JP2010080131A - ポール灯 - Google Patents

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Hisao Kitagawa
比佐雄 北川
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Abstract

【課題】ポール受け部をポール部に固定するためのボルトの緩みの程度を容易に視認することができ、メンテナンスの要否を簡単に判断することができるポール灯を提供する。
【解決手段】地上から立設される筒状のポール部2の上端部にアダプタ5が一体に設けられ、このアダプタ5の外部に筒状のポール受け部3が嵌合されてボルト8で固定され、このポール受け部3の上部に照明器具4が取り付けられているポール灯であって、各ボルト8の内の少なくとも一つには発光素子9が設けられる一方、この発光素子9を有するボルト8の先端に対向する位置にあるアダプタ5の周壁には、当該ボルト8の締結により発光素子9と電気的に接続される接続端子12が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ポール灯に関する。
従来より、街路照明、公園照明、道路照明等を行うためにポール灯が使用されている。このポール灯は、高位置から地上を照明することを目的とするため、全体が長尺のものとなる一方、運搬や設置等を行う際の利便性を考慮して、各部分を分解した状態で現場に搬送し、現場で各部を組み立てるようにしている。
そのため、従来のポール灯は、地上から立設される筒状のポール部と、このポール部の上端部に結合される筒状のポール受け部と、このポール受け部の上部に取り付けられる照明器具とを備えており、現場でポール部と照明器具が取り付けられたポール受け部とをボルトで結合するようにしている。
すなわち、従来のポール灯は、ポール受け部の周壁の周方向に沿う複数箇所に取付ねじ穴が形成され、この取付ねじ穴にボルトを螺合し、このボルトをポール部の周壁またはポール部の端部に一体に設けられたアダプタに当接することによりポール部にポール受け部を固定して組み立てるようにした構成のものが提供されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開2003−151320号公報
ところで、ポール灯を現場に設置した当初は、ポール部にポール受け部がボルトで十分に締結されていても、例えば照明器具やポール受け部などが風に煽られて振動すると、次第にボルトが緩んでくることがある。
しかし、ポール灯を組み立てて一旦現場に設置した場合、ポール部にポール受け部をボルトで固定した箇所は地面から高所に位置しているため、ボルトが緩んだ場合にもその程度を容易に視認し難く、メンテナンスに支障を生じる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ポール部にポール受け部を固定するためのボルトの緩みの程度を容易に視認することができ、メンテナンスの要否を簡単に判断することができるポール灯を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明にあっては、地上から立設される筒状のポール部と、このポール部の上端部に結合される筒状のポール受け部と、このポール受け部の上部に設けられる照明用の灯具とを備え、前記ポール受け部の周壁には取付ねじ穴が形成され、この取付ねじ穴に螺合されたボルトが前記ポール部の周壁またはポール部の端部に一体に設けられたアダプタに当接することにより前記ポール受け部が前記ポール部に固定されているポール灯において、次の構成を採用している。
すなわち、第1の発明(請求項1)では、前記各ボルトの内の少なくとも一つには発光素子が設けられる一方、前記発光素子を有するボルトの先端に対向する位置にある前記ポール部の周壁または前記アダプタの周壁には、当該ボルトの締結により前記発光素子と電気的に接続される接続端子が設けられていることを特徴としている。
また、第2の発明(請求項2)では、前記ポール部の周壁または前記アダプタの周壁の前記ボルトの先端に対向する少なくとも一カ所には、前記ボルトの締結により接点が開放されるスイッチが設けられる一方、前記ポール部またはポール受け部の外周壁には発光素子が取り付けられ、この発光素子が前記スイッチと電気的に接続されていることを特徴としている。
第1の発明に係るポール灯は、設置現場においてポール部にポール受け部をボルトで固定した箇所が地面から高所に位置していても、ボルトが緩むと発光素子が消灯するので、ボルトが緩んだことを容易に視認することができる。このため、メンテナンスの要否を簡単に判断することができ、ボルトの緩みが放置されてしまうといった不具合を確実に防止することができる。
また、第2の発明に係るポール灯は、設置現場においてポール部にポール受け部をボルトで固定した箇所が地面から高所に位置していても、ボルトが緩むと発光素子が点灯するので、ボルトが緩んだことを容易に視認することができる。このため、メンテナンスの要否を簡単に判断することができ、ボルトの緩みが放置されてしまうといった不具合を確実に防止することができる。しかも、第1の発明に比べて発光素子を常時点灯しておく必要がないため、消費電力を抑えることができるとともに、発光素子の寿命を長く保つことができて都合が良い。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態におけるポール灯の全体を示す正面図、図2は同ポール灯のポール部にポール受け部をボルトで固定した箇所を一部切り欠いて示す正面図、図3は図2で示す箇所をさらに拡大して示す断面図である。
この実施の形態のポール灯は、地上1から立設される長尺で円筒状のポール部2と、このポール部2の上端部に結合される円筒状のポール受け部3と、このポール受け部3の上部に設けられた照明器具4とを備える。そして、図示していないが、ポール部2の下方からポール受け部3を通って配線用のケーブルが挿通されて照明器具4に接続されている。なお、照明器具4の光源としては、例えば高輝度ランプ、蛍光灯、白熱灯などが適用される。
ポール部2には、その上端部分に固定具としてのアダプタ5が一体に突設されている。このアダプタ5は円筒状のもので、その外径はポール部2やポール受け部3の内径よりも小径になるように形成されている。
また、ポール受け部3は、その外径と内径とがポール部2の外径と内径の寸法とそれぞれ略同じになるように形成されており、このポール受け部3の下端部の周壁の複数箇所には取付ねじ穴3aが形成され、各取付ねじ穴3aにボルト8が螺合されている。そして、各ボルト8がアダプタ5の周壁に当接することによりポール部2にポール受け部3が一体的に固定されている。
この実施の形態1の特徴として、各ボルト8の内の少なくとも一つには発光素子9が設けられている。すなわち、このボルト8は、ボルト頭8aの中央に発光素子9の収納凹部8bが形成され、また、取付ねじ穴3aに螺合されるねじ部8cの先端部には後述の接続端子12が挿入される挿入凹部8dが形成され、さらに、ねじ部8cの軸方向に沿う内部には導体8eが埋設され、この導体8eの一端側が発光素子9に接続され、他端側が挿入凹部8d内に露出している。
一方、発光素子9を有するボルト8の先端に対向する位置にあるアダプタ5の周壁には、当該ボルト8のねじ部8cが挿通される挿入穴5aが設けられ、また、アダプタ5の内側には挿入穴5aを外囲するように取付金具11が固定され、この取付金具11の凹部内に接続端子12が取り付けられて挿入穴5aに臨んでいる。そして、この接続端子12は配線ケーブル13に電気的に接続されている。
よって、このボルト8のねじ部8cをポール受け部3の取付ねじ穴3aに螺合して締め付けると、挿入凹部8d内に接続端子12が嵌入して導体8eに接触するので、接続端子12が発光素子9に電気的に接続されて発光素子9が発光する。
したがって、ポール灯を設置した現場において、ポール部2の上部にポール受け部3をボルト8で固定した箇所が地面から高所に位置していても、ボルト8が緩むと、発光素子9は接続端子12との電気的接触がなくなるために消灯する。これにより、ボルト8が緩んだことを容易に視認することができる。そのため、メンテナンスの要否を簡単に判断することができ、ボルト8の緩みが放置されてしまうといった不具合を確実に防止することができる。
なお、この実施の形態1では、アダプタ5の一カ所にだけ接続端子12を設けているが、これに限らず、各ボルト8が締結される複数の箇所に接続端子12を設けるとともに、これらの各接続端子12に対応して発光素子9を有するボルト8を締結するようにすることも可能である。
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2におけるポール灯のポール部にポール受け部をボルトで固定した箇所を一部切り欠いて示す正面図、図5は同ポール灯のポール部のアダプタにポール受け部をボルトで固定する場合の電気的な回路図であり、図1ないし図3に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態2における特徴は、ポール受け部3に螺合される各ボルト8の先端に対向するアダプタ5の周壁部分の内、一つの箇所にボルト8の締結により接点が開放されるスイッチ14が設けられている。なお、このスイッチ14の取り付けは、実施の形態1の接続端子12の取り付けと同様な構成が適用される。
また、ポール部2の外周壁には発光素子9が取り付けられ、この発光素子9が配線ケーブル13を介してスイッチ14と電気的に接続されている。これにより、各ボルト8が確実に締結されている場合には、ボルト8の先端でスイッチ14が押圧されてスイッチ14が開放され、発光素子9は非点灯の状態にある。
したがって、ポール灯を設置した現場において、ポール部2の上部にポール受け部3をボルト8で固定した箇所が地面から高所に位置していても、ボルト8が緩むとスイッチ14がオンして発光素子9が点灯するので、ボルト8が緩んだことを容易に視認することができる。そのため、メンテナンスの要否を簡単に判断することができ、ボルト8の緩みが放置されてしまうといった不具合を確実に防止することができる。
しかも、上記の実施の形態1の場合に比べると、発光素子9を常時点灯しておく必要がないため、消費電力を抑えることができるとともに、発光素子9の寿命を長く保つことができて都合が良い。
なお、この実施の形態2では、ポール部2の外周壁に発光素子9を取り付けているが、これに限らず、ポール受け部3の外周壁に発光素子9を取り付けることもできる。
また、上記の実施の形態1,2では、ポール部2の端部に設けられたアダプタ5にボルト8を当接させることによりポール部2にポール受け部3を固定する構成の場合について説明したが、本発明はこのような構成のものに限らず、例えばポール部2の端部にポール受け部3を外嵌し、ポール受け部3に設けた取付ねじ穴3aにボルト8を螺合してポール部2にポール受け部3を固定する構成のものについても適用することが可能である。
本発明の実施の形態1におけるポール灯の全体を示す正面図である。 同ポール灯のポール部にポール受け部をボルトで固定した箇所を一部切り欠いて示す正面図である。 図2で示す箇所をさらに拡大して示す断面図である。 本発明の実施の形態2におけるポール灯のポール部にポール受け部をボルトで固定した箇所を一部切り欠いて示す正面図である。 同ポール灯のポール部のアダプタにポール受け部をボルトで固定する場合の電気的な回路図である。
符号の説明
2 ポール部
3 ポール受け部
3a 取付ねじ穴
4 照明器具
5 アダプタ
8 ボルト
9 発光素子
12 接続端子
14 スイッチ

Claims (2)

  1. 地上から立設される筒状のポール部と、このポール部の上端部に結合される筒状のポール受け部と、このポール受け部の上部に設けられる照明器具とを備え、前記ポール受け部の周壁には複数の取付ねじ穴が形成され、これらの各取付ねじ穴に螺合されたボルトが前記ポール部の周壁またはポール部の端部に一体に設けられたアダプタに当接することにより前記ポール受け部が前記ポール部に固定されているポール灯であって、
    前記各ボルトの内の少なくとも一つには発光素子が設けられる一方、前記発光素子を有するボルトの先端に対向する位置にある前記ポール部の周壁または前記アダプタの周壁には、当該ボルトの締結により前記発光素子と電気的に接続される接続端子が設けられていることを特徴とするポール灯。
  2. 地上から立設される筒状のポール部と、このポール部の上端部に結合される筒状のポール受け部と、このポール受け部の上部に設けられる照明器具とを備え、前記ポール受け部の周壁には複数の取付ねじ穴が形成され、これらの各取付ねじ穴に螺合されたボルトが前記ポール部の周壁またはポール部の端部に一体に設けられたアダプタに当接することにより前記ポール受け部が前記ポール部に固定されているポール灯であって、
    前記ポール部の周壁または前記アダプタの周壁の前記各ボルトの先端に対向する少なくとも一カ所には、前記ボルトの締結により接点が開放されるスイッチが設けられる一方、前記ポール部またはポール受け部の外周壁には発光素子が取り付けられ、この発光素子が前記スイッチと電気的に接続されていることを特徴とするポール灯。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102997122A (zh) * 2011-09-15 2013-03-27 海洋王照明科技股份有限公司 带安装结构的灯具

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