JP2010118012A - リスク可視化装置 - Google Patents

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Shigeru Miura
滋 三浦
Mayumi Kojima
真由美 小嶋
Kenji Taniguchi
健二 谷口
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Abstract

【課題】ビジネスプロジェクトに内在するリスクを可視化する。
【解決手段】リスク可視化装置100は、ビジネスプロジェクトのリスク状態を表現するために、リスクマップ180上にビジネスプロセスの位置座標を設定し、画面表示させる。未完了のビジネスプロセスが発生したときには、その未完了のビジネスプロセスに関わるリスクを定めたプロセスリスク情報を参照することにより、検証対象となるビジネスプロジェクトのリスクを再評価し、リスクマップ上におけるビジネスプロジェクトの位置座標を変化させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、業務管理、特に、ビジネス上の手続きを管理するための技術、に関する。
ビジネスプロジェクトにはさまざまな業務が含まれるが、それらの中には定型業務も多い。たとえば、受注業務であれば、受注先の安定性や支払い能力を審査し、上司の決済を受け、受注先と契約書を交わすといった標準的な手続きが定型化されている。多くの企業においては、各種業務の標準的な手続きは、マニュアル(以下、「ビジネス規程」とよぶ)として規定されている。
特開2008−117316号公報
リスクを抑えながら、ビジネスプロジェクトを円滑に遂行するためには、ビジネス規程に則って各種業務を遂行することが望ましい。現場においてビジネス規程が守られているか、プロジェクトメンバーがビジネス規程をきちんと理解しているかといった要因は、ビジネスプロジェクトの成否を左右する。
本発明は、本発明者による上記課題認識に基づいて完成された発明であり、その主たる目的は、ビジネス規程と現実の適合度からビジネスプロジェクトに内在するリスクを可視化するための技術、を提供することにある。
本発明のある態様は、リスク可視化装置に関する。
この装置は、プロセスリスク情報とプロジェクトリスク情報を保持する。プロセスリスク情報は、業務を遂行するための標準手続きを示すビジネスプロセスについて、そのビジネスプロセスを適切に実行しなかったときに生じ得るリスクの大きさとそのリスクが顕在化する可能性の高さを対応づけた情報である。プロジェクトリスク情報は、1以上の業務を含むビジネスプロジェクトと、そのビジネスプロジェクトに内在するリスクの大きさとそのリスクが顕在化する可能性の高さを対応づけた情報である。
この装置は、ビジネスプロジェクトにおけるリスクの大きさおよびリスクが顕在化する可能性の高さを座標軸として表現されるリスクマップ上に、検証対象となるビジネスプロジェクトの位置座標を設定し、画面表示させる。
ビジネスプロジェクトのリスクとして、プロジェクト固有のリスク、パートナーに関するリスク、未完了プロセスに関するリスク、規程理解度に関するリスクを可視化対象としてもよい。
たとえば、未完了のビジネスプロセスが発生したときには、その未完了のビジネスプロセスに関わるプロセスリスク情報に基づいて、検証対象となるビジネスプロジェクトのリスクを再評価し、リスクマップ上におけるビジネスプロジェクトの位置座標を変化させる。
ここでいう「未完了」とは、ビジネスプロセスがまったく実行されなかった場合に限らず、ビジネスプロセスがビジネス規程にしたがって適切に実行されなかった場合も含む。たとえば、契約遅延、請求遅延、入金遅延などが考えられる。
なお、以上に示した各構成要素の任意の組み合わせ、本発明を方法、システム、記録媒体、コンピュータプログラムにより表現したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ビジネス規程の遵守状況に基づいて、ビジネスプロジェクトに内在するリスクを可視化できる。
図1は、リスク可視化システム10のハードウェア構成図である。
リスク可視化システム10においては、リスク可視化装置100、進捗管理装置200およびクライアント端末300a、300b、・・・、300n(以下、まとめて「クライアント端末300」とよぶ)が、LAN(Local Area Network)302を介して互いに接続されている。
クライアント端末300は、ユーザによって使用される端末である。ここでいうユーザとは、ビジネスプロジェクトメンバーに限らず、複数のビジネスプロジェクトを管理する立場にあるマネージャも含まれる。本実施例におけるクライアント端末300は、ウェブブラウザを搭載する一般的なパーソナルコンピュータである。「ビジネスプロジェクト(以下、単に、「プロジェクト」とも称する)」とは、製品開発や販促企画のように、プロジェクトメンバーや予算が割り当てられるビジネス単位であればよい。
進捗管理装置200は、プロジェクトの進捗状態を管理するためのデータベースである。会計上の証憑に基づく進捗を管理する場合は、会計情報の予実を対象とすることも可能である。プロジェクトメンバーは、プロジェクトを遂行するために必要な業務を進捗管理装置200に登録する。「業務」としては、たとえば、受注管理や外注委託などを挙げることができる。業務は、1以上のビジネスプロセスを含む。「ビジネスプロセス(以下、単に、「プロセス」とも称する)」とは、業務の標準的な手続きを示す。たとえば、業務「受注管理」に含まれるプロセスとして、1.審査、2.決済、3.契約書締結、4.納品・請求書発行、5.検収書受領、6.入金確認という6つのプロセスがビジネス規程(以下、単に、「規程」とも称する)に設定される。このように複数のプロセスにより業務が形成され、1以上の業務を含んだかたちでプロジェクトが形成される。プロセスについては、図3等に関連して更に詳述する。
進捗管理装置200は進捗状態情報202を管理する。進捗状態情報202の詳細については、図7に関連して後述する。
リスク可視化装置100は、進捗状態情報202等を参照し、各種プロジェクトが抱えるリスクの度合い(以下、「リスク状態」とよぶ)を視覚的に示す。また、リスク可視化装置100は規程を保持する。各ユーザは、クライアント端末300により、リスク可視化装置100の規程をウェブページとして取得できる。
図2は、リスク可視化装置100の機能ブロック図を示す。
ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
リスク可視化装置100は、IF(インタフェース)部110、データ処理部130およびデータ保持部140を含む。
IF部110は、進捗管理装置200やクライアント端末300とのインタフェースを担当する。データ処理部130は、IF部110、データ保持部140から取得されたデータをもとにして各種のデータ処理を実行する。データ処理部130は、IF部110およびデータ保持部140の間のインタフェースの役割も果たす。データ保持部140は、各種データを保持するための記憶領域である。
IF部110:
IF部110は、入力処理を担当する入力部112と出力処理を担当する出力部120を含む。入力部112は、進捗情報取得部114と規程アクセス検出部118を含む。進捗情報取得部114は、進捗管理装置200から各プロジェクトの進捗情報を取得する。進捗情報取得部114は、更に、未完了プロセス検出部116を含む。未完了プロセス検出部116は、進捗情報から未完了プロセスを検出する。「未完了プロセス」とは、プロセスのうち、適切に実行されていない、または、まったく実行されていないものをいう。規程アクセス検出部118は、規程に対するユーザのアクセスを検出する。
出力部120は、規程マトリックス表示部122とリスクマップ表示部124を含む。規程マトリックス表示部122は、図4に示す規程マトリックス160をクライアント端末300に画面表示させる。規程マトリックス160は、規程と業務、プロセス等の関係を三次元表示したものである。リスクマップ表示部124は、図6や図9に示すリスクマップ180をクライアント端末300に画面表示させる。リスクマップ180は、プロジェクトに内在するリスクの大きさとそのリスクが顕在化する可能性の高さとを視覚的に示す図である。
データ処理部130:
データ処理部130は、リスクマップ設定部132、プロジェクトリスク管理部134、規程マトリックス生成部136および理解度調整部138を含む。リスクマップ設定部132は、リスクマップ上に各プロジェクトの位置をプロットする。プロジェクトリスク管理部134は、プロジェクトのリスク状態を管理する。規程マトリックス生成部136は、規程マトリックス160を生成する。理解度調整部138は、ユーザの規程に対する理解度を調整する。これらの詳細については順次説明する。
データ保持部140:
データ保持部140は、プロセスリスク保持部142、プロジェクトリスク保持部144、パートナーリスク保持部146、理解度保持部148およびビジネス規程保持部150を含む。プロセスリスク保持部142は、プロセスごとのリスクを示すプロセスリスク情報220を保持する。プロセスリスク情報220のデータ構造は図8に関連して後述する。プロジェクトリスク保持部144は、プロジェクトごとのリスク状態を示すプロジェクトリスク情報190を保持する。プロジェクトリスク情報190のデータ構造は図5に関連して後述する。
パートナーリスク保持部146は、パートナーリスク情報を保持する。パートナーリスク情報は、ビジネスの相手である「ビジネスパートナー(以下、単に、「パートナー」とも称する)」とその信用度およびそのパートナーが関連するプロジェクトとが対応づけられた情報である。ここでいう「信用度」としては、パートナーの貸し倒れリスクや法令遵守意識の高さ、知名度等に基づいて所与の値が設定される。パートナーの財務諸表や格付の変動、過去の取引実績、直近の事故情報に鑑みて、それらのデータソースに連動して自動更新されてもよいし、ユーザが手動で更新してもよい。
理解度保持部148は、ユーザの規程に対する理解度を示す理解度情報230を保持する。理解度情報230のデータ構造は図10に関連して後述する。ビジネス規程保持部150は、規程の内容を示すビジネス規程情報170を保持する。ビジネス規程情報170のデータ構造は図3に関連して後述する。
図3は、ビジネス規程情報170のデータ構造図である。
ビジネス規程保持部150は、ビジネス規程情報170を格納する。ビジネス規程情報170は、各種業務、各種プロセスについて、規程の内容を示す情報である。業務欄172は業務、プロセス欄174は業務を構成するプロセス、説明欄176はプロセスの具体的な処理手順や趣旨を示す。同図によれば、業務「受注管理」は6つのプロセスから構成されている。ユーザは、クライアント端末300に規程を表示させることができる。ビジネス規程情報170は、規程マトリックス生成部136により図4に示す規程マトリックス160のかたちに構造化され、規程マトリックス表示部122によりユーザに示される。
図4は、規程マトリックス160を示す図である。
規程マトリックス160は、x軸、y軸、z軸の3軸パラメータにより構成される直方体である。
x軸は規程の種類を示す。同図のx1は規程1、x2は規程2、x3は規程3、x4は規程4を示している。x1は規程「受注管理規程」、x2は規程「外注委託規程」であるかもしれない。
z軸はプロセスを示す。たとえば、x1「受注管理」のz5、すなわち、同図のP11はプロセス「審査」を示す。同様にP12(x1,z4)はプロセス「決済」、P13(x1,z3)はプロセス「契約」を示す。
y軸は、プロセスの属性を示す。たとえば、x1「受注管理」のy1、すなわち、同図のN1はプロセス「審査」の名称を示す。同様にD1(x1,y2,z5)はプロセス「審査」の説明、RE1(x1,y3,z5)とRP1(x1,y4,z5)は、それぞれ「プロセスリスク影響度」と「プロセスリスク顕在化率」を示す。プロセスリスク影響度とプロセスリスク顕在化率は、プロセスを適切に実行しなかった場合のリスクの大きさと、そのリスクが顕在化する可能性の高さを示すが、詳細については図8に関連して説明する。
プロジェクトリスク影響度はRCM(Risk Contorol Matrix)のデータ項目の影響度と、プロジェクトリスク顕在化率はRCMのデータ項目の発生頻度と同一の位置づけである。y軸の属性としては、このほかにも該当プロセスを原因として発生した過去の事故例や、取引先に関する情報が追加されてもよい。このようにして、y軸にはプロセスのRCMが包含される。これにより、内部統制により管理されるRCMに、実情に即したプロジェクトリスク影響度とプロジェクトリスク顕在化率を含めることができる。プロジェクトリスク保持部144で更新されたこの2つの情報を内部統制側のRCMに反映させてもよい。規程マトリックス160においては、規程の種類、プロセスの種類およびプロセスに関わる属性、特に、リスクに関わるリスク属性が三次元構造にて示される。規程マトリックス生成部136は、ビジネス規程情報170やプロジェクトリスク情報190等の各種情報を参照して規程マトリックス160を構築する。規程マトリックス160は、規程マトリックス表示部122によりクライアント端末300に画面表示される。
プロジェクト遂行者や部署のユーザは、マウス等の入力デバイスを介して規程マトリックス160にアクセスする。たとえば、(x1,z4,y2)をアクセス先として指定すれば、規定「受注管理規定」のプロセス「決済」についての説明情報を画面表示させることができる。このように、規程の情報内容が3D構造化されて示されるため、ユーザは規程に関わる情報の中から求める情報にアクセスしやすくなる。規程マトリックス160において、所望の規程にアクセスすると、規程アクセス検出部118はどのユーザがどの業務のどのプロセスに関する規程にアクセスしたかを検出する。規程のアクセスは後述の「理解度」に関わる。
図5は、プロジェクトリスク情報190のデータ構造図である。
プロジェクトリスク保持部144は、プロジェクトリスク情報190を保持する。プロジェクトリスク情報190は、プロジェクトごとのリスク状態を示す。プロジェクト欄192はプロジェクト名、プロジェクトリスク影響度欄194はプロジェクトリスク影響度、プロジェクトリスク顕在化率欄196はプロジェクトリスク顕在化率を示す。
「プロジェクトリスク影響度」は、プロジェクトが組織全体に与える影響の大きさを示す。企業や部署は通常、多くのプロジェクトを同時に進行させている。こういったプロジェクトの中には組織の浮沈を左右する重大ものもあれば、実験的なものもある。プロジェクトリスク影響度は、プロジェクトに内在するリスクが顕在化した場合の影響の大きさを示す値である。プロジェクトリスク影響度は、ユーザによるRCM設定時の値を初期値とする。本実施例においては、重要クライアントが関わるプロジェクトや、予算額の大きなプロジェクトほど、プロジェクトリスク影響度が高くなるように設定され、また変動させることができる。
「プロジェクトリスク顕在化率」は、プロジェクトに内在するリスクが実際に現実のものとなる可能性の高さを示す値である。プロジェクトリスク顕在化率も、ユーザによるRCM設定時の値を初期値とする。プロジェクトリスク顕在化率が高いプロジェクトほど事故が発生する可能性が高いため注意が必要である。この値は、実際の事故発生や規程違反に応じて変動させることが出来る。プロジェクトリスク影響度とプロジェクトリスク顕在化率の両方が高いプロジェクトは、厳重な管理のもとに遂行される必要がある。
図5に示すプロジェクトDは、プロジェクトリスク影響度は最も大きいが、プロジェクトリスク顕在化率は最も低く抑えられている。このため、プロジェクトDは重要であるが、上手にリスク管理されていることになる。一方、プロジェクトCは、プロジェクトリスク顕在化率が最も高いが、プロジェクトリスク影響度は最も低いため、失敗した場合の影響は限定的であることがわかる。
図6は、リスクマップ180を示す図である。
x軸はプロジェクトリスク影響度、y軸はプロジェクトリスク顕在化率を示す。リスクマップ表示部124は、同図に示すリスクマップ180をクライアント端末300に画面表示させる。リスクマップ設定部132は、プロジェクトリスク情報190を参照して、各プロジェクトの位置をリスクマップ180上にプロットする。ユーザは、リスクマップ180を確認することにより、複数のプロジェクトのリスク状態を視覚的に把握できる。
各プロジェクトのリスク状態は、プロジェクトの進行に応じて適宜変化する。
図7は、進捗状態情報202のデータ構造図である。
進捗管理装置200は、進捗状態情報202を格納する。進捗状態情報202は、各プロジェクトの内容やその進捗状況を示すデータである。プロジェクト欄204はプロジェクト名、予算欄205は予算額、業務欄206はプロジェクトに含まれている業務、未完了プロセス欄207は各業務における未完了プロセスの有無、パートナー欄208は各業務に関わるパートナーを示す。
同図によれば、プロジェクトAは、予算額は500億円であり、受注管理、外注委託などの業務を含む。また、受注管理業務では、プロセス「契約」が未完了となっている。受注管理に関わるパートナーは「H社」である。プロジェクトリーダーは、プロジェクトAの進行にあたって、契約情報等の登録情報を参照し、各種情報を進捗状態情報202に登録する。規程を外れたかたちで業務が進められているときには、未完了プロセスが進捗状態情報202に自動的に(例えば予実績の対比により)、あるいは、手動により登録される。
未完了プロセスが発生すると、プロジェクトのリスク状態も変化する。未完了プロセスとリスクの関係については、図8に関連して後述する。
プロジェクトのリスクは、予算の変更によっても変化する。たとえば、プロジェクトAの予算額が500億円から600億円に拡大されたとする。プロジェクトリスク管理部134は、進捗情報取得部114が取得した進捗状態情報202からこれを検出する。そして、プロジェクトAのプロジェクトリスク影響度を変更する。本実施例においては、予算額が1.2倍となっているため、プロジェクトリスク管理部134はプロジェクトAのプロジェクトリスク影響度「70(図5参照)」を1.2倍して、「84」に変更してもよい。このように、プロジェクトリスク管理部134は予算額とプロジェクトリスク影響度を正相関させる。
プロジェクトのリスクは、パートナーによっても変化する。信用度が80%以上のパートナーの場合には、プロジェクトのリスク状態は変化しないが、80%未満の場合には、プロジェクトリスク管理部134はプロジェクトリスク顕在化率が高くなるように設定変更する。たとえば、プロジェクトAのパートナーH、I、J、Kのうち、K社の信用度のみが80%を下回っているとする。この場合、プロジェクトリスク管理部134は、プロジェクトリスク顕在化率に「(80−x)×0.005」を加算する。xは、K社の信用度を示す。K社の信用度が50%であれば、プロジェクトAのプロジェクトリスク顕在化率は、0.4+(80−50)×0.005=0.55となる。このように、プロジェクトリスク管理部134はパートナーの信用度とプロジェクトリスク顕在化率を逆相関させる。プロジェクトリスク顕在化率を下げるには、信頼できるパートナーを選ぶ必要がある。特に、プロジェクトリスク影響度が高いプロジェクトでは、信用度の低いパートナーに依存しないように注意する必要がある。
図8は、プロセスリスク情報220のデータ構造図である。
プロセスリスク保持部142は、プロセスリスク情報220を保持する。プロセスリスク情報220は、プロセスそのものに内在するリスクを定量的に示す情報である。業務欄222は業務名、プロセス欄224はプロセス名、プロセスリスク影響度欄226はプロセスリスク影響度、プロセスリスク顕在化率欄228はプロセスリスク顕在化率を示す。
「プロセスリスク影響度」は、そのプロセスを適切に実行しなかった場合に生じ得るリスクの大きさ、いいかえれば、プロセスが業務や組織に与え得る影響の大きさを示す。プロセスリスク影響度は、RCM設定時の値を初期値とする。
「プロセスリスク顕在化率」は、プロセスに内在するリスクが実際に現実のものとなる可能性の高さを示す値である。プロセスリスク顕在化率も、RCM設定時の値を初期値とする。プロセスリスク顕在化率が高いプロセスほど事故が発生する可能性が高いため間違いなく実行する必要性が高い。プロセスリスク影響度とプロセスリスク顕在化率の両方が高いプロセスの場合には尚更である。
同図によれば、受注管理業務のプロセス「契約」は、プロセスリスク影響度が40、プロセスリスク顕在化率が0.1である。図7によれば、プロジェクトAについてはこのプロセス「契約」が未完了プロセスとなっている。プロジェクトリスク管理部134は、未完了プロセス「契約」のプロセスリスク影響度やプロセスリスク顕在化率に基づいて、プロジェクトAのプロジェクトリスク影響度やプロジェクトリスク顕在化率を調整する。本実施例においては、プロジェクトリスク影響度に「プロセスリスク影響度×0.1」、プロジェクトリスク顕在化率に「プロセスリスク顕在化率×0.1」をそれぞれ加算する。
プロジェクトAのプロジェクトリスク影響度は70、プロジェクトリスク顕在化率は0.4であるため、それぞれ70+40×0.1=74、0.4+0.1×0.1=0.41となる。このように、プロジェクトリスク管理部134は、未完了プロセスのプロセスリスク影響度とプロジェクトリスク影響度、プロセスリスク顕在化率とプロジェクトリスク顕在化率をそれぞれ正相関させる。プロジェクトリスク影響度やプロジェクトリスク顕在化率を下げるためには、未完了プロセスを発生させないことが重要であり、特に、重要なプロセスを確実に実行することが重要である。
図9は、プロジェクトAの位置が変化するときのリスクマップ180を示す図である。
プロジェクトのリスク状態、すなわち、プロジェクトリスク影響度とプロジェクトリスク顕在化率は、プロジェクトリスク情報190に基づいて設定されるが、プロジェクトリスク情報190はプロジェクトリスク管理部134により適宜更新される。そして、プロジェクトのリスクマップ180上における位置も、それにともなって変化する。リスク状態を変化させる要因をまとめると、以下の通りである。
未完了プロセス:プロジェクトリスク影響度およびプロジェクトリスク顕在化率を増加させる要因となる。
予算額:プロジェクトリスク影響度を増減させる要因となる。
パートナーの評点:プロジェクトリスク顕在化率を増減させる要因となる。
プロジェクトの進行中において、どのような業務が登録され、どのように各プロセスが遂行されたかにより、あるいは予算の変更やパートナーの評点の変動により、プロジェクトのリスク状態が刻々と遷移することを表現する。
図10は、理解度情報230のデータ構造図である。
理解度保持部148は、理解度情報230を保持する。ユーザID欄232はユーザID、規程欄234は規程ごとの理解度を示す。理解度は0〜100点の範囲にあり、100点が規程に対する理解度が最も高い状態を示す。たとえば、ユーザID=01のユーザ(以下、「ユーザ(01)」と表記する)の規程1に対する理解度は100であり、ユーザ(01)は規程1に関わる規程を完璧に理解している。また、ユーザ(02)の規程1に対する理解度は70であり、ユーザ(02)はユーザ(01)ほどではないにせよ規程1の規程をほぼ理解している。しかし、ユーザ(03)の規程1に対する理解度は10であり、規程1に関わる規程をほとんど理解できていない。理解度は、権限のある所定ユーザにより任意に設定可能である。自己申告に基づいて設定してもよいし、定期的に理解度テストを実施することにより測定してもよい。
ここで、ユーザ(01)、ユーザ(02)、ユーザ(03)をプロジェクトメンバーとするプロジェクトLに規程1が含まれるとする。このとき、理解度調整部138は、プロジェクトLにおける規程1の総合理解度を算出する。たとえば、3人の理解度の平均値60(=(100+70+1)÷3)を総合理解度として算出する。この総合理解度が高いほど、いいかえれば、プロジェクトメンバーが規程を理解しているほど、プロジェクトリスク顕在化率は低くなる。プロジェクトリスク顕在化率を下げるためには、プロジェクトメンバーの規程に対する理解を深める必要がある。あるいは、規程をよく理解しているユーザを重要なプロジェクトのメンバーに割り当てることも重要である。
規程1における未完了プロセスの発生と、規程1に対する総合理解度は、プロジェクトリスク顕在化率に対する影響を相殺する。原則的には、各規定を規程に則って遂行することが望ましい。しかし、ビジネスをスムーズに進めるためには、正式な契約書の締結を後回しにするなど、現場判断で業務の進め方を変えることはよくある。こういった場合には先行着手に関する規程に従うなどプロジェクトメンバーが規程をきちんと理解した上で仕事の進め方をしていることを確認することにより、プロジェクトのリスクはそれほど高まらない。このような観点から、規程に対する理解度をプロジェクトリスク顕在化率に反映させている。
本実施例においては、ユーザが規程マトリックス160を介して規程にアクセスしたとき、規程アクセス検出部118はこれを検出する。理解度調整部138は、規程へのアクセス回数に応じて、アクセス元のユーザの理解度を増加させる。たとえば、規程1の規程にユーザ(03)がアクセスしたとき、理解度調整部138はユーザ(03)の規程1の規程に対する理解度に1を加算する。プロジェクトリスク管理部134は、理解度に基づいて、プロジェクトリスク顕在化率を調整する。本実施例においては、プロジェクトリスク顕在化率から「総合理解度×0.001」を減算する。プロジェクトLのプロジェクトリスク顕在化率が0.4である場合、0.4−60×0.001=0.34となる。このように、プロジェクトリスク管理部134は、各種規程についてのプロジェクトメンバーの総合理解度とプロジェクトリスク顕在化率を逆相関させる。この機能を利用すれば、プロジェクトリスクの顕在化を低減させるためにプロジェクト管理者が、プロジェクトメンバーにリスクに関連した規程部分を読んで理解するようにアナウンスを出し、本リスクマップ上で、プロジェクトメンバーの規程理解度が向上したことを確認することも可能である。
なお、本実施例においては、未完了プロセス、予算額、パートナーの評点、総合理解度等が、プロジェクトリスク影響度やプロジェクトリスク顕在化率の双方または一方に対して影響を及ぼすとして説明しているが、その影響の仕方は本実施例に示した内容に限られるものではない。たとえば、未完了プロセス等のすべてがプロジェクトリスク影響度への影響要因であってもよいし、そのすべてがプロジェクトリスク顕在化率への影響要因であってもよい。
図11は、3Dリスクマップ310を示す図である。
リスクマップ表示部124は、更に、図11に示す態様にて3Dリスクマップ310を表示させることもできる。3Dリスクマップ310においては、2Dのリスクマップ180として示される平面に対して、リスク増減要因を定量的に示すための第3の軸(以下、「要因軸」とよぶ)が付与される。要因軸は、同図向かって右側がリスク増大要因を示し、同図向かって左側がリスク減少要因を示す。リスク増大要因がリスク減少要因により相殺された結果がリスクマップ180における各プロジェクトの位置座標、特に、プロジェクトリスク影響度の大きさを示す。
リスク増大要因としては、予算額やプロジェクト固有のリスク、未完了プロセスの発生、パートナーの信用度がある。これらのパラメータは数値化され、その合計値はリスク増大要因の大きさ、いいかえれば、要素軸右方向に伸びる棒グラフの長さにより示される。
リスク減少要因としては、規程に対する総合理解度がある。総合理解度はリスク減少要因の大きさ、いいかえれば、要素軸左方向に伸びる棒グラフの長さにより示される。
3Dリスクマップ310は、各プロジェクトのリスク状態だけでなく、そのリスク状態を形成する要因も視覚的に示すことができる。要素軸右側の空間は、「発見的統制手段」として、リスクを増大させている要因がなんなのかをユーザに示すための空間である。要素軸左側の空間は、「予防的統制手段」として、リスクを減少させるための措置がどの程度講じられているかをユーザに示すための空間である。
以上、リスク可視化装置100を実施例に基づいて説明した。
リスク可視化装置100によれば、1以上のプロジェクトのリスク状態をリスクマップ180上において視覚的に示すことができる。また、未完了プロセスが発生したときには、未完了プロセスに固有のリスク値、すなわち、プロセスリスク影響度とプロセスリスク顕在化率に基づいて、プロジェクトのリスク状態を調整する。このような態様によれば、規程と現実との適合度に基づいて、プロジェクトのリスクを定量化し、リスク状態を視覚的に示すことができる。このため、複数のプロジェクトを管理する立場にあるマネージャは、各プロジェクトのリスク状態を定期的かつ短時間にて把握しやすくなる。
プロジェクト管理者はリスクマップ上のプロジェクトについて、それを構成するリスクを3Dリスクマップ310として3次元表示することにより、プロジェクトに内在するリスク特性を理解しやすくなるため、適切に対応策を打ち出しやすくなる。例えば、予算額が大きいプロジェクトについては、高いプロジェクトリスク影響度を認識することにより、ビジネスの実態に即したリスクの把握が可能となる。同様にして、パートナーの信用度や規程に対する理解度を考慮することにより、より正確なリスク把握による対応の実施を支援できる。
更に、規程を規程マトリックス160として3D構造化してわかりやすく示すことにより、規程というマニュアルに対するユーザのアクセス意欲を喚起しやすくなる。
以上、本発明について実施例をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
プロジェクトのリスク状態を変動させる要因としては、本実施例以外にもさまざまなものが考えられる。たとえば、パートナーとの取引実績、プロジェクトリーダーの経験、プロセスや業務に対する習熟度、社内で知識・経験が蓄積されていない新規業務を含むか否か、プロジェクトのスケジュールと現実とのずれ、プロジェクトメンバーの新規加入や退職、相性などを挙げることができる。
リスク可視化システムのハードウェア構成図である。 リスク可視化装置の機能ブロック図を示す図である。 ビジネス規程情報のデータ構造図である。 規程マトリックスを示す図である。 プロジェクトリスク情報のデータ構造図である。 リスクマップを示す図である。 進捗状態情報のデータ構造図である。 プロセスリスク情報のデータ構造図である。 プロジェクトAの位置が変化するときのリスクマップを示す図である。 理解度情報のデータ構造図である。 3Dリスクマップを示す図である。
符号の説明
10 リスク可視化システム、 100 リスク可視化装置、 110 IF部、 112 入力部、 114 進捗情報取得部、 118 規程アクセス検出部、 116 未完了プロセス検出部、 120 出力部、 122 規程マトリックス表示部、 124 リスクマップ表示部、 130 データ処理部、 132 リスクマップ設定部、 134 プロジェクトリスク管理部、 136 規程マトリックス生成部、 138 理解度調整部、 140 データ保持部、 142 プロセスリスク保持部、 144 プロジェクトリスク保持部、 146 パートナーリスク保持部、 148 理解度保持部、 150 ビジネス規程保持部、 160 規程マトリックス、 170 ビジネス規程情報、 172 業務欄、 174 プロセス欄、 176 説明欄、 180 リスクマップ、 190 プロジェクトリスク情報、 192 プロジェクト欄、 194 プロジェクトリスク影響度欄、 196 プロジェクトリスク顕在化率欄、 200 進捗管理装置、 202 進捗状態情報、 204 プロジェクト欄、 205 予算欄、 206 業務欄、 207 未完了プロセス欄、 208 パートナー欄、 220 プロセスリスク情報、 222 業務欄、 224 プロセス欄、 226 プロセスリスク影響度欄、 228 プロセスリスク顕在化率欄、 230 理解度情報、 232 ユーザID欄、 234 規程欄、 300 クライアント端末、 302 LAN。

Claims (8)

  1. 業務を遂行するための標準手続きを示すビジネスプロセスと、前記ビジネスプロセスを適切に実行しなかったときに生じ得るリスクの大きさを示すプロセスリスク影響度と、前記ビジネスプロセスを適切に実行しなかったときに前記リスクが顕在化する可能性の高さを示すプロセスリスク顕在化率とが対応づけられたプロセスリスク情報を保持するプロセスリスク保持部と、
    1以上の業務を含むビジネスプロジェクトと、前記ビジネスプロジェクトに内在するリスクの大きさを示すプロジェクトリスク影響度と、前記ビジネスプロジェクトの前記リスクが顕在化する可能性の高さを示すプロジェクトリスク顕在化率とが対応づけられたプロジェクトリスク情報を保持するプロジェクトリスク保持部と、
    プロジェクトリスク影響度とプロジェクトリスク顕在化率を変数とする座標系として形成されるリスクマップ上に、検証対象となるビジネスプロジェクトの位置座標を前記プロジェクトリスク情報に基づいて設定するリスクマップ設定部と、
    前記リスクマップを画面表示させるリスクマップ表示部と、
    前記検証対象となるビジネスプロジェクトに含まれる業務の遂行に際し、未完了のビジネスプロセスが発生したとき、外部装置から前記未完了のビジネスプロセスの通知を受け付ける未完了プロセス検出部と、
    前記未完了のビジネスプロセスを通知されたとき、前記プロセスリスク情報を参照し、前記未完了のビジネスプロセスについてのプロセスリスク影響度およびプロセスリスク顕在化率の双方または一方に基づいて、前記検証対象となるビジネスプロジェクトのプロジェクトリスク影響度およびプロジェクトリスク顕在化率の双方または一方を更新するプロジェクトリスク管理部と、を備え、
    前記リスクマップ設定部は、前記プロジェクトリスク情報が更新されたとき、前記リスクマップ上における前記ビジネスプロジェクトの位置座標を変化させることを特徴とするリスク可視化装置。
  2. 前記プロジェクトリスク管理部は、予算額が大きいビジネスプロジェクトほどプロジェクトリスク影響度が高くなるように設定することを特徴とする請求項1に記載のリスク可視化装置。
  3. ビジネスパートナーと、前記ビジネスパートナーの信用度と、前記ビジネスパートナーが関わるビジネスプロジェクトとが対応づけられたパートナーリスク情報を保持するパートナーリスク保持部、を更に備え、
    前記プロジェクトリスク管理部は、前記パートナーリスク情報を参照して、信用度が低いビジネスパートナーが関わるビジネスプロジェクトほどプロジェクトリスク顕在化率が高くなるように設定することを特徴とする請求項1または2に記載のリスク可視化装置。
  4. ユーザと、前記ユーザのビジネスプロセスに対する理解度とが対応づけられた理解度情報を保持する理解度保持部、を更に備え、
    前記プロジェクトリスク管理部は、前記理解度情報を参照して、理解度が高いユーザがメンバーとなっているビジネスプロジェクトほどプロジェクトリスク顕在化率が低くなるように設定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のリスク可視化装置。
  5. 業務を構成する1以上のビジネスプロセスを規定するビジネス規程情報を保持するビジネス規程保持部と、
    ユーザによる前記ビジネス規程情報へのアクセスを検出する規程アクセス検出部と、
    前記検証対象となるビジネスプロジェクトのメンバーによる前記ビジネス規程情報へのアクセス回数が多いほど、アクセス元のユーザのビジネスプロセスに対する理解度が高くなるように調整する理解度調整部と、
    を更に備えることを特徴とする請求項4に記載のリスク可視化装置。
  6. 前記ビジネス規程情報および前記プロセスリスク情報を参照し、業務の種類、ビジネスプロセスの種類、および、各ビジネスプロセスに関わるリスク属性を3次元配置することにより、規程マトリックスを生成する規程マトリックス生成部、を更に備えることを特徴とする請求項5に記載のリスク可視化装置。
  7. 前記リスクマップ設定部は、前記リスクマップに新たな座標軸を追加し、プロジェクトリスク顕在化率およびプロジェクトリスク影響度の双方または一方を変動させる要因の大きさを示す指標値を、前記追加された座標軸に設定することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のリスク可視化装置。
  8. 業務を遂行するための標準手続きを示すビジネスプロセスと、前記ビジネスプロセスを適切に実行しなかったときに生じ得るリスクの大きさを示すプロセスリスク影響度と、前記ビジネスプロセスを適切に実行しなかったときに前記リスクが顕在化する可能性の高さを示すプロセスリスク顕在化率とが対応づけられたプロセスリスク情報、および、1以上の業務を含むビジネスプロジェクトと、前記ビジネスプロジェクトに内在するリスクの大きさを示すプロジェクトリスク影響度と、前記ビジネスプロジェクトの前記リスクが顕在化する可能性の高さを示すプロジェクトリスク顕在化率とが対応づけられたプロジェクトリスク情報、に基づいて実行され、
    プロジェクトリスク影響度とプロジェクトリスク顕在化率を変数とする座標系として形成されるリスクマップ上に、前記プロジェクトリスク情報に基づいて検証対象となるビジネスプロジェクトの位置座標を設定する処理と、
    前記リスクマップを画面表示させる処理と、
    前記検証対象となるビジネスプロジェクトに含まれる業務の遂行に際し、未完了のビジネスプロセスが発生したとき、外部装置から前記未完了のビジネスプロセスの通知を受け付ける処理と、
    前記未完了のビジネスプロセスを通知されたとき、前記プロセスリスク情報を参照し、前記未完了のビジネスプロセスについてのプロセスリスク影響度およびプロセスリスク顕在化率の双方または一方に基づいて、前記検証対象となるビジネスプロジェクトのプロジェクトリスク影響度およびプロジェクトリスク顕在化率の双方または一方を更新する処理と、をコンピュータに実行させ、
    前記プロジェクトリスク情報が更新されたとき、前記リスクマップ上における前記ビジネスプロジェクトの位置座標を変化させることを特徴とするリスク可視化プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113408855A (zh) * 2021-05-21 2021-09-17 中国电建集团华东勘测设计研究院有限公司 一种以风险辨识库将风险分级管控和隐患排查治理建立关联关系的方法

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