JP2010091168A - 加湿装置、除湿装置および空気清浄機 - Google Patents

加湿装置、除湿装置および空気清浄機 Download PDF

Info

Publication number
JP2010091168A
JP2010091168A JP2008260535A JP2008260535A JP2010091168A JP 2010091168 A JP2010091168 A JP 2010091168A JP 2008260535 A JP2008260535 A JP 2008260535A JP 2008260535 A JP2008260535 A JP 2008260535A JP 2010091168 A JP2010091168 A JP 2010091168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
path
radiator
main body
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008260535A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimasa Katsumi
佳正 勝見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008260535A priority Critical patent/JP2010091168A/ja
Publication of JP2010091168A publication Critical patent/JP2010091168A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】本発明は加湿装置、除湿装置および空気清浄機に関するものであり、消費電力を抑制しつつ快適性の向上を図るものである。
【解決手段】冷媒を圧縮する圧縮機2と冷媒が供給空気に放熱する放熱器3と冷媒を膨張させて減圧する減圧機構4と冷媒が供給空気から吸熱する吸熱器5を接続したヒートポンプ6と、供給された空気を加湿する加湿フィルタ7を備え、第一経路17において吸気口11から本体1内に吸い込んだ空気を吸熱器5で吸熱した後に排気口15から排出するとともに第二経路18において吸気口11から本体1内に吸い込んだ空気を放熱器3においてヒートポンプ6の放熱を利用して加熱し、その後に加湿フィルタ7においてこの加熱された空気に対して加湿することにより消費電力を抑えつつ加湿量を大容量化することができるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加湿装置、除湿装置および空気清浄機に関する。
従来の加湿装置としては、湿潤した加湿フィルタにヒータで加熱した乾燥空気を供給して加湿量の大容量化を図るものがあった(例えば特許文献1参照)。
また、従来の除湿装置としては、単純に部屋を除湿するのみにあらず、局所的な冷房を目的に冷風の分離供給を可能にするものがあった(例えば特許文献2参照)。
さらに近年のIAQ意識の高まりから、これら加湿装置や除湿装置の機能を空気清浄機に搭載し、空気を浄化しつつ加湿や除湿を行うというものも提案されている(特許文献3参照)。
特許第2514145号公報 特開2003−314855号公報 特開2008−25898号公報
このような従来の加湿装置では、加湿量の大容量化を図るため、加湿フィルタに供給する空気をヒータで加熱する必要があり、消費電力が大きいという課題があった。
また、従来の除湿装置では、冷風とともに逆面から高温の排熱が排出されるため、快適性が低下するという課題があった。
以上のことを鑑み、本発明は、低い消費電力で加湿量の大容量化を図ることができる加湿装置を、また、局所的な冷風供給をより快適性を損なわずに実現することができる除湿装置を、そしてこれらの加湿機能、除湿機能を空気清浄機に搭載し、空気を浄化しつつ省エネで一年中快適環境を創出できる空気清浄機を提供することを目的とするものである。
本発明の加湿装置は、上記目的を達成するために、冷媒を圧縮する圧縮機と冷媒が供給空気に放熱する放熱器と冷媒を膨張させて減圧する減圧機構と冷媒が供給空気から吸熱する吸熱器とを配管接続したヒートポンプと、供給された空気を加湿する加湿フィルタと、本体内に吸い込まれた空気を前記吸熱器に供給した後に本体外に排出する第一経路と、本体内に吸い込まれた空気を前記放熱器および前記加湿フィルタに供給した後に本体外に排出する第二経路とを備え、前記第二経路において前記放熱器、前記加湿フィルタの順に空気を供給することを特徴とする。そして、本発明によれば、本体内に吸い込まれた空気を放熱器に供給しヒートポンプの放熱を利用して加熱した後に加湿フィルタに供給して加湿することにより消費電力を抑えつつ加湿量を大容量化できる加湿装置が得られる。
また、第二経路において空気の供給順序を加湿フィルタ、放熱器の順に切り換える切換手段を備えたことを特徴とする。
また、室内の湿度を検知する湿度センサーを備え、前記湿度センサーの検出値に基づいてヒートポンプの運転停止を制御することを特徴とする。
また、第一経路と第二経路の排気方向が異なることを特徴とする。
また、本発明の空気清浄機は、本体内に吸い込まれた空気を浄化する空気清浄部を備え、上記構成の加湿装置の風上側に前記空気清浄部を配設したことを特徴とする。
また、本発明の除湿装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と冷媒が供給空気に放熱する放熱器と冷媒を膨張させて減圧する減圧機構と冷媒が供給空気から吸熱する吸熱器とを配管接続したヒートポンプと、供給された空気を加湿する加湿フィルタと、本体内に吸い込まれた空気を前記吸熱器に供給した後に本体外に排出する第一経路と、本体内に吸い込まれた空気を前記放熱器および前記加湿フィルタに供給した後に本体外に排出する第二経路とを備え、前記第二経路において前記加湿フィルタ、前記放熱器の順に空気を供給することを特徴とする。そして、本発明によれば、加湿フィルタで加湿される際の気化潜熱により温度が低下した空気を放熱器に供給することにより、排熱温度を低下させて快適性を向上するできるとともに凝縮温度の低下によりヒートポンプの効率が向上することで電力消費を抑制することができるという除湿装置が得られる。
また、第二経路において空気の供給順序を放熱器、加湿フィルタの順に切り換える切換手段を備えたことを特徴とする。
また、室内の湿度を検知する湿度センサーと、加湿フィルタに給水する給水手段とを備え、前記湿度センサーの検出値に基づいて給水手段の運転停止を制御することを特徴とする。
また、室内の温度を検知する温度センサーと、加湿フィルタに給水する給水手段とを備え、前記温度センサーの検出値に基づいて給水手段の運転停止を制御することを特徴とする。
また、第一経路と第二経路の排気方向が異なることを特徴とする。
また、本発明の空気清浄機は、本体内に吸い込まれた空気を浄化する空気清浄部を備え、上記構成の除湿装置の風上側に前記空気清浄部を配設したことを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機、放熱器、減圧機構および吸熱器を配管接続したヒートポンプと、供給された空気を加湿する加湿フィルタを備え、本体内に吸い込まれた空気を放熱器に供給しヒートポンプの放熱を利用して加熱した後に加湿フィルタに供給して加湿することにより消費電力を抑えつつ加湿量を大容量化することができるという効果のある加湿装置を提供できる。
また、圧縮機、放熱器、減圧機構および吸熱器を配管接続したヒートポンプと、供給された空気を加湿する加湿フィルタを備え、本体内に吸い込まれた空気を加湿フィルタに供給して加湿する際の気化潜熱により温度を低下させた後に放熱器に供給することにより、排熱温度を低下させて快適性を向上するとともに凝縮温度を低下させてヒートポンプの効率を向上し電力消費を抑制することができるという効果のある除湿装置を提供できる。
そして、上記構成の加湿装置および除湿装置の風上側に本体内に吸い込まれた空気を浄化する空気清浄部を配設することにより、室内の空気を浄化すると同時に年間を通じて快適な環境を省エネルギーで実現することができる空気清浄機を提供できる。
本発明の請求項1記載の加湿装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と冷媒が供給空気に放熱する放熱器と冷媒を膨張させて減圧する減圧機構と冷媒が供給空気から吸熱する吸熱器とを配管接続したヒートポンプと、供給された空気を加湿する加湿フィルタと、本体内に吸い込まれた空気を前記吸熱器に供給した後に本体外に排出する第一経路と、本体内に吸い込まれた空気を前記放熱器および前記加湿フィルタに供給した後に本体外に排出する第二経路とを備え、前記第二経路において前記放熱器、前記加湿フィルタの順に空気を供給するものであり、本体内に吸い込まれた空気を放熱器に供給しヒートポンプの放熱を利用して加熱した後に加湿フィルタに供給して加湿することにより消費電力を抑えつつ加湿量を大容量化することができるという作用を有する。
また、本発明の請求項2記載の加湿装置は、第二経路において空気の供給順序を加湿フィルタ、放熱器の順に切り換える切換手段を備えたことにより、加湿フィルタでの気化潜熱により放熱器での凝縮温度を低下させてヒートポンプの効率を向上し電力消費を抑制できる高効率な除湿運転への切換を行うことができるという作用を有する。
また、本発明の請求項3記載の加湿装置は、室内の湿度を検知する湿度センサーを備え、前記湿度センサーの検出値に基づいてヒートポンプの運転停止を制御するものであり、所定の湿度まで上昇したらヒートポンプを停止することにより無駄な電力消費を抑制することができるという作用を有する。
また、本発明の請求項4記載の加湿装置は、第一経路と第ニ経路の排気方向が異なるものであり、第一経路からの冷風と第ニ経路からの高湿温風が混ざり合うのを抑制して快適性を維持することができるという作用を有する。
また、本発明の請求項5記載の空気清浄機は、本体内に吸い込まれた空気を浄化する空気清浄部を備え、上記構成の加湿装置の風上側に前記空気清浄部を配設したものであり、室内の空気を浄化すると同時に、低消費電力で大容量の加湿を行うことにより、冬季における快適環境を省エネルギーで実現することができるという作用を有する。
また、本発明の請求項6記載の除湿装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と冷媒が供給空気に放熱する放熱器と冷媒を膨張させて減圧する減圧機構と冷媒が供給空気から吸熱する吸熱器とを配管接続したヒートポンプと、供給された空気を加湿する加湿フィルタと、本体内に吸い込まれた空気を前記吸熱器に供給した後に本体外に排出する第一経路と、本体内に吸い込まれた空気を前記放熱器および前記加湿フィルタに供給した後に本体外に排出する第二経路とを備え、前記第二経路において前記加湿フィルタ、前記放熱器の順に空気を供給するものであり、本体内に吸い込まれた空気を加湿フィルタに供給して加湿する際の気化潜熱により温度を低下させた後に放熱器に供給することにより、排熱温度を低下させて快適性を向上するとともに凝縮温度を低下させてヒートポンプの効率を向上し電力消費を抑制することができるという作用を有する。
また、本発明の請求項7記載の除湿装置は、第二経路において空気の供給順序を放熱器、加湿フィルタの順に切り換える切換手段を備えたことにより、ヒートポンプの放熱を利用して消費電力を抑えつつ加湿量の大容量化が図れる高効率な加湿運転への切換を行うことができるという作用を有する。
また、本発明の請求項8記載の除湿装置は、室内の湿度を検知する湿度センサーと、加湿フィルタに給水する給水手段とを備え、前記湿度センサーの検出値に基づいて給水手段の運転停止を制御するものであり、所定の湿度まで上昇したら給水手段を停止することにより不必要な湿度上昇による快適性の低下を抑制することができるという作用を有する。
また、本発明の請求項9記載の除湿装置は、室内の温度を検知する温度センサーと、加湿フィルタに給水する給水手段とを備え、前記温度センサーの検出値に基づいて給水手段の運転停止を制御するものであり、所定の温度まで上昇したら給水手段を運転することにより室温の上昇による快適性の低下を抑制することができるという作用を有する。
また、本発明の請求項10記載の除湿装置は、第一経路と第ニ経路の排気方向が異なるものであり、第一経路からの冷風と第ニ経路からの高湿温風が混ざり合うのを抑制して快適性を維持することができるという作用を有する。
また、本発明の請求項11記載の空気清浄機は、本体内に吸い込まれた空気を浄化する空気清浄部を備え、上記構成の除湿装置の風上側に前記空気清浄部を配設したものであり、室内の空気を浄化すると同時に、低消費電力で排熱温度の低い除湿を行うことにより、夏季における快適環境を省エネルギーで実現することができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかる加湿装置および除湿装置を備えた空気清浄機の概略断面図であり、加湿運転を行う場合の状態を示している。図に示すように空気清浄機の本体1の内部に、冷媒を圧縮する圧縮機2と、冷媒が供給空気に放熱する放熱器3と、冷媒を膨張させて減圧する減圧機構4と、冷媒が供給空気から吸熱する吸熱器5とを配管接続してヒートポンプ6を構成しており、圧縮機2は本体1の底部に、また放熱器3と吸熱器5は空気供給が可能なように後述する本体1内に形成された風路内に配設されている。
また、供給される空気に対して加湿を行う加湿フィルタ7が同様に風路内に配設されており、この加湿フィルタ7に給水するため給水手段として水車8および給水タンク9が設けられている。給水タンク9は本体底部に配設されており、この給水タンク9に溜まっている水を水車8が回転することにより上方に汲み上げて加湿フィルタ7に給水する構成となっている。
また、本体1の底部には吸熱器5で発生したドレン水を溜めるための排水タンク10が設けられており、この排水タンク10と給水タンク9は、本体1から取り外して清掃が可能なように構成されている。
また、本体1の側面には、部屋の空気を本体1内部に取り入れるための吸気口11が設けられており、この吸気口11の所定部に湿度センサー13および温度センサー12が付設されている。さらに吸気口11近傍の内側には集塵フィルタおよび脱臭フィルタから構成される空気清浄部14が配設されており、この空気清浄部14も本体1から取り外して清掃や交換が可能なように構成されている。
また、本体1の吸気口11と同一の側面には排気口15が設けられており、吸気口11の逆側の側面には排気口16が設けられている。そして本体1内部に、この排気口15と吸気口11を連結する第一経路17および吸気口11と排気口16を連結する第二経路18が各々形成された構成となっている。
この第一経路17内には、吸気口11から空気を吸引して排気口15から排出するためのファン19が配設されており、同様に第二経路18内にも吸気口11から空気を吸引して排気口16から排出するためのファン20が配設されている。これらファン19およびファン20は、両軸のモータ21に各々連結されており、このモータ21の駆動によりファン19およびファン20が回転して送風動作を行う構成となっている。
そして第一経路17内の空気清浄部14の風下側に吸熱器5が配設された構成となっているので、ファン19により吸気口11から本体1内に流入した空気が、空気清浄部14、吸熱器5の順に供給されて排気口15から本体1の外部に排出されることになる。
一方、第二経路18内の空気清浄部14の風下側には、放熱器3および加湿フィルタ7が配設されており、この放熱器3および加湿フィルタ7への空気流通順序を切り換えるための切換手段として、ダンパー22およびダンパー23を設けた構成となっている。加湿運転時は、ダンパー22およびダンパー23を図1の実線に示した位置に設定することにより、ファン20により吸気口11から本体1内に流入した空気が、空気清浄部14、放熱器3、加湿フィルタ7の順に供給されて排気口16から本体1外部に排出されることになるのである。
以上の構成において、次に運転動作を説明する。図2は空気の状態変化を示す湿り空気線図であり、図における点Aは本体1が設置されている部屋の空気状態であり、例えば、冬季の暖房している室内を想定すれば温度20℃、相対湿度30%の状態となっている。この点Aの空気がファン19の運転により本体1内の第一経路17に導入されて吸熱器5に供給される。ここで空気は冷媒の吸熱により冷却されて点Bの状態、すなわち温度が5℃まで低下して排気口15から本体1の外部に排出される。
一方、ファン20も同様に点Aの状態の空気を本体1内に吸引し、第二経路18内に導入する。第二経路18ではダンパー22、ダンパー23の切換により、風上側に放熱器3が配置されるので、ここで空気は冷媒の放熱により加熱されて点Cの状態、すなわち温度が35℃まで上昇して下流に位置する加湿フィルタ7に供給される。
加湿フィルタ7には水車8によって給水タンク9から水が供給されており、この水が供給された空気に気化することにより加湿が行われて相対湿度が約90%まで上昇する。すなわち、点Cの状態から湿球温度一定のもと点Dまで湿度が上昇し、その時、空気中の絶対湿度が、4.4g/kg(DA)から11.5g/kg(DA)まで増加して、その絶対湿度差は、7.1g/kg(DA)となる。
因みに放熱器3での加熱が行われずに加湿フィルタ7で加湿した場合は、図中の点Eで示した状態となり、その時の絶対湿度は7.7g/kg(DA)となり、部屋の空気との絶対湿度差は、3.3g/kg(DA)となる。
この値と放熱器3で加熱を行った場合の場合の絶対湿度差とを比較すると放熱器3で加熱を行った場合は、実に倍以上の絶対湿度差が得られており大容量化が図られていることが判る。さらにこの放熱器3における空気加熱はヒートポンプ6を駆動させて行うものであり、通常のヒータ加熱に対して消費電力は約1/3程度に低減できる。つまり消費電力を抑えつつ加湿量の大容量化が実現できることになる。
このような加湿運転を継続していくと部屋の湿度が上昇し、つまり図中の点Aが上昇し、第一経路17内に供給された空気が吸熱器5で冷却された際に飽和して空気中の水分が結露することになる。この結露水の発生は加湿に対してはロスとなるため、湿度センサー13において吸気口11に吸引される空気の状態をセンシングし、所定の湿度以上になったらヒートポンプ6の作動を停止する、すなわち圧縮機2を停止させるように制御する。これにより吸熱器5での水分凝縮による損失を抑制するとともに、ヒートポンプ6駆動のための電力消費を削減することができる。
また、第一経路17の排気口15と、第二経路18の排気口16は、本体1の異なる側面に各々開口しているので、排気口15からの冷風と、排気口16からの高湿温風が混ざり合わず快適性を維持することができる。
さらに第一経路17および第二経路18に供給される空気は、空気清浄部14において浄化された空気であるので、以上のような効率の良い大容量の加湿運転を行いながら部屋の空気を浄化することができる。
次に除湿運転時について説明する。図3は除湿運転を行う場合の構成を示している。図1で示した加湿運転時との違いは、第二経路18内の放熱器3と加湿フィルタ7への空気流通順序を切り換えるためのダンパー22およびダンパー23の切換位置の相違である。すなわち図1で示した破線位置にダンパー22およびダンパー23が設定されており、これによりファン20によって吸気口11から本体1内に吸い込まれた空気が、空気清浄部14、加湿フィルタ7、放熱器3の順に供給されるように切り換えられているのである。
次に運転動作を説明する。図4は、除湿運転時の空気の状態変化を示す湿り空気線図である。図における点Aは本体1が設置されている部屋の空気状態であり、梅雨の室内を想定して温度27℃、相対湿度60%の空気状態となっている。この点Aの空気がファン19の運転により本体1内の第一経路17に導入されて吸熱器5に供給される。ここで空気は冷媒の吸熱により冷却されて点Bの状態、すなわち温度が15℃まで低下して排気口15から本体1の外部に排出される。この低温空気を人の体に当てることによって涼感が得られて快適性が向上することになる。
一方、ファン20も同様に点Aの空気を本体1内に吸引し、第二経路18内に導入する。第二経路18ではダンパー22、ダンパー23の切換により、風上側に加湿フィルタ7が配置される。この加湿フィルタ7には水車8によって給水タンク9から水が供給されており、この水が供給された空気に気化することにより加湿が行われて相対湿度が約90%まで上昇するとともに気化熱により温度が低下する。すなわち温度22℃、湿度90%の点Cの状態となる。
この点Cの状態の空気は次に放熱器3に導入され、冷媒の放熱により加熱されて温度が32℃まで上昇した点Dの状態となって排気口16から本体外部に排出される。因みに加湿フィルタ7で加湿を行わずに放熱器3で加熱した場合は、図中の点Eで示した状態となり、排気温度は37℃まで上昇する。
このように放熱器3に供給する前に加湿フィルタ7で加湿することにより排気温度は約5deg低下し快適性を向上させることができる。さらに放熱器3に流入する空気温度を27℃から22℃に下げることにより放熱器3内の冷媒の凝縮温度も低下し、ヒートポンプ6の成績係数が向上する。これにより除湿運転に使用する電力消費を削減することができる。
また、部屋の湿度が高い場合や部屋の温度が高い場合等、空気条件によって加湿フィルタ7での加湿のオンオフを切り換えることにより、さらに快適な環境に制御することが可能となる。すなわち、温度センサー12および湿度センサー13において吸気口11に吸い込まれる空気の状態をセンシングし、所定の湿度以上になったら加湿フィルタ7の給水手段である水車8の回転を停止する。これにより不必要な湿度上昇が抑えられて快適性を維持することができる。そして水車8が停止している状態で、温度センサー12でセンシングしている空気温度が所定値以上となった場合には水車8を再び駆動させて加湿フィルタ7への給水を再開することより、室温上昇による快適性の低下も抑制することができるのである。
また、第一経路17の排気口15と、第二経路18の排気口16は、本体1の異なる側面に各々開口しているので、排気口15からの冷風と、排気口16からの高湿温風が混ざり合わず快適性を維持することができる。
さらに第一経路17および第二経路18に供給される空気は、空気清浄部14において浄化された空気であるので、以上のような効率の良い除湿運転および冷風供給を行いながら部屋の空気を浄化することができる。
そして、以上のようにダンパー22およびダンパー23の切り換えという簡単な操作で、大容量で高効率な加湿運転と、快適で省エネ性の高い除湿運転の切り換えが可能な構成となっているので年間を通じて常に快適な環境を維持することができる。
以上のごとく本発明は、ヒートポンプの放熱を利用して消費電力を抑えつつ加湿量を大容量化することができ、また、加湿する際の気化潜熱を利用して放熱器の冷媒温度を低下させてヒートポンプの効率向上と排熱温度低下による快適性の向上を図ることができ、そして、このような加湿運転や除湿運転を行いながら、部屋の空気を浄化することができるものであるので住宅用途や業務用途のIAQ向上機器として適用することが可能である。
本発明の実施形態1の加湿装置および除湿装置を備えた空気清浄機の加湿運転時の概略断面図 同、加湿装置および除湿装置を備えた空気清浄機の加湿運転時の空気状態変化を示す湿り空気線図 本発明の実施形態1の加湿装置および除湿装置を備えた空気清浄機の除湿運転時の概略断面図 同、加湿装置および除湿装置を備えた空気清浄機の除湿運転時の空気状態変化を示す湿り空気線図
符号の説明
1 本体
2 圧縮機
3 放熱器
4 減圧機構
5 吸熱器
6 ヒートポンプ
7 加湿フィルタ
8 水車
9 給水タンク
10 排水タンク
11 吸気口
12 温度センサー
13 湿度センサー
14 空気清浄部
15 排気口
16 排気口
17 第一経路
18 第二経路
19 ファン
20 ファン
21 モータ
22 ダンパー
23 ダンパー

Claims (11)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒が供給空気に放熱する放熱器と、冷媒を膨張させて減圧する減圧機構と、冷媒が供給空気から吸熱する吸熱器とを配管接続したヒートポンプと、供給された空気を加湿する加湿フィルタと、本体内に吸い込まれた空気を前記吸熱器に供給した後に本体外に排出する第一経路と、本体内に吸い込まれた空気を前記放熱器および前記加湿フィルタに供給した後に本体外に排出する第二経路とを備え、前記第二経路において前記放熱器、前記加湿フィルタの順に空気を供給することを特徴とする加湿装置。
  2. 第二経路において、空気の供給順序を加湿フィルタ、放熱器の順に切り換える切換手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  3. 室内の湿度を検知する湿度センサーを備え、前記湿度センサーの検出値に基づいてヒートポンプの運転停止を制御することを特徴とする請求項1または2記載の加湿装置。
  4. 第一経路と第二経路の排気方向が異なることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の加湿装置。
  5. 本体内に吸い込まれた空気を浄化する空気清浄部を備え、請求項1から4のいずれかに記載の加湿装置の風上側に前記空気清浄部を配設したことを特徴とする空気清浄機。
  6. 冷媒を圧縮する圧縮機と冷媒が供給空気に放熱する放熱器と冷媒を膨張させて減圧する減圧機構と冷媒が供給空気から吸熱する吸熱器とを配管接続したヒートポンプと、供給された空気を加湿する加湿フィルタと、本体内に吸い込まれた空気を前記吸熱器に供給した後に本体外に排出する第一経路と、本体内に吸い込まれた空気を前記放熱器および前記加湿フィルタに供給した後に本体外に排出する第二経路とを備え、前記第二経路において前記加湿フィルタ、前記放熱器の順に空気を供給することを特徴とする除湿装置。
  7. 第二経路において空気の供給順序を放熱器、加湿フィルタの順に切り換える切換手段を備えたことを特徴とする請求項6記載の除湿装置。
  8. 室内の湿度を検知する湿度センサーと、加湿フィルタに給水する給水手段とを備え、前記湿度センサーの検出値に基づいて給水手段の運転停止を制御することを特徴とする請求項6または7記載の除湿装置。
  9. 室内の温度を検知する温度センサーと、加湿フィルタに給水する給水手段とを備え、前記温度センサーの検出値に基づいて給水手段の運転停止を制御することを特徴とする請求項6または7記載の除湿装置。
  10. 第一経路と第二経路の排気方向が異なることを特徴とする請求項6から9いずれかに記載の除湿装置。
  11. 本体内に吸い込まれた空気を浄化する空気清浄部を備え、請求項6から10のいずれかに記載の除湿装置の風上側に前記空気清浄部を配設したことを特徴とする空気清浄機。
JP2008260535A 2008-10-07 2008-10-07 加湿装置、除湿装置および空気清浄機 Pending JP2010091168A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008260535A JP2010091168A (ja) 2008-10-07 2008-10-07 加湿装置、除湿装置および空気清浄機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008260535A JP2010091168A (ja) 2008-10-07 2008-10-07 加湿装置、除湿装置および空気清浄機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010091168A true JP2010091168A (ja) 2010-04-22

Family

ID=42254065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008260535A Pending JP2010091168A (ja) 2008-10-07 2008-10-07 加湿装置、除湿装置および空気清浄機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010091168A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105485973A (zh) * 2016-01-11 2016-04-13 合肥美的电冰箱有限公司 一种集绒网、冰箱及确定何时清理集绒网的系统和方法
KR20160070875A (ko) * 2014-12-10 2016-06-21 코웨이 주식회사 제가습 장치
JP2017058107A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 シャープ株式会社 除加湿装置
JP7365732B2 (ja) 2016-09-07 2023-10-20 アイリスオーヤマ株式会社 加湿空気清浄機

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160070875A (ko) * 2014-12-10 2016-06-21 코웨이 주식회사 제가습 장치
KR102371162B1 (ko) 2014-12-10 2022-03-08 코웨이 주식회사 제가습 장치
JP2017058107A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 シャープ株式会社 除加湿装置
WO2017047120A1 (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 シャープ株式会社 除加湿装置
CN107949750A (zh) * 2015-09-18 2018-04-20 夏普株式会社 除加湿装置
CN107949750B (zh) * 2015-09-18 2020-05-15 夏普株式会社 除加湿装置
CN105485973A (zh) * 2016-01-11 2016-04-13 合肥美的电冰箱有限公司 一种集绒网、冰箱及确定何时清理集绒网的系统和方法
JP7365732B2 (ja) 2016-09-07 2023-10-20 アイリスオーヤマ株式会社 加湿空気清浄機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN201858726U (zh) 一种全热回收的调湿新风热泵
CN202561933U (zh) 泳池除湿热泵空调系统
JP2008039374A (ja) 換気空調装置
CN104061630B (zh) 单元式新风处理机
CN105757836A (zh) 基于除湿换热器的再生除湿热泵系统及其运行方法
JP4502054B2 (ja) 空気調和機
US10274210B2 (en) Heat pump humidifier and dehumidifier system and method
CN102872686B (zh) 边界层控制配合主流扰动一体式强化换热方法与系统
CN105823171B (zh) 一种增强除湿功能的空调系统
CN108954579A (zh) 空气处理设备
CN102563770A (zh) 一种除湿和蒸发冷却相结合的新风机组及其空气处理方法
CN106322538A (zh) 一种无水加湿空调及加湿方法
JP2007255780A (ja) 太陽熱利用のデシカント空調システム
JP2010091168A (ja) 加湿装置、除湿装置および空気清浄機
CN105737286B (zh) 带湿度调节功能的空调系统及其调湿溶液再生的控制方法
CN100451467C (zh) 一种组合式空气处理方法和装置
CN101907328B (zh) 多段控制的新型空调系统
JP2006308247A (ja) 調湿装置
JPH10300128A (ja) 冷媒自然循環冷却除湿装置およびこの装置を併設した空気調和装置
JP2010091209A (ja) 空調装置
CN209147287U (zh) 空气处理设备
CN106895520A (zh) 一种空气源热泵恒温、恒湿、恒氧空调机组
TWM548776U (zh) 儲能型轉輪除濕冷却空調整合系統
CN209068631U (zh) 一种除湿机
CN206755486U (zh) 单冷源深度除湿多功能新风机组