JP2010074732A - 画像処理装置及び画像処理方法ならびに画像処理方法を実行するプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 読み取られる位置が主/副走査方向に1画素未満ずれた複数の低解像度画像を用いて高解像度画像を得る高解像度変換を行って得た画像データから像域情報を得るためには、回路規模が大きくなってしまう。
【解決手段】 センサにより読み取られる位置が、主走査方向及び/又は副走査方向に1画素未満ずれている複数の画像データを用いて、該センサの解像度よりも高い解像度を有する画像データを生成する高解像変換手段を有する画像処理装置であり、
センサから読み取った画像データに対応する像域情報を生成する像域情報生成手段、前記像域情報生成手段にて生成した像域情報を、前記センサの解像度よりも高い解像度を有する画像データに対応させるべく、フォーマット変換し、前記高解像変換手段を用いて解像度変換を行う像域情報高解像度変換手段を有することを特徴とする。
【選択図】 図12

Description

本発明はスキャナを用いてコピーや送信処理を実行する画像処理装置及び画像処理方法ならびに画像処理方法を実行するプログラムに関するものである。
MFP(Multifunction Peripheral)等の画像処理装置において、入力された画像の各画素に対応した「像域情報」を生成し、その入力された画像に対して領域ごとに好適な画像処理を施すという技術がある(特許文献1)。
この「像域情報」には、文字領域情報や網点領域情報や網点内文字領域情報などの情報が含まれている。
その他、特許文献1には入力した画像から像域情報を生成するための方法も記載されている。
また、この技術によって画像の像域情報を判定する場合、像域情報を判定するために必要な所定の領域の画素パターンを用いるため、所定領域の画素を保持するためのバッファが具備される。
その他、網点判定などの判定のための画素パターンを保持するためのバッファも具備することが必要となる。
一方、出力画像に対して紙面上で光沢感を出すために透明トナーを用いる画像処理技術がある。
この透明トナーは、スキャナの読み取り能力で識別可能な色みを有していないため、一般的なスキャナは、透明トナーを用いた画像部分が光沢を有するということを示す光沢度情報を画像読み取り時に検知できない。
したがって、光沢度情報を含む像域情報はスキャナによって入力される画像から生成することはできない。
よって、透明トナーを用いた画像から像域情報を取得するためには、特殊なスキャナもしくは検出装置を使用して取得する必要がある(特許文献2、特許文献3)。
また、一定の解像度の画像を複数枚用いて一枚の高解像度の画像を取得する「超解像処理」という技術が存在する。
この技術を用いれば、例えば600dpiの画像を用いて1200dpi相当の画像を生成することが可能となり、従来の画像処理装置の構成を大幅に変更することなく高解像度な画像を得ることが可能となる。(非特許文献1)
この高解像度化された画像から像域情報を生成し、これを高解像度化された画像に対して用いることで、好適な画像処理を施すことができる。
特開平11−136505 特開平05−333450 特開平09−222361 「複数のデジタル画像データによる超解像処理」(Ricoh Technical Report No.24,NOVEMBER,1998)
しかしながら、入力される画像データの解像度が高くなると、所定領域内における像域判定に必要な画素数が増加する。
そのため、高解像化された画像データに対して適切な像域判定を行うために、高解像度化された画像データから像域情報を生成すると、より大きなバッファを持たせなければならず、回路規模が大きくなってしまうという課題があった。
また上述したように、透明トナーを用いた画像をスキャナ等の読み取り装置で読み取る際、この画像が有する光沢度情報は特殊なスキャナもしくは検出装置を使用して取得する必要がある。
しかし、この情報はスキャナで画像を読み取った時のみに取得できる。
つまり、読み取った画像に光沢度情報が含まれる場合、この光沢度情報が含まれる画像を一旦高解像度化して画像データにし、この高解像度化した画像データからこの画像データに対応する光沢度情報を生成することができないといった課題があった。
そこで、上記課題を解決するために本発明における画像処理装置は、
原稿画像を読み取る読み取りセンサを有する画像処理装置であり、
前記読み取りセンサによって読み取られる位置が、主走査方向及び/又は副走査方向に1画素未満ずれている画像の画像データを取得する画像データ取得手段、
前記画像データ取得手段にて取得された複数枚分の画像データを用いて補間処理を施すことで、前記読み取りセンサの解像度より高い解像度の画像データを得る高解像度変換手段を有し、
さらに、
前記読み取りセンサにより取得された画像データから、像域ビットにより構成される像域情報を生成する像域情報生成手段、
前記像域情報生成手段によって生成された像域情報を、前記高解像度変換手段に入力可能なフォーマットに変換する像域情報変換手段、
前記像域情報変換手段によりフォーマットを変換された像域情報を前記高解像度変換手段にて高解像度変換する像域情報高解像度変換手段、
前記像域情報高解像度変換手段によって高解像度変換された像域情報を前記高解像度変換手段によって高解像度変換された画像データと同じ解像度の像域情報に再生成する像域情報再生成手段
を有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために本発明における画像処理装置は、
原稿画像を読み取る読み取りセンサを有する画像処理装置であり、
前記読み取りセンサによって読み取られる位置が、主走査方向及び/又は副走査方向に1画素未満ずれている画像の画像データを取得する画像データ取得手段、
前記画像データ取得手段にて取得された複数枚分の画像データを用いて補間処理を施すことで、前記読み取りセンサの解像度より高い解像度の画像データを得る高解像度変換手段を有し、
さらに、
前記読み取った原稿の画像データに付加された特殊トナーに関する情報を得る手段をもった特殊トナー情報取得手段、
前記特殊トナー情報を、前記高解像度変換手段に入力可能なフォーマットに変換する特殊トナー情報変換手段、
前記特殊トナー情報変換手段によりフォーマット変換された特殊トナー情報を前記高解像度変換手段にて高解像度変換する特殊トナー情報高解像度変換手段、
前記特殊トナー情報高解像度変換手段によって高解像度変換された特殊トナー情報を、前記高解像度変換手段によって高解像度変換された画像データと同じ解像度の特殊トナー情報に再生成する特殊トナー情報再生成手段
を有することを特徴とする。
読み取りセンサと同じ解像度を有する画像から得た像域情報と既存の超解像処理回路によって、超解像処理後の高解像度画像に好適な像域情報を取得できる。このため、像域情報を生成する回路を様々な解像度に対応させるように複数構成しなくても良くなり、回路規模の削減が可能になる。
(実施例1)
本発明の実施の形態について説明する。
本実施例ではMFPを用いて複数の位相のずれた画像を取得し、高解像度画像を生成する。
(装置構成)
図1はMFPの構成図である。画像読み取り部101はオートドキュメントフィーダーを含むスキャナである。束状のあるいは一枚の原稿画像を図示しない光源で照射し、原稿反射像をレンズでCCDセンサ等の固体撮像素子上に結像し、固体撮像素子からラスター状の画像読み取り信号をイメージ情報として得る。カラースキャナが搭載されたMFPなどでは固体撮像素子に3種類のカラーフィルタを取り付けることでRGBのカラー画像を得る。
記録装置103はプリンタである。MFPのコピー機能を実行した際はこの画像信号をデータ処理装置105で記録信号へ画像処理し、記録装置103に順次出力して紙上に画像を形成する。この際、データ処理装置105では画像読み取り部101から受け取ったデータにガンマ処理、色空間変換処理、像域処理、フィルタ処理、圧縮処理、中間調処理、ブロック分割処理などの画像処理を施す。記録装置103は、データ処理装置で処理されたデータを形成して出力する。
MFPへの操作者の指示はMFPに装備されたキー操作部である入力装置106から行われ、これら一連の動作はデータ処理装置105内の図示しない制御部で制御される。
一方、操作入力の状態表示及び処理中の画像データの表示は表示装置104で行われる。また、記憶装置102は、画像読み取り部101で取り込んだ画像データ等を保存することが可能なSDRAM、HDDなどの記憶領域である。
ネットワークIF107はネットワークと接続するためのインタフェースである。これを用いることでPC等から画像データを受け取り、データ処理装置105で処理を行って記録装置103にてプリントを行うことが可能となる。また、画像読み取り部101で読み取り、データ処理装置105で処理を行ったデータをネットワークI/F107を介して送信し、PC等に送ることも可能である。
(超解像処理)
次に、超解像技術について説明する。
図16(a)が、読み取り装置で読み取られる画像とする。
この画像に対して、例えば1200dpiで読み取った場合の、画素構成を図16(b)に示す。
図16(b)において、1601で示した格子は読み取った解像度で構成する画素データを示すものとする。
つまり画素間の距離nは、解像度1200dpiで読み取った場合の画素センサ距離に相当する。
図16(c)において、読み取り装置が同一画像サイズの画像を300dpiの解像度で読み取った場合の画素構成を示す。
図16(b)と同様、1602で示した格子は読み取った解像度で構成する画素データを示すものとする。
したがって、1200dpiでの画素間の距離nを基準とすると、300dpiでの読み取りが行われた場合の画素間の距離は粗くなる方向となり、4nとなる。
読み取られた画像の再現力は解像度に比例するため、1200dpiで読み取られた画像(図16(b))と、300dpiで読み取られた画像(図16(c))をそのまま比較すると、画質の差は歴然となる。
超解像処理は、この図16(c)相当の複数の画像から図16(b)の画像を生成する技術である。
この技術を用いれば、元々の読み取りデバイスが持つ解像度がそれほど高くなくても、高解像度デバイスと同等の読み取り画像を構成することが出来るようになる。
しかし、低解像度画像から高解像度画像、又は更なる高解像度画像を得るための「超解像変換」処理を行うためにはある条件を満たす必要がある。
それは、センサが読み取る原稿の位置である読み取り位置が主走査方向及び副走査方向に微小にずれている画像データが連続して複数画像データ分必要になる。
つまり、原稿の読み取り位置が少しずつづれている画像データが連続して複数必要となる。
また、この連続した複数枚分の低解像度画像データのうち、隣り合った画像データの間には、センサによる原稿画像の読み取り位置のずれが1画素未満(サブピクセル)である必要がある。
以下、原稿画像にて読み取られる画素の位置を「位相」と言う。
また、この位相がずれることを「位相がずれる」と言い、読み取り画素のずれを「位相ずれ」と言う。
また、ここで使用する低解像度とは、300dpiに限られてはおらず、装置が通常の印刷で出力する画像の解像度のことを表す。
もちろん、主走査方向のみ位相ずれを持ったもの、あるいは副走査方向のみ位相ずれを持ったものでも高解像度化は可能である。
しかしこの場合は、位相ずれを持つ方向のみ高解像度化が図られることになる。
図17(a)以降の図を用いて超解像処理に必要となる条件を説明する。
図17(a)は、図16(a)の原稿画像を300dpiの解像度で原稿画像を読み取ったの画素構成を示す図である。
この図は原稿画像図16(a)と同一である。
この読み取り画像図17(b)が、超解像処理を行う1枚目の対象画像となり、これが基準画像となる。
次に、図17(c)に示すように、図16(a)の原稿画像を300dpiの解像度にて、原稿画像を基準に主走査方向にΔx(Δx<4n)、副走査方向にΔy(Δy<4n)分位相をずらして読み取る。
この場合、読み取られた画像である図17(d)の位相が原稿画像とは異なり、図中に示す主走査左方向にΔx、副走査上方向にΔyずれたものとなる。
この読み取り画像である図17(d)が、超解像処理を行う2枚目の対象画像となる。
更に、図17(e)に示すように、図16(a)の原稿画像を300dpiの解像度にて、原稿画像を基準に主走査方向にΔx’(Δx’<4n、Δx<Δx’)、副走査方向にΔy’(Δy’<4n、Δy<Δy’)分位相をずらして読み取る。
この場合、読み取られた画像である図17(f)の位相が原稿画像とは異なり、図中に示す主走査左方向にΔx’、副走査上方向にΔy’ずれたものとなる。
この読み取り画像である図17(f)が、超解像処理を行う3枚目の対象画像となる。
このような、基準画像に対してそれぞれ異なる位相ずれを有する複数の画像データ画像が得られると、超解像処理により高解像度化が可能となる。
図18(d)に3枚の低解像度画像から高解像度画像を構成する概念を示す。
基準画像である図18(a)と図18(b)、図18(c)・・・と、それぞれ異なる位相ずれを有する複数の低解像度画像に対して、超解像処理を用いると図18(d)の画像が得られることを示している。
上述したような超解像処理に関して、図19、図20を用いてさらに詳細に説明する。
図19は超解像処理に用いる低解像度画像と超解像処理後の画像を示す図である。図19では原稿と原稿をエリアセンサで読み取られて得られた基準低解像度画像F0と対象低解像度画像F1〜F3を示している。原稿を囲む点線矩形は基準低解像度画像F0をエリアセンサで読み取った際の領域を示し、実線矩形は対象低解像度画像F1〜F3のそれぞれをエリアセンサで読み取った際の領域を示す。
本実施形態では、主走査方向のずれ量を「um」、副走査方向のずれ量を「vm」とそれぞれ表す。また、対象低解像度画像Fn(n=1〜3)についてのこれらのずれ量を「umn」、「vmn」と表す。例えば、図19に示すように、対象低解像度画像F1は、基準低解像度画像F0に対して、副走査方向のずれが生じており、そのずれ量は、um1、vm1と表される。同様に対象低解像度画像F2、F3についてもずれ量um2,vm2およびum3,vm3と表される。
各対象低解像度画像Fn(n=1〜3)についてのずれ量umn,vmnは基準低解像度画像F0の画像データと対象低解像度画像F1〜F3の画像データとに基づき算定される。算定にはあらかじめROM203に記憶されたエリアセンサの傾き情報による所定の算出が用いられる。
本実施形態では図19において明確化のため各対象低解像度画像のずれは1画素単位であるものとして示しているが、実際のエリアセンサによる読み取りにおいては主走査方向と副走査方向に対して1画素未満の位相ずれが生じている。この微小なずれを利用することで高解像度化が可能となる。
従って、生成する超解像処理画像を構成する各画素(以下「生成画素」という)のうち基準低解像度画像および対象低解像度画像のいずれにも存在しない画素が存在する。
このような画素については、その生成画素の周辺に存在する画素の画素値を表す画素データを用いて、所定の補間処理を行うことにより、合成を行いつつ高解像度化を行う。補間処理としては、バイ・リニア法、バイ・キュービック法、ニアレストレイバ法等の補間処理を用いることができる。
例えば、バイ・リニア法による補間処理を用いる場合、まず、基準低解像度画像および対象低解像度画像から、生成画素2001の位置に最も近い距離にある最近傍画素2002を抽出する。そして、図20の対象低解像度画像から生成画素位置を囲む4つの画素を周辺画素2002〜2005として決定し、周辺画素のデータ値に所定の重み付けを加えた値を平均化して、以下の式により生成画素のデータ値を得る。
f(x,y)=[|x1―x|{|y1−y|f(x0,y0)+|y−y0|f(x0,y1)}+|x−x0|{|y1−y|f(x,y0)+|y−y0|f(x1,y1)}]/|x1−x0||y1−y0|
以上の処理を各生成画素位置について繰り返すことにより、例えば、図19に示す解像度が2倍の超解像度画像を得ることができる。なお、解像度は2倍に限らず、種々の倍率とすることができる。また、補間処理に複数の低解像度画像のデータ値を用いるほど、高精細な超解像画像を得ることができる。
以上のように、読み取られる位置が、主走査方向及び/又は副走査方向に1画素未満ずれている画像データを複数枚分用いて補間処理を施すことで、読み取りセンサの解像度より高い解像度の画像データを得ることが可能になる。
すなわち、低解像度の画像を用いて高解像度変換を行うことが可能になる。
(画像データ取得)
本実施例における処理の流れについて説明する。図2は本実施例で使用する画像読み取り部101内にある固体撮像素子を示した図である。
201は赤のカラーフィルタ、202は緑のカラーフィルタ、203は青のカラーフィルタを持つラインセンサであり、それぞれから主走査1ライン分のデータが得られる。そのため、取り込んだ画像データは3つのチャンネルを持つ。
201からは赤の画像データ(以下、R画像データ)、202からは緑の画像データ(以下、G画像データ)、203からは青の画像データ(以下、B画像データ)が得られ、これらを合わせてRGBのカラー画像データが得られる。
207は主走査方向、208は副走査方向を示している。
主走査方向とは、原稿台上に設置された原稿をスキャナで読み取る際、原稿に対して光源が移動する方向に対して垂直な方向である。
そして、この方向に対応した画像を読み取る方向をセンサ上でも主走査方向という。
同様に、副走査方向とは、光源の移動方向と水平な方向である。
そして、この方向に対応した画像を読み取る方向をセンサ上でも副走査方向という。
一般的な印刷を行う画像処理装置では、光源から原稿に照射される光の反射光が画像データとしてセンサに取り込まれる際、この反射光はセンサに対して傾くことがないように取り込まれる。
このため、センサはほぼ傾斜なく画像データを取り込むことができる位置に設置される。
例えば、センサにおける主走査方向はセンサの設置面に対してほぼ水平に、副走査方向は、設置面に対してほぼ垂直に設置されている。
また、この際の、実際に存在するわずかな傾斜は補正され、可能な限り傾斜を減らすよう補償される。この位置を基準となる設置位置とする。
通常のカラースキャナではラインセンサ201〜203は、この基準となる設置位置に、長軸が主走査方向と水平になるように並べて装置内に設置されている。また、図2に示すように、ラインセンサ201、202、203は特定の間隔をあけて平行に並べられている。
したがって、副走査方向にR画像データとG画像データとB画像データ間で、読み取られる位置にずれが生じる。
つまり位相ずれが生じている。
一般的にはオフセット補正等の画像処理によって、1画素単位での位相ずれを補正して減らすように補償される。
これに対して、本実施例では204〜206に示すように201〜203のラインセンサを斜めにして画像データを取得する。
このセンサを用いて原稿をスキャンした例を図3に示す。原稿301に対して取り込んだデータが302〜304である。302はセンサ204、303はセンサ205、304はセンサ206で取り込んだ画像となる。
センサが斜めに傾いて設置されており、さらに副走査方向においてセンサ間に間隔をもって設置されているため、302〜304で示すようにチャンネルごとに主走査方向と副走査方向に対して位相がずれた画像が得られる。
すなわち、
センサ同士が間隔を空けて配置されたことで、隣接したラインセンサが読み取る画像データの位置が副走査方向にずれる。つまり副走査方向に位相がずれた画像データを得られる。
さらに、ラインセンサを斜めに設置することで、隣接したラインセンサが読み取る画像の位置が主走査方向、副走査方向にずれる。
つまり主走査方向、副走査方向に位相がずれた画像データを得られる。
その位相のずれがサブピクセル単位のものであれば302〜304の画像を使って超解像処理を実施し、高解像度な画像を取得することができる。
この、センサを斜めに取り付ける処理の流れを図6に示す。
まず、ステップS602にてリニアセンサ601を斜めに配置する。
この処理は、画像処理装置を組み立てる工程にて行われる。
次にステップS603にてリニアセンサをどの程度傾けたのかを算出する。角度の算出方法についてはどのようなものであっても問題はない。算出した角度をステップS605にて角度情報604として保存する。
しかし、このままでは図3の302〜304のように読み取った画像データが斜めになってしまう。
そこで画像データの角度情報604用いてアフィン変換を行い、斜めになった画像データを回転して角度補正し、傾きが減少するように補償する。
なお、斜めになった画像データを補正する方法についてはアフィン変換に限らずどのようなものであっても問題はない。
以上により、サブピクセル単位で主走査方向・副走査方向に位相がずれ、かつ画像データの斜行が補正され傾きが減少するように補償された画像データが取得できる。
図3で取り込んだ際の画像データに対してアフィン変換をかけた例を図4に示す。本実施例では、原稿301と同様の原稿401を取り込んだデータが302〜304に対してアフィン変換を行う。402は画像302、403は画像303、404は画像304に対してそれぞれアフィン変換を行った画像となる。
図3で取り込んだ際の画像データを、ブロック分割する際のイメージを図5に示す。
原稿画像501を例えば35ブロックに分割したイメージを502とする。このとき、画像502に対してサブピクセル位相のずれた画像を503、504に示す。ブロック505は、35ブロック分割した画像のうちの1ブロック目を示す。ここで、1ブロック目505のみ取り出したイメージを506として示した。
1ブロック目について、サブピクセル位相のずれた画像503に含まれるものを507、画像504に含まれるものを508として示す。
図7に、複数の低解像度画像から高解像度画像を得るまでの処理フローを示す。
また、図8に、データ処理装置105の詳細なブロック図を示す。
まずは、図8と図1のブロック図にしたがって、画像を高解像度化するフローである図7について説明する。ここでは300dpiの解像度でスキャンを実行し、超解像処理を用いて600dpiの画像を取得することを想定しているが、超解像処理を用いて解像度を向上させるものであればどのような形式でも問題はない。
また、本実施例では斜めに取り付けたセンサを用いて位相のずれた複数の入力画像を得ている。しかし、この方法以外にも、位相ずれが1画素未満である画像データを複数取得できれば、どのような方法でも構わない。
以下、S702〜710は画像処理装置のCPU(不図示)によって制御される。
まず入力装置106上のユーザ操作により、解像度、倍率、各種応用設定などが行われ(S701)、その設定にしたがって画像読み取り部101での原稿スキャンが行われる(S702)。
本実施例では、サブピクセル位相のずれた3つの画像を扱っているため、1度のスキャンによって入力される位相のずれた画像データは、3種類得られる。本実施例では、位相のずれた画像データを3つとして説明するが、この個数についてはいくつになっても適用できる。
入力された画像データは、データ処理装置105に入る。この時、スキャナのセンサが斜めに取り付けているために、データ処理装置105に入力される画像は、302〜304のように斜めになっている。そこでまずアフィン変換部804に画像データが転送され、ここで角度情報604を用いてアフィン変換を行って斜めになった画像データの角度を補正する(S703)。
ステップS703において、斜めになった画像データの角度を補正する方法についてはアフィン変換に限らずどのようなものであっても問題はない。
斜めになった画像データの角度を補正することで、サブピクセル単位で主走査方向・副走査方向に位相がずれ、かつ画像データの斜行が補正された画像が取得できる。
次に、画像データは像域情報生成部805に転送され、300dpiの複数の入力画像に対する像域情報を生成する(S704)。
像域情報生成部805は、画素ごとに図9のような複数ビットの情報が生成される。ここでは、文字領域901、網点領域902、ベタ領域903、網点内文字領域904の4つの像域情報をそれぞれ1bit、計4bitの像域情報が生成されるとする。
これが1画像につき画素数分生成され、入力した画像データに対応付けられた像域情報として、記憶装置102に格納される。
これは、入力装置106から入力された低解像度画像の枚数分だけ生成されるので、ここでは3つの300dpi画像に対する像域情報がそれぞれ生成され、記憶装置102に格納される。
次に、画像データと生成された像域情報はブロック分割部801に転送され、画像データは縦横所定の画素数であるブロックに分割される(S705)。
これは、後段の超解像処理をブロック単位で行うことで、超解像処理に必要なメモリ容量を小さく抑えるために行われる。もちろんブロック分割せずに1枚分の画像データのまま処理を行っても良い。
ブロック化された画像データと像域情報は、記憶装置102に格納される(S706)。
この格納されたデータのうち、得られた複数枚分の画像データの同一ブロックデータを読み出して(S707)、超解像処理部802によって超解像処理を行う(S708)。
超解像処理によって600dpi化されたブロック画像は、再びメモリに格納され(S709)、これら一連の超解像処理をすべてのブロックに対して行う(S710)。
超解像処理部802の構成は、上述した超解像処理を行うための構成の他にも目的によって様々な構成を取る事が可能である。
例えば、超解像処理を行うことができる入力画像を8bit/componentに限定することで、他の入力画像に対応した場合よりも小さい回路規模で、超解像処理部を構成することができる。
以上のようなフローで600dpi化された画像データは、後述する方法で生成された600dpi画像に対応する像域情報をもとに画像処理が施される。
この画像処理は、データ処理装置105内の不図示のモジュールで行われ、像域ごとに、ガンマ処理、色空間変換処理、フィルタ処理、中間調処理等が選択的に施される。
その後、記録装置103に画像処理後のデータが転送され、この画像データの出力が行われる。
続いて、図10に、複数の低解像度画像に対応する像域情報から高解像度画像に対応する像域情報を得るまでの処理フローを示す。
このフローは画像処理装置のCPU(不図示)によって制御される。
複数の300dpi画像に対応する像域情報から、600dpi画像に対応する像域情報を生成するために、超解像前処理1001、超解像処理1002、超解像後処理1003という3ステップで像域情報を処理する。
それぞれの処理は、図8の像域情報超解像前処理部803、超解像処理部802、および像域情報超解像後処理部806で行われる。
図8のブロック図と、図11に示す像域情報超解像前処理部803の詳細ブロック図、および図12に示す超解像前処理フローに従って、超解像前処理1001の処理内容を説明する。
まず、記憶装置102から読み取り時の解像度である300dpi画像データに対応する像域情報のうち、注目する1ブロック分のデータを像域情報超解像前処理部803に転送する(S1201)。
例えば、1ブロックが32x32画素で構成されている場合、図9に示すとおり像域情報データは1画素につき4bitとあるとしているので、計4kbits(512bytes)のデータを順次読み込む。
読み込まれたデータは、4bitずつ内部のセレクタ1101に入力される。ここでは、像域情報4bit中の予め決められた1bitを抽出し(S1202)、この抽出された1bitが注目ビットとして後段のバッファ1102に格納される(S1203)。これを注目ブロック内の画素数分繰り返す。(S1204)
次に、像域情報超解像前処理部803は、記憶装置102から300dpi画像に対応する像域情報のうち、注目ブロックの周辺画素分のデータを読み込む(S1205)。
図13に注目ブロックと周辺画素の位置関係を示す。内部斜線部の1301が注目ブロックを表しており、外周白色部の1302が周辺画素を表している。読み込む周辺画素の外周ライン数は、後段のフィルタ処理部のエリア処理サイズに依存する。
3x3フィルタの場合、2ラインの外周ライン数分の周辺画素に対する像域情報を読み込む。
これらについても、注目ブロックにおける処理と同様に、セレクタ1101で、注目ビットを抽出し(S1206)、バッファ1102に格納する(S1207)。
これを注目ブロック周辺画像領域内の画素数分繰り返す(S1208)。
次に、注目ブロック1301内の1画素を選択して、注目画素1303とする。その注目画素の周辺の画素1304を含めた小ブロックにおいて、像域情報を構成するビットである像域ビットを1ビット選択する。選択されたこの像域ビットをバッファ1102から順次読み出し、1bit/Lbit変換回路1103に入力して、変換処理を行う(S1209)。
ここでは、1bitの「0/1入力データ」を、Lbitの「ALL0/ALL1データ」に変換して出力する。
ここで、Lは先に画像データの超解像処理を行った際に、超解像処理部に入力した画像データの1component分のbit幅と同じ数であることが望ましい。
本実施例では、画像データはRGB・8bitと設定しているので、1bit/Lbit変換回路のLをL=8とし、入力「0b0」は「0x00」に、入力「0b1」は「0xFF」に変換され出力される。
このように8bitに拡張された小ブロック内の像域ビットは、後段のフィルタ1104でフィルタ処理が行われる(S1210)。
ここでは3x3フィルタの処理を例に説明する。小ブロックの大きさは、注目画素1303を中心とした3x3画素である。
この小ブロックに存在し像域データの注目ビットが8bitのビット幅に拡張されたデータをフィルタ1104に入力する。
フィルタ1104には、何種類かの係数テーブルが保持されており、セレクタ1101で選択された像域ビットによってテーブルが切り替えられ、フィルタ処理が行われる。
ここでは主に、各像域ビットの精度を上げるための処理を行う。
例えば周辺画素は文字領域を表す像域ビットが立っているにもかかわらず、注目画素は立っていない場合など、誤判定されていると思われる像域ビットの修正を行う。
このようにフィルタ処理された8bitデータは、記憶装置102に格納され(S1211)、これを注目ブロック内の全画素に対して行う(S1212)。
以上、ここまでの処理によって、1枚の300dpi画像のある注目ブロックに対応する像域データに対して、超解像処理前処理を行うことができる。
つまり、注目ブロックに対応する像域データから注目ビットを抽出し、超解像処理部に好適な形で入力可能なフォーマットに変換し、像域情報変換を行うことができる。
この処理を超解像処理に必要な枚数分のデータ、すなわち、すべての300dpi画像データから得られた像域情報に対して行う(S1213)。
ここまでの処理で、出力データ8bitx32画素x32画素=8192bits=1kbyteのデータが300dpi画像データの枚数分だけ得られていることになる。
これらを超解像処理部802に入力して処理することは、RGB・8bitの300dpiの画像を超解像処理部802に入力して処理することと等価となり、像域情報を超解像処理することができる(S1002)。
これにより、特定のブロック領域の、特定の像域ビットに対する超解像処理がされ、8bitx64画素x64画素=4kbytes/1block・1zbit(zbitは像域ビットのこととする。)のデータが得られる。
ここまで説明したS1001,S1002の処理を、すべての像域ビット4bit分に対してと、すべてのブロック領域分に対して行う。
つまり、像域情報変換されたすべての像域情報に対して、画像データを高解像度変換した際と同様の手段により像域情報高解像度変換を行う。
つまり、画像データを高解像度変換した際と同じ回路を用いて、像域情報の高解像度変換を行う。
そして、次の超解像後処理S1003に進む。
図8のブロック図と図14に示す像域情報超解像後処理部806の詳細ブロック図、および図15に示す超解像後処理フローに従って、超解像後処理1003の処理内容を説明する。このフローは画像処理装置のCPU(不図示)によって制御される。
まず、超解像処理部802から記憶装置102に格納した超解像処理後の像域情報のうち、注目する1ブロック分、1像域ビット分に対応するデータを像域情報超解像前処理部803に転送する(S1501)。
入力データは1画素あたり8bitであり、これを次段のLbit/1bit変換回路1401に入力し、ビット削減処理を行う(S1502)。
Lbit/1bit変換回路1401では、ある閾値が予め設定できるようになっており、読み込む像域ビットの性質から閾値を変更する。
そして、その閾値に従って、8bitの入力データが1bitにビット変換されて次段のバッファ1402に格納される。
ここまでの処理は、まず1ブロック分すなわち64x64画素分に対して行われる。
次に、ここまでの処理を全ての情報ビットに対して行う(S1504)。
本実施例では、情報ビットは4bitある。したがってこれら、そのそれぞれの情報ビットに対して、S1501〜S1504までの処理を行い、バッファにデータを格納する。
そして、1bit化されバッファに格納された、600dpi画像用に超解像処理された各情報ビットを像域ビット合成部1403に入力し、元の図9のような4bitの像域情報のフォーマットに戻し、記憶装置102に格納する(S1505)。
ここまでの処理を、600dpi画像を構成する全てのブロックに対する像域情報に関して行い、最終的な600dpi画像に対応した像域情報再生成が行われる。
以上のようなフローで600dpi画像に対応に変換された像域情報は、データ処理装置105内の不図示のブロック展開処理部で、600dpi画像データと共にラスター展開される。
そして上述したように、画像データは対応する像域ごとに、ガンマ処理、色空間変換処理、フィルタ処理、中間調処理等の画像処理が選択的に行われる。
その後、記録装置103に前記画像処理後のデータが転送され、出力が行われる。
以上のような構成によって、高解像度用の像域情報生成回路を別途構成することなく画像データを高解像度変換した際と同じ回路を用いて、複数の低解像度画像の像域情報から、超解像処理された高解像度画像に対応した像域情報を生成することができる。
これによって、像域情報の生成を行うための回路構成が大規模になることを抑えることが可能となる。
(実施例2)
前記実施例1においては、回路規模の小さい既存の低解像度画像用の像域情報生成手段で取得した像域情報から、高解像度画像用の像域情報を生成した。
一方で、スキャナから得られる色情報とは別の情報であり、特殊なスキャナにより得られる情報に関しては、像域情報のように取得した画像データから生成することができない。
本実施例における特殊なスキャナとは、透明トナー等により光沢感をもった画像の光沢度を検知できるスキャナのことを指す。
具体的には上述したように、透明トナーが付加された画像をスキャナ等の読み取り装置で読み取る際、透明トナーによる光沢度情報は、スキャナで画像を読み取った時のみに取得できる。
したがって、光沢度情報は、一旦高解像度化した画像データから得ることができない。
しかし本実施例により、低解像度画像用の特殊スキャナから複数枚分の光沢度情報が取得できれば、実施例1と同様の方法で高解像度化された画像データに対応する光沢度情報を生成できる。
同様に、スキャナで画像を読み取った時のみに取得できる像域情報についても、高解像度化された画像に対応する情報を生成できる。
光沢度情報に代表される、スキャナで画像を読み取った時のみに取得できる像域情報について、以下「特殊トナー情報」と呼ぶ。
画像読み取り部101が、特殊トナー情報取得可能な場合、画像データと共に、1画素につき1bitの特殊トナー情報が画像読み取り部101から転送される。
この特殊トナー情報は、画像データとは別にアフィン変換が行われる。さらにこの特殊トナー情報は画像データや画像データから生成された像域情報とは別に記憶装置102に格納される。
そして、像域情報超解像前処理部803、超解像処理部802で、像域情報に対する超解像前処理S1001と超解像処理1002と同様の処理が、特殊トナー情報に対しても行わられる。
つまり、図12に示したフローを用いて特殊トナー情報変換を行い、特殊トナー情報をフォーマット変換する。そして、このフォーマット変換された特殊トナー情報を、特殊トナー情報高解像度変換により既存の高解像度変換手段をもちいて高解像度化を行う。
さらに、この高解像度化された特殊トナー情報に対して、図15で示したフローを用いて特殊トナー情報再生成を行い、高解像度変換された画像データと同じ解像度の特殊トナー情報を生成する。
以上によって、高解像度化された画像に対応する特殊トナー情報が生成できる。
さらに、この特殊トナー情報を一連の処理の途中もしくは最終段の超解像後処理時に、像域情報の中の1bitとしてアサインし直しても良い。
以上のような構成によって、光沢度情報など特殊なスキャナを用いて得られる色情報以外の情報に関しても、複数の低解像度画像の情報から、超解像処理後の画像データの像域情報等を生成することが可能となる。
したがって、超解像度処理後の画像データに対して像域情報を用いて画像処理を行う際、正確に画像処理が行われる。
(本発明の他の実施形態)
前述した実施形態の機能を実現するように前述した実施形態の構成を動作させるプログラムを記憶媒体に記憶させ、該記憶媒体に記憶されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も上述の実施形態の範疇に含まれる。また、前述のプログラムが記憶された記憶媒体はもちろんそのプログラム自体も上述の実施形態に含まれる。
かかる記憶媒体としてはたとえばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD―ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。
また前述の記憶媒体に記憶されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウエア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作し前述の実施形態の動作を実行するものも前述した実施形態の範疇に含まれる。
本発明の実施例で用いるMFPの構成を示した図である 本発明の実施例で用いるラインセンサを示した図である 本発明の実施例で用いる斜めに傾けたセンサで原稿を取り込んだ際の画像データを示した図である 取り込んだ際の画像データに対してアフィン変換をかけたイメージを示した図である 取り込んだ際の画像データをブロック分割するイメージを示した図である センサを斜めに取り付ける処理の流れを示した図である 画像データの超解像処理の全体フローを示したフロー図である 図1におけるデータ処理装置105の内部構成のうち、本実施例に関連するモジュール構成を示した図である 1画素分の像域情報の構成を示した図である 像域情報の超解像処理の全体フローを示したフロー図である 図8における像域情報超解像前処理部803の詳細なブロック図である 図10における超解像前処理S1001の詳細な処理フローを示したフロー図である ブロック分割された領域に対して、注目ブロック、注目ブロック周辺画素、注目画素、注目画素周辺小ブロックの関係を示した図である 図8における像域情報超解像後処理部803の詳細なブロック図である 図10における超解像後処理S1003の詳細な処理フローを示したフロー図である 超解像処理についての説明図である 超解像処理についての説明図である 超解像処理についての説明図である 超解像処理の概要を説明した模式図である 超解像処理の概要を説明した模式図である
符号の説明
901 文字領域の画素であることを表す像域ビット
902 網点領域の画素であることを表す像域ビット
903 ベタ領域の画素であることを表す像域ビット
904 網点内文字領域の画素であることを表す像域ビット
1301 ラスター画像をブロック化した時のブロック領域
1302 ブロックの周辺領域
1303 ブロック内の注目画素
1304 注目画素を中心とした小ブロック領

Claims (16)

  1. 原稿画像を読み取る読み取りセンサを有する画像処理装置であり、
    前記読み取りセンサによって読み取られる位置が、主走査方向及び/又は副走査方向に1画素未満ずれている画像の画像データを取得する画像データ取得手段、
    前記画像データ取得手段にて取得された複数枚分の画像データを用いて補間処理を施すことで、前記読み取りセンサの解像度より高い解像度の画像データを得る高解像度変換手段を有し、
    さらに、
    前記読み取りセンサにより取得された画像データから、像域ビットにより構成される像域情報を生成する像域情報生成手段、
    前記像域情報生成手段によって生成された像域情報を、前記高解像度変換手段に入力可能なフォーマットに変換する像域情報変換手段、
    前記像域情報変換手段によりフォーマットを変換された像域情報を前記高解像度変換手段にて高解像度変換する像域情報高解像度変換手段、
    前記像域情報高解像度変換手段によって高解像度変換された像域情報を前記高解像度変換手段によって高解像度変換された画像データと同じ解像度の像域情報に再生成する像域情報再生成手段
    を有する画像処理装置。
  2. 前記像域情報変換手段は、前記像域情報を構成する像域ビットを1ビット選択し、該選択された像域ビットを前記画像データがもつ色情報のビット幅と同じビット幅に変換し、
    前記ビット幅が変換された像域ビットから構成される像域情報は、前記像域情報高解像度変換手段によって高解像度変換され、
    前記像域情報再生成手段は、
    前記高解像度変換された像域情報を構成する像域ビットを予め定められた閾値で1ビットにビット削減し、該ビット削減された像域情報を前記像域情報変換手段で選択された像域ビットに割り当てることで、前記高解像度変換手段により解像度変換された画像データと同じ解像度を有する該像域情報に再生成することを特徴とした請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記像域情報変換手段は、さらに、ビット幅を変換した後に、前記選択した像域ビットの特徴に応じて選択されたフィルタ処理を行うことを特徴とした請求項2記載の画像処理装置。
  4. 原稿画像を読み取る読み取りセンサを有する画像処理装置であり、
    前記読み取りセンサによって読み取られる位置が、主走査方向及び/又は副走査方向に1画素未満ずれている画像の画像データを取得する画像データ取得手段、
    前記画像データ取得手段にて取得された複数枚分の画像データを用いて補間処理を施すことで、前記読み取りセンサの解像度より高い解像度の画像データを得る高解像度変換手段を有し、
    さらに、
    前記読み取った原稿の画像データに付加された特殊トナーに関する情報を得る手段をもった特殊トナー情報取得手段、
    前記特殊トナー情報を、前記高解像度変換手段に入力可能なフォーマットに変換する特殊トナー情報変換手段、
    前記特殊トナー情報変換手段によりフォーマット変換された特殊トナー情報を前記高解像度変換手段にて高解像度変換する特殊トナー情報高解像度変換手段、
    前記特殊トナー情報高解像度変換手段によって高解像度変換された特殊トナー情報を、前記高解像度変換手段によって高解像度変換された画像データと同じ解像度の特殊トナー情報に再生成する特殊トナー情報再生成手段
    を有する画像処理装置。
  5. 前記特殊トナー情報変換手段は、該特殊トナー情報を前記画像データがもつ色情報のビット幅と同じビット幅に変換し、
    前記ビット幅が変換された特殊トナー情報は、前記特殊トナー情報高解像度変換手段によって高解像度変換され、
    前記特殊トナー情報再生成手段は、前記高解像度変換された特殊トナー情報を
    元の1ビットにビット削減し、前記高解像度変換手段により解像度変換された画像データと同じ解像度を有する特殊トナー情報を再生成することを特徴とした請求項4記載の画像処理装置。
  6. センサにより読み取られる位置が、主走査方向及び/又は副走査方向に1画素未満ずれている複数の画像データを用いて、該センサの解像度よりも高い解像度を有する画像データを生成する高解像度変換手段を有する画像処理装置において、
    前記センサから読み取った画像データに対応する像域情報を生成する像域情報生成手段、
    前記像域情報生成手段にて生成した像域情報を前記センサの解像度よりも高い解像度を有する画像データに対応させるべく、フォーマット変換し、前記高解像度変換手段を用いて解像度変換を行う像域情報高解像度変換手段、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  7. 原稿画像を読み取る読み取りセンサを有する画像処理装置を制御する方法であり、
    前記読み取りセンサによって読み取られる位置が、主走査方向及び/又は副走査方向に1画素未満ずれている画像の画像データを取得する画像データ取得ステップ、
    前記画像データ取得ステップにて取得された複数枚分の画像データを用いて補間処理を施すことで、前記読み取りセンサの解像度より高い解像度の画像データを得る高解像度変換手段に前記画像データを入力して、画像データの高解像度変換を行う高解像度変換ステップを有し、
    さらに、
    前記読み取りセンサにより取得された画像データから、像域ビットにより構成される像域情報を生成する像域情報生成ステップ、
    前記像域情報生成ステップによって生成された像域情報を、前記高解像度変換手段に入力可能なフォーマットに変換する像域情報変換ステップ、
    前記像域情報変換ステップによりフォーマットを変換された像域情報を前記高解像度変換手段にて高解像度変換する像域情報高解像度変換ステップ、
    前記像域情報高解像度変換ステップによって高解像度変換された像域情報を前記高解像度変換ステップによって高解像度変換された画像データと同じ解像度の像域情報に再生成する像域情報再生成ステップ
    を有する画像処理方法。
  8. 前記像域情報変換ステップは、前記像域情報を構成する像域ビットを1ビット選択し、該選択された像域ビットを前記画像データがもつ色情報のビット幅と同じビット幅に変換し、
    前記ビット幅が変換された像域ビットから構成される像域情報は、前記像域情報高解像度変換ステップによって高解像度変換され、
    前記像域情報再生成ステップは、
    前記高解像度変換された像域情報を構成する像域ビットを予め定められた閾値で1ビットにビット削減し、該ビット削減された像域情報を前記像域情報変換ステップで選択された像域ビットに割り当てることで、前記高解像度変換ステップにより解像度変換された画像データと同じ解像度を有する該像域情報に再生成することを特徴とした請求項7記載の画像処理方法。
  9. 前記像域情報変換ステップは、さらに、ビット幅を変換した後に、前記選択した像域ビットの特徴に応じて選択されたフィルタ処理を行うことを特徴とした請求項8記載の画像処理方法。
  10. 原稿画像を読み取る読み取りセンサを有する画像処理装置を制御する方法であり、
    前記読み取りセンサによって読み取られる位置が、主走査方向及び/又は副走査方向に1画素未満ずれている画像の画像データを取得する画像データ取得ステップ、
    前記画像データ取得ステップにて取得された複数枚分の画像データを用いて補間処理を施すことで、前記読み取りセンサの解像度より高い解像度の画像データを得る高解像度変換手段に前記画像データを入力して、画像データの高解像度変換を行う高解像度変換ステップを有し、
    さらに、
    前記読み取った原稿の画像データに付加された特殊トナーに関する情報を得るステップをもった特殊トナー情報取得ステップ、
    前記特殊トナー情報を、前記高解像度変換手段に入力可能なフォーマットに変換する特殊トナー情報変換ステップ、
    前記特殊トナー情報変換ステップによりフォーマット変換された特殊トナー情報を前記高解像度変換手段にて高解像度変換する特殊トナー情報高解像度変換ステップ、
    前記特殊トナー情報高解像度変換ステップによって高解像度変換された特殊トナー情報を、前記高解像度変換ステップによって高解像度変換された画像データと同じ解像度の特殊トナー情報に再生成する特殊トナー情報再生成ステップ
    を有する画像処理方法。
  11. 前記特殊トナー情報変換ステップは、該特殊トナー情報を前記画像データがもつ色情報のビット幅と同じビット幅に変換し、
    前記ビット幅が変換された特殊トナー情報は、前記特殊トナー情報高解像度変換ステップによって高解像度変換され、
    前記特殊トナー情報再生成ステップは、前記高解像度変換された特殊トナー情報を
    元の1ビットにビット削減し、前記高解像度変換ステップにより解像度変換された画像データと同じ解像度を有する特殊トナー情報を再生成することを特徴とした請求項10記載の画像処理方法。
  12. センサにより読み取られる位置が、主走査方向及び/又は副走査方向に1画素未満ずれている複数の画像データを用いて、該センサの解像度よりも高い解像度を有する画像データを生成する高解像度変換手段に前記画像データを入力して、画像データの高解像度変換を行う高解像度変換ステップを有する画像処理装置を制御する方法において、
    前記センサから読み取った画像データに対応する像域情報を生成する像域情報生成ステップ、
    前記像域情報生成ステップにて生成した像域情報を前記センサの解像度よりも高い解像度を有する画像データに対応させるべく、フォーマット変換し、前記高解像度変換手段を用いて解像度変換を行う像域情報高解像度変換ステップ、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  13. コンピュータに
    原稿画像を読み取る読み取りセンサを有する画像処理装置を制御する方法を実行させるためのプログラムであり、
    原稿画像を読み取る読み取りセンサを有する画像処理装置を制御する方法であり、
    前記読み取りセンサによって読み取られる位置が、主走査方向及び/又は副走査方向に1画素未満ずれている画像の画像データを取得する画像データ取得ステップ、
    前記画像データ取得ステップにて取得された複数枚分の画像データを用いて補間処理を施すことで、前記読み取りセンサの解像度より高い解像度の画像データを得る高解像度変換手段に前記画像データを入力して、画像データの高解像度変換を行う高解像度変換ステップを有し、
    さらに、
    前記読み取りセンサにより取得された画像データから、像域ビットにより構成される像域情報を生成する像域情報生成ステップ、
    前記像域情報生成ステップによって生成された像域情報を、前記高解像度変換手段に入力可能なフォーマットに変換する像域情報変換ステップ、
    前記像域情報変換ステップによりフォーマットを変換された像域情報を前記高解像度変換手段にて高解像度変換する像域情報高解像度変換ステップ、
    前記像域情報高解像度変換ステップによって高解像度変換された像域情報を前記高解像度変換ステップによって高解像度変換された画像データと同じ解像度の像域情報に再生成する像域情報再生成ステップ
    を実行させるためのプログラム。
  14. コンピュータに
    原稿画像を読み取る読み取りセンサを有する画像処理装置を制御する方法を実行させるためのプログラムであり、
    原稿画像を読み取る読み取りセンサを有する画像処理装置を制御する方法であり、
    前記読み取りセンサによって読み取られる位置が、主走査方向及び/又は副走査方向に1画素未満ずれている画像の画像データを取得する画像データ取得ステップ、
    前記画像データ取得ステップにて取得された複数枚分の画像データを用いて補間処理を施すことで、前記読み取りセンサの解像度より高い解像度の画像データを得る高解像度変換手段に前記画像データを入力して、画像データの高解像度変換を行う高解像度変換ステップを有し、
    さらに、
    前記読み取った原稿の画像データに付加された特殊トナーに関する情報を得るステップをもった特殊トナー情報取得ステップ、
    前記特殊トナー情報を、前記高解像度変換手段に入力可能なフォーマットに変換する特殊トナー情報変換ステップ、
    前記特殊トナー情報変換ステップによりフォーマット変換された特殊トナー情報を前記高解像度変換手段にて高解像度変換する特殊トナー情報高解像度変換ステップ、
    前記特殊トナー情報高解像度変換ステップによって高解像度変換された特殊トナー情報を、前記高解像度変換ステップによって高解像度変換された画像データと同じ解像度の特殊トナー情報に再生成する特殊トナー情報再生成ステップ
    を実行させるためのプログラム。
  15. コンピュータに
    センサにより読み取られる位置が、主走査方向及び/又は副走査方向に1画素未満ずれている複数の画像データを用いて、該センサの解像度よりも高い解像度を有する画像データを生成する高解像度変換手段に前記画像データを入力して、画像データの高解像度変換を行う高解像度変換ステップを有する画像処理装置を制御する方法を実行させるプログラムにおいて、
    前記センサから読み取った画像データに対応する像域情報を生成する像域情報生成ステップ、
    前記像域情報生成ステップにて生成した像域情報を前記センサの解像度よりも高い解像度を有する画像データに対応させるべく、フォーマット変換し、前記高解像度変換手段を用いて解像度変換を行う像域情報高解像度変換ステップ、
    を実行させるためのプログラム。
  16. 請求項13乃至15に記載のプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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