JP2010093379A - 信号受信装置、信号受信システム及び信号受信方法 - Google Patents

信号受信装置、信号受信システム及び信号受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチキャリアを用いた、リアルタイムかつ高品質の広帯域伝送が可能な信号受信装置を提供する。
【解決手段】信号受信装置の復調器が、広帯域マルチキャリア信号を、分岐回路により複数に分岐し、抽出する周波数帯が異なるBPFにより複数のサブキャリア群にわけ、各サブキャリア群では、フーリエ変換が可能となる周波数へ周波数変換をする。次に、A/D変換器でオーバーサンプリングを行うとともにデジタル信号に変換し、各サブキャリア群のサブキャリア数以上のポイント数でフーリエ変換を行う。次に、フーリエ変換の出力のうち各サブキャリア群で復調対象となっている信号のみを抽出し、復調処理を行い、その結果をパラレル/シリアル変換することにより、広帯域光マルチキャリア信号に含まれる送信データを受信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、マルチキャリア信号の信号受信装置、信号受信システム及び信号受信方法に関する。
従来、マルチキャリアを用いた通信システムにおける無線送信装置では、サブキャリア毎に変調を行った後、一括して逆フーリエ変換を行い、それらを合成することにより変調信号を生成していた(例えば、非特許文献1参照)。
S. L. Jansen, I. Morita, N. Takeda, H. Tanaka: "20-Gb/s OFDM Transmission over 4160-km SSMF Enabled by RF-Pilot Tone Phase Noise Compensation", OFC 2007, pdp15, USA, 2007
近年、光通信のような広帯域伝送においてマルチキャリアを用いることが検討されている。しかし、従来の技術では、サブキャリア毎に変調を行った後に一括して逆フーリエ変換を行っていたため、変調回路・逆フーリエ変換・GI(ガードインターバル)挿入回路の処理速度や、D/A(デジタル/アナログ)コンバータ・周波数変換回路の動作速度によってデータレートが制限されてしまい、それ以上に高速な処理をリアルタイムに行うことはできなかった。そこで、伝送帯域を分割して複数のサブキャリア群に分け、複数の高速逆フーリエ変換器を用いて変調信号を生成することが考えられるが、このような方法では、周波数変換した後に他サブキャリアへの干渉が生じてしまい、伝送品質の劣化を招いてしまう。また干渉を避けるためにはサブキャリア群の周波数間隔を十分離す必要があり、周波数利用効率が低下する。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、マルチキャリアを用いた、リアルタイムかつ高品質の広帯域伝送の受信が可能な信号受信装置、信号受信システム及び信号受信方法を提供する。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、送信信号を含むマルチキャリア信号を受信して復調する信号受信装置であって、前記受信したマルチキャリア信号を分岐する分岐回路と、それぞれが前記マルチキャリア信号のサブキャリア群に対応し、自身に対応するサブキャリア群の送信信号を復調する複数の処理部と前記複数の処理部が復調した送信信号をシリアル信号へ変換して出力するパラレルシリアル変換部と、を有し、前記処理部がそれぞれ、前記分岐回路が分岐したマルチキャリア信号から、自サブキャリア群に対応する周波数領域を抽出するバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタが抽出した信号を、自サブキャリア群により使用される周波数帯域の中心周波数となるように周波数変換を行う周波数変換回路と、前記周波数変換回路が周波数変換した信号を、オーバーサンプリングするとともに他の処理部が出力するデジタル信号と同期したデジタル信号にアナログデジタル変換するアナログデジタル変換回路と、前記アナログデジタル変換回路が変換したデジタル信号をフーリエ変換するフーリエ変換回路と、前記フーリエ変換回路が変換したデジタル信号の中から、自サブキャリア群で復調対象として予め定められているデジタル信号を選択する信号選択回路と、前記信号選択回路が選択したデジタル信号を所定の復調方式により復調する復調回路と、を有し、前記パラレルシリアル変換部が、前記複数の復調回路が復調したそれぞれのサブキャリア群毎の送信信号をシリアル信号へ変換する、ことを特徴とする信号受信装置である。
請求項2に記載の発明は、前記信号受信装置が光マルチキャリア信号を受信し、前記信号受信装置が光信号を出力する局部発振光源と、前記受信した光マルチキャリア信号と前記局部発振光源が出力した光とを光信号として合波するカプラと、前記カプラが合波した光信号を光/電気変換して電気マルチキャリア信号として出力するバランス受信器と、を有し、前記分岐回路が、前記バランス受信器が光/電気変換した電気マルチキャリア信号を前記マルチキャリア信号として分岐する、ことを特徴とする請求項1に記載の信号受信装置である。
請求項3に記載の発明は、送信信号を含む光マルチキャリア信号を受信して復調する信号受信装置であって、光信号を出力する局部発振光源と、前記受信した光マルチキャリア信号と前記局部発振光源が出力した光とを合波してI相とQ相との光信号を出力する光90°ハイブリッドカプラと、前記光90°ハイブリッドカプラが出力するI相の光信号を電気信号に変換してI相マルチキャリア信号として出力するバランスドレシーバであるI相バランスドレシーバと、前記光90°ハイブリッドカプラが出力するQ相の光信号を電気信号に変換してQ相マルチキャリア信号として出力するバランスドレシーバであるQ相バランスドレシーバと、前記I相バランスドレシーバが出力するI相マルチキャリア信号と前記Q相バランスドレシーバが出力するQ相マルチキャリア信号とを復調して送信信号を出力する復調回路と、を有し、前記復調回路が、それぞれが前記光マルチキャリア信号のサブキャリア群に対応し、自身に対応するサブキャリア群の送信信号を復調する複数の処理部と、前記複数の処理部が復調した送信信号をシリアル信号へ変換して出力するパラレルシリアル変換部と、を有し、前記処理部がそれぞれ、前記I相バランスドレシーバが出力するI相マルチキャリア信号から、自サブキャリア群に対応する周波数領域を抽出するバンドパスフィルタであるI相バンドパスフィルタと、前記Q相バランスドレシーバが出力するQ相マルチキャリア信号から、自サブキャリア群に対応する周波数領域を抽出するバンドパスフィルタであるQ相バンドパスフィルタと、前記I相バンドパスフィルタが抽出した信号と前記Q相バンドパスフィルタが抽出した信号とを、自サブキャリア群により使用される周波数帯域の中心周波数となるように周波数変換を行い、I相およびQ相の周波数変換した信号として出力する周波数変換回路と、前記周波数変換回路が周波数変換したI相の信号を、オーバーサンプリングするとともに他の処理部が出力するデジタル信号と同期したデジタル信号にアナログデジタル変換するアナログデジタル変換回路であるI相アナログデジタル変換回路と、前記周波数変換回路が周波数変換したQ相の信号を、オーバーサンプリングするとともに他の処理部が出力するデジタル信号と同期したデジタル信号にアナログデジタル変換するアナログデジタル変換回路であるQ相アナログデジタル変換回路と、前記I相アナログデジタル変換回路が変換したデジタル信号をフーリエ変換するフーリエ変換回路であるI相フーリエ変換回路と、前記Q相アナログデジタル変換回路が変換したデジタル信号をフーリエ変換するフーリエ変換回路であるQ相フーリエ変換回路と、前記I相フーリエ変換回路が変換したデジタル信号の中から、自サブキャリア群で復調対象として予め定められているデジタル信号を選択する信号選択回路であるI相信号選択回路と、前記Q相フーリエ変換回路が変換したデジタル信号の中から、自サブキャリア群で復調対象として予め定められているデジタル信号を選択する信号選択回路であるQ相信号選択回路と、前記I相信号選択回路が選択したデジタル信号と前記Q相信号選択回路が選択したデジタル信号とを所定の復調方式により復調する復調回路と、を有し、前記パラレルシリアル変換部が、前記複数の復調回路が復調したそれぞれのサブキャリア群毎の送信信号をシリアル信号へ変換する、ことを特徴とする信号受信装置である。
請求項4に記載の発明は、前記信号受信装置が、前記復調回路が復調したデジタル信号から周波数偏差を検出し、該検出した周波数偏差に基いて、前記局部発振光源が出力する光信号を調整する局部発振光源調整部、を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の信号受信装置である。
請求項5に記載の発明は、前記処理部がそれぞれ、前記アナログデジタル変換回路がアナログデジタル変換したデジタル信号からガードインターバルを除去するガードインターバル除去回路を有し、前記フーリエ変換回路が、前記ガードインターバル除去回路がガードインターバルを除去した信号をフーリエ変換する、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の信号受信装置である。
請求項6に記載の発明は、前記ガードインターバル除去回路が除去するガードインターバルの信号位置を決める通信段階において、前記マルチキャリア信号または光マルチキャリア信号が、前記サブキャリア群のうち予め定められたいずれか1つのサブキャリア群のみがガードインターバルを除去する信号位置を示すガードインターバル位置情報を有し、他のサブキャリア群は前記1つのサブキャリア群と干渉することがないようにしてあり、前記信号受信装置が、前記マルチキャリア信号または光マルチキャリア信号に含まれるガードインターバル位置情報を検出するガードインターバル位置情報検出部を有し、その後の通信段階において、前記複数の処理部におけるガードインターバル除去回路が、前記ガードインターバル位置情報検出部が検出したガードインターバル位置情報に基づいて、前記周波数変換回路が周波数変換した信号からガードインターバルを除去する、ことを特徴とする請求項5に記載の信号受信装置である。
請求項7に記載の発明は、前記フーリエ変換回路がフーリエ変換するフーリエ変換ウィンドウの信号位置を決める通信段階において、前記マルチキャリア信号または光マルチキャリア信号が、前記サブキャリア群のうち予め定められたいずれか1つのサブキャリア群のみが前記ウィンドウ位置を検出するための信号位置を示すウィンドウ位置情報を有し、他のサブキャリア群は前記1つのサブキャリア群と干渉することがないようにしてあり、前記信号受信装置が、前記マルチキャリア信号または光マルチキャリア信号に含まれるウィンドウ位置情報を検出するウィンドウ位置情報検出部を有し、その後の通信段階において、前記複数の処理部におけるフーリエ変換回路が、前記ウィンドウ位置情報検出部が検出したウィンドウ位置情報に基づいて、前記アナログデジタル変換回路が変換したデジタル信号をフーリエ変換する、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の信号受信装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項2から請求項7のいずれかの信号受信装置を複数有する信号受信システムであって、前記複数の信号受信装置がそれぞれ異なる周波数帯域のサブキャリア群を復調するように予め設定してあり、前記信号受信システムが、受信した光マルチキャリア信号を前記複数の信号受信装置が復調する周波数帯域のサブキャリア群に分波し、該分波した光マルチキャリア信号を周波数帯域が対応する前記信号受信装置に出力する光分波部を有し、前記複数の信号受信装置それぞれが、前記光分波部から入力されたサブキャリア群を復調する、ことを特徴とする信号受信システムである。
請求項9に記載の発明は、前記光分波部が、前記分波したサブキャリア群の周波数帯域が、少なくとも対応する前記信号受信装置が復調する周波数帯域よりも広くなるように、前記受信した光マルチキャリア信号を前記複数の信号受信装置が復調する周波数帯域のサブキャリア群に分波する、ことを特徴とする請求項8に記載の信号受信システムである。
請求項10に記載の発明は、送信信号を含むマルチキャリア信号を受信して復調する信号受信装置において用いられる信号受信方法であって、前記受信したマルチキャリア信号を分岐する分岐手順と、それぞれが前記マルチキャリア信号のサブキャリア群に対応し、自身に対応するサブキャリア群の送信信号を復調する複数の処理手順と前記複数の処理手順で復調した送信信号をシリアル信号へ変換して出力するパラレルシリアル変換手順と、を有し、前記処理手順がそれぞれ、前記分岐手順で分岐したマルチキャリア信号から、自サブキャリア群に対応する周波数領域を抽出するバンドパスフィルタ手順と、前記バンドパスフィルタ手順で抽出した信号を、自サブキャリア群により使用される周波数帯域の中心周波数となるように周波数変換を行う周波数変換手順と、前記周波数変換手順で周波数変換した信号を、オーバーサンプリングするとともに他の処理手順が出力するデジタル信号と同期したデジタル信号にアナログデジタル変換するアナログデジタル変換手順と、前記アナログデジタル変換手順で変換したデジタル信号をフーリエ変換するフーリエ変換手順と、前記フーリエ変換手順で変換したデジタル信号の中から、自サブキャリア群で復調対象として予め定められているデジタル信号を選択する信号選択手順と、前記信号選択手順で選択したデジタル信号を所定の復調方式により復調する復調手順と、を有し、前記パラレルシリアル変換手順が、前記複数の復調手順で復調したそれぞれのサブキャリア群毎の送信信号をシリアル信号へ変換する、ことを特徴とする信号受信方法である。
本発明によれば、マルチキャリアを用いたリアルタイムかつ高品質の広帯域伝送の受信を実現することができる。また、マルチキャリアをサブキャリア群に分割し、ガードインターバル除去や、フーリエ変換などのデジタル処理をサブキャリア群毎に並行して行うため、マルチキャリアをサブキャリア群に分割しない場合に対比して、遅いクロックによりデジタル処理を動作させることも可能である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態による信号受信装置1の構成を示すブロック図である。この信号受信装置1は、送信データを含む広帯域光マルチキャリア信号を受信し、受信した広帯域光マルチキャリア信号から送信データを復調してバイナリデータとして出力する。
ここで、この広帯域光マルチキャリア信号を送信する一例としての信号送信装置について説明する。この信号送信装置は、送信データをパラレル変換し、パラレル変換された送信データそれぞれについて、サブキャリアへの変調を行い、オーバーサンプリングとなるように帯域外の周波数に0の周波数成分を挿入した後、逆フーリエ変換を施す。次に、信号送信装置は、逆フーリエ変換された信号を同期したアナログ信号に変換し、アナログ信号の周波数帯域の中心周波数が、サブキャリア群の周波数帯域の中心周波数となるように周波数変換した後に、サブキャリア群の周波数帯域の信号を抽出して干渉部分を除去したサブキャリア群のマルチキャリア信号を生成する。そして、信号送信装置は、シリアルに生成されたサブキャリア群のマルチキャリア信号を合成し、入力信号に対する超広帯域な電気のマルチキャリア信号を生成する。次に、信号送信装置は、生成した広帯域の電気のマルチキャリア信号を、信号光源が発生した光キャリアにのせて広帯域光マルチキャリア信号を生成し出力する。なお、ここでは、帯域外の周波数に0の周波数成分を挿入しているが、ルートナイキストフィルタのような帯域制限フィルタを用いることによって隣接するチャネル対する干渉を低減することもできる。
図1の説明に戻り、信号受信装置1は、局部発振光源2と、カプラ3と、バランス受信機4と、復調器5とを有する。周波数fcの光キャリアにマルチキャリア信号がのった広帯域光マルチキャリア信号は、局部発振光源2からの周波数fL0の光信号とカプラ3で合波される。次に、バランス受信器4によって、光/電気変換され、広帯域電気マルチキャリア信号として復調器5に出力される。
このバランス受信器4は、カプラ3で合波された光信号を、たとえば、ヘテロダイン検波により、光/電気変換する。また、このバランス受信器4では、光/電気変換されるだけでなく、バランス受信器4から出力される広帯域電気マルチキャリア信号は、光キャリアの周波数fcと局部発信光源2の周波数fL0との差のIF(Intermediate Frequency)帯まで周波数変換が行われる。
バランス受信器4から出力される広帯域電気マルチキャリア信号は、復調器5に入力され、復調器5によりバイナリデータに復調される。
<復調器5の構成>
次に図2を用いて、図1に示す復調器5の構成を説明する。分岐回路50は、バランス受信器4から出力される広帯域電気マルチキャリア信号を、BPF51−i(i=1〜k)に分岐して出力する。BPF51−i(i=1〜k)は、分岐回路50により入力された広帯域電気マルチキャリア信号から、BPF51−i(i=1〜k)が対応するサブキャリア群が使用する予め定められた周波数帯域の信号を抽出して出力する。なお、以下では、BPF51−i(i=1〜k)それぞれに対応したサブキャリア群をそれぞれサブキャリア群iと記載する。また、BPF51−i(i=1〜k)が抽出する周波数帯域の中心周波数を中心周波数fiと記載する。
周波数変換回路52−i(i=1〜k)は、局部発振器60からの発振信号を用いて、BPF51−iが抽出して出力した広帯域電気マルチキャリア信号の周波数、すなわち、アナログ信号の周波数を変換する。この場合、周波数変換回路52−i(i=1〜k)は、BPF51−iが抽出して出力した広帯域電気マルチキャリア信号において、中心となる周波数(以下、周波数帯域において中心となる周波数を「周波数帯域の中心周波数」と記載)が、サブキャリア群により使用される周波数帯域の中心周波数となるように、周波数変換を行う。
A/D変換回路53−i(i=1〜k)は、周波数変換回路52−iが周波数変換したアナログ信号を、共通クロック61からのクロック信号に同期したデジタル信号に変換する。これにより、A/D変換回路53−i(i=1〜k)が出力するデジタル信号は、互いに同期している。なお、このA/D変換回路53−iは、オーバーサンプリングするとともに、共通クロック61からのクロック信号に同期したデジタル信号に変換する。たとえば、このA/D変換回路53−iは、64ビットの送信情報を4倍の256ビットの送信情報としてオーバーサンプリングする。
GI(ガードインターバル)除去回路54−i(i=1〜k)は、A/D変換回路53−iが変換したデジタル信号から、ガードインターバルを除去する。
離散フーリエ変換(DFT(Discrete Fourier Transform))回路55−i(i=1〜k)は、GI除去回路54−iがガードインターバルを除去したデジタル信号に対してフーリエ変換を行う。このDFT55−iは、GI除去回路54−iがガードインターバルを除去したデジタル信号に対して、高速フーリエ変換(FFT(Fast Fourier Transform))により、フーリエ変換を行ってもよい。なお、DFT55−iは、A/D変換回路53−iがオーバーサンプリングをして変換したデジタル信号に対して変換するため、サブキャリア群iでのポイント数以上のポイント数でフーリエ変換を行う。
たとえば、A/D変換回路53−iが、64ビットの送信情報を4倍の256ビットの送信情報としてオーバーサンプリングした場合には、このDFT55−i(i=1〜k)も256ビットに対応する256ポイント数でフーリエ変換を行う。
信号選択回路56−i(i=1〜k)は、DFT55−iがフーリエ変換したデジタル信号から、サブキャリア群iで復調対象として予め定められているデジタル信号を選択(抽出)して出力する。この信号選択回路56−i(i=1〜k)は、たとえば、DFT55−i(i=1〜k)も256ビットに対応する256ポイント数でフーリエ変換を行った場合には、256ポイントのうち、中心領域となる64ポイントのデジタル信号を選択する。
等化回路57−i(i=1〜k)は、信号選択回路56−i(i=1〜k)が選択したサブキャリア群iで復調対象としているデジタル信号を等化して出力する。
復調回路58−i(i=1〜k)は、等化回路57−i(i=1〜k)が等化したデジタル信号を、所定の復調方式によりバイナリデータに復調する。たとえば、復調回路58−i(i=1〜k)は、所定の復調方式として、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)、64QAM、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:4位相偏移変調)等に対応した復調方式を用いる。なお、この所定の復調方式は、広帯域光マルチキャリア信号を送信する信号送信装置で用いられる変調方式に対応した復調方式である。
P/S(パラレル/シリアル)変換回路59は、復調回路58−i(i=1〜k)により変調されたバイナリデータがサブキャリア群iごとにパラレルに入力され、この入力されたパラレルなバイナリデータを、シリアルデータに変換して出力する。
<信号受信装置1の動作>
次に、図3から図7を参照して、図1および図2を用いて説明した信号受信装置1の動作について説明する。まず、周波数fcの光キャリアにマルチキャリア信号がのった広帯域光マルチキャリア信号を受信した信号受信装置1のカプラ3は、受信した広帯域光マルチキャリア信号と局部発振光源2からの周波数fL0の光信号とを合波する。
図3に、この信号受信装置1のカプラ3が受信する広帯域光マルチキャリア信号の一例としての波形を示す。図3に示すように、広帯域光マルチキャリア信号は、光キャリアの周波数fcを中心とした波形を有しており、また、伝送路を伝搬して信号が歪みを受けており、波打ったようなスペクトルになっている。なお、同図において、後にBPF51−i(i=1〜k)が抽出する周波数帯域、および、その中心周波数fi(i=1〜k)を示している。
次に、カプラ3で合波された光信号を、バランス受信器4が、たとえば、ヘテロダイン検波により光/電気変換するとともに、光キャリアの周波数fcと局部発信光源2の周波数fL0との差のIF(Intermediate Frequency)帯まで周波数変換して、広帯域電気マルチキャリア信号として復調器5に出力する。
図4に、バランス受信器4が復調器5に出力するIF帯まで周波数変換した広帯域電気マルチキャリア信号の一例としての波形を示す。
次に、バランス受信器4から出力される広帯域電気マルチキャリア信号が入力された復調器5の分岐回路50は、バランス受信器4から出力される広帯域電気マルチキャリア信号を、BPF51−i(i=1〜k)に分岐して出力する。
次に、BPF51−i(i=1〜k)は、分岐回路50により入力された広帯域電気マルチキャリア信号から、BPF51−i(i=1〜k)が対応するサブキャリア群iが使用する予め定められた周波数帯域の信号を抽出して、周波数変換回路52−i(i=1〜k)に出力する。
図5に、BPF51−i(i=1〜k)が広帯域電気マルチキャリア信号から抽出する一例としての周波数帯域を示す。
次に、周波数変換回路52−i(i=1〜k)は、局部発振器60からの発振信号を用いて、BPF51−iが抽出して出力した広帯域電気マルチキャリア信号の周波数、すなわち、アナログ信号の周波数を、サブキャリア群iにより使用される周波数帯域の中心周波数となるように、周波数変換して、A/D変換回路53−i(i=1〜k)に出力する。
図6に、周波数変換回路52−i(i=1〜k)による一例としての周波数変換を示す。
次に、A/D変換回路53−i(i=1〜k)は、周波数変換回路52−iが周波数変換したアナログ信号を、共通クロック61からのクロック信号に同期したデジタル信号に、オーバーサンプリングして変換して、GI除去回路54−i(i=1〜k)に出力する。
次に、GI除去回路54−i(i=1〜k)は、A/D変換回路53−iが変換したデジタル信号から、ガードインターバルを除去して、DFT55−i(i=1〜k)に出力する。
次に、DFT55−i(i=1〜k)は、GI除去回路54−iがガードインターバルを除去したデジタル信号に対してフーリエ変換を行い、フーリエ変換したデジタル信号を信号選択回路56−i(i=1〜k)に出力する。なお、このDFT55−iは、A/D変換回路53−iがオーバーサンプリングをして変換したデジタル信号に対して変換するため、サブキャリア群iでのポイント数以上のポイント数でフーリエ変換を行う。
次に、信号選択回路56−i(i=1〜k)は、DFT55−iがフーリエ変換したデジタル信号から、サブキャリア群iで復調対象として予め定められている信号を選択して、等化回路57−i(i=1〜k)に出力する。
図7に、信号選択回路56−i(i=1〜k)が選択した一例としての信号を示す。
次に、等化回路57−i(i=1〜k)は、信号選択回路56−i(i=1〜k)が選択したサブキャリア群iで復調対象としているデジタル信号を等化して、復調回路58−i(i=1〜k)に出力する。
次に、復調回路58−i(i=1〜k)は、等化回路57−i(i=1〜k)が等化したデジタル信号を、所定の復調方式によりバイナリデータに復調して、P/S変換回路59に出力する。
次に、P/S変換回路59は、復調回路58−i(i=1〜k)により変調されたバイナリデータがサブキャリア群iごとにパラレルに入力され、この入力されたパラレルなバイナリデータを、シリアルデータに変換して出力する。
以上説明したように、本実施形態による復調器5は、広帯域光マルチキャリア信号を、分岐回路により複数に分岐し、抽出する周波数帯が異なるBPFにより複数のサブキャリア群にわけ、各サブキャリア群では、フーリエ変換が可能となる周波数へ周波数変換をする。次に、A/D変換器でオーバーサンプリングを行うとともにデジタル信号に変換し、各サブキャリア群のサブキャリア数以上のポイント数でフーリエ変換を行う。次に、フーリエ変換の出力のうち各サブキャリア群で復調対象となっている信号のみを抽出し、復調処理を行い、その結果をパラレル/シリアル変換することにより、広帯域光マルチキャリア信号に含まれる送信データを受信する。
また、この本実施形態による復調器5は、サブキャリア群に対応する帯域毎に並列にフーリエ変換行い、フーリエ変換の前段階で、オーバーサンプリングとなるようにし、フーリエ変換した後に各サブキャリア群で復調対象となっている信号のみを抽出することで、急峻なデジタルフィルタを実現し、アナログ信号に対するBPFとあわせて周辺サブキャリアからの干渉を除去することが可能となる効果を奏する。また、アナログフィルタのみでは実現困難な急峻なBPFを実現し、分割した帯域の外側からの干渉を除去することが可能となる効果を奏する。
また、DFT回路、GI除去回路、復調回路などのデジタルデータ処理を実行する回路は、サブキャリア群に分けたデータに対して並列にデータ処理を実行するため、サブキャリア群に分けずにデータを処理する場合に対比して、そのデータ処理を遅いクロックで動作させることが可能となり、そのため、超広帯域な入力信号に対する信号処理をリアルタイムに実現することができるようになる効果を奏する。
<ガードインターバルの信号位置検出>
次に、GI除去回路54−i(i=1〜k)が除去するガードインターバルの信号位置を決める方法について説明する。
まず、GI除去回路54−i(i=1〜k)が除去するガードインターバルの信号位置を決める通信段階において、信号送信装置は、サブキャリア群のうち予め定められたいずれか1つのサブキャリア群のみがガードインターバルを除去する信号位置を示すガードインターバル位置情報を有し、他のサブキャリア群は1つのサブキャリア群と干渉することがないようにして、広帯域光マルチキャリア信号を送信する。
たとえば、信号送信装置は、サブキャリア群のうちサブキャリア群1のみガードインターバルが挿入された情報を送信し、他のサブキャリア群2〜kは、信号0のみを送信するようにする。
また、復調器5が、マルチキャリア信号に含まれるガードインターバル位置情報を検出するガードインターバル位置情報検出部を有するようにする。このガードインターバル位置情報検出部は、予め定められたいずれか1つのサブキャリア群のみに対応していてもよい。
その後の通信段階において、すなわち、サブキャリア群がそれぞれ通常の通信に用いられガードインターバルを有する段階において、複数の処理部におけるGI除去回路54−i(i=1〜k)は、ガードインターバル位置情報検出部が検出したガードインターバル位置情報に基づいて、周波数変換回路52−i(i=1〜k)が周波数変換した信号からガードインターバルを除去する。
以上により、ガードインターバル位置情報検出部は、ガードインターバルの信号位置を決める通信段階において、サブキャリア間に干渉が発生することがないため、ガードインターバル位置情報を検出することが可能となる。また、ガードインターバル位置情報検出部が検出したガードインターバル信号位置により、その後の通信段階において、すなわち、サブキャリア群がそれぞれガードインターバルを有する段階において、GI除去回路54−i(i=1〜k)が、ガードインターバルを除去することが可能となる。
<フーリエ変換ウィンドウの信号位置検出>
次に、DFT変換回路55がフーリエ変換するフーリエ変換ウィンドウの信号位置を決める方法について説明する。
DFT変換回路55がフーリエ変換するフーリエ変換ウィンドウの信号位置を決める通信段階において、信号送信装置は、サブキャリア群のうち予め定められたいずれか1つのサブキャリア群のみがウィンドウ位置を検出するための信号位置を示すウィンドウ位置情報を有し、他のサブキャリア群は1つのサブキャリア群と干渉することがないようにして、広帯域光マルチキャリア信号を送信する。
たとえば、信号送信装置は、サブキャリア群1のみでウィンドウ位置情報を送信し、他のサブキャリア群2〜kは、信号0のみを送信するようにする。
また、復調器5が、マルチキャリア信号に含まれるウィンドウ位置情報を検出するウィンドウ位置情報検出部を有するようにする。このウィンドウ位置情報検出部は、予め定められたいずれか1つのサブキャリア群のみに対応していてもよい。
その後の通信段階において、すなわち、サブキャリア群がそれぞれ通常の通信も用いられている段階において、DFT変換回路55−i(i=1〜k)が、ウィンドウ位置情報検出部が検出したウィンドウ位置情報に基づいて、A/D変換回路53−i(i=1〜k)の変換したデジタル信号をフーリエ変換する。
以上により、ウィンドウ位置情報検出部は、フーリエ変換ウィンドウの信号位置を決める通信段階において、サブキャリア間に干渉が発生することがないため、ウィンドウ位置情報を検出することが可能となる。また、ウィンドウ位置情報検出部が検出したウィンドウ位置情報により、サブキャリア群がそれぞれ通常の通信も用いられている段階において、DFT変換回路55−i(i=1〜k)が、A/D変換回路53−i(i=1〜k)の変換したデジタル信号をフーリエ変換することが可能となる。
<局部発振器60の調整>
次に、局部発振器60が出力する光信号の調整について説明する。復調器5が、復調回路58−i(i=1〜k)が復調したデジタル信号から周波数偏差を検出し、検出した周波数偏差に基いて、局部発振器60が出力する光信号を調整する局部発振器調整部を有するようにする。この局部発振器調整部により、局部発振器60に対してフィードバックをかけることにより、バランス受信器4でヘテロダイン検波などにより検波される信号の信号品質が向上する。
ここで、図8を用いて、マルチキャリア信号をBPF51−i(i=1〜k)のバンドパスフィルタで分ける複数のブロック(周波数帯ブロック)について説明する。
信号受信装置1は、マルチキャリア信号をBPF51−i(i=1〜k)のバンドパスフィルタで複数のブロックi(i=1〜k)に分けて復調する。このときBPF51−i(i=1〜k)の通過帯域は、復調したいブロックの帯域より広く設定する。復調器5に入力されるデータシンボルは、BPF51−i(i=1〜k)の通過帯域を広く設定したため、不要な周波数成分が含まれているので、必要な周波数成分のシンボルのみ、信号選択回路56−iで取り出して、復調回路58−i(i=1〜k)でデータを復調する。
ここで、Δfi(i=1〜k)は、広帯域光マルチキャリア信号において復調したい周波数帯域を示す。また、2δfi(i=1〜k)という所望の周波数帯域より広めの通過帯域にすることによって、Δfni(i=1〜k)のサブキャリア群はフィルタによるゆがみを受けない。
そして周波数変換回路51−i(i=1〜k)でベースバンド帯域に周波数変換し、A/D変換回路53−i(i=1〜k)で、Δfi+2δfi(i=1〜k)以上のサンプリング周波数でオーバーサンプリングすることによって、復調したいサブキャリア群のデータシンボルはBPF51−i(i=1〜k)によるフィルタリングの影響を受けずに復調回路58−i(i=1〜k)によって復調される。
以上より、広帯域光マルチキャリア信号には、ガードバンドを挿入せずに隙間無く配置することが可能となり、周波数利用効率の向上が図れる。
<第2の実施形態>
次に、図9を用いて第2の実施形態による信号受信装置1Aについて説明する。以降の図において、図1または図2を用いて説明した第1の実施形態による信号受信装置1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、同一の機能を有する構成については、同一の符号を付すとともに、更に符号I、符号Q、符号Aなどの符号を付け、その差異についてのみ説明する。この符号IはI相を示し、符号QはQ相を示し、符号Aは構成の機能が異なることを示す。
図9の信号受信装置1Aは、光90°ハイブリッドカプラ6、局部発振光源2、バランスドレシーバ7および8、復調器5Aを有する。光90°ハイブリッドカプラ6は、受信した光マルチキャリア信号と局部発振光源2が出力した光とを合波してI相とQ相との光信号を出力する。この光90°ハイブリッドカプラ6の詳細については、図11と図12とを用いて後述する。
バランスドレシーバ7は、光90°ハイブリッドカプラ6が出力したI相の光信号を、I相の電気信号に変換して、復調器5Aに出力する。また、バランスドレシーバ8は、光90°ハイブリッドカプラ6が出力したQ相の光信号を、Q相の電気信号に変換して、復調器5Aに出力する。このバランスドレシーバ7および8は、それぞれ、整合が取れている2つのフォトダイオードで構成され、それぞれのフォトダイオードで検出されるフォトカレントの差分シグナルを発生する。なお、ここでいうバランスドレシーバは、バランスドフォトレシーバないし光バランスドレシーバである。
復調器5Aは、第1の実施形態による復調器5に相当するが、第1の実施形態による復調器5に対比して、I相とQ相とを並列に信号処理する点が異なる。
第1の実施形態による信号受信装置1においては、バランス受信器4でヘテロダイン検波により光/電気変換し、分岐回路50を用いて広帯域光マルチキャリア信号を分岐したのに対して、この図9に示す第2の実施形態による信号受信装置1においては、光90°ハイブリッドカプラ6とバランスドレシーバ7および8とを用いてヘテロダイン・ホモダイン検波し、I相成分およびQ相成分を分離できる。
なお、第2の実施形態による信号受信装置2の復調器5Aにおいて、周波数変換回路52−i−IQが、BPF51−i−I(i=1〜k)が抽出して出力したI相の広帯域電気マルチキャリア信号の周波と、BPF51−i−Q(i=1〜k)が抽出して出力したQ相の広帯域電気マルチキャリア信号の周波とに対して周波数変換し、周波数変換した信号について、I相の成分をA/D変換回路53−i−I(i=1〜k)に出力し、Q相の成分をA/D変換回路53−i−Q(i=1〜k)に出力する点が、第1の実施形態による信号受信装置1の復調器5と異なる。
また、A/D変換回路53−i−IとA/D変換回路53−i−Qとの出力は、デジタル信号処理部70−i(i=1〜k)に入力されるが、このデジタル信号処理部70−i(i=1〜k)の構成は、図10に示すように、I相とQ相との構成を有する点以外は、図2を用いて説明した第1の実施形態による信号受信装置1の復調器5と同様である。
ただし、復調回路58A−i(i=1〜k)が、I相の等化回路58−i−I(i=1〜k)からI相の信号と、Q相の等化回路58−i−Q(i=1〜k)からQ相の信号とに基いて、復調する点が、第2の実施形態による信号受信装置2の復調器5Aと第1の実施形態による信号受信装置1の復調器5とで異なる。
<90oハイブリッドを用いた光電気変換部の一般的な例>
次に、図11を用いて、光90oハイブリッドカプラ6を用いた光電気変換部について説明する。光90oハイブリッドカプラ6は、光3dBカプラ601と、偏波ビームスプリッタ602および603とを有する。
光90oハイブリッドカプラ6は、偏波コントローラ622を介して信号光を入力し、入力した信号光と、局部発信光源600が出力した光とを合波してI相とQ相との光信号を偏波偏波ビームスプリッタ602および603を介して出力する。
バランスドレシーバ603は、光90°ハイブリッドカプラ6が出力したI相の光信号を、I相の電気信号に変換する。また、バランスドレシーバ613は、光90°ハイブリッドカプラ6が出力したQ相の光信号を、Q相の電気信号に変換する。このバランスドレシーバ603は、整合が取れている2つのフォトダイオード604と605とを有する。また、このバランスドレシーバ613は、整合が取れている2つのフォトダイオード614と615とを有する。
バランスドレシーバ603の出力は、局部発振器620からの発振信号と合波器606により合波されて、ローパスフィルタLPF607に入力される。また、バランスドレシーバ613の出力は、局部発振器620からの発振信号からの発振信号と合波器616により合波されて、ローパスフィルタLPF617に入力される。なお、この合波器616に入力される局部発振器620からの発振信号は、位相器621により位相がπ/2ずれた発振信号である。そのため、合波器606と合波器616とに入力される局部発振器620からの発振信号は、互いにπ/2ずれている。
ここで、Es(t)を送信された信号光、EL(t)を局部発振光源600の電場とする。また、簡単のため信号光は直線偏波、局部発振光源を円偏向と仮定して、説明する
信号光Es(t),電場EL(t)は、次の(式1)のように表すことが出来る。なお、この(式1)で、X,Yは直交する偏波方向の単位ベクトルである。また、φ(t)は位相雑音項とする。
Figure 2010093379
ここで、複素シンボルS(t)は、I(t),Q(t)を実信号として、次の(式2)で表される。
Figure 2010093379
次に、光3dBカプラ601によって、局部発振光源600と信号光は合波され、光90oハイブリッドカプラ6から出力される出力光EA(t),出力光EB(t)は、次の(式3)から(式6)となる。
Figure 2010093379
この出力光EA(t), 出力光EB(t)は偏波ビームスプリッタ602および603によって、直交するX成分,Y成分に分けられる。そして、90oハイブリッドカプラ6の4つのポートの出力電場は、次の(式7)から(式10)となる。
Figure 2010093379
ここで、光/電気変換器としてバランスドレシーバ603および613を用いると受信電流は、次の(式11)と(式12)のように表せる。ここで、ωIF=ω0−ωLは中間角周波数を表す。
Figure 2010093379
<(ωIF=0)の場合>
このωIFが0(ωIF=0)の場合は、ホモダイン受信となり、バランスドレシーバ603および613からの出力i1,i2から、直接I(t),Q(t)が得られる。この場合、信号光の搬送波と局部発振光の位相がそろっている必要があり受信部でフィードバック位相制御や位相ずれ補償回路が必要である。
<(ωIF≠0)の場合>
逆に、このωIFが0でない(ωIF≠0)場合、さらに、局部発振源(角周波数:ωIFLo)を用いて、次の(式13)および(式14)によって、ベースバンド信号に周波数変換する。
Figure 2010093379
高周波成分ωIF+ωIFLoをローパスフィルタ607および617で除去し、簡単のために位相雑音φ(t)と、n(t)とローカルオシレータの周波数オフセットを0と仮定すると、次の(式15)となり、送信された信号のI相成分を取りだすことができる。
Figure 2010093379
また、同様に、次の(式16)としてQ相も復調することができる。
Figure 2010093379
<90oハイブリッドを用いた光電気変換部を、広帯域光マルチキャリア信号に適用した場合>
次に、図12を用いて、90oハイブリッドカプラ6を用いた光電気変換部を、広帯域光マルチキャリア信号に適用した場合、すなわち信号受信装置1Aに適用した場合について説明する。なお、図11と同一の構成には同一の符号を付け、その説明を省略する。また、この図12においては、説明のため1つのサブキャリアのみを図示して説明している。
広帯域光マルチキャリア信号の場合、(式2)にかわって、次の(式17)のようにおくと、上記に一般的な例として説明した場合と同様の受信構成・計算手順で、次の(式18)と(式19)とに示すように、I相Q相成分がiB1,iB2として得られる。
Figure 2010093379
Figure 2010093379
このiB1, iB2を、復調器5A(ここでは、復調器5B)の入力とすることにより、第1の実施形態と同様に、広帯域光マルチキャリア信号から送信データを復調することが可能となる。
なお、図9の信号受信装置1Aと図12の信号受信装置1Aとにおいて、バランスドレシーバ7はバランスドレシーバ603に対応し、バランスドレシーバ8はバランスドレシーバ613に対応する。また、BPF51−i−Iは、ローパスフィルタ607と合波器606とに対応し、BPF51−i−Qは、ローパスフィルタ617と合波器616とに対応する。
図9と図12とにおいて、BPF51−i−IおよびBPF51−i−Q(i=1〜k)は、ローパスフィルタ607および617とに対応するが、復調器5AはBPF51−i−IおよびQ(i=1〜k)を内部に有し、復調器5Bはローパスフィルタ607および617を外部に有している点が異なる。
なお、図8に示した第1の実施形態と同様に、この第2の実施形態においても、マルチキャリア信号をBPF51−i−IおよびBPF51−i−Q(i=1〜k)のバンドパスフィルタで複数のブロックに分けて復調する。
また、光90°ハイブリッドカプラ6とバランスドレシーバ7および8を用いたヘテロダイン・ホモダイン検波によって広帯域光マルチキャリア信号は、I相成分、Q相成分それぞれが中間周波数またはベースバンドに周波数変換される。周波数変換された信号は、k分岐し通過帯域がΔfi+2δfi(i=1〜k)のBPFによってフィルタリングされる。
以降の信号処理においては、第1の実施形態と同様に、第2の実施形態においても、複数のブロックに分けて、信号が処理される。
これより、第1の実施形態と同様に、この第2の実施形態においても、広帯域光マルチキャリア信号には、ガードバンドを挿入せずに隙間無く配置することが可能となり、周波数利用効率の向上が図れる。また、バランスドレシーバ7および8のかわりに、シングルエンドレシーバを用いても良い。
<第3の実施形態>
次に、図13を用いて第3の実施形態による信号受信装置について説明する。ここでは、第3の実施形態による信号受信装置を信号受信システムとして説明する。
この信号受信システムは、第1の実施形態または第2の実施形態で説明した信号受信装置1または信号受信装置1Aである信号受信装置101を複数有する。図13では、信号受信システムは、n個の信号受信装置101を有している。この信号受信装置101を信号受信装置101−i(i=1〜n)と記載する。複数の信号受信装置101−i(i=1〜n)は、それぞれ異なる周波数帯域のサブキャリア群を復調するように予め設定してある。
また、この信号受信システムは、受信した光マルチキャリア信号を複数の信号受信装置101−i(i=1〜n)が復調する周波数帯域のサブキャリア群に分波し、分波した光マルチキャリア信号を周波数帯域が対応する信号受信装置101−i(i=1〜n)に出力する光分波部100を有している。
複数の信号受信装置101−i(i=1〜n)は、それぞれ、光分波部100から入力されたサブキャリア群を復調する。
この光分波部100は、分波したサブキャリア群の周波数帯域が、少なくとも対応する信号受信装置101−i(i=1〜n)が復調する周波数帯域よりも広くなるように、受信した光マルチキャリア信号を複数の信号受信装置101−i(i=1〜n)が復調する周波数帯域のサブキャリア群に分波する。
このように光分波器100の通過帯域を復調したいサブキャリア群より広めに設定し、光を分波して信号受信装置101−i(i=1〜n)で復調を行う。これにより、信号受信装置101−i(i=1〜n)は、復調の際必要な周波数成分のシンボルのみ復調する。
この第3の実施形態によれば、第1の実施形態および第2の実施形態において電気領域で行われていたBPFによるブロック分割を、光分波器100を用いて光の周波数領域においても行うことで、回路速度の要求条件を緩和することが出来る。言い換えれば、信号受信装置101−i(i=1〜n)を単独で用いるに比べて、より広帯域な光マルチキャリア信号を復調することが出来る。
なお、光分波部100として、アレイ導波路型分波器を用いてもよいし、n分岐する光分波器と光バンドパスフィルタを組み合わせた構成を用いてもよい。さらに、光周波数領域で光マルチキャリア信号を2ブロックに分ける場合、光3dBカプラと光バンドパスフィルタとを組み合わせ構成でも可能である。
なお、上記においては、光マルチキャリア信号を受信しているが、無線によりマルチキャリア信号を受信するようにしてもよい。この場合、受信部を介して受信したマルチキャリア信号を、復調器5に入力するようにする。
本発明の第1の実施形態における信号受信装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態による復調器の構成を示すブロック図である。 同実施形態に入力される広帯域光マルチキャリア信号の一例としての波形を示す図である。 同実施形態によるバランス受信器が復調器に出力するIF帯まで周波数変換した広帯域電気マルチキャリア信号の一例としての波形を示す図である。 同実施形態によるBPFが広帯域電気マルチキャリア信号から抽出する一例としての周波数帯域を示す図である。 同実施形態による周波数変換回路による一例としての周波数変換を示す図である。 同実施形態による信号選択回路が選択した一例としての信号を示す図である。 同実施形態によるマルチキャリア信号をBPFで分ける複数のブロックを示す図である 本発明の第2の実施形態における信号受信装置の構成を示すブロック図である。 図9のデジタル信号処理部の構成を示すブロック図である。 一例としての光90oハイブリッドカプラを用いた光電気変換部の構成を示すブロック図である 同実施形態に光90oハイブリッドカプラを用いた光電気変換部を適用した場合の構成を示すブロック図である 本発明の第3の実施形態における信号受信装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…信号受信装置
2…局部発振光源
3…カプラ
4…バランス受信器
5…復調器
50…分岐回路
51−1〜51−k、19b−1〜19b−k、19c−1〜19c−k…BPF(バンドパスフィルタ)
52−1〜52−k、18b−1〜18b−k、18c−1〜18c−k…周波数変換回路(周波数変換部)
53−1〜53−k、17a−1〜17a−k、17b−1〜17b−k、17c−1〜17c−k…A/D変換回路(アナログデジタル変換回路)
54−1〜54−k…GI除去回路(ガードインターバル除去部)
55−1〜55−k…離散フーリエ変換回路(フーリエ変換部)
56−1〜56−k…信号選択回路
57−1〜57−k…等化回路
58−1〜58−k…復調回路
59…P/S変換回路(パラレルシリアル変換部)
60…局部発振器
61…共通クロック

Claims (10)

  1. 送信信号を含むマルチキャリア信号を受信して復調する信号受信装置であって、
    前記受信したマルチキャリア信号を分岐する分岐回路と、
    それぞれが前記マルチキャリア信号のサブキャリア群に対応し、自身に対応するサブキャリア群の送信信号を復調する複数の処理部と
    前記複数の処理部が復調した送信信号をシリアル信号へ変換して出力するパラレルシリアル変換部と、
    を有し、
    前記処理部がそれぞれ、
    前記分岐回路が分岐したマルチキャリア信号から、自サブキャリア群に対応する周波数領域を抽出するバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタが抽出した信号を、自サブキャリア群により使用される周波数帯域の中心周波数となるように周波数変換を行う周波数変換回路と、
    前記周波数変換回路が周波数変換した信号を、オーバーサンプリングするとともに他の処理部が出力するデジタル信号と同期したデジタル信号にアナログデジタル変換するアナログデジタル変換回路と、
    前記アナログデジタル変換回路が変換したデジタル信号をフーリエ変換するフーリエ変換回路と、
    前記フーリエ変換回路が変換したデジタル信号の中から、自サブキャリア群で復調対象として予め定められているデジタル信号を選択する信号選択回路と、
    前記信号選択回路が選択したデジタル信号を所定の復調方式により復調する復調回路と、
    を有し、
    前記パラレルシリアル変換部が、
    前記複数の復調回路が復調したそれぞれのサブキャリア群毎の送信信号をシリアル信号へ変換する、
    ことを特徴とする信号受信装置。
  2. 前記信号受信装置が光マルチキャリア信号を受信し、
    前記信号受信装置が
    光信号を出力する局部発振光源と、
    前記受信した光マルチキャリア信号と前記局部発振光源が出力した光とを光信号として合波するカプラと、
    前記カプラが合波した光信号を光/電気変換して電気マルチキャリア信号として出力するバランス受信器と、
    を有し、
    前記分岐回路が、
    前記バランス受信器が光/電気変換した電気マルチキャリア信号を前記マルチキャリア信号として分岐する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号受信装置。
  3. 送信信号を含む光マルチキャリア信号を受信して復調する信号受信装置であって、
    光信号を出力する局部発振光源と、
    前記受信した光マルチキャリア信号と前記局部発振光源が出力した光とを合波してI相とQ相との光信号を出力する光90°ハイブリッドカプラと、
    前記光90°ハイブリッドカプラが出力するI相の光信号を電気信号に変換してI相マルチキャリア信号として出力するバランスドレシーバであるI相バランスドレシーバと、
    前記光90°ハイブリッドカプラが出力するQ相の光信号を電気信号に変換してQ相マルチキャリア信号として出力するバランスドレシーバであるQ相バランスドレシーバと、
    前記I相バランスドレシーバが出力するI相マルチキャリア信号と前記Q相バランスドレシーバが出力するQ相マルチキャリア信号とを復調して送信信号を出力する復調回路と、
    を有し、
    前記復調回路が、
    それぞれが前記光マルチキャリア信号のサブキャリア群に対応し、自身に対応するサブキャリア群の送信信号を復調する複数の処理部と、
    前記複数の処理部が復調した送信信号をシリアル信号へ変換して出力するパラレルシリアル変換部と、
    を有し、
    前記処理部がそれぞれ、
    前記I相バランスドレシーバが出力するI相マルチキャリア信号から、自サブキャリア群に対応する周波数領域を抽出するバンドパスフィルタであるI相バンドパスフィルタと、
    前記Q相バランスドレシーバが出力するQ相マルチキャリア信号から、自サブキャリア群に対応する周波数領域を抽出するバンドパスフィルタであるQ相バンドパスフィルタと、
    前記I相バンドパスフィルタが抽出した信号と前記Q相バンドパスフィルタが抽出した信号とを、自サブキャリア群により使用される周波数帯域の中心周波数となるように周波数変換を行い、I相およびQ相の周波数変換した信号として出力する周波数変換回路と、
    前記周波数変換回路が周波数変換したI相の信号を、オーバーサンプリングするとともに他の処理部が出力するデジタル信号と同期したデジタル信号にアナログデジタル変換するアナログデジタル変換回路であるI相アナログデジタル変換回路と、
    前記周波数変換回路が周波数変換したQ相の信号を、オーバーサンプリングするとともに他の処理部が出力するデジタル信号と同期したデジタル信号にアナログデジタル変換するアナログデジタル変換回路であるQ相アナログデジタル変換回路と、
    前記I相アナログデジタル変換回路が変換したデジタル信号をフーリエ変換するフーリエ変換回路であるI相フーリエ変換回路と、
    前記Q相アナログデジタル変換回路が変換したデジタル信号をフーリエ変換するフーリエ変換回路であるQ相フーリエ変換回路と、
    前記I相フーリエ変換回路が変換したデジタル信号の中から、自サブキャリア群で復調対象として予め定められているデジタル信号を選択する信号選択回路であるI相信号選択回路と、
    前記Q相フーリエ変換回路が変換したデジタル信号の中から、自サブキャリア群で復調対象として予め定められているデジタル信号を選択する信号選択回路であるQ相信号選択回路と、
    前記I相信号選択回路が選択したデジタル信号と前記Q相信号選択回路が選択したデジタル信号とを所定の復調方式により復調する復調回路と、
    を有し、
    前記パラレルシリアル変換部が、
    前記複数の復調回路が復調したそれぞれのサブキャリア群毎の送信信号をシリアル信号へ変換する、
    ことを特徴とする信号受信装置。
  4. 前記信号受信装置が、
    前記復調回路が復調したデジタル信号から周波数偏差を検出し、該検出した周波数偏差に基いて、前記局部発振光源が出力する光信号を調整する局部発振光源調整部、
    を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の信号受信装置。
  5. 前記処理部がそれぞれ、
    前記アナログデジタル変換回路がアナログデジタル変換したデジタル信号からガードインターバルを除去するガードインターバル除去回路を有し、
    前記フーリエ変換回路が、
    前記ガードインターバル除去回路がガードインターバルを除去した信号をフーリエ変換する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の信号受信装置。
  6. 前記ガードインターバル除去回路が除去するガードインターバルの信号位置を決める通信段階において、
    前記マルチキャリア信号または光マルチキャリア信号が、
    前記サブキャリア群のうち予め定められたいずれか1つのサブキャリア群のみがガードインターバルを除去する信号位置を示すガードインターバル位置情報を有し、
    他のサブキャリア群は前記1つのサブキャリア群と干渉することがないようにしてあり、
    前記信号受信装置が、
    前記マルチキャリア信号または光マルチキャリア信号に含まれるガードインターバル位置情報を検出するガードインターバル位置情報検出部を有し、
    その後の通信段階において、
    前記複数の処理部におけるガードインターバル除去回路が、前記ガードインターバル位置情報検出部が検出したガードインターバル位置情報に基づいて、前記周波数変換回路が周波数変換した信号からガードインターバルを除去する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の信号受信装置。
  7. 前記フーリエ変換回路がフーリエ変換するフーリエ変換ウィンドウの信号位置を決める通信段階において、
    前記マルチキャリア信号または光マルチキャリア信号が、
    前記サブキャリア群のうち予め定められたいずれか1つのサブキャリア群のみが前記ウィンドウ位置を検出するための信号位置を示すウィンドウ位置情報を有し、
    他のサブキャリア群は前記1つのサブキャリア群と干渉することがないようにしてあり、
    前記信号受信装置が、
    前記マルチキャリア信号または光マルチキャリア信号に含まれるウィンドウ位置情報を検出するウィンドウ位置情報検出部を有し、
    その後の通信段階において、
    前記複数の処理部におけるフーリエ変換回路が、前記ウィンドウ位置情報検出部が検出したウィンドウ位置情報に基づいて、前記アナログデジタル変換回路が変換したデジタル信号をフーリエ変換する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の信号受信装置。
  8. 請求項2から請求項7のいずれかの信号受信装置を複数有する信号受信システムであって、
    前記複数の信号受信装置がそれぞれ異なる周波数帯域のサブキャリア群を復調するように予め設定してあり、
    前記信号受信システムが、
    受信した光マルチキャリア信号を前記複数の信号受信装置が復調する周波数帯域のサブキャリア群に分波し、該分波した光マルチキャリア信号を周波数帯域が対応する前記信号受信装置に出力する光分波部を有し、
    前記複数の信号受信装置それぞれが、
    前記光分波部から入力されたサブキャリア群を復調する、
    ことを特徴とする信号受信システム。
  9. 前記光分波部が、
    前記分波したサブキャリア群の周波数帯域が、少なくとも対応する前記信号受信装置が復調する周波数帯域よりも広くなるように、前記受信した光マルチキャリア信号を前記複数の信号受信装置が復調する周波数帯域のサブキャリア群に分波する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の信号受信システム。
  10. 送信信号を含むマルチキャリア信号を受信して復調する信号受信装置において用いられる信号受信方法であって、
    前記受信したマルチキャリア信号を分岐する分岐手順と、
    それぞれが前記マルチキャリア信号のサブキャリア群に対応し、自身に対応するサブキャリア群の送信信号を復調する複数の処理手順と
    前記複数の処理手順で復調した送信信号をシリアル信号へ変換して出力するパラレルシリアル変換手順と、
    を有し、
    前記処理手順がそれぞれ、
    前記分岐手順で分岐したマルチキャリア信号から、自サブキャリア群に対応する周波数領域を抽出するバンドパスフィルタ手順と、
    前記バンドパスフィルタ手順で抽出した信号を、自サブキャリア群により使用される周波数帯域の中心周波数となるように周波数変換を行う周波数変換手順と、
    前記周波数変換手順で周波数変換した信号を、オーバーサンプリングするとともに他の処理手順が出力するデジタル信号と同期したデジタル信号にアナログデジタル変換するアナログデジタル変換手順と、
    前記アナログデジタル変換手順で変換したデジタル信号をフーリエ変換するフーリエ変換手順と、
    前記フーリエ変換手順で変換したデジタル信号の中から、自サブキャリア群で復調対象として予め定められているデジタル信号を選択する信号選択手順と、
    前記信号選択手順で選択したデジタル信号を所定の復調方式により復調する復調手順と、
    を有し、
    前記パラレルシリアル変換手順が、
    前記複数の復調手順で復調したそれぞれのサブキャリア群毎の送信信号をシリアル信号へ変換する、
    ことを特徴とする信号受信方法。
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