁気を帯びたガイドプレート362に引き寄せられることで、シャシ10の所定の箇所からマグネット160の浮きやズレが発生することを防ぐことができる。このようにして、マグネット160のシャシ10への装着精度を高めることができる。また、後の工程で再度位置決めを行う作業の必要が無くなり、工数を低減することができる。
更に、マグネット160が他の磁性材に向かって飛び出してしまうことも無くなり、治具メンテナンスの時間的及び経済的ロスや、飛散した破片の処理等の後工程での調整も必要無くなった。
更に、シャシ10にマグネット160を保持する磁性材が無くてもマグネット160の組み付けを行えるため、磁気回路を構成する金属製のヨークを排除することが可能となり、光ピックアップの部品点数を削減でき、経済性についても良好にすることができる。
本発明の実施形態に係るシャシの(a)はマグネット取付前の斜視図、(b)はマグネット取付後の斜視図、(c)は(a)に示されたシャシを180度回転した状態を示した図、(d)は(b)に示されたシャシを180度回転した状態を示した図である。 本発明の実施形態に係るベース治具の(a)はアームを上げた状態を示す斜視図、(b)はアームを下げた状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るマグネット案内治具を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るベース治具のマグネット押し込み前の状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るベース治具のマグネット押し込み後の状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るベース治具の(a)はアームのロック解除状態、(b)はシャシの取り外し状態を示す斜視図である。
符号の説明
10:シャシ
14,15:収納部
160:マグネット
20:ベース治具
22:ベース
26:クランプ支持部
28:挿入クランプ部材
280:挿入クランプアーム
30:マグネット案内治具
360:案内溝
362:ガイドプレート

Claims (9)

  1. 光ピックアップの一部であるシャシにマグネットを組み付ける取付固定治具において、
    一方に前記シャシの載置面を有する本体と、
    前記本体の一部から前記載置面に垂直の第1の方向に立設された支持部と、
    該支持部に、前記第1の方向と該第1の方向に逆向きの第2の方向とに摺動自在、及び固定可能に支持され、前記シャシの前記載置面に端面が対向するように突出したアームと、を有し、
    前記アームは、前記第2の方向へ前記支持部を摺動することにより、前記シャシの前記載置面に対向する端面で前記マグネットを前記シャシのマグネット収納部に押し込み、前記支持部に固定されることにより、前記シャシと前記マグネットとの固定状態を維持する、
    ことを特徴とする取付固定治具。
  2. 光ピックアップの一部であるシャシにマグネットを組み付けるマグネット組付装置において、
    一方に前記シャシの載置面を有する本体と、
    前記本体の一部から前記載置面に垂直の第1の方向に立設された支持部と、
    該支持部に、前記第1の方向と該第1の方向に逆向きの第2の方向とに摺動自在、及び固定可能に支持され、前記シャシの前記載置面に端面が対向するように突出したアームと、を有し、
    前記アームは、前記第2の方向へ前記支持部を摺動することにより、前記シャシの前記載置面に対向する端面で前記マグネットを前記シャシのマグネット収納部に押し込み、前記支持部に固定されることにより、前記シャシと前記マグネットとの固定状態を維持する、
    ことを特徴とする取付固定治具と、
    前記取付固定治具の前記アームと、前記取付固定治具の前記本体の前記載置面に載置された前記シャシと、の間に前記マグネットを案内する案内治具と、を備える、
    ことを特徴とするマグネット組付装置。
  3. 前記案内治具は、複数の前記マグネットから成るマグネット群を摺動可能に支持する整列部と、
    前記整列部に接続され、前記マグネットを引き付ける磁性材で形成された引付部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載のマグネット組付装置。
  4. 前記案内治具の前記整列部は、板材に設けられた溝である、
    ことを特徴とする請求項3に記載のマグネット組付装置。
  5. 前記案内治具は、前記整列部を二箇所備え、
    前記引付部は、前記二箇所の整列部に対向する二つの側面で前記整列部に接続され、前記二つの側面に前記マグネットを引き付け、
    前記取付固定治具の前記アームが、前記案内治具の前記引付部に引き付けられた前記マグネットを前記マグネット群から分離するように動作し、分離された前記マグネットを前記シャシに挿入し、固定する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のマグネット組付装置。
  6. 光ピックアップの一部であるシャシにマグネットを組み付けるマグネット組付方法において、
    一方に前記シャシの載置面を有する本体と、
    前記本体の一部から前記載置面に垂直の第1の方向に立設された支持部と、
    該支持部に、前記第1の方向と該第1の方向に逆向きの第2の方向とに摺動自在、及び固定可能に支持され、前記シャシの前記載置面に端面が対向するように突出したアームと、を有する取付固定治具を用意し、
    前記取付固定治具の前記アームを、前記第2の方向へ前記支持部に摺動させ、前記シャシの前記載置面に対向する端面で前記マグネットを前記シャシのマグネット収納部に押し込み、前記支持部に固定することで、前記シャシと前記マグネットとの固定状態を維持し、
    前記シャシと前記マグネットとを接着する、
    ことを特徴とする、マグネット組付方法。
  7. 光ピックアップの一部であるシャシにマグネットを組み付けるマグネット組付方法において、
    一方に前記シャシの載置面を有する本体と、前記本体の一部から前記載置面に垂直の第1の方向に立設された支持部と、該支持部に、前記第1の方向と該第1の方向に逆向きの第2の方向とに摺動自在、及び固定可能に支持され、前記シャシの前記載置面に端面が対向するように突出したアームと、を有する取付固定治具と、
    前記取付固定治具の前記アームと、前記取付固定治具の前記本体の前記載置面に載置された前記シャシと、の間に前記マグネットを案内する案内治具と、
    を備えるマグネット組付装置を用意し、
    前記取付固定治具の前記アームを、前記第2の方向へ前記支持部に摺動させ、前記シャシの前記載置面に対向する端面で前記案内治具によって案内された前記マグネットを前記シャシのマグネット収納部に押し込み、前記支持部に固定することで、前記シャシと前記マグネットとの固定状態を維持し、
    前記シャシと前記マグネットとを接着する、
    ことを特徴とする、マグネット組付方法。
  8. 前記案内治具は、
    板材に設けられた溝であり、複数の前記マグネットから成るマグネット群を摺動可能に支持する整列部と、
    前記整列部に接続され、前記マグネットを引き付ける磁性材で形成された引付部と、を有し、
    前記取付固定治具の前記アームを、前記第2の方向へ前記支持部に摺動させ、前記シャシの前記載置面に対向する端面で前記引付部によって引き付けられた前記マグネットを、前記整列部によって支持された前記マグネット群から分離するように動作し、分離した前記マグネットを前記シャシのマグネット収納部に押し込み、前記支持部に固定することで、前記シャシと前記マグネットとの固定状態を維持し、
    前記シャシと前記マグネットとを接着する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のマグネット組付方法。
  9. 前記案内治具は、
    板材に設けられた溝であり、二箇所の前記整列部と、
    前記引付部は、前記二箇所の整列部に対向する二つの側面で前記整列部に接続され、前記二つの側面に前記マグネットを引き付け、
    前記取付固定治具の前記アームを、前記第2の方向へ前記支持部に摺動させ、前記シャシの前記載置面に対向する端面で前記引付部によって引き付けられた前記マグネットを、前記整列部によって支持された前記マグネット群から分離するように動作し、分離した前記マグネットを前記シャシのマグネット収納部に押し込み、前記支持部に固定することで、前記シャシと前記マグネットとの固定状態を維持し、
    前記シャシと前記マグネットとを接着する、
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載のマグネット組付方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3926396A3 (en) * 2017-03-22 2022-03-16 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Imaging element driving device, method for manufacturing imaging element driving device, and imaging device

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