JP2010101518A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】インバータが故障した場合でも冷却を継続することが可能な冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫は、圧縮機24に設けられている単相誘導電動機27を駆動するための駆動回路として、インバータ駆動部34と商用電源駆動部35とを備えている。制御部30は、インバータ駆動部34に設けられている異常検知部が異常を検知した場合にはインバータ駆動部34の故障状態を判定して、インバータ駆動部34に故障が生じたと判定した場合には、単相誘導電動機27の駆動回路をインバータ駆動部34から商用電源駆動部35へと切り替える。このとき、制御部30は、単相誘導電動機27を商用電源Vacで始動させるための始動回路38も同時に切り替えて、単相誘導電動機27の商用電源Vacによる始動を可能にする。
【選択図】図1
【解決手段】冷蔵庫は、圧縮機24に設けられている単相誘導電動機27を駆動するための駆動回路として、インバータ駆動部34と商用電源駆動部35とを備えている。制御部30は、インバータ駆動部34に設けられている異常検知部が異常を検知した場合にはインバータ駆動部34の故障状態を判定して、インバータ駆動部34に故障が生じたと判定した場合には、単相誘導電動機27の駆動回路をインバータ駆動部34から商用電源駆動部35へと切り替える。このとき、制御部30は、単相誘導電動機27を商用電源Vacで始動させるための始動回路38も同時に切り替えて、単相誘導電動機27の商用電源Vacによる始動を可能にする。
【選択図】図1
Description
本発明は、インバータにより駆動される単相誘導電動機を備えた冷蔵庫に関する。
従来、電動機をインバータで駆動する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなインバータ駆動による電動機は、運転時の効率が高いことから、空調装置に限らず冷蔵庫や洗濯機などの省電力化が求められている家電製品にも用いられている。例えば、冷蔵庫では、食品を貯蔵する貯蔵室を冷却するための冷却機構を備えており、この冷却機構を構成する圧縮機に設けられている単相誘導電動機をインバータにより駆動している。
特開2005−180748号公報
しかしながら、従来の冷蔵庫では、単相誘導電動機を駆動する回路が故障した場合には、冷却機構の運転つまり貯蔵室の冷却を維持することが困難になるという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、インバータが故障した場合でも冷却を継続することが可能な冷蔵庫を提供することにある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、インバータが故障した場合でも冷却を継続することが可能な冷蔵庫を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の冷蔵庫は、食品を貯蔵する貯蔵室を冷却するための冷却機構を備えた冷蔵庫であって、前記冷却機構を構成する圧縮機に設けられている単相誘導電動機と、前記単相誘導電動機を駆動するインバータと、前記インバータによる前記単相誘導電動機の駆動と、交流電源による前記単相誘導電動機の駆動とを切り替える切替手段と、前記インバータの異常を検知する異常検知手段と、前記インバータにより前記単相誘導電動機を駆動するとともに、前記異常検知手段により前記インバータの異常が検知された場合に、前記インバータの故障状態を判定して前記単相誘導電動機を停止させてから所定の期間が経過した後、前記切替手段により前記単相誘導電動機を前記交流電源による駆動に切り替えて前記単相誘導電動機を運転する故障処置を実行する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、制御手段は、インバータの異常が検知された場合には、インバータの故障状態を判定して単相誘導電動機を停止させ、所定の期間が経過した後に単相誘導電動機を交流電源による駆動に切り替える。したがって、インバータが故障した場合であっても、単相誘導電動機を駆動、つまり貯蔵室の冷却を継続することができる。
以下、本発明の複数の実施形態による冷蔵庫を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による冷蔵庫について図1から図7を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による冷蔵庫について図1から図7を参照して説明する。
冷蔵庫1は、図2の外観斜視図に示すように、本体2の上から順に貯蔵室としての冷蔵室3、左右に並べて製氷室4と切替室5、野菜室6および冷凍室7を備えている。各貯蔵室は、それぞれ扉8、9、10、11、12によって開閉される。各扉8、9、10、11、12には、周知のマグネットガスケットからなるパッキンが設けられ、各貯蔵室からの冷気の漏れを防止している。また、冷蔵室3の扉8には、操作パネル13が設けられている。操作パネル13は、各貯蔵室の温度などを表示する表示器と、各種操作を入力するためのスイッチとを有している。冷蔵庫1の使用者は、この操作パネル13から、例えば各貯蔵室の温度や切替室5の室種などの設定を入力する。
図3は、冷蔵庫1の概略的な構成を示す縦断断面図である。冷蔵室3の後方には、冷蔵用冷却器室14が設けられている。冷蔵用冷却器室14には、冷蔵用蒸発器15が収容されている。冷蔵室3に供給される空気は、冷蔵用冷却器室14内において冷蔵用蒸発器15と熱交換することにより冷却される。冷蔵用蒸発器15により冷却された空気が冷蔵室3や冷蔵用冷却器室14などで形成される循環経路16を循環することにより、各貯蔵室は冷却される。具体的には、空気は、循環経路16に設けられている冷蔵用循環ファン17が駆動されると、冷蔵用冷却器室14から冷蔵室3の背面パネル18に設けられている冷気吹出口19から冷蔵室3に送られ、図示しない冷気吸入口を通り再び冷蔵用冷却器室14に戻される。なお、野菜室6も図示しないダクトにより冷蔵用蒸発器15で冷却された空気によって冷却される。
野菜室6の後方には、冷凍用冷却器室20が設けられている。冷凍用冷却器室20には、冷凍用蒸発器21および冷凍用循環ファン22が収容されている。冷凍用冷却器室20内で冷凍用蒸発器21と熱交換することにより冷却された空気は、冷凍用循環ファン22により、冷凍用冷却器室20から製氷室4や冷凍室7などに送られ、再び冷凍用冷却器室20に戻される。また、切替室5の室種が「冷凍」または「チルド」に設定されている場合には、切替室5も冷凍用冷却器室20で冷却された空気により冷却される。
冷凍室7の後方には、機械室23が設けられている。機械室23には、圧縮機24、凝縮器25、および三方弁26などが収容されている。本実施形態における圧縮機24は、後述するように単相誘導電動機27とレシプロ式の圧縮部28とが一体に構成されたいわゆる全密閉型圧縮機である。圧縮機24は、凝縮器25、冷蔵用蒸発器15および冷凍用蒸発器21とともに、庫内を循環する空気を冷却する周知の冷却機構(冷凍サイクル)を構成している。三方弁26は、凝縮器25で凝縮された冷媒を冷蔵用蒸発器15および冷凍用蒸発器21のうちの一方あるいは双方への供給を切り換え可能に設けられている。このような冷凍サイクルで冷却された空気が冷蔵庫1の内部を循環することにより、各貯蔵室に収容された食品は、冷蔵あるいは冷凍保存される。なお、圧縮部28はスクロール式など他の方式を用いてもよく、圧縮機24も半密閉型など他の方式であってもよい。
図1は、冷蔵庫1の主な構成要素の電気的な接続を示すブロック図である。制御部30は、図示しないCPU、ROMおよびRAMなどを有するマイクロコンピュータなどで構成されており、予めROMなどに記憶されているプログラムに従って冷蔵庫1の作動を制御する。制御部30には、操作パネル13、冷蔵室3の温度を検出する冷蔵室温度センサ31、冷凍室7の温度を検出する冷凍室温度センサ32、および電源部33などが接続されている。制御部30は、操作パネル13から入力された操作信号に基づいて温度設定、運転態様の設置または切替室5の室種を変更したり、あるいは検出した冷蔵室3または冷凍室7の温度などを操作パネル13へ表示したりする。冷蔵室温度センサ31および冷凍室温度センサ32は、例えばサーミスタなどの検温素子を有しており、検出した温度に応じた電気信号を制御部30へ出力する。電源部33は、商用電源(交流電源)Vacから入力された交流電圧を直流電圧に変換し、制御部30のCPUなどへ供給する。また、制御部30は、冷凍サイクルの駆動に併せて冷蔵用循環ファン17および冷凍用循環ファン22を駆動する。
制御部30には、インバータ駆動部34、商用電源駆動部35、駆動切替部36が接続されている。インバータ駆動部34は、単相誘導電動機27をインバータ駆動するための回路である。単相誘導電動機27は、周知の通りインバータにより駆動することによりその回転数が可変となる。そのため、インバータ駆動部34により単相誘導電動機27を駆動することは、単に単相誘導電動機27の効率を向上させるだけでなく、各貯蔵室の温度に応じて必要な回転速度で運転することが可能となるなど、冷蔵庫1の省電力化にも大きく寄与する。商用電源駆動部35は、単相誘導電動機27を商用電源Vacで駆動するための回路である。商用電源駆動部35は、通電切替部37および始動回路38を有している。駆動切替部36は、単相誘導電動機27を駆動するとき、インバータ駆動部34側から供給される電源と、商用電源駆動部35側から供給される電源とを切り替えている。なお、以降の明細書においては、商用電源駆動部35側から供給される電源(交流出力)により単相誘導電動機27を駆動することを、単に「商用電源Vacによる駆動」と称する。
ここで、上述したインバータ駆動部34および商用電源駆動部35の詳細について説明する。これらの駆動回路により駆動される単相誘導電動機27は、図4に示すように、主巻線27mおよび補助巻線27aを有している。これら主巻線27mおよび補助巻線27aは、共通端子Cにおいて互いに接続されている。また、単相誘導電動機27は、主巻線27mの共通端子Cとは反対の端部に主巻線端子Mを、補助巻線27aの共通端子Cとは反対側の端部に補助巻線端子Aを有している。
次に、インバータ駆動部34の具体的な構成について図5を参照して説明する。インバータ駆動部34は、全波整流回路41、インバータ回路42、電流検出部43、信号変換部44およびインバータ制御部45から構成されている。全波整流回路41は、ブリッジ接続された4個のダイオード51および複数の平滑コンデンサ52を有し、商用電源Vacを全波整流する。したがって、商用電源Vacが100Vの交流電圧の場合、この全波整流回路41によりピーク間電圧に相当する約140Vの直流電圧を生成し、インバータ回路42へ供給する。
インバータ回路42は、複数例えば6個のスイッチング素子53a、53b、53c、53d、53e、53fを有している。本実施形態では、スイッチング素子53a〜53fにはMOSFETを用いている。インバータ回路42は、これらのスイッチング素子53a〜53fを2個ずつにしてブリッジ接続されたいわゆる3アーム構成の回路である。各スイッチング素子53a〜53fは、オン/オフを繰り返すことにより単相誘導電動機27の共通端子Cに印加される交流出力Vic、補助巻線端子Aに印加される交流出力Via、および主巻線端子Mに印加される交流出力Vimを生成する。なお、スイッチング素子53a〜53fには、例えばバイポーラトランジスタやIGBTなどを用いてもよい。
電流検出手段としての電流検出部43は、複数例えば3個の電流検出素子54a〜54cから構成されている。電流検出素子54a〜54cは、インバータ回路42の各アームの電流を検出するいわゆるシャント抵抗として設けられている。インバータ回路42の各アームに流れる電流を検出する電流検出部43は、各電流検出素子54a〜54cの両端に生じる電位差を検出することで、単相誘導電動機27の共通端子Cに流れる電流、補助巻線27aに流れる電流、および主巻線27mに流れる電流をそれぞれ個別に検出可能となっている。
信号変換部44は、各電流検出素子54a〜54cの両端に生じる電位差をインバータ制御部45に出力する。信号変換部44は、例えばOPアンプ(図示せず)などを有するアナログ回路で構成されており、各電流検出素子54a〜54cの両端に生じる電位差を増幅あるいは変換してインバータ制御部45へ出力する。
インバータ制御部45は、制御部30からの指令信号に基づいてインバータ駆動部34の各スイッチング素子53a〜53fを制御する。制御部30は、冷蔵室温度センサ31や冷凍室温度センサ32などから入力された信号に基づいて、各貯蔵室を冷却するために冷凍サイクルを運転する。このとき、制御部30は、単相誘導電動機27の回転数などを算出し、単相誘導電動機27を所望の回転数で駆動するようにインバータ制御部45へ指令信号を出力する。このとき、インバータ制御部45は、制御部30から入力された指令信号に基づいて、インバータ回路42を構成する各スイッチング素子53a〜53fに対してPWM制御信号を出力する。このPWM制御信号に基づいて、各スイッチング素子53a〜53fは上述のようにオン/オフを繰り返す。
図6は、商用電源駆動部35の要部の概略を示す概略図である。商用電源駆動部35は、通電切替部37および始動回路38から構成されている。通電切替部37は、例えば双極単投(DPST)リレーで構成されており、始動回路38および単相誘導電動機27への商用電源Vacを供給する。通電切替部37は、制御部30からオン信号が入力されるとオン(導通状態)する。一方、通電切替部37は、単相誘導電動機27がインバータ駆動部34により駆動されている場合には、オフ(非導通状態)する。
始動回路38は、単相誘導電動機27を商用電源Vacで駆動するための回路で、進相用コンデンサ55およびPTCサーミスタ56から構成されている。始動回路38の進相用コンデンサ55は、補助巻線端子Aに印加される交流出力Vsaの電流の位相を主巻線端子Mに印加される交流出力Vsmの電流の位相に対して90°進相させ、単相誘導電動機27に始動トルクを与える。PTCサーミスタ56は、通電による自身の温度上昇にともなって抵抗値が上昇する特性を有している。そのため、PTCサーミスタ56は、単相誘導電動機27が始動してからある程度の時間が経過すると、自己の発熱により抵抗値が上昇して補助巻線27aに流れる電流を制限する。
図4は、駆動切替部36の電気的構成図である。駆動切替部36には、インバータ駆動部34および商用電源駆動部35が接続されている。駆動切替部36は、例えば3回路の単極双投(SPDT)リレーで構成されており、単相誘導電動機27に供給する交流電源を、インバータ駆動部34からの交流出力Vim、Via、Vic、あるいは商用電源駆動部35からの交流出力Vsm、Vsa、Vscのいずれか一方に切り替える。駆動切替部36は、通常状態ではインバータ駆動部34側の接点に接続されており、制御部30からオン信号が入力されると商用電源駆動部35側の接点に切り替わる。このオン信号は、通電切替部37に入力されるオン信号と共通である。このように商用電源Vacで単相誘導電動機27を始動するための始動回路38ごと切り替えることにより、インバータ駆動用の単相誘導電動機27を商用電源Vacで駆動することが可能に構成されている。
次に、以上説明した構成を備えた冷蔵庫1の作用および効果について説明する。
インバータ制御部45は、信号変換部44から出力された信号に基づいてインバータ回路42、信号変換部44などの異常を検知する。インバータ制御部45は、例えば、単相誘導電動機27の共通端子Cに流れる電流を検出し、検出した電流が上限値よりも大きい場合に単相誘導電動機27の異常を検知する。あるいは、インバータ制御部45は、単相誘導電動機27が始動してから所定の待機期間が経過した後に、補助巻線27aを流れる電流が主巻線27mを流れる電流よりも大きい場合に、異常を検知する。ここで、待機期間とは、単相誘導電動機27の始動から例えば5分間などの一定時間が経過したとき、あるいは図示しない回転センサなどにより単相誘導電動機27の回転数が所定の回転数になったときなど、単相誘導電動機27が始動してから電流を検出するまで待機する期間を意味している。
インバータ制御部45は、信号変換部44から出力された信号に基づいてインバータ回路42、信号変換部44などの異常を検知する。インバータ制御部45は、例えば、単相誘導電動機27の共通端子Cに流れる電流を検出し、検出した電流が上限値よりも大きい場合に単相誘導電動機27の異常を検知する。あるいは、インバータ制御部45は、単相誘導電動機27が始動してから所定の待機期間が経過した後に、補助巻線27aを流れる電流が主巻線27mを流れる電流よりも大きい場合に、異常を検知する。ここで、待機期間とは、単相誘導電動機27の始動から例えば5分間などの一定時間が経過したとき、あるいは図示しない回転センサなどにより単相誘導電動機27の回転数が所定の回転数になったときなど、単相誘導電動機27が始動してから電流を検出するまで待機する期間を意味している。
また、制御部30がインバータの異常を検知してもよい。例えば、制御部30は、インバータ制御部45に制御情報などを送信したときにインバータ制御部45からの応答がない場合、つまり通信が不可能となった場合にインバータ駆動部34に異常が発生したと判定する。インバータ制御部45は、異常が検知された場合には、制御部30に異常を検知したことを報知する。電流検出部43、信号変換部44およびインバータ制御部45は、インバータ駆動部34の異常を検知する異常検知部46を構成している。また、制御部30は、インバータ回路42に流れる電流に基づいて異常を検知する他に、例えばインバータ駆動部34の温度、あるいは単相誘導電動機27の回転数と流れる電流との関係などから、インバータ駆動部34だけでなく、単相誘導電動機27の異常を検知するようにしてもよい。
インバータ駆動部34のインバータ制御部45から異常を検知した信号が入力されると、制御部30は、これによってインバータ駆動部34の故障状態を判定し、故障と判定すると単相誘導電動機27の駆動をインバータ駆動部34から商用電源駆動部35へと切り替える。以下、制御部30によるインバータ駆動部34の故障判定および駆動回路の切り替えの作動について、図7に基づいて説明する。
図7は、制御部30の作動を示すフローチャートである。制御部30は、各貯蔵室の温度(以下、庫内温度という)を検出し、庫内温度が所定の温度(以下、オン温度という)より高いかを判定する(S101)。ここで、オン温度とは、庫内温度が上昇したときに、各貯蔵室を冷却するために単相誘導電動機27の運転、すなわち冷凍サイクルの運転を開始するときの温度である。このオン温度は、各貯蔵室に設定された目標温度に応じて予め定められており、制御部30のROMなどに記憶されている。制御部30は、庫内温度がオン温度以下である場合には(S101:NO)、庫内温度がオン温度に到達するまで待機する。
一方、制御部30は、庫内温度がオン温度より高いと判定すると(S101:YES)、故障フラグがセットされているかを判定する(S102)。ここで、故障フラグとは、異常検知部46がインバータ駆動部34の異常を検知し、制御部30がその異常をインバータ駆動部34の故障と判定した場合にセットされるフラグである。制御部30は、故障フラグがセットされていない場合には(S102:NO)、単相誘導電動機27をインバータ駆動部34で駆動する(S103)。制御部30は、単相誘導電動機27の駆動を開始すると、インバータ駆動部34の異常が検知されたかを判定する(S104)。制御部30は、インバータ駆動部34の異常が検知されていない場合には(S104:NO)、庫内温度がオフ温度より小さいかを判定する(S105)。ここで、オフ温度とは、各貯蔵室が冷却されて庫内温度が低下したことにより、単相誘導電動機27の運転を停止してもよいとする温度であり、予め定められている。制御部30は、庫内温度がオフ温度より高い場合には(S105:NO)、S104へ移行して各貯蔵室の冷却を継続する。一方、制御部30は、庫内温度がオフ温度より低いと判定すると(S105:YES)、単相誘導電動機27の運転を停止し(S106)、S101へ移行する。
このように、通常の状態、つまりインバータ駆動部34の異常が検知されていない場合においては、制御部30は、庫内温度に応じて単相誘導電動機27の駆動および停止を繰り返して庫内温度を目標の温度に維持する。
これに対して、インバータ駆動部34の異常を検知した場合、あるいはインバータ制御部45との通信が不可能になった場合には(S104:YES)、制御部30は、インバータ駆動部34の故障と判定して故障フラグをセットする(S107)。制御部30は、インバータ駆動部34の故障状態を判定すると、単相誘導電動機27の駆動を所定の期間停止する制御を行う(S106)。
これに対して、インバータ駆動部34の異常を検知した場合、あるいはインバータ制御部45との通信が不可能になった場合には(S104:YES)、制御部30は、インバータ駆動部34の故障と判定して故障フラグをセットする(S107)。制御部30は、インバータ駆動部34の故障状態を判定すると、単相誘導電動機27の駆動を所定の期間停止する制御を行う(S106)。
故障フラグがセットされた後庫内温度が上昇して単相誘導電動機27を駆動する場合には、制御部30は、既に故障フラグがセットされていることから(S102:YES)、単相誘導電動機27を商用電源Vacで駆動する(S108)。具体的には、制御部30は、通電切替部37および駆動切替部36にオン信号を出力して、単相誘導電動機27への電源の供給元をインバータ駆動部34から商用電源駆動部35に切り替えることにより、単相誘導電動機27を商用電源Vacにより駆動する。
このように、制御部30は、インバータ駆動部34の故障と判定した場合には、単相誘導電動機27を一旦停止させた後、商用電源Vacによる駆動に切り替えて冷却運転を再開するので、各貯蔵室の冷却を継続することができる。このとき、制御部30は、S106において単相誘導電動機27を停止させてから所定の期間が経過するまでは、次回の単相誘導電動機27の駆動を行わないように制御する。単相誘導電動機27を停止させた直後では、圧縮機24の吸入側と吐出側との間の圧力差が大きいため、圧縮機24の損傷などを招くおそれがあるからである。そのため、制御部30は、S106で単相誘導電動機27を停止させた場合には、上記の目的で圧縮機24運転を再開させる所定の期間として、予め設定した一定時間、あるいは図示しない圧力センサなどで吸入側と吐出側との圧力を測定して圧力差が無くなったことを検知するまでを、単相誘導電動機27の再駆動を制限する期間としている。
以上説明した第1実施形態によれば、次のような効果が得られる。
制御部30により、インバータ駆動部34に故障が生じたと判定した場合、単相誘導電動機27の駆動を停止し、所定の期間が経過した後に単相誘導電動機27の駆動を商用電源Vacに切り替えるようにした。これにより、インバータ駆動部34の故障に関わらず、単相誘導電動機27の駆動、すなわち冷凍サイクルの運転を継続することができ、各貯蔵室の冷却を継続することができる。
制御部30により、インバータ駆動部34に故障が生じたと判定した場合、単相誘導電動機27の駆動を停止し、所定の期間が経過した後に単相誘導電動機27の駆動を商用電源Vacに切り替えるようにした。これにより、インバータ駆動部34の故障に関わらず、単相誘導電動機27の駆動、すなわち冷凍サイクルの運転を継続することができ、各貯蔵室の冷却を継続することができる。
また、制御部30により、単相誘導電動機27の停止制御時に、所定の期間が経過するまで待ってから次の起動を行うようにした。これにより、圧縮機24の吸入側と吐出側との圧力差による圧縮機24の損傷などを防ぐことができる。
信号変換部44を、シャント抵抗などの電流検出素子54で構成したので、安価かつ簡単な回路によってインバータ回路42の異常を検出することができる。
信号変換部44を、シャント抵抗などの電流検出素子54で構成したので、安価かつ簡単な回路によってインバータ回路42の異常を検出することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による冷蔵庫1について図8を参照して説明する。第2実施形態では、インバータ駆動部34の異常が複数回検知された場合にインバータ駆動部34の故障状態を判定する点において第1実施形態と異なっている。なお、第2実施形態による冷蔵庫の構成は、第1実施形態による冷蔵庫1の構成と同一である。
本発明の第2実施形態による冷蔵庫1について図8を参照して説明する。第2実施形態では、インバータ駆動部34の異常が複数回検知された場合にインバータ駆動部34の故障状態を判定する点において第1実施形態と異なっている。なお、第2実施形態による冷蔵庫の構成は、第1実施形態による冷蔵庫1の構成と同一である。
図8は、制御部30によるインバータ駆動部34の故障判定および駆動回路の切り替えの作動を示す図である。制御部30は、第1実施形態と同様に、通常時、つまりインバータ駆動部34に異常が検知されていない場合には、庫内温度に応じてインバータ駆動部34により単相誘導電動機27を駆動する(S201〜S206)。また、制御部30は、単相誘導電動機27を起動するときに故障フラグが既にセットされている場合には(S202:YES)、第1実施形態と同様に、単相誘導電動機27を商用電源Vacによる駆動に切り替え(S207)、庫内温度がオフ温度より低くなるまで各貯蔵室の冷却を継続する(S208)。
さて、第2実施形態においては、単相誘導電動機27の駆動中にインバータ駆動部34に異常が生じた場合には(S204:YES)、制御部30は、異常カウントをインクリメント(+1)する(S209)。ここで、異常カウントとは、インバータ駆動部34の異常が検知された回数(検知回数)を示すカウンタである。異常カウンタのカウントデータは、制御部30のRAMなどに記憶されている。インバータ駆動部34の異常が検知された場合には、電流検出部43あるいは信号変換部44などにノイズが混入したことによる誤検知のおそれがある。そのため、第2実施形態では、制御部30は、異常が検知された回数を記憶し、複数回例えば4回の異常が検知された場合に(S210:YES)、インバータ駆動部34の故障と判定して故障フラグをセットする(S211)。制御部30は、インバータ駆動部34の故障と判定すると、単相誘導電動機27を停止させる(S206)。
ところで、インバータ駆動部34の異常を検知する検知回数は、4回ではなく任意に設定してもよい。ただし、制御部30は、異常カウントが4未満のときであっても(S210:NO)、一旦単相誘導電動機27を停止させ(S206)、所定の期間が経過した後に、再度単相誘導電動機27の起動を繰り返しているので、単相誘導電動機27の再運転までには、試行回数分の時間がかかる。そのため、インバータ駆動部34の異常を検知する精度を高めたい場合には検知回数を大きく設定し、庫内温度の上昇を防ぎたい場合には検知回数を数回程度に小さく設定するとよい。
以上説明したように、第2実施形態の冷蔵庫でもインバータ駆動部34の故障と判定された場合には単相誘導電動機27を商用電源Vacによる駆動に切り替えるため、各貯蔵室の冷却を継続することができるなど、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
特に、第2実施形態では、制御部30は、インバータ駆動部34の異常を複数回の検知した場合にインバータ駆動部34の故障と判断して、単相誘導電動機27を商用電源Vacによる駆動に切り替える。したがって、誤検知による無用な駆動回路の切り替えを防ぐことができる。
特に、第2実施形態では、制御部30は、インバータ駆動部34の異常を複数回の検知した場合にインバータ駆動部34の故障と判断して、単相誘導電動機27を商用電源Vacによる駆動に切り替える。したがって、誤検知による無用な駆動回路の切り替えを防ぐことができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による冷蔵庫について図9を参照して説明する。第3実施形態では、インバータ駆動部34の故障状態を判定して単相誘導電動機27を商用電源Vacによる駆動に切り替えた後、インバータ駆動部34による駆動を試行する点において第1実施形態と異なっている。なお、第3実施形態による冷蔵庫の構成は、第1実施形態による冷蔵庫1の構成と同一である。
本発明の第3実施形態による冷蔵庫について図9を参照して説明する。第3実施形態では、インバータ駆動部34の故障状態を判定して単相誘導電動機27を商用電源Vacによる駆動に切り替えた後、インバータ駆動部34による駆動を試行する点において第1実施形態と異なっている。なお、第3実施形態による冷蔵庫の構成は、第1実施形態による冷蔵庫1の構成と同一である。
図9は、制御部30によるインバータ駆動部34の故障判定および駆動回路の切り替えの作動を示す図である。制御部30は、第1実施形態と同様に、通常時、つまりインバータ駆動部34に異常が検知されていない場合には、庫内温度に応じてインバータ駆動部34により単相誘導電動機27を駆動する(S301〜S306)。また、制御部30は、単相伝導誘導機の駆動中にインバータ駆動部34の異常が検知された場合には(S304:YES)、インバータ駆動部34に故障が生じたと判定し故障フラグをセットする(S307)。また、制御部30は、単相誘導電動機27を起動するときに故障フラグが既にセットされている場合には(S302:YES)、単相誘導電動機27を商用電源Vacによる駆動に切り替えて(S308)、庫内温度がオフ温度未満になるまで各貯蔵室の冷却を継続する(S309)。
上記制御状態において、第3実施形態では、庫内温度がオフ温度より低くなったときに(S309:YES)、制御部30は、故障フラグをクリアする(S312)。故障フラグは、上述の通り単相誘導電動機27の起動時にインバータ駆動部34と商用電源駆動部35とのいずれで駆動するかを切り替えるためのフラグである。そのため、S312において故障フラグをクリアすることで、次に単相誘導電動機27を起動するときには故障フラグがセットされていない状態とし(S302:NO)、制御部30により単相誘導電動機27のインバータ駆動部34による駆動を試行する(S303)。
このように、第3実施形態では、制御部30は、インバータ駆動部34の故障と判断して単相誘導電動機27の駆動が商用電源Vac側に切り替えられた後に、再度インバータ駆動部34による駆動を試行する。例えば、制御部30がインバータ駆動部34の故障を誤判定した場合、実際にはインバータ駆動部34により単相伝導誘導機を駆動できるにも関わらず、商用電源Vacによる駆動に切り替わってしまうおそれがある。そのため、制御部30は、一旦商用電源Vacによる駆動に切り替えた場合でも、再度インバータ駆動部34による駆動を試行する。つまり、制御部30は、一旦商用電源駆動部35による駆動に切り替えた後にも、インバータ駆動部34による駆動が可能かどうか確認し、インバータ駆動部34による駆動が可能であれば、インバータ駆動部34により単相誘導電動機27を低消費電力で運転するように構成されている。
以上説明したように、第3実施形態の冷蔵庫でもインバータ駆動部34の故障と判定された場合には単相誘導電動機27を商用電源Vacによる駆動に切り替えるため、各貯蔵室の冷却を継続することができるなど、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
特に、第3実施形態では、制御部30により、インバータ駆動部34に故障が発生したと判断して単相誘導電動機27を一旦商用電源Vacによる駆動に切り替えた後に、再度インバータ駆動部34による駆動を試行する。これにより、インバータ駆動部34の異常を誤検知した場合でも、再びインバータ駆動部34による単相誘導電動機27の駆動が可能となった場合には、単相誘導電動機27を省電力で運転することができる。
特に、第3実施形態では、制御部30により、インバータ駆動部34に故障が発生したと判断して単相誘導電動機27を一旦商用電源Vacによる駆動に切り替えた後に、再度インバータ駆動部34による駆動を試行する。これにより、インバータ駆動部34の異常を誤検知した場合でも、再びインバータ駆動部34による単相誘導電動機27の駆動が可能となった場合には、単相誘導電動機27を省電力で運転することができる。
なお、制御部30は、S307において、第2実施形態と同様にインバータ駆動部34の異常が複数回検知されたときに故障と判定してもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による冷蔵庫1について図5および図10を参照して説明する。第4実施形態では、単相誘導電動機27の停止中においてもインバータ駆動部34の故障状態を判定し、インバータ駆動部34に故障が生じたと判定した場合には単相誘導電動機27を商用電源駆動部35による駆動に切り替える点において第1実施形態と異なっている。なお、第4実施形態による冷蔵庫の構成は、第1実施形態による冷蔵庫1の構成と同一である。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による冷蔵庫1について図5および図10を参照して説明する。第4実施形態では、単相誘導電動機27の停止中においてもインバータ駆動部34の故障状態を判定し、インバータ駆動部34に故障が生じたと判定した場合には単相誘導電動機27を商用電源駆動部35による駆動に切り替える点において第1実施形態と異なっている。なお、第4実施形態による冷蔵庫の構成は、第1実施形態による冷蔵庫1の構成と同一である。
インバータ駆動部34の電流検出部43は、図5に示すように、単相誘導電動機27に流れる電流を検出する電流検出素子54a、54b、54cを有している。これらの各電流検出素子54a〜54cは、単相誘導電動機27が停止している状態においても、単相誘導電動機27に流れる電流を検出することが可能である。第4実施形態では、この各電流検出素子54a〜54cを用いて、単相誘導電動機27の停止中においてもインバータ駆動部34の異常を検知している。つまり、各電流検出素子54a〜54cにより構成されている電流検出部43は、停止中電流検出手段として機能する。
図10は、制御部30によるインバータ駆動部34の故障判定および駆動回路の切り替えの作動を示す図である。第4実施形態では、制御部30は、庫内温度がオン温度になるまで待機しているとき、すなわち単相誘導電動機27の停止中においても、インバータ駆動部34に異常があるかを判定している(S401)。制御部30は、通常時、つまりインバータ駆動部34に異常が検知されていない場合には(S401:NO)、第1実施形態と同様にインバータ駆動部34により単相誘導電動機27を駆動する(S402〜S407)。また、制御部30は、単相誘導電動機27の運転中にインバータ駆動部34に異常が検知された場合には(S405:YES)、その異常が複数回検出されたときに、インバータ駆動部34に故障が生じたと判定し故障フラグをセットする(S407〜S409)。
これに対して、制御部30は、単相誘導電動機27の停止中にインバータ駆動部34に異常が検知されると(S401:YES)、故障フラグをセットする(S413)。単相誘導電動機27の停止中に主巻線27mおよび補助巻線27aに流れる電流は、通常は0A(アンペア)である。そのため、本来電流が流れないはずの単相誘導電動機27の停止中に電流が検出されたとすると、電流検出部43、インバータ回路42あるいは信号変換部44などにおいて回路に損傷が発生したことによる電流が流れていると考えられる。そのため、制御部30は、単相誘導電動機27の停止中にインバータ駆動部34の異常を検知した場合には、故障フラグをセットする。これにより、制御部30は、故障フラグがセットされていることから(S403:YES)、単相誘導電動機27を起動するときに予め商用電源Vacによる駆動に切り替え(S411)、庫内温度がオフ温度未満になるまで各貯蔵室の冷却を継続する(S412)。このとき、第3実施形態のように、故障フラグをクリアして(S413)、次に単相誘導電動機27を駆動するときにインバータ駆動部34による駆動を試行するようにしてもよい。これにより、インバータ駆動部34の異常の原因が取り除かれた場合には、インバータ駆動部34による省電力運転が可能となる。
以上説明したように、第4実施形態の冷蔵庫でもインバータ駆動部34の故障と判定された場合には単相誘導電動機27を商用電源Vacによる駆動に切り替えるため、各貯蔵室の冷却を継続することができるなど、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
特に、第4実施形態では、単相誘導電動機27の停止中にもインバータ駆動部34の異常を判定し、異常が発生した場合には商用電源Vacによる駆動に切り替えている。これにより、単相誘導電動機27を迅速に商用電源Vacによる駆動に切り替えることが可能となる。したがって、庫内温度の過度の上昇を招くことなく、貯蔵室を冷却することができる。
特に、第4実施形態では、単相誘導電動機27の停止中にもインバータ駆動部34の異常を判定し、異常が発生した場合には商用電源Vacによる駆動に切り替えている。これにより、単相誘導電動機27を迅速に商用電源Vacによる駆動に切り替えることが可能となる。したがって、庫内温度の過度の上昇を招くことなく、貯蔵室を冷却することができる。
本発明は、以上説明した上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば以下のように変形または拡張することができる。
第2実施形態において、異常カウンタの値が所定値以上、つまり異常検知回数の累積値が所定値以上となった場合に故障と判定したが、インバータ駆動部34の異常を連続して所定値以上検知した場合に故障と判定する構成としてもよい。また、一旦商用電源Vacによる駆動に切り替えた後に再度インバータ駆動部34による単相誘導電動機27の駆動を試行する第3実施形態の作動と組み合わせてもよい。
第3実施形態において、インバータ駆動部34による駆動の試行を所定の回数以上繰り返した場合、以降は試行をすることなく単相誘導電動機27を商用電源Vacにより駆動する構成としてもよい。
第4実施形態において、S407〜S410において第1実施形態と同様にインバータ駆動部34の異常が1回検知されたときに故障と判定してもよい。また、S413を実行せず、故障フラグをクリアしないようにしてもよい。
第2実施形態において、異常カウンタの値が所定値以上、つまり異常検知回数の累積値が所定値以上となった場合に故障と判定したが、インバータ駆動部34の異常を連続して所定値以上検知した場合に故障と判定する構成としてもよい。また、一旦商用電源Vacによる駆動に切り替えた後に再度インバータ駆動部34による単相誘導電動機27の駆動を試行する第3実施形態の作動と組み合わせてもよい。
第3実施形態において、インバータ駆動部34による駆動の試行を所定の回数以上繰り返した場合、以降は試行をすることなく単相誘導電動機27を商用電源Vacにより駆動する構成としてもよい。
第4実施形態において、S407〜S410において第1実施形態と同様にインバータ駆動部34の異常が1回検知されたときに故障と判定してもよい。また、S413を実行せず、故障フラグをクリアしないようにしてもよい。
制御部30とインバータ制御部45とは、同一のマイクロコンピュータにより実行してもよい。インバータ駆動部34の異常が検知されたとき、操作パネル13などにその旨を表示してもよい。通電切替部37を、機械式のリレーではなくサイリスタなどの半導体スイッチにより構成してもよい。信号変換部44に、マイクロコンピュータなどのデジタル回路を備えていてもよい。各電流検出素子54a〜54cは、シャント抵抗の代わりにカレントトランスなどを用いてもよい。
図面中、1は冷蔵庫、3は冷蔵室(貯蔵室)、4は製氷室(貯蔵室)、5は切替室(貯蔵室)、6は野菜室(貯蔵室)、7は冷凍室(貯蔵室)、24は圧縮機、27は単相誘導電動機、27aは補助巻線、27mは主巻線、30は制御部(制御手段)、34はインバータ駆動部(インバータ)、36は駆動切替部(切替手段)、43は電流検出部(電流検出手段、停止中電流検出手段)、44は信号変換部(電流検出手段、停止中電流検出手段)、45はインバータ制御部、46は異常検知部(異常検知手段)を示す。
Claims (8)
- 食品を貯蔵する貯蔵室を冷却するための冷却機構を備えた冷蔵庫であって、
前記冷却機構を構成する圧縮機に設けられている単相誘導電動機と、
前記単相誘導電動機を駆動するインバータと、
前記インバータによる前記単相誘導電動機の駆動と、交流電源による前記単相誘導電動機の駆動とを切り替える切替手段と、
前記インバータの異常を検知する異常検知手段と、
前記インバータにより前記単相誘導電動機を駆動するとともに、前記異常検知手段により前記インバータの異常が検知された場合に、前記インバータの故障状態を判定して前記単相誘導電動機を停止させてから所定の期間が経過した後、前記切替手段により前記単相誘導電動機を前記交流電源による駆動に切り替えて前記単相誘導電動機を運転する故障処置を実行する制御手段と
を備えることを特徴とする冷蔵庫。 - 前記制御手段は、前記異常検知手段により前記インバータの異常が検知された場合に、前記インバータの異常が検知されてから所定の期間が経過した後前記インバータによる駆動を試行することにより、前記インバータの異常が複数回検知した場合に前記インバータの故障状態を判定することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
- 前記制御手段は、前記インバータの故障状態を判定して前記単相誘導電動機を交流電源による駆動に切り替えた後、前記インバータによる駆動を試行することを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
- 前記異常検知手段は、前記単相誘導電動機に流れる電流を検出する電流検出手段を有し、前記電流検出手段により検出された電流の大きさが予め定めたれた上限値以上の場合に前記インバータの異常を検知することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の冷蔵庫。
- 前記単相誘導電動機は、主巻線と補助巻線とを有し、
前記異常検知手段は、前記主巻線に流れる電流および前記補助巻線に流れる電流を検出する複数の電流検出手段を有し、前記単相誘導電動機が始動してから所定の待機期間が経過した後に前記電流検出手段により検出された前記補助巻線に流れる電流が前記主巻線に流れる電流よりも大きい場合に、前記インバータの異常を検知することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の冷蔵庫。 - 前記制御手段は、前記単相誘導電動機の停止中に前記異常検知手段により前記インバータの異常が検知された場合に、前記インバータの故障と判定して前記切替手段により前記単相誘導電動機を前記交流電源による駆動に切り替えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の冷蔵庫。
- 前記異常検出手段は、前記単相誘導電動機の停止中に前記単相誘導電動機に流れる電流を検出する停止中電流検出手段を有し、前記停止中電流検出手段により検出された電流と予め定められている前記単相誘導電動機の停止時における電流との差が予め定められている規定値以上の場合に、インバータの異常を検知することを特徴とする請求項6記載の冷蔵庫。
- 前記インバータは、前記制御手段と通信可能に接続されているインバータ制御部を有し、
前記制御手段は、前記インバータ制御部との通信が不可能な場合、前記インバータの故障と判定することを特徴とする請求項6記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
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JP2008271009A JP2010101518A (ja) | 2008-10-21 | 2008-10-21 | 冷蔵庫 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102519217A (zh) * | 2011-12-16 | 2012-06-27 | 合肥美菱股份有限公司 | 变频冰箱及其控制方法 |
-
2008
- 2008-10-21 JP JP2008271009A patent/JP2010101518A/ja active Pending
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