JP2010106488A - 側溝排水用立体フィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
樹脂網状管の一端が封止され形成されたカゴ状フィルタにおいて、開口部(封止されていない端部)の先端に穴付きネジまたは穴付きナットからなる固定部材が、ニップル部を介してカゴ状フィルタに接合され、固定部材の固定部のみが貫通できる径の穴を1ヶ以上有す原液とろ過液分離する仕切り板に対し、固定部が貫通した状態で、穴付きナットまたは穴付きネジを締め込むことによって、仕切り板とカゴ状フィルタが一体化された側溝排水用立体フィルタ、および任意の粗度のソックスフィルタを履かせることで、原液から漉し取る粒度などを調節することができるろ過粒度調節体。
【選択図】図1
Description
例えば、樹脂コンパウンド成形工場では、樹脂パウダーを混練し、押出カットして粒径2mm以上の樹脂ペレットを成型するものであるが、排水系統が蓋付き側溝などでシールドされていても、排水内にペレットおよび粉体が混入することが指摘されている。
生産現場においては、この塵芥を300メッシュスクリーンでろ過し、トラップ桝に落とし込み、さらには油水分離槽にて処理した後に排出するものであるが、生産量によって左右されるものではあるが、5〜8時間でメッシュスクリーンが目詰まりする。メッシュスクリーンは速やかに掃除しなければならず、そのまま放置した場合には、排水が床に流れ出し浸水被害を生み出すか、後続の塵芥がメッシュスクリーン上部を乗り越え、大量にトラップ桝へと流出した後、油水分離槽に流入し、周辺環境への流出を生ずる可能性がある。このようなことを未然に防ぐ為、4時間程度の間隔でメッシュスクリーンを汚れていないものに切換えたり、毎日トラップ桝内を掃除をするなど、こまめな確認と清掃対応が必要である。
また、近年地下水利用の規制が厳しくなり、代表的な例としては大阪府であるが、高価な水道水を産業利用している場合が少なくない。この様なケースでは、冷却水のリサイクル利用が個々の企業努力によって積極的に進められているが、前出同様に物理的ろ過の方法が課題であった。
また、カゴ状フィルタの長さおよび本数は、特に限定されるものではないが、構造的に長く、本数が多いほど空隙面積が大きくなり、目詰まりし難いものであり、設置場所のスペースが許す範囲で、より長くより多い使用数本で設計することが好ましい。
カゴ状フィルタ1(図2)とは、樹脂網状管の一端が封止キャップ2などで封止されたものであり、他端の開口部(封止されていない端部)の先端に、樹脂網状管固定用のニップル部3a(開口部に挿入、または、開口部を挿入)と、仕切板4へ固定させる穴付きネジまたは穴付きナットの雌雄組み合わせからなるネジ部材3bで構成される固定部材3が接合されたものである。固定部材には、仕切板の穴で固定されるための鍔部8が設けられている。原液とろ過液とを分離する仕切板4(図3)の構造を、穴4aを有する板というシンプルな構造とし、JIS規格側溝断面形状の印刷またはケガキ4bによって、現場設置において容易に切断・調整できる構造である。
さらに、カゴ状フィルタは、その編組形状を変えることなく、原液から漉し取る粒度を微細化する手法として、任意の粗度で形成されたソックスフィルタ7(図5)を各々に履かせ対応することも可能である。
φ1.2mmのPETモノフィラメントを24錘(ボビン数24ヶ)ブレーダーを用いて、外径φ20mm、長さ25mのフッ素樹脂製フレキシブルマンドレルに対して編組し、120℃×0.5hの加熱処理によって形状固定させた上でフレキシブルマンドレルを抜き取り、内径φ20mm、外径24mm、長さ25m、交合角度112°の網状樹脂管を得た。次に、該網状樹脂管を長さ300mmで18本裁断し、各々の片先端を内径13mm長さ10mmの封止キャップに押し込み接着剤固定し、他端(開口部)は、内径24mm長さ30mmの固定部材ニップル部に挿入して接着剤固定し、カゴ状フィルタ18本を得た。この時、ネジ構造は、ニップル側が22φmmの穴付きで外径が26φmm雌ネジ(ナット)、仕切板側が22φmm穴付きで外径が26φmmの雄ネジ(ボルト)とした。尚、封止キャップと固定部材は耐熱硬質塩化ビニール製であり、固定に使用した接着剤はすべてコニシボンド社製GPクリアであった。このカゴ状フィルタ18本を、厚さ2mm、幅140×高さ120mmのアルミ板製仕切板に均等配列させた18ヶの26φmmの穴に対し、雄ネジを通した後、雌ネジと勘合させ締め込んで固定し、実施例1の排水側溝用立体フィルタとした。なお、該ネジ元には六角鍔部があり、鍔部が固定部材からの脱落を防止する働きを有している。
実施例1のカゴ状フィルタ18本の各々に、30g/m2で目付けた熱融着性スパンボンド不織布(芯鞘型ポリエステル繊維製)を内径25mmφの筒加工した後、長さ300mmで先端を閉じて裁断したソックスを被せ、実施例2の排水側溝用立体フィルタとした。
額縁が厚さ2mm×幅5mmである幅140×高さ120mmの角状に、20メッシュ(目開き0.85mm)の金網を張り、比較例1のろ過装置とした。
さらに、排水原液からろ過する塵芥の粒度であるが、任意の粗度で形成されたソックスフィルタをカゴ状フィルタ各々に履かせる(カバーする)ことで微細な塵芥をも対応することが可能であり、衛生および環境への配慮管理において非常に有用である。
2 封止キャップ
3 固定部材
3a ニップル部
3b ネジ部材
4 仕切板
4a 穴
4b JIS規格側溝断面の印刷
5 排水側溝用立体フィルタ
6 側溝
7 ソックスフィルタ
8 鍔部
矢印 流下方向
Claims (4)
- カゴ状に樹脂モノフィラメントが編み込まれ形成された有孔樹脂管を、その一端を封止してカゴ状フィルタとし、他端開口部(封止されていない端部)の先端に穴付きネジまたは穴付きナットからなる鍔付固定部材をニップル部を介して接合した固定部材付きカゴ状フィルタを、該固定部材の鍔部以外は貫通できるが鍔部は貫通できない径を有する穴を1ヶ以上有する、原液とろ過液の分離用の仕切り板の一方向から、カゴ状フィルタの先端から該鍔部手前までを貫通させ、その状態で、該仕切板の反対側から該穴付きネジを穴付きナットで、または該穴付きナットを穴付きネジでそれぞれ締め込むことによって、仕切り板とカゴ状フィルタが一体化された側溝排水用立体フィルタ。
- 仕切り板が穴を1ヶ以上有すると共に、容易に削穴追加および切断が可能であり、且つ、腐食耐性のある材質からなる板材であり、使用において各種側溝の溝断面形状に合わせて切断することが容易である、請求項1記載の仕切り板とカゴ状フィルタが一体化された側溝排水用立体フィルタ。
- 仕切り板にJIS定格側溝内部の断面形状が印刷またはケガキされた仕切り板と、前記有孔樹脂管の先端がキャップに押し込まれ接合されたことで封止されてなるカゴ状フィルタが一体化された請求項1または2に記載の側溝排水用立体フィルタ。
- カゴ状フィルタを骨格として利用し、任意の粗度のソックスフィルタをカゴ状フィルタに履かせた、請求項1〜3のいずれかに記載の仕切り板とカゴ状フィルタが一体化された側溝排水用立体フィルタ。
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-
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