JP2010071702A - 照度検出指示装置および照度計測装置並びに照度検出器 - Google Patents

照度検出指示装置および照度計測装置並びに照度検出器 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストの低減化を図り得る照度検出指示装置を提供する。
【解決手段】照度検出箇所に配置されるとともに照度検出部材13を有する照度検出器5と、照度検出領域に配置されて照度検出器5を撮影することにより照度検出部材13により表される目標照度を指示し得る照度指示装置6とから構成し、この照度指示装置6を、照度検出器5を撮影する撮影手段21と、この撮影手段21にて撮影された画像データを入力してグレースケール値を演算するグレー値演算部と、このグレー値演算部で求められたグレースケール値を入力するとともに予め設定された目標グレースケール値との偏差を求める偏差演算部とから構成し、且つ照度検出器5における照度検出部材13として、当該照度検出部材13にて表される目標照度におけるグレースケール値が所定値となる材料を用いたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば室内の任意の位置で任意の照度が得られるようにするための照度検出指示装置および照度計測装置並びに照度検出器に関するものである。
本件発明者は、室内の任意の位置で任意の照度を提供し得る知的照明システムを既に提案している。この知的照明システムは、蛍光灯などの照明機器、照度計、照明制御装置および電力計から構成されるとともに、これらが1つのネットワークに接続されたものである。そして、任意の場所に置かれた照度計に設定された目標照度となるように、照明制御装置により、照明機器の発光光度を制御するものである。
ところで、この照明システムで用いられる照度計は、設定された目標照度および当該照度計にて計測された計測照度を、照明制御装置に送る機能が要求される。
したがって、このような照度計には、少なくとも、受光量を検出するセンサ部と、このセンサ部にて得られた受光量に基づき照度値を演算などにより求める演算部と、この演算部にて求められた照度を無線などにより照明制御装置に送信し得る送信部とが具備されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−302517号公報
上述したように、従来の照度計は、センサ部、照度の演算部などに加えて、計測された照度および目標照度を送信するための送信部を必要とするとともにこれらの機能を発揮するための電源も必要とするものであり、したがって1個当たりの製造コストが非常に高くつくという問題があり、さらに多数の照度計を配布し使用する場合には、照明システム全体としても高価になるという問題があった。
そこで、本発明は、製造コストの低減化を図り得る照度検出指示装置および照度計測装置並びに照度検出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る照度検出指示装置は、
照度検出箇所に配置されるとともに照度検出部材を有する照度検出器と、
照度検出領域に配置されて上記照度検出器を撮影することにより照度検出部材により表される目標照度を指示し得る照度指示装置とから構成し、
この照度指示装置を、
上記照度検出器を撮影する撮影手段と、この撮影手段にて撮影された画像データを入力してグレースケール値を演算するグレー値演算部と、このグレー値演算部で求められたグレースケール値を入力するとともに予め設定された目標グレースケール値との偏差を求める偏差演算部とから構成し、
且つ上記照度検出器における照度検出部材として、当該照度検出部材にて表される目標照度におけるグレースケール値が所定値となるものを用いたものである。
また、上記照度検出指示装置において、複数の照度検出器が具備されるとともにそれぞれに設定された目標照度が異なる場合、各照度検出部材を、それぞれの目標照度におけるグレースケール値が所定値(同一の値である)となるものを用いたものであ。
また、本発明の請求項2に係る照度計測装置は、
照度計測箇所に配置されるとともに照度検出部材を有する照度検出器と、
照度計測領域に配置されて上記照度検出器を撮影することにより照度計測箇所での照度を取得し得る照度取得装置とから構成し、
この照度取得装置を、
上記照度検出器を撮影する撮影手段と、この撮影手段にて撮影された画像データを入力してグレースケール値を演算するグレー値演算部と、このグレー値演算部で求められたグレースケール値を入力するとともに予め求められたグレースケール値と照度との関係を表す照度変換式または照度変換テーブルに基づき当該グレースケール値に対応する照度を求める照度取得部とから構成したものである。
また、本発明の請求項3に係る照度検出器は、請求項1または2に記載の装置に用いられる照度検出器であって、
検出器本体の表面に配置される照度検出部材として、光の拡散反射率が高い材料を用いたものである。
また、本発明の請求項4に係る照度検出器は、請求項3に記載の照度検出器における照度検出部材として、フェルト生地または紙を用いたものである。
また、本発明の請求項5に係る照度検出器は、請求項1または2に記載の装置に用いられる照度検出器であって、
検出器本体の表面に配置される照度検出部材として、光の拡散反射率が高くなるように表面加工された合成樹脂または金属を用いたものである。
さらに、本発明の請求項6に係る照度検出器は、請求項3乃至5のいずれかに記載の照度検出器における照度検出部材の表面を、白色または灰色にしたものである。
上記照度検出指示装置の構成によると、照度検出器に設けられた照度検出部材を撮影するとともに、この撮影した画像データに基づきグレースケール値を求めるとともにこの検出グレースケール値と目標グレースケール値との偏差(照度指示データに相当する)を求めるようにしたので、従来のように、照度計そのものに、センサ部、演算部、送信部、電源部などを設ける必要がないので、照度検出器の構成が非常に簡単となり、製造コストの低減化を図ることができ、また照明システムとして多数の照度計測手段を必要とするような場合には、システム全体的にも、コストの低減化を図ることができる。
上記照度計測装置の構成によると、照度検出器に設けられた照度検出部材を撮影するとともに、この撮影した画像データに基づきグレースケール値を求めるとともにこの検出グレースケール値を用いて現在の照度を取得するようにしたので、従来のように、照度計そのものに、センサ部、演算部、送信部、電源部などを設ける必要がないので、照度検出器の構成が非常に簡単となり、製造コストの低減化を図ることができ、特に照明システムにおける照度計測手段を多数必要とする場合には、コストの点でさらに有利となる。
また、上記各装置に具備される照度検出器は、検出器本体に、光の拡散反射率が高い反射材料で構成された照度検出部材を配置しただけの構成であるため、従来の照度計に比べて、非常に、安価に製造することができる。
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態に係る照度検出指示装置を、図1〜図8に基づき説明する。
なお、本発明に係る照度検出指示装置は、部屋内(室内)の任意の位置で任意の照度が得られる知的照明システムに用いられるものである。
まず、この知的照明システムの概略構成について説明する。
この照明システムは、図1に示すように、大きく分けて、部屋の天井に配置されるとともに電力供給源(例えば、商用電力である)1に電気配線2を介して接続された複数の照明機器3と、これら各照明機器3に一体的に設けられて(勿論、別置きでもよい)当該照明機器3にて発光される光度(カンデラCdで表される)を制御する照明制御装置(例えば、マイクロチップなどで構成されている)4と、利用者が携帯(保持)して目標照度を指示し得る照度検出器5およびこの照度検出器5を撮影した画像データに基づき目標照度との差に相当する出力データ(制御用データでもある)を取得して上記照明制御装置4に出力する照度指示装置6からなる照度検出指示装置7と、上記各照明機器3における全消費電力を計測する電力計8とから構成されており、さらに少なくとも、上記照明制御装置4、電力計8は、ネットワーク回線9を介して互いに接続されたものである。
上記照明機器3としては、発光源である蛍光灯3aと、上記照明制御装置4から指示された光度値に基づき当該蛍光灯3aへの供給電圧を制御してその発光光度を調節する光度調節部(例えば、インバータなどが用いられる)3bとから構成されている。勿論、発光源として蛍光灯以外のもの、例えば白熱灯などを用いてもよい。
次に、本発明に係る照度検出指示装置7について説明する。
この照度検出指示装置7は、上述したように、部屋内の照度検出箇所に配置される照度検出器5と、照度検出領域に配置されて照度検出器5を撮影することにより検出照度(現在照度である)と目標照度との偏差をグレースケール値を用いて指示し得る(つまり、目標照度を指示し得る)照度指示装置6とから構成されている。なお、照度検出領域とは、撮影可能範囲に相当する。
上記照度検出器5は、図2に示すように、例えば手のひらに載るような大きさで平面視が矩形状にされた薄い板体(例えば、プラスチックなどの合成樹脂、またはアルミニウム、ステンレスなどの金属により形成されたもの)にて形成された検出器本体11と、この検出器本体11の表面の一端寄り(上側)に設けられた標記部(目標照度などが記載されている)12と、検出器本体11の表面の他端寄り(下側)に設けられた照度検出部材13とから構成されている。
この照度検出部材13としては、外形が円形にされるととも光の拡散反射率が高い(90%以上が好ましい)材料が用いられるとともに、その中央には、撮影手段(後述する)にて当該照度検出器2を探すための目印の一部となる小径の黒丸部14が形成されている。なお、拡散反射率とは、面の入射光に対する拡散光の割合であり、面の色の明るさを表す。通常は、面の法線に対して入射角が45度、受光角が0度で測る。
すなわち、撮影手段にて当該照度検出器5を探す際には、全体が矩形状のもので、その表面には、白っぽい円形部分があり、しかもその外側が黒色で、且つ中心部に黒丸部14が存在するものを探すことになる。勿論、探すための目印は、このような形状および色に限定されるものでもなく、例えば検出器本体11の表面に特徴的な図柄(模様)を施しておき、この図柄を探すようにしてもよい。
上記照度指示装置6は、図3に示すように、部屋の上部(天井または蛍光灯でもよい)に設けられて部屋内に置かれた照度検出器5を撮影するための撮影手段(撮影カメラで、具体的にはCCDカメラなどが用いられ、少なくとも、レンズ、CCD撮像素子、データ変換部を備えたものであればよい)21と、この撮影手段21にて撮影された画像データすなわちRGBデータを入力する画像データ入力部(インターフェース部である)22と、この画像データ入力部22から入力された画像データ中に照度検出器5の目印が存在しているか否かを探す目印検出部(検出器認識部ともいえる)23と、この目印検出部23で目印が検出された場合に、上記画像データ中の円形部分(正確には、黒丸部14を除いた環状部分)である照度検出部材13の画像データすなわちRGBデータを下記(1)式に代入して、グレースケール値Xを演算するグレー値演算部24と、このグレー値演算部24にて求められた検出グレースケール値と予めグレー値設定部(基準値設定部ともいえる)25にて設定されている目標グレースケール値との差である偏差を演算する偏差演算部26と、この偏差演算部26で求められた偏差データを上記照明制御装置4に出力する偏差出力部(インターフェース部である)27とから構成されている。
X=0.29891×R+0.58661×G+0.11448×B ・・・(1)
なお、上記(1)式は、井上誠喜、八木伸行等により発表されたもので、例えば「C言語で学ぶ実践画像処理(オーム社)2001年」の105頁に記載されている。
ところで、上記照度検出器5としては、複数の目標照度を表すものがそれぞれ具備されており、例えば600ルクス用、700ルクス用、800ルクス用などである。
そして、これらの照度検出器5に設けられる照度検出部材13としては、それぞれの目標照度において、所定のグレースケール値(所定値)となるような色および所定の拡散反射率を有する反射材料が用いられる。
具体的には、所定濃度の灰色[明るい灰色、暗い灰色(ダークグレー)など]または白色のフェルト生地が用いられる。このように、フェルト生地を用いたのは、表面がザラザラであり、全面に亘って均一に光が反射する材料、すなわち拡散反射率が高い材料であるからである。したがって、拡散反射率が高い材料であれば、白色、灰色以外の色を用いてもよく、またフェルト生地以外の材料を用いることができる。例えば、表面がザラザラした白色、灰色などの紙を用いることもできる。さらには、凹凸などの表面処理が施されたプラスチックなどの合成樹脂または凹凸などの表面処理が施されたアルミニウム、ステンレスなどの金属を用いることもできる。勿論、合成樹脂または金属の表面が白色または灰色であるのが好ましい。
なお、検出器本体11と照度検出部材13とは同一の材料すなわち一体のものであってもよく、例えば検出器本体11をプラスチック板で構成するとともに、少なくとも、照度検出部材13に対応する表面に所定の色を施すとともに拡散反射率が高くなるような凹凸処理を施したものでもよい。
上述した600ルクス用、700ルクス用および800ルクス用の反射材料についての、グレースケール値(例えば、0〜255)と照度(ルクス)との関係を示すと、図4のグラフのようになる。そして、これら各照度用の材料、すなわち照度検出部材13を構成する反射材料は、同一(これには、ほぼ同一も含むものとする)のグレースケール値(所定値)のときに、それぞれ検出される照度がそれぞれの目標照度(600ルクス、700ルクス、800ルクス)となるようなものが用いられる(選択される)。
すなわち、図4において、600ルクス用の材料については曲線A、700ルクス用の材料については曲線B、800ルクス用の材料については曲線Cで表されているものとすると、照度検出部材13がいずれの材料であっても、検出グレースケール値が所定値のとき、例えば220のときに、それぞれの照度が600ルクス、700ルクスおよび800ルクスとなる。
したがって、部屋内に700ルクスを表す照度検出器5が置かれた場合、その検出グレースケール値が220となるような出力データ、すなわち検出グレースケール値と目標グレースケール値との偏差データが照明制御装置4に送られる。また、600ルクスを表す照度検出器5が置かれた場合でも、やはり、グレースケール値が220となるような出力データが照明制御装置4に送られる。
簡単にいえば、照度検出器5は、目標照度に応じてそれぞれ用意されるとともに、それぞれの目標照度におけるグレースケール値が同一の所定値となるような照度検出部材13が用いられる。
ところで、このような照度検出部材13については(選択に際しては)、実際に適用される環境と同一の環境下で実験により求められる。
例えば、各種の材料により形成された照度検出部材に、所定距離でもって離れた位置から照明機器により所定の光度でもって光を照射するとともに、その照度検出部材を撮影手段(例えば、CCDカメラ)で撮影することにより、照度とグレースケール値との関係を示すグラフを求め、このグラフから、同一のグレースケール値において目標照度が得られるような材料が選択される。
例えば、照度検出部材13が灰色(正確には、ダークグレーである)のフェルト生地である場合に、撮影手段(CCDカメラ)の絞り値(F)をパラメータとする照度とグレースケール値との関係を求めると、図5のグラフのようになる。また、図6に、照度検出部材13が白色のフェルト生地である場合の照度とグレースケール値との関係を表すグラフを示す。
図5および図6のグラフから、一般的に、照度の増加に伴い、グレースケール値が増加しているのが分かる。また、同一の照度においては、絞り値が増加するに従ってグレースケール値が減少しているのが分かる。さらに、照度検出部材の色が薄いほど、グレースケール値の幅が広がっているが、絞り値が低い場合には、低照度でグレースケール値が飽和状態になっていることが分かる。したがって、適切な色および適切な絞り値を用いることにより、幅広い照度において、グレースケール値から照度を求め得ることが分かる。
また、上記目印検出部23においては、画像データから照度検出部材13、黒丸部14などの輪郭が抽出されるとともに、この輪郭と予め求め設定されている輪郭とのパターンマッチングが行われて、照度検出器5が検出される。
なお、上記照度指示装置6は、大きく分けると、撮影手段21と、検出部、演算部など(22〜27)からなる処理演算部28とから構成されている。
上記構成において、部屋内、例えば図書館での利用者が、自分が好む目標照度を表す照度検出器5を持って所定の机に移動した場合、その位置を撮影している撮影手段21から画像データが画像データ入力部22を経て目印検出部23に入力され、照度検出器5が検出される。この照度検出器5が検出され特定されると、グレー値演算部24にて、その照度検出部材13の画像データすなわちRGBデータが(1)式に代入されてグレースケール値Xが求められる。
グレースケール値Xが求められると、偏差演算部26にて、この検出グレースケール値と目標グレースケール値との偏差が求められ、この偏差が出力データとして偏差出力部27から照明制御装置4に出力される。
そして、照明制御装置4では、偏差の大きさに応じて、つまり偏差がなくなる方向に電力が調節される。すなわち、偏差が正であれば、その撮影手段21に対応する蛍光灯3aの発光光度が強くされ、逆に、偏差が負であれば、発光光度が弱くされる。なお、電力の調節すなわち発光光度の調節に際しては、所定定時間ごとに、所定光度ずつ増減が行われる。
ここで、本発明に係る照度検出器と従来の照度計を用いて、知的照明システムが採用された実験室にて、照明の収束実験を行った結果について説明する。なお、本発明に係る照度検出器は、自分で必要なデータを取得し送ることができないため、パッシブ型と呼ぶことができ、また従来の照度計は、自分で必要なデータを取得し送ることができるので、アクティブ型と呼ぶことができる。
この実験では、図7に示すように、天井に15本(横3列×縦5列)の蛍光灯31が配置された実験室の床面の中央近傍に、目標照度が700ルクスであるパッシブ型の照度検出器32およびアクティブ型の照度計測装置33を配置し(図面では、互いに異なる位置に配置さているように示されているが、勿論、同一の場所に配置されている)、その場所での照度履歴を得るようにしたものである。図8にパッシブ型の照度検出器32の照度履歴Dとアクティブ型の照度計の照度履歴Eとを示す。
図8のグラフから分かるように、両照度履歴D,Eとも殆ど一致していることが分かる。つまり、本発明に係る照度検出器32は、従来の照度計33と同程度の能力を有することが分かった。
上記照度検出指示装置7の構成によると、照度検出器5に設けられた照度検出部材13を撮影するとともに、この撮影した画像データに基づきグレースケール値を求めるとともにこの検出グレースケール値と目標グレースケール値との偏差(照度指示データに相当する)を求めるようにしたので、従来のように、照度計そのものに、センサ部、演算部、送信部、電源部などを設ける必要がないので、照度検出器5の構成が非常に簡単となり、製造コストの低減化を図ることができ、また照明システムとして多数の照度計測手段を必要とするような場合には、システム全体的にも、コストの低減化を図ることができる。
また、上記各装置に具備される照度検出器5は、検出器本体11に、光の拡散反射率が高い反射材料で構成された照度検出部材13を配置しただけの構成であるため、従来の照度計に比べて、非常に、安価に製造することができる。
さらに、撮影手段21としては、レンズとCCD撮像素子とから構成することにより、千円程度または数千円程度で得られるため、照度指示装置6と併せても、全体の製造コストの低減化を図ることができる。
ところで、上述した実施の形態においては、照度検出器および照度指示装置を具備した照度検出指示装置について説明したが、本発明は、照度検出器および照度指示装置を具備した知的照明システムとして捉えることもできる。
この場合の概略構成としては、下記のようになる。
すなわち、この知的照明システムは、部屋の天井に配置されるとともに電力供給源(例えば、商用電力である)1に電気配線2を介して接続された複数の照明機器3と、これら各照明機器3に一体的に設けられて(勿論、別置きでもよい)当該照明機器3にて発光される光度(カンデラCdで表される)を制御する照明制御装置(例えば、マイクロチップなどで構成されている)4と、利用者が携帯(保持)して目標照度を指示し得る照度検出器5およびこの照度検出器5を撮影した画像データに基づき目標照度との差に相当する出力データ(制御用データでもある)を取得して上記照明制御装置4に出力する照度指示装置6からなる照度検出指示装置7と、上記各照明機器3における全消費電力を計測する電力計8とから構成されたものである。
さらに、上記実施の形態においては、グレースケール値の偏差を照明制御装置4側に出力するように説明したが、例えばグレースケール値の偏差を照度に換算して照度偏差として出力するようにしてもよい。この場合、例えば偏差演算部または偏差出力部に、グレースケール値を照度に変換するための照度変換部が具備されることになる。
[実施の形態2]
次に、本発明の他の実施の形態として照度計測装置を、図9〜図12に基づき説明する。
上記実施の形態においては、照度検出器が目標照度を示し得るものとして説明したが、本他の実施の形態では、その場所の現在照度を計測し得るものとして説明する。
すなわち、図9に示すように、この照度計測装置41は、蛍光灯などの照明機器40の下方の照度計測箇所に配置される照度検出器42と、照度計測領域の上方に配置されて上記照度検出器42を撮影することにより照度計測箇所での照度を取得し得る照度取得装置43とから構成されている。
上記照度検出器42は、上記実施の形態と同様に、図10に示すように、手のひらに載るような大きさで平面視が矩形状にされた薄い板体(例えば、プラスチックなどの合成樹脂または金属により形成されたもの)にて形成された検出器本体51と、この検出器本体51の表面の一端寄りに設けられた標記部(名称などが記載されている)52と、検出器本体51の表面の他端寄りに設けられた照度検出部材53とから構成されている。
この照度検出部材53としては、やはり上記実施の形態と同様に、外形が円形にされるととも光の拡散反射率が高い材料、例えば所定濃度の灰色[明るい灰色、暗い灰色(ダークグレー)など]または白色のフェルト生地が用いられるとともに、その中央には、当該照度検出器42を探すための目印の一部となる小径の黒丸部54が形成されている。
また、上記照度取得装置43は、図11に示すように、部屋の上部(天井または蛍光灯でもよい)に設けられて部屋のなかに置かれた照度検出器42を撮影するための撮影手段(撮影カメラで、具体的にはCCDカメラなどが用いられ、少なくとも、レンズ、CCD撮像素子、データ変換部を備えたものであればよい)61と、この撮影カメラ61にて撮影された画像データすなわちRGBデータを入力する画像データ入力部(インターフェース部である)62と、この画像データ入力部62から入力された画像データ中に照度検出器42の目印が存在しているか否かを探す目印検出部(検出器認識部ともいえる)63と、この目印検出部63で目印が検出された場合に、上記画像データ中の円形部分(正確には、黒丸部54を除いた環状部分)である照度検出部材43の画像データすなわちRGBデータを上記実施の形態にて説明した(1)式に代入して、グレースケール値を演算するグレー値演算部64と、このグレー値演算部64で求められた検出グレースケール値を入力するとともに予め求められたグレースケール値と照度との関係を表す照度変換式(または照度変換テーブル)に基づき当該検出グレースケール値に対応する照度を求める照度取得部65と、この照度取得部65にて取得された現在の照度を例えば照度を必要とする照明制御部に出力するための照度出力部(インターフェース部である)66とから構成されている。勿論、上記目印検出部63においては、画像データから照度検出部材53、黒丸部54などの輪郭が抽出されるとともに、この輪郭と予め求め設定されている輪郭とのパターンマッチングが行われて、照度検出器42が検出される。なお、上記照度取得装置43は、大きく分けると、撮影手段61と、検出部、演算部など(62〜66)からなる処理演算部67とから構成されている。
ところで、上記照度取得装置43における照度取得部65以外のものについては、上記実施の形態において説明した照度指示装置のものと同一の構成であるため、その説明を省略するとともに、照度取得部65についてだけ説明する。
すなわち、この照度取得部65には、照度検出器42に設けられた照度検出部材53におけるグレースケール値と照度との関係を実験により求めたグラフ、つまり曲線に関するデータが具備されている。例えば、このデータは、図12に示すように、実験により得られたプロット(黒の菱形にて示す)を通過する曲線Gであり、指数関数(y=4.9851×e0.0215x)にて近似される。場合によっては、近似度は低下するが、直線(y=12.623x−2183.2)Hを用いることもできる。なお、上記指数関数、直線などの照度変換式を用いる代わりに、照度変換テーブルを用いることもできる。
したがって、上記照度計測装置41により部屋内の所定の照度計測箇所を計測したい場合には、照度検出器42を持ってその場所に移動すればよい。
照度検出器42が移動されると、その位置を撮影している撮影手段61から画像データが画像データ入力部62を経て目印検出部63に入力され、照度検出器42が検出される。この照度検出器42が検出され特定されると、グレー値演算部64にて、その照度検出部材53における画像データすなわちRGBデータが上記実施の形態にて説明した(1)式に代入されてグレースケール値Xが求められる。グレースケール値Xが求められると、照度取得部65にて、このグレースケール値Xに対応する照度が求められる。
なお、この照度は照度出力部66から、例えばその照度を必要とする照明制御部に出力されることになる。
この照度計測装置41の構成によると、照度検出器42に設けられた照度検出部材53を撮影するとともに、この撮影した画像データに基づきグレースケール値を求めるとともにこの検出グレースケール値を用いて現在照度を取得するようにしたので、従来のように、照度計そのものに、センサ部、演算部、送信部、電源部などを設ける必要がないので、照度検出器42の構成が非常に簡単となり、製造コストの低減化を図ることができ、特に照明システムにおける照度計測手段を多数必要とする場合には、コストの点でさらに有利となる。
本発明の実施の形態に係る照度検出指示装置が用いられる照明システムの概略構成を示す図である。 同照度検出指示装置における照度検出器の平面図である。 同照度検出指示装置における照度指示装置の概略構成を示すブロック図である。 同照度検出器に用いられる照度検出部材のグレースケール値と照度との関係を示すグラフである。 同照度検出器に用いられる照度検出部材のグレースケール値と照度との関係を示すグラフである。 同照度検出器に用いられる照度検出部材のグレースケール値と照度との関係を示すグラフである。 同照度検出指示装置を実験した実験室の機器配置図である。 同照度検出指示装置の実験結果を示す照度履歴を示すグラフである。 本発明の他の実施の形態に係る照度計測装置の概略構成を示す図である。 同照度計測装置における照度検出器の平面図である。 同照度計測装置における照度取得装置の概略構成を示すブロック図である。 同照度検出器に用いられる照度検出部材のグレースケール値と照度との関係を示すグラフである。
符号の説明
3 照明機器
4 照明制御装置
5 照度検出器
6 照度指示装置
7 照度検出指示装置
11 検出器本体
13 照度検出部材
21 撮影手段
22 画像データ入力部
23 目印検出部
24 グレー値演算部
25 グレー値設定部
26 偏差演算部
27 偏差出力部
31 蛍光灯
32 照度検出器
41 照度計測装置
42 照度検出器
43 照度取得装置
51 検出器本体
53 照度検出部材
61 撮影手段
62 画像データ入力部
63 目印検出部
64 グレー値演算部
65 照度取得部
66 照度出力部

Claims (6)

  1. 照度検出箇所に配置されるとともに照度検出部材を有する照度検出器と、
    照度検出領域に配置されて上記照度検出器を撮影することにより照度検出部材により表される目標照度を指示し得る照度指示装置とから構成し、
    この照度指示装置を、
    上記照度検出器を撮影する撮影手段と、この撮影手段にて撮影された画像データを入力してグレースケール値を演算するグレー値演算部と、このグレー値演算部で求められたグレースケール値を入力するとともに予め設定された目標グレースケール値との偏差を求める偏差演算部とから構成し、
    且つ上記照度検出器における照度検出部材として、当該照度検出部材にて表される目標照度におけるグレースケール値が所定値となるものを用いたことを特徴とする照度検出指示装置。
  2. 照度計測箇所に配置されるとともに照度検出部材を有する照度検出器と、
    照度計測領域に配置されて上記照度検出器を撮影することにより照度計測箇所での照度を取得し得る照度取得装置とから構成し、
    この照度取得装置を、
    上記照度検出器を撮影する撮影手段と、この撮影手段にて撮影された画像データを入力してグレースケール値を演算するグレー値演算部と、このグレー値演算部で求められたグレースケール値を入力するとともに予め求められたグレースケール値と照度との関係を表す照度変換式または照度変換テーブルに基づき当該グレースケール値に対応する照度を求める照度取得部とから構成したことを特徴とする照度計測装置。
  3. 請求項1または2に記載の装置に用いられる照度検出器であって、
    検出器本体の表面に配置される照度検出部材として、光の拡散反射率が高い材料を用いたことを特徴とする照度検出器。
  4. 照度検出部材としてフェルト生地または紙を用いたことを特徴とする請求項3に記載の照度検出器。
  5. 請求項1または2に記載の装置に用いられる照度検出器であって、
    検出器本体の表面に配置される照度検出部材として、光の拡散反射率が高くなるように表面加工された合成樹脂または金属を用いたことを特徴とする照度検出器。
  6. 照度検出部材の表面が、白色または灰色であることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の照度検出器。
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