JP2010101273A - 排気ガス冷却装置およびその製造方法 - Google Patents

排気ガス冷却装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ハウジング2のシール座面21とEGRクーラコア4の対向部41との間の最適なシールを保証することを課題とする。
【解決手段】 ハウジング2のシール座面21とEGRクーラコア4の対向部41との間に挟み込まれた半加硫ゴム成形体6を本加硫することにより、ハウジング2のシール座面21とEGRクーラコア4の対向部41との間を気密的または液密的(水密的)にシールする加硫ゴムシール8が製造される。これにより、EGRガス流路15と冷却水流路との間が気密的または液密的にシールされる。したがって、ハウジング2のシール座面21とEGRクーラコア4の対向部41との間の最適なシールを保証することができる。つまりハウジング2のシール座面21とEGRクーラコア4の対向部41との間のシール性を向上できるので、EGRモジュールのシール部の信頼性を向上することができる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、排気ガス流路と冷却水流路とが加硫ゴムシールにより気密的に区画されるハウジングにバルブおよびクーラコアを内蔵した排気ガス冷却装置およびその製造方法に関するもので、特に内燃機関の排気通路から吸気通路に還流するガス(EGRガス)を冷却水と熱交換させて冷却するEGRガス冷却装置およびその製造方法に係わる。
[従来の技術]
従来より、例えばディーゼルエンジン等の内燃機関のエミッション低減技術として、内燃機関の排気ガスの一部(以下EGRガスと呼ぶ)を排気通路から吸気通路に還流させるEGRシステム(排気ガス還流装置)が一般的に用いられている。
EGRガスには、燃焼後の不活性ガス(水蒸気、二酸化炭素等)が多く含まれているため、EGRシステムを用いることで、燃焼温度を低下させて、排気ガス中に含まれる有害物質(例えば窒素酸化物:NOx)の発生量を低減できる。
また、EGRシステムは、排気通路から吸気通路にEGRガスを還流させるEGRガス配管パイプの途中に、EGRガス流路を流れるEGRガスの流量(還流量)を制御するEGRガス流量制御弁(EGRV)を備えている。そして、EGRシステムは、EGRガス配管パイプの途中に、水冷式の排気ガス熱交換器(EGRガス熱交換器)を設置している。これにより、排気通路から吸気通路に還流するEGRガスを冷却することで、EGRガスの内燃機関への充填効率を高めて、エミッション低減効果を更に向上できる。
ここで、水冷式の排気ガス熱交換器の一例として、図20に示したように、EGRガス配管パイプ101、EGRクーラケース102およびEGRガス配管パイプ103よりなるケーシングと、内部にEGRガス流路104が形成されたEGRガスチューブ105を複数積層した積層型のEGRクーラコア106とを備えたEGRクーラが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ケーシングには、複数のEGRガスチューブ105内に形成されるEGRガス流路104に連通するEGRガス流路111、112と、隣設する2つのEGRガスチューブ105間に形成される冷却水流路107に連通する冷却水流路113、114とが形成されている。また、EGRクーラケース102には、冷却水導入パイプ108および冷却水導出パイプ109が接続されている。
また、水冷式の排気ガス熱交換器の他の例として、図21および図22に示したように、EGRガス流路104が形成されたEGRガスチューブ105を複数積層した積層型のEGRクーラコア106と、このEGRクーラコア106を収容し、内部を冷却水が流れるEGRクーラケース120を備えたEGRクーラが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
EGRクーラケース120には、EGR入口管121および冷却水の入口管122が接続されている。また、EGRクーラケース120には、EGR出口管123および冷却水の出口管124が接続されている。
ここで、EGRクーラを構成する各部品(EGRクーラケース102、複数のEGRガスチューブ105、EGRクーラケース120等)毎の固定およびシールは、全てろう材で行われている。
また、EGRクーラとEGRVとの締結は、両方のフランジ131、132の間にコーティング等を施した金属板(例えばメタルガスケット等)またはOリングを挟んで、締結ネジ133の締結軸力を用いた締結固定で、EGRクーラとEGRVとの間のシールを保証している。
[従来の技術の不具合]
ところが、従来のEGRシステムにおいては、EGRVとEGRクーラとを別体部品で構成することにより、部品点数や組付工数が多くなるので、コストが上昇するという問題が生じている。また、EGRガス配管パイプを介して、EGRVとEGRクーラとを締結する必要があるので、EGRVとEGRクーラとを一体化したEGRVモジュール全体の体格(特に締結ネジの締結軸力の軸方向寸法)が大型になり、自動車等の車両への搭載スペースが大きくなるという問題が生じている。
そこで、コストの削減および小型化を図るという目的で、EGRVのバルブを開閉自在に収容するEGRバルブハウジング(EGRVのハウジング)の内部に、複数のEGRガスチューブを積層(束に)して構成されたEGRクーラコアを内蔵するようにしたEGRVモジュール(排気ガス冷却装置、EGRガス冷却装置)が考えられている。
ところが、EGRシステムにおいて、EGRVのハウジングの内部にEGRクーラコアを内蔵した事例がなかった。この理由は、EGRVのハウジングの内部に形成される冷却水流路とEGRガス流路との間のシール保証が非常に困難なためである。
仮に、EGRVのハウジングの内部に、複数のEGRガスチューブを束にして挿入し、EGRVのハウジングの内部に冷却水流路とEGRガス流路とを形成した場合、複数のEGRガスチューブは個々でばらつきを持ち、束にすると、シールする部分の形状が複雑になり、寸法がばらついている。このため、冷却水流路とEGRガス流路とのシール保証が困難であるという問題があった。
特開2004−346919号公報 特開2005−273512号公報
本発明の目的は、部品点数および組付工数を削減してコストを低減することのできる排気ガス冷却装置およびその製造方法を提供することにある。また、装置全体の体格を小型化して搭載スペースを縮小化することのできる排気ガス冷却装置およびその製造方法を提供することにある。さらに、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間の最適なシールを保証することのできる排気ガス冷却装置およびその製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、ハウジングに形成される排気ガス流路内に、内燃機関の排気ガスを制御するバルブが開閉自在に設置されている。また、ハウジングのシール座面と配管パイプのシール座面との間に形成されるコア収容空間内に、内燃機関の排気ガスと冷却水とを熱交換させるクーラコアが設置されている。
そして、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間に設置された半加硫ゴム成形体を本加硫することにより、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間を気密的または液密的にシールする加硫ゴムシールが得られる。これにより、排気ガスが流通する排気ガス流路と冷却水が流通する冷却水流路との間が気密的または液密的にシールされる。
したがって、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間の最適なシールを保証することができる。つまりハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間のシール性を向上できるので、排気ガス冷却装置(排気ガス熱交換器一体型の排気ガス制御弁)のシール部の信頼性を向上することができる。
また、バルブを収容するハウジングにクーラコアを内蔵している。つまり、内燃機関の排気ガスを制御するバルブを有する排気ガス制御弁と、内燃機関の排気ガスと冷却水とを熱交換させるクーラコアを有する排気ガス熱交換器とで、1つのハウジングを共用することができる。これにより、バルブケースとクーラケースとを接続する配管パイプ、あるいはバルブケースのフランジとクーラケースのフランジとを締結する締結手段等が不要となる。したがって、部品点数および組付工数を削減できるので、製造コストおよび製品コストを低減することができる。また、装置全体(バルブモジュールまたはクーラモジュール)の体格を小型化できるので、例えば車両等への搭載スペースを縮小化することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ハウジングのシール座面と配管パイプのシール座面との間に形成されるコア収容空間にクーラコアおよび半加硫ゴム成形体を挟み込んだ状態で、ハウジングと配管パイプとを締結する締結手段を備えている。そして、半加硫ゴム成形体は、ハウジングと配管パイプとを仮締めする際に、締結手段の締結軸力を付与される。すると、相手部材(ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面およびクーラコア)の形状に倣うように半加硫ゴム成形体が変形(例えば圧縮変形)するので、相手部材(ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面およびクーラコア)と半加硫ゴム成形体との間の隙間がなくなる。
したがって、仮に相手部材の形状が複雑で、いびつの無切削で各部品間の寸法にバラツキがあっても、半加硫ゴム成形体の内部応力変化はない、または小さい。また、半加硫ゴム成形体を(相手部材に接触させた状態で)本加硫して得られる加硫ゴムシールと相手部材との間に隙間が形成されることはなく、ハウジングにバルブおよびクーラコアを内蔵することができる。
また、半加硫ゴム成形体の内部応力変化が小さい(またはない)ので、加硫ゴムシールの弾性反発力のバラツキを最小限に抑えることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ハウジングのシール座面と配管パイプのシール座面との間に形成されるコア収容空間にクーラコアおよび加硫ゴムシールを挟み込んだ状態で、ハウジングと配管パイプとを締結する締結手段を備えている。そして、加硫ゴムシールは、ハウジングと配管パイプとを本締めする際に、締結手段の締結軸力を付与される。
ここで、半加硫ゴム成形体を相手部材(ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面およびクーラコア)の形状に倣わせて隙間がなくなった状態で、装置全体を加熱、特に半加硫ゴム成形体を加熱して加硫させる。つまり、半加硫ゴム成形体を本加硫して加硫ゴムシールを得た後に、ハウジングと配管パイプとを本締めして締結手段の締結軸力が加硫ゴムシールに付与されると、加硫ゴムシールが圧縮変形(弾性変形)して相手部材に密着する。これにより、加硫ゴムシールに弾性反発力を持たせている。
また、各部品間の寸法等がばらついていても内部応力変化のない半加硫ゴム成形体を本加硫して加硫ゴムシールを得るようにしているので、締結手段の締結軸力を加硫ゴムシールに付与して加硫ゴムシールを押し潰すように圧縮変形させた場合でも、加硫ゴムシールに亀裂等が発生せず、加硫ゴムシールの設計自由度および耐久性を向上することができ、シール性の低下を防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、ハウジングは、配管パイプとの締結面で開口したコア収容空間を有している。このコア収容空間の開口部は、半加硫ゴム成形体およびクーラコアをコア収容空間内に挿入するための挿入口として使用される。これにより、開口部からコア収容空間内に半加硫ゴム成形体およびクーラコアを順番に挿入した後に、スクリュー等の締結手段によりハウジング(の締結面)に配管パイプ(の締結面)が締結される。このとき、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間に挟み込まれた半加硫ゴム成形体に、スクリュー等の締結手段の締結軸力が作用し、半加硫ゴム成形体が変形する。例えば半加硫ゴム成形体が押し潰されて、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面およびクーラコアに隙間なく密着する。なお、半加硫ゴム成形体は押し潰されても、例えば内部応力変化することなく、相手部材の形状に倣い隙間をなくすことができる。
請求項5に記載の発明によれば、半加硫ゴム成形体は、内部にガス通過口が形成されたゴムリングを有している。
請求項6に記載の発明によれば、ゴムリングは、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面およびクーラコアとの間の隙間を埋める。ここで、仮にハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間に挟み込まれた半加硫ゴム成形体に、スクリュー等の締結手段の締結軸力が付与されると、半加硫ゴム成形体のゴムリングが変形する。例えば半加硫ゴム成形体のゴムリングが押し潰されて、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面およびクーラコアに隙間なく密着する。
請求項7に記載の発明によれば、ハウジングまたは配管パイプは、そのシール座面の近傍に、締結手段の締結軸力の軸方向に対して傾斜したテーパ座面を有している。そして、ゴムリングは、ハウジングのテーパ座面または配管パイプのテーパ座面およびクーラコアとの間の隙間を埋める。ここで、仮にハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間に挟み込まれた半加硫ゴム成形体に、スクリュー等の締結手段の締結軸力が付与されると、半加硫ゴム成形体が変形する。例えば半加硫ゴム成形体が押し潰されて、ハウジングのテーパ座面または配管パイプのテーパ座面およびクーラコアに隙間なく密着する。
請求項8に記載の発明によれば、半加硫ゴム成形体は、(例えば1つまたは複数の)ブリッジで区画された複数のガス通過口が形成されたゴムリングを有している。ここで、クーラコアが、仮に複数のチューブを積層してなる積層型のクーラコアで構成されて、複数のチューブの接合部同士をろう材により接合し、且つ隣接する2つのチューブの接合面間をろう材によりシールする構造を採用した場合、例えば押し潰されても内部応力変化が小さい半加硫ゴム成形体のブリッジ(または押し潰されて弾性反発力が大きくなった加硫ゴムシールのブリッジ)が、隣接する2つのEGRガスチューブ5の接合部の接合面間の隙間を効果的(気密的または液密的)にシールすることによって、隣接する2つのチューブの接合面間の最適なシールを保証することができる。つまり複数のチューブのうちの隣接する2つのチューブの接合面間のシール性を向上できるので、排気ガス冷却装置(排気ガス熱交換器一体型の排気ガス制御弁)のシール部の信頼性を向上することができる。
請求項9に記載の発明によれば、半加硫ゴム成形体は、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面との間に、ブリッジで区画された複数のガス通過口が形成された中抜きプレートを有している。
請求項10に記載の発明によれば、クーラコアは、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面との間に、加硫ゴムシールを挟み込む連結パイプを有している。
請求項11に記載の発明によれば、ハウジングは、冷却水が流通する冷却水流路を有している。ここで、仮にハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間に挟み込まれた加硫ゴムシールに、スクリュー等の締結手段の締結軸力が付与されると、加硫ゴムシールが変形する。この加硫ゴムシール自身の変形に伴って発生する弾性反発力によりハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとに加硫ゴムシールが密着するので、排気ガス流路と冷却水流路との間の最適なシールを保証することができる。
請求項12に記載の発明によれば、クーラコアは、内部を排気ガスが流通する複数のチューブを積層して構成されている。
請求項13に記載の発明によれば、複数のチューブのうちの隣接する2つのチューブの接合面間をシールするろう材を備えている。例えば複数のチューブを積層してなる積層型のクーラコアは、炉中で一体ろう付けされて製造される。
請求項14に記載の発明によれば、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間に設置された半加硫ゴム成形体を本加硫することにより、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間を気密的または液密的にシールする加硫ゴムシールを製造する工程を備えている。これにより、請求項1に記載の発明と同様な作用効果を達成することができる。
請求項15に記載の発明によれば、ハウジングのシール座面と配管パイプのシール座面との間にクーラコアおよび半加硫ゴム成形体を挟み込んだ状態で、ハウジングと配管パイプとを締結する締結手段を備えている。そして、締結手段をハウジングまたは配管パイプに螺合させてハウジングと配管パイプとを仮締めする際に、半加硫ゴム成形体に締結手段の締結軸力を付与する工程を備えている。これにより、請求項2に記載の発明と同様な作用効果を達成することができる。
請求項16に記載の発明によれば、ハウジングのシール座面と配管パイプのシール座面との間にクーラコアおよび加硫ゴムシールを挟み込んだ状態で、ハウジングと配管パイプとを締結する締結手段を備えている。そして、締結手段をハウジングまたは配管パイプに螺合させてハウジングと配管パイプとを本締めする際に、加硫ゴムシールに締結手段の締結軸力を付与する工程を備えている。これにより、請求項3に記載の発明と同様な作用効果を達成することができる。
請求項17に記載の発明によれば、ハウジングは、配管パイプとの締結面で開口したコア収容空間を有している。このコア収容空間の開口部は、半加硫ゴム成形体およびクーラコアをコア収容空間内に挿入するための挿入口として使用される。これにより、請求項4に記載の発明と同様な作用効果を達成することができる。
本発明を実施するための最良の形態は、部品点数および組付工数を削減してコストを低減するという目的、また、装置全体の体格を小型化して搭載スペースを縮小化するという目的、さらに、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間の最適なシールを保証するという目的を、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間に設置された半加硫ゴム成形体を本加硫することにより、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間を気密的または液密的にシールする加硫ゴムシールを得ることで実現した。また、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間に設置された半加硫ゴム成形体を本加硫することにより、ハウジングのシール座面または配管パイプのシール座面とクーラコアとの間を気密的または液密的にシールする加硫ゴムシールを製造することで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図10は本発明の実施例1を示したもので、図1はEGRモジュールの全体構成を示した図で、図2はEGRガスの流れおよび冷却水の流れを示した図で、図3ないし図5は複数のチューブを積層したEGRクーラコアを示した図で、図6および図7はEGRクーラコアおよび半加硫ゴム成形体を示した図で、図8は半加硫ゴム成形体を示した図である。
本実施例の内燃機関の排気ガス還流装置(EGRシステム)は、例えばディーゼルエンジン等の内燃機関(以下エンジンと言う)の排気ガスの一部であるEGRガスを排気通路から吸気通路に還流させる排気ガス還流管(EGRガス配管パイプ)と、このEGRガス配管パイプの途中に設置されたEGRモジュールとを備えている。
EGRモジュールは、エンジンの排気ポートから吸気ポートに還流するEGRガスを制御する排気ガス制御弁としてのEGRガス流量制御弁(EGRV)と、EGRガスを冷却水(エンジン冷却水)と熱交換させて冷却する排気ガスクーラとしてのEGRクーラとを結合一体化した排気ガス冷却装置(EGRガス冷却装置)である。
EGRVは、EGRガスの流量を制御する排気ガス流量制御バルブ(EGRガス流量制御バルブ:以下EGRバルブと呼ぶ)1と、このEGRバルブ1を内蔵するバルブハウジング(以下ハウジングと略す)2とによって構成されている。
EGRバルブ1は、シャフト11の軸線方向の一端部に支持固定されている。また、シャフト11の軸線方向の他端部は、EGRバルブ1を開弁作動方向または閉弁作動方向に駆動するアクチュエータ12に駆動連結されている。なお、アクチュエータ12のハウジング内には、EGRバルブ1を閉弁作動方向または開弁作動方向に付勢するスプリング(図示せず)が設置されている。
ハウジング2の内部には、排気ガス流路(EGRガス流路)13のEGRガス流方向の下流側に接続される排気ガス流路(EGRガス流路)14、15が形成されている。また、ハウジング2は、その外周面(図示下方の外壁面)でEGRガス導出ポート16が開口している。このEGRガス導出ポート16は、吸気通路側のEGRガス配管パイプ(あるいはエンジンの吸気管の合流部、特にインテークマニホールドの合流部)に取り付けられる第2結合面を有している。
EGRバルブ1は、EGRクーラと共通のハウジング2のバルブ収容空間内に設置されている。このEGRバルブ1は、そのシャフト11の回転軸線を中心に回転角度が変更されることで、排気ガス流路(EGRガス流路13〜15、EGRガス導出ポート16)の開度を連続的に可変調整し、排気通路から吸気通路に還流されるEGRガスの流量(EGR量)を任意に可変制御する。
EGRバルブ1は、ハウジング2のノズル嵌合部に嵌め込まれた円筒状のノズル(図示せず)の内部に回転自在(開閉自在)に収容されている。また、EGRバルブ1は、シャフト11の回転軸線方向に対して所定の傾斜角度だけ傾いた状態で、シャフト11の回転軸線方向の一端側に保持固定されている。
また、EGRバルブ1の外周端面全周には、バルブ周方向に延びる円環状のシールリング溝(図示せず)が形成されている。このシールリング溝の内部には、ハウジング2のノズル嵌合部に嵌合保持されたノズルの内径面に密着可能なC字形状のシールリング(図示せず)が装着されている。なお、ノズルは、耐熱性および耐腐食性に優れたステンレス鋼等の金属材料によって形成されている。
EGRバルブ1のシャフト11は、耐熱性および耐腐食性に優れたステンレス鋼等の金属材料により形成された円柱形状の回転軸であって、ハウジング2の外部から内部(EGRガス流路15)へとシャフト貫通孔(図示せず)の軸線方向に沿って真っ直ぐに挿入されている。
アクチュエータ12は、EGRガス流路(バルブ収容空間)15のEGRガス導入ポート側に対して軸線方向の反対側のハウジング2の搭載面に搭載されている。このアクチュエータ12には、電力の供給を受けると駆動力を発生する電動モータ(例えばDCモータ等)、およびこの電動モータの駆動力をシャフト11に伝達する動力伝達機構(例えば歯車減速機構等)が内蔵されている。
ここで、アクチュエータ12の動力源である電動モータは、エンジン制御ユニット(ECU)によって通電制御されるように構成されている。
ECUには、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROMやRAM等のメモリ)、入力回路、出力回路等の機能を含んで構成される周知の構造のマイクロコンピュータが設けられている。
また、ECUは、図示しないイグニッションスイッチをオン(IG・ON)すると、メモリ内に格納された制御プログラムに基づいて、EGRVのEGRバルブ1のバルブ開度(回転角度)を電子制御するように構成されている。なお、ECUは、イグニッションスイッチがオフ(IG・OFF)されると、メモリ内に格納された制御プログラムに基づく上記の制御が強制的に終了されるように構成されている。
そして、各種センサからのセンサ信号は、A/D変換器でA/D変換された後に、ECUに内蔵されたマイクロコンピュータに入力されるように構成されている。そして、マイクロコンピュータには、クランク角度センサ、アクセル開度センサ、エアフロメータ、冷却水温度センサ、吸気温度センサおよびEGRガス流量センサ等が接続されている。
EGRガス流量センサは、アクチュエータ12のハウジングの開口部を塞ぐセンサカバー(図示せず)の内部に設けられたセンサ保持部に保持固定されている。このEGRガス流量センサは、EGRバルブ1の回転角度を電気信号に変換し、ECUへどれだけEGRバルブ1が開いているかを出力する。
ここで、本実施例のEGRモジュールは、EGRクーラとEGRVとの共通のハウジング2を備えている。
ハウジング2のEGRガス流方向の上流側には、排気通路側のEGRガス配管パイプ(以下配管パイプと略す)3を締結するためのクーラケース17が設けられている。
なお、ハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とは、スクリュー等の締結手段(締結ボルト:以下締結ネジと呼ぶ)19のネジ軸部をハウジング2のクーラケース17の締結面に形成されたネジ孔に螺合させることで締結されている。また、ハウジング2のEGRガス流方向の下流側端面には、EGRガス配管パイプ(図示せず)がスクリュー等の締結手段(締結ネジ、締結ボルト等)により締結されている。
ここで、ハウジング2のシール座面21と配管パイプ3のシール座面22との間には、EGRクーラコア4および2つの加硫ゴムシール8、9を内蔵するコア収容空間23が形成されている。
本実施例のEGRクーラは、水冷式の排気ガスクーラ(排気ガス熱交換器)であって、EGRVと共通のハウジング2と、このハウジング2のEGRガス流路14、15およびコア収容空間23内にEGRガスを導入する配管パイプ3と、エンジンのウォータージャケットから流入する冷却水とEGRガスとを熱交換させることでEGRガスを冷却するEGRクーラコア(熱交換器本体)4と、ハウジング2のシール座面21とEGRクーラコア4との間を気密的または液密的(水密的)にシールする加硫ゴムシール8と、配管パイプ3のシール座面22とEGRクーラコア4との間を気密的または液密的(水密的)にシールする加硫ゴムシール9と、ハウジング2のシール座面21と配管パイプ3のシール座面22との間にEGRクーラコア4および2つの加硫ゴムシール8、9を挟み込んだ状態で、ハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを締結する締結ネジ19とによって構成されている。
ハウジング2は、例えば高温耐熱性に優れる耐熱性材料(例えば鉄系の鋳物、鋳鉄)または耐熱アルミニウム合金のダイカストまたは耐熱アルミニウム合金系の鋳物により所定の形状に形成されている。このハウジング2は、配管パイプ3のフランジ18に向けて真っ直ぐに延びるスリーブ状のクーラケース17を有している。また、ハウジング2は、EGRガス流路15の周囲を取り囲むように角環状または円環状のシール座面(第1シール座面)21を有している。このシール座面21は、ハウジング2のクーラケース17の内周面と、このクーラケース17の開口断面積よりも小さい流路断面積を持つEGRガス流路15の流路壁面との間に形成される角環状または円環状の段差面の内周寄り、つまりEGRガス流路15のEGRガス導入ポート(開口部)の開口周端縁に形成されている。
なお、ハウジング2には、EGRバルブ1、EGRクーラコア4および2つの加硫ゴムシール8、9が内蔵(挿入)されている。
また、ハウジング2のクーラケース17の先端面である締結面には、締結ネジ19のネジ軸部が締結されている。ここで、クーラケース17の締結面には、配管パイプ3を締結する締結ネジ19のネジ軸部が捩じ込まれる複数のネジ孔が形成されている。
配管パイプ3は、例えば高温耐熱性に優れるステンレス鋼等の金属材料により所定の形状に形成されている。この配管パイプ3は、ハウジング2のクーラケース17の締結面に気密的または液密的(水密的)に結合される角環状または円環状のフランジ18を有している。また、配管パイプ3の内部には、EGRクーラコア4の複数のEGRガスチューブ5の内部に連通するEGRガス流路13が形成されている。また、配管パイプ3は、ハウジング2のシール座面21との間に、EGRクーラコア4および2つの加硫ゴムシール8、9を収容(内蔵)するコア収容空間(締結ネジ19の締結軸力の軸方向に平行な方向の隙間)23を隔てて対向するシール座面(第2シール座面)22を有している。
コア収容空間23は、ハウジング2のクーラケース17の配管パイプ3のフランジ18との締結面で開口している。このコア収容空間23の開口部は、EGRクーラコア4および2つの半加硫ゴム成形体6、7をコア収容空間23内に挿入するための挿入口として使用される。
ここで、ハウジング2のクーラケース17の一方側(冷却水の流れ方向の上流側:図示下側)には、円管状の冷却水導入パイプ31が液密的(水密的)に接続されている。また、ハウジング2のクーラケース17の他方側(冷却水の流れ方向の下流側:図示上側)には、円管状の冷却水導出パイプ32が液密的(水密的)に接続されている。
そして、ハウジング2のクーラケース17、冷却水導入パイプ31および冷却水導出パイプ32には、冷却水流路33、冷却水導入ポート34、冷却水流路(入口側タンク室)35、複数の冷却水流路36、冷却水流路(出口側タンク室)37、冷却水導出ポート38および冷却水流路39が形成されている。
また、冷却水導入ポート34および冷却水導出ポート38は、ハウジング2のクーラケース17の外周面で開口している。
クーラケース17の冷却水導入ポート34には、内部に冷却水流路33が形成された冷却水導入パイプ31がろう付け等により接続されている。また、クーラケース17の冷却水導出ポート38には、内部に冷却水流路39が形成された冷却水導出パイプ32がろう付け等により接続されている。
なお、ハウジング2のクーラケース17の図示下部壁とEGRクーラコア4との間には、冷却水流路35が形成されている。また、ハウジング2のクーラケース17の図示上部壁とEGRクーラコア4との間には、冷却水流路37が形成されている。
そして、冷却水流路35は、冷却水導入ポート34と複数の冷却水流路36とを連通する。また、冷却水流路37は、冷却水導出ポート38と複数の冷却水流路36とを連通する。
なお、ハウジング2のクーラケース17の締結面と配管パイプ3のフランジ18の締結面との間に、冷却水の外部への漏洩を防止するためのパッキン等のシール材を介装しても良い。
本実施例では、配管パイプ3のシール座面22が、フランジ18の締結面よりもクーラコア側に軸線方向に真っ直ぐに突出する角筒状または円筒状の突出部28の先端面に形成されている。ここで、本実施例では、配管パイプ3の突出部28に座金29が組み付けられている。このため、シール座面22は、座金29の表面に設けられる。なお、座金29は設けなくても良い。
なお、突出部28を含む配管パイプ3には、内部をEGRガスが流通するEGRガス流路13が形成されている。
EGRクーラコア4は、ハウジング2のシール座面21と配管パイプ3のシール座面22との間に形成されるコア収容空間23内に設置されている。このEGRクーラコア4は、内部にEGRガスが流通するEGRガスチューブ5を複数積層して構成される積層型のEGRクーラコアである。
EGRクーラコア4を構成する複数のEGRガスチューブ5は、締結ネジ19の締結軸力の軸方向に平行なクーラコア軸線方向の両端に2つの対向部(第1、第2対向部、第1、第2シール部)41、42を有している。
対向部41は、角環状に形成されて、ハウジング2のシール座面21および半加硫ゴム成形体6または加硫ゴムシール8との間に所定の軸方向隙間を隔てて対向して配置されている。また、対向部42は、角環状に形成されて、配管パイプ3のシール座面22および半加硫ゴム成形体7または加硫ゴムシール9との間に所定の軸方向隙間を隔てて対向して配置されている。
複数のEGRガスチューブ5は、内部にEGRガス流路14が形成された断面方形筒状の扁平チューブである。また、EGRガスチューブ5は、耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料(例えばステンレス鋼)よりなる断面がコの字状にプレス成形された2枚の成形プレート(金属板)をその板厚方向にニッケル合金等のろう材43を用いてろう付け接合することにより、扁平な角パイプ状に形成されている。
複数のEGRガスチューブ5は、その幅方向の長軸方向に対して高さ方向の短軸方向に複数積層された積層型のEGRクーラコアを構成している。これらのEGRガスチューブ5は、EGRガス入口側およびEGRガス出口側の方が、中央部と比べて流路断面積が大きくなるように形成されている。なお、各EGRガスチューブ5内に、熱交換性能を高めるためのオフセット型インナーフィンが挿入されていても良い。また、各EGRガスチューブ5には、内部をEGRガスが流通するEGRガス流路14が形成されている。
また、隣接する2つのEGRガスチューブ5のEGRガス入口側およびEGRガス出口側には、ろう材43によりろう付け接合される接合部が設けられている。ろう材43は、複数のEGRガスチューブ5のうちの隣接する2つのEGRガスチューブ5の接合部の接合面間をシールするシール材を兼ねている。
なお、隣接する2つのEGRガスチューブ5の中央部間には、内部を冷却水が流通する冷却水流路36が形成されている。つまり、本実施例のEGRクーラコア4は、複数のEGRガスチューブ5の周囲を巡るように、冷却水が循環する複数の冷却水流路36を有している。
2つの半加硫ゴム成形体6、7および2つの加硫ゴムシール8、9は、未加硫ゴム組成物を加熱して加硫成形(半加硫および本加硫)することで得られる(製造される)。
未加硫ゴム組成物とは、半加硫および本加硫することにより加硫ゴムシール8、9を組成するためのゴム組成物であり、一般的に、ゴム成分、加硫剤、加硫促進剤等により構成され、所望により従来周知の各種添加剤を添加できる。
ゴム成分としては、フッ素ゴム(FPM)、ブチルゴム(IIR)、ニトリルゴム(NBR)、クロロピレンゴム(CR)、クロロスルホン化ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、ポリサルファイトゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム等の各種合成ゴム、天然ゴム(NR)、あるいはこれらのブレンドが挙げられる。
これらのゴム成分は、本加硫して得られる加硫ゴムシール8、9の性質に応じて適宜選択することができる。
加硫ゴムシール8は、ハウジング2のシール座面21とEGRクーラコア4の対向部41との間に設置された半加硫ゴム成形体6をハウジング2の内部で本加硫して得られる第1加硫ゴムシール材である。半加硫ゴム成形体6は、内部にEGRガス通過口51が形成された角環状の半加硫ゴムリング52を有している。
加硫ゴムシール9は、配管パイプ3のシール座面22とEGRクーラコア4の対向部42との間に設置された半加硫ゴム成形体7をハウジング2の内部で本加硫して得られる第2加硫ゴムシール材である。半加硫ゴム成形体7は、内部にEGRガス通過口51が形成された角環状の半加硫ゴムリング52を有している。
2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52は、図9および図10(a)に示したように、断面矩形状または方形状に形成されている。
ここで、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52のシール座面側は、対向部41、42によってシール座面21、22に隙間なく押し付けられてシール座面21、22に密着する密着部を構成する。また、各半加硫ゴムリング52のクーラコア側には、対向部41、42に押し潰される凹み部53が形成されている。なお、各半加硫ゴムリング52のシール座面側またはクーラコア側にリップを設けても良い。
また、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52は、図10(b)に示したように、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のクーラケース17の締結面に形成されたネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを仮締めする際に、締結ネジ19の締結軸力が付与されるように構成されている。
このとき、半加硫ゴム成形体6の半加硫ゴムリング52は、変形して相手部材(ハウジング2のシール座面21およびEGRクーラコア4の対向部41)に押し付けられて、相手部材との間の隙間を埋める。つまり半加硫ゴム成形体6の半加硫ゴムリング52と相手部材との隙間がなくなる。また、半加硫ゴム成形体7の半加硫ゴムリング52は、変形して相手部材(配管パイプ3のシール座面22およびEGRクーラコア4の対向部42)に押し付けられて、相手部材との間の隙間を埋める。つまり半加硫ゴム成形体7の半加硫ゴムリング52と相手部材との隙間がなくなる。
ハウジング2の内部(コア収容空間23)に挿入された状態で半加硫ゴム成形体6を加熱して加硫成形(本加硫)された加硫ゴムシール8は、内部にEGRガス通過口61が形成された加硫ゴムリング62を有している。また、ハウジング2の内部(コア収容空間23)に挿入された状態で半加硫ゴム成形体7を加熱して加硫成形(本加硫)された加硫ゴムシール9は、内部にEGRガス通過口61が形成された2つの加硫ゴムリング62を有している。
2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62は、図1および図10(c)に示したように、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを本締めする際に、締結ネジ19の締結軸力が付与されるように構成されている。
なお、2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62のシール座面側には、対向部41、42によってシール座面21、22に隙間なく押し付けられてシール座面21、22に密着する密着部を構成する。また、各加硫ゴムリング62のクーラコア側には、対向部41、42に押し潰される凹み部63が形成されている。
締結ネジ19は、工具が係合するネジ頭部、およびネジが形成されたネジ軸部を有している。この締結ネジ19のネジ頭部には、配管パイプ3のフランジ18の側壁面(軸力受け面)に接触する座面(軸力付与面)が形成されている。
また、締結ネジ19は、ハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18との仮締め時に、ハウジング2のシール座面21と配管パイプ3のシール座面22との間に、半加硫ゴム成形体6、EGRクーラコア4および半加硫ゴム成形体7を挟み込んだ状態で、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のネジ孔に螺合して、ハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを締結(仮締め、仮締め付け)するスクリュー等の締結手段(仮締め付け手段)を構成する。
また、締結ネジ19は、ハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18との本締め時に、ハウジング2のシール座面21と配管パイプ3のシール座面22との間に、加硫ゴムシール8、EGRクーラコア4および加硫ゴムシール9を挟み込んだ状態で、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを締結固定(本締め、本締め付け)するスクリュー等の締結手段(本締め付け手段)を構成する。
[実施例1の製造方法]
次に、本実施例のEGRモジュール、特にEGRクーラ(排気ガス熱交換器)の製造方法を図1ないし図10に基づいて簡単に説明する。ここで、図9および図10(a)はハウジングへのEGRクーラコアおよび半加硫ゴム成形体の挿入状態を示した図で、図10(b)はセット圧入(仮締め工程)および本加硫状態を示した図で、図10(c)は配管パイプのネジ固定状態(本締め工程)を示した図である。
先ず、複数のEGRガスチューブ5を板厚方向に積層して積層型組み付け品を形成する。そして、図4に示したように、複数のEGRガスチューブ5を束にして結束するためのバンドまたはワイヤー等の結束具49を積層型組み付け品の外周に巻き付ける。
なお、複数のEGRガスチューブ5を構成する成形プレートとして、片面にろう材層(ろう材43)がクラッドされたクラッド合金材を用いても良い。
次に、加熱炉に、複数のEGRガスチューブ5を積層した積層型組み付け品を入れて、ろう材層の融点以上のろう付け温度で積層型組み付け品の一体ろう付けを行う。
これにより、EGRクーラコア(熱交換器本体)4が製造される。
なお、EGRクーラコア4のろう付け後に、結束具49をEGRクーラコア4から取り外しても良い。あるいは結束具49をEGRクーラコア4と一緒に一体ろう付けしても良い。
一方、図9に示したように、ハウジング2および配管パイプ3を所定の形状に形成する。
また、未加硫ゴム組成物から押し出し成形、射出成形等により所定の形状の未加硫ゴム成形体を形成し、その未加硫ゴム成形体を加熱して半加硫する。これにより、断面矩形状または方形状の半加硫ゴムリング52を有する2つの半加硫ゴム成形体6、7が得られる(半加硫工程)。
次に、ハウジング2のコア収容空間23の開口部側から、半加硫ゴム成形体6、複数のEGRガスチューブ5を積層したEGRクーラコア4、半加硫ゴム成形体7の順にハウジング2のコア収容空間23内に挿入する(図10(a)参照)。そして、配管パイプ3のフランジ18に形成されたネジ貫通孔に締結ネジ19のネジ軸部を挿通しておき、更に、配管パイプ3のフランジ18のハウジング側端面より突出した締結ネジ19のネジ軸部の先端を、ハウジング2のクーラケース17のネジ孔に嵌め込んでおく。
次に、図10(b)に示したように、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のクーラケース17の締結面に形成されたネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを仮締めする(仮締め工程)。
この仮締め時に、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52は、相手部材(ハウジング2のシール座面21、配管パイプ3のシール座面22およびEGRクーラコア4の対向部41、42)から締結ネジ19の締結軸力が付与されると、シール座面21、22側に押し潰される。すると、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52は、この変形に伴って相手部材(ハウジング2のシール座面21、配管パイプ3のシール座面22、EGRクーラコア4の対向部41、EGRクーラコア4の対向部42)の形状に倣って相手部材との間の隙間がなくなる。このとき、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52の内部応力変化は極めて小さい(内部応力極小)。
次に、図10(b)に示したように、相手部材との間の隙間がなくなった状態の2つの半加硫ゴム成形体6、7を相手部材に接触させたまま、ハウジング2および配管パイプ3を加熱炉に入れて、2つの半加硫ゴム成形体6、7を加熱して加硫させる。つまり、2つの半加硫ゴム成形体6、7に温度を加えて本加硫することにより、加硫ゴムリング62を有する2つの加硫ゴムシール8、9が製造される(本加硫工程)。
次に、図1および図10(c)に示したように、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のネジ孔に螺合して配管パイプ3をネジ固定状態にする。つまり締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを本締めする(本締め工程)。
この本締め時に、2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62は、相手部材(ハウジング2のシール座面21、配管パイプ3のシール座面22およびEGRクーラコア4の対向部41、42)から締結ネジ19の締結軸力が付与されると、2つの半加硫ゴム成形体6、7の時よりも更にシール座面21、22側に押し潰される。すると、2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62は、それ自身の圧縮変形に伴って発生する弾性反発力によりシール座面21、22と対向部41、42とに気密的または液密的(水密的)に密着して、EGRガス流路13〜15と冷却水流路35〜37との間が効果的にシールされる。
ここで、図10(c)に示した2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62に発生する弾性反発力のシール荷重方向は、締結ネジ19の締結軸力の軸方向に平行な方向の弾性反発力は大きく、締結ネジ19の締結軸力の軸方向に対して直交する垂直方向の弾性反発力は小さい。
以上によりEGRモジュール、特にEGRクーラが製造される。
[実施例1の作用]
次に、本実施例のEGRシステムに組み込まれるEGRモジュールの作用を図1ないし図10に基づいて簡単に説明する。
ECUは、クランク角度に基づいて算出されるエンジン回転速度、アクセル開度、冷却水温度等のエンジンの運転情報(エンジン情報)に対応してアクチュエータ12のハウジングに内蔵された電動モータへの供給電力を制御し、EGRバルブ1の回転角度を調整する。
具体的に、EGRガス流量センサによって検出されるEGRVのバルブ開度(実EGR量)が、エンジン情報に対応して設定される制御目標値(目標EGR量)と略一致するように、電動モータへの供給電力をフィードバック制御する。
ここで、電動モータに電力が供給されると、電動モータのモータシャフトが回転する。これにより、電動モータのモータシャフトの回転に伴ってシャフト11が所定の回転角度だけ回転し、EGRバルブ1がバルブ全閉位置から開弁作動方向に開弁駆動される。
したがって、EGRバルブ1は、制御目標値に相当するバルブ開度に開弁制御される。これにより、エンジンの各気筒毎の燃焼室より流出した排気ガスの一部(例えば500℃以上の高温EGRガス)が、エンジンの排気管内に形成される排気通路から、排気通路側の配管パイプ3内に形成されるEGRガス流路13、EGRクーラコア4を構成する複数のEGRガスチューブ5内に形成される各EGRガス流路14、ハウジング2内に形成されるEGRガス流路15、吸気通路側の配管パイプ内に形成されるEGRガス流路を経由して、エンジンの吸気管内に形成される吸気通路に再循環(還流)される。
また、EGRモジュールのハウジング2の内部に流入する全てのEGRガスが、EGRバルブ1と共にハウジング2に内蔵されるEGRクーラコア4を構成する複数のEGRガスチューブ5内に形成される各EGRガス流路14を経由して吸気通路に還流される。
具体的に、複数のEGRガスチューブ5内に形成される各EGRガス流路14を流通するEGRガスは、複数のEGRガスチューブ5外に形成される複数の冷却水流路36を流通する冷却水と熱交換して冷却される。
これによって、EGRクーラコア4の内部を通過する際に十分に冷却された低温のEGRガス、つまりEGRガス温度が低く、密度の小さいEGRガスが、吸気通路内でエアクリーナから導入される新規吸入空気に混入してエンジンの各気筒毎の燃焼室内に吸い込まれる。
これにより、エンジンの出力を低下させることなく、最高燃焼温度が低下し、排気ガス中に含まれる有害物質(例えば窒素酸化物:NOx)の低減が図られる。また、エンジンの各気筒毎の吸気ポートに還流するEGRガスをEGRクーラコア4で冷却することで、EGRガスのエンジンの燃焼室への充填効率を高めて、エミッション低減効果を更に向上できる。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例のEGRモジュールにおいては、ハウジング2のシール座面21とEGRクーラコア4の対向部41との間に挟み込まれた半加硫ゴム成形体6を本加硫することにより、ハウジング2のシール座面21とEGRクーラコア4の対向部41との間を気密的または液密的(水密的)にシールする加硫ゴムシール8が製造される。これにより、EGRガス流路15と冷却水流路35〜37との間が気密的または液密的(水密的)にシールされる。
したがって、ハウジング2のシール座面21とEGRクーラコア4の対向部41との間の最適なシールを保証することができる。つまりハウジング2のシール座面21とEGRクーラコア4の対向部41との間のシール性を向上できるので、EGRモジュールとしての信頼性を向上することができる。
また、配管パイプ3のシール座面22とEGRクーラコア4の対向部42との間に挟み込まれた半加硫ゴム成形体7を本加硫することにより、配管パイプ3のシール座面22とEGRクーラコア4の対向部42との間を気密的または液密的(水密的)にシールする加硫ゴムシール9が製造される。これにより、EGRガス流路13と冷却水流路35〜37との間が気密的または液密的(水密的)にシールされる。
したがって、配管パイプ3のシール座面22とEGRクーラコア4の対向部42との間の最適なシールを保証することができる。つまり配管パイプ3のシール座面22とEGRクーラコア4の対向部42との間のシール性を向上できるので、EGRモジュールのシール部の信頼性を向上することができる。
また、EGRバルブ1を収容するハウジング2にEGRクーラコア4を内蔵している。つまり、EGRバルブ1、シャフト11およびアクチュエータ12等を有するEGRVと、EGRクーラコア4を有するEGRクーラとで、1つのハウジング2を共用することができる。これにより、バルブケースとクーラケースとを接続する配管パイプ、あるいはバルブケースのフランジとクーラケースのフランジとを締結するスクリュー等の締結手段等が不要となる。
したがって、部品点数および組付工数を削減できるので、製造コストおよび製品コストを低減することができる。また、EGRクーラをハウジング2のクーラケース17に内蔵されるEGRクーラコア4のみの追加で構成できるので、大幅なコスト削減および小型化を実現することができる。また、EGRモジュール全体を小型化できるので、例えば車両等への搭載スペースを縮小化することができる。これにより、自動車等の車両のエンジンルーム、特にエンジンへの搭載性の向上を図ることができる。
また、ハウジング2のシール座面21と配管パイプ3のシール座面22との間に形成されるコア収容空間23は、ハウジング2の締結面で開口している。このコア収容空間23の開口部は、EGRクーラコア4および2つの半加硫ゴム成形体6、7をコア収容空間23内に挿入するための挿入口として使用される。
これによって、開口部からコア収容空間23内に半加硫ゴム成形体6、EGRクーラコア4、半加硫ゴム成形体7を順番に挿入した後に、締結ネジ19によりハウジング2のクーラケース17の締結面に配管パイプ3のフランジ18の締結面が締め付け(締結)が成される。
このとき、ハウジング2のシール座面21とEGRクーラコア4の対向部41との間に挟み込まれた半加硫ゴム成形体6の半加硫ゴムリング52に、締結ネジ19の締結軸力が作用し、半加硫ゴムリング52が変形する。つまり、半加硫ゴムリング52が押し潰されるので、相手部材(ハウジング2のシール座面21およびEGRクーラコア4の対向部41)に隙間なく密着する。このとき、半加硫ゴム成形体6のシール形状が整えられる。
また、配管パイプ3のシール座面22とEGRクーラコア4の対向部42との間に挟み込まれた半加硫ゴム成形体7の半加硫ゴムリング52に、締結ネジ19の締結軸力が作用し、半加硫ゴムリング52が変形する。つまり、半加硫ゴムリング52が押し潰されるので、相手部材(配管パイプ3のシール座面22およびEGRクーラコア4の対向部42)に隙間なく密着する。このとき、半加硫ゴム成形体7のシール形状が整えられる。
すなわち、ハウジング2のシール座面21とEGRクーラコア4の対向部41との間に挟み込まれる半加硫ゴム成形体6、および配管パイプ3のシール座面22とEGRクーラコア4の対向部42との間に挟み込まれる半加硫ゴム成形体7は、締結ネジ19をハウジング2のクーラケース17に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを仮締めする際に、相手部材(ハウジング2のシール座面21、配管パイプ3のシール座面22およびEGRクーラコア4の対向部41、42)から締結ネジ19の締結軸力が付与される。すると、相手部材の形状に倣うように2つの半加硫ゴム成形体6、7が共に変形(例えば圧縮変形)するので、相手部材(ハウジング2のシール座面21およびEGRクーラコア4の対向部41)と半加硫ゴム成形体6との間の隙間がなくなる。また、相手部材(配管パイプ3のシール座面22およびEGRクーラコア4の対向部42)と半加硫ゴム成形体7との間の隙間がなくなる。
なお、半加硫ゴム成形体6、7は押し潰されても、その内部応力変化することなく、相手部材の形状に倣い隙間をなくすことができる。
したがって、仮に相手部材(ハウジング2のシール座面21、配管パイプ3のシール座面22およびEGRクーラコア4の対向部41、42)の形状が複雑で、いびつの無切削で各部品間の寸法にバラツキがあっても、特に複数のEGRガスチューブ5を積層して構成されるEGRクーラコア4のように対向部41、42に段違い部分が1箇所または複数箇所存在するものであっても(図4および図5参照)、2つの半加硫ゴム成形体6、7の内部応力変化はない(または小さい)。また、2つの半加硫ゴム成形体6、7を相手部材に接触させた状態で、本加硫して得られる2つの加硫ゴムシール8、9と相手部材との間に隙間が形成されることはなく、EGRバルブ1を収容するハウジング2、つまりEGRVのバルブハウジングにEGRクーラコア4を内蔵することができる。
また、2つの半加硫ゴム成形体6、7の内部応力変化が小さい(またはない)ので、2つの加硫ゴムシール8、9の弾性反発力のバラツキを最小限に抑えることができる。
ここで、2つの半加硫ゴム成形体6、7を相手部材(ハウジング2のシール座面21、配管パイプ3のシール座面22およびEGRクーラコア4の対向部41、42)の形状に倣わせて隙間がなくなった状態で、ハウジング2に配管パイプ3、EGRクーラコア4および2つの半加硫ゴム成形体6、7を組み付けたEGRクーラ構成部品(サブアッセンブリ)を加熱、特に2つの半加硫ゴム成形体6、7を加熱して加硫させることにより、2つの加硫ゴムシール8、9が製造される。また、2つの加硫ゴムシール8、9は、締結ネジ19をハウジング2のクーラケース17に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを本締めする際に、相手部材(ハウジング2のシール座面21、配管パイプ3のシール座面22およびEGRクーラコア4の対向部41、42)から締結ネジ19の締結軸力が付与される。
つまり、2つの半加硫ゴム成形体6、7を本加硫して2つの加硫ゴムシール8、9を製造した後に、締結ネジ19をハウジング2のクーラケース17に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを本締めして締結ネジ19の締結軸力が、2つの半加硫ゴム成形体6、7から得られる2つの加硫ゴムシール8、9に付与されると、2つの加硫ゴムシール8、9が圧縮変形(弾性変形)して相手部材(ハウジング2のシール座面21、配管パイプ3のシール座面22およびEGRクーラコア4の対向部41、42)に密着する。これにより、2つの加硫ゴムシール8、9に所望の弾性反発力を持たせることができる。
また、各EGRガスリューブ5間(各部品間)の寸法等がばらついていても内部応力変化がない2つの半加硫ゴム成形体6、7を本加硫して2つの加硫ゴムシール8、9を得るようにしているので、締結ネジ19の締結軸力を2つの加硫ゴムシール8、9に付与して2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62を押し潰すように圧縮変形させた場合でも、2つの加硫ゴムシール8、9に亀裂等が発生せず、2つの加硫ゴムシール8、9の設計自由度および耐久性を向上することができ、シール性の低下を防止することができる。
図11ないし図13は本発明の実施例2を示したもので、図11は半加硫ゴム成形体を示した図で、図12および図13(a)はハウジングへのEGRクーラコアおよび半加硫ゴム成形体の挿入状態を示した図で、図13(b)はセット圧入(仮締め工程)および本加硫状態を示した図で、図13(c)は配管パイプのネジ固定状態(本締め工程)を示した図である。
本実施例のハウジング2は、配管パイプ3のフランジ18に向けて真っ直ぐに延びるスリーブ状のクーラケース17を有している。また、ハウジング2は、EGRガス流路15の周囲を取り囲むように角環状または円環状のシール座面21、およびこのシール座面21の近傍に形成されて、締結ネジ19の締結軸力の軸方向に平行な軸線方向に対して所定の傾斜角度分だけ傾斜したテーパ状のシール座面(第1シール座面:以下テーパ座面と呼ぶ)24を有している。
また、ハウジング2は、クーラケース17の軸線方向の先端部(締結面側の端部)の内周面に、クーラケース周方向に延びる角筒状または円筒状のシール座面(第2シール座面)25を有している。
本実施例の配管パイプ3は、締結ネジ19の締結軸力の軸方向に平行な軸線方向に対して所定の傾斜角度分だけ傾斜したテーパ状のシール座面(第2シール座面:以下テーパ座面と呼ぶ)26を有している。
なお、本実施例のコア収容空間23は、ハウジング2のシール座面21と配管パイプ3のテーパ座面26との間に形成されている。このコア収容空間23内には、その開口部から、半加硫ゴム成形体6、EGRクーラコア4および半加硫ゴム成形体7が挿入される。そして、EGRクーラコア4を構成する複数のEGRガスチューブ5および2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52は、ハウジング2のシール座面21と配管パイプ3のテーパ座面26との間に挟み込まれて、締結ネジ19の締結軸力を用いて締め付け(締結)が成される。
本実施例の2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52は、図11ないし図13(a)に示したように、断面L字形状に形成されている。
また、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52は、図13(b)に示したように、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のクーラケース17の締結面に形成されたネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを仮締めする際に、締結ネジ19の締結軸力が付与されるように構成されている。
なお、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52のシール座面側およびテーパ座面側には、図13(b)に示したように、対向部41、42によってシール座面21およびテーパ座面24、26に隙間なく押し付けられてシール座面21およびテーパ座面24、26に密着する密着部を構成する。また、各半加硫ゴムリング52のクーラコア側には、対向部41、42に押し潰される凹み部53が形成される。なお、各半加硫ゴムリング52のシール座面側またはクーラコア側にリップを設けても良い。
2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62は、図13(c)に示したように、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを本締めする際に、締結ネジ19の締結軸力が付与されるように構成されている。
なお、2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62のシール座面側およびテーパ座面側には、対向部41、42によってシール座面21、25およびテーパ座面24、26に隙間なく押し付けられてシール座面21、25およびテーパ座面24、26に密着する密着部を構成する。また、各加硫ゴムリング62のクーラコア側には、対向部41、42に押し潰される凹み部63が形成される。
次に、本実施例のEGRモジュール、特にEGRクーラ(排気ガス熱交換器)の製造方法を図11ないし図13に基づいて簡単に説明する。
先ず、コア収容空間23の開口部からハウジング2のコア収容空間23内に、半加硫ゴム成形体6、EGRクーラコア4および半加硫ゴム成形体7を順に挿入する(図13(a)参照)。
次に、EGRクーラコア4を構成する複数のEGRガスチューブ5および2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52を、ハウジング2のシール座面21と配管パイプ3のテーパ座面26との間に挟み込む(挿入工程)。
次に、図13(b)に示したように、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のクーラケース17の締結面に形成されたネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを仮締めする(仮締め工程)。
これにより、半加硫ゴム成形体6の半加硫ゴムリング52は、変形して相手部材(ハウジング2のシール座面21、テーパ座面24およびEGRクーラコア4の対向部41)に押し付けられて、相手部材との間の隙間がなくなる。また、半加硫ゴム成形体7の半加硫ゴムリング52は、変形して相手部材(ハウジング2のシール座面25、配管パイプ3のテーパ座面26およびEGRクーラコア4の対向部42)に押し付けられて、相手部材との間の隙間がなくなる。
ここで、本実施例では、2つの半加硫ゴム成形体6、7を使用しているので、相手部材(特にEGRクーラコア4の対向部41、42)が無切削の凸凹(段違い)または複雑な形状で、しかも寸法公差等がばらついていても、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52に内部応力変化を殆ど発生させることなくセット圧入でシール形状(相手部材に倣う形状)を整えることができる。これにより、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52の内部応力変化が極めて小さいので、2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62の弾性反発力のバラツキを最小限に抑えることができる。
次に、図13(b)に示したように、相手部材との間の隙間がなくなった状態の2つの半加硫ゴム成形体6、7を相手部材に接触させたまま、ハウジング2および配管パイプ3を加熱炉に入れて、2つの半加硫ゴム成形体6、7を加熱して加硫させる。つまり、2つの半加硫ゴム成形体6、7に温度を加えて本加硫することにより、加硫ゴムリング62を有する2つの加硫ゴムシール8、9が製造される(本加硫工程)。
次に、図13(c)に示したように、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のネジ孔に螺合して配管パイプ3をネジ固定状態にする。つまり締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを本締めする(本締め工程)。
すなわち、2つの半加硫ゴム成形体6、7を相手部材の形状に倣わせて隙間がなくなった状態で、EGRモジュール(EGRクーラを構成する部品)を加熱、特に2つの半加硫ゴム成形体6、7を加熱して加硫させる。つまり、2つの半加硫ゴム成形体6、7を本加硫して2つの加硫ゴムシール8、9を製造した後に、ハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを本締めして締結ネジ19の締結軸力を2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62に付与する。すると、2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62が圧縮変形(弾性変形)して相手部材(ハウジング2のシール座面21、25、テーパ座面24、配管パイプ3のテーパ座面26およびEGRクーラコア4の対向部41、42)に密着する。これにより、2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62は、図13(c)に示したシール荷重方向の弾性反発力を持つ。
また、各EGRガスリューブ5間(各部品間)の寸法等がばらついていても内部応力変化が極めて少ない(内部応力極小の)半加硫ゴム成形体6、7を本加硫して加硫ゴムシール8、9を得るようにしているので、締結ネジ19の締結軸力を加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62に付与して各加硫ゴムリング62を押し潰すように圧縮変形させた場合でも、加硫ゴムシール8、9に亀裂等が発生せず、加硫ゴムシール8、9の設計自由度および耐久性を向上することができ、シール性の低下を防止することができる。
ここで、図13(c)に示した2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62に発生する弾性反発力のシール荷重方向は、テーパ座面24、26の作用により、締結ネジ19の締結軸力の軸方向に平行な方向の弾性反発力、および締結ネジ19の締結軸力の軸方向に対して直交する垂直方向の弾性反発力は共に大きくなる。
図14ないし図17は本発明の実施例3を示したもので、図14(a)は中抜きプレートを示した図で、図14(b)および図15は半加硫ゴム成形体を示した図で、図16および図17(a)はハウジングへのEGRクーラコアおよび半加硫ゴム成形体の挿入状態を示した図で、図17(b)はセット圧入(仮締め工程)および本加硫状態を示した図で、図17(c)は配管パイプのネジ固定状態(本締め工程)を示した図である。
本実施例のEGRクーラコア4を構成する複数のEGRガスチューブ5は、角環状の対向部41の内側で、しかも隣接する2つのEGRガスチューブ5の接合部、特にEGRガス流路14の出口側開口端縁に複数の対向部(第1対向部、第1シール部)44を有している。これらの対向部44は、隣接する2つのEGRガスチューブ5の接合部の厚みを持つ直線状に形成されて、ハウジング2のシール座面21、中抜きプレート71の対向部47および半加硫ゴム成形体6または加硫ゴムシール8との間に所定の軸方向隙間を隔てて対向して配置されている。
また、複数のEGRガスチューブ5は、角環状の対向部42の内側で、しかも隣接する2つのEGRガスチューブ5の接合部、特にEGRガス流路14の入口側開口端縁に複数の対向部(第2対向部、第2シール部)45を有している。これらの対向部45は、隣接する2つのEGRガスチューブ5の接合部の厚みを持つ直線状に形成されて、配管パイプ3のシール座面22、中抜きプレート72の対向部47および半加硫ゴム成形体7または加硫ゴムシール9との間に所定の軸方向隙間を隔てて対向して配置されている。
本実施例の2つの半加硫ゴム成形体6、7は、直線状の半加硫ゴムブリッジ54で区画された複数のEGRガス通過口55が形成された半加硫ゴムリング52を有している。複数の半加硫ゴムブリッジ54は、半加硫ゴムリング52の2つの上下方向部を連結している。
また、2つの加硫ゴムシール8、9は、直線状の加硫ゴムブリッジ64で区画された複数のEGRガス通過口65が形成された加硫ゴムリング62を有している。複数の加硫ゴムブリッジ64は、加硫ゴムリング62の2つの上下方向部を連結している。
半加硫ゴム成形体6は、ハウジング2のシール座面21との間に、角環状の枠状部81を有する中抜きプレート(第1中抜きプレート)71が挟み込まれている。また、半加硫ゴム成形体7は、配管パイプ3のシール座面22との間に、角環状の枠状部81を有する中抜きプレート(第2中抜きプレート)72が挟み込まれている。
また、2つの中抜きプレート71、72は、枠状部81の2つの上下方向部を連結する複数のブリッジ82で区画された複数のEGRガス通過口83を有している。また、2つの中抜きプレート71、72の各枠状部81には、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52に対向して配置される角環状の対向部46が形成されている。また、2つの中抜きプレート71、72の各ブリッジ82には、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムブリッジ54に対向して配置される角環状の対向部47が形成されている。
2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52のクーラコア側は、EGRクーラコア4を構成する複数のEGRガスチューブ5の対向部41、42が接触するように構成されている。また、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52のシール座面側は、中抜きプレート71、72の各対向部46が接触するように構成されている。
2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムブリッジ54のクーラコア側は、EGRクーラコア4を構成する複数のEGRガスチューブ5の各対向部44、45が接触するように構成されている。また、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムブリッジ54のシール座面側は、中抜きプレート71、72の各対向部47が接触するように構成されている。
2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62のクーラコア側は、EGRクーラコア4を構成する複数のEGRガスチューブ5の対向部41、42が接触するように構成されている。また、2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62のシール座面側は、中抜きプレート71、72の各対向部46が接触するように構成されている。
2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムブリッジ64のクーラコア側は、EGRクーラコア4を構成する複数のEGRガスチューブ5の各対向部44、45が接触するように構成されている。また、2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムブリッジ64のシール座面側は、中抜きプレート71、72の各対向部47が接触するように構成されている。
本実施例の2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52および各半加硫ゴムブリッジ54は、図14、図15および図17(a)に示したように、断面矩形状または方形状に形成されている。
また、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52および各半加硫ゴムブリッジ54は、図17(b)に示したように、ハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18との仮締め時に、締結ネジ19の締結軸力が付与されるように構成されている。
また、各半加硫ゴムリング52のクーラコア側およびシール座面側には、対向部41、42および対向部46に押し潰される凹み部53が形成されている。なお、各半加硫ゴムリング52のシール座面側またはクーラコア側にリップを設けても良い。また、各半加硫ゴムブリッジ54のクーラコア側およびシール座面側には、対向部44、45および対向部47に押し潰される凹み部56が形成されている。なお、各半加硫ゴムブリッジ54のシール座面側またはクーラコア側にリップを設けても良い。
2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62は、図17(c)に示したように、ハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18との本締め時に、締結ネジ19の締結軸力が付与されるように構成されている。
また、2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62のクーラコア側およびシール座面側には、対向部41、42および対向部46に押し潰される凹み部63が形成されている。また、各加硫ゴムブリッジ64のクーラコア側およびシール座面側には、対向部44、45および対向部47に押し潰される凹み部66が形成されている。
次に、本実施例のEGRモジュール、特にEGRクーラ(排気ガス熱交換器)の製造方法を図14ないし図17に基づいて簡単に説明する。
先ず、コア収容空間23の開口部からハウジング2のコア収容空間23内に、中抜きプレート71、半加硫ゴム成形体6、EGRクーラコア4、半加硫ゴム成形体7および中抜きプレート72を順に挿入する(図17(a)参照)。
次に、EGRクーラコア4を構成する複数のEGRガスチューブ5、2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムリング52および2つの中抜きプレート71、72を、ハウジング2のシール座面21と配管パイプ3のシール座面22との間に挟み込む(挿入工程)。
次に、図17(b)に示したように、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のクーラケース17の締結面に形成されたネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを仮締めする(仮締め工程)。
これにより、半加硫ゴム成形体6の半加硫ゴムリング52および半加硫ゴムブリッジ54は、変形して相手部材(対向部41、44および対向部46、47)に押し付けられて、相手部材との間の隙間がなくなる。また、半加硫ゴム成形体7の半加硫ゴムリング52および半加硫ゴムブリッジ54は、変形して相手部材(対向部42、45および対向部46、47)に押し付けられて、相手部材との間の隙間がなくなる。
次に、図17(b)に示したように、相手部材との間の隙間がなくなった状態の2つの半加硫ゴム成形体6、7を相手部材に接触させたまま、2つの半加硫ゴム成形体6、7に温度を加えて本加硫することにより、加硫ゴムリング62を有する2つの加硫ゴムシール8、9が製造される(本加硫工程)。
次に、図17(c)に示したように、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のネジ孔に螺合して配管パイプ3をネジ固定状態にする。つまり締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを本締めする(本締め工程)。
これにより、締結ネジ19の締結軸力が2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62および各加硫ゴムブリッジ64に加わるため、2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62および各加硫ゴムブリッジ64が圧縮変形(弾性変形)して相手部材(対向部41、42、44、45および対向部46、47)に密着する。これにより、2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62および各加硫ゴムブリッジ64は、図17(c)に示したシール荷重方向の弾性反発力を持つ。
ここで、図17(c)に示した2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムリング62に発生する弾性反発力のシール荷重方向は、締結ネジ19の締結軸力の軸方向に平行な方向の弾性反発力は大きく、締結ネジ19の締結軸力の軸方向に対して直交する垂直方向の弾性反発力は小さい。また、2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムブリッジ64に発生する弾性反発力のシール荷重方向は、締結ネジ19の締結軸力の軸方向に平行な方向の弾性反発力のみである。この弾性反発力は、各加硫ゴムリング62に発生する弾性反発力よりも大きい。
そして、半加硫状態となるように加硫成形された2つの半加硫ゴム成形体6、7は、複数の半加硫ゴムブリッジ54で区画された複数のEGRガス通過口55が形成された半加硫ゴムリング52を有している。また、本加硫状態となるように加硫成形された2つ加硫ゴムシール8、9は、複数の加硫ゴムブリッジ64で区画された複数のEGRガス通過口65が形成された加硫ゴムリング62を有している。
ここで、本実施例のEGRモジュールにおいては、EGRクーラコア4が、内部にEGRガス流路14が形成されたEGRガスチューブ5を複数積層してなる積層型のEGRクーラコアで構成されている。しかも、複数のEGRガスチューブ5の接合部同士をろう材43により接合し、且つ隣接する2つのEGRガスチューブ5の接合部の接合面間をろう材43によりシールするシール構造を採用している(図4または図5参照)。
そして、本実施例のEGRモジュールの場合、隣接する2つのEGRガスチューブ5の接合部の接合面間をろう材43によりシールするシール構造に加えて、シール荷重方向に押し潰されても内部応力変化が小さい2つの半加硫ゴム成形体6、7の各半加硫ゴムブリッジ54、あるいはシール荷重方向に押し潰されて弾性反発力が大きくなった2つの加硫ゴムシール8、9の各加硫ゴムブリッジ64が、隣接する2つのEGRガスチューブ5の接合部の接合面間の隙間を効果的(気密的および液密的)にシールすることができる。これによって、隣接する2つのEGRガスチューブ5の接合部の接合面間の最適なシールを保証することができる。つまり複数のEGRガスチューブ5のうちの隣接する2つのEGRガスチューブ5の接合部の接合面間のシール性を向上できるので、EGRモジュールのシール部の信頼性を向上することができる。
図18および図19は本発明の実施例4を示したもので、図18はEGRクーラコアおよび連結パイプを示した図で、図19はハウジングへのEGRクーラコアおよび半加硫ゴム成形体の挿入状態を示した図である。
本実施例のEGRクーラコア4は、ハウジング2のシール座面21との間に、半加硫ゴム成形体6または加硫ゴムシール8を挟み込む連結パイプ73を有している。この連結パイプ73は、EGRガス流路15に嵌め込まれる円筒状または角筒状の嵌合部84、ハウジング2のシール座面21との間に所定の隙間を隔てて対向する角環状または円環状の対向部85、締結ネジ19の締結軸力の軸方向に平行な軸線方向に対して所定の傾斜角度分だけ傾斜したテーパ状のテーパ壁部86、およびEGRクーラコア4のEGRバルブ側の端部外周にろう付けにより接合される角筒状の接合部87を有している。
なお、テーパ壁部86は、対向部85の外周部と接合部87のシール座面側の端部とを連結する連結部であって、その外周面が、ハウジング2のテーパ座面24との間に所定の隙間を隔てて対向するように傾斜している。
また、連結パイプ73の内部には、複数のEGRガスチューブ5内に形成されるEGRガス流路14とハウジング2内に形成されるEGRガス流路(バルブ収容空間)15とを連通する排気ガス流路(EGRガス流路)88が形成されている。
ここで、本実施例の半加硫ゴム成形体6は、実施例1〜3よりもサイズの小さい半加硫ゴムリング52を有している。この半加硫ゴムリング52は、断面矩形状または方形状に形成されている。
半加硫ゴム成形体6の半加硫ゴムリング52は、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のクーラケース17の締結面に形成されたネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを仮締めした際に、締結ネジ19の締結軸力が付与されるように構成されている。このとき、半加硫ゴム成形体6の半加硫ゴムリング52は、ハウジング2のシール座面21とEGRクーラコア4に接合固定された連結パイプ73の対向部85との間に挟み込まれて、ハウジング2のシール座面21および連結パイプ73の対向部85に隙間なく接触する。
また、加硫ゴムシール8の加硫ゴムリング62は、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のクーラケース17の締結面に形成されたネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを本締めした際に、締結ネジ19の締結軸力が付与されるように構成されている。このとき、加硫ゴムシール8の加硫ゴムリング62は、ハウジング2のシール座面21と連結パイプ73の対向部85との間に挟み込まれて圧縮変形する。これにより、加硫ゴムシール8の加硫ゴムリング62は、弾性反発力を持ち、ハウジング2のシール座面21および連結パイプ73の対向部85に隙間なく密着する。
半加硫ゴム成形体7の半加硫ゴムリング52は、断面L字状に形成されている。そして、半加硫ゴム成形体7の半加硫ゴムリング52は、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のクーラケース17の締結面に形成されたネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを仮締めした際に、締結ネジ19の締結軸力が付与されるように構成されている。このとき、半加硫ゴム成形体7の半加硫ゴムリング52は、ハウジング2のシール座面25とEGRクーラコア4の先端外周部48との間、配管パイプ3のテーパ座面26とEGRクーラコア4の対向部42との間に挟み込まれて、ハウジング2のシール座面25、配管パイプ3のテーパ座面26、EGRクーラコア4の対向部42および先端外周部48に隙間なく接触する。
また、加硫ゴムシール9の加硫ゴムリング62は、締結ネジ19のネジ軸部をハウジング2のクーラケース17の締結面に形成されたネジ孔に螺合してハウジング2のクーラケース17と配管パイプ3のフランジ18とを本締めした際に、締結ネジ19の締結軸力が付与されるように構成されている。このとき、加硫ゴムシール9の加硫ゴムリング62は、ハウジング2のシール座面25とEGRクーラコア4の先端外周部48との間、配管パイプ3のテーパ座面26とEGRクーラコア4の対向部42との間に挟み込まれて圧縮変形する。これにより、加硫ゴムシール9の加硫ゴムリング62は、弾性反発力を持ち、ハウジング2のシール座面25、配管パイプ3のテーパ座面26、EGRクーラコア4の対向部42および先端外周部48に隙間なく密着する。
[変形例]
本実施例では、EGRVの弁体であるEGRバルブ1を駆動するアクチュエータ12を、電動モータと動力伝達機構(例えば歯車減速機構等)とを含んで構成される電動式アクチュエータによって構成したが、EGRVの弁体であるEGRバルブ1を駆動するアクチュエータを、負圧制御弁および電動式バキュームポンプを備えた負圧作動式アクチュエータや、電磁式アクチュエータによって構成しても良い。EGRVは、EGRモジュールに搭載されていなくても良い。また、本実施例では、EGRVをEGRクーラよりもEGRガス流方向の下流側に設置したが、EGRVをEGRクーラよりもEGRガス流方向の上流側に設置しても良い。
本実施例では、本発明の排気ガス冷却装置およびその製造方法を、内部をI字状にEGRガス(排気ガス)が流れるタイプのEGRクーラコア4を備えたEGRモジュールおよびその製造方法に適用したが、本発明の排気ガス冷却装置およびその製造方法を、内部をU字状にEGRガス(排気ガス)が流れるUターンフロータイプのEGRクーラコアを備えたEGRモジュールおよびその製造方法に適用しても良い。また、本発明の排気ガス冷却装置およびその製造方法を、内部をS字状にEGRガス(排気ガス)が流れるタイプのEGRクーラコアを備えたEGRモジュールおよびその製造方法に適用しても良い。
また、EGRバルブ1の代わりに、EGRクーラコア4を通過するEGRガス冷却流路とEGRクーラコア4を迂回するEGRガスバイパス流路とを切り替えるEGRガス切替バルブをハウジング2に内蔵しても良い。また、ハウジング2にEGRバルブ1およびEGRガス切替バルブを内蔵しても良い。
本実施例では、本発明の排気ガス冷却装置およびその製造方法を、EGRシステムのEGRガス配管パイプの途中に接続されるEGRガス冷却装置(EGRモジュール)およびその製造方法に適用しているが、本発明の排気ガス冷却装置およびその製造方法を、エンジンの排気管(排気ダクト)の途中に接続される排気ガス冷却装置およびその製造方法に適用しても良い。また、本発明の排気ガス冷却装置およびその製造方法を、内燃機関の排気ガスから冷却水に吸熱して温水を作る排気回収装置およびその製造方法に適用しても良い。
EGRモジュールの全体構成を示した概略図である(実施例1)。 EGRガスの流れおよび冷却水の流れを示した説明図である(実施例1)。 複数のチューブを積層したEGRクーラコアを示した斜視図である(実施例1)。 複数のチューブを積層したEGRクーラコアを示した断面図である(実施例1)。 複数のチューブを積層したEGRクーラコアを示した断面図である(実施例1)。 EGRクーラコアおよび半加硫ゴム成形体を示した説明図である(実施例1)。 EGRクーラコアおよび半加硫ゴム成形体を示した斜視図である(実施例1)。 (a)は半加硫ゴム成形体を示した正面図で、(b)は(a)のA−A断面図である(実施例1)。 ハウジングへのEGRクーラコアおよび半加硫ゴム成形体の挿入状態を示した説明図である(実施例1)。 (a)〜(c)はEGRクーラの製造方法を示した説明図である(実施例1)。 (a)は半加硫ゴム成形体を示した正面図で、(b)は(a)のB−B断面図である(実施例2)。 ハウジングへのEGRクーラコアおよび半加硫ゴム成形体の挿入状態を示した説明図である(実施例2)。 (a)〜(c)はEGRクーラの製造方法を示した説明図である(実施例2)。 (a)は中抜きプレートを示した正面図で、(b)は半加硫ゴム成形体を示した正面図である(実施例3)。 (a)は半加硫ゴム成形体および加硫ゴムシールを示した正面図で、(b)は(a)のC−C断面図である(実施例3)。 ハウジングへのEGRクーラコアおよび半加硫ゴム成形体の挿入状態を示した説明図である(実施例3)。 (a)〜(c)はEGRクーラの製造方法を示した説明図である(実施例3)。 EGRクーラコアおよび連結パイプを示した断面図である(実施例4)。 ハウジングへのEGRクーラコアおよび半加硫ゴム成形体の挿入状態を示した説明図である(実施例4)。 EGRクーラを示した断面図である(従来の技術)。 EGRクーラを示した断面図である(従来の技術)。 EGRVとEGRクーラとの締結構造を示した説明図である(従来の技術)。
符号の説明
1 EGRV(EGRガス流量制御弁、排気ガス流量制御弁)のEGRバルブ
2 EGRVとEGRクーラとの共通のハウジング(バルブハウジング)
3 配管パイプ
4 EGRクーラ(排気ガス熱交換器)のEGRクーラコア(熱交換器本体)
5 EGRガスチューブ
6 半加硫ゴム成形体(第1半加硫ゴム成形体)
7 半加硫ゴム成形体(第2半加硫ゴム成形体)
8 加硫ゴムシール(第1加硫ゴムシール材)
9 加硫ゴムシール(第2加硫ゴムシール材)
11 EGRVのシャフト
12 EGRVのアクチュエータ
13 配管パイプのEGRガス流路(排気ガス流路)
14 EGRガスチューブのEGRガス流路(排気ガス流路)
15 ハウジングのEGRガス流路(排気ガス流路、バルブ収容空間)
16 ハウジングのEGRガス導出ポート(排気ガス流路)
17 ハウジングのクーラケース
18 配管パイプのフランジ
19 締結ネジ(締結手段)
21 ハウジングのシール座面(第1シール座面)
22 配管パイプのシール座面(第2シール座面)
23 コア収容空間
24 ハウジングのテーパ座面(第1シール座面)
25 ハウジングのシール座面(第2シール座面)
26 配管パイプのテーパ座面(第2シール座面)
31 冷却水導入パイプ
32 冷却水導出パイプ
33 冷却水流路
34 冷却水導入ポート
35 冷却水流路(入口側タンク室)
36 冷却水流路
37 冷却水流路(出口側タンク室)
38 冷却水導出ポート
39 冷却水流路
41 EGRクーラコアの対向部(第1シール部)
42 EGRクーラコアの対向部(第2シール部)
43 ろう材(シール材)
44 EGRガスチューブの対向部(第1シール部)
45 EGRガスチューブの対向部(第2シール部)
46 中抜きプレートの対向部(第1、第2シール部)
47 中抜きプレートの対向部(第1、第2シール部)
51 EGRガス通過口(第1、第2ガス通過口)
52 半加硫ゴムリング
53 凹み部
54 半加硫ゴムブリッジ
55 EGRガス通過口
56 凹み部
61 EGRガス通過口
62 加硫ゴムリング
63 凹み部
64 加硫ゴムブリッジ
65 EGRガス通過口
66 凹み部
71 中抜きプレート(第1中抜きプレート)
72 中抜きプレート(第2中抜きプレート)
73 連結パイプ
81 中抜きプレートの枠状部
82 中抜きプレートのブリッジ
83 中抜きプレートのEGRガス通過口

Claims (17)

  1. (a)内燃機関の排気ガスを制御するバルブと、
    (b)このバルブにより開閉される排気ガス流路、およびこの排気ガス流路を囲むように形成された環状のシール座面を有するハウジングと、
    (c)このハウジングのシール座面との間にコア収容空間を隔てて対向する環状のシール座面を有する配管パイプと、
    (d)前記コア収容空間内に設置されて、前記排気ガス流路を流通する排気ガスと冷却水とを熱交換させるクーラコアと、
    (e)前記コア収容空間内に設置されて、前記ハウジングのシール座面または前記配管パイプのシール座面と前記クーラコアとの間をシールする加硫ゴムシールと
    を備え、
    前記加硫ゴムシールは、前記ハウジングのシール座面または前記配管パイプのシール座面と前記クーラコアとの間に設置された半加硫ゴム成形体を本加硫して得られることを特徴とする排気ガス冷却装置。
  2. 請求項1に記載の排気ガス冷却装置において、
    前記ハウジングのシール座面と前記配管パイプのシール座面との間に前記クーラコアおよび前記半加硫ゴム成形体を挟み込んだ状態で、前記ハウジングと前記配管パイプとを締結する締結手段を備え、
    前記半加硫ゴム成形体は、前記ハウジングと前記配管パイプとを仮締めする際に、前記締結手段の締結軸力が付与されることを特徴とする排気ガス冷却装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の排気ガス冷却装置において、
    前記ハウジングのシール座面と前記配管パイプのシール座面との間に前記クーラコアおよび前記加硫ゴムシールを挟み込んだ状態で、前記ハウジングと前記配管パイプとを締結する締結手段を備え、
    前記加硫ゴムシールは、前記ハウジングと前記配管パイプとを本締めする際に、前記締結手段の締結軸力が付与されることを特徴とする排気ガス冷却装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の排気ガス冷却装置において、
    前記コア収容空間は、前記ハウジングと前記配管パイプとの締結面で開口しており、
    前記コア収容空間の開口部は、前記半加硫ゴム成形体および前記クーラコアを前記コア収容空間内に挿入するための挿入口として使用されることを特徴とする排気ガス冷却装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の排気ガス冷却装置において、
    前記半加硫ゴム成形体は、内部にガス通過口が形成されたゴムリングを有していることを特徴とする排気ガス冷却装置。
  6. 請求項5に記載の排気ガス冷却装置において、
    前記ゴムリングは、前記ハウジングのシール座面または前記配管パイプのシール座面および前記クーラコアとの間の隙間を埋めることを特徴とする排気ガス冷却装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の排気ガス冷却装置において、
    前記ハウジングのシール座面と前記配管パイプのシール座面との間に前記クーラコアおよび前記半加硫ゴム成形体を挟み込んだ状態で、前記ハウジングと前記配管パイプとを締結する締結手段を備え、
    前記ハウジングまたは前記配管パイプは、そのシール座面の近傍に、前記締結手段の締結軸力の軸方向に対して傾斜したテーパ座面を有し、
    前記ゴムリングは、前記ハウジングのテーパ座面または前記配管パイプのテーパ座面および前記クーラコアとの間の隙間を埋めることを特徴とする排気ガス冷却装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の排気ガス冷却装置において、
    前記半加硫ゴム成形体は、ブリッジで区画された複数のガス通過口が形成されたゴムリングを有していることを特徴とする排気ガス冷却装置。
  9. 請求項8に記載の排気ガス冷却装置において、
    前記半加硫ゴム成形体は、前記ハウジングのシール座面または前記配管パイプのシール座面との間に、ブリッジで区画された複数のガス通過口が形成された中抜きプレートを有していることを特徴とする排気ガス冷却装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載の排気ガス冷却装置において、
    前記クーラコアは、前記ハウジングのシール座面または前記配管パイプのシール座面との間に、前記加硫ゴムシールを挟み込む連結パイプを有していることを特徴とする排気ガス冷却装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載の排気ガス冷却装置において、 前記ハウジングは、冷却水が流通する冷却水流路を有し、
    前記加硫ゴムシールは、それ自身の変形に伴って発生する弾性反発力により前記ハウジングのシール座面または前記配管パイプのシール座面と前記クーラコアとに密着して、前記排気ガス流路と前記冷却水流路との間をシールすることを特徴とする排気ガス冷却装置。
  12. 請求項1ないし請求項11のうちのいずれか1つに記載の排気ガス冷却装置において、 前記クーラコアは、内部を排気ガスが流通する複数のチューブを積層して構成されていることを特徴とする排気ガス冷却装置。
  13. 請求項12に記載の排気ガス冷却装置において、
    前記複数のチューブのうちの隣接する2つのチューブの接合面間をシールするろう材を備えたことを特徴とする排気ガス冷却装置。
  14. (a)内燃機関の排気ガスを制御するバルブと、
    (b)前記内燃機関の排気ガスと冷却水とを熱交換させるクーラコアと、
    (c)環状のシール座面を有し、前記バルブおよび前記クーラコアを内蔵するハウジングと、
    (d)このハウジングのシール座面との間にコア収容空間を隔てて対向する環状のシール座面を有し、前記ハウジングに締結される配管パイプと、
    (e)前記ハウジングのシール座面または前記配管パイプのシール座面と前記クーラコアとの間をシールする加硫ゴムシールと
    を備え、
    前記ハウジングのシール座面または前記配管パイプのシール座面と前記クーラコアとの間に設置された半加硫ゴム成形体を本加硫して前記加硫ゴムシールを製造する工程を備えたことを特徴とする排気ガス冷却装置の製造方法。
  15. 請求項14に記載の排気ガス冷却装置の製造方法において、
    前記ハウジングのシール座面と前記配管パイプのシール座面との間に前記クーラコアおよび前記半加硫ゴム成形体を挟み込んだ状態で、前記ハウジングと前記配管パイプとを締結する締結手段を備え、
    前記締結手段を前記ハウジングまたは前記配管パイプに螺合させて前記ハウジングと前記配管パイプとを仮締めする際に、前記半加硫ゴム成形体に前記締結手段の締結軸力を付与する工程を備えたことを特徴とする排気ガス冷却装置の製造方法。
  16. 請求項14または請求項15に記載の排気ガス冷却装置の製造方法において、
    前記ハウジングのシール座面と前記配管パイプのシール座面との間に前記クーラコアおよび前記加硫ゴムシールを挟み込んだ状態で、前記ハウジングと前記配管パイプとを締結する締結手段を備え、
    前記締結手段を前記ハウジングまたは前記配管パイプに螺合させて前記ハウジングと前記配管パイプとを本締めする際に、前記加硫ゴムシールに前記締結手段の締結軸力を付与する工程を備えたことを特徴とする排気ガス冷却装置の製造方法。
  17. 請求項14ないし請求項16のうちのいずれか1つに記載の排気ガス冷却装置の製造方法において、
    前記コア収容空間は、前記ハウジングと前記配管パイプとの締結面で開口しており、
    前記コア収容空間の開口部は、前記半加硫ゴム成形体および前記クーラコアを前記コア収容空間内に挿入するための挿入口として使用されることを特徴とする排気ガス冷却装置の製造方法。
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