JPH056773Y2

JPH056773Y2 -

Info

Publication number: JPH056773Y2
Application number: JP18347787U
Authority: JP
Priority date: 1987-11-30
Filing date: 1987-11-30
Publication date: 1993-02-22
Anticipated expiration: 2002-11-30
Also published as: JPH0187650U

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野この考案は、愛玩動物として家庭内で飼育する
猫や仔犬が排泄物を排泄するための用具であるペ
ツト用便器に関する。

(ロ) 従来の技術従来、ペツト用便器は排泄物の飛沫で周囲を汚
さないようにするため、便床の周囲を比較的高い
側壁で囲繞した凹状に形成された容器であつた。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点上述のように、ペツト用便器は周囲を比較的高
い側壁で囲繞しているので全体として嵩の高い形
状となつていた。

そのために、商品としての在庫管理や輸送の場
合、一つの便器の占めるスペースが大きく、この
商品が倉庫を占める割合が高く、また一度に少数
の商品しか輸送できず、能率が悪かつた。

また、商品として箱詰め及び包装する場合に於
いても、商品自体の嵩高さのために箱詰め及び包
装がしにくく、作業能率が悪かつた。

さらに、便器を運搬する場合も嵩が高いために
片手で保持することに難しさがあり、両手でしか
も体から離れた保持しにくい位置で保持しなけれ
ばならなかつた等、取扱いの面で大変不便である
という問題を有していた。

(ニ) 問題を解決するための手段この考案は、便床とこれを囲繞する側壁とで構
成するペツト用便器であつて、前記側壁を上下に
複数の部材で隣接形成すると共に、相互を伸縮可
能に支持したペツト用便器であることを特徴とす
る。

(ホ) 考案の作用この考案のペツト用便器は便器の周囲に囲繞し
ている側壁を下方に収縮することで嵩を低くし、
また側壁を便器として使用するのに必要な高さま
で上方へ伸長させることで便器としての使用状態
とする。

(ヘ) 考案の実施例この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述
する。

第１図に示すようにこのペツト用便器１は合成
樹脂で形成し、便器の底部および外壁になる枠体
２と、該枠体２の内面上部に装着する内壁体３
と、前記枠体２と内壁体３との間隙部４に挿入す
る可動壁５とで構成する。

前記枠体２は製造の関係上、下部枠体６と外壁
体７とを固着して形成され、前記下部枠体６は、
低い周壁８を有した凹状の方形体であり、この下
部枠体６の周壁８に対応するよう方形筒状に形成
し、また上縁部９を内側に向かつて鉤状に形成し
た外壁体７を前記周壁に固着する。

また前記内壁体３は便床としての役割を果すた
め底部を密目状に形成し、上縁部９は外側へ向か
つて鉤状に形成し、また底部では、下部枠体６と
の間に空間を設けるためのリブ１１を備えてお
り、このリブ１１をビス１２を用いて下部枠体６
に着脱可能に装着する。

さらに、この内壁体３は便器を組立てた際に、
前述した外壁体７と同じ高さになるよう形成し、
また両者間には間隙部４を設けている。

さらに、前記可動壁５は中空状で枠体２より少
し高く形成しており、また内側下部には自身の位
置を規制するために前述の内壁体３の鉤状の上縁
部９と係合する凸部１３を必要な個所に設けてお
り、前述した間隙部４に挿入するように形成して
いる。

このように構成したペツト用便器１に於いて可
動壁５を下方へ押し下げることで、側壁１４が下
方へ収縮し、第３図に示すように便器の嵩が低く
なるので便器として使用しない場合、すなわち、
商品として保管輸送または包装したりする場合に
は、作業が容易となる。

また、可動壁５を上方へ引出し、側壁１４を必
要な高さまで伸長させ、上縁部９と凸部１３とを
係合させることで側壁１４の高さが固定され、第
４図に示すような便器としての使用状態になる。

なお、この固定された状態は便器として使用す
る際、考え得る衝撃により崩れることはなく、可
動壁５を中空状に形成し、また素材の弾性変位の
為に前述以上の力を加えることにより、この状態
を崩す、すなわち、可動壁の押し下げ及び引出し
の操作が可能である。

(ト) 考案の効果以上の実施例に示すように、この考案のペツト
用便器は、便床を囲繞している側壁を下方へ収縮
することで嵩が低くなるので、商品としての便器
を在庫管理、また輸送する場合、一つの便器の占
めるスペースが小さく、この商品を保管しておく
面積が小さくて一度に多数の商品を輸送でき、作
業が容易になる。

また、商品としての便器を箱詰め及び包装する
場合も商品の嵩が低いために箱詰め、また包装し
やすくなる。

さらに、便器を運搬する場合についても、片手
で保持でき、しかもそれが体に近い保持しやすい
位置で可能である等、便器の取扱いが容易にな
る。

また、便器として使用するには、側壁を上方へ
伸長するという極簡単な操作だけで、即便器とし
ての使用状態を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図はペ
ツト用便器の側壁を収縮した時の断面図、第２図
は側壁を伸長した時の要部斜視図、第３図は側壁
を収縮した時の全体斜視図、第４図は側壁を伸長
した時の全体斜視図である。１……ペツト用便器、２……枠体、３……内壁
体、５……可動壁、９……上縁部、１３……凸
部、１４……側壁。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】便床と、これを囲繞する側壁とで構成するペツ
ト用便器であつて、前記側壁を上下に複数の部材で隣接形成すると
共に、相互を伸縮可能に支持したペツト用便器。