JP2010075540A - 輸液漏れ検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】静脈に留置された注射針の血管からの外れが感度よく検出できる輸液漏れ装置の提供。
【解決手段】 カテーテルを刺し留置して、カテーテルと輸液剤間の導入チューブ間に設けた金属パイプからなり輸液容器側に配置した電極と、カテーテル留置場所より離れた留置静脈上の体表に設けた電極を設置し、金属パイプ電極のうち、穿刺してあるカテーテルより遠いほうの金属パイプ電極と注射針留置場所より遠い位置に位置する方の体表面に位置する電極間に交流定電流を印加し、注射針と輸液剤間の導入チューブ間に設けた金属パイプからなる電極のうちカテーテル側に配置した方の電極と、カテーテル留置場所より離れた留置静脈上の体表に設けた2つの電極のうちカテーテル留置場所に近い方の電極との電位差を測定することにより、カテーテルが穿刺した血管からはずれて、血管外組織に該輸液剤が注入されていることを検出することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 カテーテルを刺し留置して、カテーテルと輸液剤間の導入チューブ間に設けた金属パイプからなり輸液容器側に配置した電極と、カテーテル留置場所より離れた留置静脈上の体表に設けた電極を設置し、金属パイプ電極のうち、穿刺してあるカテーテルより遠いほうの金属パイプ電極と注射針留置場所より遠い位置に位置する方の体表面に位置する電極間に交流定電流を印加し、注射針と輸液剤間の導入チューブ間に設けた金属パイプからなる電極のうちカテーテル側に配置した方の電極と、カテーテル留置場所より離れた留置静脈上の体表に設けた2つの電極のうちカテーテル留置場所に近い方の電極との電位差を測定することにより、カテーテルが穿刺した血管からはずれて、血管外組織に該輸液剤が注入されていることを検出することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
輸液バッグの薬剤を静脈から輸液する場合に、穿刺した後、静脈に留置された針またはカテーテルが、体動等により、静脈から外れ、血管外の筋肉等の組織に輸液剤が注入されていることを検出する輸液漏れ検出装置に関する。
下痢、嘔吐などによる脱水症状、また、事故、手術などで急な多量の出血による循環血液量の不足、食事が取れなく、経鼻胃管、経胃瘻等による投与もできない場合に脱水症の回避、電解質の不足、カロリーの不足を継続的に補うために点滴輸液が行われている。また、併せて各種ビタミン、抗生物質、強心剤、抗不整脈剤、抗ガン剤など薬物も合わせて投与されていて、現在では、必須の治療手段となっている。
点滴による輸液において、血管に穿刺された注射針またはカテ−テルが血管外にはずれ筋肉組織等に輸液剤が注入させると、正常な薬液効果が得られないばかりか、注入部位が膨張し痛みを発生させる場合がある。
また、抗ガン剤などの輸液剤の種類によっては、筋肉組織に炎症等の障害が発生する場合があり、重篤な場合には組織の壊死を起こす場合がある。輸液漏れの監視は重要な看護業務になっている。
装置で輸液漏れを検出する方法には、輸液する輸液剤の圧力を検出し、血管よりの注射針またはカテーテルのはずれによる注入抵抗の増加を検出する方法、輸液が筋肉組織に注入されることによる四肢の径の膨張を4電極法を用いインピーダンスの変化にて検出する方法、漏れ部位の水分の増加を超短波の吸収により検出する方法がある。
また、2電極法により、輸液漏れの検出を行う装置も提案されている。(特許文献1:特開2000−140092号公報)。
特開2000−140092号公報
しかしながら、既存の方法には欠点がそれぞれある。抗がん剤等の毒性の強い輸液剤はわずかな漏れにてダメージを受けるが、輸液ライン内の圧力変化のわずかな漏れの検出は病による輸液ライン内の圧力の上昇は非常に小さく、輸液ポンプ使用の場合には送液の脈動、また、脈動する静脈圧(約30mmHg)があり検出が難しい。血管から針またはカテーテルが大きくはずれ100%筋注状態にならないと検出が困難である。
また、使用する輸液ラインに入れる接液タイプの圧力センサーは高価であるという問題点がある。四肢において長手方向に電極を設置した4電極法を用いた輸液漏れ検出方法は、四肢長手方向円柱状の全体の組織インピーダンス変化の検出を行っていて、電極と皮膚四肢の太さが変化するようなかなりの量の輸液の注入がないと検出できなく、わずかな量の漏れの検出はできないという問題点がある。
また、電極と生体体表面との接触抵抗を無視できる4電極法を用いた場合でも、皮膚と電極間の接触抵抗がある程度以上に大きくなると、この電流源を駆動する電源電圧の制限を受ける問題点がある。また、超短波による輸液漏れによる皮下組織から反射の変化の計測は、道具立てが高価であること、送信、受信アンテナを皮膚上に配置しなければならず、アンテナと生体とのインピーダンスマッチングおよび送受信間の漏れに対応した絶縁など困難な問題点がある。
上述した問題点を解決するためには、本発明の輸液漏れ検出装置によれば、体表面から静脈血管に、輸液剤容器に接続した軟質チューブにつけた注射針またはカテーテルを皮膚表面から静脈に刺し留置して、輸液剤を投与する輸液セットにおいて、該注射針と輸液剤間の導入チューブ間に設けた金属パイプからなる2つの電極を輸液容器側に配置した電極と、該注射針またはカテーテル留置場所より離れた留置静脈上の体表に設けた2つの電極を設置し、該金属パイプ電極のうち、穿刺してある注射針またはカテ-テルより遠いほうの金属パイプ電極と該注射針留置場所より遠い位置に位置する方の体表面に位置する電極間に交流定電流を印加し、該注射針と輸液剤間の導入チューブ間に設けた金属パイプからなる2つの電極のうち該注射針または該カテーテル側に配置した方の電極と、該注射針またはカテーテル留置場所より離れた留置静脈上の体表に設けた2つの電極のうち該注射針またはカテーテル留置場所に近い方の電極との電位差を測定することにより、該注射針または該カテーテルが穿刺した血管からはずれて、血管外組織に該輸液剤が注入されていることを検出することを特徴としている。
また、血管を穿刺する注射針は血管に入る先端部分以外を絶縁皮膜で覆っていることを特徴としている。また、体表に設けた電極に、金属繊維、または、導電性繊維または 導電性樹脂、または導電性テープ、または、導電性フィルムを用いたことを特徴としている。また、体表に設けた電極と体表間の接触抵抗を測定し、規定値よりも大きい場合には、電極の異常を報知する報知手段を設けたことを特徴としている。また、装置の駆動電源を乾電池または充電池とすることを特徴としている。
本発明によれば、輸液ラインのチューブに接液可能な電極を設けたことにより、四肢の長手方向に皮膚接触電極を用いる4電極法における電極と皮膚との接触抵抗よりも約半分程度に小さくでき、また、輸液チューブの外側から容量結合による電極に比べ、測定を行う電流源への供給電源電圧を小さくでき、乾電池駆動における適用接触抵抗範囲を大きくすることが可能となった。また、電位差を増幅する増幅器には入力インピーダンスの大きなものを使用する必要があり高価であること、商用電源周波数の影響を受けやすい欠点があるが、四肢の長手方向に設けた4電極法に用いる電位差測定用の増幅器に比べ、ほぼ半分程度の入力インピーダンスの増幅器で済み、誘導ノイズの影響を受けにくく、扱いやすい廉価な低い入力インピーダンスの比較的低い増幅器の使用が可能となった。また、注射針の血管内に入る先端のみを露出させ、その他を絶縁物質で覆うことにより、血管内に注射針が正しく挿入されている場合わずかに外れた場合の抵抗値の差が大きく検出されるので、静脈に留置された注射針の血管からのはずれが感度よく検出できる。また、皮膚上に設ける電極にフレキシビリティを持った金属または導電繊維、樹脂、フィルムを用いることにより、体表の凸凹、体動による変動による電極と体表との密着性が良くなり、かつ、伸縮性により生体への負担が軽減される。また、体表と電極の抵抗値を計測し、測定に用いる電流源を駆動する電源の電圧が限界にくる前に警報を発報し誤測定を防止することにより、輸液漏れ検出の信頼性が向上される。また、電池、充電池を装置電源に用いることにより生体への電気的安全性を確保することが可能となる。
本発明の実施例である輸液漏れ検出装置について以下に説明するが、実施例に限られるものでなく、シリンジポンプや輸液ポンプに実装して用いてもよい。図1は輸液漏れ監視装置の構造を示すブロック図である。1は輸液剤および輸液容器、2は輸液セットにて軟質チューブ26とクレンメ24と点滴筒25と注射針(翼状針またはカテーテル)7よりなり、軟質チューブ26に、本発明のステンレスパイプよりなる(+)電流電極3と(+)電圧電極4が挿入されている。それぞれの電極は導電が確保できるクリップ5および6で本体と接続されている。
翼状針またはカテーテル7は右前腕部27の静脈23に留置されている。また、右前腕部27の翼状針またはカテーテル7の留置部位より心臓側に、例えば導電性の繊維よりなる(−)電圧電極8と(−)電流電極9がサージカルテープまたは包帯にて前腕部27に固定されている。それぞれの電極は取り外し可能な鋲金具で本体に接続されている。17は、マイクロコンピュータなどのCPUと、CPUにより実行される装置全体の制御プログラムや各種データを記憶するROMとワークエリアとして測定データや各種データを一時的に記憶するRAMなどを備える制御部で、10は制御部17により高入力インピーダンス増幅器15の入力の切り替えを制御できるアナログSWである。11は定電流源12の接続をCPU17により切り替えできるアナログSWである。15は電極と皮膚との接触抵抗がある値まで無視できる高い入力インピーダンスを有する増幅器で電圧電極4,8の電圧の増幅に用いる。16は高入力インピーダンス増幅器15のアナログ出力をデジタル信号に変換するA/D変換器である。制御部17はまた、内部に注射針またはカテーテル穿刺時のインピーダンスを記憶するメモリを有する。12は電流電極3,9に一定電流を供給するための交流定電流源である。13は輸液漏れを検出した場合および生体電極8および9と生体との接触抵抗が規定値以上になったら警報音を発するブザーである。
18は輸液漏れを検出した場合にはその旨を、また、生体(−)電圧電極8および生体(−)電流電極9と生体との接触抵抗が規定値以上になったら、その旨を表示するLCD表示器である。28は電源SWである。21は装置の測定を開始するSWである。19は警報ブザー音の消音用およびナースコール出力をOFFするSWである。20は注射針またはカテーテル7の穿刺時のインピーダンスを所定秒毎、例えば10msごとの測定、および測定値を記憶を開始、停止するSWである。13は装置用駆動用の電池電源である。22は生体電極の生体への固定に異常が生じ接触抵抗が閾値、例えば、30kΩ以上に大きくなった時、および装置が輸液漏れを検出した時にナースステーションに通報するためのナースコールへの接続部である。29は輸液セットに設置されている電極への接続リード線である。30は生体に接続する電極のリード線である。
<輸液漏れ(針外れ)検出用閾値の測定>
図2は輸液漏れ(針外れ)検出用閾値の測定の時の装置の動作を示すフローチャートである。図1も用いて説明する。装置の電源SW28をONする。輸液セットのプライミングを行い、装置の輸液セット電極リード29を輸液セット2の軟質チューブ26の適所に挿入されている(+)電流電極3、(−)電圧電極4にクリップで接続する。また、穿刺部より心臓側の前腕部周囲に電極を装着し包帯等で固定する。装置の生体装着電極を生体(−)電圧電極8,生体(−)電流電極9に金属鋲で接続する。SW20をONして、輸液漏れの閾値設定のためのインピーダンス測定を開始する。医療従事者は、患者の静脈23に翼状針7を穿刺する。装置は穿刺作業をスタートし、終了してSW20が再度押されるまでの間、以下の動作を行う。
図2は輸液漏れ(針外れ)検出用閾値の測定の時の装置の動作を示すフローチャートである。図1も用いて説明する。装置の電源SW28をONする。輸液セットのプライミングを行い、装置の輸液セット電極リード29を輸液セット2の軟質チューブ26の適所に挿入されている(+)電流電極3、(−)電圧電極4にクリップで接続する。また、穿刺部より心臓側の前腕部周囲に電極を装着し包帯等で固定する。装置の生体装着電極を生体(−)電圧電極8,生体(−)電流電極9に金属鋲で接続する。SW20をONして、輸液漏れの閾値設定のためのインピーダンス測定を開始する。医療従事者は、患者の静脈23に翼状針7を穿刺する。装置は穿刺作業をスタートし、終了してSW20が再度押されるまでの間、以下の動作を行う。
図2および図1にてSW20をONすると、ステップST1001にて生体装着(−)電圧電極8,生体装着(−)電流9と生体との接触抵抗(接R8、接R9)の測定を行い,CPU17のワークエリアに保存される。詳細は図3にて説明を行う。ステップST1002にて規定値と比較する。規定値(閾値:例えば30kΩ)よりも大きい場合にはST1004にて表示部18に電極接触異常を表示する。ステップST1002にて、生体装着(−)電圧電極8,生体装着(−)電流電極9の接触抵抗値が規定値以下であると、ステップ1003にて、インピーダンスを測定し、記憶部に記録する。
<輸液漏れ判断閾値の設定>
詳細は図4にて説明する。図2において、ステップST1005にてインピーダンスの測定が行われてから所定秒、例えば10ms経過したかがチェックされる。10ms経過したら測定をステップST1003から繰り返す。翼状針7の静脈23への穿刺が終了し、ステップST1006にてSW20が押されたことを検出した場合には、ステップ1007にて、10msごとに記憶部に記録されたインピーダンスデータを、図6のように時系列に並べ、最初の略プラトーを翼状針またはカテ−テル7が生体組織内に挿入されているが血管内には挿入されていない状態のインピーダンスAとし、後の略プラトーを翼状針またはカテーテル7が血管(静脈)内に挿入されている状態のインピーダンスBとして、閾値Rを、R=A−Bとして求めワークエリア内に記憶する。輸液セット2のほうは、翼状針7の固定、輸液セットのクレンメ24を調整し、処方の輸液Rateに調節する。
詳細は図4にて説明する。図2において、ステップST1005にてインピーダンスの測定が行われてから所定秒、例えば10ms経過したかがチェックされる。10ms経過したら測定をステップST1003から繰り返す。翼状針7の静脈23への穿刺が終了し、ステップST1006にてSW20が押されたことを検出した場合には、ステップ1007にて、10msごとに記憶部に記録されたインピーダンスデータを、図6のように時系列に並べ、最初の略プラトーを翼状針またはカテ−テル7が生体組織内に挿入されているが血管内には挿入されていない状態のインピーダンスAとし、後の略プラトーを翼状針またはカテーテル7が血管(静脈)内に挿入されている状態のインピーダンスBとして、閾値Rを、R=A−Bとして求めワークエリア内に記憶する。輸液セット2のほうは、翼状針7の固定、輸液セットのクレンメ24を調整し、処方の輸液Rateに調節する。
<輸液漏れ(針外れ)検出フロー>
図5および図1において、SW21をONすると、ステップST01にて、生体装着(−)電圧電極8,生体装着(−)電流電極9と生体との接触抵抗(接R8、接R9)の測定を行い、CPU17のワークエリアに保存する。詳細は図3で説明する。ステップST02にて、測定した生体装着(−)電圧電極8,生体装着(−)電流電極9の生体との接触抵抗 接R8、接R9と規定値が比較される。規定値以内であると、ステップST03にて輸液回路のインピ−ダンス測定を行い(図4で詳述する)、CPU17のワークエリアに保存する。ST02にて生体電極の接触抵抗が規定値以上であった場合、ステップST06にて表示部に電極異常表示を行う。引き続きステップST07にてブザーを鳴らす。引き続きステップST08にてナースコールをONにして、ナースステーションに通報する。ステップST09にてSW19の警報リセットSWが押された場合にはブザー音を消音しナースコールをOFFする。
図5および図1において、SW21をONすると、ステップST01にて、生体装着(−)電圧電極8,生体装着(−)電流電極9と生体との接触抵抗(接R8、接R9)の測定を行い、CPU17のワークエリアに保存する。詳細は図3で説明する。ステップST02にて、測定した生体装着(−)電圧電極8,生体装着(−)電流電極9の生体との接触抵抗 接R8、接R9と規定値が比較される。規定値以内であると、ステップST03にて輸液回路のインピ−ダンス測定を行い(図4で詳述する)、CPU17のワークエリアに保存する。ST02にて生体電極の接触抵抗が規定値以上であった場合、ステップST06にて表示部に電極異常表示を行う。引き続きステップST07にてブザーを鳴らす。引き続きステップST08にてナースコールをONにして、ナースステーションに通報する。ステップST09にてSW19の警報リセットSWが押された場合にはブザー音を消音しナースコールをOFFする。
ステップST04にて、測定したインピーダンス値と輸液漏れ検出閾値して測定開始時は輸液漏れのないことが確認できている最初に測定した値をRrefに設定した閾値Rを加算したインピーダンス値と比較する。このインピーダンス値よりも大きい場合には、血管より翼状針がはずれたと判断し、ステップ11にて表示部に輸液漏れ発生表示を行う。ステップST12にてブザ−音をならす。ステップST13にてナースコールをONし輸液漏れ発生をナースステーションに通報する。ステップST14にてSW19の警報リセットSWが押された場合には、ステップST15にてブザ−音消音、ナースコールをOFFする。ステップST04にて、インピーダンスが規定値以下の場合、ステップST16にて表示部に輸液漏れなし表示を行う。ステップST17にて10分が経過したかのチェックを行い、10分経過したらステップST01から再度測定を開始する。
<接触抵抗 R 測定ルーチン>
図3および図1にて生体電極の接触抵抗の測定ル−チンの詳細を説明する。まず、生体(−)電圧電極8の接触抵抗(接R8)から測定する。ステップST101にて定電流源12をアナログSW11により(2)側に切換える。ステップST102にて高入力インピーダンス増幅器15の入力をアナログSW10により(3)側に切換え、ステップST103にてA/D変換器16の出力(V9)を読み込む。ステップST104にて生体に装着した生体装着(−)電流電極9の接触抵抗(R)を、接R9=V9/定電流Iにて計算する。ステップST105にて接R9をワ−クエリアに記憶する。次に、ステップST106にて定電流源12をアナログSW11により(1)側に切換える。ステップST107にて高入力インピ−ダンス増幅器15の入力をアナログSW10により(2)側に切換える。ステップST108にてA/D変換器16の出力(V8)を読み込む。ステップST109にて生体(−)電圧電極8の接触抵抗(接R8)を、接R8=V8/定電流I にて計算する。ステップST110にて接R8をワ−クエリアに記憶する。
図3および図1にて生体電極の接触抵抗の測定ル−チンの詳細を説明する。まず、生体(−)電圧電極8の接触抵抗(接R8)から測定する。ステップST101にて定電流源12をアナログSW11により(2)側に切換える。ステップST102にて高入力インピーダンス増幅器15の入力をアナログSW10により(3)側に切換え、ステップST103にてA/D変換器16の出力(V9)を読み込む。ステップST104にて生体に装着した生体装着(−)電流電極9の接触抵抗(R)を、接R9=V9/定電流Iにて計算する。ステップST105にて接R9をワ−クエリアに記憶する。次に、ステップST106にて定電流源12をアナログSW11により(1)側に切換える。ステップST107にて高入力インピ−ダンス増幅器15の入力をアナログSW10により(2)側に切換える。ステップST108にてA/D変換器16の出力(V8)を読み込む。ステップST109にて生体(−)電圧電極8の接触抵抗(接R8)を、接R8=V8/定電流I にて計算する。ステップST110にて接R8をワ−クエリアに記憶する。
<輸液回路のインピーダンス測定ルーチン>
図4により、輸液回路のインピーダンスの測定ル−チンを説明する。ステップST301にて定電流源12をアナログSW11により(1)側に接続する。ステップST302にて高入力インピーダンス増幅器15の入力をアナログSW10により(1)側に切換える。ステップST303にてA/D変換値(V6)をワ−クエリアに記憶する。ステップST304にて高入力インピ−ダンス増幅器15の入力をアナログSW10により(2)側に切換える。ステップST305にてA/D変換値(V8)をワ−クエリアに記憶する。ステップST306にて 輸液回路のインピ−ダンス=(V6−V8)/定電流値を計算する。ステップST307にて計算した輸液回路のインピ−ダンスをワークエリアに記憶する。
図4により、輸液回路のインピーダンスの測定ル−チンを説明する。ステップST301にて定電流源12をアナログSW11により(1)側に接続する。ステップST302にて高入力インピーダンス増幅器15の入力をアナログSW10により(1)側に切換える。ステップST303にてA/D変換値(V6)をワ−クエリアに記憶する。ステップST304にて高入力インピ−ダンス増幅器15の入力をアナログSW10により(2)側に切換える。ステップST305にてA/D変換値(V8)をワ−クエリアに記憶する。ステップST306にて 輸液回路のインピ−ダンス=(V6−V8)/定電流値を計算する。ステップST307にて計算した輸液回路のインピ−ダンスをワークエリアに記憶する。
2 輸液セット、3(+)電流電極、4 (+)電圧電極、8 生体(−)電圧電極、9 生体(−)電流電極、12 定電流源、15 高入力インピーダンス増幅器、17 CPU、31 本体
Claims (5)
- 体表面から静脈血管に、輸液剤容器に接続した軟質チューブにつけた注射針またはカ テーテルを刺し留置して、輸液剤を投与する輸液セットにおいて、該注射針と輸液剤間の導入チューブ間に設けた金属パイプからなる2つの電極を輸液容器側に配置した電極と、該注射針またはカテーテル留置場所より離れた留置静脈上の体表に設けた2つの電極を設置し、該金属パイプ電極のうち、穿刺してある注射針またはカテーテルより遠いほうの金属パイプ電極と該注射針留置場所より遠い位置に位置する方の体表面に位置する電極間に交流定電流を印加し、該注射針と輸液剤間の導入チューブ間に設けた金属パイプからなる2つの電極のうち該注射針または該カテーテル側に配置した方の電極と、該注射針またはカテーテル留置場所より離れた留置静脈上の体表に設けた2つの電極のうち該注射針またはカテーテル留置場所に近い方の電極との電位差を測定することにより、該注射針または該カテーテルが穿刺した血管からはずれて、血管外組織に該輸液剤が注入されていることを検出することを特徴とする輸液漏れ検出装置。
- 血管を穿刺する注射針は血管に入る先端部分以外を絶縁皮膜で覆っていることを特徴 とする請求項1に記載の輸液漏れ検出装置。
- 体表に設置する電極に、金属繊維、または、導電性繊維または 導電性樹脂、または導電性テープ、または、導電性フィルムを用いたことを特徴とする請求項1に記載の輸液漏れ検出装置。
- 体表に設けた電極と生体間の接触抵抗を測定し、規定値よりも大きい場合には、電極の異常を報知する報知手段を更に設けたことを特徴とする請求項1に記載の輸液漏れ検出装置。
- 装置を駆動する電源として乾電池のみ、または充電池のみとしたことを特徴とする請求項1に記載の輸液漏れ検出装置。
Priority Applications (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2010075540A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014049657A1 (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-03 | テルモ株式会社 | 医療用ポンプ |
US9347901B2 (en) | 2012-10-30 | 2016-05-24 | Seiko Epson Corporation | Liquid transport apparatus and bubble determination method |
JP2020517319A (ja) * | 2017-04-20 | 2020-06-18 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニーBecton, Dickinson And Company | 漏れインジケータを備えた注入セット |
-
2008
- 2008-09-26 JP JP2008248613A patent/JP2010075540A/ja active Pending
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