JP2010086463A - 放流警報システム、放流警報装置、放流警報送出方法 - Google Patents

放流警報システム、放流警報装置、放流警報送出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】河川に設置されたダムから放流が行われたときに、迅速且つ確実に放流警報を鳴動することが可能な放流警報システム、放流警報装置、放流警報送出方法を提供する。
【解決手段】監視対象の河川のダムの下流域に設置された複数の放流警報装置はそれぞれ、直近の上流の放流警報装置から送信された放流警報制御信号を受信したときに放流警報を鳴動する第2放流警報鳴動部301と、自装置の設置場所に近接する河川の水量の計測値を第2河川水量計測値として取得する第2河川水量計測値取得部303と、第2河川水量計測値が予め記憶した閾値を超えていたときには当該水量が正常ではなく下流の水量も増加する可能性があると判断する第2ローカル判断部304と、放流警報が鳴動された後、下流の水量も増加する可能性があると判断されたときに、放流警報制御信号を直近の下流の放流警報装置に送信する第2警報制御信号送信部305とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダムからの放流時にダムの下流域付近にいる人に対して注意を促すための、放流警報システム、放流警報装置、放流警報送出方法に関する。
ダムに設置された監視局では、ダムの水位に応じて放流制御を行うとともに、ダムの下流域の複数箇所に設置された放流警報局へ、放流警報を流すための遠隔制御を行っている。
放流警報とは、ダムから放流が行われる際、下流域で洪水などが起こるおそれがある場合に、下流域の住民や、釣りやキャンプに訪れている人等へ注意や避難を促すために放流警報局から流すアナウンスである。
この放流警報を利用して、ダムの放流時に洪水等に対する注意を喚起する装置として、特許文献1に記載の放流警報装置がある。
この放流警報装置は放流警報局に設置され、放流警報を流す必要が生じたときに監視局から送信される遠隔制御信号を受信すると、所定の監視範囲内で侵入者がいるかどうかを検出し、侵入者が検出されたときに警報音で注意を喚起する。
この放流警報装置は、監視範囲に侵入者がいる場合に限り警報音が鳴動するので、侵入者に対して注意を喚起する際に安全な地域に居住している近隣住民への騒音被害を必要最小限に抑制するこができる。
特許第3604309号公報 特開平7−182586号公報
上記の特許文献1に記載された従来の放流警報装置においては、放流警報の鳴動の要否はダムに設置された監視局により制御されている。
そのため、監視局で障害が発生したときや、監視局に監視員が不在の夜間に大雨等によりダムの水位が急激に上昇したときなど、放流警報の鳴動が必要であるにもかかわらず監視局から放流警報局へ放流警報を鳴動させる遠隔制御ができない場合、またはこの遠隔制御が遅れる場合に、ダムの下流域にいる人への注意および避難勧告が遅れてしまうという問題がある。
そこで、特許文献2に記載の技術では、親局である監視局と子局である放流警報局との間の通信回線が災害等により切断された場合に、河川の水位等を計測するテレメータから入力されるデータを基に子局自身で放流警報の要否を判断し、必要に応じて放流警報を鳴動するローカル制御を可能にしている。
しかし、この特許文献2に記載の技術を利用すると、各放流警報局自身で放流警報の要否を判断する場合、実際に河川の水位が上昇してからでなければ警報を鳴動させることができず、やはり下流域にいる人への注意および避難勧告を迅速に行うことができないという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、河川に設置されたダムから放流が行われたときに、迅速且つ確実に放流警報を鳴動することが可能な放流警報システム、放流警報装置、放流警報送出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の放流警報システムは、監視対象の河川のダムの下流域に所定間隔で設置され、上流から下流に順次接続された複数の放流警報装置で構成された放流警報システムであって、前記複数の放流警報装置のうち、当該河川の最も上流の流域に設置された第1放流警報装置は、自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常であるか否かを判断するための第1河川水量閾値を記憶する第1河川水量閾値記憶部と、自装置の設置場所に近接する河川の水量の計測値を、第1河川水量計測値として取得する第1河川水量計測値取得部と、前記第1河川水量計測値取得部で取得された第1河川水量計測値と、前記第1河川水量閾値記憶部に記憶された第1河川水量閾値とを比較し、前記第1河川水量計測値が前記第1河川水量閾値を超えていたときには自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常ではないため前記ダムからの放流で増水の可能性があると判断する第1ローカル判断部と、前記第1ローカル判断部において放流により増水の可能性があると判断されたときに、近隣の人に注意を促すための放流警報を鳴動する第1放流警報鳴動部と、前記第1ローカル判断部において放流により増水の可能性があると判断されたときに、前記放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号を直近の下流の放流警報装置に送信する第1警報制御信号送信部とを有し、前記複数の放流警報装置のうち、前記第1放流警報装置よりも下流の流域に設置された複数の第2放流警報装置は、前記第1放流警報装置を含む直近の上流の放流警報装置から送信された放流警報制御信号を受信したときに、前記放流警報を鳴動する第2放流警報鳴動部と、自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常であるか否かを判断するための第2河川水量閾値を記憶する第2河川水量閾値記憶部と、自装置の設置場所に近接する河川の水量の計測値を、第2河川水量計測値として取得する第2河川水量計測値取得部と、前記第2河川水量計測値取得部で計測された第2河川水量計測値と、前記第2河川水量閾値記憶部に記憶された第2河川水量閾値とを比較し、前記第2河川水量計測値が前記第2河川水量閾値を超えていたときには自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常ではなく下流の水量も増加する可能性があると判断する第2ローカル判断部と、前記第2放流警報鳴動部において前記放流警報が鳴動された後、前記第2ローカル判断部において下流の水量も増加する可能性があると判断されたときに、前記放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号を直近の下流の放流警報装置に送信する第2警報制御信号送信部とを有することを特徴とする。
また、本発明の放流警報装置は、監視対象の河川のダムの下流域に所定間隔で設置され、上流から下流に順次接続された複数の放流警報装置のうち、当該河川の最も上流の流域に設置された放流警報装置よりも下流の流域に設置された複数の放流警報装置であって、前記最も上流の流域に設置された放流警報装置を含む直近の上流の放流警報装置から送信された、近隣の人に注意を促すための放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号を受信したときに、前記放流警報を鳴動する放流警報鳴動部と、自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常であるか否かを判断するための河川水量閾値を記憶する河川水量閾値記憶部と、自装置の設置場所に近接する河川の水量の計測値を、河川水量計測値として取得する河川水量計測値取得部と、前記河川水量計測値取得部で計測された河川水量計測値と、前記河川水量閾値記憶部に記憶された河川水量閾値とを比較し、前記河川水量計測値が前記河川水量閾値を超えていたときには自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常ではなく下流の水量も増加する可能性があると判断するローカル判断部と、前記放流警報鳴動部において前記放流警報が鳴動された後、前記ローカル判断部において下流の水量も増加する可能性があると判断されたときに、前記放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号を直近の下流の放流警報装置に送信する警報制御信号送信部とを有することを特徴とする。
また、本発明の放流警報送出方法は、監視対象の河川のダムの下流域に所定間隔で設置され、上流から下流に順次接続された複数の放流警報装置のうち、当該河川の最も上流の流域に設置された第1放流警報装置が、自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常であるか否かを判断するための第1河川水量閾値を記憶し、自装置の設置場所に近接する河川の水量の計測値を、第1河川水量計測値として取得し、取得された第1河川水量計測値とに記憶された第1河川水量閾値とを比較し、前記第1河川水量計測値が前記第1河川水量閾値を超えていたときには自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常ではないため前記ダムからの放流で増水の可能性があると判断して近隣の人に注意を促すための放流警報を鳴動するとともに、前記放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号を直近の下流の放流警報装置に送信し、前記複数の放流警報装置のうち、前記第1放流警報装置よりも下流の流域に設置された複数の第2放流警報装置が、前記第1放流警報装置を含む直近の上流の放流警報装置から送信された放流警報制御信号を受信したときに、前記放流警報を鳴動し、自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常であるか否かを判断するための第2河川水量閾値を記憶し、自装置の設置場所に近接する河川の水量の計測値を、第2河川水量計測値として取得し、前記放流警報を鳴動した後に、計測された第2河川水量計測値と、記憶された第2河川水量閾値とを比較し、前記第2河川水量計測値が前記第2河川水量閾値を超えていたときには自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常ではなく下流の水量も増加する可能性があると判断し、前記放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号を直近の下流の放流警報装置に送信することを特徴とする。
本発明の放流警報システム、放流警報装置、放流警報送出方法によれば、河川に設置されたダムから放流が行われたときに、迅速且つ確実に放流警報を鳴動することができる。
〈第1実施形態による放流警報システムの構成〉
本発明の第1実施形態による放流警報システム1の構成を、図1および図2を参照して説明する。
図1は、本実施形態による放流警報システム1を示す全体図である。図1に示すように、放流警報システム1は、監視対象の河川のダムの制御監視局Aに設置された制御監視装置10と、この河川のダムの下流域にある複数の放流警報局B、C1、C2、C3、C4・・・にそれぞれ設置された第1および第2放流警報装置20、30−1、30−2、30−3、30−4・・・とが無線で接続されるとともに、これらの第1および第2放流警報装置20、30−1、30−2、30−3、30−4・・・が上流から下流に順次無線で接続されている。図1においては、第1放流警報装置20と第2放流警報装置30−1とが接続され、第2放流警報装置30−1と第2放流警報装置30−2とが接続され、第2放流警報装置30−2と第2放流警報装置30−3とが接続され、第2放流警報装置30−3と第2放流警報装置30−4とが接続される構成となっている。本実施形態において、これらの複数の放流警報局のうち、放流警報局Bが当該河川の最も上流域にある上流放流警報局であり、この放流警報局Bの下流域にある複数の放流警報局C1、C2、C3、C4・・・が下流放流警報局であるものとする。
また制御監視局Aには当該ダムの水量として水位を計測する水位計11が設置され、上流放流警報局Bおよび下流放流警報局C1、C2、C3、C4・・・にはこれらの放流警報局に近接する河川の水量として水位を計測する水位計21および31−1、31−2、31−3、31−4が設置されている。
これらの制御監視局Aに設置された制御監視装置10と、上流放流警報局Bに設置された第1放流警報装置20と、複数の下流放流警報局C1、C2、C3、C4に設置された第2放流警報装置30−1、30−2・・・の詳細な構成を図2に示す。
制御監視装置10は、ダム水量閾値記憶部101と、ダム水量計測値取得部102と、放流制御部103と、リモート制御部104とを有する。
ダム水量閾値記憶部101は、当該ダムの水量が正常であるか否かを判断するためのダム水量閾値を記憶する。
ダム水量計測値取得部102は、当該ダムの水位計測値を、水位計11からダム水量計測値として取得する。
放流制御部103は、ダム水量計測値取得部102で取得されたダム水量計測値と、ダム水量閾値記憶部101に記憶されたダム水量閾値とを比較し、ダム水量計測値がダム水量閾値を超えていたときに下流の河川への放流を行う。
リモート制御部104は、複数の放流警報装置20、30−1、30−2、30−3、30−4・・・における放流警報の鳴動処理を自装置からリモート制御で実行するときには、リモート制御を実行することを示すリモート制御信号をこれらの放流警報装置20、30−1、30−2、30−3、30−4・・・に所定時間間隔で送信するとともに、放流制御部103により放流が行われたか否かを監視し、リモート制御信号が所定時間間隔で送信されている期間に放流が行われたことを検知したときには、放流警報制御信号をこれらの放流警報装置20、30−1、30−2、30−3、30−4・・・に送信する。
第1放流警報装置20は、第1河川水量閾値記憶部201と、第1河川水量計測値取得部202と、第1ローカル判断部203と、第1放流警報鳴動部204と、第1警報制御信号送信部205とを有する。
第1河川水量閾値記憶部201は、自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常であるか否かを判断するための第1河川水量閾値を記憶する。
第1河川水量計測値取得部202は、自装置の設置場所に近接する河川の水量の計測値を、水位計21から第1河川水量計測値として取得する。
第1ローカル判断部203は、第1河川水量計測値取得部202で取得された第1河川水量計測値と、第1河川水量閾値記憶部201に記憶された第1河川水量閾値とを比較し、第1河川水量計測値が第1河川水量閾値を超えていたときには自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常ではないためダムからの放流で増水の可能性があると判断する。
第1放流警報鳴動部204は、制御監視装置10のリモート制御部104からリモート制御信号が送信されていないときは、第1ローカル判断部203において放流により増水の可能性があると判断されたときに、近隣の人に注意を促すための放流警報を鳴動する。また第1放流警報鳴動部204は、制御監視装置10のリモート制御部104からリモート制御信号が所定時間間隔で送信されている期間は、第1ローカル判断部203における判断結果を取得せず、リモート制御部104から放流警報制御信号が送信されたときに放流警報を鳴動する。
第1警報制御信号送信部205は、第1ローカル判断部203において放流により増水の可能性があると判断されたときに、放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号を直近の下流の放流警報装置に送信する。
第2放流警報装置30−1、30−2、30−3、30−4・・・はそれぞれ、第2放流警報鳴動部301と、第2河川水量閾値記憶部302と、第2河川水量計測値取得部303と、第2ローカル判断部304と、第2警報制御信号送信部305とを有する。
第2放流警報鳴動部301は、制御監視装置10のリモート制御部104からリモート制御信号が送信されていないときは、第1放流警報装置20を含む直近の上流の放流警報装置から送信された放流警報制御信号を受信したときに、放流警報を鳴動する。また、制御監視装置10のリモート制御部104からリモート制御信号が所定時間間隔で送信されている期間は、第1放流警報装置20を含む直近の上流の放流警報装置から送信される放流警報制御信号は受信せず、リモート制御部104から送信される放流警報制御信号を受信したときに放流警報を鳴動する。
第2河川水量閾値記憶部302は、自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常であるか否かを判断するための第2河川水量閾値を記憶する。
第2河川水量計測値取得部303は、自装置の設置場所に近接する河川の水位測値を、第2河川水量計測値として水位計31−1、31−2、31−3、31−4から取得する。
第2ローカル判断部304は、第2河川水量計測値取得部303で計測された第2河川水量計測値と、第2河川水量閾値記憶部302に記憶された第2河川水量閾値とを比較し、第2河川水量計測値が第2河川水量閾値を超えていたときには自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常ではなく下流の水量も増加する可能性があると判断する。
第2警報制御信号送信部305は、第2放流警報鳴動部301において放流警報が鳴動された後、第2ローカル判断部304において下流の水量も増加する可能性があると判断されたときに、放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号を直近の下流の放流警報装置に送信する。
〈第1実施形態による放流警報システムの動作〉
次に、本実施形態による放流警報システム1の動作について説明する。
本実施形態において放流警報システム1の処理が行われる際は、予め、ダム水量閾値記憶部101には当該ダムの水量が正常であるか否かを判断するためのダム水量閾値が記憶され、第1河川水量閾値記憶部201には第1放流警報装置20の設置場所に近接する河川の水量が正常であるか否かを判断するための第1河川水量閾値が記憶され、第2河川水量閾値記憶部302には第2放流警報装置30−1、30−2、30−3、30−4・・・の設置場所に近接する河川の水量が正常であるか否かを判断するための第2河川水量閾値がそれぞれ記憶されているものとする。
放流警報の鳴動処理は、各放流警報装置においてローカルで制御される場合と、ダムに設けられた制御監視装置10からリモートで制御される場合とがある。ここではまず、各放流警報装置においてローカルで放流警報の鳴動処理が行われる場合について図3のシーケンス図を参照して説明する。
各放流警報装置においてローカルで放流警報の鳴動処理が行われるときには、制御監視装置10のリモート制御部104から各放流警報装置にリモート制御信号が送信されていない状態で処理が行われる。
上述したようにそれぞれ閾値が記憶され、リモート制御部104から各放流警報装置にリモート制御信号が送信されていない状態で放流警報処理が開始されると、第1放流警報装置20の第1河川水量計測値取得部202において自装置の設置場所に近接する河川の水量の計測値が、水位計21から第1河川水量計測値として取得される(S1)。
次に、第1ローカル判断部203において、第1河川水量計測値取得部202で取得された第1河川水量計測値と、第1河川水量閾値記憶部201に記憶された第1河川水量閾値とが比較され、第1河川水量計測値が第1河川水量閾値を超えていたときには、第1放流警報装置20の設置場所に近接する河川の水量が正常ではないためダムからの放流で増水の可能性があると判断される(S2)。
ここで放流により増水の可能性があると判断されると、第1放流警報鳴動部204において近隣の人に注意を促すための放流警報が鳴動される(S3)とともに、第1警報制御信号送信部205において放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号が直近の下流の放流警報装置である第2放流警報装置30−1に送信される(S4)。
第1放流警報装置20から放流警報制御信号が送信されると、第2放流警報装置30−1の第2放流警報鳴動部301で受信され、放流警報が鳴動される(S5)。これにより、第2放流警報装置30−1で実際に増水が確認される前に放流警報が鳴動される。
次に、第2放流警報装置30−1の第2河川水量計測値取得部303において自装置の設置場所に近接する河川の水量の計測値が、水位計31−1から第2河川水量計測値として取得される(S6)。
次に、第2ローカル判断部304において、第2河川水量計測値取得部303で取得された第2河川水量計測値と、第2河川水量閾値記憶部302に記憶された第2河川水量閾値とが比較され、第2河川水量計測値が第2河川水量閾値を超えていたときには、第2放流警報装置30−1の設置場所に近接する河川の水量が正常ではなく下流の水量も増加する可能性があると判断される(S7)。
ここで下流の水量も増加する可能性があると判断されると、第2警報制御信号送信部305において放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号が直近の下流の放流警報装置である第2放流警報装置30−2に送信される(S8)。
第2放流警報装置30−1から放流警報制御信号が送信されると、第2放流警報装置30−2の第2放流警報鳴動部301で受信され、第2放流警報装置30−2で実際に増水が確認される前に放流警報が鳴動される(S9)。
第2放流警報装置30−2で放流警報が鳴動されると、ステップS6〜S8と同様に河川水量計測値に基づいて下流の水量が増加する可能性があるか否かが判断され、増加する可能性があると判断されたときには直近の下流の放流警報装置に警報制御信号が送信される。
以上のステップS5〜S8の処理が繰り返されることにより、順次下流の放流警報装置において鳴動処理が行われる。
次に、ダムに設けられた制御監視装置10からリモートで放流警報の鳴動処理が行われる場合について説明する。
制御監視装置10からリモートで放流警報の鳴動処理が行われるときには、制御監視装置10のリモート制御部104からリモート制御信号が各放流警報装置20、30−1、30−2、30−3、30−4…に所定時間間隔で送信されている状態で処理が開始される(S11)。
リモート制御部104からリモート制御信号が各放流警報装置に所定時間間隔で送信されると、制御監視装置10のダム水量計測値取得部102において当該ダムの水位計測値が、水位計11からダム水量計測値として取得される(S12)。
次に、放流制御部103により、ダム水量計測値取得部で取得されたダム水量計測値と、ダム水量閾値記憶部101に記憶されたダム水量閾値とが比較され、ダム水量計測値がダム水量閾値を超えていたときには、下流の河川への放流が行われる(S13)。
また、リモート制御部104ではリモート制御信号を送信している期間中、放流制御部103により放流が行われたか否かが監視されており、放流が行われたことが検知されたときには下流の河川で増水する可能性があると判断され、下流域の放流警報装置20、30−1、30−2、30−3、30−4・・・に放流警報制御信号が送信される(S14)。
各放流警報装置20、30−1、30−2、30−3、30−4では、制御監視装置10のリモート制御部104から送信された放流警報制御信号が第1放流警報鳴動部204または第2放流警報鳴動部301で受信され、放流警報が鳴動される(S15、S16、S17)。
以上の本実施形態によれば、各放流警報装置で放流警報の鳴動処理を行うローカル制御では、河川に設置されたダムから放流が行われたと予測されたときに、各放流警報装置で実際に河川の増水を検知する前に予め放流警報を鳴動することができる。
また、当該ダムに設置された制御監視装置によりリモートで放流警報の鳴動処理を行うリモート制御に切り替えることもできる。
本発明の一実施形態による放流警報システムの構成を示す全体図である。 本発明の一実施形態による放流警報システムの詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による放流警報システムのローカル制御を行うときの動作を示すシーケンス図である。 本発明の一実施形態による放流警報システムのリモート制御を行うときの動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
1…放流警報システム
10…制御監視装置
11…水位計
20…第1放流警報装置
21…水位計
30…第2放流警報装置
31…水位計
101…ダム水量閾値記憶部
102…ダム水量計測値取得部
103…放流制御部
104…リモート制御部
201…第1河川水量閾値記憶部
202…第1河川水量計測値取得部
203…第1ローカル判断部
204…第1放流警報鳴動部
205…第1警報制御信号送信部
301…第2放流警報鳴動部
302…第2河川水量閾値記憶部
303…第2河川水量計測値取得部
304…第2ローカル判断部
305…第2警報制御信号送信部

Claims (6)

  1. 監視対象の河川のダムの下流域に所定間隔で設置され、上流から下流に順次接続された複数の放流警報装置で構成された放流警報システムであって、
    前記複数の放流警報装置のうち、当該河川の最も上流の流域に設置された第1放流警報装置は、
    自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常であるか否かを判断するための第1河川水量閾値を記憶する第1河川水量閾値記憶部と、
    自装置の設置場所に近接する河川の水量の計測値を、第1河川水量計測値として取得する第1河川水量計測値取得部と、
    前記第1河川水量計測値取得部で取得された第1河川水量計測値と、前記第1河川水量閾値記憶部に記憶された第1河川水量閾値とを比較し、前記第1河川水量計測値が前記第1河川水量閾値を超えていたときには自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常ではないため前記ダムからの放流で増水の可能性があると判断する第1ローカル判断部と、
    前記第1ローカル判断部において放流により増水の可能性があると判断されたときに、近隣の人に注意を促すための放流警報を鳴動する第1放流警報鳴動部と、
    前記第1ローカル判断部において放流により増水の可能性があると判断されたときに、前記放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号を直近の下流の放流警報装置に送信する第1警報制御信号送信部と、
    を有し、
    前記複数の放流警報装置のうち、前記第1放流警報装置よりも下流の流域に設置された複数の第2放流警報装置は、
    前記第1放流警報装置を含む直近の上流の放流警報装置から送信された放流警報制御信号を受信したときに、前記放流警報を鳴動する第2放流警報鳴動部と、
    自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常であるか否かを判断するための第2河川水量閾値を記憶する第2河川水量閾値記憶部と、
    自装置の設置場所に近接する河川の水量の計測値を、第2河川水量計測値として取得する第2河川水量計測値取得部と、
    前記第2河川水量計測値取得部で計測された第2河川水量計測値と、前記第2河川水量閾値記憶部に記憶された第2河川水量閾値とを比較し、前記第2河川水量計測値が前記第2河川水量閾値を超えていたときには自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常ではなく下流の水量も増加する可能性があると判断する第2ローカル判断部と、
    前記第2放流警報鳴動部において前記放流警報が鳴動された後、前記第2ローカル判断部において下流の水量も増加する可能性があると判断されたときに、前記放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号を直近の下流の放流警報装置に送信する第2警報制御信号送信部と、
    を有することを特徴とする放流警報システム。
  2. 前記ダムに設置され、前記複数の放流警報装置に接続された制御監視装置をさらに備え、
    前記制御監視装置は、
    前記ダムの水量が正常であるか否かを判断するための閾値をダム水量閾値として記憶するダム水量閾値記憶部と、
    前記ダムの水量の計測値を、ダム水量計測値として取得するダム水量計測値取得部と、
    前記ダム水量計測値取得部で取得されたダム水量計測値と、前記ダム水量閾値記憶部に記憶されたダム水量閾値とを比較し、前記ダム水量計測値が前記ダム水量閾値を超えていたときに下流の河川への放流を行う放流制御部と、
    前記複数の放流警報装置における放流警報の鳴動処理を自装置からリモート制御で実行するときには、リモート制御を実行することを示すリモート制御信号を前記複数の放流警報装置に所定時間間隔で送信するとともに、前記放流制御部により放流が行われたか否かを監視し、前記リモート制御信号が所定時間間隔で送信されている期間に放流が行われたことを検知したときには、前記放流警報制御信号を前記複数の放流警報装置に送信するリモート制御部と
    を有し、
    前記第1放流警報装置の第1放流警報鳴動部は、前記制御監視装置のリモート制御部からリモート制御信号が所定時間間隔で送信されている期間は、前記第1ローカル判断部における判断結果を取得せず、前記リモート制御部から前記放流警報制御信号が送信されたときに放流警報を鳴動し、
    前記第2放流警報装置の第2放流警報鳴動部は、前記制御監視装置のリモート制御部からリモート制御信号が所定時間間隔で送信されている期間は、前記第1放流警報装置を含む直近の上流の放流警報装置から送信される放流警報制御信号は受信せず、前記リモート制御部から送信される前記放流警報制御信号を受信したときに放流警報を鳴動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の放流警報システム。
  3. 監視対象の河川のダムの下流域に所定間隔で設置され、上流から下流に順次接続された複数の放流警報装置のうち、当該河川の最も上流の流域に設置された放流警報装置よりも下流の流域に設置された複数の放流警報装置であって、
    前記最も上流の流域に設置された放流警報装置を含む直近の上流の放流警報装置から送信された、近隣の人に注意を促すための放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号を受信したときに、前記放流警報を鳴動する放流警報鳴動部と、
    自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常であるか否かを判断するための河川水量閾値を記憶する河川水量閾値記憶部と、
    自装置の設置場所に近接する河川の水量の計測値を、河川水量計測値として取得する河川水量計測値取得部と、
    前記河川水量計測値取得部で計測された河川水量計測値と、前記河川水量閾値記憶部に記憶された河川水量閾値とを比較し、前記河川水量計測値が前記河川水量閾値を超えていたときには自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常ではなく下流の水量も増加する可能性があると判断するローカル判断部と、
    前記放流警報鳴動部において前記放流警報が鳴動された後、前記ローカル判断部において下流の水量も増加する可能性があると判断されたときに、前記放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号を直近の下流の放流警報装置に送信する警報制御信号送信部と、
    を有することを特徴とする放流警報装置。
  4. 前記放流警報鳴動部は、
    前記ダムに設置され、前記複数の放流警報装置に接続された制御監視装置から放流警報の鳴動処理をリモート制御を実行することを示すリモート制御信号が所定時間間隔で送信されている期間は、前記直近の上流の放流警報装置から送信される放流警報制御信号は受信せず、前記リモート制御部から送信される前記放流警報制御信号を受信したときに放流警報を鳴動する
    ことを特徴とする請求項3に記載の放流警報装置。
  5. 監視対象の河川のダムの下流域に所定間隔で設置され、上流から下流に順次接続された複数の放流警報装置のうち、当該河川の最も上流の流域に設置された第1放流警報装置が、
    自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常であるか否かを判断するための第1河川水量閾値を記憶し、
    自装置の設置場所に近接する河川の水量の計測値を、第1河川水量計測値として取得し、
    取得された第1河川水量計測値とに記憶された第1河川水量閾値とを比較し、前記第1河川水量計測値が前記第1河川水量閾値を超えていたときには自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常ではないため前記ダムからの放流で増水の可能性があると判断して近隣の人に注意を促すための放流警報を鳴動するとともに、前記放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号を直近の下流の放流警報装置に送信し、
    前記複数の放流警報装置のうち、前記第1放流警報装置よりも下流の流域に設置された複数の第2放流警報装置が、
    前記第1放流警報装置を含む直近の上流の放流警報装置から送信された放流警報制御信号を受信したときに、前記放流警報を鳴動し、
    自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常であるか否かを判断するための第2河川水量閾値を記憶し、
    自装置の設置場所に近接する河川の水量の計測値を、第2河川水量計測値として取得し、
    前記放流警報を鳴動した後に、計測された第2河川水量計測値と、記憶された第2河川水量閾値とを比較し、前記第2河川水量計測値が前記第2河川水量閾値を超えていたときには自装置の設置場所に近接する河川の水量が正常ではなく下流の水量も増加する可能性があると判断し、前記放流警報を鳴動させるための放流警報制御信号を直近の下流の放流警報装置に送信する、
    ことを特徴とする放流警報送出方法。
  6. 前記ダムに設置され、前記複数の放流警報装置に接続された制御監視装置が、
    前記ダムの水量が正常であるか否かを判断するための閾値を記憶し、
    前記ダムの水量の計測値を、ダム水量計測値として取得し、
    取得されたダム水量計測値と、記憶されたダム水量閾値とを比較し、前記ダム水量計測値が前記ダム水量閾値を超えていたときに下流の河川への放流を行い、
    前記複数の放流警報装置における放流警報の鳴動処理を自装置からリモート制御で実行するときには、リモート制御を実行することを示すリモート制御信号を前記複数の放流警報装置に所定時間間隔で送信するとともに、放流が行われたか否かを監視し、前記リモート制御信号が所定時間間隔で送信されている期間に放流が行われたことを検知したときには、前記放流警報制御信号を前記複数の放流警報装置に送信し、
    前記第1放流警報装置は、
    前記制御監視装置からリモート制御信号が所定時間間隔で送信されている期間は、取得されたダム水量計測値と記憶されたダム水量閾値との比較結果を取得せず、前記制御監視装置から前記放流警報制御信号が送信されたときに放流警報を鳴動し、
    前記第2放流警報装置は、
    前記制御監視装置からリモート制御信号が所定時間間隔で送信されている期間は、前記第1放流警報装置を含む直近の上流の放流警報装置から送信される放流警報制御信号は受信せず、前記制御監視装置から送信される前記放流警報制御信号を受信したときに放流警報を鳴動する
    ことを特徴とする請求項5に記載の放流警報送出方法。
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CN104698961A (zh) * 2015-02-07 2015-06-10 云南能投威士科技股份有限公司 一种水淹厂房安全预警系统
CN104900008A (zh) * 2015-06-18 2015-09-09 中山市智慧立方电子科技有限公司 一种水电站放水报警装置

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