JP2010081862A - 飼育容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】
幼虫にストレスを感じさせないように、古い餌床が入った容器本体から新しい餌床が入った容器本体へと、幼虫が自力で移動することで移し替えができる飼育容器を提供することを目的とする。
【解決手段】
上蓋部(a)が、天板部と前記天板部の上面に形成されたリブ及び前記リブ間に形成された空気孔と、前記天板部の外周に形成された上蓋側壁部と、前記天板部の下面に周設され前記上筒部の上側内壁に形成された上筒嵌着部と嵌着する上蓋嵌着部とを有し、前記底蓋部(b)が底板の周壁の内壁に前記下筒部の外壁に形成された下筒嵌着部が嵌着される底蓋嵌着部と、前記周壁の内側に前記下筒部の下端部を嵌合する嵌合溝部と、前記嵌合溝部の内側に形成された底蓋リブと、を有しているので、古い餌床の入った容器本体の上に、新しい餌床を入れた容器本体を連結することができ、幼虫を自然に自力で新しい餌床に移動させることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、カブトムシやクワガタムシ等の甲虫類の飼育容器に関する。
カブトムシやクワガタムシ等の甲虫類の人工飼育は盛んに行われており、飼育容器に餌床と共に幼虫を入れて飼育する方法が一般的に行われている。また、餌床としては、オガ粉に小麦粉、米ぬか、フスマ等の栄養剤を配合殺菌し、それにキノコ菌を培養したもので形成されたものが、一般的に用いられている。
上記の飼育方法においては、餌となる菌糸の消滅・劣化と共に幼虫が出す排泄物の増加等により餌床中に雑菌が蔓延することになるため、定期的に幼虫の移し替えを行う必要がある。移し替えの方法としては、餌床の幼虫をスプーンですくい上げて行うものがあるが、スプーンの挿入の際に幼虫を潰したり、また、本来くち木の中にいるものを温度や光・振動等の物理的変化のある空中に剥き出しにし、風や光等の外気に曝すことにより、幼虫に多大なストレスを与えるという問題があった。
この問題を解決するために、(特許文献1)には、餌床中に生息するくわがた等の幼虫を潰すことなく入れ替えを簡単に行うことができるように、筒状容器本体を下方へ末広がり形状とした飼育容器が開示されているが、この方法においても、入れ替え作業そのものは従来の瓶と同じであり、幼虫の損傷を防止するのが困難で、また移し替え時に短時間とはいえ幼虫が外気に曝されることとなり、充分とはいえないものであった。
そこで、(特許文献2)には、上蓋及び底蓋が容器本体と脱着可能にし、前記容器本体同士を連結部材を用いて上下に重ねて連結できるように設計し幼虫が自力で新しい該容器へ移動することが可能な飼育容器が開示されている。
特開平11−266741号 特開2001−204298号
しかしながら、(特許文献2)に開示された飼育容器も、古くなった餌床が入った容器の下に、新しい餌床を入れた容器本体が連結部材を通じて連結され、幼虫が自力で下に連結された新しい餌床に移動することで移し替えができるとされている。しかしながら、容器本体と容器本体との間に空間ができ、この空間で幼虫を外気温や光等の外気に曝すことになるという課題があった。更に、連結部材が必要なため、部材が増えるだけでなく、連結の時期の判断が難しく、また連結に手間を要するという課題があった。また、幼虫は、一般的に餌を食べながら下から上に移動するため、下に連結された容器に自然に移動させるには時間を要し、中々幼虫が移動しない場合には、古い餌床側に不快な音を立てる等して刺激する必要があった。加えて、新しい餌床を下に接続するため、雑菌等が一番多く含まれている底部の古い餌床屑が新しい餌床に落下し混ざり生育環境を劣化させるという課題もあった。また、上方向に移動する幼虫には対応し難いという課題もあった。
本発明は、上記課題を解決するもので、各々餌床が充填された容器本体と容器本体との連結に連結部材を必要とせず、さらに、幼虫の移し替え時には、新しい飼育容器の下筒部が幼虫の入った該容器の上筒部に嵌着され餌床の端部同士が接しているので、移し替え時に幼虫を風や光等の外気に曝すことがなくストレスを感じさせないで、人の手をかけることなく、古い餌床が入った容器本体から新しい餌床が入った容器本体へと、幼虫が自力で移動することで幼虫の移し替えができるとともに、部材点数が少なく、また、転がり防止部により成虫後は空容器にして縦や横に倒して利用できる甲虫類の飼育容器を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の飼育容器は、a.上蓋部と、b.底蓋部と、c.上開口部で前記上蓋部で閉止される上筒部と、前記上筒部と段差部を介して連設された外径が前記上筒部の上部内径と略等しくなるように縮径され下開口部で前記底蓋部で閉止される下筒部と、を有する筒状部と、を備えた飼育容器であって、前記上蓋部(a)が、天板部と前記天板部の上面に形成されたリブ及び前記リブ間に形成された空気孔と、前記天板部の外周に形成された上蓋側壁部と、前記天板部の下面に立設され前記上筒部の上側内壁に嵌着される上蓋嵌着部とを有し、前記底蓋部(b)が周壁の内壁に前記下筒部の外壁に嵌着される底蓋嵌着部と、前記周壁の内側に形成された底蓋リブと、を有する構成からなる。
これにより、幼虫が餌床を食べながら上ってきた容器本体の上筒部に、餌床の入った新しい容器本体の下筒部を直接嵌着し連結するだけで、新しい餌床の下端部が古い餌床の上端部と接続するので人の手をかけずに、幼虫を新しい容器に移動させることができるので、幼虫には光も当たらず、外気温の影響も受け難いのでストレスも与えずに移し替えすることができる。
上蓋部の天板の上面には、リブを備えているので、歪みを防ぐとともに、搬送時等に上蓋部の上に他の飼育容器を段積しても中の幼虫を守ることができる。また、リブが高さを有するので、上に乗った飼育容器の底板で空気孔が塞がるのを防止できる。
移動嵌合溝部により、幼虫の液状の排泄物が系外へ洩れるのを防止できる。
飼育容器を上蓋部、底蓋部、筒状部の3要素に分けたので、ユーザーは最初に3要素の揃った飼育容器を買った後は、移し替え用の新しい飼育容器は、新しい飼料の入った筒状部だけを購入すればよく、従来のように移し替えの度に一式揃って購入する必要がなく、低廉価で購入し易く、また省資源性に優れる。
ここで飼育容器は、PEやPP等のポリオレフィン、PS、PC、PET等の合成樹脂で製造される。尚、顔料で、暗色系(コゲ茶等)の半透明等遮光性を備えるようにするのが好ましい。光の透過率を下げてストレスを与えないようにするためである。
飼育容器は、全体形状として、中空の角柱状や円柱状に形成される。角柱状の場合は飼育容器の転がりを防止できるが、上蓋部や底蓋部との嵌合に制約を生じ易い場合があるので、円柱状の方が好ましい。
上蓋部は、天板部が上蓋側壁部の上端より下側に設けられ、その天板部は上面にリブを有している。天板部のリブは上蓋側壁部の中央付近に位置させて上蓋側壁部一体に形成されている。
飼育容器内には幼虫の入った餌床が充填されている。
空気孔は、リブ間に1個以上穿設されている。径の大きな空気孔には、桟を設けてもよい。空気孔の下側はフィルターが配設されるのが好ましい。これにより餌床屑の漏れを防ぐと共に、空気の流通を確保することができる。
天板部の下面には、上蓋側壁部の内側に上蓋嵌着部が一体に形成されている。その外周には螺子や突起もしくはL字の鉤溝等の上蓋係着部を形成し、上筒部の上部内壁の上蓋部が嵌着される上筒嵌着部にもそれらと螺合もしくは係止されるL字の鉤溝や突起からなる上筒係着部を形成することにより上蓋部を手で持ち上げても筒状部が抜け落ちるのを防止できる。
底壁部の内面には周壁との間に筒状部の下筒部の下端を嵌着する嵌合溝部が形成してもよい。嵌合溝部は底壁の底板に凹設してもよいし、底板に環状リブを突設し、該リブと周壁の間で嵌合溝部を形成してもよい。環状リブを形成した場合は、該リブの枠内に底板を補強する底蓋リブを環状リブより低く形成するのが好ましい。これにより、容器の歪みを防ぐとともに幼虫の排泄物等の液体の洩れを防止できる。
また、天板部や底蓋部にはリブが形成されているので、段積の際に天板や底板を補強できるので、その分肉薄にできる。
尚、底蓋部の底蓋リブは、幅が7〜14mm程度の幅広に形成されるのが好ましい。幼虫は突条や突起があるとかじるくせがあり、この場合、幼虫を衰弱させる場合がある。しかし、底蓋リブの幅を7〜14mm程度にすることにより、かじるのを防止できる。
筒状部の上筒部の内径と下筒部の外径が同一なので、飼育容器の餌床を食い尽くす前に、幼虫の移動方向によって飼育容器の上筒部又は下筒部に他の新しい飼育容器の下筒部又は上筒部を嵌着するだけで新鮮な餌床の飼育容器へ幼虫を自力で移し替えさせることができる。
底蓋部に底蓋リブが形成されているので餌床を保持すると共に、底蓋リブと底板と嵌合溝部に嵌合された下筒部の空間に幼虫の排泄物や呼吸の凝縮した液体等を貯溜でき、餌床の底部が濡れるのを防ぐと共に外部への漏洩を防止することができる。また、餌が劣化して水分が出た場合は、底蓋を外すことにより容易に水分を除去することができる。
下筒部の外径は上筒部の内径と略同じ大きさに段差部から縮径して形成されている。その外周に上筒嵌着部の上筒係着部を介して係着される底蓋嵌着部と同様の下筒係着部が形成されるのが好ましい。これにより、下筒部と底蓋部を簡単かつ確実に係着でき、連結した筒状部から底蓋部が外れることがないので、安心して幼虫を移動させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の飼育容器において、上蓋側壁部及び/又は底蓋側壁部の外周壁の一部に突設して形成された転がり防止部を備えた構成を有している。
これにより、転がり防止部で飼育容器が転倒しても転がるのを防ぎ、中の幼虫のストレスを少なくすることができる。また、幼虫が成虫になったときは、餌床を取り出し横倒しにし転がり防止部を脚部として成虫の飼育容器としても利用できる。
ここで、転がり防止部としては、上蓋側壁部の所定部中心をして左右対称に所定間隔を開けて、所定部の円弧よりも高い突起部や縦もしくは横の突条を形成するか、縦突条間に平板部を形成し名板も兼えるようにしてもよい。
尚、上蓋側壁部や底蓋側壁部の幅が狭い場合は、筒状部に形成してもよい。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の飼育容器において、上蓋側壁部の内周壁及び/又は底蓋側壁部の外周壁に突起部が形成されている構成を有している。
これにより、段積み時に上に位置する飼育容器の底蓋部の外壁と下の飼育容器の上蓋部の内壁が当接しても各突起部により各壁が密着するのを防ぎ、空気孔の空気の流通を阻害するのを防止できる。
ここで、突起部としては、ローレット等の突条や、半球状等の突起等が用いられる。
また、突起部は少なくとも底蓋部の外壁か上蓋部の内壁に形成すればよい。これにより、空気の流通を確保できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の飼育容器において、上筒部(T)と下筒部(B)の長さの比がT:B=(3〜5):1の構成を有している。
これにより、幼虫が餌床を喰った分だけ餌床の上面が下がるが少なくとも下がった分だけ飼育容器の下筒部の長さが通常の飼育容器に比べて長く形成されているので、幼虫の入った甲虫類の飼育容器の上もしくは下に新しい飼育容器を嵌着しても上段もしくは下段の飼育容器の餌床の上面もしくは下面と下段もしくは上段に載置した新しい飼育容器の餌床の面が密着し、餌床間に隙間ができ難いので、幼虫を確実に新しい飼育容器に太陽光によるストレスや外気の温度差によるストレスを与えることなく幼虫が自力で移動することができる。
ここで、上筒部(T)が下筒部(B)の長さの5倍よりも長いと幼虫の成長状態や種類によって餌の喰い量が多いと餌床間に隙間ができる場合があり、また上筒部(T)の長さが3倍よりも短いと飼育容器の交換が煩雑になったり、交換の際餌床間が圧迫され硬くなり圧迫による幼虫自身の損傷が発生したり、幼虫が移動し難くなる傾向がみられるのでいずれも好ましくない。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1に記載の飼育容器において、底蓋部の底板の上面の内側に前記底蓋リブと同じか少し高く形成された環状リブを備えた構成を有している。
これにより、底蓋リブで餌床を支えているので、底蓋リブと環状リブで底蓋内に液状になった排泄物を溜め外に漏らすことを防止できる。また、底蓋部を外すとき、底蓋部の撓みを防止し底蓋部の脱着を容易にできる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の飼育容器において、上筒部の上部に移し換え予告ラインの構成を有している。
これにより、移し換え予告ラインまで餌床の上面が下ると新しい飼育容器を幼虫の入った飼育容器に嵌着するタイミングを指示できる。幼虫が餌を食べることにより、餌床の上面が下がるが、子供や素人の大人が移し換えのタイミングを図る困難性を回避でき、移し換えが遅れることによる幼虫に太陽等の光や外気の温度差、振動によるストレスを与えたり移し換えが早すぎて餌床を圧迫し硬くして幼虫を損傷させ幼虫の移動を困難にするのを防止できる。更に、雑菌によるカビの発生やダニの発生を防ぎ、生育環境の劣化を防止できる。
以上のように、本発明の飼育容器によれば、以下のような効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、以下のような効果を有する。
餌を食べ終わった容器本体の上に、餌の入った新しい容器本体を直接連結するだけで、人の手をかけずに、幼虫を新しい容器に移動させることができるので、幼虫には光や温度差、振動等の物理的変化によるストレスも与えずに飼育することができる。
移し替えにスプーン等の器具を用いないので、幼虫の損傷を防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
転がり防止部で飼育容器が転倒しても転がるのを防ぎ、中の幼虫のストレスを少なくすることができる。また、幼虫が成虫になったときは、餌床を取り出し横倒しにし転がり防止部を脚部として成虫の飼育容器としても利用できる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、以下のような効果を有する。
段積み時に上側の底蓋部の外壁と下側の上蓋部の内壁が当接しても突起部により各壁が密着するのを防ぎ、空気孔の空気の流通を維持することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1の効果に加え、以下のような効果を有する。
幼虫の餌床を喰って餌床の上面が下がるが飼育容器の下筒部の長さが通常の飼育容器に比べてずい分長く形成されているので、幼虫の入った飼育容器の上もしくは下に新しい飼育容器を嵌着しても上段もしくは下段の飼育容器の餌床の上面もしくは下面と下段もしくは上段に載置した新しい飼育容器の餌床の面が密着し、餌床間に隙間ができないので、幼虫を損傷することなく確実に新しい飼育容器に太陽光によるストレスや外気の温度差によるストレスを与えることなく移動させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1の効果に加え、以下のような効果を有する。
環状リブで底蓋内に液状になった排泄物を溜め外に漏らすことを防止できる。また、底蓋部を外すとき、底蓋部の撓みを防止し底蓋部の脱着を容易にできる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至ら5の内いずれか1の効果に加え、以下のような効果を有する。
移し換え予告ラインまで餌床の上面が下ると新しい飼育容器を幼虫の入った飼育容器に嵌着するタイミングを指示できる。幼虫が餌を食べることにより、餌床の上面が下がるが、子供や素人の大人が移し換えのタイミングを図る困難性を回避でき、移し換えが遅れることによる幼虫に太陽等の光や外気の温度差によるストレスを与えたり移し換えが早すぎて餌床を圧迫し硬くして幼虫の移動を困難にするのを防止できる。
(発明の実施の形態1)
本発明の実施の形態1における飼育容器について、以下図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態1における甲虫類の飼育容器を示す斜視図であり、図2は筒状部を示す斜視図であり、図3は上蓋部を示す斜視図であり、図4は上蓋部の地点A−Aの要部断面図であり、図5は底蓋部を示す斜視図であり、図6は底蓋部の地点B−Bの要部断面図である。
図1中、1は本発明の実施の形態1における幼虫と餌床が充填された甲虫類の飼育容器。10は筒状部、20は上蓋部、30は底蓋部であり、これらはPPやPS等の熱可塑性樹脂で成形されている。
図2中、筒状部10は、上筒部11と段差部12を介して連結された下筒部13とで形成されている。上筒部11の上部内壁には上蓋部20と嵌着する上筒嵌着部14の外壁に螺子状の上筒係着部14aが形成され、下筒部13には底蓋部30と嵌着する下筒嵌着部15の外壁に螺子状の下筒係着部15aが形成されている。16は上筒部11の周壁の円周方向の全面又は一部に直線状に形成された移し換え予告ライン、17は下筒部13の下端部である。尚、予告ライン16は昆虫の種類によっては設けなくてもよい。
図3、図4において、上蓋部20の上蓋側壁部21の外周には、筒状部10と嵌着する上筒嵌着部22が形成されている。天板部23には空気孔24と十字状のリブ25が形成されている。26は上蓋部20の上蓋側壁部21の外周壁の所定部の両側に立壁を立て、その立壁間に平板部を設けて形成した転がり防止部、27,28は上蓋側壁部21の内壁や外壁に形成された垂直の突条からなる突起部の下筒部31である。
図5、図6において、底蓋部30には、筒状部10と嵌着する底蓋嵌着部31が形成され、その表面には底蓋係着部31aが形成されている。32は底蓋リブ、33はローレット等で形成された突起部である。底蓋リブ32は、幅広(7〜14mm程度)に形成されている。幼虫がかじって幼虫の衰弱等を防止するためである。
底板34には、底蓋リブ32と同じか高く形成された環状リブ35、嵌合溝部36は環状リブ35と底蓋嵌着部31の内壁で形成されている。
図7は本発明の実施の形態1における幼虫を自力で移動させる状態を示す飼育容器の結合状態を示す斜視図である。
移し換えは、幼虫が餌床の上部まで餌床を喰いながら上ってきた頃を見計らって、飼育容器の上蓋部を取り、上筒部に新しい飼育容器の下筒部を嵌着させて行う。また、移し換え予告ラインがある場合には、餌床の上面が移し換え予告ラインまで下がってきたのを目安にして移し換えを行う。
移し換えが終わった後は、下の古い飼育容器を外し、新しい飼育容器の底蓋部を嵌着する。
底蓋嵌着部の下筒嵌着部に各々係着部を有するときは、これらを係着して固定する。
以上のように構成された本発明の実施の形態1における飼育容器によれば、以下の作用を有する。
(1)餌を食べ終わった飼育容器の上筒部に、餌の入った新しい飼育容器の下筒部を直接嵌着するだけで、人の手をかけずに、幼虫を新しい飼育容器に移動させることができるので、幼虫に光や外気温によるストレスを与えずに飼育することができる。
(2)転がり防止部で飼育容器が転倒しても転がるのを防ぎ、中の幼虫のストレスを少なくすることができる。また、幼虫が成虫になったときは、餌床を取り出し横倒しにし転がり防止部を脚部として成虫の飼育容器としても利用できる。
(3)段積み時に上側の底蓋部の外壁と下側の上蓋部の内壁が当接しても突起部により各壁が密着して、空気孔の空気の流通を阻害するのを防止できる。
(4)幼虫が餌床を喰って餌床の上面が下がるが、その下がる分を見計らって飼育容器の下筒部の長さが通常の飼育容器に比べて長く形成されているので、幼虫の入った飼育容器の上もしくは下に新しい飼育容器を嵌着しても上段もしくは下段の飼育容器の餌床の上面もしくは下面と下段もしくは上段に載置した新しい飼育容器の餌床の面が密着し、餌床間に隙間ができないので、幼虫を確実に新しい飼育容器に太陽光によるストレスや外気の温度差によるストレスを与えることなく移動させることができる。
(5)環状リブで底蓋内に液状になった排泄物を溜め外に漏らすことを防止できる。また、底蓋部を外すとき、底蓋部の撓みを防止し底蓋部の脱着を容易にできる。
(6)移し換え予告ラインまで餌床の上面が下ると新しい飼育容器を幼虫の入った飼育容器に嵌着するタイミングを指示できる。幼虫が餌を食べることにより、餌床の上面が下がるが、子供や素人の大人が移し換えのタイミングを図る困難性を回避でき、移し換えが遅れることによる幼虫に太陽等の光や外気の温度差によるストレスを与えたり移し換えが早すぎて餌床を圧迫し硬くして幼虫の移動を困難にするのを防止できる。
実施の形態1における飼育容器を示す斜視図 実施の形態1における筒状部を示す斜視図 実施の形態1における上蓋部を示す斜視図 実施の形態1における上蓋部の地点A−Aの要部断面図 実施の形態1における底蓋部を示す斜視図 実施の形態1における底蓋部の地点B−Bの要部断面図 実施の形態1における幼虫を自力で移動させる状態を示す飼育容器の結合状態を示す斜視図
符号の説明
1 甲虫類の飼育容器
10 筒状部
11a 上筒係着部
11 上筒部
12 段差部
13 下筒部
14 上筒嵌着部
14a 上筒係着部
15 下筒嵌着部
15a 下筒係着部
16 移し換え予告ライン
17 下端部
20 上蓋部
21 上蓋側壁部
22 上蓋嵌着部
22a 上蓋係着部
23 天板部
24 空気孔
25 リブ
26 転がり防止部
27 突起部
28 突起部
30 底蓋部
31 底蓋嵌着部
31a 底蓋係着部
32 底蓋リブ
33 突起部
34 底板
35 環状リブ
36 嵌合溝部
37 内壁

Claims (6)

  1. a.上蓋部と、b.底蓋部と、c.上開口部で前記上蓋部で閉止される上筒部と、前記上筒部と段差部を介して連設された外径が前記上筒部の上部内径と略等しくなるように縮径され下開口部で前記底蓋部で閉止される下筒部と、を有する筒状部と、を備えた飼育容器であって、前記上蓋部(a)が、天板部と前記天板部の上面に形成されたリブ及び前記リブ間に形成された空気孔と、前記天板部の外周に形成された上蓋側壁部と、前記天板部の下面に立設され前記上筒部の上側内壁に嵌着される上蓋嵌着部とを有し、前記底蓋部(b)が周壁の内壁に前記下筒部の外壁に嵌着される底蓋嵌着部と、前記周壁の内側に形成された底蓋リブと、を有することを特徴とする飼育容器。
  2. 前記上蓋部が、前記上蓋側壁部の外周壁の一部に突設して形成された転がり防止部を有していることを特徴とする請求項1に記載の飼育容器。
  3. 前記上蓋側壁部の内周壁及び/又は底蓋側壁部の外周壁に突起部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の飼育容器。
  4. 上筒部(T)と下筒部(B)の長さの比がT:B=(3〜5):1であることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1に記載の飼育容器。
  5. 前記底蓋部の前記底板の内側に前記底蓋リブと同じか少し高く形成された環状リブを有することを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1に記載の飼育容器。
  6. 前記上筒部の周壁の上部に移し換え予告ラインを備えていることを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1に記載の飼育容器。
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