JP2010096754A - ウェル検査装置、それに用いる部品及び液体注入ガイドシステム - Google Patents

ウェル検査装置、それに用いる部品及び液体注入ガイドシステム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のウェルのうち底部に光が照射されたウェルに液体を注入した後でそのウェルに実際に液体が収容されていることを容易に確認する。
【解決手段】LED29から光を照射したウェル22aにDNA溶液が収容されていない非収容状態のときにはマーク28aに遮光された陰の全体がウェルプレート26の上方からウェル22aの底部を見たオペレータに視認され、LED29から光を照射したウェル22aにDNA溶液が収容されている収容状態のときにはマーク28aに遮光された陰が拡大されてオペレータに視認される。つまり、非収容状態ではウェル22aに気体(空気)が収容されているのに対して収容状態ではウェル22aにDNA溶液が収容されているため、両者の屈折率の違いにより収容状態では非収容状態に比べてマーク28aに遮光された陰が拡大される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ウェル検査装置、それに用いる部品及び液体注入ガイドシステムに関する。
従来、液体を収容するための複数のウェルを有するウェルプレートが知られている。例えば、非特許文献1に記載の96ウェルPCRプレートは、96個のウェルを有しており、各ウェルに異なったDNAを含む溶液を収容し、各ウェルに収容されたDNAを同時に培養するものである。
DNAマイクロアレイ実戦マニュアル、23−33頁、監修:林崎良英、(株)羊土社、2000年12月発行
こうしたウェルプレートでは、予めどのDNA溶液をどのウェルに注入するかが決まっていることが多い。このため、オペレータは予め準備した各DNA溶液を手作業で各ウェルに注入することになる。このとき、DNA溶液を注入するウェルを間違えないようにするために、今回どのウェルにDNA溶液を注入したらよいのか確認できるようにしたいという要望があった。こうした要望に応えるために、例えば、ウェルプレートの各ウェルの下方に光源を設け、今回DNA溶液を注入するウェルに対応する光源を点灯してオペレータがそれを目で見て確認したあとDNA溶液をそのウェルに注入することが考えられる。しかしながら、ウェルに対応する光源を点灯するようにしただけでは、DNA溶液の注入前後で視覚的にほとんど差がない。このため、今回DNA溶液を注入すべきウェルとは違うウェルにDNA溶液を注入してしまった場合、ウェルプレートの上方から底部が点灯しているウェルを見たとしても、そのウェルにDNA溶液が収容されているのか否かをオペレータが容易に確認することはできない。
本発明は、上述した課題に鑑みなされたものであり、複数のウェルのうち底部に光が照射されたウェルに液体を注入した後でそのウェルに実際に液体が収容されていることを容易に確認することができるウェル検査装置を提供することを主目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1のウェル検査装置は、
液体を収容可能な複数のウェルが設けられたウェルプレートと、
前記ウェルと1対1に対応し該対応するウェルの下方から該対応するウェルの底部へ向けて検査光を照射する光源と、
前記ウェルプレートを前記光源の上方に支持するプレートホルダと、
前記ウェルプレートと前記光源との間に前記ウェルと1対1に対応して設けられた遮光部と、
を備え、
前記検査光を照射したウェルに液体が収容されていない非収容状態のときには該遮光部に遮光された陰の全体が前記ウェルプレートの上方からウェルの底部を見たオペレータに視認され、前記検査光を照射したウェルに液体が収容されている収容状態のときには該遮光部に遮光された陰が拡大されて前記オペレータに視認されるものである。
この第1のウェル検査装置では、検査光を照射したウェルに液体が収容されていない非収容状態のときには該遮光部に遮光された陰の全体が前記ウェルプレートの上方からウェルの底部を見たオペレータに視認され、前記検査光を照射したウェルに液体が収容されている収容状態のときには該遮光部に遮光された陰が拡大されて前記オペレータに視認される。つまり、非収容状態ではウェルに気体(空気)が収容されているのに対して収容状態ではウェルに液体が収容されているため、両者の屈折率の違いにより収容状態では非収容状態に比べて遮光部に遮光された陰が拡大される。したがって、複数のウェルのうち底部に光が照射されたウェルに液体を注入した後でそのウェルに実際に液体が収容されているか否かを遮光部に遮光された陰の大きさによって容易に確認することができる。
本発明の第1のウェル検査装置において、前記非収容状態のときには前記遮光部に遮光された陰の周囲から前記検査光の色が前記オペレータに視認され、前記収容状態のときには前記遮光部に遮光された陰が拡大され前記非収容状態のときと比べて前記検査光が低光量で前記オペレータに視認されるようにしてもよい。こうすれば、複数のウェルのうち底部に光が照射されたウェルに液体を注入した後でそのウェルに実際に液体が収容されているか否かを検査光の光量つまり明るさによって容易に確認することができる。
本発明の第1のウェル検査装置において、前記非収容状態のときには前記遮光部に遮光された陰の周囲から透過する前記検査光の色が前記オペレータに視認され、前記収容状態のときには前記遮光部に遮光された陰が前記ウェルの底部の全面又はそれ以上に拡大されて前記オペレータに視認されるようにしてもよい。こうすれば、複数のウェルのうち底部に光が照射されたウェルに液体を注入した後でそのウェルに実際に液体が収容されているか否かをより認識しやすくなる。
本発明の第1のウェル検査装置において、前記遮光部は、前記ウェルプレート、前記光源又は前記プレートホルダに設けられていてもよい。
本発明の第1のウェル検査装置において、前記遮光部は、略長方形を交差させたクロス形状に形成されていてもよい。
本発明の第2のウェル検査装置は、
液体を収容可能な複数のウェルが設けられたウェルプレートと、
前記ウェルと1対1に対応し該対応するウェルの下方から該対応するウェルの底部へ向けて検査光を照射する光源と、
前記ウェルプレートを前記光源の上方に支持するプレートホルダと、
を備え、
前記光源は、前記ウェルプレートの上方からウェルの底部を見たオペレータに所定の模様が視認されるように前記検査光を照射する装置であり、
前記模様は、前記検査光を照射したウェルに液体が収容されている収容状態のときには、前記検査光を照射したウェルに液体が収容されていない非収容状態のときに比べて、前記液体中を通過する際に前記検査光が屈折することにより拡大されて前記オペレータに視認されるものである。
この第2のウェル検査装置では、ウェルプレートの上方からウェルの底部を見たオペレータに所定の模様が視認されるように検査光を照射し、検査光を照射したウェルに液体が収容されている収容状態のときには、検査光を照射したウェルに液体が収容されていない非収容状態のときに比べて、液体中を通過する際に検査光が屈折することにより模様が拡大されてオペレータに視認される。したがって、複数のウェルのうち底部に光が照射されたウェルに液体を注入した後でそのウェルに実際に液体が収容されているか否かを模様の大きさによって容易に確認することができる。
本発明の第1のウェル検査装置用部品は、
液体を収容可能な複数のウェルが設けられたウェルプレートの下方に設置されるウェル検査装置用部品であって、
前記ウェルと1対1に対応し該対応するウェルの下方から該対応するウェルの底部へ向けて検査光を照射する光源と、
前記ウェルプレートと前記光源との間に前記ウェルと1対1に対応して設けられた遮光部と、
を備え、
前記検査光を照射したウェルに液体が収容されていない非収容状態のときには前記遮光部によって遮光された陰の全体が前記ウェルプレートの上方からウェルの底部を見たオペレータによって視認され、前記検査光を照射したウェルに液体が収容されている収容状態のときには該遮光部によって遮光された陰が液体によって拡大されて前記オペレータに視認されるものである。
この第1のウェル検査装置用部品をウェル検査装置に用いた場合、検査光を照射したウェルに液体が収容されていない非収容状態のときには該遮光部に遮光された陰の全体が前記ウェルプレートの上方からウェルの底部を見たオペレータに視認され、前記検査光を照射したウェルに液体が収容されている収容状態のときには該遮光部に遮光された陰が拡大されて前記オペレータに視認される。つまり、非収容状態ではウェルに気体(空気)が収容されているのに対して収容状態ではウェルに液体が収容されているため、両者の屈折率の違いにより収容状態では非収容状態に比べて遮光部に遮光された陰が拡大される。したがって、複数のウェルのうち底部に光が照射されたウェルに液体を注入した後でそのウェルに実際に液体が収容されているか否かを遮光部に遮光された陰の大きさによって容易に確認することができる。
本発明の第1のウェル検査装置用部品において、前記非収容状態のときには前記遮光部に遮光された陰の周囲から前記検査光の色が前記オペレータに視認され、前記収容状態のときには前記遮光部に遮光された陰が拡大され前記非収容状態のときと比べて前記検査光が低光量で前記オペレータに視認されるようにしてもよい。こうすれば、ウェル検査装置用部品をウェル検査装置に用いた場合、複数のウェルのうち底部に光が照射されたウェルに液体を注入した後でそのウェルに実際に液体が収容されているか否かを検査光の光量つまり明るさによって容易に確認することができる。
本発明の第2のウェル検査装置用部品は、
液体を収容可能な複数のウェルが設けられたウェルプレートの下方に設置されるウェル検査装置用部品であって、
前記ウェルと1対1に対応し該対応するウェルの下方から該対応するウェルの底部へ向けて検査光を照射する光源、
を備え、
前記光源は、前記ウェルプレートの上方からウェルの底部を見たオペレータに所定の模様が視認されるように前記検査光を照射する装置であり、
前記模様は、前記検査光を照射したウェルに液体が収容されている収容状態のときには、前記検査光を照射したウェルに液体が収容されていない非収容状態のときに比べて、前記液体中を通過する際に前記検査光が屈折することにより拡大されて前記オペレータに視認されるものである。
この第2のウェル検査装置用部品をウェル検査装置に用いた場合、検査光を照射したウェルに液体が収容されている収容状態のときには、検査光を照射したウェルに液体が収容されていない非収容状態のときに比べて、液体中を通過する際に検査光が屈折することにより模様が拡大されてオペレータに視認される。つまり、非収容状態ではウェルに気体(空気)が収容されているのに対して収容状態ではウェルに液体が収容されているため、両者の屈折率の違いにより収容状態では非収容状態に比べて模様が拡大される。したがって、複数のウェルのうち底部に光が照射されたウェルに液体を注入した後でそのウェルに実際に液体が収容されているか否かを模様の大きさによって容易に確認することができる。
本発明の第1のウェル検査装置用部品は、上述した第1のウェル検査装置に用いることが好ましく,本発明の第2のウェル検査装置用部品は、上述した第2のウェル検査装置に用いることが好ましい。
本発明の液体注入ガイドシステムは、上述したいずれかのウェル検査装置と、前記光源を制御する光源制御装置と、を備え、前記光源制御装置は、前記ウェルプレートに設けられた複数のウェルのうち今回液体を注入するウェルに対応する光源が点滅するよう制御し、次回以降液体を注入するウェルに対応する光源及び前回以前に液体を注入したウェルに対応する光源の少なくとも一方の光源が点灯するよう制御してもよい。こうすれば、今回液体を注入するウェルをオペレータが確認しやすくすることができる。
DNA溶液注入ガイドシステム10の構成の概略を表す構成図。 ウェル検査装置20の組立斜視図。 マークフィルム28の説明図。 DNA溶液注入ガイドシステム10の電気的な接続を示す説明図。 設定テーブルの説明図。 ガイド処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 ガイド画面40の説明図。 ガイド画面40の説明図。 ウェル22aの底部の見え方の一例の説明図。 筐体124の斜視図。 筐体124を用いた場合のウェル22aの底部の見え方の一例の説明図。 DNA溶液注入ガイドシステム210の構成の概略を示す構成図。 ウェル検査装置220の筐体224の斜視図。 筐体224の上面図。 DNA溶液注入ガイドシステム210の電気的な接続を示すブロック図。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。図1はDNA溶液注入ガイドシステム10の構成の概略を示す構成図、図2はウェル検査装置20の組立斜視図、図3はマークフィルム28の説明図、図4はDNA溶液注入ガイドシステム10の電気的な接続を示すブロック図である。
DNA溶液注入ガイドシステム10は、図1に示すように、液体を収容可能な複数のウェル22aの液体収容状態を検査するウェル検査装置20と、このウェル検査装置20と配線12によって電気的に接続されたコンピュータ30とを備えている。このDNA溶液注入ガイドシステム10は、オペレータが手作業で複数種類の溶液をそれぞれ決められたウェル22aに注入する際に、どの溶液をどのウェル22aへ注入するかをガイドするものである。本実施形態では、複数のDNA溶液をそれぞれ決められたウェル22aに注入する場合を例に挙げて説明する。
ウェル検査装置20は、図2に示すように、ウェルプレート22と、筐体24と、プレートホルダ26と、マークフィルム28とを備えている。
ウェルプレート22は、液体を収容する96個のウェル22aが設けられている。このウェルプレート22は、材質が半透明のポリプロピレン(PP)であり、可視光を透過させるものである。ウェル22aは、丸い底面からウェルの開口に向かって徐々に直径が大きくなり途中から直径が一定となる形状を成している。ここでは、ウェルプレート22としてMicroAmp Optical96−Well Reaction Plate(Applied Biosystems社製)を用いた。
筐体24は、上部の96個のLED設置穴24aに、各LED設置穴24aに1つずつ赤色のLED29を設けたものである。各LED29は配線12を介してコンピュータ30と電気的に接続されている。各LED29は、プレートホルダ26を介してウェルプレート22が筐体24に装着されたときに各ウェル22aと上下方向に1対1に対応するよ
うに配置されている。また、各LED29は、その対応するウェル22aの下方からそのウェル22aの底部へ向けて光を照射するように設置されている。
プレートホルダ26は、上下方向に1対1に対応するウェル22aとLED29とが所定の距離となるように、ウェルプレート22を筐体24上に保持するものである。このプレートホルダ26には、複数の支持穴26aが設けられている。この支持穴26aは、深さがプレートホルダ26の厚さの半分ほどの貫通穴である。また、支持穴26aは、上側(ウェルプレート22の側)が、下側(筐体24の側)よりも直径が大きくなっている。このため、ウェルプレート22をこのプレートホルダ26に装着すると、ウェル22aの側面と支持穴26aの内周面とが接触した状態でウェルプレート22がウェルプレートホルダ26に保持される。ここでは、ウェル22aの底面が支持穴26aの下側に飛び出し且つウェル22aの底面がプレートホルダ26の下面よりも上方に位置した状態で保持されるように穴の直径が設計されているものとする。
マークフィルム28は、各LED29に1対1に対応する位置にマーク28a(ここでは長方形が交差したクロス形状)が印刷されたプラスチック製フィルムである。このマークフィルム28は、LED29とウェル22aの底面との間に設置されている。ここでは、図2に示すように、マークフィルム28は、筐体24の上面に貼り付けられている。このマークフィルム28とLED29とウェル22aの底部との位置関係、及び、このマークフィルム28に描かれるマーク28aの大きさは、以下のように設定されている。即ち、LED29が点灯した状態で、LED29から発した光がマーク28aを介して照射されたウェル22aに液体が収容されていないときには、マーク28aに遮光された陰の全体がウェルプレート22aの上方からそのウェル22aの底部を見たオペレータに視認され、そのウェル22aに液体が収容されているときには、収容されている液体のレンズ作用によってマーク28aに遮光された陰が拡大され該拡大された陰がウェル22aの底部の全面以上となってオペレータに視認されるように設定されている。
コンピュータ30は、図4に示すように、エンターキー31aを有する周知のキーボート31と、ポインティングデバイスとして周知のマウス32と、カラー表示可能な周知のディスプレイ33と、各LED29を制御するLEDコントローラ39と、全体の制御を司るメインコントローラ34とを備えている。LEDコントローラ39は、配線12を介して96個のLED29と電気的に接続されている。このLEDコントローラ39は、メインコントローラ34からの指令により、96個のLED29を個別に点灯及び消灯させるものである。また、このLEDコントローラ39は、短い周期で点灯と消灯とを繰り返してLED29を点滅させたりもする。メインコントローラ34は、CPU35を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種のプログラムや各種のデータを記憶するROM36と、一時的にデータを記憶可能なRAM37と、電気的に書き換え可能で電源を切ってもデータが保持されるフラッシュメモリ38とを備えている。このフラッシュメモリ38には、図5に示したように、ウェルプレート22へDNA溶液を注入する順番と注入するウェル22aの位置とそのウェル22aに注入するDNA溶液の名前(試薬名)との関係が設定テーブルとして記憶されている。ここで、ウェル22aの位置は、図1に示すように行と列とで特定され、行を特定する行記号としてa〜hが、また、列を特定する列記号としてA〜Lが設定されている。図5では、設定テーブルは、1番目にa行A列のウェル22aにDNA溶液「AAAAA」を注入し、2番目にc行A列のウェル22aにDNA溶液「BBBBB」を注入し、3番目にe行A列のウェル22aにDNA溶液「CCCCC」を注入し、最終的に22番目にa行L列のウェル22aにDNA溶液「VVVVV」を注入するように設定されている。なお、図4に示すように、キーボード31、マウス32、ディスプレイ33、CPU35、ROM36、RAM37、フラッシュメモリ38、LEDコントローラ39は、バス14を介して各種制御信号やデータのやり取りができるよう構成されている。
ここで、本実施形態のDNA溶液注入ガイドシステム10の動作について説明する。図6はCPU35により実行されるガイド処理ルーチンの一例を示すフローチャート、図7及び図8は図6に示すガイド処理ルーチンを実行中にディスプレイ33に表示されるガイド画面40の説明図である。このガイド処理ルーチンは、ROM36に記憶されている。また、このガイド処理ルーチンは、オペレータがキーボード31を操作して、複数のDNA溶液をそれぞれ予め決められたウェル22aへ注入する作業を開始する指示を入力したときに開始される。このルーチンが開始されると、CPU35は、まず、ディスプレイ33の画面上に、図7に示したようなガイド画面40を表示する(ステップS110)。ここで、ガイド画面40には、試薬名表示部42と、インジケータ表示部43と、終了ボタン44とが表示される。試薬名表示部42は、今回オペレータが収容するDNA溶液の名前を表示するものである。インジケータ表示部43は、ウェルプレート22の各ウェル22aの行記号の表示部50と、各ウェル22aの列記号の表示部51と、各ウェル22aに対応した円形の96個のインジケータ52とを備えている。各インジケータ52は、それぞれウェルプレート22のウェル22aと1対1に対応している。ステップS110では、全てのインジケータ52を灰色に表示するものとする。終了ボタン44は、DNA溶液の各ウェル22aへのDNA溶液の収容を終了するときにオペレータが押すものである。
さて、図6のフローチャートに戻り、CPU35は、ステップS110でガイド画面40を表示した後、フラッシュメモリ38に格納されている設定テーブルから、ウェルプレート22へDNA溶液を注入する順番と注入するウェル22aの位置とそのウェル22aに注入するDNA溶液の名前とに関する情報を読み出す(ステップS120)。そして、DNA溶液を注入する全てのウェル22aに対応するLED29を点灯させると共にガイド画面40の表示内容を更新する(ステップS130)。ここで、ガイド画面40の表示内容を更新するときには、インジケータ表示部43の96個のインジケータ52のうちDNA溶液を注入する全てのウェル22aに対応するインジケータ52を緑色の表示にするものとする。続いて、今回DNA溶液を注入するウェル22aに対応するLED29を点滅させ、ガイド画面40の表示内容を更新する(ステップS140)。ここで、ガイド画面40の表示内容を更新するときには、図8に示すように、試薬名表示部42にウェル22aに今回収容するDNA溶液の名前を表示すると共に、インジケータ表示部43の96個のインジケータ52のうち、今回DNA溶液を注入するウェル22aに対応するインジケータ52を赤色の表示にする。また、前回DNA溶液を注入したウェル22aに対応するインジケータ52をピンク色の表示にし、前々回以前にDNA溶液を注入したウェル22aに対応するインジケータ52を黄色の表示にし、次回以降にDNA溶液を注入するウェル22aを緑色の表示のままにする。また、DNA溶液を注入しないウェル22aを灰色の表示のままにする。なお、図8では、作図の都合上、赤色を網掛けで示し、ピンク色を横縞で示し、黄色を縦縞で示し、緑色を斜線で示し、灰色を塗りつぶしなしで示している。オペレータはこのガイド画面40を見て、今回DNA溶液を注入するウェル22aの位置とDNA溶液の名前とを確認し、試薬名表示部42に表示されている試薬を、図示しないピペッタによってウェル検査装置20のウェル22aのうちLED29が点滅しているウェル22aに注入する。このとき、今回DNA溶液を注入するウェル22aに対応するLED29が点滅しているため、オペレータは、今回DNA溶液を注入するウェル22aを確認しやすい。なお、今回DNA溶液を注入するウェル22aの位置はガイド画面40で確認しなくても、ウェル検査装置20のいずれのLED29が点滅しているかを確認すれば十分である。DNA溶液のウェル22aへの注入が終わったあと、オペレータは、エンターキー31aを押下する。なお、DNA溶液注入ガイドシステム10に図示しないフットスイッチを備え、エンターキー31aを押下する動作を図示しないフットスイッチを操作する動作に換えてもよい(以下同じ)。
ここで、ウェル22aにDNA溶液が収容されていない状態とDNA溶液が収容された状態とで、オペレータがウェル検査装置20の上方からウェル22aの底部を見たときの見え方について説明する。図9は、DNA溶液が収容されていない状態とDNA溶液が収容された状態とにおける、ウェル22aの底部の見え方の一例の説明図である。図示するように、DNA溶液が収容されていないときには、マーク28aの陰の全体が視認できる(図9(a))。また、マーク28aの陰の周囲からLED29の赤色がオペレータに視認される。一方、DNA溶液が収容されているときには、マーク28aの陰の全体は視認できず、マーク28aの陰が拡大されてウェル22aの底面の全面以上に広がるため、LED29から発せられた赤色の光をほとんど視認することができない(図9(b))。このようにして、オペレータは、目視により、DNA溶液がウェル22aに収容されているか収容されていないかを確認することができる。なお、収容されている液体のレンズ作用によってマーク28aに遮光された陰が拡大されると、この陰の縁がぼやけてマーク28aの形状が認識しにくくなる。このことによっても、オペレータは、目視により、DNA溶液がウェル22aに収容されているか収容されていないかを確認することができる。
続いて、CPU35は、エンターキー31aが押下されるのを待って(ステップS150)、DNA溶液を注入する全てのウェル22aへの案内を完了したか否かを判定する(ステップS160)。具体的には、ステップS120で読み出した情報のうち、最後の順番のウェル22aについてステップS140の処理を実行したか否かを判定する。DNA溶液を注入する全てのウェル22aへの案内を完了していないときには、ステップS120で読み出したウェルプレート22へDNA溶液を注入する順番にしたがって、次の順番のウェル22aを、今回液体を収容するウェル22aとしてステップS140〜S160の処理を実行する。DNA溶液を収容する全てのウェル22aへの案内を完了したときには、DNA溶液を収容する全てのウェル22aに対応するLED29を点灯させると共にガイド画面40の表示内容を更新する(ステップS170)。ここで、ガイド画面40の表示内容を更新するときには、試薬名表示部42の表示を消すと共に、インジケータ表示部43の96個のインジケータ52のうちDNA溶液を収容する全てのウェル22aに対応するインジケータ52を黄色の表示にするものとする。オペレータは、この状態で、各ウェル22aを見て、LED29の光がはっきり目視できるウェル22aがあるか否かつまり、図9(a)のように見えているウェル22aの底部があるか否かを確認することにより、DNA溶液の収容のし忘れや本来収容すべきでないウェル22aへの誤収容があるか否かを確認することができる。即ち、LED29の光がはっきり目視できるウェル22aがなければ、DNA溶液の収容のし忘れや本来収容すべきでないウェル22aへの誤収容がないということを確認することができる。この確認の終了後、オペレータは、終了ボタン44を押下する。
続いて、CPU35は、終了ボタン44が押下されるのを待って(ステップS180)、全てのLED29を消灯させて(ステップS190)、本ルーチンを終了する。
こうしてDNA溶液の収容の済んだウェルプレート22は、周知のPCR増幅装置などにセットされて、各ウェル22aに収容したDNA溶液中のDNA断片の増幅が行われる。そして、DNA断片の増幅されたDNA溶液は、DNAアレイを製造するスポッタのスポットするDNAの溶液を収容するタンクに、ピペッタによって収容される。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のウェル検査装置20が本発明のウェル検査装置に相当し、ウェルプレート22がウェルプレートに相当し、LED29が光源に相当し、マーク28aが遮光部に相当する。また、本実施形態のDNA溶液注入ガイドシステム10が本発明の液体注入ガイドシステムに相当し、コンピュータ30のメインコントローラ34及びLEDコントローラ39が光源制御装置に相当する。
以上詳述した本実施形態によれば、マーク28aは、LED29が光を照射したウェル22aにDNA溶液が収容されていない非収容状態のときにはマーク28aに遮光された陰の全体がウェルプレート22の上方からウェル22aの底部を見たオペレータに認識され、LED29が光を照射したウェル22aにDNA溶液が収容されている収容状態のときにはマーク28aに遮光された陰が拡大されてオペレータに視認される。つまり、非収容状態ではウェル22aに気体(空気)が収容されているのに対して収容状態ではウェル22aにDNA溶液が収容されているため、両者の屈折率の違いにより収容状態では非収容状態に比べてマーク28aに遮光された陰が拡大される。したがって、複数のウェル22aのうち底部に光が照射されたウェル22aにDNA溶液を注入した後で、そのウェル22aに実際にDNA溶液が収容されているか否かをマーク28aに遮光された陰の大きさによってあるいはその陰の周囲から見えるLED29の光量(明るさ)によって容易に確認することができる。
また、マーク28aは、クロスの形を成しているため、ウェル22aにDNA溶液が収容されているか否かをオペレータがより視認しやすくすることができる。更に、LED29は、今回DNA溶液を注入するウェル22aに対応している場合には点滅し、次回以降DNA溶液を注入するウェル22a及び前回以前にDNA溶液を注入したウェル22aに対応している場合には点灯するよう制御されるから、今回注入するウェル22aをオペレータが確認しやすくなる。それと共に、既にDNA溶液を収容したウェル22aに対応するLED29を点灯させるため、DNA溶液を収容したウェル22aとDNA溶液を収容していないウェル22aとを比較することが可能となり、DNA溶液が収容されたウェル22aか否かをオペレータが視認しやすくすることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、マークフィルム28は、筐体24に貼り付けられているものとしたが、LED29とウェル22aとの間に配置され、ウェル22aにDNA溶液が収容されている場合と収容されていない場合とをオペレータが視認することができれば、どこに設置されていてもよい。例えば、ウェルプレート22の下面に貼り付けられていてもよいし、プレートホルダ26の下面に貼り付けられていてもよい。
上述した実施形態では、マーク28aは、マークフィルム28の透明フィルム上に描かれたものとしたが、ウェル22aにDNA溶液が収容されている場合と収容されていない場合とをオペレータが視認することができれば、どこに描かれていてもよい。例えば、ウェル22aの底面に描かれていてもよい。
上述した実施形態では、マーク28aは、クロス形状としたが、例えば、丸形や、三角形、四角形、五角形、八角形、ドーナツ形など、クロスの形以外の形を成すものとしてもよい。こうした場合には、各形状に合わせて、そのマークの大きさや、このマークの描かれているマークフィルム28とLED29とウェル22aの底部との位置関係などを、ウェル22aにDNA溶液が収容されている場合と収容されていない場合とをそのマークの陰によってオペレータが視認することができるように設定するものとする。
上述した実施形態では、マークフィルム28とLED29とウェル22aの底部との位置関係、及び、このマークフィルム28に描かれるマーク28aの大きさは、LED29が点灯した状態で、LED29から発した光がマーク28aを介して照射されたウェル22aに液体が収容されているときには、収容されている液体のレンズ作用によってマーク28aに遮光された陰が拡大され該拡大された陰がウェル22aの底部の全面以上となってオペレータに視認されるように設定されているものとしたが、以下のように設定されているものとしてもよい。即ち、収容されている液体のレンズ作用によって、マーク28aに遮光された陰が拡大され該拡大された陰がウェル22aの底部の面の多く(例えば8割以上)を占めるようになってオペレータに視認されるように設定されているものとしてもよい。こうした場合でも、複数のウェル22aのうち底部に光が照射されたウェル22aにDNA溶液を注入した後で、そのウェル22aに実際にDNA溶液が収容されているか否かをマーク28aに遮光された陰の大きさによってあるいはその陰の周囲から見えるLED29の光量(明るさ)によって容易に確認することができる。
上述した実施形態では、ステップS130で、DNA溶液を注入する全てのウェル22aに対応するLED29を点灯させてから、ステップS170でDNA溶液を注入する全てのウェル22aに対応するLED29を点灯させるまで、次回以降DNA溶液を注入するウェル22aに対応するLED29と、前回以前にDNA溶液を注入したウェル22aに対応するLED29との両方のLED29を点灯させるものとしたが、何れか一方のLED29のみ点灯させるものとしてもよいし、いずれのLED29も点灯させないものとしてもよい。
上述した実施形態では、LED29は赤色のLEDとしたが、例えば、青色のLEDや緑色のLED、フルカラーのLEDなど赤色以外のLEDとしてもよい。フルカラーのLEDの場合には、インジケータ表示部43に表示されている色と同じ色の光を発するように制御してもよい。
上述した実施形態では、LED29がウェル22aの底部に照射した光がマーク28aに遮光されることでウェルプレート22の上方からウェル22aの底部を見たオペレータに陰が視認され、且つ、ウェル22aが収容状態のときには非収容状態のときに比べて陰が拡大されるものとしたが、ウェル22aにDNA溶液が収容されているか否かを容易に確認することができるものであればよい。例えば、筐体24の代わりに図10に示す筐体124によりウェル22aに光を照射するものとしてもよい。筐体124は、図示するように、筐体24がLED設置穴24a及びLED29を備える代わりに上面にカラー液晶ディスプレイ(LCD)160を備えたものである。LCD160は、格子状に配列された複数の画素と、各画素に配置されたTFT(薄膜トランジスタ)などのアクティブ素子とを備えており、各画素の点灯,消灯を制御することのできる周知の装置である。このLCD160は複数の画素の点灯,消灯を切り替えることにより、図10に示すように複数のマーク128a(実施例1のマーク28aと同様の長方形が交差したクロス形状)を点灯させることができる。なお、図10では全てのマーク128aを点灯させた状態を示しているが、各々のマーク128aは個別に点灯,消灯,点滅のいずれかの態様で表示することができる。この筐体124の上方にウェルプレート22がプレートホルダ26を介して装着されると、マーク128aは各ウェル22aと上下方向に1対1に対応するようになっている。こうすることで、オペレータがウェルプレート22の上方からウェル22aの底部を見たときに、点灯又は点滅しているマーク128aに対応するウェル22aの底部にはマーク128aの形状の光が視認される。また、ウェル22aにDNA溶液が収容されている収容状態のときのマーク128aの形状の光(図11(b)参照)は、ウェル22aに液体が収容されていない非収容状態のときのマーク128aの形状の光(図11(a)参照)に比べて、液体中を通過する際に光が屈折することにより拡大されてオペレータに視認される。したがって、複数のウェル22aのうち底部に光が照射されたウェル22aに液体を注入した後でそのウェルに実際に液体が収容されているか否かをマーク128aの形状の大きさによって容易に確認することができる。
上述した実施形態では、筐体24にプレートホルダ26を介して1つのウェルプレート22が筐体24に装着されているものとしたが、2つ以上のウェルプレートが装着されるものとしてもよい。図12は筐体に2つのウェルプレート222,322が装着された場合のDNA溶液注入ガイドシステム210の構成の概略を示す構成図、図13はウェル検査装置220の筐体224の斜視図、図14は筐体224の上面図、図15はDNA溶液注入ガイドシステム210の電気的な接続を示すブロック図である。このDNA溶液注入ガイドシステム210は、図12に示すように、液体を収容可能な複数のウェル222aの液体収容状態を検査するウェル検査装置220と、このウェル検査装置220と配線212によって電気的に接続されたコンピュータ230とを備えている。ウェル検査装置220は、図12に示すように、2つのウェルプレート222,322と、筐体224と、2つのプレートホルダ226,326と、を備えている。ウェルプレート222,322は、それぞれ液体を収容する96個のウェル222aが設けられており、いずれも上述した実施形態のウェルプレート22と同様の構造である。また、プレートホルダ226,326についてもそれぞれ上述した実施形態のプレートホルダ26と同様の構造であり、図示しないが、それぞれプレートホルダ26の支持穴26aと同様の複数の支持穴が設けられている。図12に示すように、ウェルプレート222はプレートホルダ226を介して筐体224の上方に装着され、ウェルプレート322はプレートホルダ326を介して筐体224の上方に装着されている。筐体224は、図10に示した筐体124と同様に上面にカラー液晶ディスプレイ(LCD)260を備えている(図13,14参照)。また、筐体224は、タッチパネルモニタ270を備えている。LCD260は、図10に示したLCD160と同様に図13,14に示す複数のマーク228a(マーク128aと同様の長方形が交差したクロス形状)を個別に点灯,消灯,点滅させることができる。また、各々のマーク228aを異なる色で点灯又は点滅させることもできる。そして、図12のようにプレートホルダ226,326を介してウェルプレート222,322が筐体224の上方に装着されると、マーク228aは各ウェル222aと上下方向に1対1に対応するようになっている。この状態でLCD260がマーク228aを点灯させると、マーク228aの形状の光が対応するウェル222aの底部に照射され、その対応するウェル222aの底部をウェルプレート222,322の上方から見たオペレータにマーク228aが視認される。また、図11と同様に、マーク228aが点灯された状態で、マーク228aの形状の光が照射されたウェル222aに液体が収容されていないときには、マーク228aの全体がウェルプレート222,322の上方からそのウェル222aの底部を見たオペレータに視認され、そのウェル222aに液体が収容されているときには、収容されている液体のレンズ作用によってマーク228aが拡大されてウェル222aの底部の全面以上となってオペレータに視認されるようになっている。タッチパネルモニタ270は、文字や図形、記号などを表示する機能を備えるディスプレイ(例えば液晶ディスプレイ)の表面に押圧位置を検出する抵抗膜方式の透明なタッチパネルが重層されたものである。このタッチパネルモニタ270には、送りボタン271,全点灯ボタン272,戻りボタン273が表示されており、オペレータが押圧した位置を検出することで各ボタンをオペレータが押圧したか否かを検出できるようになっている。なお、タッチパネルモニタ270におけるタッチパネルは抵抗膜方式に限らず他の方式であってもよい。コンピュータ230は、図12,図15に示すように、LEDコントローラ39を備えない代わりに配線212を介してLCD260,タッチパネルモニタ270と電気的に接続されたインタフェース(I/F)280を備えている点以外は上述した実施形態のコンピュータ30と同様の構成である。I/F280以外のコンピュータ230の構成要素については、コンピュータ30の構成要素の符号に値200を加えた符号を付し、その説明は省略する。I/F280は、メインコントローラ234からの指令により配線212を介してLCD260,タッチパネルモニタ270の表示を制御したり、タッチパネルモニタ270の押圧位置を表す押圧情報をタッチパネルモニタ270から配線212を介して入力したりする装置である。このI/F280は、上述したLCD260のマーク228aの点灯,消灯,点滅及び色の制御や、タッチパネルモニタ270のボタン271〜273の表示を行う。また、オペレータがタッチパネルの送りボタン271,全点灯ボタン272,戻りボタン273のいずれかを押圧したことを押圧情報により検出すると、押圧されたボタンを表す情報をメインコントローラ234に送信する。フラッシュメモリ238には、実施形態のフラッシュメモリ38と同様にウェルプレート222,322へDNA溶液を注入する順番と注入するウェル222aの位置とそのウェル222aに注入するDNA溶液の名前(試薬名)との関係が設定テーブルとして記憶されている。このDNA溶液注入ガイドシステム210が図6のガイド処理ルーチンと同様の処理を実行することで、オペレータがウェルプレート222,322の上方からウェル222aの底部を見たときに、ウェル222aにDNA溶液が収容されている収容状態のときには、ウェル222aに液体が収容されていない非収容状態のときに比べて、液体中を通過する際に光が屈折することによりマーク228aの形状が拡大されてオペレータに視認される。したがって、複数のウェル222aのうち底部に光が照射されたウェル222aに液体を注入した後でそのウェルに実際に液体が収容されているか否かをマーク228aの形状の大きさによって容易に確認することができる。ここで、送りボタン271は、上述した実施形態のエンターキー31aや図12のエンターキー231aと同様の働きをするボタンであり、DNA溶液注入ガイドシステム210が図6のガイド処理ルーチンと同様の処理を実行するにあたり、図6のステップS150で送りボタン271が押圧されたときにステップS160の処理を実行するようになっている。戻りボタン273は、図6のステップS140の実行後、ステップS150で肯定的な判定がなされる前に押圧されることでステップS140に進み、直前のステップS140において今回DNA溶液を注入するとされたウェル222aの1つ前の順番のウェル222aに対応するマーク228aを点滅させるようになっている。また、全点灯ボタン272は、マーク228aが正しく点灯することを確認するためのボタンであり、全点灯ボタン272が押圧されると、複数のマーク228aの全てが点灯するようになっている。なお、図6のガイド処理ルーチンと同様の処理を実行するにあたり、ステップS140において、図7のガイド画面40の試薬名表示部42に表示するDNA溶液の名前をタッチパネルモニタ270に表示してもよい。また、他にもDNA溶液を注入するウェル222aの位置を示す行記号・列記号や、DNA溶液を「注入する」という作業内容を合わせてタッチパネルモニタ270に表示してもよい。こうすれば、オペレータがディスプレイ233のガイド画面を確認しなくとも、今回の作業内容を確認できる。なお、このDNA溶液注入ガイドシステム210はLCD260によりウェル222aに光を照射してオペレーターにマーク228aを視認させるものとしたが、上述した実施形態と同様にLEDの光がマークに遮光されることでウェル222aの底部に陰が視認されるものとしてもよい。また、このDNA溶液注入ガイドシステム210は2つのウェルプレート222,322が装着されているものとしたが、3つ以上のウェルプレートが装着されるものとしてもよい。
図10の筐体124,及び図12〜図15に示したDNA溶液注入ガイドシステム210では、マーク128a,228aはクロス形状としたが、点灯又は点滅しているときにウェルプレートの上方からウェルの底部を見たオペレータに所定の模様が視認され、且つ、ウェルが収容状態のときには非収容状態のときに比べて模様が拡大されて視認されるものであればよく、例えば、丸形や、三角形、四角形、五角形、八角形、ドーナツ形など、クロスの形以外の形を成すものとしてもよい。また、マーク128a,228aは何色に点灯するものとしてもよい。
上述した実施形態,図10の筐体124,及び図12〜図15に示したDNA溶液注入ガイドシステム210では、ウェルプレートに設けられるウェルは96個としたが、96個に限らず384個など何個であってもよいし、ウェル同士の間隔がウェルプレート毎に異なっていてもよく、ウェルとマークとが1対1に対応していればよい。また、筐体124やDNA溶液注入ガイドシステム210の場合、装着されるウェルプレートの枚数,大きさ,ウェルの個数,間隔,ウェルの位置を表す行数及び列数などの情報を予めオペレータが入力するものとし、入力された情報に基づいてウェルとマークとが1対1に対応するようにコンピュータがLCDの各画素を制御するものとしてもよい。こうすれば、マークの位置を変えることで様々な種類のウェルプレートを用いた作業に筐体124,224を用いることができる。
10,210 DNA溶液注入ガイドシステム、12,212 配線、14,214 バス、20,220 ウェル検査装置、22,222,322 ウェルプレート、22a,222a ウェル、24,124,224 筐体、24a LED設置穴、26,226,326 プレートホルダ、26a 支持穴、28 マークフィルム、28a,128a,228a マーク、29 LED、30,230 コンピュータ、31,231 キーボート、31a,231a エンターキー、32,232 マウス、33,233 ディスプレイ、34,234 メインコントローラ、35,235 CPU、36,236 ROM、37,237 RAM、38,238 フラッシュメモリ、39 LEDコントローラ、40 ガイド画面、42 試薬名表示部、43 インジケータ表示部、44 終了ボタン、50 行記号の表示部、51 列記号の表示部、52 インジケータ、160,260 カラー液晶ディスプレイ(LCD)、270 タッチパネルモニタ、271 送りボタン、272 全点灯ボタン、273 戻りボタン、280 インタフェース(I/F)。

Claims (10)

  1. 液体を収容可能な複数のウェルが設けられたウェルプレートと、
    前記ウェルと1対1に対応し該対応するウェルの下方から該対応するウェルの底部へ向けて検査光を照射する光源と、
    前記ウェルプレートを前記光源の上方に支持するプレートホルダと、
    前記ウェルプレートと前記光源との間に前記ウェルと1対1に対応して設けられた遮光部と、
    を備え、
    前記検査光を照射したウェルに液体が収容されていない非収容状態のときには該遮光部に遮光された陰の全体が前記ウェルプレートの上方からウェルの底部を見たオペレータに視認され、前記検査光を照射したウェルに液体が収容されている収容状態のときには該遮光部に遮光された陰が拡大されて前記オペレータに視認される、
    ウェル検査装置。
  2. 前記非収容状態のときには前記遮光部に遮光された陰の周囲から前記検査光の色が前記オペレータに視認され、前記収容状態のときには前記遮光部に遮光された陰が拡大され前記非収容状態のときと比べて前記検査光が低光量で前記オペレータに視認される、
    請求項1に記載のウェル検査装置。
  3. 前記非収容状態のときには前記遮光部に遮光された陰の周囲から透過する前記検査光の色が前記オペレータに視認され、前記収容状態のときには前記遮光部に遮光された陰が前記ウェルの底部の全面又はそれ以上に拡大されて前記オペレータに視認される、
    請求項1又は2に記載のウェル検査装置。
  4. 前記遮光部は、前記ウェルプレート、前記光源又は前記プレートホルダに設けられている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のウェル検査装置。
  5. 前記遮光部は、略長方形を交差させたクロス形状に形成されている、
    請求項1〜4の何れか1項に記載のウェル検査装置。
  6. 液体を収容可能な複数のウェルが設けられたウェルプレートと、
    前記ウェルと1対1に対応し該対応するウェルの下方から該対応するウェルの底部へ向けて検査光を照射する光源と、
    前記ウェルプレートを前記光源の上方に支持するプレートホルダと、
    を備え、
    前記光源は、前記ウェルプレートの上方からウェルの底部を見たオペレータに所定の模様が視認されるように前記検査光を照射する装置であり、
    前記模様は、前記検査光を照射したウェルに液体が収容されている収容状態のときには、前記検査光を照射したウェルに液体が収容されていない非収容状態のときに比べて、前記液体中を通過する際に前記検査光が屈折することにより拡大されて前記オペレータに視認される、
    ウェル検査装置。
  7. 液体を収容可能な複数のウェルが設けられたウェルプレートの下方に設置されるウェル検査装置用部品であって、
    前記ウェルと1対1に対応し該対応するウェルの下方から該対応するウェルの底部へ向けて検査光を照射する光源と、
    前記ウェルプレートと前記光源との間に前記ウェルと1対1に対応して設けられた遮光部と、
    を備え、
    前記検査光を照射したウェルに液体が収容されていない非収容状態のときには前記遮光部によって遮光された陰の全体が前記ウェルプレートの上方からウェルの底部を見たオペレータによって視認され、前記検査光を照射したウェルに液体が収容されている収容状態のときには該遮光部によって遮光された陰が液体によって拡大されて前記オペレータに視認される、
    ウェル検査装置用部品。
  8. 前記非収容状態のときには前記遮光部に遮光された陰の周囲から前記検査光の色が前記オペレータに視認され、前記収容状態のときには前記遮光部に遮光された陰が拡大され前記非収容状態のときと比べて前記検査光が低光量で前記オペレータに視認される、
    請求項7に記載のウェル検査装置用部品。
  9. 液体を収容可能な複数のウェルが設けられたウェルプレートの下方に設置されるウェル検査装置用部品であって、
    前記ウェルと1対1に対応し該対応するウェルの下方から該対応するウェルの底部へ向けて検査光を照射する光源、
    を備え、
    前記光源は、前記ウェルプレートの上方からウェルの底部を見たオペレータに所定の模様が視認されるように前記検査光を照射する装置であり、
    前記模様は、前記検査光を照射したウェルに液体が収容されている収容状態のときには、前記検査光を照射したウェルに液体が収容されていない非収容状態のときに比べて、前記液体中を通過する際に前記検査光が屈折することにより拡大されて前記オペレータに視認される、
    ウェル検査装置用部品。
  10. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のウェル検査装置と、
    前記光源を制御する光源制御装置と、
    を備え、
    前記光源制御装置は、前記ウェルプレートに設けられた複数のウェルのうち今回液体を注入するウェルに対応する光源が点滅するよう制御し、次回以降液体を注入するウェルに対応する光源及び前回以前に液体を注入したウェルに対応する光源の少なくとも一方の光源が点灯するよう制御する、
    液体注入ガイドシステム。
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