JP2010099519A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【目的】 遊技者が特別図柄の変動表示以外の演出を意識させることができ、遊技の興趣の低下を抑制することができる遊技機を提供する。
【解決手段】 液晶表示器41に左・中・右の装飾図柄80a〜80cの変動表示やキャラクタ画像70等が表示される全域が視認困難となるような暗転画像83を所定時間、表示することにより、遊技者が左・中・右の装飾図柄80a〜80cの変動表示やキャラクタ画像70等に注目することができなくなり、予告演出(ブラックアウト演出)を意識させることができる。従って、予告演出を意識させることで、遊技者が長時間、遊技を行ったとしても遊技が単調となることがなく、遊技の興趣の低下を抑制することができる。
【選択図】 図20

Description

本発明は、図柄始動条件が成立すると図柄表示装置に複数の図柄が変動表示され、その後に停止される複数の図柄の表示態様によって遊技者に特典付与の可否を認識させる遊技機に関するものである。
従来、一般に、図柄表示装置を備えた遊技機の一例としてのパチンコ機は、図柄表示装置で特別図柄(図柄)を変動表示し、特別図柄の表示結果が大当り図柄となったときに大当り遊技状態を発生するようになっている。また、このようなパチンコ機には、特定図柄の表示結果として大当り図柄が導出される場合に、図柄表示装置にキャラクタを表示することで大当り図柄が導出されることを予告的に報知するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−56896号公報(図26)
しかしながら、上記したパチンコ機においては、キャラクタが大当り図柄の導出に関連して表示されるものであり、特別図柄の表示結果として大当り図柄が導出される場合には、キャラクタが表示されることが多いが、一般に大当り図柄が導出される確率(大当り確率)が1/315程度であることから、通常遊技中にキャラクタが頻繁に表示される訳ではなく、遊技者はキャラクタではなく特別図柄の変動表示に注目していた。また、はずれ図柄が導出される場合には、キャラクタが表示されることがほとんどなく、大当り図柄が導出される場合と同様に、遊技者はキャラクタではなく特別図柄の変動表示に注目していた。
また、大当り図柄が導出される場合のみならず、はずれ図柄が導出される場合にも、キャラクタを頻繁に表示させるものがあった。しかしながら、はずれ図柄が導出される場合にもキャラクタが頻繁に表示されると、キャラクタが表示されても大当り図柄が導出されることがほとんどなく、遊技者がキャラクタに注目する意味合いが薄れ、キャラクタに注目する必要がなくなり、特別図柄の変動表示に注目せざるを得なかった。
上記したように、遊技者が特別図柄の変動表示に注目していると、例えばキャラクタが表示されるように、図柄表示装置に表示される特別図柄の変動表示以外の他の演出が行われても、これらの演出を意識することがなかった。また、遊技者が長時間、遊技する場合には、特別図柄の変動表示以外の演出の変化に気付かないことで、遊技が単調となり、遊技者にとって遊技の興趣が低下することがあった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、遊技者が特別図柄の変動表示以外の演出を意識させることができ、遊技の興趣の低下を抑制することができる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明においては、図柄始動条件(例えば、始動入賞口45又は電動始動入賞口46への入賞)が成立すると図柄表示装置(例えば、液晶表示器42)に複数の図柄(例えば、左・中・右の装飾図柄80a〜80c)が変動表示され、その後に停止される複数の図柄の表示態様によって遊技者に特典付与(例えば、大当り遊技)の可否を認識させる遊技機(例えば、パチンコ機1)であって、前記図柄表示装置に特典付与の可否に関わる情報(例えば、左・中・右の装飾図柄80a〜80cの変動表示やキャラクタ70等)を表示する情報表示手段(例えば、変動表示パターンに基づいて左・中・右の装飾図柄80a〜80cの変動表示を液晶表示器42に表示する制御)と、該情報表示手段による情報が表示される全域が視認困難又は視認不可能となるように前記図柄表示装置に表示される情報を所定時間(例えば、1〜2秒)、隠滅する表示隠滅手段(例えば、演出番号1〜6の稲妻予告パターンに基づくブラックアウト演出として暗転画像83を液晶表示器42に表示する制御)と、を備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明においては、特典付与(例えば、大当り遊技や確率変動等)の可否に関わる情報が表示される全域が、表示隠滅手段により視認困難又は視認不可能となるように所定時間、隠滅されることにより、遊技者が特典付与の可否に関わる情報に注目することができなくなり、図柄表示装置に表示される特典付与の可否に関わる情報以外の他の演出を意識させることができる。従って、特典付与の可否に関わる情報以外の演出を意識させることで、遊技者が長時間、遊技を行ったとしても遊技が単調となることがなく、遊技の興趣の低下を抑制することができる。
パチンコ機を示す正面図である。 本体枠及び前面枠を開放した状態のパチンコ機を示す斜視図である。 遊技盤を示す正面図である。 主基板及び周辺基板を示すブロック図である。 予告演出及びリーチ演出の流れを示す説明図である。 装飾図柄の形態を示す説明図である。 主制御基板で選択される変動表示パターンを示す一覧表図である。 主制御基板で実行される始動入賞処理を示すフローチャートである。 主制御基板で更新される乱数を示す一覧表図である。 主制御基板で実行される特別図柄処理を示すフローチャートである。 特別図柄変動処理のサブルーチンとなる大当り判定処理を示すフローチャートである。 特別図柄変動処理のサブルーチンとなる変動表示パターン設定処理を示すフローチャートである。 稲妻予告パターンを示す一覧表示図である。 サブ統合基板で選択される昼背景用稲妻予告パターンを示す一覧表図である。 サブ統合基板で選択される夜背景用稲妻予告パターンを示す一覧表図である。 サブ統合基板で更新される乱数を示す一覧表図である。 サブ統合基板で実行される表示制御処理を示すフローチャートである。 表示制御処理のサブルーチンとなる図柄設定処理を示すフローチャートである。 表示制御処理のサブルーチンとなる予告選択処理を示すフローチャートである。 液晶表示器による演出例を示す説明図である。 液晶表示器による演出例を示す説明図である。 液晶表示器による演出例を示す説明図である。 液晶表示器による演出例を示す説明図である。 液晶表示器による演出例を示す説明図である。 液晶表示器による演出例を示す説明図である。 液晶表示器による演出例を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。先ず、図1及び図2を参照して実施形態に係るパチンコ機の全体構成について説明する。図1は、パチンコ機を示す正面図である。図2は、本体枠及び前面枠を開放した状態のパチンコ機を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、パチンコ機1は、外枠2、本体枠3、遊技盤4、前面枠5等を備えて構成されている。外枠2は、上下左右の枠材によって縦長四角形の枠状に形成され、外枠2の前側下部には、本体枠3の下面を受ける下受板6を有している。外枠2の前面一側には、ヒンジ機構7によって本体枠3が前方に開閉可能に装着されている。また、本体枠3は、前枠体8、遊技盤装着枠9、及び機構装着枠10を合成樹脂材によって一体成形することで構成されている。本体枠3の前側に形成された前枠体8は、外枠2前側の下受板6を除く外郭形状に対応する大きさの矩形枠状に形成されている。
前枠体8の後部に一体的に形成された遊技盤装着枠9には、遊技盤4が前方から着脱交換可能に装着されるようになっている。遊技盤4の盤面(前面)には、外レールと内レールとを備えた案内レール11が設けられ、該案内レール11の内側には、遊技領域12が区画形成されている。遊技盤装着枠9よりも下方に位置する前枠体8の前側下部の一側寄りには、スピーカ装着板13を介して低音用スピーカ14が装着されている。また、前枠体8前面の下部領域内の上側部分には、遊技盤4の発射通路に向けて遊技球を導く発射レール15が傾斜状に装着されている。一方、前枠体8前面の下部領域内の下側部分には、下前面部材16が装着されている。下前面部材16前面のほぼ中央には、下皿17が設けられ、片側寄りには操作ハンドル18が設けられている。
本体枠3(前枠体8)のヒンジ機構7が設けられる側とは反対側となる開放側の後面には、外枠2に対して本体枠3を施錠する機能と、本体枠3に対して前面枠5を施錠する機能とを兼ね備えた施錠装置19が装着されている。施錠装置19は、外枠2に設けられた閉止具20に係脱可能に係合して本体枠3を閉鎖状態に施錠する上下複数の本体枠施錠フック21と、前面枠5の開放側の後面に設けられた閉止具22に係脱可能に係合して前面枠5を閉鎖状態に施錠する上下複数の扉施錠フック23とを備えている。そして、シリンダー錠24の鍵穴に鍵が挿入されて一方向に回動操作されることで、本体枠施錠フック21と外枠2の閉止具20との係合が解除されて本体枠3が解錠され、これとは逆方向に鍵が回動操作されることで、扉施錠フック23と前面枠5の閉止具22との係合が解除されて前面枠5が解錠されるようになっている。なお、シリンダー錠24の前端部は、パチンコ機1の前方から鍵を挿入して解錠操作が行えるように、前枠体8及び下前面部材16を貫通して下前面部材16の前面に露出して配置されている。
本体枠3前面の一側には、ヒンジ機構25によって前面枠5が前方に開閉可能に装着されている。前面枠5は、扉本体フレーム26、サイド装飾装置27、上皿28、音響電飾装置29を備えて構成されている。扉本体フレーム26は、プレス加工された金属製フレーム部材によって構成され、前枠体8の上端から下前面部材16の上縁に亘る部分を覆う大きさに形成されている。扉本体フレーム26のほぼ中央には、遊技盤4の遊技領域12を前方から透視可能なほぼ円形状の開口窓30が形成されている。また、扉本体フレーム26の後側には、開口窓30よりも大きい矩形枠状をなす窓枠31が設けられ、該窓枠31には、透明板32が装着されている。
扉本体フレーム26の前側には、開口窓30の周囲において、左右両側部にサイド装飾装置27が、下部に上皿28が、上部に音響電飾装置29が装着されている。サイド装飾装置27は、ランプ基板が内部に配置され且つ合成樹脂材によって形成されたサイド装飾体33を主体として構成されている。サイド装飾体33には、横方向に長いスリット状の開口孔が上下方向に複数配列されており、該開口孔には、ランプ基板に配置された光源に対応するレンズ34が組み込まれている。音響電飾装置29は、透明カバー体35、スピーカ36、スピーカカバー37、及びリフレクタ体(図示しない)等を備え、これらの構成部材が相互に組み付けられてユニット化されている。
次に、遊技盤4に区画形成された遊技領域12内に設けられる各種構成部材について図3を参照して説明する。図3は、遊技盤4を示す正面図である。
遊技領域12の中央部分には、演出装置40が配設されている。演出装置40は、複数個の発光体(例えば、4個のLED)の点灯によって特別図柄を変動表示する特別図柄表示器41と、装飾図柄を変動表示すると共に、種々の演出表示を行う液晶表示器42と、複数個の発光体(例えば、4個のLED)の点灯によって未だ特別図柄の変動が開始されていない記憶数(始動記憶数)を表示する保留球ランプ54と、特別図柄表示器41、液晶表示器42、及び保留球ランプ54を遊技盤4の表面(遊技領域12)に取り付けるための前面装飾板43とを備えている。また、演出装置40の右上部分には、複数の演出ランプ44が取り付けられている。複数の演出ランプ44は、液晶表示器42による演出表示に合わせた点灯表示を行うようになっている。
演出装置40の下方には、始動入賞口45と始動入賞口45の下方に一対の開閉翼47を有する電動始動入賞口46とが配設されている。電動始動入賞口46は、普通図柄表示器50の表示結果が「当り」となったときに、開閉翼47が所定時間(例えば、通常時0.5秒又は確率変動時3秒)開放されるように制御される。また、始動入賞口45及び電動始動入賞口46に入賞した遊技球は、始動口センサ55(図4参照)によって検出され、この検出に基づいて特別図柄表示器41で特別図柄の変動表示(液晶表示器42で装飾図柄の変動表示)が許可される。なお、特別図柄の変動中に始動入賞口45及び電動始動入賞口46に入賞した遊技球は、所定個数(例えば、4個)まで記憶可能であり、その記憶数(始動記憶数)は、複数個の発光体(例えば、4個のLED)からなる保留球ランプ54の点灯によって表示される。保留球ランプ54は、遊技領域12の右側方に配置されている。
遊技領域12の左側方には、発光体(例えば、LED)の点灯点滅によって普通図柄を変動表示する普通図柄表示器50が配設されている。また、普通図柄表示器50の下方には、遊技状態が確率変動状態か否かに応じて点灯する確率変動状態ランプ51が取り付けられている。また、 始動入賞口45の左右側方には、普通図柄表示器50で普通図柄の変動表示を許可する2個のゲートセンサ53a,53bが設けられている。なお、普通図柄の変動中にゲートセンサ53a,53bを通過した遊技球は、所定個数(例えば、4個)まで記憶可能であり、その記憶数は、複数個の発光体(例えば、4個のLED)からなる普通記憶ランプ56の点灯によって表示される。普通記憶ランプ56は、遊技領域12の左側方に配置されている。
電動始動入賞口46の下方には、横長長方形状の大入賞口61を開閉する開閉板62を有する大入賞口装置60が配設されている。大入賞口装置60は、大入賞口61(開閉板62)の開閉用駆動源となるソレノイド63、及びカウントセンサ64(共に図4参照)を備えている。大入賞口装置60の下方となる遊技領域12の最下部には、遊技領域12を流下していずれの入賞口や入賞装置にも入賞しなかった遊技球が取り込まれるアウト口48が設けられている。始動入賞口45、電動始動入賞口46及び大入賞口装置60の左右側方には、入賞口66a〜66dが設けられている。また、遊技領域12には、遊技状態に応じて点灯点滅が制御される電飾用の装飾ランプ49(図4に符号のみ記載)が取り付けられている。
遊技盤4に設けられる各種の入賞装置等によって実現される遊技について説明すると、パチンコ機1の裏面側に設けられる発射装置(図示しない)によって打ち出されて発射レール15及び案内レール11を通って遊技領域12に放出された遊技球は、遊技領域12を障害釘等に衝突しながらアウト口48に向かって流下する。遊技領域12を流下する遊技球がゲートセンサ53によって検出されると、普通図柄表示器50で普通図柄が変動表示(発光体が緑色と赤色とで交互に点灯表示)され、その表示結果が「当り」(発光体が緑色で点灯停止)であるときに電動始動入賞口46の開閉翼47が所定時間(例えば、0.5秒)開放される。また、普通図柄表示器50の表示結果が「ハズレ」(発光体が赤色で点灯停止)の場合、開閉翼47が開放されることはないが、開閉翼47が開放しなくても遊技球は、始動入賞口45に入賞し得るようになっている。
そして、始動入賞口45又は電動始動入賞口46に遊技球が入賞すると、特別図柄表示器41で特別図柄が変動を開始すると共に、液晶表示器42で装飾図柄が変動を開始し、所定時間経過した後に特別図柄及び装飾図柄が停止する。その停止した時の特別図柄が特定の表示態様(大当りとなる複数の発光体の点灯の組み合わせ)になると、装飾図柄も特定の表示態様(大当り図柄の組み合わせ)となり、「大当り遊技状態」となって、大入賞口装置60の開閉板62が手前側に倒れて大入賞口61を開放し、所定時間(例えば、30秒)、あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞があるまで大入賞口61を開放した状態に維持する。その後、開閉板62の起立により大入賞口61が閉じられた後、所定時間(例えば、2秒)を経過することで、再度、開閉板62が手前側に倒れることにより、大入賞口61が開放される開閉サイクル(以下、これをラウンド「R」ともいう)を15回繰り返すようになっている。
次に、パチンコ機1の裏面側に設けられる主基板100及び周辺基板110について図4を参照して説明する。図4は、主基板100及び周辺基板110を示すブロック図である。
図4に示すように、主基板100は、主制御基板101と払出制御基板102とから構成されている。主制御基板101は、中央演算装置としてのCPU101a、読み出し専用メモリとしてのROM101b、読み書き可能メモリとしてのRAM101cを備えている。CPU101aは、ROM101bに格納されている制御プログラムを実行することによりパチンコ機1で行われる各種遊技を制御したり、周辺基板110や払出制御基板102に出力するコマンド信号を作成したりする。RAM101cには、主制御基板101で実行される種々の処理において生成される各種データや入力信号等の情報が一時的に記憶される。主制御基板101には、ゲートセンサ53、始動口センサ55、カウントセンサ64、V入賞センサ65等からの検出信号が入力される。一方、主制御基板101は、ソレノイド63、特別図柄表示器41、普通図柄表示器50等へ駆動信号を出力する。また、払出制御基板102は、中央演算装置としてのCPU102a、読み出し専用メモリとしてのROM102b、読み書き可能メモリとしてのRAM102cを備えている。そして、払出制御基板102は、主制御基板101から入力したコマンド信号を処理し、払出装置103(払出モータ)に駆動信号を出力する。これにより、払出装置103は、駆動信号に従って遊技球を払い出す。
周辺基板110は、サブ統合基板111と第1電飾制御基板112(図4中には電飾制御基板1と記載)と第2電飾制御基板113(図4中には電飾制御基板2と記載)と波形制御基板114とから構成されている。サブ統合基板111は、CPU111a、ROM111b、RAM111cを備えている。CPU111aは、ROM111bに格納されている制御プログラムに従ってコマンド信号を処理する。RAM111cには、サブ統合基板111で実行される種々の処理において生成される各種データや入出力信号等の情報が一時的に記憶される。そして、サブ統合基板111は、主制御基板101から入力したコマンド信号を処理し、第1電飾制御基板112、第2電飾制御基板113、及び波形制御基板114にコマンド信号を出力する。
第1電飾制御基板112、第2電飾制御基板113、及び波形制御基板114は、それぞれ中央演算装置としてのCPU112a,113a,114a、読み出し専用メモリとしてのROM112b,113b,114b、読み書き可能メモリとしてのRAMROM112c,113c,114cを備えている。そして、第1電飾制御基板112は、サブ統合基板111からのコマンド信号に基づいて保留球ランプ54と演出ランプ44とを制御する。電飾用電飾基板113は、サブ統合基板111からのコマンド信号に基づいて液晶表示器42と装飾ランプ49とを制御する。波形制御基板114は、サブ統合基板111からのコマンド信号に基づいて音波装置115(低音用スピーカ14及びスピーカ36)を制御する。
次に、液晶表示器42で装飾図柄が変動を開始し、所定時間経過した後に装飾図柄が停止するまでに行われる予告演出及びリーチ演出の流れについて図5を参照して説明する。図5は、予告演出及びリーチ演出の流れを示す説明図である。なお、予告演出及びリーチ演出では、キャラクタA(以下、これをオオカミ男という)、キャラクタB(以下、これをドラキュラという)、キャラクタC(以下、これをフランケンという)、キャラクタD(以下、これを怪物くんという)、キャラクタE(以下、これを怪子ちゃんという)が登場する演出が行われる場合がある。
図5に示すように、特別図柄及び装飾図柄の変動表示が開始可能となることによって、液晶表示器42で装飾図柄の通常変動が行われる。そして、予告演出が行われることが決定されている場合には、予告演出として、液晶表示器42で表示された通常変動画像を暗転させる暗転画像を所定時間表示させるブラックアウト演出が2回行われる。その後、詳細については後述するが、決定された予告演出に応じて、暗転画像に稲妻(雷)を走らせることで装飾図柄の停止表示を浮かび上がらせる稲妻フラッシュ予告、通常変動時に表示されている背景画像が変化(例えば、通常変動の開始時に、背景画像が昼背景である場合には、夜背景に変化)する背景変化予告、及び後述するスーパーリーチ発展演出に対応した4種類のキャラクタ(オオカミ男、ドラキュラ、フランケン、怪物くん)のいずれかや大当り確定のキャラクタ(怪子ちゃん)がスポットライトを浴びながら登場するスポットライト予告のいずれかが行われる場合がある。
次いで、通常変動とは異なるリーチ演出が行われることが決定されている場合には、リーチ態様が形成された後、リーチ態様を表示した状態でノーマルリーチ演出が行われる。そして、リーチ態様が形成された後、装飾図柄が停止するまでに行われるリーチ演出として、スーパーリーチ演出が行われることが決定されている場合には、複数のスーパーリーチ演出のうちいずれのスーパーリーチ演出が行われるかを導出するスーパーリーチ分岐演出が行われた後、オオカミ男が活躍することで未だ停止していない装飾図柄(中図柄)を大当り図柄の組み合わせで停止させようとするオオカミ男リーチ演出、ドラキュラが活躍することで未だ停止していない装飾図柄(中図柄)を大当り図柄の組み合わせで停止させようとするドラキュラリーチ演出、及びフランケンが活躍することで未だ停止していない装飾図柄(中図柄)を大当り図柄の組み合わせで停止させようとするフランケンリーチ演出のスーパーリーチ演出のうちいずれかが行われる。
次いで、リーチ演出として、スーパーリーチ発展演出が行われることが決定されている場合には、上記したスーパーリーチ演出から継続(例えば、オオカミ男リーチ演出が行われた場合には、オオカミ男リーチ発展演出)して、オオカミ男がオオカミ男リーチ演出とは異なる態様で活躍することで未だ停止していない装飾図柄(中図柄)を大当り図柄の組み合わせで停止させようとするオオカミ男リーチ発展演出、ドラキュラがドラキュラリーチ演出とは異なる態様で活躍することで未だ停止していない装飾図柄(中図柄)を大当り図柄の組み合わせで停止させようとするドラキュラリーチ発展演出、及びフランケンがフランケンリーチ演出とは異なる態様で活躍することで未だ停止していない装飾図柄(中図柄)を大当り図柄の組み合わせで停止させようとするフランケンリーチ発展演出のスーパーリーチ発展演出のいずれかを行う。また、スーパーリーチ発展演出では、スーパーリーチ演出と同じキャラクタが登場する演出が行われる他にも、怪物くんが活躍することで未だ停止していない装飾図柄(中図柄)を大当り図柄の組み合わせで停止させようとする怪物くんリーチ発展演出が行われる場合がある。
また、上記したスポットライト予告が行われた場合には、ノーマルリーチ演出、スーパーリーチ分岐演出、スーパーリーチ演出が行われることなく、スポットライト予告で登場したキャラクタに対応したスーパーリーチ発展演出(例えば、スポットライト予告で怪物くんが登場した場合には、怪物くんリーチ発展演出)が行われる。
また、予告演出が開始される合図となる暗転表示された後、稲妻フラッシュ予告、背景変化予告及びスポットライト予告のいずれも行われない場合には、所定時間が経過した後に、スーパーリーチ分岐演出を経由した場合には行われることのない演出であって、演出装置40に取り付けられた駆動可能な電動役物の動きに合わせて未だ停止していない装飾図柄(中図柄)を大当り図柄の組み合わせで停止させようとする役物リーチ演出が行われることがある。
また、リーチ演出として、ノーマルリーチ演出及びスーパーリーチ分岐演出を経由した場合には行われることのない演出であって、リーチ態様の形成を経由することなく大当り図柄の組み合わせで全図柄が変動表示することにより、特定大当り図柄の組み合わせ又は非特定大当り図柄の組み合わせのいずれかで停止させる全回転リーチ演出が行われることがある。
なお、装飾図柄が大当り図柄の組み合わせとなる確率(大当りの信頼度)は、ノーマルリーチ演出、オオカミ男リーチ演出、ドラキュラリーチ演出、フランケンリーチ演出、オオカミ男リーチ発展演出、ドラキュラリーチ発展演出、フランケンリーチ発展演出、怪物くんリーチ発展演出、役物リーチ演出、全回転リーチ演出の順序で高くなるように設定されている。
次に、液晶表示器42で変動表示される装飾図柄について図6を参照して説明する。図6は、装飾図柄の形態を示す説明図である。
装飾図柄は、図6(A)に示すように、確変判定の判定結果が確変大当りであるときに選択される特定図柄として、「1」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「9」の7種類が第2電飾制御基板113のROM113bに記憶されている。また、図6(B)に示すように、確変判定の判定結果が非確変大当り(通常大当り)であるときに選択される非特定図柄として、「0」,「2」,「8」の3種類が第2電飾制御基板113のROM113bに記憶されている。
装飾図柄の総数に対する特定図柄の割合(この例では、7/10)は、確変判定の判定結果が確変大当りとなる割合である確変突入率(この例では、2/3)とは異なる。即ち、特定図柄の割合と確変突入率とは1対1に対応付けられていない。このように、液晶表示器42に表示される特定図柄の割合を確変突入率よりも高くすることにより、あたかも確変突入率が実際の確変突入率よりも高いように見せることができ、大当り図柄の組み合わせが特定図柄の組み合わせとなる期待感を向上させることができる。なお、確変突入率は2/3でなくともよく、また、特定図柄の割合と確変突入率とは一致してもよい。
また、装飾図柄は、左・右の装飾図柄の各々が「0」,「1」,「2」,・・・,「9」の順序で、通常変動時には液晶表示器42の上方から下方に向かってリールが回転しているような表示態様で変動され、中の装飾図柄が「0」,「1」,「2」,・・・,「9」の順序とは異なるランダムなパターンで、通常変動時には液晶表示器42の中央付近を飛び跳ねているような表示態様で変動される。また、装飾図柄の配色は、特定図柄が赤色に、非特定図柄が青色に配色され、遊技者にとって特定図柄と非特定図柄とを簡単に識別できるように設定されている。
また、装飾図柄の形態は、各種数字が立体的に視認されるように肉厚(数字の内部や側面部)をもった態様で構成されている。そして、装飾図柄における数字の内部には、予告演出やリーチ演出時に登場する各種キャラクタが描写されていると共に、数字の側面部には、背景画が描写されている。通常変動時には、各種キャラクタや背景画の配色を装飾図柄の配色と同系統色(例えば、特定図柄の場合には、各種キャラクタや背景画の配色を特定図柄の赤色をベースとした赤っぽい色にする)とし、装飾図柄における数字の認識を妨げないようにしている。
次に、RAM101cに設けられている変動表示パターン乱数に基づいて変動表示パターンを決定するための変動表示パターンテーブルについて図7を参照して説明する。図7は、主制御基板で選択される変動表示パターンを示す一覧表図である。ここで、表示用コマンドとは、主制御基板101からサブ統合基板111に送信される2バイト構成のデータであり、特別図柄及び装飾図柄の変動時間やリーチ演出を特定するためのデータが含まれる。
但し、表示用コマンドには、基本的には予告演出がサブ統合基板111で決定される演出であり、この予告演出に関わるデータが含まれないが、スポットライト予告を行う場合のみ予告演出を特定するデータが含まれる。即ち、予告演出のうちスポットライト予告のみ主制御基板101で決定される。なお、スポットライト予告を主制御基板101で決定せず、例えば、後述する稲妻予告パターンの1つとして稲妻予告パターンテーブルに設定することで、サブ統合基板111で決定してもよい。
なお、変動番号1の「通常変動」とは、リーチ態様を伴わない変動表示パターンである。変動番号2の「短縮変動」とは、保留球数カウンタの値が上限値、確率変動状態、時短状態等の条件が成立したときに選択できるものであって、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が「通常変動」よりも短い変動表示パターンである。変動番号3,4の「ノーマルリーチ」とは、リーチ態様を伴うが、このリーチ態様が形成された後にスーパーリーチ演出やスーパーリーチ発展演出等のリーチ演出を行わない変動表示パターンである。
また、変動番号5,6の「オオカミ男リーチ」、変動番号11,12の「ドラキュラリーチ」、変動番号17,18の「フランケンリーチ」とは、リーチ態様が形成した後に各々のキャラクタが登場するスーパーリーチ演出(例えば、「オオカミ男リーチ」では、オオカミ男の得意の料理で装飾図柄を調理するような演出)を行う変動表示パターンである。また、変動番号7,8の「オオカミ男リーチ発展」、変動番号13,14の「ドラキュラリーチ発展」、変動番号17,18の「フランケンリーチ発展」とは、各々のキャラクタが登場するスーパーリーチ演出を行った後に、これらのキャラクタに応じたスーパーリーチ発展演出(例えば、「オオカミ男リーチ発展」では、変身後のオオカミ男が得意の料理で装飾図柄をダイナミックに調理するような演出)を継続させて行う変動表示パターンである。
また、変動番号9,10の「オオカミ男リーチ〜怪物くん」、変動番号15,16の「ドラキュラリーチ〜怪物くん」、変動番号21,22の「フランケンリーチ〜怪物くん」とは、各々のキャラクタが登場するスーパーリーチ演出を行った後に、これらのキャラクタに応じたスーパーリーチ発展演出とは異なり、怪物くんが登場するスーパーリーチ発展演出を継続させて行う変動表示パターンである。
また、変動番号23〜31の「スポットライト予告」とは、リーチ態様が形成されるまでにキャラクタに応じたスーパーリーチ発展演出を行うことを予告する予告演出を行った後に、スーパーリーチ演出が行われることなく、予告演出で登場したキャラクタに応じたスーパーリーチ発展演出を継続させて行う変動表示パターンである。また、変動番号32,33の「役物リーチ」とは、リーチ態様が形成された後に演出装置40に取り付けられた駆動可能な電動役物(図示しない)によるリーチ演出を行う変動表示パターンである。
また、変動番号34の「全回転リーチ」とは、リーチ態様が形成されることなく大当り図柄の組み合わせが表示され、この大当り図柄の組み合わせで液晶表示器42上にて擬似回転させることによって大当りを特定大当りの組み合わせとするか否かのみを決定する演出を行う変動表示パターンである。また、変動番号35の「スーパーリーチ分岐プレミア」とは、リーチ態様が形成された後に複数のスーパーリーチ演出のうちいずれの演出が行われるかを導出するスーパーリーチ分岐演出が行われるが、通常のスーパーリーチ分岐演出とは異なる演出を行うことで大当り確定とする変動表示パターンである。
変動表示パターンは、大当り判定及びリーチ判定の判定結果による大当り、リーチはずれ、はずれのいずれかに基づいて、図7に示すように、変動表示パターンテーブルに設定された選択可能な変動表示パターンに割り振られた乱数の割合に応じて1つの変動表示パターンに決定される。なお、変動番号31,34,35の変動表示パターンは、大当り判定の判定結果が大当りであるときのみ選択可能な変動表示パターンであり、これらの変動表示パターンに従って演出が行われたときには、遊技者は装飾図柄の変動表示が大当り図柄の組み合わせとなる(大当り確定である)ことを認識できる。
次に、パチンコ機1の遊技進行に応じて実行される種々の制御処理について図8乃至図12を参照して説明する。図8は、主制御基板で実行される始動入賞処理を示すフローチャートである。図9は、主制御基板で更新される乱数を示す一覧表図である。図10は、主制御基板で実行される特別図柄処理を示すフローチャートである。図11は、特別図柄変動処理のサブルーチンとなる大当り判定処理を示すフローチャートである。図12は、特別図柄変動処理のサブルーチンとなる変動表示パターン設定処理を示すフローチャートである。なお、始動入賞処理は、主制御基板101においてROM102に格納されている遊技制御プログラムをCPU101aが適当なタイミングで実行することによって実現される。表示制御処理は、第2電飾制御基板113においてROM113bに格納されている液晶表示制御プログラムをCPU113aが適当なタイミングで実行することによって実現される。
先ず、図8に示す始動入賞処理では、電動始動入賞口46に対する遊技球の入賞処理を行う。即ち、電動始動入賞口46に遊技球が入賞したか否かを判別する(ステップS1)。具体的には、始動口センサ55から検出信号が出力された場合には入賞した(YES)と判別し、検出信号が出力されなければ入賞しない(NO)と判別する。そして、電動始動入賞口46に遊技球が入賞したときには、RAM101cに設けられている保留球数カウンタの値が上限値となる4よりも小さいか否かを判別する(ステップS2)。保留球数カウンタが上限値よりも小さければ(YES)、保留記憶格納処理を実行する(ステップS3)。保留記憶格納処理では、保留球数カウンタに「1」を加算する処理と、保留球数カウンタの加算に伴ってサブ統合基板111に表示データを出力して保留球ランプ54で点灯するランプの個数を変える処理と、各種乱数の取得処理とを行う。なお、ステップS1において電動始動入賞口46に遊技球が入賞していない場合や、ステップS2において保留球数が上限値以上の場合には、何もせずにそのまま始動入賞処理を終了する。
ここで、主制御基板101で更新される各種乱数には、図9に示すように、大当り判定乱数、確変判定乱数、リーチ判定乱数、変動表示パターン乱数等がある。大当り判定乱数は、大当りか否かを判定(大当り判定)するための乱数である。確変判定乱数は、大当り判定において大当りとする場合に、この大当りが確変大当りか否かを判定(確変判定)するための乱数である。リーチ判定乱数は、大当り判定において大当りとしない(はずれとする)場合に、リーチとするか否かを判定(リーチ判定)するための乱数である。変動表示パターン乱数は、特別図柄表示器41に表示されている特別図柄及び装飾図柄の変動表示パターンを決定するための乱数である。なお、主制御基板101で更新される乱数は、これらに限られず、普通図柄の当りか否かを判定するための乱数や、大当り判定乱数の初期値を決定するための乱数等もある。
次に、特別図柄処理では、図10に示すように、先ず、保留球数カウンタの値が0であるか否かを判別する(ステップS11)。保留球数カウンタの値が0のときは、そのまま後述のステップS15へ移行する。一方、保留球数カウンタの値が0でないときは、特別図柄(装飾図柄)の変動表示が可能か否か、即ち特別図柄(装飾図柄)の変動表示中でないか否かを判別する(ステップS12)。特別図柄(装飾図柄)の変動表示中のときは、そのままステップS15へ移行する。特別図柄(装飾図柄)の変動表示中でないときは、保留記憶移行処理を実行する(ステップS13)。保留記憶移行処理では、保留球数カウンタから1を減算する処理と、RAM101cに設けられた始動入賞記憶の保存領域の内容をシフトする処理とを行う。
その後は、特別図柄変動処理(ステップS14)と特別図柄変動中処理(ステップS15)と情報出力処理(ステップS16)と大当り処理(ステップS17)とを順次実行する。特別図柄変動処理では、後述する大当り判定処理及び変動表示パターン設定処理を行うと共に、変動表示パターン設定処理で決定された変動表示パターンに基づいて特別図柄及び装飾図柄の変動制御を開始し、変動時間を変動タイマに設定する処理を行う。特別図柄変動中処理では、変動タイマに設定された変動時間を監視し、変動タイマがタイムアップすることで特定図柄及び装飾図柄の変動表示を停止(確定表示)する処理を行う。情報出力処理では、特別図柄変動処理及び特別図柄変動中処理で決定される特別図柄及び装飾図柄の変動表示に係る各種情報をサブ統合基板111に出力する処理を行う。大当り遊技処理では、後述する大当りフラグがON状態であるか否かを判別して、ON状態であれば、当りの種類に応じた態様で大入賞口61を開放する制御を行う。
大当り判定処理では、図11に示すように、先ず、後述するステップS37でセットされる確変状態フラグがON状態であるか否かを判別する(ステップS31)。確変状態フラグがON状態であれば、確変時大当り判定テーブル(図示しない)を選択し(ステップS32)、確変状態フラグがON状態でなければ(OFF状態であれば)、非確変時大当り判定テーブル(図示しない)を選択する(ステップS33)。なお、確変時大当り判定テーブルでは、大当りとなる確率である大当り確率が1/63.1となるように判定値が設定され、通常時大当り判定テーブルでは、大当り確率が1/315.5となるように判定値が設定されている。
そして、ステップS32,33で選択された確変時大当り判定テーブル又は通常時大当り判定テーブルに設定されている判定値とステップS3の保留記憶格納処理で取得された大当り判定乱数の値とが一致するか否かによって、大当りとするか否かを判定する(ステップS34)。大当りとすることが判定されていれば、大当りフラグをON状態とした後に(ステップS35)、確変判定テーブル(図示しない)に設定されている判定値とステップS3の保留記憶格納処理で取得された確変判定乱数の値とが一致するか否かによって、大当りを確変大当りとするか否かを判定する(ステップS36)。なお、確変判定テーブルでは、遊技状態が確率変動状態に突入する確率である確変突入率が2/3となるように判定値が設定されている。
そして、大当りを確変大当りとすることが判定されていれば、確変状態フラグをON状態(但し、確変状態フラグが既にON状態であれば、ON状態を継続する)とし(ステップS37)、大当りを確変大当りとしない(非確変大当りとする)ことが判定されていれば、確変状態フラグをOFF状態(但し、確変状態フラグが既にOFF状態であれば、OFF状態を継続する)とする(ステップS38)。一方、ステップS34で大当りとしない(はずれとする)ことが判定されていれば、そのままメインフローに復帰する。なお、大当りフラグ及び確変状態フラグのON/OFF状態は、RAM101cに記憶される。また、大当りフラグ及び確変状態フラグのOFF状態では「0」の値がセットされ、大当りフラグ及び確変状態フラグのON状態では「1」の値がセットされる。
変動表示パターン設定処理では、図12に示すように、先ず、大当り判定処理のステップS36でセットされる大当りフラグがON状態であるか否かを判別する(ステップS41)。大当りフラグがON状態であれば、大当り時変動表示パターンテーブル(図7に示す変動表示パターンテーブルの当落にて○が付されている変動表示パターンが設定されているテーブル)を選択する(ステップS42)。大当りフラグがON状態でなければ(OFF状態であれば)、リーチ判定テーブルに設定されている判定値とステップS3の保留記憶格納処理で取得されたリーチ判定乱数の値とが一致するか否かによって、リーチとするか否かを判定する(ステップS44)。なお、リーチ判定テーブルでは、リーチとなる確率であるリーチ確率が1/12.5となるように判定値が設定されている。
そして、リーチとすることが判定されていれば、リーチ時変動表示パターンテーブル(図7に示す変動表示パターンコマンドテーブルの当落にて×が付されている変動表示パターンのうち変動番号1,2を除いた変動表示パターンが設定されているテーブル)を選択し(ステップS45)、リーチとしないことが判定されていれば、はずれ時変動表示パターンテーブル(図7に示す変動表示パターンコマンドテーブルの当落にて×が付されている変動番号1,2の変動表示パターンが設定されているテーブル)を選択する(ステップS46)。そして、ステップS42,45,46で選択された大当り時変動表示パターンテーブル、リーチ時変動表示パターンテーブル、又ははずれ時変動表示パターンテーブルから、これらの変動表示パターンテーブルに設定されている判定値とステップS3の保留記憶格納処理で取得された変動表示パターン乱数の値とが一致する変動表示パターンに決定する(ステップS45)。
なお、ステップS45で変動表示パターンテーブルに設定されている変動表示パターンのいずれかを決定することで、スーパーリーチ演出やスーパーリーチ発展演出等のリーチ演出を行うか否かを決定しているが、例えば、スーパーリーチ演出やスーパーリーチ発展演出等のリーチ演出を行うか否かを決定する乱数を設け、この乱数によりスーパーリーチ演出やスーパーリーチ発展演出等のリーチ演出を行うことを決定した後に、これらのリーチ演出を行う変動表示パターンのいずれかに決定してもよい。
次に、RAM113cに設けられている稲妻予告パターン乱数に基づいて稲妻予告パターンを決定するための変動表示パターンテーブルについて図13乃至図15を参照して説明する。図13は、稲妻予告パターンを示す一覧表示図である。図14は、サブ統合基板で選択される昼背景用稲妻予告パターンを示す一覧表図である。図15は、サブ統合基板で選択される夜背景用稲妻予告パターンを示す一覧表図である。
先ず、稲妻予告パターンは、図13に示すように、演出番号0〜6の7種類が用意されている。演出番号0は、稲妻予告演出を行わない(変化しない)稲妻予告パターンである。また、演出番号1は、装飾図柄の変動表示及び背景画像を含む通常変動画像を暗転させる暗転画像(暗転画像83)を所定時間表示させるブラックアウト演出が1回行われるが、ブラックアウト演出が行われた後に、ブラックアウト演出が行われるよりも前に表示されていた通常変動画像から変化することのない演出(ブラックアウトガセ演出)を行う稲妻予告パターンである。また、演出番号2は、ブラックアウト演出が2回行われるが、1回目のブラックアウト演出が行われた後にも2回目のブラックアウト演出が行われた後にも、ブラックアウト演出が行われるよりも前に表示されていた通常変動から変化することのない演出(ブラックアウトガセ演出)を行う稲妻予告パターンである。
また、演出番号3は、2回目のブラックアウト演出が行われた後に、背景画像が変化する演出(例えば、背景画像が昼であれば、夜に変化させる)を行う稲妻予告パターンである。また、演出番号4は、2回目のブラックアウト演出が行われた後に、暗転画像に稲妻(雷)を走らせる稲妻フラッシュを表示すると共に、稲妻に照らされることで暗転画像に左装飾図柄を浮かび上がらせながら停止表示させる演出を行う稲妻予告パターンである。また、演出番号5は、演出番号4の演出が行われた後に、再度、ブラックアウト演出が行われ、2回目の稲妻フラッシュを表示すると共に、稲妻に照らされることで暗転画像に右装飾図柄を浮かび上がらせながら停止表示させることによってリーチ態様を形成する演出を行う稲妻予告パターンである。また、演出番号5は、「全回転リーチ」のリーチ演出が行われるかのようにブラックアウトガセ演出(全回転ガセ)を行う稲妻予告パターンである。
昼背景用稲妻予告テーブルは、図14に示すように、背景画像が昼背景画像(昼背景の背景画像81)であるときに、RAM113cに設けられている稲妻予告パターン乱数に基づいて稲妻予告パターンを決定するためのテーブルである。昼背景用稲妻予告テーブルでは、主制御基板111で決定された変動表示パターンの各々に対して稲妻予告パターン乱数の値が演出番号0〜6の7種類の稲妻予告パターンに振り分けられている。
装飾図柄の変動表示がリーチとなることが決定されているときのみ、上記した演出番号4,5が選択可能であり、稲妻フラッシュが表示された後にリーチ態様が表示される。
「スポットライト予告」及び「役物リーチ」では、上記した演出番号2のみが選択可能であり、2回目のブラックアウト演出が行われた後に各々のキャラクタが登場するスーパーリーチ発展演出が行われたり、役物駆動の役物リーチ演出が行われたりする。
「全回転リーチ」では、上記した演出番号0のみが選択可能であり、稲妻予告演出が行われることなく、特定大当り図柄の組み合わせ又は非特定大当り図柄の組み合わせのいずれかで停止させる全回転リーチが行われる。但し、「全回転リーチ」では、通常変動における背景画像とは異なる特別な画像が表示された後、暗転画像が所定時間表示されることにより、ブラックアウト演出に似せた演出が行われる。
夜背景用稲妻予告テーブルは、図15に示すように、背景画像が夜背景画像(夜背景の背景画像82)であるときに、RAM113cに設けられている稲妻予告パターン乱数に基づいて稲妻予告パターンを決定するためのテーブルである。夜背景用稲妻予告テーブルでも、主制御基板111で決定された変動表示パターンの各々に対して稲妻予告パターン乱数の値が演出番号0〜6の7種類の稲妻予告パターンに振り分けられている。
夜背景用稲妻予告テーブルでは、昼背景用稲妻予告テーブルよりも演出番号4,5の稲妻予告パターンが選択される割合(選択率)が高く設定されている。具体的には、例えば、変動番号6の「オオカミ男、当り」の変動表示パターンに決定されている場合には、昼背景用稲妻予告テーブルであれば、演出番号4,5の稲妻予告パターンの選択率が{(演出番号4の稲妻予告パターン乱数の数値幅)+(演出番号4の稲妻予告パターン乱数の数値幅)/稲妻予告パターン乱数のカウンタ数}=116/200であるが、夜背景用稲妻予告テーブルであれば、演出番号4,5の稲妻予告パターンの選択率が144/200である。このことは、昼背景よりも夜背景の方が、実際の稲妻が視認し易いことに対応している。
次に、サブ統合基板111で実行される種々の制御処理について図16乃至図19を参照して説明する。図16は、サブ統合基板で更新される乱数を示す一覧表図である。図17は、サブ統合基板で実行される表示制御処理を示すフローチャートである。図18は、表示制御処理のサブルーチンとなる図柄設定処理を示すフローチャートである。図19は、表示制御処理のサブルーチンとなる予告選択処理を示すフローチャートである。
ここで、サブ統合基板111で更新される各種乱数には、図16に示すように、特定図柄乱数、非特定図柄乱数、はずれ図柄乱数、稲妻予告パターン乱数等がある。特定図柄乱数は、確変大当りと判定された場合において、液晶表示器42に最終的に停止して表示する特定図柄(図6(A))を選択するための乱数である。非特定図柄乱数は、非確変大当り(通常大当り)と判定された場合において、液晶表示器42に最終的に停止して表示する非特定図柄(図6(B))を選択するための乱数である。はずれ図柄乱数は、はずれ又はリーチはずれと判定された場合において、液晶表示器42に最終的に停止して表示する左・右・中のはずれ図柄の各々を選択するための乱数である。稲妻予告パターン乱数は、稲妻予告演出を行うか否かを判別すると共に、液晶表示器42に表示される稲妻予告演出の稲妻予告パターンを選択するための乱数である。
先ず、表示制御処理では、図17に示すように、主制御基板101から表示用信号(表示用コマンドを含む)を受信したか否かを判別する(ステップS101)。コマンドを受信したときは、後述する図柄設定処理(ステップS102)及び予告選択処理(ステップS103)を行うと共に、図柄変動表示処理(ステップS104)と大当り表示処理(ステップS105)とサブ情報出力処理(ステップS106)とを順次実行する。図柄変動表示処理では、主制御基板101から送信された変動表示パターンコマンドに基づいて特別図柄及び装飾図柄の変動制御を開始し、変動時間を変動タイマに設定すると共に、変動タイマに設定された変動時間を監視し、変動タイマがタイムアップすることで、特別図柄の停止図柄を確定表示すると共に、図柄設定処理で決定された装飾図柄の停止図柄を順次確定表示する処理を行う。また、予告選択処理で決定された予告演出パターンに基づく予告演出の演出制御も図柄変動表示処理で行われる。大当り表示処理では、特別図柄及び装飾図柄の確変表示が大当り図柄の組み合わせであるときに、大当りである旨を液晶表示器42に表示すると共に、大当り遊技のラウンドを表示する処理を行う。サブ情報出力処理では、図柄変動表示処理で決定される特別図柄及び装飾図柄の変動表示や予告選択処理で決定される予告演出の表示に係る各種情報を周辺基板110に出力する処理を行う。
図柄設定処理では、図18に示すように、受信した表示用信号が変動表示パターンコマンドであるか否かを判別する(ステップS111)。変動表示パターンコマンドを受信していなければ、そのままメインルーチンに復帰する。変動表示パターンコマンドを受信していれば、その変動表示パターンコマンドに係る当落が大当りであるか否かを判別する(ステップS112)。大当りでなければ(はずれ又ははずれリーチであれば)、左・中・右の装飾図柄に停止表示として各々のはずれ図柄を選択し(ステップS118)、そのままメインルーチンに復帰する。但し、はずれであるときには左・中・右の装飾図柄が各々異なる図柄が選択されればよいが、はずれリーチであるときには左・右の装飾図柄が同一の図柄(中の装飾図柄は異なる図柄)が選択される。
そして、大当りであれば、この大当りが確変大当りであるか否かを判別する(ステップS113)。確変大当りでなければ(非確変大当りであれば)、左・中・右の装飾図柄に停止表示として非特定図柄を選択する(ステップS117)。確変大当りであれば、再抽選演出を行うか否かを判別する(ステップS115)。再抽選演出を行わなければ、ステップS116に移行する。再抽選演出を行うときには、仮停止図柄として非特定図柄を選択し(ステップS115)、最終的に停止表示される特定図柄を選択する(ステップS116)。
予告選択処理では、図19に示すように、受信した表示用信号が変動表示パターンコマンドであるか否かを判別する(ステップS121)。変動表示パターンコマンドを受信していなければ、そのままメインルーチンに復帰する。変動表示パターンコマンドを受信していれば、昼背景フラグがON状態であるか否かを判別する(ステップS122)。昼背景フラグがON状態であれば、昼背景用稲妻予告テーブル(図14)を選択し、昼背景フラグがON状態でなければ(OFF状態であれば)、夜背景用稲妻予告テーブル(図15)を選択する。そして、取得された稲妻予告パターン乱数の値に基づいて、各々の稲妻予告テーブルに設定されている稲妻予告パターンから1つの稲妻予告パターンを決定する(ステップS125)。
なお、ステップS125で昼背景用稲妻予告パターンテーブル又は夜背景用稲妻予告パターンテーブルに設定されている稲妻予告パターンのいずれかを決定することで、稲妻予告演出を行うか否かを決定しているが、例えば、稲妻予告演出を行うか否かを決定する乱数を設け、この乱数により稲妻予告演出を行うことを決定した後に、稲妻予告演出を行う稲妻予告パターンのいずれかに決定してもよい。
そして、決定された稲妻予告パターンが演出番号3の背景変化であるか否かを判別する(ステップS126)。背景変化であれば、昼背景フラグのON/OFF状態を切り替える、即ちON状態であればOFF状態に、OFF状態であればON状態にする(ステップS127)。背景変化でなければ、そのままメインフローに復帰する。なお、昼背景フラグのON/OFF状態は、RAM113cに記憶される。また、昼背景フラグのOFF状態では「0」の値がセットされ、昼背景フラグのON状態では「1」の値がセットされる。
次に、装飾図柄の変動表示に伴う液晶表示器42の演出動作について図20乃至図26を参照して説明する。図20乃至図26は、液晶表示器による演出例を示す説明図である。
先ず、図20乃至図21を参照して、演出例1について説明する。演出例1では、大当り判定の判定結果が大当りであり、主制御基板101で変動表示パターンとして変動番号33の「役物リーチ、当り」に決定されると共に、サブ統合基板111で昼背景用稲妻予告パターンテーブルから稲妻予告パターンとして演出番号2(ブラックアウト2回)に決定された場合を示す。
通常変動として、特別図柄表示器41で特別図柄の変動表示が開始されると共に、液晶表示器42で左・中・右の装飾図柄80a〜80cの変動表示が開始される(図20(A))。具体的には、液晶表示器42の中央付近には、中の装飾図柄80bが飛び跳ねているような表示態様で変動表示され、中の装飾図柄80bの両側方には、背景画像が視認可能な程度に半透明となった左・右の装飾図柄80a,80cが液晶表示器42の上方から下方に向かってリールが回転しているような表示態様で変動表示されている。また、液晶表示器42には、昼背景の背景画像81が表示されると共に、中の装飾図柄80bの下方(液晶表示器42の中央下部)には、キャラクタ画像(怪物くん)70が表示されている。
次いで、1回目のブラックアウト演出として、遊技者に視認困難となるように、装飾図柄80a〜80cの変動表示及び背景画像81を含む通常変動画像を暗転させる暗転画像83が所定時間(例えば、1秒)表示される(図20(B))。このとき、遊技者は、複数の稲妻予告演出のうちいずれかの演出が開始されたことを認識することができ、大当りとなる信頼度の高い特別の演出(スポットライト予告から開始されるスーパーリーチ発展演出や役物リーチ演出等)が行われる期待感をもつことができる。その後、所定時間が経過することで、1回目のブラックアウト演出が行われる前の通常変動画像に戻る(図20(C))。
次いで、2回目のブラックアウト演出として、1回目のブラックアウト演出よりも遊技者に視認困難となるように、1回目のブラックアウト演出時の暗転よりも暗転度合いの高い暗転画像83が、1回目のブラックアウト演出時の演出時間よりも長い時間(例えば、2秒)表示される(図20(D))。このとき、遊技者は、少なくとも演出番号1のブラックアウトガセ演出ではないことを認識することができ、また、演出番号2の2回目のブラックアウトガセ演出が行われている可能性も残るが、1回目のブラックアウト演出時よりも大当りとなる信頼度の高い特別の演出(スポットライト予告から開始されるスーパーリーチ発展演出や役物リーチ演出等)が行われる期待感を、1回目のブラックアウト演出時よりも向上させることができる。即ち、ブラックアウト演出が2回行われることにより、大当りとなる信頼度の高い特別の演出(スポットライト予告から開始されるスーパーリーチ発展演出や役物リーチ演出等)が行われる期待感を徐々に向上させることができる。その後、1回目のブラックアウト演出後と同様に、ブラックアウト演出が行われる前の通常変動画像に戻る(図21(E))。
次いで、左・右の装飾図柄80a,80cが停止表示されることでリーチ態様(同図中には、「77」のリーチ態様を例示)が形成され、役物リーチ演出が開始されることを報知する「役物リーチ」の文字84が表示される(図21(F))。このとき、2回目のブラックアウト演出後に通常変動画像が表示されたことから、スーパーリーチ演出となるよりも大当りとなる信頼度の高い特別の演出(スポットライト予告や役物リーチ演出等)が行われることなく、2回目のブラックアウトガセ演出だったのではないかと減退した期待感を、役物リーチ演出が行われることによって、再度、向上させることができ、遊技の興趣にメリハリを与えることができる。役物リーチ演出では、演出装置40に取り付けられた駆動可能な電動役物である各々のキャラクタの動作に合わせて、未だ停止していない中の装飾図柄80bが変動表示される演出が行われる。
次いで、演出例1では、変動番号33の「役物リーチ、当り」に決定されているため、中の装飾図柄80bが左・右の装飾図柄80a,80cと同一の図柄で停止表示されることで、大当り図柄の組み合わせ(同図中には、「777」の大当り図柄の組み合わせを例示)が確定表示される(図21(G))。その後、確定表示された装飾図柄の組み合わせが大当り図柄の組み合わせであり、大当り遊技が開始されることを遊技者に報知するオープニング画像85が、演出で登場する可能性のある全てのキャラクタ画像70〜75と共に表示される(図21(H))。
次に、図22を参照して、演出例2について説明する。演出例2では、主制御基板101で変動表示パターンとして変動番号1,3〜22のいずれかに決定されると共に、サブ統合基板111で昼背景用稲妻予告パターンテーブルから稲妻予告パターンとして演出番号3の背景変化演出に決定された場合を示す。なお、演出例2についても演出例1と同様に、1回目のブラックアウト演出が行われている。
1回目のブラックアウト演出の後、所定時間が経過することで、1回目のブラックアウト演出が行われる前の通常変動画像に戻る(図22(A))。その後、1回目のブラックアウト演出よりも遊技者に視認困難となるように、1回目のブラックアウト演出時の暗転よりも暗転度合いの高い暗転画像83が、1回目のブラックアウト演出時の演出時間よりも長い時間(例えば、2秒)表示される(図22(B))。その後、ブラックアウト演出が行われる前の通常変動画像に戻るが、背景画像として、ブラックアウト演出が行われる前の背景画像とは異なる夜背景の背景画像82が表示される(図22(C))。このとき、スーパーリーチ演出となるよりも大当りとなる信頼度の高い特別の演出(スポットライト予告や役物リーチ演出等)が行われることはないが、次回以降の装飾図柄の変動表示において、予告演出の決定の際に夜背景用稲妻予告パターンテーブル(図16)が用いられることで演出番号4,5の稲妻フラッシュ予告が行われ易くなったり、演出装置40に取り付けられた駆動可能な電動役物の作動率が向上したりする。
次いで、左・右の装飾図柄80a,80cが停止表示されることでリーチ態様(同図中には、「77」のリーチ態様を例示)が形成され、リーチ演出が開始されることを報知する「リーチ」の文字86が表示される(図22(D))。その後、主制御基板101で決定された変動番号1,3〜22のいずれかの変動表示パターンに対応したスーパーリーチ演出やスーパーリーチ発展演出等が行われる。なお、通常変動時に夜背景の背景画像82であり、サブ統合基板111で夜背景用稲妻予告パターンテーブルから稲妻予告パターンとして演出番号3の背景変化演出に決定された場合には、2回目のブラックアウト演出の後、背景画像として、ブラックアウト演出が行われる前の背景画像とは異なる昼背景の背景画像81が表示される。
次に、図23乃至図24を参照して、演出例3について説明する。主制御基板101で変動表示パターンとして変動番号4,6〜10,12〜16,18〜22のいずれかに決定され、サブ統合基板111で昼背景用稲妻予告パターンテーブルから稲妻予告パターンとして演出番号5の稲妻フラッシュ演出に決定された場合を示す。なお、演出例3についても演出例1と同様に、1回目のブラックアウト演出が行われている。
1回目のブラックアウト演出の後、所定時間が経過することで、1回目のブラックアウト演出が行われる前の通常変動画像に戻る(図23(A))。その後、1回目のブラックアウト演出よりも遊技者に視認困難となるように、1回目のブラックアウト演出時の暗転よりも暗転度合いの高い暗転画像83が、1回目のブラックアウト演出時の演出時間よりも長い時間(例えば、2秒)表示される(図23(B))。その後、液晶表示器42の上方に配置された演出ランプ44が点滅すると共に、液晶表示器41の上方から暗転画像83に稲妻(雷)87を走らせる稲妻フラッシュ予告が行われることにより、稲妻87に照らされることで左の装飾図柄80aが暗転画像83に浮かび上がるように停止表示される(図23(C))。その後、遊技者に視認不可能(視認できない)となるように、1回目及び2回目のブラックアウト演出時の暗転よりも更に暗転度合いの高い暗転画像83が、2回目のブラックアウト演出時の演出時間と同程度の時間(例えば、2秒)表示される(図23(D))。なお、左・中・右の装飾図柄80a〜80cは、液晶表示器42の右下部に通常変動時よりも小さく、遊技者にとって視認困難な程度に暗転表示されている。
次いで、3回目のブラックアウト演出の後、所定時間が経過することで、液晶表示器42の右方に配置された演出ランプ44が点滅すると共に、液晶表示器41の右方から暗転画像83に稲妻(雷)87を走らせる稲妻フラッシュ予告が行われることにより、稲妻87に照らされることで既に停止表示されている左の装飾図柄80aと共に右の装飾図柄80cが暗転画像83に浮かび上がるように停止表示される(図24(E))。このとき、遊技者は、2回目の稲妻フラッシュ予告が行われたことから、ノーマルリーチ演出及びスーパーリーチ演出ではずれとなることがなく、また、これ以外では、大当りとなる信頼度の高いスーパーリーチ発展演出やスーパーリーチ分岐プレミア演出が行われることによって、大当りとなる期待感をもつことができる。
次いで、左・右の装飾図柄80a,80cが停止表示されることでリーチ態様(同図中には、「77」のリーチ態様を例示)が形成され、リーチ演出が開始されることを報知する「リーチ」の文字86が表示される(図24(F))。その後、主制御基板101で決定された変動番号4,6〜10,12〜16,18〜22のいずれかの変動表示パターンに対応したスーパーリーチ演出やスーパーリーチ発展演出等が行われる。なお、サブ統合基板111で稲妻予告パターンとして演出番号4に決定された場合には、2回目の稲妻フラッシュ予告が行われず、1回目の稲妻フラッシュ予告のみが行われる。
次に、図25乃至図26を参照して、演出例4について説明する。演出例4では、主制御基板101で変動表示パターンとして変動番号29,30のいずれかに決定されると共に、サブ統合基板111で昼背景用稲妻予告パターンテーブルから稲妻予告パターンとして演出番号2のブラックアウト演出が2回に決定された場合を示す。なお、演出例4についても演出例1と同様に、1回目のブラックアウト演出が行われている。
1回目のブラックアウト演出の後、所定時間が経過することで、1回目のブラックアウト演出が行われる前の通常変動画像に戻る(図25(A))。その後、1回目のブラックアウト演出よりも遊技者に視認困難となるように、1回目のブラックアウト演出時の暗転よりも暗転度合いの高い暗転画像83が、1回目のブラックアウト演出時の演出時間よりも長い時間(例えば、2秒)表示される(図25(B))。その後、液晶表示器42の中央下方に、スポットライト88を浴びながらキャラクタ(同図中には、キャラクタ画像(怪物くん)70を例示)が登場するスポットライト予告が行われる。このとき、遊技者は、スポットライト予告が行われたことから、大当りとなる信頼度の高いスーパーリーチ発展演出が行われることが確定し、大当りとなる期待感を向上させることができる。更に、キャラクタに応じたスーパーリーチ発展演出が行われることから、大当りとなる信頼度の高さを認識することができ、登場したキャラクタに応じて様々な期待感をもつことができる。なお、左・中・右の装飾図柄80a〜80cは、液晶表示器42の右下部(スポットライト88で照らされていない部分)に通常変動時よりも小さく、遊技者にとって視認困難な程度に暗転表示されている。
次いで、スポットライト予告で登場したキャラクタに応じたスーパーリーチ発展演出を開始する開始画像89を、キャラクタ画像(怪物くん)70が液晶表示器42の上方から下方に下ろす演出が行われる(図25(D))。その後、主制御基板101で決定された変動番号29,30のいずれかの変動表示パターンに対応したスーパーリーチ発展演出として、左・右の装飾図柄80a,80cが停止表示されることでリーチ態様(同図中には、「77」のリーチ態様を例示)が形成された状態でスーパーリーチ発展演出が開始される(図25(E))。
稲妻フラッシュ予告及びスポットライト予告では、液晶表示器42をブラックアウト演出による暗転画像83とすることで、稲妻(雷)87を走らせたり、スポットライト88をキャラクタに浴びせたりすることが可能となる予告演出である。従って、稲妻フラッシュ予告及びスポットライト予告は、ブラックアウト演出を行うことによる暗転表示ならではの演出ということができる。
以上のように、本実施形態の構成によれば、液晶表示器41に左・中・右の装飾図柄80a〜80cの変動表示やキャラクタ70等が表示される全域が視認困難となるような暗転画像83を所定時間、表示することにより、遊技者が左・中・右の装飾図柄80a〜80cの変動表示やキャラクタ70等に注目することができなくなり、予告演出(ブラックアウト演出)を意識させることができる。従って、予告演出を意識させることで、遊技者が長時間、遊技を行ったとしても遊技が単調となることがなく、遊技の興趣の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態の構成によれば、液晶表示器41に左・中・右の装飾図柄80a〜80cの変動表示やキャラクタ70等の情報が表示される全域が視認困難となるような暗転画像83を所定時間、表示しているが、遊技者が情報表示に注目することができなければよく、例えば、液晶表示器41に暗転画像83とは異なる画像として明転画像や、背景画像のみを表示したり、液晶表示器41の電源を切断することで情報表示が含まれる画像を消去したり、演出装置40等に動作可能な隠蔽部材を設けることで情報表示を隠蔽してもよい。
また、従来、複数のキャラクタを表示させることで、図柄表示装置に表示される特別図柄の変動表示以外の他の演出を賑やかに行うものもあるが、複数のキャラクタが表示されても大当り図柄が導出されることがほとんどなく、キャラクタを意識させるには至らなかった。しかしながら、本実施形態の構成によって、このような演出も意識させることができる。
ここで、上述した実施形態から把握できる発明として以下のような発明がある。
(実施発明1)図柄始動条件(例えば、始動入賞口45又は電動始動入賞口46への入賞)が成立すると図柄表示装置(例えば、液晶表示器42)に複数の図柄(例えば、左・中・右の装飾図柄80a〜80c)が変動表示され、その後に停止される複数の図柄の表示態様によって遊技者に特典付与(例えば、大当り遊技)の可否を認識させる遊技機(例えば、パチンコ機1)であって、前記図柄表示装置に特典付与の可否に関わる情報(例えば、左・中・右の装飾図柄80a〜80cの変動表示やキャラクタ70等)を表示する情報表示手段(例えば、変動表示パターンに基づいて左・中・右の装飾図柄80a〜80cの変動表示を液晶表示器42に表示する制御)と、該情報表示手段による情報が表示される全域が視認困難又は視認不可能となるような暗転画像(例えば、暗転画像83)を前記図柄表示装置に所定時間(例えば、1〜2秒)、表示する暗転表示手段(例えば、演出番号1〜6の稲妻予告パターンに基づくブラックアウト演出として暗転画像83を液晶表示器42に表示する制御)と、を備えることを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる実施発明1においては、暗転表示手段により特典付与(例えば、大当り遊技や確率変動等)の可否に関わる情報が表示される全域が視認困難又は視認不可能となるような暗転画像を図柄表示装置に所定時間、表示されることにより、遊技者が特典付与の可否に関わる情報に注目することができなくなり、図柄表示装置に表示される特典付与の可否に関わる情報以外の他の演出を意識させることができる。従って、特典付与の可否に関わる情報以外の演出を意識させることで、遊技が単調となることがなく、遊技の興趣の低下を抑制することができる。
(実施発明2)前記(実施発明1)記載の発明において、前記複数の図柄のうち未だ停止していない図柄が変動表示されているリーチ態様(例えば、左・右の装飾図柄80a,80cの変動表示が停止された態様)が成立した後、前記複数の図柄の表示態様が特典付与の結果となる信頼度(例えば、大当り信頼度)を告知するリーチ演出(例えば、ノーマルリーチ演出、スーパーリーチ演出及びスーパーリーチ発展演出)を表示するリーチ演出表示手段(例えば、変動表示パターンに基づいてリーチ演出を液晶表示器42に表示する制御)と、該リーチ演出表示手段により前記リーチ演出が表示されるよりも前に、前記リーチ演出が表示される旨を予告する予告演出(例えば、稲妻フラッシュ予告、背景変化予告及びスポットライト予告)を表示する予告演出表示手段(例えば、稲妻予告パターンに基づいて予告演出を液晶表示器42に表示する制御。但し、予告演出としてのスポットライト予告では、ブラックアウト演出以降の演出が変動表示パターンに基づく。)と、を備え、該予告演出表示手段は、前記暗転表示手段により前記暗転画像を表示した後、前記予告演出を表示することを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる実施発明2においては、暗転表示手段により暗転画像を表示した後、予告演出表示手段により予告演出を表示することにより、図柄表示装置に表示される予告演出を意識させることができる。従って、予告演出を意識させることで、遊技が単調となることがなく、遊技の興趣の低下を抑制することができる。
(実施発明3)前記(実施発明2)記載の発明において、前記暗転表示手段は、前記予告演出表示手段による前記予告演出が表示されない場合にも、前記暗転画像が表示される(例えば、変動番号1,3,4の変動表示パターンであって、演出番号1,2の稲妻予告パターンに基づくブラックアウトガセ演出として暗転画像83を液晶表示器42に表示する)ことを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる実施発明2においては、予告演出表示手段による予告演出が表示されない場合にも、暗転表示手段により暗転画像が表示されることにより、例え暗転画像が表示されたとしても、暗転画像が表示された後に予告演出が表示されるとは限らず、暗転画像が表示された後も図柄表示装置に表示される演出に注目させることができる。従って、遊技が単調となることがなく、遊技の興趣の低下を抑制することができる。
(実施発明4)前記(実施発明1)〜(実施発明3)記載の発明において、前記暗転表示手段は、第1の暗転態様で暗転画像を表示する第1の暗転表示手段(例えば、演出番号2〜6の稲妻予告パターンに基づく1回目のブラックアウト演出として暗転画像83を液晶表示器42に表示する制御)と、前記第1の暗転態様よりも暗転度合いの高い第2の暗転態様で暗転画像を表示する第2の暗転表示手段(例えば、演出番号2〜6の稲妻予告パターンに基づく1回目のブラックアウト演出として暗転画像83を液晶表示器42に表示する制御)と、を含み、前記第1の暗転表示手段により前記第1の暗転態様で暗転画像が表示された後、前記情報表示手段により情報が表示された後に前記第2の暗転表示手段により前記第2の暗転態様で暗転画像が表示されることを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる実施発明4においては、第1の暗転表示手段により第1の暗転態様で暗転画像が表示された後、情報表示手段により情報が表示された後に第2の暗転表示手段により第2の暗転態様で暗転画像が表示されることにより、遊技者が特典付与の可否に関わる情報に段階的に注目することができなくなり、図柄表示装置に表示される特典付与の可否に関わる情報以外の他の演出を意識させることができる。従って、特典付与の可否に関わる情報以外の演出を意識させることで、遊技が単調となることがなく、遊技の興趣の低下を抑制することができる。
(実施発明5)前記(実施発明2)〜(実施発明4)記載の発明において、前記図柄表示装置に前記リーチ演出を表示するためのリーチ演出パターン(例えば、変動表示パターン)を複数種類記憶するリーチ演出パターン記憶手段(例えば、変動表示パターンが設定されている変動表示パターンテーブルを記憶する主制御基板101のROM101b)と、前記リーチ演出を表示するか否かを決定するリーチ演出表示決定手段(例えば、変動表示パターン設定処理のS43で変動番号3〜35の変動表示パターンのいずれかに決定する制御)と、前記リーチ演出表示決定手段により前記リーチ演出を表示することが決定されたときに、前記リーチ演出パターン記憶手段から前記リーチ演出パターンの1つを選択するリーチ演出パターン選択手段(例えば、変動表示パターン設定処理のS43で変動番号3〜35の変動表示パターンから1つの変動表示パターンに決定する制御)と、前記図柄表示装置に前記予告演出を表示するための予告演出パターン(例えば、稲妻予告パターン)を複数種類記憶する予告演出パターン記憶手段(例えば、稲妻予告パターンが設定されている稲妻予告パターンテーブルを記憶するサブ統合基板111のROM111b)と、前記予告演出を表示するか否かを決定する予告演出表示決定手段(例えば、予告選択処理のS125で演出番号1〜6の稲妻予告パターンのいずれかに決定する制御)と、前記予告演出表示決定手段により前記予告演出を表示することが決定されたときに、前記予告演出パターン記憶手段から前記予告演出パターンの1つを選択する予告演出パターン選択手段(例えば、予告選択処理のS125で演出番号1〜6の稲妻予告パターンから1つの稲妻予告パターンに決定する制御)と、を備え、前記予告演出パターン記憶手段は、前記図柄表示装置に前記暗転画像を表示する機能を含む前記予告演出パターンを複数種類記憶し、前記予告演出表示手段は、前記予告演出パターン選択手段により選択された前記予告演出パターンの1つに従って、前記暗転表示手段により前記暗転画像を表示した後に前記予告演出を表示し、前記リーチ演出表示手段は、前記予告演出表示手段により前記予告演出を表示した後、前記リーチ演出パターン選択手段により選択された前記リーチ演出パターンの1つに従って、前記リーチ演出を表示することを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる実施発明5においては、予告演出パターン選択手段により選択された予告演出パターンの1つに従って、暗転表示手段により暗転画像を表示した後、予告演出表示手段により予告演出を表示した後にリーチ演出パターン選択手段により選択されたリーチ演出パターンの1つに従って、リーチ演出表示手段によりリーチ演出を表示することにより、暗転画像が表示された後にいずれの予告演出が表示されるかが分からず、暗転画像が表示された後も図柄表示装置に表示される予告演出に注目させることができる。従って、複数種類の予告演出により遊技が単調となることがなく、遊技の興趣の低下を抑制することができる。
(実施発明6)前記(実施発明5)記載の発明において、前記予告演出パターン記憶手段は、前記予告演出パターンとして、前記暗転画像に閃光(例えば、稲妻87)を表示する閃光表示手段(例えば、演出番号4,5の稲妻予告パターンに基づいて稲妻87を液晶表示器42に表示する制御)と、該閃光表示手段による閃光の明るさに照らされることで前記暗転画像に図柄を視認可能な態様に表示する暗転時図柄表示手段(例えば、演出番号4,5の稲妻予告パターンに基づいて稲妻87と共に、左の装飾図柄80a又は右の装飾図柄80cを液晶表示器42に表示する制御)と、を実行する閃光予告演出パターン(例えば、演出番号4,5の稲妻予告パターン)を含み、前記予告演出表示手段は、前記予告演出パターン選択手段により前記閃光予告演出パターンが選択されたときに、前記暗転表示手段により前記暗転画像を表示した後、前記リーチ態様が成立するまで、前記複数の図柄の変動表示の各々が停止するタイミングで、前記暗転時図柄表示パターンにより図柄を視認可能な態様に表示することを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる実施発明6においては、予告演出パターン選択手段により閃光予告演出パターンが選択されたときに、暗転表示手段により暗転画像を表示した後、リーチ態様が成立するまで、複数の図柄の変動表示の各々が停止するタイミングで、暗転時図柄表示パターンにより図柄を視認可能な態様に表示することにより、閃光予告表示パターンが暗転画像の表示ならではの演出であり、通常のリーチ態様の形成時には図柄表示装置に表示されることのない予告演出に注目させることができる。従って、閃光予告表示パターンに従った予告演出により遊技が単調となることがなく、遊技の興趣の低下を抑制することができる。
(実施発明7)前記(実施発明6)記載の発明において、前記情報表示手段は、前記図柄表示装置に背景画像として、態様の異なる第1の背景画像(例えば、昼背景の背景画像81)と第2の背景画像(例えば、夜背景の背景画像82)とを表示する機能(例えば、昼背景の背景画像81又は夜背景の背景画像82を液晶表示器42に表示する制御)を含み、前記予告演出パターン記憶手段は、前記予告演出パターンとして、前記第1の背景画像を前記第2の背景画像に切替表示する背景予告演出パターン(例えば、演出番号3の稲妻予告パターン)を含み、前記予告演出表示手段は、前記予告演出パターン選択手段により前記背景予告演出パターンが選択されたときに、前記情報表示手段により前記第1の背景画像を表示した後、前記暗転表示手段により前記暗転画像を表示した後に前記第2の背景画像に切替表示し、前記予告演出パターン選択手段は、前記第2の背景画像が表示されているときには、前記閃光予告演出パターンが選択される割合が高い(例えば、夜背景の背景画像82の表示(昼背景フラグがOFF状態)であるときに選択される夜背景用稲妻予告テーブルにおいて、演出番号4,5が選択される割合が高く設定されている)ことを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる実施発明7においては、予告演出パターン選択手段により背景予告演出パターンが選択されたときに、情報表示手段により第1の背景画像を表示した後、暗転表示手段により暗転画像を表示した後に第2の背景画像に切替表示し、第2の背景画像が表示されているときには、予告演出パターン選択手段により閃光予告演出パターンが選択される割合が高いことにより、今回の予告演出では第1の背景画像から第2の背景画像に切替表示されるだけであるが、次回以降に行われる予告演出において、閃光予告演出パターンに従った予告演出が行われるのではないかという期待感をもつことができる。
(実施発明8)前記(実施発明5)〜(実施発明7)記載の発明において、前記リーチ演出パターン記憶手段は、前記リーチ演出パターンとして、複数種類のキャラクタ(例えば、キャラクタ画像70〜74)のいずれかが登場するように設定された複数種類の第1のリーチ演出パターン(例えば、スーパーリーチ演出を表示する変動表示パターン)と、前記第1のリーチ演出パターンよりも信頼度の高い旨を告知すると共に、前記複数種類のキャラクタのいずれかが登場するように設定された複数種類の第2のリーチ演出パターン(例えば、スーパーリーチ発展演出を表示する変動表示パターン)と、を含み、前記予告演出パターン記憶手段は、前記予告演出パターンとして、前記暗転画像にスポットライト(例えば、スポットライト88)を表示するスポットライト表示手段(例えば、変動番号23〜31の変動表示パターンに基づいてスポットライト88を液晶表示器42に表示する制御)と、該スポットライト表示手段によるスポットライトに照らされることで前記暗転画像に前記複数種類のキャラクタのいずれかを視認可能な態様に表示するキャラクタ表示手段(例えば、変動番号23〜31の変動表示パターンに基づいてキャラクタ画像70〜74のいずれかを液晶表示器42に表示する制御)と、を実行するスポットライト予告演出パターン(変動番号23〜31の変動表示パターンと演出番号2の稲妻予告パターンとの組み合わせ)を含み、前記予告演出表示手段は、前記予告演出パターン選択手段により前記スポットライト予告演出パターンが選択されたときに、前記暗転表示手段により前記暗転画像を表示した後、前記スポットライト表示手段により前記スポットライトを表示すると共に、前記キャラクタ表示手段により前記複数種類のキャラクタのいずれかを視認可能な態様に表示し、前記リーチ演出表示手段は、前記キャラクタ表示手段により表示された前記複数種類のキャラクタのいずれかに対応した前記第2のリーチ演出パターンに従って、前記リーチ演出が表示されることを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる実施発明8においては、予告演出パターン選択手段によりスポットライト予告演出パターンが選択されたときに、暗転表示手段により暗転画像を表示した後、キャラクタ表示手段により複数種類のキャラクタのいずれかを視認可能な態様に表示し、キャラクタ表示手段により表示された複数種類のキャラクタのいずれかに対応した第2のリーチ演出パターンに従って、リーチ演出表示手段によりリーチ演出が表示されることにより、スポットライト予告表示パターンが暗転画像の表示ならではの演出であり、また、暗転画像が表示された後に図柄表示装置に表示されるキャラクタの種類により複数の図柄の表示態様が特典付与の結果となる信頼度が異なる第2のリーチ演出パターンに従ったリーチ演出が表示されることから、暗転画像が表示された後も図柄表示装置に表示される予告演出に注目させることができる。従って、スポットライト予告表示パターンに従った予告演出により遊技が単調となることがなく、遊技の興趣の低下を抑制することができる。
また、キャラクタ表示手段により複数種類のキャラクタのいずれかが表示されたときに、第1のリーチ演出パターンよりも信頼度の高い第2のリーチ演出パターンに従ったリーチ演出の表示が確定することにより、予告演出の段階から複数の図柄の表示態様が特典付与の結果となる期待感をもつことができる。
(実施発明9)前記(実施発明2)〜(実施発明8)記載の発明において、前記リーチ演出表示手段は、前記暗転表示手段により前記暗転画像を表示した後、前記予告演出表示手段により前記予告演出が表示されない場合には、前記リーチ演出とは異なる特別なリーチ演出(例えば、役物リーチ演出)が表示される(例えば、変動番号32,33の変動表示パターンに基づいて役物リーチ演出を液晶表示器42に表示する)ことを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる実施発明9においては、暗転表示手段により暗転画像を表示した後、予告演出表示手段により予告演出が表示されない場合には、リーチ演出表示手段によりリーチ演出とは異なる特別なリーチ演出が表示されることにより、暗転画像が表示された後に予告演出が表示されないことで複数の図柄の表示態様が特典付与の結果となる期待感が一旦は低下するが、特別リーチ演出が表示されることで再度、向上させることができ、遊技の興趣にメリハリを与えることができる。また、特別なリーチ演出が表示される可能性があることを認識している遊技者にとっては、例え予告演出が表示されなくとも、特別なリーチ演出が行われるのではないかという期待感をもって、暗転画像が表示された後も図柄表示装置に表示される演出に注目させることができる。従って、特別のリーチ演出により遊技が単調となることがなく、遊技の興趣の低下を抑制することができる。
1 パチンコ機(遊技機)
40 演出装置
42 液晶表示器(図柄表示装置)
70〜75 キャラクタ画像
80a〜80c 左・中・右の装飾図柄
83 暗転画像
100 主基板
101 主制御基板
110 周辺基板
111 サブ統合基板

Claims (1)

  1. 図柄始動条件が成立すると図柄表示装置に複数の図柄が変動表示され、その後に停止される複数の図柄の表示態様によって遊技者に特典付与の可否を認識させる遊技機であって、
    前記図柄表示装置に特典付与の可否に関わる情報を表示する情報表示手段と、
    該情報表示手段による情報が表示される全域が視認困難又は視認不可能となるように前記図柄表示装置に表示される情報を所定時間、隠滅する表示隠滅手段と、を備えることを特徴とする遊技機。
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