JP2010089581A - Vehicular seat - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両などの乗物に設けられる乗物用シートに関する。 The present invention relates to a vehicle seat provided in a vehicle such as a vehicle.
乗物用シートは、一般にシートクッションと、シートクッションに立設されるシートバックを有している。シートクッションとシートバックは、フレーム体と、フレーム体に装着されるパッド(支持体)を有しており、シートバックのフレーム体は、一般に左右一対のサイドフレームを有している。そして従来、そのサイドフレームに衝撃を吸収するための溝が設けられるものが知られている(特許文献1参照)。 A vehicle seat generally has a seat cushion and a seat back erected on the seat cushion. The seat cushion and the seat back have a frame body and a pad (support) attached to the frame body, and the frame body of the seat back generally has a pair of left and right side frames. Conventionally, it is known that the side frame is provided with a groove for absorbing an impact (see Patent Document 1).
この溝は、サイドフレームの側面において上下長さ略全長に延設されている。したがって例えば、乗物が後方から追突された場合、使用者の体重の慣性力がシートバックに伝わり、シートバックのサイドフレームが溝を中心に曲がる。これにより衝撃がサイドフレームの曲げによって吸収され得る。その結果、シートが局部的に変形することが緩和され、シートバックの後傾方向へのシートの変形が緩和されたり、使用者への衝撃が緩和されたりし得る。
しかしシートに加わる衝撃をさらに効率良く吸収あるいは分散して、使用者への衝撃等をさらに緩和したいという要望がある。そこで本発明は、シートに加わる衝撃を効果的に吸収もしくは分散し得る乗物用シートを提供することを課題とする。 However, there is a desire to further reduce the impact on the user by absorbing or dispersing the impact applied to the sheet more efficiently. Accordingly, an object of the present invention is to provide a vehicle seat that can effectively absorb or disperse an impact applied to the seat.
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える乗物用シートであることを特徴とする。請求項1に記載の発明によると、乗物用シートであって、並設される一対のフレーム部材を有するフレーム体と、フレーム体に装着されて使用者を支持する支持体と、支持体の裏側において一対のフレーム部材に跨って設けられる衝撃受体を有している。衝撃受体は、フレーム部材を回り込む回り込み部と、回り込み部の端部においてフレーム部材に取付く取付部を有している。また衝撃受体は、支持体側から衝撃を受けた際に回り込み部が当接するフレーム部材の一部を支点としてフレーム部材を変形させ得る構成になっている。
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention is a vehicle seat having a configuration as described in each claim. According to invention of
したがって例えば、乗物が後方から追突されて衝撃を受けると、使用者の体重の慣性力が支持体に加わる。そして支持体が裏側に変形し、衝撃受体を押し、衝撃受体が衝撃を受け止める。衝撃受体は、衝撃を受けることで、回り込み部とフレーム部材の当接部を支点としてフレーム部材を引っ張る。そのため衝撃受体は、回り込み部とフレーム部材との協働によってフレーム部材にモーメントを加える。これによりフレーム部材が変形し、シートに加わる衝撃エネルギーがフレーム部材の変形によって吸収もしくは分散され得る。その結果、シートが局部的に変形することが緩和され、シートバックの後傾方向へのシートの変形や、使用者への衝撃が緩和され得る。 Therefore, for example, when the vehicle is impacted by being impacted from behind, the inertia force of the weight of the user is applied to the support. And a support body deform | transforms into a back side, an impact receiving body is pushed, and an impact receiving body receives an impact. When receiving the impact, the impact receiving body pulls the frame member with the contact portion between the wraparound portion and the frame member as a fulcrum. Therefore, the impact receiving body applies a moment to the frame member by the cooperation of the wraparound portion and the frame member. As a result, the frame member is deformed, and the impact energy applied to the seat can be absorbed or dispersed by the deformation of the frame member. As a result, the local deformation of the seat can be alleviated, and the deformation of the seat in the backward tilt direction of the seat back and the impact on the user can be alleviated.
請求項2に記載の発明によると、衝撃受体は、布製の帯体と、その帯体の一部である回り込み部の端部に設けられる金属製の取付部を有している。したがって回り込み部は、布製で柔らかいため、フレーム部材の形状に沿って回り込み、かつ確実にフレーム部材に当接し得る。そして回り込み部は、衝撃受体が衝撃を受けた際に、フレーム部材に当接した部分を支点として、確実にフレーム部材を引っ張ることができる。また取付部は、金属製であるために、所定の剛性を有しており、確実にフレーム部材を引っ張ることができる。したがって衝撃受体は、確実にフレーム部材を変形させることができる。 According to the second aspect of the present invention, the impact receiving body has a cloth band and a metal attachment provided at the end of the wraparound part which is a part of the band. Therefore, since the wraparound portion is made of cloth and is soft, it can wrap around the shape of the frame member and reliably contact the frame member. And when the impact receiving body receives an impact, the wraparound portion can reliably pull the frame member with the portion that contacts the frame member as a fulcrum. Further, since the attachment portion is made of metal, it has a predetermined rigidity and can reliably pull the frame member. Therefore, the impact receiver can reliably deform the frame member.
請求項3に記載の発明によると、衝撃受体は、一対のフレーム部材の間を延出する延出部と、その延出部からフレーム部材を回り込みかつフレーム部材に沿って表側へ延出する回り込み部を有している。したがって衝撃受体は、フレーム部材の裏側から表側に向けてフレーム部材を回り込んで取付けられる。そのため衝撃受体がフレーム部材の表側から裏側に向けてフレーム部材を回り込んで取付けられる逆の場合に比べて、衝撃受体は、フレーム部材に大きなモーメントを加えることができる。
According to the invention described in
大きなモーメントを加えることができる一つの理由は、衝撃受体が裏側から表側へ向けてフレーム部材を回り込む場合、衝撃受体が裏側へ衝撃を受けると、その衝撃のほぼ全てを利用して衝撃受体がフレーム部材にモーメントを発生させるからである。一方、衝撃受体が表側から裏側へ向けてフレーム部材を回り込む場合は、衝撃受体が裏側へ衝撃を受けると、衝撃受体がフレーム部材の表端部等を裏側に押す。そのため衝撃受体が受けた衝撃の一部がフレーム部材によって受け止められ、残りの力を利用して衝撃受体がフレーム部材にモーメントを発生させる。そのため(前者の)本発明の構成の方が大きなモーメントを発生させることができる。また衝撃受体は、フレーム部材の裏側から表側に回り込むために、フレーム体の表側に設置される支持体に影響が少ない状態でフレーム体に脱着されるため、容易にフレーム体に対して脱着され得る。 One reason that a large moment can be applied is that when the shock receiver goes around the frame member from the back side to the front side, when the shock receiver receives an impact from the back side, the shock receiver is used using almost all of the shock. This is because the body generates a moment in the frame member. On the other hand, when the impact receiver wraps around the frame member from the front side to the back side, when the impact receiver receives an impact to the back side, the impact receiver pushes the front end portion or the like of the frame member to the back side. Therefore, a part of the impact received by the impact receiving body is received by the frame member, and the impact receiving body generates a moment in the frame member using the remaining force. Therefore, the (former) configuration of the present invention can generate a larger moment. In addition, since the impact receiving body wraps around from the back side of the frame member to the front side, it is detached from the frame body with little influence on the support body installed on the front side of the frame body. obtain.
請求項4に記載の発明によると、衝撃受体は、支持体側から衝撃を受けることで、フレーム部材と協働して、一対のフレーム部材を相互に離間させる方向に変形させる構成になっている。したがってフレーム部材は、変形することで使用者側から離れる。そのためシートの使用者への安全性が向上する。 According to the fourth aspect of the present invention, the impact receiver is configured to be deformed in a direction in which the pair of frame members are separated from each other in cooperation with the frame member by receiving an impact from the support side. . Therefore, a frame member leaves | separates from a user side by deform | transforming. Therefore, the safety for the user of the seat is improved.
(実施の形態1)
実施の形態1を図1〜7にしたがって説明する。図1に示すように乗物用シート1は、車両などの乗物に設けられるシートであって、シートバック1aとシートクッション1bを有している。シートバック1aは、リクライニング装置1dによってシートクッション1bに対して角度調整可能に立設される。シートバック1aとシートクッション1bは、矩形状のフレーム体2,12と、フレーム体2,12に装着される支持体(パッド)3,13と、支持体3を覆う表皮材4,14を有している。
(Embodiment 1)
The first embodiment will be described with reference to FIGS. As shown in FIG. 1, a
シートバック1aのフレーム体2は、図2に示すように並設される左右一対のフレーム部材(サイドフレーム2a)と、上下一対のフレーム部材(アッパフレーム2bとアンダフレーム2c)を有している。アッパフレーム2bは、管状であって、サイドフレーム2aの上部間を連結する。アッパフレーム2bの略中央には、ヘッドレスト1cが高さ調整可能に取付けられる。アンダフレーム2cは、板状であって、サイドフレーム2aの下部間を連結する。
The
サイドフレーム2aは、図2,4に示すようにシートバック1aの左右部に立設される平板状の板本体2a1を有している。板本体2a1は、他方のサイドフレーム2aの板本体2a1と並設されかつ対向する。板本体2a1の表裏縁(前後縁)には、他方のサイドフレーム2aに向けて立設する表リブ2a2と裏リブ2a3が側縁に沿って設けられている。フレーム体2には、表側から支持体3が取付けられ、裏側から衝撃受体5,6が取付けられる。
As shown in FIGS. 2 and 4, the
支持体3は、弾性材料から成形されるパッドであって、モールド・ウレタン・フォームなどの樹脂発泡材から成形される。支持体3は、使用者の体型に合わせた形状を有しており、使用者の腰に対応する部分と、使用者の側部隣接部分が使用者側に膨らんでいる。支持体3の裏面中央には、フレーム体2が設置される凹部3aが形成されている。凹部3aは、下側部位3a2が深く、上側部位3a1が浅くなっている。凹部3aの左右両側には、裏側に張出してサイドフレーム2aを覆う凸部3bが形成されている。
The
衝撃受体5,6は、図2,5に示すように帯体5a,6aと取付部5b,6bを有している。帯体5a,6aは、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維から形成される布製であって、例えば幅が30〜100mm、厚さが0.5〜2mmである。取付部5b,6bは、金属製であって鉤形状を有している。取付部5b,6bの内周面には、ゴム部材5c,6cが装着されている。衝撃受体5,6は、フレーム体2の裏側から一対のサイドフレーム2aに跨って取付けられる。
As shown in FIGS. 2 and 5, the
衝撃受体5の帯体5aは、図2,6に示すように一対のサイドフレーム2aの間を延出する延出部5a1と、延出部5a1の両端に位置する回り込み部5a2を有している。回り込み部5a2は、延出部5a1からサイドフレーム2aを回り込み、サイドフレーム2aの裏リブ2a3と板本体2a1と表リブ2a2に沿って裏側から表側に向けて延出する。回り込み部5a2の端部には、取付部5bが取付けられている。
As shown in FIGS. 2 and 6, the
取付部5bは、図4,6に示すようにサイドフレーム2aの表リブ2a2に形成された切欠き部2a5に掛止される。したがって取付部5bは、切欠き部2a5によって上下に位置がずれることが防止される。また取付部5bは、内周面に設けられたゴム部材5cがサイドフレーム2aに当接する。そのためゴム部材5cの摩擦力によって取付部5bは、サイドフレーム2aに対する上下の位置ズレが防止される。またゴム部材5cによって取付部5bとサイドフレーム2aの金属同士の接触による異音の発生も防止され得る。
As shown in FIGS. 4 and 6, the mounting
衝撃受体6の帯体6aは、図2,7に示すようにサイドフレーム2aの板本体2a1に形成された貫通孔2a4に挿通される。そして帯体6aは、一対のサイドフレーム2a間で延出する延出部6a1と、延出部6a1から貫通孔2a4を通ってサイドフレーム2a表側に回り込む回り込み部6a2を有している。回り込み部6a2は、貫通孔2a4からサイドフレーム2aの板本体2a1と表リブ2a2に沿って表側に向けて延出する。回り込み部6a2の端部には、取付部6bが取付けられる。取付部6bは、図4,7に示すようにサイドフレーム2aの表リブ2a2に形成された切欠き部2a5に掛止される。取付部5bは、ゴム部材5cを介してサイドフレーム2aに掛止する。
As shown in FIGS. 2 and 7, the
衝撃受体5は、図2に示すように支持体3の深さの浅い上側部位3a1に位置している。そのため図6に示すように衝撃受体5と支持体3の間には、隙間が形成されないか、隙間が小さい。一方、衝撃受体6は、図2に示すように支持体3の深さの深い下側部位3a2に位置している。しかし衝撃受体6は、図7に示すようにサイドフレーム2aの貫通孔2a4に挿通される。そのため衝撃受体6と支持体3の間にも隙間が形成されないか、隙間が小さい。その結果、衝撃受体5,6は、いずれも支持体3側から力を受けやすい。
As shown in FIG. 2, the
例えば、乗物が後方から追突された場合、図6に示すようにシート1に着座した使用者Aの体重の慣性力が支持体3に加わる。これにより支持体3が後方に変形し、支持体3が衝撃受体5,6を後方に押す。衝撃受体5は、押されることで、回り込み部5a2がサイドフレーム2aの板本体2a1と裏リブ2a3の角部2a6に当る。そして角部2a6を支点として衝撃受体5がサイドフレーム2aの表リブ2a2を引っ張る。これによりサイドフレーム2aにモーメントが加わり、サイドフレーム2aが変形され得る。
For example, when the vehicle is bumped from behind, the inertia force of the weight of the user A seated on the
衝撃受体6は、図7に示すように回り込み部6a2が貫通孔2a4の開口端部2a7に当る。そして衝撃受体6は、開口端部2a7を支点としてサイドフレーム2aの表側端部を引っ張る。これによりサイドフレーム2aにモーメントを加える。その結果、サイドフレーム2aは、図6,7に示すように角部2a6および開口端部2a7を中心に変形し、一対のサイドフレーム2aは、表側縁が離間する方向に変形する。
As shown in FIG. 7, the
図3に示すようにシートクッション1bのフレーム体12は、左右一対のサイドフレーム(フレーム部材)12aと、前後一対のフレーム(フロントフレーム12bとリアフレーム12c)を有している。フロントフレーム12bとリアフレーム12cは、それぞれ管状であって、サイドフレーム12aの前部間および後部間を連結する。
As shown in FIG. 3, the
サイドフレーム12aは、図3に示すようにシートクッション1bの左右部に沿って配設される平板状の板本体12a1を有している。板本体12a1は、他方のサイドフレーム12aの板本体12a1と並設されかつ対向する。板本体12a1の上下縁には、他方のサイドフレーム12aに向けて立設する上リブ12a2と下リブ12a3が側縁に沿って設けられている。フレーム体12には、フレーム体12の上方から衝撃受体7と支持体(パッド)13が取付けられる。
As shown in FIG. 3, the
衝撃受体7は、図3に示すように布製の帯体7aと、金属製の取付部7bを有している。取付部7bの内周面には、ゴム部材7cが装着されている。衝撃受体7は、フレーム体12の上側(表側)から一対のサイドフレーム12aに跨って取付けられる。帯体7aは、一対のサイドフレーム12aの間を延出する延出部7a1と、延出部7a1の両端からサイドフレーム12aに回り込む回り込み部7a2を有している。回り込み部7a2は、延出部7a1からサイドフレーム12aの上リブ12a2と板本体12a1と下リブ12a3に沿って表側から裏側に向けて延出する。取付部7bは、サイドフレーム12aの下リブ12a3に掛止される。
As shown in FIG. 3, the
支持体13は、図3に示すように裏面に凹部13aを有しており、凹部13aに衝撃受体7とフレーム体12が設置される。したがって乗物の追突等において、使用者側から衝撃が支持体13に加わると、支持体13が下方に変形し、衝撃受体7を下方に押す。衝撃受体7は、衝撃受体5,6と同様に作用して、サイドフレーム12aにモーメントを加える。これにより一対のサイドフレーム12aは、下端側が離間する方向に変形する。また衝撃受体7は、シートクッション1bに着座した使用者の臀部と大腿部の間において左右方向に延出している。したがって乗物が走行中に追突し、使用者が体重の慣性力によって前方に力を受けた場合、使用者の臀部の前方への滑りが衝撃受体7によって受け止められる。そのため使用者の前方への滑りが衝撃受体7によって防止され得る。
As shown in FIG. 3, the
以上のように、衝撃受体5〜7は、図2,3に示すようにサイドフレーム(フレーム部材)2a,12aを回り込む回り込み部5a2〜7a2と、回り込み部5a2〜7a2の端部においてサイドフレーム2a,12aに取付く取付部5b〜7bを有している。そして衝撃受体5〜7は、支持体3,13側から衝撃を受けた際に回り込み部5a2〜7a2が当接するサイドフレーム2a,12aの一部を支点としてサイドフレーム2a,12aを変形させ得る構成になっている。
As described above, as shown in FIGS. 2 and 3, the
したがって例えば、乗物が後方等から追突されて衝撃を受けると、使用者の体重の慣性力が支持体3,13に加わる。そして支持体3,13が裏側(支持体3において後方、支持体13において下方)に変形し、衝撃受体5〜7を押し、衝撃受体5〜7が衝撃を受け止める。衝撃受体5〜7は、衝撃を受けることで、回り込み部5a2〜7a2とサイドフレーム2a,12aの当接部を支点としてサイドフレーム2a,12aを引っ張る。そのため衝撃受体5〜7は、回り込み部5a2〜7a2とサイドフレーム2a,12aとの協働によってサイドフレーム2a,12aにモーメントを加える。これによりサイドフレーム2a,12aが変形し、シート1に加わる衝撃エネルギーがサイドフレーム2a,12aの変形によって吸収もしくは分散され得る。その結果、シート1が局部的に変形することが緩和され、シートバック1aの後傾方向へのシート1の変形や、使用者への衝撃が緩和され得る。
Therefore, for example, when the vehicle is impacted by being impacted from behind, the inertia force of the weight of the user is applied to the
また衝撃受体5〜7は、図2,3に示すように布製の帯体5a〜7aと、帯体5a〜7aの一部である回り込み部5a2〜7a2の端部に設けられる金属製の取付部5b〜7bを有している。したがって回り込み部5a2〜7a2は、布製で柔らかいため、サイドフレーム2a,12aの形状に沿って回り込み、かつ確実にサイドフレーム2a,12aに当接できる。そして回り込み部5a2〜7a2は、衝撃受体5〜7が衝撃を受けた際に、サイドフレーム2a,12aに当接した部分を支点として、確実にサイドフレーム2a,12aを引っ張ることができる。また取付部5b〜7bは、金属製であるために、所定の剛性を有しており、確実にサイドフレーム2a,12aを引っ張ることができる。したがって衝撃受体5〜7は、確実にサイドフレーム2a,12aを変形させ得る。
Further, as shown in FIGS. 2 and 3, the
また衝撃受体5,6は、図6,7に示すように一対のサイドフレーム2aの間を延出する延出部5a1,6a1と、延出部5a1,6a1からサイドフレーム2aを回り込みかつサイドフレーム2aに沿って表側へ延出する回り込み部5a2,6a2を有している。したがって衝撃受体5,6は、サイドフレーム2aの裏側から表側に向けてサイドフレーム2aを回り込んで取付けられる。そのため衝撃受体がサイドフレーム2aの表側から裏側に向けてサイドフレーム2aを回り込んで取付けられる逆の場合に比べて、衝撃受体5,6は、サイドフレーム2aに大きなモーメントを加えることができる。
Further, as shown in FIGS. 6 and 7, the
大きなモーメントを加えることができる一つの理由は、衝撃受体5,6が裏側から表側へ向けてサイドフレーム2aを回り込む場合、衝撃受体5,6が裏側へ衝撃を受けると、その衝撃のほぼ全てを利用して衝撃受体5,6がサイドフレーム2aにモーメントを発生させるからである。一方、図9に示すように衝撃受体8が表側から裏側へ向けてサイドフレーム2aを回り込む場合は、衝撃受体8が裏側へ衝撃を受けると、衝撃受体8がサイドフレーム2aの表リブ2a2等を裏側に押す。そのため衝撃受体8が受けた衝撃の一部がサイドフレーム2aによって受け止められ、残りの力を利用して衝撃受体8がサイドフレーム2aにモーメントを発生させる。そのため前者の本形態の方が大きなモーメントを発生させることができる。また衝撃受体5,6は、サイドフレーム2aの裏側から表側に回り込むために、フレーム体2の表側に設置される支持体3に影響が少ない状態でフレーム体2に脱着されるため、容易にフレーム体2に対して脱着され得る。
One reason that a large moment can be applied is that when the
また衝撃受体5〜7は、支持体3,13側から衝撃を受けることで、サイドフレーム2a,12aと協働して、一対のサイドフレーム2a,12aを相互に離間させる方向に変形させる構成になっている。したがってサイドフレーム2a,12aは、変形することで使用者側から離れる。かくしてシート1の使用者への安全性が向上する。
Further, the
また乗物が追突等によって衝撃を受けると、サイドフレーム2a,12aは、衝撃受体5〜7からモーメントを受けて変形する(図2,3参照)。そのため衝撃が分散され、これによって衝撃を受けやすい部分、例えばサイドフレーム2aの傾動支点等の強度を強くする必要がなくなる。その結果、シート1の全体的な重量軽減を図り得る。
When the vehicle receives an impact due to a collision or the like, the side frames 2a and 12a are deformed by receiving a moment from the
また衝撃受体5〜7は、支持体3,13の裏面に隙間無くもしくは隙間が小さい状態で位置している。そのため衝撃受体5〜7は、シート1に着座する使用者への衝撃を緩和できる。そのため従来の緩衝装置、すなわち金属線から形成される複数のスプリングと、スプリングを支持するプレートから構成される従来の緩衝装置に代えて衝撃受体5〜7を設けることができる。かくしてシート1の部品点数と重量が軽減され得る。
Further, the
(実施の形態2)
実施の形態2を図8,9にしたがって説明する。実施の形態2は、実施の形態1とほぼ同様に形成されているが、図2に示す衝撃受体5,6に代えて、図8,9に示す衝撃受体8を有している点において実施の形態1と相違している。以下、相違点を中心に実施の形態2について説明する。
(Embodiment 2)
The second embodiment will be described with reference to FIGS. The second embodiment is formed in substantially the same manner as the first embodiment, but has an impact receiver 8 shown in FIGS. 8 and 9 instead of the
図8,9に示すように衝撃受体8は、布製の帯体8aと、金属製の取付部8bを有している。取付部8bの内周面には、ゴム部材8cが装着されている。衝撃受体8は、フレーム体2の表側から一対のサイドフレーム2aに跨って取付けられる。帯体8aは、一対のサイドフレーム2aの間を延出する延出部8a1と、延出部8a1の両端からサイドフレーム2aに回り込む回り込み部8a2を有している。回り込み部8a2は、延出部8a1からサイドフレーム2aの表リブ2a2と板本体2a1と裏リブ2a3に沿って表側から裏側に向けて延出している。
As shown in FIGS. 8 and 9, the impact receiving body 8 has a
回り込み部8a2の端部に取付けられた取付部8bは、図8,9に示すようにサイドフレーム2aの裏リブ2a3に掛止される。したがって例えば、乗物が後方から追突された場合、シート1に着座した使用者Aの体重が慣性力によって支持体3に加わる。これにより支持体3が後方に変形し、支持体3が衝撃受体8を後方に押す。衝撃受体8は、回り込み部8a2がサイドフレーム2aの板本体2a1と表リブ2a2の角部2a8と、板本体2a1と裏リブ2a3の角部2a6とに当り、角部2a6を支点としてサイドフレーム2aの裏リブ2a3を引っ張る。これによりサイドフレーム2aにモーメントが加わり、サイドフレーム2aが角部2a6を中心に変形し、一対のサイドフレーム2aは、裏端部側が離間方向に変形する。
The
(実施の形態3)
実施の形態3を図10にしたがって説明する。実施の形態3は、実施の形態1とほぼ同様に形成されているが、図7に示すように衝撃受体6に代えて、図10に示す衝撃受体9を有している点、および支持体3が膨出部3cを有している点において実施の形態1と相違している。以下、相違点を中心に実施の形態3について説明する。
(Embodiment 3)
The third embodiment will be described with reference to FIG. The third embodiment is formed in substantially the same manner as the first embodiment, but has an
図10に示すように衝撃受体9は、布製の帯体9aと、金属製の取付部9bを有している。取付部9bの内周面には、ゴム部材9cが装着されている。帯体9aは、一対のサイドフレーム2aの間を延出する延出部9a1と、延出部9a1の両端に位置する回り込み部9a2を有している。回り込み部9a2は、延出部9a1からサイドフレーム2aを回り込み、サイドフレーム2aの裏リブ2a3と板本体2a1と表リブ2a2に沿って裏側から表側に向けて延出する。回り込み部9a2の端部には、取付部9bが取付けられており、取付部9bが表リブ2a2に掛止する。
As shown in FIG. 10, the
支持体3は、図2,10に示すように凹部3aを有しており、凹部3aには、膨出部3cが形成されている。膨出部3cは、凹部3aの深さの深い下側部位3a2に位置しており、凹部3aの底面から衝撃受体9の延出部9a1に向けて突出し、延出部9a1との隙間を無くす、もしくは小さくする。したがって衝撃受体9は、図7に示すようにサイドフレーム2aに貫通孔2a4に挿通させることなく、支持体3に当接または近接され得る。そのため衝撃受体9は、支持体3側から容易に力を受け得る。
The
(他の実施の形態)
本発明は、実施の形態1〜3に限定されず、以下の形態等であっても良い。
(1)実施の形態1〜3の支持体3は、弾性材料から形成されるパッドである。しかし支持体が繊維を編んだネットであって、フレーム体に張設される形態であっても良い。
(2)実施の形態1〜3の衝撃受体5〜9は、布製の帯体5a〜9aと、金属製の取付部5b〜9bを有している。しかし衝撃受体が帯体に代えて、金属製もしくは樹脂製の棒状または板状の延出部と回り込み部を有する形態であっても良い。
(3)実施の形態1〜3の衝撃受体5〜9は、布製の帯体5a〜9aと、金属製の取付部5b〜9bを有している。しかし布製の帯体5a〜9aに代えて、紐状の紐体を有する形態であっても良い。
(4)実施の形態1〜3の衝撃受体5〜9は、支持体3側から衝撃を受けることで、サイドフレーム2a,12aと協働して、一対のサイドフレーム2a,12aを相互に離間させる方向に変形させる構成になっている。しかし衝撃受体がサイドフレーム2a,12aと協働して、一対のサイドフレーム2a,12aを相互に近接させる方向に変形させる構成になっていても良い。
(5)実施の形態1〜3の衝撃受体5〜9は、フレーム体2,12のサイドフレーム2a,12aに跨って取付けられている。しかし衝撃受体がシートバック1a側のフレーム体2のアッパフレーム2bとアンダフレーム2cに跨って取付けられる形態、もしくはシートクッション1b側のフレーム体12のフロントフレーム12bとリアフレーム12cに跨って取付けられる形態であっても良い。
(6)実施の形態1〜3のフレーム体2,12には、一つもしくは二つの衝撃受体5〜9が取付けられている。しかしフレーム体2,12に三つ以上の衝撃受体が設けられる形態であっても良い。
(Other embodiments)
The present invention is not limited to the first to third embodiments, and may be the following forms.
(1) The
(2) The
(3) The
(4) The
(5) The
(6) One or two
1…乗物用シート
1a…シートバック
1b…シートクッション
2,12…フレーム体
2a,12a…サイドフレーム(フレーム部材)
3,13…支持体(パッド)
4,14…表皮材
5〜9…衝撃受体
5a〜9a…帯体
5a1〜9a1…延出部
5a2〜9a2…回り込み部
5b〜9b…取付部
5c〜9c…ゴム部材
DESCRIPTION OF
3, 13 ... Support (pad)
4, 14 ... skin material 5-9 ...
Claims (4)
並設される一対のフレーム部材を有するフレーム体と、前記フレーム体に装着されて使用者を支持する支持体と、前記支持体の裏側において前記一対のフレーム部材に跨って設けられる衝撃受体を有し、
前記衝撃受体は、前記フレーム部材を回り込む回り込み部と、前記回り込み部の端部において前記フレーム部材に取付く取付部を有し、かつ前記支持体側から衝撃を受けた際に前記回り込み部が当接する前記フレーム部材の一部を支点として前記フレーム部材を変形させ得る構成になっていることを特徴とする乗物用シート。 A vehicle seat,
A frame body having a pair of frame members arranged side by side, a support body that is attached to the frame body and supports a user, and an impact receiver that is provided across the pair of frame members on the back side of the support body Have
The impact receiver includes a wraparound portion that wraps around the frame member, and an attachment portion that is attached to the frame member at an end of the wraparound portion, and the wraparound portion is contacted when receiving an impact from the support side. A vehicle seat characterized in that the frame member can be deformed with a part of the frame member in contact as a fulcrum.
衝撃受体は、布製の帯体と、その帯体の一部である回り込み部の端部に設けられる金属製の取付部を有することを特徴とする乗物用シート。 The vehicle seat according to claim 1,
The impact receiving body includes a cloth band and a metal mounting portion provided at an end of a wraparound portion that is a part of the band.
衝撃受体は、一対のフレーム部材の間を延出する延出部と、その延出部から前記フレーム部材を回り込みかつ前記フレーム部材に沿って表側へ延出する回り込み部を有することを特徴とする乗物用シート。 The vehicle seat according to claim 1 or 2,
The impact receiving body has an extending portion extending between a pair of frame members, and a wrapping portion that wraps around the frame member from the extending portion and extends to the front side along the frame member. Vehicle seat to be used.
衝撃受体は、支持体側から衝撃を受けることで、フレーム部材と協働して、前記一対のフレーム部材を相互に離間させる方向に変形させる構成になっていることを特徴とする乗物用シート。
The vehicle seat according to any one of claims 1 to 3,
The vehicle seat according to claim 1, wherein the impact receiver is configured to be deformed in a direction of separating the pair of frame members from each other in cooperation with the frame member by receiving an impact from the support side.
Priority Applications (1)
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JP2008259840A JP2010089581A (en) | 2008-10-06 | 2008-10-06 | Vehicular seat |
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JP2008259840A JP2010089581A (en) | 2008-10-06 | 2008-10-06 | Vehicular seat |
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-
2008
- 2008-10-06 JP JP2008259840A patent/JP2010089581A/en active Pending
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