JP2010107811A - 液晶装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】真空注入方式の液晶装置の製造方法において、液晶パネルに傷をつけたり、液晶パネルの強度を低下させることなく、封止材のはみ出し部分を除去することが可能な液晶装置の製造方法を提供する。
【解決手段】一対の基板間に液晶層50を挟持してなる液晶装置の製造方法であって、一対の基板のうちの一方の基板10の周縁部に液晶層50を構成する液晶50aの注入口54を有する平面視枠状のシール材51を形成する工程と、一対の基板をシール材51を介して対向させて貼り合わせる工程と、シール材51に囲まれた内部に注入口54から液晶50aを注入し、注入口54を樹脂からなる封止材55により封止する工程と、液晶50aの封止された一対の基板を洗浄する工程と、を備え、液晶50aの封止された一対の基板を洗浄する工程において、水系界面活性剤または準水系界面活性剤を洗浄液に用いて、処理することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、液晶装置の製造方法に関するものである。
従来、液晶装置の製造方法として、真空注入方式が広く用いられている。真空注入方式は、先ず、一対の基板のうちの一方の基板上に液晶の注入口を有する枠状のシール材を描画し、一対の基板を貼り合わせる。次に、真空中で容器に溜めた液晶に一対の基板の液晶注入口側の端面を浸け、シール材に囲まれた内部に液晶を注入し、液晶注入口を封止材により封止する。このような工程により、真空注入方式における液晶装置が製造される。例えば、液晶注入口の封止作業は、封止材としてUV硬化可能なアクリル樹脂を用い、ディスペンス法により塗布する方法が知られている。
ところで、液晶装置は、情報機器の多様化等に伴い、小型化、軽量化が要求されている。これらの要求に応えるために、液晶装置のさらなる狭額縁化、薄型化を図るための開発が盛んに行われている。その中で、液晶注入口を封止する封止材が液晶装置の外形を大きくする要因となっている。また、基板を薄くした場合には、液晶注入口を封止する封止材が、表面張力によってはみ出し易くなるため、高い塗布精度が必要とされている。
このような問題点を解決するために、例えば特許文献1では、液晶注入口の端部にダミー注入口を連設し、液晶の封止後に液晶注入口とダミー注入口との連接部分を切断している。これにより、液晶パネルの外側に封止材がはみ出しても、ダミー注入口部分を最終的に切り落とすことで、封止材のはみ出しのない、狭額縁化、薄型化を図った液晶装置を得ることを可能にしている。
特開2000−250052号公報
しかしながら、特許文献1に示すような、封止材のはみ出したダミー注入口部分を切り落とす方法、例えば研磨やカッター等による機械的に除去する方法を用いる場合では、液晶パネル表面を傷つけたり、この傷によって液晶パネルの強度が低下してしまう惧れがある。また、封止材のはみ出し部分を除去するための新たな工程を追加する必要があり、製造効率が低下してしまう惧れがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、真空注入方式の液晶装置の製造方法において、液晶パネルに傷をつけたり、液晶パネルの強度を低下させることなく、封止材のはみ出し部分を除去することが可能な液晶装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の液晶装置の製造方法は、一対の基板間に液晶層を挟持してなる液晶装置の製造方法であって、前記一対の基板のうちの一方の基板の周縁部に前記液晶層を構成する液晶の注入口を有する平面視枠状のシール材を形成する工程と、前記一対の基板を前記シール材を介して対向させて貼り合わせる工程と、前記シール材に囲まれた内部に前記注入口から前記液晶を注入し、前記注入口を樹脂からなる封止材により封止する工程と、前記液晶の封止された前記一対の基板を洗浄する工程と、を備え、前記液晶の封止された前記一対の基板を洗浄する工程において、水系界面活性剤または準水系界面活性剤を洗浄液に用いて、処理することを特徴とする。
この製造方法によれば、液晶パネルに傷をつけたり、液晶パネルの強度を低下させることなく、封止材のはみ出し部分を除去することができる。本製造方法における封止材のはみ出し部分の除去は、特許文献1に示す封止材のはみ出したダミー注入口部分を切り落とす方法、例えば研磨やカッター等による機械的に除去する方法を用いることなく、標準的な洗浄工程に組み込むことで行っている。これにより、封止材のはみ出しのない、狭額縁化、薄型化を図った液晶装置が提供できる。また、封止材のはみ出し部分の除去が、液晶注入工程で液晶パネルに付着した液晶の洗浄と同時に処理できるので、封止材のはみ出し部分を除去するための新たな工程を追加する必要がなく、製造効率を高くすることができる。また、封止材のはみ出し部分を除去することにより、液晶パネルの外形を小さくできる。その結果、実装モジュールの制約を受けなくなり、液晶の注入口の封止位置を自由に決めることができ、設計の幅が広がる。
本製造方法においては、前記樹脂は、アクリル樹脂からなることが望ましい。
本願発明者は、注入口にアクリル樹脂からなる封止材を用いて封止することで、洗浄工程において、封止材のはみ出し部分を好適に除去できることを見出した。したがって、洗浄工程における所定の条件と組み合わせることによって、封止材のはみ出し部分の除去を格段に早く行うことができる。
本製造方法においては、前記水系界面活性剤または準水系界面活性剤は、アニオン系界面活性剤またはグリコールエーテル系界面活性剤からなることが望ましい。
本願発明者は、洗浄液にアニオン系界面活性剤またはグリコールエーテル系界面活性剤を用いて処理することで、封止材のはみ出し部分を好適に除去できることを見出した。したがって、洗浄工程における所定の条件と組み合わせることによって、封止材のはみ出し部分の除去を格段に早く行うことができる。
本製造方法においては、前記液晶の封止された前記一対の基板を洗浄する工程において、洗浄温度55〜70℃、洗浄時間100分以上で処理することが望ましい。
本願発明者は、洗浄工程において、洗浄温度、洗浄時間を所定の条件に設定し、これらの条件を組み合わせることで、封止材のはみ出し部分を確実に除去できることを見出した。したがって、洗浄工程における所定の条件と組み合わせることによって、封止材のはみ出し部分の除去を格段に早く行うことができる。
本製造方法においては、前記液晶の封止された前記一対の基板を洗浄する工程において、超音波振動を用いることが望ましい。
この製造方法によれば、超音波振動によって封止材のはみ出し部分が除去される。したがって、洗浄工程における所定の条件と組み合わせることによって、封止材のはみ出し部分の除去を格段に早く行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
本発明の液晶装置の製造方法により形成された液晶装置1の全体構成を図1及び図2を参照して説明する。図1は、TFTアレイ基板(一方の基板)10を含むTFTアレイ基板10上に形成された各構成要素を対向基板20の側から見た平面図である。また、図2は、対向基板20を含めて示す図1のA−A線に沿う断面図である。なお、液晶装置1の各構成部材における液晶層50側を内側と呼び、その反対側を外側と呼ぶことにする。
図1に示すように、本実施形態の液晶装置1は、TFTアレイ基板10と対向基板20とがシール材51によって貼り合わされている。シール材51は、TFTアレイ基板10上に枠状に形成されている。このシール材51によって区画された領域内に液晶層50が封入されている。シール材51の一部には、液晶層50を構成する液晶50aを注入する注入口54が設けられている。注入口54は、アクリル樹脂からなる封止材55によって封止されている。シール材51の形成領域の内側の領域には、遮光性材料からなる遮光膜(周辺見切り)53が形成されている。
図2に示すように、図1に示したシール材51と略同じ輪郭を有する対向基板20が、このシール材51によりTFTアレイ基板10に固着されている。また、TFTアレイ基板10の上面には、複数の画素スイッチング素子(TFT)30が形成されている。各々のTFT30は、画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素に対応して電気的に接続されている。
(液晶装置の製造方法)
次に、液晶装置1を製造する工程について図面を参照して説明する。図3〜図4は、液晶装置1の製造プロセスを順を追って示す工程図、図5は、液晶装置1の製造プロセスのフローチャートである。
先ず、ガラス基板上にTFT30や配線を形成し、さらに画素電極及び配向膜を形成してTFTアレイ基板10を作製する(図5中のステップS1)。一方、ガラス基板上に遮光膜、対向電極、配向膜を形成して対向基板20を作製する(図5中のステップS2)。
次に、図3(a)に示すように、TFTアレイ基板10の周縁部に、シール材51の形成材料を枠状に塗布する(図5中のステップS3)。このとき、シール材51の形成材料は、一辺の略中央の一部に液晶50aの注入口54を有するように形成される。注入口54は、液晶50aがスムーズにシール材51に囲まれた内部に注入できる程度の大きさ(注入口幅)Laとなるように設けられる。シール材51の形成材料の塗布方法としては、例えばディスペンス法、スクリーン印刷法を用いることができる。
次に、TFTアレイ基板10と対向基板20(図示略)とをシール材51を介して貼り合わせる(図5中のステップS4)。このとき、TFTアレイ基板10と対向基板20とに予め形成されたアライメントマーク(図示略)によって、TFTアレイ基板10と対向基板20との相対位置のズレが許容範囲以内になるように粗位置決めする。
次に、TFTアレイ基板10と対向基板20とを加圧してシール材51を押しつぶす。TFTアレイ基板10と対向基板20とのセルギャップを所定の間隔にした後、精密アライメントにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との相対位置を正確に位置決めする。そして、UVランプにより紫外線を照射してシール材51を硬化させる。もしくは、加熱によりシール材51を硬化させる(図5中のステップS5)。
次に、図3(b)に示すように、貼り合わされた一対の基板10,20の間のシール材51に囲まれた内部に、真空注入法を用いて、注入口54から液晶50aを注入し、注入口54をアクリル樹脂からなる封止材55によって封止する(図5中のステップS6)。封止材55は、注入口54を確実に封止するように、シール材51の延在する方向(図示左右方向)に沿って、注入口幅Laよりも大きい幅で形成される。また、封止材55は、貼り合わされた一対の基板10,20の輪郭よりも、外側に一部はみ出すように形成される。封止材55の塗布方法としては、例えばディスペンス法を用いることができる。
ここで、一対の基板10,20の輪郭よりも、外側に一部はみ出すように形成された封止材55について断面図を用いて説明する。図4(a)は、対向基板20を含めて示す図3(b)のB−B線に沿う断面図である。本図は、一対の基板10,20を貼り合わせた後に、液晶50aを注入し封止したときの注入口54周辺を拡大して示している。
封止材55は、一対の基板10,20の外側に一部はみ出して、一対の基板10,20の端部を覆うように盛り上がって形成されている。また、封止材55は、一対の基板10,20の端面10a,20aから所定の寸法で内部に侵入するように形成されている。ここで、端面10a,20aから内部に侵入した封止材55の寸法のことを、「侵入深さLd」と定義する。また、端面10aは、TFTアレイ基板10の端面である。また、端面20aは、対向基板20の端面である。TFTアレイ基板10の厚さLb及び、対向基板20の厚さLcは、略同じ寸法となっている。封止材55の侵入深さLdは、TFTアレイ基板10の厚さLb及び、対向基板20の厚さLcよりも大きくなっている。
端面10a,20aの表面には、液晶50aが付着している。この液晶50aは、上述した液晶注入工程において注入口54から液晶50aを注入する際に付着したものである。すなわち、封止材55は、端面10a,20a上に付着した液晶50aを介して、一対の基板10,20の端部を覆うように形成されている。
この封止材55は、端面10a,20a上に付着した液晶50aの影響によって、一対の基板10,20に対する接着力が小さくなっている。したがって、次の洗浄工程において、端面10a,20a上の封止材55は、除去され易くなっている。本実施形態では、端面10a,20a上に付着した液晶50aをむしろ除去しない方がよい。すなわち、端面10a,20a上に液晶50aが付着したままの方が、次の洗浄工程で端面10a,20a上の封止材55を除去しやすいので好適である。
次に、図4(b)に示すように、液晶50aの封止された一対の基板10,20を洗浄する(図5中のステップS7)。ここで、洗浄工程における条件について説明する。
洗浄液は、アニオン系界面活性剤またはグリコールエーテル系界面活性剤を用いることが望ましい。これらアニオン系界面活性剤またはグリコールエーテル系界面活性剤は、アクリル樹脂からなる封止材55のはみ出し部分を好適に除去することができる。
また、洗浄温度は、55〜70℃に設定することが望ましい。洗浄温度を55〜70℃に設定することによって、アクリル樹脂からなる封止材55のはみ出し部分を好適に除去することができる。ここで、洗浄温度が70℃を超えると、洗浄力が低下してしまう。
また、洗浄時間は、100分以上保持することが望ましい。洗浄時間を100分以上保持することにより、アクリル樹脂からなる封止材55のはみ出し部分を好適に除去することができる。以上の条件を組み合わせることより、封止材55のはみ出し部分が確実に除去される。
封止材55のはみ出し部分を除去したとしても、一対の基板10,20の間に侵入した封止材55が除去されることはない。つまり、封止材55のはみ出し部分は、洗浄工程における条件だけではなく、上述した液晶注入工程において端面10a,20a上に付着した液晶50aの影響によって除去されやすくなっている。また、一対の基板10,20の端面10a,20aから内部に侵入した封止材55は、端面10a,10bに比べて十分に深く(基板の厚さLb,Lc<侵入深さLd)形成されている。このため、封止材55の基板に対する接着面積の面からも、一対の基板10,20の端面10a,20aから内部に侵入した封止材55の方が、端面10a,20a上の封止材55よりも接着力が強くなっている。すなわち、一対の基板10,20の端面10a,20aから内部に侵入した封止材55は、除去されにくくなっている。
以上の工程を経ることにより、封止材55のはみ出しが確実に除去された液晶装置1が形成される。
この製造方法によれば、液晶パネルに傷をつけたり、液晶パネルの強度を低下させることなく、封止材55のはみ出し部分を除去することができる。本製造方法における封止材55のはみ出し部分の除去は、特許文献1に示す封止材のはみ出したダミー注入口部分を切り落とす方法、例えば研磨やカッター等による機械的に除去する方法を用いることなく、標準的な洗浄工程に組み込むことで行っている。これにより、封止材55のはみ出しのない、狭額縁化、薄型化を図った液晶装置1が提供できる。また、封止材55のはみ出し部分の除去が、液晶注入工程で液晶パネルに付着した液晶50aの洗浄と同時に処理できるので、封止材55のはみ出し部分を除去するための新たな工程を追加する必要がなく、製造効率を高くすることができる。また、封止材55のはみ出し部分を除去することにより、液晶パネルの外形を小さくできる。その結果、実装モジュールの制約を受けなくなり、液晶50aの注入口54の封止位置を自由に決めることができ、設計の幅が広がる。
また、本願発明者は、注入口にアクリル樹脂からなる封止材55を用いて封止することで、洗浄工程において、封止材55のはみ出し部分を好適に除去できることを見出した。したがって、洗浄工程における所定の条件と組み合わせることによって、封止材55のはみ出し部分の除去を格段に早く行うことができる。
また、本願発明者は、洗浄液にアニオン系界面活性剤またはグリコールエーテル系界面活性剤を用いて処理することで、封止材55のはみ出し部分を好適に除去できることを見出した。したがって、洗浄工程における所定の条件と組み合わせることによって、封止材55のはみ出し部分の除去を格段に早く行うことができる。
また、本願発明者は、洗浄工程において、洗浄温度、洗浄時間を所定の条件に設定し、これらの条件を組み合わせることで、封止材55のはみ出し部分を確実に除去できることを見出した。したがって、洗浄工程における所定の条件と組み合わせることによって、封止材55のはみ出し部分の除去を格段に早く行うことができる。
なお、本実施形態では、液晶50aの封止された一対の基板10,20を洗浄する工程において、洗浄時間を100分以上としているが、洗浄時間が過度に長くなると、シール材51に洗浄液が浸み込んでしまい、内部の液晶層50に侵入してしまう可能性がある。したがって、洗浄時間は長くても120分以内とすることが好ましい。
なお、本実施形態の液晶装置1の製造方法は、上述した方法に加えて、洗浄工程において、超音波振動を用いてもよい。
この製造方法によれば、超音波振動によって封止材55のはみ出し部分が除去される。したがって、洗浄工程における所定の条件と組み合わせることによって、封止材55のはみ出し部分の除去を格段に早く行うことができる。
なお、本実施形態では、薄膜トランジスタ(TFT)等の非線形素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置1を例に挙げて説明しているが、これに限らず、パッシブマトリクス方式やその他の方式の液晶表示装置であっても本発明の適用は可能である。
なお、本実施形態では、シール材51にエネルギーを与える手段としてUV照射ユニットを用いているが、これに限らず、加熱・冷却装置や、可視光照射装置など、シール材51の性質によりさまざまな装置を用いることができる。
なお、本実施形態では、シール材51をTFTアレイ基板10側に形成しているが、これに限らず、対向基板20側に形成しても構わない。
本発明者は、本発明の液晶装置の製造方法の効果を実証する実験を行った。具体的には、洗浄工程において、洗浄液、洗浄温度、洗浄時間を所定の条件に設定し、これらの条件を組み合わせることで、封止材のはみ出し部分を確実に除去できることを実証するものである。以下、この実験結果について説明する。
(実験例)
洗浄液の第1実施例(A液)として、アニオン系界面活性剤を用いた。また、第2実施例(B液)として、グリコールエーテル系界面活性剤を用いた。洗浄温度60℃(誤差範囲55〜65℃)、洗浄時間100分の条件で行った。(n=120)
これら2種類の界面活性剤の性能について調べた。その結果を図6に示す。
図6は、2種類の界面活性剤(A液:アニオン系界面活性剤、B液:グリコールエーテル系界面活性剤)を洗浄液に用いて、洗浄温度同一の条件の下で、液晶の封止された一対の基板を洗浄した場合の洗浄時間と封止材のはみ出し部分の除去率との関係を示すグラフである。図6において、横軸は洗浄時間、縦軸は封止材のはみ出し部分の除去率である。記号○、□は、それぞれA液、B液を示している。
図6から、洗浄温度が同一の条件(60℃)の下で、洗浄時間による封止材のはみ出し部分の除去率の変化を見ると、A液、B液ともに、洗浄時間が長くなるにしたがって、封止材のはみ出し部分の除去率が高くなっている。具体的には、洗浄時間が40分では、A液、B液ともに、封止材のはみ出し部分の除去率が10%となっている。その後、洗浄時間が長くなるにしたがって、封止材のはみ出し部分の除去率が比例して高くなっている。そして、洗浄時間が100分では、A液、B液ともに、封止材のはみ出し部分の除去率が100%となっている。したがって、洗浄温度が同一の条件(60℃)の下で、洗浄時間を100分以上保持することによって、封止材のはみ出し部分の除去を確実に行うことができる。
すなわち、洗浄工程において、アニオン系界面活性剤またはグリコールエーテル系界面活性剤を洗浄液に用いて、洗浄温度55〜65℃、洗浄時間100分以上で処理することで、封止材のはみ出し部分の除去を確実に行うことができることが判明した。
なお、本実施例では、洗浄液にアニオン系界面活性剤またはグリコールエーテル系界面活性剤を用いているが、これに限らず、他の種類の水系界面活性剤または準水系界面活性剤を用いることができると本願発明者は推測している。
なお、本実施例では、55〜65℃、100分以上で処理しているが、これに限らず、本実施例の条件に近い範囲内であれば、55℃以下または65℃以上の洗浄温度、100分以下の洗浄時間で処理することができると本願発明者は推測している。
本発明の液晶表示装置の概略構成を示した平面図である。 図1のA−A線に沿う液晶表示装置の断面図である。 本発明に係る液晶装置の製造工程を示す図である。 図3に続く、液晶装置の製造工程を示す図である。 液晶装置の製造プロセスのフローチャートである。 洗浄工程における洗浄時間と封止除去率の関係を示すグラフである。
符号の説明
1…液晶装置、10…TFTアレイ基板(一方の基板)、50…液晶層、50a…液晶、51…シール材、54…注入口、55…封止材

Claims (5)

  1. 一対の基板間に液晶層を挟持してなる液晶装置の製造方法であって、
    前記一対の基板のうちの一方の基板の周縁部に前記液晶層を構成する液晶の注入口を有する平面視枠状のシール材を形成する工程と、
    前記一対の基板を前記シール材を介して対向させて貼り合わせる工程と、
    前記シール材に囲まれた内部に前記注入口から前記液晶を注入し、前記注入口を樹脂からなる封止材により封止する工程と、
    前記液晶の封止された前記一対の基板を洗浄する工程と、を備え、
    前記液晶の封止された前記一対の基板を洗浄する工程において、水系界面活性剤または準水系界面活性剤を洗浄液に用いて、処理することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  2. 前記樹脂は、アクリル樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置の製造方法。
  3. 前記水系界面活性剤または準水系界面活性剤は、アニオン系界面活性剤またはグリコールエーテル系界面活性剤からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液晶装置の製造方法。
  4. 前記液晶の封止された前記一対の基板を洗浄する工程において、洗浄温度55〜70℃、洗浄時間100分以上で処理することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶装置の製造方法。
  5. 前記液晶の封止された前記一対の基板を洗浄する工程において、超音波振動を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液晶装置の製造方法。
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