JP2010079801A - 無線タグラベル - Google Patents

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JP2010079801A JP2008249857A JP2008249857A JP2010079801A JP 2010079801 A JP2010079801 A JP 2010079801A JP 2008249857 A JP2008249857 A JP 2008249857A JP 2008249857 A JP2008249857 A JP 2008249857A JP 2010079801 A JP2010079801 A JP 2010079801A
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Takeshi Isomura
剛 磯村
Kazuya Nishimura
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Abstract

【課題】簡易に貼付面と無線タグ回路素子とを離間させることで、通信障害を招くことなく、通信の円滑性・信頼性の確保を図ること。
【解決手段】無線タグラベルTは、上面側から貼付対象物に向かって、カバーフィルム201と、色付きベースフィルム202と、インレット110と、気体を封入可能な気体封入層210と、貼付対象の物品に貼付される場合に剥離される剥離紙203と、粘着材層204および貼付用粘着材層205と、を備えた多層構造に形成されている。気体封入層210は、内部に気体を封入可能な袋体であり、気体が注入されるまでは袋体のインレット110側と、貼付用粘着材層205側とが近接しており、気体が注入されるとインレット110側と、貼付用粘着材層205側とが離間して、貼付対象物とインレット110との距離を離間させる。
【選択図】図2

Description

この発明は、外部と情報の無線通信が可能である無線タグ回路素子を備えた無線タグラベルに関する。
従来より、情報を記憶する無線タグ回路素子に対し、非接触で情報の送受信をおこなうRFID(Radio Frequency Identification )システムが知られている。一般に、無線タグ回路素子は、ラベル状の素材上に無線タグラベルとして形成され、この無線タグラベルが、たとえば、各種書類・物品の分類・整理のために対象物品などに貼り付けられることが多い。
無線タグラベルは、利用の拡大によって多種多様な用途に用いられている結果、無線タグラベルは、その多種多様な用途に応じた使用態様が望まれている。具体的には、たとえば、無線タグラベルは、バインダーの背表紙や金属製の収納棚など、金属の貼付面(または、金属が近くに存在する貼付面)に対して貼付される場合がある。近年では、金属の影響による通信障害を防ぐため、金属の貼付面(または、金属が近くに存在する貼付面)に対して無線ICタグを離間させる提案がされている(特許文献1)。
特開2008−90621号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の従来技術では、無線ICタグを貼付面から離間させるために無線タグラベル内部にスペーサ部材を設ける構成であるため、無線タグラベルの作成前、及び作成時も含め、無線タグラベルの厚さが肥大化してしまうことになる。特に、このような無線タグラベルを、金属の貼付面(または、金属が近くに存在する貼付面)以外に貼付する場合であっても不必要に厚い構造となってしまうという問題があった。
加えて、上述した従来技術では、無線ICタグユニット、スペーサ部材などを無線タグラベルごとに収納部材に収納する構成としている。したがって、このような無線タグラベルを作成する場合、生産効率が低いという問題があった。
本発明は、上述した問題を解消するため、必要に応じて気体を封入可能な気体封入層によって、簡易に貼付面と無線タグ回路素子とを離間させることで、通信障害を招くことなく、通信の円滑性・信頼性を確保できる無線タグラベルを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる無線タグラベルは、タグ側アンテナが接続された無線タグ回路素子を配置したアンテナ基材と、前記アンテナ基材を貼付対象物に貼付するための粘着材層と、を備え、前記アンテナ基材と、前記粘着材層との間に気体を封入可能な気体封入層を有することを特徴とする。
請求項2の発明にかかる無線タグラベルは、請求項1に記載の発明において、前記気体封入層は、前記気体を内部に注入する注入口を有し、前記注入口から前記気体を注入した際、前記貼付対象物と前記タグ側アンテナとの距離を離間させることを特徴とする。
請求項3の発明にかかる無線タグラベルは、請求項2に記載の発明において、前記注入口は、前記気体の逆流を防ぐ逆流弁を備えることを特徴とする。
請求項4の発明にかかる無線タグラベルは、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記気体封入層は、前記気体を封入可能な袋体で構成されており、前記気体が注入されるまでは前記袋体がラベル本体の厚さ方向に収縮しており、前記気体の注入されると前記気体封入層が前記ラベル本体の厚さ方向に膨張し、前記アンテナ基材側と、前記粘着材層側とが離間することにより、前記貼付対象物と前記タグ側アンテナとの距離を離間させることを特徴とする。
請求項5の発明にかかる無線タグラベルは、請求項4に記載の発明において、前記気体封入層は、外縁部に蛇腹構造部を有する前記袋体で構成されており、前記気体が注入されるまでは前記蛇腹構造部が前記ラベル本体の厚さ方向に折り畳まれており、前記気体が注入されると、前記蛇腹構造部が前記ラベル本体の厚さ方向に膨張し、前記アンテナ基材側と、前記粘着材層側とが離間することにより、前記貼付対象物と前記タグ側アンテナとの距離を離間させることを特徴とする。
請求項6の発明にかかる無線タグラベルは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記気体封入層の幅方向および長手方向は、前記アンテナ基材よりも大きく、各ラベル本体よりも小さいことを特徴とする。
請求項1にかかる発明によれば、アンテナ基材と粘着材層との間にある気体封入層によって気体を封入可能としているため、気体が封入された気体封入層によってタグ側アンテナと貼付対象物との距離を離間させることができる。
請求項2にかかる発明によれば、注入口から気体封入層の内部へ気体を注入することができ、簡易な構成によって貼付対象物とタグ側アンテナとの距離を離間させることができる。
請求項3にかかる発明によれば、気体封入層からの気体の逆流を防ぐことができるため、気体封入層内部の気体を確実に保持して、貼付対象物とタグ側アンテナとの距離を一定に保って離間させることができる。
請求項4にかかる発明によれば、気体封入層は、気体が内部に注入されるまではラベル本体の厚さ方向に収縮しているため、無線タグラベルをコンパクトな形状に保つことができる。そして、気体が内部に注入されるとラベル本体の厚さ方向に膨張するため、必要に応じて貼付対象物とタグ側アンテナとの距離を離間させることができる。
請求項5にかかる発明によれば、気体封入層の外縁部を蛇腹構造にしているため、気体封入層が収縮および膨張する際、貼付対象物側と、タグ側アンテナ側を略平行に保って伸縮が可能となるため、貼付対象物とタグ側アンテナとの距離を安定して離間させることができる。
請求項6にかかる発明によれば、気体封入層の幅方向および長手方向は、アンテナ基材よりも大きいため、気体封入時には、タグ側アンテナの全面を貼付対象面から確実に離間させることができる。また、気体封入層の幅方向および長手方向は、各ラベル本体よりも小さいため、無線タグラベルの作成時におけるラベルテープのカット時に気体封入層を損傷することを防ぐことができる。
すなわち、本発明にかかる無線タグラベルによれば、必要に応じて気体を封入可能な気体封入層によって、簡易に貼付面と無線タグ回路素子とを離間させることで、通信障害を招くことなく、通信の円滑性・信頼性の確保を図ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる無線タグラベルの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施形態)
図1〜図3を用いて、本発明にかかる無線タグラベルについて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる無線タグラベルの一例を示す平面図である。図2は、図1に示した無線タグラベルの層構造を模式的に表す断面図である。
図1において、無線タグラベルTは、情報を記憶するIC回路部101と、このIC回路部101に接続されたタグ側アンテナ102とを備えた無線タグ回路素子Toを含むインレット110(アンテナ基材)を有している。この無線タグラベルTは、後述する貼付用粘着材層205によって貼付対象の物品に貼付される。そして、利用者は、図示しない無線タグ通信装置などの外部機器によってIC回路部101から情報を読み取ることで、無線タグラベルTが貼付された物品の管理をおこなう。
具体的には、IC回路部101は、無線タグラベルTのタグID(識別情報)などの情報を記憶する。また、IC回路部101は、タグ側アンテナ102で受信した電波を情報信号で変調して反射することで情報を返信する。
タグ側アンテナ102は、図示しない無線タグ通信装置などの外部機器から出力される質問信号を受信する。また、タグ側アンテナ102は、IC回路部101によって変調された応答信号を図示しない無線タグ通信装置などの外部機器へ送信する。なお、図1の説明では、タグ側アンテナ102の形状を直線状にしているが、これに限ることはなく、ループ形状など無線タグラベルに用いられる公知のアンテナを用いることができる。
図2に示すように、無線タグラベルTは、厚さ方向である上面側(図2中上側)から貼付対象物(図2中下側)に向かって、カバーフィルム201と、色付きベースフィルム202と、図1に示したインレット110と、気体を封入可能な気体封入層210と、貼付対象の物品に貼付される場合に剥離される剥離紙203と、各層を粘着させるための適宜の粘着材からなる粘着材層204および貼付用粘着材層205と、を備えた多層構造に形成されている。
カバーフィルム201は、たとえば、透明なPET樹脂(ポリエチレンテレフタラート)などから構成されており、裏面に印字などが施される構成でもよい。そして、カバーフィルム201は、ラベル本体を外部の刺激などによる損傷から保護する。また、色付きベースフィルム202は、たとえば、白色などカバーフィルム201への印字の背景色としており、PET樹脂などから構成されている。カバーフィルム201と、色付きベースフィルム202とは、粘着材層204によって貼り合せられている。
インレット110は、無線タグ回路素子Toが配置されており、粘着材層204によって、色付きベースフィルム202と、気体封入層210との間に定置されている。
気体封入層210は、インレット110と、貼付対象物(図2中下側)との間に備えられている。詳細は図3を用いて説明するが、気体封入層210は、インレット110の下側の粘着材層204と、貼付用粘着材層205とによってラベル本体に定置されている。気体封入層210は、インレット110(アンテナ基材)と、貼付用粘着材層205との間に気体を封入可能な構成である。
貼付用粘着材205は、剥離紙203で覆われている。剥離紙203を剥がすと、この貼付用粘着材205が露出して、無線タグラベルTを貼付対象物に貼付することができる。
図3を用いて、図2で示した気体封入層210について説明する。図3は、本発明の実施形態にかかる気体封入層の一例を示す説明図である。図3において、気体封入層210は、外皮301の一部に内部に気体を注入する注入口302を備えている。
気体封入層210は、上側および下側の外皮301の端部310が縫合あるいは溶着されてなどによって袋体を形成している。この気体封入層210は、たとえば、樹脂プラスチックなどにより形成され、気体を内部に封入可能な袋体であり、気体が注入されるまでは袋体が収縮しており、インレット110(図3中上)側である上側の外皮301と、貼付用粘着材層205(図3中下)側である下側の外皮301とが近接している。換言すれば、気体封入層210は、略ラベル状につぶれた状態で粘着材層204と、貼付用粘着材層205との間に配置されることとなる。これは、たとえば、袋体内を負圧(あるいは真空や略真空)にすることで容易に実現できる。
気体封入層210は、気体が内部に注入されるとインレット110側と、貼付用粘着材層205側とが離間して、貼付対象物とインレット110との距離を離間させる。具体的には、気体封入層210は、注入口302から気体が注入されると膨張して、貼付対象物とインレット110との距離を離間させる。すなわち、気体封入層210は、気体挿入管が注入口302に挿入されて、この気体封入管から気体が注入される。気体封入層210は、気体が注入されると、外皮301が伸びて(図3中の上下に拡張して)内部が膨張することとなる。
この気体封入層210の幅方向および長手方向は、インレット110よりも大きく、ラベル本体よりも小さい。具体的には、気体封入層210は、図1に示した幅方向(図1中の上下方向)がインレット110よりも大きく、無線タグラベルTよりも小さい。また、気体封入層210は、図1に示した長手方向(図1中の左右方向)がインレット110よりも大きく、無線タグラベルTよりも小さい。
また、注入口302には逆流弁303が備えられている。逆流弁303は、気体挿入管が挿入されている間(気体が注入されている間)は開の状態となり、気体封入層210の内部への気体の注入を可能としている。一方、気体挿入管が抜き出されると、閉の状態となり、気体封入層210からの気体の逆流を防ぐ構成である。
上述のような無線タグラベルTは、たとえば、気体封入層210に気体が封入される前の状態で作成される。その後、無線タグラベルTは、貼付対象物に貼付する際に内部に気体が封入されてインレット110と、貼付対象物とを離間させることができる。特に、貼付対象物が金属であった場合は、金属の反射によって通信ができなくなることがあるため、気体を封入することによってインレット110と、貼付対象物とを離間させる必要がある。
気体封入層210は、内部に注入する気体の量に応じて厚さ方向(インレット110と、貼付対象物との距離)を可変にすることができる。したがって、無線タグラベルTが貼付対象物に貼付されてから、貼付対象物に応じて気体が注入され、無線タグラベルTとの通信が可能となった時点で気体の注入を終了して、内部に気体を封入する構成でもよい。このようにすれば、貼付対象物の種別や使用周波数帯などによって、無線タグラベルTを通信可能とするように、インレット110と、貼付対象物とを離間させるのに必要な距離を最適に調整することができる。
なお、気体封入層210の厚さは、たとえば、無線タグラベルTが金属に貼付された場合でも通信が可能な程度に10mm程度までの厚さで可変としてもよいが、厚さの幅を制限することはなく、使用周波数帯や主とした貼付対象物の種類などに応じた値を適用することができる。
なお、上述の説明では、無線タグラベルTを貼付対象物に貼付してから気体封入層210に気体を封入することとしたが、それに限ることはない。具体的には、たとえば、作成時には気体が封入されていない状態である無線タグラベルTを貼付する貼付対象物が決定した段階で気体の封入をおこなう構成としてもよい。すなわち、無線タグラベルTを、金属の影響を受けない(無線タグラベルの通信が不能とならない)貼付対象物に貼付する場合には気体を封入する必要はなく、金属の影響を受る(無線タグラベルの通信が不能となる)貼付対象物に貼付する場合にのみ気体封入層210に気体を封入することとなる。
図4を用いて、本発明の実施形態にかかる無線タグラベルTを作成するタグラベル作成装置について説明する。図4は、本発明の実施形態にかかるタグラベル作成装置の一例を示す説明図である。
図4において、タグラベル作成装置400は、無線タグ回路素子Toを備えたラベルテープLが繰り出される不図示のカートリッジホルダが設けられ、このホルダ部にカートリッジ410が着脱可能に取り付けられている。このラベルテープLは、カバーフィルム201がテープ状に形成されたカバーフィルムテープ420と、基材テープ430とから構成される。
タグラベル作成装置400は、被印字媒体であるカバーフィルムテープ420に所定の印字をおこなう印字ヘッド401と、図2に示した色付きベースフィルム202、インレット110、気体封入層210、剥離紙203および粘着材層204,205からなる基材テープ430とを貼り合せつつ、ラベルテープLをカートリッジ410から繰り出す圧着ローラ402と、を備えている。タグラベル作成装置400内で、気体封入層210は、収縮した袋体であるため、この圧着ローラ402は容易に設定でき安定してラベルテープを繰り出すことができる。すなわち、インレット110と、貼付対象とを離間させるために所定の厚みを持たせた構造としなくてもよいため、タグラベル作成装置400内部の構成が複雑化することがない。
ここで、図5を用いてカートリッジ410の詳細について説明する。図5は、図4に示したカートリッジの詳細構造を示す説明図である。図5において、カートリッジ410は、内部に配置され帯状の基材テープ430が巻回された第1ロール530と、基材テープ530と略同じ幅である透明なカバーフィルムテープ420が巻回された第2ロール520と、カバーフィルムテープ420に印字するためのインクリボン501(但し、カバーフィルムテープ420が感熱テープの場合は不要)が巻回されたリボン供給ロール540と、印字後のインクリボン501を巻取るリボン巻取りローラ541と、を備えている。
第1ロール530は、リール部材の周りに、長手方向に複数の無線タグ回路素子Toが所定の等間隔で順次形成された基材テープ430を巻回している。基材テープ430は、この例では図2に示した色付きベースフィルム202、インレット110、気体封入層210、剥離紙203および粘着材層204,205からなる多層構造となっている。この気体封入層210は、インレット110側と、貼付用粘着材層205側とが近接された状態で巻き回されているため、効率的に基材テープ430が収納されることとなる。
図4に戻って、タグラベル作成装置400は、カートリッジ410から繰り出されたラベルテープLを所定のタイミングで所定の長さに切断してラベル状の無線タグラベルTを生成するカッタ403と、無線タグラベルTの無線タグ回路素子Toに対して高周波を用いて無線通信による信号の送受信をおこなう装置側アンテナ404と、信号送受信時において無線タグ回路素子Toを装置側アンテナ404に対向する所定のアクセスエリアに設定保持するとともに、切断後のラベルテープL(すなわち、無線タグラベルT)を案内するための一対の搬送ガイド405と、無線タグラベルTを排出口406へ搬送し送出する送出ローラ407と、排出口406における無線タグラベルTの有無を検出するセンサ18と、を備えている。ここで、タグラベル作成装置400内で、気体封入層210は、収縮した袋体であるため、無線タグラベルTを薄く形成でき、搬送ガイド405や送出ローラ407といった構成の複雑化を招くことがない。
また、タグラベル作成装置400は、装置側アンテナ404を介し無線タグ回路素子Toへアクセスするための高周波回路450と、無線タグ回路素子Toから読み出された信号を処理するための信号処理回路451と、カートリッジ410からラベルテープLを繰り出すための駆動を制御するカートリッジ駆動回路452と、印字ヘッド401への通電を制御する印刷駆動回路453と、カッタ403を駆動させて切断動作を制御するカッタ駆動回路454と、送出ローラ407の駆動を制御する送出ローラ駆動回路455と、これら高周波回路450、信号処理回路451、カートリッジ駆動回路452、印刷駆動回路453、カッタ駆動回路454、送出ローラ回路455などを介し、タグラベル作成装置400全体の動作を制御するための制御回路460を有している。
制御回路460は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示は省略するが、CPU(セントラルプロセッシングユニット)、ROM(リードオンリーメモリ)およびRAM(ランダムアクセスメモリ)などから構成され、RAMの一次記憶機能を利用してROMに予め記憶されている各種プログラムを起動させる構成である。また、制御回路460は、I/F(インターフェース)回路461を介して通信回路に接続されて図示しない外部機器と各種情報の入出力をおこなうことができる。
以上説明したように、本発明の実施形態にかかる無線タグラベルは、必要に応じて気体を気体封入層に封入して、無線タグ回路素子と、貼付面とを離間させることができるので、通信障害を招くことなく、通信の円滑性・信頼性を確保することができる。
また、本発明の実施形態にかかる無線タグラベルは、気体封入層に気体を封入しない状態では、気体封入層が薄い状態で使用することができる。特に、無線タグラベルを作成する際には余分な厚みを必要としないため、カートリッジへの収納性に富んでおり、タグラベル作成装置において利便性の向上を図ることができる。さらに、無線タグラベルは、余分な厚みを必要としないため、テープ形状で作成をすることができ、容易に印字が可能な構成とすることができる。
さらに、本発明の実施形態にかかる無線タグラベルは、気体封入層の幅方向および長手方向をインレットよりも大きい構成としているため、気体封入時に、タグ側アンテナの全面を貼付対象面から確実に離間させることができる。併せて、無線タグラベルは、気体封入層の幅方向および長手方向を各ラベル本体よりも小さい構成としているため、無線タグラベルの作成時におけるラベルテープのカット時に気体封入層を損傷することを防ぐことができる。
(一部の変形例)
本発明の実施形態では特に、外皮の端部を縫合あるいは溶着などさせた袋体によって気体封入層を形成することとして説明したがこれに限ることはない。具体的には、たとえば、気体封入層の外皮における外縁部を伸縮自在な蛇腹構造に形成する構成でもよい。
ここで図6を用いて本変形例にかかる気体封入層について説明する。図6は、本発明の変形例における気体封入層の一例を示す説明図である。図6において、上述した実施形態と同様の構成については図1〜図3で用いた符号と同符号を付している。また、図6において、実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図6において、気体封入層210は、外皮301の一部に内部に気体を注入する注入口302を備えている。気体封入層210は、外縁部601に複数の山部および谷部を備えた蛇腹構造を形成している。気体封入層210は、この蛇腹構造の山部あるいは谷部の1つが縫合あるいは溶着されてなどによって袋体を形成している。
この気体封入層210は、気体を内部に封入可能な袋体であり、気体が注入されるまでは袋体が収縮しており、インレット110(図3中上)側である上側の外皮301と、貼付用粘着材層205(図3中下)側である下側の外皮301とが近接している。すなわち、気体封入層210は、気体が注入されるまでは、外縁部601の山部および谷部が折り畳まれた状態で略ラベル状となる。そして気体封入層210は、気体が内部に注入されると蛇腹構造の外縁部601が伸びて(図6中上下に移動して)内部が膨張することとなる。
このように、気体封入層210の外縁部601を蛇腹構造としたことで、気体封入層210が収縮および膨張する際、貼付対象物側と、インレット110側とを略平行に保って伸縮が可能となるため、貼付対象物とインレット110との距離を安定して離間させることができる。
(その他の一部の変形例)
本発明の実施形態および変形例では特に、外皮の端部を縫合あるいは溶着などさせた袋体によって気体封入層を形成したり、外縁部を蛇腹構造としたりすることとして説明したがこれに限ることはない。具体的には、たとえば、気体封入層の外縁部を弾性体を用いた構造にして、気体が封入された際にインレットと貼付面を離間させる構成としてもよい。このようにすることで、汎用性の高い無線タグを提供することができる。
また、本発明の実施形態および変形例では特に、気体の注入口に逆流弁を備えることとして説明したが、逆流弁を用いることに限定するものではない。具体的には、たとえば、逆流弁の代わりに、気体封入後に気体封入層を密閉する仕組みとしてもよい。
また、本発明の実施形態および変形例では特に、無線タグラベルを貼付する際に必要に応じて気体封入層に気体を封入することとして説明したが、これに限ることはない。具体的には、たとえば、気体封入層に予め圧縮気体を封入するとともに、圧縮気体が膨張しないように気体封入層にテープなどによる係止部を備える構成としておく。そして、無線タグラベルを貼付した際に必要に応じてテープなどの係止部を解除することで気体封入層を膨張させる。このようにすれば、係止部を解除するだけで容易にインレットと貼付面を離間させることができる。
本発明の実施形態にかかる無線タグラベルの一例を示す平面図である。 図1に示した無線タグラベルの層構造を模式的に表す断面図である。 本発明の実施形態にかかる気体封入層の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態にかかるタグラベル作成装置の一例を示す説明図である。 図4に示したカートリッジの詳細構造を示す説明図である。 本発明の変形例における気体封入層の一例を示す説明図である。
符号の説明
T 無線タグラベル
To 無線タグ回路素子
101 IC回路部
102 タグ側アンテナ
110 インレット
201 カバーフィルム
202 色付きベースフィルム
203 剥離紙
204 粘着材層
205 貼付用粘着材層
210 気体を封入可能な気体封入層
301 外皮
302 注入口
303 逆流弁
601 外縁部

Claims (6)

  1. タグ側アンテナが接続された無線タグ回路素子を配置したアンテナ基材と、
    前記アンテナ基材を貼付対象物に貼付するための粘着材層と、を備え、
    前記アンテナ基材と、前記粘着材層との間に気体を封入可能な気体封入層を有することを特徴とする無線タグラベル。
  2. 前記気体封入層は、
    前記気体を内部に注入する注入口を有し、
    前記注入口から前記気体を注入した際、前記貼付対象物と前記タグ側アンテナとの距離を離間させることを特徴とする請求項1に記載の無線タグラベル。
  3. 前記注入口は、
    前記気体の逆流を防ぐ逆流弁を備えることを特徴とする請求項2に記載の無線タグラベル。
  4. 前記気体封入層は、
    前記気体を封入可能な袋体で構成されており、前記気体が注入されるまでは前記袋体がラベル本体の厚さ方向に収縮しており、前記気体の注入されると前記気体封入層が前記ラベル本体の厚さ方向に膨張し、前記アンテナ基材側と、前記粘着材層側とが離間することにより、前記貼付対象物と前記タグ側アンテナとの距離を離間させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の無線タグラベル。
  5. 前記気体封入層は、
    外縁部に蛇腹構造部を有する前記袋体で構成されており、前記気体が注入されるまでは前記蛇腹構造部が前記ラベル本体の厚さ方向に折り畳まれており、前記気体が注入されると、前記蛇腹構造部が前記ラベル本体の厚さ方向に膨張し、前記アンテナ基材側と、前記粘着材層側とが離間することにより、前記貼付対象物と前記タグ側アンテナとの距離を離間させることを特徴とする請求項4に記載の無線タグラベル。
  6. 前記気体封入層の幅方向および長手方向は、前記アンテナ基材よりも大きく、各ラベル本体よりも小さいことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の無線タグラベル。
JP2008249857A 2008-09-29 2008-09-29 無線タグラベル Pending JP2010079801A (ja)

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