JP2010075989A - Uoe鋼管のビード位置監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内面ビードがダイスの凹条溝内に確実に位置するように管理しながら拡管作業を行い得るUOE鋼管のビード位置監視装置を提供する。
【解決手段】このビード位置監視装置10は、内面ビード検出部3と、その内面ビード検出部3による検出の結果に応じた監視情報を出力する監視情報出力部6とを備えており、内面ビード検出部3は、UOE鋼管Kのシーム部Sに形成された内面ビードNの位置を鋼管Kの内面側から直接検出する。
【選択図】図1
【解決手段】このビード位置監視装置10は、内面ビード検出部3と、その内面ビード検出部3による検出の結果に応じた監視情報を出力する監視情報出力部6とを備えており、内面ビード検出部3は、UOE鋼管Kのシーム部Sに形成された内面ビードNの位置を鋼管Kの内面側から直接検出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、UOE鋼管を製造する拡管機に用いられ、拡管する鋼管のシーム部に形成されたビードの位置を監視するためのビード位置監視装置に関する。
UOE鋼管は、金属板をU字状にプレス成形し、次いで、O字状にプレス成形した後、突き合わせ端となるシーム部をアーク溶接で接合する。そして、この鋼管をその内側から拡管機(メカニカルエキスパンダ)によって拡管して、真円度、真直度および所定の外径寸法に仕上げることにより製造される(例えば特許文献1参照)。
通常、例えば図6に示すように、UOE鋼管を製造する拡管機120は、ブーム26と、そのブーム26内に設けられたプルロッド27とを有し、プルロッド27の一端には錐台状のコーン28が連結されている。また、図7に断面図を示すように、コーン28には、その周方向に沿って等配された複数のダイス22が外嵌されている。そして、拡管される鋼管Kは、複数のダイス22の外側に装着され、この状態でブーム26内のプルロッド27を引っ張ることにより、コーン28とダイスのテーパTを利用して、鋼管Kをその内側から拡管するようになっている。
通常、例えば図6に示すように、UOE鋼管を製造する拡管機120は、ブーム26と、そのブーム26内に設けられたプルロッド27とを有し、プルロッド27の一端には錐台状のコーン28が連結されている。また、図7に断面図を示すように、コーン28には、その周方向に沿って等配された複数のダイス22が外嵌されている。そして、拡管される鋼管Kは、複数のダイス22の外側に装着され、この状態でブーム26内のプルロッド27を引っ張ることにより、コーン28とダイスのテーパTを利用して、鋼管Kをその内側から拡管するようになっている。
ところで、拡管される鋼管Kのシーム部Sは、図8に拡大図示するように、その内面および外面側からそれぞれ溶接されてビードBが置かれる。そのため、拡管時の鋼管Kには、鋼管表面よりも凸条に形成された外面ビードGと内面ビードNとが存在している。したがって、拡管時に、拡管機120のダイス22と内面ビートNとが接触するとシーム部Sに押し疵が発生してしまう。
そこで、従来、図7に示すように、拡管機120のダイス22には、凸条の内面ビードNに対向する位置に凹条溝24を形成している。そして、この凹条溝24内に内面ビードNが位置するように鋼管周方向での内面ビードの位置を管理しながら拡管作業を行っている(例えば特許文献2参照)。特許文献2に記載の技術では、別個の架台に固定されたカメラをダイスの上部に設けており、このカメラによって拡管前のダイスの凹条溝の位置を外部から確認しつつ、進入してきた鋼管の外面ビードの位置を監視して拡管作業を管理している。
特開2007−144497号公報
特開昭59−92128号公報
しかしながら、特許文献2に記載の技術は、外面ビードの真下に外面ビード同様の内面ビードが形成されているという前提の基に監視を行っているので、拡管機のダイスと内面ビートとの接触を確実に防ぐ上で不十分である。
つまり、実際には、図9に例示するように、外面ビードGに対して内面ビードNの鋼管周方向での位置がずれている場合(同図(a))や、内面ビードNの幅が外面ビードGよりも広い場合(同図(b))があるからである。そのため、外面ビードGを基準とする外部からの監視方法では、拡管機のダイスと内面ビートとの接触を確実に防ぐように内面ビードの位置を管理する上で不十分なのである。
つまり、実際には、図9に例示するように、外面ビードGに対して内面ビードNの鋼管周方向での位置がずれている場合(同図(a))や、内面ビードNの幅が外面ビードGよりも広い場合(同図(b))があるからである。そのため、外面ビードGを基準とする外部からの監視方法では、拡管機のダイスと内面ビートとの接触を確実に防ぐように内面ビードの位置を管理する上で不十分なのである。
さらに、この種の拡管機において、図10(a)に例示するように、鋼管Kの横曲がりを矯正する矯正ローラ29を使用した場合には、ブーム26自体の位置が大きく変化することになる。そのため、上記例示したような別個の架台に固定されたカメラでは、図10(b)に例示するように、シーム部Sに対する基準監視位置Mのズレが拡大してしまってビードBの位置の十分な管理が一層困難となる。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、ダイスの凹条溝内に内面ビードが確実に位置するように管理しながら拡管作業を行い得るUOE鋼管のビード位置監視装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、UOE鋼管を製造する拡管機に用いられ、拡管する鋼管のシーム部に形成されたビードの位置を監視するためのビード位置監視装置であって、前記鋼管の内面側からそのシーム部の内面ビードの位置を直接検出する内面ビード検出部と、該内面ビード検出部による検出の結果に応じた監視情報を出力する監視情報出力部とを備えることを特徴としている。
本発明に係るUOE鋼管のビード位置監視装置によれば、鋼管内面側から内面ビードの位置を直接検出する内面ビード検出部を備えているので、内面ビードの位置を直接検出することができる。そのため、例えばカメラ等による外部からの監視とは異なり、鋼管周方向での内面ビードの位置を確実に検出することができる。また、仮に矯正ローラを使用した場合であっても、内面ビードの位置の動きに追従して検出することができる。そして、監視情報出力部は、内面ビード検出部による検出の結果に応じた監視情報を出力するので、ダイスの凹条溝内に内面ビードが確実に位置するように管理しながら拡管作業を行うことができる。
ここで、本発明に係るUOE鋼管のビード位置監視装置において、例えば、前記内面ビード検出部は、拡管機のダイスの外周面に送り方向に沿って且つ内面ビードの幅よりも広い幅で設けられた凹条溝と、その凹条溝内に内面ビードの幅方向両側に離間して配置された一対の接触子とを有して構成され、前記一対の接触子は、鋼管周方向での内面ビードの位置が正常範囲内のときには、内面ビードとは非接触状態を保つように設けられるとともに、鋼管周方向での内面ビードの位置が正常範囲を超えて偏倚したときには、前記一対の接触子のいずれか一方と内面ビードとが接触するように設けられており、前記監視情報出力部は、前記一対の接触子のいずれかが内面ビードに接触したときに、監視情報を出力することは好ましい。
このような構成であれば、内面ビードの幅方向両側に離間して配置された一対の接触子によって、鋼管周方向での内面ビードの位置が正常範囲内か否かを容易に検出することができる。したがって、内面ビードを確実に正常範囲内に位置するように管理する上で好適である。なお、「正常範囲」とは、鋼管周方向での内面ビードの位置が偏倚したときであっても、拡管機のダイスと内面ビートとが接触せずにシーム部に押し疵が発生することのない範囲である。
また、本発明に係るUOE鋼管のビード位置監視装置において、例えば、前記一対の接触子は、導電体から形成されるとともに、絶縁部材を介して前記ダイスの凹条溝内に固定されることで電気回路のスイッチとなっており、前記監視情報出力部は、前記内面ビードとの接触によって前記電気回路が導通されて回路の抵抗が低くなったときに前記監視情報を出力することは好ましい。このような構成であれば、内面ビード検出部の構成が簡素であるから、既存の拡管機に対しても容易且つ安価に本発明に係るUOE鋼管のビード位置監視装置を装備する上で好適である。
また、本発明に係るUOE鋼管のビード位置監視装置において、例えば、前記絶縁部材は、前記内面ビードが接触子に当接して接触子が押圧されたときに、その押圧された方向に短縮するように弾性変形することは好ましい。このような構成であれば、仮に、内面ビードの位置の急激な偏倚によって内面ビードが接触子に強く当接した場合であっても、絶縁部材がその押圧された方向に短縮するように弾性変形するので、破損や故障等のトラブルを防止または抑制する上で好適である。
上述のように、本発明に係るUOE鋼管のビード位置監視装置によれば、ダイスの凹条溝内に内面ビードが確実に位置するように管理しながら拡管作業を行うことができる。
以下、本発明に係るUOE鋼管のビード位置監視装置の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図1は、本発明の一実施形態のUOE鋼管のビード位置監視装置が装備された拡管機の説明図である。なお、本発明に係るビード位置監視装置以外の構成については通常の拡管機と同様であるため、上述した通常の拡管機と同様の構成については同一の符号を付すとともにその詳細な説明は適宜省略する。
この拡管機(メカニカルエキスパンダ)20は、図1に示すように、ブーム26内のプルロッド27を引っ張り、コーン28とダイス22のテーパを利用してUOE鋼管(以下、単に「鋼管」ともいう)Kの内側から拡管を行い、真円度、真直度および所定の外径寸法に仕上げるものである。なお、鋼管Kは、突き合わせ端となるシーム部Sがアーク溶接で接合されている。そして、シーム部Sは、その内面および外面側からそれぞれ溶接されてビードBが置かれており、外面ビードGと内面ビードNとを有している(図8参照)。
ここで、この拡管機20には、図1に示すように、拡管する鋼管Kのシーム部Sに形成されたビードBの位置を監視するビード位置監視装置10が装備されている。同図に示すように、このビード位置監視装置10は、内面ビード検出部3と、監視情報出力部6とを有する。内面ビード検出部3は、鋼管Kの内面側からビードBの内面ビードNの位置を直接検出可能に配置されている。また、監視情報出力部6は、内面ビード検出部3による検出の結果に応じた監視情報を出力するようになっている。
詳しくは、内面ビード検出部3は、図2に示すように、凹条溝24、検出部固定溝4、絶縁部材2および一対の接触子1を有して構成されている。
凹条溝24は、複数のダイス22のうち、内面ビードNに対向するダイス22に形成されており、ダイス22の外周面に拡管機20の送り方向に沿って且つ内面ビードNの幅よりも広い幅で設けられている。そして、この凹条溝24内には、二つの検出部固定溝4が加工されている。これら二つの検出部固定溝4は、内面ビードNの幅方向両側に離間して形成された長溝からなる。各検出部固定溝4には絶縁部材2がそれぞれ嵌め込まれている。そして、一対の接触子1は、その下部が各絶縁部材2に埋め込まれるとともに、その上部が各絶縁部材2の上面よりも凸に固定されている。
凹条溝24は、複数のダイス22のうち、内面ビードNに対向するダイス22に形成されており、ダイス22の外周面に拡管機20の送り方向に沿って且つ内面ビードNの幅よりも広い幅で設けられている。そして、この凹条溝24内には、二つの検出部固定溝4が加工されている。これら二つの検出部固定溝4は、内面ビードNの幅方向両側に離間して形成された長溝からなる。各検出部固定溝4には絶縁部材2がそれぞれ嵌め込まれている。そして、一対の接触子1は、その下部が各絶縁部材2に埋め込まれるとともに、その上部が各絶縁部材2の上面よりも凸に固定されている。
ここで、各絶縁部材2は、内面ビードNがいずれかの接触子1に当接してその接触子1が押圧されたときに、その押圧された方向に短縮するように弾性変形する材料からなる。この絶縁部材2としては、押圧された方向に短縮するように弾性変形する素材であれば種々の材料を採用可能である。例えば、素材としてシリコンやゴム等を好適に用いることができる。また、押圧された方向に短縮するように弾性変形させる上で、シリコンやゴム等を、発泡した柔軟なスポンジ状の状態とすることは好ましい。
一方、一対の接触子1は、導電体から形成されており、導電体としては導電性のある金属板が好適に用いうる。本実施形態では銅板を使用している。そして、一対の接触子1は、図2に示すように、凹条溝24内に内面ビードNの幅方向両側に離間しており、上記絶縁部材2を介して配置されることで、図3に模式図を示すように、電気回路30を開閉するスイッチとなっている。
より詳細には、図4に示すように、これら一対の接触子1の装着位置は、鋼管Kの周方向での内面ビードNの位置が正常範囲W内のときには、内面ビードNとは非接触状態を保つように設けられる。また、鋼管Kの周方向での内面ビードNの位置が正常範囲Wを超えて偏倚したときには、一対の接触子1のいずれか一方と内面ビードNとが接触するように設けられている。
本実施形態の例では、内面ビードNの幅Fに対し、正常範囲Wを3倍(W=3F)に設定した。また、一対の接触子1の先端の高さDは、複数のダイス22に外接する円(半径R)を基準とし、−1.5(mm)に設定した。なお、本実施形態の例では、UOE鋼管Kは、規格がSTPY400であり、サイズがφ508.0(mm)×t20.6(mm)×12(m)、拡管後ピーキング(製品曲率外径に対して凸状にとがった量)が1.0〜1.3(mm)の例である。なおまた、本実施形態の例では、拡管前鋼管内径が462.1(mm)、拡管後鋼管内径が466.8(mm)であり、また、図4に示す各部の設定寸法(mm)は、A:75(mm)、B:70(mm)、D:−1.5(mm)、E:4.0(mm)、F:20(mm)、H:20.6(mm)、J:2.5(mm)である。
ここで、図4に示す各部の設定寸法(mm)の範囲としては、下記の範囲を参考とし、拡管する鋼管Kのオーダによって適宜選択される。具体的には、同図において、凹条溝24上部の幅A=30〜100(mm)、凹条溝24底部の幅B=A−5(mm)、複数のダイス22に外接する円(半径R=200〜700(mm))を基準とした一対の接触子1の先端の高さD=−0〜−3(mm)、凹条溝24底部に対する絶縁部材2の上面高さE=1〜20(mm)が各部の設定寸法(mm)の範囲である。また、UOE鋼管Kは、内面ビードNの幅F=10〜50(mm)、鋼管Kの板厚H=6〜40(mm)、内面ビードNの凸条高さJ=1〜4.5(mm)が各部の設定寸法(mm)の基礎となる寸法範囲である。
そして、上記監視情報出力部6は、一対の接触子1のいずれか一方と内面ビードNとの接触に基づいて信号(監視情報)を出力するようになっている。本実施形態の例では、一対の接触子1を、電気回路30を開閉するスイッチとし、監視情報出力部6は、内面ビードNとの接触によって電気回路30が導通されて回路の抵抗が低くなったときに監視情報を出力するようになっている。なお、監視情報としては、ブザー等の警報や音声による警告、管理用のディスプレイへの表示、あるいは不図示の制御部の制御命令により拡管処理の停止制御の実行等、種々の信号を採用することができる。本実施形態では、内面ビードNとの当接によって不図示の制御部により、ブザーによる警報を出すとともに拡管処理の停止がなされ、オペレータによって不図示のターニングロールの周方向位置を修正する。
次に、上記ビード位置監視装置10の作用・効果について説明する。
この拡管機20は、上述したビード位置監視装置10によって、凹条溝24内の正常範囲W内に内面ビードNが位置するように管理しながら拡管作業を行っている。特に、このビード位置監視装置10によれば、鋼管Kの内面側からビードBの内面ビードNの位置を直接検出する内面ビード検出部3を備えているので、ダイス22の凹条溝24内に内面ビードNが確実に位置するように管理しながら拡管作業を行うことができる。したがって、このビード位置監視装置10によれば、拡管時に、拡管機20のダイス22と内面ビートNとの接触が防止され、シーム部Sに押し疵が発生してしまうことを防止することができる。
この拡管機20は、上述したビード位置監視装置10によって、凹条溝24内の正常範囲W内に内面ビードNが位置するように管理しながら拡管作業を行っている。特に、このビード位置監視装置10によれば、鋼管Kの内面側からビードBの内面ビードNの位置を直接検出する内面ビード検出部3を備えているので、ダイス22の凹条溝24内に内面ビードNが確実に位置するように管理しながら拡管作業を行うことができる。したがって、このビード位置監視装置10によれば、拡管時に、拡管機20のダイス22と内面ビートNとの接触が防止され、シーム部Sに押し疵が発生してしまうことを防止することができる。
そして、このビード位置監視装置10によれば、内面ビード検出部3は、ダイス22の外周面に拡管機20の送り方向に沿って且つ内面ビードNの幅よりも広い幅で設けられた凹条溝24と、その凹条溝24内に内面ビードNの幅方向両側に離間して配置された一対の接触子1とを有して構成されており、一対の接触子1が、鋼管Kの周方向での内面ビードNの位置が正常範囲W内のときには、内面ビードNとは非接触状態を保つように設けられるとともに、鋼管Kの周方向での内面ビードNの位置が正常範囲Wを超えて偏倚したときには、一対の接触子1のいずれか一方と内面ビードNとが接触するように設けられ、監視情報出力部6は、一対の接触子1のいずれか一方と内面ビードNとの接触に基づいて監視情報を出力するようになっているので、内面ビードNの幅方向両側に離間して配置された一対の接触子1によって、鋼管周方向での内面ビードNの位置が正常範囲W内か否かを容易に検出することができる。したがって、内面ビードNを確実に正常範囲W内に位置するように管理することができる。
すなわち、図5(a)に示すように、一対の接触子1は、鋼管Kの周方向での内面ビードNの位置が正常範囲W内のときには、内面ビードNとは非接触状態を保つように設けられているので、正常範囲W内においては通常の拡管作業が継続される。これに対し、図5(b)に示すように、鋼管Kの周方向での内面ビードNの位置が正常範囲Wを超えて偏倚したときには、一対の接触子1のいずれか一方と内面ビードNとが接触するように設けられ、監視情報出力部6は、一対の接触子1のいずれか一方と内面ビードNとの接触に基づいて信号を出力するようになっているので、正常範囲Wを超えて偏倚したときには、直ちに拡管作業を停止し、オペレータは、ターニングロール位置の修正作業を行うことができる。したがって、ダイス22の凹条溝24内に内面ビードNが確実に位置するように管理しながら拡管作業を行うことができる。
また、鋼管Kの内面側からビードBの内面ビードNの位置を直接検出しているので、鋼管Kの横曲がりを矯正する矯正ローラを使用した場合であっても、内面ビードNの位置の動きに追従して検出可能であり、内面ビードNの位置を確実に管理することができる。
また、このビード位置監視装置10によれば、一対の接触子1は、導電体から形成されるとともに、絶縁部材2を介してダイス22の凹条溝24内に固定されることで電気回路30のスイッチとなっており、監視情報出力部6は、内面ビードNとの接触によって電気回路30が導通されて回路の抵抗が低くなったときに監視情報を出力する構成なので、内面ビード検出部3の構成が簡素であるから、既存の拡管機に対しても容易且つ安価にビード位置監視装置10を装備することができる。
また、このビード位置監視装置10によれば、一対の接触子1は、導電体から形成されるとともに、絶縁部材2を介してダイス22の凹条溝24内に固定されることで電気回路30のスイッチとなっており、監視情報出力部6は、内面ビードNとの接触によって電気回路30が導通されて回路の抵抗が低くなったときに監視情報を出力する構成なので、内面ビード検出部3の構成が簡素であるから、既存の拡管機に対しても容易且つ安価にビード位置監視装置10を装備することができる。
また、このビード位置監視装置10によれば、絶縁部材2は、内面ビードNが接触子1に当接して接触子1が押圧されたときに、その押圧された方向に短縮するように弾性変形するので、仮に、内面ビードNの位置の急激な偏倚によって内面ビードNが接触子1に強く当接した場合であっても、絶縁部材2がその押圧された方向に短縮するように弾性変形して、破損や故障等のトラブルを防止または抑制することができる。
なお、本発明に係るUOE鋼管のビード位置監視装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、導電体からなる一対の接触子1を絶縁部材2を介して凹条溝24内に設けた例で説明したが、これに限定されず、一対の接触子のいずれか一方と内面ビードとが接触するように設けられ、その接触に基づいて監視情報出力部6が、接触(検出)の結果に応じた監視情報を出力する構成であれば、種々の構成を採用可能である。
例えば、上記実施形態では、導電体からなる一対の接触子1を絶縁部材2を介して凹条溝24内に設けた例で説明したが、これに限定されず、一対の接触子のいずれか一方と内面ビードとが接触するように設けられ、その接触に基づいて監視情報出力部6が、接触(検出)の結果に応じた監視情報を出力する構成であれば、種々の構成を採用可能である。
例えば絶縁部材2を設けず、さらに、一対の接触子1として、例えばマイクロスイッチのように、接点のわずかな動きにより開閉するスイッチを配設してもよい。しかし、内面ビード検出手段を簡素な構成とすることで、装備容易且つ安価にビード位置監視装置を構成する上では、一対の接触子1を導電体として内面ビードNとの当接によって電気回路を導通させることで信号(監視情報)を出力する構成とすることは好ましい。
さらに、絶縁部材2についても種々の素材を採用可能であるが、上記実施形態のように、内面ビードが接触子に当接して接触子が押圧されたときに、その押圧された方向に短縮するように弾性変形するものを用いれば、絶縁部材2がその押圧された方向に短縮することで、破損や故障等のトラブルを防止または抑制する上で好適である。
また、上記実施形態では、一対の接触子1が一の電気回路30に接続されている例で説明したが、これに限らず、一対の接触子1それぞれ別個の電気回路30を設けて構成してもよい。このような構成であれば、内面ビードNの左右のいずれが接触子1に当接しているかを確実に知ることができる。そのため、このような構成であれば、例えばターニングロールの周方向位置を自動修正する等の制御を行う上でより好適である。
また、上記実施形態では、一対の接触子1が一の電気回路30に接続されている例で説明したが、これに限らず、一対の接触子1それぞれ別個の電気回路30を設けて構成してもよい。このような構成であれば、内面ビードNの左右のいずれが接触子1に当接しているかを確実に知ることができる。そのため、このような構成であれば、例えばターニングロールの周方向位置を自動修正する等の制御を行う上でより好適である。
1 接触子
2 絶縁部材
3 内面ビード検出部
4 検出部固定溝
6 監視情報出力部
10 ビード位置監視装置
20 拡管機
22 ダイス
24 凹条溝
26 ブーム
27 プルロッド
28 コーン
29 矯正ローラ
K UOE鋼管
S シーム部
B ビード
G 外面ビード
N 内面ビード
W 正常範囲
2 絶縁部材
3 内面ビード検出部
4 検出部固定溝
6 監視情報出力部
10 ビード位置監視装置
20 拡管機
22 ダイス
24 凹条溝
26 ブーム
27 プルロッド
28 コーン
29 矯正ローラ
K UOE鋼管
S シーム部
B ビード
G 外面ビード
N 内面ビード
W 正常範囲
Claims (4)
- UOE鋼管を製造する拡管機に用いられ、拡管する鋼管のシーム部に形成されたビードの位置を監視するためのビード位置監視装置であって、
前記鋼管の内面側からそのシーム部の内面ビードの位置を直接検出する内面ビード検出部と、該内面ビード検出部による検出の結果に応じた監視情報を出力する監視情報出力部とを備えることを特徴とするUOE鋼管のビード位置監視装置。 - 前記内面ビード検出部は、拡管機のダイスの外周面に前記鋼管の送り方向に沿って且つ内面ビードの幅よりも広い幅で設けられた凹条溝と、その凹条溝内に内面ビードの幅方向両側に離間して配置された一対の接触子とを有して構成され、
前記一対の接触子は、鋼管周方向での内面ビードの位置が正常範囲内のときには、内面ビードとは非接触状態を保つように設けられるとともに、鋼管周方向での内面ビードの位置が正常範囲を超えて偏倚したときには、前記一対の接触子のいずれか一方と内面ビードとが接触するように設けられており、
前記監視情報出力部は、前記一対の接触子のいずれかが内面ビードに接触したときに、監視情報を出力することを特徴とする請求項1に記載のUOE鋼管のビード位置監視装置。 - 前記一対の接触子は、導電体から形成されるとともに、絶縁部材を介して前記ダイスの凹溝内に固定されることで電気回路を開閉するスイッチとなっており、前記監視情報出力部は、前記内面ビードとの接触によって前記電気回路が導通されて回路の抵抗が低くなったときに前記監視情報を出力することを特徴とする請求項2に記載のUOE鋼管のビード位置監視装置。
- 前記絶縁部材は、前記内面ビードが接触子に当接して接触子が押圧されたときに、その押圧された方向に短縮するように弾性変形することを特徴とする請求項3に記載のUOE鋼管のビード位置監視装置。
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CN103659171A (zh) * | 2012-09-24 | 2014-03-26 | 上海宝钢工业技术服务有限公司 | Uoe直缝钢管扩径锥体的制造方法 |
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2008
- 2008-09-29 JP JP2008250038A patent/JP2010075989A/ja active Pending
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