JP2010102455A - 車両位置算出システム - Google Patents

車両位置算出システム Download PDF

Info

Publication number
JP2010102455A
JP2010102455A JP2008272430A JP2008272430A JP2010102455A JP 2010102455 A JP2010102455 A JP 2010102455A JP 2008272430 A JP2008272430 A JP 2008272430A JP 2008272430 A JP2008272430 A JP 2008272430A JP 2010102455 A JP2010102455 A JP 2010102455A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
calculated
vehicle position
calculation
reception
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008272430A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5226461B2 (ja
Inventor
Kenichi Koga
健一 古賀
Daisuke Kawamura
大輔 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2008272430A priority Critical patent/JP5226461B2/ja
Publication of JP2010102455A publication Critical patent/JP2010102455A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5226461B2 publication Critical patent/JP5226461B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】他車両の位置を高い精度で算出することができる車両位置算出システムを提供する。
【解決手段】車両位置算出システム1は、自車両の車両情報が含まれた無線信号Sc1,Sc2を他車両に送信する送信アンテナ12,22と、他車両から送信された他車両の車両情報が含まれた無線信号Sc2,Sc1を受信する受信部16,26と、無線信号Sc2,Sc1の受信状態から他車両の位置Pc2,Pc1を算出する受信制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、車車間通信により車両の位置を検出する車両位置算出システムに関する。
近年、車両交通の安全と効率の更なる向上が望まれており、その対処方法として、車両同士で走行に関する車両情報のやり取りを無線で行う車車間通信を使って他車両の位置を算出する車両位置算出システムが考えられている。車車間通信は、各車両に車車間通信用の通信機を搭載し、この通信機の通信エリアに他車両が入り込むと、これら通信機を介して位置情報等の車両情報を取得する。
車両位置算出システムは、車車間通信によって得られた車両情報から他車両の位置を算出することにより相手側の車両の位置を認識する(例えば、特許文献1参照。)。そして、算出された他車両の位置から死角のある交差点等で他車両の存在を運転者に通知したり、前方を走行する車両の位置の変化に基づいて算出された速度状態から減速割合を算出して急減速による衝突事故や渋滞発生を抑制したりする。
車両位置算出システムは、車両に搭載された全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)により車両の位置を算出する。
特開2006‐275695号公報
しかしながら、GPSによる車両位置の算出精度は、複数のGPS用の人工衛星から発信される電波を受信し、それぞれの人工衛星との距離を算出することによって行うため、捕捉衛星の数量に依存する。すなわち、オープンエリアのような捕捉衛星の数量が十分である場所では、車両位置の誤差が1m以内となる。一方で、市街地や高層ビル街等のような捕捉衛星の数量が十分でない場所では、車両位置の誤差が数十mとなったり、車両位置が算出できなくなったりすることがあった。このように、GPSによる車両位置の算出では、場所によって精度にばらつきが生じることとなり、このようにばらつきのある車両位置を車両情報として車車間通信によって他車両から取得すると、他車両の位置を高い精度で算出することができないおそれがあった。
そこで、地上に設けられた基準局から発信された電波を受信して、GPSによって算出された車両位置を補正する相対測位方式のGPS(DGPS:Differential GPS)が実用化されているが、基準局からの電波を受信できないような場所では、車両位置を補正することができず、上記同様に他車両の位置を高い精度で算出することができなかったり、他車両の位置を算出することができなかったりするおそれがあった。
このため、捕捉できる人工衛星の数量が足りずGPSによって他車両の位置が算出できない際でも、他車両の位置を高い精度で算出することができる車両位置算出システムが求められていた。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、他車両の位置を高い精度で算出することができる車両位置算出システムを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、車両同士で無線通信を行い、同無線通信を通じて得た他車両の車両情報に基づき他車両の位置を算出する車両位置算出システムであって、自車両の車両情報が含まれた無線信号を他車両に送信する送信手段と、他車両から送信された他車両の車両情報が含まれた無線信号を受信する受信手段と、前記無線信号の受信状態から他車両の位置情報を算出する第1算出手段とを備えることをその要旨としている。
同構成によれば、他車両から送信され他車両の車両情報が含まれた無線信号の受信状態から第1算出手段が算出することによって他車両の位置を算出する。このため、捕捉できる人工衛星の数量が足りずGPSによって他車両の位置が算出できない際でも、他車両の位置を高い精度で算出することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両位置算出システムにおいて、全地球測位システムが算出した自車両の位置情報が前記車両情報に含まれ、前記受信手段が受信した無線信号に含まれた他車両の位置情報の受信他車両位置と前記第1算出手段が算出した他車両の位置情報の算出他車両位置とに基づいて他車両の位置精度が高くなるように他車両の位置を算出する第2算出手段を備えることをその要旨としている。
同構成によれば、他車両から送信され他車両の位置情報が含まれた無線信号の受信状態から第1算出手段が算出することによって得た算出他車両位置に加え、全地球測位システムによって算出された他車両の位置情報が含まれた他車両の車両情報を含んだ無線信号を受信手段が受信することによって得た受信他車両位置に基づいて他車両の位置精度が高くなるように他車両の位置を算出する。算出他車両位置のみに基づくよりも算出他車両位置と受信他車両位置とに基づいて他車両の位置精度が高くなるように算出するため、他車両の位置を高い精度で算出することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両位置算出システムにおいて、前記第2算出手段は、前記受信他車両位置と前記算出他車両位置とのうちそれぞれを算出するために用いた情報の信頼度が高い方の位置を他車両の位置として算出することをその要旨としている。
同構成によれば、受信他車両位置と算出他車両位置とのうちそれぞれを算出するために用いた情報の信頼度、すなわち受信他車両位置であれば捕捉した人工衛星の数量に基づいて決まる値、算出他車両位置であれば無線信号の受信状態の安定度合いに基づいて決まる値が高い方の位置を他車両の位置として算出する。このため、受信他車両位置と算出他車両位置とを算出するために用いた情報の信頼度が高いということは、自ずと実際の他車両の位置と第2算出手段が算出した他車両の位置とのずれが小さくなることにより他車両の位置を高い精度で算出することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の車両位置算出システムにおいて、前記第2算出手段は、前記受信他車両位置と前記算出他車両位置とのうち自車両の位置と近い方の位置を他車両の位置として算出することをその要旨としている。
同構成によれば、受信他車両位置と算出他車両位置とのうち自車両の位置と近い方の位置を他車両の位置として算出する。例えば他車両との衝突防止や他車両の接近を報知することに車両位置算出システムを利用する場合には、自車両と他車両との位置関係が最も重要であり、受信他車両位置と算出他車両位置とのうち自車両に近い位置を他車両の位置として算出すれば、安全という面では他車量の位置を高い精度で算出することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の車両位置算出システムにおいて、前記第2算出手段は、前記受信他車両位置と前記算出他車両位置とを算出するために用いた情報の信頼度に応じて同受信他車両位置と同算出他車両位置とに重み付けを行い、これらに基づいて他車両の位置を算出することをその要旨としている。
同構成によれば、受信他車両位置と算出他車両位置とをそれぞれの信頼度に応じて重み付けを行い、これらに基づいて他車両の位置を算出するため、片方に依存することなく、両方の位置を利用しながら、最適な他車両の位置を算出することができる。よって、他車両の位置を高い精度で算出することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のいずれか一項に記載の車両位置算出システムにおいて、前記第2算出手段は、前記受信他車両位置と前記算出他車両位置との差が予め設定される値よりも小さい場合には前記算出他車両位置を他車両の位置として算出し、前記受信他車両位置と前記算出他車両位置との差が予め設定される値よりも大きい場合には前記受信他車両位置を他車両の位置として算出することをその要旨としている。
全地球測位システムが算出する車両の位置は第1算出手段が算出する車両の位置よりも誤差が小さく、分解能が低い。言い換えれば、第1算出手段が算出する車両の位置は全地球測位システムが算出する車両の位置よりも誤差が大きく、分解能が高い。
そこで、上記構成によれば、受信他車両位置と算出他車両位置との差を算出し、予め設定される値と比較することで、算出他車両位置が大きな誤差を含んでいるか否かを判断する。そして、受信他車両位置と算出他車両位置との差が予め設定される値よりも小さい場合には、算出他車両位置が大きな誤差を含んでいないと判断し、受信他車両位置よりも分解能が高い算出他車両位置を他車両の位置とする。一方、受信他車両位置と算出他車両位置との差が予め設定される値よりも大きい場合には、算出他車両位置が大きな誤差を含んでいると判断し、算出他車両位置よりも誤差が小さい受信他車両位置を他車両の位置とする。よって、他車両の位置を高い精度で算出することができる。
本発明によれば、他車両の位置を高い精度で算出することができる車両位置算出システムを提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜図6を参照して説明する。
<車両位置算出システム>
図1に示されるように、車両位置算出システム1は、各車両(ここでは、第1車両C1及び第2車両C2の2台を図示する。)に搭載され、互いに無線通信を行う車載通信装置10,20によって構成されている。第1車両C1及び第2車両C2は、それぞれ同様の構成であるため、以下第1車両C1について説明し、第2車両C2については符号を括弧書きで示す。
第1車両C1(第2車両C2)は、車載通信装置10(20)と自車両の位置Pc1(Pc2)を算出する全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)17(27)とを備えている。車載通信装置10(20)は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなるコンピュータユニットによって構成されて各種車載機器を制御する制御部11(21)と、その制御部11(21)に電気的に接続され、送信アンテナ12(22)を介して他車両へ向けて無線信号を送信する送信手段としての送信部13(23)と、アダプティブアレーアンテナを構成する第1受信アンテナ14(24)及び第2受信アンテナ15(25)を介して他車両から送信された無線信号を受信する受信手段としての受信部16(26)とを備えている。ここでは、第1車両C1における自車両とは第1車両C1であって、他車両とは第2車両C2であるとして説明する。また、第2車両C2における自車両とは第2車両C2であって、他車両とは第1車両C1であるとして説明する。
GPS17(27)は、複数のGPS用の人工衛星S1,S2,…から送信される無線信号を受信するGPS受信機17a(27a)と、受信した無線信号に基づいて自車両の位置Pc1(Pc2)を算出するGPS制御部17b(27b)とを備えている。人工衛星S1,S2,…は、人工衛星自体に搭載された原子時計からの時刻及び人工衛星自体の軌道等の情報を含んだ無線信号Ss1,Ss2,…を随時送信している。GPS受信機17a(27a)は、受信可能な人工衛星S1,S2,…から送信される無線信号Ss1,Ss2,…を受信すると、同無線信号Ss1,Ss2,…を復調し、GPS制御部17b(27b)へ出力する。GPS制御部17b(27b)には、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等からなる不揮発性のメモリ17c(27c)が備えられ、そのメモリ17c(27c)には自車両の位置Pc1(Pc2)を算出するための演算プログラムが記憶されている。GPS制御部17bは、GPS受信機17a(27a)から入力された複数の人工衛星S1,S2,…の時刻データ及び軌道等に基づいて各人工衛星S1,S2,…と自車両との距離をそれぞれ算出し、それらの距離から自車両の位置Pc1(Pc2)を算出して、同自車両の位置Pc1(Pc2)を車載通信装置10(20)の制御部11(21)へ出力する。
GPS17(27)は、GPS受信機17a(27a)を介して複数の人工衛星から送信された無線信号を受信することにより複数の人工衛星を捕捉することができ、4個以上の人工衛星を捕捉することができれば、自車両の位置Pc1(Pc2)を算出することができる。しかしながら、捕捉した人工衛星の数量が4個未満であったり、4個の人工衛星を捕捉できたとしてもそれらの人工衛星が一直線上に位置したり、見掛けの距離が近接していたりした場合には、誤差が大きくなるおそれがある。そこで、GPS17(27)は、5個以上の人工衛星を常に捕捉し、これらの人工衛星の中から誤差が小さくなる4個の人工衛星を選択するようにしている。したがって、GPS17(27)が算出した自車両の位置Pc1(Pc2)のGPS信頼度RGc1(RGc2)は、多くの人工衛星を捕捉しているほど高く、少ないほど低くなる。GPS信頼度RGc1(RGc2)は、GPS17(27)が算出した自車両の位置Pc1(Pc2)の信頼性を数値で表したものであり、0〜100%の間をとる。詳しくは、図3に示されるように、例えば6個以上の人工衛星を捕捉している場合にはGPS信頼度RGc1(RGc2)が100%、5個の人工衛星を捕捉している場合にはGPS信頼度RGc1(RGc2)が95%、4個の人工衛星を捕捉している場合にはGPS信頼度RGc1(RGc2)が80%、3個以下の人工衛星を捕捉している場合にはGPS信頼度RGc1(RGc2)が0%とする。ここで、GPS17(27)は、3個以下では自車両の位置Pc1(Pc2)を車載通信装置10(20)の制御部11(21)へ出力しない。なお、GPS信頼度RGc1(RGc2)は、捕捉している人工衛星の数量に、捕捉している人工衛星の位置関係を加味して算出するようにしてもよい。
図1に示されるように、送信部13(23)は、制御部11(21)から車両の識別情報、GPS17(27)が算出した自車両の位置Pc1(Pc2)、及びGPS信頼度RGc1(RGc2)を含んだ車両情報が入力されると、その車両情報を所定周波数に変調して、送信アンテナ12を介して送信が衝突しないようCSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式によって他車両へ無線信号Sc1(Sc2)を送信する。CSMA方式は、同じ周波数帯を共用し、通信を開始する前に受信を試みることにより通信しているものがあるか否かを確認し、他に通信をしているものがなければ通信を開始する通信方式である。
受信部16(26)は、第1受信アンテナ14(24)及び第2受信アンテナ15(25)を介して他車両から送信された無線信号Sc2(Sc1)を受信すると、同無線信号Sc2(Sc1)を復調し、車両の識別情報、他車両の位置Pc2(Pc1)、及びGPS信頼度RGc2(RGc1)を制御部11(21)へ出力する。制御部11(21)は、これら受信された他車両の位置Pc2(Pc1)を受信他車両位置PRc2(PRc1)として、メモリ11a(21a)に記憶する。
第1受信アンテナ14(24)及び第2受信アンテナ15(25)は、位相が変更され無線信号の到来方向を算出することができるアダプティブアレーアンテナを構成し、複数(本実施形態では3個。)のアンテナ素子14a,14b,14c(24a,24b,24c)、15a,15b,15c(25a,25b,25c)が直線状に等間隔に配設されてなる。受信部16(26)は、これら第1受信アンテナ14(24)及び第2受信アンテナ15(25)を介して他車両から送信された無線信号Sc2(Sc1)の受信状態から他車両の位置Pc2(Pc1)を算出し、制御部11(21)へ出力する。制御部11(21)は、これら受信状態から算出された他車両の位置Pc2(Pc1)を算出他車両位置PCc2(PCc1)として、メモリ11a(21a)に記憶する。すなわち、第1受信アンテナ14(24)及び第2受信アンテナ15(25)と受信部16(26)とは第1算出手段として機能する。算出他車両位置PCc2(PCc1)の算出方法については後述する。
制御部11(21)には、例えばEEPROM等からなる不揮発性のメモリ11a(21a)が備えられ、そのメモリ11a(21a)には他車両の位置Pc2(Pc1)を算出するための演算プログラムが記憶されている。制御部11(21)は、GPS17(27)から自車両の位置Pc1(Pc2)が入力されると、自車両の位置Pc1(Pc2)が含まれた信号を送信部13(23)へ出力する。制御部11(21)は、受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)とに基づいて他車両の位置Pc2(Pc1)を算出する。制御部11(21)は、算出した他車両の位置Pc2(Pc1)を他車両位置PAc2(PAc1)として、メモリ11a(21a)に記憶する。すなわち、制御部11(21)は、第2算出手段として機能する。他車両位置PAc2(PAc1)の算出方法については後述する。
<算出他車両位置PCc2(PCc1)の算出方法>
第1受信アンテナ14(24)及び第2受信アンテナ15(25)は、それぞれ180°の角度範囲のみに走査され、両者で補助的に360°の全角度範囲(全方向)が走査されるようになっている。なお、第1受信アンテナ14(24)及び第2受信アンテナ15(25)は、走査範囲が異なるのみで構成は同様であるため、以下第1受信アンテナ14(24)について説明する。
図2に示されるように、第1受信アンテナ14(24)の各アンテナ素子14a,14b,14c(24a,24b,24c)には、位相調整回路18a,18b,18c(28a,28b,28c)がそれぞれ接続されている。これら位相調整回路18a,18b,18c(28a,28b,28c)には、これら位相調整回路18a,18b,18c(28a,28b,28c)で調整された出力を加算する加算回路18d(28d)が接続されている。位相調整回路18a,18b,18c(28a,28b,28c)は、各アンテナ素子14a,14b,14c(24a,24b,24c)の指向性ビームの位相を所定角度に揃えるように制御する受信制御部18f(28f)が接続されている。加算回路18d(28d)には、加算された信号を復調して制御部11(21)へ出力する復調部18e(28e)が接続されている。各アンテナ素子14a,14b,14c(24a,24b,24c)からの出力は各位相調整回路18a,18b,18c(28a,28b,28c)において位相が調整され、加算回路18d(28d)で加算され、復調部18e(28e)及び受信制御部18f(28f)へ出力される。復調部18e(28e)へ入力された信号は復調され、制御部11(21)へ出力される。ここで、復調部18e(28e)から制御部11(21)へ入力される信号には、受信他車両位置PRc2(PRc1)が含まれる。
一方、受信制御部18f(28f)は、調整した位相と入力された信号とに基づいて出力電圧が最も大きくなる位相を算出することにより他車両から送信された無線信号Sc2(Sc1)の到来方向を算出する。すなわち、受信制御部18f(28f)は、無線信号Sc2(Sc1)の到来方向から他車両の存在方向を算出する。また、受信制御部18f(28f)は、周波数掃引法(逆フーリエ変換法)を用い、他車両から送信される無線信号Sc2(Sc1)、すなわち入力された信号の周波数を広帯域化して掃引し、この信号を逆フーリエ変換して遅延時間分布を得ることにより、無線信号Sc2(Sc1)が送信された他車両との距離を算出する。そして、受信制御部18f(28f)は、他車両の存在方向と、他車両との距離とから他車両の位置Pc2(Pc1)、すなわち算出他車両位置PCc2(PCc1)を算出し、制御部11(21)へ出力する。ここで、受信部16(26)が算出する他車両の位置Pc2(Pc1)は、図4に示されるように、アダプティブアレーアンテナを構成する第1受信アンテナ14(24)及び第2受信アンテナ15(25)の受信範囲において、受信強度の高い位置P10(P20)、すなわちピークを頂点とする山として現れる。このピークのピーク受信強度をL11(L21)とする。また、受信強度の高い位置P10(P20)から所定の距離rだけ離れた位置P11(P21)の比較受信強度をL12(L22)とする。そして、自車両の周囲に反射物等が存在しない状態で、他車両から送信された無線信号Sc2(Sc1)を直接受信した場合におけるピーク受信強度Lo11(Lo21)と比較受信強度Lo12(Lo22)との傾き、すなわちピーク受信強度Lo11(Lo21)に対する比較受信強度Lo12(Lo22)の比Ro=Lo12(Lo22)/Lo11(Lo21)を基準比と定める。一方で、自車両の周囲に反射物等が存在する状態で、他車両から送信された無線信号Sc2(Sc1)を受信すると、反射波又は回折波等も受信することとなり、図5に示されるように、上記の山は釣鐘状となる。このときのピーク受信強度L11(L21)と比較受信強度L12(L22)との傾き、すなわちピーク受信強度L11(L21)に対する比較受信強度L12(L22)の算出比R=L12(L22)/L11(L21)とすると、Ro>Rとなる。算出信頼度RCc2(RCc1)は、受信状態の安定度合い、すなわち基準比Roに対する算出比Rの値R/Roとして算出することができる。算出信頼度RCc2(RCc1)は、受信制御部18f(28f)が算出した算出他車両位置PCc2(PCc1)の信頼性を数値で表したものであり、0〜100%の間をとる。なお、GPS信頼度RGc2(RGc1)と算出信頼度RCc2(RCc1)とは同じスケールである。受信制御部18f(28f)から制御部11(21)へは、算出他車両位置PCc2(PCc1)とともに算出信頼度RCc2(RCc1)も出力される。
<他車両位置PAc2(PAc1)の算出方法>
制御部11(21)は、受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)とのうちそれぞれを算出するために用いた情報の信頼度が高い方の位置を他車両位置PAc2(PAc1)として算出する。すなわち、受信他車両位置PRc2(PRc1)を算出するために用いた捕捉した人工衛星S1,S2,…の数量から算出されたGPS信頼度RGc2(RGc1)と、算出他車両位置PCc2(PCc1)を算出するために用いたアダプティブアレーアンテナを構成する第1受信アンテナ14(24)及び第2受信アンテナ15(25)の受信範囲における算出精度から算出された算出信頼度RCc2(RCc1)との高い方の位置を他車両位置PAc2(PAc1)として算出する。例えば、GPS信頼度RGc2(RGc1)が90%であって、算出信頼度RCc2(RCc1)が95%であった場合には、算出他車両位置PCc2(PCc1)を他車両位置PAc2(PAc1)として算出する。GPS信頼度RGc2(RGc1)と、算出信頼度RCc2(RCc1)とが同じである場合には、算出他車両位置PCc2(PCc1)を他車両位置PAc2(PAc1)として算出する。
<車両位置算出システム1の動作態様>
次に、前述のように構成された車両位置算出システム1の動作態様について図6を参照して説明する。
図6は、複数のビルBが立ち並ぶ市街地であって、第1車両C1が主道路R1を直進しており、第2車両C2が側道R2から主道路R1へ進入する状況を示している。このとき、第1車両C1及び第2車両C2は、車車間通信を行い、互いの位置を算出する。そして、第1車両C1及び第2車両C2は、例えば、互いの位置関係に基づいて衝突の可能性が高い場合には事前に報知する衝突報知を行うようにしたり、車両を制動する制動制御を行うようにしたりする。
このとき、第1車両C1は第2車両C2の位置算出を行い、第2車両C2は第1車両C1の位置算出を行う。ここでは、第1車両C1による第2車両C2の位置算出について説明する。まず、第2車両C2は、GPS27が算出した第2車両C2の位置Pc2及びGPS信頼度RGc2を含んだ無線信号Sc2をCSMA方式により周辺の車両に送信すべく送信アンテナ22を介して送信している。なお、GPS信頼度RGc2は、複数のビルBが並ぶ市街地であるため、GPS27が捕捉した人工衛星は4個であり、80%である。
第1車両C1は、アダプティブアレーアンテナを構成する第1受信アンテナ14及び第2受信アンテナ15を介して第2車両C2から送信された無線信号Sc2を受信する。このとき、受信制御部18f,19fは、各位相調整回路18a,18b,18c,19a,19b,19cの位相を順次変更し、出力電圧が最も大きくなる位相に調整する。そして、受信した無線信号が加算回路18d,19dで加算され、復調部18e,19e及び受信制御部18f,19fへ出力される。復調部18e,19eは、入力された無線信号を複調し、第2車両C2の位置Pc2(受信他車両位置PRc2)及びGPS信頼度RGc2(80%)を制御部11へ出力する。受信制御部18f,19fは、出力電圧が最も大きくなる位相から第2車両C2の存在方向を算出するとともに、加算回路18d,19dから入力された無線信号を周波数掃引法により第2車両C2との距離を算出し、第2車両C2の位置Pc2(算出他車両位置PCc2)を算出する。また、受信制御部18f,19fは、同算出他車両位置PCc2に対する算出信頼度RCc2を算出し、算出他車両位置PCc2及び算出信頼度RCc2を制御部11へ出力する。なお、算出信頼度RCc2は、ほとんど反射波及び回折波等がなく、95%である。
制御部11は、受信他車両位置PRc2と算出他車両位置PCc2とのうちそれぞれを算出するために用いた情報の信頼度が高い方の位置を他車両位置PAc2(PAc1)として算出する。すなわち、制御部11は、GPS信頼度RGc2と、算出信頼度RCc2との高い方の位置を他車両位置PAc2(PAc1)として算出する。ここでは、GPS信頼度RGc2が80%であって、算出信頼度RCc2が95%であるため、算出他車両位置PCc2を他車両位置PAc2(PAc1)として算出する。
したがって、他車両としての第2車両C2の位置Pc2の検出精度が高められる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)第2車両C2(第1車両C1)から送信され第2車両C2の位置Pc2(第1車両C1の位置Pc1)が含まれた無線信号Sc2(Sc1)の受信状態から受信制御部18f,19f(28f,29f)が算出することによって第2車両C2の位置Pc2(第1車両C1の位置Pc1)を算出する。このため、捕捉できる人工衛星の数量が足りずGPSによって他車両の位置が算出できない際でも、他車両の位置を高い精度で算出することができる。
(2)第2車両C2(第1車両C1)から送信され第2車両C2の位置Pc2(第1車両C1の位置Pc1)が含まれた無線信号Sc2(Sc1)の受信状態から受信制御部18f,19f(28f,29f)が算出することによって得た算出他車両位置PCc2(PCc1)に加え、GPS27(17)によって算出された第2車両C2の位置Pc2(第1車両C1の位置Pc1)を含んだ無線信号Sc2(Sc1)を受信部16(26)が受信することによって得た受信他車両位置PRc2(PRc1)に基づいて制御部11(21)が第2車両C2の位置Pc2(第1車両C1の位置Pc1)を算出する。算出他車両位置PCc2(PCc1)のみに基づくよりも算出他車両位置PCc2(PCc1)と受信他車両位置PRc2(PRc1)とに基づいて他車両の位置精度が高くなるように算出するため、他車両の位置を高い精度で算出することができる。
(3)受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)とのうちそれぞれを算出するために用いた情報の信頼度、すなわち受信他車両位置PRc2(PRc1)であれば捕捉した人工衛星の数量に基づいて決まるGPS信頼度RGc2(RGc1)、算出他車両位置PCc2(PCc1)であれば無線信号Sc2(Sc1)の受信状態の安定度合いに基づいて決まる算出信頼度RCc2(RCc1)が高い方の位置を第2車両C2の位置Pc2(第1車両C1の位置Pc1)として算出する。このため、受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)とを算出するために用いた情報の信頼度が高いということは、自ずと実際の他車両の位置と制御部11が算出した他車両位置PAc2(PAc1)とのずれが小さくなることにより他車両の位置を高い精度で算出することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。この実施形態の車両位置算出システム1は、受信他車両位置PRc1,PRc2及び算出他車両位置PCc1,PCc2の算出方法は同様であり、制御部11,21による他車両位置PAc1,PAc2の算出方法が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、この実施形態の車両位置算出システム1は、図1に示す第1の実施形態の車両位置算出システム1と同様の構成を備えている。
<他車両位置PAc2(PAc1)の算出方法>
制御部11(21)は、受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)とのうち自車両の位置Pc1(Pc2)と近い方の位置を他車両位置PAc2(PAc1)として算出する。すなわち、受信他車両位置PRc2(PRc1)とGPS17(27)が算出した自車両の位置Pc1(Pc2)との距離と、算出他車両位置PCc2(PCc1)とGPS17(27)が算出した自車両の位置Pc1(Pc2)との距離との短い方を他車両位置PAc2(PAc1)として算出する。
<車両位置算出システム1の動作態様>
そして、第1車両C1及び第2車両C2は、上記のように算出した他車両位置PAc2(PAc1)を利用して、例えば、互いの位置関係に基づいて衝突の可能性が高い場合には事前に報知する衝突報知を行うようにしたり、車両を制動する制動制御を行うようにしたりする。このような衝突報知や制動制御を行うシステムに適用した場合には、自車両の位置Pc1(Pc2)と近い方の位置を選択することにより衝突報知や制動制御を早めに行うことは安全側への制御であり、好適である。
以上、説明した実施形態によれば、第1の実施形態の(1)の作用効果に加え、以下の作用効果を奏することができる。
(4)受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)とのうち自車両の位置Pc1(Pc2)と近い方の位置を他車両位置PAc2(PAc1)として算出する。他車両との衝突防止を行うために車両位置算出システム1を利用する場合には、自車両C1(C2)と他車両C2(C1)との位置関係が最も重要であり、受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)とのうち自車両C1(C2)に近い位置を他車両位置PAc2(PAc1)として算出すれば、安全という面では他車量の位置を高い精度で算出することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。この実施形態の車両位置算出システム1は、受信他車両位置PRc1,PRc2及び算出他車両位置PCc1,PCc2の算出方法は同様であり、制御部11,21による他車両位置PAc1,PAc2の算出方法が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、この実施形態の車両位置算出システム1は、図1に示す第1の実施形態の車両位置算出システム1と同様の構成を備えている。
<他車両位置PAc2(PAc1)の算出方法>
制御部11(21)は、受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)とをそれぞれ算出するために用いた情報の信頼度に応じて重み付けを行い、それらに基づいて他車両位置PAc2(PAc1)を算出する。すなわち、受信他車両位置PRc2(PRc1)を算出するために用いた捕捉した人工衛星S1,S2,…の数量から算出されたGPS信頼度RGc2(RGc1)と、算出他車両位置PCc2(PCc1)を算出するために用いたアダプティブアレーアンテナを構成する第1受信アンテナ14(24)及び第2受信アンテナ15(25)の受信範囲における算出精度から算出された算出信頼度RCc2(RCc1)とに応じて受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)とをそれぞれ重み付けを行う演算式に基づいて他車両位置PAc2(PAc1)として算出する。例えば、下記の式1に基づいて計算して他車両位置PAを算出する。ここで、PAは他車両位置、PRは受信他車両位置、PCは算出他車両位置、RGはGPS信頼度、RCは算出信頼度である。
PA={PR×RG×(1−RC)+PC×RC×(1−RG)}÷{RG×(1−RC)+RC×(1−RG)}・・・(式1)
<車両位置算出システム1の動作態様>
そして、第1車両C1及び第2車両C2は、上記のように算出した他車両位置PAc2(PAc1)を利用して、例えば、互いの位置関係に基づいて衝突の可能性が高い場合には事前に報知する衝突報知を行うようにしたり、車両を制動する制動制御を行うようにしたりする。
以上、説明した実施形態によれば、第1の実施形態の(1)の作用効果に加え、以下の作用効果を奏することができる。
(5)受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)とをGPS信頼度RGc2(RGc1)と算出信頼度RCc2(RCc1)とに応じて重み付けを行う演算式に基づいて他車両位置PAc2(PAc1)を算出する。このため、片方に依存することなく、受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)とを利用しながら、最適な他車両の位置を算出することができる。よって、他車両の位置を高い精度で算出することができる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について説明する。この実施形態の車両位置算出システム1は、受信他車両位置PRc1,PRc2及び算出他車両位置PCc1,PCc2の算出方法は同様であり、制御部11,21による他車両位置PAc1,PAc2の算出方法が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、この実施形態の車両位置算出システム1は、図1に示す第1の実施形態の車両位置算出システム1と同様の構成を備えている。
<他車両位置PAc2(PAc1)の算出方法>
GPS17,27が算出する受信他車両位置PRc1,PRc2は受信部16,26が算出する算出他車両位置PCc2,PCc1よりも誤差が小さく、分解能が低い。言い換えれば、受信部16,26が算出する算出他車両位置PCc2,PCc1はGPS17,27が算出する受信他車両位置PRc1,PRc2よりも誤差が大きく、分解能が高い。予め設定される値は、メモリ17c,27cに記憶されている。
そこで、制御部11(21)は、算出他車両位置PCc2(Pcc1)が大きな誤差を含んだ際に、算出他車両位置PCc2(PCc1)ではなく受信他車両位置PRc2(PRc1)を他車両位置PAc2(PAc1)として算出する。すなわち、制御部11(21)は、受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)との差が予め設定される値よりも小さい場合には、算出他車両位置PCc2(PCc1)を他車両位置PAc2(PAc1)として算出する。一方、制御部11(21)は、受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)との差が予め設定される値よりも大きい場合には、受信他車両位置PRc2(PRc1)を他車両位置PAc2(PAc1)として算出する。
すなわち、受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)との差を算出し、予め設定される値と比較することで、算出他車両位置PCc2(PCc1)が大きな誤差を含んでいるか否かを判断している。そして、受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)との差が予め設定される値よりも小さい場合には、算出他車両位置PCc2(PCc1)が大きな誤差を含んでいないと判断し、受信他車両位置PRc2(PRc1)よりも分解能が高い算出他車両位置PCc2(PCc1)を他車両の位置とする。一方、受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)との差が予め設定される値よりも大きい場合には、算出他車両位置PCc2(PCc1)が大きな誤差を含んでいると判断し、算出他車両位置PCc2(PCc1)よりも誤差が小さい受信他車両位置PRc2(PRc1)を他車両の位置とする。
<車両位置算出システム1の動作態様>
そして、第1車両C1及び第2車両C2は、上記のように算出した他車両位置PAc2(PAc1)を利用して、例えば、互いの位置関係に基づいて衝突の可能性が高い場合には事前に報知する衝突報知を行うようにしたり、車両を制動する制動制御を行うようにしたりする。
以上、説明した実施形態によれば、第1の実施形態の(1)の作用効果に加え、以下の作用効果を奏することができる。
(6)受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)との差を算出し、予め設定される値と比較することで、算出他車両位置PCc2(PCc1)が大きな誤差を含んでいるか否かの判断に基づいて他車両の位置を算出する。よって、他車両の位置を高い精度で算出することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・第1の実施形態では、GPS信頼度RGc1(RGc2)を図3に示されるように設定したが、GPSの精度に応じて適宜変更して設定してもよい。
・第1の実施形態では、算出信頼度RCc1(RCc2)を図5に示されるように設定したが、アダプティブアレーアンテナの精度に応じて適宜変更して設定してもよい。
・また、算出信頼度Rc1(Rc2)を無線信号Sc1(Sc2)の受信強度、あるいは推定された位置から算出される理想的な受信強度と実際の受信強度の比に応じて適宜変更して設定してもよい。
・第3の実施形態では、受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)とを式1に基づいて算出するようにしたが、式1に限らず受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)とを加味して異なる演算式に基づいて他車両位置PAc2(PAc1)を算出するようにしてもよい。
・上記実施形態では、CSMA方式によって車両情報を含んだ無線信号Sc1,Sc2を送信するようにしたが、CSMA方式に限らずその他の無線信号Sc1,Sc2を効率良く他車両へ送信することができる方式によって送信するようにしてもよい。
・上記実施形態では、第1受信アンテナ14,24及び第2受信アンテナ15,25のアンテナ素子14a〜14c,24a〜24c,15a〜15c,25a〜25cを直線状に配列するようにしたが、これに限らず、複数のアンテナ素子を平面状に二次元配列するようにしてもよい。
・上記実施形態では、受信他車両位置PRc2(PRc1)と算出他車両位置PCc2(PCc1)とを用いて他車両位置PAc2(PAc1)を算出するようにしたが、算出他車両位置PCc2(PCc1)のみから他車両位置PAc2(PAc1)を算出するようにしてもよい。すなわち、送信アンテナ12(22)から車両の識別情報のみを含む無線信号Sc1(Sc2)を送信し、この車両の識別情報のみを含む無線信号Sc1(Sc2)の受信状態から算出他車両位置PCc2(PCc1)を算出する。このようにすれば、GPS17(27)を用いずに他車両の位置を算出することができ、GPS17(27)によって受信他車両位置PRc2(PRc1)が算出することができないような場合にも他車両位置PAc2(PAc1)を算出でき、より精度よく他車両の位置を算出することができる。
車両位置算出システムの概略構成図。 受信部の概略構成図。 GPSによる受信他車両位置の信頼度を示す図。 受信アンテナによる受信強度を3次元で示す図。 受信アンテナによる受信強度を3次元で示す図。 車両位置算出システムの概略を示すイメージ図。
符号の説明
1…車両位置算出システム、C1…第1車両、C2…第2車両、10,20…車載通信装置、11,21…制御部、12,22…送信アンテナ、13,23…送信部、14,24…第1受信アンテナ、14a〜14c,24a〜24c…アンテナ素子、15,25…第2受信アンテナ、15a〜15c,25a〜25c…アンテナ素子、16,26…受信部、17,27…GPS、17a,27a…GPS受信機、17b,27b…GPS制御部、17c,27c…メモリ、18a〜18c,19a〜19c,28a〜28c,29a〜29c…位相調整回路、18d,19d,28d,29d…加算回路、18e,19e,28e,29e…復調部、18f,19f,28f,29f…受信制御部、B…ビル、S1,S2…人工衛星、Sc1,Sc2,Ss1,Ss2…無線信号。

Claims (6)

  1. 車両同士で無線通信を行い、同無線通信を通じて得た他車両の車両情報に基づき他車両の位置を算出する車両位置算出システムであって、
    自車両の車両情報が含まれた無線信号を他車両に送信する送信手段と、
    他車両から送信された他車両の車両情報が含まれた無線信号を受信する受信手段と、
    前記無線信号の受信状態から他車両の位置情報を算出する第1算出手段とを備える
    ことを特徴とする車両位置算出システム。
  2. 請求項1に記載の車両位置算出システムにおいて、
    全地球測位システムが算出した自車両の位置情報が前記車両情報に含まれ、
    前記受信手段が受信した無線信号に含まれた他車両の位置情報の受信他車両位置と前記第1算出手段が算出した他車両の位置情報の算出他車両位置とに基づいて他車両の位置精度が高くなるように他車両の位置を算出する第2算出手段を備える
    ことを特徴とする車両位置算出システム。
  3. 請求項2に記載の車両位置算出システムにおいて、
    前記第2算出手段は、前記受信他車両位置と前記算出他車両位置とのうちそれぞれを算出するために用いた情報の信頼度が高い方の位置を他車両の位置として算出する
    ことを特徴とする車両位置算出システム。
  4. 請求項2に記載の車両位置算出システムにおいて、
    前記第2算出手段は、前記受信他車両位置と前記算出他車両位置とのうち自車両の位置と近い方の位置を他車両の位置として算出する
    ことを特徴とする車両位置算出システム。
  5. 請求項2に記載の車両位置算出システムにおいて、
    前記第2算出手段は、前記受信他車両位置と前記算出他車両位置とを算出するために用いた情報の信頼度に応じて同受信他車両位置と同算出他車両位置とに重み付けを行い、これらに基づいて他車両の位置を算出する
    ことを特徴とする車両位置算出システム。
  6. 請求項2〜5のいずれか一項に記載の車両位置算出システムにおいて、
    前記第2算出手段は、前記受信他車両位置と前記算出他車両位置との差が予め設定される値よりも小さい場合には前記算出他車両位置を他車両の位置として算出し、前記受信他車両位置と前記算出他車両位置との差が予め設定される値よりも大きい場合には前記受信他車両位置を他車両の位置として算出する
    ことを特徴とする車両位置算出システム。
JP2008272430A 2008-10-22 2008-10-22 車両位置算出システム Expired - Fee Related JP5226461B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008272430A JP5226461B2 (ja) 2008-10-22 2008-10-22 車両位置算出システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008272430A JP5226461B2 (ja) 2008-10-22 2008-10-22 車両位置算出システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010102455A true JP2010102455A (ja) 2010-05-06
JP5226461B2 JP5226461B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=42293062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008272430A Expired - Fee Related JP5226461B2 (ja) 2008-10-22 2008-10-22 車両位置算出システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5226461B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015146083A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 日本電気株式会社 情報収集装置、情報収集方法、及び、プログラムの記録媒体
DE112017007937T5 (de) 2017-10-23 2020-05-28 Mitsubishi Electric Corporation Kommunikationseinrichtung, Steuerungsverfahren und Steuerungsprogramm
WO2020110915A1 (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 ソニー株式会社 情報処理装置、および情報処理システム、並びに情報処理方法
JP2022538660A (ja) * 2019-06-28 2022-09-05 ソニーグループ株式会社 協調測位

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07333330A (ja) * 1994-06-07 1995-12-22 Aisin Seiki Co Ltd 先行車距離検出装置
JP2000030178A (ja) * 1998-05-22 2000-01-28 Alcatel Alsthom Co General Electricite 車両デ―タの情報伝送方法および交通情報システム
JP2003337029A (ja) * 2002-05-17 2003-11-28 Aisin Aw Co Ltd 位置検出装置
JP2005050187A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Nissan Motor Co Ltd 周辺車両検出装置
JP2005098958A (ja) * 2003-08-28 2005-04-14 Advanced Telecommunication Research Institute International 送受信システム
JP2005326196A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Xanavi Informatics Corp 現在位置検出装置および現在位置検出方法
JP2006072725A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 車載装置
JP2006112878A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Alpine Electronics Inc ナビゲーション装置
JP2007249911A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Toshiba Corp 衝突防止装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07333330A (ja) * 1994-06-07 1995-12-22 Aisin Seiki Co Ltd 先行車距離検出装置
JP2000030178A (ja) * 1998-05-22 2000-01-28 Alcatel Alsthom Co General Electricite 車両デ―タの情報伝送方法および交通情報システム
JP2003337029A (ja) * 2002-05-17 2003-11-28 Aisin Aw Co Ltd 位置検出装置
JP2005050187A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Nissan Motor Co Ltd 周辺車両検出装置
JP2005098958A (ja) * 2003-08-28 2005-04-14 Advanced Telecommunication Research Institute International 送受信システム
JP2005326196A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Xanavi Informatics Corp 現在位置検出装置および現在位置検出方法
JP2006072725A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 車載装置
JP2006112878A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Alpine Electronics Inc ナビゲーション装置
JP2007249911A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Toshiba Corp 衝突防止装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015146083A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 日本電気株式会社 情報収集装置、情報収集方法、及び、プログラムの記録媒体
JPWO2015146083A1 (ja) * 2014-03-28 2017-04-13 日本電気株式会社 情報収集装置、情報収集方法、及び、プログラム
US9959766B2 (en) 2014-03-28 2018-05-01 Nec Corporation Information-collecting device, information-collection method, and program-recording medium
DE112017007937T5 (de) 2017-10-23 2020-05-28 Mitsubishi Electric Corporation Kommunikationseinrichtung, Steuerungsverfahren und Steuerungsprogramm
DE112017007937B4 (de) 2017-10-23 2022-03-03 Mitsubishi Electric Corporation Kommunikationseinrichtung, Steuerungsverfahren und Steuerungsprogramm
US11313941B2 (en) 2017-10-23 2022-04-26 Mitsubishi Electric Corporation Communication device and control method
WO2020110915A1 (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 ソニー株式会社 情報処理装置、および情報処理システム、並びに情報処理方法
CN113168767A (zh) * 2018-11-30 2021-07-23 索尼集团公司 信息处理设备、信息处理系统和信息处理方法
CN113168767B (zh) * 2018-11-30 2023-08-15 索尼集团公司 信息处理设备、信息处理系统和信息处理方法
JP2022538660A (ja) * 2019-06-28 2022-09-05 ソニーグループ株式会社 協調測位
JP7288589B2 (ja) 2019-06-28 2023-06-08 ソニーグループ株式会社 協調測位

Also Published As

Publication number Publication date
JP5226461B2 (ja) 2013-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6699610B2 (ja) 車車間通信システム、路側通信装置及び車車間通信方法
US9214086B1 (en) Vehicle to vehicle wireless communication apparatus with potential crash warning
WO2018058374A1 (zh) 环境感知方法以及基站
CN106896393B (zh) 车辆协同式物体定位优化方法及车辆协同定位装置
US9020755B1 (en) AD-HOC differential GPS referencing using parked vehicles
US7474898B2 (en) Mobile station controlling antenna directionality
JP5226461B2 (ja) 車両位置算出システム
JP2016539588A (ja) 空対地無線通信ネットワークでの干渉軽減
EP1839413A1 (en) Communication device and communication system as well as method of communication between and among mobile nodes such as vehicles
US11405762B2 (en) Vehicle-to-infrastructure communication control
EP3394633B1 (en) Device in a car for communicating with at least one neighboring device, corresponding method and computer program product.
US8035561B2 (en) Communication apparatus
JP2010112795A (ja) 電波到来方向推定装置及び無線システム
US20190154790A1 (en) Method for determining a reception direction of a radio signal
US20140225766A1 (en) Angle-resolving radar sensor for motor vehicles
US11313941B2 (en) Communication device and control method
WO2023170430A1 (en) Satellite communications network, satellite terminal and operation method
Shibano et al. Development of mobile communication system for RACS
JP5556764B2 (ja) 移動体通信システムおよび移動体ならびにそのビームの方向制御方法
JP5804139B2 (ja) 移動体ならびにそのビームの方向制御方法
JP6465956B1 (ja) 車車間通信装置
KR101231799B1 (ko) 자기 위치정보 산출 시스템
JP5047109B2 (ja) レーダ装置
WO2021059392A1 (ja) 走行経路生成装置、走行経路生成方法、車両制御装置、及び車両制御方法
JP3968982B2 (ja) 路車間通信アンテナおよび路車間通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5226461

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees