(実施例1)
表1を参照して、本発明の実施例1を説明する。
表1は、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例1に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が1.00、1.50、2.00、2.50、3.00、3.50の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表1には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが6.27、処方値で指定された遠用度数Sが5.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.50である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が1.00のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.50のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が2.00のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.50のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が3.00のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.50のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が1.00のレンズの補正面の面加入度を−0.73とし、処方加入度が1.50のレンズの補正面の面加入度を−0.78とし、処方加入度が2.00のレンズの補正面の面加入度を−0.83とし、処方加入度が2.50のレンズの補正面の面加入度を−0.88とし、処方加入度が3.00のレンズの補正面の面加入度を−0.95とし、処方加入度が3.50のレンズの補正面の面加入度を−1.02とした。
実施例1の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.50)、処方加入度が1.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.28となり、ΔADDlの値は−0.23となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例1の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.00)、処方加入度が1.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.33となり、ΔADDlの値は−0.28となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例1の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.50)、処方加入度が2.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.11となった。また、ΔADDhの値は−0.38となり、ΔADDlの値は−0.33となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.11となった。
実施例1の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.00)、上記加入度が2.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.13となった。また、ΔADDhの値は−0.45となり、ΔADDlの値は−0.38となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.13となった。
実施例1の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.50)、処方加入度が3.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=3.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.15となった。また、ΔADDhの値は−0.52となり、ΔADDlの値は−0.45となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.15となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例2)
表2を参照して、本発明の実施例2を説明する。
表2は、表1と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例2に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が0.75、1.25、1.75、2.25、2.75、3.25の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表2には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが6.27、処方値で指定された遠用度数Sが3.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.75である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が0.75のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.25のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が1.75のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.25のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が2.75のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.25のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が0.75のレンズの補正面の面加入度を−0.83とし、処方加入度が1.25のレンズの補正面の面加入度を−0.86とし、処方加入度が1.75のレンズの補正面の面加入度を−0.91とし、処方加入度が2.25のレンズの補正面の面加入度を−0.96とし、処方加入度が2.75のレンズの補正面の面加入度を−1.01とし、処方加入度が3.25のレンズの補正面の面加入度を−1.05とした。
実施例2の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.25)、処方加入度が0.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=0.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.11となり、ΔADDlの値は−0.08となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例2の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.75)、処方加入度が1.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.16となり、ΔADDlの値は−0.11となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例2の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.25)、処方加入度が1.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.21となり、ΔADDlの値は−0.16となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例2の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.75)、上記加入度が2.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.11となった。また、ΔADDhの値は−0.26となり、ΔADDlの値は−0.21となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.11となった。
実施例2の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.25)、処方加入度が2.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.30となり、ΔADDlの値は−0.26となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例3)
表3を参照して、本発明の実施例3を説明する。
表3は、表1及び表2と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例3に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が0.75、1.25、1.75、2.25、2.75、3.25の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表3には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが4.39、処方値で指定された遠用度数Sが2.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.75である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が0.75のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.25のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が1.75のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.25のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が2.75のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.25のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が0.75のレンズの補正面の面加入度を−0.88とし、処方加入度が1.25のレンズの補正面の面加入度を−0.93とし、処方加入度が1.75のレンズの補正面の面加入度を−0.97とし、処方加入度が2.25のレンズの補正面の面加入度を−1.01とし、処方加入度が2.75のレンズの補正面の面加入度を−1.06とし、処方加入度が3.25のレンズの補正面の面加入度を−1.10とした。
実施例3の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.25)、処方加入度が0.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=0.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.18となり、ΔADDlの値は−0.13となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例3の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.75)、処方加入度が1.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.22となり、ΔADDlの値は−0.18となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
実施例3の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.25)、処方加入度が1.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.26となり、ΔADDlの値は−0.22となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例3の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.75)、上記加入度が2.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.31となり、ΔADDlの値は−0.26となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例3の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.25)、処方加入度が2.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.35となり、ΔADDlの値は−0.31となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例4)
表4を参照して、本発明の実施例4を説明する。
表4は、表1〜表3と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、面加入度補正量ACV(addl)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、面加入度補正量ACV(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、をそれぞれ示している。
実施例4に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が1.00、1.50、2.00、2.50、3.00、3.50の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表4には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが4.39、処方値で指定された遠用度数Sが0.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.50である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が1.00のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.50のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が2.00のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.50のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が3.00のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.50のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が1.00のレンズの補正面の面加入度を−0.59とし、処方加入度が1.50のレンズの補正面の面加入度を−0.63とし、処方加入度が2.00のレンズの補正面の面加入度を−0.66とし、処方加入度が2.50のレンズの補正面の面加入度を−0.70とし、処方加入度が3.00のレンズの補正面の面加入度を−0.74とし、処方加入度が3.50のレンズの補正面の面加入度を−0.78とした。
実施例4の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.50)、処方加入度が1.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.13となり、ΔADDlの値は−0.09となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
実施例4の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.00)、処方加入度が1.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.16となり、ΔADDlの値は−0.13となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
実施例4の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.50)、処方加入度が2.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.20となり、ΔADDlの値は−0.16となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
実施例4の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.00)、上記加入度が2.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.24となり、ΔADDlの値は−0.20となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例4の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.50)、処方加入度が3.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=3.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.28となり、ΔADDlの値は−0.24となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例5)
表5を参照して、本発明の実施例5を説明する。
表5は、表1〜表4と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、面加入度補正量ACV(addl)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、面加入度補正量ACV(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、をそれぞれ示している。
実施例5に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が1.00、1.50、2.00、2.50、3.00、3.50の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表5には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが2.51、処方値で指定された遠用度数Sが−1.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.50である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が1.00のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.50のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が2.00のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.50のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が3.00のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.50のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が1.00のレンズの補正面の面加入度を−0.61とし、処方加入度が1.50のレンズの補正面の面加入度を−0.65とし、処方加入度が2.00のレンズの補正面の面加入度を−0.70とし、処方加入度が2.50のレンズの補正面の面加入度を−0.75とし、処方加入度が3.00のレンズの補正面の面加入度を−0.79とし、処方加入度が3.50のレンズの補正面の面加入度を−0.83とした。
実施例5の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.50)、処方加入度が1.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.15となり、ΔADDlの値は−0.11となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例5の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.00)、処方加入度が1.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.20となり、ΔADDlの値は−0.15となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
実施例5の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.50)、処方加入度が2.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.25となり、ΔADDlの値は−0.20となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
実施例5の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.00)、上記加入度が2.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.29となり、ΔADDlの値は−0.25となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例5の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.50)、処方加入度が3.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=3.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.33となり、ΔADDlの値は−0.29となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例6)
表6を参照して、本発明の実施例6を説明する。
表6は、表1〜表5と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例6に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が0.75、1.25、1.75、2.25、2.75、3.25の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表6には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが2.51、処方値で指定された遠用度数Sが−5.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.75である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が0.75のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.25のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が1.75のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.25のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が2.75のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.25のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が0.75のレンズの補正面の面加入度を−0.94とし、処方加入度が1.25のレンズの補正面の面加入度を−0.98とし、処方加入度が1.75のレンズの補正面の面加入度を−1.02とし、処方加入度が2.25のレンズの補正面の面加入度を−1.06とし、処方加入度が2.75のレンズの補正面の面加入度を−1.10とし、処方加入度が3.25のレンズの補正面の面加入度を−1.13とした。
実施例6の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.25)、処方加入度が0.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=0.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.23となり、ΔADDlの値は−0.19となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
実施例6の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.75)、処方加入度が1.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.27となり、ΔADDlの値は−0.23となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例6の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.25)、処方加入度が1.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.31となり、ΔADDlの値は−0.27となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例6の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.75)、上記加入度が2.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.35となり、ΔADDlの値は−0.31となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例6の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.25)、処方加入度が2.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.06となった。また、ΔADDhの値は−0.38となり、ΔADDlの値は−0.35となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.06となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例7)
表7を参照して、本発明の実施例7を説明する。
表7は、表1〜表6と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例7に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が0.75、1.25、1.75、2.25、2.75、3.25の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表7には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが1.25、処方値で指定された遠用度数Sが−7.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.75である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が0.75のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.25のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が1.75のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.25のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が2.75のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.25のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が0.75のレンズの補正面の面加入度を−0.97とし、処方加入度が1.25のレンズの補正面の面加入度を−1.03とし、処方加入度が1.75のレンズの補正面の面加入度を−1.09とし、処方加入度が2.25のレンズの補正面の面加入度を−1.14とし、処方加入度が2.75のレンズの補正面の面加入度を−1.18とし、処方加入度が3.25のレンズの補正面の面加入度を−1.23とした。
実施例7の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.25)、処方加入度が0.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=0.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.12となった。また、ΔADDhの値は−0.28となり、ΔADDlの値は−0.22となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.12となった。
実施例7の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.75)、処方加入度が1.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.11となった。また、ΔADDhの値は−0.34となり、ΔADDlの値は−0.28となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.11となった。
実施例7の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.25)、処方加入度が1.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.39となり、ΔADDlの値は−0.34となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例7の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.75)、上記加入度が2.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.43となり、ΔADDlの値は−0.39となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例7の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.25)、処方加入度が2.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.48となり、ΔADDlの値は−0.43となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例8)
表8を参照して、本発明の実施例8を説明する。
表8は、表1〜表7と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例8に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が1.00、1.50、2.00、2.50、3.00、3.50の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表8には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが1.25、処方値で指定された遠用度数Sが−10.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.50である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が1.00のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.50のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が2.00のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.50のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が3.00のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.50のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が1.00のレンズの補正面の面加入度を−0.96とし、処方加入度が1.50のレンズの補正面の面加入度を−1.03とし、処方加入度が2.00のレンズの補正面の面加入度を−1.08とし、処方加入度が2.50のレンズの補正面の面加入度を−1.15とし、処方加入度が3.00のレンズの補正面の面加入度を−1.19とし、処方加入度が3.50のレンズの補正面の面加入度を−1.24とした。
実施例8の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.50)、処方加入度が1.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.14となった。また、ΔADDhの値は−0.53となり、ΔADDlの値は−0.46となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.14となった。
実施例8の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.00)、処方加入度が1.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.12となった。また、ΔADDhの値は−0.58となり、ΔADDlの値は−0.53となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.12となった。
実施例8の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.50)、処方加入度が2.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.13となった。また、ΔADDhの値は−0.65となり、ΔADDlの値は−0.58となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.13となった。
実施例8の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.00)、上記加入度が2.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.69となり、ΔADDlの値は−0.65となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例8の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.50)、処方加入度が3.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=3.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.74となり、ΔADDlの値は−0.69となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
以上のように、本実施例1〜実施例8のいずれについても、上記実施形態における[数3]〜[数10]を満足する結果となった。このように、複数の累進屈折力レンズLSのうち第1累進屈折力レンズと第2累進屈折力レンズとの間において、処方値により指定される遠用度数S(add)が等しく、処方値により指定される乱視度数C(add)が等しく、処方により指定される加入度addが大きい第2累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addh)が、前記加入度addが小さい第1累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addl)より大きくなる場合に、処方加入度addが増加するにしたがって補正面M2の面加入度ADDc(addh)と面加入度ADDc(addl)の差を装用加入度addhと装用加入度addlの差で規格化した値が減少するように設定すること、又は、前記加入度addが増加するにしたがってΔADDhとΔADDlとの差を装用加入度addhと装用加入度addlの差で規格化した値が減少するように設定することによって、装用者の処方や使用状況等を考慮して透過光線の光学性能の最適化を行うことによって、累進屈折力レンズで重要な仕様である加入度を、処方値で指定された値と等しくし、透過光線の光学性能を目標とする累進屈折力レンズの光学性能により近づけるように改善することが可能となる。その結果、レンズの装用上における光学的な効果及びレンズの基本的な仕様をレンズシリーズにおいて等しくすることが可能となる。