JP2010096854A - 累進屈折力レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズの装用上における光学的な効果及びレンズの基本的な仕様が等しくなるように設定された累進屈折力レンズシリーズに含まれる累進屈折力レンズにおいて、累進屈折力レンズで重要な仕様である加入度を、処方値で指定された値と等しくし、透過光線の光学性能を目標とする累進屈折力レンズの光学性能により近づけるように改善する。
【解決手段】処方値により指定される遠用度数Sが等しく、処方値により指定される乱視度数Cが等しく、処方加入度addが大きい第2累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addh)が、前記加入度addが小さい第1累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addl)より大きくなる場合に、処方加入度addが増加するにしたがって補正面M2の面加入度ADDc(addh)と面加入度ADDc(addl)の差を装用加入度addhと装用加入度addlの差で規格化した値が減少するように設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、眼の調節力の補助として使用する累進屈折力レンズにおいて、特にレンズの外面及び内面の両面を非球面形状とした累進屈折力レンズに関する。
老視による調節力の衰えを補う為の矯正用眼鏡レンズとして、装用状態において、レンズの上方に位置する比較的遠方視に適した領域である遠用部と、レンズの下方に位置し遠用部よりも比較的近方視に適した領域である近用部と、この遠用部と近用部の中間に位置し、遠用部と近用部の面屈折力を連続的変化して接続する領域である累進部とを備えた累進屈折力レンズが知られている。
累進屈折力レンズを用いる場合、遠方視時と近方視時において眼鏡の掛け替えや掛け外しを必要としない上、レンズ全体に明確な境目が無く外観的にも優れていることから、近年では多く用いられるようになっている。
これまで累進屈折力レンズでは、製造上の簡略化とコストダウンの必要性から、外面に予め累進屈折面が加工された半製品レンズが使用されていた。即ち、半製品レンズの内面にある処方面を、眼鏡装用者の球面度数や乱視度数に合わせて球面又はトーリック面に加工して眼鏡レンズを作成する際に、一定の処方度数範囲で同じ半製品レンズを共用するものである。半製品レンズを用いることにより、加工コストや在庫を低減することが可能となり、コストダウンに大きな役割を果たしている。
従来、ある特定の処方度数で光学性能を設定した累進面形状を異なる処方度数でも共用するため、設計の段階で半製品レンズの光学性能が設定された基準となる処方度数以外では、光学性能の劣化が避けられないという欠点があった。近年では、非球面加工技術が発達したことから、非球面、特に自由曲面のような複雑な非球面を短時間の内に自由に加工することが可能となった。その結果、従来は球面或いはトーリック面であった処方面を、レンズ毎に装用者の処方やレンズ形状等を考慮した非球面形状や累進面形状に加工することが可能となった。
このため最近では、処方面である内面に累進面が配置されている内面累進屈折力レンズや、更には外面及び内面の両面を非球面化した累進屈折力レンズが製品化されるようになった。中でも特に外面と内面を累進面化する両面累進屈折力レンズは、光学性能の改善や、従来の片面累進屈折力レンズでは困難であった新しい光学性能を持つ累進屈折力レンズを生成する可能性が有ることから、重要な技術として注目されている。
例えば、特許文献1では、従来の累進屈折力レンズよりも非点収差を改善し、遠用部と近用部の屈折力の違いによる倍率差を改善し、更には前記倍率差伴う像の揺れや歪みを低減するために、内面に累進面を配置した内面累進屈折力レンズや、外面に負または正の値となる面加入度を持った累進面を配置し、内面に正の加入度を持った累進面を配置した両面累進屈折力レンズの技術が開示されている。
また、特許文献2では、外面及び内面の両面に累進面を配置した両面累進屈折力レンズとして、どちらか一方の面を正の加入度を持つプログレッシブ面とし、もう一方を負の加入度を持つリグレッシブ面とすることにより、プログレッシブ面で発生した非点収差をリグレッシブ面で発生する非点収差で相殺し、レンズを透過する光線の収差を軽減する技術が開示されている。
特許第3800629号公報 特開2000−249992号公報
従来の累進屈折力レンズでは、主に累進面における面非点隔差の分布や、面平均屈折力の分布などの累進面の面屈折力の光学性能で評価されていた。
しかしながら累進屈折力レンズでは、累進面の面屈折力の光学性能(以下、「屈折面の光学性能」と表記する)と、装用者が累進屈折力レンズを使用した時の視線に相当する光線での光学性能(以下、「透過光線の光学性能」と表記する)とでは殆どの場合で一致することは無い。
すなわち屈折面の光学性能と透過光線の光学性能は、レンズ面に対して垂直に近い角度で入射する光線ではほぼ等しいと考えることが出来るが、レンズ面の法線に対して角度を持って入射する光線の場合では、例えレンズ面が球面であっても、光線がレンズ面を通過する際には非点収差や平均屈折力誤差などの収差が発生するため、屈折面の光学性能と透過光線の光学性能は一致しなくなる。このような傾向はレンズ面への光線のレンズ面への入射角が大きくなるに従って増加し、前記各種収差はレンズの外面及び内面においてそれぞれ発生する。
このような屈折面の光学性能と透過光線の光学性能の不一致は、眼鏡レンズにおいては球面度数や乱視度数、加入度、プリズム処方と言った処方値や、フレーム形状や物体距離といったレンズの使用条件、更にはベースカーブや累進面の加入度といったレンズ形状の条件など、様々な条件の組み合わせによって傾向や程度が異なって発生するため、実際に装用した時の累進屈折力レンズの光学性能は、外面や内面に設定された累進面の屈折面の光学性能では単純に評価することはできない問題がある。
このような問題を解決するためには、従来のような累進面の屈折面の光学性能ではなく、装用者の処方や使用状況等を考慮した透過光線の光学性能を、目標となる累進屈折力レンズの光学性能により近づけるように改善する、いわゆる透過光線の光学性能の最適化(以下、単に「最適化」とする)を行い、累進屈折力レンズの補正面の形状を決定することが必要である。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、レンズの装用上における光学的な効果及びレンズの基本的な仕様が等しくなるように設定された累進屈折力レンズシリーズに含まれる累進屈折力レンズにおいて、装用者の処方や使用状況等を考慮して透過光線の光学性能の最適化を行うことによって、累進屈折力レンズの重要な仕様である加入度を、処方値で指定された値と等しくし、透過光線の光学性能を良好に保つことが可能な累進屈折力レンズを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る累進屈折力レンズは、複数の異なる処方に対応した累進屈折力レンズシリーズに含まれる、装用状態で物体側の屈折面となる外面と、装用状態で眼球側の屈折面となる内面とを有する累進屈折力レンズであって、前記外面及び前記内面のうち少なくとも一方の面は、装用状態でレンズの上方に設けられ、比較的遠方視に適した遠用部と、装用状態でレンズの下方に設けられ、比較的近方視に適した近用部と、前記遠用部と前記近用部の間に設けられ、前記遠用部から前記近用部までの面屈折力を累進的に変化させる累進部とを有する累進面形状に形成されており、前記外面及び内面のうちの一方の面を予め決定された面形状を有する基準面とし、前記一方の面とは異なる他方の面を補正面とし、処方値で指定された加入度をaddとし、前記加入度がaddのときにそれぞれ処方値で指定された遠用度数をS(add)、処方値で指定された乱視度数をC(add)、前記基準面の近用基準点での面平均屈折力と前記基準面の遠用基準点での面平均屈折力との差である前記基準面の面加入度をADDb(add)、前記補正面の近用基準点での面平均屈折力と前記補正面の遠用基準点での面平均屈折力との差である前記補正面の面加入度をADDc(add)、前記加入度addから前記基準面の面加入度ADDbを決定するための面加入度補正量をACV(add)とし、前記累進屈折力レンズシリーズの中から、前記加入度が第1加入度addlである第1累進屈折力レンズと、前記加入度が前記第1加入度addlよりも大きい第2加入度addhである第2累進屈折力レンズとを選択した場合、前記第1累進屈折力レンズにおける前記遠用度数S(addl)、前記乱視度数C(addl)、前記基準面の面加入度ADDb(addl)、前記補正面の面加入度ADDc(addl)及び前記面加入度補正量ACV(addl)のそれぞれと、前記第2累進屈折力レンズにおける前記遠用度数S(addh)、前記乱視度数C(addh)、前記基準面の面加入度ADDb(addh)、前記補正面の面加入度ADDc(addh)及び前記面加入度補正量ACV(addh)のそれぞれとについて、
S(addh)=S(addl)、
C(addh)=C(addl)、
ADDb(addh)=addh+ACV(addh)、
ADDb(addl)=addl+ACV(addl)、
ADDb(addh)−ADDb(addl)>0
としたときに、
Figure 2010096854
の条件式を満足することを特徴とする。
累進屈折力レンズでは、加入度が大きい程、近方視に必要な調節力が少なくて済むという利点が有る反面、レンズ全体に発生する各種の収差は加入度の値にほぼ比例して発生するため、装用加入度大きくなればなるほど、より大きな収差や像の歪みが発生するという問題が生じる。
これは透過光線の光学性能の最適化を行う場合でも同様で、レンズの装用加入度が処方値により指定された加入度よりも大きければ、本来の望ましい装用加入度で最適化を行ったレンズよりも、非点収差や像の歪み等の透過光線の光学性能が劣ったものとなってしまう。
反対に加入度が小さい場合には、透過光線の光学性能は比較的良くなるが、近方視に必要なレンズの近用部の屈折力が不足するため、累進屈折力レンズとしての本来の機能を満足しなくなってしまう。
したがって、レンズの装用上における光学的な効果及びレンズの基本的な仕様が等しくなるように設定された累進屈折力レンズシリーズに含まれる全ての累進屈折力レンズの装用加入度は、装用者に必要な処方により指定された加入度と等しく設定することが必要となってくる。
本発明によれば、複数の累進屈折力レンズのうち第1累進屈折力レンズと第2累進屈折力レンズとの間において、処方値により指定される遠用度数Sが等しく、処方値により指定される乱視度数Cが等しく、処方により指定される加入度addが大きい第2累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addh)が、前記加入度addが小さい第1累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addl)より大きくなる場合、前記加入度addが増加するにしたがってそれぞれの補正面の面加入度ADDc(addh)と面加入度ADDc(addl)の差が減少するように設定することとした。[数1]において、面加入度ADDc(addh)と面加入度ADDc(addl)の差の値は、addhとaddlとの差の値によって規格化されている。このように複数の累進屈折力レンズのうち任意の2つについて比較した場合に上記関係を満たすように装用者の処方や使用状況等を考慮して透過光線の光学性能の最適化を行うことによって、累進屈折力レンズで重要な仕様である加入度を、処方値で指定された値と等しくし、透過光線の光学性能を目標とする累進屈折力レンズの光学性能により近づけるように改善することが可能となる。その結果、レンズの装用上における光学的な効果及びレンズの基本的な仕様をレンズシリーズにおいて等しくすることが可能となる。なお、本発明における透過光線の光学性能の最適化は、リスティングの法則による眼の回旋運動の影響を考慮して行うことが好ましい。また、上記[数1]で示される式において、屈折力の単位は、特に言及しない場合にはディオプター(D)によって表される。
また、本発明に係る累進屈折力レンズは、複数の異なる処方に対応した累進屈折力レンズシリーズに含まれる、装用状態で物体側の屈折面となる外面と、装用状態で眼球側の屈折面となる内面とを有する累進屈折力レンズであって、前記外面及び前記内面のうち少なくとも一方の面は、装用状態でレンズの上方に設けられ、比較的遠方視に適した遠用部と、装用状態でレンズの下方に設けられ、比較的近方視に適した近用部と、前記遠用部と前記近用部の間に設けられ、前記遠用部から前記近用部までの面屈折力を累進的に変化させる累進部とを有する累進面形状に形成されており、前記外面及び内面のうちの一方の面を予め決定された面形状を有する基準面とし、前記一方の面とは異なる他方の面を補正面とし、処方値で指定された加入度をaddとし、前記加入度がaddのときにそれぞれ処方値で指定された遠用度数をS(add)、処方値で指定された乱視度数をC(add)、前記基準面の近用基準点での面平均屈折力と前記基準面の遠用基準点での面平均屈折力との差である前記基準面の面加入度をADDb(add)、前記補正面の近用基準点での面平均屈折力と前記補正面の遠用基準点での面平均屈折力との差である前記補正面の面加入度をADDc(add)、前記加入度addから前記基準面の面加入度ADDbを決定するための面加入度補正量をACV(add)とし、前記累進屈折力レンズシリーズの中から、前記加入度が第1加入度addlである第1累進屈折力レンズと、前記加入度が前記第1加入度addlよりも大きい第2加入度addhである第2累進屈折力レンズとを選択した場合、前記第1累進屈折力レンズにおける前記遠用度数S(addl)、前記乱視度数C(addl)、前記基準面の面加入度ADDb(addl)、前記補正面の面加入度ADDc(addl)及び前記面加入度補正量ACV(addl)のそれぞれと、前記第2累進屈折力レンズにおける前記遠用度数S(addh)、前記乱視度数C(addh)、前記基準面の面加入度ADDb(addh)、前記補正面の面加入度ADDc(addh)及び前記面加入度補正量ACV(addh)のそれぞれとについて、
S(addh)=S(addl)、
C(addh)=C(addl)、
ADDb(addh)=addh+ACV(addh)
ADDb(addl)=addl+ACV(addl)
ADDb(addh)−ADDb(addl)>0
とし、
ΔADDh=ADDb(addh)+ADDc(addh)−addh
ΔADDl=ADDb(addl)+ADDc(addl)−addl
としたときに、
Figure 2010096854
の条件式を満足することを特徴とすることを特徴とする。
本発明によれば、複数の累進屈折力レンズのうち第1累進屈折力レンズと第2累進屈折力レンズとの間において、処方値により指定される遠用度数Sが等しく、処方値により指定される乱視度数Cが等しく、処方により指定される加入度addが大きい第2累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addh)が、前記加入度addが小さい第1累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addl)より大きくなる場合、前記加入度addが増加するにしたがってΔADDhとΔADDlとの差が減少するように設定することとした。[数2]において、ΔADDhとΔADDlとの差の値は、addhとaddlとの差の値によって規格化されている。このように複数の累進屈折力レンズのうち任意の2つについて比較した場合に上記関係を満たすように装用者の処方や使用状況等を考慮して透過光線の光学性能の最適化を行うことによって、累進屈折力レンズで重要な仕様である加入度を、処方値で指定された値と等しくし、透過光線の光学性能を目標とする累進屈折力レンズの光学性能により近づけるように改善することが可能となる。その結果、レンズの装用上における光学的な効果及びレンズの基本的な仕様をレンズシリーズにおいて等しくすることが可能となる。なお、本発明における透過光線の光学性能の最適化は、リスティングの法則による眼の回旋運動の影響を考慮して行うことが好ましい。なお、上記[数2]で示される式において、屈折力の単位は、特に言及しない場合にはディオプター(D)によって表される。
本発明によれば、レンズの装用上における光学的な効果及びレンズの基本的な仕様が等しくなるように設定された累進屈折力レンズシリーズに含まれる累進屈折力レンズにおいて、装用者の処方や使用状況等を考慮して透過光線の光学性能の最適化を行うことによって、累進屈折力レンズで重要な仕様である加入度を、処方値で指定された値と等しくし、透過光線の光学性能を目標とする累進屈折力レンズの光学性能により近づけるように改善することが可能となる。
本発明の実施の形態を説明する。以下の記載において、屈折力の単位は、特に言及しない場合にはディオプター(D)によって表されるものとする。また、以下の説明において、累進屈折力レンズの「上方」、「下方」、「上部」、「下部」等と表記する場合は、当該累進屈折力レンズが眼鏡用に加工される場合において眼鏡を装用したときのレンズの位置関係に基づくものとする。以下の各図面においても、レンズの位置関係(上下左右)は、紙面に対する位置関係(上下左右)と一致するものとする。また、レンズを構成する2つの屈折面のうち、物体側の面を「外面」とし、眼球側の面を「内面」として表すものとする。
図1は本実施形態に係る累進屈折力レンズにおける領域区分の概要を示す図である。
図1に示すように、累進屈折力レンズLSは、眼鏡フレームの形状に合わせてレンズを加工する前の状態(玉摺り加工前の状態)になっており、平面視で円形に形成されている。累進屈折力レンズLSは、図中上側が装用時において上方に配置されることとなり、図中下側が装用時において下方に配置されることとなる。累進屈折力レンズLSは、遠用部Fと、近用部Nと、累進部Pとを有している。本実施形態に係る累進屈折力レンズシリーズは、このような累進屈折力レンズLSを複数組み合わせて構成されたものである。
遠用部Fは、累進屈折力レンズLSの上方に配置されており、当該累進屈折力レンズLSが眼鏡用に加工された後には比較的遠方視に適した部分となる。近用部Nは、累進屈折力レンズLSの下部に配置されており、当該累進屈折力レンズLSが眼鏡用に加工された後には比較的近方視に適した部分となる。累進部Pは、累進屈折力レンズLSのうち遠用部Fと近用部Nの中間に配置されており、遠用部Fと近用部Nとの間の面屈折力を累進的に変化させる部分である。
累進屈折力レンズLSは、複数の基準点を有している。このような基準点として、例えば、図1に示すように、アイポイント(フィッティングポイントとも呼ばれる)EP、光学中心点OG、遠用基準点OF、近用基準点ONなどが挙げられる。アイポイントEPは、装用者がレンズ装用する時の基準点となる。光学中心点OGは、レンズの光学的特性の中心点となる。
遠用基準点OFは、遠用部Fにおいてレンズの遠用度数を測定する測定基準点となる。近用基準点ONは、近用部Nにおいてレンズの近用度数を測定する測定基準点となる。遠用基準点OFでの面平均屈折力又は近用基準点ONでの面平均屈折力は、それぞれ処方値で指定された遠用度数又は近用度数に基づいて設定されることになる。
また、本実施形態では、累進屈折力レンズLSで測定される近用基準点ONの面平均屈折力から遠用基準点OFの面平均屈折力を引いた値を「面加入度」と表記する。これに対して、処方値で指定される加入度を「処方加入度」、レンズの近用基準点ONを通る透過光線LNの平均屈折力DNから遠用基準点OFを通る透過光線LFの平均屈折力DFを引いた値を「装用加入度」と表記する。また、本実施形態では、処方加入度から基準面の面加入度を決定するための面加入度の補正量を「面加入度補正量」として定義する。したがって、基準面の面加入度は、面加入度補正量と処方加入度との和となる。
累進屈折力レンズLSは、遠用基準点OF及び近用基準点ONを通り、累進面の屈折面上を鼻側領域と耳側領域とに分割する主注視線MM’を有する。主注視線MM’は主子午線とも呼ばれ、累進面の設計を行う上では重要な基準線として用いられる。主注視線は、非対称設計の累進屈折力レンズでは近方視時の輻輳を考慮して遠用部Fから近用部Nにかけて鼻側に湾曲した曲線として定義され、対称設計の累進屈折力レンズでは遠用基準点OF及び近用基準点ONを通る直線として定義される。
図2は装用状態における累進屈折力レンズLSの光線の通り方を示した模式図である。
図2において、装用者の視線に相当する任意の光線Lは、外面であるレンズ面M1上の点O1と内面であるレンズ面M2上の点O2、眼球の回旋点RCを通って眼球の網膜R上の点ORに結像する。光線は点O1及び点O2を通る際に、それぞれの点に対する入射角に応じて屈折する。同様に、装用者の視線に相当する遠用基準点を通る光線LFは、外面であるレンズ面M1上の遠用基準点OF1と内面であるレンズ面M2上の遠用基準点OF2を通り、更に眼球の回旋点RCを通って眼球の網膜R上の点ORfに結像する。光線は点OF1及び点OF2を通る際に、それぞれの点に対する入射角に応じて屈折する。
また、装用者の視線に相当する近用基準点を通る光線LNは、外面であるレンズ面M1上の近用基準点ON1と内面であるレンズ面M2上の遠用基準点ON2を通り、更に眼球の回旋点RCを通って眼球の網膜R上の点ORnに結像する。光線は点ON1及び点ON2を通る際に、それぞれの点に対する入射角に応じて屈折する。本実施形態では、外面であるレンズ面M1を基準面とし、内面であるレンズ面M2を透過光線の光学性能を補正するために非球面形状に形成される補正面として説明する。
装用者の視線に相当する光線Lは、レンズの光軸OAの近傍を通る光線を除けば、レンズ面に対して垂直に入射することは殆ど無く、光線がレンズ面に入射する位置がレンズの光軸から離れるに従ってレンズ面への入射角が大きくなる傾向がある。つまり各種収差は、レンズ面の周辺を通る光線でより大きな収差が発生することになる。
また、レンズ面M1上の遠用基準点OF1及び近用基準点ON1、レンズ面M2上の遠用基準点OF2及び近用基準点ON2も、通常はそれぞれがレンズの光軸OAが通るレンズ面M1上の光学中心OG1及びレンズ面M2上の光学中心OG2から離れた位置に設定される。つまり前記光線LF及び光線LNも、レンズ面に対して垂直に入射することは無く、例え遠用基準点と近用基準点を通る光線においても収差が発生することになる。
本実施形態の累進屈折力レンズシリーズでは、上記のように外面であるレンズ面M1を基準面とし、内面であるレンズ面M2を補正面とすると共に、処方加入度をaddとし、当該処方加入度がaddのときにそれぞれ処方値で指定された遠用度数をS(add)、処方値で指定された乱視度数をC(add)、基準面M1の近用基準点ON1での面平均屈折力と基準面M1の遠用基準点OF1での面平均屈折力との差である基準面M1の面加入度をADDb(add)、補正面M2の近用基準点ON2での面平均屈折力と補正面M2の遠用基準点OF2での面平均屈折力との差である補正面M2の面加入度をADDc(add)、処方加入度addから基準面M1の面加入度ADDbを決定するための面加入度補正量をACV(add)とし、処方加入度が第1加入度addlである第1累進屈折力レンズと、処方加入度が第1加入度addlよりも大きい第2加入度addhである第2累進屈折力レンズとを選択した場合、第1累進屈折力レンズにおける遠用度数S(addl)、乱視度数C(addl)、基準面M1の面加入度ADDb(addl)、補正面M2の面加入度ADDc(addl)及び面加入度補正量ACV(addl)のそれぞれと、第2累進屈折力レンズにおける遠用度数S(addh)、乱視度数C(addh)、基準面M1の面加入度ADDb(addh)、補正面M2の面加入度ADDc(addh)及び面加入度補正量ACV(addh)のそれぞれとについて、
S(addh)=S(addl)、
C(addh)=C(addl)、
ADDb(addh)=addh+ACV(addh)、
ADDb(addl)=addl+ACV(addl)、
ADDb(addh)−ADDb(addl)>0
としたときに、下記[数3]の条件式を満足するように形成されている。
Figure 2010096854
[数3]に示される範囲においては、更に下記[数4]の条件式を満足することが好ましい。
Figure 2010096854
この[数4]に示される範囲においては、下記[数5]の条件式を満足することが好ましく、[数5]に示される範囲においては、更に下記[数6]の条件式を満足することが好ましい。
Figure 2010096854
Figure 2010096854
本実施形態の累進屈折力レンズシリーズでは、上記のように外面であるレンズ面M1を基準面とし、内面であるレンズ面M2を補正面とすると共に、処方加入度をaddとし、当該処方加入度がaddのときにそれぞれ処方値で指定された遠用度数をS(add)、処方値で指定された乱視度数をC(add)、基準面M1の近用基準点ON1での面平均屈折力と基準面M1の遠用基準点OF1での面平均屈折力との差である基準面M1の面加入度をADDb(add)、補正面M2の近用基準点ON2での面平均屈折力と補正面M2の遠用基準点OF2での面平均屈折力との差である補正面M2の面加入度をADDc(add)、処方加入度addから基準面M1の面加入度ADDbを決定するための面加入度補正量をACV(add)とし、処方加入度が第1加入度addlである第1累進屈折力レンズと、処方加入度が第1加入度addlよりも大きい第2加入度addhである第2累進屈折力レンズとを選択した場合、第1累進屈折力レンズにおける遠用度数S(addl)、乱視度数C(addl)、基準面M1の面加入度ADDb(addl)、補正面M2の面加入度ADDc(addl)及び面加入度補正量ACV(addl)のそれぞれと、第2累進屈折力レンズにおける遠用度数S(addh)、乱視度数C(addh)、基準面M1の面加入度ADDb(addh)、補正面M2の面加入度ADDc(addh)及び面加入度補正量ACV(addh)のそれぞれとについて、
S(addh)=S(addl)、
C(addh)=C(addl)、
ADDb(addh)=addh+ACV(addh)
ADDb(addl)=addl+ACV(addl)
ADDb(addh)−ADDb(addl)>0
とし、
ΔADDh=ADDb(addh)+ADDc(addh)−addh、
ΔADDl=ADDb(addl)+ADDc(addl)−addl、
としたときに、下記[数7]の条件式を満足することが好ましい。
Figure 2010096854
[数7]に示される範囲においては、更に下記[数8]の条件式を満足することが好ましい。
Figure 2010096854
この[数8]に示される範囲においては、下記[数9]の条件式を満足することが好ましく、[数9]に示される範囲においては、更に下記[数10]の条件式を満足することが好ましい。
Figure 2010096854
Figure 2010096854
以上のように、本実施形態によれば、複数の累進屈折力レンズLSのうち第1累進屈折力レンズと第2累進屈折力レンズとの間において、処方値により指定される遠用度数Sが等しく、処方値により指定される乱視度数Cが等しく、処方により指定される加入度addが大きい第2累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addh)が、前記加入度addが小さい第1累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addl)より大きくなる場合、前記加入度addが増加するにしたがってそれぞれの補正面の面加入度ADDc(addh)と面加入度ADDc(addl)の差が減少するように設定することとした。
また、本実施形態では、第1累進屈折力レンズと第2累進屈折力レンズとの間において、処方値により指定される遠用度数Sが等しく、処方値により指定される乱視度数Cが等しく、処方により指定される加入度addが大きい第2累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addh)が、前記加入度addが小さい第1累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addl)より大きくなる場合、前記加入度addが増加するにしたがってΔADDhとΔADDlとの差が減少するように設定することとした。
このように複数の累進屈折力レンズのうち任意の2つについて比較した場合に上記関係を満たすように、装用者の処方や使用状況等を考慮して透過光線の光学性能の最適化を行うことによって、累進屈折力レンズで重要な仕様である加入度を、処方値で指定された値と等しくし、透過光線の光学性能を目標とする累進屈折力レンズの光学性能により近づけるように改善することが可能となる。その結果、レンズの装用上における光学的な効果及びレンズの基本的な仕様をレンズシリーズにおいて等しくすることが可能となる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、本実施形態では、外面M1及び内面M2のうちの外面M1を基準面とし、内面M2を補正面としたが、これに限られることは無く、例えば内面M2を基準面とし、外面M1を補正面とする構成であっても上記[数3]〜[数10]の条件式の適用が可能となる。
(実施例1)
表1を参照して、本発明の実施例1を説明する。
Figure 2010096854
表1は、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例1に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が1.00、1.50、2.00、2.50、3.00、3.50の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表1には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが6.27、処方値で指定された遠用度数Sが5.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.50である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が1.00のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.50のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が2.00のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.50のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が3.00のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.50のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が1.00のレンズの補正面の面加入度を−0.73とし、処方加入度が1.50のレンズの補正面の面加入度を−0.78とし、処方加入度が2.00のレンズの補正面の面加入度を−0.83とし、処方加入度が2.50のレンズの補正面の面加入度を−0.88とし、処方加入度が3.00のレンズの補正面の面加入度を−0.95とし、処方加入度が3.50のレンズの補正面の面加入度を−1.02とした。
実施例1の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.50)、処方加入度が1.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.28となり、ΔADDlの値は−0.23となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例1の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.00)、処方加入度が1.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.33となり、ΔADDlの値は−0.28となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例1の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.50)、処方加入度が2.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.11となった。また、ΔADDhの値は−0.38となり、ΔADDlの値は−0.33となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.11となった。
実施例1の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.00)、上記加入度が2.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.13となった。また、ΔADDhの値は−0.45となり、ΔADDlの値は−0.38となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.13となった。
実施例1の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.50)、処方加入度が3.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=3.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.15となった。また、ΔADDhの値は−0.52となり、ΔADDlの値は−0.45となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.15となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例2)
表2を参照して、本発明の実施例2を説明する。
Figure 2010096854
表2は、表1と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例2に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が0.75、1.25、1.75、2.25、2.75、3.25の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表2には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが6.27、処方値で指定された遠用度数Sが3.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.75である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が0.75のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.25のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が1.75のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.25のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が2.75のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.25のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が0.75のレンズの補正面の面加入度を−0.83とし、処方加入度が1.25のレンズの補正面の面加入度を−0.86とし、処方加入度が1.75のレンズの補正面の面加入度を−0.91とし、処方加入度が2.25のレンズの補正面の面加入度を−0.96とし、処方加入度が2.75のレンズの補正面の面加入度を−1.01とし、処方加入度が3.25のレンズの補正面の面加入度を−1.05とした。
実施例2の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.25)、処方加入度が0.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=0.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.11となり、ΔADDlの値は−0.08となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例2の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.75)、処方加入度が1.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.16となり、ΔADDlの値は−0.11となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例2の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.25)、処方加入度が1.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.21となり、ΔADDlの値は−0.16となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例2の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.75)、上記加入度が2.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.11となった。また、ΔADDhの値は−0.26となり、ΔADDlの値は−0.21となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.11となった。
実施例2の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.25)、処方加入度が2.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.30となり、ΔADDlの値は−0.26となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例3)
表3を参照して、本発明の実施例3を説明する。
Figure 2010096854
表3は、表1及び表2と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例3に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が0.75、1.25、1.75、2.25、2.75、3.25の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表3には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが4.39、処方値で指定された遠用度数Sが2.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.75である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が0.75のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.25のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が1.75のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.25のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が2.75のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.25のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が0.75のレンズの補正面の面加入度を−0.88とし、処方加入度が1.25のレンズの補正面の面加入度を−0.93とし、処方加入度が1.75のレンズの補正面の面加入度を−0.97とし、処方加入度が2.25のレンズの補正面の面加入度を−1.01とし、処方加入度が2.75のレンズの補正面の面加入度を−1.06とし、処方加入度が3.25のレンズの補正面の面加入度を−1.10とした。
実施例3の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.25)、処方加入度が0.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=0.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.18となり、ΔADDlの値は−0.13となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例3の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.75)、処方加入度が1.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.22となり、ΔADDlの値は−0.18となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
実施例3の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.25)、処方加入度が1.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.26となり、ΔADDlの値は−0.22となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例3の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.75)、上記加入度が2.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.31となり、ΔADDlの値は−0.26となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例3の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.25)、処方加入度が2.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.35となり、ΔADDlの値は−0.31となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例4)
表4を参照して、本発明の実施例4を説明する。
Figure 2010096854
表4は、表1〜表3と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、面加入度補正量ACV(addl)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、面加入度補正量ACV(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、をそれぞれ示している。
実施例4に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が1.00、1.50、2.00、2.50、3.00、3.50の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表4には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが4.39、処方値で指定された遠用度数Sが0.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.50である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が1.00のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.50のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が2.00のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.50のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が3.00のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.50のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が1.00のレンズの補正面の面加入度を−0.59とし、処方加入度が1.50のレンズの補正面の面加入度を−0.63とし、処方加入度が2.00のレンズの補正面の面加入度を−0.66とし、処方加入度が2.50のレンズの補正面の面加入度を−0.70とし、処方加入度が3.00のレンズの補正面の面加入度を−0.74とし、処方加入度が3.50のレンズの補正面の面加入度を−0.78とした。
実施例4の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.50)、処方加入度が1.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.13となり、ΔADDlの値は−0.09となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
実施例4の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.00)、処方加入度が1.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.16となり、ΔADDlの値は−0.13となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
実施例4の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.50)、処方加入度が2.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.20となり、ΔADDlの値は−0.16となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
実施例4の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.00)、上記加入度が2.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.24となり、ΔADDlの値は−0.20となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例4の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.50)、処方加入度が3.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=3.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.28となり、ΔADDlの値は−0.24となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例5)
表5を参照して、本発明の実施例5を説明する。
Figure 2010096854
表5は、表1〜表4と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、面加入度補正量ACV(addl)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、面加入度補正量ACV(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、をそれぞれ示している。
実施例5に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が1.00、1.50、2.00、2.50、3.00、3.50の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表5には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが2.51、処方値で指定された遠用度数Sが−1.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.50である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が1.00のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.50のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が2.00のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.50のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が3.00のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.50のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が1.00のレンズの補正面の面加入度を−0.61とし、処方加入度が1.50のレンズの補正面の面加入度を−0.65とし、処方加入度が2.00のレンズの補正面の面加入度を−0.70とし、処方加入度が2.50のレンズの補正面の面加入度を−0.75とし、処方加入度が3.00のレンズの補正面の面加入度を−0.79とし、処方加入度が3.50のレンズの補正面の面加入度を−0.83とした。
実施例5の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.50)、処方加入度が1.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.15となり、ΔADDlの値は−0.11となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例5の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.00)、処方加入度が1.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.20となり、ΔADDlの値は−0.15となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
実施例5の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.50)、処方加入度が2.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.25となり、ΔADDlの値は−0.20となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
実施例5の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.00)、上記加入度が2.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.29となり、ΔADDlの値は−0.25となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例5の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.50)、処方加入度が3.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=3.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.33となり、ΔADDlの値は−0.29となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例6)
表6を参照して、本発明の実施例6を説明する。
Figure 2010096854
表6は、表1〜表5と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例6に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が0.75、1.25、1.75、2.25、2.75、3.25の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表6には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが2.51、処方値で指定された遠用度数Sが−5.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.75である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が0.75のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.25のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が1.75のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.25のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が2.75のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.25のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が0.75のレンズの補正面の面加入度を−0.94とし、処方加入度が1.25のレンズの補正面の面加入度を−0.98とし、処方加入度が1.75のレンズの補正面の面加入度を−1.02とし、処方加入度が2.25のレンズの補正面の面加入度を−1.06とし、処方加入度が2.75のレンズの補正面の面加入度を−1.10とし、処方加入度が3.25のレンズの補正面の面加入度を−1.13とした。
実施例6の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.25)、処方加入度が0.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=0.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.23となり、ΔADDlの値は−0.19となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
実施例6の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.75)、処方加入度が1.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.27となり、ΔADDlの値は−0.23となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例6の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.25)、処方加入度が1.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.31となり、ΔADDlの値は−0.27となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例6の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.75)、上記加入度が2.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.35となり、ΔADDlの値は−0.31となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例6の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.25)、処方加入度が2.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.06となった。また、ΔADDhの値は−0.38となり、ΔADDlの値は−0.35となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.06となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例7)
表7を参照して、本発明の実施例7を説明する。
Figure 2010096854
表7は、表1〜表6と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例7に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が0.75、1.25、1.75、2.25、2.75、3.25の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表7には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが1.25、処方値で指定された遠用度数Sが−7.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.75である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が0.75のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.25のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が1.75のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.25のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が2.75のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.25のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が0.75のレンズの補正面の面加入度を−0.97とし、処方加入度が1.25のレンズの補正面の面加入度を−1.03とし、処方加入度が1.75のレンズの補正面の面加入度を−1.09とし、処方加入度が2.25のレンズの補正面の面加入度を−1.14とし、処方加入度が2.75のレンズの補正面の面加入度を−1.18とし、処方加入度が3.25のレンズの補正面の面加入度を−1.23とした。
実施例7の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.25)、処方加入度が0.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=0.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.12となった。また、ΔADDhの値は−0.28となり、ΔADDlの値は−0.22となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.12となった。
実施例7の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.75)、処方加入度が1.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.11となった。また、ΔADDhの値は−0.34となり、ΔADDlの値は−0.28となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.11となった。
実施例7の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.25)、処方加入度が1.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.39となり、ΔADDlの値は−0.34となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例7の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.75)、上記加入度が2.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.43となり、ΔADDlの値は−0.39となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例7の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.25)、処方加入度が2.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.48となり、ΔADDlの値は−0.43となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例8)
表8を参照して、本発明の実施例8を説明する。
Figure 2010096854
表8は、表1〜表7と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例8に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が1.00、1.50、2.00、2.50、3.00、3.50の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表8には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが1.25、処方値で指定された遠用度数Sが−10.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.50である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が1.00のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.50のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が2.00のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.50のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が3.00のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.50のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が1.00のレンズの補正面の面加入度を−0.96とし、処方加入度が1.50のレンズの補正面の面加入度を−1.03とし、処方加入度が2.00のレンズの補正面の面加入度を−1.08とし、処方加入度が2.50のレンズの補正面の面加入度を−1.15とし、処方加入度が3.00のレンズの補正面の面加入度を−1.19とし、処方加入度が3.50のレンズの補正面の面加入度を−1.24とした。
実施例8の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.50)、処方加入度が1.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.14となった。また、ΔADDhの値は−0.53となり、ΔADDlの値は−0.46となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.14となった。
実施例8の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.00)、処方加入度が1.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.12となった。また、ΔADDhの値は−0.58となり、ΔADDlの値は−0.53となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.12となった。
実施例8の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.50)、処方加入度が2.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.13となった。また、ΔADDhの値は−0.65となり、ΔADDlの値は−0.58となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.13となった。
実施例8の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.00)、上記加入度が2.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.69となり、ΔADDlの値は−0.65となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例8の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.50)、処方加入度が3.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=3.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.74となり、ΔADDlの値は−0.69となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
以上のように、本実施例1〜実施例8のいずれについても、上記実施形態における[数3]〜[数10]を満足する結果となった。このように、複数の累進屈折力レンズLSのうち第1累進屈折力レンズと第2累進屈折力レンズとの間において、処方値により指定される遠用度数S(add)が等しく、処方値により指定される乱視度数C(add)が等しく、処方により指定される加入度addが大きい第2累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addh)が、前記加入度addが小さい第1累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addl)より大きくなる場合に、処方加入度addが増加するにしたがって補正面M2の面加入度ADDc(addh)と面加入度ADDc(addl)の差を装用加入度addhと装用加入度addlの差で規格化した値が減少するように設定すること、又は、前記加入度addが増加するにしたがってΔADDhとΔADDlとの差を装用加入度addhと装用加入度addlの差で規格化した値が減少するように設定することによって、装用者の処方や使用状況等を考慮して透過光線の光学性能の最適化を行うことによって、累進屈折力レンズで重要な仕様である加入度を、処方値で指定された値と等しくし、透過光線の光学性能を目標とする累進屈折力レンズの光学性能により近づけるように改善することが可能となる。その結果、レンズの装用上における光学的な効果及びレンズの基本的な仕様をレンズシリーズにおいて等しくすることが可能となる。
本発明の実施形態に係る累進屈折力レンズにおける領域区分の概要を示す図。 装用状態における眼鏡レンズの光線の通り方を示した模式図。
符号の説明
LS…累進屈折力レンズ F…遠用部 N…近用部 P…累進部 M1…レンズ面(外面、基準面) M2…レンズ面(内面、補正面)

Claims (6)

  1. 複数の異なる処方に対応した累進屈折力レンズシリーズに含まれる、装用状態で物体側の屈折面となる外面と、装用状態で眼球側の屈折面となる内面とを有する累進屈折力レンズであって、
    前記外面及び前記内面のうち少なくとも一方の面は、
    装用状態でレンズの上方に設けられ、比較的遠方視に適した遠用部と、
    装用状態でレンズの下方に設けられ、比較的近方視に適した近用部と、
    前記遠用部と前記近用部の間に設けられ、前記遠用部から前記近用部までの面屈折力を累進的に変化させる累進部と
    を有する累進面形状に形成されており、
    前記外面及び内面のうちの一方の面を予め決定された面形状を有する基準面とし、前記一方の面とは異なる他方の面を補正面とし、
    処方値で指定された加入度をaddとし、前記加入度がaddのときにそれぞれ処方値で指定された遠用度数をS(add)、処方値で指定された乱視度数をC(add)、前記基準面の近用基準点での面平均屈折力と前記基準面の遠用基準点での面平均屈折力との差である前記基準面の面加入度をADDb(add)、前記補正面の近用基準点での面平均屈折力と前記補正面の遠用基準点での面平均屈折力との差である前記補正面の面加入度をADDc(add)、前記加入度addから前記基準面の面加入度ADDbを決定するための面加入度補正量をACV(add)とし、
    前記累進屈折力レンズシリーズの中から、前記加入度が第1加入度addlである第1累進屈折力レンズと、前記加入度が前記第1加入度addlよりも大きい第2加入度addhである第2累進屈折力レンズとを選択した場合、
    前記第1累進屈折力レンズにおける前記遠用度数S(addl)、前記乱視度数C(addl)、前記基準面の面加入度ADDb(addl)、前記補正面の面加入度ADDc(addl)及び前記面加入度補正量ACV(addl)のそれぞれと、
    前記第2累進屈折力レンズにおける前記遠用度数S(addh)、前記乱視度数C(addh)、前記基準面の面加入度ADDb(addh)、前記補正面の面加入度ADDc(addh)及び前記面加入度補正量ACV(addh)のそれぞれとについて、
    S(addh)=S(addl)、
    C(addh)=C(addl)、
    ADDb(addh)=addh+ACV(addh)、
    ADDb(addl)=addl+ACV(addl)、
    ADDb(addh)−ADDb(addl)>0
    としたときに、
    Figure 2010096854
    の条件式を満足する
    ことを特徴とする累進屈折力レンズ。
  2. Figure 2010096854
    の条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項1に記載の累進屈折力レンズ。
  3. 複数の異なる処方に対応した累進屈折力レンズシリーズに含まれる、装用状態で物体側の屈折面となる外面と、装用状態で眼球側の屈折面となる内面とを有する累進屈折力レンズであって、
    前記外面及び前記内面のうち少なくとも一方の面は、
    装用状態でレンズの上方に設けられ、比較的遠方視に適した遠用部と、
    装用状態でレンズの下方に設けられ、比較的近方視に適した近用部と、
    前記遠用部と前記近用部の間に設けられ、前記遠用部から前記近用部までの面屈折力を累進的に変化させる累進部と
    を有する累進面形状に形成されており、
    前記外面及び内面のうちの一方の面を予め決定された面形状を有する基準面とし、前記一方の面とは異なる他方の面を補正面とし、
    処方値で指定された加入度をaddとし、前記加入度がaddのときにそれぞれ処方値で指定された遠用度数をS(add)、処方値で指定された乱視度数をC(add)、前記基準面の近用基準点での面平均屈折力と前記基準面の遠用基準点での面平均屈折力との差である前記基準面の面加入度をADDb(add)、前記補正面の近用基準点での面平均屈折力と前記補正面の遠用基準点での面平均屈折力との差である前記補正面の面加入度をADDc(add)、前記加入度addから前記基準面の面加入度ADDbを決定するための面加入度補正量をACV(add)とし、
    前記累進屈折力レンズシリーズの中から、前記加入度が第1加入度addlである第1累進屈折力レンズと、前記加入度が前記第1加入度addlよりも大きい第2加入度addhである第2累進屈折力レンズとを選択した場合、
    前記第1累進屈折力レンズにおける前記遠用度数S(addl)、前記乱視度数C(addl)、前記基準面の面加入度ADDb(addl)、前記補正面の面加入度ADDc(addl)及び前記面加入度補正量ACV(addl)のそれぞれと、
    前記第2累進屈折力レンズにおける前記遠用度数S(addh)、前記乱視度数C(addh)、前記基準面の面加入度ADDb(addh)、前記補正面の面加入度ADDc(addh)及び前記面加入度補正量ACV(addh)のそれぞれとについて、
    S(addh)=S(addl)、
    C(addh)=C(addl)、
    ADDb(addh)=addh+ACV(addh)、
    ADDb(addl)=addl+ACV(addl)、
    ADDb(addh)−ADDb(addl)>0
    とし、
    ΔADDh=ADDb(addh)+ADDc(addh)−addh
    ΔADDl=ADDb(addl)+ADDc(addl)−addl
    としたときに、
    Figure 2010096854
    の条件式を満足する
    ことを特徴とする累進屈折力レンズ。
  4. Figure 2010096854
    の条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項3に記載の累進屈折力レンズ。
  5. 前記第1累進屈折力レンズと前記第2累進屈折力レンズとの間では、前記基準面形状が等しい
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の累進屈折力レンズ。
  6. 前記第1累進屈折力レンズ及び前記第2累進屈折力レンズのそれぞれは、前記外面を前記基準面とする
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の累進屈折力レンズ。
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