JP2010100141A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池5を利用し、かつコストを抑えた車両用空調装置を提供する。
【解決手段】車両に搭載されて太陽光線を電力に変換する太陽電池9と、車両に搭載されて車室内を空調する空調装置と、空調装置の作動を制御するエアコンECU60とを備えるとともに、エアコンECU60は、太陽電池9の出力Vsunから推定日射量を導き出す日射量推定手段ステップS42を有し、日射量推定手段ステップS42で導き出された推定日射量によって空調装置の制御状態を可変するようにしている。
これよれば、駐車中の車室内の換気などに用いる太陽電池9を利用して、その太陽電池9の出力電圧Vsunから推定日射量を導き出すことで、従来、日射量の検知に用いていた日射センサを不要とすることができ、コストを抑えた車両用空調装置とすることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、太陽光線を電力に変換する太陽電池を備える車両に搭載された車両用空調装置に関するものである。
従来、下記の特許文献1には、駐車中において、太陽電池の電力により車両用空調装置のブロアファンを駆動して車室内の換気を行い、車室内温度の上昇を抑制する車両用換気装置が記載されている。また、通常のオートエアコンは、下記の特許文献2に記載されるように、日射センサの検出値を空調補正に用いている。
特開平11−165531号公報 特開平11−301239号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、従来のオートエアコンに太陽電池パネルを設ける構成はコスト高となるため、省動力の効果があっても採用されにくいという問題点がある。本発明は、このような従来に存在する問題点に着目して成されたものであり、その目的は、太陽電池を利用し、かつコストを抑えた車両用空調装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、車両に搭載されて太陽光線を電力に変換する太陽電池(9)と、車両に搭載されて車室内を空調する空調装置と、空調装置の作動を制御する制御手段(60)とを備えるとともに、制御手段(60)は、太陽電池(9)の出力(Vsun)から推定日射量を導き出す日射量推定手段(S31、S42)を有し、日射量推定手段(S31、S42)で導き出された推定日射量によって空調装置の制御状態を可変することを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、駐車中の車室内の換気などに用いる太陽電池(9)を利用して、その太陽電池(9)の出力(Vsun)から推定日射量を導き出すことで、従来、日射量の検知に用いていた日射センサを不要とすることができ、コストを抑えた車両用空調装置とすることができる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用空調装置において、空調装置の一部として、車室内に空調風を送風するブロワモータ(32)を備えるとともに、制御手段(60)は、日射以外の温度条件からブロワモータ(32)の基礎出力特性量(Dbase)を導き出す基礎特性量算出手段(S41)と、日射量推定手段(S42)で導き出された推定日射量からブロワモータ(32)の最低出力特性量(Dmin.)を導き出す最低特性量算出手段(S43)と、基礎特性量算出手段(S41)で導き出した基礎出力特性量(Dbase)と、最低特性量算出手段(S43)で導き出した最低出力特性量(Dmin.)とを比較して、大きい方の出力特性量を駆動出力特性量(Dx)として選択する駆動特性量選択手段(S44)とを備え、駆動特性量選択手段(S44)で選択した駆動出力特性量(Dx)に基づいてブロワモータ(32)を作動させることを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、より具体的な空調装置の制御状態の可変として、ブロワモータ(32)の駆動出力特性量(Dx)を、太陽電池(9)の出力(Vsun)から導き出した推定日射量に応じて補正するようにしても良い。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の車両用空調装置において、制御手段(60)は、車両内外の温度条件から目標吹出温度(TAO)を算出し、その目標吹出温度(TAO)に基づいて空調装置の作動を制御するものであり、日射量推定手段(S31)で導き出された推定日射量から、目標吹出温度(TAO)の日射による補正量(TAOS)を導き出す補正量算出手段(S32)と、日射以外の温度条件と、補正量算出手段(S32)で算出した補正量(TAOS)とから目標吹出温度(TAO)を算出する目標温度算出手段(S33)とを備えることを特徴としている。
この請求項3に記載の発明によれば、より具体的な空調装置の制御状態の可変として、空調装置を制御するうえでの目標吹出温度(TAO)を、太陽電池(9)の出力(Vsun)から導き出した推定日射量に応じて補正するようにしても良い。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3に記載の車両用空調装置において、日射量推定手段(S31、S42)で推定日射量を導き出すとき、外気温度が低いほど、推定日射量を多く算出することを特徴としている。この請求項4に記載の発明によれば、太陽電池(9)は外気温度が低いほど発電量が大きくなるため、外気温度で推定日射量を補正することで、より正確に日射量を推定することができる。なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜4を用いて詳細に説明する。まず図1は、車両における太陽電池9および車両用空調装置の空調ユニット2の配設状態を説明する模式図である。本実施形態の車両用空調装置は、駐車中において、太陽電池9の電力により空調ユニット2内の後述のブロアファン31をブロワモータ32で回転駆動し(図2参照)、外気を車室内に取り込んで換気を行うことで車室内温度の上昇を抑制する機能を備えている。
そのため、車両のルーフ8の上には、アモルファスのソーラセルを用いた太陽電池9が設けられている。また、空調ユニット2は、図1に示すように、車室内前方のインストルメントパネル4の内部に配設されており、インストルメントパネル4の外面には、後述するデフロスタ吹出口5、フェイス吹出口6、およびフット吹出口7などが設けられている。図2は、車両用空調装置の概略全体構成を示す模式図である。車両用空調装置は、大別して、空調ユニット2、送風機30、冷凍サイクル40、冷却水回路50、エアコンECU(本発明で言う空調制御手段)60などから構成されている。
空調ユニット2は、車室内前方に配設され、車室内へ空調空気を導く空気通路を形成する空調ケース10、この空調ケース10内において空気流を発生させる遠心式の送風機30、空調ケース10内を流れる空気を冷却して車室内を冷房するための蒸発器45、空調ケース10内を流れる空気を加熱して車室内を暖房するためのヒータコア51、および後述する複数枚のドア13、21、22、52などから構成されている。
空調ケース10の最も風流れ上流側は、内外気切替箱(吸込口切替箱)を構成する部分で、車室内空気(内気)を取り入れる内気吸込口11、および車室外空気(外気)を取り入れる外気吸込口12を有している。さらに、内気吸込口11および外気吸込口12の内側には、内外気(吸込口)切替ドア13が回動自在に取り付けられている。
この内外気切替ドア13は、サーボモータなどの図示しないアクチュエータによって駆動され、吸込モードとして内気循環モード、外気導入モードなどに切り替えられる。なお、内外気切替ドア13は、内外気切替箱と共に内外気切替手段を構成する。次に、送風機30は、空調ケース10と一体的に構成されたスクロールケース内に、回転自在に収容された遠心多翼(シロッコ)式のブロワファン31、およびこのブロワファン31を回転駆動するブロワモータ32を有している。
ブロワモータ32には、電流制御可能な3相のブラシレスモータが使用されており、エアコンECU60からのデューティー信号に応じて、ブロワモータ32に与えるパルス幅を可変制御する図示しないモータ駆動回路を有している。そして、ブロワモータ32は、このモータ駆動回路を介して供給される制御電流に基づいて、ブロワファン31の回転速度、つまりは送風量が制御される。なお、ブラシレスモータに代えて、通常の制御回路付きの直流モータでも使用可能である。
冷凍サイクル40は、車両走行用のエンジン1にベルト駆動されて冷媒を圧縮する圧縮機41、圧縮された冷媒を凝縮液化させる凝縮器42、凝縮液化された冷媒を気液分離して液冷媒のみを下流に流す受液器43、液冷媒を減圧膨張させる膨張弁44、減圧膨張された冷媒を蒸発気化させる蒸発器45、およびこれらを環状に接続する冷媒配管などから構成されている。
圧縮機41は、内蔵する容量可変機構によって圧縮容量が可変できる可変容量圧縮機となっており、冷却能力可変手段として、図示しない容量制御弁(容量制御機構)で圧縮容量を制御している。この容量制御弁は、エアコンECU60によって制御されている。また、圧縮機41には、エンジン1から圧縮機41への回転動力の伝達を断続するクラッチ手段としての電磁クラッチ46が連結されている。
この電磁クラッチ46は、エアコンECU60から図示しないクラッチ駆動回路を介して制御される。そして、電磁クラッチ46に通電された時にエンジン1の回転動力が圧縮機41に伝達され、蒸発器45による空気冷却作用が行われる。また、電磁クラッチ46の通電が停止した時にエンジン1と圧縮機41との接続が遮断され、蒸発器45による空気冷却作用が停止される。
凝縮器42は、車両が走行する際に生じる走行風を受け易い車両前方部などに配設され、内部を流れる冷媒と走行風および冷却ファン47によって送風される外気とを熱交換する室外熱交換器である。蒸発器45は、空気通路を全面塞ぐようにして空調ケース10内に配設され、自身を通過する空気を冷却する空気冷却作用、および自身を通過する空気を除湿する空気除湿作用を行う室内熱交換器である。
換言すると、蒸発器45は、圧縮機41の作動により空調風を冷却、除湿する冷却用熱交換器である。なお、蒸発器45直後の部位には、図示しないサーミスタからなる蒸発器後温度センサが配置されており、蒸発器45を通過した直後の空気温度(以下、蒸発器後温度という)を検出するようになっている。
冷却水回路50は、図示しないウォータポンプにより、エンジン1のウォータジャケットで暖められた冷却水を循環させる回路であり、ラジエータ、サーモスタット(いずれも図示せず)およびヒータコア51を有している。このヒータコア51は、内部にエンジン1を冷却した冷却水が流れ、この冷却水を暖房用熱源として冷風を加熱するものである。
ヒータコア51は、空調ケース10内において蒸発器45の下流側で、空気通路を部分的に塞ぐように配設されている。つまり、空調ケース10の内部に、ヒータコア51を迂回する冷風バイパス通路(冷風側通路)14Aと、ヒータコア51を通過する温風側通路14Bとを形成している。そして、ヒータコア51の空気上流側には、エアミックスドア52が回動自在に取り付けられている。
このエアミックスドア52は、サーボモータなどの図示しないアクチュエータによって駆動され、その停止位置によりヒータコア51を通過する空気量と、ヒータコア51を迂回する空気量との割合を調節して、車室内へ吹き出す空気の吹出温度を調節する吹出温度調節手段として働く。空調ケース10内の冷風バイパス通路14Aおよび温風側通路14Bの下流側には混合空間14C形成され、冷風バイパス通路14Aからの冷風と温風側通路14Bからの温風とが混合されて下記の各開口部に供給される。
空調ケース10の最も風流れ下流側は、吹出口切替箱を構成する部分で、デフロスタ開口部18、フェイス開口部19およびフット開口部20などが形成されている。デフロスタ開口部18には、デフロスタダクト15が接続され、このデフロスタダクト15の最下流端には、車両の前面窓ガラス3の内面に向けて主に温風を吹き出すデフロスタ吹出口5が開口している(図1参照)。
また、フェイス開口部19には、フェイスダクト16が接続され、このフェイスダクト16の最下流端には、前席乗員の頭胸部に向けて主に冷風を吹き出すフェイス吹出口6が開口している(図1参照)。さらに、フット開口部20には、フットダクト17が接続され、このフットダクト17の最下流端には、前席乗員の足元部に向けて主に温風を吹き出すフット吹出口7が開口している(図1参照)。
そして、各吹出口18〜20の内側には、吹出口切替手段として、本実施形態では2枚の吹出口切替ドア、具体的には、デフロスタフェイスドア21とフットドア22とが回動自在に取り付けられている。デフロスタフェイスドア21は、デフロスタ開口部18とフェイス開口部19との開口比率を可変し、フットドア22は、フット開口部20の開度を可変するドアである。
この2枚の吹出口切替ドア21、22は、図示しないリンク機構によって連動し、そのリンク機構は、サーボモータなどの図示しないアクチュエータによって駆動される。そして、吹出モードとしてフェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフロスタモードまたはデフロスタモードのいずれかに切り替えられる。
なお、フェイスモードでは、空調風の全量がフェイス吹出口6から吹き出され、バイレベルモードでは、空調風がフェイス吹出口6とフット吹出口7とから吹き出され、フットモードでは、全吹出風量の80%程度がフット吹出口7から吹き出され、残りの20%程度の空調風がデフロスタ吹出口5から吹き出される。
また、フットデフロスタモードでは、全吹出風量の60%程度がフット吹出口7から吹き出され、残りの40%程度の空調風がデフロスタ吹出口5から吹き出される。さらに、デフロスタモードでは、空調風の全量がデフロスタ吹出口5から吹き出される。
エアコンECU60は、エンジンの始動および停止を司るイグニッションスイッチのON/OFFに関係なく、車両に搭載された車載電源である図示しないバッテリーから直流電源が供給されて、演算処理や制御処理を行うように構成されている。エアコンECU60には、インストルメントパネル4に一体的に設置された図示しないエアコン操作パネル上の各種操作スイッチから、各スイッチ信号が入力されるように構成されている。
また、エアコンECU60の内部には、演算処理や制御処理を行うCPU(中央演算装置)、ROMやRAMなどのメモリ、およびI/Oポート(入力/出力回路)などの機能を含んで構成される周知のマイクロコンピュータが設けられている。そして、各種センサからのセンサ信号がI/Oポート、もしくはA/D変換回路によってA/D変換された後に、マイクロコンピュータに入力されるように構成されている。
すなわち、エアコンECU60には、図示しないが、車室内温度(内気温)を検知する内気温検知手段としての内気温センサ、車室外温度(外気温)を検知する外気温検知手段としての外気温センサ、蒸発器45を通過した直後の空気温度(蒸発器後温度)を検知する蒸発器後温度検知手段としての蒸発器後温度センサ、車両のエンジン冷却水温を検知して送風空気の加熱温度とする加熱温度検知手段としての冷却水温センサなどの検知信号が入力されるようになっている。
なお、本実施形態では、通常のオートエアコンが備えている日射検知手段としての日射センサは、備えていない。また、太陽電池9の出力電圧Vsunの大きさが、エアコンECU60で検知できるようになっている。そして、エアコンECU60は、上述した各ドア13、21、22、52のアクチュエータ、ブロワモータ32のモータ駆動回路、圧縮機41の容量制御弁、電磁クラッチ46のクラッチ駆動回路、および冷却ファン47の駆動回路などに制御信号を出力するようになっている。
次に、エアコンECU60による制御方法を、図3に基づいて説明する。ここで図3は、エアコンECU60の制御プログラムの一例を示したフローチャートである。まず、イグニッションスイッチがONされてエアコンECU60に直流電源が供給されると、予めメモリに記憶されている制御プログラム(図3のルーチン)の実行が開始される。まず、エアコンECU60内部のマイクロコンピュータに内蔵されたデータ処理用メモリの記憶内容などの初期化を行う(ステップS1)。
次に、各種信号の入力処理として、各種データをデータ処理用メモリに読み込む。すなわち、エアコン操作パネル上の各種操作スイッチからのスイッチ信号、各種センサからのセンサ信号、および太陽電池9の出力電圧Vsunの大きさなどを入力する(ステップS2)。次に、上記の入力データを、記憶している演算式に代入して、空調装置からの目標吹出温度TAOを演算し、その目標吹出温度TAOと外気温とから、目標蒸発器後温度TEOを演算する(ステップS3)。
次に、ステップS3で求めた目標吹出温度TAOに基づいてブロワの制御量、すなわちブロワモータ32のモータ駆動回路に与えるデューティー比(本発明で言う出力特性量)を演算する(ステップS4)。なお、このステップS4での作動が、本実施形態での特徴部であるため、詳細は後述で説明する。
次に、ステップS3で求めた目標吹出温度TAOと上記の入力データとを、メモリに記憶されている演算式に代入して、エアミックスドア52の開度SW(%)を演算する(ステップS5)。次に、ステップS3で求めた目標吹出温度TAOに基づき、車室内へ取り込む空気流の吸込モードと、車室内へ吹き出す空気流の吹出モードとを決定する(ステップS6)。
次に、ステップS3で求めた目標吹出温度TAOと、蒸発器後センサが検知する実際の蒸発器後流温度とが一致するように、フィードバック制御(PI制御)にて圧縮機41を目標吐出量とするための制御量(電流値)を決定する(ステップS7)。具体的には、圧縮機41に付設された電磁式の容量制御弁の電磁ソレノイドに供給する制御電流の目標値となるソレノイド電流(制御電流:In)を、メモリに記憶されている演算式に基づいて演算する。
次に、ステップS4で決定されたブロワの制御量を、モータ駆動回路に出力する(ステップS8)。次に、ステップS5で決定されたエアミックス開度SWとなるように、サーボモータに制御信号を出力する(ステップS9)。次に、ステップS6で決定された吸込モードと吹出モードとなるように、サーボモータに制御信号を出力する(ステップS10)。
次に、ステップS7で決定されたソレノイド電流(制御電流:In)を、圧縮機41に付設された電磁式の容量制御弁の電磁ソレノイドに出力する(ステップS11)。その後にステップS2の制御処理に戻る。なお、マニュアル設定時には、その設定値に従って第3図の制御プログラムが実行される。また、駐車中の車室内換気については、その説明を省略する。
次に、本実施形態の特徴部であるステップS4での制御処理について、図4を用いて詳細に説明する。図4は、第1実施形態におけるステップS4での制御処理を示すフローチャートである。まず、ステップS41では、S41の枠中に一例として示すマップにより、ステップS3で日射量以外の温度データから求めた目標吹出温度TAOに応じたブロワモータ32の基礎出力特性量として、ベースとなる駆動デューティー比Dbaseを導き出す。
次のステップS42では、S42の枠中に一例として示す表の関係より、太陽電池の出力電圧Vsunから推定日射量を導き出す。この表は、出力電圧Vsunが大きいほど推定日射量を多く算出するとともに、外気温度が低いほど推定日射量を多く算出するようになっている。なお、表の数字に対して中間の値であるときには、線形補完によって推定日射量を導き出している。
次のステップS43では、S43の枠中に一例として示すマップにより、ステップS42で導き出した推定日射量から、最少送風風量値としての駆動デューティー比のMIN.値Dmin.を導き出す。但し、フェイス吹出モード、もしくはバイレベル吹出モード時に適用し、フット吹出モード時には、Dmin.=0とする。これは、フット吹出モードが設定されている場合においては、駐車中に、太陽電池9の電力によりブロワモータ32で回転駆動し、外気を車室内に取り込んで換気を行うことで車室内温度の上昇を抑制する必要が無いと考えるためである。
そして、ステップS44では、実際にブロワモータ32を駆動するための駆動デューティー比Dxとして、ステップS41で導き出したベースとなる駆動デューティー比Dbaseと、ステップS43で導き出した駆動デューティー比のMIN.値Dmin.とを比較し、大きいほうを選択することで、最終の駆動デューティー比Dxとしている。これにより、日射による暑さを、対応した風量増によって解消することができる。
次に、本実施形態の特徴と、その効果について述べる。まず、本実施形態では、車両に搭載されて太陽光線を電力に変換する太陽電池9と、車両に搭載されて車室内を空調する空調装置と、空調装置の作動を制御するエアコンECU60とを備えるとともに、エアコンECU60は、太陽電池9の出力Vsunから推定日射量を導き出す日射量推定手段ステップS42を有し、日射量推定手段ステップS42で導き出された推定日射量によって空調装置の制御状態を可変するようにしている。
これよれば、駐車中の車室内の換気などに用いる太陽電池9を利用して、その太陽電池9の出力電圧Vsunから推定日射量を導き出すことで、従来、日射量の検知に用いていた日射センサを不要とすることができ、コストを抑えた車両用空調装置とすることができる。
また、空調装置の一部として、車室内に空調風を送風するブロワモータ32を備えるとともに、エアコンECU60は、日射以外の温度条件からブロワモータ32の基礎出力特性量Dbaseを導き出す基礎特性量算出手段ステップS41と、日射量推定手段ステップS42で導き出された推定日射量からブロワモータ32の最低出力特性量Dmin.を導き出す最低特性量算出手段ステップS43とを備えている。
さらに、基礎特性量算出手段ステップS41で導き出した基礎出力特性量Dbaseと、最低特性量算出手段ステップS43で導き出した最低出力特性量Dmin.とを比較して、大きい方の出力特性量を駆動出力特性量Dxとして選択する駆動特性量選択手段ステップS44とを備え、駆動特性量選択手段ステップS44で選択した駆動出力特性量Dxに基づいてブロワモータ32を作動させるようにしている。
これによれば、より具体的な空調装置の制御状態の可変として、ブロワモータ32の駆動出力特性量Dxを、太陽電池9の出力電圧Vsunから導き出した推定日射量に応じて補正するようにしても良い。また、日射量推定手段ステップS42で推定日射量を導き出すとき、外気温度が低いほど、推定日射量を多く算出するようにしている。これによれば、太陽電池9は外気温度が低いほど発電量が大きくなるため、外気温度で推定日射量を補正することで、より正確に日射量を推定することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態におけるステップS3での制御処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。
まず、ステップS31では、S31の枠中に一例として示す表の関係より、太陽電池の出力電圧Vsunから推定日射量を導き出す。この表は、出力電圧Vsunが大きいほど、推定日射量を多く算出するとともに、外気温度が低いほど、推定日射量を多く算出するようになっている。なお、表の数字に対して中間の値であるときには、線形補完によって推定日射量を導き出している。
次のステップS32では、S32の枠中に一例として示すマップにより、ステップS31で導き出した推定日射量から、目標吹出温度TAOの日射による補正量TAOSを導き出す。そして、ステップS33では、S33の枠中に示す演算式に、日射以外の設定温度、車室内温度、および外気温度の各温度データと、ステップS32で算出した補正量TAOSとを代入して、目標吹出温度TAOを算出する。なお、演算式中のa〜dは、ゲインや補正用の定数である。これにより、日射による暑さを、対応した目標吹出温度TAOの設定によって解消することができる。
次に、本実施形態の特徴と、その効果について述べる。まず、本実施形態でエアコンECU60は、車両内外の温度条件から目標吹出温度TAOを算出し、その目標吹出温度TAOに基づいて空調装置の作動を制御するものであり、日射量推定手段ステップS31で導き出された推定日射量から、目標吹出温度TAOの日射による補正量TAOSを導き出す補正量算出手段ステップS32と、日射以外の温度条件と、補正量算出手段ステップS32で算出した補正量TAOSとから目標吹出温度TAOを算出する目標温度算出手段ステップS33とを備えている。
これによれば、より具体的な空調装置の制御状態の可変として、空調装置を制御するうえでの目標吹出温度TAOを、太陽電池9の出力電圧Vsunから導き出した推定日射量に応じて補正するようにしても良い。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の実施形態では、駐車中に車室内を換気するための電源としての太陽電池9を、日射センサ代わりの日射検知手段として利用したが、例えば、駐車中に日射の影響を受ける荷物室内の空気循環装置や車載冷温蔵庫のファンなど、他の用途に用いる太陽電池を利用しても良い。
また、上述の実施形態では、ブロワモータ32としてのブラシレスモータを、駆動デューティー比Dxを調整して電流制御(回転数制御)を行ったが、このブラシレスモータに代えてモータ制御回路付きの直流モータを利用し、図4に示す特性と類似の目標電圧値を用いて直流モータを電圧制御するようにしても、同様の効果が期待できる。
車両における太陽電池9および車両用空調装置の空調ユニット2の配設状態を説明する模式図である。 車両用空調装置の概略全体構成を示す模式図である。 エアコンECU60における制御の概要を示すフローチャートである。 図3のフローチャートにおけるステップS4での制御処理を示すフローチャートである(第1実施形態)。 図3のフローチャートにおけるステップS3での制御処理を示すフローチャートである(第2実施形態)。
符号の説明
9…太陽電池
32…ブロワモータ
60…エアコンECU(空調制御手段)
Dbase…基礎出力特性量
Dmin.…最低出力特性量
Dx…駆動出力特性量
S31…日射量推定手段
S32…補正量算出手段
S33…目標温度算出手段
S41…基礎特性量算出手段
S42…日射量推定手段
S43…最低特性量算出手段
S44…駆動特性量選択手段
TAO…目標吹出温
TAOS…補正量
Vsun…出力電圧(出力)

Claims (4)

  1. 車両に搭載されて太陽光線を電力に変換する太陽電池(9)と、
    車両に搭載されて車室内を空調する空調装置と、
    前記空調装置の作動を制御する制御手段(60)とを備えるとともに、
    前記制御手段(60)は、
    前記太陽電池(9)の出力(Vsun)から推定日射量を導き出す日射量推定手段(S31、S42)を有し、
    前記日射量推定手段(S31、S42)で導き出された推定日射量によって前記空調装置の制御状態を可変することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記空調装置の一部として、前記車室内に空調風を送風するブロワモータ(32)を備えるとともに、
    前記制御手段(60)は、
    日射以外の温度条件から前記ブロワモータ(32)の基礎出力特性量(Dbase)を導き出す基礎特性量算出手段(S41)と、
    前記日射量推定手段(S42)で導き出された推定日射量から前記ブロワモータ(32)の最低出力特性量(Dmin.)を導き出す最低特性量算出手段(S43)と、
    前記基礎特性量算出手段(S41)で導き出した前記基礎出力特性量(Dbase)と、前記最低特性量算出手段(S43)で導き出した前記最低出力特性量(Dmin.)とを比較して、大きい方の出力特性量を駆動出力特性量(Dx)として選択する駆動特性量選択手段(S44)とを備え、
    前記駆動特性量選択手段(S44)で選択した前記駆動出力特性量(Dx)に基づいて前記ブロワモータ(32)を作動させることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記制御手段(60)は、車両内外の温度条件から目標吹出温度(TAO)を算出し、その目標吹出温度(TAO)に基づいて前記空調装置の作動を制御するものであり、
    前記日射量推定手段(S31)で導き出された推定日射量から、前記目標吹出温度(TAO)の日射による補正量(TAOS)を導き出す補正量算出手段(S32)と、
    日射以外の温度条件と、前記補正量算出手段(S32)で算出した前記補正量(TAOS)とから前記目標吹出温度(TAO)を算出する目標温度算出手段(S33)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記日射量推定手段(S31、S42)で推定日射量を導き出すとき、外気温度が低いほど、推定日射量を多く算出することを特徴とする請求項1ないし3に記載の車両用空調装置。
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