JP2010085162A - 重量測定装置 - Google Patents

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Makoto Nakatani
誠 中谷
Atsushi Takahashi
淳 高橋
Tetsuya Tsuda
鉄也 津田
Hisanobu Higa
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Abstract

【課題】被計量物の部分重量を足し合わせて、その全体重量を求める重量測定装置において、被計量物に対する計量精度を向上することが可能な技術を提案する。
【解決手段】処理部460はA/D変換器420及びフィルタ処理部411を有している。処理部560は、処理部460とは異なった基板に設けられており、A/D変換器520及びフィルタ処理部511を有している。全体重量算出部512は、フィルタ処理部411,511でそれぞれ生成された第2の計量値MV12,MV22が示す被計量物の部分重量を足し合わせてその全体重量を求める。初期化指示部512は、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれを低減する生成タイミング調整部として機能する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の重量センサーで検出された被計量物の部分重量を足し合わせて、当該被計量物の全体重量を求める重量測定装置に関する。
従来から重量測定装置に関して様々な技術が提案されている。例えば特許文献1には、被計量物を搬送しながらその重量を測定する重量測定装置が開示されている。特許文献1の重量測定装置では、複数のコンベア秤に跨った被計量物の全体重量を、当該複数のコンベア秤で検出される被計量物の部分重量を足し合わせることによって算出している。
特許第3249055号公報
さて、複数の重量センサーで検出された被計量物の部分重量を足し合わせて当該被計量物の全体重量を算出する重量測定装置においては、複数の重量センサーで得られた計量信号に対してA/D変換処理やフィルタ処理などの処理をそれぞれ行う複数の処理部が設けられる。このような複数の処理部を別々の基板に設けることによって、当該複数の処理部のそれぞれのモジュール化を行うと、当該複数の処理部を同一の基板に設けた場合と比較して、処理部の増減が簡単となり、重量測定装置の仕様変更に容易に対応することができる。さらに、複数の処理部のレイアウトの自由度が向上する。
しかしながら、処理部のモジュール化を図ると、複数の処理部の間で、A/D変換処理のタイミングや、フィルタ処理のタイミングにずれが発生しやすくなり、複数の処理部の間で処理後の計量値が得られるタイミングにずれが発生する。特許文献1の技術のように、被計量物を搬送しながらその全体重量を求める場合には、計量精度を高めるために、できるだけ同じタイミングで生成された計量値を使用する必要があり、複数の処理部の間における計量値の生成タイミングのずれが大きくなるほど、算出された被計量物の全体重量の精度が低下する。
また、静止している被計量物の全体重量を、複数の計量点で得られた部分重量を足し合わせて算出する重量測定装置においても、その装置の設置面が振動したり揺れることがあることから、できるだけ同じタイミングで生成された計量値を使用して被計量物の全体重量を求める必要がある。
そこで、本発明は上記の点に鑑みて成されたものであり、複数の重量センサーで検出された被計量物の部分重量を足し合わせて当該被計量物の全体重量を求める重量測定装置において、被計量物に対する計量精度を向上することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、重量測定装置であって、それぞれが被計量物の部分重量を検出する複数の重量センサーと、前記複数の重量センサーで得られる複数の計量信号に対して所定の処理をそれぞれ行い、互いに異なった基板に設けられた複数の処理部とを備え、前記複数の処理部のそれぞれは、前記計量信号をサンプリングし、得られた複数のサンプル値を量子化及び符号化して、ディジタル形式の複数の第1の計量値を生成するA/D変換器と、前記複数の第1の計量値に対してフィルタ処理を行ってディジタル形式の複数の第2の計量値を生成するフィルタ処理部とを有し、前記複数の処理部の前記フィルタ処理部で生成される前記第2の計量値が示す前記被計量物の部分重量を足し合わせて前記被計量物の全体重量を求める算出部と、前記算出部において前記被計量物の全体重量が求められる際に用いられる前記第2の計量値における、前記複数の処理部の間での生成タイミングのずれを低減する生成タイミング調整部とをさらに備える。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る重量測定装置であって、前記算出部及び前記生成タイミング調整部のそれぞれは、前記複数の処理部の一つと同一の基板に形成されている。
また、請求項3の発明は、請求項1の発明に係る重量測定装置であって、前記算出部及び前記生成タイミング調整部のそれぞれは、前記複数の処理部の各々とは別の基板に形成されている。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの発明に係る重量測定装置であって、前記フィルタ処理部は、前記複数の第1の計量値に対して前記フィルタ処理を行うとともに、当該複数の第1の計量値を所定の割合で間引いてディジタル形式の前記複数の第2の計量値を生成し、前記生成タイミング調整部は、トリガ信号が入力されると、前記複数の処理部のそれぞれの前記フィルタ処理部に対してその動作の初期化を指示する初期化指示部を有し、前記算出部は、動作が初期化された後に前記複数の処理部の前記フィルタ処理部で生成される前記第2の計量値を用いて前記被計量物の全体重量を求める。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの発明に係る重量測定装置であって、前記生成タイミング調整部は、トリガ信号が入力されると、前記複数の処理部のそれぞれの前記A/D変換器に対してその動作の初期化を指示する初期化指示部を有し、前記算出部は、前記複数の処理部のそれぞれの前記A/D変換器の動作が初期化された後に前記複数の処理部の前記フィルタ処理部で生成される前記第2の計量値を用いて前記被計量物の全体重量を求める。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの発明に係る重量測定装置であって、前記生成タイミング調整部は、前記複数の処理部の前記A/D変換器のそれぞれに対して、前記計量信号に対する個々のサンプリングの実行を指示するA/D変換制御部を有する。
また、請求項7の発明は、請求項5及び請求項6のいずれか一つの発明に係る重量測定装置であって、前記生成タイミング調整部は、前記複数の処理部の前記A/D変換器に対して、同一のクロック信号を出力するクロック発生器を有し、前記複数の処理部の前記A/D変換器のそれぞれは、前記クロック信号に同期して前記計量信号をサンプリングする。
また、請求項8の発明は、重量測定装置であって、それぞれが被計量物の部分重量を検出する複数の重量センサーと、前記複数の重量センサーで得られる複数の計量信号に対して所定の処理をそれぞれ行い、互いに異なった基板に設けられた複数の処理部とを備え、前記複数の処理部のそれぞれは、前記計量信号をサンプリングし、得られた複数のサンプル値を量子化及び符号化して、ディジタル形式の複数の第1の計量値を生成するA/D変換器と、前記複数の第1の計量値に対してフィルタ処理を行ってディジタル形式の複数の第2の計量値を生成するとともに、当該複数の第2の計量値のそれぞれについて、生成されたタイミングを示す生成タイミング情報を生成するフィルタ処理部とを有し、前記複数の処理部の間で前記生成タイミング情報が示すタイミングが近い前記第2の計量値が示す前記被計量物の部分重量を足し合わせて前記被計量物の全体重量を算出する算出部をさらに備える。
また、請求項9の発明は、重量測定装置であって、それぞれが被計量物の部分重量を検出する複数の重量センサーと、前記複数の重量センサーで得られる複数の計量信号に対して所定の処理をそれぞれ行い、互いに異なった基板に設けられた複数の処理部とを備え、前記複数の処理部のそれぞれは、前記計量信号をサンプリングし、得られた複数のサンプル値を量子化及び符号化して、ディジタル形式の複数の第1の計量値を生成するA/D変換器と、前記複数の第1の計量値に対してフィルタ処理を行ってディジタル形式の複数の第2の計量値を生成するフィルタ処理部とを有し、前記複数の処理部のそれぞれに個別に設定されるトリガタイミングの直後に前記複数の処理部の前記フィルタ処理部で生成される前記第2の計量値が示す前記被計量物の部分重量を足し合わせて前記被計量物の全体重量を算出する算出部をさらに備え、前記複数の処理部の間では、前記トリガタイミングが、前記複数の処理部の間での前記第2の計量値の生成タイミングのずれの分だけ相違している。
また、請求項10の発明は、請求項8及び請求項9のいずれか一つの発明に係る重量測定装置であって、前記算出部は、前記複数の処理部の一つと同一の基板に形成されている。
また、請求項11の発明は、請求項8及び請求項9のいずれか一つの発明に係る重量測定装置であって、前記算出部は、前記複数の処理部のそれぞれとは別の基板に形成されている。
請求項1の発明によれば、被計量物の全体重量が求められる際に用いられる第2の計量値における、複数の処理部の間での生成タイミングのずれが低減されるため、生成されたタイミングが近い第2の計量値を用いて被計量物の全体重量を求めることができる。よって、被計量物に対する計量精度が向上する。
また、請求項2の発明によれば、算出部及び生成タイミング調整部のそれぞれが、複数の処理部の一つと同一の基板に形成されているため、重量測定装置の小型化が可能となる。
また、請求項3の発明によれば、算出部及び生成タイミング調整部のそれぞれが、複数の処理部の各々とは別の基板に形成されているため、算出部及び生成タイミング調整部のレイアウトの自由度が向上する。
また、請求項4の発明によれば、初期化指示部にトリガ信号が入力されると、複数の処理部のそれぞれのフィルタ処理部の動作が初期化されるため、互いに異なる基板に設けられた複数の処理部のフィルタ処理部の動作が同期するようになる。したがって、複数の処理部の間での第2の計量値の生成タイミングのずれを低減することができる。よって、フィルタ処理部の動作が初期化された後に複数の処理部で生成される第2の計量値を用いて被計量物の全体重量を求めることによって、被計量物に対する計量精度が向上する。
また、請求項5の発明によれば、初期化指示部にトリガ信号が入力されると、複数の処理部のそれぞれのA/D変換器の動作が初期化されるため、互いに異なった基板に形成された複数の処理部のA/D変換器の動作が同期するようになる。したがって、複数の処理部の間での第1の計量値の生成タイミングのずれを低減することができる。その結果、第1の計量値をフィルタ処理して得られる第2の計量値における、複数の処理部の間での生成タイミングのずれを低減することができる。よって、A/D変換器の動作が初期化された後に複数の処理部で生成される第2の計量値を用いて被計量物の全体重量を求めることによって、被計量物に対する計量精度が向上する。
また、請求項6の発明によれば、複数の処理部のA/D変換器のそれぞれに対して、計量信号に対する個々のサンプリングの実行が指示されるため、互いに異なった基板に設けられた複数の処理部の間において、計量信号に対するサンプリングタイミングを同期させることができる。したがって、複数の処理部の間での第1の計量値の生成タイミングのずれを低減することができる。その結果、第1の計量値をフィルタ処理して得られる第2の計量値における、複数の処理部の間での生成タイミングのずれを低減することができる。よって、被計量物に対する計量精度が向上する。
また、請求項7の発明によれば、複数の処理部のA/D変換器は、同一のクロック信号に同期して計量信号をサンプリングするため、互いに異なった基板に設けられた複数の処理部の間での第1の計量値の生成タイミングのずれをさらに低減することができる。したがって、第1の計量値をフィルタ処理して得られる第2の計量値における、複数の処理部の間での生成タイミングのずれをさらに低減することができる。その結果、被計量物に対する計量精度がさらに向上する。
また、請求項8の発明によれば、被計量物の全体重量を算出する際に、互いに異なった基板に設けられた複数の処理部の間で、生成されたタイミングが近い第2の計量値が使用されるため、被計量物に対する計量精度が向上する。
また、請求項9の発明によれば、被計量物の全体重量を算出する際にどのタイミングで生成された第2の計量値を使用するかを決定するトリガタイミングが、複数の処理部の間での第2の計量値の生成タイミングのずれの分だけ相違している。そのため、被計量物の全体重量を算出する際に、互いに近いタイミングで生成された複数の処理部での第2の計量値を使用することができる。その結果、被計量物に対する計量精度が向上する。
また、請求項10の発明によれば、算出部が、複数の処理部の一つと同一の基板に形成されているため、重量測定装置の小型化が可能となる。
また、請求項11の発明によれば、算出部が、複数の処理部のそれぞれとは別の基板に形成されているため、算出部のレイアウトの自由度が向上する。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る重量測定装置の構成を示す図である。本実施の形態1に係る重量測定装置は、被計量物を搬送しながら、当該被計量物の重量を測定することが可能である。本実施の形態1に係る重量測定装置では、複数の重量センサーで検出された被計量物の部分重量が足し合わされて、被計量物の全体重量が求められる。
図1に示されるように、本実施の形態1に係る重量測定装置は、被計量物TGを搬送する2つのコンベア1,2と、光電スイッチ3と、2つの計量モジュール4,5とを備えている。コンベア1,2は、上流側及び下流側にそれぞれ位置するように、被計量物TGの搬送方向DRに沿って互いに隣接して配置されている。光電スイッチ3は、コンベア1の上流側端部の付近に配置されている。光電スイッチ3は、コンベア1の前段に配置された図示しないコンベアから、コンベア1に向かって搬送されてきた被計量物TGがその前を通過するようになると、オン状態となり、その出力信号SOを例えばLowレベルからHighレベルに変化させる。そして、光電スイッチ3は、その前を被計量物TGが通過している間は、オン状態を維持して、その出力信号SOの信号レベルをHighレベルに維持する。その後、光電スイッチ3の前を被計量物TGが完全に通過すると、光電スイッチ3は、オフ状態となり、その出力信号SOの信号レベルをHighレベルからLowレベルに変化させる。これにより、光電スイッチ3において、コンベア1に被計量物TGが載置されたことが検出される。
計量モジュール4,5は別々の筺体に収納されている。計量モジュール4は上流側のコンベア1に着脱可能となっており、計量モジュール5は下流側のコンベア2に着脱可能となっている。計量モジュール4は、コンベア1に接続された重量センサー40と、単一の秤基板41とを備えており、計量モジュール5は、コンベア2に接続された重量センサー50と、単一の秤基板51とを備えている。重量センサー40,50のそれぞれは、例えばロードセルである。
ここで、本実施の形態1に係る重量測定装置では、搬送方向DRの長さが、コンベア1,2のそれぞれの搬送方向DRの長さよりも長い被計量物TGを計量対象としている。重量センサー40は、被計量物TGのうち、コンベア1に載置されている部分の重量を検出し、当該重量を示すアナログ形式の計量信号MS1を出力する。重量センサー50は、被計量物TGのうち、コンベア2に載置されている部分の重量を検出し、当該重量を示すアナログ形式の計量信号MS2を出力する。
秤基板41には後述する処理部460が設けられており、重量センサー40からの計量信号MS1は当該処理部460でA/D変換処理及びフィルタ処理が行われる。また、秤基板51には後述する処理部560が設けられており、重量センサー50からの計量信号MS2は当該処理部560でA/D変換処理及びフィルタ処理が行われる。そして、処理部460において計量信号MS1に所定の処理が行われることによって得られたディジタル形式の計量値が示す被計量物TGの部分重量と、処理部560において計量信号MS2に所定の処理が行われることによって得られたディジタル形式の計量値が示す被計量物TGの部分重量とが、適切なタイミングで足し合わされることによって、被計量物TGの全体重量が算出される。以後、上流側のコンベア1に取り付けられる計量モジュール4の秤基板41を「上流側秤基板41」と呼び、下流側のコンベア2に取り付けられる計量モジュール5の秤基板51を「下流側秤基板51」と呼ぶことがある。
図2は上流側秤基板41及び下流側秤基板51の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、上流側秤基板41には、CPU410と、A/D変換器420と、CPUクロック発生器430と、A/Dクロック発生器440と、レベル変換器450とが設けられている。また、下流側秤基板51には、CPU510と、A/D変換器520と、CPUクロック発生器530と、A/Dクロック発生器540と、レベル変換器550とが設けられている。
上流側秤基板41では、A/D変換器420が、後述するフィルタ処理部411とともに、重量センサー40から出力される計量信号MS1に対して所定の処理を行う処理部460を構成している。A/D変換器420は、A/Dクロック発生器440から出力されるA/Dクロック信号ACLK1に同期して計量信号MS1をサンプリングする。具体的には、A/D変換器420は、A/Dクロック信号ACLK1における立ち上がりのN(≧2)回に1回の割合で計量信号MS1をサンプリングする。例えばN≧10である。そして、A/D変換器420は、計量信号MS1をサンプリングして得られた複数のサンプル値を量子化及び符号化して、ディジタル形式の複数の第1の計量値MV11を生成し、当該複数の第1の計量値MV11を順に出力する。
このように、A/D変換器420では、A/Dクロック信号ACLK1における立ち上がりのN回に1回の割合でA/D変換処理が行われて、当該立ち上がりのN回の1回の割合で第1の計量値MV11が得られることになる。なお、第1の計量値MV11は例えば複数ビットで構成されたディジタルデータである。
レベル変換器450は、CPU410から入力された信号を、その信号レベルを大きくして、下流側秤基板51に出力する。ここで、本実施の形態1では、秤基板41に搭載されたCPU410などの各構成要素の電源電圧は3.3Vである。レベル変換器450は、CPU410から入力された信号の信号レベルを、RS−232Cに適合した信号レベルに変換する。
CPU410は、CPUクロック発生器430から出力されるCPUクロック信号CCLK1に同期して動作を行う。CPUクロック信号CCLK1の周波数は、例えば、A/Dクロック信号ACLK1の周波数の10倍以上に設定される。CPU410が、上流側秤基板41に設けられた図示しない記憶部内の動作プログラムを実行することによって、様々な機能ブロックが実現される。これらの機能ブロックとして、フィルタ処理部411、対象計量値決定部412及び初期化指示部413が存在する。
フィルタ処理部411は、A/D変換器420から出力される複数の第1の計量値MV11に対してフィルタ処理を行うとともに、当該複数の第1の計量値MV11を所定の割合で間引いて、ディジタル形式の複数の第2の計量値MV12を生成する。第2の計量値MV12は、フィルタ処理後の第1の計量値MV11であって、例えば複数ビットで構成されたディジタルデータである。本実施の形態1に係るフィルタ処理部411は、例えば、複数の第1の計量値MV11を5つに4つの割合で間引いて、第2の計量値MV12を生成する。つまり、第2の計量値MV12は、第1の計量値MV11が5つ生成されるごとに1つ生成されることになる。
初期化指示部413は、フィルタ処理部411と、下流側秤基板51の後述のフィルタ処理部511とのそれぞれに対して、その動作の初期化を指示する。初期化指示部413は、光電スイッチ3の出力信号SOを監視し、光電スイッチ3において、被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたか否かを判定する。例えば、初期化指示部413は、光電スイッチ3の出力信号SOの信号レベルを定期的に観測し、複数回連続してHighレベルが観測されると、光電スイッチ3において、被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定する。これにより、光電スイッチ3の出力信号SOにチャタリングが発生したとしても、光電スイッチ3において、被計量物TGがコンベア1に載置されたことが検出されたことを正確に判定することができる。初期化指示部413は、光電スイッチ3において被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定すると、フィルタ処理部411に対してその動作の初期化を指示するとともに、下流側秤基板51のフィルタ処理部511に対してその動作の初期化を指示するための初期化指示信号IIを出力する。この初期化指示信号IIは、レベル変換器450及び下流側秤基板51のレベル変換器550を通じて、下流側秤基板51のCPU510に入力される。
なお、初期化指示信号IIは、初期化指示部413が光電スイッチ3において被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定すると、下流側秤基板51のCPU510に入力されることから、CPU510に対して、光電スイッチ3において被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたことを通知する信号としても機能する。
対象計量値決定部412は、初期化指示部413において、光電スイッチ3で被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定されたタイミングを、所定時間TW1のカウントを開始するきっかけとなるタイミング(以後、「カウントトリガタイミング」と呼ぶ)として、カウントトリガタイミングから所定時間TW1だけカウントする。この所定時間TW1は、被計量物TGがコンベア1に載置されてから、被計量物TGの全体がコンベア1,2だけに載置されるようになるまでに必要な時間に設定される。したがって、対象計量値決定部412での所定時間TW1のカウントが終了した時点では、被計量物TGの全体がコンベア1,2だけに載置されている状態となる。
対象計量値決定部412は、所定時間TW1のカウントが終了すると、その終了タイミングを、被計量物TGの全体重量の算出を実行するきっかけとなるタイミング(以後、「演算トリガタイミング」と呼ぶ)として、演算トリガタイミングの直後にフィルタ処理部411で生成された第2の計量値MV12を、被計量物TGの全体重量を算出する際に使用する対象として決定し、それをレベル変換器450に出力する。これにより、フィルタ処理部411で生成される複数の第2の計量値MV12のうち、被計量物TGの全体重量を算出する際に使用するのに適した第2の計量値MV12、つまり、被計量物TGの全体がコンベア1,2だけに載置された状態においてフィルタ処理部411で生成された第2の計量値MV12が、レベル変換器450を通じて下流側秤基板51に入力される。
下流側秤基板51では、A/D変換器520が、後述するフィルタ処理部511とともに、重量センサー50から出力される計量信号MS2に対して所定の処理を行う処理部560を構成している。A/D変換器520は、A/Dクロック発生器540から出力されるA/Dクロック信号ACLK2に同期して計量信号MS2をサンプリングする。具体的には、A/D変換器520は、A/D変換器420と同様に、A/Dクロック信号ACLK2における立ち上がりのN回に1回の割合で計量信号MS2をサンプリングする。そして、A/D変換器520は、計量信号MS2をサンプリングして得られた複数のサンプル値を量子化及び符号化して、ディジタル形式の複数の第1の計量値MV21を生成し、当該複数の第1の計量値MV21を順に出力する。第1の計量値MV21は例えば複数ビットで構成されたディジタルデータである。
CPU510は、CPUクロック発生器530から出力されるCPUクロック信号CCLK2に同期して動作を行う。CPUクロック信号CCLK2の周波数は、例えば、A/Dクロック信号ACLK2の周波数の10倍以上に設定される。また、CPUクロック信号CCLK2の周波数は、上流側秤基板41で使用されているCPUクロック信号CCLK1の周波数と同一に設定され、A/Dクロック信号ACLK2の周波数は、A/Dクロック信号ACLK1の周波数と同一に設定される。CPU510が、下流側秤基板51に設けられた図示しない記憶部内の動作プログラムを実行することによって、様々な機能ブロックが実現される。これらの機能ブロックとして、フィルタ処理部511及び全体重量算出部512が存在する。
フィルタ処理部511は、A/D変換器520から出力される複数の第1の計量値MV21に対してフィルタ処理を行うとともに、当該複数の第1の計量値MV21を所定の割合で間引いて、ディジタル形式の複数の第2の計量値MV22を生成する。第2の計量値MV22は、フィルタ処理後の第1の計量値MV21であって、例えば複数ビットで構成されたディジタルデータである。本実施の形態1に係るフィルタ処理部511は、例えば、複数の第1の計量値MV21を5つに4つの割合で間引いて、第2の計量値MV22を生成する。つまり、フィルタ処理後の第1の計量値MV21たる第2の計量値MV22は、第1の計量値MV21が5つ生成されるごとに1つ生成されることになる。
レベル変換器550は、上流側秤基板41から出力される、RS−232Cに適合した信号レベルを有する信号を、CPU510の電源電圧に適合するようにその信号レベルを変換してCPU510に出力する。本実施の形態1では、下流側秤基板51に搭載されたCPU510などの各構成要素の電源電圧は、例えば3.3Vである。
全体重量算出部512は、上流側秤基板41から初期化指示信号IIがCPU510に入力されると、被計量物TGがコンベア1に搬入されたと判断し、初期化指示信号IIがCPU510に入力されたタイミングをカウントトリガタイミングとして、カウントトリガタイミングから所定時間TW1だけカウントする。そして、全体重量算出部512は、所定時間TW1のカウントが終了したタイミングを、演算トリガタイミングとして、演算トリガタイミングの直後にフィルタ処理部511で生成された第2の計量値MV22を、被計量物TGの全体重量を算出する際に使用する。これにより、フィルタ処理部511で生成される複数の第2の計量値MV22のうち、被計量物TGの全体重量を算出する際に使用するのに適した第2の計量値MV22、つまり、被計量物TGの全体がコンベア1,2だけに載置された状態においてフィルタ処理部511で生成された第2の計量値MV22が、被計量物TGの全体重量を算出する際に使用される。
全体重量算出部512は、演算トリガタイミングの直後にフィルタ処理部511で生成された第2の計量値MV22が示す被計量物TGの部分重量と、上流側秤基板41からレベル変換器550を通じてCPU510に入力された第2の計量値MV12が示す被計量物TGの部分重量とを足し合わせて、被計量物TGの全体重量を算出する。これにより、全体重量算出部512では、図1に示されるように被計量物TGが2つのコンベア1,2に跨って載置された状態において2つの計量モジュール4,5で測定された被計量物TGの部分重量が足し合わされて、被計量物TGの全体重量が算出されることになる。
次に、計量モジュール4,5のそれぞれでの測定重量と、それらが足し合わされて得られる加算重量とが、時間の経過とともにどのように変化するかについて説明する。図3は、計量モジュール4,5での測定重量と、それらの加算重量との理想的な時間変化を示す図である。図3の実線L1、破線L2及び一点鎖線L3は、計量モジュール4での測定重量、計量モジュール5での測定重量及びそれらの加算重量をそれぞれ示している。
上流側のコンベア1に被計量物TGが搬送されてきて、被計量物TGがコンベア1に載置されると、時間tの経過とともに、被計量物TGにおける、コンベア1に載置されている部分が大きくなるため、図3の実線L1で示されるように、計量モジュール4での測定重量は時間tの経過とともに増加する。そして、被計量物TGがさらに搬送されて、時刻t1において被計量物TGの前方端が下流側のコンベア2の上流側端に達すると、時刻t2において被計量物TGの後方端がコンベア1の上流側端に達するまで、計量モジュール4での測定重量は一定値を示す。その後、被計量物TGの後方端がコンベア1の上流側端を超えると、つまり、被計量物TGがコンベア1における搬送方向DRの長さの全領域に渡っては存在しなくなると、計量モジュール4での測定重量は減少し始めて、時刻t4において被計量物TGがコンベア1に載らなくなると、計量モジュール4での測定重量は零となる。
一方で、計量モジュール5での測定重量は、破線L2に示されるように、被計量物TGがコンベア2に搬入された時刻t1から増加し始めて、被計量物TGの前方端がコンベア2の下流側端に達する時刻t3まで増加する。そして、計量モジュール5での測定重量は、時刻t3から、被計量物TGが上流側のコンベア1に載らなくなる時刻t4、つまり、被計量物TGの後方端がコンベア2の上流側端に達する時刻t4になるまで一定値を示す。時刻t4になると、計量モジュール5での測定重量は減少し始めて、被計量物TGがコンベア2に載らなくなると、計量モジュール5での測定重量は零となる。
計量モジュール4,5において同一時刻で得られた測定重量の加算重量は、一点鎖線L3に示されるように、コンベア1に被計量物TGが搬入された時刻t1から増加し始めて、被計量物TGの後方端がコンベア1の上流側端に達する時刻t2まで増加する。時刻t2から、被計量物TGの前方端がコンベア2の下流端に達する時刻t3までは、被計量物TGはコンベア1,2にのみ載置されていることから、加算重量は一定値を示すようになる。この加算重量が、被計量物TGの全体重量となる。したがって、上述の演算トリガタイミングは時刻t2〜t3の間に設定されることになる。そして、加算重量は、時刻t3になると減少し始めて、被計量物TGがコンベア2にも載らなくなると零となる。
以上のように、時刻t2〜t3の間において、計量モジュール4,5において同じタイミング(時刻)で測定された重量が加算されて被計量物TGの全体重量が全体重量算出部512で算出されるのであれば、算出された被計量物TGの全体重量は、図3に示されるような理想的な全体重量Wtとなる。
しかしながら、実施の形態1に係る重量測定装置のように、重量センサー40から出力される計量信号MS1に対して所定の処理を行う処理部460と、重量センサー50から出力される計量信号MS2に対して所定の処理を行う処理部560とを別々の基板に形成することによって、処理部460,560のモジュール化を図った場合には、処理部460,560の間における、A/D変換処理やフィルタ処理のタイミングのずれが大きくなり、被計量物TGの全体重量を算出する際に、得られたタイミングが大きく異なった第2の計量値MV12,MV22が用いられることになる。その結果、算出された被計量物TGの全体重量が、理想的な全体重量Wtから大きくずれて、被計量物TGに対して十分な計量精度が得られなくなる。
そこで、被計量物TGの全体重量が求められる際に用いられる第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれを低減する生成タイミング調整部を設けることによって、生成されたタイミングが近い第2の計量値MV12,MV22を用いて被計量物TGの全体重量を求めるようにする。本実施の形態1に係る重量測定装置では、光電スイッチ3からHighレベルの出力信号SOが初期化指示部413に入力されると、当該初期化指示部413がフィルタ処理部411,511のそれぞれに対してその動作の初期化を指示する。そして、フィルタ処理部411,511のそれぞれが、初期化指示部413の指示に従って、その動作を初期化することによって、それ以後のフィルタ処理部411,511の動作が同期するようになり、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれが低減する。このように、本実施の形態1では、初期化指示部413が、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれを低減する生成タイミング調整部として機能する。以下に、フィルタ処理部411,511の動作の同期化について詳細に説明するが、その前に、フィルタ処理部411,511の動作の同期化を行わなかった場合において、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングがどれくらいずれるかについて説明する。
図4は、フィルタ処理部411,511の動作の同期化を行わなかった場合の本実施の形態1に係る重量測定装置の動作を示す図である。図4中の「A/D変換タイミング」の矢印は、第1の計量値MV11,MV21がA/D変換器420,520でそれぞれ生成されるタイミングを示しており、「フィルタ処理タイミング」の矢印は、第2の計量値MV12,MV22がフィルタ処理部411,511でそれぞれ生成されるタイミングを示している。
なお、A/Dクロック発生器440とA/Dクロック発生器540とは、別々のクロック発生器であることから、A/Dクロック信号ACLK1の位相と、A/Dクロック信号ACLK2の位相とは一致していない。したがって、実際には、A/Dクロック信号ACLK1,ACLK2の位相差が、第1の計量値MV11,MV21の間での生成タイミングのずれに影響を与えるものの、本実施の形態1及びそれ以降の実施の形態では、A/Dクロック信号ACLK1,ACLK2の位相差は十分に小さい値であるとし、特に説明が無い限り、当該位相差が第1の計量値MV11,MV21の間での生成タイミングのずれには影響を与えないものとする。
同様に、CPUクロック信号CCLK1,CCLK2の位相差が、実際には第2の計量値MV12,MV22の間での生成タイミングのずれに影響を与えるものの、本実施の形態1及びそれ以降の実施の形態では、CPUクロック信号CCLK1,CCLK2の位相差は十分に小さい値であるとし、特に説明が無い限り、当該位相差が第2の計量値MV12,MV22の間での生成タイミングのずれには影響を与えないものとする。
本実施の形態1では、A/D変換器420,520に電源が供給されるタイミングは特に制御されていないことから、A/D変換器420,520が動作し始めるタイミングは相違する。したがって、A/D変換器420,520でのサンプリングタイミングは同期していない。そのため、図4に示されるように、第1の計量値MV11,MV21が得られるタイミングがずれることがある。このタイミングのずれの大きさを「ずれ量td1」とすると、ずれ量td1は、最大でA/D変換器420,520でのサンプリング周期となる。A/D変換器420,530は、A/Dクロック信号ACLK1,ACLK2の立ち上がりのN回に1回の割合でサンプリング処理を行うことから、ずれ量td1は、最大でA/Dクロック信号ACLK1,ACLK2の周期の(N−1)倍となる。
また、A/D変換器420,520のサンプリングタイミングが同期しておらず、さらにCPU410,510の動作も同期していないことから、図4に示されるように、フィルタ処理部411,511において第2の計量値MV12,MV22が生成されるタイミングもずれることがある。このタイミングのずれの大きさを「ずれ量td2」とする。第2の計量値MV12は、第1の計量値MV11が5つ生成されるごとに1つ生成され、第2の計量値MV22は、第1の計量値MV21が5つ生成されるごとに1つ生成されることから、ずれ量td2は、最大でA/D変換器420,520でのサンプリング周期の5倍となる。
ここで、下流側秤基板51で採用されたカウントトリガタイミングと、上流側秤基板41で採用されたカウントトリガタイミングとは、厳密には異なるものの、本実施の形態1では、CPU410,510の動作速度と、上流側秤基板41と下流側秤基板51との間の通信速度とが、A/D変換器420,520の動作速度(サンプリング周波数)よりも十分に速いものとして、下流側秤基板51及び上流側秤基板41で採用されたカウントトリガタイミングが同じであるとする。そうすると、下流側秤基板51で採用された演算トリガタイミングと、上流側秤基板41で採用された演算トリガタイミングとは同じとなる。以後、カウントトリガタイミングを「カウントトリガタイミングT11」と呼び、演算トリガタイミングを「演算トリガタイミングT12」と呼ぶ。
全体重量算出部512では、演算トリガタイミングT12の直後にフィルタ処理部411,511で生成された第2の計量値MV12,MV22が示す部分重量が足し合わされて被計量物TGの全体重量が算出される。図4中の「フィルタ処理タイミング」を示す矢印のうち、先端に実線の丸印が付された矢印は、被計量物TGの全体重量が算出される際に使用される第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングを示している。以後の図5,7,9,13,15においても同様である。図4に示されるように、被計量物TGの全体重量が求められる際には、得られたタイミングが大きく異なる第2の計量値MV12,MV22が使用されることがある。その結果、算出された被計量物TGの全体重量が、理想的な全体重量Wtから大きくずれて、被計量物TGに対して十分な計量精度が得られなくなる。
なお、所定時間TW1を適切に設定することによって、演算トリガタイミングT12の直後に生成された第2の計量値MV12,MV22が、図3の時刻t2〜t3の間に生成された第2の計量値MV12,MV22となる。
図5は、フィルタ処理部411,511の動作の同期化を行った場合の本実施の形態1に係る重量測定装置の動作を示す図である。本実施の形態1に係る重量測定装置では、A/D変換器420,520の動作は同期していないため、図5に示されるように、第1の計量値MV11,MV21の生成タイミングはずれることがある。
一方で、フィルタ処理部411,511のそれぞれは、カウントトリガタイミングT11になると、その動作を初期化することから、それ以後においては、フィルタ処理部411,511の動作が同期するようになる。その結果、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれ量td2が、第1の計量値MV11,MV21の生成タイミングのずれ量td1と同じになり、非常に小さくなる。
本実施の形態1に係るフィルタ処理部411は、A/D変換器420から第1の計量値MV11が出力された回数をカウントするカウンタを有しており、当該カウンタのカウント値が“5”になると、当該カウンタを初期化してそのカウント値を零にし、その後、カウントを再開する。そして、フィルタ処理部411は、カウンタのカウント値が“1”になるたびに第2の計量値MV12を生成する。これにより、第2の計量値MV12は、第1の計量値MV11が5つ生成されるごとに1つ生成される。そして、フィルタ処理部411は、初期化指示部413から、その動作の初期化が指示されると、つまりカウントトリガタイミングT11になると、その動作を初期化して、カウンタのカウント値を零にし、その後カウントを再開する。
同様に、フィルタ処理部511は、A/D変換器520から第1の計量値MV21が出力された回数をカウントするカウンタを有しており、当該カウンタのカウント値が“5”になると、当該カウンタを初期化してそのカウント値を零にする。そして、フィルタ処理部511は、カウンタのカウント値が“1”になるたびに第2の計量値MV22を生成する。これにより、第2の計量値MV22は、第1の計量値MV21が5つ生成されるごとに1つ生成される。そして、フィルタ処理部511は、上流側秤基板41からの初期化指示信号IIが入力されると、つまりカウントトリガタイミングT11になると、その動作を初期化して、カウンタのカウント値を零にし、その後カウントを再開する。
このように、フィルタ処理部411,511のそれぞれは、カウントトリガタイミングT11になると、それを契機としてその動作を初期化して、カウント値を零にする。その結果、図5に示されるように、カウントトリガタイミングT11以降においては、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれ量td2は、非常に小さくなり、第1の計量値MV11,MV21の生成タイミングのずれ量td1と同じとなる。
以上のように、本実施の形態1に係る重量測定装置では、生成タイミング調整部として機能する初期化指示部413の動作によって、被計量物TGの全体重量が求められる際に用いられる第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれが低減されるため、生成されたタイミングが近い第2の計量値MV12,MV22を用いて被計量物TGの全体重量を求めることができる。よって、被計量物TGに対する計量精度が向上する。
また、本実施の形態1では、初期化指示部413に対してトリガ信号としてのHigレベルの出力信号SOが入力されると、フィルタ処理部411,511の動作が初期化される。そのため、互いに異なる基板に設けられた処理部460,560のフィルタ処理部411,511の動作が同期するようになる。したがって、第2の計量値MV12.MV22の生成タイミングのずれを低減することができる。よって、フィルタ処理部411,511の動作が初期化された後に処理部460,560で生成される第2の計量値MV12,MV22を用いて被計量物TGの全体重量を求めることによって、被計量物TGに対する計量精度が向上する。
<実施の形態2>
上述の実施の形態1に係る重量測定装置では、A/D変換器420,520の動作は同期していないため、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングは、完全には同期せず、最大で、A/D変換器420,520のサンプリング周期の分だけずれてしまう。
そこで、本実施の形態2では、A/D変換器420,520の動作の同期化も図ることによって、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれをさらに低減する。以下に、本実施の形態2に係る重量測定装置について、実施の形態1に係る重量測定装置との相違点を中心に説明する。
図6は本発明の実施の形態2に係る重量測定装置が備える上流側秤基板41及び下流側秤基板51の構成を示す図である。図6に示されるように、上流側秤基板41のCPU410が動作プログラムを実行することによって、機能ブロックとして、上述のフィルタ処理部411及び対象計量値決定部412が形成されるとともに、初期化指示部413の替わりに初期化指示部414が形成される。
初期化指示部414は、実施の形態1に係る初期化指示部413と同様に、フィルタ処理部411,511のそれぞれに対してその動作の初期化を指示する。さらに、初期化指示部414は、A/D変換器420に対しては、その動作の初期化を直接的に指示し、A/D変換器520に対しては、その動作の初期化をCPU510を介して間接的に指示する。
初期化指示部414は、初期化指示部413と同様にして、光電スイッチ3の出力信号SOを監視し、光電スイッチ3において、被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定すると、フィルタ処理部411に対して、その動作の初期化を指示するとともに、A/D変換器420に対して処理停止信号STP1を出力する。フィルタ処理部411は、初期化指示部414の指示に従って、実施の形態1と同様にその動作の初期化を行う。A/D変換器420は、処理停止信号STP1が入力されると、計量信号MS1に対するA/D変換処理を停止する。
さらに、初期化指示部414は、光電スイッチ3において、被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定すると、レベル変換器450に対して初期化指示信号IIを出力する。本実施の形態2に係る初期化指示信号IIは、フィルタ処理部511に対してその動作の初期化を指示するための信号であるとともに、A/D変換器520に対してその動作の初期化を指示するための信号である。レベル変換器450に入力された初期化指示信号IIは、実施の形態1と同様に、下流側秤基板51のレベル変換器550を通じてCPU510に入力される。
初期化指示信号IIがCPU510に入力されると、フィルタ処理部511は、実施の形態1と同様にしてその動作の初期化を行う。また、CPU510は、初期化指示信号IIを受け取ると、A/D変換器520に対して処理停止信号STP2を出力する。A/D変換器520は、処理停止信号STP2が入力されると、計量信号MS2に対するA/D変換処理を停止する。
また、初期化指示部414は、実施の形態1に係る初期化指示部413と同様に、光電スイッチ3で被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定したタイミングをカウントトリガタイミングT11とする。初期化指示部414は、カウントトリガタイミングT11から、上記の所定時間TW1だけカウントするとともに、A/D変換器420,520においてA/D変換処理の停止から再開までに必要なウェイト時間以上の所定時間TW2だけカウントする。初期化指示部414は、所定時間TW2のカウントが終了したタイミングを、A/D変換処理の再開のきっかけとなるタイミング(以後、「処理再開トリガタイミングT13」と呼ぶ)とする。そして、初期化指示部414は、処理再開トリガタイミングT13となると、処理開始信号STT1,STT2を出力する。処理開始信号STT1はA/D変換器420に入力され、処理開始信号STT2は、レベル変換器450及びレベル変換器550を通じてCPU510に入力される。CPU510は処理開始信号STT2をA/D変換器520に入力する。
A/D変換器420は、処理開始信号STT1が入力されると、その動作を初期化し、A/D変換器520は、処理開始信号STT2が入力されると、その動作を初期化する。そして、A/D変換器420は、処理開始信号STT1が入力されてからのA/Dクロック信号ACLK1の立ち上がりがM(≧2)回目となると、そのタイミング(後述の図7のタイミングT14)で計量信号MS1に対するサンプリングを再開し、以後、A/Dクロック信号ACLK1の立ち上がりのN回の1回の割合で計量信号MS1に対するサンプリングを行う。同様に、A/D変換器520は、処理開始信号STT2が入力されてからのA/Dクロック信号ACLK2の立ち上がりがM回目となると、そのタイミング(図7のタイミングT14)で計量信号MS2に対するサンプリングを再開し、以後、A/Dクロック信号ACLK2の立ち上がりのN回の1回の割合で計量信号MS2に対するサンプリングを行う。
図7は本実施の形態2に係る重量測定装置の動作を示す図である。図7に示されるように、カウントトリガタイミングT11になると、A/D変換器420,520の動作が停止し、フィルタ処理部411,511の動作が初期化される。そして、カウントトリガタイミングT11から所定時間TW2経過して処理再開トリガタイミングT13になると、A/D変換器420,520のそれぞれは、その動作を初期化し、タイミングT14でA/D変換処理を再開する。その結果、A/D変換器420,520の動作が同期するようになり、第1の計量値MV11,MV21の生成タイミングがほぼ同一となる。さらに、フィルタ処理部411,511の動作も同期するようになり、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングがほぼ同一となる。その結果、全体重量算出部512において、生成タイミングのずれが非常に少ない第2の計量値MV12,MV22を使用して被計量物TGの全体重量が求められることになる。
なお、本実施の形態2では、初期化指示部414は、CPU510を介してA/D変換器520に対してその動作の初期化を指示していたが、A/D変換器520に対して直接的にその動作の初期化を指示しても良い。具体的には、初期化指示部414が、A/D変換器520に対して処理停止信号STP2及び処理開始信号STT2を直接入力しても良い。
また、本実施の形態2では、A/D変換器420,520の動作の初期化と、フィルタ処理部411,511の動作の初期化との両方を行っていたが、フィルタ処理部411,511の動作の初期化を行わずに、A/D変換器420,520の動作の初期化だけを行っても良い。この場合であっても、A/D変換器420,520の動作は同期することから、第1の計量値MV11,MV21の生成タイミングはほぼ同一となり、上述の図4の場合と比較して、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれを低減することができる。
以上のように、本実施の形態2に係る重量測定装置では、初期化指示部414にHighレベルの出力信号SOがトリガ信号として入力されると、A/D変換器420,520の動作が初期化されるため、互いに異なった基板に形成された処理部460,560のA/D変換器420,520の動作が同期するようになる。したがって、第1の計量値MV11,MV21の生成タイミングのずれを低減することができる。その結果、第1の計量値MV11,MV21をそれぞれフィルタ処理して得られる第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれを低減することができる。よって、A/D変換器420,520の動作が初期化された後に処理部460,560で生成される第2の計量値MV12,MV22を用いて被計量物TGの全体重量を求めることによって、被計量物TGに対する計量精度が向上する。
<実施の形態3>
図8は本発明の実施の形態3に係る重量測定装置が備える上流側秤基板41及び下流側秤基板51の構成を示す図である。上述の実施の形態2に係る重量測定装置では、トリガ信号の入力に応じてA/D変換器420,520の動作を初期化することによって、A/D変換器420,520の動作の同期化を図っていた。これに対して、本実施の形態3に係る重量測定装置では、A/D変換器420,520に対して個々のサンプリングの実行を指示することによって、A/D変換器420,520の動作の同期化を図っている。以下に、本実施の形態3に係る重量測定装置について、実施の形態1に係る重量測定装置との相違点を中心に説明する。
図8に示されるように、本実施の形態3に係る重量測定装置では、A/D変換器420にはA/D変換指示信号CI1が供給され、A/D変換器520にはA/D変換指示信号CI2が供給されている。本実施の形態3に係るA/D変換器420は、A/D変換指示信号CI1が供給されると、その直後のA/Dクロック信号ACLK1の立ち上がりで計量信号MS1を1回だけサンプリングして、得られたサンプリング値を量子化及び符号化して、第1の計量値MV11を生成する。同様に、本実施の形態3に係るA/D変換器520は、A/D変換指示信号CI2が供給されると、その直後のA/Dクロック信号ACLK2の立ち上がりで計量信号MS2を1回だけサンプリングして、得られたサンプリング値を量子化及び符号化して、第1の計量値MV21を生成する。A/D変換指示信号CI1を繰り返しA/D変換器420に入力することによって、計量信号MS1は繰り返しサンプリングされ、複数の第1の計量値MV11が順にA/D変換器420から出力される。同様に、A/D変換指示信号CI2を繰り返しA/D変換器520に入力することによって、計量信号MS2は繰り返しサンプリングされ、複数の第1の計量値MV21が順にA/D変換器520から出力される。
また、本実施の形態3に係る重量測定装置では、上流側秤基板41のCPU410が動作プログラムを実行することによって、機能ブロックとして、上述のフィルタ処理部411、対象計量値決定部412及び初期化指示部413と、A/D変換制御部415とが形成される。A/D変換制御部415は、初期化指示部413と同様に、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれを低減する生成タイミング調整部として機能する。A/D変換制御部415は、A/D変換器420に対して、A/Dクロック信号ACLK1の周期の複数倍の周期でA/D変換指示信号CI1を繰り返し出力するとともに、レベル変換器450に対して、A/D変換指示信号CI1と同じ周期でA/D変換指示信号CI2を繰り返し出力する。レベル変換器450に入力されたA/D変換指示信号CI2は、下流側秤基板51のレベル変換器550及びCPU510を介して、A/D変換器520に入力される。
図9は本実施の形態3に係る重量測定装置の動作を示す図である。A/D変換制御部415からは同じタイミングでA/D変換指示信号CI1,CI2が出力されることから、A/D変換器420,520に対しては、ほぼ同時にA/D変換指示信号CI1,CI2がそれぞれ入力される。したがって、A/D変換器420における計量信号MS1に対するサンプリングタイミングと、A/D変換器520における計量信号MS2に対するサンプリングタイミングとが同期するようになり、図9に示されるように、第1の計量値MV11,MV21の生成タイミングがほぼ同じとなる。そして、カウントトリガタイミングT11になると、初期化指示部413の指示によってフィルタ処理部411,511の動作が初期化されることから、フィルタ処理部411,511の動作も同期するようになり、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングもほぼ同一となる。その結果、実施の形態2と同様に、全体重量算出部512において、生成タイミングのずれが非常に少ない第2の計量値MV12,MV22を使用して被計量物TGの全体重量が求められることになる。
なお、本実施の形態3では、A/D変換制御部415は、CPU510を介してA/D変換器520に対して個々のサンプリングの実行を指示していたが、A/D変換器520に対して直接的に個々のサンプリングの実行を指示しても良い。具体的には、A/D変換制御部415が、A/D変換器520に対してA/D変換指示信号CI1を直接入力しても良い。
また、本実施の形態3では、A/D変換器420,520の動作の同期化と、フィルタ処理部411,511の動作の同期化との両方を行っていたが、フィルタ処理部411,511の動作の同期化を行わずに、A/D変換器420,520の動作の同期化だけを行っても良い。この場合であっても、第1の計量値MV11,MV21の生成タイミングはほぼ同一となることから、上述の図4の場合と比較して、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれを低減することができる。
以上のように、本実施の形態3に係る重量測定装置では、A/D変換器420,520のそれぞれに対して計量信号に対する個々のサンプリングの実行が指示されるため、互いに異なった基板に設けられた処理部460,560の間において、計量信号に対するサンプリングタイミングを同期させることができる。したがって、第1の計量値MV11,MV21の生成タイミングのずれを低減することができる。その結果、第1の計量値MV11,MV21をフィルタ処理してそれぞれ得られる第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれを低減することができる。よって、被計量物TGに対する計量精度が向上する。
<実施の形態4>
図10は本発明の実施の形態4に係る重量測定装置が備える上流側秤基板41及び下流側秤基板51の構成を示す図である。本実施の形態4に係る重量測定装置は、上述の実施の形態2に係る重量測定装置において、A/D変換器420及びA/D変換器520に同一のA/Dクロック信号を供給したものである。
図10に示されるように、本実施の形態4に係る重量測定装置では、A/Dクロック発生器540は設けられておらず、A/D変換器420には、上流側秤基板41のA/Dクロック発生器440から出力されるA/Dクロック信号ACLK1が、レベル変換器450及びレベル変換器550を通じて供給されている。つまり、A/Dクロック発生器440は、A/D変換器420,520に対して同一のA/Dクロック信号を出力している。これにより、A/D変換器420,520は、同一のA/Dクロック信号に同期して計量信号MS1,MS2をそれぞれサンプリングするようになる。したがって、上述の実施の形態2で説明したように、A/D変換器420,520の動作を同じタイミングで初期化すると、本実施の形態4では、実施の形態2と比較して、第1の計量値MV11,MV21の生成タイミングがさらに近づくようになる。その結果、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれがさらに低減される。
このように、本実施の形態4に係るA/Dクロック発生器440は、初期化指示部414とともに、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれを低減する生成タイミング調整部として機能する。
以上のように、本実施の形態4に係る重量測定装置では、A/D変換器420,520が、同一のA/Dクロック信号に同期して計量信号MS1,MS2をそれぞれサンプリングするため、互いに異なった基板に設けられた処理部460,560の間において、計量信号に対するサンプリングタイミングをより精度良く同期させることができる。したがって、第1の計量値MV11,MV21の生成タイミングのずれをさらに低減することができる。その結果、第1の計量値MV11,MV21をそれぞれフィルタ処理して得られる第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれをさらに低減することができる。よって、被計量物TGに対する計量精度がさらに向上する。
なお、図11に示されるように、上述の実施の形態3に係る重量測定装置においても、上流側秤基板41のA/Dクロック信号ACLK1を、下流側秤基板51のA/D変換器520に供給しても良い。この場合にも、A/D変換器420,520が、同一のA/Dクロック信号に同期して計量信号MS1,MS2をそれぞれサンプリングするようになり、第1の計量値MV11,MV21の生成タイミングがさらに近づき、その結果、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれがさらに低減される。
<実施の形態5>
図12は本発明の実施の形態5に係る重量測定装置が備える上流側秤基板41及び下流側秤基板51の構成を示す図である。上述の実施の形態1〜4に係る重量測定装置では、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれを低減することよって、生成タイミングの近い第2の計量値MV12,MV22を使用して被計量物TGの全体重量を求めるようにしていた。これに対して、本実施の形態5に係る重量測定装置では、第2の計量値MV12,MV22を生成する際に、それらの生成タイミングを示すタイミング情報をあわせて生成し、このタイミング情報を参照することによって、生成タイミングの近い第2の計量値MV12,MV22を使用して被計量物TGの全体重量を求めるようにしている。以下に、本実施の形態5に係る重量測定装置について、実施の形態1に係る重量測定装置との相違点を中心にして説明する。
図12に示されるように、本実施の形態5に係る重量測定装置では、CPU410が動作プログラムを実行することによって、フィルタ処理部411の替わりにフィルタ処理部416が、対象計量値決定部412の替わりに対象計量値決定部417が、初期化指示部413の替わりに検出判定部418が機能ブロックとしてそれぞれ形成される。また、CPU510が動作プログラムを実行することによって、フィルタ処理部511の替わりにフィルタ処理部513が、全体重量算出部512の替わりに全体重量算出部514が機能ブロックとしてそれぞれ形成される。
検出判定部418は、実施の形態1に係る初期化指示部413と同様に、光電スイッチ3の出力信号SOを監視し、光電スイッチ3において、被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたか否かを判定する。そして、検出判定部418は、光電スイッチ3において被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定すると、CPU510に対して、光電スイッチ3で被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたことを通知するための検出通知信号DNをレベル変換器450に出力する。レベル変換器450に入力された検出通知信号DNは、レベル変換器550を通じてCPU510に入力される。
フィルタ処理部416は、実施の形態1に係るフィルタ処理部411と同様に、A/D変換器420から出力される複数の第1の計量値MV11に対してフィルタ処理を行うとともに、当該複数の第1の計量値MV11を所定の割合で間引いて、ディジタル形式の複数の第2の計量値MV12を生成する。さらに、フィルタ処理部416は、検出判定部418において、光電スイッチ3で被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定されると、それ以後に生成される第2の計量値MV12のそれぞれについて、その生成タイミングを示す生成タイミング情報を生成する。フィルタ処理部416は、検出判定部418において、光電スイッチ3で被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定されてからの経過時間をカウントし、第2の計量値MV12を生成すると、そのときのカウント値を当該第2の計量値MV12についての生成タイミング情報とする。
フィルタ処理部513は、実施の形態1に係るフィルタ処理部511と同様に、A/D変換器520から出力される複数の第1の計量値MV21に対してフィルタ処理を行うとともに、当該複数の第1の計量値MV21を所定の割合で間引いて、ディジタル形式の複数の第2の計量値MV22を生成する。さらに、フィルタ処理部513は、CPU510に検出通知信号DNが入力されると、それ以後に生成される第2の計量値MV22のそれぞれについて、その生成タイミングを示す生成タイミング情報を生成する。フィルタ処理部513は、検出通知信号DNが入力されてからの経過時間をカウントし、第2の計量値MV22を生成すると、そのときのカウント値を当該第2の計量値MV22についての生成タイミング情報とする。
本実施の形態5では、上述の実施の形態1と同様に、CPU410,510の動作速度と、上流側秤基板41と下流側秤基板51との間の通信速度とが、A/D変換器420,520の動作速度(サンプリング周波数)よりも十分に速いものとして、検出判定部418において、光電スイッチ3で被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定されたタイミングと、CPU510に検出通知信号DNが入力されるタイミングとが同一であるとする。そして、それらのタイミングをカウントトリガタイミングT11とする。
対象計量値決定部417は、検出判定部418において、光電スイッチ3で被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定されると、そのタイミング(カウントトリガタイミングT11)から上記の所定時間TW1だけカウントし、そのカウントが終了したタイミングを演算トリガタイミングT12とする。そして、対象計量値決定部417は、演算トリガタイミングT12の直後にフィルタ処理部411で生成された第2の計量値MV12を、被計量物TGの全体重量を算出する際に使用する対象として決定し、それをレベル変換器450に出力する。このとき、対象計量値決定部417は、被計量物TGの全体重量を算出する際に使用する対象として決定した第2の計量値MV12についての生成タイミング情報も当該第2の計量値MV12とともにレベル変換器450に出力する。レベル変換器450に入力された第2の計量値MV12とその生成タイミング情報とは、レベル変換器550を通じてCPU510に入力される。
下流側秤基板51の全体重量算出部514は、CPU510に検出通知信号DNが入力されたタイミング(カウントトリガタイミングT11)以降にフィルタ処理部516で生成された第2の計量値MV22のうち、生成タイミングが、上流側秤基板41から出力された第2の計量値MV12の生成タイミングに最も近い第2の計量値MV22を、被計量物TGの全体重量の算出に使用する対象として決定する。上流側秤基板41から出力された第2の計量値MV12の生成タイミングに最も近い第2の計量値MV22については、上流側秤基板41から出力された生成タイミング情報と、フィルタ処理部516で生成された生成タイミング情報とを参照することによって特定することができる。そして、全体重量算出部514は、上流側秤基板41からの第2の計量値MV12が示す被計量物TGの部分重量と、当該第2の計量値MV12の生成タイミングと最も近い生成タイミングの第2の計量値MV22が示す被計量物TGの部分重量とを足し合わせて、被計量物TGの全体重量を算出する。これにより、処理部460,560の間で生成タイミング情報が示すタイミングが最も近い第2の計量値MV12,MV22が示す被計量物TGの部分重量が足し合わされて、被計量物TGの全体重量が算出される。
図13は本実施の形態5に係る重量測定装置の動作を示す図である。図13では、カウントトリガタイミングT11以降に生成される第2の計量値MV12の生成タイミングをTSn(nは1以上の正の整数)とし、カウントトリガタイミングT11以降に生成される第2の計量値MV22の生成タイミングをTMm(mは1以上の正の整数)としている。
上述の実施の形態1に係る重量測定装置のように、被計量物TGの全体重量を算出する際に、演算トリガタイミングT12の直後に生成される第2の計量値MV12,MV22を用いる場合には、図13に示されるように、生成タイミングTS4で生成された第2の計量値MV11と、生成タイミングTM5で生成された第2の計量値MV22とが被計量物TGの全体重量の算出に使用されることになり、生成タイミングが大きくずれた第2の計量値MV11,MV22が使用されて被計量物TGの全体重量が算出される。
これに対して、本実施の形態5に係る重量測定装置では、演算トリガタイミングT12の直後に生成された第2の計量値MV12と、当該第2の計量値MV12の生成タイミングTS4に最も近い生成タイミングTM4で生成された第2の計量値MV22とが、被計量物TGの全体重量の算出に使用される。その結果、生成タイミングが近い第2の計量値MV11,MV22が使用されて被計量物TGの全体重量が求められ、被計量物TGに対する計量精度が向上する。
以上のように、本実施の形態5に係る重量測定装置では、互いに異なった基板に設けられた処理部460,560の間で、生成タイミングが近い第2の計量値MV12,MV22が使用されるため、被計量物TGに対する計量精度を向上することができる。
<実施の形態6>
図14は本発明の実施の形態6に係る重量測定装置が備える上流側秤基板41及び下流側秤基板51の構成を示す図である。上述の実施の形態5に係る重量測定装置では、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングを示すタイミング情報を参照することによって、生成タイミングの近い第2の計量値MV12,MV22を使用して被計量物TGの全体重量を求めるようにしていた。これに対して、本実施の形態6に係る重量測定装置では、上流側秤基板41及び下流側秤基板51の間で演算トリガタイミングを調整することによって、生成タイミングの近い第2の計量値MV12,MV22を使用して被計量物TGの全体重量を求めるようにしている。以下に、本実施の形態6に係る重量測定装置について、実施の形態1に係る重量測定装置との相違点を中心にして説明する。
図14に示されるように、本実施の形態6に係る重量測定装置では、CPU410が動作プログラムを実行することによって、機能ブロックとして、上述のフィルタ処理部411が形成されるとともに、対象計量値決定部412の替わりに対象計量値決定部470が形成され、初期化指示部413の替わりにトリガタイミング調整部471が形成されている。また、CPU510が動作プログラムを実行することによって、機能ブロックとして、上述のフィルタ処理部511が形成されるとともに、全体重量算出部512の替わりに全体重量算出部561がそれぞれ形成される。
トリガタイミング調整部471は、実施の形態1に係る初期化指示部413と同様に、光電スイッチ3の出力信号SOを監視し、光電スイッチ3において、被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたか否かを判定する。そして、トリガタイミング調整部471は、光電スイッチ3において被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定すると、上流側秤基板41において上述の所定時間TW1のカウントを開始するきっかけとなるタイミングであるカウントトリガタイミングT21と、下流側秤基板51において所定時間TW1のカウントを開始するきっかけとなるタイミングであるカウントトリガタイミングT31とを決定する。トリガタイミング調整部471は、カウントトリガタイミングT31になると、カウントトリガ信号TRGをレベル変換器450に出力する。レベル変換器450に入力されたカウントトリガ信号TRGは、レベル変換器550を通じてCPU510に入力される。
対象計量値決定部470は、トリガタイミング調整部471が決定したカウントトリガタイミングT21になると、所定時間TW1のカウントを開始する。そして、対象計量値決定部470は、カウントトリガタイミングT21からの所定時間TW1のカウントが終了すると、その終了タイミングを演算トリガタイミングT22とする。対象計量値決定部470は、演算トリガタイミングT22の直後にフィルタ処理部411で生成された第2の計量値MV12を、被計量物TGの全体重量を算出する際に使用する対象としてレベル変換器450に出力する。この第2の計量値MV12は、レベル変換器550を通じてCPU510に入力される。
全体重量算出部561は、CPU510にカウントトリガ信号TRGが入力されると、その入力されたタイミングから所定時間TW1だけカウントする。全体重量算出部561は、所定時間TW1のカウントが終了すると、その終了タイミングを演算トリガタイミングT32とする。全体重量算出部561は、演算トリガタイミングT32の直後にフィルタ処理部511で生成された第2の計量値MV22を、被計量物TGの全体重量を算出する際に使用する対象として決定する。そして、全体重量算出部561は、被計量物TGの全体重量を算出する際に使用する対象として決定した第2の計量値MV22が示す部分重量と、上流側秤基板41からCPU510に入力された第2の計量値MV12が示す部分重量とを足し合わせて、被計量物TGの全体重量を算出する。
図15は本発明の実施の形態6に係る重量測定装置の動作を示す図である。図15に示されるように、本実施の形態6では、上流側秤基板41用のカウントトリガタイミングT21と、下流側秤基板51用のカウントトリガタイミングT31とが、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングの間でのずれ量td2の分だけ相違している。したがって、上流側秤基板41用の演算トリガタイミングT22と、下流側秤基板51用の演算トリガタイミングT32とが、ずれ量td2の分だけ相違している。
本実施の形態6では、第2の計量値MV12の生成タイミングが、第2の計量値MV22の生成タイミングよりも早い場合には、トリガタイミング調整部471は、カウントトリガタイミングT21を、カウントトリガタイミングT31よりもずれ量td2の分だけ遅く設定する。これに対して、第2の計量値MV12の生成タイミングが、第2の計量値MV22の生成タイミングよりも遅い場合には、トリガタイミング調整部471は、カウントトリガタイミングT21を、カウントトリガタイミングT31よりもずれ量td2の分だけ早く設定する。これにより、第2の計量値MV12の生成タイミングが第2の計量値MV22の生成タイミングよりも早い場合には、演算トリガタイミングT22は、演算トリガタイミングT32よりもずれ量td2の分だけ遅くなり、第2の計量値MV12の生成タイミングが第2の計量値MV22の生成タイミングよりも遅い場合には、演算トリガタイミングT22は、演算トリガタイミングT32よりもずれ量td2の分だけ早くなる。図15では、第2の計量値MV12の生成タイミングが、第2の計量値MV22の生成タイミングよりも早い場合の本実施の形態6に係る重量測定装置の動作を示している。
なお、上流側秤基板41には、図示しない記憶部が設けられており、当該記憶部に、実験等で予め測定された、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれに関する情報が記憶されている。トリガタイミング調整部471は、この情報を利用して、カウントトリガタイミングT21,T31を決定する。
このように、演算トリガタイミングT22,T32を、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれの分だけ相違させることによって、図15において、先端に実線の丸印が付された矢印に示されるように、被計量物TGの全体重量を算出する際に、生成タイミングの近い第2の計量値MV12,MV22を使用することが可能となる。なお、本実施の形態6に係る重量測定装置の動作と、上述の実施の形態1に係る重量測定装置の動作との相違が理解できるように、図14に示される、先端に破線の丸印が付された矢印は、演算トリガタイミングT32の直後に生成された第2の計量値MV22ではなく、演算トリガタイミングT22の直後に生成された第2の計量値MV22を被計量物TGの全体重量の算出に使用する場合の当該第2の計量値MV22の生成タイミングを示している。
以上のように、本実施の形態6に係る重量計量装置では、被計量物TGの全体重量を算出する際に、どのタイミングで生成された第2の計量値MV12,MV22を使用するかをそれぞれ決定する演算トリガタイミングT22,T32が、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれの分だけ相違している。そのため、被計量物TGの全体重量を算出する際に、互いに近いタイミングで生成された第2の計量値MV12,MV22を使用することができる。その結果、被計量物TGに対する計量精度を向上させることができる。
<各種変形例>
<第1の変形例>
上述の実施の形態1〜6に係る重量測定装置は、被計量物TGを搬送しながら計量する重量測定装置であったが、静止した被計量物TGを計量する重量測定装置であっても良い。静止した被計量物TGを計量する場合であっても、重量測定装置が設置される床が、周囲の設置機器の動作等によって振動したり、また、船舶上において被計量物TGを計量する場合には、重量測定装置の設置面が揺れることがあることから、できるだけ同じタイミングで得られた第2の計量値MV12,MV22を使用して被計量物TGの全体重量を求める必要がある。したがって、静止した被計量物TGを計量する重量測定装置に本発明を適用したとしても、同様の効果を得ることができる。
<第2の変形例>
上述の実施の形態1〜6では、初期化指示部413,414などの生成タイミング調整部を秤基板41に設けて、全体重量算出部512,514,561などの算出部を秤基板51に設けていたが、生成タイミング調整部及び算出部の両方を秤基板41,51のどちらか一方に設けても良い。このような場合であっても同様の効果を得ることができる。
<第3の変形例>
上述の実施の形態1〜6に係る重量測定装置では、初期化指示部413,414などの生成タイミング調整部は、重量センサー40からの計量信号MS1に対して所定の処理を行う処理部460と同じ基板に設けられ、全体重量算出部512,514,561は、重量センサー50からの計量信号MS2に対して所定の処理を行う処理部560と同じ基板に設けられていたが、図16に示されるように、秤基板41,51とは別の上位基板61を設けて、当該上位基板61に、生成タイミング調整部や、全体重量算出部512,514,561などの算出部を設けても良い。上位基板61は、例えば、計量モジュール4,5とは異なった筺体に収納されており、上位基板61には、光電スイッチ3の出力信号SOを監視して、光電スイッチ3において、被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたか否かを判定するCPU610が設けられている。
上述の実施の形態1に係る重量測定装置において、初期化指示部413と全体重量算出部512とを上位基板61に設ける場合には、CPU610が、光電スイッチ3において被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定すると、そのタイミングをカウントトリガタイミングT11とするとともに、CPU410に対してフィルタ処理部411の初期化を指示する初期化指示信号を出力し、CPU510に対してフィルタ処理部511の初期化を指示する初期化指示信号を出力する。CPU410は、生成した第2の計量値MV12を順にCPU610に出力し、CPU510は、生成した第2の計量値MV22を順にCPU610に出力する。初期化指示信号が入力されたCPU410では、フィルタ処理部411の動作の初期化が行われ、初期化指示信号が入力されたCPU510では、フィルタ処理部511の動作の初期化が行われる。CPU610は、カウントトリガタイミングT11から所定時間TW1をカウントして、演算トリガタイミングT12となると、演算トリガタイミングT12の直後に入力された第2の計量値MV12,MV22、つまり、演算トリガタイミングT12の直後に生成された第2の計量値MV12,MV22を使用して、被計量物TGの全体重量を算出する。
また、実施の形態2に係る重量測定装置において、初期化指示部414と全体重量算出部512とを上位基板61に設ける場合には、CPU610が、光電スイッチ3において被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定すると、そのタイミングをカウントトリガタイミングT11とするとともに、CPU410に対して、フィルタ処理部411及びA/D変換器420の動作の初期化を指示する初期化指示信号を出力し、CPU510に対して、フィルタ処理部511及びA/D変換器520の動作の初期化を指示する初期化指示信号を出力する。CPU410は、生成した第2の計量値MV12を順にCPU610に出力し、CPU510は、生成した第2の計量値MV22を順にCPU610に出力する。初期化指示信号が入力されたCPU410は、フィルタ処理部411の動作の初期化を行い、A/D変換器420に処理停止信号STP1を出力する。初期化指示信号が入力されたCPU510は、フィルタ処理部511の動作の初期化を行い、A/D変換器520に処理停止信号STP2を出力する。CPU610は、カウントトリガタイミングT11から所定時間TW2だけカウントして、処理再開トリガタイミングT13になると、CPU410,510に対して処理開始信号STT1,STT2をそれぞれ出力する。CPU410は、入力された処理開始信号STT1をA/D変換器420に出力し、CPU510は、入力された処理開始信号STT2をA/D変換器520に出力する。CPU610は、カウントトリガタイミングT11から所定時間TW1をカウントして、演算トリガタイミングT12となると、演算トリガタイミングT12の直後に入力された第2の計量値MV12,MV22を使用して、被計量物TGの全体重量を算出する。
また、実施の形態3に係る重量測定装置において、初期化指示部413及びA/D変換制御部415と全体重量算出部512とを上位基板61に設ける場合には、CPU610が、CPU410,510に対してA/D変換指示信号CI1,CI2をそれぞれ出力する。CPU410は、入力されたA/D変換指示信号CI1をA/D変換器420に入力し、CPU510は、入力されたA/D変換指示信号CI2をA/D変換器520に入力する。また、CPU610は、光電スイッチ3で被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定すると、そのタイミングをカウントトリガタイミングT11とするとともに、CPU410に対してフィルタ処理部411の動作の初期化を指示する初期化指示信号を出力し、CPU510に対してフィルタ処理部511の動作の初期化を指示する初期化指示信号を出力する。CPU410は、生成した第2の計量値MV12を順にCPU610に出力し、CPU510は、生成した第2の計量値MV22を順にCPU610に出力する。初期化指示信号が入力されたCPU410では、フィルタ処理部411の動作の初期化が行われ、初期化指示信号が入力されたCPU510では、フィルタ処理部511の動作の初期化が行われる。CPU610は、カウントトリガタイミングT11から所定時間TW1だけカウントして、演算トリガタイミングT12となると、演算トリガタイミングT12の直後に入力された第2の計量値MV12,MV22を使用して、被計量物TGの全体重量を算出する。
また、図10に示される実施の形態4に係る重量測定装置において、A/Dクロック発生器440及び初期化指示部414と全体重量算出部512とを上位基板61に設ける場合には、実施の形態2に係る重量測定装置において初期化指示部414と全体重量算出部512とを上位基板61に設ける場合と同様にCPU610等が動作するとともに、上位基板61に設けられたA/Dクロック発生器440が出力するA/Dクロック信号ACLK1が、A/D変換器420,520のそれぞれに入力される。
また、図11に示される重量測定装置において、A/Dクロック発生器440、初期化指示部413及びA/D変換制御部415と全体重量算出部512とを上位基板61に設ける場合には、実施の形態3に係る重量測定装置において初期化指示部413及びA/D変換制御部415と全体重量算出部512とを上位基板61に設ける場合と同様にCPU610等が動作するとともに、上位基板61に設けられたA/Dクロック発生器440が出力するA/Dクロック信号ACLK1が、A/D変換器420,520のそれぞれに入力される。
また、実施の形態5に係る重量測定装置において、検出判定部418と全体重量算出部514を上位基板61に設ける場合には、CPU610が、光電スイッチ3において、被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定すると、そのタイミングをカウントトリガタイミングT11とするとともに、CPU410,510のそれぞれに検出通知信号DNを出力する。検出通知信号DNが入力されたCPU410では、フィルタ処理部416が、それ以後に生成される第2の計量値MV12のそれぞれについて、その生成タイミングを示す生成タイミング情報を生成する。フィルタ処理部416は、生成した第2の計量値MV12を、それに対応する生成タイミング情報とともに順次CPU610に出力する。検出通知信号DNが入力されたCPU510では、フィルタ処理部513が、それ以後に生成される第2の計量値MV22のそれぞれについて、その生成タイミングを示す生成タイミング情報を生成する。フィルタ処理部513は、生成した第2の計量値MV22を、それに対応する生成タイミング情報とともに順次CPU610に出力する。CPU610は、カウントトリガタイミングT11から所定時間TW1だけカウントして、演算トリガタイミングT12となると、演算トリガタイミングT12の直後に入力された第2の計量値MV12と、当該第2の計量値MV12と生成タイミングが最も近い第2の計量値MV22とを使用して、被計量物TGの全体重量を算出する。
また、実施の形態6に係る重量測定装置において、トリガタイミング調整部471と全体重量算出部561を上位基板61に設ける場合には、CPU610が、光電スイッチ3において、被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定すると、記憶部に予め記憶された、第2の計量値MV12,MV22の生成タイミングのずれに関する情報を使用して、秤基板41用のカウントトリガタイミングT21と、秤基板51用のカウントトリガタイミングT31とを決定する。CPU410は、生成した第2の計量値MV12を順にCPU610に出力し、CPU510は、生成した第2の計量値MV22を順にCPU610に出力する。CPU610は、カウントトリガタイミングT21から所定時間TW1だけカウントし、秤基板41用の演算トリガタイミングT22になると、演算トリガタイミングT22の直後に生成(入力)された第2の計量値MV12を、被計量物TGの全体重量を算出する際に使用する対象とする。また、CPU610は、カウントトリガタイミングT31から所定時間TW1だけカウントし、秤基板51用の演算トリガタイミングT32になると、演算トリガタイミングT32の直後に生成(入力)された第2の計量値MV22を、被計量物TGの全体重量を算出する際に使用する対象とする。そして、CPU610は、被計量物TGの全体重量を算出する際に使用する対象として決定した第2の計量値MV12,MV22が示す部分重量を足し合わせて、被計量物TGの全体重量を算出する。
なお、秤基板41,51と上位基板61との間の通信方式としては、実施の形態1〜6での秤基板41,51の間での通信方式と同様に、例えば、RS−232Cに適合した通信方式を採用する方が望ましい。
また、上記の例では、生成タイミング調整部と被計量物TGの全体重量を求める算出部とを同一の基板に設けていたが、別々の基板に設けても良い。
このように、生成タイミング調整部と、被計量物TGの全体重量を求める算出部とのそれぞれを、処理部460,560の各々とは別の基板に設けることによって、生成タイミング調整部や算出部のレイアウトの自由度が向上する。
これに対して、上述の実施の形態1〜6のように、生成タイミング調整部を秤基板41に設けて、被計量物TGの全体重量を求める算出部を秤基板51に設けるなどして、生成タイミング調整部及び算出部のそれぞれを、処理部460,560の一つと同一の基板に設けた場合には、重量測定装置の小型化が可能となる。
<第4の変形例>
上述の実施の形態1〜6に係る重量測定装置では、2つのコンベアに跨って搭載された被計量物TGの全体重量を、当該2つのコンベアにそれぞ対応して設けられた2つの計量モジュールで計量された被計量物TGの部分重量を足し合わせて求めていた。これに対して、2つのコンベアだけで被計量物TGを搭載できない場合には、3つ以上のコンベアを設けて、当該3つ以上のコンベアに跨って搭載された被計量物TGの全体重量を、当該3つ以上のコンベアにそれぞれ対応して設けられた3つ以上の計量モジュールで計量された被計量物TGの部分重量を足し合わせて求めても良い。図17は、3つのコンベアを設けて、当該3つのコンベアにそれぞれ対応して設けられた3つ計量モジュールで計量された被計量物TGの部分重量を足し合わせて、被計量物TGの全体重量を求める場合の重量測定装置の構成例を示す図である。
図17に示される重量測定装置では、コンベア1とコンベア2との間にコンベア7が設けられている。そして、図17に示される重量測定装置では、コンベア7に対して着脱可能な計量モジュール8が設けられている。計量モジュール8は、重量センサー80と秤基板81とを備えている。重量センサー80は、被計量物TGのうち、コンベア7に載置されている部分の重量を検出し、当該重量を示すアナログ形式の計量信号MS3を出力する。秤基板81には、秤基板41,51と同様に、計量信号MS3に対してA/D変換処理及びフィルタ処理を行う処理部が設けられている。この処理部では、A/D変換器によって計量信号MS3に対してA/D変換処理が行われる。そして、当該処理部では、A/D変換器でのA/D変換処理によって得られたディジタル形式の複数の第1の計量値に対してフィルタ処理部でフィルタ処理が行われて、ディジタル形式の複数の第2の計量値MV32が生成される。
このような計量モジュール8を上述の実施の形態1に係る重量測定装置に設ける場合には、秤基板41からの初期化指示信号IIが秤基板81にも入力される。秤基板81では、初期化指示信号IIが入力されると、フィルタ処理部の初期化が行われるとともに、所定時間TW1のカウントが開始し、カウントが終了すると、その直後にフィルタ処理部で生成された第2の計量値MV32が出力される。この第2の計量値MV32は、秤基板51のCPU510に入力される。秤基板51の全体重量算出部512は、演算トリガタイミングの直後にフィルタ処理部511で生成された第2の計量値MV22が示す部分重量と、秤基板41から出力される第2の計量値MV12が示す部分重量と、秤基板81から出力される第2の計量値MV32が示す部分重量とを足し合わせて、被計量物TGの全体重量を算出する。
また、計量モジュール8を上述の実施の形態2に係る重量測定装置に設ける場合には、秤基板41からの初期化指示信号II及び処理開始信号STT2が秤基板81にも入力される。秤基板81では、初期化指示信号IIが入力されると、A/D変換器でのA/D変換処理が停止し、その後、処理開始信号STT2が入力されると、A/D変換器でのA/D変換処理が再開する。また、秤基板81では、初期化指示信号IIが入力されると、フィルタ処理部の初期化が行わるとともに、所定時間TW1のカウントが開始し、カウントが終了すると、その直後に生成された第2の計量値MV32が出力されて、秤基板51のCPU510に入力される。秤基板51の全体重量算出部512は、演算トリガタイミングの直後にフィルタ処理部511で生成された第2の計量値MV22が示す部分重量と、秤基板41から出力される第2の計量値MV12が示す部分重量と、秤基板81から出力される第2の計量値MV32が示す部分重量とを足し合わせて、被計量物TGの全体重量を算出する。
また、計量モジュール8を上述の実施の形態3に係る重量測定装置に設ける場合には、秤基板41からの初期化指示信号II及びA/D変換指示信号CI2が秤基板81にも入力される。秤基板81では、A/D変換指示信号CI2が入力されるたびにA/D変換器がA/D変換処理を行う。また、秤基板81では、初期化指示信号IIが入力されると、フィルタ処理部の初期化が行わるとともに、所定時間TW1のカウントが開始し、カウントが終了すると、その直後に生成された第2の計量値MV32が出力されて、秤基板51のCPU510に入力される。秤基板51の全体重量算出部512は、演算トリガタイミングの直後にフィルタ処理部511で生成された第2の計量値MV22が示す部分重量と、秤基板41から出力される第2の計量値MV12が示す部分重量と、秤基板81から出力される第2の計量値MV32が示す部分重量とを足し合わせて、被計量物TGの全体重量を算出する。
また、計量モジュール8を上述の図10に示す重量測定装置に設ける場合には、秤基板41からの初期化指示信号II、処理開始信号STT2及びA/Dクロック信号ACLK1が秤基板81にも入力される。秤基板81では、入力されたA/Dクロック信号ACLK1に同期してA/D変換器がA/D変換処理を行う。秤基板81での他の動作は、計量モジュール8を実施の形態2に係る重量測定装置に設ける場合と同様である。そして、秤基板51の全体重量算出部512は、演算トリガタイミングの直後にフィルタ処理部511で生成された第2の計量値MV22が示す部分重量と、秤基板41から出力される第2の計量値MV12が示す部分重量と、秤基板81から出力される第2の計量値MV32が示す部分重量とを足し合わせて、被計量物TGの全体重量を算出する。
また、計量モジュール8を上述の図11に示す重量測定装置に設ける場合には、秤基板41からの初期化指示信号II、A/D変換指示信号CI2及びA/Dクロック信号ACLK1が秤基板81にも入力される。秤基板81では、入力されたA/Dクロック信号ACLK1に同期してA/D変換器がA/D変換処理を行う。秤基板81での他の動作は、計量モジュール8を実施の形態3に係る重量測定装置に設ける場合と同様である。そして、秤基板51の全体重量算出部512は、演算トリガタイミングの直後にフィルタ処理部511で生成された第2の計量値MV22が示す部分重量と、秤基板41から出力される第2の計量値MV12が示す部分重量と、秤基板81から出力される第2の計量値MV32が示す部分重量とを足し合わせて、被計量物TGの全体重量を算出する。
また、計量モジュール8を上述の実施の形態5に係る重量測定装置に設ける場合には、秤基板41からの検出通知信号DNが秤基板81にも入力される。秤基板81では、検出通知信号DNが入力されると、所定時間TW1のカウントが開始し、カウントが終了すると、その直後に生成された第2の計量値MV32と、当該第2の計量値MV32の生成タイミングが示す情報とが出力されて、秤基板51のCPU510に入力される。秤基板51の全体重量算出部514は、CPU510に検出通知信号DNが入力されたタイミング以降にフィルタ処理部516で生成された第2の計量値MV22のうち、生成タイミングが、秤基板41から出力された第2の計量値MV12の生成タイミング及び秤基板51から出力された第2の計量値MV32の生成タイミングの両方に近い第2の計量値MV22を、被計量物TGの全体重量の算出に使用する対象として決定する。そして、全体重量算出部514は、被計量物TGの全体重量の算出に使用する対象として決定した第2の計量値MV22が示す部分重量と、秤基板41からの第2の計量値MV12が示す部分重量と、秤基板81からの第2の計量値MV32が示す部分重量とを足し合わせて、被計量物TGの全体重量を算出する。
また、計量モジュール8を上述の実施の形態6に係る重量測定装置に設ける場合には、秤基板41のトリガタイミング調整部471が、光電スイッチ3において被計量物TGのコンベア1への載置が検出されたと判定すると、カウントトリガタイミングT21,T31とともに、秤基板81において所定時間TW1のカウントを開始するきっかけとなるタイミングであるカウントトリガタイミングを決定する。そして、トリガタイミング調整部471は、秤基板81用のカウントトリガタイミングになると、秤基板81用のカウントトリガ信号を出力し、当該カウントトリガ信号は秤基板81に入力される。秤基板81では、カウントトリガ信号が入力されると、所定時間TW1のカウントが開始し、カウントが終了すると、その直後に生成された第2の計量値MV32が出力されて、秤基板51のCPU510に入力される。秤基板51の全体重量算出部512は、演算トリガタイミングの直後にフィルタ処理部511で生成された第2の計量値MV22が示す部分重量と、秤基板41から出力される第2の計量値MV12が示す部分重量と、秤基板81から出力される第2の計量値MV32が示す部分重量とを足し合わせて、被計量物TGの全体重量を算出する。秤基板81用のカウントトリガタイミングと、秤基板41用のカウントトリガタイミングT21とは、第2の計量値MV32の生成タイミングと第2の計量値MV12の生成タイミングとの間でのずれ量の分だけ相違している。また、秤基板81用のカウントトリガタイミングと、秤基板51用のカウントトリガタイミングT31とは、第2の計量値MV32の生成タイミングと第2の計量値MV22の生成タイミングとの間でのずれ量の分だけ相違している。したがって、秤基板41,51,81のそれぞれに個別に設定される演算トリガタイミングは、第2の計量値MV12,MV22,MV32の生成タイミングのずれの分だけ相違している。
このように、上述の実施の形態1〜4に係る重量測定装置に計量モジュール8を設ける場合であっても、被計量物TGの全体重量が求められる際に用いられる第2の計量値MV12,MV22,MV32の生成タイミングのずれを低減することができ、生成されたタイミングが近い第2の計量値MV12,MV22,MV32を用いて被計量物TGの全体重量を求めることができる。よって、被計量物TGに対する計量精度が向上する。
また、実施の形態5に係る重量測定装置において計量モジュール8を設ける場合であっても、生成タイミングが近い第2の計量値MV12,MV22,MV32が示す被計量物TGの部分重量を足し合わせて被計量物TGの全体重量が求められるため、被計量物TGに対する計量精度を向上させることができる。
また、実施の形態6に係る重量測定装置において計量モジュール8を設ける場合であっても、秤基板41,51,81のそれぞれに個別に設定される演算トリガタイミングが、第2の計量値MV12,MV22,MV32の生成タイミングのずれの分だけ相違するため、被計量物TGの全体重量を算出する際に、互いに近いタイミングで生成された第2の計量値MV12,MV22,MV32を使用することができる。その結果、被計量物TGに対する計量精度を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る重量測定装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る上流側秤基板及び下流側秤基板の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る複数の計量モジュールでの測定重量と、それらの加算重量との理想的な時間変化を示す図である。 フィルタ処理部の動作の同期化を行わなかった場合の本発明の実施の形態1に係る重量測定装置の動作を示す図である。 フィルタ処理部の動作の同期化を行った場合の本発明の実施の形態1に係る重量測定装置の動作を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る上流側秤基板及び下流側秤基板の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る重量測定装置の動作を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る上流側秤基板及び下流側秤基板の構成を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る重量測定装置の動作を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る上流側秤基板及び下流側秤基板の構成を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る上流側秤基板及び下流側秤基板の構成の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る上流側秤基板及び下流側秤基板の構成を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る重量測定装置の動作を示す図である。 本発明の実施の形態6に係る上流側秤基板及び下流側秤基板の構成を示す図である。 本発明の実施の形態6に係る重量測定装置の動作を示す図である。 本発明の実施の形態1〜6に係る重量測定装置の変形例の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1〜6に係る重量測定装置の他の変形例の構成を示す図である。
符号の説明
40,50,80 重量センサー
411,416,511,513 フィルタ処理部
413,414 初期化指示部
415 A/D変換制御部
420,520 A/D変換器
440 A/Dクロック発生器
460,560 処理部
512,514,561 全体重量算出部
ACLK1 A/Dクロック信号
MS1〜MS3 計量信号
MV11,MV21 第1の計量値
MV12,MV22,MV32 第2の計量値
SO 出力信号
T22,T32 演算トリガタイミング
td2 ずれ量

Claims (11)

  1. それぞれが被計量物の部分重量を検出する複数の重量センサーと、
    前記複数の重量センサーで得られる複数の計量信号に対して所定の処理をそれぞれ行い、互いに異なった基板に設けられた複数の処理部と
    を備え、
    前記複数の処理部のそれぞれは、
    前記計量信号をサンプリングし、得られた複数のサンプル値を量子化及び符号化して、ディジタル形式の複数の第1の計量値を生成するA/D変換器と、
    前記複数の第1の計量値に対してフィルタ処理を行ってディジタル形式の複数の第2の計量値を生成するフィルタ処理部と
    を有し、
    前記複数の処理部の前記フィルタ処理部で生成される前記第2の計量値が示す前記被計量物の部分重量を足し合わせて前記被計量物の全体重量を求める算出部と、
    前記算出部において前記被計量物の全体重量が求められる際に用いられる前記第2の計量値における、前記複数の処理部の間での生成タイミングのずれを低減する生成タイミング調整部と
    をさらに備える、重量測定装置。
  2. 請求項1に記載の重量測定装置であって、
    前記算出部及び前記生成タイミング調整部のそれぞれは、前記複数の処理部の一つと同一の基板に形成されている、重量測定装置。
  3. 請求項1に記載の重量測定装置であって、
    前記算出部及び前記生成タイミング調整部のそれぞれは、前記複数の処理部の各々とは別の基板に形成されている、重量測定装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の重量測定装置であって、
    前記フィルタ処理部は、前記複数の第1の計量値に対して前記フィルタ処理を行うとともに、当該複数の第1の計量値を所定の割合で間引いてディジタル形式の前記複数の第2の計量値を生成し、
    前記生成タイミング調整部は、トリガ信号が入力されると、前記複数の処理部のそれぞれの前記フィルタ処理部に対してその動作の初期化を指示する初期化指示部を有し、
    前記算出部は、動作が初期化された後に前記複数の処理部の前記フィルタ処理部で生成される前記第2の計量値を用いて前記被計量物の全体重量を求める、重量測定装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の重量測定装置であって、
    前記生成タイミング調整部は、トリガ信号が入力されると、前記複数の処理部のそれぞれの前記A/D変換器に対してその動作の初期化を指示する初期化指示部を有し、
    前記算出部は、前記複数の処理部のそれぞれの前記A/D変換器の動作が初期化された後に前記複数の処理部の前記フィルタ処理部で生成される前記第2の計量値を用いて前記被計量物の全体重量を求める、重量測定装置。
  6. 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の重量測定装置であって、
    前記生成タイミング調整部は、前記複数の処理部の前記A/D変換器のそれぞれに対して、前記計量信号に対する個々のサンプリングの実行を指示するA/D変換制御部を有する、重量測定装置。
  7. 請求項5及び請求項6のいずれか一つに記載の重量測定装置であって、
    前記生成タイミング調整部は、前記複数の処理部の前記A/D変換器に対して、同一のクロック信号を出力するクロック発生器を有し、
    前記複数の処理部の前記A/D変換器のそれぞれは、前記クロック信号に同期して前記計量信号をサンプリングする、重量測定装置。
  8. それぞれが被計量物の部分重量を検出する複数の重量センサーと、
    前記複数の重量センサーで得られる複数の計量信号に対して所定の処理をそれぞれ行い、互いに異なった基板に設けられた複数の処理部と
    を備え、
    前記複数の処理部のそれぞれは、
    前記計量信号をサンプリングし、得られた複数のサンプル値を量子化及び符号化して、ディジタル形式の複数の第1の計量値を生成するA/D変換器と、
    前記複数の第1の計量値に対してフィルタ処理を行ってディジタル形式の複数の第2の計量値を生成するとともに、当該複数の第2の計量値のそれぞれについて、生成されたタイミングを示す生成タイミング情報を生成するフィルタ処理部と
    を有し、
    前記複数の処理部の間で前記生成タイミング情報が示すタイミングが近い前記第2の計量値が示す前記被計量物の部分重量を足し合わせて前記被計量物の全体重量を算出する算出部をさらに備える、重量測定装置。
  9. それぞれが被計量物の部分重量を検出する複数の重量センサーと、
    前記複数の重量センサーで得られる複数の計量信号に対して所定の処理をそれぞれ行い、互いに異なった基板に設けられた複数の処理部と
    を備え、
    前記複数の処理部のそれぞれは、
    前記計量信号をサンプリングし、得られた複数のサンプル値を量子化及び符号化して、ディジタル形式の複数の第1の計量値を生成するA/D変換器と、
    前記複数の第1の計量値に対してフィルタ処理を行ってディジタル形式の複数の第2の計量値を生成するフィルタ処理部と
    を有し、
    前記複数の処理部のそれぞれに個別に設定されるトリガタイミングの直後に前記複数の処理部の前記フィルタ処理部で生成される前記第2の計量値が示す前記被計量物の部分重量を足し合わせて前記被計量物の全体重量を算出する算出部をさらに備え、
    前記複数の処理部の間では、前記トリガタイミングが、前記複数の処理部の間での前記第2の計量値の生成タイミングのずれの分だけ相違している、重量測定装置。
  10. 請求項8及び請求項9のいずれか一つに記載の重量測定装置であって、
    前記算出部は、前記複数の処理部の一つと同一の基板に形成されている、重量測定装置。
  11. 請求項8及び請求項9のいずれか一つに記載の重量測定装置であって、
    前記算出部は、前記複数の処理部のそれぞれとは別の基板に形成されている、重量測定装置。
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