JP2010088798A - Mat for operation instrument - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、手術器具用マットに関する。 The present invention relates to a surgical instrument mat.
手術に際しては、手術スタッフが手術器具を一時的に置くための領域が、患者を覆うドレープや手術台近傍に装備されるメイヨスタンド等に用意される。手術中に手術器具を一時的に置くための領域は、当該領域からの手術器具の滑落を防止できることが望ましい。 During the operation, a region for the surgical staff to temporarily place the surgical instrument is prepared in a drape that covers the patient, a Mayo stand installed near the operating table, and the like. It is desirable that the region for temporarily placing the surgical instrument during the operation can prevent the surgical instrument from slipping from the region.
例えば特許文献1は、医療用ドレープとして使用可能な摩擦制御物品を開示する。摩擦制御物品は、少なくとも一部がエラストマー材料から形成される概ね直立した複数のステムの配列を、第1表面に設けた支持層を備えている。支持層の第1表面は、乾燥時のステンレス鋼静止摩擦係数が少なくとも0.6の摩擦特性を有する。第1表面の反対側の支持層の第2表面には、補強層、接着剤層、剥離ライナー等の追加の支持層を設けたり、第1表面と同様のステムの配列を設けたりすることができる。好ましい実施形態として、両面摩擦制御物品から構成される医療用ドレープは、手術用機器を保持できるとともに、それ自体が患者を覆うか、或いは他のドレープ等の表面に接着剤を使用せずに置くことができる、と記載されている。
For example,
特許文献2は、患者を覆うシートと、シートに永久的に設けられる器具保持部とを備えた手術用ドレープを開示する。器具保持部は、底部分と少なくとも1つの側部とを有し、シートの表面に、手術用器具を置く凹部を形成する。器具保持部の底部分には、磁気特性、滑り特性等を与える付加層を取り付けることができる、と記載され、また器具保持部は、手術中に手術用器具が滑り落ちることを防ぐとともに、ハンドフリー受け渡し技術のための目で見える中立領域を形成する、と記載されている。
手術中に手術器具を一時的に置くための領域は、上記した手術器具の滑落防止機能に加えて、当該領域に置いた手術器具を手術スタッフが手で容易かつ正確に取り上げることができ、使用直後の電気メスの刃先等の高熱器具による熱損傷を回避でき、また、必要に応じて選択される多様な形状の表面に安定して用意できることが望まれている。なお、磁力により手術器具を保持する構成は、金属製の手術器具を磁化したり、非金属製の手術器具の保持が困難であったりする場合がある。 In addition to the above-mentioned anti-slip function of surgical instruments, the area for temporarily placing surgical instruments during surgery can be used by surgical staff to easily and accurately pick up surgical instruments placed in the area. It is desired to be able to avoid thermal damage caused by a high heat instrument such as the blade edge of an electric knife immediately after that, and to stably prepare a surface having various shapes selected as necessary. In addition, the structure which hold | maintains a surgical instrument with a magnetic force may magnetize a metal surgical instrument, and it may be difficult to hold | maintain a nonmetallic surgical instrument.
本発明の目的は、手術器具を置くために使用される手術器具用マットにおいて、磁力を用いることなく手術器具の滑落を防止でき、手術器具を手で容易かつ正確に取り上げることができ、高熱器具による熱損傷を回避でき、多様な形状の表面に安定して設置できる手術器具用マットを提供することにある。 It is an object of the present invention to prevent a surgical instrument from slipping without using magnetic force in a surgical instrument mat used for placing a surgical instrument, and to easily and accurately pick up the surgical instrument by hand. It is an object of the present invention to provide a surgical instrument mat that can avoid thermal damage caused by the above and can be stably installed on surfaces of various shapes.
上記目的を達成するために、本発明の一態様は、第1面及び第1面の反対側の第2面を有する本体と、本体の第1面の縁に沿って設けられ、第1面に、主支持面と主支持面よりも高い位置にある副支持面とを画定する突縁部と、本体の第1面に設けられ、耐熱性及び難滑性を有する不織布層と、本体の第2面に設けられる粘着剤層と、を具備する手術器具用マットを提供する。 In order to achieve the above object, one embodiment of the present invention includes a main body having a first surface and a second surface opposite to the first surface, and an edge of the first surface of the main body. And a non-woven fabric layer provided on the first surface of the main body and having heat resistance and non-slip properties, a main support surface and a sub-support surface positioned higher than the main support surface. There is provided a surgical instrument mat comprising an adhesive layer provided on a second surface.
本発明の手術器具用マットは、本体の第2面に粘着剤層を有するので、手術スタッフが必要に応じて選択する多様な形状の表面に安定して設置できる。また、本体の第1面に設けた耐熱性かつ難滑性の不織布層により、使用直後の電気メスの刃先等の高熱器具による不織布層の熱損傷を回避できるとともに、磁力を用いることなく、手術器具用マットからの手術器具の滑落を確実に防止できる。さらに、本体の第1面に突縁部を設けたから、主として主支持面で支持した手術器具の一部分を副支持面に立て掛けるように置くことができ、それにより、手術スタッフが当該手術器具を手で容易かつ正確に取り上げることが可能になる。 Since the surgical instrument mat of the present invention has an adhesive layer on the second surface of the main body, it can be stably installed on surfaces of various shapes selected by the surgical staff as needed. In addition, the heat-resistant and non-slippery non-woven fabric layer provided on the first surface of the main body can avoid thermal damage of the non-woven fabric layer due to a high-heat instrument such as the blade edge of an electric knife immediately after use, and without using magnetic force, The sliding of the surgical instrument from the instrument mat can be surely prevented. Further, since the projecting edge portion is provided on the first surface of the main body, a part of the surgical instrument supported mainly by the main support surface can be placed against the sub-support surface, so that the surgical staff can put the surgical instrument on the hand. Can be picked up easily and accurately.
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に渡り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。 Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings. Corresponding components are denoted by common reference symbols throughout the drawings.
図1〜図5は、本発明の一実施形態による手術器具用マット10を示す。手術器具用マット10は、第1面12及び第1面12の反対側の第2面14を有する本体16と、本体16の第1面12の縁12aに沿って設けられ、第1面12に、主支持面18と主支持面18よりも高い位置にある副支持面20とを画定する突縁部22と、本体16の第1面12に設けられ、耐熱性及び難滑性を有する不織布層24と、本体16の第2面14に設けられる粘着剤層26とを備えて構成される。
1 to 5 show a
本体16は、多種多様な手術器具S(図5)を第1面12に安定支持できる板状部材であり、好ましくは、手術器具Sの重量に抗して自己形状を実質的に保持し得る一方で、患者を覆うドレープや手術台脇に設置されるメイヨスタンド等の、手術スタッフが必要に応じて選択する多様な形状の表面に沿って、比較的容易に撓曲可能な可撓性を有する。本体16は、例えば、ポリウレタンフォーム等の樹脂発泡体、段ボール等の厚紙、合板等の木材、ゴム、皮革等、様々な材料から作製できる。特に、ポリウレタンフォームから形成される本体16は、軽量で撓曲し易く、取り扱い性に優れる利点が有る。また、図示の本体16は平面視で矩形の平板形状を有するが、本体16の形状及び寸法は、特に限定されず、現場での取り扱い性等を考慮して適宜選択できる。例えば平面視の形状として、円形、楕円形、長円形(2個の半円を一対の平行直線で繋いだ形状)、角に丸みを付けた矩形等を挙げることができる。
The
図示の手術器具用マット10は、本体16の第1面12の一組の長縁12aに沿って、一対の突縁部22を備えている。それら突縁部22は、本体16の一部であって、本体16と同一の物性を有することができる。主支持面18は、一対の突縁部22の間の領域に形成され、また副支持面20は、各突縁部22の頂端に形成される。主支持面18は、多種多様な手術器具Sを安定支持することを主機能とする面であり、望ましくは、第1面12の半分以上を占めるとともに、本体16が撓曲等の変形を生じていない状態で全体に略平坦な表面形状を有する。副支持面20は、主支持面18で支持した多種多様な手術器具Sの一部分を担持して手術器具Sを第1面12から部分的に浮かせるように機能する面であり、第1面12の半分以下の面積でも十分な機能を発揮できる。本体16の第1面12に対し、主として主支持面18で支持した手術器具Sの一部分を副支持面20に立て掛けるように置くことにより、手術スタッフが当該手術器具Sを手で容易かつ正確に取り上げることができるようになる。
The illustrated
突縁部22の形状及び寸法は、特に限定されず、現場での取り扱い性等を考慮して適宜選択できる。例えば、突縁部22によって規定される主支持面18と副支持面20との高さの差H(図2)は、特に限定されないが、主支持面18で支持した手術器具Sの一部分を副支持面20に立て掛けたときに、手術器具Sの安定性が損なわれない程度の寸法であることが望ましい。また、一対の突縁部22は、互いに異なる形状や寸法を有することもできる(図3)。突縁部22の位置や個数も、現場での取り扱い性等を考慮して適宜選択でき、例えば、矩形状の本体16の一縁のみに沿って突縁部22を配置したり(図4(a))、本体16の外縁の全体に突縁部22を配置したり(図4(b))することもできる。さらに、突縁部22の頂端の副支持面20に段差を設けたり、副支持面20を適当なスリット等によって複数個に分割したりすることもできる。なお、図4(c)は、平面視で楕円形の本体16の外周縁全体に沿って、連続する突縁部22を形成した手術器具用マット10を示す。
The shape and dimensions of the
図示実施形態では、本体16は、主支持面18を有するとともに第1平均厚みT1を有する平板状の主部分16Aと、副支持面20を有するとともに第1平均厚みT1よりも大きい第2平均厚みT2を有する壁状の副部分16Bとを備える(図2)。この構成により、突縁部22に適度な剛性が付与されるので、一部分を副支持面20に立て掛けて載せた手術器具Sを、主支持面18と副支持面20との協働により安定して支持できる。なお、本体16の全体が略一様な厚みを有する構成(つまり平板状の本体16の縁を上方に曲げたような構成)を採用することもできる。
In the illustrated embodiment, the
本体16は、全体を同一の材料から一体成形することができる。或いは本体16を、同一又は異なる材料から個別に成形された複数の部分を互いに連結することにより作製することもできる。例えば、上記した主部分16Aと副部分16Bとを、互いに同一又は異なる材料から個別に成形した後に、接着や溶着等の手段により互いに固定的に連結することができる。
The
不織布層24は、所要の耐熱性及び難滑性を有するシート状部材であり、本体16の第1面12の全体を覆うように広げられて、接着剤(図示せず)等の固定手段により第1面12に固定される。不織布層24は、本体16の第1面12の凹凸形状に望ましくは正確に追従する柔軟性を有する。この構成により、手術器具Sは、不織布層24を介して、本体16の第1面12(主支持面18及び副支持面20)に間接的に置かれることになる。この状態で手術器具Sは、不織布層24が示す難滑性により、第1面12上で滑ることなく安定して支持され、例えば手術器具用マット10を適当な傾斜面に設置したときにも、第1面12からの手術器具Sの滑落が防止される。また、不織布層24が示す耐熱性により、例えば使用直後の電気メスの刃先等の高熱器具を第1面12に置いたときにも、不織布層24(及び好ましくは第1面12)の熱損傷が回避され、高熱器具が安定して支持される。不織布層24は、例えば、耐熱性及び難滑性に優れたポリウレタン不織布から作製できる。なお、不織布層24の材料並びに耐熱性及び難滑性の評価については、後述する。
The
不織布層24の形状及び寸法は、特に限定されず、現場での取り扱い性等を考慮して適宜選択できる。ただし、本体16の主支持面18及び副支持面20の前述した各機能を考慮すれば、不織布層24は、少なくとも主支持面18の全体を覆う形状及び寸法を有することが望ましい(図3)。また、不織布層24は、図示の単層構造に限らず、多層構造を有することもできる。この場合、本体16の第1面12から離れた最外層の不織布層を、所要の耐熱性及び難滑性を有する機能性素材から形成し、下層の不織布層を補強層として安価な素材から形成することもできる。
The shape and dimensions of the
粘着剤層26は、手術スタッフが必要に応じて選択する多様な形状の表面に対し、本体16を容易かつ確実に固定できるようにするための、所要の粘着性を有する。粘着剤層26の形状及び寸法は、特に限定されないが、好ましくは本体16の第2面14の全体を覆うように配置される(図2)。この構成によれば、手術器具用マット10の設置対象面に対し、本体16の任意の箇所を適当に押し付けることで、手術器具用マット10を設置対象面に安定して設置することができる。或いは、本体16の第2面14の所望箇所に、それぞれに所望形状を有する複数の粘着剤層26を形成することもできる(図3)。この構成でも、個々の粘着剤層26を設置対象面に正確に押し付けることで、手術器具用マット10を設置対象面に安定して設置することができる。
The pressure-
粘着剤層26の素材は、特に限定されないが、取り扱いの容易さやコストを考慮すれば、一般的に入手可能な両面粘着テープから形成されることが好ましい。また、手術器具用マット10を必要に応じて複数の異なる設置対象面に付け替えて設置することを考慮すれば、再剥離可能な素材で粘着剤層26を形成することが望ましい。なお、手術器具用マット10の保管や運搬時の取り扱い性を考慮して、未使用の手術器具用マット10は、粘着剤層26の粘着面26aに被着される剥離紙28を備えることが望ましい。
The material of the pressure-
手術器具用マット10は、本体16の第1面12に設けられる機能部品30を、さらに備えることができる(図5)。機能部品30は、例えば針カウンター、小トレー、チップクリーナー等の、手術器具Sに対する特定機能を有する部品である。図示の例では、機能部品30は、本体16の主支持面18に設けられているが、副支持面20に機能部品30を設置することもできる。いずれの場合も、手術器具用マット10の主機能である手術器具支持機能を妨害しない位置に、機能部品30を設けることが望ましい。
The
機能部品30は、本体16の第1面12に予め恒久的に設けられてもよいし、或いは、現場での必要に応じて本体16の第1面12の所望位置に後付けで設けられてもよい。いずれの場合も、機能部品30を、本体16の第1面12に直接設置することもできるし、或いは不織布層24の上に設置することもできる。手術器具用マット10を汎用的に使用することを考慮すれば、機能部品30を不織布層24の上に必要に応じて後付けで設けることが望ましい。この場合、適当な粘着剤や面ファスナー等を用いて、機能部品30を不織布層24に取り付けることができる。また、不織布層24の所望位置に予め、機能部品30を着脱可能に保持可能なファスナー要素32を設けておくこともできる。例えば、フックアンドループファスナーのいずれか一方のファスナー要素を、ファスナー要素32として不織布層24に設置し、他方のファスナー要素を機能部品30に設置する構成を採用できる。
The
上記構成を有する手術器具用マット10は、手術に際して手術スタッフが手術器具を一時的に置くための領域として、患者を覆うドレープや手術台近傍に装備されるメイヨスタンド等に設置される。このとき、粘着剤層26の作用により、手術スタッフが必要に応じて選択する多様な形状の表面に、手術器具用マット10を安定して設置することができる。また、難滑性の不織布層24の作用により、磁力を用いることなく、手術器具用マット10からの手術器具の滑落を確実に防止できる。また、本体16の第1面12に設けた突縁部22の作用により、主として主支持面18で支持した手術器具の一部分を副支持面20に立て掛けるように置くことができ、それにより、手術スタッフが当該手術器具を手で容易かつ正確に取り上げることが可能になる。さらに、耐熱性の不織布層24の作用により、使用直後の電気メスの刃先等の高熱器具による不織布層24の熱損傷を回避できる。
The
このような種々の効果を奏する手術器具用マット10は、例えば、手術器具による手術スタッフの刺傷事故を防止するためのニュートラルゾーンとして、好適に使用できる。この場合、本体16の縁に沿って突縁部22を設けたことにより、手術器具用マット10の外観が一層特徴的なものとなり、ニュートラルゾーンを視覚的に際立たせる副次的な効果も奏される。また、磁石を用いない単純構造の手術器具用マット10は、滅菌及び焼却が容易で比較的安価な材料から作製できるので、ディスポーザブル医療用具として有用である。
The
手術器具用マットの実施例1を、以下の構成で用意した。3M社(米国ミネソタ州)の粘着剤付きポリウレタンフォーム製品である「3M(商標)Reston(商標)粘着フォームパッド(製品番号1560M)」を切断して、200mm(幅)×300mm(長さ)×12mm(厚み)の主部分16A(1個)と、12mm(幅)×300mm(長さ)×25mm(厚み)の副部分16B(2個)とを、粘着剤層26と共に形成し、主部分16Aの両長辺に副部分16Bを固定して、粘着剤層26付きの本体16を作製した。また、3M社(米国ミネソタ州)の粘着剤付きポリウレタン不織布製品である「製品番号9904」を、本体16の第1面12に対応する形状に切断して不織布層24を作製した。そして、本体16の第1面12の全体に不織布層24を貼り付けることにより、手術器具用マット10(図1)を作製した。
Example 1 of a surgical instrument mat was prepared with the following configuration. “3M ™ Reston ™™ adhesive foam pad (product number 1560M)”, a polyurethane foam product with an adhesive from 3M (Minnesota, USA), was cut to 200 mm (width) × 300 mm (length) × A
手術器具用マットの実施例2として、実施例1と同じ粘着剤層26付き本体16を作製する一方、3M社(米国ミネソタ州)の粘着剤付きポリウレタン不織布製品である「製品番号9907T」を、本体16の第1面12に対応する形状に切断して不織布層24を作製した。そして、本体16の第1面12の全体に不織布層24を貼り付けることにより、手術器具用マット10(図1)を作製した。
As Example 2 of the surgical instrument mat, while producing the same
手術器具用マットの比較例1として、実施例1の粘着剤層26付き本体16のみからなる(つまり第1面12に不織布層24を設けていない)マットを用意した。
As Comparative Example 1 of the surgical instrument mat, a mat made only of the
手術器具用マットの比較例2として、株式会社アムコ(東京都千代田区)の磁石付きドレープ製品である「マグドレープ」の、磁石を除いたポリエチレンシートの部分を、実施例1の粘着剤層26付き本体16の第1面12に貼り付けたマットを用意した。
As Comparative Example 2 of the surgical instrument mat, the part of the polyethylene sheet excluding the magnet of “magdrape” which is a drape product with magnets of AMCO Corporation (Chiyoda-ku, Tokyo) is used as the
〔実験1〕耐熱性評価
Valleylab社(米国コロラド州)の「Force2 Electrosurgical Generator」を用いて切開モード出力50Wで、電気メスにより、3M社(米国ミネソタ州)の対極板「製品番号9165」の上に置いた食肉(豚肉)を切開し、約1秒後の電気メスの刃先の温度を、株式会社堀場製作所(京都市)の放射温度計「IT−550」で測定した。3回の測定の平均温度は171℃であった。したがって、本発明の手術器具用マットに使用される不織布層は、熱分解温度が175℃以上の材料から作製されることで、電気メスに対する所期の効果を奏すると認められた。
[Experiment 1] Evaluation of heat resistance Using the "
そこで、実施例1の手術器具用マット10の不織布層24(「9904」)単体、実施例2の手術器具用マット10の不織布層24(「9907T」)単体、及び比較例1のマット(「1560M」)に対し、TA Instruments社(米国デラウェア州)の熱重量測定装置「Q600」を用いて、試料温度を室温から800℃まで10℃/分の速度で上昇させたときの重量変化を観察し、熱分解温度を測定した。なお、比較例2のマットのポリエチレンシートは融点が107℃であり、電気メスの刃先温度に対する耐熱性を有さないことが明らかであるので、実験1の対象から除外した。測定結果を表1に示す。
Therefore, the nonwoven fabric layer 24 (“9904”) alone of the
〔実験2〕難滑性評価
実施例1の手術器具用マット10の不織布層24(「9904」)単体、実施例2の手術器具用マット10の不織布層24(「9907T」)単体、比較例1のマット(「1560M」)、及び比較例2のマットのポリエチレンシート単体に対し、各々を、水平に置いたステンレス鋼板の上で1kgの錘を載せた状態で板面に平行な方向へ牽引し、乾燥状態での静止摩擦係数を測定した。測定結果を表2に示す。
[Experiment 2] Evaluation of non-slipperiness Non-woven fabric layer 24 ("9904") of
また、図6に模式図的に示すように、実施例1の手術器具用マット10、実施例2の手術器具用マット10、比較例1のマット、及び比較例2のマットに対し、各マットの手術器具支持面(実施例1及び2は不織布層24の表面、比較例1は本体16の表面、比較例2はポリエチレンシートの表面)Fを水平面に対し15度傾けて置き、手術器具Sの一例としてステンレス製の鉗子(27.7g)をその先端を下向きにして手術器具支持面Fに静置し、鉗子Sが手術器具支持面Fを滑り始めてから鉗子Sの先端が5cm移動するまでに要した時間を測定した。測定結果を表2に示す。
Further, as schematically shown in FIG. 6, each mat for the
表1及び表2から明らかなように、実施例1及び2の手術器具用マット10は、その不織布層24が、電気メスに対する所期の耐熱性を有するとともに、実際の手術に際して選択され得る設置対象面に手術器具用マット10を設置したときに手術器具Sの滑落を防止し得る所期の難滑性を有することが確認された。これに対し、比較例1のマットは、電気メスに対する十分な耐熱性を有するものの、不織布層24が無いので手術器具Sに対する難滑性が幾分不足することが確認された。また、比較例2のマットは、耐熱性及び難滑性の双方が不足することが確認された。
As is apparent from Tables 1 and 2, the
上記実験結果から、本発明に係る手術器具用マットは、ポリウレタンフォームからなる本体と、熱分解温度が175℃以上で乾燥時のステンレス鋼静止摩擦係数が1.10以上のポリウレタン不織布からなる不織布層とを備えることが望ましい。 From the above experimental results, the surgical instrument mat according to the present invention includes a main body made of polyurethane foam and a non-woven fabric layer made of polyurethane non-woven fabric having a thermal decomposition temperature of 175 ° C. or higher and a stainless steel static friction coefficient when dried of 1.10 or higher. It is desirable to provide.
10 手術器具用マット
12 第1面
14 第2面
16 本体
18 主支持面
20 副支持面
22 突縁部
24 不織布層
26 粘着剤層
30 機能部品
32 ファスナー要素
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記本体の前記第1面の縁に沿って設けられ、前記第1面に、主支持面と該主支持面よりも高い位置にある副支持面とを画定する突縁部と、
前記本体の前記第1面に設けられ、耐熱性及び難滑性を有する不織布層と、
前記本体の前記第2面に設けられる粘着剤層と、
を具備する手術器具用マット。 A body having a first surface and a second surface opposite the first surface;
A projecting edge portion provided along an edge of the first surface of the main body, and defining a main support surface and a sub-support surface at a position higher than the main support surface on the first surface;
A non-woven fabric layer provided on the first surface of the main body and having heat resistance and slip resistance;
An adhesive layer provided on the second surface of the body;
A surgical instrument mat comprising:
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012139263A (en) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Nagai Les-Ben Kk | Mat for surgical instrument |
JP2016067799A (en) * | 2014-10-01 | 2016-05-09 | 株式会社リブドゥコーポレーション | Flexible sheet |
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2008
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