JP2010093527A - 番組表表示装置及び番組表表示プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】放送チャンネルが多すぎる場合でも、番組表全体が俯瞰できるようにすること。
【解決手段】テレビアプリケーション42は、EPG制御モジュール42bがEPG情報51を取得するたびに、複数の放送チャンネルをテレビ番組の放送に用いるテレビ放送局のそれぞれについて、テレビ番組の編成が複数の放送チャンネルで一致していない度合いである不一致度を更新する。また、テレビアプリケーション42は、ユーザインターフェースモジュール42aが、操作者から、電子番組表の表示の指示を受け付けると、不一致度が所定の閾値以上にないテレビ放送局についてのみ、テレビ番組情報が列挙される放送チャンネル数が減じられた電子番組表53を、表示する。
【選択図】図4

Description

本明細書で開示する装置及びプログラムは、番組表を表示する技術に、関する。
周知のように、テレビ受像機能を有する装置、例えば、テレビ受像機やテレビ録画機能を有するパーソナルコンピュータは、放送が予定されているテレビ番組に関するテレビ番組情報が放送チャンネルごとに時系列的に列挙されたテレビ番組表を表示する機能を、有している。このテレビ番組表は、EPG情報[Electronic Program Guide]として放送波やネットワークを介してテレビ受像機能を有する装置に伝送される。
日本のデジタル地上波放送では、複数のテレビ放送局がそれぞれ複数の放送チャンネルを用いてテレビ番組を放送している。これにより、テレビ番組表は多数の放送チャンネルの情報を含む。テレビ受像機能を有する装置の画面の大きさには限りがあるため、テレビ番組表における全ての放送チャンネル欄が、それら放送チャンネル欄の並ぶ方向において、画面に収まらなくなる。
従って、テレビ番組表における全ての放送チャンネル欄を画面に表示させるためには、放送チャンネル欄が並ぶ方向においてテレビ番組表をスクロールする手段を設けるか、テレビ番組表の文字を小さくして無理矢理画面内に収めるしかないが、何れの場合も、テレビ番組表全体が俯瞰できないという問題がある。これはテレビ放送に限ったものではなく、ラジオ放送が同様な放送形態を採用する場合でも同様の問題が発生する。
特開2001−197391号公報
本明細書で開示する装置及びプログラムは、前述したような従来の事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、放送チャンネルが多すぎる場合でも、番組表全体が俯瞰できるようにすることにある。
前述の課題を解決するために案出された番組表表示装置は、放送局が放送する予定の番組に関する番組情報を取得すると、放送局が用いる複数の放送チャンネルにおける番組の編成の不一致度を放送局ごとに算出する算出部、番組情報が放送チャンネルごとに時系列的に列挙される番組表の表示が操作者から要求されると、不一致度が所定の閾値を上回る放送局を特定する特定部、及びその特定部により特定された放送局については、その放送局が用いる全ての放送チャンネルに係る番組情報が列挙されるとともに、特定部により特定されなかった放送局については、その放送局が用いる放送チャンネル数より少ない数の放送チャンネルに係る番組情報が列挙された番組表を表示する表示部を備えることを、特徴としている。
また、前述の課題を解決するために案出された番組表示プログラムは、コンピュータを、放送局が放送する予定の番組に関する番組情報を取得すると、放送局が用いる複数の放送チャンネルにおける番組の編成の不一致度を放送局ごとに算出する算出手段、番組情報が放送チャンネルごとに時系列的に列挙される番組表の表示が操作者から要求されると、不一致度が所定の閾値を上回る放送局を特定する特定手段、及び、その特定手段により特定された放送局については、その放送局が用いる全ての放送チャンネルに係る番組情報が
列挙されるとともに、特定手段により特定されなかった放送局については、その放送局が用いる放送チャンネル数より少ない数の放送チャンネルに係る番組情報が列挙された番組表を表示する表示手段として機能させることを、特徴としている。
これらのように構成されると、自己が用いる複数の放送チャンネルにおける番組の編成が所定の割合以上一致している放送局は、番組表に番組情報が列挙される放送チャンネルの数が、減じられることとなる。この結果、番組表における放送チャンネル欄の数が減り、放送チャンネル欄が並ぶ方向において、番組表が画面に収まるようになる。
なお、以上に開示した番組表表示装置又は番組表表示プログラムに係る動作は、番組表表示方法によって実現されてもよい。すなわち、当該動作は、前述した番組表表示装置の各部と同等の機能を複数の手順としてコンピュータが実行する番組表表示方法によって、実現されてもよい。また、前述した番組表表示プログラムは、コンピュータ可読媒体に格納されていてもよい。
以上に説明したことから、先に開示した番組表表示装置及び番組表示プログラムによれば、放送チャンネルが多すぎる場合でも、番組表全体が俯瞰できるようになる。
以下、先に開示した番組表表示装置及び番組表示プログラムの実施形態であるテレビシステムについて、添付図面を参照しながら、説明する。
なお、以下に説明するテレビシステムは、あくまでも一つの実施形態であり、先に開示した番組表表示装置及び番組表示プログラムが、以下に説明する構成に限定されるものではない。
《構成》
図1は、本実施形態のテレビシステムの構成を示す構成図である。
本実施形態のテレビシステムは、テレビ信号送出装置10、ヘッドエンド装置20、EPG[Electronic Program Guide]サーバ装置30、及び、テレビ機能付きパーソナルコンピュータ(以下、テレビパソコンと略記する)40を、含んでいる。このうち、テレビパソコン40は、CATV[Community Antenna TeleVision]網CATを介してヘッドエンド装置20に接続されているとともに、インターネットINTを介してEPGサーバ装置30に接続されている。
テレビ信号送出装置10は、テレビ信号を電波の形態で送出するための装置であり、テレビ放送局の施設内に設置されている。本実施形態では、テレビ放送局は、日本のデジタル地上波放送のように、複数の放送チャンネルのテレビ信号を送出するようになっている。また、テレビ信号送出装置10から送出されるテレビ信号には、そのテレビ放送局で所定期間(例えば1週間)内に放送が予定されているテレビ番組に係るテレビ番組情報を含むEPG情報が、EPG信号として重畳されていてもよい。
ヘッドエンド装置20は、テレビ放送局から共同アンテナを介して受信したテレビ信号をCATV網CATに送出するための装置であり、有線テレビ放送事業者の施設内に設置されている。なお、ヘッドエンド装置20は、共同アンテナで受信したテレビ信号に改変を加えないパススルー型であれば、テレビ信号にEPG信号として重畳されたEPG情報は、そのまま受信側に届くことになる。また、ヘッドエンド装置20が、共同アンテナで受信したテレビ信号に改変を加えるトランスモジュレーション型である場合、ヘッドエン
ド装置20から送出されるテレビ信号には、有線テレビ放送事業者独自のEPG情報が、EPG信号として重畳されていてもよい。
EPGサーバ装置30は、各テレビ放送局が放送を予定しているテレビ番組に係るテレビ番組情報を含むEPG情報を、ウェブクライアントに提供するための装置である。EPGサーバ装置30は、インターネットINTを通じてウェブクライアントからの要求があると、そのウェブクライアントにインターネットINTを通じてEPG情報を送信する。
なお、EPGは、テレビ受像機能を有する装置、例えば、テレビ受像機やテレビ録画機能を有するパーソナルコンピュータが、EPG情報に基づいて画面に電子番組表を表示するための機能である。また、図2に示すように、EPG情報51は、テレビ番組の放送チャンネル(CH)の番号、放送開始日時、放送終了日時、番組名、テレビ放送局の名称、及び、占有チャンネル数を少なくとも含んだテレビ番組情報を、テレビ番組ごとに、有している。ここで、占有チャンネル数は、テレビ放送局がそのテレビ番組を同一の時間帯において放送する放送チャンネルの数である。日本のデジタル地上波放送のように、複数のテレビ放送局がそれぞれ複数の放送チャンネルを用いてテレビ番組を放送している。このような場合、各テレビ放送局は、自己が用いる複数の放送チャンネルにおいて同一時間帯に別々のテレビ番組を放送することができる。また、各テレビ放送局は、同一の時間帯に同一のテレビ番組を放送することもできる。占有チャンネル数は、そのテレビ番組を同一時間帯に放送する放送チャンネル数を示している。なお、EPG情報51を構成するテレビ番組情報は、実際には、図2に挙げた内容だけではない。例えば、テレビ番組情報は、出演者名やジャンルや番組の概要など、種々の情報を含んでいるが、本明細書では、その図示及び説明を省略している。
図3は、テレビパソコン40の構成を示す構成図である。
テレビパソコン40は、テレビ放送局から放送されるテレビ番組を視聴したり録画したりするためのテレビ機能が附加されたパーソナルコンピュータである。テレビパソコン40は、出力デバイス40aと、操作デバイス40bと、受信デバイス40cと、これらデバイス40a〜40cが接続された本体とを有する。出力デバイス40aは、スピーカ付き液晶ディスプレイ等である。操作デバイス40bは、キーボードやマウス等である。受信デバイス40cは、光無線又は電波無線の形態の操作信号を遠隔操作器40dから受信する。本体は、ビデオ制御ユニット40e、入力制御ユニット40f、シリアルIF[InterFace]ユニット40g、TV[TeleVision]チューナユニット40h、通信ユニット
40i、ストレージユニット40j、CPU[Central Processing Unit]40k、及び
、メインメモリユニット40lを、内蔵している。
ビデオ制御ユニット40eは、CPU40kから渡されるビデオデータ(音声映像データ)に基づいて音声映像信号を生成して出力デバイス40aに出力するためのユニットである。入力制御ユニット40fは、操作デバイス40bから操作信号を受け付けてCPU40kに通知するためのユニットである。
シリアルIFユニット40gは、シリアル通信規格に従って外部装置とデータの遣り取りを行うためのユニットである。具体的な通信規格としては、USB[Universal Serial
Bus]、RS−232C、又は、IEEE[Institute of Electrical and Electronic Engineers]1394がある。このシリアルIFユニット40gは、受信デバイス40cに対して所定の通信ケーブルを介して接続されている。
TVチューナユニット40hは、テレビ信号送出装置10及びヘッドエンド装置20から複数の放送チャンネルのテレビ信号を受信するとともに視聴対象の放送チャンネルのテ
レビ信号を同調により取り出すためのユニットである。このTVチューナユニット40hは、取り出したテレビ信号がアナログ信号である場合には、テレビ信号をデジタイズして音声映像データを取得し、外部に出力する。また、取り出したテレビ信号がデジタル信号である場合には、TVチューナユニット40hは、そのテレビ信号から音声映像データを取得して、外部に出力する。また、このTVチューナユニット40hは、テレビ信号から取得される音声映像データが圧縮されたものである場合にその音声映像データを伸長するためのデコーダを、備えている。アナログBS[Broadcasting Satellite]波、デジタル地上波、デジタルBS波、デジタルCS[Communication Satellite]波による放送に係
る場合に、音声映像データは圧縮されたデータである。このTVチューナユニット40hは、一般住居に設置されているテレビアンテナと同軸ケーブルを介して接続されているとともに、CATV網CAT内の中継器21とCATVケーブルを介して接続されている。なお、本実施形態では、TVチューナユニット40hは、テレビパソコン40の本体内に着脱自在なアダプタ(拡張カード)として内蔵されるテレビチューナカードとなっているが、シリアルIFユニット40gに接続されるテレビチューナボックスであってもよい。また、このTVチューナユニット40hは、テレビ信号から取得される音声映像データを録画に適したビデオデータとして圧縮するエンコーダとして機能するハードウエアを、備えていてもよい。エンコーダとしては、MPEG[Moving Picture Experts Group]エンコーダなどがある。なお、TVチューナユニット40hが、このようなエンコーダとして機能するハードウエアを備えていない種類のものである場合、エンコーダとして機能するソフトウエアが後述のストレージユニット40jに導入されていてもよい。
通信ユニット40iは、インターネットINT上の他のコンピュータとデータの遣り取りを行うためのユニットである。通信ユニット40iとしては、イーサネット(米国ゼロックス社の商標)カード、FC[Fiber Channel]カード、ATM[Asynchronous Transfer Mode]カード、トークンリングカード、FDDI[Fiber-distributed data interface]カードなどがある。通信ユニット40iは、インターネットINT内の中継器31と
ネットワークケーブルを介して接続されている。なお、中継器31としては、スイッチングハブ、ルータ、FCスイッチなどがある。
ストレージユニット40jは、各種のプログラム及び各種のデータを読み書き自在に記録媒体に記録しておくためのユニットである。ストレージユニット40jとしては、ソリッドステートドライブ装置、ハードディスクドライブ装置、DVD[Digital Versatile Disk]ドライブ装置、+R/+RWドライブ装置、又は、BD[Blu-ray Disk]ドライブ装置がある。また、記録媒体としては、不揮発性半導体メモリ(フラッシュメモリ)を含むシリコンディスク、ハードディスク、DVD(DVD−R[Recordable]、DVD−RW[Rewritable]、DVD−ROM[Read Only Memory]、DVD−RAM[Random Access Memory]を含む)、+R/+RW、又は、BD(BD−R、BD−RE[Rewritable]、BD−ROMを含む)がある。
CPU40kは、ストレージユニット40j内のプログラムに従って処理を行うユニットである。メインメモリユニット40lは、CPU40kがプログラムやデータをキャッシュしたり作業領域を展開したりするためのユニットである。
このテレビパソコン40は、ストレージユニット40jに、オペレーティングシステム41、テレビアプリケーション42、予約情報管理テーブル43、及び、コンテンツデータ44、コンテンツ情報管理テーブル45を、記憶している。
オペレーティングシステム41は、ソフトウエアとハードウエアの仲介、メモリ空間の管理、ファイル管理、プロセスやタスクの管理などを行うためのソフトウエアである。オペレーティングシステム41は、図示せぬ通信インターフェースを、含んでいる。通信イ
ンターフェースは、通信ユニット40iを介して接続されている他のコンピュータの通信インターフェースとデータの遣り取りを行うためのプログラムである。この図示せぬ通信インターフェースとしては、TCP/IP[Transmission Control Protocol/Internet Protocol]スイートなどがある。
図4は、テレビアプリケーション42の構成を示す構成図である。
テレビアプリケーション42は、テレビ放送局から放送されるテレビ番組を視聴したり録画したりするためのテレビ機能をパーソナルコンピュータに附加するためのソフトウエアである。テレビアプリケーション42は、ユーザインターフェースモジュール42a、EPG制御モジュール42b、タイマー録画予約モジュール42c、録画制御モジュール42d、及び、再生制御モジュール42eを、含んでいる。
ユーザインターフェースモジュール42aは、所定の要求を、所定のGUI[Graphical User Interface]を介して操作者から受け付けて、EPG制御モジュール42b、タイマー録画予約モジュール42c、録画制御モジュール42d、又は、再生制御モジュール42eに処理を要求するためのモジュールである。この所定の要求は、電子番組表の表示の要求、テレビ番組のタイマー録画の予約、放送中のテレビ番組の映し出しの要求、放送中のテレビ番組の録画の開始及び停止の要求、並びに、録画したテレビ番組の再生の要求などである。
EPG制御モジュール42bは、ユーザインターフェースモジュール42aを介して操作者からの要求を受け付けると、テレビ信号送出装置10若しくはヘッドエンド装置20からのテレビ信号からEPG情報を取得し、又は、EPGサーバ装置30からEPG情報を取得するモジュールである。このEPG制御モジュール42bは、取得したEPG情報を対象にしてテレビ放送局ごとに不一致度を算出する不一致度算出プログラム421を、含んでいる。ここで、不一致度とは、同一のテレビ放送局が用いる複数の放送チャンネルにおけるテレビ番組の編成が、各放送チャンネルで共通していない度合いを言う。不一致度は、後述するように、0.00から1.00までの間の何れかの値をとる。また、EPG制御モジュール42bは、取得したEPG情報と不一致度とに基づいて、ユーザインターフェースモジュール42aに表示させる電子番組表を生成する電子番組表生成プログラム422を、含んでいる。なお、不一致度算出プログラム421に従ってCPU40kが実行する処理の内容、及び、電子番組表生成プログラム422に従ってCPU40kが実行する処理の内容については、後述する。
タイマー録画予約モジュール42cは、ユーザインターフェースモジュール42aを介して電子番組表の中から操作者に選択されたテレビ番組のタイマー録画を予約するモジュールである。また、タイマー録画予約モジュール42cは、ユーザインターフェースモジュール42aを介して操作者から指定されたチャンネル番号と開始日時と時間とにより特定されるコンテンツのタイマー録画も予約できる。タイマー録画予約モジュール42cは、タイマー録画の予約に関する予約情報を予約情報管理テーブル43に登録することによって、タイマー録画の予約を行う。予約情報には、録画のチャンネル番号、開始日、及び、開始時刻、並びに、録画時間が、少なくとも含まれている。
録画制御モジュール42dは、TVチューナユニット40hから視聴対象の放送チャンネルの音声映像データを、前述したエンコーダを用いて圧縮し、コンテンツデータ44としてストレージユニット40jに保存することによって、録画を行うモジュールである。なお、録画制御モジュール42dは、ユーザインターフェースモジュール42aを介して操作者から放送中のテレビ番組について録画の開始が指示された時点から録画の停止が指示された時点まで、録画を行う。また、録画制御モジュール42dは、予約情報管理テー
ブル43に登録されている予約情報のうち、開始日時がきたものにつき、その予約情報にて指定されている録画時間の間、録画を行う。さらに、録画制御モジュール42dは、録画を終えて、ストレージユニット40jにコンテンツデータ44を保存したときには、保存したコンテンツデータ44に係るコンテンツ情報をコンテンツ情報管理テーブル45に登録し、対応する予約情報を予約情報管理テーブル43から削除する。
再生制御モジュール42eは、コンテンツ情報管理テーブル45に登録されているコンテンツ情報をユーザインターフェースモジュール42aを介して選択自在に操作者に提示するとともに、提示したコンテンツ情報の中から操作者が指定したコンテンツ情報に係るコンテンツを、デコーダを含む図示せぬ再生エンジンを用いて、再生するモジュールである。
なお、テレビアプリケーション42は、例えば初期設定時におけるチャンネルスキャンにより、テレビパソコン40において受信可能な放送チャンネルとそれが所属するテレビ放送局との対応に関する対応情報を、取得するようになっている。図5に示すように、対応情報52は、複数のテレビ放送局ごとに、テレビ放送局の名称と、そのテレビ放送局が有する放送チャンネルの数と、そのテレビ放送局が有する放送チャンネルの番号とを、含んでいる。また、本実施形態の対応情報52では、複数のテレビ放送局のそれぞれに、前述した不一致度が対応付けられている。前述したチャンネルスキャンなどにより対応情報52が取得された直後において、対応情報52における各テレビ放送局に係る情報に、不一致度の初期値が対応付けられるようになっている。その後、各テレビ放送局の不一致度は、以下に説明する不一致度算出処理により、順次更新される。なお、本実施形態では、テレビ放送局がテレビ番組を放送するのに用いる放送チャンネルが1つしか無い場合、不一致度は、0.00に設定されるようになっている。
《処理》
〈不一致度算出〉
本実施形態のテレビパソコン40では、EPG制御モジュール42bが、EPG情報51を取得すると、それを契機として、不一致度算出プログラム421がCPU40kによって起動され、不一致度算出プログラム421に従って不一致度算出処理が実行されるようになっている。
図6は、不一致度算出処理の流れを示す図である。
不一致度算出処理の開始後、最初のステップS101では、CPU40kは、図5に示す対応情報52を読み出す。その後、CPU40kは、第1の処理ループL1を実行する。
第1の処理ループL1では、CPU40kは、ステップS101で読み出した対応情報52に規定されている全てのテレビ放送局を1つずつ順に処理対象として特定しながら、処理対象として特定した1つのテレビ放送局についてステップS102乃至S108の処理を実行する。
ステップS102では、CPU40kは、ステップS101で読み出した対応情報52から、処理対象テレビ放送局が有する放送チャンネルの数を取得し、変数Xに代入する。なお、変数Xは、処理対象テレビ放送局がテレビ番組の放送に用いる全ての放送チャンネルの数を記録しておくための変数である。
次のステップS103では、CPU40kは、変数Yに初期値として0(ゼロ)を代入する。なお、変数Yは、処理対象テレビ放送局によって同一時間帯に全ての放送チャンネ
ルで放送される予定のテレビ番組の個数を記録しておくための変数である。従って、処理対象テレビ放送局がテレビ番組の放送に用いる全ての放送チャンネルのうちの一部においてしか放送されないテレビ番組は、以下に説明するように、変数Yに計数されないこととなる。
次のステップS104では、CPU40kは、図5に示す対応情報52から、処理対象テレビ放送局がテレビ番組の放送に用いる全ての放送チャンネルの番号を取得し、取得した放送チャンネルの番号を有するテレビ番組情報を、図2に示すEPG情報51から抽出する。
次のステップS105では、CPU40kは、共通性判定サブルーチンを呼び出して実行する。共通性判定サブルーチンは、処理対象テレビ放送局が放送する予定のテレビ番組が、同一時間帯に全ての放送チャンネルで放送されるテレビ番組であるか否かを判定するためのサブルーチンである。
図7は、共通性判定サブルーチンの流れを示す図である。
共通性判定サブルーチンの開始後、CPU40kは、第2の処理ループL2を実行する。第2の処理ループL2では、CPU40kは、図6のステップS104で抽出した全てのテレビ番組情報を1つずつ順に処理対象として特定しながら、処理対象として特定した1つのテレビ番組情報についてステップS111及びS112の処理を実行する。
ステップS111では、CPU40kは、処理対象テレビ番組情報の占有チャンネル数(図5参照)が変数Xの代入値に等しいか否かを、判別する。そして、処理対象テレビ番組情報の占有チャンネル数が変数Xの代入値よりも少なかった場合、CPU40kは、処理対象テレビ番組情報にて特定されるテレビ番組が、同一時間帯に処理対象テレビ放送局の全ての放送チャンネルで放送されるテレビ番組ではないと判断する。これに応じて、CPU40kは、ステップS111から処理を分岐させ、第2の処理ループL2におけるこの処理対象テレビ番組情報の回を終了する。一方、処理対象テレビ番組情報の占有チャンネル数が変数Xの代入値に等しかった場合、CPU40kは、処理対象テレビ番組情報にて特定されるテレビ番組が、同一時間帯に処理対象テレビ放送局の全ての放送チャンネルで放送されるテレビ番組であると判断する。これに応じて、CPU40kは、ステップS111からステップS112へ処理を進める。
ステップS112では、CPU40kは、変数Yの代入値を1つ繰り上げる処理を行う。その後、CPU40kは、第2の処理ループL2におけるこの処理対象テレビ番組情報の回を終了する。
CPU40kは、図6のステップS104で抽出した全てのテレビ番組情報について、ステップS111及びS112の処理を実行し終えると、第2の処理ループL2から離脱し、図7に係る共通性判定サブルーチンを終了させる。
共通性判定サブルーチンが終了すると、CPU40kは、図6の不一致度算出処理に復帰し、ステップS106へ処理を進める。
ステップS106では、CPU40kは、ステップS104で抽出したテレビ番組情報の総数を計数し、変数Zに代入する。なお、変数Zは、処理対象テレビ放送局が放送する予定のテレビ番組全体の個数を記録しておくための変数である。
次のステップS107では、CPU40kは、不一致度を算出する。具体的には、CP
U40kは、変数Yの代入値を変数Zの代入値で除算し、その除算により得られる値を1から差し引くことによって、不一致度を算出する。従って、不一致度は、0.00から1.00までの間の何れかの値をとる。また、処理対象テレビ放送局がテレビ番組の放送に用いる放送チャンネルが1つしか無い場合には、不一致度は、0.00となる。
次のステップS108では、CPU40kは、処理対象テレビ放送局に対応付けられている不一致度を、ステップS107で算出した不一致度で更新する。その後、CPU40kは、第1の処理ループL1におけるこの処理対象テレビ放送局の回を終了する。
CPU40kは、ステップS101で読み出した対応情報52に規定されている全てのテレビ放送局について、ステップS102乃至S108の処理を実行し終えると、第1の処理ループL1から離脱し、図6に係る不一致度算出処理を終了させる。
以上の不一致度算出処理により、EPG制御モジュール42bがEPG情報51を取得するたびに、各テレビ放送局についての不一致度が更新されることとなる。
なお、図6に係る不一致度算出処理を実行するCPU40kは、前述した算出部及び前述した算出手段に相当している。
〈電子番組表生成〉
本実施形態では、ユーザインターフェースモジュール42aが、電子番組表の表示の指示を操作者から受け付けると、前述したように、EPG制御モジュール42bが、図2に示すEPG情報51を取得する。そして、EPG情報51が取得されると、前述した不一致度算出処理が行われて、不一致度が更新される。更に、電子番組表生成プログラム422がCPU40kによって起動され、電子番組表生成プログラム422に従って電子番組表生成処理が実行される。
図8は、電子番組表生成処理の流れを示す図である。
電子番組表生成処理の開始後、最初のステップS201では、CPU40kは、不一致度の多少を判定するための閾値の初期値(例えば、0.00)を、取得する。初期値を取得した後、CPU40kは、ステップS202へ処理を進める。
ステップS202では、CPU40kは、図5に示す対応情報52に基づいて、不一致度がこの時点の閾値以上であるテレビ放送局を特定する。
なお、ステップS202を実行するCPU40kは、前述した特定部及び前述した特定手段に相当している。
次のステップS203では、CPU40kは、ステップS202で特定したテレビ放送局がテレビ番組の放送に用いる全ての放送チャンネルの番号を、図5に示す対応情報52から取得する。
次のステップS204では、CPU40kは、ステップS202で特定されなかったテレビ放送局が存在するか否かを、判別する。そして、ステップS202で特定されなかったテレビ放送局が存在していなかった場合、CPU40kは、ステップS204からステップS206へ処理を分岐させる。一方、ステップS202で特定されなかったテレビ放送局が存在していた場合、CPU40kは、ステップS204からステップS205へ処理を進める。
ステップS205では、CPU40kは、ステップS202で特定されなかったテレビ放送局がテレビ番組の放送に用いる複数の放送チャンネルのうちの1つの放送チャンネルの番号を、図5に示す対応情報52から取得する。本実施形態では、テレビ放送局がテレビ番組の放送に用いる複数の放送チャンネルの番号うち、最も若い番号が、取得される。但し、取得される番号は、何らかのロジックによって決定されれば好く、常に最も若い番号である必要はない。放送チャンネルの番号を1つ取得した後、CPU40kは、ステップS206へ処理を進める。
ステップS206では、CPU40kは、ステップS203で、又は、ステップS203及びS205で取得した放送チャンネルの番号を含むテレビ番組情報を、図2に示すEPG情報51から抽出する。
次のステップS207では、CPU40kは、ステップS206で抽出したテレビ番組情報に基づいて、仮想バッファに電子番組表を描画する。図9に示すように、電子番組表53では、横方向に沿って、放送チャンネル欄が並べられている。また、各放送チャンネル欄の冒頭には、その放送チャンネルを用いるテレビ放送局の名称と、その放送チャンネルの番号とが示される。また、放送チャンネルの番号の下には、その放送チャンネルで放送される予定のテレビ番組に係るテレビ番組情報が示されたブロックが、縦方向に沿って、時系列的に並べられている。また、各放送チャンネル欄に示されるテレビ番組情報のうち、同一の時間帯で放送される予定のテレビ番組に係るテレビ番組情報は、縦方向における同じ位置に配置される。更に、1つのテレビ放送局が同一のテレビ番組を同一時間帯に複数の放送チャンネルで放送する予定である場合、そのテレビ番組は、複数の放送チャンネルに跨る1つのブロックとして表示される。なお、図9と図2とから明らかなように、本実施形態では、電子番組表53における1個のブロックが、EPG情報51における1個のテレビ番組情報に対応している。
次のステップS208では、CPU40kは、仮想バッファに描画した電子番組表53におけるステップS205で取得した1つの放送チャンネルの番号に対応する放送チャンネル欄において、その放送チャンネルの番号の近傍に所定の指標(図11では■)を、描画する。この所定の指標は、その放送チャンネル欄以外の放送チャンネル欄が省略されていることを示すものである。
次のステップS209では、CPU40kは、ユーザインターフェースモジュール42aに描画の完了を通知する。なお、ユーザインターフェースモジュール42aは、この通知を受けて、仮想バッファに描画された電子番組表53の一部又は全部が取り込まれた画面を出力デバイス40aに表示する処理を行う。ユーザインターフェースモジュール42aが表示する画面は、図10に示すように、仮想バッファに描画されている電子番組表の一部又は全部が表示される表示枠54を備えている。表示枠54内に表示される電子番組表53の各ブロックは、何れもクリッカブルなボタンとして機能する。なお、ブロックがクリックされると、そのブロックに対応するテレビ番組情報がタイマー録画予約モジュール42cに引き渡されるとともに、電子番組表53の表示の終了が指示されるようになっている。また、縦方向においては、その表示枠54よりも電子番組表53が大きいため、その表示枠54には、縦スクロールバーが備えられる。また、横方向においては、その表示枠54よりも電子番組表53が大きかった場合にのみ、その表示枠54に、横スクロールバーが備えられる。更に、この表示枠54内には、操作者が閾値を変更するための手段として、マウスドラッグにより一方向に変位自在なスライドバー54aが、備えられている。なお、本実施形態では、スライドバー54aによる閾値の変更範囲は、0.00から1.01までとなっている。図10では、スライドバー54aは、最も右に寄っており、スライドバー54aがこの位置にあるときには、0.00が閾値として設定される。
なお、ステップS203乃至S209とユーザインターフェースモジュール42aとを実行するCPU40kは、前述した表示部及び前述した表示手段に相当している。
次のステップS210では、CPU40kは、ユーザインターフェースモジュール42aからイベントの発生が通知されるまで、待機する。ここでイベントとは、電子番組表53内のブロックのクリックによる表示の終了指示、又は、スライドバー54aの位置の変更による閾値の変更である。そして、CPU40kは、ユーザインターフェースモジュール42aからイベントの発生が通知されると、ステップS211へ処理を進める。
ステップS211では、CPU40kは、ユーザインターフェースモジュール42aから通知されたイベントが、電子番組表53内のブロックのクリックによる表示の終了指示であるか否かを、判別する。そして、ユーザインターフェースモジュール42aから通知されたイベントが、電子番組表53内のブロックのクリックによる表示の終了指示でなかった場合、CPU40kは、イベントが、スライドバー54aの位置の変更による閾値の変更であるとして、ステップS211からステップS212へ処理を分岐させる。
ステップS212では、CPU40kは、この時点のスライドバー54aの位置に対応する値を新たな閾値として取得する。その後、CPU40kは、ステップS202へ処理を戻し、取得した閾値に対応する電子番組表53を描画する処理(ステップS202〜S209)を行う。
一方、ユーザインターフェースモジュール42aから通知されたイベントが、電子番組表53内のブロックのクリックによる表示の終了指示であった場合、CPU40kは、図8に係る電子番組表生成処理を終了する。
《作用効果》
本実施形態のテレビパソコン40によれば、EPG制御モジュール42bがEPG情報51を取得するたびに、不一致度算出プログラム421により、各テレビ放送局についての不一致度が更新される。
また、この不一致度の更新とは別個の処理として、ユーザインターフェースモジュール42aが、操作者から、電子番組表の表示の指示を受け付けると、電子番組表生成プログラム422により、電子番組表53が生成される。
このとき、自己が用いる複数の放送チャンネルにおけるテレビ番組の編成が所定の割合以上一致しているテレビ放送局は、電子番組表53にテレビ番組情報が列挙される放送チャンネルの数が、1つに減らされることとなる(ステップS204;はい、S205)。この結果、電子番組表53における放送チャンネル欄の数が減り、放送チャンネル欄が並ぶ方向において、電子番組表53が表示枠54に収まるようになる。
また、本実施形態では、表示枠54内に備えられているスライドバー54aが、操作者によって操作されると、閾値が変更され、閾値の変更に伴って放送チャンネル欄が増加又は減少した電子番組表53が表示枠54内に表示される(ステップS210、S211;いいえ、S202〜S209)。
例えば、閾値が0.00である場合には、不一致度が0.00以上であるテレビ放送局としてA局からF局までの全てのテレビ放送局が特定され(ステップS202)、特定された全てのテレビ放送局が用いる全ての放送チャンネルのテレビ番組情報が抽出される(ステップS204;いいえ、S206)。これにより、図10に示すように、電子番組表53には、全ての放送チャンネル欄が含まれることとなり、表示枠54には、横スクロー
ルバーが必要となる。つまり、電子番組表53は、全体を俯瞰することができない状態になっている。
この図10の状態から、スライドバー54aを少し左へ動かし、閾値を0.30に変更すると、図5及び図9に例示した場合においては、不一致度が0.30以上であるテレビ放送局としてA局とF局以外のB局からE局までが特定され(ステップS202)、特定された4個のテレビ放送局が用いる全ての放送チャンネルのテレビ番組情報が抽出される(ステップS204;いいえ、S206)。それと共に、A局及びF局については、1つの放送チャンネルのテレビ番組情報が抽出される(ステップS204;はい、S205、S206)。これにより、図11に示すように、電子番組表53において、名称がA局であるテレビ放送局の放送チャンネル欄が、2個から1個に減少する。但し、放送チャンネル欄が1個減ったとしても、まだ、電子番組表53は、横方向において、表示枠54より大きいため、表示枠54には、横スクロールバーが必要となる。
この図11の状態から、スライドバー54aを更に少し左へ動かし、閾値を0.70に変更すると、図5及び図9に例示した場合においては、不一致度が0.70以上であるテレビ放送局としてC局とF局とが特定され(ステップS202)、特定された2個のテレビ放送局が用いる全ての放送チャンネルのテレビ番組情報が抽出される(ステップS204;いいえ、S206)。それと共に、A局、B局、D局、E局、F局については、1つの放送チャンネルのテレビ番組情報が抽出される(ステップS204;はい、S205、S206)。これにより、図12に示すように、電子番組表53において、名称がA局、B局及びD局であるテレビ放送局の放送チャンネル欄が、2個から1個に減少する。更に、名称がE局であるテレビ放送局の放送チャンネル欄が、3個から1個に減少する。この結果、電子番組表53全体としては、5個の放送チャンネル欄が減少する。これによって、電子番組表53は、横方向において、表示枠54より若干小さくなり、電子番組表53は、表示枠54に収まって、横スクロールバーは不要となる。従って、電子番組表53は、全体を俯瞰することができるようになる。
この図12の状態から、スライドバー54aを更に左へ動かして最も左に寄せて、閾値を1.01に変更すると、不一致度が1.01以上であるテレビ放送局が存在しないため、A局からF局までの全てのテレビ放送局について、1つの放送チャンネルのテレビ番組情報が抽出される(ステップS204;はい、S205、S206)。これにより、図13に示すように、電子番組表53において、名称がA局乃至F局であるテレビ放送局の放送チャンネル欄が、何れも1個のみとなり、電子番組表53全体としては、6個の放送チャンネル欄のみから構成されることとなる。この結果、電子番組表53は、横方向において、図11の状態よりも更に縮み、図11の状態と同様に、全体を俯瞰することができることとなる。
このように、本実施形態では、スライドバー54aの操作により、電子番組表53における放送チャンネル欄が並ぶ方向において、上記のように電子番組表53を縮めたり、上記の操作とは逆の操作を行うことによって電子番組表53を広げたりすることができるため、操作者は、自分の好みに合わせて電子番組表53の大きさを任意に設定することができる。
《変形形態》
以上に説明した本実施形態では、テレビ放送局が、複数の放送チャンネルをテレビ番組の放送に用いるにも拘わらず、電子番組表53において、1個の放送チャンネル欄しか表示されない場合、その放送チャンネル欄の近傍には、その放送チャンネル欄以外の放送チャンネル欄が省略されていることを示す所定の指標(図11では■)が、示されるようになっていた。しかし、その所定の指標の代わりに、図14に示すように、その放送チャン
ネル欄に列挙されているテレビ番組情報を、同じテレビ放送局が用いる他の放送チャンネルのテレビ番組情報に切り替えるための切り替えボタン群54bが、示されていてもよい。
この変形形態において、切り替えボタン群54bは、テレビ放送局がテレビ番組の放送に用いる放送チャンネルと同数のボタンから構成され、各ボタンには、対応する放送チャンネルの番号が表記される。また、放送チャンネル欄の表示が省略されている放送チャンネルに対応するボタン(図14において斜線掛けが施されているボタン)だけが、クリッカブルとなっている。そして、そのクリッカブルなボタンがクリックされると、1個の放送チャンネル欄に列挙されているテレビ番組情報が、クリックされたボタンに対応する放送チャンネルのテレビ番組情報に、切り替わる。
このように、変形形態では、スライドバー54aの操作により、電子番組表53の状態を、その全体が俯瞰できる状態に変更できるとともに、更に、電子番組表53が縮められることによって1つのテレビ放送局について1個の放送チャンネル欄しか存在していなくても、切り替えボタン群54bの操作により、放送チャンネル欄の表示が省略されている放送チャンネルのテレビ番組情報を、1個の放送チャンネル欄に表示させることができることとなる。
また、以上に説明した本実施形態では、ステップS202で特定されなかったテレビ放送局がテレビ番組の放送に用いる複数の放送チャンネルのうちの1つの放送チャンネルのテレビ番組情報を表示するようにした。しかし、その表示する放送チャンネル数は1個に限定されず、変形形態は1つのテレビ放送局が使用する全放送チャネル数より小さい数(1より大きい数)の放送チャンネルのテレビ番組情報を表示するようにしてもよい。この変形形態は、上記実施形態のように表示する放送チャンネル数を1個にするよりも効果が劣る場合があるが、電子番組表全体を俯瞰することの実現に寄与する。
また、以上に説明した本実施形態では、処理対象は、テレビ番組の放送であったが、変形形態としてラジオ番組の放送などの他種別の番組にしてもよい。
《ユニットに関する説明》
以上に説明した本実施形態及び変形形態において、テレビパソコン40内の各ユニット40e〜40lは、何れも、ソフトウエア要素とハードウエア要素とから構成されていてもよいし、ハードウエア要素のみで構成されていてもよい。
ソフトウエア要素としては、インターフェースプログラム、ドライバプログラム、テーブル、及び、データ、並びに、これらのうちの幾つかを組み合わせたものが、例示できる。これらは、後述のコンピュータ可読媒体に格納されたものであってもよいし、ROM[Read Only Memory]及びLSI[Large Scale Integration]などの記憶装置に固定的に
組み込まれたファームウエアであってもよい。
また、ハードウエア要素としては、FPGA[Field Programmable Gate Array]、A
SIC[Application Specific Integrated Circuit]、ゲートアレイ、論理ゲートの組
み合わせ、信号処理回路、アナログ回路、及び、その他の回路が、例示できる。このうち、論理ゲートには、AND、OR、NOT、NAND、NOR、フリップフロップ、カウンタ回路などが、含まれていてもよい。また、信号処理回路には、信号値の加算、乗算、除算、反転、積和演算、微分、積分などを実行する回路要素が、含まれていてもよい。また、アナログ回路には、増幅、加算、乗算、微分、積分などを実行する回路要素が、含まれていてもよい。
なお、前述したテレビパソコン40内の各ユニット40e〜40をそれぞれ構成する要素は、以上に例示したものに限定されず、これらと等価な他の要素であってもよい。
《ソフトウエア及びプログラムに関する説明》
以上に説明した本実施形態において、テレビパソコン40内のテレビアプリケーション42、このテレビアプリケーション42を構成する各モジュール42a〜42e、各テーブル43、45、及び、コンテンツデータ44、並びに、前述したソフトウエア要素は、何れも、ソフトウエア部品、手続き型言語による部品、オブジェクト指向ソフトウエア部品、クラス部品、タスクとして管理される部品、プロセスとして管理される部品、関数、属性、プロシジャ(手続き)、サブルーチン(ソフトウエアルーチン)、プログラムコードの断片又は部分、ドライバ、ファームウエア、マイクロコード、コード、コードセグメント、エクストラセグメント、スタックセグメント、プログラム領域、データ領域、データ、データベース、データ構造、フィールド、レコード、テーブル、マトリックステーブル、配列、変数、パラメータなどの要素を、含んでいてもよい。
また、前述したテレビパソコン40内のテレビアプリケーション42、このテレビアプリケーション42を構成する各モジュール42a〜42e、各テーブル43、45、及び、コンテンツデータ44、並びに、前述したソフトウエア要素は、何れも、C言語、C++、Java(米国サンマイクロシステムズ社の商標)、ビジュアルベーシック(米国マイクロソフト社の商標)、Perl、Ruby、その他の多くのプログラミング言語により記述されたものであってもよい。
また、前述したテレビパソコン40内のテレビアプリケーション42、このテレビアプリケーション42を構成する各モジュール42a〜42e、各テーブル43、45、及び、コンテンツデータ44、並びに、前述したソフトウエア要素に含まれる命令、コード及びデータは、有線ネットワークカード及び有線ネットワークを通じて、又は、無線カード及び無線ネットワークを通じて、コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータに、送信又はローディングされてもよい。
前述した送信又はローディングにおいて、データ信号は、例えば搬送波に組み込まれることにより、有線ネットワーク又は無線ネットワーク上を移動する。但し、データ信号は、前述した搬送波に依らず、いわゆるベースバンド信号のまま転送されてもよい。このような搬送波は、電気的、磁気的又は電磁的な形態、光、音響、又は、その他の形態で、送信される。
ここで、有線ネットワーク又は無線ネットワークは、例えば、電話回線、ネットワーク回線、ケーブル(光ケーブル、金属ケーブルを含む)、無線リンク、携帯電話アクセス回線、PHS[Personal Handyphone System]網、無線LAN[Local Area Network]、Bluetooth(ブルートゥース特別利益団体の商標)、車両搭載型無線通信(DSRC[Dedicated Short Range Communication]を含む)、及び、これらのうちの何れかを含むネットワークである。そして、このデータ信号は、命令、コード及びデータを含む情報を、ネットワーク上のノード又は要素に、伝達する。
なお、前述したテレビパソコン40内のテレビアプリケーション42、このテレビアプリケーション42を構成する各モジュール42a〜42e、各テーブル43、45、及び、コンテンツデータ44、並びに、前述したソフトウエア要素を構成する要素は、以上に例示したものに限定されず、これらと等価な他の要素であってもよい。
《コンピュータ可読媒体に関する説明》
以上に説明した本実施形態における何れかの機能は、コード化されてコンピュータ可読
媒体の記憶領域に格納されていてもよい。この場合、その機能を実現するためのプログラムが、このコンピュータ可読媒体を介して、コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータに、提供され得る。コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータは、コンピュータ可読媒体の記憶領域からプログラムを読み出してそのプログラムを実行することによって、その機能を実現することができる。
ここで、コンピュータ可読媒体とは、電気的、磁気的、光学的、化学的、物理的又は機械的な作用によって、プログラム及びデータ等の情報を蓄積するとともに、コンピュータに読み取られ得る状態でその情報を保持する記録媒体をいう。
電気的又は磁気的な作用としては、ヒューズによって構成されるROM[Read Only Memory]上の素子へのデータの書き込みが、例示できる。磁気的又は物理的な作用としては、紙媒体上の潜像へのトナーの現像が、例示できる。なお、紙媒体に記録された情報は、例えば、光学的に読み取ることができる。光学的且つ化学的な作用としては、基盤上での薄膜形成又は凹凸形成が、例示できる。なお、凹凸の形態で記録された情報は、例えば、光学的に読み取ることができる。化学的な作用としては、基板上での酸化還元反応、又は、半導体基板上での酸化膜形成、窒化膜形成、若しくは、フォトレジスト現像が、例示できる。物理的又は機械的な作用としては、エンボスカードへの凹凸形成、又は、紙媒体へのパンチの穿孔が、例示できる。
また、コンピュータ可読媒体の中には、コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータに着脱自在に装着できるものがある。着脱自在なコンピュータ可読媒体としては、DVD(DVD−R、DVD−RW、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、+R/+WR、BD(BD−R、BD−RE、BD−ROMを含む)、CD[Compact Disk](CD−R、CD−RW、CD−ROMを含む)、MO[Magneto Optical
]ディスク、その他の光ディスク媒体、フレキシブルディスク(フロッピーディスク(フロッピーは日立製作所社の商標)を含む)、その他の磁気ディスク媒体、メモリーカード(コンパクトフラッシュ(米国サンディスク社の商標)、スマートメディア(東芝社の商標)、SDカード(米国サンディスク社、松下電器産業社、東芝社の商標)、メモリースティック(ソニー社の商標)、MMC(米国ジーメンス社、米国サンディスク社の商標)など)、磁気テープ、及び、その他のテープ媒体、並びに、これらのうちの何れかを内蔵した記憶装置が、例示できる。記憶装置には、DRAM[Dynamic Random Access Memory]又はSRAM[Static Random Access Memory]がさらに内蔵されたものもある。
また、コンピュータ可読媒体の中には、コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータに固定的に装着されたものがある。この種のコンピュータ可読媒体としては、ハードディスク、DRAM、SRAM、ROM、EEPROM[Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory]、フラッシュメモリなどが、例示で
きる。
前述した本実施形態に関し、更に、以下の付記を開示する。
(付記1)
放送局が放送する予定の番組に関する番組情報を用いて、前記放送局が用いる複数の放送チャンネルにおける番組の編成の不一致度を放送局ごとに算出する算出部、
前記不一致度が所定の閾値を上回る放送局を特定する特定部、及び、
前記特定部により特定された放送局については、該放送局が用いる全ての放送チャンネルに係る番組情報が列挙されるとともに、前記特定部により特定されなかった放送局については、該放送局が用いる放送チャンネル数より少ない数の放送チャンネルに係る番組情報が列挙された番組表を表示する表示部
を備えることを特徴とする番組表表示装置。
(付記2)
前記表示部は、前記所定の閾値を変更するための変更手段を表示し、
前記特定部は、前記操作者による前記変更手段の操作により前記所定の閾値が変更されると、変更後の閾値を用いて前記放送局を特定する処理を行う
ことを特徴とする付記1記載の番組表表示装置。
(付記3)
前記表示部は、前記特定部により特定されなかった放送局について、前記番組表における番組情報が列挙される放送チャンネルを列挙対象から除かれた別の放送チャンネルに切り替えるための切替手段を表示する
ことを特徴とする付記1又は2記載の番組表表示装置。
(付記4)
コンピュータを、
放送局が放送する予定の番組に関する番組情報を用いて、前記放送局が用いる複数の放送チャンネルにおける番組の編成の不一致度を放送局ごとに算出する算出手段、
前記不一致度が所定の閾値を上回る放送局を特定する特定手段、及び、
前記特定手段により特定された放送局については、該放送局が用いる全ての放送チャンネルに係る番組情報が列挙されるとともに、前記特定手段により特定されなかった放送局については、該放送局が用いる放送チャンネル数より少ない数の放送チャンネルに係る番組情報が列挙された番組表を表示する表示手段
として機能させるための番組表表示プログラム。
(付記5)
前記表示手段は、前記所定の閾値を変更するための変更手段を表示し、
前記特定手段は、前記操作者による前記変更手段の操作により前記所定の閾値が変更されると、変更後の閾値を用いて前記放送局を特定する処理を行う
ことを特徴とする付記4記載の番組表表示プログラム。
(付記6)
前記表示手段は、前記特定手段により特定されなかった放送局について、前記番組表における番組情報が列挙される放送チャンネルを列挙対象から除かれた別の放送チャンネルに切り替えるための切替手段を表示する
ことを特徴とする付記4又は5記載の番組表表示プログラム。
(付記7)
コンピュータが、
放送局が放送する予定の番組に関する番組情報を用いて、前記放送局が用いる複数の放送チャンネルにおける番組の編成の不一致度を放送局ごとに算出する算出手順、
前記不一致度が所定の閾値を上回る放送局を特定する特定手順、及び、
前記特定手順により特定された放送局については、該放送局が用いる全ての放送チャンネルに係る番組情報が列挙されるとともに、前記特定手順により特定されなかった放送局については、該放送局が用いる放送チャンネル数より少ない数の放送チャンネルに係る番組情報が列挙された番組表を表示する表示手順
を実行する
ことを特徴とする番組表表示方法。
(付記8)
前記コンピュータが、
前記表示手順においては、前記所定の閾値を変更するための変更手段を表示し、
前記特定手順においては、前記操作者による前記変更手段の操作により前記所定の閾値が変更されると、変更後の閾値を用いて、前記放送局を特定する処理を行う
ことを特徴とする付記7記載の番組表表示方法。
(付記9)
前記コンピュータが、
前記表示手順においては、前記特定手順により特定されなかった放送局について、前記番組表における番組情報が列挙される放送チャンネルを列挙対象から除かれた別の放送チャンネルに切り替えるための切替手段を表示する
ことを特徴とする付記7又は8記載の番組表表示方法。
本実施形態のテレビシステムの構成を示す構成図 EPG情報の構成の一例を模式的に示す図 テレビパソコンの構成を示す構成図 テレビアプリケーションの構成を示す構成図 対応情報の構成の一例を示す図 不一致度算出処理の流れを示す図 共通性判定サブルーチンの流れを示す図 電子番組表生成処理の流れを示す図 電子番組表の一例を示す図 電子番組表を表示した例を示す図 電子番組表を表示した例を示す図 電子番組表を表示した例を示す図 電子番組表を表示した例を示す図 変形形態において電子番組表を表示した例を示す図
符号の説明
40 テレビ機能付きパーソナルコンピュータ(テレビパソコン)
40a 出力デバイス
40b 操作デバイス
40d 遠隔操作器
40h TVチューナユニット
40j ストレージユニット
40k CPU
40l メインメモリユニット
42 テレビアプリケーション
42a ユーザインターフェースモジュール
42b EPG制御モジュール
421 不一致度算出プログラム
422 電子番組表生成プログラム
42c タイマー録画予約モジュール
42d 録画制御モジュール
42e 再生制御モジュール
43 予約情報管理テーブル
44 コンテンツデータ
45 コンテンツ情報管理テーブル
51 EPG情報
52 対応情報
53 電子番組表
54 表示枠
54a スライドバー
54b ボタン群

Claims (4)

  1. 放送局が放送する予定の番組に関する番組情報を用いて、前記放送局が用いる複数の放送チャンネルにおける番組の編成の不一致度を放送局ごとに算出する算出部、
    前記不一致度が所定の閾値を上回る放送局を特定する特定部、及び、
    前記特定部により特定された放送局については、該放送局が用いる全ての放送チャンネルに係る番組情報が列挙されるとともに、前記特定部により特定されなかった放送局については、該放送局が用いる放送チャンネル数より少ない数の放送チャンネルに係る番組情報が列挙された番組表を表示する表示部
    を備えることを特徴とする番組表表示装置。
  2. 前記表示部は、前記所定の閾値を変更するための変更手段を表示し、
    前記特定部は、前記操作者による前記変更手段の操作により前記所定の閾値が変更されると、変更後の閾値を用いて前記放送局を特定する処理を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の番組表表示装置。
  3. 前記表示部は、前記特定部により特定されなかった放送局について、前記番組表における番組情報が列挙される放送チャンネルを列挙対象から除かれた別の放送チャンネルに切り替えるための切替手段を表示する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の番組表表示装置。
  4. コンピュータを、
    放送局が放送する予定の番組に関する番組情報を用いて、前記放送局が用いる複数の放送チャンネルにおける番組の編成の不一致度を放送局ごとに算出する算出手段、
    前記不一致度が所定の閾値を上回る放送局を特定する特定手段、及び、
    前記特定手段により特定された放送局については、該放送局が用いる全ての放送チャンネルに係る番組情報が列挙されるとともに、前記特定手段により特定されなかった放送局については、該放送局が用いる放送チャンネル数より少ない数の放送チャンネルに係る番組情報が列挙された番組表を表示する表示手段
    として機能させるための番組表表示プログラム。
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