JP2010109586A - クロック発生装置、クロック発生方法、通信装置、及び同期クロック伝送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】システムの立ち上げ時間を短くする。
【解決手段】本発明のクロック発生装置は、送信間隔算出手段と、スレーブクロック生成手段と、受信タイムスタンプ生成手段と、受信間隔算出手段と、送受信タイムスタンプ差分算出手段と、送受信タイムスタンプ差分の平滑化を行い、送受信タイムスタンプ差分の平均値を求める平滑化手段と、送受信タイムスタンプ差分の平均値を用いて、スレーブクロックの周波数を補正を行うスレーブクロック補正手段と、所定の期待値を用いて、所定の算出区間における送受信タイムスタンプ差分の平均値の正常性を判定し、正常である場合に、送受信タイムスタンプ差分の平均値のスレーブクロック補正手段への供給を容認する送受信間隔差分平均値検証手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のクロック発生装置は、送信間隔算出手段と、スレーブクロック生成手段と、受信タイムスタンプ生成手段と、受信間隔算出手段と、送受信タイムスタンプ差分算出手段と、送受信タイムスタンプ差分の平滑化を行い、送受信タイムスタンプ差分の平均値を求める平滑化手段と、送受信タイムスタンプ差分の平均値を用いて、スレーブクロックの周波数を補正を行うスレーブクロック補正手段と、所定の期待値を用いて、所定の算出区間における送受信タイムスタンプ差分の平均値の正常性を判定し、正常である場合に、送受信タイムスタンプ差分の平均値のスレーブクロック補正手段への供給を容認する送受信間隔差分平均値検証手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、同期クロック伝送装置及び方法、同期クロック補正装置及び方法に関し、例えば、IP網におけるマスター装置とスレーブ装置との間の同期クロックを伝送する装置及び方法、スレーブ装置における同期クロックを補正する装置及び方法に適用し得るものである。
図2は、従来のIP網における同期クロック伝送を実現する方法を説明する説明図である。
図2において、マスター装置200は、時刻情報(以後、送信タイムスタンプという)とパケット順位番号(以後、シーケンス番号という)とを付与したパケットをスレーブ装置210に送信する。ここで、送信タイムスタンプには、マスタークロックを基にして、一定の規則で生成している連続した数列、例えば、マスタークロック発生部202が発生したマスタークロックに基づいて、タイムスタンプ生成用カウンタ部203が生成する数十ビットのカウンタ値を用いる。
スレーブ装置210は、マスター装置200からパケットを受信する毎に、受信時の時刻情報(以後、受信タイムスタンプという)を生成し、これを記録する。ここで、受信タイムスタンプは、スレーブクロックを基にして、マスター装置200と同様の規則で生成した数十ビットの数列である。例えば、スレーブクロック発生部211が発生したスレーブクロックに基づいて、受信タイムスタンプ生成用カウンタ214が生成するカウンタ値を用いる。
このスレーブクロックは、マスタークロックと同一、逓倍、若しくは分周した周波数であることが必要である(図3参照)。
そして、スレーブ装置210では、上述した送信タイムスタンプ、受信タイムスタンプ、及びシーケンス番号を用いて、送信間隔と受信間隔を算出し、マスタークロックとスレーブクロックの周波数差分を検出し、スレーブクロックの補正を行う。
まず、スレーブ装置210では、送信タイムスタンプ&シーケンス番号抽出部212が受信パケットのヘッダから送信タイムスタンプ及びシーケンス番号を抽出し、この送信タイムスタンプ及びシーケンス番号から送信タイムスタンプ間隔算出部213が送信タイムスタンプ間隔を算出する。
また、受信タイムスタンプ間隔算出手段215が、受信タイムスタンプ生成用カウンタ214からの出力カウンタ値を用いて、受信タイムスタンプ間隔を算出する。
この送信タイムスタンプ間隔及び受信タイムスタンプ間隔に基づいて、送受信タイムスタンプ差分算出部216が、送受信タイムスタンプの差分(すなわち、(送信タイムスタンプ間隔)−(受信タイムスタンプ間隔))を算出する。
IP網上でのパケット到達遅延時間にはバラツキのない理想的なネットワークでは、パケットの送信間隔と受信間隔は同じである場合は、マスタークロックとスレーブクロックの周波数が完全に一致していれば、送信タイムスタンプ間隔と受信タイムスタンプ間隔が等しくなり、この差分は生じない。
逆に、この差分が生じた場合は、マスタークロックとスレーブクロックの周波数が不一致であることを意味し、差分がプラスのときにはマスタークロックよりもスレーブクロックの周波数が低いときであり、又差分がマイナスのときにはマスタークロックよりもスレーブクロックの周波数が高いときである。
このように、マスタークロックとスレーブクロックの周波数の不一致を検出した場合、スレーブ装置210では、送受信タイムスタンプ差分算出部216から送受信タイムスタンプ差分をフィルタ&利得調整部217にフィードバックし、フィルタ&利得調整部217がスレーブクロック発生部211のクロック周波数の補正を行う。
スレーブクロックがマスタークロックの周波数の逓倍とする場合は、図3(D)に示すように、送信タイムスタンプ間隔を逓倍した値と受信タイムスタンプ間隔とを比較して補正し、又スレーブクロックがマスタークロックの周波数の分周とする場合は、図3(C)に示すように、受信タイムスタンプ間隔に分周数の逆数を掛けた値と送信タイムスタンプ間隔と比較を行う。
しかし、図4に示すように、IP網上でのパケット到達遅延時間にはバラツキがあり(以降、IP網上のジッタという)、これによりミクロ的にはパケットの送信間隔と受信間隔は必ずしも同じにはならず、むしろ一致することはほとんどない。
従って、マスタークロックとスレーブクロックの周波数が完全に一致している場合でも、送信タイムスタンプ間隔と受信タイムスタンプ間隔が一致することはなく、周波数不一致として見えてしまう。
そのため、その都度、スレーブクロックの補正を行うと、誤った補正を行ってしまいジッタが大きくなってしまう。特に、図4のシーケンス番号1のパケットのように、バースト遅延が発生した場合や、図4のシーケンス番号4及び5のパケットのように、パケットの到達順序の逆転が発生した場合は影響が大きくなる。
従来、このような問題を解決する方法として、次に示すような2つの方法が用いられている。図5は、従来の方法を説明する構成図である。
第1の方法としては、送受信タイムスタンプの差分を平滑化し、その結果を用いて補正を行う方法である。つまり、平滑化部31が一定区間の送信間隔と受信間隔との差分を平滑化する方法である。これは、長期的に見れば送信間隔と受信間隔が一致するため、受信パケット毎に算出した差分を長期間蓄積し平滑化を行うことで、IP網上のジッタによる影響を低減させることを目的としている。しかし、蓄積できる区間には限界があり、送信間隔と受信間隔を完全に一致させることはできず、IP網上のジッタによる影響を完全に拭い去ることはできない。
これに対して第2の方法としては、応答特性の遅いPLL(Phase Locked Loop)を使って、スレーブクロックの出力ジッタを抑制する方法が用いられている。つまり、図5の利得調整部32が利得を小さくする方法である。これにより、送受信タイムスタンプ差分を検出しても、緩やかな補正を行うことで、IP網上のジッタによる影響を抑制させている。
しかしながら、IP網上のジッタが大きい場合、送受信タイムスタンプの差分の平均値を算出するためのデータのサンプル数を多くする必要があり、この平均値を算出する時間を長くする必要があった。
また、送受信タイムスタンプの平均値を算出する区間に大きなジッタが存在した場合、特に算出区間の先頭、若しくは最後のパケットの到達時間が通常時と大きく異なる場合、当該算出区間で得られた差分は、実際の周波数差分から乖離した値となり、サンプル数を増やしてもほとんど改善が見られず、実際の補正すべき制御電圧と異なる補正や収束方向と逆方向の補正を行うことがあり、収束するまで誤補正を繰り返すことがあった。
例えば、図6に示す説明図において、スレーブ装置210側のタイムチャートでは、斜線の四角は平均値算出区間の最初のパケットを示し、黒塗り四角は平均算出区間の最後のパケットを示す。
図6に例示する通常時の平均値の算出区間41と比較し、ジッタの影響を受けて、受信区間が小さい場合には「42」に示すように平均値の算出区間が小さくなり、又受信区間が大きい場合には「43」に示すように平均値の算出区間が大きくなり、各算出区間の区間長が通常時と異なってしまい、送受信タイムスタンプの差分もばらつきが生じ得る。
さらに、PLLの応答特性を遅くすることにより、PLLがロックするまでの収束時間が長期化し、システムが安定状態となるまで時間が非常にかかっていた。
そのため、送受信タイムスタンプの差分の平均値の精度を向上させることができ、PLLの周波数引き込み時の補正の精度を改善させて、PLLの収束時間を短縮化し、システムの立ち上げ時間を短くすることができるクロック発生装置、クロック発生方法、通信装置、及び同期クロック伝送システムが求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明のクロック発生装置は、(1)ネットワークを介してマスター装置から受信した受信パケットのヘッダに含まれる少なくともシーケンス番号を用いて、マスター装置における送信タイムスタンプの間隔を求める送信間隔算出手段と、(2)マスター装置におけるマスタークロックに従属するスレーブクロックを生成するスレーブクロック生成手段と、(3)スレーブクロックに基づいて所定規則で受信タイムスタンプを生成する受信タイムスタンプ生成手段と、(4)受信タイムスタンプ生成手段により生成された受信タイムスタンプの間隔を算出する受信間隔算出手段と、(5)送信タイムスタンプ間隔と受信タイムスタンプ間隔とに基づいて送受信タイムスタンプ差分を算出する送受信タイムスタンプ差分算出手段と、(5)所定の算出区間において送受信タイムスタイムスタンプ差分算出手段が算出した送受信タイムスタンプ差分の平滑化を行い、送受信タイムスタンプ差分の平均値を求める平滑化手段と、(6)送受信タイムスタンプ差分の平均値を用いて、スレーブクロックの周波数を補正を行うスレーブクロック補正手段と、(7)所定の期待値を用いて、所定の算出区間における送受信タイムスタンプ差分の平均値の正常性を判定し、正常である場合に、送受信タイムスタンプ差分の平均値のスレーブクロック補正手段への供給を容認する送受信間隔差分平均値検証手段とを備えることを特徴とする。
第2の本発明のクロック発生方法は、クロック発生装置のクロック発生方法において、(1)送信間隔算出手段が、ネットワークを介してマスター装置から受信した受信パケットのヘッダに含まれる少なくともシーケンス番号を用いて、マスター装置における送信タイムスタンプの間隔を求める送信間隔算出工程と、(2)スレーブクロック生成手段が、マスター装置におけるマスタークロックに従属するスレーブクロックを生成するスレーブクロック生成工程と、(3)受信タイムスタンプ生成手段が、スレーブクロックに基づいて所定規則で受信タイムスタンプを生成する受信タイムスタンプ生成工程と、(4)受信間隔算出手段が、受信タイムスタンプ生成手段により生成された受信タイムスタンプの間隔を算出する受信間隔算出工程と、(5)送受信タイムスタンプ差分算出手段が、送信タイムスタンプ間隔と受信タイムスタンプ間隔とに基づいて送受信タイムスタンプ差分を算出する送受信タイムスタンプ差分算出工程と、(6)平滑化手段が、所定の算出区間において送受信タイムスタイムスタンプ差分算出手段が算出した送受信タイムスタンプ差分の平滑化を行い、送受信タイムスタンプ差分の平均値を求める平滑化工程と、(7)スレーブクロック補正手段が、送受信タイムスタンプ差分の平均値を用いて、スレーブクロックの周波数を補正を行うスレーブクロック補正工程と、(8)送受信間隔差分平均値検証手段が、所定の期待値を用いて、所定の算出区間における送受信タイムスタンプ差分の平均値の正常性を判定し、正常である場合に、送受信タイムスタンプ差分の平均値のスレーブクロック補正手段への供給を容認する送受信間隔差分平均値検証工程とを有することを特徴とする。
第3の本発明の通信装置は、第1の本発明のクロック発生装置を備えることを特徴とする。
第4の本発明の同期クロック伝送システムは、マスタークロックを生成するマスタークロック生成手段を備えるマスター装置と、ネットワークを介してマスター装置のマスタークロックに同期させるスレーブクロックを生成するスレーブクロック生成手段を備える1又は複数のスレーブ装置とを備える同期クロック伝送システムにおいて、各スレーブ装置が第3の本発明の通信装置であることを特徴とする。
本発明によれば、送受信タイムスタンプ差分の平均値の精度を向上させることができ、PLLの周波数引き込み時の補正の精度を改善させて、PLLの収束時間を短縮化し、システムの立ち上げ時間を短くすることができる。
(A)第1の実施形態
以下では、本発明のクロック発生装置、クロック発生方法、通信装置、及び同期クロック伝送システムの第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
以下では、本発明のクロック発生装置、クロック発生方法、通信装置、及び同期クロック伝送システムの第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態では、本発明を利用して、IP網を介して通信可能なマスター装置と1又は複数のスレーブ装置との間の同期クロック伝送システムを実現する実施形態を例示して説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態のIP網上での同期クロック伝送システムの構成を示す構成図である。
図1は、第1の実施形態のIP網上での同期クロック伝送システムの構成を示す構成図である。
図1において、第1の実施形態の同期クロック伝送システム10は、IP網14を介して通信可能なマスター装置11と複数のスレーブ装置12−1〜12−4とを少なくとも有して構成される。
マスター装置11は、複数の装置間で同期させるための基準となるクロック(以後、マスタークロックという)を有する装置である。マスター装置11は、マスタークロックを基にして生成した時刻情報(送信タイムスタンプ)をパケットに付与し、IP網を介して1又は複数のスレーブ装置12−1〜12−4にパケットを配信するものである。
スレーブ装置12−1〜12−4は、マスター装置11のマスタークロックに従属させるクロック(以後、スレーブクロックという)を有するものである。
また、スレーブ装置12−1〜12−4は、マスター装置11から受信したパケットに付与された時刻情報(送信タイムスタンプ)と、自装置のスレーブクロックを基にして生成した時刻情報(受信タイムスタンプ)とを用いて、マスタークロックの周波数(f0)とスレーブクロックの周波数(f1)との差分を検出し、この差分を用いてスレーブクロックの周波数(f1)をマスタークロックの周波数(f0)に一致させるように補正するものである。これにより、マスター装置11とスレーブ装置12−1〜2−4のクロック周波数を一致させることで、同期クロック伝送を実現する。
図7は、第1の実施形態のスレーブ装置12−1〜12−4の内部構成を示す内部構成図である。
図7において、スレーブ装置12−1〜12−4は、パケット受信部101、タイムスタンプ抽出部102、シーケンス番号抽出部103、送信タイムスタンプ履歴保持部104、送信タイムスタンプ間隔算出部105、受信タイムスタンプ生成部106、受信タイムスタンプ設定部107、受信タイムスタンプ履歴保持部108、受信タイムスタンプ間隔算出部109、送受信タイムスタンプ差分算出部110、先頭パケット差分判定部111、最後パケット差分判定部112、平滑化部113、差分平均値判定部114、スレーブクロック調整手段116を少なくとも有して構成される。
パケット受信部101は、IP網を介してマスター装置11が送信したパケットを受信するものである。
タイムスタンプ抽出部102は、受信パケットのヘッダに含まれる送信タイムスタンプを抽出し、その送信タイムスタンプを送信タイムスタンプ間隔算出部105に与えるものである。また、タイムスタンプ抽出部102は、抽出した送信タイムスタンプを送信タイムスタンプ履歴保持部104に保持する。
シーケンス番号抽出部103は、受信パケットのヘッダに含まれるシーケンス番号を抽出し、そのシーケンス番号を送信タイムスタンプ間隔算出部105に与えるものである。また、シーケンス番号抽出部103は、抽出したシーケンス番号を送信タイムスタンプ履歴保持部104に保持する。
送信タイムスタンプ履歴保持部104は、送信タイムスタンプ及びシーケンス番号を一時的保持するものであり、一時的に保持した送信タイムスタンプ及びシーケンス番号を送信タイムスタンプ間隔算出部105に与えるものである。
例えば、タイムスタンプ抽出部102及びシーケンス番号抽出部103から新たに送信タイムスタンプ及びシーケンス番号が与えられたときに、送信タイムスタンプ履歴保持部104は前回の送信タイムスタンプ及びシーケンス番号を送信タイムスタンプ間隔算出部105に与える。これにより、前回の送信タイムスタンプを出力できるので、送信タイムスタンプ間隔算出部105に対して、今回の送信タイムスタンプと前回の送信タイムスタンプとの間隔を算出させることができる。
送信タイムスタンプ間隔算出部105は、タイムスタンプ抽出部102及びシーケンス番号抽出部103から送信タイムスタンプ及びシーケンス番号を受け取り、又送信タイムスタンプ履歴保持部104から一時的に保持された送信タイムスタンプ及びシーケンス番号を受け取り、両者の送信タイムスタンプ間隔を算出するものである。上記したように、送信タイムスタンプ履歴保持部104から例えば前回の送信タイムスタンプを受けると、今回の送信タイムスタンプと前回の送信タイムスタンプとの間隔を算出させることができる。
受信タイムスタンプ生成部106は、スレーブクロック調整手段116により生成されたスレーブクロックに基づいて所定の規則で連続した数列を出力するものである。例えば、受信タイムスタンプ生成部106は、スレーブクロックに基づいて数十ビットのカウンタ値を出力する。
受信タイムスタンプ設定部107は、パケットの受信時に打刻し、受信タイムスタンプ生成部106から出力されるカウンタ値を基にして受信タイムスタンプを生成し、受信タイムスタンプ間隔算出部109に与えるものである。また、受信タイムスタンプ設定部107は、受信タイムスタンプを受信タイムスタンプ履歴保持部108に保持する。
受信タイムスタンプ履歴保持部108は、受信タイムスタンプ設定部107からの受信タイムスタンプを一時的に保持するものである。受信タイムスタンプ履歴保持部108が保持期間は、送信タイムスタンプ履歴保持部104の保持期間と同じとする。
受信タイムスタンプ間隔算出部109は、受信タイムスタンプ設定部107から受信タイムスタンプを受け取り、又受信タイムスタンプ履歴保持部108から一時的に保持された受信タイムスタンプを受け取り、両者の受信タイムスタンプ間隔を算出するものである。
送受信タイムスタンプ差分算出部110は、送信タイムスタンプ間隔算出部105が算出した送信タイムスタンプ間隔を受け取り、又受信タイムスタンプ間隔算出部109が算出した受信タイムスタンプ間隔を受け取り、この送信タイムスタンプと受信タイムスタンプ間隔との差分を求めるものである。つまり、送受信タイムスタンプ差分算出部110は、(送信タイムスタンプ間隔)−(受信タイムスタンプ間隔)を行うことで、送受信タイムスタンプ差分を求める。
また、送受信タイムスタンプ差分算出部110は、算出した送受信タイムスタンプを、先頭パケット差分判定部111、最後パケット差分判定部112、平滑化部113に与えるものである。
平滑化部113は、送受信タイムスタンプ差分算出部110が算出した送受信タイムスタンプ差分を受け取り、所定の算出区間の送受信タイムスタンプ差分を平滑化した値(以後、これを平均値という)を求めるものである。
先頭パケット差分判定部111は、平滑化部113における平均値の算出区間の先頭パケットと、先頭パケットに前後するパケットとの間の送受信タイムスタンプ差分を送受信タイムスタンプ差分算出部110から受け取り、この送受信タイムスタンプ差分が期待値から乖離していないか否かを判定するものである。
最後パケット差分判定部112は、平滑化部113における平均値の算出区間の最後パケットと、最後パケットに前後するパケットとの間の送受信タイムスタンプ差分を送受信タイムスタンプ差分算出部110から受け取り、この送受信タイムスタンプ差分が期待値から乖離していないか否かを判定するものである。
差分平均値判定部114は、先頭パケット差分判定部111及び最後パケット差分判定部112の判定結果が正常である場合に、平滑化部113が算出した送受信タイムスタンプ差分の平均値が期待値から乖離していないか否かを判定するものである。
スレーブクロック調整手段116は、スレーブクロックを生成するものであり、又スレーブクロックの周波数を補正するものである。スレーブクロック調整手段116の構成の詳細については後述する。
ここで、上述した本願発明が解決しようとする課題は、IP網上のジッタの影響を受けて、算出した送受信タイムスタンプの差分の平均値の精度が悪いこと、周波数引き込み時のPLLの応答特性が遅いことが要因である。
そこで、算出した送受信タイムスタンプの差分の平均値の精度を向上させ、周波数引き込み時のPLLの応答特性を改善すれば、PLLの収束時間の短縮化を図ることができる。
先ず、第1の要因である送受信タイムスタンプの差分の平均値の精度を向上させるため、第1の実施形態では、上記の先頭パケット差分判定部111、最後パケット差分判定部112及び差分平均値判定部114を備える。これは、算出した当該平均値の妥当性を検証するためである。
上記のようにして、先頭パケット差分判定部111及び最後パケット差分判定部112は、平均値の差分区間の先頭パケット及び最後パケットと、これら先頭パケット及び最後パケットのそれぞれに相前後するパケットとの間の到達間隔が期待値から乖離していない否かを判定する。
そして、先頭パケット差分判定部111及び最後パケット差分判定部112の判定結果が正常だった場合、差分平均値判定部114は、平滑化部113で算出した送受信タイムスタンプ差分の平均値が期待値と乖離していないかを判定する。
また、先頭パケット差分判定部111、最後パケット差分判定部112及び差分平均値判定部114の3つの判定部のいずれかで期待値と乖離していると判定した場合は、当該平均値は信頼性に欠けると判断し、当該平均値ではスレーブクロックの補正を行わないこととする。
次に、第2の要因である周波数引き込み時のPLLの応答特性を改善する方法について述べる。
これは、スレーブクロックを生成するVCXO(Voltage Controlled Xtal Oscillator:電圧制御発振器)の制御電圧と周波数の関係を測定し、送受信タイムスタンプの差分からマスタークロックとスレーブクロックの周波数差分を算出し、この周波数差分から補正すべき制御電圧を算出し、算出した制御電圧から求めた補正量で周波数を変更するようにする。これにより、周波数の引き込み時間を短くすることが可能となる。
図8は、スレーブクロック調整手段116の内部構成を示す内部構成図である。図8において、スレーブクロック調整手段116は、周波数測定制御電圧コントロール部801、DAC802、スレーブクロック発生部803、カウンタ部804、リファレンスクロック発生部805、カウンタ部806、周波数差分検出部807、制御電圧周波数測定部808を少なくとも有する。
周波数測定制御電圧コントロール部801は、クロック信号を生成するクロック発生部の制御電圧を制御するものである。周波数測定制御電圧コントロール部801は、システム立ち上げの際、スレーブ装置のPLLが周波数の引き込みを開始する前に、変換前のディジタルコード(以後、制御電圧コードという)を変化させて、DAC(ディジタルアナログコンバータ)802を介してスレーブクロック発生部803に出力する。また、周波数測定制御電圧コントロール部801は、制御電圧周波数測定部808にも制御電圧コードを与える。
例えば、周波数測定電圧コントロール部801が、制御電圧コードとして「0000」を出力する。その後、別の制御電圧コード「FFFF」、「8000」、…のように制御電圧コードを変化させて出力する。このように、複数の制御電圧コードを出力し、この制御電圧コードに応じた周波数のクロックをスレーブクロック発生部804が生成することにより、制御電圧周波数測定部808は制御電圧コードとクロック周波数との関係を測定することができる。
また、周波数測定制御電圧コントロール部801は、スレーブ装置のPLLが周波数引き込み状態である場合には、後述する制御電圧と周波数差分との対応関係を基にして、周波数差分に対する制御電圧値を出力して周波数補正を行う。これにより、周波数差分を一気に補正することができるので、PLLの応答性を改善することができる。
DAC802は、周波数測定制御電圧コントロール部801から、スレーブクロック発生部803の生成するクロック周波数を制御するディジタルコード(制御電圧コード)をアナログ制御電圧に変換してスレーブクロック発生部803に与えるものである。
スレーブクロック発生部803は、DAC802からの制御電圧に応じてスレーブクロックを生成するものである。スレーブクロック発生部803としては、例えば、電圧制御発振器(VCXO)を適用することができる。
カウンタ部804は、スレーブクロック発生部803が生成したスレーブクロックの周波数を計数するものである。カウンタ部804は、周波数測定制御電圧コントロール部801からのカウンタリセットでカウンタ値をリセットする。
リファレンスクロック発生部805は、スレーブクロック発生部804が生成するスレーブクロックに対する参照クロックを生成するものである。
また、カウンタ部806は、リファレンスクロック発生部805が生成したクロックの周波数を計数するものであり、周波数測定制御電圧コントロール部801からのカウンタリセットでカウンタ値をリセットする。
周波数差分検出部807は、所定時間におけるスレーブクロックと参照クロックとの周波数差分を求めるものである。具体的に、周波数差分検出部807は、カウンタ部804からスレーブクロックのカウンタ値と、カウンタ部805から参照クロックのカウンタ値との比較を行い、所定時間におけるこれらのカウンタ値の差分を求める。周波数差分検出部807は、求めた所定時間における周波数差分を制御電圧周波数測定部808に与える。
制御電圧周波数測定部808は、周波数制御電圧コントロール部801からの制御電圧コードと、周波数差分検出部807からの所定時間における周波数差分とに基づいて、制御電圧コードの変化量と出力クロックの周波数変動量の関係を求める。これにより、上記制御電圧と周波数差分との対応関係から、周波数差分検出部807が求めた周波数差分に対して、補正すべき制御電圧を導き出すことができる。
PLLが周波数引き込み中の状態であれば、周波数測定制御電圧コントロール部801が、上記制御電圧と周波数差分との対応関係から取得した制御電圧値で補正することにより、周波数差分を一気に補正することができる。
上述のように、送受信タイムスタンプの差分の平均値の精度を向上させ、周波数差分に応じたVCXOの制御電圧コードの補正量を把握することで、PLLの収束時間の短縮化を図ることができる。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の送受信タイムスタンプの差分の平均値の精度を向上させる処理の動作について説明する。
次に、第1の実施形態の送受信タイムスタンプの差分の平均値の精度を向上させる処理の動作について説明する。
まず、マスター装置11からパケットを受信すると、タイムスタンプ抽出部102が送信タイムスタンプを受信パケットのヘッダから抽出し、シーケンス番号抽出部103がシーケンス番号を受信パケットのヘッダから抽出し、送信タイムスタンプ及びシーケンス番号は、送信タイムスタンプ間隔算出部105及びタイムスタンプ履歴保持部104に与えられる。
送信タイムスタンプ間隔算出部105では、今回受信したパケットの送信タイムスタンプ及びシーケンス番号と、前回受信したパケットの送信タイムスタンプ及びシーケンス番号とに基づいて、送信タイムスタンプ間隔が求められる。
一方、受信タイムスタンプ設定部107は、パケット受信により打刻し、スレーブ装置のスレーブクロックの周波数に応じた受信タイムスタンプを設定する。
受信タイムスタンプ間隔算出部109では、今回の受信タイムスタンプと、受信タイムスタンプ履歴保持部108から受け取った前回の受信タイムスタンプとに基づいて、受信タイムスタンプ間隔が求められる。
そして、送信タイムスタンプ間隔算出部105からの送信タイムスタンプ間隔と、受信タイムスタンプ間隔算出部109からの受信タイムスタンプ間隔とが、送受信タイムスタンプ差分算出部110に与えられると、送受信タイムスタンプ差分算出部110により、(送信タイムスタンプ間隔)−(受信タイムスタンプ間隔)が行われて、送受信タイムスタンプ差分が求められる。
この送受信タイムスタンプ差分は、平滑化部113に与えられ、所定の算出区間における送受信タイムスタンプ差分の平均値が求められる。
このとき、先頭パケット差分判定部111は、平滑化部113が算出する算出区間における、先頭パケットと、この先頭パケットに相前後するパケットとの間の送受信タイムスタンプの差分を算出する。
そして、先頭パケット差分判定部111は、この先頭パケットと相前後するパケットとの送受信タイムスタンプ差分が期待値から乖離していない否かを判定する。
つまり、先頭パケット差分判定部111は、先頭パケットと相前後するパケットとの送受信タイムスタンプ差分が、スレーブクロックを生成する電圧制御発振器(VCXO)の可変範囲内であるか否かを判定する。
ここで、VCXOの可変範囲とは、制御電圧と周波数との対応関係を測定して得られたデータを用いることとする。
この送受信タイムスタンプ差分がVCXOの可変範囲内である場合、平滑化部113は、所定時間における送受信タイムスタンプの差分の平均値を算出するためにデータの蓄積を行い、可変範囲外である場合、平滑化部113は、送受信タイムスタンプ差分の平均化を算出する区間をシフトする。
その後、最後パケット差分判定部112は、平滑化部113が算出する算出区間における、最後パケットと、この最後パケットに相前後するパケットとの間の送受信タイムスタンプの差分を算出する。
そして、最後パケット差分判定部112は、この最後パケットと相前後するパケットとの送受信タイムスタンプ差分が期待値から乖離していない否かを判定する。
つまり、最後パケット差分判定部112は、最後パケットと相前後するパケットとの送受信タイムスタンプ差分が、スレーブクロックを生成する電圧制御発振器(VCXO)の可変範囲内であるか否かを判定する。
この送受信タイムスタンプ差分がVCXOの可変範囲外である場合、平滑化部113は、送受信タイムスタンプの差分の平均値を算出する区間のデータを無効として破棄するか、又は算出区間を延長し、パケットの到達間隔が安定したところで算出区間を終了し、この算出区間の送受信タイムスタンプ差分の平均値を求める。
一方、VCXOの可変範囲内である場合、当該算出区間のデータは有効であるとして、平滑化部113は、当該算出区間の送受信タイムスタンプ差分の平均値を算出する。
差分平均値判定部114は、先頭パケットと最後パケットの到達間隔が正常である場合、平滑化部113からの送受信タイムスタンプ差分の平均値が期待値から乖離していないか否かを判定する。
つまり、差分平均値判定部114は、送受信タイムスタンプ差分の平均値が、VCXOの可変範囲内か否かを判定する。
そして、送受信タイムスタンプ差分の平均値がVCXOの可変範囲内であれば、算出区間のデータは有効であると判定し、スレーブクロック調整手段116に対して周波数の補正を行う。一方、可変範囲外であれば、データを無効として破棄するか、算出区間を延長し、平均値が有効となった時点で算出区間を終了させる。
次に、第1の実施形態の周波数引き込み時のPLLの応答特性を改善させる処理の動作について説明する。
始めに、スレーブクロックを生成する電圧制御発振器(VCXO)の制御電圧と周波数との対応関係を求める。
システム立ち上げ時に、周波数測定制御電圧コントロール部801が、VXCOの制御電圧コードを変化させて出力する。
ディジタルの制御電圧コードが、DAC802によりアナログ変換され、スレーブクロック発生部804に与えられると、スレーブクロック発生部804からスレーブクロックが生成される。
生成されたスレーブクロックはカウンタ部804により計数されて、スレーブクロックのカウンタ値が周波数差分検出部807に与えられる。
また、リファレンスクロック発生部805から生成された参照クロックはカウンタ部806により計数されて、参照クロックのカウンタ値が周波数差分検出部807に与えられる。
周波数差分検出部807では、スレーブクロックのカウンタ値と参照クロックのカウンタ値とを比較して、それらの差分を求める。そして、制御電圧周波数測定部808では、制御電圧コードを受けており、周波数差分検出部807からの周波数差分と、制御電圧コードとの対応関係を測定する。
このようにして、予めシステム立ち上げ時に、スレーブクロックを生成するVCXOへの制御電圧と周波数との対応関係を求めておく。
図9及び図10は、スレーブクロック調整手段116における制御電圧と周波数差分との関係を説明する説明図である。
図9は、VCXOの制御電圧が高い場合の周波数差分検出結果を示し、図10は、VCXOの制御電圧が低い場合の周波数差分検出結果を示す。また、図9及び図10では、リファレンスクロックのカウンタ部806が「10,000,000」をカウントする時点でのカウンタ値を比較した場合を例示する。
図9の場合、スレーブクロックの周波数がリファレンスクロックの周波数よりも低く、リファレンスクロックのカウンタ値が「10,000,000」のときに、周波数差分検出部807が「+30」の周波数差分検出結果を測定する。
図10の場合、スレーブクロックの周波数がリファレンスクロックの周波数よりも高く、リファレンスクロックのカウンタ値が「10,000,000」のときに、周波数差分検出部807が「−30」の周波数差分検出結果を測定する。このようにして、VCXOの制御電圧と周波数との対応関係を求める。
その後、スレーブ装置のPLLの周波数引き込み動作を開始し、周波数測定制御電圧コントロール部801は、VCXOの制御電圧と周波数との対応関係を参照し、差分平均値判定部114が算出したマスタークロックとスレーブクロックとの周波数差分(送受信タイムスタンプ差分の平均値)に対応する制御電圧値で補正する。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、送受信タイムスタンプの差分の平均値の精度を向上させることと、スレーブクロック生成用VCXOの制御電圧と出力クロックの周波数の関係を測定することによる、PLLの周波数引き込み時の補正の精度を改善させることで、PLLの収束時間を短縮化し、システムが安定するまでの立ち上げ時間を短くすることができる。
以上のように、第1の実施形態によれば、送受信タイムスタンプの差分の平均値の精度を向上させることと、スレーブクロック生成用VCXOの制御電圧と出力クロックの周波数の関係を測定することによる、PLLの周波数引き込み時の補正の精度を改善させることで、PLLの収束時間を短縮化し、システムが安定するまでの立ち上げ時間を短くすることができる。
(B)他の実施形態
第1の実施形態では、タイムスタンプ、シーケンス番号を利用したIP綱での同期クロック伝送方式について説明したが、マスター装置の送信間隔を一定とすることで送信タイムスタンプ間隔も一定となるため、シーケンス番号情報だけで同期クロック伝送が実現可能となる。
第1の実施形態では、タイムスタンプ、シーケンス番号を利用したIP綱での同期クロック伝送方式について説明したが、マスター装置の送信間隔を一定とすることで送信タイムスタンプ間隔も一定となるため、シーケンス番号情報だけで同期クロック伝送が実現可能となる。
また、送受信タイムスタンプの差分の検証をスレーブクロック生成用のVCXOの可変範囲内か否かで有効無効の判定を行ったが、周波数の補正の微分結果から、送受信タイムスタンプの差分の期待値の範囲を狭めることで、より有効な差分の取捨選択をすることも可能である。
11…マスター装置、12−1〜12−4…スレーブ装置、
101…パケット受信部、102…タイムスタンプ抽出部、103…シーケンス番号抽出部、104…タイムスタンプ履歴保持部、105…送信タイムスタンプ間隔算出部、106…受信タイムスタンプ生成部、107…受信タイムスタンプ設定部、108…受信タイムスタンプ履歴保持部、109…受信タイムスタンプ間隔算出部、110…送受信タイムスタンプ差分算出部、111…先頭パケット差分判定部、112…最後パケット差運判定部、113…平滑化部、114…差分平均値判定部、116…スレーブクロック調整手段、
801…周波数測定制御電圧コントロール部、802…DAC(Digital Analog Converter)、803…スレーブクロック発生部、804…カウンタ部、805…リファレンスクロック発生部、806…カウンタ部、807…周波数差分検出部、808…制御電圧周波数測定部808。
101…パケット受信部、102…タイムスタンプ抽出部、103…シーケンス番号抽出部、104…タイムスタンプ履歴保持部、105…送信タイムスタンプ間隔算出部、106…受信タイムスタンプ生成部、107…受信タイムスタンプ設定部、108…受信タイムスタンプ履歴保持部、109…受信タイムスタンプ間隔算出部、110…送受信タイムスタンプ差分算出部、111…先頭パケット差分判定部、112…最後パケット差運判定部、113…平滑化部、114…差分平均値判定部、116…スレーブクロック調整手段、
801…周波数測定制御電圧コントロール部、802…DAC(Digital Analog Converter)、803…スレーブクロック発生部、804…カウンタ部、805…リファレンスクロック発生部、806…カウンタ部、807…周波数差分検出部、808…制御電圧周波数測定部808。
Claims (10)
- ネットワークを介してマスター装置から受信した受信パケットのヘッダに含まれる少なくともシーケンス番号を用いて、上記マスター装置における送信タイムスタンプの間隔を求める送信間隔算出手段と、
上記マスター装置におけるマスタークロックに従属するスレーブクロックを生成するスレーブクロック生成手段と、
上記スレーブクロックに基づいて所定規則で受信タイムスタンプを生成する受信タイムスタンプ生成手段と、
上記受信タイムスタンプ生成手段により生成された上記受信タイムスタンプの間隔を算出する受信間隔算出手段と、
上記送信タイムスタンプ間隔と上記受信タイムスタンプ間隔とに基づいて送受信タイムスタンプ差分を算出する送受信タイムスタンプ差分算出手段と、
所定の算出区間において上記送受信タイムスタイムスタンプ差分算出手段が算出した上記送受信タイムスタンプ差分の平滑化を行い、上記送受信タイムスタンプ差分の平均値を求める平滑化手段と、
上記送受信タイムスタンプ差分の平均値を用いて、上記スレーブクロックの周波数を補正を行うスレーブクロック補正手段と、
所定の期待値を用いて、上記所定の算出区間における上記送受信タイムスタンプ差分の平均値の正常性を判定し、正常である場合に、上記送受信タイムスタンプ差分の平均値の上記スレーブクロック補正手段への供給を容認する送受信間隔差分平均値検証手段と
を備えることを特徴とするクロック発生装置。 - 上記送受信間隔差分平均値検証手段が、
上記所定の算出区間における、先頭パケット及び最後パケットと、先頭パケット及び最後パケットのそれぞれに相前後するパケットとの到達間隔が、上記所定の期待値を用いた範囲内である場合に、上記送受信タイムスタンプ差分の平均値が正常であると判定する到達間隔判定部と、
上記送受信タイムスタンプ差分の平均値が、上記所定の期待値を用いた範囲である場合に、当該送受信タイムスタンプ差分の平均値を上記スレーブクロック補正手段に与える差分平均値判定部と
を有することを特徴とする請求項1に記載のクロック発生装置。 - 上記スレーブクロック補正手段が、上記スレーブクロック生成手段への制御電圧値の変化と、この変化に応じて生成される上記スレーブクロックの周波数変動値との対応関係を保持し、上記送受信タイムスタンプ差分の平均値に応じた制御電圧で上記スレーブクロックの周波数補正を行うものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のクロック発生装置。
- 上記期待値を用いた範囲が、上記スレーブクロック生成手段への制御電圧値の可変範囲であることを特徴とする請求項3に記載のクロック発生装置。
- 上記期待値を用いた範囲が、上記スレーブクロックの周波数の補正の微分結果であることを特徴とする請求項3に記載のクロック発生装置。
- 上記送信間隔算出手段が、上記受信パケットのヘッダに含まれる送信時刻情報に基づいて、上記送信タイムスタンプの間隔を求めるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のクロック発生装置。
- 上記送信間隔算出手段が、パケット送信間隔を一定とする上記マスター装置の当該パケット送信間隔を認識しており、上記シーケンス番号だけを用いて上記送信タイムスタンプの間隔を求めるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のクロック発生装置。
- クロック発生装置のクロック発生方法において、
送信間隔算出手段が、ネットワークを介してマスター装置から受信した受信パケットのヘッダに含まれる少なくともシーケンス番号を用いて、上記マスター装置における送信タイムスタンプの間隔を求める送信間隔算出工程と、
スレーブクロック生成手段が、上記マスター装置におけるマスタークロックに従属するスレーブクロックを生成するスレーブクロック生成工程と、
受信タイムスタンプ生成手段が、上記スレーブクロックに基づいて所定規則で受信タイムスタンプを生成する受信タイムスタンプ生成工程と、
受信間隔算出手段が、上記受信タイムスタンプ生成手段により生成された上記受信タイムスタンプの間隔を算出する受信間隔算出工程と、
送受信タイムスタンプ差分算出手段が、上記送信タイムスタンプ間隔と上記受信タイムスタンプ間隔とに基づいて送受信タイムスタンプ差分を算出する送受信タイムスタンプ差分算出工程と、
平滑化手段が、所定の算出区間において上記送受信タイムスタイムスタンプ差分算出手段が算出した上記送受信タイムスタンプ差分の平滑化を行い、上記送受信タイムスタンプ差分の平均値を求める平滑化工程と、
スレーブクロック補正手段が、上記送受信タイムスタンプ差分の平均値を用いて、上記スレーブクロックの周波数を補正を行うスレーブクロック補正工程と、
送受信間隔差分平均値検証手段が、所定の期待値を用いて、上記所定の算出区間における上記送受信タイムスタンプ差分の平均値の正常性を判定し、正常である場合に、上記送受信タイムスタンプ差分の平均値の上記スレーブクロック補正手段への供給を容認する送受信間隔差分平均値検証工程と
を有することを特徴とするクロック発生方法。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のクロック発生装置を備えることを特徴とする通信装置。
- マスタークロックを生成するマスタークロック生成手段を備えるマスター装置と、
ネットワークを介して上記マスター装置の上記マスタークロックに同期させるスレーブクロックを生成するスレーブクロック生成手段を備える1又は複数のスレーブ装置とを備える同期クロック伝送システムにおいて、上記各スレーブ装置が請求項9に記載の通信装置であることを特徴とする同期クロック伝送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008278588A JP2010109586A (ja) | 2008-10-29 | 2008-10-29 | クロック発生装置、クロック発生方法、通信装置、及び同期クロック伝送システム |
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JP2008278588A Pending JP2010109586A (ja) | 2008-10-29 | 2008-10-29 | クロック発生装置、クロック発生方法、通信装置、及び同期クロック伝送システム |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2022180851A1 (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-01 | 株式会社アイ・エル・シー | 時刻同期方法、時刻同期プログラムおよび時刻同期システム |
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2008
- 2008-10-29 JP JP2008278588A patent/JP2010109586A/ja active Pending
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