JP2010098612A - 移動無線端末および通信処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の無線通信方式で待ち受けまたは情報の送受信を実施している場合に、2系統の無線部を用いて第1の無線通信方式と第2の無線通信方式で同時に通信処理を行うことができるようにする。
【解決手段】本発明の移動無線端末においては、少なくとも第1の無線通信方式と第2の無線通信方式のいずれかを用いて情報の通信を行う第1の無線部と第2の無線部と、第1の無線通信方式で待ち受け中や通信中に第2の無線通信方式を起動するイベントがあった場合、制御部は、第1の無線部に第1の無線通信方式を設定するとともに第2の無線部に第2の無線通信方式を設定し、第2の無線通信方式での同期が取得された場合、第1の無線部および第2の無線部の無線通信方式を切り替え、第2の無線通信方式を用いて第1の無線部で接続が確立されるまで、第1の無線通信方式を用いて第2の無線部で待ち受けまたは同期を維持する。
【選択図】 図3

Description

本発明は移動無線端末および通信処理方法に係り、特に、2つ以上の無線通信方式を有する移動体通信システムに接続可能な場合に、第1の無線通信方式で接続または待ち受けしているとき、第1の無線通信方式による接続の切断時間を短く抑えつつ、第2の無線通信方式による接続に切り替えることができるようにした移動無線端末および通信処理方法に関する。
近年、第3世代携帯電話規格の標準化団体である3GPPにおいて、3G用のコア・ネットワークを発展させたネットワーク・アーキテクチャの仕様の策定が進められている。この仕様は、3GPPにおいてEPC(Evolved Packet Core)と呼ばれる。このEPCにおいては、E-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)と、回線交換網(CS網)を有する移動体通信網(例えばUTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network)やGERAN(GSM/EDGE Radio Access Network)、cdma2000 1x RTT(1x Radio Transmission Technology)CSアクセス網など)とが統合される。なお、E-UTRANは、UTRANの発展型であり、LTE(Long Term Evolution)を収容する無線アクセスネットワーク(Radio Access Network)である。
このようなコア・ネットワーク技術の発展に伴い、複数の無線通信方式で選択的に通信を行う技術も提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に提案されている技術によれば、プライマリの送信/受信部とセカンダリの受信部の両方を持ち、これらを用いてEVDO(Evolution Data Only)方式による通信とcdma2000 1x RTTのサーチを実施するSHDR(Simultaneous Hybrid Dual Receiver)方式を活用して、cdma2000 1x RTTのみが圏外となった場合においてEVDO方式による通信を継続させながらcdma2000 1x RTTの圏外サーチを実施する
特開2008−135934号公報
しかしながら、特許文献1に提案されている技術では、EVDO方式で通信中にcdma2000 1x RTTの圏外サーチを実施するべく、セカンダリの受信部をcdma2000 1x RTT方式に割り当てcdma2000 1x RTTの圏外サーチを実施しているが、EVDO方式のシステムからEVDO方式と異なる無線通信方式のシステムにハンドオーバーさせる場合のように、EVDO方式と異なる無線通信方式のシステムを起動して接続処理を行い、接続確立後に通信させる場合の一連の処理が記述されていない。そのため、EVDO方式のシステムからEVDO方式と異なる無線通信方式のシステムに切り替える間に、通信が切断される時間が長くなってしまう。
さらに、EVDO方式と異なる無線通信方式のシステムへの接続を実施する際のEVDO方式のシステムの扱いが規定されていないため、EVDO/cdma2000 1x RTTの規格をそのまま適用すると、システムの切り替えが発生した瞬間に元のEVDO方式のシステムとは同期が切断されてしまう。そのため、システムの切り替え中にEVDO方式のシステムの同期が維持されておらず、EVDO方式と異なる無線通信方式のシステムの接続要求が失敗に終わった場合、すぐにEVDO方式のシステムに戻って接続を継続することができない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、第1の無線通信方式で待ち受けまたは情報の送受信を第1の無線部で実施している場合に、第2の無線通信方式の起動または接続処理が必要になったとき、第2の無線通信方式を第2の無線部に設定して、2系統の無線部を用いて第1の無線通信方式と第2の無線通信方式で同時に通信処理を行うことができる移動無線端末および通信処理方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、第2の無線通信方式の同期処理を行ってその同期処理が完了した場合に、第1の無線通信方式が接続状態であるときには接続を切断した上で、第2の無線通信方式に第1の無線部を切り替えるとともに、第2の無線部を第1無線通信方式に切り替えることができる移動無線端末および通信処理方法を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、第1の無線通信方式で送受信中の場合であっても第2の無線通信方式と少なくとも同期を維持しておくことで、ハンドオーバー時の無線通信方式の切り替えの間の通信の切断時間を短くするとともに、第2の無線通信方式の接続に失敗した場合には、同期を維持している第2の無線通信方式に遅滞なく接続し直すことができる移動無線端末および通信処理方法を提供することを目的とする。
本発明の移動無線端末は、上述した課題を解決するために、少なくとも第1の無線通信方式および第2の無線通信方式のいずれかを用いて情報の通信を行う第1の無線部と、少なくとも第1の無線通信方式および第2の無線通信方式のいずれかを用いて情報の通信を行う第2の無線部と、第1の無線通信方式で待ち受け中または情報の通信中に第2の無線通信方式を起動するイベントが発生した場合、第1の無線部に第1の無線通信方式を設定するとともに、第2の無線部に第2の無線通信方式を設定する設定手段と、第2の無線通信方式を用いて第2の無線部で同期を取得する同期取得手段と、同期取得手段により第2の無線通信方式での同期が取得された場合、設定手段により第1の無線部および第2の無線部に設定された無線通信方式を切り替える切り替え手段と、切り替え手段により第1の無線部に切り替えられた第2の無線通信方式を用いて第1の無線部で接続が確立されるまで、切り替え手段により第2の無線部に切り替えられた第1の無線通信方式を用いて第2の無線部で待ち受けまたは同期を維持するように制御する通信制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の通信処理方法は、上述した課題を解決するために、少なくとも第1の無線通信方式および第2の無線通信方式のいずれかを用いて情報の通信を行い、少なくとも第1の無線通信方式および第2の無線通信方式のいずれかを用いて情報の通信を行い、第1の無線通信方式で待ち受け中または情報の通信中に第2の無線通信方式を起動するイベントが発生した場合、第1の無線部に第1の無線通信方式を設定するとともに第2の無線部に第2の無線通信方式を設定し、第2の無線通信方式での同期が取得された場合、第1の無線部および第2の無線部に設定された無線通信方式を切り替え、第1の無線部に切り替えられた第2の無線通信方式を用いて第1の無線部で接続が確立されるまで、第2の無線部に切り替えられた第1の無線通信方式を用いて第2の無線部で待ち受けまたは同期を維持するように制御することを特徴とする。
本発明によれば、第1の無線通信方式で待ち受けまたは情報の送受信を第1の無線部で実施している場合に、第2の無線通信方式の起動または接続処理が必要になったとき、第2の無線通信方式を第2の無線部に設定して、2系統の無線部を用いて第1の無線通信方式と第2の無線通信方式で同時に通信処理を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る移動通信システムの構成を表している。図1に示されるように、回線交換接続用アクセス方式としてのcdma2000 1x RTT方式のシステム(以下、「1x RTTシステム」という)と、パケット交換接続用アクセス方式としてEVDO方式のシステム(以下、「EVDOシステム」という)とが、3.9世代のアクセス方式であるE-UTRAN方式のシステムを収容したEPC(Evolved Packet Core)に接続されており、各システムが互いに協調して動作できるよう構成されている。本発明が対象とする移動通信網は、TS23.272に記載のEPS(Evolved Packet System)のように、E-UTRANとCS系のアクセス網とが1つの統合されたネットワークとして構成され、かつ協調できるようにEPCの構成要素のそれぞれが接続されており、E-UTRANの基地局に対して待ち受ける移動無線端末がCSサービスを利用することができるように構成されている。なお、本発明の実施形態においては、EPSのようにEPCに接続するE-UTRANとCS系のアクセス網とが1つの統合されたネットワークを「統合通信網」と定義する。なお、UTRANやGERAN、またはcdma2000 1x RTT CSアクセス網を「CS系のアクセス網」と定義する。
1x RTTシステムは、例えば3GPP2 A.S0001-AおよびA.S0008-Cに準拠したシステムであり、cdma2000 1x RTT方式で移動無線端末(UE: User Equipment)と通信を実施する。EVDOシステムは、例えば3GPP2 A.S0007-AおよびA.S0008-Cに準拠したシステムであり、EVDO方式で移動無線端末と通信を実施する。LTEシステムは、例えば3GPP TS 23.401 v8.2.0および3GPP TS23.402 v8.2.0に準拠したシステムであり、第3.9世代のアクセス方式であるE-UTRAN方式で移動無線端末と通信を実施する。
さらに、EPS(Evolved Packet System)は、例えば3GPP TS23.272 v8.0.0に準拠したCS Fallback機能を有している。CS Fallback機能は、LTEシステムに所在する移動無線端末が1x RTTシステムなどにおいてCSサービスを実施する際のプロトコルであり、移動無線端末がE-UTRANの基地局に対して待ち受けている際にCSサービスを実施する場合での協調動作(CS Fallback)方法が規定されている。
CS Fallback機能を有するEPSにおいては、移動無線端末は通常E-UTRANの基地局に対して待ち受けを実施する。そして、移動無線端末は、EPS側からのCS着信通知や移動無線端末内のサービス要求などのCS系サービスのイベント(CS発信、CS着信、CS SMS(Short Message Service)等)が発生した場合に、CSサービスを実施するためにUTRANやGERAN、またはcdma2000 1x RTT CSアクセス網に接続し、これらの網との間で情報を送受信する。§6.4, 7.2では、E-UTRAN基地局で待ち受けていた移動無線端末が、CSサービスを提供するUTRANまたはGERANへ発信と着信を実施する処理について解説している。cdma2000 1x RTT CSアクセス網へ接続については、Annex B2.2, B2.3にて解説されている。本発明の実施形態において以下に説明するように、3GPP TS23.272 v8.0.0に準拠したCS Fallback機能を用いた発信または着信は、「第1の無線通信方式で待ち受けまたは情報の送受信を第1の無線部で実施している場合に第2の無線通信方式を起動するイベント」の1つである。
図2は、本発明に係る移動無線端末1の内部の構成を表している。移動無線端末1は、第1のアンテナ31、無線送受信部(第1の無線部)32、信号処理部33、PCMコーデック34、受話増幅器35、スピーカ36、送話増幅器37、マイクロホン38、制御部39、記憶部40、操作部41、表示部42、バッテリ43、電源回路44、時計回路45、第2のアンテナ51、および無線受信部(第2の無線部)52を備える。
移動無線端末1は、cdma2000 1x RTT方式、EVDO方式、および3.9世代のLTEシステムの無線アクセスであるE-UTRA方式のいずれの無線通信方式によっても音声通信やデータ通信を行うことが可能であり、第1のアンテナ31、無線送受信部32、第2のアンテナ51、無線受信部52、および信号処理部33はこれらの方式に対応している。なお、CS系のアクセス網方式もいくつかの方式を取ることができ、cdma2000 1x RTT方式以外にも、例えばUTRANやGERANなどを用いた方式を取ることができる。
第1のアンテナ31は、移動通信網NWに収容される基地局BSから1x RTTシステム、EVDOシステムまたはLTEシステムで送信される無線信号を空間から受信する。また、第1のアンテナ31は、1x RTTシステム、EVDOシステム、またはLTEシステムと無線通信できるように空間にいずれかのアクセス方式の無線信号を放射する。移動通信網NWと基地局BSは、移動通信システムの一部の構成要素である。図2の場合、基地局BSは説明を簡略化するために1つだけ明示しているが、実際には多数の基地局BSが移動通信網NWに収容される。
また、移動通信システムにおいては、多数の無線ゾーンが形成される。各無線ゾーンには、少なくとも1つの基地局BSが配備される。無線ゾーンは、隣接する無線ゾーンに割り当てられる周波数と異なる周波数が割り当てられている。基地局BSは、割り当てられた周波数で移動無線端末1と無線通信する。さらに、本発明に係る移動通信システムは、移動無線端末1がLTEシステムに所在している際にCS系のサービスを移動無線端末1に提供できるように対応しており、例えば3GPP TS23.272に記載のCS Fallback機能を有する。一方、第2のアンテナ51は、移動通信網NWに収容される基地局BSから1x RTTシステム、EVDOシステムまたはLTEシステムで送信される無線信号を空間から受信する。
無線送受信部32は、第1のアンテナ31を介して、移動通信網NWに収容される基地局BSとの間でcdma2000 1x RTT方式、EVDO方式、またはE-UTRA方式で無線通信する。無線送受信部32は、信号処理部33にて生成された変調信号に基づいて、制御部39から指示されるキャリア周波数の無線信号を生成する。また、無線送受信部32は、制御部39から指示されるキャリア周波数の無線信号を受信し、周波数シンセサイザから出力された局部発振信号とミキシングして中間周波数信号に周波数変換(ダウンコンバート)する。そして、無線送受信部32は、このダウンコンバートされた中間周波数信号を直交復調して受信ベースバンド信号を出力する。この受信結果は、信号処理部33と制御部39に出力される。
また、無線受信部52は、第2のアンテナ51を介して、移動通信網NWに収容される基地局BSとの間でcdma2000 1x RTT方式、EVDO方式、またはE-UTRA方式で無線通信する。無線受信部52は、制御部39から指示されるキャリア周波数の無線信号を受信し、周波数シンセサイザから出力された局部発振信号とミキシングして中間周波数信号に周波数変換する。そして、無線受信部52は、このダウンコンバートされた中間周波数信号を直交復調して受信ベースバンド信号を出力する。この受信結果は、信号処理部33と制御部39に出力される。
信号処理部33は、DSP(Digital Signal Processor)などにより構成され、受信ベースバンド信号に所定の信号処理を施し、所定の伝送フォーマットの受信パケットデータを得る。また、信号処理部33は、受信パケットデータに含まれる音声信号を復調し、この復調結果を復号して音声データなどを得る。一方、信号処理部33は、送話音声信号を符号化し、符号化によって得た音声データやその他のデータに基づいて変調信号を生成するとともに、生成された変調信号を無線送受信部32に出力する。
制御部39は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などからなり、CPUは、ROMに記憶されているプログラムまたは記憶部40からRAMにロードされた、オペレーティングシステム(OS)を含む各種のアプリケーションプログラムや制御プログラムに従って各種の処理を実行するとともに、種々の制御信号を生成し、各部に供給することにより移動無線端末1を統括的に制御する。具体的には、制御部39は、1x RTTシステム、EVDOシステムおよびLTEシステムによる音声通信やデータ通信を実現する制御機能を備えており、無線送受信部32または無線受信部52が用いるキャリア周波数を制御し、無線送受信部32または無線受信部52での受信結果に基づいてパイロット信号の探索を行う。また、制御部39は、無線送受信部32と無線受信部52に設定された無線通信方式を所要のタイミングで切り替える制御機能も備える。RAMは、CPUが各種の処理を実行する上において必要なデータなどを適宜記憶する。
制御部39には、必要に応じて1または複数のCPUが備えられる。なお、本発明の実施形態では、2つのCPUが備えられる例を示すが、これに限定されず、1つのCPUで実施するように制御してもよいし、3つ以上のCPUで実施するようにしてもよい。通信系制御部39aは、図示せぬ通信処理CPUを備え、通信処理に用いる制御を行う。通信系制御部39aは、第1のアンテナ31、無線送受信部32、第2のアンテナ51、無線受信部52、信号処理部33、PCMコーデック34、受話増幅器35、および送話増幅器37などを用いた通信処理を制御する。一方、UI系制御部39bは、図示せぬUI処理CPUを備え、記憶部40、操作部41、表示部42、時計回路45などを用いたUI処理に関して制御を行う。
記憶部40は、例えば、電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子やHDD(Hard Disc Drive)などからなり、制御部39のCPUにより実行される種々のアプリケーションプログラムや種々のデータ群、移動無線端末1の制御プログラムや制御データ、移動無線端末1またはユーザに固有に割り当てられた識別情報を格納する。この他にも、記憶部40は、名前と電話番号を対応づけた電話帳データや、データ通信により取得したデータやダウンロードしたデータを適宜記憶する。電源回路44は、バッテリ43の出力を基に所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路部に供給する。移動無線端末1には、現在の時刻を測定する時計回路(タイマ)45が設けられている。
なお、移動無線端末1は、受話増幅器35、受話音声信号を拡声出力するスピーカ36、送話増幅器37、送話音声信号を入力するマイクロホン38、ユーザからの要求を受け付ける操作部41、および受信データに基づく画像を表示する表示部42を備える。
[第1実施形態]
図3のフローチャートを参照して、図2の移動無線端末1でのCS Fallback動作時における通信制御処理について説明する。なお、図3の場合、通信制御処理のスタート時点において移動無線端末1は、無線送受信部32または無線受信部52をLTEシステムに設定し、信号処理部33を制御してE-UTRANの基地局に対して待ち受け中または接続中(LTEシステムによる待ち受け中または接続中)である。勿論、移動無線端末が無線送受信部32と無線受信部52の両方においてもLTEシステムによる待ち受け中または接続中であってもよい。
ステップS1において、制御部39は、CS Fallback発信を開始するか、またはCS Fallback着信信号を受信したか否かを判定し、CS Fallback発信を開始するか、またはCS Fallback着信信号を受信したと判定するまで待機する。なお、CS Fallback発信の場合、制御部39のUI系制御部39bは、移動通信端末1内のユーザインターフェース(UI)を介してユーザからの要求があったことを認識し、その認識結果を通信系制御部39aに伝える。通信系制御部39aは、UI系制御部39bから認識結果を取得し、認識結果に基づいてCS Fallback発信を開始すると判定する。一方、CS Fallback着信の場合は、通信系制御部39aは、信号処理部33によって処理された受信信号の中にPagingメッセージが存在し、このPagingメッセージがCS Fallbackを示す情報を有しているか否かを判定し、PagingメッセージがCS Fallbackを示す情報を有している場合にCS Fallback着信信号を受信したと判定する。
ステップS1において制御部39が、CS Fallback発信を開始せず、かつCS Fallback着信信号を受信していないと判定した場合、移動無線端末1は、LTEシステムにおける待ち受けまたは通信を受信する。一方、ステップS1において制御部39が、CS Fallback発信を開始するかまたはCS Fallback着信信号を受信したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS2で、無線送受信部32と無線受信部52にそれぞれ指示を出し、無線送受信部32と無線受信部52を起動する。これにより、移動無線端末1におけるモードは、2系統無線部同時起動モードに移行する。なお、移動無線端末1においてすでに2つの無線部が起動されている場合には、この起動処理はスキップされる。また、移動無線端末1において1つの無線部しか起動されていない場合には、この起動処理が実行されて、2系統無線部同時起動モードに移行し、現在起動している無線部に加えてさらに1つの無線部が起動する。
ステップS3において、通信系制御部39aは、移動無線端末1におけるモードが2系統無線起動モードに移行すると、無線送受信部32と無線受信部52の両方を使用するように設定する。具体的には、通信系制御部39aは、無線送受信部32および無線受信部52を制御し、無線送受信部32をLTEシステムに設定するとともに、無線受信部52を1x RTTシステムに設定する。無線送受信部32は、通信系制御部39aの制御に従い、LTEシステムによる無線信号を受信もしくは送受信できるように各種のパラメータを設定する。より具体的には、無線送受信部32は、例えば送信と受信の送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。一方、無線受信部52は、通信系制御部39aの制御に従い、CS系のシステムである1x RTTシステムによる無線信号を受信できるように各種のパラメータを設定する。より具体的には、無線受信部52は、例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。
ステップS4において、通信系制御部39aは、移動無線端末1がLTEシステムによる待ち受け中であるか否かを判定する。ステップS4において通信系制御部39aが、移動無線端末1がLTEシステムによる待ち受け中であると判定した場合、通信系制御部39aはステップS5で、LTEシステムの接続確立を実施するために無線送受信部32を設定するとともに信号処理部33に指示を出し、例えばTS36.331記載の接続確立処理(Connection Establish)を実施する。一方、ステップS4において通信系制御部39aが、移動無線端末1がLTEシステムによる待ち受け中ではなく接続中であると判定した場合、LTEシステムの接続確立を実施する必要がないことから、ステップS5の処理はスキップされる。
ステップS6において、通信系制御部39aは、LTEシステムに対してサービス要求メッセージを送信するために無線送受信部32および信号処理部33に指示を出す。このとき、通信系制御部39aは、信号処理部33を制御し、サービス要求メッセージの中にCS Fallbackを実施したい旨の情報(CS Fallback実施要求情報)を挿入する。そして、通信系制御部39aは、無線送受信部32を制御し、LTEシステムに対してサービス要求メッセージを送信する。ステップS7において、通信系制御部39aは、信号処理部33を制御し、無線送受信部32でLTEシステムの接続を維持し、無線受信部52で1x RTTシステムの同期処理を開始する。ステップS8において、通信系制御部39aは、1x RTTシステムの同期取得が完了したか否かを判定する。ステップS8において通信系制御部39aが、1x RTTシステムの同期取得が完了したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS9で、無線送受信部32で1x RTTシステムの接続確立処理を実施するとともに無線受信部52でLTEシステムの待ち受けを実施するために、無線送受信部32と無線受信部52に設定された無線通信方式を切り替える。具体的には、無線送受信部32は、通信系制御部39aの制御に従い、1x RTTシステムによる無線信号を受信もしくは送受信できるように各種のパラメータを設定する。すなわち、無線送受信部32は、例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。一方、無線受信部52は、通信系制御部39aの制御に従い、LTEシステムによる無線信号を受信できるように各種のパラメータを設定する。すなわち、無線受信部52は、例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。
ステップS10において、通信系制御部39aは、無線送受信部32と無線受信部52の切替えを実施した後に信号処理部33を制御し、無線送受信部32で1x RTTシステムの接続確立処理を行い、無線受信部52でLTEシステムとの待ち受け処理を行う。
一方、ステップS9において通信系制御部39aが、1x RTTシステムの同期取得が完了していないと判定した場合、通信系制御部39aはステップS11で、1x RTTシステムの同期取得に失敗したか否かを判定する。すなわち、通信系制御部39aは、1x RTTシステムの同期取得失敗条件を満たしたか否かを判定する。この1x RTTシステムの同期取得失敗条件としていくつかの条件を設定することができ、例えば同期取得処理を複数回(3回など)試行して成功しなかった場合や同期処理開始から同期が完了しないまま一定時間が経過した場合などを1x RTTシステムの同期取得失敗条件として設定することができる。ステップS11において通信系制御部39aが1x RTTシステムの同期取得に失敗したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS12で、CS系のシステムとしての1x RTTシステムの同期処理に失敗したと認識し、無線受信部52と信号処理部33に対して1x RTTシステムの同期処理をやめるように指示し、1x RTTシステムの同期処理を停止する。そして、通信系制御部39aは、これまでに無線送受信部32でLTEシステムと同期を取っていることから、無線送受信部32および信号処理部33を制御し、すでに取得された同期タイミング情報を用いてLTEシステムへの待ち受けに即座に復帰する。これにより、たとえ無線受信部52にて1x RTTシステムの同期の取得に失敗したとしても、無線送受信部32でLTEシステムへの待ち受けに即座に復帰することができる。
ステップS11において通信系制御部39aが1x RTTシステムの同期取得にまだ失敗していないと判定した場合、処理はステップS8に戻り、1x RTTシステムの同期取得失敗条件の範囲内で1x RTTシステムと同期を取得するまで1x RTTシステムの同期処理が実行される。
ステップS13において、通信系制御部39aは、1x RTTシステムとの接続が確立したか否かを判定する。ステップS13において通信系制御部39aが、1x RTTシステムとの接続が確立したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS14で、無送受信部32で1x RTTシステムとの間で通信処理を実施する。通信系制御部39aは、必要に応じて、無線受信部52も1x RTTシステムに切り替えることによってダイバーシチ受信を実施するようにしてもよい。また、通信系制御部39aは、必要に応じて無線受信部52の起動を停止して、LTEシステムとの処理を停止してもよい。一方、ステップS13において通信系制御部39aが、1x RTTシステムとの接続が確立していないと判定した場合、通信系制御部39aはステップS15で、1x RTTシステムとの接続の確立に失敗したか否かを判定する。すなわち、通信系制御部39aは、1x RTTシステム接続確立失敗条件を満たしたか否かを判定する。この1x RTTシステム接続確立失敗条件としていくつかの条件を設定することができ、例えば1x RTTシステムの接続確立処理を複数回試行して成功しなかった場合や接続確立処理開始から接続が確立しないまま一定時間が経過した場合などを1x RTTシステム接続確立失敗条件として設定することができる。ステップS15において通信系制御部39aが1x RTTシステムとの接続の確立に失敗したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS16で、1x RTTシステムへの移行に失敗したと認識し、無線送受信部32を制御して1x RTTシステムの接続確立処理を中止する。そして、通信系制御部39aは、これまでに無線受信部52でLTEシステムと同期をとっていることから、無線受信部52および信号処理部33を制御し、すでに取得された同期タイミング情報を用いてLTEシステムへの待ち受けに即座に復帰する。これにより、たとえ無線送受信部32にて1x RTTシステムの接続の確立に失敗したとしても、無線受信部52でLTEシステムへの待ち受けに即座に復帰することができる。
一方、ステップS15において通信系制御部39aが1x RTTシステムとの接続の確立にまだ失敗していないと判定した場合、処理はステップS13に戻り、1x RTTシステムの接続確立失敗条件の範囲内で1x RTTシステムと接続を確立するまで1x RTTシステムの接続確立処理が実行される。
以上のように、本発明の移動通信端末1は、無線送受信部32と無線受信部52を2つ使用して、CS Fallbackを実施しCS通信を実施する場合においてLTEシステムによる通信の中断期間を極力短くすることができる。次に、図4のシーケンス図を用いて、図3のフローチャートを用いて説明したCS Fallback動作時における通信制御処理を移動無線端末1の主な構成要素ごとに時系列的に説明し、LTEシステムによる通信の中断期間の短縮効果について説明する。
図4に示されるように、本発明に係る移動無線端末1の主な構成要素が記載されている。図4の場合、左から第1のアンテナ31と第1のアンテナ31に接続される無線送受信部32と、第2のアンテナ51と第2のアンテナ51に接続される無線受信部52の動作状態を時系列的に示し、続いて信号処理部33と制御部39の動作状態が時系列的に示されている。
図4に示されるように、CS Fallback動作時における通信制御処理のスタート時に、移動無線端末1は、無線送受信部32でLTEシステムでの待ち受けもしくは通信を実施している。このとき、信号処理部33がCS Fallbackの着信を受けた場合、もしくは、ユーザによるUI操作などにより移動無線端末1からのCS発信(CS Fallbackの発信)を認識した場合、通信系制御部39aは無線送受信部32と無線受信部52の両方の無線部を使用するように設定する。そして、通信系制御部39aは、無線送受信部32でLTEシステムでCS Fallbackモードのサービス要求を出すために無線送受信部32をLTEシステムに設定し、同時に、無線受信部52で1x RTTシステムの同期を取得するために無線受信部52を1x RTTシステムに設定する。さらに、通信系制御部39aは、1x RTTシステムの同期処理を実施するために、信号処理部33に対して1x RTTシステムによる信号処理の起動を指示する。従って、移動無線端末1は、前述した2系統無線部同時起動モードへの切替えおよびその設定により、第1のアンテナ31側でLTEシステムでの接続をしている場合に、第2のアンテナ51側で1x RTTシステムの同期取得を実施することができる。このように1x RTTシステムの同期取得を実施している際に並行してLTEシステムの接続処理を実施することができるため、1x RTTシステムの同期取得処理が数秒にわたる場合に、1x RTTシステムの同期取得処理中もLTEシステムでの通信を継続することができ、CS Fallbackを実施しCS通信を実施する場合においてLTEシステムによる通信の中断期間を極力短くすることができる。
続いて、無線受信部52での1x RTTシステムの同期取得が完了すると、通信系制御部39aは無線送受信部32と無線受信部52に切り替え指示を出す。無線送受信部32は、通信系制御部39aの制御に従い、1x RTTシステムの接続確立処理を開始する一方、無線受信部52は、通信系制御部39aの制御に従い、LTEシステムの待ち受け処理を実施する。そして、1x RTTシステムの接続が確立した場合、通信系制御部39aは、無線受信部52に対して2系統無線部同時起動モードの離脱を指示し、信号処理部33に対してLTEシステムの信号処理の停止指示を出す。このように、1x RTTシステムへの同期処理および接続確立処理中にもLTEシステムの同期を取得しておくことで、1x RTTシステムへの移行(CS Fallback)が失敗に終わった場合に、無線受信部52で実施しているLTEシステムの同期維持のための同期タイミング情報を用いてすぐにLTEシステムと接続を復元することができる。
本発明の実施形態においては、少なくとも第1の無線通信方式および第2の無線通信方式のいずれかを用いて情報の通信を行う第1の無線部と、少なくとも第1の無線通信方式および第2の無線通信方式のいずれかを用いて情報の通信を行う第2の無線部と、第1の無線通信方式で待ち受け中または情報の通信中に第2の無線通信方式を起動するイベントが発生した場合、第1の無線部に第1の無線通信方式を設定するとともに第2の無線部に第2の無線通信方式を設定し、第2の無線通信方式を用いて第2の無線部で同期を取得し、第2の無線通信方式での同期が取得された場合、第1の無線部および第2の無線部に設定された無線通信方式を切り替え、第1の無線部に切り替えられた第2の無線通信方式を用いて第1の無線部で接続が確立されるまで、第2の無線部に切り替えられた第1の無線通信方式を用いて第2の無線部で待ち受けまたは同期を維持するように制御することができる。
これにより、LTEシステムから1x RTTシステムへCS fallbackを実施する際において、無線送受信部32および無線受信部52を同時に使用するように設定し、1x RTTシステムとの接続が確立してからLTEシステムとの接続を切断することができるため、CS Fallback動作時において接続または同期取得での失敗があった場合に即座にLTEシステムによる待ち受け状態に戻ることができる。従って、CS Fallbackを実施しCS通信を実施する場合においてLTEシステムによる通信の中断期間を極力短くすることができる。その結果、2つ以上の無線通信方式を有する移動体通信システムに接続可能な場合に、第1の無線通信方式で接続または待ち受けしているとき、第1の無線通信方式による接続の切断時間を短く抑えつつ、第2の無線通信方式による接続に好適に切り替えることができる。
ところで、図3および図4を用いて説明した通信制御処理においては、「第1の無線通信方式で待ち受けまたは情報の送受信を第1の無線部で実施している場合に第2の無線通信方式を起動するイベント」の1つとして、例えば3GPP TS23.272 v8.0.0に準拠したCS Fallback機能を用いた発信または着信について明示的に説明したが、このような場合に限られない。例えば「第1の無線通信方式で待ち受けまたは情報の送受信を第1の無線部で実施している場合に第2の無線通信方式を起動するイベント」の1つとしてのLTE Pagingに本発明を適用するようにしてもよい。以下、この方法を用いた本発明の第2実施形態について説明する。
[第2実施形態]
図5のフローチャートを参照して、図2の移動無線端末1でのLTE Pagingにおける通信制御処理について説明する。なお、図5の場合、通信制御処理のスタート時点において移動無線端末1は、無線送受信部32をLTEシステムに設定し、信号処理部33を制御してE-UTRANで待ち受け中(LTEシステムによる待ち受け中)である。また、図5のステップS37乃至S45の処理は、図3のステップS8乃至16の処理と基本的には同様であり、その説明は繰り返しになるので適宜省略する。
ステップS31において、通信系制御部39aは、LTEシステムによる待ち受け中にPaging(着信)があったか否かを判定し、LTEシステムによる待ち受け中にPaging(着信)があったと判定するまで待機する。ここでのPagingとは信号処理部33によるPaging messageデコード前のPaging通知であって、あくまで着信があるかないかを示すものであり、例えば2値情報である。そのため、仮にPaging通知を取得したとしても、移動無線端末1はPaging(着信)の内容を把握することはできない。すなわち、移動無線端末1は、このPaging通知によって知らされる着信がLTEのパケット交換(PS)のPagingなのか、あるいは回線交換などのCS系のPagingなのかを判断することはできない。
ステップS31において通信系制御部39aがLTEシステムによる待ち受け中にPaging(着信)があったと判定した場合、通信系制御部39aはステップS32で、無線送受信部32と無線受信部52にそれぞれ指示を出し、無線送受信部32と無線受信部52を起動する。これにより、移動無線端末1におけるモードは、2系統無線部同時起動モードに移行する。ステップS33において、通信系制御部39aは、移動無線端末1におけるモードが2系統無線起動モードに移行すると、無線送受信部32と無線受信部52の両方を使用するように設定する。具体的には、通信系制御部39aは、無線送受信部32および無線受信部52を制御し、無線送受信部32をLTEシステムに設定するとともに、無線受信部52を1x RTTシステムに設定する。無線送受信部32は、通信系制御部39aの制御に従い、LTEシステムによる無線信号を受信もしくは送受信できるように各種のパラメータを設定する。より具体的には、無線送受信部32は、LTEシステムによる無線信号を受信もしくは送受信できるように例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。一方、無線受信部52は、通信系制御部39aの制御に従い、CS系のシステムである1x RTTシステムによる無線信号を受信できるように各種のパラメータを設定する。より具体的には、無線受信部52は、1x RTTシステムによる無線信号を受信できるように、例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。
ステップS34において、通信系制御部39aは、信号処理部33を制御し、無線送受信部32でLTEシステムとの待ち受け処理を行い、無線受信部52で1x RTTシステムの同期処理を開始する。ステップS35において、信号処理部33は、無線送受信部32からのPaging messageをデコードしてPagingに関する情報を取得する。通信系制御部39aは、信号処理部33において取得されたPagingに関する情報に基づいて、取得されたPaging messageがCS系(回線交換系)のサービスに関するPaging messageであるか否かを判定する。具体的には、通信系制御部39aは、CS系のサービスを識別するための識別情報がPaging messageに格納されているか否かにより、取得されたPaging messageがCS系のサービスに関するPaging messageであるか否かを判定する。
ステップS35において通信系制御部39aが、Paging messageがCS系(回線交換系)のサービスに関するPaging messageではなくPSのサービスに関するPaging messageであると判定した場合、通信系制御部39aはステップS36で、2系統無線部同時起動モードを離脱し、無線送受信部32にてLTEシステムとの接続を開始し、例えば3GPP TS36.331で規定されるLTEシステムへの着信応答と接続処理を実施する。
そして、ステップS37において、通信系制御部39aは、1x RTTシステムの同期取得が完了したか否かを判定する。ステップS37において通信系制御部39aが、1x RTTシステムの同期取得が完了したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS38で、無線送受信部32で1x RTTシステムの接続確立処理を実施するとともに無線受信部52でLTEシステムの待ち受けを実施するために、無線送受信部32と無線受信部52に設定された無線通信方式を切り替える。具体的には、無線送受信部32は、通信系制御部39aの制御に従い、1x RTTシステムによる無線信号を受信もしくは送受信できるように各種のパラメータを設定する。すなわち、無線送受信部32は、1x RTTシステムによる無線信号を受信もしくは送受信できるように、例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。一方、無線受信部52は、通信系制御部39aの制御に従い、LTEシステムによる無線信号を受信できるように各種のパラメータを設定する。すなわち、無線受信部52は、LTEシステムによる無線信号を受信できるように、例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。そして、ステップS39において、通信系制御部39aは、無線送受信部32と無線受信部52の切替えを実施した後に信号処理部33を制御し、無線送受信部32で1x RTTシステムの接続確立処理を行い、無線受信部52でLTEシステムとの待ち受け処理を行う。その後、処理はステップS42に進む。一方、ステップS37において通信系制御部39aが、1x RTTシステムの同期取得がまだ完了していないと判定した場合、処理はステップS40に進む。
以上のように、本発明の移動通信端末1は、無線送受信部32と無線受信部52の2つの無線部を使用して、LTEシステムによるPagingを判断し、1x RTTシステムによるCS通信を実施する場合においてLTEシステムによる通信の中断期間を極力短くすることができる。また、1x RTTシステムによる接続が失敗した場合にすぐにLTEシステムに復帰することができる。なお、図5に示される通信制御処理においては、ステップS31で移動無線端末1がPagingを取得した場合に、Paging messageがCS系(回線交換系)のサービスに関するPaging messageであるか否か分からない時点で1x RTTシステムを無線受信部52に設定して起動し、1x RTTシステムとの同期を取るようにしている。この場合、Paging messageがCS系のサービスに関するPaging messageであるか否かを判断せずにすべてのPaging messageの取得の度に1x RTTシステムを起動することから、1x RTTシステムの起動という観点で非効率的であり、無線部における電力消費が増大してしまう。そこで、図6に示されるように、ステップS72において信号処理部33でのデコード後のPaging messageの内容を判定した上で、1x RTTシステムを無線受信部52に設定して起動し、1x RTTシステムとの同期を取るようにしてもよい。この場合、Paging messageの種類を認識してからの1x RTTシステムの起動までの時間が図5の場合よりも遅れるものの、1x RTTシステムに対する応答性を速くすることができる。特に同期回路が高速であるならば、1x RTTシステムを起動しなければならないCS系のサービスに関するPaging messageかどうかを判断してから1x RTTシステムを起動するようにしてもよい。
なお、図6の処理は図5の処理と基本的には同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
次に、図7を用いて、図5のフローチャートを用いて説明したLTE Pagingにおける通信制御処理を移動無線端末1の主な構成要素ごとに時系列的に説明し、LTEシステムによる通信の中断期間の短縮効果について説明する。
図7のシーケンス図に示されるように、本発明に係る移動無線端末1の主な構成要素が記載されている。図7の場合、左から第1のアンテナ31と第1のアンテナ31に接続される無線送受信部32と、第2のアンテナ51と第2のアンテナ51に接続される無線受信部52の動作状態を時系列的に示し、続いて信号処理部33と制御部39の動作状態が時系列的に示されている。
図7に示されるように、LTE Pagingにおける通信制御処理のスタート時に、移動無線端末1は、無線送受信部32でLTEシステムでの待ち受けを実施している。このとき、信号処理部33にてPaging通知が取得されて通信系制御部39aがPagingがあったと判定した場合、通信系制御部39aは無線送受信部32と無線受信部52の両方の無線部を使用するように設定する。無線送受信部32はLTEシステムでの待ち受けを継続する。同時に、通信系制御部39aは、無線受信部52を起動し、1x RTTシステムの同期を取得するために1x RTTシステムに設定する。さらに、通信系制御部39aは、1x RTTシステムの同期処理を実施するために信号処理部33に対して1x RTTシステムによる信号処理の起動を指示する。従って、移動無線端末1は、前述した2系統無線部同時起動モードへの切替えおよびその設定により、第1のアンテナ31側ではLTEシステムでの待ち受けをしている場合に、第2のアンテナ51側では1x RTTシステムの同期取得を実施することができる。このように1xRTTシステムの同期取得を実施している際に並行してLTEシステムの待ち受け処理を実施できる。
続いて、Paging messageのデコード結果に基づいて、取得されたPaging messageがCS系(回線交換系)のサービスに関するPaging messageであるか否かを認識しつつ、1x RTTシステムの同期取得が完了すると、通信系制御部39aは、無線送受信部32と無線受信部52に切り替え指示を出す。無線送受信部32は、通信系制御部39aの制御に従い、1x RTTシステムの接続確立処理を開始する一方、無線受信部52は、通信系制御部39aの制御に従い、LTEシステムの待ち受け処理を実施する。そして、1x RTTシステムの接続が確立した場合、通信系制御部39aは、無線受信部52に対して2系統無線部同時起動モードの離脱を指示し、信号処理部33に対してLTEシステムの信号処理の停止指示を出す。このように、1x RTTシステムへの同期処理および接続確立処理中にもLTEシステムの同期を取得しておくことで、1x RTTシステムでの接続が失敗に終わった場合に、無線受信部52で実施しているLTEシステムの同期情報のための同期タイミング情報を用いてすぐにLTEシステムとの待ち受け状態に復帰することができる。
これにより、LTEシステムにおいてPagingを認識した場合に1x RTTシステムを即座に起動して同期処理を開始することで、このPaging messageがCS paging messageである場合に前もって同期を取っておくことができ、1x RTTシステムへの着信応答までの時間を短縮することができる。また、無線送受信部32および無線受信部52を同時に使用するように設定することで、1x RTTの接続が確立してからLTEシステムを切断することができるため、1x RTTシステムへの接続が失敗となった場合には即座にLTEシステムに待ち受け状態に戻ることができる。その結果、2つ以上の無線通信方式を有する移動体通信システムに接続可能な場合に、第1の無線通信方式で接続または待ち受けしているとき、第1の無線通信方式による接続の切断時間を短く抑えつつ、第2の無線通信方式による接続に好適に切り替えることができる。
ところで、「第1の無線通信方式で待ち受けまたは情報の送受信を第1の無線部で実施している場合に第2の無線通信方式を起動するイベント」の1つとしての通信中のハンドオーバー時に本発明を適用するようにしてもよい。すなわち、移動通信端末1が任意のシステムによる接続中の状態で移動無線端末1が別のシステムに移行し、移動無線端末1が別のシステムによって通信を継続する場合に、本発明を適用するようにしてもよい。なお、本発明の実施形態においては、EVDOシステムからLTEシステムへのハンドオーバー時、すなわち、本発明の移動通信端末1がEVDOシステムによって通信を実施している場合にLTEシステムによって通信を継続する場合について明示的に説明する。以下、この方法を用いた本発明の第3実施形態について説明する。
[第3実施形態]
図8のフローチャートを参照して、図2の移動無線端末1でのEVDOシステムからLTEシステムへのハンドオーバー時における通信制御処理について説明する。なお、図8の場合、通信制御処理のスタート時点において移動無線端末1はEVDOシステムによる通信を実施中である。このとき、移動無線端末1は、EVDOシステムで通信を実施できるように無線送受信部32をEVDOシステムに設定し、例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。なお、移動無線端末1は、無線受信部52もEVDOシステムに設定することでダイバーシチ受信を実施することができる。勿論、無線受信部52をEVDOシステムに設定せずにダイバーシチ受信を実施しなくてもよい。
ステップS101において、通信系制御部39aは、信号処理部33によって処理された受信信号の中にLTEシステムへの移行を示すメッセージが存在するか否かを判定することにより、LTEシステムへの移行コマンドを受信したか否かを判定する。ここで、LTEシステムへの移行を示すメッセージとして、例えば移動体通信網側からのハンドオーバーコマンド(Handover command)や、移動体通信網側からのセルチェンジオーダーリクエスト(Cell Change Order Request)、移動体通信網側からのセルリダイレクションリクエスト(Cell Redirection Request)などが考えられる。
ステップS101において通信系制御部39aがLTEシステムへの移行コマンドを受信していないと判定した場合、通信系制御部39aはステップS102で、EVDOシステムによる通信が終了したかどうかを判定する。ステップS102において通信系制御部39aがEVDOシステムによる通信が終了していないと判定した場合、処理はステップS101に戻り、EVDOシステムによる通信が継続される。一方、ステップS102において通信系制御部39aがEVDOシステムによる通信が終了したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS103で、EVDOシステムの待ち受け処理(idleモードの処理)を行い、EVDOシステムの間欠受信処理をはじめとするidleモード時の処理を実施する。
ステップS101において通信系制御部39aがLTEシステムへの移行コマンドを受信したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS104で、無線送受信部32と無線受信部52にそれぞれ指示を出し、無線送受信部32と無線受信部52を起動する。これにより、移動無線端末1におけるモードは、2系統無線部同時起動モードに移行する。なお、移動無線端末1においてすでに2つの無線部が起動されている場合には、この起動処理はスキップされる。また、移動無線端末1において1つの無線部しか起動されていない場合には、この起動処理が実行されて、2系統無線部同時起動モードに移行し、現在起動している無線部に加えてさらに1つの無線部が起動する。
ステップS105において、通信系制御部39aは、移動無線端末1におけるモードが2系統無線起動モードに移行すると、無線送受信部32と無線受信部52の両方を使用するように設定する。具体的には、通信系制御部39aは、無線送受信部32および無線受信部52を制御し、無線送受信部32をEVDOシステムに設定するとともに、無線受信部52をLTEシステムに設定する。無線送受信部32は、通信系制御部39aの制御に従い、EVDOシステムによる無線信号を受信もしくは送受信できるように各種のパラメータを設定する。より具体的には、無線送受信部32は、EVDOシステムによる無線信号を受信もしくは送受信できるように例えば送信と受信の送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。一方、無線受信部52は、通信系制御部39aの制御に従い、LTEシステムによる無線信号を受信できるように各種のパラメータを設定する。より具体的には、無線受信部52は、LTEシステムによる無線信号を受信できるように例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。
ステップS106において、通信系制御部39aは、信号処理部33を制御し、無線送受信部32でEVDOシステムとの通信処理を維持し、無線受信部52でLTEシステムの同期処理を開始する。なお、無線受信部52でLTEシステムの同期処理を行う場合、通信系制御部39aは、LTEシステムの基地局BSの電力を検出して同期チャネルに同期させる。
ステップS107において、通信系制御部39aは、LTEシステムの同期取得が完了したか否かを判定する。ステップS107において通信系制御部39aが、LTEシステムの同期取得が完了したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS108で、無線送受信部32に対してEVDOシステムとの通信を切断するとの指示を出す。ステップS109において、通信系制御部39aは、無線送受信部32でLTEシステムの接続確立処理を実施するとともに無線受信部52でEVDOシステムとの同期処理を実施するために、無線送受信部32と無線受信部52に設定された無線通信方式を切り替える。具体的には、無線送受信部32は、通信系制御部39aの制御に従い、LTEシステムによる無線信号を受信もしくは送受信できるように各種のパラメータを設定する。すなわち、無線送受信部32は、LTEシステムによる無線信号を受信もしくは送受信できるように例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。一方、無線受信部52は、通信系制御部39aの制御に従い、EVDOシステムによる無線信号を受信できるように各種のパラメータを設定する。すなわち、無線受信部52は、EVDOシステムによる無線信号を受信できるように例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。なお、通信系制御部39aは、無線受信部52での無線通信方式を切り替える際、EVDOシステムによる通信の切断前までに無線送受信部32で接続の実施中に用いられていた送信と受信の中心周波数や同期タイミングなどの情報を無線受信部52へ伝達する。これにより、無線受信部52で即座にEVDOシステムとの同期を取ることができる。
ステップS110において、通信系制御部39aは、無線送受信部32と無線受信部52の切替えを実施した後に信号処理部33を制御し、無線送受信部32でLTEシステムの接続確立処理を行い、無線受信部52でEVDOシステムとの同期処理を行う。なお、無線送受信部32でLTEシステムでの接続開始処理を実施する場合に、LTEシステムへアタッチ処理(ネットワーク接続処理)が必要であるときには、通信系制御部39aはアタッチ処理も実施する。無線受信部52ではEVDOシステムとの同期が維持される。これにより、後述するステップS115でLTEシステムとの接続確立が失敗に終わった場合に、EVDOシステムに容易に再接続できる。
一方、ステップS107において通信系制御部39aが、LTEシステムの同期取得が完了していないと判定した場合、通信系制御部39aはステップS111で、LTEシステムの同期取得に失敗したか否かを判定する。すなわち、通信系制御部39aは、LTEシステムの同期取得失敗条件を満たしたか否かを判定する。このLTEシステムの同期取得失敗条件としていくつかの条件を設定することができ、例えば同期取得処理を複数回(3回など)試行して成功しなかった場合や同期処理開始から同期が完了しないまま一定時間が経過した場合などをLTEシステムの同期取得失敗条件として設定することができる。ステップS111において通信系制御部39aがLTEシステムの同期取得に失敗したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS112で、LTEシステムの同期処理に失敗したと認識し、無線受信部52と信号処理部33に対してLTEシステムの同期処理をやめるように指示し、LTEシステムの同期処理を停止する。そして、通信系制御部39aは、これまでに無線送受信部32でEVDOシステムとの通信を維持していることから、無線送受信部32および信号処理部33を制御し、EVDOシステムによる通信に戻る。このとき、通信系制御部39aは、必要に応じて、無線受信部52もEVDOシステムに切り替えることによってダイバーシチ受信を実施するようにしてもよい。
ステップS111において通信系制御部39aがLTEシステムの同期取得にまだ失敗していないと判定した場合、処理はステップS107に戻り、LTEシステムの同期取得失敗条件の範囲内でLTEシステムと同期を取得するまでLTEシステムの同期処理が実行される。
ステップS113において、通信系制御部39aは、LTEシステムとの接続が確立したか否かを判定する。ステップS113において通信系制御部39aが、LTEシステムとの接続が確立したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS114で、無送受信部32でLTEシステムとの間で通信処理を実施する。このとき、通信系制御部39aは、必要に応じて、無線受信部52もLTEシステムに切り替えることによってダイバーシチ受信を実施するようにしてもよい。また、通信系制御部39aは、必要に応じて無線受信部52の起動を停止して、無線受信部52を用いたLTEシステムとの処理を停止してもよい。一方、ステップS113において通信系制御部39aが、LTEシステムとの接続が確立していないと判定した場合、通信系制御部39aはステップS115で、LTEシステムとの接続の確立に失敗したか否かを判定する。すなわち、通信系制御部39aは、LTEシステム接続確立失敗条件を満たしたか否かを判定する。このLTEシステム接続確立失敗条件としていくつかの条件を設定することができ、例えばLTEシステムの接続確立処理を複数回試行して成功しなかった場合や接続確立処理開始から接続が確立しないまま一定時間が経過した場合などをLTEシステム接続確立失敗条件として設定することができる。ステップS115において通信系制御部39aがLTEシステムとの接続の確立に失敗したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS116で、LTEシステムへの移行に失敗したと認識し、無線送受信部32を制御してLTEシステムの接続確立処理を中止する。そして、通信系制御部39aは、これまでに無線受信部52でEVDOシステムと同期をとっていることから、無線受信部52および信号処理部33を制御し、すでに取得された同期タイミング情報を用いてEVDOシステムへの接続処理を実施する。これにより、たとえ無線送受信部32にてLTEシステムの接続の確立に失敗したとしても、無線受信部52でEVDOシステムによる通信を引き続き実施することができる。
一方、ステップS115において通信系制御部39aがLTEシステムとの接続の確立にまだ失敗していないと判定した場合、処理はステップS113に戻り、LTEシステムの接続確立失敗条件の範囲内でLTEシステムと接続を確立するまでLTEシステムの接続確立処理が実行される。
以上のように、本発明の移動通信端末1は、無線送受信部32と無線受信部52の2つの無線部を使用して、EVDOシステムからLTEシステムへのハンドオーバーの際に、EVDOシステムによる通信の中断期間を極力短くすることができる。
次に、図9を用いて、図8のフローチャートを用いて説明したEVDOシステムからLTEシステムへのハンドオーバー時における通信制御処理を移動無線端末1の主な構成要素ごとに時系列的に説明し、EVDOシステムによる通信の中断期間の短縮効果について説明する。
図9に示されるように、本発明に係る移動無線端末1の主な構成要素が記載されている。図9の場合、左から第1のアンテナ31と第1のアンテナ31に接続される無線送受信部32と、第2のアンテナ51と第2のアンテナ51に接続される無線受信部52の動作状態を時系列的に示し、続いて信号処理部33と制御部39の動作状態が時系列的に示されている。
図9に示されるように、VDOシステムからLTEシステムへのハンドオーバー時における通信制御処理のスタート時に、移動無線端末1は、無線送受信部32と無線受信部52でEVDOシステムでの通信を実施している。このとき、信号処理部33は、受信信号の中にLTEシステムへの移行を示すメッセージを認識した場合、LTEシステムへの移行を示すメッセージがあったことを通信系制御部39aに伝達する。これを受けて通信系制御部39aは、無線送受信部32と無線受信部52の両方の無線部を使用するように設定する。無線送受信部32はEVDOシステムとの通信を継続する。同時に、通信系制御部39aは、無線受信部52を起動し、LTEシステムの同期を取得するためにLTEシステムに設定する。さらに、通信系制御部39aは、LTEシステムの同期処理を実施するために信号処理部33に対してLTEシステムによる信号処理の起動を指示する。従って、LTEシステムとの同期取得を実施している際にもEVDOシステムで通信が継続されているので、LTEシステムの同期取得の期間中においても、EVDOシステムとの通信を継続できる。特に、LTEシステムでのアタッチが完了していない場合には、この同期取得処理が数秒にわたるため、この期間もEVDOシステムで通信が継続できる効果は大きい。
続いて、LTEシステムの同期取得が完了すると、通信系制御部39aは無線送受信部32と無線受信部52に切り替え指示を出す。無線送受信部32は、通信系制御部39aの制御に従い、LTEシステムの接続確立処理を開始する一方、無線受信部52は、通信系制御部39aの制御に従い、EVDOシステムとの同期維持処理を実施する。このように、LTEシステムへの同期処理および接続確立処理中にもEVDOシステムとの同期を取得しておくことで、LTEシステムへの移行が失敗に終わった場合に、無線受信部52で実施しているEVDOシステムとの同期維持の情報を用いて、すぐにEVDOシステムと接続を復元できる。これに対して、EVDOシステムとの同期をとっていない従来の技術においては、EVDOシステムとの同期取得から始まり接続再開まで数秒にわたる場合もあるため、その間に損失する送受信データ(パケット)の量が大きくなってしまう。従って、このような点において、無線受信部52でEVDOシステムとの同期を維持しておくことに効果がある。
これにより、EVDOシステムからLTEシステムへ移行する際において、無線送受信部32および無線受信部52の同時使用によって元のEVDOシステムとの接続および同期を最大限維持しておくことで、データの損失を抑制することができる。その結果、2つ以上の無線通信方式を有する移動体通信システムに接続可能な場合に、第1の無線通信方式で接続または待ち受けしているとき、第1の無線通信方式による接続の切断時間を短く抑えつつ、第2の無線通信方式による接続に好適に切り替えることができる。
ところで、「第1の無線通信方式で待ち受けまたは情報の送受信を第1の無線部で実施している場合に第2の無線通信方式を起動するイベント」には、例えば任意のシステムによる待ち受け中に他のシステムのアタッチ処理時(すなわち、任意のシステムによる待ち受け中に他のシステムを開始するとき)も含まれる。そこで、任意のシステムによる待ち受け中に他のシステムのアタッチ処理時にも本発明を適用するようにしてもよい。なお、本発明の実施形態においては、例えば1x RTTシステムでの待ち受け中におけるLTEアタッチ処理時について明示的に説明する。以下、この方法を用いた本発明の第4実施形態について説明する。
[第4実施形態]
図10のフローチャートを参照して、図2の移動無線端末1での1x RTTシステムでの待ち受け中におけるLTEアタッチ処理時における通信制御処理について説明する。なお、図10の場合、通信制御処理のスタート時点において移動無線端末1は1x RTTシステムによる待ち受け中である。このとき、移動無線端末1は、1x RTTシステムで送信および受信をすることができるように無線送受信部32を1x RTTシステムに設定し、例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。
ステップS151において、通信系制御部39aは、1x RTTシステムでの待ち受け中にLTEシステムを開始する(すなわち、LTEシステムの起動を開始する)か否かを判定し、1x RTTシステムでの待ち受け中にLTEシステムを開始すると判定するまで待機する。具体的には、例えば1x RTTシステムにより待け受けている移動無線端末1がLTEシステムを探索しなければならなくなった場合や、LTEシステムを探索だけでなく同期を取得して待ち受ける必要がある場合(基地局再選択)などに、通信系制御部39aは、1x RTTシステムでの待ち受け中にLTEシステムを開始すると判定する。ステップS151において通信系制御部39aが1x RTTシステムでの待ち受け中にLTEシステムを開始しないと判定した場合、移動無線端末1において1x RTTシステムでの待ち受け処理が継続される。
ステップS151において通信系制御部39aが1x RTTシステムでの待ち受け中にLTEシステムを開始すると判定した場合、通信系制御部39aはステップS152で、無線送受信部32と無線受信部52にそれぞれ指示を出し、無線送受信部32と無線受信部52を起動する。これにより、移動無線端末1におけるモードは、2系統無線部同時起動モードに移行する。なお、移動無線端末1においてすでに2つの無線部が起動されている場合には、この起動処理はスキップされる。また、移動無線端末1において1つの無線部しか起動されていない場合には、この起動処理が実行されて、2系統無線部同時起動モードに移行し、現在起動している無線部に加えてさらに1つの無線部が起動する。
ステップS153において、通信系制御部39aは、移動無線端末1におけるモードが2系統無線起動モードに移行すると、無線送受信部32と無線受信部52の両方を使用するように設定する。具体的には、通信系制御部39aは、無線送受信部32および無線受信部52を制御し、無線送受信部32を1x RTTシステムに設定するとともに、無線受信部52をLTEシステムに設定する。無線送受信部32は、通信系制御部39aの制御に従い、1x RTTシステムによる無線信号を受信もしくは送受信できるように各種のパラメータを設定する。より具体的には、無線送受信部32は、1x RTTシステムによる無線信号を受信もしくは送受信できるように例えば送信と受信の送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。一方、無線受信部52は、通信系制御部39aの制御に従い、LTEシステムによる無線信号を受信できるように各種のパラメータを設定する。より具体的には、無線受信部52は、LTEシステムによる無線信号を受信できるように例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。
ステップS154において、通信系制御部39aは、信号処理部33を制御し、無線送受信部32で1x RTTシステムによる待ち受け処理を継続し、無線受信部52でLTEシステムの同期処理を開始する。なお、無線受信部52でLTEシステムの同期処理を行う場合、通信系制御部39aは、LTEシステムの基地局BSの電力を検出して同期チャネルに同期させる。
ステップS155において、通信系制御部39aは、LTEシステムとの同期取得が完了したか否かを判定する。ステップS155において通信系制御部39aが、LTEシステムとの同期取得が完了したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS156で、無線送受信部32でLTEシステムのアタッチ処理を実施するとともに無線受信部52で1x RTTシステムによる待ち受け処理を継続するために、無線送受信部32と無線受信部52に設定された無線通信方式を切り替える。具体的には、無線送受信部32は、通信系制御部39aの制御に従い、LTEシステムによる無線信号を受信もしくは送受信できるように各種のパラメータを設定する。すなわち、無線送受信部32は、LTEシステムによる無線信号を受信もしくは送受信できるように例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。一方、無線受信部52は、通信系制御部39aの制御に従い、1x RTTシステムによる無線信号を受信できるように各種のパラメータを設定する。すなわち、無線受信部52は、1x RTTシステムによる無線信号を受信できるように例えば送信と受信の中心周波数に関するパラメータ、送信電力制御と受信利得制御に関するパラメータ、および送受信フィルタに関するパラメータなどを設定する。なお、通信系制御部39aは、無線受信部52での無線通信方式を切り替える際、無線送受信部32での1x RTTシステムによる待ち受け中に用いられていた送信と受信の中心周波数や同期タイミングなどの情報を無線受信部52へ伝達する。これにより、無線受信部52で即座に1x RTTシステムとの同期を取ることができ、待ち受け処理を継続することができる。
ステップS157において、通信系制御部39aは、無線送受信部32と無線受信部52の切替えを実施した後に信号処理部33を制御し、無線送受信部32でLTEシステムとのアタッチ処理(ネットワークへの移動無線端末1の参加処理)を行い、無線受信部52で1x RTTシステムとの待ち受け処理を継続する。なお、無線受信部52では1x RTTシステムによる待ち受け処理が維持される。これにより、後述するステップS115でLTEシステムとのアタッチ処理が失敗に終わった場合に、1x RTTシステムによる待ち受け状態に容易に復帰することができる。
一方、ステップS155において通信系制御部39aが、LTEシステムの同期取得が完了していないと判定した場合、通信系制御部39aはステップS158で、LTEシステムの同期取得に失敗したか否かを判定する。すなわち、通信系制御部39aは、LTEシステムの同期取得失敗条件を満たしたか否かを判定する。このLTEシステムの同期取得失敗条件としていくつかの条件を設定することができ、例えば同期取得処理を複数回(3回など)試行して成功しなかった場合や同期処理開始から同期が完了しないまま一定時間が経過した場合などをLTEシステムの同期取得失敗条件として設定することができる。ステップS158において通信系制御部39aがLTEシステムの同期取得に失敗したと判定した場合、通信系制御部39aは、LTEシステムの同期処理に失敗したと認識し、無線受信部52と信号処理部33に対してLTEシステムの同期処理をやめるように指示し、LTEシステムの同期処理を停止する。そして、通信系制御部39aは、これまでに無線送受信部32で1x RTTシステムによる待ち受け処理を維持していることから、無線送受信部32および信号処理部33を制御し、1x RTTシステムによる待ち受け処理に戻る。
ステップS158において通信系制御部39aがLTEシステムの同期取得にまだ失敗していないと判定した場合、処理はステップS155に戻り、LTEシステムの同期取得失敗条件の範囲内でLTEシステムと同期を取得するまでLTEシステムの同期処理が実行される。
ステップS159において、通信系制御部39aは、LTEシステムとのアタッチ処理が成功したか否かを判定する。ステップS159において通信系制御部39aが、LTEシステムとのアタッチ処理に成功したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS160で、LTEシステムを開始するための準備処理が完了したと認識し、無送受信部32でLTEシステムによる待ち受け処理を実施する。このとき、通信系制御部39aは、移動無線端末1の状況に応じて、無線受信部52で1x RTTシステムによる待ち受け処理を実施するようにしてもよい。また、通信系制御部39aは、必要に応じて無線受信部52の起動を停止して、無線受信部52を用いた1x RTTシステムとの処理を停止してもよい。一方、ステップS159において通信系制御部39aが、LTEシステムとのアタッチ処理が成功していないと判定した場合、通信系制御部39aはステップS161で、LTEシステムとのアタッチ処理に失敗したか否かを判定する。すなわち、通信系制御部39aは、LTEシステムアタッチ失敗条件を満たしたか否かを判定する。このLTEシステムアタッチ失敗条件としていくつかの条件を設定することができ、例えばLTEシステムのアタッチ処理を複数回試行して成功しなかった場合やアタッチ処理開始から接続が確立しないまま一定時間が経過した場合などをLTEシステムアタッチ失敗条件として設定することができる。さらに、アタッチがネットワーク側から拒否された場合に、移動無線端末1が緊急呼のみ許可されるモードに入った場合もアタッチ失敗条件として設定することも可能である。
ステップS161において通信系制御部39aがLTEシステムとのアタッチ処理に失敗したと判定した場合、通信系制御部39aはステップS162で、LTEシステムへの移行に失敗したと認識し、無線受信部52を制御して1x RTTシステムの待ち受け処理を継続しながら、無線送受信部32でLTEシステムとの待ち受け処理を継続する。ここで、1x RTTシステムとLTEシステムのそれぞれの待ち受け処理の際に、無線送受信部32と無線受信部52のどちらでも割り当てることも可能である。しかし、1x RTTシステムでのネットワークへのアタッチが完了しているためにサービスを受けられる状態である場合には、1x RTTシステムをLTEシステムよりも優先させ、無線送受信部32を1x RTTシステムに設定し、無線受信部52をLTEシステムに設定するようにしてもよい。これにより、副次的にLTEシステムによる待ち受け処理を実施させることができる。但し、いずれの場合においても、1x RTTシステムによる待ち受け処理をそのまま継続する。
一方、ステップS161において通信系制御部39aがLTEシステムとのアタッチ処理にまだ失敗していないと判定した場合、処理はステップS159に戻り、LTEシステムのアタッチ失敗条件の範囲内でLTEシステムとアタッチを完了するまでLTEシステムとのアタッチ処理が実行される。
以上のように、本発明の移動通信端末1は、無線送受信部32と無線受信部52の2つの無線部を使用して、1x RTTシステムによる待ち受け中にLTEシステムを探索して同期を取得するとともに待ち受けを実施する場合に、1x RTTシステムによる待ち受け処理を中断させることなく、LTEシステムへのアタッチ処理を実施することができる。
次に、図11を用いて、図10のフローチャートを用いて説明した1x RTTシステムでの待ち受け中におけるLTEアタッチ処理時における通信制御処理を移動無線端末1の主な構成要素ごとに時系列的に説明し、この効果について説明する。
図11に示されるように、本発明に係る移動無線端末1の主な構成要素が記載されている。図11の場合、左から第1のアンテナ31と第1のアンテナ31に接続される無線送受信部32と、第2のアンテナ51と第2のアンテナ51に接続される無線受信部52の動作状態を時系列的に示し、続いて信号処理部33と制御部39の動作状態が時系列的に示されている。
図11に示されるように、1x RTTシステムでの待ち受け中におけるLTEアタッチ処理時における通信制御処理のスタート時に、移動無線端末1は、無線送受信部32で1x RTTシステムによる待ち受け処理を実施している。このとき、通信系制御部39aがLTEシステムの開始であると判定した場合、通信系制御部39aは、無線送受信部32と無線受信部52の両方の無線部を使用するように設定する。無線送受信部32は1x RTTシステムによる待ち受け処理を継続する。同時に、通信系制御部39aは、無線受信部52を起動し、LTEシステムの同期を取得するためにLTEシステムに設定する。さらに、通信系制御部39aは、LTEシステムの同期処理を実施するために信号処理部33に対してLTEシステムによる信号処理の起動を指示する。従って、LTEシステムとの同期取得を実施している際にも1x RTTシステムによる待ち受け処理が継続されているので、LTEシステムの同期取得の期間中においても、1x RTTシステムからの着信を受けることができる。
続いて、LTEシステムの同期取得が完了すると、通信系制御部39aは無線送受信部32と無線受信部52に切り替え指示を出す。無線送受信部32は、通信系制御部39aの制御に従い、LTEシステムのアタッチ処理を開始する一方、無線受信部52は、通信系制御部39aの制御に従い、1x RTTシステムとの待ち受け処理を継続する。このように、LTEシステムへの同期処理およびアタッチ処理中にも1x RTTシステムの待ち受け処理を実施しておくことで、LTEシステムへのアタッチの最中にも1x RTTシステムの着信を受けることが可能である。アタッチには数秒にわたるため、1x RTTシステムでの着信率の向上などの効果がある。また、LTEシステムへのアタッチが失敗に終わった場合に、例えば無線受信部52で実施している1x RTTシステムの待ち受け処理を無線送受信部32に引き継ぎ、1x RTTシステムによる待ち受け処理をそのまま継続して実施することができる。
これにより、1x RTTシステムによる待ち受け中にLTEシステムの同期を取得してアタッチした後待ち受け処理を実施するまでの一連の処理において、無線送受信部32および無線受信部52を同時使用し、かつシステムを適切に切り替えて1x RTTシステムとの待ち受け処理を維持しておくことで、1x RTTシステムでのサービスを継続することができるとともに、LTEシステムでアタッチが失敗に終わった場合においても、1x RTTシステムによる待ち受け処理を維持することができるため、移動無線端末1への着信率を向上させることができる。
なお、本発明の実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
また、本発明の実施形態では、フローチャートのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
本発明に係る移動通信システムの構成を示す図。 本発明に係る移動無線端末の内部の構成を示すブロック図。 図2の移動無線端末でのCS Fallback動作時における通信制御処理を説明するフローチャート。 図3のフローチャートを用いて説明したCS Fallback動作時における通信制御処理を移動無線端末の主な構成要素ごとに時系列的に説明するシーケンス図。 図2の移動無線端末でのLTE Pagingにおける通信制御処理を説明するフローチャート。 図2の移動無線端末でのLTE Pagingにおける他の通信制御処理を説明するフローチャート。 図5のフローチャートを用いて説明したLTE Pagingにおける通信制御処理を移動無線端末の主な構成要素ごとに時系列的に説明するシーケンス図。 図2の移動無線端末でのEVDOシステムからLTEシステムへのハンドオーバー時における通信制御処理を説明するフローチャート。 図8のフローチャートを用いて説明したEVDOシステムからLTEシステムへのハンドオーバー時における通信制御処理を移動無線端末の主な構成要素ごとに時系列的に説明するシーケンス図。 図2の移動無線端末での1x RTTシステムでの待ち受け中におけるLTEアタッチ処理時における通信制御処理を説明するフローチャート。 図10のフローチャートを用いて説明した1x RTTシステムでの待ち受け中におけるLTEアタッチ処理時における通信制御処理を移動無線端末の主な構成要素ごとに時系列的に説明するシーケンス図。
符号の説明
1…移動無線端末、31…第1のアンテナ、32…無線送受信部、33…信号処理部、34…PCMコーデック、35…受話増幅器、36…スピーカ、37…送話増幅器、38…マイクロホン、39…制御部、40…記憶部、41…操作部、42…表示部、43…バッテリ、44…電源回路、45…時計回路、51…第2のアンテナ、52…無線受信部。

Claims (22)

  1. 少なくとも第1の無線通信方式および第2の無線通信方式のいずれかを用いて情報の通信を行う第1の無線部と、
    少なくとも前記第1の無線通信方式および前記第2の無線通信方式のいずれかを用いて情報の通信を行う第2の無線部と、
    前記第1の無線通信方式で待ち受け中または情報の通信中に前記第2の無線通信方式を起動するイベントが発生した場合、前記第1の無線部に前記第1の無線通信方式を設定するとともに、前記第2の無線部に前記第2の無線通信方式を設定する設定手段と、
    前記第2の無線通信方式を用いて前記第2の無線部で同期を取得する同期取得手段と、
    前記同期取得手段により前記第2の無線通信方式での同期が取得された場合、前記設定手段により前記第1の無線部および前記第2の無線部に設定された無線通信方式を切り替える切り替え手段と、
    前記切り替え手段により前記第1の無線部に切り替えられた前記第2の無線通信方式を用いて前記第1の無線部で接続が確立されるまで、前記切り替え手段により前記第2の無線部に切り替えられた前記第1の無線通信方式を用いて前記第2の無線部で待ち受けまたは同期を維持するように制御する通信制御手段とを備えることを特徴とする移動無線端末。
  2. 前記同期取得手段により前記第2の無線通信方式での同期が取得されるまで、前記通信制御手段は、前記第1の無線部での前記第1の無線通信方式を用いた状態を維持するように制御することを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末。
  3. 前記同期取得手段により前記第2の無線通信方式での同期の取得に失敗した場合、前記通信制御手段は、前記第1の無線部での前記第1の無線通信方式を用いた待ち受けの状態または通信の状態に復帰するように制御することを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末。
  4. 前記第1の無線部に切り替えられた前記第2の無線通信方式を用いた前記第1の無線部での接続の確立に失敗した場合、前記通信制御手段は、前記第2の無線部で前記第1の無線通信方式を用いて待ち受け処理または通信処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末。
  5. 前記第1の無線部に切り替えられた前記第2の無線通信方式を用いて前記第1の無線部で接続が確立された場合、前記通信制御手段は、前記第2の無線通信方式を用いた前記第1の無線部での通信処理を開始するように制御することを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末。
  6. 前記第1の無線部に切り替えられた前記第2の無線通信方式を用いて前記第1の無線部で接続が確立された場合、前記通信制御手段は、前記第1の無線通信方式を用いた前記第2の無線部での待ち受け処理を停止するように制御することを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末。
  7. 前記第1の無線部に切り替えられた前記第2の無線通信方式を用いて前記第1の無線部で接続が確立された場合に、前記第1の無線部での通信処理が開始されたとき、前記通信制御手段は、前記第1の無線部に割り当てられた無線通信方式と同一の無線通信方式を用いて前記第2の無線部で通信処理を開始するように制御することを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末。
  8. 前記第1の無線通信方式で待ち受け中または情報の通信中に前記第2の無線通信方式を起動するイベントは、CS Fallback発信または着信であることを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末。
  9. 前記第1の無線通信方式はLTE方式であり、前記第2の無線通信方式は回線交換系の無線通信方式であることを特徴とする請求項8に記載の移動無線端末。
  10. 前記第1の無線通信方式で待ち受け中または情報の通信中に前記第2の無線通信方式を起動するイベントは、前記第1の無線通信方式でのPagingであることを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末。
  11. 前記第1の無線通信方式はLTE方式であり、前記第2の無線通信方式は回線交換系の無線通信方式であることを特徴とする請求項10に記載の移動無線端末。
  12. 前記第1の無線通信方式で待ち受け中または情報の通信中に前記第2の無線通信方式を起動するイベントは、前記第1の無線通信方式でのPagingのうち、回線交換系のPagingであることを特徴とする請求項10に記載の移動無線端末。
  13. 前記第1の無線通信方式でのPagingが回線交換系のPaging以外のPagingである場合、前記切り替え手段は、前記第1の無線部および前記第2の無線部に設定された無線通信方式の切り替え処理を行わず、前記通信制御手段は、前記第1の無線通信方式を用いて前記第1の無線部で通信処理を開始することを特徴とする請求項12に記載の移動無線端末。
  14. 前記第1の無線通信方式で待ち受け中または情報の通信中に前記第2の無線通信方式を起動するイベントは、他の無線通信方式へのハンドオーバーであることを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末。
  15. 前記第1の無線通信方式はEVDO方式であり、前記第2の無線通信方式はLTE方式であることを特徴とする請求項14に記載の移動無線端末。
  16. 前記第1の無線通信方式で待ち受け中または情報の通信中に前記第2の無線通信方式を起動するイベントは、前記第2の無線通信方式の起動であることを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末。
  17. 前記第1の無線通信方式は回線交換系の無線通信方式であり、前記第2の無線通信方式はLTE方式であることを特徴とする請求項16に記載の移動無線端末。
  18. 少なくとも前記第2の無線通信方式の探索または前記第2の無線通信方式の基地局の再選択の際に、前記第2の無線通信方式の起動が開始されることを特徴とする請求項16に記載の移動無線端末。
  19. 前記第1の無線部に切り替えられた前記第2の無線通信方式でのアタッチを確立するアタッチ確立手段をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の移動無線端末。
  20. 前記第1の無線部に切り替えられた前記第2の無線通信方式でのアタッチに成功した場合、前記通信制御手段は、前記第1の無線部で前記第2の無線通信方式を用いて待ち受け処理を行うことを特徴とする請求項19に記載の移動無線端末。
  21. 前記第1の無線部に切り替えられた前記第2の無線通信方式でのアタッチに失敗した場合、前記通信制御手段は、前記第2の無線部または前記第1の無線部で前記第1の無線通信方式を用いて待ち受け処理を継続するとともに、前記第1の無線部または前記第2の無線部で前記第2の無線通信方式を用いて待ち受け処理を行うことを特徴とする請求項19に記載の移動無線端末。
  22. 少なくとも第1の無線通信方式および第2の無線通信方式のいずれかを用いて情報の通信を行い、
    少なくとも前記第1の無線通信方式および前記第2の無線通信方式のいずれかを用いて情報の通信を行い、
    前記第1の無線通信方式で待ち受け中または情報の通信中に前記第2の無線通信方式を起動するイベントが発生した場合、前記第1の無線部に前記第1の無線通信方式を設定するとともに、前記第2の無線部に前記第2の無線通信方式を設定し、
    前記第2の無線通信方式での同期が取得された場合、前記第1の無線部および前記第2の無線部に設定された無線通信方式を切り替え、
    前記第1の無線部に切り替えられた前記第2の無線通信方式を用いて前記第1の無線部で接続が確立されるまで、前記第2の無線部に切り替えられた前記第1の無線通信方式を用いて前記第2の無線部で待ち受けまたは同期を維持するように制御することを特徴とする通信処理方法。
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