JP2010091856A - プログラム、カメラおよび画像の合焦度算出方法 - Google Patents

プログラム、カメラおよび画像の合焦度算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ノイズの影響を受けにくく、パラメータ調整が不要な処理で撮像画像の合焦度を精度よく求めるための手段を提供する。
【解決手段】 プログラムは、撮像画像を取得する画像読込処理と、エッジ情報算出処理と、輪郭情報算出処理と、合焦度算出処理とをコンピュータに実行させる。エッジ情報算出処理では、コンピュータが、撮像画像からエッジ成分を抽出して、撮像画像の各位置でのエッジ評価値を求める。輪郭情報算出処理では、コンピュータが、撮像画像から輪郭成分を抽出して、撮像画像の各位置での輪郭評価値を求める。合焦度算出処理では、コンピュータが、撮像画像での位置がそれぞれ対応するエッジ評価値と輪郭評価値とを用いて、撮像画像の各位置での合焦度を求める。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像の合焦度を求めるプログラム、カメラおよび方法に関する。
従来から、電子カメラなどで取得したデジタルの撮像画像に関し、画像の注目領域に含まれるエッジ量や高周波成分を用いて撮像画像の合焦度を評価する手法が公知である(一例として、特許文献1参照)。
特開2003−274258号公報
しかし、上記の従来技術の手法で撮像画像の合焦度を求める場合には、画像に含まれるノイズが多くなるとエッジ量の誤検出が生じやすくなり、特に高い撮像感度で撮像された画像については合焦度の評価精度が大きく低下しうる。そのため、上記の従来技術でノイズの影響を抑制するためには、例えば、撮像感度を考慮してノイズ対策用のパラメータの設定を行うか、あるいは撮像感度に応じたノイズ除去処理を行うなどの煩雑な処理が要求される点で改善の余地があった。
そこで、本発明の目的は、ノイズの影響を受けにくく、パラメータ調整が不要な処理で撮像画像の合焦度を精度よく求めるための手段を提供することにある。
一の態様に係るプログラムは、撮像画像を取得する画像読込処理と、エッジ情報算出処理と、輪郭情報算出処理と、合焦度算出処理とをコンピュータに実行させる。エッジ情報算出処理では、コンピュータが、撮像画像からエッジ成分を抽出して、撮像画像の各位置でのエッジ評価値を求める。輪郭情報算出処理では、コンピュータが、撮像画像から輪郭成分を抽出して、撮像画像の各位置での輪郭評価値を求める。合焦度算出処理では、コンピュータが、撮像画像での位置がそれぞれ対応するエッジ評価値と輪郭評価値とを用いて、撮像画像の各位置での合焦度を求める。
上記の一の態様において、エッジ評価値および輪郭評価値は、それぞれ正規化された値であってもよい。また、上記の一の態様の合焦度算出処理では、コンピュータが、エッジ評価値と輪郭評価値との和または積から合焦度を求めてもよい。
上記の一の態様のプログラムは、局所領域設定処理と、ベクトル演算処理とをさらに含んでいてもよい。局所領域設定処理では、コンピュータが、撮像画像に含まれる画素のうちから注目画素を順次指定するとともに、各々の注目画素の位置を基準として撮像画像内に所定サイズの局所領域を設定する。ベクトル演算処理では、コンピュータが、局所領域に含まれる複数の画素から求めた画素値の勾配情報を用いて、注目画素の位置での画像構造を示す画像構造ベクトルと注目画素の位置での画像の勾配を示す画像勾配ベクトルとをそれぞれ求める。そして、エッジ情報算出処理では、コンピュータが、複数の注目画素でそれぞれ求まる画像構造ベクトルの情報を用いて、撮像画像の各位置でのエッジ評価値を求めてもよい。また、輪郭情報算出処理では、コンピュータが、複数の注目画素でそれぞれ求まる画像勾配ベクトルの情報を用いて、撮像画像の各位置での輪郭評価値を求めてもよい。
上記の一の態様のプログラムは、焦点位置情報取得処理と、合焦評価処理とをさらに含んでいてもよい。焦点位置情報取得処理では、コンピュータが、撮像画像を撮像したときの焦点検出エリアの位置情報を取得する。合焦評価処理では、コンピュータが、合焦度の高さに応じて決定された撮像画像での合焦被写体の位置と焦点検出エリアの位置との距離に基づいて、撮像画像の合焦状態を評価する。
上記の一の態様のプログラムは、判定領域設定処理と、画像選択処理とをさらに含んでいてもよい。判定領域設定処理では、コンピュータが、画像読込処理で複数枚の撮像画像を取得したときに、各々の撮像画像において合焦度を求める判定領域をそれぞれ設定する。画像選択処理では、コンピュータが、各々の撮像画像における判定領域での合焦度をそれぞれ比較して、該比較結果に基づいて撮像画像の選択を行う。
また、上記の一の態様のプログラムは、コンピュータが、撮像画像を撮像したときの焦点検出エリアの位置情報を取得する焦点位置情報取得処理をさらに含んでいてもよい。そして、上記の判定領域設定処理では、コンピュータが、焦点検出エリアの位置に基づいて判定領域を設定してもよい。
また、上記の一の態様のプログラムは、画像読込処理で複数枚の撮像画像を取得したときに、コンピュータが、各々の撮像画像において追尾対象の被写体を検出する被写体追尾処理をさらに含んでいてもよい。そして、判定領域設定処理では、コンピュータが、追尾対象の被写体の位置に基づいて判定領域を設定してもよい。
ここで、上記の一の態様のプログラムを実行するコンピュータを備えたカメラおよび画像処理装置や、上記の一の態様のプログラムを画像の合焦度算出方法として表現したものや、上記の一の態様のプログラムを記憶したプログラム記憶媒体も本発明の具体的態様として有効である。
本発明では、エッジ評価値と輪郭評価値とを用いて撮像画像の合焦度を精度よく求めることができる。
<一の実施形態の説明>
図1は、一の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。一の実施形態の画像処理装置は、画像処理プログラムがインストールされたパーソナルコンピュータである。この画像処理装置を構成するコンピュータ11は、画像処理プログラムの実行によって、入力された撮像画像に対する合焦度の評価を行うことができる。
コンピュータ11は、データ読込部12、記憶装置13、CPU14、メモリ15および入出力I/F16、バス17を有している。データ読込部12、記憶装置13、CPU14、メモリ15および入出力I/F16は、バス17を介して相互に接続されている。さらに、コンピュータ11には、入出力I/F16を介して、入力デバイス18(キーボード、ポインティングデバイスなど)とモニタ19とがそれぞれ接続されている。なお、入出力I/F16は、入力デバイス18からの各種入力を受け付けるとともに、モニタ19に対して表示用のデータを出力する。
データ読込部12は、撮像画像のデータや、画像処理プログラムを外部から読み込むときに用いられる。例えば、データ読込部12は、着脱可能な記憶媒体からデータを取得する読込デバイス(光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスクの読込装置など)や、公知の通信規格に準拠して外部の装置と通信を行う通信デバイス(USBインターフェース、LANモジュール、無線LANモジュールなど)で構成される。
記憶装置13は、上記の画像処理プログラムと、プログラムの実行に必要となる各種のデータとを記憶する。また、記憶装置13には、データ読込部12から取得した撮像画像のデータを記録することもできる。なお、一の実施形態での記憶装置13は、ハードディスクや、不揮発性の半導体メモリなどで構成される。
CPU14は、コンピュータ11の各部動作を統括的に制御するプロセッサである。また、CPU14は、画像処理プログラムの実行によって、エッジ情報算出処理と、輪郭情報算出処理と、合焦度算出処理とを実行する(上記の各演算処理の内容については後述する)。また、メモリ15は、画像処理プログラムの演算結果などを一時的に記憶する。このメモリ15は、例えば揮発性のSDRAMなどで構成される。
(合焦度評価処理の動作例1)
次に、図2の流れ図を参照しつつ、一の実施形態の画像処理プログラムによる合焦度評価処理の一例として、1枚の撮像画像の合焦状態の良否を判定するときの動作例を説明する。なお、図2の流れ図の処理は、ユーザーによるプログラム実行指示に応じて開始される。
ステップS101:CPU14は、評価対象となる撮像画像のデータを、データ読込部12を介して外部から取得する。S101で取得された撮像画像のデータは、CPU14の制御によって、記憶装置13またはメモリ15に記録される。なお、CPU14は、撮像画像のデータが予め記憶装置13に記憶されている場合にはS101の処理を省略してもよい。
ステップS102:CPU14は、撮像画像に含まれる複数の画素のうちから、画像構造ベクトルを求める注目画素Xの位置を指定する。
ここで、一例として、S102でのCPU14は、撮像画像の全ての画素を注目画素Xとして順次指定するものとして説明を行うが、撮像画像内の所定画素からなる小領域において以下の処理を行ってもよい。なお、S102でのCPU14は、注目画素Xの位置を変更するときには、画像の左上隅を起点として1行ずつ左から右に注目画素Xを順番に指定してゆくものとする。
ステップS103:CPU14は、注目画素Xの位置を基準として、撮像画像内に所定の局所領域を設定する(図3参照)。この局所領域のサイズと形は任意に設定できるが、一例として、S103でのCPU14は、撮像画像内において注目画素を中心とした矩形の範囲(例えば9×9画素の範囲)を局所領域として設定する。
ステップS104:CPU14は、局所領域に含まれる各画素の画素値の勾配情報を用いて、注目画素Xの位置での画像構造ベクトルおよび画像勾配ベクトルを、主成分分析の手法によりそれぞれ求める。
通常の撮像画像では、画像の構造に起因して、局所領域では構造方向の画素値同士に強い相関が生じることが知られている。そして、上記の局所領域において、相関の強い方向(画像の構造が類似する方向)における画素値の差分は小さな値を示し、相関の強い方向に対して垂直方向(エッジの接線に垂直な方向)の画素値の差分は大きな値を示す。なお、撮像画像内のノイズは画像の構造やエッジの方向とは無関係に存在するため、画像のノイズに起因するエッジ量は指向性のないものとなる。
よって、撮像画像の局所領域において画像の構造方向およびその強度を示す画像構造ベクトルは、撮像画像のエッジ成分と相関を有している。また、撮像画像の局所領域において画像の構造方向に垂直な方向(画像の勾配方向)およびその強度を示す画像勾配ベクトルは、撮像画像の輪郭成分と相関を有している。
このため、画像処理プログラムは、上記性質を利用して、画像構造ベクトルの情報に基づき撮像画像からエッジを抽出するとともに、画像勾配ベクトルの情報に基づき撮像画像から輪郭を抽出する。
また、S104でのCPU14は、画素値の勾配を求めるときに、撮像画像の輝度に着目して演算を行う。入力される撮像画像データがYCbCr形式のものであれば、CPU14はY成分の画素値の勾配を求めればよいが、撮像画像データがRGB形式の場合には、CPU14はRGBのいずれかの画素値の勾配を求めてもよく、あるいはRGBからYCbCrへ色空間変換後にY成分の画素値の勾配を求めればよい。
次に、S104でのCPU14は、以下の要領で画像構造ベクトルおよび画像勾配ベクトルを求める演算処理を行う。上記の局所領域(S102)内の各画素xiについて、画素値の勾配を
の固有値問題を解くことで求めることができる。但し、上記の式(2)中の「C」は、局所領域内の各画素xiにおける画素値f(x)を用いて下式(3)により定義される行列を示している。
なお、上記の式(3)の「Σ」は、いずれも局所領域に含まれる全画素の和を示している。
また、上記の行列Cは2行2列の行列であるので、上記の式(2)は2つの固有値と、2つの異なる単位固有ベクトルとをもつことが分かる。
ステップS105:CPU14は、現在の注目画素Xが最後の位置(画像の右下隅の画素)のものであるか否かを判定する。上記要件を満たす場合(YES側)にはS106に移行する。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)には、CPU14はS102に戻って上記動作を繰り返す。なお、S105でのNO側のループにより、撮像画像の各位置で求められた画像構造ベクトルの情報および画像勾配ベクトルの情報がそれぞれメモリ15に記憶されることとなる。
ステップS106:CPU14は、画像構造ベクトルの情報(S104)を用いて、撮像画像の各位置でのエッジ評価値(E1)をそれぞれ求める。一例として、CPU14は、以下の(イ)または(ロ)のいずれかの手法(あるいは両者の組み合わせ)によって、エッジ評価値E1を求めればよい。
(イ)CPU14は、各注目画素の位置における画像構造ベクトルの強度を示す固有値λs(S104で求まったもの)から、撮像画像の各位置でのエッジ評価値E1を求める。
ここで、上記の固有値λsは画像の構造の指向強度を2乗した量となっているので、固有値λsの2重根をエッジ評価値E1とすることが好ましい。また、固有値λsは局所領域内の画素数に比例する値であるため、局所領域内の画素数で平均化することが好ましい。そのため、CPU14は、以下の式(4)により各々の注目画素Xごとにエッジ評価値E1を演算する。
なお、式(4)の「N」は、局所領域内の画素数を示している。また、上記の画像構造ベクトルの強度が大きくなるほど画像のエッジの強度はより高くなることを示す。
(ロ)CPU14は、隣接する注目画素間における画像構造ベクトルの方向の相関に基づいて、撮像画像の各位置でのエッジ評価値E1を求める。
画像内で合焦状態にある被写体については、画像における構造の相関が高くなることから、注目画素とその周囲の画素との画像構造ベクトルはそれぞれ同じ方向に向きやすくなる。一方、画像内でピントが合っていない被写体については、画像がボケて構造の指向性が失われてしまい、合焦状態と比べると画像構造ベクトルの向きは不均一なものとなる。そのため、隣接する注目画素間での画像構造ベクトルの方向の相関をみれば、画像の各位置でのエッジの強度を評価できることが分かる。
ステップS107:CPU14は、画像勾配ベクトルの情報(S104)を用いて、撮像画像の各位置での輪郭評価値(E2)をそれぞれ求める。例えば、CPU14は、上記のS106の(イ)の場合と同様の手法により、画像勾配ベクトルの固有値λlを用いて輪郭評価値E2を求めてもよい。あるいは、CPU14は、上記のS106の(ロ)の場合と同様の手法により、画像構造ベクトルの方向の相関に基づいて輪郭評価値E2を求めてもよい。
なお、一の実施形態では、エッジ評価値E1および輪郭評価値E2が、各々の注目画素ごとに1組ずつ求められることとなる。
ステップS108:CPU14は、エッジ評価値E1(S106)および輪郭評価値E2(S107)を用いて、撮像画像の各位置での合焦度を示す合焦度マップを以下の手順で生成する。
第1に、CPU14は、撮像画像の各位置のエッジ評価値E1を正規化するとともに、正規化後のエッジ評価値E1を撮像画像の各位置にそれぞれ対応付けしたエッジ評価値マップを生成する。ここで、CPU14は、例えばS106で求めた全てのエッジ評価値の最大値または平均値を用いて各々のエッジ評価値E1を正規化する。また、CPU14は、正規化後の各値が0値から1値までの範囲に収まるように変換を行うものとする。
第2に、CPU14は、撮像画像の各位置の輪郭評価値E2を正規化するとともに、正規化後のエッジ評価値E2を撮像画像の各位置にそれぞれ対応付けした輪郭評価値マップを生成する。ここで、CPU14は、例えばS107で求めた全ての輪郭評価値の最大値または平均値を用いて各々の輪郭評価値E2を正規化する。また、CPU14は、正規化後の各値が0値から1値までの範囲に収まるように変換を行うものとする。
第3に、CPU14は、エッジ評価値マップの各エッジ評価値E1と輪郭評価値マップの各輪郭評価値E2とを、それぞれ対応する位置ごとに和または積をとる。そして、CPU14は、撮像画像の各位置でそれぞれ求まる上記の和または積の値をそれぞれ合焦度として、上記の合焦度マップを生成する。
ここで、CPU14は、合焦度を求めるときにエッジ評価値E1と輪郭評価値E2との一方に重み付けをして非線形和をとってもよい。また、CPU14は、合焦度を求めるときにエッジ評価値E1と輪郭評価値E2の少なくとも一方の値を、非線形の関数で階調変換して補正してもよい。
なお、一の実施形態では、それぞれ対応する位置のエッジ評価値E1と輪郭評価値E2とを1対1の重みで加算した線形和で合焦度を求めるものとする。
上記の合焦度マップでの合焦度は、エッジ評価値E1および輪郭評価値E2がいずれも高い場合に高い値を示すこととなる。すなわち、エッジ評価値E1および輪郭評価値E2の少なくとも一方が低い場合には、合焦度マップでの合焦度は相対的に低い値を示す。
一方、撮像画像でショットノイズが生じている箇所では、エッジ評価値は高くなるが輪郭評価値は低い値を示す。また、撮像画像でボケている被写体の輪郭を含む箇所では、輪郭評価値は高くなるがエッジ評価値は低い値を示す。そのため、上記の合焦度マップでは、ショットノイズの箇所やボケた被写体の輪郭の箇所では合焦度の値が小さくなり、ショットノイズやボケた被写体の輪郭が合焦判定に与える影響を抑制できる。
一例として、図4に評価対象の撮像画像の例を示す。図5は、図4に対応するエッジ評価値マップでのエッジ評価値E1の強度分布画像の例を示している。図6は、図4に対応する輪郭評価値マップでの輪郭評価値E2の強度分布画像の例を示している。図7は、図4に対応する合焦度マップでの合焦度の強度分布画像の例を示している。簡単のため、図5から図7の画像では、評価値が高いほど太い線で被写体を表現する。また、図4および図5では、画像にショットノイズが現れている領域を斜線のハッチングで示す。
図5に示すエッジ評価値マップでの強度分布によると、焦点検出エリア近傍での評価値が高い値を示している。しかし、図4では、例えば、画像の平坦な部分で高撮像感度のときのショットノイズの影響も見受けられる。また、図6に示す輪郭評価値マップでの強度分布によると、画像の焦点検出エリアの近傍の輪郭だけでなく、非合焦の被写体の輪郭も抽出していることが分かる。
そして、図7に示す合焦度マップの強度分布では、合焦している被写体の輪郭の箇所の合焦度は高い値を示す。一方で、平坦な部分でのショットノイズに起因するエッジの合焦度や、ボケた被写体の輪郭に対応する部分の合焦度はいずれも低い値となる。
ステップS109:CPU14は、撮影時の焦点検出エリアの位置情報を取得するとともに、焦点検出エリアの位置と合焦状態にある被写体の輪郭位置との直線距離を求める(図8参照)。
ここで、S109でのCPU14は、撮影時の焦点検出エリアの位置情報を、撮像画像データの付帯情報(例えばExif規格によるヘッダ情報)から取得する。また、S109でのCPU14は、合焦度マップで最も高い合焦度を示す撮像画像の位置を、合焦状態にある被写体の輪郭位置として抽出するものとする。
また、上記の直線距離がほぼ0とみなせる場合、評価対象の撮像画像は主要被写体にピントがあった状態と判断できる。一方、上記の直線距離が許容範囲よりも大きければ、評価対象の撮像画像は主要被写体にピントの合っていない状態と判断できる。そのため、S109で求めた直線距離の大きさを指標として、CPU14は撮像画像の合焦状態を評価し、合焦状態の良好な画像を自動的に選別できる。勿論、CPU14は、S109で求めた直線距離の大きさの情報をユーザーに提示するのみに留めてもよい。
ステップS110:CPU14は、評価対象の撮像画像に対する合焦度の評価結果をモニタ19に表示する。例えば、CPU14は、合焦度マップでの合焦度の強度分布画像(図7参照)や、S109での直線距離の大きさの情報などをモニタ19に表示する。なお、上記のように、CPU14は、S109での直線距離に基づいて撮像画像の合焦状態を評価し、その評価結果をモニタ19に表示してもよい。さらに、CPU14は、エッジ評価値E1の強度分布画像(図5参照)や、輪郭評価値E2の強度分布画像(図6参照)などをモニタ19に表示してもよい。
上記のS110の処理により、ユーザーは、モニタ19の表示から撮像画像の合焦状態を容易に確認できる。以上で、図2の流れ図の説明を終了する。
(合焦度評価処理の動作例2)
次に、図9の流れ図を参照しつつ、一の実施形態の画像処理プログラムによる撮像画像の合焦度評価処理の別例として、複数枚の撮像画像を対象として各画像間で合焦状態を比較するときの動作例を説明する。なお、図9の流れ図の処理も、ユーザーによるプログラム実行指示に応じて開始される。
ステップS201:CPU14は、評価対象となる複数枚の撮像画像のデータを、データ読込部12を介して外部から取得する。ここでは一例としてS201でCPU14が、同一の被写体を連写撮影した撮像画像群を評価対象とする場合を考える。なお、S201の処理の内容は、図2のS101にほぼ対応するので重複説明は省略する。
ステップS202:CPU14は、上記の複数枚の撮像画像のうちで、合焦評価値の演算を行う画像を指定する。ここで、S202でのCPU14は、S201で取得した複数枚の撮像画像のすべてを演算対象として順次指定してゆくものとする。
ステップS203:CPU14は、S202で指定した撮像画像の画素のうちから、画像構造ベクトルを求める注目画素Xの位置を指定する。
ここでは一例としてS203でCPU14が、撮像画像を撮像したときの焦点検出エリアの位置を基準として、撮像画像の一部分に判定領域を設定する場合を考える。そして、この判定領域内の画素から注目画素Xを順次指定するものとする。
上記の判定領域を設定するために、S203でのCPU14は、撮影時の焦点検出エリアの位置情報を撮像画像データの付帯情報(例えばExif規格によるヘッダ情報)から取得するものとする。なお、図9の処理の例では、CPU14は、画像内で焦点検出エリアに対応する矩形の小領域を判定領域とする(図10参照)。また、各々の撮像画像間で判定領域の位置はいずれも共通するものとする。
ステップS204:CPU14は、判定領域内の注目画素Xの位置を基準として、撮像画像内に所定の局所領域を設定する。なお、S204の処理の内容は、図2のS103に対応するので重複説明は省略する。
ステップS205:CPU14は、局所領域に含まれる各画素の画素値の勾配情報を用いて、注目画素Xの位置での画像構造ベクトルおよび画像勾配ベクトルを、主成分分析の手法によりそれぞれ求める。なお、S205の処理の内容は、図2のS104に対応するので重複説明は省略する。
ステップS206:CPU14は、現在の注目画素Xが上記判定領域内の最後の位置であるか否かを判定する。上記要件を満たす場合(YES側)にはS207に移行する。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)には、CPU14はS203に戻って上記動作を繰り返す。なお、S206でのNO側のループにより、上記の判定領域内の各画素位置で求められた画像構造ベクトルの情報および画像勾配ベクトルの情報がそれぞれメモリ15に記憶されることとなる。
ステップS207:CPU14は、判定領域内の画像構造ベクトルの情報を用いて、撮像画像の判定領域の各画素位置におけるエッジ評価値(E1)をそれぞれ求める。このS207の内容は、図2のS106に対応するので重複説明は省略する。なお、図9の処理では輝度の異なる画像間での比較を行うため、S207でのCPU14は、注目画素間での固有単位ベクトルの内積からエッジ評価値を求めるものとする。
ステップS208:CPU14は、判定領域内の画像勾配ベクトルの情報を用いて、撮像画像の判定領域の各画素位置における輪郭評価値(E2)をそれぞれ求める。このS208の内容は、図2のS107に対応するので重複説明は省略する。なお、図9の処理では輝度の異なる画像間での比較を行うため、S208でのCPU14は、注目画素間での固有単位ベクトルの内積から輪郭評価値を求めるものとする。
ステップS209:CPU14は、エッジ評価値E1および輪郭評価値E2を用いて、上記の判定領域の各位置での合焦度を示す合焦度マップを生成する。なお、S209の内容は、図2のS108に対応するので重複説明は省略する。
ステップS210:CPU14は、全ての撮像画像が処理されたか否かを判定する。上記要件を満たす場合(YES側)にはS211に移行する。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)には、CPU14はS202に戻って、未処理の他の撮像画像を演算対象として上記動作を繰り返す。
ステップS211:CPU14は、各々の撮像画像の判定領域における合焦度の大きさを比較して、全ての撮像画像のうちから合焦度が最も高い画像を選択する。例えば、CPU14は、評価対象の撮像画像群のうちで合焦度マップの合焦度が最大値をとる画像を選択する。
ステップS212:CPU14は、S211での画像の選択結果をモニタ19に表示する。例えば、CPU14は、S211で選択された撮像画像の再生画面やファイル名の情報などをモニタ19に表示する(この場合の表示画面の図示は省略する)。これにより、ユーザーは、複数枚の撮像画像のうちから、焦点検出エリアに対応する被写体に最もピントが合った良好な画像を容易にピックアップできる。以上で、図9の流れ図の説明を終了する。
以下、一の実施形態での作用効果を述べる。一の実施形態でのCPU14は、エッジ評価値と輪郭評価値との和または積から求めた合焦度によって、撮像画像の合焦状態を評価する。これにより、合焦度の評価において、画像の平坦な部分に生じるノイズの影響を抑制できる。そのため、一の実施形態では、画像のエッジ量や画像の高周波成分から合焦度を直接求める手法よりも、画像の合焦度をより高い精度で求めることが可能となる。
また、一の実施形態では、1つの注目画素につき、エッジ成分に関する画像構造ベクトルと輪郭成分に関する画像勾配ベクトルとを1度の演算で同時に取得するので、合焦度を求めるときの演算処理の効率を一層高めることができる。
また、一の実施形態では、撮像画像の撮像感度に応じてパラメータを調整する必要もなく、コンピュータ11によって撮像画像の合焦度を評価するときのユーザーの利便性が大きく向上する。
<他の実施形態の説明>
図11は、他の実施形態の電子カメラの構成例を示すブロック図である。電子カメラ21は、フォーカシングレンズ22と、レンズ駆動部23と、撮像素子24と、制御部25と、ROM26と、バッファメモリ27と、モニタ28と、記録I/F29と、レリーズ釦30とを有している。ここで、レンズ駆動部23、撮像素子24、ROM26、バッファメモリ27、モニタ28、記録I/F29およびレリーズ釦30は、それぞれ制御部25に接続されている。
フォーカシングレンズ22は、焦点調節を行うためのレンズである。このフォーカシングレンズ22のレンズ位置は、レンズ駆動部23によって光軸方向に調整される。
撮像素子24は、フォーカシングレンズ22を含む撮像光学系によって結像される被写体像を撮像して撮像画像の画像信号を生成する。なお、撮像素子24から出力された画像信号は、A/D変換回路(不図示)を介して制御部25に入力される。
ここで、電子カメラ21の撮影モードにおいて、撮像素子24はレリーズ釦30の全押し操作に応答して記録用の静止画像(本画像)を撮像する。また、撮影モードでの撮像素子24は、撮影待機時にも所定間隔毎に観測用の画像(スルー画像)を連続的に撮像する。ここで、時系列に取得されたスルー画像のデータは、モニタ28での動画像表示や制御部25による各種の演算処理に使用される。
制御部25は、電子カメラ21の動作を統括的に制御するプロセッサである。また、制御部25は、ROM26に格納されたプログラムの実行により、画像処理部31、合焦度評価部32として機能する。
画像処理部31は、撮像画像のデータに対して各種の画像処理(色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整、色変換処理など)を施す。また、画像処理部31は、テンプレートマッチングにより、時系列に入力されるスルー画像から追尾対象となる被写体の位置を継続的に検出できる。なお、追尾対象の被写体としては、人間、動物、乗物などのあらゆる物体を対象とすることができる。
合焦度評価部32は、上記の一の実施形態と同様の手法により、エッジ情報算出処理と、輪郭情報算出処理と、合焦度算出処理とをそれぞれ実行する。
ROM26には、制御部25によって実行されるプログラムが記憶されている。なお、このプログラムによる撮影モードでの動作例については後述する。また、バッファメモリ27は、画像処理部31による画像処理の前工程や後工程で画像のデータを一時的に記憶する。このバッファメモリ27は揮発性の記憶媒体であるSDRAMにより構成される。また、モニタ28は、制御部25の指示に応じて各種画像を表示する。
記録I/F29には、不揮発性の記憶媒体33を接続するためのコネクタが形成されている。そして、記録I/F29は、コネクタに接続された記憶媒体33に対してデータの書き込み/読み込みを実行する。上記の記憶媒体33は、ハードディスクや、半導体メモリを内蔵したメモリカードなどで構成される。なお、図8では記憶媒体33の一例としてメモリカードを図示する。
レリーズ釦30は、半押し操作による撮影前のオートフォーカス(AF)動作開始の指示入力と、全押し操作による撮像動作開始の指示入力とをユーザーから受け付ける。
(電子カメラの撮影モードでの動作例)
次に、図12の流れ図を参照しつつ、他の実施形態の電子カメラ21の撮影モードでの動作例を説明する。なお、図12の流れ図の処理は、レリーズ釦30の半押し操作に応じて開始される。
ステップS301:制御部25は、撮像素子24を駆動させてスルー画像を撮像する。そして、撮像素子24から出力されたスルー画像のデータは、制御部25に入力される。
ステップS302:合焦度評価部32は、スルー画像(S301)において焦点検出エリアに対応する判定領域から、画像構造ベクトルを求める注目画素Xの位置を指定する。
ステップS303:合焦度評価部32は、注目画素Xの位置を基準として、スルー画像内に所定の局所領域を設定する。なお、S303の処理の内容は、図2のS103に対応するので重複説明は省略する。
ステップS304:合焦度評価部32は、局所領域に含まれる各画素の画素値の勾配情報を用いて、注目画素Xの位置での画像構造ベクトルおよび画像勾配ベクトルを、主成分分析の手法によりそれぞれ求める。なお、S304の処理の内容は、図2のS104に対応するので重複説明は省略する。
ステップS305:合焦度評価部32は、現在の注目画素Xが上記判定領域内の最後の位置であるか否かを判定する。上記要件を満たす場合(YES側)にはS306に移行する。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)には、合焦度評価部32はS302に戻って上記動作を繰り返す。
ステップS306:合焦度評価部32は、画像構造ベクトルの情報を用いて、スルー画像の判定領域の各画素位置におけるエッジ評価値(E1)をそれぞれ求める。このS306の内容は、図2のS106に対応するので重複説明は省略する。
ステップS307:合焦度評価部32は、画像勾配ベクトルの情報を用いて、スルー画像の判定領域の各画素位置における輪郭評価値(E2)をそれぞれ求める。このS307の内容は、図2のS107に対応するので重複説明は省略する。
ステップS308:合焦度評価部32は、エッジ評価値E1および輪郭評価値E2を用いて、上記の判定領域の各位置での合焦度を示す合焦度マップを生成する。なお、S308の内容は、図2のS108に対応するので重複説明は省略する。
ステップS309:合焦度評価部32は、フォーカシングレンズ22のレンズ位置が合焦状態にあるか否かを判定する。具体的には、合焦度評価部32は、フォーカシングレンズ22のレンズ位置がそれぞれ前後するスルー画像との間で合焦度マップが示す合焦度の大小を比較する。そして、合焦度評価部32は、現在のレンズ位置での合焦度がピークであれば合焦状態と判定する。
上記要件を満たす場合(YES側)にはS311に移行する。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)にはS310に移行する。なお、合焦度の初回演算時には、S309での合焦度評価部32はNO側の判定を行ってS310に処理を移行する。
ステップS310:制御部25は、レンズ駆動部23を介してフォーカシングレンズ22のレンズ位置を山登り動作で所定方向に移動させるとともに、S301に戻って上記動作を繰り返す。なお、制御部25は、レンズ位置の移動後に焦点評価値が大きくなる場合には、フォーカシングレンズ22を同一方向に移動させる。一方、制御部25は、レンズ位置の移動後に焦点評価値が小さくなる場合には、フォーカシングレンズ22を逆方向に移動させる。
ステップS311:制御部25は、レリーズ釦30が全押しされたか否かを判定する。レリーズ釦30が全押しされた場合(YES側)にはS312に移行する。一方、レリーズ釦30が全押しされていない場合(NO側)には、制御部25はレリーズ釦30の全押しを待機する。
ステップS312:制御部25は、撮像素子24を駆動させて本画像の撮像処理を実行する。本画像のデータは、画像処理部31で所定の処理が施された後に、記録I/F29を介して記憶媒体33に記録される。以上で、図12の流れ図の説明を終了する。
他の実施形態の電子カメラ21は、スルー画像を用いてAF制御を行うときに、一の実施形態と同様に、エッジ評価値と輪郭評価値との和または積によって画像の合焦度を評価する。よって、他の実施形態の電子カメラ21では、ノイズによる誤検出が少なく精度のよいAFを実現できる。
(他の実施形態における撮影モードの変形例)
他の実施形態の電子カメラ21の撮影モードでは、画像処理部31は、スルー画像から追尾対象の被写体を継続的に検出する被写体追尾処理を実行することができる。例えば、画像処理部31は、レリーズ釦30の半押しに応答して、焦点検出エリアに対応する被写体のテンプレートをスルー画像から生成する。画像処理部31は、新たなスルー画像が取得されるたびにテンプレートマッチングを実行して、追尾対象の被写体を検出する。
そして、上記の被写体追尾処理が実行されているときには、S302での合焦度評価部32は、各々のスルー画像において追尾対象の被写体の位置を中心として判定領域を設定してもよい。この場合には、被写体追尾のときのAF制御の精度を向上させることが可能となる。
<実施形態の補足事項>
(1)本発明のプログラムを実行する装置は、上記実施形態のコンピュータ11や電子カメラ21の例に限定されることなく、画像の表示出力機能を有する電子機器全般(カメラ付携帯電話や画像のビューアなど)に広く適用できる。
(2)上記の各実施形態では、合焦度を求める各種の演算処理をプログラムでソフトウェア的に実現する例を説明したが、これらの処理をASICを用いてハードウエア的に実現しても勿論かまわない。
(3)上記の各実施形態における撮像画像のエッジ評価値および輪郭評価値を求める手法はあくまで一例にすぎない。例えば、CPU14は、他の公知のエッジ抽出手法でエッジ評価値を求めてもよく、また、他の公知の輪郭抽出手法で輪郭評価値を求めてもよい。
(4)上記の他の実施形態では、電子カメラ21がAFを行うときに合焦度を求める例を説明した。しかし、他の実施形態の電子カメラ21も、一の実施形態の場合と同様に、撮影後の後処理工程において本画像を評価対象として合焦度の評価を行うことは勿論可能である。
(5)上記の図2の処理において、CPU14はS109の処理を省略し、S110において合焦度の強度分布を示す結果表示(図7の画像の表示)のみを行うようにしてもよい。
(6)上記の図6の処理において、CPU14は、図2の処理の場合と同様に、撮像画像全体を対象として合焦度マップを生成するようにしてもよい。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲が、その精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物によることも可能である。
一の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図 一の実施形態での撮像画像の合焦度評価処理の一例を示す流れ図 局所領域と画像構造ベクトルおよび画像勾配ベクトルとの説明図 評価対象の撮像画像の例を示す図 エッジ評価値マップでのエッジ評価値E1の強度分布の例を示す図 輪郭評価値マップでの輪郭評価値E2の強度分布の例を示す図 合焦度マップでの合焦度の強度分布の例を示す図 図2のS109での処理を説明する模式図 一の実施形態での撮像画像の合焦度評価処理の別例を示す流れ図 判定領域の設定例を示す図 他の実施形態の電子カメラの構成例を示すブロック図 他の実施形態の電子カメラ21の撮影モードでの動作例を示す流れ図
符号の説明
11…コンピュータ、12…データ読込部、13…記憶装置、14…CPU、15…メモリ、16…入出力I/F、17…バス、18…入力デバイス、19…モニタ、21…電子カメラ、22…フォーカシングレンズ、23…レンズ駆動部、24…撮像素子、25…制御部、26…ROM、27…バッファメモリ、28…モニタ、29…記録I/F、30…レリーズ釦、31…画像処理部、32…合焦度評価部、33…記憶媒体

Claims (10)

  1. 撮像画像を取得する画像読込処理と、
    前記撮像画像からエッジ成分を抽出して、前記撮像画像の各位置でのエッジ評価値を求めるエッジ情報算出処理と、
    前記撮像画像から輪郭成分を抽出して、前記撮像画像の各位置での輪郭評価値を求める輪郭情報算出処理と、
    前記撮像画像での位置がそれぞれ対応する前記エッジ評価値と前記輪郭評価値とを用いて、前記撮像画像の各位置での合焦度を求める合焦度算出処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  2. 請求項1に記載のプログラムにおいて、
    前記エッジ評価値および前記輪郭評価値は、それぞれ正規化された値であることを特徴とするプログラム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプログラムにおいて、
    前記合焦度算出処理では、前記エッジ評価値と前記輪郭評価値との和または積から前記合焦度を求めることを特徴とするプログラム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
    前記撮像画像に含まれる画素のうちから注目画素を順次指定するとともに、各々の前記注目画素の位置を基準として前記撮像画像内に所定サイズの局所領域を設定する局所領域設定処理と、
    前記局所領域に含まれる複数の画素から求めた画素値の勾配情報を用いて、前記注目画素の位置での画像構造を示す画像構造ベクトルと前記注目画素の位置での画像の勾配を示す画像勾配ベクトルとをそれぞれ求めるベクトル演算処理と、をさらに含み、
    前記エッジ情報算出処理では、複数の前記注目画素でそれぞれ求まる前記画像構造ベクトルの情報を用いて、前記撮像画像の各位置でのエッジ評価値を求め、
    前記輪郭情報算出処理では、複数の前記注目画素でそれぞれ求まる前記画像勾配ベクトルの情報を用いて、前記撮像画像の各位置での前記輪郭評価値を求めることを特徴とするプログラム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
    前記撮像画像を撮像したときの焦点検出エリアの位置情報を取得する焦点位置情報取得処理と、
    前記合焦度の高さに応じて決定された前記撮像画像での合焦被写体の位置と前記焦点検出エリアの位置との距離に基づいて、前記撮像画像の合焦状態を評価する合焦評価処理と、をさらに含むことを特徴とするプログラム。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
    前記画像読込処理で複数枚の前記撮像画像を取得したときに、各々の前記撮像画像において前記合焦度を求める判定領域をそれぞれ設定する判定領域設定処理と、
    各々の前記撮像画像における前記判定領域での前記合焦度をそれぞれ比較して、該比較結果に基づいて前記撮像画像の選択を行う画像選択処理と、
    をさらに含むことを特徴とするプログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムにおいて、
    前記撮像画像を撮像したときの焦点検出エリアの位置情報を取得する焦点位置情報取得処理をさらに含み、
    前記判定領域設定処理では、前記焦点検出エリアの位置に基づいて前記判定領域を設定することを特徴とするプログラム。
  8. 請求項6に記載のプログラムにおいて、
    前記画像読込処理で複数枚の前記撮像画像を取得したときに、各々の前記撮像画像において追尾対象の被写体を検出する被写体追尾処理をさらに含み、
    前記判定領域設定処理では、前記追尾対象の被写体の位置に基づいて前記判定領域を設定することを特徴とするプログラム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のプログラムを実行するコンピュータを備えることを特徴とするカメラ。
  10. 撮像画像を取得する画像読込工程と、
    前記撮像画像からエッジ成分を抽出して、前記撮像画像の各位置でのエッジ評価値を求めるエッジ情報算出工程と、
    前記撮像画像から輪郭成分を抽出して、前記撮像画像の各位置での輪郭評価値を求める輪郭情報算出工程と、
    前記撮像画像での位置がそれぞれ対応する前記エッジ評価値と前記輪郭評価値とを用いて、前記撮像画像の各位置での合焦度を求める合焦度算出工程と、
    を含むことを特徴とする画像の合焦度算出方法。
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