JP2010116969A - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ Download PDF

Info

Publication number
JP2010116969A
JP2010116969A JP2008289947A JP2008289947A JP2010116969A JP 2010116969 A JP2010116969 A JP 2010116969A JP 2008289947 A JP2008289947 A JP 2008289947A JP 2008289947 A JP2008289947 A JP 2008289947A JP 2010116969 A JP2010116969 A JP 2010116969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical
piston
torque limiter
shaft member
radial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008289947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010116969A5 (ja
JP5182028B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Ishibashi
信行 石橋
Yoshiki Nishiguchi
善規 西口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2008289947A priority Critical patent/JP5182028B2/ja
Publication of JP2010116969A publication Critical patent/JP2010116969A/ja
Publication of JP2010116969A5 publication Critical patent/JP2010116969A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5182028B2 publication Critical patent/JP5182028B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】リリーストルクの所望の値からのばらつきが小さく、かつ、液圧解放時間が短いトルクリミッタを提供すること。
【解決手段】ピストン部材9を、油圧拡張室である凹部30に径方向に移動可能に嵌め込む。凹部30に封入された油の油圧でピストン部材9を径方向の外方に押圧して、ピストン部材9の径方向の外方の面50を、筒部材2の第1の筒部材10の内周面21に押圧して、軸部材1と筒部材2とを摩擦係合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、トルクリミッタに関する。
従来、トルクリミッタとしては、特開昭55−010191号公報(特許文献1)に記載されているものがある。このトルクリミッタは、軸部材の外周面に筒部材の内周面を外嵌し、筒部材の油圧通路に圧油を供給し、その油圧通路の圧油で筒部材の内周面を縮径してその内周面を軸部材の外周面に押し付けて、軸部材と筒部材とを摩擦結合してトルクを伝達するようになっている。そして、シャーチューブで油圧通路内の圧油をシールする一方、上記軸部材には、シャーチューブの端部に係止する係止部材を固定している。
上記軸部材または筒部材に所定値以上の負荷がかかって、筒部材の内周面が軸部材の外周面に対してスリップして、上記軸部材が筒部材に対して軸回りの位置が変化したとき、上記係止部材でシャーチューブの端部が切断されて、油圧通路の圧油が外部に排出されるようになっている。これにより、筒部材の内周面が、軸部材の外周面を押圧できなくして、軸部材と筒部材の摩擦結合を解いて、トルクの伝達を遮断している。また、上記軸部材または筒部材に所定値以上の負荷がかかって、筒部材の内周面が、軸部材の外周面に対して摺動している際に、軸部材および筒部材が焼付くことを防止するために、軸部材と筒部材との間に、潤滑油を塗布している。
上記従来のトルクリミッタでは、塗布された潤滑油による潤滑状態が不安定であることに起因して、リリーストルクが一定でなくて不安定になり易い。例えば、上記潤滑油が、筒部材が軸部材をクランプする力を弱め、通常のトルク負荷時においても、筒部材が軸部材に対して相対回転し、リリーストルク(トルクリミッタが空回りを始めるトルク)が、所望(設計値)のリリーストルクよりも低くなることがある。また、油圧解放時間が長くなって、すべり面にかじりが生じることがある。
特開昭55−010191号公報(第1図)
そこで、この発明の課題は、リリーストルクの所望の値からのばらつきが小さく、かつ、液圧解放時間が短いトルクリミッタを提供することにある。
この課題を解決するために、この発明のトルクリミッタは、
軸部材と、
上記軸部材に径方向に対向する筒部材と、
上記軸部材と上記筒部材とのうちの一方の部材に設けられた液圧拡張室と、
上記液圧拡張室に径方向に移動可能に設けられて、上記軸部材と上記筒部材とのうちの他方の部材を押圧可能なピストン部材と、
上記液圧拡張室から延在する密封された液体通路と、
上記軸部材と上記筒部材との周方向の相対移動により上記液圧通路の密封状態を解放状態にする液圧通路解放部材と
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、ピストン部材によって、上記一方の部材を、上記他方の部材に摩擦係合する構成であるから、仕様に基づいて、ピストン部材の大きさ、個数、配置等を、調整することで、潤滑油の影響を受けにくい条件を容易に選択できて、ピストン部材からの力を容易かつ正確に調整できる。したがって、リリーストルクの所望の値からのばらつきが小さくなる。
また、本発明によれば、ピストン部材によって、上記一方の部材を、上記他方の部材に摩擦係合する構成であるから、トルクリミッタが如何なる仕様でも、ピストン部材の大きさ、個数、配置等を、調整することにより、動力伝達解除時の液圧解放時間を小さくすることができる。例えば、大型のトルクリミッタの場合においては、液圧拡張室およびピストン部材の個数を増やすことにより、各液圧拡張室の体積を小さくすることができて、各液圧拡張室に充填される液体の量を少なくすることができて、液圧解放時間を小さくすることができる。したがって、トルクリミッタが大型の場合においても、軸部材および筒部材の夫々の摩擦係合面のかじりを抑制することができる。
また、一実施形態では、
上記ピストン部材の上記径方向の上記他方の部材側の面は、
円筒面の一部からなる円筒一部面と、
上記他方の部材に対する上記一方の部材の相対回転の際、上記円筒一部面よりも相対回転方向の上流に位置すると共に、上記相対回転方向の上流に行くにしたがって、上記円筒面からの距離が大きくなる傾斜面と
を有する。
上記実施形態によれば、上記ピストン部材の径方向の他方の部材側の面が、上記相対回転方向の上流側に、上記相対回転方向の上流に行くにしたがって、上記円筒面からの距離が大きくなる傾斜面を有している。したがって、上記他方の部材に対して上記一方の部材が、相対回転している際、ピストン部材の上記他方の部材側の表面の上流側の端部が、ピストンに押圧される他部材に対して非接触になる。したがって、ピストン部材および上記他部材のかじりを抑制できる。
本発明のトルクリミッタによれば、リリーストルクの所望の値からのばらつきが小さくなる。また、本発明のトルクリミッタによれば、動力伝達解除時において液圧解放時間を短くすることができて、一方の部材に対する他方の部材の相対回転時において、摩擦係合面のかじりを抑制できる。
以下、この発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のトルクリミッタの軸方向の半断面図である。
このトルクリミッタは、一方の部材としての軸部材1と、他方の部材としての筒部材2と、複数のピストン部材9と、係止部材16と、玉軸受5および玉軸受6とを備える。
上記軸部材1の外周面は、複数の凹部30と、凹部開口通路31とを有する。上記凹部は、径方向の外方に開口する室になっている。上記凹部は、液圧拡張室の一例としての油圧拡張室を構成している。上記複数の凹部30は、軸部材1の外周面に、軸方向に複列かつ周方向に複列に位置し、径方向の上方から見て略円形の形状を有している。上記凹部30の底面は、円筒面の一部からなっている。上記凹部開口通路31は、各凹部30に開口している。また、上記凹部開口通路31は、シャーバルブ35の油抜き孔に連通し、そのシャーバルブ35の一端部および油抜き孔の一端部は、軸部材1の軸方向の一方の端面から軸方向の外方に突出している。上記凹部開口通路31および上記油抜き穴は、液体通路の一例としての油通路47を構成している。
上記各ピストン部材9は、径方向の外方から見て略円形の形状を有している。上記各ピストン部材9は、凹部30に嵌め込まれている。上記各ピストン部材9は、凹部30に対して径方向に移動可能になっている。
図2は、軸部材1の一部、および、軸部材1の凹部30に嵌め込まれたピストン部材9を示す斜視図である。
図2に示すように、ピストン部材9は、凹部30の側面に対応する側面部を有している。上記ピストン部材9の側面部は、凹部30の側面部に嵌入されている。上記ピストン部材9の側面部と、凹部30の側面部とは、隙間がない状態になっている。上記ピストン部材9は、上記軸部材1の径方向に移動可能になっている。図2において、点線37は、凹部開口通路31の開口を示している。図2に示すように、上記凹部開口通路31は、各凹部30の底面の略中央に開口している。
再度、図1を参照して、上記筒部材2は、第1の筒部材10と、第2の筒部材11とからなっている。上記第1の筒部材10は、摩擦係合面をなす略円筒状の内周面21を有する一方、略円筒状の外周面23を有している。上記内周面21は、軸部材1の摩擦係合面を構成するピストン部材9の径方向の外方の面に当接している。
上記係止部材16は、第1の筒部材10の内周面の軸方向の一方の端部にボルトで固定されている。上記係止部材16は、径方向の内方に延在している。上記係止部材16の径方向の内方の端部は、軸部材1の軸方向の一方の端面に沿って径方向に延在している。上記係止部材16は、シャーバルブ35の上記一端部を係止している。上記係止部材16およびシャーバルブ35は、液圧通路解放部材を構成している。また、上記第2の筒部材11は、略円筒状の内周面24を有し、この略円筒状の内周面24は、第1の筒部材10の略円筒状の外周面23に当接している。
図1に示すように、上記ピストン部材9の径方向の外方の面は、第1の筒部材10の内周面21に当接している。上記ピストン部材9の径方向の外方の面は、摩擦係合面を構成している。上記ピストン部材9の径方向の外方の面が、第1の筒部材10の内周面21に当接している状態で、上記ピストン部材9の径方向の内方の面は、凹部30の底面に対して間隔をおいて位置している。上記ピストン部材9の径方向の内方の面、凹部30の底面、凹部30の側面、凹部開口通路31およびシャーバルブ35の油抜き穴は、一体となって密封室を構成している。
図3は、本実施形態のトルクリミッタの一部を、軸部材1の中心軸に垂直で、かつ、凹部開口通路31の凹部30側の開口37の中心を通過する切断面で切断したときの断面図である。尚、図3において、矢印Aは、第1の筒部材10に対する軸部材1の相対回転の方向を示す矢印である。
図3に示すように、上記ピストン部材9の径方向の外方の面50は、円筒一部面50と、傾斜面52とを有する。上記円筒一部面50は、円筒面の一部からなる。また、上記傾斜面52は、周方向において、円筒一部面50よりも上記相対回転の方向の上流に位置している。上記傾斜面52は、図3の断面図において、直線形状を有している。また、上記傾斜面52は、上記相対回転方向の上流に行くにしたがって、上記円筒面(詳しくは、円筒一部面50と、この円筒一部面50の周方向および軸方向の延長面とで構成される円筒面のこと)からの距離が大きくなっている。
上記ピストン部材9は、側面に環状のOリング係合溝を有し、このOリング係合溝に、Oリング55を嵌入している。上記Oリング55は、凹部30内の油が、ピストン部材9の側面と、凹部30の側面との間を通過するのを防止している。
再度、図1を参照して、上記玉軸受5は、軸部材1の外周面に外嵌されて固定された内輪60と、第2の筒部材11の内周面に内嵌されて固定された外輪61と、内輪60の軌道面と外輪61の軌道面と間に配置された複数の玉62とを有する。また、上記玉軸受6は、軸部材1の外周面に外嵌されて固定された内輪64と、第1の筒部材10の内周面に内嵌されて固定された外輪65と、内輪64の軌道面と外輪65の軌道面と間に配置された複数の玉66とを有する。上記玉軸受5および6は、軸部材1が筒部材2に対して相対回転しているとき、軸部材1を筒部材2に対して回転自在に支持するようになっている。
上記各ピストン部材9の径方向の外方の面と、第1の筒部材10の内周面21との間には、軸部材1が筒部材2に対して相対回転している際に、ピストン部材9および第1の筒部材10が焼付くのを防止する潤滑油としてのタービンオイルやトラクションオイル等が、配置されている。この潤滑油の一部が、上記傾斜面52と第1の筒部材10との間に入り込むことによって、上記かじり防止の効果や、上記焼付き防止の効果が促進されるようになっている。
上記構成において、軸部材1または筒部材2に所定値以下の負荷(トルクの伝達を行う範囲の負荷)がかかっている場合には、図示しないカプラを介して凹部30に注入されたのち密封された油圧拡張用の油で、ピストン部材9の径方向の外方の面50を、第1の筒部材10の内周面21に押圧して、ピストン部材9と第1の筒部材10とを摩擦結合するようになっている。このようにして、上記軸部材1と筒部材2とを摩擦結合して、軸部材1と筒部材2との間でトルクを伝達するようになっている。
一方、上記軸部材1または筒部材2に所定値以上の負荷(トルクの伝達を行う範囲よりも大きな負荷)がかかって、ピストン部材9の径方向の外方の面50が、第1の筒部材10の内周面21に対してスリップして、軸部材1と筒部材2の軸回りの位置が変化した場合、係止部材16が、シャーバルブ35の一端部を切断して、油通路47内の油圧拡張用の油を、一端部が切断されたシャーバルブ35を介して外部に排出するようになっている。このようにして、上記ピストン部材9の径方向の外方の面50が、第1の筒部材10の内周面21を押圧する力を解除して、軸部材1と筒部材2の摩擦結合を解いて、トルクの伝達を遮断するようになっている。このようにして、軸部材1または筒部材2に過負荷が生じた場合において、トルクの伝達を遮断して、トルクリミッタ装置に連結されている高価な機械を保護するようになっている。
上記実施形態のトルクリミッタによれば、ピストン部材9によって、軸部材1を、筒部材2に摩擦係合する構成であるから、仕様に基づいて、ピストン部材9の大きさ、個数、配置等を、調整することで、潤滑油の影響を受けにくい条件を容易に選択できて、ピストン部材9からの力を、容易に調整できる。したがって、リリーストルクの所望の値からのばらつきが小さくなる。例えば、本実施形態では、ピストン部材9を軸方向に2列かつ周方向に8列に配置することによって、リリーストルクの所望の値からのばらつきを小さくできる。
また、上記実施形態のトルクリミッタによれば、ピストン部材9によって、軸部材1を、筒部材2に摩擦係合する構成であるから、トルクリミッタが如何なる仕様でも、ピストン部材の大きさ、個数、配置等を、調整することにより、動力伝達解除時の液圧解放時間を小さくすることができる。例えば、本実施形態では、凹部30およびピストン部材9の個数を増やすことにより、各凹部30の体積を小さくして、各凹部30に充填される液体の量を少なくしている。したがって、液圧解放時間を短くできて、軸部材および筒部材の夫々の摩擦係合面のかじりを抑制できる。
また、上記実施形態のトルクリミッタによれば、上記ピストン部材9の径方向の他方の部材側の面50が、筒部材2に対する軸部材1の相対回転方向の上流側に、上記相対回転方向の上流に行くにしたがって上記円筒面からの距離が大きくなる傾斜面52を有している。したがって、軸部材1に対して筒部材2が相対回転している際、上記他方の部材側の面50における上記上流側の端部が、ピストン部材9に押圧される部材である他部材としての第1の筒部材10に対して非接触になる。したがって、ピストン部材9および第1の筒部材10のかじりを抑制できる。
尚、上記実施形態のトルクリミッタでは、ピストン部材9が、軸部材1の一部をなしていたが、この発明では、ピストン部材は、筒部材の一部をなしていても良い。この場合、筒部材の内周面が、径方向の内方に開口する凹部を有し、ピストン部材の一部が、その凹部に嵌りこみ、ピストン部材が、油圧拡張用の油の油圧によって、径方向の内方に押圧されることは、言うまでもない。尚、この場合、例えば、シャーバルブを、筒部材の外周面に形成されて径方向に延在するシャーバルブ係合穴に嵌入する構成を採用することができる。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、筒部材2を、ピストン部材9と接触する内周面21を有する第1の筒部材10と、第1の筒部材10の外周面23に当接する内周面24を有する第2の筒部材11とで構成したが、この発明では、筒部材は、一体の部材であっても良い。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、凹部30の側面と、ピストン部材9の側面とが、Oリング55でシールされていたが、この発明では、凹部の側面と、ピストン部材の側面とは、Oリングでシールされていなくても良い。この場合、例えば、凹部の側面を、径方向において、凹部の底面方向に向かって僅かに末広がりなテーパ形状にすると共に、ピストン部材の側面形状を、凹部の側面形状に対応するテーパ形状にすると良い。というのは、こうすることにより、凹部に封入されている液体の液圧によって、ピストン部材が凹部の開口方向に押圧された際、ピストン部材の側面においてより外径が大きい部分が、凹部の側面においてより内径が小さい方に押圧されることになるから、凹部の側面とピストン部材の側面との間の密封を優れたものにできて、凹部からの液体の漏れを確実に防止できるからである。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、図3に示すように、凹部30の底面の形状が、円筒形状であったが、この発明では、凹部の底面の形状は、図4、すなわち、変形例のトルクリミッタにおける図3に対応する図に示すように、径方向の断面において、直線状の形状を有していても良く、凹部の底面の形状は、如何なる形状であっても良い。更に述べると、上記実施形態のトルクリミッタでは、凹部30の形状およびピストン部材9の形状は、径方向の外方から見て、略円形の形状であったが、この発明では、凹部の形状およびピストン部材の形状は、径方向の外方または内方から見て、略円形の形状以外の形状であっても良い。例えば、この発明では、凹部の形状およびピストン部材の形状は、径方向の外方または内方から見て、略楕円の形状や、略多角形の形状等であっても良い。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、傾斜面52が、径方向の断面において、直線上の形状を有していたが、この発明では、傾斜面は、上流に行くにしたがって、円筒からの距離が大きくなる形状であれば、径方向の断面において、直線上の形状でなくても良く、放物線形状等、如何なる形状を有していても良い。また、この発明では、ピストン部材の径方向の他方の部材側の面の上流側に、上流に行くにしたがって、円筒からの距離が大きくならなくて、かつ、円筒に対して間隔をおいて位置する面を形成しても良い。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、ピストン部材9の径方向の外方の面が、円筒面の一部からなる円筒一部面51と、傾斜面52とを有していたが、この発明では、ピストン部材の径方向の他方の部材側の面の全てが、円筒面の一部からなっていても良い。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、ピストン部材9の径方向の外方側の面が摩擦係合面を構成し、ピストン部材9の径方向の外方側の面で、直接、他方の部材の摩擦係合面にあたる第1の筒部材の内周面21を押圧するようにした。しかしながら、この発明では、ピストン部材と、他方の部材の摩擦係合面との間に、一方の部材の一部をなす筒状の部材を配置し、ピストン部材9の径方向の他方の部材側の面が、その筒状の部材の周面を押圧する構成であっても良い。そして、一方の部材の一部をなす筒状の部材と、他方の部材とを摩擦係合しても良い。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、液圧拡張室が、油圧拡張室で、液圧拡張室内に充填される液体が、油であったが、この発明では、液圧拡張室内に充填される液体は、油以外の如何なる液体であっても良い。
尚、この発明では、シャーバルブは、一つ、または、周方向に等間隔に複数個設けられても良い。また、この発明では、シャーバルブは、周方向に非等間隔に、複数個設けられても良い。また、この発明では、液体通路の数は、1以上であれば良く、液体通路の形状は、軸部材に対して筒部材が相対回転している際に、全ての液圧拡張室内の液体が外部に放出できる形状であれば、如何なる形状であっても良い。また、この発明では、全ての凹部30が液体通路で連通していても良い。
また、この発明では、ピストン部材は、1または複数設けられれば良く、ピストン部材を複数設ける場合、複数のピストン部材は、例えば、軸方向および周方向のうちの少なくとも一方の方向に、等間隔または非等間隔に、複列設けることができる。また、ピストン部材を複数設ける場合、例えば、複数のピストン部材を、円筒面上に千鳥配置しても良い。このように、この発明では、ピストン部材を複数設ける場合、その複数のピストン部材をどのように配置しても良い。
更には、この発明では、周方向に環状の凹部を一つ設けると共に、その環状の凹部に一部が嵌りこむ筒状の形状を有するピストン部材を、一つ設けるようにしても良い。
本発明の一実施形態のトルクリミッタの軸方向の半断面図である。 軸部材の一部、および、軸部材の凹部に嵌め込まれたピストン部材を示す斜視図である。 本実施形態のトルクリミッタの一部を、軸部材の中心軸に垂直で、かつ、凹部開口通路の凹部側の開口の中心を通過する切断面で切断したときの断面図である。 変形例のトルクリミッタにおける図3に対応する図である。
符号の説明
1 軸部材
2 筒部材
9 ピストン部材
30 凹部
31 凹部開口通路
47 油通路
50 ピストン部材の径方向の外方側の面
51 円筒一部面
52 傾斜面
A 第1の筒部材に対する軸部材の相対回転の方向を示す矢印

Claims (2)

  1. 軸部材と、
    上記軸部材に径方向に対向する筒部材と、
    上記軸部材と上記筒部材とのうちの一方の部材に設けられた液圧拡張室と、
    上記液圧拡張室に径方向に移動可能に設けられて、上記軸部材と上記筒部材とのうちの他方の部材を押圧可能なピストン部材と、
    上記液圧拡張室から延在する密封された液体通路と、
    上記軸部材と上記筒部材との周方向の相対移動により上記液圧通路の密封状態を解放状態にする液圧通路解放部材と
    を備えることを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 請求項1に記載のトルクリミッタにおいて、
    上記ピストン部材の上記径方向の上記他方の部材側の面は、
    円筒面の一部からなる円筒一部面と、
    上記他方の部材に対する上記一方の部材の相対回転の際、上記円筒一部面よりも相対回転方向の上流に位置すると共に、上記相対回転方向の上流に行くにしたがって、上記円筒面からの距離が大きくなる傾斜面と
    を有していることを特徴とするトルクリミッタ。
JP2008289947A 2008-11-12 2008-11-12 トルクリミッタ Expired - Fee Related JP5182028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008289947A JP5182028B2 (ja) 2008-11-12 2008-11-12 トルクリミッタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008289947A JP5182028B2 (ja) 2008-11-12 2008-11-12 トルクリミッタ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010116969A true JP2010116969A (ja) 2010-05-27
JP2010116969A5 JP2010116969A5 (ja) 2012-10-18
JP5182028B2 JP5182028B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=42304767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008289947A Expired - Fee Related JP5182028B2 (ja) 2008-11-12 2008-11-12 トルクリミッタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5182028B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015031363A (ja) * 2013-08-05 2015-02-16 株式会社ジェイテクト トルクリミッタ
JP2016142405A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 株式会社ジェイテクト トルクリミッタ
CN106438740A (zh) * 2016-12-05 2017-02-22 北京金风科创风电设备有限公司 联结套、联结套的装配方法及安全联轴器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5510191A (en) * 1978-06-15 1980-01-24 Falk Ab Curt Joint
JPS5649424A (en) * 1979-08-31 1981-05-06 Ffv Industriprodukter Ab Frictional coupling expanded by hydraulic pressure
JPH0651565U (ja) * 1992-12-18 1994-07-15 株式会社中村自工 クラッチ装置
JPH0932862A (ja) * 1995-07-21 1997-02-04 Koyo Seiko Co Ltd 軸連結機構

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5510191A (en) * 1978-06-15 1980-01-24 Falk Ab Curt Joint
JPS5649424A (en) * 1979-08-31 1981-05-06 Ffv Industriprodukter Ab Frictional coupling expanded by hydraulic pressure
JPH0651565U (ja) * 1992-12-18 1994-07-15 株式会社中村自工 クラッチ装置
JPH0932862A (ja) * 1995-07-21 1997-02-04 Koyo Seiko Co Ltd 軸連結機構

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015031363A (ja) * 2013-08-05 2015-02-16 株式会社ジェイテクト トルクリミッタ
JP2016142405A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 株式会社ジェイテクト トルクリミッタ
CN106438740A (zh) * 2016-12-05 2017-02-22 北京金风科创风电设备有限公司 联结套、联结套的装配方法及安全联轴器
CN106438740B (zh) * 2016-12-05 2019-11-22 北京金风科创风电设备有限公司 联结套、联结套的装配方法及安全联轴器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5182028B2 (ja) 2013-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5151484B2 (ja) トルクリミッタ
US8425123B2 (en) Radial needle bearing unit
US20100051402A1 (en) One way clutch
JP5182028B2 (ja) トルクリミッタ
KR101982224B1 (ko) 피니언 축용 복열 베어링을 포함하는 차동 장치
US6688774B2 (en) Mounting means
JP2010116969A5 (ja)
US20130049357A1 (en) Swivel device
EP2837844B1 (en) Shear valve and torque limiter
KR20140097004A (ko) 토크 리미터
JP5217979B2 (ja) 軸連結装置およびトルクリミッタ
KR101750737B1 (ko) 축 연결 장치 및 토크 리미터
JP6286917B2 (ja) トルクリミッタ
JP2007315459A (ja) 軸受装置
JP5136356B2 (ja) 流体圧カプラー、軸連結装置およびトルクリミッタ
US11111958B1 (en) Hydrodynamic bearing
EP2703670A2 (en) Torque limiter
JP5644604B2 (ja) トルクリミッタ
JPH0960657A (ja) 1方向クラッチ
AU2007223974A1 (en) Inner primary bearing race
JP2006189102A (ja) 直動ワンウェイクラッチ
JP2005114092A (ja) 一方向クラッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121231

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5182028

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees