JP2010103115A - 色素増感型太陽電池 - Google Patents
色素増感型太陽電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010103115A JP2010103115A JP2009244843A JP2009244843A JP2010103115A JP 2010103115 A JP2010103115 A JP 2010103115A JP 2009244843 A JP2009244843 A JP 2009244843A JP 2009244843 A JP2009244843 A JP 2009244843A JP 2010103115 A JP2010103115 A JP 2010103115A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dye
- solar cell
- sensitized solar
- ionic liquid
- electrolyte
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
- Y02E10/542—Dye sensitized solar cells
Abstract
【課題】安価で製造が簡単な色素増感型太陽電池を提供する。
【解決手段】色素増感型太陽電池は、表面に染料が吸着された半導体電極4と、半導体電極4に対向するように配置された対向電極5と、半導体電極4と対向電極5と間に配置し、レドックスメディエイター及び少なくとも1つの共融イオン液体を含む電解質組成物10とを備える。共融イオン液体は、コリンハライド又はコリンハライドの誘導体と、アルコールとを混合して生成するか、或いは、コリンハライド又はコリンハライドの誘導体と、尿素とを混合して生成する。
【選択図】図1
【解決手段】色素増感型太陽電池は、表面に染料が吸着された半導体電極4と、半導体電極4に対向するように配置された対向電極5と、半導体電極4と対向電極5と間に配置し、レドックスメディエイター及び少なくとも1つの共融イオン液体を含む電解質組成物10とを備える。共融イオン液体は、コリンハライド又はコリンハライドの誘導体と、アルコールとを混合して生成するか、或いは、コリンハライド又はコリンハライドの誘導体と、尿素とを混合して生成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、色素増感型太陽電池(Dye Sensitized Solar Cell:DSSC)に関し、特に電解質組成物を含む電解液を共融イオン液体として用いる色素増感型太陽電池に関する。
一般に電池は、2種類の金属又は金属化合物をアノード電極及びカソード電極として用い、電解質中のカチオン及びアニオンを電池内部の移動媒体として用い、電池の外部は、電子の流れによりチャンネルが形成されている。太陽エネルギは無尽蔵なエネルギとして大いに注目され、研究開発が積極的に行われている。そのなかでも色素増感型太陽電池は、低コストかつ高可塑性という長所を備える上、日照角度による影響を受けずに室内の光源で発電することができるという長所を有する。そのため、色素増感型太陽電池は、太陽エネルギに関する技術のなかでも現在最もよく研究されている分野の一つである。
色素増感型太陽電池は、上下層の導電ガラス(SnO2:F)(FTOガラスとも称される。)を含む。導電ガラス表面の一層には、ナノスケールの「二酸化チタン(TiO2)半導体」粒子が含まれ、他方の層には、導電ガラス上に白金膜が設けられ、2つの導電ガラスの間には、導電を手助けする電解質と、太陽光を吸収する染料(dye)とが挟設されている。この染料は、二酸化チタンの粒子に吸着される。図1に示すように、色素増感型太陽電池を製造する際、まず、ガラス基板1を準備してから、ガラス基板上に1層の透明導電酸化物(Transparent Conducting Oxide:TCO)2を形成する。その後、この透明導電酸化物2上に、n型半導体電極4を堆積する。このn型半導体電極4は、二酸化チタン粒子3と、その表面に吸着された染料と、を含み、ガラス基板7上にスパッタリングした白金膜6を対向電極5として用いる。続いて、電解質の注入口だけを残しながら上下のガラス基板の周囲を封止材料11で固定した後、n型半導体電極4と対向電極5との間に電解質(electrolyte)10を注入する。以下、(1)〜(4)のステップで色素増感型太陽電池の作用原理を説明する。
(1)半導体電極(TiO2)の表面に吸着した染料が入射光子により励起された後、染料分子の中の電子が基底状態から励起状態に励起する。(S + hν → S*)
(2)TiO2の半導体電極の伝導帯(conduction band)に、電子が注入されると、TiO2伝導帯の電子が拡散してTCO電極に伝導するとともに、外部回路に伝達されるが、この時に染料分子が酸化状態となる。(S* → S+ + e-)
(3)電解液の中に存在するレドックスメディエイター(一般にI−/I3 −である。)は、酸化染料と酸化還元電解液と反応して基底状態に戻り、還元剤が酸化される。(S+ + I-→ S + I3 -)
(4)酸化後の還元剤である電解液I3 −は、白金の対極に拡散し、外部回路により電子が伝送されてI−に還元されると、上述のサイクルを繰り返す。(I3 -+ e- →I-)
(2)TiO2の半導体電極の伝導帯(conduction band)に、電子が注入されると、TiO2伝導帯の電子が拡散してTCO電極に伝導するとともに、外部回路に伝達されるが、この時に染料分子が酸化状態となる。(S* → S+ + e-)
(3)電解液の中に存在するレドックスメディエイター(一般にI−/I3 −である。)は、酸化染料と酸化還元電解液と反応して基底状態に戻り、還元剤が酸化される。(S+ + I-→ S + I3 -)
(4)酸化後の還元剤である電解液I3 −は、白金の対極に拡散し、外部回路により電子が伝送されてI−に還元されると、上述のサイクルを繰り返す。(I3 -+ e- →I-)
実際には、色素増感型太陽電池の光電変換効率は最高で11%を超えるが、このような高効率の太陽電池は、揮発性有機溶剤(例えば、アセトニトリル又は3−メトキシプロピオニトリル)を電解液として利用していたため、電池を屋外で用いることができなかった。そのため、研究者は、イオン液体を電解液として用い、不揮発性の色素増感型太陽電池を製造していた。色素増感型太陽電池のなかでも最もよく使用されるイオン液体は、イミダゾリウムカチオンと、ヨウ素イオン又はその他アニオンとで生成するイオン液体を含む。しかしイオン液体は、粘度が高いため、光電変換効率に悪い影響を与え、太陽電池への応用が好ましくなかった。
本発明の目的は、安価で製造が簡単な色素増感型太陽電池を提供することにある。
(1)表面に染料が吸着された半導体電極と、前記半導体電極に対向するように配置された対向電極と、前記半導体電極と前記対向電極と間に配置し、レドックスメディエイター及び少なくとも1つの共融イオン液体を含む電解質組成物と、を備え、前記共融イオン液体は、コリンハライド又はコリンハライドの誘導体と、アルコールとを混合して生成するか、或いは、前記コリンハライド又は前記コリンハライドの誘導体と、尿素とを混合して生成することを特徴とする色素増感型太陽電池を提供する。
本発明の色素増感型太陽電池は、共融イオン液体として粘度が低い電解質組成物を含む電解液を用いるため、安価で製造が簡単である。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
本発明の一実施形態による色素増感型太陽電池に用いる電解質組成物は、レドックスメディエイター(redox mediator)及び共融イオン液体(eutectic ionic liquid)を含む。この共融イオン液体は、コリンハライド又はその誘導体と、アルコールとを混合して生成するか、或いは、コリンハライド又はその誘導体と、尿素とを混合して生成する。
本発明の一実施形態による色素増感型太陽電池は、染料が表面に吸着した半導体電極と、半導体電極に対向するように配置された対極と、半導体電極と対極との間に配置された電解質組成物と、を含む。この電解質組成物は、レドックスメディエイター及び共融イオン液体を含む。この共融イオン液体は、コリンハライド又はその誘導体と、アルコールとを混合して生成するか、或いは、コリンハライド又はその誘導体と、尿素とを混合して生成する。
本実施形態で使用する共融イオン液体中のコリンハライドの誘導体は、アルキルアシルコリンハライド(例えば、ヨウ化ブチリルコリン(butyryl choline iodide)、ブチリルコリンクロライド(butyryl choline chloride)など)及びアンモニウムアルキルアシルコリンハライド(例えば、アンモニウムホルミルコリンクロライド(ammonium formyl choline chloride)など)を含む。アルコールは、例えば、グリセロール、エチレングリコール、ブチレングリコールなどである。
本実施形態の電解質組成物の中には、第1のイオン液体(例えば、一般に使用されるイミダゾリウムイオン液体)を加える。このイミダゾリウムイオン液体は、コリンハライド又はその誘導体と、アルコールとを混合して生成する共融イオン液体(或いは、コリンハライド又はその誘導体と、尿素とを混合して生成する共融イオン液体)とにより生成した二元イオン液体を色素増感型太陽電池の電解液として用いる。一般に、イミダゾリウムイオン液体は、1−アルキル−3−メチルイミダゾリウム(例えば、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウム又は1−プロピル−3−メチルイミダゾリウム)である。
本実施形態の電解質組成物には、添加剤(例えば、ヨウ化リチウム、ヨウ化アンモニウム、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(TBAI)、1,2−ジメチル−3−プロピルメチルイミダゾリウム、N−メチルベンズイミダゾール、チオシアン酸グアニジン(guanidine thiocyanate:GuSCN))を加えてもよい。添加剤は、電解質を安定させ、電池の機能を高めたり、不必要な副作用を避けたり、電池の寿命を延ばしたりすることができる様々な機能を有する。
本実施形態の電解質組成物の中で使用するレドックスメディエイターは、例えば、ヨウ素イオン及び三ヨウ素イオン(I−/I3 −)、臭素及び臭素イオン(Br2/Br−)、又は、チオシアン及びチオシアン酸(SCN)2/SCN−である。
本実施形態で使用する染料は、例えば、カルボキシレート・ポリピリジル・ルテニウム(carboxylate polypyridyl ruthenium)、ホスホネート・ポリピリジル・ルテニウム(phosphonate polypyridyl ruthenium)又は多核ビピリジルルテニウム(polynuclear bipyridyl ruthenium)である。
本実施形態では、コリンハライド又はその誘導体と、アルコールとを混合して生成する共融イオン液体(或いは、コリンハライド又はその誘導体と、尿素とを混合して生成する共融イオン液体)を電池の電解液として色素増感型太陽電池を製造する。そのため、本実施形態の色素増感型太陽電池は、イミダゾリウムイオン液体を電池の電解液として使用する従来技術よりも光電変換効率が優れている。
〈共融イオン液体の製造〉
(第1実施例)
グリセロール(融点18℃)とヨウ化ブチリルコリン(butyrylcholine iodide)(融点87〜89℃)とをモル比4:1、3:1、2:1、1:1及び1:2で三角フラスコの中に入れて混合した後、示差走査熱量測定(Differential Scanning Calorimetry:DSC)を利用してグリセロールとヨウ化ブチリルコリンとにより生成した共融イオン液体の融点を測定したそれぞれの結果を図2に示す。図2において、Gはグリセロールを表し、BCIはヨウ化ブチリルコリンを表し、G・BCI(x:y)は、グリセロールとヨウ化ブチリルコリンとをx:yのモル比で混合した混合物を表す。図2に示すように、グリセロールとヨウ化ブチリルコリンとを3:1のモル比で混合した混合物は、示差走査熱量測定を利用して得られる融点が約25℃である。その結果は、グリセロールとヨウ化ブチリルコリンとを2.5:1〜3.5:1の間のモル比で混合する場合が好適であった。
(第1実施例)
グリセロール(融点18℃)とヨウ化ブチリルコリン(butyrylcholine iodide)(融点87〜89℃)とをモル比4:1、3:1、2:1、1:1及び1:2で三角フラスコの中に入れて混合した後、示差走査熱量測定(Differential Scanning Calorimetry:DSC)を利用してグリセロールとヨウ化ブチリルコリンとにより生成した共融イオン液体の融点を測定したそれぞれの結果を図2に示す。図2において、Gはグリセロールを表し、BCIはヨウ化ブチリルコリンを表し、G・BCI(x:y)は、グリセロールとヨウ化ブチリルコリンとをx:yのモル比で混合した混合物を表す。図2に示すように、グリセロールとヨウ化ブチリルコリンとを3:1のモル比で混合した混合物は、示差走査熱量測定を利用して得られる融点が約25℃である。その結果は、グリセロールとヨウ化ブチリルコリンとを2.5:1〜3.5:1の間のモル比で混合する場合が好適であった。
(第2実施例〜第5実施例)
グリセロールとヨウ化ブチリルコリンとをモル比3:1で三角フラスコの中に入れて混合した後、この混合物を透明かつ均一な液体になるまで60℃で加熱し、ヨウ化ブチリルコリンとグリセロールとで生成した共融イオン液体を色素増感型太陽電池の電解液として用いる。
グリセロールとヨウ化ブチリルコリンとをモル比3:1で三角フラスコの中に入れて混合した後、この混合物を透明かつ均一な液体になるまで60℃で加熱し、ヨウ化ブチリルコリンとグリセロールとで生成した共融イオン液体を色素増感型太陽電池の電解液として用いる。
(第6及び第7実施例)
第6実施例及び第7実施例の合成方法は、第2実施例〜第5実施例と略同じである。第6実施例では、コリンクロライド(choline chloride)とグリセロールとをモル比1:2で混合し、均一かつ無色の液体になるまで50℃で加熱する。これにより、コリンクロライドとグリセロールとで生成した共融イオン液体を色素増感型太陽電池の電解液として用いる。第7実施例では、コリンクロライドと尿素とをモル比1:2で混合し、均一かつ無色の液体になるまで50℃で加熱する。これにより、コリンクロライドと尿素とで生成した共融イオン液体を色素増感型太陽電池の電解液として用いる。
第6実施例及び第7実施例の合成方法は、第2実施例〜第5実施例と略同じである。第6実施例では、コリンクロライド(choline chloride)とグリセロールとをモル比1:2で混合し、均一かつ無色の液体になるまで50℃で加熱する。これにより、コリンクロライドとグリセロールとで生成した共融イオン液体を色素増感型太陽電池の電解液として用いる。第7実施例では、コリンクロライドと尿素とをモル比1:2で混合し、均一かつ無色の液体になるまで50℃で加熱する。これにより、コリンクロライドと尿素とで生成した共融イオン液体を色素増感型太陽電池の電解液として用いる。
〈電解液中に様々なヨウ化物を添加した場合の影響〉
(第2実施例)
第1実施例で得られるヨウ化ブチリルコリンとグリセロールとにより生成された共融イオン液体の中に、0.2Mのヨウ化物(I2)及び0.5MのN−メチルベンズイミダゾール(N−methyl−benzimidazole)を含む添加剤を加え、電池の電解液を得る。ヨウ化ブチリルコリンとグリセロールとで生成する共融イオン液体は、下記一般式(化1)で表される。
X-:F-, Cl-, Br-, I-
(第2実施例)
第1実施例で得られるヨウ化ブチリルコリンとグリセロールとにより生成された共融イオン液体の中に、0.2Mのヨウ化物(I2)及び0.5MのN−メチルベンズイミダゾール(N−methyl−benzimidazole)を含む添加剤を加え、電池の電解液を得る。ヨウ化ブチリルコリンとグリセロールとで生成する共融イオン液体は、下記一般式(化1)で表される。
(第3実施例)
第3実施例は、0.5Mのヨウ化アンモニウム(NH4I)を加える以外、残部の成分が第2実施例の電池の電解液と同じである。
第3実施例は、0.5Mのヨウ化アンモニウム(NH4I)を加える以外、残部の成分が第2実施例の電池の電解液と同じである。
(第4実施例)
第4実施例は、0.5Mの1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムアイオダイド(1,2−dimethyl−3−propylimidazolium iodide:DMPII)を加える以外、残部の成分は第2実施例の電池の電解液と同じである。
第4実施例は、0.5Mの1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムアイオダイド(1,2−dimethyl−3−propylimidazolium iodide:DMPII)を加える以外、残部の成分は第2実施例の電池の電解液と同じである。
(第5実施例)
第5実施例は、0.5Mのヨウ化アンモニウム及び0.5Mの1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムアイオダイド(1,2−dimethyl−3−propylimidazolium iodide:DMPII)を加える以外、残部の成分は第2実施例の電池の電解液と同じである。
第5実施例は、0.5Mのヨウ化アンモニウム及び0.5Mの1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムアイオダイド(1,2−dimethyl−3−propylimidazolium iodide:DMPII)を加える以外、残部の成分は第2実施例の電池の電解液と同じである。
〈二元イオン液体電解質の製造〉
不揮発性の太陽電池にとって、イミダゾリウムイオン液体の粘度は高いため、電池の性能に悪影響を与える。そのため、本実施例では、二元イオン液体(binary ionic liquid)をレドックス電解液として用い、不揮発性の太陽電池を製造した。二元イオン液体電解質は、グロッタス(Grotthus)機構に類似した物質移動効果を発生させるため、拡散率及び/又はイオン移動度が大幅に低下する虞がない。
不揮発性の太陽電池にとって、イミダゾリウムイオン液体の粘度は高いため、電池の性能に悪影響を与える。そのため、本実施例では、二元イオン液体(binary ionic liquid)をレドックス電解液として用い、不揮発性の太陽電池を製造した。二元イオン液体電解質は、グロッタス(Grotthus)機構に類似した物質移動効果を発生させるため、拡散率及び/又はイオン移動度が大幅に低下する虞がない。
(第6実施例及び第7実施例)
異なる組成を製造する二元イオン液体電解質は、I−/I3 −(レドックスメディエイター)、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウム(PMII)(第1のイオン液体)、N−メチルベンズイミダゾール(NMBI)(添加剤)を含み、グリセロールとコリンクロライドとで生成した共融イオン液体(グリセロールコリンクロライド(G.CC)とも称される。)又は尿素とコリンクロライドとで生成する共融イオン液体(尿素コリンクロライド(U.CC)とも称される。)(第2のイオン液体)を使用する。
第6実施例において、第2のイオン液体はグリセロールコリンハライド(G.CX、Xはハロゲンを表す。)であり、その構造は下記一般式(化2)で表される。
X-:F-、Cl-、Br-又はI-
異なる組成を製造する二元イオン液体電解質は、I−/I3 −(レドックスメディエイター)、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウム(PMII)(第1のイオン液体)、N−メチルベンズイミダゾール(NMBI)(添加剤)を含み、グリセロールとコリンクロライドとで生成した共融イオン液体(グリセロールコリンクロライド(G.CC)とも称される。)又は尿素とコリンクロライドとで生成する共融イオン液体(尿素コリンクロライド(U.CC)とも称される。)(第2のイオン液体)を使用する。
第6実施例において、第2のイオン液体はグリセロールコリンハライド(G.CX、Xはハロゲンを表す。)であり、その構造は下記一般式(化2)で表される。
〈様々なイオン液体電解質の製造〉
(第8実施例及び第9実施例)
異なる組成のイオン液体電解質の製造には、0.2Mのヨウ化物(I2)、0.5MのN−メチルベンズイミダゾール(N−methyl benzimidazole:NMBI)(添加剤)を含み、グリセロールコリンイオダイド(glycerol choline iodide)(G.CI)又はグリセロールコリンイオダイド(glycerol choline iodide)(G.BCI)をI−ソース及び溶剤(第2のイオン液体)として用いる。
(第8実施例及び第9実施例)
異なる組成のイオン液体電解質の製造には、0.2Mのヨウ化物(I2)、0.5MのN−メチルベンズイミダゾール(N−methyl benzimidazole:NMBI)(添加剤)を含み、グリセロールコリンイオダイド(glycerol choline iodide)(G.CI)又はグリセロールコリンイオダイド(glycerol choline iodide)(G.BCI)をI−ソース及び溶剤(第2のイオン液体)として用いる。
(第1比較例)
第1比較例では、溶剤型電解質により色素増感型太陽電池を製造し、第6実施例及び第7実施例と比較する。この色素増感型太陽電池は、上述の第6実施例及び第7実施例と略等しく、アセトニトリル(AN)及びバレロニトリル(VN)を電解質の溶剤として用いる以外、0.1Mのヨウ化リチウム及び0.05Mの4−tert−ブチルピリジン(4−tert−butylpyridine:TBP)を添加剤として用いる。第6実施例、第7実施例及び第1比較例の電解質の配合割合は表1に示す。
第1比較例では、溶剤型電解質により色素増感型太陽電池を製造し、第6実施例及び第7実施例と比較する。この色素増感型太陽電池は、上述の第6実施例及び第7実施例と略等しく、アセトニトリル(AN)及びバレロニトリル(VN)を電解質の溶剤として用いる以外、0.1Mのヨウ化リチウム及び0.05Mの4−tert−ブチルピリジン(4−tert−butylpyridine:TBP)を添加剤として用いる。第6実施例、第7実施例及び第1比較例の電解質の配合割合は表1に示す。
(第2比較例)
第2比較例では、マイケル・グレッツェル(Michael Graetzel)の二元イオン液体(1−プロピル−3−メチルイミダゾリウム及びテトラシアノボロン酸(tetracyanoboronic acid)1−エチル−3−メチルイミダゾル(1−ethyl−3−methyl imidazole)[PMII/EMIB(CN)4])を電解液として用い、色素増感型太陽電池を製造し、添加剤にチオシアン酸グアニジンを加え、第8実施例及び第9実施例と比較する。第8実施例、第9実施例及び第2比較例の電解質の配合割合は表2に示す。
第2比較例では、マイケル・グレッツェル(Michael Graetzel)の二元イオン液体(1−プロピル−3−メチルイミダゾリウム及びテトラシアノボロン酸(tetracyanoboronic acid)1−エチル−3−メチルイミダゾル(1−ethyl−3−methyl imidazole)[PMII/EMIB(CN)4])を電解液として用い、色素増感型太陽電池を製造し、添加剤にチオシアン酸グアニジンを加え、第8実施例及び第9実施例と比較する。第8実施例、第9実施例及び第2比較例の電解質の配合割合は表2に示す。
(第1実験例)
第1実験例では、第2実施例〜第5実施例の電解質組成を使用した色素増感型太陽電池を評価する。
第1実験例では、第2実施例〜第5実施例の電解質組成を使用した色素増感型太陽電池を評価する。
色素増感型太陽電池の製造では、ガラス基板を準備してから、ガラス基板上に1層の透明導電酸化物(Transparent Conducting Oxide:TCO)を形成し、その後、スクリーン印刷により二酸化チタン粒子が堆積される。この半導体電極を染料に浸すと、二酸化チタン粒子に染料が十分に吸着される。続いて、透明導電酸化物を有するもう一つのガラス基板上に白金膜をスパッタリングして対極を設ける。電解質の注入口だけを残して、上下のガラス基板の周囲を封止材料で固定してから、半導体電極と対向電極との間に電解質(electrolyte)を注入する。AUTOLAB P10のポテンショスタット(potentialstat)及びソーラシミュレータ(Newport solar simulator)(AM1.5、100mW/cm2)の照射走査を用い、毎秒5mVの走査速度で電池の開放電圧Vocから零電圧まで走査するとともに、色素増感型太陽電池が発生させる電流の大きさを記録することにより、電流密度−電圧特性を示す曲線(J−V curve)を得て、色素増感型太陽電池の機能を評価する結果を表3に示す。表3では、FF(fill factor)はフィルファクターを示し、hは光電変換効率を示し、以下の数式1及び数式2に基づいてそれぞれ計算することができる。
Jm:最大出力パワー時の電流密度
Vm:最大出力パワー時の電圧
Jsc:短絡電流密度
Voc:開放電圧
Ps:ソーラシミュレータの入力パワー(例えば、100mW/cm2)
Vm:最大出力パワー時の電圧
Jsc:短絡電流密度
Voc:開放電圧
Ps:ソーラシミュレータの入力パワー(例えば、100mW/cm2)
表3に示すように、ヨウ化ブチリルコリンとグリセロールとにより生成した共融イオン液体電解液中に異なるヨウ化物を添加して色素増感型太陽電池の機能を高めることができる。その主な理由は、これらヨウ化物のカチオンにより色素増感型太陽電池の機能を向上させ、特殊効果を得ることができるためである。例えば、DMPI+がTiO2のナノ粒子の表面に吸着されると、TiO2ナノ粒子の欠陥サイト(defect site)をブロックし、これにより、TiO2ナノ粒子に伝送された光電子が電解液中の三ヨウ素イオン(I3 −)により捕獲される。言い換えれば、DMPI+により、TiO2ナノ粒子と電解質との界面で電子が逆流することを防ぐことができるため、電流量が増大し、電解液の導電能力を高めることができる。
(第2実験例)
第2実験例では、第6実施例及び第7実施例の電解質組成を使用した色素増感型太陽電池の機能を評価する。
第2実験例では、第6実施例及び第7実施例の電解質組成を使用した色素増感型太陽電池の機能を評価する。
第6実施例及び第7実施例の二元イオン液体と、第1比較例の電解質とは、色素増感型太陽電池の製造に応用する。ここで、色素増感型太陽電池は、白金がスパッタリングされた透明導電ガラス電極をカソードとして用い、スクリーン印刷されたナノ/マイクロ二酸化チタン複合導電ガラス電極(厚みが6マイクロメートルである)をアノードとして用い、これらカソードとアノードとの間に電解質を注入して電池を製造する。
AUTOLAB P10のポテンショスタット(potentialstat)及びソーラシミュレータ(Newport)(solar simulator)(AM1.5、100mW/cm2)の照射走査を行い、毎秒5mVの走査速度で電池の開放電圧Vocから零電圧まで走査するとともに、色素増感型太陽電池が発生させる電流の大きさを記録することにより、電流密度−電圧特性を示す曲線を得て(図3〜5に示す)、色素増感型太陽電池の機能を評価する結果を表4に示す。
表4から分かるように、第6実施例及び第7実施例の電解質の組成により製造した電池のVoc及びJscは良好であった。特に、第6実施例で製造した電池の光電変換効率は、一般の溶剤型電解質(solvent type electrolyte)により製造した電池(第1比較例)に略等しかった。
上述の実施例から分かるように、本発明は、従来の電解質溶剤に替えて、粘度が低い不揮発性イオン性液体(例えば、G.CX又はU.CXなど)を用いることにより、溶剤の揮発により発生する問題を防ぐことができた。さらに、G.CX又はU.CXは、回収することができる上に環境に優しく、製造工程で副産物を生成しないため、精製工程が必要ない上、製造される電池の光電変換効率が溶剤型電解質により製造した電池に略等しいため、色素増感型太陽電池系統への利用に非常に適している。
(第3実験例)
第3実験例では、同じ条件下で、異なる共融イオン液体組成を電解液として用いる色素増感型太陽電池の機能を比較した。
第3実験例では、同じ条件下で、異なる共融イオン液体組成を電解液として用いる色素増感型太陽電池の機能を比較した。
第3実験例では、TiO2ナノ粒子の表面積が拡大し、アノード電極をTiCl4溶液中に浸して処理するため、本発明の共融イオン液体を最適な状態にすることができた。その後、AUTOLAB P10のポテンショスタット及びソーラシミュレータ(100mW/cm2)を使用し、第8実施例、第9実施例及び第2比較例に対して電解液の色素増感型太陽電池を走査し、電流密度−電圧特性を示す曲線を得て、色素増感型太陽電池の機能を評価した結果を表5に示す。
表5から分かるように、本実施例の共融イオン液体(アルキルアシルコリンハライド(alkyl acyl choline halide)とグリセロールとにより生成する)を電解液として用いて色素増感型太陽電池を製造する場合と、第2比較例で使用するマイケル・グレッツェルの二元イオン液体((1−プロピル−3−メチルイミダゾリウム及びテトラシアノボロン酸(tetracyanoboronic acid)1−エチル−3−メチルイミダゾル(1−ethyl−3−methyl imidazole)[PMII/EMIB(CN)4])を電解液として用いて色素増感型太陽電池を製造する場合とでは、色素増感型太陽電池の性能が等しい。
そのため、本実施例のアルキルアシルコリンハライド(alkyl acyl choline halide)とグリセロールとにより生成する共融イオン液体を電解液にした色素増感型太陽電池は、高機能を備えるとともに、電解液が1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムを含まず吸水特性が低下するため、安価かつ安定した上に環境に優しい色素増感型太陽電池を得ることができた。さらに、アルキルアシルコリンハライドのアルキルアシル基が存在するため、窒素原子の電荷が非局在化(delocalized)するため、ヨウ素イオンが捕獲されなくなり、電解液の導電性を高めることができた。
さらに、本発明の一実施例において、色素増感型太陽電池の電解液中でグリセロールとコリンハライドとにより生成した混合物を粘度の低いイオン液体として用いることにより、イミダゾリウムイオン液体の粘度を低下させるが、コリンハライド上の−OH基により吸水しやすいため、工程全体をグローブボックス(glove box)の中で行わなければならなかったが、これらの問題を解決するためにアルキルアシルコリンハライドを使用することが好ましい。
当該分野の技術を熟知するものが理解できるように、本発明の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。本発明の主旨と範囲を脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明による特許請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
1 ガラス基板
2 透明導電酸化物
3 二酸化チタン粒子
4 n型半導体電極
5 対向電極
6 白金膜
7 ガラス基板
8 エポキシ樹脂
10 電解質
11 封止材料
2 透明導電酸化物
3 二酸化チタン粒子
4 n型半導体電極
5 対向電極
6 白金膜
7 ガラス基板
8 エポキシ樹脂
10 電解質
11 封止材料
Claims (6)
- 表面に染料が吸着された半導体電極と、
前記半導体電極に対向するように配置された対向電極と、
前記半導体電極と前記対向電極と間に配置し、レドックスメディエイター及び少なくとも1つの共融イオン液体を含む電解質組成物と、を備え、
前記共融イオン液体は、コリンハライド又はコリンハライドの誘導体と、アルコールとを混合して生成するか、或いは、前記コリンハライド又は前記コリンハライドの誘導体と、尿素とを混合して生成することを特徴とする色素増感型太陽電池。 - 前記コリンハライドの誘導体は、アルキルアシルコリンハライド又はアンモニウムアルキルアシルコリンハライド(ammonium alkyl acyl choline halide)であることを特徴とする請求項1に記載の色素増感型太陽電池。
- 前記アルコールは、グリセロール、エチレングリコール又はブチレングリコールであることを特徴とする請求項1に記載の色素増感型太陽電池。
- 第1のイオン液体をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の色素増感型太陽電池。
- 前記第1のイオン液体はイミダゾリウムイオン液体であることを特徴とする請求項4に記載の色素増感型太陽電池。
- ヨウ化リチウム、ヨウ化アンモニウム、N−メチルベンズイミダゾール、ヨウ化テトラブチルアンモニウム及び1,2−ジメチル−3−プロピルメチルイミダゾリウムからなる群から選ばれる一種以上を含む添加剤をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の色素増感型太陽電池。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
TW97140678A TW201016644A (en) | 2008-10-23 | 2008-10-23 | Electrolyte composition for electrochemical device |
TW98133431A TW201114086A (en) | 2009-10-01 | 2009-10-01 | Electrolyte composition and dye-sensitized solar cells employing the same |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010103115A true JP2010103115A (ja) | 2010-05-06 |
Family
ID=42293552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009244843A Pending JP2010103115A (ja) | 2008-10-23 | 2009-10-23 | 色素増感型太陽電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010103115A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018088480A (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-07 | 株式会社豊田中央研究所 | 太陽電池、太陽電池モジュール及び太陽電池の製造方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002011213A1 (fr) * | 2000-07-27 | 2002-02-07 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Transducteur photoélectrique sensibilisé par un colorant |
JP2003203520A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-07-18 | Toshiba Corp | 電解質組成物用原料キット、電解質組成物、光増感型太陽電池及び光増感型太陽電池の製造方法 |
JP2004103275A (ja) * | 2002-09-05 | 2004-04-02 | Konica Minolta Holdings Inc | 光電変換材料および光センサー素子 |
JP2004509945A (ja) * | 2000-09-27 | 2004-04-02 | サイオニックス・リミテッド | イオン性液体類及び溶媒としてのその使用方法 |
JP2005104846A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-21 | Tosoh Corp | 4級アンモニウム系常温溶融塩及びその製造法 |
JP2005223038A (ja) * | 2004-02-04 | 2005-08-18 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 光電変換素子およびその製造方法 |
US20090117628A1 (en) * | 2007-09-21 | 2009-05-07 | Gorke Johnathan T | Enzymatic processing in deep eutectic solvents |
-
2009
- 2009-10-23 JP JP2009244843A patent/JP2010103115A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002011213A1 (fr) * | 2000-07-27 | 2002-02-07 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Transducteur photoélectrique sensibilisé par un colorant |
JP2004509945A (ja) * | 2000-09-27 | 2004-04-02 | サイオニックス・リミテッド | イオン性液体類及び溶媒としてのその使用方法 |
JP2003203520A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-07-18 | Toshiba Corp | 電解質組成物用原料キット、電解質組成物、光増感型太陽電池及び光増感型太陽電池の製造方法 |
JP2004103275A (ja) * | 2002-09-05 | 2004-04-02 | Konica Minolta Holdings Inc | 光電変換材料および光センサー素子 |
JP2005104846A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-21 | Tosoh Corp | 4級アンモニウム系常温溶融塩及びその製造法 |
JP2005223038A (ja) * | 2004-02-04 | 2005-08-18 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 光電変換素子およびその製造方法 |
US20090117628A1 (en) * | 2007-09-21 | 2009-05-07 | Gorke Johnathan T | Enzymatic processing in deep eutectic solvents |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN6013043704; Huei-Ru Jhong et al.: 'A novel deep eutectic solvent-based ionic liquid used as electrolyte for dye-sensitized solar cells' Electrochemistry Communications 11, 20081109, 209-211 * |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018088480A (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-07 | 株式会社豊田中央研究所 | 太陽電池、太陽電池モジュール及び太陽電池の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Tian et al. | Organic redox couples and organic counter electrode for efficient organic dye-sensitized solar cells | |
Lee et al. | Ni3Se4 hollow architectures as catalytic materials for the counter electrodes of dye-sensitized solar cells | |
Li et al. | A composite film of TiS 2/PEDOT: PSS as the electrocatalyst for the counter electrode in dye-sensitized solar cells | |
Wu et al. | A polyblend electrolyte (PVP/PEG+ KI+ I2) for dye-sensitized nanocrystalline TiO2 solar cells | |
JP2008546140A (ja) | 液晶物質を含む固体電解質およびこれを用いた染料感応型太陽電池素子 | |
Chen et al. | Iodine-free quasi solid-state dye-sensitized solar cells based on ionic liquid and alkali salt | |
Ri et al. | Preparation of iodine-free ionic liquid gel electrolyte using polyethylene oxide (PEO)-polyethylene glycol (PEG) and its application in Ti-foil-based dye-sensitized solar cells | |
JP5282073B2 (ja) | ゲル電解質組成およびその製造方法、ならびにそれを用いた色素増感太陽電池 | |
Chen et al. | An efficient binary ionic liquid based quasi solid-state electrolyte for dye-sensitized solar cells | |
US20100101644A1 (en) | Electrolyte composition and dye-sensitized solar cell (dssc) comprising the same | |
Wang et al. | An efficient and thermally stable dye-sensitized solar cell based on a lamellar nanostructured thiolate/disulfide liquid crystal electrolyte and carbon/PEDOT composite nanoparticle electrode | |
US20100300537A1 (en) | Dye-sensitized solar cell and organic solvent-free electrolyte for dye-sensitized solar cell | |
Li et al. | Components control for high-voltage quasi-solid state dye-sensitized solar cells based on two-phase polymer gel electrolyte | |
CN102280256B (zh) | 染料敏化太阳能电池准固态电解质及用其制备太阳能电池的方法 | |
Cheng et al. | Dye-sensitized solar cells based on hydroquinone/benzoquinone as bio-inspired redox couple with different counter electrodes | |
Bandara et al. | N719 and N3 dyes for quasi-solid state dye sensitized solar cells-A comparative study using polyacrylonitrile and CsI based electrolytes | |
JP2012104427A (ja) | 電解質組成物及びそれを用いた色素増感太陽電池 | |
Rokesh et al. | Polymer electrolytes in dye sensitized solar cells | |
US20150213964A1 (en) | Electrolyte for dye-sensitized solar cell and dye-sensitized solar cell including the same | |
Lie-Hang et al. | Efficiency enhancement of dye-sensitized solar cells: Using salt CuI as an additive in an ionic liquid | |
JP2010103115A (ja) | 色素増感型太陽電池 | |
JP4931402B2 (ja) | 光電変換素子 | |
JP2010262817A (ja) | 光電変換素子用電解質ならびにその電解質を用いた光電変換素子および色素増感太陽電池 | |
CN101826396B (zh) | 电解质组合物及使用其的染料敏化太阳能电池 | |
KR101596918B1 (ko) | 저가형 염료감응 태양전지용 정공수송물질 함유한 폴리에틸렌옥사이드계 고체 전해질의 제조 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120524 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130903 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140408 |