JP2010078610A - コリオリ流量計用の診断方法及び装置 - Google Patents

コリオリ流量計用の診断方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】作動中に流管を通って流れている材料による流管の侵食、腐蝕及び被覆等によって起こる流管の材料特性、断面特性及び剛性の変化に影響されない流量演算を行う。
【解決手段】或る数の所望の振動モードに対して流量計を校正するための手段と、各振動モードに関係付けられた、流量計を通って流れる材料の密度を求めるための手段と、所望の各振動モードにおける流量が密度に及ぼす影響を判定するための手段と、所望の各振動モードにおける密度と流量が密度値に及ぼす影響に基づいて流量を計算するための手段からなる複数の振動モードを使用して流量計の流量を計算するためのシステムを提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、コリオリ流量計用の診断方法及び装置に関する。
1985年1月1日、J.E.スミスらに発行の米国特許第4,491,025号と、1982年2月11日、J.E.スミスに発行の同31,450号に開示されているように、パイプラインを通って流れている材料の質量流量及び他の情報を測定するために、コリオリ質量流量計を使用することは知られている。これらの流量計は、1つ又は構成が異なる複数の流管を有している。各導管の構成は、例えば、単純な曲げ、ねじれ、放射及び連成モードを含む一組の固有振動モードを有していると考えられる。或る代表的なコリオリ質量流量測定装置では、導管構成体は、材料が導管を通って流れるときに、1つ又は複数の振動モードで加振され、導管の動きが、導管に沿って間隔を空けて配置されている複数の点で測定される。
材料が詰まっている系の振動モードは、部分的には、流管と、流管内の材料を合わせた質量によって定義される。材料は、流量計の入口側に接続されているパイプラインから流量計に流れ込む。材料は、1つ又は複数の流管を通して送られ、流量計を出て、出口側に接続されているパイプラインへ送られる。
ドライバは流管に力を加える。力は流管を振動させる。流量計を通って材料が流れていないときは、流管に沿う全ての点が同じ位相で振動する。材料が流管を通って流れ始めると、コリオリの加速度は、流管に沿う各点に、流管に沿う他の点とは異なる位相を生じさせる。流管の入口側の位相はドライバから遅れ、出口側の位相はドライバより進む。センサーは、流管上の異なる点に配置されており、流管の異なる点の動きを示す正弦波信号を作成する。センサーから受け取る信号の位相差は、時間単位で計算される。
センサー信号の間の位相差は、1つ又は複数の流管を通って流れる材料の質量流量に比例する。材料の質量流量は、位相差に流量校正係数を掛けることによって求められる。流れ校正係数は、校正処理で決められる。校正処理では、既知の流体が所与の流量で流管を通して流され、位相差と流量の間の比率が計算される。
コリオリ流量計の利点の1つは、振動している流管内に動いている構成要素が無いことである。流量は、流管上の2点の間の位相差と流量校正係数を掛けることによって求められる。位相差は、センサーから受け取った、流管上の2点の振動を示す正弦波信号から計算される。流量校正係数は、材料と、流管の断面特性に比例する。従って、位相差と流量校正係数の測定は、流量計内で動いている構成要素の摩耗による影響を受けない。
しかしながら、コリオリ流量計の作動中に、流管の材料特性、断面特性及び剛性が変化すれば問題である。流管の材料特性、断面特性及び剛性の変化は、流管を通って流れている材料による流管の侵食、腐蝕及び被覆によって起こり、パイプラインの取り付け及び温度を変化させる。流管の断面特性の変化の1つの例は、流管の腐食によって起こる慣性モーメントの変化である。流管の材料と断面特性の変化の第2の例は、管を通って流れている材料による流管の被覆によって起こる、流管の質量の増加と断面積の減少である。流管の材料特性、断面特性及び剛性の変化は、流量計の流量及び密度校正係数を変化させかねない。流量計の流量校正係数が変われば、元の流量校正係数を使って計算される流量が正確でなくなる。従って、当該技術分野では、流管の材料特性、断面特性及び/又は剛性における可能性のある変化を検出して、コリオリ流量計によって測定される質量流量が正確
でないことを示すシステムが必要とされている。
米国特許第4,491,025号 米国特許第4,431,450号 米国特許第5,687,100号
上記及びこの他の問題は、質量流量と密度を含む様々なパラメーターを求め比較することを通して、コリオリ流量計の完全性を確認するためのシステムを備えることによって解決され、当該技術が進歩する。例えば、1997年11月11日付けのButtlerらへの米国特許第5,687,100号に開示されているように、質量流量と密度は、周波数に及ぼす質量流量の影響に基づいて判定される。
複数の振動モードを使って流量計の流量を計算するための方法を、本発明の或る実施形態に従って提供する。複数の振動モードを使って流量計の流量を計算するための本方法は、流量計を、或る数の所望の振動モードに対して校正する段階を含んでいる。複数の振動モードを使って流量計の流量を計算するための本方法は、各振動モードに関係付けられた、流量計を通って流れている材料の密度を判定する段階を含んでいる。複数の振動モードを使って流量計の流量を計算するための本方法は、所望の各振動モードにおける流量が密度に及ぼす影響を判定する段階を含んでいる。複数の振動モードを使って流量計の流量を計算するための本方法は、更に、所望の各振動モードにおける密度と流量が密度値に及ぼす影響に基づいて流量を計算する段階を含んでいる。
複数の振動モードを使って振動型流量計の流量を計算するためのシステムを、本発明の或る実施形態に従って提供する。複数の振動モードを使って流量計の流量を計算するための本システムは、或る数の所望の振動モードに対して、流量計を校正するための手段を備えている。複数の振動モードを使って流量計の流量を計算するための本システムは、各振動モードに関係付けられた、流量計を通って流れている材料の密度を判定するための手段を含んでいる。複数の振動モードを使って流量計の流量を計算するための本システムは、更に、所望の各振動モードにおける流量が密度に及ぼす影響を判定するための手段を含んでいる。複数の振動モードを使って流量計の流量を計算するための本システムは、更に、所望の各振動モードにおける密度と流量が密度値に及ぼす影響に基づいて流量を計算するための手段を含んでいる。
振動型流量計における複数の振動モードを使って材料の流れの温度を判定するためのシステムを、本発明の或る実施形態に従って提供する。複数の振動モードを使って材料の流れの温度を判定するための本システムは、校正定数を確実なものにするため、流量計を、或る数の所望の振動モードに対して校正するための手段を備えている。複数の振動モードを使って材料の流れの温度を判定するための本システムは、所望の各振動モードにおける管周期を判定するための手段を備えている。複数の振動モードを使って材料の流れの温度を判定するための本システムは、更に、各振動モードにおける校正定数と管周期を使って、材料の流れの温度を判定するための手段を含んでいる。
図1−7と以下の説明は、具体例を示して、当業者に、本発明の最良の形態を作成し使用する方法を教示する。本発明の原理を教示するために、幾つかの従来型の態様は、簡素化又は省略している。当業者には理解頂けるように、これらの例には本発明の範囲内で様々な変更を施すことができる。以下の例は、2つのモードを使って簡単に表している。3つ以上のモードを使用することもできると理解頂きたい。当業者には理解頂けるように、以下に記載する特徴を様々な方法で組み合わせると、本発明を多様に変化させることができる。結果的に、本発明は、以下に説明する具体的な例に限定されるものではなく、特許請求の範囲とその等価物によってのみ制限される。
図1は、計器アッセンブリ10と計器の電子機器20を備えたコリオリ流量計5を示している。計器アッセンブリ10は、処理材料の質量流量と密度に応答する。計器の電子機器20は、リード線100を介して計器アッセンブリ10に接続されており、経路26を通して密度、質量流量及び温度の情報、並びに本発明には無関係の他の情報を提供する。当業者には自明であるが、コリオリ流量計の構造は、本発明を、コリオリ質量流量計によって提供される追加的な計測機能無しに振動管濃度計として実現することができる。
計器アッセンブリ10は、一対のマニホルド150と150’、フランジネック110と110’を有するフランジ103と103’、一対の平行な流管130と130’、駆動機構180、温度センサー190、及び一対の速度センサー170Lと170Rを含んでいる。流管130と130’は、流管取り付けブロック120と120’で互いに向かって収束する2つの基本的に真っ直ぐな入口脚部131及び131’と、出口脚部134及び134’を有している。流管130と130’は、その長さに沿う2つの対称的な場所で曲がっており、その全長に亘って基本的に平行である。ブレースバー140と140’は、軸WとW’を画定する働きをし、各流管はこの軸の周りに振動する。
流管130と130’の側辺脚部131、131’と134、134’は、流管取り付けブロック120と120’に堅く取り付けられており、これらのブロックは、マニホルド150と150’に堅く取り付けられている。これは、コリオリ計器アッセンブリ10を通る連続する閉じた材料の経路を提供する。
穴102と102’を有しているフランジ103と103’が、入口端部104と出口端部104’を介して、測定対象の処理材料を搬送する処理配管(図示せず)に接続されている場合、材料は、フランジ103のオリフィス101を通って、計器の端部104に入り、マニホルド150を通って、表面121を有する流管取り付けブロック120へと導かれる。マニホルド150内では、材料は、分けられ、流管130と130’に送られる。処理材料は、流管130と130’を出ると、マニホルド150’内で再び一つの流
れになり、その後、ボルト穴102’を有するフランジ103’で処理導管(図示せず)に接続されている出口端部104’に送られる。
流管130と130’は、それぞれ、曲げ軸W‐‐WとW‐‐W’に関して実質的に同じ質量分布、慣性モーメント及びヤング係数を有するように、選択され、流管取り付けブロック120と120’に適切に取り付けられている。これらの曲げ軸は、ブレースバー140と140’を通っている。流管のヤング係数は温度と共に変化し、この変化は流量と密度の計算に影響するので、抵抗温度検出器(RTD)190が流管130’に取り付けられ、流管の温度を連続して測定している。流管の温度と、従って所与の電流が流れる際にRTDを横切って現れる電圧は、流管を通過する材料の温度によって支配される。計器の電子機器20は、RTDを横切って現れる温度に依存する電圧を周知の方法で使用して、流管の温度の変化に依る流管130と130’の弾性係数の変化を補正する。RTDは、リード線195で計器の電子機器20に接続されている。
両方の流管130と130’は、駆動機構180で、各曲げ軸WとW’の周りに反対方向に、流量計の一次位相外れ曲げモードと呼ばれる振動モードで駆動される。この駆動機構180は、多くの周知の装置の何れかで構成されており、例えば、流管130’に磁石を取り付け、流管130に相対するコイルを取り付け、このコイルに交流を流して両方の流管を振動させる。適切な駆動信号は、計器の電子機器20によって、リード線185を介して、駆動機構180に送られる。
計器の電子機器20は、RTD温度信号をリード線195で受け取り、左右の速度信号は、それぞれリード線165Lと165Rに現れる。計器の電子機器20は、リード線185に現れる駆動信号を生成し、要素180を駆動し、流管130と130’を振動させる。計器の電子機器20は、左右の速度信号とRTD信号を処理し、計器アッセンブリ10を通過する材料の質量流量と密度を計算する。この情報は、他の情報と共に、計器の電子機器20によって、経路26を通して利用手段29に送られる。
コリオリ流量計5はその共振周波数で振動するので、流量計5は質量と密度を測定することができる。質量測定は、以下の式に基づいている。
Figure 2010078610
ここに、
Figure 2010078610
は質量流量、
FCFは流量校正係数、
Δtは時間遅延、
Δt0は、流量ゼロでの時間遅延である。
FCFの項は、流量計の剛性に比例する。剛性は、流量計の性能に影響を与える有力なパラメーターである。言い換えると、流量計の剛性が変わると、計器のFCFが変わる。流量計の性能の変化は、腐食、浸食及び被覆によって生じる。
式(1)は、前記剛性を反映するように書き直すことができる。
Figure 2010078610
ここに、
Gは、特定のセンサーに関係付けられた幾何学的定数、
Eはヤング率、
Iは慣性モーメントである。
計器の流管が変われば面積慣性モーメントIが変わる。例えば、管が腐蝕して壁の厚さが薄くなれば、面積慣性モーメントは小さくなる。
図2は、表示された流量の変化から流量計の構造の変化を検出し、差異を認識するためのプロセス200を示している。プロセス200は、ステップ210と220で複数のモードを使って、以下の式から質量流量
Figure 2010078610
を求めることで始まる。
Figure 2010078610
流れのノイズ又は強制振動の何れかから複数の振動モードが励起される場合、これらの振動モードの振動は、流管を通過する質量の流れと連成して、各振動モードにコリオリ応答を引き起こす。コリオリ応答は付帯する時間遅れΔtを生じ、これを使って各振動モードの質量流量の示度が計算される。
ステップ230は、各振動モードの質量流量の示度を比較する。求められた質量流量は、各振動モードで同じでなければならない。質量流量の示度が等しければ、ステップ250が「適切な作動」信号を生成し、プロセスはステップ210で再開する。「適切な作動」信号は、ユーザーへの可視信号でも、可聴信号でもよい。
質量流量の間に、受け入れられない偏差が生じた場合、ステップ240でエラー信号が生成される。ステップ240で生成されたエラー信号は、様々な動作を発生させる。例えば、エラー信号は、プロセスを停止させるか、又はオペレーターに可視又は可聴の警告信号を送って適切な動作を取らせる。
コリオリ流量計5の密度測定は以下の式に基づいている。
Figure 2010078610
ここに、
kはアッセンブリの剛性、
mはアッセンブリの質量、
fは振動周波数、
τは振動の周期である。
式(4)は1自由度系の運動方程式の解である。流量ゼロのときのコリオリ流量計は、式(4)を以下のように展開することによって表される。
Figure 2010078610
ここに、
Eはヤング率、
Iは断面慣性モーメント、
pは幾何学的定数、
Aは断面積、
pは密度、
fは流量計内の流体、
tは流管の材料を示している。
各項を配置し直すと、式(5)は以下のように書き直せる。
Figure 2010078610
ここに、
Figure 2010078610
Figure 2010078610
である。
幾何学的定数Gpは、管の長さ及び形状のような幾何学的パラメーターを表している。定数C1とC2は、2つの異なる流体の流量ゼロでの正規校正プロセスの一部として求められる。
図3は、表示された密度の変化から流量計構造の変化を検出し、差異を認識するための
プロセス300を示している。プロセス300は、ステップ310と320で複数の振動モードを使って、密度ρを求めることで始まる。複数の振動モードは、流れのノイズ又は強制振動の何れかから励起される。
ステップ330は、各振動モードの密度の示度を比較する。求められた密度の示度は、各振動モードで同じでなければならない。密度の示度が等しければ、ステップ350が「適切な作動」信号を生成し、プロセスはステップ310で再開する。「適切な作動」信号は、ユーザーへの可視信号でも、可聴信号でもよい。
密度の示度の間に、受け入れられない偏差が生じた場合、ステップ340でエラー信号が生成される。ステップ340で生成されたエラー信号は、様々な動作を発生させる。例えば、エラー信号は、プロセスを停止させるか、又はオペレーターに可視又は可聴の警告信号を送って適切な動作を取らせる。
質量流量を求めるための式(1)に説明されている方法に加えて、密度も質量流量を計算するのに用いることができる。1997年11月、Buttlerらへ発行された米国特許第5,687,100号に更に完全に記載されているように、流量の2次の項が密度に及ぼす影響を式(6)に加えると、以下のようになる。
ここに、
Figure 2010078610
ここに、
Figure 2010078610
は質量流量、
FDは流量が密度に及ぼす影響に関する定数である。
FDの項は、1つの所与の振動モード形状では、全ての流量、全ての密度に関して定数であるが、それぞれの振動モード形状と管の幾何学形状毎に、異なる。
流量計5が複数の振動モードで駆動されるか、複数の振動モードが測定される場合、複数の式と複数の未知数を導き出すことができる。例えば、流量計5が2つの振動モードで駆動される場合、密度の式は以下のように表される。
Figure 2010078610
ここに、
aは第1の振動モードの形状、
bは第2の振動モードの形状、
Figure 2010078610
は、振動モードaを使用している真の密度ρa
Figure 2010078610
は、振動モードbを使用している真の密度ρb
ρfaは、流量が密度測定値に及ぼす影響を補正した真の密度であり、
ρfbは、流量が密度測定値に及ぼす影響を補正した真の密度である。
式(10)と(11)は、流量ゼロでの、流量の影響を補正した、2つの振動モードを使用した、2つの独立した密度の示度である。ρfaとρfbは等しいので、式(10)と(11)を組み合わせると以下のようになる。
Figure 2010078610
1つの流路では、ma=mbであり、質量流量の解は以下のようになる。
Figure 2010078610
図4は、密度に基づいて質量流量を求めるためのプロセス400を示す。プロセス400は、ステップ410で、振動モード「a」と「b」を使って流量計5を校正することで始まる。校正のプロセスは、2つの異なる流体密度、即ち空気と水とを使って、定数C1a及びC2aとC1b及びC2bを確立する。
ステップ420は、上記式(6)から、密度値ρaとρbを求める。ステップ430は、ρaとρbを比較して、密度値が一致しているか否か判断する。密度値が一致しなければ、ステップ410で再び校正を実施しなければならない。密度値が一致すれば、ステップ440と450は、振動モード「a」と「b」に関係付けられたFD値を求める。FD値が求められると、ステップ460で式(13)を使って質量流量が計算される。
上記で求められた
Figure 2010078610
値は、流量計に変化が何時起こったかを判定するのにも用いることができる。図5は、表示された流量の変化から、流量計の構造の変化を検出し、差異を認識するためのプロセス
500を示している。過程500は、ステップ510で、図4のステップ460から質量流量
Figure 2010078610
を求めることで始まる。
ステップ520は、式(1)から従来型の質量流量
Figure 2010078610
を計算し、ステップ530で、
Figure 2010078610
Figure 2010078610
を比較する。質量流量の示度が等しければ、ステップ550は「適切な作動」信号を生成し、プロセスはステップ510で再開する。「適切な作動」信号は、ユーザーへの可視信号でも、可聴信号でもよい。
質量流量の示度の間に、受け入れられない偏差が生じた場合、ステップ540でエラー信号が生成される。ステップ540で生成されたエラー信号は、様々な動作を発生させる。例えば、エラー信号は、プロセスを停止させるか、又はオペレーターに可視又は可聴の警告信号を送って適切な動作を取らせる。
上で求められたρfaとρfbの値は、流量計で何時変化が起こったかを判定するのに用いることもできる。図6は、流量の影響を補正した密度に関して表示された変化から、流量計の構造の変化を検出し、差異を認識するためのプロセス600を示している。
プロセス600は、ステップ610で、振動モード「a」と「b」を使って流量計5を校正することで始まる。構成のプロセスは、2つの異なる流体密度、即ち空気と水を使って、定数C1a及びC2aとC1b及びC2bを確立する。多数の振動モードを使用することもでき、本例で2つの振動モードを使用しているのは、単に分かり易くするためであると理解頂きたい。
ステップ620は、振動モード「a」と「b」に関係付けられたFD値を求める。FD値が求められると、ステップ630で式(10)と(11)を使ってρfa及びρfbが計算される。
ステップ640は、密度の示度ρfaとρfbを比較する。密度の示度は各振動モードで同
じでなければならない。密度の示度が等しければ、ステップ660は、「適切な作動」信号を生成し、プロセスは、ステップ620で再開する。「適切な作動」信号は、ユーザーへの可視信号でも、可聴信号でもよい。
密度の示度の間に、受け入れられない偏りが生じた場合、ステップ650でエラー信号が生成される。ステップ650で生成されたエラー信号は、様々な動作を発生させる。例えば、エラー信号は、プロセスを停止させるか、又はオペレーターに可視又は可聴の警告信号を送って適切な動作を取らせる。
複数の振動モード密度の判定は、材料の流れの温度を確認するのに用いることもできる。密度は、温度の関数であり、以下のように表される。
Figure 2010078610
ここに、
ρnは、振動モードnを使った温度補正密度、
1nは、振動モードnを使った第1定数、
2nは、振動モードnを使った第2定数、
τは管周期であり、
Tは材料の流れの温度である。
複数の振動モードを使用すれば、式(14)を使って、材料の流れの温度を確認することができる。例えば、2つの振動モードを使用する場合、式(14)は、以下の2つの式で表される。
Figure 2010078610
Figure 2010078610
ρ1とρ2は等しいので、式(15)と(16)は以下のように書くことができる。
Figure 2010078610
Tについて解くと以下のようになる。
Figure 2010078610
図7は、複数の振動モードの密度の判定に基づいて、材料の流れの温度を確認するためのプロセス700を示している。プロセス700は、ステップ710で振動モード「1」と「2」
を使って流量計5を校正することで始まる。校正プロセスは、2つの異なる流体密度、即ち空気と水を使って、定数C11及びC21とC12及びC22を確立する。
ステップ720は、上の式(15)と(16)から密度値ρ1とρ2を求める。ステップ730は、ρ1とρ2を比較して、密度値が一致しているか否か判断する。密度値が一致していなければ、ステップ710で再び校正を実施しなければならない。密度値が一致すれば、ステップ740は、振動モード「1」と「2」に関係付けられた管周期値を求める。FD値が求められると、ステップ750で式(18)を使って温度が計算される。
本発明の或る例によるコリオリ流量計を示している。 本発明の或る例による確認システムを示している。 本発明の或る例による確認システムを示している。 本発明の或る例による、流量を判定するためのプロセスを示している。 本発明の或る例による確認システムを示している。 本発明の或る例による確認システムを示している。 本発明の或る例による、温度を判定するためのプロセスを示している。

Claims (4)

  1. 複数の振動モードを使って振動型流量計の流量を計算するための方法において、
    前記流量計を、所望の各振動モードに対して校正する段階と、
    所望の各振動モードに関係付けられた、前記流量計を通って流れている材料の密度を求める段階と、
    所望の各振動モードにおける、流量が密度値に及ぼす影響を判定する段階と、
    所望の各振動モードにおける、前記密度値と流量が密度値に及ぼす影響を使って流量を計算する段階と、から成る方法。
  2. 振動型流量計における複数の振動モードを使って材料の流れの温度を計算するための方法において、
    前記流量計を、所望の各振動モードに対して校正し、校正定数を求める段階と、
    所望の各振動モードに関係付けられた管周期を求める段階と、
    所望の各振動モードにおける前記校正定数と管周期を使って、前記材料の流れの温度を計算する段階と、から成る方法。
  3. 複数の振動モードを使って振動型流量計の流量を計算するためのシステムにおいて、
    前記流量計を、所望の各振動モードに対して校正するための手段と、
    所望の各振動モードに関係付けられた、前記流量計を通って流れている材料の密度を求めるための手段と、
    所望の各振動モードにおける、流量が密度値に及ぼす影響を判定するための手段と、
    所望の各振動モードにおける、前記密度値と流量が密度値に及ぼす影響を使って、流量を計算するための手段と、を備えているシステム。
  4. 振動型流量計における複数の振動モードを使って材料の流れの温度を計算するためのシステムにおいて、
    前記流量計を、所望の各振動モードに対して校正し、校正定数を求めるための手段と、
    所望の各振動モードに関係付けられた管周期を求めるための手段と、
    所望の各振動モードにおける、前記校正定数と管周期を使って、前記材料の流れの温度を計算するための手段と、を備えているシステム。
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