JP2010081377A - 画像処理システム、及び画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プルスキャン機能を実現しつつ機密情報が漏洩してしまうことを抑制可能な画像処理システム等を提供する。
【解決手段】画像処理システム1では、PC20にてスキャンの開始操作がなされると、PC20がプルスキャン処理によって読取指令をMFP10に送信し、MFP20がこの読取指令を受信すると、画像出力処理によってスキャンした画像(画像データ)をPC20に送信し、PC20がこの画像データを受信すると、画像ロック設定が通常モードであれば、読取画像が表示される。ここで、画像処理システム1では、MFP10が指令出力処理によって表示制限操作を受け付けると制限指令を送信し、PC20が表示切替処理によってこの制限指令を受信すると、画像ロック設定が禁止モードに移行すること等により、PC20において読取画像の自動表示が制限される。
【選択図】図8
【解決手段】画像処理システム1では、PC20にてスキャンの開始操作がなされると、PC20がプルスキャン処理によって読取指令をMFP10に送信し、MFP20がこの読取指令を受信すると、画像出力処理によってスキャンした画像(画像データ)をPC20に送信し、PC20がこの画像データを受信すると、画像ロック設定が通常モードであれば、読取画像が表示される。ここで、画像処理システム1では、MFP10が指令出力処理によって表示制限操作を受け付けると制限指令を送信し、PC20が表示切替処理によってこの制限指令を受信すると、画像ロック設定が禁止モードに移行すること等により、PC20において読取画像の自動表示が制限される。
【選択図】図8
Description
本発明は、プルスキャン機能を実現する画像処理システム、及びこのシステムが備える画像読取装置に関する。
LANに接続されたパーソナルコンピュータ(以下、PCという)と画像読取装置との間で画像データ等の授受を行うシステムが知られている。特許文献1には、ユーザがPCを介し、画像読取装置として機能するMFP(多機能周辺装置)に対してスキャンを指示し、PCは、MFPにてスキャンして生成された画像データを受信し、表示するというプルスキャン機能について記載されている。
特開2005−192022号公報
ところで、このようなプルスキャン機能を実現するスキャンシステムにおいて、ユーザは、まず、画像読取装置に原稿をセットしてからPC側に移動する。次に、ユーザは、画像読取装置に対して、PC側でスキャン指示の送信を実行した後、画像読取装置側に移動し、スキャンされた原稿を画像読取装置から取り除いてPC側に戻るという一連の作業を行うことになる。このため、ユーザは、画像読取装置においてスキャンが終了する頃を見計らって、スキャンされた原稿を取りに画像読取装置側に移動することがある。つまり、スキャンされた原稿の画像データが画像読取装置からPCに送られ、PCが受信した画像データに基づく読取画像をディスプレイで表示する際には、ユーザは、PCの付近にいないことがある。
プルスキャン機能実行時は、PCは、スキャン指示を画像読取装置に対して送信するためのアプリケーションを起動しており、そのアプリケーションは、画像読取装置から画像データを受信すると、その画像データに基づく読取画像をディスプレイに表示するように構成されている。そのため、ユーザが、ディスプレイの電源をオフにするなど、ディスプレイ上にスキャンされた原稿の読取画像が表示されないように対策をした上で、画像読取装置側に移動していればよいが、そのような対策を施し忘れて、画像読取装置側に原稿を取りに行ってしまうことがある。ユーザは、画像読取装置側でそのことに気付いた場合に、PC側に戻らなければスキャンした原稿の読取画像の表示を止められないので、PC側に戻るまでの間に、スキャンされた原稿の読取画像を第三者に覗き見られ、その原稿が機密情報を含むものであった場合、その機密情報が漏洩してしまう虞があるという問題が合った。
本発明は、上記問題点を解決するために、プルスキャン機能を実現しつつ、プルスキャン機能により原稿から読み取られた読取画像が第三者に盗み見され、情報が漏洩してしまうことを抑制可能な画像処理システム、及び画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた第一発明である請求項1に記載の画像処理システムは、画像読取装置と、この画像読取装置と通信可能に接続される情報処理装置とから構成され、情報処理装置が読取指令を出力し、画像読取装置が情報処理装置から読取指令が入力されると、画像をスキャンして画像データを生成し、その画像データを情報処理装置に出力するシステムである。なお、情報処理装置は、読取指令に従って画像読取装置にて生成された画像データを取得すると、その画像データに基づく読取画像を表示部に表示するように構成されている。
ここで、画像読取装置では、指示受付手段が、読取画像の表示を制限するための制限指令の出力指示(以下、表示制限指示という)を受け付け、制限指令出力手段が、読取指令が入力されたことを条件として、指示受付手段により表示制限指示を受け付けた場合、制限指令を情報処理装置に対して出力する。一方、情報処理装置は、表示制御手段が、画像読取装置から制限指令を受け付けると、読取画像の表示を制限する(つまり、解読不能な状態にする)ように構成されている。
このように構成された画像処理システムによれば、画像読取装置は、情報処理装置から画像の読取指令を受け付けたことを条件として、読取指令に基づいて画像を読み取って画像データを生成し、情報処理装置に対して、画像データに基づく読取画像の表示を制限させることができる。これにより、ユーザが、機密情報を含む画像をスキャンする際に、情報処理装置側で読取画像の表示を制限させる対策を施し忘れて画像読取装置側に原稿(画像)を取りに来て、画像読取装置側でそのことに気付いた場合であっても、画像データに基づく画像の表示を制限させることができる。
したがって、本発明の画像処理システムによれば、ユーザが画像読取装置側から情報処理装置側に戻る間に、第三者により読取画像を覗き見られてしまう虞を軽減し、ひいては、プルスキャン機能を実現しつつ機密情報が漏洩してしまうことを抑制することができる。
次に、第二発明である請求項2に記載の画像読取装置は、情報処理装置と通信可能に接続され、情報処理装置から読取指令が入力されると、画像をスキャンして画像データを生成し、その画像データを情報処理装置に出力する装置である。なお、情報処理装置は、当該画像読取装置に対して読取指令を出力すると共に、その読取指令に従って当該画像読取装置にて生成された画像データを取得して、その画像データに基づく読取画像を表示部に表示する装置である。
ここで、本発明の画像読取装置は、指示受付手段が、情報処理装置の表示部における読取画像の表示を制限するための制限指令の出力指示(つまり、表示制限指示)を受け付け、制限指令出力手段が、読取指令が入力されたことを条件として、指示受付手段により表示制限指示を受け付けた場合、制限指令を情報処理装置に対して出力することを要旨とする。
つまり、本発明の画像読取装置は、前述した画像処理システムを構成する装置として好適に用いられ、従って、対応する情報処理装置と組み合わせることにより、画像処理システムを動作させた場合に得られる効果と同様の効果を得ることができる。
なお、制限指令は、請求項3に記載のように、情報処理装置において読取画像の表示に係る処理を実行するためのアプリケーションを介して、読取画像の表示を制限する指令であってもよいし、請求項4に記載のように、情報処理装置においてアプリケーションが組み込まれたオペレーティングシステムをログオフする指令であってもよい。
前者の場合、情報処理装置において読取画像が全く表示されない状態にすることができ、従って、情報の漏洩を防止することができる。また、後者の場合、第三者が情報処理装置を外観しただけでは、アプリケーションが動作しているか否かを判別できない状態にすることができ、ひいては画像がスキャンされていること自体を秘匿することが可能となるため、より強固に情報の漏洩を防止することができる。
また、請求項5に記載のように、制限指令には、読取画像の表示制限を解除するためのパスワードが含まれていてもよい。
この場合、ユーザによる当該情報処理装置へのパスワード入力により読取画像の表示制限が解除されて読取画像を表示させることが可能な情報処理装置に対して、パスワードを出力することが可能な画像読取装置を提供することができる。
この場合、ユーザによる当該情報処理装置へのパスワード入力により読取画像の表示制限が解除されて読取画像を表示させることが可能な情報処理装置に対して、パスワードを出力することが可能な画像読取装置を提供することができる。
そして、本発明の画像読取装置では、請求項6に記載のように、表示手段が、制限指令に含まれているパスワードを表示することが望ましい。
この場合、画像読取装置側で表示されたパスワードを情報処理装置側でユーザが入力することにより読取画像の表示制限が解除可能な情報処理装置のユーザにパスワードを報知することが可能な画像読取装置を提供することができる。さらに、パスワードをユーザによる表示制限指示毎に変えることが可能となるため、情報の漏洩をさらに強固に防止することができる。
この場合、画像読取装置側で表示されたパスワードを情報処理装置側でユーザが入力することにより読取画像の表示制限が解除可能な情報処理装置のユーザにパスワードを報知することが可能な画像読取装置を提供することができる。さらに、パスワードをユーザによる表示制限指示毎に変えることが可能となるため、情報の漏洩をさらに強固に防止することができる。
ところで、本発明の画像読取装置では、請求項7に記載のように、暗号化手段が、情報処理装置から入力した読取指令に従って生成される画像データの送信前に、読取画像の表示を制限することが不可能であることを示す通知を情報処理装置から取得することを条件として、画像データを暗号化する。そして、暗号化手段により暗号化した画像データを情報処理装置に出力することが望ましい。
このように構成された画像読取装置では、画像データの送信前に情報処理装置から読取画像の表示を制限することが不可能であることを示す通知を取得した場合、暗号化された画像データが情報処理装置に出力されることになる。このため、情報処理装置側の状態に関わらずに、機密情報の漏洩を防止することが可能となる。
また、本発明の画像読取装置は、請求項8に記載のように、複数の情報処理装置と通信可能に接続されている場合、指示受付手段が、複数の情報処理装置のうち制限指令の出力先となる情報処理装置を選択するための選択操作を受け付け、制限指令出力手段が、指示受付手段により受け付けた選択操作に従って、その選択操作により選択された情報処理装置に対して制限指令を出力することが望ましい。
この場合、複数の情報処理装置から読取指令が入力されて画像データを出力している(又は出力した)状態であっても制限指令の出力先を特定することが可能となるため、他のユーザの情報処理装置に対して誤って読取画像の表示を制限させてしまうことを防止することができる。
また、例えば、情報処理装置と画像読取装置とがLAN等のネットワークを介して接続されている場合には、情報処理装置と画像読取装置とが互いに離れた場所に設定されていることを想定することができる。一方、例えば、情報処理装置と画像読取装置とがUSBやIEEE1394等といった規格に対応したケーブルにより直接ローカルに接続されている場合には、互いに隣接した場所に設置されていることが予測される。なお、情報処理装置と画像読取装置とが、例えば、USBやIEEE1394等といった規格に対応したケーブルや、シリアルケーブル等により直接接続されていることを、ローカル接続と記載する。情報処理装置と画像読取装置とが互いに隣接した場所に設置されている場合には、ユーザは、情報処理装置の付近にて画像読取装置による画像の読み取りのための作業を行うことが考えられる。
そこで、制限指令出力手段は、請求項9に記載のように、読取指令が、当該画像読取装置とネットワークを経由せずにUSBケーブル等によりローカル接続された情報処理装置から入力された場合、当該情報処理装置に対して制限指令の出力をせず、当該画像読取装置とネットワークを介して接続された情報処理装置から入力された場合、当該情報処理装置に対して制限指令を出力することが望ましい。
この場合、ローカル接続されている情報処理装置と画像の読み取りに係る通信を行うときには、ユーザが情報処理装置の付近にいるものとみなして読取画像の表示制限を省略することができる。また、ネットワークを介して接続されている情報処理装置と画像の読み取りに係る通信を行うときには、読取画像の表示を制限させることができる。従って、読取画像が第三者に盗み見され、情報が漏洩してしまうことを防ぎつつ、情報処理装置の付近にユーザがいるときには、パスワード入力等といった読取画像を表示させるためのユーザ操作を省くことで使い勝手を向上させることができる。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
<全体構成>
図1は、本発明が適用された画像処理システムの構成を示すブロック図である。
<全体構成>
図1は、本発明が適用された画像処理システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、画像処理システム1は、スキャナとしての機能を有する画像読取装置としてのMFP(Multifunction Peripheral)10と、このMFP10にネットワークやケーブルを介して接続された複数の情報処理装置としてのPC(Personal Computer)群20a〜20cとからなる。なお、以下では、説明を簡略化してわかりやすくするために、PC群20a〜20cのうちの一台のPCを代表してPC20と呼ぶことにする。また、本実施形態では、一つのMFP10と複数のPC20とからなる構成を示すが、MFP10が複数接続されていてもよいし、一つのPC20が接続されていてもよい。
<PCの構成>
このうち、PC20は、マウスやキーボード等を介して自装置を動作させるために必要な情報を入力する操作部11と、USBケーブルを介して外部の画像読取装置等と画像情報や各種指令の入出力を行なうためのコネクタからなるUSBI/F12と、LAN等のネットワークを介して画像情報や各種指令の入出力を行うためのコネクタからなるネットワークI/F13と、各種の情報を表示するための表示部14と、各部11〜13からの入力情報に基づいてI/F12,13及び表示部14を制御する制御部15等からなる。
このうち、PC20は、マウスやキーボード等を介して自装置を動作させるために必要な情報を入力する操作部11と、USBケーブルを介して外部の画像読取装置等と画像情報や各種指令の入出力を行なうためのコネクタからなるUSBI/F12と、LAN等のネットワークを介して画像情報や各種指令の入出力を行うためのコネクタからなるネットワークI/F13と、各種の情報を表示するための表示部14と、各部11〜13からの入力情報に基づいてI/F12,13及び表示部14を制御する制御部15等からなる。
なお、表示部14は、液晶デバイス等の周知の表示デバイスからなり、パーソナルコンピュータが有する周知のグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)機能により、各種情報が入力されるユーザ・インターフェース(UI)画面や、マウスポインタ等の画像が表示される。
また、制御部15は、CPU,ROM,RAM,HDD,I/O及びこれらを接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成され、CPUが、ROMに記憶されたプログラム、RAMにロードされたOS及び各種アプリケーション等に基づいて、例えば文書や画像などの作成や編集といった各種処理を実行する。
このうち、ROMには、マルチタスク機能を有したOSがインストールされており、このOSの環境下において、各種アプリケーションが作動するように構成されている。また、HDDには、MFP10に対するスキャンの開始指示や、MFP10にてスキャンされた画像(以下、画像データという)の表示や加工(編集)などを行うためのアプリケーション(以下、画像処理アプリという)がインストールされている。
さらに、HDDにおける所定領域(以下、アプリケーション領域という)には、MFP10から画像データが入力された場合、その画像データに基づき読取画像を自動表示する通常モード、又は、読取画像の自動表示を制限(以下、画像ロックともいう)する禁止モードのいずれかをユーザにより設定された画像ロック設定が保存されている。なお、画像ロック設定には、上記の設定に加えて、通常モードから禁止モードへの移行を、全面的に禁止したり、ユーザが他の画像データを編集中の場合に限って禁止したりするための詳細設定が含まれている。
そして、制御部15のCPUは、RAMにロードされた画像処理アプリに基づいて、以下のプルスキャン処理および表示切替処理を実行する。
<プルスキャン処理>
ここで、図2は、制御部15のCPUが実行するプルスキャン処理の詳細を示すフローチャートである。なお、本処理は、画像処理アプリが起動されている状態で、MFP10のスキャンを開始するための開始操作(スキャン指示)を、操作部11を介して受け付けると起動する。
<プルスキャン処理>
ここで、図2は、制御部15のCPUが実行するプルスキャン処理の詳細を示すフローチャートである。なお、本処理は、画像処理アプリが起動されている状態で、MFP10のスキャンを開始するための開始操作(スキャン指示)を、操作部11を介して受け付けると起動する。
図2に示すように、本処理が起動されると、まず、S110では、MFP10にスキャンを開始させるために予め規定された読取指令を、USBI/F12又はネットワークI/F13を介して出力する。なお、ここでの読取指令には、PC20の名称を表すパーソナルIDと共に、MFP10との通信に用いるI/F12,13に応じて、ポート番号又はIPアドレスのいずれかが付加されている。
続くS120では、USBI/F12又はネットワークI/F13を介してMFP10から所定分(本実施形態では1ページ分)の画像データが入力されたか否かを判断し、肯定判断した場合にはS130に移行し、否定判断した場合には入力されるまで待機する。
S130では、先のS120で取得した画像データが暗号化された画像データであるか否かを判断し、肯定判断した場合にはS140に移行し、否定判断した場合にはS150に移行する。なお、暗号化された画像データとは、データ自体がスクランブルされたものであり、所定のパスワード等によりスクランブルが解除されるように変換されたデータをいう。
S140では、暗号化された画像データを制御部15におけるHDDの所定領域に保存して、S180に移行する。なお、暗号化された画像データのスクランブル解除(復元)は、パスワードの入力を用いる方法の他に、例えば周知の圧縮・解凍を行うプログラムを用いて行う方法を用いて行うようにしてもよい。また、ここでは、暗号化された画像データを保存する代わりに、画像データをスクランブル表示するようにしてもよい。
一方、S150では、HDDに保存されている画像ロック設定に基づいて、通常モードに設定されているか否かを判断し、肯定判断した場合にはS160に移行し、否定判断した場合、即ちモード設定が禁止モードに設定されている場合には、S170に移行する。
S160では、先のS120で取得した画像データに基づく読取画像を表示部14に表示し、S180に移行する。
一方、S170では、予めユーザにより設定されたパスワードの入力等がなされない限り読取画像が表示されないように、先のS120で取得した画像データを暗号化し、S140に移行する。なお、ここでは、必ずしも画像データを暗号化する必要はない。この場合、画像データに基づく読取画像の表示を行うことなく、S180に移行すればよい。但し、ここで画像データを暗号化しておくと、第三者が操作部11を介して読取画像を表示させようとした場合であってもその表示を制限することができる。
一方、S170では、予めユーザにより設定されたパスワードの入力等がなされない限り読取画像が表示されないように、先のS120で取得した画像データを暗号化し、S140に移行する。なお、ここでは、必ずしも画像データを暗号化する必要はない。この場合、画像データに基づく読取画像の表示を行うことなく、S180に移行すればよい。但し、ここで画像データを暗号化しておくと、第三者が操作部11を介して読取画像を表示させようとした場合であってもその表示を制限することができる。
S180では、USBI/F12又はネットワークI/F13を介してMFP10から全て(全ページ分)の画像データが入力されたか否かを判断し、肯定判断した場合にはS190に移行し、否定判断した場合にはS120に移行する。
S190では、HDDに保存されている画像ロック設定を通常モードに設定し、本処理を終了する。
<表示切替処理>
次に、図3は、制御部15のCPUが実行する表示切替処理の詳細を示すフローチャートである。なお、本処理は、画像処理アプリが起動されている状態で、後述する通知要求がMFP10からネットワークI/F13を介して入力されると起動する。
<表示切替処理>
次に、図3は、制御部15のCPUが実行する表示切替処理の詳細を示すフローチャートである。なお、本処理は、画像処理アプリが起動されている状態で、後述する通知要求がMFP10からネットワークI/F13を介して入力されると起動する。
図3に示すように、本処理が起動されると、まず、S210では、制御部15におけるHDDのアプリケーション領域に保存されている画像ロック設定(詳細設定)と、画像処理アプリの作動状態とに基づいて、画像処理アプリによって通常モードから禁止モードに移行することが可能な状態(以下、準備状態という)であるか否かを表す設定通知を、ネットワークI/F13を介して出力する。例えば、この設定通知は、画像処理アプリによって他の画像データが編集されていれば、PC20側が準備状態でないことを表す。
続くS220では、予め規定された待機時間のあいだに後述する制限指令がMFP10からネットワークI/F13を介して入力されたか否かを判断し、肯定判断した場合にはS230に移行し、否定判断した場合には本処理を終了する。
S230では、読取画像を表示部14に表示しているか否かを判断し、肯定判断した場合にはS240に移行し、否定判断した場合にはS250に進む。
S240では、表示部14の読取画像を非表示状態に切り替えて(読取画像の表示制限を行い)、S260に移行する。一方、S250では、HDDのアプリケーション領域に保存されている画像ロック設定を通常モードから禁止モードに変更し、本処理を終了する。なお、ここで画像ロック設定が禁止モードに変更されると、前述したプルスキャン処理によって、MFP10から入力された画像データに基づく読取画像の表示が制限される(例えば、S170で画像データが暗号化される)ことになる。
S240では、表示部14の読取画像を非表示状態に切り替えて(読取画像の表示制限を行い)、S260に移行する。一方、S250では、HDDのアプリケーション領域に保存されている画像ロック設定を通常モードから禁止モードに変更し、本処理を終了する。なお、ここで画像ロック設定が禁止モードに変更されると、前述したプルスキャン処理によって、MFP10から入力された画像データに基づく読取画像の表示が制限される(例えば、S170で画像データが暗号化される)ことになる。
S260では、先のS220で入力した制限指令に付加されているパスワード(後述する)の入力画面を表示部14に表示し、S270に移行する。
S270では、操作部11を介して入力されたパスワードが正しいか否かを判断し、肯定判断した場合にはS280に移行し、否定判断した場合には、エラー内容を表示部14に表示し、正しいパスワードが入力されるまでこのステップを繰り返す。
S270では、操作部11を介して入力されたパスワードが正しいか否かを判断し、肯定判断した場合にはS280に移行し、否定判断した場合には、エラー内容を表示部14に表示し、正しいパスワードが入力されるまでこのステップを繰り返す。
S280では、先のS240で行った読取画像の表示制限を解除することにより、読取画像を再び表示状態に戻し、本処理を終了する。
<MFPの構成>
次に、図1に戻り、本発明が適用された画像読取装置としてのMFP10の構成を説明する。なお、MFP10は、スキャナ以外にも、プリンタ,コピー機,FAXとしての機能を有する、いわゆる複合機として構成されたものである。
<MFPの構成>
次に、図1に戻り、本発明が適用された画像読取装置としてのMFP10の構成を説明する。なお、MFP10は、スキャナ以外にも、プリンタ,コピー機,FAXとしての機能を有する、いわゆる複合機として構成されたものである。
図1に示すように、MFP10は、原稿台2aに載置された原稿に記録されている画像の読み取り(スキャン)を行って画像データを生成する画像読取部2と、用紙等の印刷媒体に画像情報を印刷する画像形成部3と、ユーザ操作の入力を受け付けると共に各種画面を表示する操作パネル4と、USBケーブルを介して外部のパーソナルコンピュータ等と画像情報や各種指令の入出力を行なうためのコネクタからなるUSBI/F5と、LAN等のネットワークを介して画像情報や各種指令の入出力を行うためのコネクタからなるネットワークI/F6とを備えている。
なお、操作パネル4は、各種設定や指令等の入力操作を受け付ける入力部7と、各種メニュー項目が示されたメニュー画面や、ユーザによる入力内容、エラーの表示などを行う液晶パネル8とからなる。
このうち、入力部7は、液晶パネル8の表示面と一体に構成されたタッチパネル及び液晶パネル8の周囲に設けられたメカニカルなキースイッチ等から構成されている。また、入力部7においてタッチパネル及びキースイッチのうち少なくとも一方には、PC20上の読取画像の表示を制限するための表示制限操作や、表示制限操作の対象となるPC20(20a〜20c)を選択するための選択操作を受け付けるための操作ボタン(或いは操作箇所)が設けられている。
また、MFP10は、入力部7又はIF5,6を介して入力される指令や設定に従って、装置各部(画像読取部2,画像形成部3,USBI/F5,ネットワークI/F6,液晶パネル8)を制御したり、画像読取部2にて生成された画像データを取得したり、一般公衆回線を介して画像情報を通信したりすることにより、プリンタ,スキャナ,コピー機,FAXとしての機能を実現する制御部9を備えている。
そして、制御部9は、CPU,ROM,RAM,I/O及びこれらを接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROMに記憶されたプログラムに基づき、RAMを作業エリアとして、以下の画像出力処理および指令出力処理を実行する。なお、RAMは、画像読取部2により生成された画像データを一時保存するための出力バッファと、PC20から入力された読取指令に対応する画像データのパスを表すパス情報,読取指令に付加されているパーソナルID,ポート番号又はIPアドレス,後述するパスワード及び状態フラグが互いに関連付けられる画像関連リストが保存された領域(以下、画像関連領域という)とを有している。
<画像出力処理>
ここで、図4は、制御部9のCPUが実行する画像出力処理の詳細を示すフローチャートである。なお、本処理は、MFP10本体の電源がONにされている状態で、読取指令がPC20からUSBI/F5又はネットワークI/F6を介して入力されると起動する。
ここで、図4は、制御部9のCPUが実行する画像出力処理の詳細を示すフローチャートである。なお、本処理は、MFP10本体の電源がONにされている状態で、読取指令がPC20からUSBI/F5又はネットワークI/F6を介して入力されると起動する。
図4に示すように、本処理が起動されると、まず、S310では、USBI/F5又はネットワークI/F6を介して入力された読取指令に基づいて、RAMの画像関連領域に保存されている画像関連リストに、PC20のパーソナルID,ポート番号又はIPアドレスを書き込む。なお、画像関連リストには、読取指令が、USBI/F5を介して入力された場合、PC20のポート番号が書き込まれ、ネットワークI/F6を介して入力された場合、IPアドレスが書き込まれる。なお、ここで書き込まれたPC20のパーソナルID,ポート番号又はIPアドレスは、一定時間経過後に画像関連リストから削除される。
続くS320では、画像読取部2に画像のスキャンを開始させる。なお、画像読取部2により生成された画像データが所定分毎(本実施形態ではページ毎)にRAMの出力バッファに一時保存される。
続くS330では、先のS320で保存された画像データの格納場所を特定するパス情報を、画像関連リストに書き込まれているPC20のパーソナルID,ポート番号又はIPアドレスに対応づけて保存し、S340に移行する。なお、ここで保存されたパス情報は、一定時間経過後に画像関連リストから削除される。
S340では、先のS310で画像関連リストにPC20のIPアドレスの書き込みを行ったか否かを判断し、肯定判断した場合、即ち読取装置がネットワークI/F6を介して入力されている場合にはS350に移行し、否定判断した場合、即ち読取指令がUSBI/F5を介して入力されている場合にはS370に移行する。
S350では、RAMの画像関連領域に格納されている画像関連リストに基づいて、PC20が準備状態にあるか否かを表す状態フラグが、PC20側が準備状態でないことを示す1に設定されているか否かを判断し、肯定判断した場合にはS360に移行し、否定判断した場合にはS370に移行する。なお、状態フラグは、初期設定としてPC20側が準備状態にあることを示す0に設定されており、後述する指令出力処理によってその設定が1に変更される場合がある。
S360では、先のS330で保存された画像データを暗号化してRAMの出力バッファに上書き保存し、S370に移行する。
S370では、画像関連リストに従って、RAMの出力バッファに保存されている画像データ(又は、暗号化された画像データ)の所定分(本実施形態では1ページ分)を、その画像データ等に対応するPC20のポート番号又はIPアドレスに、USBI/F5又はネットワークI/F6を介して出力する。なお、ここで出力された画像データは出力バッファから削除される。
S370では、画像関連リストに従って、RAMの出力バッファに保存されている画像データ(又は、暗号化された画像データ)の所定分(本実施形態では1ページ分)を、その画像データ等に対応するPC20のポート番号又はIPアドレスに、USBI/F5又はネットワークI/F6を介して出力する。なお、ここで出力された画像データは出力バッファから削除される。
続くS380では、出力バッファに画像データ(即ち、未出力の画像データ)が残存しているか否かを判断し、肯定判断した場合にはS330に戻り、否定判断した場合には、状態フラグを画像関連リストから削除し、本処理を終了する。
<指令出力処理>
次に、図5は、制御部9のCPUが実行する指令出力処理の詳細を示すフローチャートである。なお、本処理は、MFP10本体の電源がONにされている状態で、操作パネル4(入力部7)を介して表示制限操作を受け付けると起動する。
次に、図5は、制御部9のCPUが実行する指令出力処理の詳細を示すフローチャートである。なお、本処理は、MFP10本体の電源がONにされている状態で、操作パネル4(入力部7)を介して表示制限操作を受け付けると起動する。
図5に示すように、本処理が起動されると、まず、S410では、RAMの画像関連領域に保存されている画像関連リストに基づいて、画像関連リストに書き込まれているPC20(20a〜20c)のパーソナルIDを、操作パネル(液晶パネル8)に一覧表示する(図6(a)参照)。
続くS420では、操作パネル4(入力部7)を介して選択操作が入力されたか否かを判断し、肯定判断した場合にはS430に移行し、否定判断した場合には入力されるまで待機する。
S430では、RAMの画像関連領域に保存されている画像関連リスト(ポート番号又はIPアドレス)に基づいて、先のS420で選択されたPC20がネットワークI/F6を介して接続されているか否かを判断し、肯定判断した場合にはS440に移行し、否定判断した場合、即ちUSBI/F5を介して接続されている場合には、本処理を終了する。
S440では、先のS420で選択されたPC20側が読取画像の表示を制限することが可能な状態(即ち、準備状態)であるか否かを表す設定通知を要求するための通知要求を、ネットワークI/F6を介して出力する。
続くS450では、先のS420で選択されたPC20からネットワークI/F6を介して設定通知が入力されたか否かを判断し、肯定判断した場合にはS460に移行し、否定判断した場合には入力されるまで待機する。
S460では、先のS450で入力された設定通知に基づいて、PC20側が準備状態にあるか否かを判断し、肯定判断した場合にはS470に移行し、否定判断した場合にはS475に移行する。
S470では、予め規定された文字数の範囲内でパスワードをランダムに生成し、そのパスワードを、S420で選択されたPC20のパーソナルIDに関連付けて、RAMの画像関連領域に保存されている画像関連リストに書き込み、S480に移行する。
一方、S475では、RAMの画像関連領域に保存されている画像関連リストのうち、S420で選択されたPC20のパーソナルIDに対応する状態フラグを1に設定し、本処理を終了する。
S480では、PC20上の読取画像を非表示にするための制限指令を、先のS470で生成したパスワードと共に、S420で選択されたPC20のIPアドレスに、ネットワークI/F6を介して出力する。
続くS490では、先のS480で出力したパスワード(先のS470で生成したパスワード)を操作パネル(液晶パネル8)に表示し(図6(b)参照)、本処理を終了する。なお、このパスワード表示は、所定時間経過すると消去するようにしてもよいし、操作パネル4(入力部7)を介してユーザによる確認操作を受け付けると消去するようにしてもよい。また、操作パネル4(入力部7)においてパスワード表示が消去されると、先のS470で保存されたパスワードが、RAMに格納されている画像関連リストから削除される。
<動作>
このように構成された画像処理システム1では、図7(a)に示すように、ユーザは、まず、MFP10の原稿台2aにスキャンしようとする原稿をセットしてからPC20側に移動し、次に、PC20側でスキャンの開始操作を行ってMFP10側に移動し、最後に、MFP10の原稿台2aから原稿を取り除いてPC20側に戻るという一連の作業をすることになる。
このように構成された画像処理システム1では、図7(a)に示すように、ユーザは、まず、MFP10の原稿台2aにスキャンしようとする原稿をセットしてからPC20側に移動し、次に、PC20側でスキャンの開始操作を行ってMFP10側に移動し、最後に、MFP10の原稿台2aから原稿を取り除いてPC20側に戻るという一連の作業をすることになる。
即ち、画像処理システム1では、PC20にて開始操作がなされると、PC20がプルスキャン処理によって読取指令をMFP10に送信し、MFP20がこの読取指令を受信すると、画像出力処理によってスキャンした画像(画像データ)をPC20に送信し、PC20がこの画像データを受信すると、画像ロック設定が通常モードであれば、読取画像が表示されることになる。
ここで、画像処理システム1では、スキャンしようとする原稿上の画像に機密情報が含まれていれば、ユーザは、PC20にて開始操作を行う際に、PC20側の画像ロック設定を通常モードから禁止モードに変更(表示制限操作)しておけばよい。この場合、PC20がプルスキャン処理によってMFP10から画像データを受信すると、例えばPC20にて画像データが暗号化され、画像データに基づく読取画像の表示が制限されることになる。
また、画像処理システム1では、ユーザは、PC20にて画像ロック設定を禁止モードに移行させること(表示制限操作)を忘れて、原稿を取り除くためにPC20を離れてMFP10の付近まで移動してからそのことに気付いた場合、MFP20にて表示制限操作を行えばよい。
その際、図7(b)に示すように、MFP10が指令出力処理によって画像データの出力後に表示制限操作を受け付けると、制限指令が画像データの後から送信され、PC20が表示切替処理によってこの制限指令を受信すると、画像データに基づいて表示されていた読取画像が非表示状態に切り替わることになる。
一方、図8(a)に示すように、MFP10が指令出力処理によって画像データの出力前に表示制限操作を受け付けると、制限指令が画像データよりも先に送信され、PC20が表示切替処理によってこの制限指令を受信すると、画像ロック設定が禁止モードに移行することになる。そして、禁止モードに移行したPC20が、プルスキャン処理によってMFP10から画像データを受信すると、例えばその画像データを暗号化して保存することにより、画像データに基づく読取画像の表示が制限されることになる。
さらに、画像処理システム1では、図8(b)に示すように、MFP10にて表示制限操作の受け付け時に通知要求がPC20に送信され、例えばPC20側の事情(他の画像データを編集中である場合など)により画像ロック設定を禁止モードに移行できない状態であれば(準備状態でない場合)、その旨を示す設定通知がMFP10に送信される。次に、PC20側が準備状態でないことを示す設定通知を受信したMFP10が、指令出力処理によって状態フラグを1に設定し、画像出力処理によって送信前の画像データが暗号化される。そして、PC20がプルスキャン処理によって暗号化された画像データを受信すると、その暗号化された画像データがそのまま保存されることになる。
なお、上記実施形態において、入力部7が指示受付手段、指令出力処理が制限指令出力手段、表示切替処理及びプルスキャン処理の一部(S130〜S170)が表示制限手段、液晶パネル8が表示手段、画像出力処理の一部(S350及びS360)が暗号化手段に相当する。
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態の画像処理システム1では、MFP10側においても画像ロックを指示するための表示制限操作が可能に構成されているため、ユーザが、機密情報を含む画像をスキャンする際に、PC20側で画像ロックを指示することを忘れてMFP10側でそのことに気付いた場合であっても、即時に対応することができる。
以上説明したように、本実施形態の画像処理システム1では、MFP10側においても画像ロックを指示するための表示制限操作が可能に構成されているため、ユーザが、機密情報を含む画像をスキャンする際に、PC20側で画像ロックを指示することを忘れてMFP10側でそのことに気付いた場合であっても、即時に対応することができる。
したがって、本実施形態の画像処理システム1によれば、ユーザがMFP10側からPC20側に戻る間に、第三者により読取画像を覗き見られてしまう虞を軽減し、ひいては、プルスキャン機能を実現しつつ機密情報が漏洩してしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態のMFP10では、指令出力処理および画像出力処理によって、表示制限操作の受付時に画像データが未出力の状態であり、且つ、PC20側が準備状態でなければ、暗号化した画像データをPC20に出力するため、PC20側の状態に関わらずに、機密情報の漏洩を防止することが可能となる。
なお、本実施形態のMFP10では、指令出力処理によって、表示制限操作を受け付けると、制限指令の出力先となるPC20(20a〜20c)を選択するための画面を表示してユーザによる選択操作を受け付けるため、他のユーザのPC20に対して誤って画像ロックをかけてしまうことを抑制することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態の指令出力処理では、PC20からUSBI/F5を介して読取指令が入力された場合、即ち、MFP10がUSBケーブルによりPC20に接続されている場合に、制限指令の出力を行わないようにしているが、これに限定されるものではない。具体的には、USBケーブルに限らず、MFP10がIEEE1394などのケーブルによりPC20にローカル接続されている場合に、制限指令の出力を禁止するようにすればよい。つまり、これらのケーブルの長さが、伝送損失が許容範囲となる長さに規定されているため、表示制限操作を行ったユーザがPC20の付近にいるものとみなして画像ロックを省略することができ、ひいては不要時のパスワード入力等といったユーザ操作を省くことで使い勝手を向上させることができる。
また、上記実施形態の表示切替処理では、画像処理アプリを介して読取画像を非表示にするようにしているが、これに限定されるものではなく、OSをログオフするようにしてもよい。この場合、第三者がPC20を外観しただけでは、画像処理アプリが動作しているか否かを判別できない状態にすることができ、ひいては画像がスキャンされていること自体を秘匿することが可能となるため、セキュリティレベルをより向上させることができる。
なお、上記実施形態のプルスキャン処理では、画像ロック設定が禁止モードの状態で、通常の(つまり暗号化されていない)画像データが入力されると、その画像データを暗号化して保存することで、第三者にPC20が操作されても画像データが表示されないようにしているが、これに限定されるものではなく、少なくとも読取画像の表示を解読不能な状態にすればよい。
また、上記実施形態の表示切替処理では、MFP10から制限指令が入力されたときに、表示部14の読取画像が表示されていれば、その表示されている読取画像を非表示に切り替えるようにしているが、これは、読取画像の全てを非表示にすることに限定されるものではなく、例えば、第三者が表示されている読取画像の内容を理解できない程度に読取画像の一部を非表示にするようにしてもよい。
1…画像処理システム、2…画像読取部、3…画像形成部、4…操作パネル、5…USBI/F、6…ネットワークI/F、7…入力部、8…液晶パネル、9…制御部、10…MFP、11…操作部、12…USBI/F、13…ネットワークI/F、14…表示部、15…制御部、20…PC。
Claims (9)
- 通信可能な画像読取装置に対して読取指令を出力すると共に、該読取指令に従って前記画像読取装置にて生成された画像データを取得して、該画像データに基づく読取画像を表示部に表示する情報処理装置と、
前記情報処理装置から読取指令が入力されると、画像をスキャンして画像データを生成し、該画像データを前記情報処理装置に出力する画像読取装置と、
からなる画像処理システムであって、
前記画像読取装置は、
前記表示部における前記読取画像の表示を制限するための制限指令の出力指示を受け付ける指示受付手段と、
前記読取指令が入力されたことを条件として、前記指示受付手段が前記出力指示を受け付けた場合、前記制限指令を前記情報処理装置に対して出力する制限指令出力手段と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記画像読取装置から前記制限指令を受け付けると、前記読取画像の表示を制限する表示制限手段を備えることを特徴とする画像処理システム。 - 画像読取装置に対して読取指令を出力すると共に、該読取指令に従って当該画像読取装置にて生成された画像データを取得して、該画像データに基づく読取画像を表示部に表示する情報処理装置と通信可能に接続され、前記情報処理装置から読取指令を入力すると、画像をスキャンして画像データを生成し、該画像データを前記情報処理装置に出力する前記画像読取装置であって、
前記表示部における前記読取画像の表示を制限するための制限指令の出力指示を受け付ける指示受付手段と、
前記読取指令が入力されたことを条件として、前記指示受付手段が前記出力指示を受け付けた場合、前記制限指令を前記情報処理装置に対して出力する制限指令出力手段と、
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 前記制限指令は、前記情報処理装置において前記読取画像の表示に係る処理を実行するためのアプリケーションを介して、前記読取画像の表示を制限する指令であることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
- 前記制限指令は、前記情報処理装置において前記アプリケーションが組み込まれたオペレーティングシステムをログオフする指令であることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
- 前記制限指令には、前記読取画像の表示制限を解除するためのパスワードが含まれていることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
- 前記制限指令に含まれているパスワードを表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
- 前記情報処理装置から入力した読取指令に従って生成される画像データの送信前に、前記読取画像の表示を制限することが不可能であることを示す通知を前記情報処理装置から取得したことを条件として、前記画像データを暗号化する暗号化手段を備え、
前記暗号化手段により暗号化した画像データを前記情報処理装置に出力することを特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれかに記載の画像読取装置。 - 当該画像読取装置は複数の情報処理装置と通信可能に接続され、
前記指示受付手段は、前記複数の情報処理装置のうち前記制限指令の出力先となる情報処理装置を選択するための選択操作を受け付け、
前記制限指令出力手段は、前記指示受付手段により受け付けた選択操作に従って、該選択操作により選択された情報処理装置に対して前記制限指令を出力することを特徴とする請求項2ないし請求項7のいずれかに記載の画像読取装置。 - 前記制限指令出力手段は、
前記読取指令が、当該画像読取装置とローカル接続された情報処理装置から入力された場合、当該情報処理装置に対して前記制限指令の出力をすることなく、
前記読取指令が、当該画像読取装置とネットワークを介して接続された情報処理装置から入力された場合、当該情報処理装置に対して前記制限指令を出力することを特徴とする請求項2ないし請求項8のいずれかに記載の画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008248590A JP2010081377A (ja) | 2008-09-26 | 2008-09-26 | 画像処理システム、及び画像読取装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015141030A (ja) * | 2014-01-27 | 2015-08-03 | 中国電力株式会社 | 電気メータ指示数表示システム |
US10455099B2 (en) | 2014-06-30 | 2019-10-22 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus with pull scan function, method of controlling printing apparatus, and storage medium |
-
2008
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