JP2010087738A - リーダライタ、rfidタグおよびrfidシステム - Google Patents

リーダライタ、rfidタグおよびrfidシステム Download PDF

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Abstract

【課題】リーダライタ、RFIDタグおよびRFIDシステムに関し、タイムスロットの数を多くして衝突の発生確率の増加を抑えた場合であっても、処理時間を短くすることを目的とする。
【解決手段】リーダライタ3は、アンテナ3aと、アンテナ3aを介して識別情報25bを記憶保持しているRFIDタグ2a〜2fと通信する送受信部31と、RFIDタグ2a〜2fに向けて読み取り命令を発信した後、RFIDタグ2a〜2fそれぞれから返信される存在確認用信号をアンテナ3aおよび送受信部31を介して検出する存在確認用信号検出部36と、存在確認用信号検出部36により検出される存在確認用信号に基づいて識別情報25bの収集処理を制御する制御部35とを備え、制御部35は、存在確認用信号検出部36により存在確認用信号の検出出力が得られない場合、識別情報25bの収集処理を終了させる構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、リーダライタ、RFIDタグおよびRFIDシステムに関する。
近年、所定の識別情報を記憶保持しているRFID(Radio Frequency IDentification)タグが広く利用され、このRFIDタグを管理物品に装着するなどして、生産、物流、物品などの管理を行うRFIDシステムが提案されている。RFIDシステムは、複数のRFIDタグと、これらのRFIDタグの識別情報を読み取るリーダライタとを備えている。
従来のRFIDシステムでは、リーダライタから識別情報を読み出すための読み出し命令が発信されると、電波の届く範囲に存在している不特定多数のRFIDタグから、一斉に応答信号が返信されるため、複数のRFIDタグの衝突を避けながら読み取るアンチコリジョン処理(例えば、SLOTTED ALOHA方式)が行われていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−238381号公報
従来のRFIDシステムでは、RFIDタグの読み出しを行うタイミングを時分割にし、この時分割された複数の区分であるタイムスロットのいずれか1つに、乱数を使って複数のRFIDタグを任意に割り当てさせ、各タイムスロットに割り当てられたRFIDタグの識別情報を読み取るようにしていた。このタイムスロットの数を多くすると、衝突の発生確率は減少するがタイムスロットごとに識別情報を読み出せるか否かの承認処理を行うため、処理時間が増加する。逆に、タイムスロットを小さくすると、処理時間は減少するが衝突の発生確率が増加するという課題があった。
そこで本発明は、タイムスロットの数を多くして衝突の発生確率の増加を抑えた場合であっても、処理時間を短くすることを目的とする。
この目的を達成するために本発明のリーダライタは、アンテナと、アンテナを介して識別情報を記憶保持している複数のRFIDタグと通信する送受信部と、複数のRFIDタグに向けて読み取り命令を発信した後、複数のRFIDタグそれぞれから返信される存在確認用信号をアンテナおよび送受信部を介して検出する存在確認用信号検出部と、存在確認用信号検出部により検出される存在確認用信号に基づいて識別情報の収集処理を制御する制御部とを備え、制御部は、存在確認用信号検出部により存在確認用信号の検出出力が得られない場合、識別情報の収集処理を終了させる構成としたことを特徴とする。このような構成により、初期の目的を達成するものである。
また、本発明のRFIDタグは、タグアンテナ部と、このタグアンテナ部に接続されたタグ回路部とを備え、タグ回路部は、タグアンテナ部を介してリーダライタと通信させる送受信部と、送受信部を介して存在確認用信号を返信させる存在確認用信号発信部と、識別情報を記憶保持させる記憶部とを有し、存在確認用信号発信部は、送受信部を介してリーダライタから発信される読み取り命令が受信された場合、送受信部を介してリーダライタに存在確認用信号を返信させる構成としたことを特徴とする。このような構成により、初期の目的を達成するものである。
また、本発明のRFIDシステムは、上記したRFIDタグ複数個と、これらのRFIDタグから識別情報を読み取る上記したリーダライタとを備えていることを特徴とする。このような構成により、初期の目的を達成するものである。
以上のように本発明のリーダライタは、アンテナと、アンテナを介して識別情報を記憶保持している複数のRFIDタグと通信する送受信部と、複数のRFIDタグに向けて読み取り命令を発信した後、複数のRFIDタグそれぞれから返信される存在確認用信号をアンテナおよび送受信部を介して検出する存在確認用信号検出部と、存在確認用信号検出部により検出される存在確認用信号に基づいて識別情報の収集処理を制御する制御部とを備え、制御部は、存在確認用信号検出部により存在確認用信号の検出出力が得られない場合、識別情報の収集処理を終了させる構成としたので、リーダライタは存在確認用信号の検出により通信エリア内に読み取るべきRFIDタグが存在するか否かを判断し、読み取るべきタグが存在しない空スロットでの識別情報の収集処理を実行しないように制御して、処理時間を短縮することができる。これにより、スロット数を多くして衝突の発生確率の増加を抑えた場合であっても、処理時間を短くすることができる。
また、本発明のRFIDタグは、タグアンテナ部と、このタグアンテナ部に接続されたタグ回路部とを備え、タグ回路部は、タグアンテナ部を介してリーダライタと通信させる送受信部と、送受信部を介して存在確認用信号を返信させる存在確認用信号発信部と、識別情報を記憶保持させる記憶部とを有し、存在確認用信号発信部は、送受信部を介してリーダライタから発信される読み取り命令が受信された場合、送受信部を介してリーダライタに存在確認用信号を返信させる構成としたので、リーダライタに対して、通信エリア内に読み取るべきRFIDタグが存在しているか否かを知らせることができる。これにより、リーダライタ側では読み取るべきタグが存在しない空スロットでの識別情報の収集処理を実行しないように制御して処理時間を短縮することができる。これにより、タイムスロットの数を多くして衝突の発生確率の増加を抑えた場合であっても、リーダライタ側の処理時間を短くすることが可能となる。
また、本発明のRFIDシステムは、上記したRFIDタグ複数個と、これらのRFIDタグから識別情報を読み取る上記したリーダライタとを備えているので、リーダライタは複数のRFIDタグから返信される存在確認用信号の検出により通信エリア内に読み取るべきRFIDタグが存在しているか否かを判断し、読み取るべきタグが存在しない空スロットでの識別情報の収集処理を実行しないように制御して処理時間を短縮することができる。これにより、タイムスロットの数を多くして衝突の発生確率の増加を抑えた場合であっても、処理時間を短くすることができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態)
まず、図1を参照しながら、本発明の実施の形態におけるRFIDシステム1の全体構成および動作について説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるRFIDシステム1の概要図である。ここでは管理物品4として、例えば、倉庫に保管管理されている製品を例にして説明する。管理物品4は、不特定多数の場所から集荷され、倉庫などに一度に多数の製品が運び込まれるので、管理が非常に煩雑となる。
そこで本実施の形態では、図1に示すように、各管理物品4それぞれにRFIDタグ2a〜2fを取り付け、リーダライタ3で読み取るRFIDシステム1で管理している。
このように、RFIDシステム1は、RFIDタグ2a〜2fとリーダライタ3とを備えている。以下の説明で理解を容易にするために、RFIDタグ2a、2b、2c、2d、2e、2f、・・・をRFIDタグ2として説明することもある。また、本実施の形態では、RFIDタグ2の数を6個として説明しているが、この数に限定されるものではない。
各管理物品4それぞれに取り付けられたRFIDタグ2には、管理物品4ごとの識別情報(例えば、商品名、製品番号、製造日、出荷日など)が記憶されており、これにより、例えば「商品名Aの製品番号Bが現在どこにあるのか」が、管理されるようになっている。
その管理を行うのが図1に示すリーダライタ3で、このリーダライタ3は、送受信部31、アンテナ3aを介してRFIDタグ2と通信し、RFIDタグ2のタグ回路部20bに記憶保持されている識別情報25bをタグアンテナ部20aを介して受信し、管理するようになっている。なお、リーダライタ3を別の場所に設置されている管理装置(図示せず)と接続して、管理するようにしてもよい。これにより、管理物品4が大量にあっても効率よく管理することができる。
管理物品4に取り付けられているRFIDタグ2は、次のように構成されている。すなわち、RFIDタグ2は、タグアンテナ部20aとタグ回路部20bとを備え、タグ回路部20bは、送受信部21、区分割当部22、乱数生成部23、存在確認用信号発信部24、記憶部25、制御部26を有している。
送受信部21は、リーダライタ3との通信をタグアンテナ部20aを介して行い、各種の命令(例えば、読み取り命令)や識別情報25bなどの送受信を行う。
区分割当部22は、リーダライタ3からタグアンテナ部20a、送受信部21を介してQ値(タイムスロット数を指定する値)と呼ばれる所定の値に基づいて、時分割した複数のタイムスロットのいずれか1つを自機器に割り当てる。例えば、タイムスロットが8つある場合、「0」から「7」までのうちの1つを乱数生成部23により生成される乱数の値に基づいて自機器に割り当てる。
乱数生成部23は、タイムスロットを割り当てるときに使用する乱数を発生する。また、乱数生成部23は、リーダライタ3側での認証処理用の乱数も生成する。
存在確認用信号発信部24は、存在確認用信号を発信させる。存在確認用信号とは、リーダライタ3に対して通信エリア内に読み取るべきRFIDタグ2が存在しているか否かを知らせるものであり、データ部分や認証用情報は不要である。このため、データ部分や認証用情報などを含まない応答信号を存在確認用信号として返信する。なお、リーダライタ3からの電波の反射の有無だけでも存在確認はできるので、送受信部21によりタグアンテナ部20aを操作させてデータ部分や認証用情報を含まない反射操作だけによる返信信号を生成するようにしてもよい。存在確認用信号発信部24の動作については後述する。
記憶部25には、読み取り完了フラグ25a、識別情報25b、乱数情報25c、スロットカウンタ情報25dなどが記憶されている。識別情報25bには、管理物品4の識別情報(例えば、商品名、製品番号、製造日、出荷日など)を記憶する。乱数情報25cには、乱数生成部23により生成される乱数の値を一時記憶する。そして、スロットカウンタ情報25dには、自機器に割り当てしたタイムスロットの番号(値)を一時記憶する。
制御部26は、中央処理装置(CPU)、各種プログラムや制御プログラムを記憶するリードオンリメモリ(ROM)、データなどを一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)を備え、各部の回路を制御する。制御部26では、リーダライタ3による識別情報25bの読み取りが正常に完了したときに、読み取り完了フラグ25aを読み取り完了にセットする。また、制御部26は、後述するタイムスロットに係るスロットカウンタ情報25dに基づいて存在確認用信号の返信を制御する。制御部26は、所定のラウンドの中でスロットカウンタ情報25dが「0」になった以降は、読み取り命令に対して存在確認用信号の返信を停止させる。
上記したRFIDタグ2から識別情報25bを読み取るリーダライタ3は、次の構成を備えている。
すなわち、リーダライタ3は、送受信部31、区分数指定部32、衝突数取得部33、記憶部34、制御部35、存在確認用信号検出部36を備えている。
送受信部31は、RFIDタグ2との通信をアンテナ3aを介して行い、各種読み取り命令や識別情報25bなどの送受信を行う。
区分数指定部32は、タイムスロットの数を指定する。通常は、規格(例えば、EPC Class−1 Generation2規格)などにより、タイムスロット数は2(Qは正の整数)であらわされ、QはQ値と呼ばれる。例えば、EPC Class−1 Generation2規格においては、Qは0以上でかつ15以下と定められている。
衝突数取得部33は、各タイムスロットで2つ以上のRFIDタグ2が応答して衝突が発生した場合、衝突数(コリジョン数)を「1」としてカウントする。この衝突数の累計に基づいて、区分割当部22は次のラウンドで設定されるタイムスロットの数を更新する。
記憶部34には、各RFIDタグ2からアンテナ3a、送受信部31を介して取得された識別情報34aが記憶されている。
制御部35は、中央処理装置(CPU)、各種プログラムや制御プログラムを記憶するリードオンリメモリ(ROM)、データなどを一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)を備え、各部の回路を制御する。制御部35は、読み取り命令を送受信部31、アンテナ3aを介してRFIDタグ2に発信した後、後述する存在確認用信号検出部36により、RFIDタグ2から返信される存在確認用信号を検出し、通信エリア内にRFIDタグ2が存在するか否かを判断する。この判断結果に基づいて、複数あるRFIDタグ2それぞれから識別情報25bを取得するときの収集処理を制御する。この収集処理の制御については後述する。
存在確認用信号検出部36は、通信エリア内に読み取るべきRFIDタグ2が存在しているか否かを存在確認用信号から検出する。存在確認用信号検出部36の検出出力および動作については後述する。
次に、図2〜図5を参照しながら、RFIDシステム1の動作について説明する。
図2は本発明の実施の形態におけるRFIDシステム1との比較例の動作を説明するための模式図、図3は同RFIDシステム1における存在確認用信号検出部の検出出力であり、(a)は1回目のラウンドの各タイムスロットで検出される検出出力の概要図、(b)は2回目のラウンドの各タイムスロットで検出される検出出力の概要図、(c)は3回目のラウンドの各タイムスロットで検出される検出出力の概要図、図4は同RFIDシステム1の動作のフローチャート、図5は同RFIDシステム1の動作を説明するための模式図である。
まず、本実施の形態の理解を助けるために、図1〜図3を用いて、本実施の形態との比較例の動作について説明する。
リーダライタ3は、通信エリア内にある読み取るべきRFIDタグ2a〜2fの識別情報25bを読み取る。図2に示すように、リーダライタ3から読み取り命令であるQueryコマンドを送信する。Queryコマンドでは、Q値の初期値を「3」とする。すなわち、1つのラウンドを8つのタイムスロットで構成する。リーダライタ3は、1つのラウンド内でのタグ応答がなくなるまで、識別情報25bの収集処理を繰り返す。
RFIDタグ2a〜2fは、Queryコマンドを受信すると8つあるタイムスロットのうちの1つを自機器に割り当てる。具体的には、乱数生成部23で生成した「0」から「7」までのうちの1つの値を割り当て、記憶部25にスロットカウンタ情報25dとして一時記憶する。例えば、RFIDタグ2a〜2fそれぞれのスロットカウンタ情報25dが、「2」「1」「3」「0」「5」「2」となったとする。このスロットカウンタ情報25dにより、8つあるタイムスロットの何番目でタグ応答を行うかを制御することができる。
また、RFIDタグ2a〜2fは、スロットカウンタ情報25dが「0」のものだけが、認証用の所定の情報(例えば、乱数)を送信する。上記の例では、RFIDタグ2dのスロットカウンタ情報25dが「0」であるため、RFIDタグ2dが16進数の乱数(RN16)を生成して送信する。この乱数は、乱数情報25cとして記憶部25に一時記憶される。この乱数は、値「0xA12B」であったとする。
リーダライタ3は、アンテナ3a、送受信部31を介して、RFIDタグ2dから乱数を受信し、乱数が正常に読み出せた場合に衝突が発生していないと判断する。そして、受信した乱数の値「0xA12B」を引数とするAckコマンドをRFIDタグ2dに返信する。
RFIDタグ2a〜2fはAckコマンドを受信し、値「0xA12B」と同じ乱数情報25cの値が記憶部25にあるか否かをそれぞれで判断する。ここで、RFIDタグ2dのみが記憶部25に値「0xA12B」を記憶しているので、RFIDタグ2dは識別情報25bを送受信部21を介してリーダライタ3に送信する。これにより、RFIDタグ2a〜2fから1つのタグが選択される。
リーダライタ3は、選択したRFIDタグ2dの識別情報25bを送受信部31で受信し、記憶部34に受信した識別情報25bを識別情報34aとして記憶する。
このようにして、タイムスロットの1番目に割り当てられたRFIDタグ2d(図2中では「D」と表記)の識別情報25bがリーダライタ3により取得される。RFIDタグ2dは、リーダライタ3による識別情報25bの読み取りが正常に完了したときに、制御部26により、記憶部25の読み取り完了フラグ25aを読み取り完了にセットする。これにより、RFIDタグ2dは、制御部26により、リーダライタ3から発信される以降の読み取り命令に対しては非応答に制御される。また、制御部26は、スロットカウンタ情報25dが「0」になった以降は、読み取り命令に対して存在確認用信号の返信を停止させる。
次に、リーダライタ3はタイムスロットの1番目で識別情報25bを取得した後、次のQueryRepコマンドを発信する共に、タイムスロットの番号を1つ進め、「2」にする。
非応答に制御されるRFIDタグ2dを除き、QueryRepコマンドを受信したRFIDタグ2a〜2cとRFIDタグ2e、2fは、制御部26により、記憶部25のスロットカウンタ情報25dの値を1つ減らす。これにより、RFIDタグ2a〜2cとRFIDタグ2e、2fでは、それぞれのスロットカウンタ情報25dが、「1」「0」「2」「4」「1」となる。
この結果、タイムスロットの2番目では、RFIDタグ2b(図2中では「B」と表記)が応答する。リーダライタ3は、RFIDタグ2bの識別情報25bを取得する。そして、QueryRepコマンドを発信する共に、タイムスロットの番号を1つ進め、「3」にする。RFIDタグ2bは、RFIDタグ2dと同様に読み取り完了フラグ25aをセットし、非応答に制御されている。また、制御部26は、RFIDタグ2bではスロットカウンタ情報25dが「0」になったので、以降の読み取り命令に対して存在確認用信号の返信を停止させる。
次に、RFIDタグ2a、2c、2e、2fでQueryRepコマンドが受信されると、それぞれの記憶部25のスロットカウンタ情報25dの値を1つ減らす。これにより、RFIDタグ2a、2c、2e、2fそれぞれのスロットカウンタ情報25dが、「0」「1」「3」「0」となる。
タイムスロットの3番目では、RFIDタグ2a、2fのスロットカウンタ情報25dが「0」になっているので、図2に示すように、RFIDタグ2a、2f(図2中では「A」、「F」と表記)が応答し、識別情報25bを送受信部21を介してリーダライタ3に送信する。
このとき、リーダライタ3は、RFIDタグ2a、2fそれぞれから所定の情報(乱数(RN16))を受信するが、衝突により乱数を正常に読み取ることができない。このことから、衝突数取得部33は、衝突があったと判断し、NAKコマンドを発信すると共に、衝突数をカウントする内部カウンタ(図示せず)を1つ増やす。これにより、RFIDタグ2a、2fは、識別情報25bを送受信部21を介してリーダライタ3に送信していないので、読み取り完了フラグ25aはセットされず、以降の読み取り命令を受け付ける。
RFIDタグ2a、2fは、QueryRepコマンドによりスロットカウンタ情報25dを最大値となる所定の値、例えば、16進数で「7FFF」となる「32767」に設定する。これにより、同一のラウンド内で、QueryRepコマンドにより、スロットカウンタ情報25dが「0」になって再度応答するのを防止している。
そして、リーダライタ3はタイムスロットの番号を1つ進めて、「4」にする。タイムスロット「4」において、QueryRepコマンドの発信により、RFIDタグ2a、2c、2e、2fのスロットカウンタ情報25dは、それぞれ「32767」「0」「2」「32767」となる。これにより、上記と同様に、RFIDタグ2c(図2中では「C」と表記)が応答する。以降、同様にして、タイムスロット「6」で、RFIDタグ2e(図2中では「E」と表記)が応答する。また、制御部26は、スロットカウンタ情報25dが「0」になったものから、以降の読み取り命令に対して存在確認用信号の返信を停止させる。
そして、タイムスロットの番号が「8」まで進むと1回目のラウンドが終了する。しかし、まだ、RFIDタグ2a、2fの読み取りが残っているため、2回目のラウンドを実行する。1回目のラウンドと同様に8つのタイムスロットのいずれかにRFIDタグ2a、2fを、再度、割り当てる。そして、リーダライタ3は、例えば、タイムスロットの「2」、「4」でRFIDタグ2a、2fの識別情報25bを取得する。
次に、リーダライタ3は、通信エリア内に読み取るべきRFIDタグ2が残っていないかを確認するため、3回目のラウンドを実行し、8つのタイムスロットのすべてにおいてタグ応答がなければ、RFIDタグ2の読み取り処理を終了する。
ところで、RFIDタグ2の読み取り処理が実行されているとき、リーダライタ3が備える存在確認用信号検出部36では、図3に示すように、存在確認用信号が検出されている。
まず、図3(a)で1回目のラウンドにおける存在確認用信号検出部36の検出出力の状態について説明する。
この1回目のラウンドでは、タイムスロットの1番目で、例えば、信号レベルの強度が「6」となっている。この検出出力の値「6」は、所定の検出値として記憶部34に記憶される。そして、タイムスロットの2番目で「5」、3番目で「4」、4番目で「2」、5番目で「1」、6番目で「1」の検出出力の値が得られている。7番目と8番目では、信号レベルが「0」となって存在確認用信号の検出出力が得られていない。すなわち、7番目と8番目では、読み取るべきRFIDタグ2がないことがわかる。
RFIDタグ2は、リーダライタ3に識別情報25bの送信を完了したものから非応答に制御されるので、リーダライタ3が識別情報25bを読み取るごとに、存在確認用信号検出部36で検出される信号レベルの値は、徐々に低下する。そして、タイムスロットの7番目と8番目のように、読み取るべきRFIDタグ2が存在しないと信号レベルが「0」となる。これにより、タイムスロットの7番目と8番目ではRFIDタグ2の識別情報25bの収集処理を省略することができる。
次に、図3(b)で2回目のラウンドにおける存在確認用信号検出部36の検出状態について説明する。
この2回目のラウンドでは、タイムスロットの1番目で、信号レベルの強度が「2」となっている。そして、タイムスロットの2番目で「2」、3番目で「1」、4番目で「1」の検出出力の値が得られている。そして、5番目〜8番目では、信号レベルが「0」となって存在確認用信号の検出出力が得られていない。このことから、タイムスロットの5番目〜8番目で、読み取るべきRFIDタグ2が存在しないことがわかる。これにより、タイムスロットの5番目〜8番目ではRFIDタグ2の識別情報25bの収集処理を省略することができる。
同様に、図3(c)での3回目のラウンドでは、1番目〜8番目において、信号レベルが「0」となって存在確認用信号の検出出力が得られていない。このことから、タイムスロットの1番目〜8番目で、読み取るべきRFIDタグ2が存在しないことがわかる。これにより、タイムスロットの2番目〜8番目でRFIDタグ2の識別情報25bの収集処理を省略することができる。
上記したように、リーダライタ3は、存在確認用信号検出部36により存在確認用信号を検出して、その検出出力から読み取るべきRFIDタグ2が存在しないことを判断することができる。
そこで、本実施の形態では、RFIDタグ2a〜2fに向けて読み取り命令が発信された後、RFIDタグ2a〜2fそれぞれから返信される存在確認用信号をアンテナ3aおよび送受信部31を介して検出する存在確認用信号検出部36と、存在確認用信号検出部36により検出される存在確認用信号に基づいて識別情報25bの収集処理を制御する制御部35を備え、制御部35は、存在確認用信号検出部36により存在確認用信号の検出出力が得られない場合、識別情報25bの収集処理を終了させる構成とした。
リーダライタ3は、通信エリア内にある読み取るべきRFIDタグ2a〜2fの存在を存在確認用信号から検出し、読み取るべきタグが存在しない空スロットでの識別情報25bの収集処理を実行しないように制御して処理時間を短縮することができる。これにより、タイムスロットの数を多くして衝突の発生確率の増加を抑えた場合であっても、処理時間を短くすることができる。
以下、図4を参照しながら、本実施の形態の特徴点である、RFIDシステム1の動作について説明する。
図4に示すように、RFIDシステム1では、リーダライタ3からSELECTコマンドがRFIDタグ2a〜2fに向けて発信され、RFIDタグ2a〜2fの内部にある各種レジスタなどを初期状態にリセットさせる(S100)。このSELECTコマンドを受信したRFIDタグ2a〜2fそれぞれからは、存在確認用信号が返信される。そして、リーダライタ3では、SELECTコマンドを発信した後に検出される存在確認用信号の大きさを所定の検出値(基準値)とし、記憶部34に一時記憶する。SELECTコマンド後の存在確認用信号の大きさを基準とした理由は、通信エリア内にあるすべてのタグが応答するためである。
リーダライタ3は、存在確認用信号検出部36により、存在確認用信号を検出して(S102)、その検出出力から読み取るべきRFIDタグ2が存在するか否かを判断する(S104)。リーダライタ3は、存在確認用信号の検出出力が得られない場合、識別情報25bの収集を終了する。
次に、読み取るべきRFIDタグ2が存在する場合、リーダライタ3は、Queryコマンドを発信し、タイムスロット数を指定する(S106)。ここでは、Q値で「3」、すなわち、1ラウンドのタイムスロットの数を「8」とする。
RFIDタグ2a〜2fは、Queryコマンドを受信した後、それぞれの乱数生成部23により乱数を生成し、スロットカウンタ情報25dとする。ここでは、各スロットカウンタ情報25dがそれぞれ「2」「1」「3」「0」「5」「2」となったとする。RFIDタグ2a〜2fは、制御部26により、スロットカウンタ情報25dをそれぞれ記憶部25に記憶する。そして、RFIDタグ2a〜2fは、Queryコマンドにより、存在確認用信号を返信する。
次に、リーダライタ3は、タイムスロットの1番目から8番目まで順次に通信エリア内にあるRFIDタグ2の読み取りを行う。
まず、タイムスロットの1番目で、リーダライタ3は、存在確認用信号検出部36により存在確認用信号を検出し(S108)、その検出出力から読み取るべきRFIDタグ2が存在しているか否かを判断する(S110)。リーダライタ3は、存在確認用信号検出部36により存在確認用信号の検出出力が得られない場合、通信エリア内に読み取るべきRFIDタグ2が存在しないと判断して識別情報25bの収集を終了する。
一方、読み取るべきRFIDタグ2が存在する場合、リーダライタ3は、認証用の情報に基づいて衝突がないことを確認する(S112)。もし、2つ以上のRFIDタグ2が衝突している場合には、NAK(否承認)コマンドを発信し(S116)、S118に進む。
リーダライタ3は、衝突がなければ、RFIDタグ2dの識別情報25bを読み取る(S114)。タイムスロットの1番目では、RFIDタグ2dのスロットカウンタ情報25dが「0」であるので、図5に示すように、RFIDタグ2d(図5中では「D」と表記)のみが応答する。リーダライタ3は、送受信部31を介して識別情報25bを受信し、識別情報25bを識別情報34aとして記憶部34に記憶する。これにより、RFIDタグ2dの識別情報25bがリーダライタ3に取得されたことになる。RFIDタグ2dは、読み取り完了フラグ25aをセットして、以降の読み取り命令を受信しても非応答に制御される。また、制御部26は、RFIDタグ2dのスロットカウンタ情報25dが「0」になったので、以降の読み取り命令に対して存在確認用信号の返信を停止させる。
次に、リーダライタ3は、QueryRepコマンドを発信し(S118)、RFIDタグ2a〜2cとRFIDタグ2e、2fは、制御部26により、記憶部25に記憶されているスロットカウンタ情報25dの値を1つ減らし、「1」「0」「2」「4」「1」とする。そして、リーダライタ3はタイムスロットの番号を1つ進め、「2」にする。
まず、タイムスロットの2番目で、リーダライタ3は、存在確認用信号検出部36により存在確認用信号を検出し、その検出出力の値から読み取るべきRFIDタグ2が存在するか否かを判断する(S110)。リーダライタ3は、存在確認用信号の検出出力が得られなければ、タイムスロット数を所定の検出値に基づいて設定し、読み取りが完了していないRFIDタグ2を、再度、割り当てる(S124)。そして、S106に戻り、次のラウンドを実行する。
一方、読み取るべきRFIDタグ2が存在する場合、リーダライタ3は、衝突がないことを確認する(S126)。もし、2つ以上のRFIDタグ2が衝突している場合には、NAK(否承認)コマンドを発信し(S130)、S118に戻る。
リーダライタ3は、衝突がなければ、RFIDタグ2dの識別情報25bを読み取る(S128)。タイムスロットの2番目では、RFIDタグ2bのスロットカウンタ情報25dが「0」となったので、図5に示すように、RFIDタグ2b(図5中では「B」と表記)のみが応答する。リーダライタ3は、送受信部31を介して識別情報25bを受信し、識別情報25bを識別情報34aとして記憶部34に記憶する。これにより、RFIDタグ2bの識別情報25bがリーダライタ3に取得されたことになる。RFIDタグ2bは、読み取り完了フラグ25aをセットして、以降読み取り命令を受信しても非応答に制御される。また、制御部26は、RFIDタグ2bのスロットカウンタ情報25dが「0」になったので、以降の読み取り命令に対して存在確認用信号の返信を停止させる。
次に、リーダライタ3は、再び、S118でQueryRepコマンドを発信する。これにより、RFIDタグ2a、2c、2e、2fは、制御部26により、記憶部25のスロットカウンタ情報25dの値を1つ減らし、「0」「1」「3」「0」とする。そして、リーダライタ3はタイムスロットの番号を1つ進め、「3」にする。
タイムスロット「3」では、RFIDタグ2a、2fのスロットカウンタ情報25dが「0」となったので、図5に示すように、RFIDタグ2a、2f(図5中では「A」、「F」と表記)が応答し、識別情報25bを送受信部21を介してリーダライタ3に送信する(S128)。このとき、リーダライタ3は、RFIDタグ2a、2fの衝突により乱数を正常に読み取ることができないので、衝突があったと判断し(S126)、NAKコマンドを発信すると共に(S130)、衝突数取得部33では、衝突数をカウントする内部カウンタ(図示せず)を1つ増やす。これにより、RFIDタグ2a、2fは、識別情報25bを送受信部21を介してリーダライタ3に送信せず、読み取り完了フラグ25aをセットしない。また、以降の読み取り命令も受け付ける。そして、RFIDタグ2a、2fは、QueryRepコマンドを受信したときに、スロットカウンタ情報25dを最大値の所定の値、例えば、「32767」に設定する。そして、リーダライタ3はタイムスロットの番号を1つ進めて「4」にする。
タイムスロット「4」において、リーダライタ3によりQueryRepコマンドが発信されると(S118)、RFIDタグ2a、2c、2e、2fのスロットカウンタ情報25dは、それぞれ「32767」「0」「2」「32767」となる。これにより、上記と同様にS118からS130を実行することにより、RFIDタグ2c(図5中では「C」と表記)が応答する。以降、同様にして、タイムスロット「6」で、RFIDタグ2e(図5中では「E」と表記)が応答する。また、制御部26は、スロットカウンタ情報25dが「0」になったものから、以降の読み取り命令に対して存在確認用信号の返信を停止させる。
そして、タイムスロットが「7」のとき、存在確認用信号検出部36により存在確認用信号の検出出力が得られなくなる。このことから、リーダライタ3は、制御部35により、読み取るべきRFIDタグ2が存在しないと判断し(S122)、タイムスロットを、再度、割り当てる(S124)。そして、S106に戻り、次のラウンドを実行する。
また、S124において、区分数指定部32は、存在確認用信号検出部36により検出される存在確認用信号の検出出力の大きさに基づいて、タイムスロット数を更新する。本実施の形態では、リーダライタ3は、制御部35により、存在確認用信号の大きさが記憶部34に一時記憶さている所定の検出値より大きい場合に区分数指定部32の区分数を増加させ、存在確認用信号の大きさが所定の検出値より小さい場合に区分数を減少させる。なお、衝突数取得部33の内部カウンタに保持されている衝突数と存在確認用信号の大きさとの組み合わせに基づいてタイムスロット数を更新するようにしてもよい。
次の2ラウンド目を同様に実行し、図5に示すように、RFIDタグ2a、2fは、次の2ラウンド目のタイムスロット「2」とタイムスロット「4」でそれぞれ応答(図5中では「F」、「A」と表記)し、それぞれの識別情報25bをリーダライタ3に送信する。そして、タイムスロットが「5」のとき、リーダライタ3では、存在確認用信号検出部36により存在確認用信号の検出出力が得られなくなる。このことから、リーダライタ3は、制御部35により、読み取るべきRFIDタグ2が存在しないと判断し、タイムスロットの6番目〜8番目における識別情報25bの収集を行わないように制御する。
次に、3ラウンド目では、タイムスロットが「1」のとき、リーダライタ3は、存在確認用信号検出部36により存在確認用信号の検出出力が得られなくなる。このことから、リーダライタ3は、制御部35により、読み取るべきRFIDタグ2が存在しないと判断し、タイムスロットの2番目〜8番目における識別情報25bの収集を行わないように制御する。そして、リーダライタ3は、識別情報25bの収集を終了する。
このようにリーダライタ3は、図4に示す動作を行うことにより、識別情報25bを収集処理するタイムスロットの数を減らすことができる。すなわち、図2で示した比較例では識別情報25bの収集処理を実行するタイムスロットの数が24個であったものが、図5では13個となり、大幅に削減されている。さらに、認証用の情報を取得する処理が上記のタイムスロットに加えて、3つのタイムスロットで削減されている。
以上のように本実施の形態によれば、リーダライタ3は、アンテナ3aと、アンテナ3aを介して識別情報25bを記憶保持しているRFIDタグ2a〜2fと通信する送受信部31と、RFIDタグ2a〜2fに向けて読み取り命令を発信した後、RFIDタグ2a〜2fそれぞれから返信される存在確認用信号をアンテナ3aおよび送受信部31を介して検出する存在確認用信号検出部36と、存在確認用信号検出部36により検出される存在確認用信号に基づいて識別情報25bの収集処理を制御する制御部35とを備え、制御部35は、存在確認用信号検出部36により存在確認用信号の検出出力が得られない場合、識別情報25bの収集処理を終了させる構成としたので、リーダライタ3は存在確認用信号の検出により通信エリア内に読み取るべきRFIDタグ2a〜2fが存在するか否かを判断し、読み取るべきタグが存在しない空スロットでの識別情報25bの収集処理を実行しないように制御して処理時間を短縮することができる。これにより、スロット数を多くして衝突の発生確率の増加を抑えた場合であっても、処理時間を短くすることができる。
また、本発明のRFIDタグ2は、タグアンテナ部20aと、このタグアンテナ部20aに接続されたタグ回路部20bとを備え、タグ回路部20bは、タグアンテナ部20aを介してリーダライタ3と通信させる送受信部21と、送受信部21を介して存在確認用信号を返信させる存在確認用信号発信部24と、識別情報25bを記憶保持させる記憶部25とを有し、存在確認用信号発信部24は、送受信部21を介してリーダライタ3から発信される読み取り命令が受信された場合、送受信部21を介してリーダライタ3に存在確認用信号を返信させる構成としたので、リーダライタ3に対して、通信エリア内に読み取るべきRFIDタグ2が存在しているか否かを知らせることができる。このため、リーダライタ3側では読み取るべきタグが存在しない空スロットでの識別情報25bの収集処理を実行しないように制御して処理時間を短縮することができる。これにより、タイムスロットの数を多くして衝突の発生確率の増加を抑えた場合であっても、リーダライタ3側の処理時間を短くすることが可能となる。
また、本発明のRFIDシステム1は、RFIDタグ2a〜2fと、これらのRFIDタグ2a〜2fから識別情報25bを読み取るリーダライタ3とを備えているので、リーダライタ3はRFIDタグ2a〜2fから返信される存在確認用信号の検出により通信エリア内に読み取るべきRFIDタグ2a〜2fが存在しているか否かを判断し、読み取るべきタグが存在しない空スロットでの識別情報25bの収集処理を実行しないように制御して処理時間を短縮することができる。これにより、タイムスロットの数を多くして衝突の発生確率の増加を抑えた場合であっても、処理時間を短くすることができる。
以上のように本発明によれば、複数のRFIDタグに向けて読み取り命令を発信した後、複数のRFIDタグそれぞれから返信される存在確認用信号を検出し、この存在確認用信号が得られないときには識別情報の収集処理を終了する構成としたので、読み取るべきタグが存在しない空スロットでの識別情報の収集処理を実行しないように制御して処理時間を短くすることができる。これにより、タイムスロットの数を多くして衝突の発生確率の増加を抑えた場合であっても、処理時間を短くすることが可能なリーダライタ、RFIDタグおよびRFIDシステムとして有用である。
本発明の実施の形態におけるRFIDシステムの概要図 同RFIDシステムとの比較例の動作を説明するための模式図 (a)同RFIDシステムにおける存在確認用信号検出部の1回目のラウンドの各タイムスロットで検出される検出出力の概要図、(b)2回目のラウンドの各タイムスロットで検出される検出出力の概要図、(c)3回目のラウンドの各タイムスロットで検出される検出出力の概要図 同RFIDシステムの動作のフローチャート 同RFIDシステムの動作を説明するための模式図
符号の説明
1 RFIDシステム
2a〜2f RFIDタグ
3 リーダライタ
3a アンテナ
4 管理物品
20a タグアンテナ部
20b タグ回路部
21,31 送受信部
22 区分割当部
23 乱数生成部
24 存在確認用信号発信部
25,34 記憶部
25a 読み取り完了フラグ
25b,34a 識別情報
25c 乱数情報
25d スロットカウンタ情報
26,35 制御部
32 区分数指定部
33 衝突数取得部
36 存在確認用信号検出部

Claims (7)

  1. アンテナと、
    前記アンテナを介して識別情報を記憶保持している複数のRFIDタグと通信する送受信部と、
    前記複数のRFIDタグに向けて読み取り命令を発信した後、前記複数のRFIDタグそれぞれから返信される存在確認用信号を前記アンテナおよび前記送受信部を介して検出する存在確認用信号検出部と、
    前記存在確認用信号検出部により検出される前記存在確認用信号に基づいて前記識別情報の収集処理を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記存在確認用信号検出部により前記存在確認用信号の検出出力が得られない場合、前記識別情報の収集処理を終了させる構成としたことを特徴とするリーダライタ。
  2. タイムスロットの区分数を指定する区分数指定部を有し、
    前記制御部は、前記存在確認用信号検出部により検出される前記存在確認用信号の大きさに基づいて前記区分数指定部で指定される区分数を制御する構成としたことを特徴とする請求項1に記載のリーダライタ。
  3. 前記制御部は、前記存在確認用信号の大きさが所定の検出値より大きくなった場合に前記区分数を増加させ、
    前記存在確認用信号の大きさが所定の検出値より小さくなった場合に前記区分数を減少させることを特徴とする請求項2に記載のリーダライタ。
  4. タグアンテナ部と、このタグアンテナ部に接続されたタグ回路部とを備え、
    前記タグ回路部は、前記タグアンテナ部を介してリーダライタと通信させる送受信部と、前記送受信部を介して存在確認用信号を返信させる存在確認用信号発信部と、識別情報を記憶保持させる記憶部とを有し、
    前記存在確認用信号発信部は、前記送受信部を介して前記リーダライタから発信される読み取り命令が受信された場合、前記送受信部を介して前記リーダライタに前記存在確認用信号を返信させる構成としたことを特徴とするRFIDタグ。
  5. 前記タグ回路部は、
    前記識別情報が前記リーダライタの読み取りが完了しているか否かの情報を示す読み取り完了フラグと、前記読み取り完了フラグの情報に基づいて制御させる制御部を有し、
    前記制御部は、前記読み取り完了フラグに読み取り完了を示す情報が含まれている場合、前記読み取り命令に対して前記存在確認用信号の返信を停止させる構成としたことを特徴とする請求項4に記載のRFIDタグ。
  6. 前記タグ回路部は、スロットカウンタ情報に基づいて前記存在確認用信号の返信を制御させる制御部を有し、
    前記制御部は、所定のラウンドの中でスロットカウンタ情報が零になった以降は、前記読み取り命令に対して前記存在確認用信号の返信を停止させる構成としたことを特徴とする請求項4に記載のRFIDタグ。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のRFIDタグ複数個と、これらのRFIDタグから識別情報を読み取る請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のリーダライタとを備えていることを特徴とするRFIDシステム。
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