JP2010079069A - 配信装置、配信方法及び配信用プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】運動を行う利用者において英単語等の暗記を確実に行うことができるようにする配信装置等を提供する。
【解決手段】ユーザに配信される運動用楽曲の一部を、記憶対象となる語等のアクセントを一小節の強拍に相当するタイミングに合わせて発音させた記憶対象語音声データに代えてユーザに配信し、そのユーザの運動中にその記憶対象語音声データを聴取させることで、いわゆるランニングハイ状態になったときの暗記に供させる。
【選択図】図9

Description

本発明は、楽曲データベースから取得される複数の楽曲により構成され、利用者が運動中や散歩中等に聴取する運動用楽曲を作成して当該利用者に配信する配信装置及び配信方法等の技術分野に関する。
従来から、楽曲(音楽)を聴きながら、体操、ダンス、エアロビクスなどの運動を行うことが広く行われている。また、近年では、携帯型の楽曲再生プレーヤが非常に小型化されたため、楽曲を聴きながら、ウォーキング、ジョギング、マラソンなどの屋外での運動を行うことが可能になっている。
このように、楽曲を聴きながら運動を行うと、当該運動を促進させその効果を高めることができる。また、運動中や散歩中等に聴く楽曲のテンポは、その動きや運動負荷に合ったテンポであることが必要である。特許文献1には、運動者の脈拍を計測し、計測された脈拍から求まる運動負荷に応じて段階的に楽曲の再生テンポを変化させる技術が開示されている。
一方、上述してきたジョギング等の運動を継続していると、いわゆるランニングハイ(又はランナーズハイとも称される)と言われる、気分が高揚した状態になることが知られている。このランニングハイは、脳内物質であるエンドルフィンが分泌されることが原因と言われているが、この状態になると、本来苦しいと感じるべき身体状態となっても精神的にはそれほど苦痛を感じなくなる。そして、このランニングハイの状態で物事を記憶すると、その記憶した内容は、運動中でないときに記憶した場合よりも忘却し難い状態を維持し易い場合が多いと言われている。
特開平10−63265号公報
ところで、特許文献1では脈拍を計測するための機器を運動者に装着しなければならず特に屋外での運動においては当該機器が運動の妨げになる可能性があり、また、当該機器のコスト面での問題もありうる。
このため、今後は、運動者の運動負荷を計測することなく、例えば、健康維持、ダイエット、マラソンレース出場等の運動目標に合い、なお且つ当該運動時間に合った長さの運動用楽曲を手軽に入手できる仕組みが望まれる。このような運動用楽曲としては、例えば運動に合ったテンポの楽曲を運動時間に合った長さになるように複数繋げて構成すること考えられ、このように構成された運動用楽曲を利用者の楽曲再生プレーヤに提供することが考えられる。
また、上記運動用楽曲を聴取しながら運動を継続することによってライニングハイとなった状態で、例えば英単語の暗記などを行うことができれば、運動中でないときに記憶した場合に比してより多く且つ確実に当該暗記を行うことができると考えられる。
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、運動を行う利用者において英単語等の暗記を確実に行うことができるようにする配信装置、配信方法及び配信用プログラムを供すること等をその課題とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、記憶者が記憶する記憶事項を内容とする音声に相当し且つ当該記憶者が前記記憶事項を記憶する際に再生する音声情報を当該記憶者の端末装置に配信する配信装置であって、予め設定されている前記記憶事項を内容とする音声に相当する前記音声情報であって、予め設定されたテンポにおける強拍のタイミングのいずれかで前記音声におけるアクセントが発声されるように構成された音声情報を蓄積する記憶部等の音声情報蓄積手段と、前記端末装置から送信されて来る選択情報を受信する通信部等の受信手段と、前記受信された選択情報において選択されている前記音声情報を前記音楽情報蓄積手段内において検索する制御部等の検索手段と、前記検索された音楽情報を、前記選択情報を送信して来た前記再生装置に送信する通信部等の送信手段と、を備える。
よって、記憶事項を内容とする音声に相当し、且つテンポにおける強拍のタイミングのいずれかで音声におけるアクセントが発声されるように構成された音声情報を配信装置から端末装置に配信するので、当該テンポに合わせて記憶事項が聴きやすく発声されることで、当該記憶事項の記憶(暗記)をより確実に行うことができる。
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の配信装置において、前記のテンポは、前記記憶者が行う運動の速度に対応した一定のテンポであるように構成される。
よって、音声情報に係るテンポが、その音声情報に対応する記憶事項を記憶しようとする記憶者が行う運動の速度に対応した一定のテンポであるので、運動のテンポに連動させて記憶事項を発声しつつ記憶させることができ、当該記憶事項の記憶をより確実に行うことができる。
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の配信装置において、前記記憶者が運動をする際に携行する再生装置により再生され且つ当該運動の速度に対応したテンポを有する運動用楽曲に相当する楽曲情報を蓄積する記憶部等の楽曲情報蓄積手段を更に備え、前記送信手段は、前記受信された選択情報において前記音声情報と共に前記楽曲情報が選択されているとき、予め設定されている演奏時間分の前記運動用楽曲に相当する前記楽曲情報の後に続いて前記選択された音声情報が前記再生装置において再生されるように、当該楽曲情報に続けて当該音声情報を前記端末装置に送信し、前記音声情報における前記テンポが、前記楽曲情報における前記テンポと同一且つ当該楽曲情報におけるテンポに連続するテンポとされており、更に前記演奏時間は、前記記憶者の記憶力が向上する状態に当該記憶者がなるために必要だとして予め設定されている前記運動開始後の演奏時間であるように構成される。
よって、運動用楽曲のテンポに連続したテンポを有する音声情報を、記憶者の記憶力が向上する状態に当該記憶者がなるために必要だとして予め設定されている運動開始後の演奏時間分の運動用楽曲の後に続いて再生されるように配信するので、当該記憶力を向上させて更に確実に記憶事項の記憶を行うことができる。
上記の課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の配信装置であって、前記音声情報において、対として記憶されるべき前記記憶事項の一方に相当する当該音楽情報の区間が無音とされているように構成される。
よって、音声情報において、対として記憶されるべき記憶事項の一方に相当する当該音楽情報の区間が無音とされているので、当該記憶事項の記憶が確実に行われたか否かを確認する場合にも当該音声情報を用いることができる。
上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の配信装置において、前記受信手段は、前記記憶者が作成して送信して来たオリジナル記憶事項を受信し、前記受信したオリジナル記憶事項を用いて、当該オリジナル記憶事項を内容とする前記音声に相当する前記音声情報であって、前記のテンポにおける強拍のタイミングのいずれかで前記音声におけるアクセントが発声されるよう前記音声情報を生成する音声情報生成手段を更に備え、前記送信手段は、前記生成された音声情報を、前記オリジナル記憶事項を送信して来た前記端末装置に送信するように構成される。
よって、予め蓄積されている音声情報に代えて、記憶者が自ら作成したオリジナル記憶事項から音声情報を生成して当該端末装置に送信して再生させることができるので、その記憶者独自で記憶したいと所望するオリジナル記憶事項を確実に記憶させることができる。
上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、記憶者が記憶する記憶事項を内容とする音声に相当し且つ当該記憶者が前記記憶事項を記憶する際に再生する音声情報を当該記憶者の端末装置に配信する配信装置において実行される配信方法であって、前記配信装置は、予め設定されている前記記憶事項を内容とする音声に相当する前記音声情報であって、予め設定されたテンポにおける強拍のタイミングいずれかで前記音声におけるアクセントが発声されるように構成された音声情報を蓄積する記憶部等の音声情報蓄積手段を備えており、前記端末装置から送信されて来る選択情報を受信する受信工程と、前記受信された選択情報において選択されている前記音声情報を前記音楽情報蓄積手段内において検索する検索工程と、前記検索された音楽情報を、前記選択情報を送信して来た前記端末装置に送信する送信工程と、を含む。
よって、記憶事項を内容とする音声に相当し、且つテンポにおける強拍のタイミングのいずれかで音声におけるアクセントが発声されるように構成された音声情報を配信装置から端末装置に配信するので、当該テンポに合わせて記憶事項が聴きやすく発声されることで、当該記憶事項の記憶(暗記)をより確実に行うことができる。
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、コンピュータを、請求項1から5のいずれか一項に記載の配信装置として機能させる。
よって、当該配信用プログラムをコンピュータにより読み出して実行することにより、記憶事項を内容とする音声に相当し、且つテンポにおける強拍のタイミングのいずれかで音声におけるアクセントが発声されるように構成された音声情報を配信装置から端末装置に配信するように当該コンピュータが機能するので、当該テンポに合わせて記憶事項が聴きやすく発声されることで、当該記憶事項の記憶(暗記)をより確実に行うことができる。
本発明によれば、記憶事項を内容とする音声に相当し、且つテンポにおける強拍のタイミングのいずれかで音声におけるアクセントが発声されるように構成された音声情報を配信装置から端末装置に配信するので、当該テンポに合わせて記憶事項が聴きやすく発声されることで、当該記憶事項の記憶(暗記)をより確実に行うことができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、通信システムに本発明を適用した場合の実施形態である。
(1)通信システムの構成等
始めに、本実施形態に係る通信システムSの概要構成等について、図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、通信システムSは、配信装置の一例としての楽曲配信サーバ1と、複数のユーザPC(Personal Computer)2と、各ユーザPC2に夫々接続可能な複数の携帯音楽プレーヤ3と、を含んで構成されている。
楽曲配信サーバ1とユーザPC2とは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等を用いて相互にデータの送受信が可能である。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
また、ユーザPC2と携帯音楽プレーヤ3とは、例えば、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)1394等のバス規格に対応したケーブル等を介して、又は、Bluetooth(IEEE 802.15.1)等の無線通信により、相互にデータの送受信が可能である。なお、ユーザPC2と携帯音楽プレーヤ3との間におけるデータの授受は、メモリカード等の記録媒体を介して行われるようにしても良い。
このような構成の通信システムSにおいて、楽曲配信サーバ1は、ユーザPC2からの要求等に応じ、運動用楽曲の一例として、ユーザがジョギングしている最中等に聴く楽曲のデータであるジョギング用楽曲データを作成し、このジョギング用楽曲データをユーザPC2に送信する。
これに加えて本実施形態の楽曲配信サーバ1は、上記ジョギング用楽曲データを聴取しつつ運動を行うユーザが記憶することを所望する英単語訳や年号等を読み上げた音声に相当する音声データを、そのユーザが所有するユーザPC2に送信する。なお、当該記憶することを所望する英単語訳等を、纏めて以下「記憶対象語」と称し、後述するように一又は複数の楽曲に対応し且つ複数の記憶対象語を含む一纏まりを以下「記憶対象語群」と称する。また、記憶対象語自体を例えばテキスト読み上げ機能(テキスト読み上げソフトウェア等を用いて実現される読み上げ機能)を用いて読み挙げて得られる音声自体を、以下「記憶対象語音声」と称する。更に記憶対象語音声に相当する音声データを、以下単に「記憶対象語音声データ」と称する。更にまた、上記ジョギング用楽曲データ及び記憶対象語音声データを纏めて「ジョギング用楽曲データ等」と称する。
ユーザPC2にダウンロードされたジョギング用楽曲データ等は、ユーザ操作等により、有線、無線又は記録媒体を介して携帯音楽プレーヤ3に転送される。そして、ユーザは、携帯音楽プレーヤ3にそのジョギング用楽曲データ等を再生させることにより、ジョギング用の楽曲を聴きながらジョギング等を行うと共に、当該楽曲聴取後にランニングハイとなった状態において上記記憶対象語に対応する記憶対象語音声を聞いてその記憶を行う。
詳細は後述するが、このジョギング用楽曲データ等は、複数の楽曲のデータ及び記憶対象語群に相当する複数の記憶対象語音声データにより構成されており、ユーザの目標等に合うトレーニングコースに対応した演奏時間及びテンポで各楽曲及び記憶対象語音声が再生されるように作成されている。また、本実施形態において、このジョギング用楽曲データについては、各楽曲の主要部(前奏、後奏等を除いた部分)が連続するメドレーとして再生されるように構成されている。
更に、ジョギング用楽曲データ等がダウンロードされると、そのジョギング用楽曲データ等の購入代金(ジョギング用楽曲データ等を構成する楽曲の曲数又は記憶対象語群の数等に応じた著作権料等を含む)がシステム側からユーザに対して請求される。
なお、ユーザPC2は、例えば、一般的な構成のパーソナルコンピュータを用いることが可能であり、また、携帯音楽プレーヤ3も、例えば、一般的な構成の携帯用のデジタルオーディオプレーヤを用いることができる。
(2)楽曲配信サーバの構成及び機能等
(2.1)楽曲配信サーバの構成
次に、楽曲配信サーバ1の構成及び機能等について説明するが、始めに、楽曲配信サーバ1の構成について、図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態に係る楽曲配信サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、楽曲配信サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える制御部11と、各種データ及びプログラムを記憶する楽曲情報蓄積手段及び音声情報蓄積手段の一例としての記憶部12(例えば、ハードディスクドライブ等)と、ネットワークNWに接続して、ユーザPC2等との通信状態を制御する受信手段及び送信手段夫々の一例としての通信部13と、WAVフォーマット(RIFF(Resource Interchange File Format) waveform Audio Format)の楽曲データ及び記憶対象語音声データをMP3(MPEG Audio Layer-3)フォーマットの楽曲データ及び記憶対象語音声データにエンコードするエンコーダ部14と、を含んで構成されており、制御部11と各部とはシステムバス15を介して接続されている。
制御部11は、本発明において、検索手段の一例を構成する。そして、制御部11は、CPUが、ROMや記憶部12に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより楽曲配信サーバ1の各部を統括制御すると共に、後述するパーツWAVデータデータベースプログラム201、サーバシステムプログラム202、WEBサイトプログラム203等を読み出し実行することにより、上記検索手段の一例等として機能する。
(2.2)データ及びプログラム等
次に、記憶部12に記憶されるデータ及びプログラムのソフトウェア構成等について、図3乃至図8を用いて説明する。
図3は、パーツWAVデータデータベースに登録されるデータ、及び、楽曲配信サーバ1におけるソフトウェアの概要構成の一例を示す図である。また、図4は、トレーニングコースを選択するためのメニュー構成の一例を示す図である。また、図5は、あるトレーニングコースにおける、各ステップのジョギング用楽曲データの仕様の一例を示す図である。また、図6は、各ステップにおけるジョギング用楽曲データの概要構成の一例を示す図である。また、図7は、各ジョギング時間におけるジョギング用楽曲データの概要構成の一例を示す図である。また、図8は、ジョギング用楽曲データの1ファイルのデータ構造の概要例を示す図である。
記憶部12には、ユーザの個人情報(例えば、氏名、年齢、メールアドレス、ユーザID、パスワード等)、ユーザのトレーニング情報(例えば、選択されたトレーニングコース、当該トレーニングコースのジョギング用楽曲データ等を最初にダウンロードした日時、現在のステップ、ジョギング用楽曲データ等を構成する楽曲又は記憶対象語音声の内容及び演奏順等を示す演奏リスト)、作成されたジョギング用楽曲データ等、ユーザの選曲又は記憶対象語音声の履歴を示す履歴情報(例えば、選択された楽曲、アルバム、アーティスト、ジャンル又は記憶対象語群等を時系列で示す情報)等が、ユーザ毎に対応付けて記憶されている。
また、記憶部12には、ジョギング用楽曲データ等を構成するパーツとなるパーツデータが登録されるパーツWAVデータデータベースが構築されている。更にまた、記憶部12には、図3に示すパーツWAVデータデータベースプログラム201、サーバシステムプログラム202、WEBサイトプログラム203等が記憶されている。
上記パーツWAVデータデータベースには、図3に示す楽曲本体WAVパーツデータ101、ジョギングアレンジ曲間つなぎWAVパーツデータ102、ジョギングアレンジ音声ガイダンスWAVパーツデータ103、DJ音声WAVパーツデータ104、記憶対象語WAVパーツデータ301等が、WAVフォーマットで登録されている。
楽曲本体WAVパーツデータ101は、ジョギング用の楽曲(上記記憶対象語音声を除いた楽曲)を構成する主要的な位置を占める楽曲本体のWAVデータであり、全てのデータが同一のテンポ(本実施形態においては、140BPM(Beats Per Minute))で記録されている。そして、楽曲本体WAVパーツデータ101は、図3に示す楽曲本体MIDIデータ105とジョギングアレンジドラムベースWAVデータ106とに基づき、楽曲本体WAVパーツデータ書き出しプログラム204を用いて作成される。
楽曲本体MIDIデータ105は、楽曲本体WAVパーツデータ101の原曲が記録されたMIDI(Musical Instrument Digital Interface)フォーマットのデータである。また、上記ジョギングアレンジドラムベースWAVデータ106は、ドラムやシンバル等によるリズム音等が記録されたWAVデータであり、楽曲本体MIDIデータ105の原曲をジョギング用にアレンジするために用いられるデータである。
楽曲本体WAVパーツデータ書き出しプログラム204においては、楽曲本体MIDIデータ105から、前奏部分、後奏部分、間奏部分等が小節単位で削除され、残った主要部分に対して140BPMでテンポが調整される。このとき、調整前と調整後とでは、音程が変わらないように調整が行われる。そして、当該主要部分の楽曲本体MIDIデータ105のフォーマットがWAVフォーマットに変換され、ジョギングアレンジドラムベースWAVデータ106と合成されて、ジョギング用のアレンジ(例えば、ハウスミュージック調)が施される。こうして作成された楽曲データが楽曲本体WAVパーツデータ101である。
なお、楽曲本体WAVパーツデータ書き出しプログラム204は、楽曲配信サーバ1にインストールされて、制御部11により実行されるようにしても良いし、他の情報処理装置にインストールされて、当該装置上で実行されるようにしても良い。
一方、記憶対象語WAVパーツデータ301は、上記記憶対象語音声としてのWAVデータであり、全てのデータが同一のテンポ(本実施形態においては、楽曲本体WAVパーツデータ101と同一の140BPM)で記録されている。そして、記憶対象語WAVパーツデータ301は、図3に示す記憶対象語MIDIデータ305と記憶対象語用ドラムベースWAVデータ306とに基づき、記憶対象語WAVパーツデータ書き出しプログラム304を用いて作成される。
記憶対象語音声MIDIデータ305は、記憶対象語WAVパーツデータ301の原音声となる記憶対象語音声が記録されたMIDIフォーマットのデータである。すなわち、当該記憶対象語MIDIデータ305は、上記記憶対象語音声データそのものである。
また、上記記憶対象語用ドラムベースWAVデータ306は、ドラムやシンバル等によるリズム音等が記録されたWAVデータであり、記憶対象語MIDIデータ305の原音声をジョギング用にアレンジするために用いられるデータである。
記憶対象語WAVパーツデータ書き出しプログラム304においては、記憶対象語MIDIデータ305を構成する記憶対象語音声全体に対して140BPMでテンポが調整される。このとき、調整前と調整後とでは、その記憶対象語音声の音程が変わらないように調整が行われる。そして、当該記憶対象語MIDIデータ305のフォーマットがWAVフォーマットに変換され、記憶対象語用ドラムベースWAVデータ306と合成されて、ジョギング用のアレンジが施される。こうして作成された記憶対象語音声データが記憶対象語WAVパーツデータ301である。
なお、記憶対象語WAVパーツデータ書き出しプログラム304は、楽曲配信サーバ1にインストールされて、制御部11により実行されるようにしても良いし、他の情報処理装置にインストールされて、当該装置上で実行されるようにしても良い。
ジョギングアレンジ曲間つなぎWAVパーツデータ102は、ジョギング用の楽曲を構成する複数の楽曲本体の曲間、又は記憶対象語音声と楽曲本体との間に演奏される楽曲(以下、「曲間部」と称する)のWAVデータ、最初の楽曲本体の前に演奏される前奏のWAVデータ、及び、最後の楽曲本体の演奏又は記憶語音声の発声の後に演奏される後奏のWAVデータの総称である。
ジョギングアレンジ音声ガイダンスWAVパーツデータ103は、専門のアドバイザーによる運動指導やアドバイス等の音声が記録されたWAVデータである。
DJ音声WAVパーツデータ104は、曲間に流されるDJ(Disc Jockey)の音声が記録されたWAVデータである。
なお、以下の説明においては、楽曲本体WAVパーツデータ101を、単に「楽曲本体データ」と称し、記憶対象語WAVパーツデータ301を、単に「記憶対象語データ」と称する。すなわち、記憶対象語データは、記憶対象語音声データ(=記憶対象語MIDIデータ305)と、記憶対象語用ドラムベースWAVデータ306と、から構成される。更に、ジョギングアレンジ曲間つなぎWAVパーツデータ102を、単に「曲間つなぎデータ」と称する。また、ジョギングアレンジ音声ガイダンスWAVパーツデータ103及びDJ音声WAVパーツデータ104を、纏めて、単に「音声データ」と称する。
パーツWAVデータデータベースプログラム201は、楽曲配信サーバ1の制御部11がパーツWAVデータデータベースを管理するためのプログラムであり、各パーツデータの登録要求に応じて、パーツデータを当該データベースに登録したり、サーバシステムプログラム202から要求されたパーツデータを当該データベースから取得して、サーバシステムプログラム202に渡すためのプログラムである。
サーバシステムプログラム202は、楽曲配信サーバ1の制御部11が、パーツWAVデータデータベースから取得されたパーツデータを用いて、ジョギング用楽曲データを作成するためのプログラムである。
WEBサイトプログラム203は、曲配信サーバ1の制御部11が、作成されたジョギング用楽曲データを配信するWEBサイトとして、ユーザPC2からの要求に応じて、WEBページやジョギング用楽曲データ等を送信するためのプログラムである。
なお、パーツWAVデータデータベースプログラム201、サーバシステムプログラム202、WEBサイトプログラム203等は、例えば、図示せぬネットワークを介して他のサーバ装置等から取得されるようにしても良いし、CD(Compact Disc)−ROM等の記録媒体に記録されてドライブ装置等から読み込まれるようにしても良い。
次に、ジョギング用楽曲データ等の内容を説明する前に、このジョギング用楽曲データ等の仕様を決定付けるトレーニングコースを選択するためのメニューの構成について説明する。
このトレーニングコースの選択は、楽曲配信サーバ1からユーザPC2に送信されたコース選択用WEBページに基づいて、ユーザがユーザPC2を操作することにより行われる。
また、当該トレーニングコースの選択は、基本的には本実施形態に係る記憶対象語音声の再生内容とは無関係に、ユーザの運動能力やそれまでの経験に基づいて実行される。そして、記憶対象語の暗記(すなわち、記憶対象語音声の再生)は、その選ばれたトレーニングコースに相当するジョギング用楽曲データの再生中において、上記ランニングハイ状態となると予測される予め設定されたタイミング以降の期間において実行される。なお、記憶対象語音声の内容やその再生タイミングを含めたトレーニングコースを予め用意しておき、それをトレーニングコースの選択の一貫として選択可能に構成することもできる。
図4に示すように、トレーニングコースを選択するためのメニューの構成は、例えば、最上位の第1階層から最下位の第4階層までの階層構造をなしている。そして、各階層においては、ユーザの目標別等に応じたメニュー項目が定義されており、上位の階層では、大まかな目標に応じたメニュー項目が定義され、下位の階層になっていくに従って、具体的な目標に応じたメニュー項目が定義されている。
先ず、「コース選択」が選択されると、第1階層のメニュー項目として、例えば、「健康維持」、「ダイエット」、「マラソンレース出場」、「タイムアップ」等のユーザの目標に応じるコースメニューがユーザPC2の画面に表示される。そして、例えば、「マラソンレース出場」が選択されると、第2階層のメニュー項目として、「ホノルルマラソン」、「東京マラソン」、「ハーフマラソン」、「10Kmマラソン」等のコースメニューがユーザPC2の画面に表示される。
またここで、例えば、「ホノルルマラソン」が選択されると、第3階層のメニュー項目として、「タイムを狙う」、「完走する」等のコースメニューがユーザPC2の画面に表示される。更に、例えば、「タイムを狙う」が選択されると、第4階層のメニュー項目として、「初心者」、「中級者」、「上級者」等のコースメニューがユーザPC2の画面に表示される。
そして、第4階層のメニュー項目の中から一のメニュー項目が選択されると、これに一意に対応したトレーニングコースが、楽曲配信サーバ1の制御部1により決定される。例えば、「マラソンレース出場」〜「ホノルルマラソン」〜「タイムを狙う」〜「初心者」と選択されると、これに対して、「トレーニングコースA」が決定される。また、同様にして「中級者」が選択されると、「トレーニングコースB」が決定される。また、同様にして「上級者」が選択されると、「トレーニングコースC」が決定される。
楽曲配信サーバ1の記憶部12には、上記メニュー構成を定義するメニューデータが記憶されている。また、記憶部12には、最終的なトレーニングコース毎に、そのコース情報が記憶されている。このコース情報には、そのトレーニングコースの全ステップが定義されていると共に、ステップ毎にそのトレーニングの仕様が定義されている。具体的には、ステップ毎に、対応するトレーニング期間、運動時間の一例としてのジョギング時間(ユーザが走る時間)、ジョギング距離(ユーザが走る距離)、楽曲本体の曲数、初期テンポ(ジョギング用楽曲データの最初の曲のテンポ)、終了テンポ(ジョギング用楽曲データの最後の曲のテンポ)等が定義されている。ここで、ジョギング時間は、ジョギング用楽曲データの、後述するウォームアップ曲及びクールダウン曲の演奏時間を除いた演奏時間を示す時間となる。また、当該トレーニングの仕様自体は、あくまでトレーニングとしての仕様であり、当該仕様には本実施形態に係る記憶対象語音声の数等は含まれていない。
(2.2.1)ジョギング用楽曲データの詳細
次に、図5乃至図8を用いて、本実施形態に係るジョギング用楽曲データについて詳細に説明する。なお、以下の図5乃至図8を用いたジョギング用楽曲データの説明において、当該ジョギング用楽曲データには本実施形態に係る記憶対象語音声データは含まれていない。当該記憶対象語音声データは、以下の説明するジョギング用楽曲データにおける一の楽曲を記憶対象語群に相当する記憶対象語音声に置換したものとなるが、この置換の態様については、本実施形態に係るジョギング用楽曲データの内容を一通り説明した後、改めて図9を用いて説明する。
図5は、あるトレーニングコースの各ステップにおけるジョギング用楽曲データの仕様の一例を示しており、このトレーニングコースは、ステップ1から開始され、基本的には1ヶ月毎にステップが上昇していく。
ステップ1のトレーニング期間は1ヶ月目に設定されている。すなわち、ステップ1は、本トレーニングコースを開始してから1ヶ月経過するまでのジョギングを対象としている。そして、そのジョギング時間は30分に設定され、ジョギング距離は約5Kmに設定されている。また、初期テンポと最終テンポとは、何れも160BPMに設定されている。
これらの情報は、ステップ1では、ウォームアップ曲及びクールダウン曲を除いたジョギング用楽曲データの演奏時間が30分であり、そのテンポは、160BPMで一定であることを示している。そして、このテンポに対応したペースでユーザが30分間走ることにより、約5Kmの距離を走ることが想定されている。
ここで、演奏される楽曲本体の曲数は8曲に設定されているが、これはあくまでも目安であって、選択された楽曲本体の演奏時間によって曲数は変化するものである。
また、図5において、ステップ1のメドレー楽曲内容、すなわち、演奏される楽曲本体の内容として「○○○メドレー」(「○○○」は、例えば、アルバムの名称やアーティストの名称等)が示され、他のステップにおいても示されているが、これは選択されたアルバムやアーティスト、或いはジャンル等を例示的に示したものであり、例えば、ステップ1に対して必ずしも「○○○メドレー」が選択されるわけではない。
次に、ステップ2のトレーニング期間は2ヶ月目に設定されている。すなわち、ステップ1は、本トレーニングコースを開始して1ヶ月が経過してから更に1ヶ月を経過するまでのジョギングを対象としている。そして、そのジョギング時間は30分に設定され、ジョギング距離は約5.5Kmに設定され、曲数は8曲に設定されている。また、初期テンポは、160BPMに設定され、最終テンポは、165BPMに設定されている。
これらの情報は、ステップ2では、ウォームアップ曲及びクールダウン曲を除いたジョギング用楽曲データの演奏時間が30分であり、そのテンポは、160BPMから165BPMに徐々に上昇することを示している。そして、このテンポに対応したペースでユーザが30分間走ることにより、約5.5Kmの距離を走ることが想定されている。
ステップ2は、ジョギング距離についてはステップ1と同様であるが、テンポが上昇していくことによって、ステップ1よりも約0.5Km長い距離をユーザが走ることが想定されている。
以下同様に、ステップ3のトレーニング期間は3ヶ月目に設定されており、ジョギング時間は45分に設定され、ジョギング距離は約8Kmに設定され、曲数は12曲に設定されている。そして、初期テンポと最終テンポとは、何れも165BPMに設定されている。
また、ステップ4のトレーニング期間は4ヶ月目に設定されており、ジョギング時間は45分に設定され、ジョギング距離は約8.5Kmに設定され、曲数は12曲に設定されている。そして、初期テンポは165BPMに設定され、最終テンポは170BPMに設定されている。
また、ステップ5のトレーニング期間は5ヶ月目に設定されており、ジョギング時間は60分に設定され、ジョギング距離は約11Kmに設定され、曲数は16曲に設定されている。そして、初期テンポと最終テンポとは、何れも170BPMに設定されている。
また、ステップ6のトレーニング期間は6ヶ月目に設定されており、ジョギング時間は60分に設定され、ジョギング距離は約12Kmに設定され、曲数は16曲に設定されている。そして、初期テンポは170BPMに設定され、最終テンポは175BPMに設定されている。
図6に示すように、各ステップにおけるジョギング用の楽曲は、楽曲本体と前奏、後奏、曲間部、ガイド音声、DJ音声によって構成されるジョギング本編と、ジョギング本編の前に再生されるウォームアップ曲と、ジョギング本編の後に再生されるクールダウン曲と、により構成されている。
なお、図6中、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)は、図5において例示したステップ1、ステップ2、ステップ3、ステップ4、ステップ5、ステップ6に夫々対応している。
ウォームアップ曲は、ユーザがジョギングを開始する前に、その準備運動等のウォーミングアップを行う際に再生されることを想定した楽曲であり、例えば、テンポが徐々に上昇して、ユーザの気分を次第に盛り上げるような楽曲が選定される。
また、クールダウン曲は、ユーザがジョギングを終えた後に、心身を平静に戻すクーリングダウンを行う際に再生されることを想定した楽曲であり、例えば、テンポが徐々に下降して、次第落ち着いていくような雰囲気の楽曲が選定される。
ウォームアップ曲及びクールダウン曲の楽曲データは、MP3フォーマットで記憶部12に記憶されている。
このウォームアップ曲及びクールダウン曲としては、全ステップを通じで同一の楽曲を用いることが可能であり、例えば、ユーザPC2が楽曲配信サーバ1から最初にジョギング用楽曲データをダウンロードするときには、ジョギング本編とウォームアップ曲及びクールダウン曲の全ての楽曲データを含むジョギング用楽曲データがダウンロードされるが、2度目以降のダウンロードの際には、ジョギング本編の楽曲データのみのジョギング用楽曲データがダウンロードされる。
なお、2度目以降のダウンロードの際においても、ユーザの選択により、最初にダウンロードされたウォームアップ曲及びクールダウン曲とは異なるウォームアップ曲及びクールダウン曲がダウンロードされようにしても良い。
また、図6に示すように、ジョギング距離、すなわち、ジョギング本編の演奏時間は、2ステップ毎に上昇する。その一方で、ジョギング本編のテンポは、奇数ステップにおいては演奏開始から終了まで一定であり、偶数ステップにおいては、徐々に上昇する。また、各ステップにおける最終テンポと、その次のステップにおけるテンポとは一致している。
ステップが上がっていくに従って(トレーニング期間が時間的に未来にあるほど)、ユーザのジョギング能力は向上していくものと考えられることから、それに合わせて、ジョギング時間及びテンポが上昇していく。また、目安ではあるが、ステップが上がっていくに従って曲数も増えていく。そして、このジョギング時間及びテンポは、トレーニングコース毎に決定され、更には、トレーニングコース内のステップ毎に決定されるようになっており、具体的には、例えば、マラソン等の専門家により策定された運動理論や方針等に基づいて、予めトレーニングコース毎に設定されている。
図7は、各ジョギング時間におけるジョギング用楽曲データの概要構成の一例を示す図である。
本実施形態においては、ジョギング時間に応じて、ジョギング用楽曲データのジョギング本編部分が、1又は複数作成される。これは、次に述べる理由による。
すなわち、ジョギング時間が長いほど一般にジョギング本編部分のデータサイズも大きくなり、また、そのデータのダウンロードに要する時間も長くなる。そして、ダウンロード時間が長いほど、何らかの理由(例えば、コネクションの切断等)でダウンロードが途中で失敗する可能性が高くなる。ダウンロードが失敗してしまったら、また最初からダウンロードを行わなければならず、ダウンロード時間が更に長くなってしまう。そこで、ジョギング時間が長い場合には、ジョギング本編部分のデータを複数に分けて作成することで、ダウンロードも複数回に分けて行われることとなる。よって、ダウンロードが途中で失敗しても、既にダウンロードした部分については再度ダウンロードする必要がなくなる。
具体的には、図7に示すように、ジョギング時間が15分である場合には、15分のファイル1個でジョギング本編部分が構成される(図7(a))。また、ジョギング時間が30分である場合には、30分のファイル1個でジョギング本編部分が構成される(図7(b))。また、ジョギング時間が45分である場合には、30分のファイル1個と15分のファイル1個の合計2個のファイルでジョギング本編部分が構成される(図7(c))。
また、ジョギング時間が60分である場合には、30分のファイル2個でジョギング本編部分が構成される(図7(d))。また、ジョギング時間が90分である場合には、30分のファイル3個でジョギング本編部分が構成される(図7(e))。また、ジョギング時間が120分である場合には、30分のファイル4個でジョギング本編部分が構成される(図7(f))。
ここで、ジョギング本編部分が複数のファイルで構成される場合であって、初期テンポと最終テンポとが異なるときには、再生順において最初のファイルの最初の曲が初期テンポで再生され、複数のファイルにまたがって徐々にテンポが上昇し、最後のファイルの最後の曲が最終テンポで再生されるように、各ファイルが構成される。
図8は、ジョギング用楽曲データのジョギング本編部分の1ファイルの概要構成を示す図である。
図8に示すように、ジョギング用楽曲データのジョギング本編は、最初に前奏が再生された後、1曲目の楽曲本体が再生される。そして、曲間部が再生された後、2曲目の楽曲本体が再生される。以下同様にして、全ての楽曲本体が再生された後、後奏が再生される。つまり、ジョギング本編は、前奏の曲間つなぎデータ、1曲目の楽曲本体データ、曲間部の曲間つなぎデータ、2曲目の楽曲本体データ、曲間部の曲間つなぎデータ…N曲目の曲本体データ、後奏の曲間つなぎデータの順に再生されるように、楽曲配信サーバ1の制御部11により構成される。
このとき、ジョギング本編は、例えば、図5に示すトレーニングコースのステップ1の場合には、160BPM一定のテンポで各楽曲データが再生されるように構成され、例えば、ステップ2の場合には、160BPMから165BPMまでテンポが徐々に上昇するように楽曲データが再生されるように構成される。
そして、ガイダンス音声の音声データが、楽曲数等に応じて予め定められた順番の曲間部の曲間つなぎデータが再生されている間に再生されるようにジョギング本編は構成される。また、ジョギング本編の演奏が開始されてから、規定の時間が経過する都度(例えば、5分、10分、20分、…)、その時点での経過時間とこれまでの消費カロリーをユーザに対して告知する音声データが再生されるようにジョギング本編は構成される。
なお、第3階層のメニュー項目が選択された時点で最終的なトレーニングコースを決定し、第4階層のメニュー項目が選択された時点でトレーニングを開始させるステップを決定しても良い。例えば、「初心者」が選択された場合には、トレーニングコースAのステップ1が開始ステップとして決定され、「中級者」が選択された場合には、トレーニングコースAのステップ3が開始ステップとして決定され、「上級者」が選択された場合には、トレーニングコースAのステップ5が開始ステップとして決定されるようにしても良い。
(2.2.2)記憶対象語音声データの詳細
次に、本実施形態に係る記憶対象語音声データたる記憶対象語MIDIデータ305について、図9を用いて詳細に説明する。なお図9においては、記憶対象語音声そのものをカタカナで記載している。
図9に例示するように、本実施形態に係る記憶対象語MIDIデータ305は、一小節を構成する四つの4分音符(すなわち、一小節中の強拍)に対して、記憶対象語音声おけるアクセントの部分が割り当てられて構成されている音声データである。
例えば、英単語「book」とその和訳語である「本」との組み合わせを記憶対象語とする場合、一小節中の第一4分音符に「book」の発音である「ブック」に相当する記憶対象語音声データが割り当てられ、同じ小節内の第三4分音符に「本」の発音である「ホン」に相当する記憶対象語音声データが割り当てられている。このとき、当該小節内の第二4分音符と第四4分音符とには、何ら記憶対象語音声データが割り当てられていない。また、長い英単語とその和訳語との組み合わせを記憶対象語とする場合、例えば図9に例示する「difficult」と「難しい」のように、一小節内の全ての4分音符に記憶対象語音声データが割り当てられる。
また同様に、年号とその年に起きた事象との組み合わせが記憶対象語である場合、例えば一小節中の第一4分音符と第二4分音符に「645(年)」の発音である「ロクヨン」と「ゴ」に相当する記憶対象語音声データが割り当てられ、同じ小節内の第三4分音符と第四4分音符に「大化の改新」の発音である「タイカノ」と「カイシン」に相当する記憶対象語音声データが割り当てられる。ここで、当該年号を記憶対象語とする場合、例えば上記「645」は、「ロッピャクヨンジュウ」と「ゴ」ではなく、上記したように「ロクヨン」と「ゴ」に相当する記憶対象語音声データが割り当てられる。これは、ジョギング中のランニングハイ状態を利用して記憶の確実性を高める本実施形態では、記憶中もそのままジョギングを継続する必要があるため、ジョギング中でも聴取し易いように数字の読み方を通常(上記の例では「ロッピャクヨンジュウゴ」)とは異なった聴取しやすい読み方に変えたものである。
以下同様にして、一小節を構成する各4分音符のタイミングのいずれかに(但し、第一4分音符のタイミング及び第三4分音符のタイミングには常に)その記憶対象語のアクセントの部分が対応するように、記憶対象語としてのカテゴリ(図9に例示する場合は、「英単語」、「年号」、「九九」、「県庁所在地」、「国名と首都」)毎に、予め記憶対象語が割り当てられている。そして、このカテゴリ毎及び小節毎に識別可能に構成された上で、例えば各カテゴリ毎に百小節分の記憶対象語MIDIデータ305が、記憶部12内に予め記憶されている。なお、図9に例示する場合において、「×」と記載されている4分音符のタイミングには記憶対象語音声データが何ら割り当てられておらず、いわゆる4分休符に相当するタイミングとなる。
このように、一小節を構成する一小節を構成する各4分音符のタイミングと記憶対象語のアクセントの部分とが対応するように記憶対象語MIDIデータ305が構成されているため、制御部11により、記憶対象語音声を楽曲と同様に扱って、以下に説明する如くジョギング用楽曲データ等のジョギング本編部分として構成することができるようになるのである。
(2.3)ジョギング用楽曲データ等のジョギング本編部分の作成方法
次に、楽曲配信サーバ1の制御部11によるジョギング用楽曲データ等のジョギング本編部分の作成方法について、図10及び図11を用いて説明する。
図10は、本実施形態に係る各種設定値等を示す図である。また、図11は、ジョギング用楽曲データのジョギング本編部分の作成方法の一例を示す図である。更に、以下の図10乃至図17を用いた本実施形態の説明において、「小節」と言った場合には、後述する曲間つなぎデータの場合を除き、ジョギング用楽曲データとしての(楽曲の)小節と、記憶対象語音声データとしての小節(図9参照)と、の双方を指すものとする。
先ず、ジョギング本編部分を作成するための各種設定値等について説明する。
図10(a)は、ジョギング本編部分の1ファイル中に含めることができる楽曲本体の曲数の最小値と最大値とを示す表である。図10(a)に示すように、1ファイル中には、3曲以上10曲以下の楽曲本体が含まれる。この最小値と最大値とは、例えば、ジョギング本編部分の長さの調整のし易さや著作権料等に応じて決定される。そしてこの楽曲本体の何れか一つ以上が、本実施形態に係る記憶対象語を複数(例えば百語)含む上記記憶対象語群に相当する。具体的には、例えば一の当該記憶対象語群を、一の上記カテゴリ(図9参照)に相当させるのが好適である。
図10(b)は、各走行テンポにおけるジョギング本編部分の1ファイルに含まれる小節数を示す表である。
走行テンポとは、ジョギング本編部分の1ファイルに含まれる小節数を算出するための基準となるテンポである。具体的に、初期テンポと最終テンポとが同値である場合には、
走行テンポ=初期テンポ=最終テンポ
であり、初期テンポと最終テンポとが異なる値である場合には、
走行テンポ=(初期テンポ+最終テンポ)/2
である。本実施形態においては、走行テンポの最小値を100BPMとし、最大値を220BPMとした。
また、図10(b)中、ファイル時間とは、ジョギング本編部分の1ファイルの再生時間であり、各テンポ共に、15分及び30分のファイル時間がある。
また、ファイル総小節数とは、ジョギング本編部分の1ファイルに含まれる小節数である。この小節数は、1小節を4BPMとして算出されている。従って、
ファイル総小節数=走行テンポ×ファイル時間/4
である。また、ジョギング本編が複数のファイルで構成される場合には、
各ファイルのファイル総小節数の合計=ジョギング本編の全小節数
である。
本実施形態においては、ジョギング本編部分の1ファイルに含まれる楽曲本体(又は記憶対象語群)、前奏、後奏及び曲間部の再生時間の合計をファイル時間に合わせるために、ジョギング本編部分の長さを小節単位で調整する。これは、走行テンポがどのように変化しても、夫々の曲(又は記憶対象語群)の小節数は変化しないからで、これによって、ジョギング本編の長さをジョギング時間に合わせることが容易となる。
図10(c)は、前奏、曲間部及び後奏に用いられる曲間つなぎデータの小節数を示す表である。
本実施形態においては、曲間部の曲間つなぎデータとして、小節数が互いに異なる複数の曲間つなぎデータを用意する。曲間に適切な小節数の曲間部が挿入されることで、ジョギング本編部分の1ファイルの再生時間をファイル時間に合わせ易くする。具体的には、図10(c)に示すように、最少が12小節であり、最大が144小節である。そして、12小節から144小節まで12小節間隔で12種類の長さの異なる曲間つなぎデータを用意する。なお、曲間の12小節は、走行テンポが最大の220BPMであってもガイダンス音声が時間的に曲間に収まる小節数である。また、本実施形態では、上述したように曲間つなぎデータとして記憶対象語音声データが用いられることはない。
更に、本実施形態においては、前奏及び後奏の曲間つなぎデータとして、小節数が互いに異なる複数の曲間つなぎデータを用意する。これは、ジョギング本編部分を構成するファイルの個数、及び、ジョギング本編部分を複数のファイルで構成する場合におけるファイルの再生順に応じて、予め定められた長さの前奏及び後奏を夫々のファイルに入れるためである。
図10(d)は、ファイル時間が15分の場合における各テンポの許容最長楽曲小節数を示す表である。
許容最長楽曲小節数とは、ジョギング本編部分に含めることができる楽曲本体1曲又は記憶対象語群(カテゴリ)一つ分の最長の小節数である。本実施形態においては、1曲の小節数に上限を設けている。このようにすることの一つの理由は、作成されるジョギング本編部分の長さをファイル時間に合わせることを容易にするためである。
具体的に、ファイル時間を最短の15分として、楽曲本体又は記憶対象語群が長いために1ファイルに3曲の楽曲本体しか入らなかった場合でも、曲間に曲間部を挿入することができるようにしなければならない。従って、
許容最長楽曲小節数≦(ファイル総小節数−前奏と後奏の小節数の合計の最大値−曲間部の小節数の最小値×2)/3+1
を満たす必要がある。ここで、前奏と後奏の小節数の合計が最大値となる組み合わせは、前奏が8、後奏が20である。また、曲間部の小節数の最小値は12である。また、最後の「+1」は、楽曲本体の最初の1小節と、その楽曲本体の前に再生される曲間部又は前奏の最後の1小節を重ねて再生させるために、その1小節分を許容最長楽曲小節数に加算している。
このように、許容最長楽曲小節数を設定することにより、ジョギング本編部分を構成する楽曲の曲数又は記憶対象語群の群数が下限(3曲又は3群)を下回らないようにしている。これは、ユーザの立場から曲数は少なくない方が良いからである。
例えば、走行テンポが100BPMの場合における許容最長楽曲小節数は108である(3.09分)。同様に、110BPMの場合は121小節(3.46分)、120BPMの場合は133小節(3.80分)、130BPMの場合は146小節(4.17分)、155BPMの場合は177小節(5.06分)、170BPMの場合は196小節(5.60分)、190BPM及び220BPMの場合は210小節である(6.00分)。なお、図10(c)中の再生時間は140BPMにおける再生時間である。ここで、140BPMにおける1曲の再生時間の許容最大値を6分としたため、許容最長楽曲小節数は、最大でも210小節である。
また、ファイル時間が30分である場合の許容最長楽曲小節数は、どのテンポであっても210小節である。
以下においては、ジョギング本編部分(本実施形態に係る記憶対象語群を含む)の具体的な作成方法を、テンポが一定の場合とテンポが上昇する場合とで分節して説明する。なお、本実施形態においては、いずれのテンポ又はトレーニングコースの場合でも、経験的にジョギング開始後約15分経過後から徐々にランニングハイ状態が始まることを前提としており、当該ランニングハイ状態が始まった以降はジョギング本編部分の最後まで記憶対象語音声データの再生を行うものとしている。
(2.3.1)テンポが一定の場合
図11に示す例では、テンポ140BPMの楽曲データ又は記憶対象語音声データを全て160BPMの楽曲データに変換して、ファイル時間32分6秒(ファイル総小節数1284)のジョギング本編を作成する場合の例であり、楽曲本体データとしては、曲A〜曲Eの5個の楽曲本体データが、この選曲順で選択されたものとする。また、記憶対象語音声データとしては、100小節分の当該記憶対象語音声データが選択されたものとする。更に、曲間つなぎデータとしては、前奏及び後奏の曲間つなぎデータの他に、12小節の曲間部aから144小節の曲間部lまでの12個の曲間つなぎデータが用意されている。
制御部11は、楽曲本体データ、記憶対象語音声データ及び曲間つなぎデータを、夫々テンポ160BPMの楽曲本体データ、記憶対象語音声データ及び曲間つなぎーデータに変換する。ここで、各楽曲の演奏時間及び記憶対象語群の再生時間は、元の7/8(140BPM/160BPM)となる。
そして、制御部11は、前奏の曲間つなぎデータをジョギング本編の先頭に挿入し、後奏の曲間つなぎデータをジョギング本編の最後に挿入する。また、制御部11は、曲A〜曲Eの楽曲本体データ及び五つ(夫々は同一内容)の記憶対象語音声データを、この曲順で、前奏の曲間つなぎデータと後奏の曲間つなぎデータとの間に挿入する。
この時点におけるジョギング本編の小節数、すなわち、前奏と曲A〜曲Eと五つの記憶対象語群と後奏との小節数の合計は、160BPMにおけるファイル時間32分6秒に対応する小節数である1284小節未満となる。そして、制御部11が、各楽曲本体データ及び各記憶対象語音声データの間に、曲間部a〜曲間部lのうち適切な長さの曲間つなぎデータを夫々挿入することにより、ジョギング本編の最終的な小節数が、ファイル総小節数である1284小節となるように調整する。曲間部の曲間つなぎデータは12小節間隔で用意されているので、ファイル時間に相応する小節数と実際に作成されるジョギング本編部分の小節数の差は最大でも±6小節分で済ませることができる。このように、必ずしも丁度1284小節になるようにジョギング本編を作成する必要はなく、多少のズレがあっても良い。
また、制御部11は、およそ中心に位置する曲間部の小節数が可能な限り多くなるよう、各曲間部の小節数を調整する。これは、長い曲間を1箇所に集中させることで他の曲間を短くし、曲間が間延びした印象をユーザに与えないためである。また、中心に位置する曲間に長い曲間部を挿入することで、メリハリが生まれる。その他の位置には、極力小節数の少なく且つ長さが均等になるような曲間部が挿入される。図11に示す例では、全部で5曲の楽曲と同一内容で五つ分の記憶対象語群が選択されているので、5曲目である曲Eと最初の記憶対象語群との曲間に144小節の曲間部が挿入され、その他の曲間には12小節又は24小節の曲間部が挿入されている。
なお、小節数が多い曲間部を必ずしも中心に位置する曲間に挿入する必要はなく、また、1箇所のみに挿入する必要もない。例えば、全体の3分の1の楽曲が終わった後に小節数が多い曲間部を挿入し、更に3分の1の楽曲が終わった後に小節数が多い曲間部を挿入しても良い。ただし、間延びした印象を与えないためにも、小節数が多い曲間部を挿入する箇所を、極力少なめ(例えば、多くても全曲間の半分以下)にすることが望ましい。
曲間部の曲間つなぎデータは、各楽曲本体の曲間を曲間部でつなぐことにより、音楽的(聴覚的)に自然な形で各楽曲本体を接続して演奏するために用いられる楽曲データである。
ここで、楽曲本体データは、図3において説明したように、楽曲本体MIDIデータ105から変換された楽曲本体のWAVデータにジョギングアレンジドラムベースWAVデータ106が合成されて作成される。このとき、楽曲本体の曲調に合ったリズムパターンのジョギングアレンジドラムベースWAVデータ106が選択される。
また、記憶対象語音声データは、これも図3において説明したように、記憶対象語MIDIデータ305から変換された記憶対象語群のWAVデータに記憶対象語用ドラムベースWAVデータ306が合成されて作成される。
ジョギング用楽曲データ等を構成する複数の楽曲本体又は記憶対象語群夫々のリズムパターンが全て同一であれば、曲間部の曲間つなぎデータとしては、これと同一のリズムパターンのデータのみを用意すれば、各楽曲又は各記憶対象語群の接続前後でリズムパターンが変化しないため、自然な形で演奏及び再生を継続することができる。しかしながら、楽曲本体又は記憶対象語群のリズムパターンが曲毎又は記憶対象語群毎に異なるような場合においては、一つのパターンでは、各楽曲又は各記憶対象語群の接続前後でリズムパターンが急激に変化し、音楽的に不自然となる。
そこで、本実施形態においては、ジョギング用楽曲データ等を構成する複数の楽曲本体又は記憶対象語群のリズムパターンが2パターン以上存在する場合には、これに応じて、複数のリズムパターンの曲間部の曲間つなぎデータを用意する。
例えば、ある楽曲本体又は記憶対象語群とその次の楽曲本体又は記憶対象語群のリズムパターンとが異なる場合には、前の楽曲本体又は記憶対象語群に接続する部分においては、その楽曲本体又は記憶対象語群のリズムパターンと同じ(又は近い)リズムパターンで演奏が開始され、次の楽曲本体又は記憶対象語群に接続する部分においては、その楽曲本体又は記憶対象語群のリズムパターンと同じ(又は近い)リズムパターンで演奏が終了し、演奏が進行するに従ってリズムパターンが次第に変化していくような曲間部を用意する。
そして、例えば、ジョギング用楽曲データ等を構成する複数の楽曲本体又は記憶対象語群のリズムパターンとして、XとYとの2つのパターンが混在している場合には、リズムパターンがX一定の曲間部、Y一定の曲間部、XからYに変化する曲間部、YからXに変化する曲間部の4つを、曲間部a〜曲間部fの夫々について用意する(例えば、曲間部aの場合には、リズムパターンがX一定の曲間部a1、Y一定の曲間部a2、XからYに変化する曲間部a3、YからXに変化する曲間部a4)。
制御部11は、曲間部を挿入する曲間前後の楽曲本体データの楽曲情報又は記憶対象語音声データの内容情報等を参照して、楽曲本体又は記憶対象語群のリズムパターンを認識し、これに対応したリズムパターンとなる曲間部の曲間つなぎデータを挿入する。
ここで、制御部11は、楽曲本体データ又は記憶対象語音声データと曲間部の曲間つなぎデータとを接続する場合に、楽曲本体又は記憶対象語群の最初の1小節と曲間部(楽曲本体がそのファイルの1曲目である場合には前奏)の最後の1小節とを重複させて接続する。これは、シンコペーションで始まる楽曲の本体開始部分と曲間部の終了部分とを自然に繋げるためである。
つまり、小節を跨いだシンコペーションでは、1小節目の最後で実際の演奏が開始される場合がある。例えば、1小節目の4拍子目で演奏が開始されるとする。そうすると、1小節目の最初の3拍子分は何のメロディーも演奏されないこととなるので、曲間部の最後の部分と楽曲本体との最初の部分との接続部分で、音楽的に不自然な部分ができてしまう。そこで、楽曲本体の最初の1小節と曲間部の最後の1小節とを重複させるのである。なお、シンコペーションで始まらない楽曲本体では、最初の1小節は無音で作成されている。そして、制御部11は、楽曲本体と曲間部とを一律に1小節分重複させる。
こうしたことから、小節数を計算する場合においては、各楽曲本体又は各記憶対象語群の小節数から夫々1小節減算する必要がある。
なお、ジョギング本編の最初の楽曲本体の前に挿入される前奏の曲間つなぎデータは、その楽曲本体のリズムパターンと同じ(又は近い)リズムパターンのデータを用い、ジョギング本編の最後の記憶対象語群の後に挿入される後奏の曲間つなぎデータは、その記憶対象語群のリズムパターンと同じ(又は近い)リズムパターンのデータを用いることが望ましい。
(2.3.2)テンポが上昇する場合
テンポが上昇する場合、つまり、
初期テンポ<最終テンポ
である場合も、テンポの調整以外は、テンポが一定の場合と基本的に同様である。つまり、再生途中でテンポが変わろうと変わるまいと、各曲又は各記憶対象語群の小節数は変わらないから、ファイル総小節数さえ確定していれば、実際に作成するジョギング本編部分の小節数の調整は容易に行うことができる。
これを、例えば、小節数ではなく演奏時間又は記憶対象語群の再生時間で調整しようとすると、途端に複雑となる。なぜなら、各曲の演奏時間等を求めるためには、先ず、夫々のテンポを求めなければならない。しかし、各曲又は各記憶対象語群の再生位置(ジョギング本編先頭の再生が開始されてからの経過時間)が判らなければ、各曲又は各記憶対象語群に対して適切なテンポを求めることもできない。そこで、演奏時間又は再生時間やテンポを仮に設定等した上で、全体の演奏時間を調整することとなるが、小節数で調整する場合と比較して、明らかに処理が複雑になる。また、テンポが一定の場合とテンポが上昇する場合とで処理を変えなければならない。更には、仮に設定したテンポと実際のテンポとがずれることがあるため、このことに起因して、計算した全体の演奏時間とファイル時間との誤差が大きくなる場合がある。小節数で調整するようにすれば、こうした不都合は生じない。
次に、テンポについても、小節単位で調整を行う。具体的に、ジョギング本編の最初の小節のテンポを初期テンポとし、最後の小節のテンポを最終テンポとして、その間の小節については、初期テンポから最終テンポまでなだらかにテンポが変化するように調整する。例えば、初期テンポが160BPM、最終テンポが170BPM、ファイル総小節数が1200小節である場合は、最初の小節を160BPMとし、1小節経過する毎に1/120BPMずつテンポが上昇するように各小節のテンポを調整する。
(3)楽曲配信サーバの動作
(3.1)メイン処理
次に、楽曲配信サーバ1の動作について説明するが、始めに、メイン処理について、図12を用いて説明する。
図12は、本実施形態に係る楽曲配信サーバ1の制御部11のメイン処理における処理例を示すフローチャートである。
先ず、ユーザ操作により、ユーザPC2が楽曲配信サーバ1にアクセスすると、図12に示すように、楽曲配信サーバ1の制御部11は、ログイン処理を実行する(ステップS1)。具体的に、制御部11は、ユーザPC2からユーザID、パスワード等を受信し、認証処理を行って、ユーザを特定する。
次いで、制御部11は、コース選択処理を実行する(ステップS2)。具体的に、制御部11は、所定のコース選択用WEBページをユーザPC2に送信して、図4において説明したように、ユーザにトレーニングコースを選択させ、選択されたトレーニングコースの情報をユーザPC2から受信する。
次いで、制御部11は、所定のWEBページをユーザPC2に送信して、ユーザに自分の体重及び性別並びに所望する記憶対象語群名を入力させ、これらの情報をユーザPC2から受信する(ステップS3)。このユーザの体重は、ジョギング中におけるユーザのカロリー消費の計算に用いられ、性別は、最終的なトレーニングコースの決定に用いられる。性別によって運動能力に差があるため、同じトレーニングコースでも性別によってその内容(具体的には、ジョギング時間及びテンポ)を若干変えるのである。また、入力された記憶対象語群名を示すデータは、上述してきたように各楽曲に続けてランニングハイ状態に移行したタイミング以降に再生する記憶対象語群の設定に用いられる。
次いで、制御部11は、ユーザPC2から受信されたトレーニングコースの情報と性別の情報とに基づいて、最終的なトレーニングコースを決定する(ステップS4)。
なお、ステップS2において、特定されたユーザが前回までに選択したトレーニングコースを変更しない場合には、ステップS3の処理を省略し、ユーザのトレーニング情報から、トレーニングコースの情報を取得しても良い。
次いで、制御部11は、ステップを決定する(ステップS5)。具体的に、制御部11は、先ず、システム側で推奨するステップを提示するWEBページをユーザPC2に送信する。例えば、今回新たなトレーニングコースが選択された場合には、ステップ1が推奨され、前回までのトレーニングコースが変更されない場合には、現在のステップ、当該トレーニングコースのジョギング用楽曲データ等を最初にダウンロードした日からの経過日数等に応じて相応しいステップが推奨される。ここで、ユーザPC2を操作することによって、提示されたステップをユーザが承諾した場合には、その旨のリクエストがユーザPC2から楽曲配信サーバ1に送信される一方、ユーザがステップを変更する場合には、その旨のリクエストがユーザPC2から楽曲配信サーバ1に送信される。そして、制御部11は、このリクエストに基づいて、ステップを決定する。
次いで、制御部11は、決定されたトレーニングコース及びステップに対応するジョギング時間(記憶対象語音声データの再生時間を含む)、初期テンポ及び終了テンポを、コース情報から取得し、RAM上の所定領域に設定する(ステップS6)。
次いで、制御部11は、ジョギング時間に基づいて、図7で説明したように、ファイル時間FT(1)〜FT(N)を設定する。例えば、制御部11は、ジョギング時間が15分である場合には、N=1、FT(1)=15を設定し、ジョギング時間が45分である場合には、N=2、FT(1)=30、FT(2)=15を設定する。
次いで、制御部11は、ウォーミングアップ曲のファイル名を設定する(ステップS8)。具体的に、制御部11は、コース番号及び今日の日付を含むと共に、通し番号として「1」を含むファイル名を設定する(例えば、「001−20080701−1.MP3」等。ここで、「001」はコース番号、「20080701」は日付、「1」は通し番号である)。
後述するが、制御部11は、上記の命名規則で、ジョギング本編とクールダウン曲についても通し番号を増加させながらファイル名を設定する。これは、携帯音楽プレーヤ3でジョギング用楽曲データ等を再生する際に、規定された順番(ウォーミングアップ曲、ジョギング本編の1番目のファイル、ジョギング本編の2番目のファイル…クールダウン曲)でファイルを再生させるためである。MP3フォーマットのデータでは、IDタグを設定することができるが、このIDタグにはトラック番号も含めることができる。携帯音楽プレーヤ3がIDタグを参照してファイルの再生順を決定するのであれば問題はないが、IDタグに対応していない機種も存在する。このような機種では、ファイル名の順(例えば、ASCII(American Standard Code for Information Interchange)コード(文字コードの一例)で昇順となるように)で再生を行うものが多い。そこで、制御部11は、上述したようにファイル名を設定する。
次いで、制御部11は、ファイル番号iに1を設定する(ステップS9)。
次いで、制御部11は、後述する使用楽曲決定処理を実行することにより、i番目のジョギング本編1ファイルに相当するジョギング用楽曲データ等の作成に用いられる楽曲データ、記憶対象語音声データ、曲間つなぎデータと、その演奏(再生)順序を決定する(ステップS10)。
次いで、制御部11は、ジョギング用楽曲データ等作成処理を実行することにより、i番目のジョギング本編1ファイルに相当するジョギング用楽曲データ等を作成する(ステップS11)。
次いで、制御部11は、ファイル番号iに1を加算して(ステップS12)、ファイル番号iがファイル数Nより大きいか否かを判定する(ステップS13)。このとき、制御部11は、ファイル番号iがファイル数Nよりも大きくない場合には(ステップS13:NO)、ステップS10に移行する。
一方、制御部11は、ファイル番号iがファイル数Nより大きい場合には(ステップS13:YES)、クールダウン曲のファイル名を設定する(ステップS14)。具体的に、制御部11は、コース番号及び今日の日付を含むと共に、通し番号としてN+1を含むファイル名を設定する。
次いで、制御部11は、作成したジョギング用楽曲データ等をユーザPC2に送信する(ステップS15)。具体的に、制御部11は、ウォーミングアップ曲のファイル、ジョギング本編(一又は複数の記憶対象語群を含む)のファイル及びクールダウン曲のファイル夫々へのリンクを含むダウンロード用のWEBページをユーザPC2に送信して、ダウンロードするファイルをユーザに選択させる。そして、制御部11は、ユーザに選択されたリンクに設定されているURL(Uniform Resource Locator)の情報をPC2から受信して、このURLに対応するファイルをユーザPC2に送信する。
そして、制御部11は、ユーザが必要なだけのファイルの送信を行うと、メイン処理を終了させる。
(3.2)使用楽曲決定処理
次に、使用楽曲決定処理について、図13乃至図17を用いて説明する。
図13乃至図17は、本実施形態に係る楽曲配信サーバ1の制御部11の使用楽曲決定処理における処理例を示すフローチャートである。また、以下の図13乃至図17を用いた楽曲決定処理の説明において、演奏リストとしての演奏時間が15分となった以降における「小節」には、曲間つなぎデータの場合を除き、ジョギング用楽曲データとしての(楽曲の)小節と、記憶対象語音声データとしての小節(図9参照)と、の双方を指すものとする。
使用楽曲決定処理が開始されると、図13に示すように、制御部11は、演奏リストを初期化する(ステップS101)。
次いで、制御部11は、続くステップS102〜S105において、走行テンポTMPの設定を行う。
具体的に先ず、制御部11は、初期テンポと終了テンポとが一致するか否かを判定する(ステップS102)。このとき、制御部11は、初期テンポと終了テンポとが一致する場合には(ステップS102:YES)、走行テンポTMPに初期テンポを設定して(ステップS103)、ステップS106に移行する。
一方、制御部11は、初期テンポと終了テンポとが一致しない場合には(ステップS102:NO)、ファイル初期テンポとファイル終了テンポとを算出する(ステップS104)。
ここで、ファイル初期テンポとは、ジョギング本編のi番目のファイルにおける最初の曲のテンポであり、ファイル終了テンポとは、ジョギング本編のi番目のファイルにおける最後の曲又は記憶対象語群のテンポである。具体的に、制御部11は、
ファイル初期テンポ=(初期テンポ−終了テンポ)×(FT(1)〜FT(i−1)の合計)/ジョギング時間
を計算すると共に、
ファイル終了テンポ=(初期テンポ−終了テンポ)×(FT(1)〜FT(i)の合計)/ジョギング時間
を計算する。
次いで、制御部11は、
(ファイル初期テンポ+ファイル終了テンポ)/2
を計算し、この計算結果を走行テンポTMPに設定する(ステップS105)。制御部11は、この処理を終えると、ステップS106に移行する。
制御部11は、走行テンポTMPを設定すると、
TMP×FT(i)/4
を計算し、この計算結果をファイル総小節数FMに設定する(ステップS106)。
次いで、制御部11は、続くステップS107〜S117において、前奏の小節数と後奏の小節数とを設定する。
先ず、制御部11は、ファイル数Nが1であるか否かを判定する(ステップS107)。このとき、制御部11は、ファイル数Nが1である場合には(ステップS107:YES)、演奏リストの先頭に4小節の前奏をセットすると共に、演奏リストの最後に20小節の後奏をセットする(ステップS108)。
次いで、制御部11は、前奏小節数Pに4を設定すると共に、後奏小節数Eに20を設定すると(ステップS109)、ステップS151に移行する。
一方、制御部11は、ファイル数Nが1ではない場合には(ステップS107:NO)、ファイル番号iが1であるか否かを判定する(ステップS110)。つまり、制御部11は、現在処理しようとしているファイルが、最初のファイルであるか否かを判定するのである。このとき、制御部11は、ファイル番号iが1である場合には(ステップS110:YES)、演奏リストの先頭に4小節の前奏をセットすると共に、演奏リストの最後に4小節の後奏をセットする(ステップS111)。
次いで、制御部11は、前奏小節数Pに4を設定すると共に、後奏小節数Eに4を設定すると(ステップS112)、ステップS151に移行する。
一方、制御部11は、ファイル番号iが1ではない場合には(ステップS110:NO)、ファイル番号iがファイル数Nと一致するか否かを判定する(ステップS113)。つまり、制御部11は、現在処理しようとしているファイルが、最後のファイルであるか否かを判定するのである。このとき、制御部11は、ファイル番号iがファイル数Nと一致する場合には(ステップS113:YES)、演奏リストの先頭に8小節の前奏をセットすると共に、演奏リストの最後に20小節の後奏をセットする(ステップS114)。
次いで、制御部11は、前奏小節数Pに8を設定すると共に、後奏小節数Eに20を設定すると(ステップS115)、ステップS151に移行する。
一方、制御部11は、ファイル番号iがファイル数Nと一致しない場合には(ステップS113:NO)、演奏リストの先頭に8小節の前奏をセットすると共に、演奏リストの最後に4小節の後奏をセットする(ステップS116)。
次いで、制御部11は、前奏小節数Pに8を設定すると共に、後奏小節数Eに4を設定すると(ステップS117)、ステップS151に移行する。
制御部11は、前奏の小節数と後奏の小節数とを設定すると、続くステップS151〜S165において、許容最長楽曲小節数MPMを設定する。
先ず、制御部11は、図15に示すように、ファイル時間FT(i)が30分であるか否かを判定する(ステップS151)。このとき、制御部11は、ファイル時間FT(i)が30分である場合には(ステップS151:YES)、許容最長楽曲小節数MPMに210を設定して(ステップS152)、ステップS166に移行する。
一方、制御部11は、ファイル時間FT(i)が15分である場合には(ステップS151:NO)、走行テンポTMPが190BPM以上であるか否かを判定する(ステップS153)。このとき、制御部11は、走行テンポTMPが190BPM以上である場合には(ステップS153:YES)、許容最長楽曲小節数MPMに210を設定して(ステップS154)、ステップS166に移行する。
一方、制御部11は、走行テンポTMPが190BPM未満である場合には(ステップS153:NO)、走行テンポTMPが170BPM以上であるか否かを判定する(ステップS155)。このとき、制御部11は、走行テンポTMPが170BPM以上である場合には(ステップS155:YES)、許容最長楽曲小節数MPMに196を設定して(ステップS156)、ステップS166に移行する。
一方、制御部11は、走行テンポTMPが170BPM未満である場合には(ステップS155:NO)、走行テンポTMPが155BPM以上であるか否かを判定する(ステップS157)。このとき、制御部11は、走行テンポTMPが155BPM以上である場合には(ステップS157:YES)、許容最長楽曲小節数MPMに177を設定して(ステップS158)、ステップS166に移行する。
一方、制御部11は、走行テンポTMPが155BPM未満である場合には(ステップS157:NO)、走行テンポTMPが130BPM以上であるか否かを判定する(ステップS159)。このとき、制御部11は、走行テンポTMPが130BPM以上である場合には(ステップS159:YES)、許容最長楽曲小節数MPMに146を設定して(ステップS160)、ステップS166に移行する。
一方、制御部11は、走行テンポTMPが130BPM未満である場合には(ステップS159:NO)、走行テンポTMPが120BPM以上であるか否かを判定する(ステップS161)。このとき、制御部11は、走行テンポTMPが120BPM以上である場合には(ステップS161:YES)、許容最長楽曲小節数MPMに133を設定して(ステップS162)、ステップS166に移行する。
一方、制御部11は、走行テンポTMPが120BPM未満である場合には(ステップS161:NO)、走行テンポTMPが110BPM以上であるか否かを判定する(ステップS163)。このとき、制御部11は、走行テンポTMPが110BPM以上である場合には(ステップS163:YES)、許容最長楽曲小節数MPMに121を設定して(ステップS164)、ステップS166に移行する。
一方、制御部11は、走行テンポTMPが110BPM未満である場合には(ステップS163:NO)、許容最長楽曲小節数MPMに108を設定して(ステップS165)、ステップS166に移行する。
制御部11は、許容最長楽曲小節数MPMを設定すると、続くステップS166〜S176において、ジョギング本編を構成する複数の楽曲又は記憶対象語群を選定する。
先ず、制御部11は、選択楽曲数Sに0を設定すると共に、合計楽曲小節数Mに0を設定する(ステップS166)。ここで、選択楽曲数Sは、これまでに選択された楽曲又は記憶対象語群の個数であり、合計楽曲小節数Mは、これまでに選択された楽曲(記憶対象語群を含む)の小節数の合計である。
次いで、制御部11は、1曲目の楽曲を選択するための楽曲選択処理を実行する(ステップS167)。
楽曲選択処理において、制御部11は、先ず、特定されたユーザの履歴情報を参照して、前回までにユーザが選択したアルバム、アーティスト又はジャンル(以下、単に「アルバム等」と称する)と、そのアルバム等に含まれる楽曲(記憶対象語群を含む)のリストと、を提示するWEBページをユーザPC2に送信する。この時制御部11は、上記ステップS3の処理においていずれかの記憶対象語群の名称が入力されている場合、当該入力されている名称に対応する記憶対象語群を含む上記リストを提示する上記WEBページをユーザPC2に送信する。
ここで、ユーザPC2を操作することによって、ユーザが、提示されたアルバム等(記憶対象語群を含む。以下同様)を別のアルバム等に変更せずに楽曲又は記憶対象語群を選択した場合には、その楽曲の楽曲選択リクエストがユーザPC2から楽曲配信サーバ1に送信される。
一方、ユーザが、提示されたアルバム等を別のアルバム等に変更した場合には、選択されたアルバム等のアルバム等選択リクエストがユーザPC2から楽曲配信サーバ1に送信され、制御部11は、これに応じて、アルバム等のリストやアルバム等の検索メニューを提示するWEBページデータをユーザPC2に送信する。そして、ユーザがアルバム等を選択し、そのアルバム等に含まれる複数の楽曲又は記憶対象語群の中から所望する楽曲又は記憶対象語群を選択すると、その楽曲又は記憶対象語群の楽曲選択リクエストがユーザPC2から楽曲配信サーバ1に送信される。
制御部11は、この選択リクエストを受信することによって、1曲目の楽曲データを特定し選定する。そして、制御部11は、選定した楽曲を演奏リストの1曲目にセットする。
ここで、制御部11は、ユーザに楽曲を選択させる際に、選択可能な楽曲の小節数を許容最長楽曲小節数MPM以下に制限する。例えば、制御部11は、楽曲のリストを提示するWEBページをユーザPC2に送信する際、小節数が許容最長楽曲小節数MPMよりも多い楽曲をリストから除外する。
なお、1曲目の楽曲選択の際においてアルバム等が選択された後、ユーザが、例えば「おまかせ選曲」を選択したら、制御部11側で、選択されたアルバム等に含まれる複数の楽曲の中から予め決められた楽曲を演奏順に自動的に選択しても良いし、ランダムに楽曲を選択しても良い。このような場合にも、制御部11は、小節数が許容最長楽曲小節数MPM以下となる楽曲のみを選択する。
次いで、制御部11は、選択楽曲数Sに1を設定すると共に、M+(1曲目の小節数−1)を計算し、この計算結果を合計楽曲小節数Mに設定する(ステップS168)。
次いで、制御部11は、2曲目の楽曲を選択するための楽曲選択処理を実行し(ステップS169)、その後、選択楽曲数Sに2を設定すると共に、M+(2曲目の小節数−1)を計算し、この計算結果を合計楽曲小節数Mに設定する(ステップS170)。
次いで、制御部11は、3曲目の楽曲を選択するための楽曲選択処理を実行し(ステップS171)、その後、選択楽曲数Sに3を設定すると共に、M+(3曲目の小節数−1)を計算し、この計算結果を合計楽曲小節数Mに設定する(ステップS172)。
次いで、制御部11は、FM−(P+E+M+S×6)が許容最長楽曲小節数MPMの値以上であるか否かを判定する(ステップS173)。つまり、制御部11は、前奏、後奏、これまでに選択されたS曲分の楽曲又は記憶対象語群及びS曲分の曲間部の小節数の合計を除いた、現時点での残り小節数が、S+1曲目を選択可能な小節数であるか否かを判定するのである。
このとき、制御部11は、FM−(P+E+M+S×6)が許容最長楽曲小節数MPMの値以上である場合には(ステップS173:YES)、S+1曲目の楽曲を選択するための楽曲選択処理を実行する(ステップS174)。
次いで、制御部11は、
M+((S+1)曲目の小節数−1)
を計算し、この計算結果を合計楽曲小節数Mに設定する(ステップS175)。
次いで、制御部11は、選択楽曲数Sに1を加算して(ステップS176)、ステップS173に移行する。
このように、制御部11は、楽曲又は記憶対象語群を次々と選定していき、楽曲又は記憶対象語群が入りきらなくなる場合、すなわち、FM−(P+E+M+S×6)が許容最長楽曲小節数MPMの値未満となった場合には(ステップS173:NO)、ステップS201に移行する。
なお、上記ステップS173乃至S176の処理において、演奏時間が演奏開始から15分を経過した以降は、制御部11は、楽曲ではなく記憶対象語群を選定していくこととなる。
制御部11は、楽曲の選定を終えると、続くステップS201〜S228において、およそ中心に位置する曲間(記憶対象語群の間を含む。以下図15及び図16を用いた説明において同様)に、可能な限り小節数が多い曲間部をセットする。なお、以下に図15及び図16を用いて説明する曲間部としては、記憶対象語は設定されない。
先ず、制御部11は、合計曲間小節数Kに0を設定すると共に、未セット曲間数ZにS−1を設定する(ステップS201)。ここで、合計曲間小節数Kは、現時点で小節数が決まっている曲間の小節数の合計であり、未セット曲間数Zは、現時点で演奏リストにセットされていない曲間部の個数である。
次いで、制御部11は、(FM−(P+E+M+144))/(S−2)が12以上であるか否かを判定する(ステップS202)。つまり、制御部11は、中心に位置する曲間に144小節の曲間部をセットしたとしても、残りの曲間夫々に最低限12小節の曲間部をセットすることができるか否かを判定するのである。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+144))/(S−2)が12以上である場合には(ステップS202:YES)、セット小節数Jに144を設定して(ステップS203)、ステップS225に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+144))/(S−2)が12未満である場合には(ステップS202:NO)、(FM−(P+E+M+132))/(S−2)が12以上であるか否かを判定する(ステップS204)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+132))/(S−2)が12以上である場合には(ステップS204:YES)、セット小節数Jに132を設定して(ステップS205)、ステップS225に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+132))/(S−2)が12未満である場合には(ステップS204:NO)、(FM−(P+E+M+120))/(S−2)が12以上であるか否かを判定する(ステップS206)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+120))/(S−2)が12以上である場合には(ステップS206:YES)、セット小節数Jに120を設定して(ステップS207)、ステップS225に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+120))/(S−2)が12未満である場合には(ステップS206:NO)、(FM−(P+E+M+108))/(S−2)が12以上であるか否かを判定する(ステップS208)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+108))/(S−2)が12以上である場合には(ステップS208:YES)、セット小節数Jに108を設定して(ステップS209)、ステップS225に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+108))/(S−2)が12未満である場合には(ステップS208:NO)、(FM−(P+E+M+96))/(S−2)が12以上であるか否かを判定する(ステップS210)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+96))/(S−2)が12以上である場合には(ステップS210:YES)、セット小節数Jに96を設定して(ステップS211)、ステップS225に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+96))/(S−2)が12未満である場合には(ステップS210:NO)、(FM−(P+E+M+84))/(S−2)が12以上であるか否かを判定する(ステップS212)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+84))/(S−2)が12以上である場合には(ステップS212:YES)、セット小節数Jに84を設定して(ステップS213)、ステップS225に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+84))/(S−2)が12未満である場合には(ステップS212:NO)、(FM−(P+E+M+72))/(S−2)が12以上であるか否かを判定する(ステップS214)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+72))/(S−2)が12以上である場合には(ステップS214:YES)、セット小節数Jに72を設定して(ステップS215)、ステップS225に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+72))/(S−2)が12未満である場合には(ステップS214:NO)、(FM−(P+E+M+60))/(S−2)が12以上であるか否かを判定する(ステップS216)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+60))/(S−2)が12以上である場合には(ステップS216:YES)、セット小節数Jに60を設定して(ステップS217)、ステップS225に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+60))/(S−2)が12未満である場合には(ステップS216:NO)、(FM−(P+E+M+48))/(S−2)が12以上であるか否かを判定する(ステップS218)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+48))/(S−2)が12以上である場合には(ステップS218:YES)、セット小節数Jに48を設定して(ステップS219)、ステップS225に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+48))/(S−2)が12未満である場合には(ステップS218:NO)、(FM−(P+E+M+36))/(S−2)が12以上であるか否かを判定する(ステップS220)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+36))/(S−2)が12以上である場合には(ステップS220:YES)、セット小節数Jに36を設定して(ステップS221)、ステップS225に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+36))/(S−2)が12未満である場合には(ステップS220:NO)、(FM−(P+E+M+24))/(S−2)が12以上であるか否かを判定する(ステップS222)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+24))/(S−2)が12以上である場合には(ステップS222:YES)、セット小節数Jに24を設定して(ステップS223)、ステップS225に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+24))/(S−2)が12未満である場合には(ステップS222:NO)、セット小節数Jに12を設定して(ステップS224)、ステップS225に移行する。
制御部11は、セット小節数Jを設定すると、選択楽曲数Sが偶数であるか否かを判定する(ステップS225)。このとき、制御部11は、選択楽曲数Sが偶数である場合には(ステップS225:YES)、セット小節数Jに設定された小節数の曲間部をS/2曲目の後にセットして(ステップS226)、ステップS228に移行する。
一方、制御部11は、選択楽曲数Sが奇数である場合には(ステップS225:NO)、セット小節数Jに設定された小節数の曲間部を(S+1)/2曲目の後にセットして(ステップS227)、ステップS228に移行する。
制御部は、セット小節数Jに設定された小節数の曲間部をセットすると、合計曲間小節数Kにセット小節数Jを加算すると共に、未セット曲関数Zから1を減算する(ステップS228)。
次いで、制御部11は、続くステップS251〜S278において、残りの曲間にも曲間部をセットする。
先ず、制御部11は、図16に示すように、選択楽曲数Sから1を減算し(ステップS251)、未セット曲関数Zが0であるか否かを判定する(ステップS252)。つまり、制御部11は、全ての曲間に曲間部をセットしたか否かを判定するのである。
このとき、制御部11は、未セット曲関数Zが0ではない場合には(ステップS252:NO)、(FM−(P+E+M+K))/Zが132より大きいか否かを判定する(ステップS253)。つまり、制御部11は、残りの曲間全てに132小節の曲間部をセットしても、全体の小節数がファイル総小節数未満に収まるか否かを判定するのである。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Z>132より大きい場合には(ステップS253:YES)、セット小節数Jに144をセットして(ステップS254)、ステップS276に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが132以下である場合には(ステップS253:NO)、(FM−(P+E+M+K))/Zが120より大きいか否かを判定する(ステップS255)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが120より大きい場合には(ステップS255:YES)、セット小節数Jに132をセットして(ステップS256)、ステップS276に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが120以下である場合には(ステップS255:NO)、(FM−(P+E+M+K))/Zが108より大きいか否かを判定する(ステップS257)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが108より大きい場合には(ステップS257:YES)、セット小節数Jに120をセットして(ステップS258)、ステップS276に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが108以下である場合には(ステップS257:NO)、(FM−(P+E+M+K))/Zが96より大きいか否かを判定する(ステップS259)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが96より大きい場合には(ステップS259:YES)、セット小節数Jに108をセットして(ステップS260)、ステップS276に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが96以下である場合には(ステップS259:NO)、(FM−(P+E+M+K))/Zが84より大きいか否かを判定する(ステップS261)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが84より大きい場合には(ステップS261:YES)、セット小節数Jに96をセットして(ステップS262)、ステップS276に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが84以下である場合には(ステップS261:NO)、(FM−(P+E+M+K))/Zが72より大きいか否かを判定する(ステップS263)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが72より大きい場合には(ステップS263:YES)、セット小節数Jに84をセットして(ステップS264)、ステップS276に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが72以下である場合には(ステップS263:NO)、(FM−(P+E+M+K))/Zが60より大きいか否かを判定する(ステップS265)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが60より大きい場合には(ステップS265:YES)、セット小節数Jに72をセットして(ステップS266)、ステップS276に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが60以下である場合には(ステップS265:NO)、(FM−(P+E+M+K))/Zが48より大きいか否かを判定する(ステップS267)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが48より大きい場合には(ステップS267:YES)、セット小節数Jに60をセットして(ステップS268)、ステップS276に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが48以下である場合には(ステップS267:NO)、(FM−(P+E+M+K))/Zが36より大きいか否かを判定する(ステップS269)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが36より大きい場合には(ステップS269:YES)、セット小節数Jに48をセットして(ステップS270)、ステップS276に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが36以下である場合には(ステップS269:NO)、(FM−(P+E+M+K))/Zが24より大きいか否かを判定する(ステップS271)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが24より大きい場合には(ステップS271:YES)、セット小節数Jに36をセットして(ステップS272)、ステップS276に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが24以下である場合には(ステップS271:NO)、(FM−(P+E+M+K))/Zが12より大きいか否かを判定する(ステップS273)。このとき、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが12より大きい場合には(ステップS273:YES)、セット小節数Jに24をセットして(ステップS274)、ステップS276に移行する。
一方、制御部11は、(FM−(P+E+M+K))/Zが12以下である場合には(ステップS273:NO)、セット小節数Jに12をセットして(ステップS275)、ステップS276に移行する。
制御部11は、セット小節数Jを設定すると、演奏リストを参照して、S曲目の後に曲間部が既にセットされているか否かを判定する(ステップS276)。このとき、制御部11は、S曲目の後に曲間部が既にセットされている場合には(ステップS276:YES)、ステップS251に移行する。
一方、制御部11は、S曲目の後に曲間部が未だセットされていない場合には、(ステップS276:NO)セット小節数Jに設定された小節数の曲間部を、S曲目の後にセットする。
次いで、制御部11は、合計曲間小節数Kにセット小節数Jを加算すると共に、未セット曲関数Zから1を減算して(ステップS228)、ステップS251に移行する。
このようにして、制御部11は、ステップS251〜S278の処理を繰り返し実行することにより全ての曲間又は記憶対象語群間に曲間部をセットし、曲間部をセットし終えると、ステップS252において未セット曲関数Zが0であると判定することにより(ステップS252:YES)、使用楽曲決定処理を終了させる。
(3.3)ジョギング用楽曲データ作成処理
次に、ジョギング用楽曲データ等作成処理について、図17を用いて説明する。
図17は、本実施形態に係る楽曲配信サーバ1の制御部11のジョギング用楽曲データ作成処理における処理例を示すフローチャートである。
ジョギング用楽曲データ作成処理が開始されると、図17に示すように、制御部11は、演奏リストにセットされている楽曲の楽曲本体データ又は記憶対象語群の記憶対象語音声データをパーツWAVデータデータベースから取得すると共に、演奏リストにセットされている前奏、後奏及び曲間部の曲間つなぎデータをパーツWAVデータデータベースから取得する(ステップS301)。このとき、各曲間つなぎデータは、その前に接続される楽曲本体データ又は記憶対象語音声データのリズムパターンとその後に接続される楽曲本体データのリズムパターンとに合わせたものが取得される。
次いで、制御部11は、取得した楽曲本体データ又は記憶対象語音声データ及び曲間つなぎデータを、演奏リストにセットされている順序で接続して、ジョギング本編部分のWAVデータを作成する(ステップS302)。このとき、制御部11は、各楽曲又は記憶対象語群の最初の1小節とその前の曲間部の最後の1小節とを重複させて接続する。
次いで、制御部11は、ファイルの初期テンポから最終テンポまで滑らかにテンポが変化するように小節単位でテンポの調整を行いながら、ジョギング本編部分のWAVデータを変換する(ステップS303)。この結果、初期テンポ=最終テンポである場合には、全小節が同一のテンポとなり、初期テンポ<最終テンポである場合には、1小節毎にテンポが少しずつ上昇する。
次いで、制御部11は、ガイダンス音声の音声データを、対応する位置の曲間にセットされる曲間部の曲間つなぎデータに合成する(ステップS304)。
次いで、制御部11は、エンコーダ部14によりジョギング本編部分のフォーマットをMP3フォーマットに変換することによってi番目のジョギング用楽曲データのファイルを作成し、これを記憶部12に記憶させる。(ステップS305)。
次いで、制御部11は、i番目のジョギング用楽曲データ等のファイル名を設定する(ステップS306)。具体的に、制御部11は、コース番号及び今日の日付を含むと共に、通し番号としてi+1を含むファイル名を設定する。
このようにして、制御部11は、ジョギング用楽曲データ等をユーザPC2によってダウンロード可能なように記憶させる。つまり、制御部11は、ダウンロード用のWEBページからユーザの選択に基づいてユーザPC2から送信されてきたURLに対応するジョギング用楽曲データ等を記憶部12から取得し送信することができるように、ジョギング用楽曲データ等を、記憶位置を示すパス及びファイル名を設定して記憶させるのである。
制御部11は、この処理を終えると、ジョギング用楽曲データ等作成処理を終了させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、記憶対象語を内容とする音声に相当し、且つ一定のテンポにおける強拍のタイミングのいずれかで音声におけるアクセントが発声されるように構成された記憶対象語音声データを楽曲配信サーバ1からユーザに配信するので、当該テンポに合わせて記憶対象語が聴きやすく発声されることで、当該記憶対象語の記憶(暗記)をより確実に行うことができる。
また、記憶対象語音声データに係るテンポが、その記憶対象語音声データに対応する記憶対象語を記憶しようとするユーザが行う運動の速度に対応した一定のテンポであるので、運動のテンポに連動させて記憶対象語を発声しつつ記憶させることができ、当該記憶対象語の記憶をより確実に行うことができる。
更に、運動用楽曲のテンポに連続したテンポを有する記憶対象語音声データを、ユーザの記憶力が向上する状態、すなわちランニングハイの状態に当該ユーザがなるために必要だとして予め設定されている演奏時間分の運動用楽曲の後に続いて再生されるように配信するので、当該記憶力を向上させて更に確実に記憶対象語の記憶を行うことができる。
(4)変形形態
上述した実施形態では、記憶対象語としての記憶対象語音声データは予め楽曲配信サーバ1内に記憶されているものを使用したが、第一の変形形態として、この記憶対象語を、ユーザPC2を扱うユーザが選択/設定できるように構成してもよい。
すなわち、上記ステップS10に係る使用楽曲決定処理のいずれかのステップにおいて、例えば図18に例示する如き記憶対象語選択画面400をユーザPC2上に表示し、その中の記憶対象語入力欄401にそのユーザが記憶したい記憶対象語を、4分音符にそのアクセントを合わせつつ入力するように構成する。この場合、ユーザは、自信が記憶し易いように、記憶対象語のアクセントと、4分音符のいずれかと、を組み合わせて、記憶したい記憶対象語を入力するのが好適である。
その後、入力された記憶対象語を構成するテキストを読み上げた記憶対象語音声データをユーザPC2において生成する。
そして、当該記憶対象語音声データをユーザPC2から楽曲配信サーバ1に送信してステップS10に係る使用楽曲決定処理に供させるのである。これにより、そのユーザが記憶したい記憶対象語を用いてジョギング用楽曲データ等を生成することができる。
この第一の変形形態によれば、予め記憶部12に蓄積されている記憶対象語音声データに代えて、ユーザがユーザPC2を用いて自ら作成したオリジナルの記憶対象語を用いて楽曲配信サーバ1において記憶対象語音声データを生成して当該ユーザに送信して再生させることができるので、そのユーザ独自で記憶したいと所望するオリジナル記憶対象語を確実に記憶させることができる。
また、第二の変形形態として、上述した実施形態では、原則として一小節における第一4分音符及び第三4分音符には全て記憶対象語を割り当てたが、これ以外に、第三4分音符及び第四4分音符には記憶対象語を全く割り当てない用に構成することもできる。
この構成によれば、記憶対象語音声データにおいて、一小節中の第三4分音符及び第四4分音符に相当する区間が無音とされるので、記憶対象語の記憶が確実に行われたか否かをユーザが自ら復唱して確認する場合にも、当該記憶対象語音声データを用いることができる。
また、上記実施形態においては、ジョギング用楽曲データに前奏の曲間つなぎデータと後奏の曲間つなぎデータとが挿入されるようにしていたが、何れか一方のみが挿入されるようにしても良いし、何れも挿入されないようにしても良い。
更に、上記実施形態における楽曲配信サーバ1は、運動用楽曲として、ジョギングを行っている際に聴取されるジョギング用楽曲データを作成するようにしていたが、例えば、マラソンやウォーキング等を行っている際に聴取される運動用楽曲を作成するように構成しても良いし、エアロビクスやヨーガ、ピラティス・メソッド、マーシャルアーツ、ブートキャンプ、ダンス等を行っている際に聴取される運動用楽曲を作成するように構成しても良い。
更にまた、図12乃至図17に示すフローチャートに対応するプログラムを、フレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、又はインターネット等を介して取得して記録しておき、これらを汎用のコンピュータで読み出して実行することにより、当該コンピュータを実施形態に係る楽曲配信サーバ1内の制御部11として活用することも可能である。
一実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示すブロック図である。 一実施形態に係る楽曲配信サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。 パーツWAVデータデータベースに登録されるデータ、及び、楽曲配信サーバ1におけるソフトウェアの概要構成の一例を示す図である。 トレーニングコースを選択するためのメニュー構成の一例を示す図である。 あるトレーニングコースにおける、各ステップのジョギング用楽曲データの仕様の一例を示す図である。 各ステップにおけるジョギング用楽曲データの概要構成の一例を示す図であり、(a)は、ステップ1のジョギング用楽曲データであり、(b)は、ステップ2のジョギング用楽曲データであり、(c)は、ステップ3のジョギング用楽曲データであり、(d)は、ステップ4のジョギング用楽曲データであり、(e)は、ステップ5のジョギング用楽曲データであり、(f)は、ステップ6のジョギング用楽曲データである。 各ジョギング時間におけるジョギング用楽曲データの概要構成の一例を示す図であり、(a)は、15分の場合であり、(b)は、30分の場合であり、(c)は、45分の場合であり、(d)は、60分の場合であり、(e)は、90分の場合であり、(f)は、120分の場合である。 ジョギング用楽曲データの1ファイルのデータ構造の概要例を示す図である。 記憶対象語音声データのデータ構造の概要例を示す図である。 一実施形態に係る各種設定値等を示す図であり、(a)は、ジョギング本編部分の1ファイル中に含めることができる楽曲本体の曲数の最小値と最大値とを示す表であり、(b)は、各走行テンポにおけるジョギング本編部分の1ファイルに含まれる小節数を示す表であり、(c)は、前奏、曲間部及び後奏に用いられる曲間つなぎデータの小節数を示す表であり、(d)は、ファイル時間が15分の場合における各テンポの許容最長楽曲小節数を示す表である。 ジョギング用楽曲データのジョギング本編部分の作成方法の一例を示す図である。 一実施形態に係る楽曲配信サーバ1の制御部11のメイン処理における処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る楽曲配信サーバ1の制御部11の使用楽曲決定処理における処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る楽曲配信サーバ1の制御部11の使用楽曲決定処理における処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る楽曲配信サーバ1の制御部11の使用楽曲決定処理における処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る楽曲配信サーバ1の制御部11の使用楽曲決定処理における処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る楽曲配信サーバ1の制御部11のジョギング用楽曲データ作成処理における処理例を示すフローチャートである。 変形形態に係る記憶対象語の作成画面を例示する図である。
符号の説明
1 楽曲配信サーバ
2 ユーザPC
3 携帯音楽プレーヤ
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
14 エンコーダ部
15 システムバス
101 楽曲本体WAVパーツデータ
102 ジョギングアレンジ曲間つなぎWAVパーツデータ
103 ジョギングアレンジ音声ガイダンスWAVパーツデータ
104 DJ音声WAVパーツデータ
105 楽曲本体MIDIデータ
106 ジョギングアレンジドラムベースWAVデータ
201 パーツWAVデータデータベースプログラム
202 サーバシステムプログラム
203 WEBサイトプログラム
204 楽曲本体WAVパーツデータ書き出しプログラム
301 記憶対象語WAVパーツデータ
304 記憶対象語WAVパーツデータ書き出しプログラム
305 記憶対象語MIDIデータ
306 記憶対象語用ドラムベースWAVデータ
400 記憶対象語選択画面
401 記憶対象語入力欄
NW ネットワーク
S 通信システム

Claims (7)

  1. 記憶者が記憶する記憶事項を内容とする音声に相当し且つ当該記憶者が前記記憶事項を記憶する際に再生する音声情報を当該記憶者の端末装置に配信する配信装置であって、
    予め設定されている前記記憶事項を内容とする音声に相当する前記音声情報であって、予め設定されたテンポにおける強拍のタイミングのいずれかで前記音声におけるアクセントが発声されるように構成された音声情報を蓄積する音声情報蓄積手段と、
    前記端末装置から送信されて来る選択情報を受信する受信手段と、
    前記受信された選択情報において選択されている前記音声情報を前記音楽情報蓄積手段内において検索する検索手段と、
    前記検索された音楽情報を、前記選択情報を送信して来た前記端末装置に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする配信装置。
  2. 請求項1に記載の配信装置において、
    前記テンポは、前記記憶者が行う運動の速度に対応した一定のテンポであることを特徴とする配信装置。
  3. 請求項1又は2に記載の配信装置において、
    前記記憶者が運動をする際に携行する再生装置により再生され且つ当該運動の速度に対応したテンポを有する運動用楽曲に相当する楽曲情報を蓄積する楽曲情報蓄積手段を更に備え、
    前記送信手段は、前記受信された選択情報において前記音声情報と共に前記楽曲情報が選択されているとき、予め設定されている演奏時間分の前記運動用楽曲に相当する前記楽曲情報の後に続いて前記選択された音声情報が前記再生装置において再生されるように、当該楽曲情報に続けて当該音声情報を前記端末装置に送信し、
    前記音声情報における前記テンポが、前記楽曲情報における前記テンポと同一且つ当該楽曲情報におけるテンポに連続するテンポとされており、
    更に前記演奏時間は、前記記憶者の記憶力が向上する状態に当該記憶者がなるために必要だとして予め設定されている前記運動開始後の演奏時間であることを特徴とする配信装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の配信装置であって、
    前記音声情報において、対として記憶されるべき前記記憶事項の一方に相当する当該音楽情報の区間が無音とされていることを特徴とする配信装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の配信装置において、
    前記受信手段は、前記記憶者が作成して送信して来たオリジナル記憶事項を受信し、
    前記受信したオリジナル記憶事項を用いて、当該オリジナル記憶事項を内容とする前記音声に相当する前記音声情報であって、前記のテンポにおける強拍のタイミングのいずれかで前記音声におけるアクセントが発声されるよう前記音声情報を生成する音声情報生成手段を更に備え、
    前記送信手段は、前記生成された音声情報を、前記オリジナル記憶事項を送信して来た前記端末装置に送信することを特徴とする配信装置。
  6. 記憶者が記憶する記憶事項を内容とする音声に相当し且つ当該記憶者が前記記憶事項を記憶する際に再生する音声情報を当該記憶者の端末装置に配信する配信装置において実行される配信方法であって、
    前記配信装置は、予め設定されている前記記憶事項を内容とする音声に相当する前記音声情報であって、予め設定されたテンポにおける強拍のタイミングいずれかで前記音声におけるアクセントが発声されるように構成された音声情報を蓄積する音声情報蓄積手段を備えており、
    前記端末装置から送信されて来る選択情報を受信する受信工程と、
    前記受信された選択情報において選択されている前記音声情報を前記音楽情報蓄積手段内において検索する検索工程と、
    前記検索された音楽情報を、前記選択情報を送信して来た前記端末装置に送信する送信工程と、
    を含むことを特徴とする配信方法。
  7. コンピュータを、請求項1から5のいずれか一項に記載の配信装置として機能させることを特徴とする配信用プログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015102726A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 ブラザー工業株式会社 音声合成装置、楽曲再生装置、音声合成プログラム及び楽曲再生プログラム
JP2016090880A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 株式会社Nttドコモ 学習支援装置、学習支援方法及びプログラム

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