JP2010108392A - 通信システム及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信側の端末から所定の情報を受信側の端末で受信する通信システムにおいて、送信側の端末のオペレータが、送信された情報が受信側の端末のオペレータによって正しく理解されたのかを容易に確認できるものを提供する
【解決手段】所定の情報を伝送路20に送信する第一の端末Tsと、前記第一の端末Tsから前記伝送路20を介して、前記所定の情報Infを受信する第二の端末TRと、を有する通信システム1であって、前記第一の端末Tsは前記所定の情報Infの内容に関する質問事項Queを含む情報を、前記伝送路20を介して、前記第二の端末TRに送信し、前記第二の端末TRは受信した前記質問事項Queを含む情報に対する前記第二の端末TRのオペレータによる回答についての回答情報Ansを生成し、前記第一の端末Tsはさらに、前記第二の端末TRによって生成された前記回答情報Ansを参照する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ある端末から所定の情報を、ネットワークなどの伝送路を介して送信し、当該所定の情報を他の端末で受信する通信システム及び通信方法に関する。
文章、音声、画像などからなる所定の情報をある場所から他の場所へ送る場合の手段の例として、電話、手紙、郵便、放送といった手段がある。
そして、これらの手段以外にも、近年のコンピューターシステムの発達により、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)といったネットワークを介して、あるコンピュータ端末から別のコンピューター端末に対して上記のような情報に関するデータのやり取りを行う通信システムも一般的となっている。そのような通信システムの代表としては、電子メール、インスタントメッセンジャー等が挙げられる。
図9に、ネットワークを介した通信システム10の構成の概略図を示す。
図9に示した通信システム10は、ネットワークなどの伝送路20に、送信側の端末Tsと受信側の端末TRが接続された構成となっている。
送信側及び受信側の端末Ts,TR1,TR2,TR3は、コンピューターを使用し、送信すべき情報を作成または編集するためのキーなどの入力装置と作成された情報を表示するためのディスプレイなどの表示装置を少なくとも有している。
図9に示した通信システムにおいて、送信側の端末Tsから所定の情報Infを、伝送路20を介して送信し、当該所定の情報Infを受信側の端末TRで受信させる場合の例を考える。
その場合は、まず送信側の端末Tsにおいて、入力装置を使用して表示装置で内容を確認しながら所定の情報Infを作成する。そして、所定の情報Infの作成が完了後、送信側の端末Tsは、伝送路20に情報Infを送信する。
伝送路20に所定の情報Infが送信されると、例えば伝送路20に接続され図示しないサーバーなどによって、当該情報Infを送信すべき受信側の端末TRに対して送り、指定された受信側の端末TRの表示装置などにおいて、情報Infを確認できるようにする。
なお、図9において、伝送路20に接続されている端末は、情報Infの送信をする端末Tsと当該情報の受信をする端末TRとに分けて図示されているが、これらの端末は、情報Infの送信または受信の機能を逆にすることも可能である。すなわち、送信側の端末Tsは、情報Infの受信をすることもできるし、受信側の端末TRは、情報Infの送信をすることもできる。さらに、情報Infの受信を行った端末Tは、その情報の内容に応じて他の端末Tに対しても、さらに別の情報の送信をすることもできる。
なお、電子メールやインスタントメッセンジャーに関する技術は周知であるので、先行技術文献は特に示さない。
下記の本発明に関連する技術として、特許文献(特開2006−229579号公報)によれば、送信側の端末から送信された電子メールを受信側の端末で開封したことを送信側の端末で確認することができる発明が開示されている。
上記のように、例えば、情報Infの受信を行った端末TRは、その情報の内容に応じて他の端末に対しても、さらに別の情報の送信をすることもできる。しかし、送信側の端末Tsのオペレータは、自身が受信側の端末TRに対して送信した情報Infが当該受信側の端末TRを使用しているオペレータに正しく理解されたのかについては不明なこともある。すなわち、送信側の端末Tsのオペレータが、受信側の端末TRのオペレータに対して理解の旨を直接確認しない限り、受信側の端末TRのオペレータによる情報Infの理解度を知ることができない場合が多い。
特に、送信側の端末Tsから送信すべき情報Infが重要な内容を含む場合には、送信側の端末Tsのオペレータは、情報Infが受信側の端末TRのオペレータに理解されたのかについては重大な関心事項である。
ここで、通信システム10が電子メールである場合は、受信側の端末Tsのオペレータが確認した情報Infに関対する返信内容として適切な情報を送信側の端末Tsに送信して、情報Infの理解度を示すこともできる。
しかし、返信内容が不適切であったり、返信が行われない場合は、情報Infの理解度の確認は困難となる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、送信側の端末から所定の情報を受信側の端末で受信する通信システムまたは通信方法において、送信側の端末のオペレータが、送信された情報が受信側の端末のオペレータによって正しく理解されたのかを容易に確認できる通信システム及び通信方法を提供することである。
本発明の第1は、所定の情報を伝送路に送信する第一の端末と、前記第一の端末から前記伝送路を介して、前記所定の情報を受信する第二の端末と、を有する通信システムであって、前記第一の端末は前記所定の情報の内容に関する質問事項を含む情報を、前記伝送路を介して、前記第二の端末に送信し、前記第二の端末は受信した前記質問事項を含む情報に対する前記第二の端末のオペレータによる回答についての回答情報を生成し、前記第一の端末はさらに、前記第二の端末によって生成された前記回答情報を参照する。
好適には、前記通信システムは、記憶装置を有し、前記記憶装置は、前記第二の端末によって生成された前記回答情報を記憶し、前記第一の端末は、前記記憶装置に記憶された前記回答情報を参照する。
より好適には、前記質問事項は、複数の選択肢を含み、前記回答情報は前記複数の選択肢の選択状況についての情報が含まれる。
前記回答情報は、前記質問事項を含む情報に対する回答の正誤に関する情報を含む、としても良い。
さらに、前記第一の端末は、前記回答の正誤の情報における誤り率が所定以上または所定以下である前記回答情報を参照する、としても良い。
また本発明の第2は、第一の端末が所定の情報を伝送路に送信する第一のステップと、
前記伝送路を介して、前記第一の端末が送信した前記所定の情報を第二の端末が受信する第二のステップと、前記第一の端末が前記第一のステップで送信した前記所定の情報の内容に関する質問事項を含む情報を、前記伝送路を介して、前記第二の端末に送信する第三のステップと、前記第二の端末が、前記第三のステップで受信した前記質問事項を含む情報に対する前記第二の端末のオペレータによる回答についての回答情報を生成する第四のステップと、前記第一の端末がさらに、前記第四のステップによって生成された前記回答情報を参照する第五のステップとを有する通信方法、である。
本発明によれば、送信側の端末のオペレータが、送信された情報が受信側の端末のオペレータによって正しく理解されたのかを容易に確認することができる。
(通信システムの構成と動作の概要)
図1に、本発明の実施形態に係るネットワークを介した通信システム1の構成の概略図を示す。
図1に示した通信システム1は、ネットワークなどの伝送路20に、送信側の端末Ts(第一の端末)と受信側の端末TR1,TR2,TR3(第二の端末)が接続された構成となっている。さらに、必要に応じて、伝送路20、送信側の端末Ts、及び、受信側の端末TRの間において、伝送路20を介してやり取りされる情報についてのデータを記憶するデータベース5(DB)が接続される。ここで、受信側の端末TRは、図1において3台しか図示されていないが、任意のN台に拡張することも可能である。
送信側及び受信側の端末Tは、コンピューターを使用し、送信すべき情報を作成または編集するためのキーボードなどの入力装置と作成された情報を表示するためのディスプレイを少なくとも有している。
具体的には、オペレータ80が使用する送信側及び受信側の端末Tは、図2に示したように、ディスプレイといった表示装置90とキーボード、マウスなどの入力装置100を備えた一般的なパーソナルコンピューターやワークステーションが代表的なものとして挙げられる。しかし、これらに限定されることはないのはもちろんである。
すなわち、オペレータ80が使用する送信側及び受信側の端末Tは、一般的なコンピューターが有している構成と同様な構成を有していればどのような端末に対してでも適用できる。
ここで、一般的なコンピューターが有している構成とは、図3に示したように、CPU(Central Processing Unit)などの処理部30と、メモリー40と、I/O50(Input/Output)と、表示装置90と、入力装置100とが互いにバス60によって接続された構成である。
処理部30は、メモリー40に記憶されたプログラムやデータなどに従って、端末Tの機能を実現させる。例えば、処理部30は入力装置100の操作に応じて、メモリー40内のデータを更新したり、そのデータに関する内容を表示装置90に表示させる制御を行う。また、同様に処理部30は、伝送路20からのデータをI/O50を介してやり取りを行う制御もする。
なお、端末Tにおいて、電子メール、インスタントメッセンジャーなどの機能を持たせる場合には、処理部30は、メモリー40内に記憶されたプログラムに従って、その機能を実現させる。
図1に示した通信システムにおいて、送信側の端末Tsから所定の情報Infを伝送路20を介して送信し当該所定の情報Infを受信側の端末TR端末で受信させる場合について、図4に示したフローチャートを参照しながら説明する。
まず、図2に示した送信側の端末Tsの例において、送信側のオペレータが入力装置100を使用して表示装置90で内容を確認しながら所定の情報Infを作成し、その内容を端末Tsにおいて設定する(ST1)。
また、送信側のオペレータは、端末Tsの表示装置90で内容を確認しながら、上記受信側の端末TRに対して送信する上記Infの内容に関する質問事項を含む情報Queも入力装置100を使用して作成し、その内容を端末Tsにおいて設定する(ST1)。
そして、所定の情報Infの作成が完了後、情報Infの送信先である受信側の端末TRを指定する(ST2)。
なお、ある端末TRは、必ずしも指定した受信側のオペレータが使用するとは限らないので、受信側の端末TRを指定する代わりに、たとえば受信側のアドレスを指定しても良い。そのようにすることで、受信側のオペレータは複数存在しうる受信側の端末TRのいずれを使用しても、情報Infを確認できるようになる。すなわち、アドレスを使用することにより、実質的に情報Infの送信先であって当該アドレスに対応可能な受信側の端末TRが指定されたものとみなすことができる。
さらに、受信側のオペレータを特定する手段として、アドレスを使用する以外に、受信側のオペレータを特定するその他の手段を採用することもできる。例えば、送信側のオペレータは、通信システム1を利用し上記情報Infを受信する受信側オペレータを指定するIDをInfの送信先として指定することもできる。これにより、受信側のオペレータが通信システム1を使用する場合に、左記IDを使用することにより、情報Infを受信することができる。
情報Infの送信先である受信側の端末TRが指定された後、送信側の端末Tsは、伝送路20に情報Infを送信する(ST3)。また端末Tsは、設定された情報Queを、伝送路20に送信する(ST3)。
伝送路20に所定の情報Inf及び情報Queが送信されると、例えば伝送路20に接続され図示しないサーバーなどによって、当該情報Inf及び情報Queを送信すべき受信側の端末TRに対して転送し、指定された受信側の端末TRにおいて、情報Inf及び情報Queが受信側の端末TRで受信される(ST4)。そして、オペレータは、受信側の端末TRで受信された情報Inf及び情報Queを表示装置90上で確認できるようにする。
受信側の端末TRのオペレータが情報Inf及び情報Queを端末TRの表示装置90で確認した場合、そのオペレータは、端末TRの表示装置90で内容を確認しながら入力装置100を使用して、情報Queに対する回答についての回答情報Ansを作成する(ST5)。
そして、受信側の端末TRが、回答情報Ansを伝送路20に送信する。そうすると、その回答情報Ansは、送信側の端末Tsによって受信される。回答情報Ansが送信側の端末Tsによって受信されると、送信側の端末Tsのオペレータは、回答情報Ansを例えば端末Tsの表示装置90で参照し、その内容の確認をすることができる(ST6)。
なお、受信側の端末TRが、回答情報Ansを伝送路20を介して、送信側の端末Tsに対して直接送信する代わりに、当該回答情報Ansが一旦データベース5に記憶されるようにしてもよい。その場合は、データベース5に記憶された回答情報Ansを伝送路20を介して送信側の端末Tsのオペレータが読み出すことによって、当該オペレータは端末Tsの表示装置90で回答情報Ansを参照し、その内容を確認することができる(ST6)。
このようにして、送信側の端末Tsのオペレータが回答情報Ansを確認できることで、送信側の端末Tsのオペレータは、受信側の端末TRのオペレータによる情報Infの理解度を知ることができる。
なお、図1において、伝送路20に接続されている端末は、情報Inf及び情報Queの送信をする端末Tsと当該情報Inf及び情報Queの受信をする端末TRとに分けて図示されているが、これらの端末は、情報Inf及び情報Queの送信または受信の機能を逆にすることも可能である。
すなわち、送信側の端末Tsは、情報Inf及び情報Queの受信をすることもできるし、受信側の端末TRは、情報Inf及び情報Queの送信をすることもできる。
このようにして、端末T間において情報Inf及び情報Queの送信または受信の機能の変更が行われた場合は、回答情報Ansの送信または受信の機能を変更することもできる。
(情報Infとその内容に関する質問事項を含む情報Que)
図5を参照しながら、情報Infとその内容に関する質問事項を含む情報Queの概念について説明する。
まず、図5のように送信側の端末Tsから送信される情報Infi(iは任意の添え字)は、例えば、文章、音声、画像などによって構成されている。そして、文章、音声、画像などからなる情報Infiはn個の所定の要素Ej(j:1〜n)、すなわち、文章中のキーワード、音声によって理解される意味、映像中の特徴、が含まれている。
ここで、情報Infiが文章によって構成されている場合は、文章中には様々なキーワードが要素として含まれることになり、送信側の端末Tsのオペレータは、その要素の中で、受信側の端末TRのオペレータによって確認してもらいたいキーワードを要素Ejとして指定する。
すなわち、受信側の端末TRのオペレータによって確認してもらいたいキーワード等を、要素Ejと規定し、その要素Ejに関する質問の集合を情報Infiの内容に関する質問事項を含む情報Queiとすることができる。
この場合、図5に示したように、送信側の端末Tsのオペレータは、n個の要素Ejそれぞれに関する質問を作成すると、その質問は質問事項を含む情報Queiとなる。
図5に示した質問事項を含む情報Queiは、各要素Ejごとについて個別の質問Qijが含まれた集合によって構成される。
個別の質問Qijは例えば、図5に示したように、「要素Ejは何(What)ですか?」、「要素Ejは何処(Where)ですか?」、「要素Ejは何時(When)ですか?」、「要素Ejは如何(How)ですか?」等といったように、疑問符を含む形式となっている。
ここで疑問符は、上記に限定されることは無く、どのような疑問符(たとえば、Who,Whose,Whom,Which,Why)であっても良い。
なお、個別の質問Qijは疑問符を含む形式とするだけは無く、「各要素Ejはxxxである。」という記入形式であっても、個別の質問Qijは実質的に質問事項を含む情報となる。
(回答情報Ans)
図5で示した質問事項を含む情報Queiにおける各要素Ejごとについて個別の質問Qijに対して、受信側の端末TRのオペレータが作成する回答Ansの概念について、図6を参照しながら説明する。
図6に示したように、回答Ansにおいて、情報Queiの個別の質問Qijに対する回答Ajが列記される。すなわち、j番目の質問Qijにおいて、「回答Aj」とは「要素Ejは、xxx(上記疑問符に対する回答の要素も含まれる)であります。」という旨の要素が含まれる。
ここで、回答Ajは、端末70の表示装置90に表示された質問事項を含む情報Queiが選択式の質問である場合は、入力装置100によって選択された選択肢の種類などでも良い。また、質問事項を含む情報Queiが記入形式である場合には、入力装置100によって入力された語句、文章などであっても良い。なお、回答Ajは選択式または記入形式に限られることは無く、あらゆる回答形式を採用することができる。
(データベースに記録される回答情報Ans)
上記のように、受信側の端末TRが、回答情報Ansを伝送路20を介して、送信側の端末Tsに対して直接送信する代わりに、当該回答情報Ansが一旦データベース5に記録される場合を考える。
この場合は、図7に示したように、図1において示した3台の受信側の端末TR1,TR2,TR3から送信された回答情報Ansにおける回答Ajに関する情報がデータベース5に記録された状態となっている。
さらに上記のように、ある端末TRは、必ずしも送信側の端末Tsによって指定された受信側のオペレータが使用するとは限らない。そこで、各端末TRからデータベース5に送信されてきた回答情報Ansがどのオペレータから送られてきたのかについての情報も、データベース5に記憶させる。
ここで、回答情報Ansがどのオペレータから送られてきたのかについては、例えば、オペレータがある受信側の端末TRを使用して情報Infiを確認するのに必要なログイン情報によって判別することができる。
このように各端末TRからデータベース5に送信されてきた回答情報Ansがどのオペレータから送られてきたのかがわかるようにその旨をデータベース5に記録する。たとえば、図7に示したように、データベース5の記録において、受信側の端末TR1はオペレータXが使用したものであり、端末TR2はオペレータYが使用したものであり、端末TR3はオペレータZが使用したものである旨が記録される。
ここで、図7において、データベース5に記録されるオペレータに関する情報は、オペレータX,Y,Zの3人分の情報であるが、記録される情報は3人分に限定されることはない。すなわち、上記のように、受信側端末TRがN台存在する場合は、存在する端末TRの数に対応した複数人のオペレータ(ただし、一人のオペレータが複数の端末TRを使用したり、所定の一台の端末TRを複数のオペレータが使用することもある。)についての情報を記録することもできる。
なお、上記で説明したように、「回答Aj」とは「要素Ejは、xxx(上記疑問符に対する回答の要素も含まれる)であります。」という要素が含まれるとしたので、データベース5に記録される情報もその要素となる。
ここで、回答Ajが選択式または記入形式による回答である場合は、選択肢や記入された語句に対して、例えばデータベース5に含まれるコンピューターによって自動的に正誤の判定を行うことができる。正誤の判定手法は、通常のコンピューターが行う処理であるので、詳しい説明を省略する。
また、端末Tにおいて、電子メール、インスタントメッセンジャーなどの機能を持たせた場合には、処理部30は、メモリー40内に記憶されたプログラムに従って、回答Aj中の選択肢や記入された語句に対して自動的に正誤の判断を行うこともできる。このようなプログラムの形式にする手法は通常のプログラミングの手法であるので、説明を省略する。
また、図7に示したように、3台の受信側の端末TR1,TR2,TR3から送信された回答情報Ansにおける回答Ajに対する正誤(○または×)の情報を、「要素Ejは、xxx(上記疑問符に対する回答の要素も含まれる)であります。」という要素の代わりに、データベース5に記録することもできる。
例えば、図7に示したように、端末TR1から送信された回答A1は正答(○)、回答A2は不正答(×)、回答Ajは正答(○)、回答Anは正答(○)としてデータベース5に記録することができる。
同様にして、端末TR2から送信された回答A1は正答(○)、回答A2は正答(○)、回答Ajは正答(○)、回答Anは正答(○)としてデータベース5に記録することができる。そして、端末TR3から送信された回答A1は不正答(×)、回答A2は不正答(×)、回答Ajは不正答(×)、回答Anは不正答(×)としてデータベース5に記録することができる。
上記のように、3台の受信側の端末TR1,TR2,TR3から送信された回答情報Ansにおける回答Ajに対する正誤(○または×)の情報がデータベース5に記録された場合は、各端末TRから送信された回答情報Ansについての正答率(Rate)を計算することができる。
こういった計算は、上記と同様にして、データベース5に含まれるコンピューター、端末Tにおける処理部30によって行わせることができる。計算された回答情報Ansについての正答率は図7に示したように、データベース5に記録することができ、これを回答情報Ansに含めることもできる。
さらに、回答情報Ansについての正答率がデータベース5に記録された場合には、その正答率に応じて、回答情報Ansの正確さの判定(Judge)についても記録し、これを回答情報Ansに含めることもできる。
例えば、正答率が100%の場合はA判定とし、正答率が70〜99%の場合はB判定とし、正答率が40〜69%の場合はC判定とし、正答率が10〜39%の場合はD判定とし、正答率が9%以下の場合はE判定とすることができる。
ここで、端末TR1から送信された回答情報Ansの正答率は75%なのでB判定とデータベース5に記録される。同様にして、端末TR2から送信された回答情報Ansの正答率は100%なのでA判定、端末TR3から送信された回答情報Ansの正答率は0%なのでE判定であるとデータベース5に記録する。
以上の説明より、データベース5に記憶された回答情報Ansを伝送路20を介して送信側の端末Tsのオペレータが読み出す場合、読み出される回答情報Ansは、以下の通りとなる。
第1は、「要素Ejは、xxx(上記疑問符に対する回答の要素も含まれる)であります。」旨の回答情報Ansとなる。
第2は、回答Ajに対する正誤(正答の○または不正答の×)の情報からなる回答情報Ansとなる。
第3は、回答情報Ansについての正答率(Rate)の情報を含む回答情報Ansとなる。
第4は、回答情報Ansの正確さの判定(Judge)についての情報を含む回答情報Ansとなる。
読み出される回答情報Ansが、第1〜第4のいずれの場合であっても、送信側の端末Tsのオペレータは、すべての端末TRで作成された回答情報Ansを得ることができる。
これにより、送信側の端末Tsのオペレータは送信された情報Infが受信側の端末TRのオペレータによって正しく理解されたのかを容易に確認できる。
すなわち、読み出された回答情報Ansが、第1の回答情報である場合には、送信側の端末Tsのオペレータは、「xxx」の内容を確認すればよいし、第2の回答情報である場合には、回答Ajに対する正誤(○または×)を確認すればよい。
また、読み出された回答情報Ansが、第3の回答情報である場合には、送信側の端末Tsのオペレータは正答率を確認すれば即、受信側の端末TRのオペレータの情報Infについての理解度を知ることが出来るし、第4の回答情報である場合には、判定(Judge)のみを確認すればよいので、より一層迅速に理解度を知ることができる。
さらに、読み出された回答情報Ansが、第4の回答情報である場合には、例えば所定の正答率以上であるA判定が得られた回答情報のみを読み出すようにすれば、情報Infを送信した相手のうち、誰が未だに当該情報を完全に理解していないのかがわかる。
そして、情報Infを送信した相手の全員がA判定の回答情報Ansとなった時点で、全員の回答情報Ansを読み出すことができるので、送信側の端末Tsのオペレータは自分が送信した情報Infが全員に間違いなく理解されたことを知ることができる。
また、逆に、例えば所定の正答率以下であるB〜E判定が得られた回答情報Ansのみを読み出すようにしても、情報Infを送信した相手のうち、誰が未だに当該情報を完全に理解していないのかがわかる。
そのような場合でも、情報Infを送信した相手の全員がA判定の回答情報Ansになると、回答情報Ansを読み出すことが出来なくなるので、上記と同様にして送信側の端末Tsのオペレータは自分が送信した情報Infが全員に間違いなく理解されたことを知ることができる。
(実施例)
以上の実施形態についてのより具体的な例について説明する。
本実施例においては、図1に示した通信システム1の送信側端末Tsの表示装置90(図3参照)と受信側端末TRj(j:1,2,3)の表示装置90に表示される具体的な表示内容に関する図8を参照しながら説明する。
また、本実施例における通信システム1の動作はソフトウェア化されており、当該ソフトウェアに関するプログラムは送信側端末Tsのメモリー40(図3参照)と受信側端末のメモリー40のそれぞれに格納されている。
また、ソフトウェア化されたプログラムは、上記で説明した、通信システム1の動作に関するアルゴリズム(図4のフローチャートを参照)を具現化したものである。さらに、本実施例の場合では、当該プログラムのアルゴリズムを、電子メールを動作させるプログラムのアルゴリズムの付加的なアルゴリズムとして追加させる。
そして、メモリー40に格納されたプログラムのアルゴリズムに従って、端末内の処理部30(図3参照)が、通信システム1の動作を制御する。
図8(a)は、送信側端末Tsのメモリー40に格納された上記プログラムを起動させ、表示装置90において設定されている所定の情報Infiとその所定の情報Infiの内容に関する質問事項を含む情報Queiが表示されている状態を示す。
なお、図8(a)に示されている所定の情報Infiと質問事項を含む情報Queiに関する具体的な内容は、送信側端末Tsのオペレータ80が表示装置90に表示される内容を確認しながら入力装置100を操作することによって、作成される。
図8(a)に表示されている所定の情報Infiは文章によって構成されており(図8(a)では、表示枠内に表示されるべき所定の情報Infiの一部が途切れているが、同図(b)では、その全部が表示されている。)、その文章には、3つ要素E1,E2,E3が含まれている。
要素E1は、文章中において、問題となった製品名が「TMXPOWERα」であり、要素E2は、文章中において、返品送料に関しては「お客様負担の後返金」であり、そして、要素E3は、文章中において、今後販売に関しては「継続するが記載内容は変更」となっている。
図8(a)に表示されている、質問事項を含む情報Queiは、所定の情報Infiに含まれる要素E1,E2,E3の数(3つ)に対応した、3つの個別の質問Qi1,Qi2,Qi3によって構成される。
すなわち、質問Qi1は、「要素E1(問題となった製品名)とは何(What)ですか?」に関する形式であり、質問Qi2は、「要素E2(返品送料)とは如何(How)ですか?」に関する形式であり、そして、質問Qi3は、「要素E3(今後販売)とは如何(How)ですか?」に関する形式となっている。
さらに、個別の質問Qi1,Qi2,Qi3にはそれぞれ3つの選択肢が含まれている。
すなわち、質問Qi1に関する選択肢は、問題となった製品名とは何であるのかについて、「TMXENERGY」(回答1−1)、「TMXPOWERα」(回答1−2)、「TMXPOWERβ」(回答1−3)の3つの選択肢となっている。
同様に、質問Qi2に関する選択肢は、返品送料に関して如何するのかについて、「お客様負担」(回答2−1)、「着払い」(回答2−2)、「お客様負担の後返金」(回答2−3)の3つの選択肢となっている。
質問Qi3に関する選択肢は、今後販売に関して如何するのかについて、「そのまま継続」(回答3−1)、「中止」(回答2−2)、「継続するが記載内容は変更」(回答3−3)の3つの選択肢となっている。
送信側の端末Tsのオペレータは、質問事項を含む情報Queiについての正答も作成する。すなわち、図8(a)に示されている情報Queiでは、質問Qi1については(回答1−2)の選択肢が正答であり、質問Qi2については(回答2−3)の選択肢が正答であり、そして、質問Qi3については(回答3−3)の選択肢が正答とする。
所定の情報Infiと質問事項を含む情報Queiを作成した送信側端末Tsのオペレータ80は、所定の情報Infiと質問事項を含む情報Queiを送信すべき相手方(受信者)の指定を行う。
本実施例の場合では、受信者はX,Y,Zの3人とし、受信者の指定は電子メールのX,Y,Zの3人のメールアドレスをそれぞれ選択することにより行うこととする。
送信側端末Tsのオペレータ80は、受信者X,Y,Zを指定した後、これらのメールアドレスのあて先に対して、所定の情報Infiと質問事項を含む情報Queiを端末Tsから送信する。
さらに、送信側端末Tsのオペレータ80は端末Tsから質問事項を含む情報Queiについての正答についての情報を、複数の端末Tが接続されるネットワークとしての伝送路20に接続されたデータベース5に送信する(図1参照)。
所定の情報Infiと質問事項を含む情報Queiが送信側の端末Tsから送信されると、これらの情報は伝送路20に伝送されるので、伝送路20に接続された任意の受信側の端末TRによって受信することができるようになる。
すなわち、受信者X,Y,Zである受信側の端末TRのオペレータ80は、任意の端末TRのメモリー40に格納された上記プログラムを起動させ、ログインを行うことにより、所定の情報Infiと質問事項を含む情報Queiを表示装置90に表示させることができる。
図8(b)は、受信側端末TRj(j:1,2,3)の表示装置90において、受信された所定の情報Infiと質問事項を含む情報Queiが表示されている状態を示す。
図8(b)に示されているように、受信側端末TRjの表示装置90には、送信側端末Tsの表示装置90上で作成された所定の情報Infiと質問事項を含む情報Queiと同一の情報が示される。
すなわち、表示される所定の情報Infiの、要素E1は、文章中において、問題となった製品名が「商品TMXPOWERα」であり、要素E2は、文章中において、返品送料に関しては「お客様負担の後返金」であり、そして、要素E3は、文章中において、今後販売に関しては「継続するが記載内容は変更」となっている。
また、質問事項を含む情報Queiにおける、質問Qi1は、「要素E1(問題となった製品名)とは何(What)ですか?」に関する形式であり、質問Qi2は、「要素E2(返品送料)とは如何(How)ですか?」に関する形式であり、そして、質問Qi3は、「要素E3(今後販売)とは如何(How)ですか?」に関する形式となっている。
さらに、個別の質問Qi1,Qi2,Qi3にはそれぞれ3つの選択肢が含まれている。
すなわち、質問Qi1に関する選択肢は、問題となった製品名とは何であるのかについて、「TMXENERGY」、「TMXPOWERα」、「TMXPOWERβ」の3つの選択肢が設定される。
同様に、質問Qi2に関する選択肢は、返品送料に関して如何するのかについて、「お客様負担」、「着払い」、「お客様負担の後返金」の3つの選択肢が設定される。
質問Qi3に関する選択肢は、今後販売に関して如何するのかについて、「そのまま継続」、「中止」、「継続するが記載内容は変更」の3つの選択肢が設定される。
受信者X,Y,Zである受信側の端末TRのオペレータ80は、図8(b)のように端末TRの表示装置90に表示されている所定の情報Infiの内容を確認し、質問事項を含む情報Queiにおける3つの質問Qi1,Qi2,Qi3に対する回答情報Ansを作成する。
例えば、オペレータ80が受信者Yである場合には、図8(b)に示されているように、質問Qi1についての上記3つの選択肢の中から「TMXPOWERα」を選択(回答A1)する。同様にして、質問Qi2についての上記3つの選択肢の中から「お客様負担の後返金」を選択(回答A3)し、そして、質問Qi3についての上記3つの選択肢の中から「継続するが記載内容は変更」を選択(回答A3)する。
受信側の端末TRのオペレータ80は、回答A1,A2,A3が含まれる回答情報Ansを作成した後、その回答情報Ansをデータベース5に対して送信する。そして、データベース5には送信された回答情報Ansに含まれる回答A1,A2,A3を受信者の回答情報Ansとして記憶する。
さらに、データベース5に回答情報Ansが送信されると、データベース5は、回答情報Ansに含まれる回答A1,A2,A3と、上記のように予め送信側のオペレータ80の端末Tsから送信された質問事項を含む情報Queiについての正答に関する情報との照合を行う。
ここで、上記のように受信者がYであった場合は、回答A1,A2,A3は全問正答である。そのため、図7で示されているように、データベース5に記憶されている回答情報Anは、回答A1は「○」(正答)、回答A2は「○」(正答)、回答A3は「○」(正答)として記憶される。さらにデータベース5は、当該回答情報Ansについての正答率(Rate)を100%と計算して記憶する。
また、データベース5は、回答情報Ansの正答率に応じて、回答情報Ansの正確さの判定(judge)についても判断して記録し、これを回答情報Ansに含める。本実施例では、正答率が100%の場合はA判定とし、正答率が70〜99%の場合はB判定とし、正答率が40〜69%の場合はC判定とし、正答率が10〜39%の場合はD判定とし、正答率が9%以下の場合はE判定としている。
これにより、受信者がYであった場合の回答情報Ansについての正答率(Rate)は100%であるので、データベース5は、図7で示されているように、判定(Judge)をA判定と判断する。そして、データベース5はその判定の情報を回答情報Ansに含めて記録する。
なお、上記では具体的な受信者として、X,Y,Zのうち、受信者Yについて説明したが、受信者がX,Zであった場合についても図7を参照して同様に考えることができる。
例えば、受信者がXの場合には、回答A1,A2,A3についての正答率が75%であったとき、データベース5はXからの回答情報Ansについての正答率(Rate)を75%、判定(Judge)をB判定として記録する。
さらに、受信者がZ回答A1,A2,A3についての正答率が0%であったとき、データベース5はZからの回答情報Ansについての正答率(Rate)を75%、判定(Judge)をE判定として記録する。
このようにして、データベース5に記録された受信者X,Y,Zによる回答情報Ansは、送信側の端末Tsで参照し、確認することができる。
このとき例えば、データベース5中のソフトウェアにより、判定(Judge)が所定よりも良い判定(例えば、A判定以上の判定)でない受信者による回答情報Ansを参照させないこととする。
そうすると、送信側の端末Tsからでは、データベース5に記録された受信者X,Y,Zによる3つの回答情報Ansのうち、A判定とされたYによる回答情報Ansのみしか参照できなくなる。これにより、送信側の端末Tsのオペレータ80は、情報Infiを送信した相手X,Y,Zのうち、情報Infiを完全に理解したのはYのみであり、他は情報Infiを完全に理解していないことを容易に知ることができる。
本発明の通信システムにおいて、送信側の端末(第一の端末)と複数の受信側の端末(第二の端末)とが伝送路を介して接続されている構成を示す図である。 本発明の通信システムにおいて、使用される端末の例を示す図であり、(a)はその斜視図であり、(b)はその横面図である。 図2で示した端末の内部構成の例を示す図である。 本発明の通信システムの動作を示すフローチャートである。 送信側の端末で設定される所定の情報Infi(情報Infi内の要素をEjとする)と、その所定の情報の内容に関する質問事項を含む情報Queiを示す概念を示す図である。 受信側の端末で生成される情報Queiに対する回答Ansを示す概念を示す図である。 データベースにおいて、生成された回答Ans(回答の各要素は、A1,A2,‥Aj,‥ ,An)についての回答状況、正答率、(Rate)、判定(Judge)の情報が各端末TRごとに記憶されている状態を示した図である。 (a)は、送信側の端末Tsの表示装置に示される所定の情報Infi,質問事項を含む情報Queiの具体例を示した図であり、(b)は受信側の端末TRの表示装置に示される質問事項を含む情報Queiに対する回答Ansの具体例を示した図である。 従来の通信システムにおいて、送信側の端末と複数の受信側の端末とが伝送路を介して接続されている構成を示す図である。
符号の説明
1…通信システム,5…データベース,10…通信システム,20…伝送路,30…処理部,40…メモリー,50…I/O,60…バス,70…端末,80…オペレータ,90…表示装置,100…入力装置

Claims (6)

  1. 所定の情報を伝送路に送信する第一の端末と、
    前記第一の端末から前記伝送路を介して、前記所定の情報を受信する第二の端末と、
    を有する通信システムであって、
    前記第一の端末は前記所定の情報の内容に関する質問事項を含む情報を、前記伝送路を介して、前記第二の端末に送信し、
    前記第二の端末は受信した前記質問事項を含む情報に対する前記第二の端末のオペレータによる回答についての回答情報を生成し、
    前記第一の端末はさらに、前記第二の端末によって生成された前記回答情報を参照する
    通信システム。
  2. 前記通信システムは、記憶装置を有し、
    前記記憶装置は、前記第二の端末によって生成された前記回答情報を記憶し、
    前記第一の端末は、前記記憶装置に記憶された前記回答情報を参照する
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記質問事項は、複数の選択肢を含み、前記回答情報は前記複数の選択肢の選択状況についての情報が含まれる
    請求項1または請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記回答情報は、前記質問事項を含む情報に対する回答の正誤に関する情報を含む
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の通信システム。
  5. 前記第一の端末は、前記回答の正誤の情報における誤り率が所定以上または所定以下である前記回答情報を参照する
    請求項4に記載の通信システム。
  6. 第一の端末が所定の情報を伝送路に送信する第一のステップと、
    前記伝送路を介して、前記第一の端末が送信した前記所定の情報を第二の端末が受信する第二のステップと、
    前記第一の端末が前記第一のステップで送信した前記所定の情報の内容に関する質問事項を含む情報を、前記伝送路を介して、前記第二の端末に送信する第三のステップと、
    前記第二の端末が、前記第三のステップで受信した前記質問事項を含む情報に対する前記第二の端末のオペレータによる回答についての回答情報を生成する第四のステップと、
    前記第一の端末がさらに、前記第四のステップによって生成された前記回答情報を参照する第五のステップと
    を有する通信方法。
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