JP2010074600A - ネットワークのキュー遅延時間及び回線使用率を推定するネットワーク負荷推定方法 - Google Patents

ネットワークのキュー遅延時間及び回線使用率を推定するネットワーク負荷推定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010074600A
JP2010074600A JP2008240702A JP2008240702A JP2010074600A JP 2010074600 A JP2010074600 A JP 2010074600A JP 2008240702 A JP2008240702 A JP 2008240702A JP 2008240702 A JP2008240702 A JP 2008240702A JP 2010074600 A JP2010074600 A JP 2010074600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
delay
network
value
client
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008240702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5045624B2 (ja
Inventor
Takahide Murakami
隆秀 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2008240702A priority Critical patent/JP5045624B2/ja
Publication of JP2010074600A publication Critical patent/JP2010074600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5045624B2 publication Critical patent/JP5045624B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】サーバからクライアントに送信した同期パケットでキュー遅延が発生したかどうかを検出し、発生した場合キュー遅延時間を推定する。
【解決手段】サーバが、クライアントに遅延推定用パケット、データパケット及び複数の遅延推定用パケットを、この順序でかつ所定の送信間隔で送信し、クライアントが、遅延推定用パケット、データパケット及び複数の遅延推定用パケットを受信し、各パケット間の受信間隔を測定し、受信間隔から所定の送信間隔を減じた値に基づいて、サーバとクライアント間のネットワークのキュー遅延時間及び回線使用率を推定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークのキュー遅延時間及び回線使用率を推定することにより、ネットワークの負荷を推定する技術に関する。より詳細には、データパケットがサーバ(サーバコンピュータ)からクライアント(クライアントコンピュータ)に送信されたときのサーバとクライアント間のキュー遅延時間及び回線使用率を推定することにより、ネットワークの負荷を推定する技術に関する。
Ethernet(登録商標)のような非同期ベースのパケット交換ネットワークにて時刻同期を行う場合、正確な時計を有するサーバが、送信時刻情報が含まれている同期パケットをクライアントに配信することにより行われる。クライアントは、同期パケットを受信して自己の時計を補正し、サーバと時刻同期を行う。
時刻同期プロトコルとして、NTP(Network Time Protocol)、PTP(IEEE 1588 Precision Time Protocol)が知られている。これらはメッセージのやりとりは異なるが、上記のようにクライアントの時計の補正を行っている。
クライアントが時刻を補正する際には、同期パケットの送信時刻情報のほかにサーバ・クライアント間のパケット伝送時間が必要である。しかしながら、パケット伝送時間は、ネットワーク機器のキュー遅延に起因するジッタ及びネットワーク機器のパケット転送処理に起因するジッタ等により変動する。
上記変動要素のうち、ネットワーク機器のキュー遅延に起因するジッタ(キュー遅延時間)は、ネットワーク内に同期パケット以外の他のトラフィックのパケットが存在することにより、ネットワーク内のスイッチ、ルータ等でキューイングが起こることにより発生する。これはランダムな遅延となり、同期パケット毎に異なり、パケット伝送時間にゆらぎが発生する。
このようなゆらぎが発生すると、クライアントは自分の時計が狂っているのか、それとも同期パケットの伝送に遅延があったのか判断できず、クライアントの時計を正しく補正することができない。このため、パケット伝送時間を正確に推定し同期精度を高めるため、各種の方法が考えられてきた。
例えば、クライアントにおいてクロックレートを推定・補償するアルゴリズムにより、パケット伝送時間を推定する方法がある。非特許文献1〜3では制御理論に基づくフィードバック系による補償方法が開示され、非特許文献4ではカルマンフィルタを応用したクロックレート推定方法が開示され、非特許文献5では、キュー遅延が非負であることを利用する線形計画法によるキュー遅延除去が開示されている。
また、ネットワーク機器を改良する方法として、同期パケットを送信する前に、ネットワーク機器に命令パケットを送信し、他のパケットのキューイングを禁止することにより同期パケットでキュー遅延を発生させない方法、または遅延時間を測定してクライアントに通知するネットワーク機器が、特許文献1、2で開示されている。
ネットワーク機器を改良する別な方法として、非特許文献6では、パケット自己消滅方法が開示されている。ここでは、ネットワーク機器(ルータ)がパケットを変更し、一定の条件を満たした場合、ルータがパケットを破棄することにより、キュー遅延に起因するジッタの増加を抑えている。例えば、最大キュー長制限方式では、通過を許可する最大キュー長をパケットに設定し、ルータを通過する際にパケットがその値を超えるキュー長を持ったルータに到達した場合、ルータはそのパケットを破棄する。また、全キュー長制限方式では、経由するルータ群において経験可能な最大総キュー長をパケットに設定し、TTLと同様にルータ通過ごとに最大総キュー長をデクリメントし、値がゼロとなった場合にパケットを破棄する。このようにして、キュー遅延を一定範囲内に抑えている。
また、特許文献3では、サーバが毎正秒でブロードキャストする同期パケットを、クライアントが受信し、同期パケットの到着間隔からクロックレートおよびオフセットを推定し、キュー遅延を除去する方法が開示されている。
特開平09−093275号公報 特開2002−14185号公報 特開2007−134873号公報 "Improved Algorithms for SynchronizingComputer Network Clock" (IEEE/ACM Transactions on Networking, Vol. 3, No. 3, p.245-254, June 1995) "Time Synchronization in a Local AreaNetwork" (IEEE Control System Magazine, p. 61-69, Apr 2004) "Adaptive Hybrid Clock Discipline Algorithmfor the Network Time Protocol" (IEEE/ACM Transactions on Networking, Vol. 6,No. 5, p. 505-514, Oct. 1998) "Evaluation of Kalman Filtering for NetworkTime Keeping" (IEEE Transactions on Ultrasonic Ferroelectrics and FrequencyControl, Vol. 52, No. 9, p. 1452-1460, Sept. 2005) "Estimation and Removal of Clock Skew fromNetwork Measurements" (Proceedings of IEEE INFOCOM ‘99, p. 227-234) "パケット自己消滅手法によるネットワーク時刻同期精度の向上"(情報処理学会論文誌、Vol.46、No. 4, p. 1017-1024, Apr. 2005)
しかしながら、フィードバック系による補償方法では、フィードバック係数は解析的に求めるのは難しく経験的に求めるしかない。また、カルマンフィルタを応用したクロックレート推定方法では、クライアントでの演算量が増大になってしまう。さらに、線形計画法によるキュー遅延除去では、ネットワーク機器のパケット転送処理遅延の変動を十分に除去できない。このように、完全にジッタを除去できず、想定を超えるジッタが発生した場合、対応ができないという課題がある。
また、キュー遅延を発生させないネットワーク機器を使用する方法では、ネットワーク機器を変更する必要が生じ、既存のシステムでは使用ができないという課題がある。さらに、パケット自己消滅方法では、ネットワーク機器の処理遅延に起因するジッタは除去されないという課題もある。
また、同期パケットの到着間隔による同期では、クライアントにおいて推定にかかる演算量は少ないが、同期パケット送出間隔に高い精度が必要となるためサーバが高価になり、さらに、ネットワーク遅延固定成分が既知である必要があるという課題がある。
このため、キュー遅延の生じた同期パケットを破棄したり、キュー遅延をフィルタで平滑化するのではなく、同期パケットでキュー遅延が発生したかどうかを検出し、発生した場合キュー遅延時間を推定することにより、パケット伝送時間を正確に推定し、同期精度を高める方法が必要となる。
したがって、パケット伝送時間を正確に推定するために必要なキュー遅延時間を求めるため、本発明は、ネットワークのキュー遅延時間及び回線使用率を推定するネットワーク負荷推定方法を提供することを目的とする。
上記目的を実現するため本発明による方法は、サーバがクライアントにデータパケットを送信したときのサーバとクライアント間のネットワーク負荷測定方法であって、前記サーバが、前記クライアントに、1つまたは複数の第1の遅延推定用パケット、前記データパケット及び1つまたは複数の第2の遅延推定用パケットを、この順序でかつ所定の送信間隔で送信する送信ステップと、前記クライアントが、前記第1の遅延推定用パケット、前記データパケット及び前記第2の遅延推定用パケットを受信し、各パケット間の受信間隔を測定する測定ステップと、前記クライアントが、前記受信間隔から前記所定の送信間隔を減じた値に基づいて、前記サーバと前記クライアント間のネットワークのキュー遅延及び回線使用率を推定する推定ステップとを含んでいる。
また、前記所定の送信間隔は、前記ネットワークの最大伝送単位を伝送するために必要な時間と同じオーダであることも好ましい。
また、前記推定ステップは、前記キュー遅延を、前記データパケットと前記データパケットの直前の前記第1の遅延推定用パケット間の受信間隔から、前記データパケットと前記データパケットの直前の前記第1の遅延推定用パケット間の送信間隔を減じた第1の値、及び前記データパケットと前記データパケットの直後の前記第2の遅延推定用パケット間の受信間隔から、前記データパケットと前記データパケットの直後の前記第2の遅延推定用パケット間の送信間隔を減じた第2の値に基づいて推定し、前記回線使用率を、前記第2の値、及び前記第2の遅延推定用パケット間の受信間隔から、前記第2の遅延推定用パケット間の送信間隔を減じた第3の値に基づいて推定することも好ましい。
また、前記推定ステップは、前記第2の値がある閾値より小であるとき、キュー遅延が発生し、キュー遅延時間が前記第2の値の絶対値であると推定し、また、前記第2の値及び前記第1の値が前記閾値より大であるとき、キュー遅延が発生してると推定し、前記回線使用率rを、nを前記第3の値の個数、nを前記第3の値が前記閾値より小である個数、nを前記第3の値が前記閾値より大である個数とし、
r=max[n、n]/n
より算出することも好ましい。
本発明によれば、ネットワーク機器に一切の変更を行うことなく、ネットワークのキュー遅延時間及び回線使用率を推定することが可能になる。キュー遅延時間に加え、ネットワーク機器におけるパケット転送処理遅延時間の短時間変動も同時に推定可能である。また、本発明は同期パケットの前後に推定用のパケットを送出する方法であるため、既存のPTP等と組み合わせて時刻同期を行うことも可能である。
本発明を実施するための最良の実施形態について、以下では図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施形態のキュー遅延時間及び回線使用率推定方法で、送信及び受信されるパケット群の一例を示している。本実施形態では、サーバがクライアントに送信するデータパケットは、時刻同期等に用いられる同期パケットである。
サーバは、同期パケットをクライアントに送信する際に、同期パケットだけではなく、キュー遅延推定用パケット(以下プローブパケット)も同時にクライアントに送信する。例えば、図1(a)のように、1つのプローブパケット12、同期パケット11及び複数個(n個)のプローブパケット13をこの順序でクライアントに送信する。送信間隔は、τからτであり、τは最初のプローブパケット12と同期パケット11との送信間隔であり、τは同期パケット11とその直後のプローブパケット13との送信間隔であり、τからτはプローブパケット13間の送信間隔である。これらの送信間隔は、このパケット群を受信するクライアントにとって既知のものである。
クライアントは、同期パケットとプローブパケットを受信する。例えば、図1(b)のように、1つのプローブパケット12、同期パケット11及び複数(n個)のプローブパケット13を受信する。受信間隔は、τr0からτrnであり、τr0は最初のプローブパケット12と同期パケット11との受信間隔であり、τr1は同期パケット11とその直後のプローブパケット13との受信間隔であり、τr2からτrnは、プローブパケット13間の受信間隔である。これらの受信間隔は送信間隔と異なる。受信間隔が異なることは、以下で図2にもとづいて説明される。
図2は、図1のパケット群の間隔がスイッチを通過したときに変化することを示している。図2(a)は、図1のパケット群がクロストラフィックのパケットと同じ回線に出力される場合を示している。図2(b)は、図1のパケット群がクロストラフィックのパケットと別回線に出力される場合を示している。
図2(a)において、サーバから送信されたパケット群がスイッチ21の上側のポートに入力され、クロストラフィックである他の回線のパケット14がスイッチ21の下側のポートに入力される。スイッチ21は、内部のバッファにパケットをキューイングして、出力ポートに出力する。プローブパケット12が上側のポートに入力され、その次に他の回線のパケット14が下側のポートに入力され、その次に同期パケット11、プローブパケット13が上側のポートに入力された場合、出力ポートからは、プローブパケット12、他の回線のパケット14、同期パケット11、プローブパケット13の順序で出力される。この場合、同期パケット11とプローブパケット12との間に、他の回線のパケット14が挿入されるため、プローブパケット12と同期パケット11との間隔及び同期パケット11とプローブパケット13との間隔に変化が生じる。
図2(b)は、図2(a)のスイッチ21から出力されたパケットが別のスイッチ22に入力され、プローブパケット12、同期パケット11及びプローブパケット13が、他の回線のパケット14と別な回線に出力される場合である。この場合、プローブパケット12と同期パケット11の間に他のパケットが存在しなくなるが、プローブパケット12と同期パケット11との間隔及び同期パケット11とプローブパケット13との間隔は、スイッチ21に入力される前の間隔と同じにはならない。
以上のように、サーバから送信されたパケット群の受信時の間隔は、他の回線のトラフィックにより、送信間隔と異なる場合が発生する。
次に、図1のパケット群を受信したときのクライアントの動作を説明する。クライアントは、パケット群を受信するとき、受信間隔τr0からτrnを測定する。この後、クライアントは、受信間隔から送信間隔を減じた値(差分)Δτ=τrn−τを用いて、サーバとクライアント間のキュー遅延時間と回線使用率を推定する。
キュー遅延時間と回線使用率を推定する方法の具体例を以下に示す。
キュー遅延時間推定では、プローブパケット12と同期パケット11間の受信間隔から、プローブパケット12と同期パケット11間の送信間隔を減じた値Δτ=τr0−τ、及び同期パケット11とその直後のプローブパケット13間の受信間隔から、同期パケット11とその直後のプローブパケット13間の送信間隔を減じた値Δτ=τr1−τを用いて推定する。なお、以下の条件判断で用いる閾値ε(ε≧0s)は、クライアントでのパケット受信間隔の測定精度に応じて決定する。
・ケース1(Δτ<ε):同期パケット11とその直後のプローブパケット13との間隔が短くなった場合である。同期パケット11が遅くなった状況と想定され、同期パケット11にキュー遅延が発生したと判断する。また、キュー遅延時間は、同期パケット11が遅くなった分、つまりΔτ=−Δτであると推定する。
・ケース2(Δτ>εかつΔτ>ε):プローブパケット12と同期パケット11との間隔及び同期パケット11とその直後のプローブパケット13との間隔が両方とも長くなった場合であり、パケット間の間隔が両方とも長くなったことより、同期パケット11にキュー遅延が発生したと判断する。しかしながら、この場合はキュー遅延時間を推定することができない。
・ケース3(上記以外):プローブパケット12のみが遅くなった状況あるいは同期パケット11とプローブパケット12、13のいずれも変化がない状況と想定され、同期パケット11にキュー遅延が発生していないと判断する。
なお、図1のパケット群の送信間隔は、伝送中に他のパケットが数個挿入される程度が好ましい。そのため、送信間隔は、一般に回線の最大伝送単位(MTU)を伝送するために必要な時間程度にし、その範囲は必要な時間と同じオーダ程度である。例えば、伝送速度が100MbpsのFast Ethernet(登録商標)の場合は、MTUは1518バイトであるため、送信間隔は121.44μs(マイクロ秒)程度にする。また、範囲は121.44μsのオーダ程度、つまり100μsから999μsの値にする。
回線使用率推定では、前記Δτ及びプローブパケット13間の受信間隔から、プローブパケット13間の送信間隔を減じた値(ΔτからΔτ)を用いて推定する。回線使用率rは、
r=max[n、n]/n (1)
で推定する。ここで、nは間隔が狭くなった箇所(つまり、Δτ<−ε、(2≦i≦n))の個数であり、nは間隔が広くなった箇所(つまり、Δτ>ε、(2≦i≦n))の個数であり、nは推定に用いた間隔の個数である。例えば、広くなった箇所が4、狭くなった箇所が2、推定に用いた間隔の数が20である場合、回線使用率は、4/20=0.2=20%と推定される。
なお、プローブパケット13を増やすと、間隔の個数が多くなり、サンプルが多くなるため、回線使用率推定の精度は向上する。
次に本実施形態によるキュー遅延時間と回線使用率推定の実験結果を示す。図3は、キュー遅延時間と回線使用率推定のための実験システムの構成を示す。なお、本実験システムでは回線として、Fast Ethernet(登録商標)を用いている。
測定装置31は、ネットワークトラフィックを模擬し、かつ、ネットワーク機器およびネットワークのパフォーマンスを測定する装置である。本実験では、SPIRENT Communications社が提供するSmartBits(スマートビット)を測定装置31として利用した。測定装置31の左側のポートから同期パケット、プローブパケットを送信し、右側のポートで同期パケット、プローブパケットを受信する。測定装置31の左上のポートからクロストラフィックのパケットを送信し、測定装置31の右上のポートでクロストラフィックのパケットを受信する。
本実験では、上記閾値εを0.16μs(2バイトを転送するために必要な時間に相当する)にし、プローブパケットは同期パケットの前に1個、後ろに20個送信した。プローブパケットおよび同期パケットのパケットサイズは、PTPのsyncパケットを想定し、170バイトに設定した。また、パケットの送信間隔は、121.44μsにした。これは、Fast Ethernet(登録商標)において、最大伝送単位である1518バイトを送信する時間に相当する。なお、クロストラフィックのパケットサイズは、Ethernet(登録商標)での最大伝送単位である1518バイトに設定した。
レイヤ2スイッチ(L2スイッチ)32は、プローブパケット及び同期パケットのパケット群とクロストラフィックのパケットを入力して、これらのパケットを同じ回線に出力することによりキュー遅延を発生させる。
レイヤ2スイッチ(L2スイッチ)33は、レイヤ2スイッチ32の出力を入力とし、プローブパケット及び同期パケットのパケット群とクロストラフィックのパケットを別な回線に出力する。プローブパケット及び同期パケットのパケット群は、測定装置31の右側のポートに入力される。測定装置31は到来したパケットの間隔を測定し、キュー遅延時間と回線使用率の推定を行う。
図4は、キュー遅延時間推定の実験結果を示す。図3の測定装置31によりクロストラフィックを調整し、実際の回線使用率を30%、50%、70%、90%にして、プローブパケット及び同期パケットの送信及び受信を、それぞれの回線使用率で500回行って、各パケットの間隔を測定して、キュー遅延時間を推定した結果である。なお、プローブパケット及び同期パケット間に1つのパケットしか挿入されないため、キュー遅延時間の最大値は120μs程度になる。
回線使用率が30%の場合は、上記のケース3、キュー遅延が発生していない場合が65%であり、上記のケース1、キュー遅延が発生しキュー遅延時間が推定される場合が34%であり、上記のケース2、キュー遅延が発生しキュー遅延時間が推定されない場合が1%である。また、キュー遅延時間が推定される場合、推定されるキュー遅延時間は0μsから120μsの間にほぼ一様に分布する。
回線使用率が50%の場合は、30%の場合と同じ傾向であるが、キュー遅延時間が推定されないケースが多くなる。
回線使用率が70%、90%と高くなるにつれて、キュー遅延時間が推定されないケースが多くなり、また、キュー遅延時間が短い場合は推定できなくなってきている。
以上のことより、キュー遅延時間の推定は、回線使用率50%までは8割以上のパケットで可能である。また、回線使用率の増加に伴い、キュー遅延時間は短い方から推定できなくなる。
図5は、回線使用率推定の実験結果を示す。図3の測定装置31によりクロストラフィックを調整し、実際の回線使用率を30%。50%、70%、90%にして、プローブパケット及び同期パケットの送信及び受信を、それぞれの回線使用率で500回行って、各パケットの間隔を測定して、回線使用率を上記の式(1)で推定した結果である。
各回線使用率において、500回の推定値の最大値、最小値及び平均値を示している。なお、平均値は図において菱形で示されている。図5によると、上記の式(1)は±10%の精度で回線使用率を推定できていることがわかる。
また、以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様および変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲およびその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本実施形態のキュー遅延時間及び回線使用率推定方法で、送信及び受信されるパケット群の一例を示している。 図1のパケット群の間隔がスイッチを通過したときに変化することを示している。 キュー遅延時間と回線使用率推定のための実験システムの構成を示す キュー遅延時間推定の実験結果を示す。 回線使用率推定の実験結果を示す。
符号の説明
11 同期パケット
12、13 プローブパケット
14 他の回線のパケット
21、22 スイッチ
31 測定装置
32、33 レイヤ2スイッチ

Claims (4)

  1. サーバがクライアントにデータパケットを送信したときのサーバとクライアント間のネットワーク負荷測定方法であって、
    前記サーバが、前記クライアントに、1つまたは複数の第1の遅延推定用パケット、前記データパケット及び1つまたは複数の第2の遅延推定用パケットを、この順序でかつ所定の送信間隔で送信する送信ステップと、
    前記クライアントが、前記第1の遅延推定用パケット、前記データパケット及び前記第2の遅延推定用パケットを受信し、各パケット間の受信間隔を測定する測定ステップと、
    前記クライアントが、前記受信間隔から前記所定の送信間隔を減じた値に基づいて、前記サーバと前記クライアント間のネットワークのキュー遅延及び回線使用率を推定する推定ステップと、
    を含んでいることを特徴とするネットワーク負荷測定方法。
  2. 前記所定の送信間隔は、前記ネットワークの最大伝送単位を伝送するために必要な時間と同じオーダであることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク負荷測定方法。
  3. 前記推定ステップは、
    前記キュー遅延を、前記データパケットと前記データパケットの直前の前記第1の遅延推定用パケット間の受信間隔から、前記データパケットと前記データパケットの直前の前記第1の遅延推定用パケット間の送信間隔を減じた第1の値、及び前記データパケットと前記データパケットの直後の前記第2の遅延推定用パケット間の受信間隔から、前記データパケットと前記データパケットの直後の前記第2の遅延推定用パケット間の送信間隔を減じた第2の値に基づいて推定し、
    前記回線使用率を、前記第2の値、及び前記第2の遅延推定用パケット間の受信間隔から、前記第2の遅延推定用パケット間の送信間隔を減じた第3の値に基づいて推定することを特徴とする請求項1又は2に記載のネットワーク負荷測定方法。
  4. 前記推定ステップは、
    前記第2の値がある閾値より小であるとき、キュー遅延が発生し、キュー遅延時間が前記第2の値の絶対値であると推定し、
    また、前記第2の値及び前記第1の値が前記閾値より大であるとき、キュー遅延が発生してると推定し、
    前記回線使用率rを、nを前記第3の値の個数、nを前記第3の値が前記閾値より小である個数、nを前記第3の値が前記閾値より大である個数とし、
    r=max[n、n]/n
    より算出することを特徴とする請求項3に記載のネットワーク負荷測定方法。
JP2008240702A 2008-09-19 2008-09-19 ネットワークのキュー遅延時間及び回線使用率を推定するネットワーク負荷推定方法 Expired - Fee Related JP5045624B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008240702A JP5045624B2 (ja) 2008-09-19 2008-09-19 ネットワークのキュー遅延時間及び回線使用率を推定するネットワーク負荷推定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008240702A JP5045624B2 (ja) 2008-09-19 2008-09-19 ネットワークのキュー遅延時間及び回線使用率を推定するネットワーク負荷推定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010074600A true JP2010074600A (ja) 2010-04-02
JP5045624B2 JP5045624B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=42205954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008240702A Expired - Fee Related JP5045624B2 (ja) 2008-09-19 2008-09-19 ネットワークのキュー遅延時間及び回線使用率を推定するネットワーク負荷推定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5045624B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011132758A1 (ja) * 2010-04-21 2011-10-27 日本電気株式会社 速度推定方法、速度推定装置、速度推定システム及び速度推定装置の制御プログラムの記録媒体
CN102447608A (zh) * 2010-10-08 2012-05-09 中兴通讯股份有限公司 采用加速技术实现包重组的方法、装置及系统
JP2013074338A (ja) * 2011-09-26 2013-04-22 Nec Saitama Ltd タイムサーバ、端末、時刻同期システム、時刻同期方法、及びプログラム
WO2014116198A1 (en) * 2013-01-22 2014-07-31 Unify Gmbh & Co. Kg Display and manipulate call forwarding on no reply timer in called terminal
US9485045B2 (en) 2012-10-09 2016-11-01 Hitachi, Ltd. Communication control equipment

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004254025A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 帯域推定方法及びシステム
JP2006279229A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Oki Electric Ind Co Ltd トラヒック計測システムおよびトラヒック計測方法
JP2008092528A (ja) * 2006-10-05 2008-04-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> パケット品質評価システムおよび方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004254025A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 帯域推定方法及びシステム
JP2006279229A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Oki Electric Ind Co Ltd トラヒック計測システムおよびトラヒック計測方法
JP2008092528A (ja) * 2006-10-05 2008-04-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> パケット品質評価システムおよび方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011132758A1 (ja) * 2010-04-21 2011-10-27 日本電気株式会社 速度推定方法、速度推定装置、速度推定システム及び速度推定装置の制御プログラムの記録媒体
JP2011228981A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Nec Corp 速度推定方法、速度推定装置、速度推定システム及び速度推定装置の制御プログラム
US8842566B2 (en) 2010-04-21 2014-09-23 Nec Corporation Transmission rate estimation method, transmission rate estimation apparatus, transmission rate estimation system and recording medium of control program of transmission rate estimation apparatus
CN102447608A (zh) * 2010-10-08 2012-05-09 中兴通讯股份有限公司 采用加速技术实现包重组的方法、装置及系统
JP2013074338A (ja) * 2011-09-26 2013-04-22 Nec Saitama Ltd タイムサーバ、端末、時刻同期システム、時刻同期方法、及びプログラム
US9485045B2 (en) 2012-10-09 2016-11-01 Hitachi, Ltd. Communication control equipment
WO2014116198A1 (en) * 2013-01-22 2014-07-31 Unify Gmbh & Co. Kg Display and manipulate call forwarding on no reply timer in called terminal
CN105009557A (zh) * 2013-01-22 2015-10-28 统一有限责任两合公司 在被呼叫终端中的无答复定时器上显示和操纵呼叫转接
US9860386B2 (en) 2013-01-22 2018-01-02 Unify Gmbh & Co. Kg Communication apparatus and method

Also Published As

Publication number Publication date
JP5045624B2 (ja) 2012-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5495323B2 (ja) ネットワークを介した時刻同期装置
EP2115963B1 (en) Methods and apparatus for controlling latency variation in a packet transfer network
EP2242236B1 (en) Method for measuring frame loss, system for measuring frame loss, and device for measuring frame loss
JP4884199B2 (ja) ネットワークの時間同期化方法
US8451867B2 (en) Network time protocol precision timestamping service
US8385212B2 (en) Method and apparatus for finding latency floor in packet networks
US9426080B2 (en) Data communication apparatus, data transmission method, and computer system
US20100329125A1 (en) Timing over packet performance
EP1455473A2 (en) Clock Synchronisation over a Packet Network
JP2010527193A (ja) ネットワークコンポーネントのクロックを別のネットワークコンポーネントのクロックに同期させる方法及びネットワークコンポーネント
US20210392065A1 (en) Receive-side timestamp accuracy
JP5045624B2 (ja) ネットワークのキュー遅延時間及び回線使用率を推定するネットワーク負荷推定方法
EP2882120B1 (en) A method and apparatus for mitigation of packet delay variation
EP3590238B1 (en) Reducing packet delay variation of time-sensitive packets
JP5479793B2 (ja) 片道変動遅延時間の推定方法及びその装置
EP2630752B1 (en) Layer one path delay compensation
JP2007189592A (ja) トークンバケットによるトラヒック制御装置、方法及びプログラム
JPS59190757A (ja) パケツト通信方式
JP2003264583A (ja) パケットシェーピング方法及び装置
JP5229054B2 (ja) パケット送受信システム
US20230254229A1 (en) Network delay estimation
Kampichler et al. Measuring voice readiness of local area networks
JP4411156B2 (ja) 遅延ジッタ生成装置
JP2023179652A (ja) 時刻同期方法
TR201619945A2 (tr) TDMoIP Sistemlerinde saat işaretini, zaman bilgisi kullanarak, gerçek zamanlı olarak düzeltme yöntemi

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100823

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100730

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120702

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees