JP2010068526A - 高データレート無線通信システム - Google Patents

高データレート無線通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP2010068526A
JP2010068526A JP2009221520A JP2009221520A JP2010068526A JP 2010068526 A JP2010068526 A JP 2010068526A JP 2009221520 A JP2009221520 A JP 2009221520A JP 2009221520 A JP2009221520 A JP 2009221520A JP 2010068526 A JP2010068526 A JP 2010068526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transceiver
ghz
millimeter wave
communication system
wave communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009221520A
Other languages
English (en)
Inventor
John Lovberg
ロヴバーグ,ジョン
Richard Chedester
シュドスター,リチャード
Paul Johnson
ジョンソン,ポール
Louis Slaughter
スローター,ルイス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trex Enterprises Corp
Original Assignee
Trex Enterprises Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US10/025,127 external-priority patent/US20020176139A1/en
Priority claimed from US10/041,083 external-priority patent/US6611696B2/en
Priority claimed from US10/044,556 external-priority patent/US6587699B2/en
Priority claimed from US10/061,872 external-priority patent/US20020165002A1/en
Priority claimed from US10/104,354 external-priority patent/US6738147B2/en
Priority claimed from US10/127,886 external-priority patent/US20020187754A1/en
Priority claimed from US10/155,094 external-priority patent/US6683679B2/en
Priority claimed from US10/196,486 external-priority patent/US20030060171A1/en
Application filed by Trex Enterprises Corp filed Critical Trex Enterprises Corp
Publication of JP2010068526A publication Critical patent/JP2010068526A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • H04B1/50Circuits using different frequencies for the two directions of communication
    • H04B1/52Hybrid arrangements, i.e. arrangements for transition from single-path two-direction transmission to single-direction transmission on each of two paths or vice versa
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/11Arrangements specific to free-space transmission, i.e. transmission through air or vacuum
    • H04B10/112Line-of-sight transmission over an extended range
    • H04B10/1123Bidirectional transmission

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

【課題】70MHz超の周波数で、約1.25Gbps以上のデータレートで動作する高データレート通信システムを提供する。
【解決手段】
ミリ波通信システムであって、約2度以下の電力半値幅を有するビームを発射する少なくとも1つのアンテナおよび高性能変調器を有し、前記高性能変調器は、オフ状態では、伝送線路間でRF短絡を呈し、70GHz超の送信周波数において送信停止の状態となり、オン状態では、RF短絡が解除されて、70GHz超の送信周波数において送信可能な状態となる第1のトランシーバと、約2度以下の電力半値幅を有するビームを発射する少なくとも1つのアンテナおよび高性能変調器を有し、前記高性能変調器は、オフ状態では、伝送線路間でRF短絡を呈し、70GHz超の送信周波数において送信停止の状態となり、オン状態では、RF短絡が解除されて、70GHz超の送信周波数において送信可能な状態となる第2のトランシーバと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信システム、詳細には高データレート無線通信システムに関する。
(ポイントトゥーポイントおよびポイントトゥーマルチポイント無線通信)
電磁スペクトルの一部を使用する無線通信リンクは周知である。大部分のそうした無線通信は、商業ラジオおよびテレビを含め、少なくとも送信されるデータに関して一方向のポイントトゥーマルチポイントである。しかし、ポイントトゥーポイント無線通信の多くの実例が存在する。近年極めて普及してきた移動電話システムは、低データレートのポイントトゥーポイント通信の実例である。電話システム中継線上のマイクロ波送信機は、極めて高データレートでの先行技術ポイントトゥーポイント無線通信の別の例である。先行技術は、赤外および可視波長のポイントトゥーポイントレーザー通信の少数の実例を含む。
(高データレート情報伝送の必要性)
より高速な情報伝送の必要性は急速に増大している。今日そして、近い将来に、情報の伝送は、その量がビット/秒で測定されるディジタルとなって行くはずである。典型的な電話の会話をディジタルで伝送するには、約5,000ビット/秒(5Kbit/秒)を利用する。インターネットに接続された典型的なパーソナルコンピュータモデムは、例えば56Kbit/秒で動作する。音楽は、64Kbit/秒のディジタルデータレートでMP3技術を用いて良質にリアルタイムでポイントトゥーポイントに伝送され得る。ビデオは、約500万ビット/秒(5Mbit/秒)のデータレートでリアルタイムに伝送され得る。放送品質のビデオは一般に45または90Mbpsである。(電話会社やケーブル会社といった)ポイントトゥーポイント通信サービスを提供する会社は、各自のポイントトゥーポイント顧客のための通信リンクの一部として働く中継線を建設する。これらの中継線は一般に、多重化技法を用いて何百または何千ものメッセージを同時に伝達する。従って、大容量中継線は、ギガビット(10億ビット(Gbit)/秒)範囲で伝送できなければならない。大部分の現代の中継線は光ファイバー線を利用している。典型的な光ファイバー線は約2〜10Gbit/秒を伝達することができ、多くの別個のファイバーが1つの中継線に包含できるので、その結果、光ファイバー中継線はほとんど際限なく所望の任意の量の情報を伝達するように設計および構成され得る。しかし、光ファイバー中継線の建設は高額(時として極めて高額)であり、特にそのルートが私有地上にあったり環境上の紛争を生じたりする場合、それらの線の設計および建設はしばしば多くの歳月を要することがある。しばしば、建設中のある特定の中継線の潜在的使用者からの予想収益は、光ファイバー中継線のコストに引き合わない。ディジタルマイクロ波通信は1970年代半ばから利用可能となっている。18〜23GHz無線周波スペクトルでのサービスは、2ないし7マイルで運用し、(各々1.544Mbpsでの)4ないし8のT1リンクをサポートするポイントトゥーポイントサービスを提供する「近距離マイクロ波」と呼ばれる。近年、11〜38GHz帯でのマイクロ波システム運用は、高次変調方式を用いて(「OC−3標準」として知られる標準送信周波数である)最高155Mbpsで伝送するように設計されているとのことである。
(データレート対周波数)
帯域幅効率のよい変調方式は、原則的に、電波波長からマイクロ波波長を含むスペクトル域における使用可能帯域幅の1〜10ビット/Hzのレートでのデータの伝送を可能にする。従って、1〜数十Gbpsのデータ伝送要求条件は、伝送に使用可能な帯域幅のうち数百MHzを必要とする。ラジオ、テレビ、電話、緊急サービス、軍用その他のサービス間の周波数スペクトルの公平な共用は一般に、特定の周波数帯割当てを約10%部分帯域幅(すなわち、中心周波数の約10%に等しい周波数の範囲)に制限する。AMラジオの大きな部分帯域幅(例えば550〜1650GHz)は例外であり、20%部分帯域幅のFMラジオもまた、10%部分帯域幅をめったに上回らない最近の周波数割当てに比べて変則的である。
(高性能変調器の必要性)
データレートが増加するにつれて、無線送信機において使用される変調器の性能に対する要求もそうなっている。先行技術の変調方法は、高データレートおよび適度に高い電力出力の両方の同時的な要求を満たすには十分ではない。
(信頼性要求条件)
無線データ伝送に一般に求められる信頼性は、極めて高く、光ファイバーを含むハードワイヤードリンクに求められるそれに合致する。誤り率の典型的な仕様は、100億分の1ビット(10−10ビット誤り率)未満であり、99.999%のリンクアベイラビリティ(年当たり5分のダウンタイム)である。これは、霧および雪の際の、また多くの地域において最大100mm/時間の降雨量時の、全天候リンクアベイラビリティを必要とする。
(気象条件)
上記のアベイラビリティ要求条件とともに、気象関連の減衰は、極めて長い電波よりも短い全部の波長で無線データ伝送の有効レンジを制限する。(図16参照。)(レーザー通信リンクといった)光リンクの場合の激しい暴風雨における典型的レンジは、100メートルであり、マイクロ波リンクの場合10,000メートルである。
電磁放射の大気減衰は、マイクロ波およびミリ波帯において周波数とともに一般に増加する。しかし、酸素および水蒸気分子における回転遷移の励起は、60および118GHz(酸素)近辺ならびに23および183GHz(水蒸気)近辺の帯域において優先的に放射の吸収を生じる。大角度の散乱による降雨減衰は、3からほぼ200GHzまでの周波数について単調に増加する。使用可能帯域幅が最も高い、それより高いミリメートル波周波数(すなわち、10ミリメートル〜1ミリメートルの波長に対応する30GHz〜300GHz)では、極めて悪天候での降雨減衰が、信頼できる無線リンク性能を1マイル以下の距離に制限する。10GHz近辺およびそれ以下のマイクロ波周波数では、10マイルまでのリンク距離が大雨でも高い信頼性で達成できるが、使用可能帯域幅はかなり低くなる。
必要とされるのは、使用可能なミリ波スペクトルの効率的使用が可能な高データレート無線通信リンクである。
本発明は、70GHz超の周波数で、約1.25Gbps以上のデータレートで動作する高データレート通信システムを提供する。好ましい実施形態は、“オフ”(すなわち無送信)の間逆バイアスにされ、“オン”(または送信)の間順バイアスにされるダイオードを含む共振LC回路を備える変調器を含む。変調器は、無線ミリ波通信リンクのための高性能トランシーバの一部である。好ましい実施形態は、ミリメートルスペクトルの71〜76GHz部分内で動作し、10−10未満のビット誤り率による1.25Gbpsのデータ伝送レートを付与する、8マイル超の通信リンクを提供する。第1のトランシーバは、両方とも上記のスペクトル域内の第1の帯域幅で送信し第2の帯域幅で受信する。第2のトランシーバは、第2の帯域幅で送信し第1の帯域幅で受信する。これらのトランシーバは、データチャネルの効率的な空間的および方向的分割を保証するために十分に小さいビームの広がりを付与するアンテナを備えており、その結果、ほとんど無限数のトランシーバが同じスペクトルを同時に使用することができる。好ましい実施形態において、第1および第2のスペクトル域は、71.8±0.63GHzおよび73.8±0.63GHzであり、電力半値幅は約0.2度以下である。好ましくは、極めて悪い気象条件の場合にリンクを引き継ぐバックアップトランシーバセットが設けられる。移動体用途に特に有用な他の実施形態では、トランシーバのうちの少なくとも1つはGPSロケータを含む。
全二重ミリ波リンクの略図である。 ミリ波周波数で動作する1.25Gbps送信機を示すブロック図である。 ミリ波周波数で動作する1.25Gbps受信機を示すブロック図である。 71.8〜73.8GHz周波数で動作する1.25Gbpsディジタル無線機のスペクトルプランを示す。 71.8〜73.8GHz周波数で動作する1.25Gbpsディジタル無線機のスペクトルプランを示す。 60dB信号減衰および1.25Gbpsデータレートによるミリ波受信機から測定された出力電圧(アイダイヤグラム)である。 60dB信号減衰および1.25Gbpsデータレートによるミリ波受信機から測定された出力電圧(アイダイヤグラム)である。 分離形送受信アンテナ機器構成のレイアウトを示すブロック図である。 単一アンテナ機器構成のミリ波トランシーバのレイアウトを示すブロック図である。 試作機デモンストレーションの41時間にわたる経路損を表示する。 先行技術の変調器の特徴を示す。 先行技術の変調器の特徴を示す。 “オン”の間逆バイアスにされ“オフ”の間順バイアスにされるダイオードを使用する高周波RF通信システムを製作する1つの試みの結果を示す。 “オン”の間逆バイアスにされ“オフ”の間順バイアスにされるダイオードを使用する高周波RF通信システムを製作する1つの試みの結果を示す。 “オン”の間逆バイアスにされ“オフ”の間順バイアスにされるダイオードを使用する高周波RF通信システムを製作する1つの試みの結果を示す。 “オン”の間逆バイアスにされ“オフ”の間順バイアスにされるダイオードを使用する高周波RF通信システムを製作する1つの試みの結果を示す。 ダイオードが“オフ”(すなわち無送信)の間逆バイアスにされ“オン”(または送信)の間順バイアスにされる、高周波RF変調を付与するための共振LC回路を生じる同調スタブを含む本発明の好ましい実施形態を示す。 ダイオードが“オフ”(すなわち無送信)の間逆バイアスにされ“オン”(または送信)の間順バイアスにされる、高周波RF変調を付与するための共振LC回路を生じる同調スタブを含む本発明の好ましい実施形態を示す。 ダイオードが“オフ”(すなわち無送信)の間逆バイアスにされ“オン”(または送信)の間順バイアスにされる、高周波RF変調を付与するための共振LC回路を生じる同調スタブを含む本発明の好ましい実施形態を示す。 ダイオードが“オフ”(すなわち無送信)の間逆バイアスにされ“オン”(または送信)の間順バイアスにされる、高周波RF変調を付与するための共振LC回路を生じる同調スタブを含む本発明の好ましい実施形態を示す。 無干渉ベース(13A)で、および干渉が存在し得る状況(13B)で動作する2つのデータリンクを図示している。 無干渉ベース(13A)で、および干渉が存在し得る状況(13B)で動作する2つのデータリンクを図示している。 無線機CPUデータを他の外部ユーザデータと結合および抽出するためにイーサネット(登録商標)スイッチがリンクの各端に使用されているデータリンクのブロック図を示す。 リンクによって渡されているデータストリームからデータを結合および抽出するためにイーサネット(登録商標)スイッチが使用されている無線機のブロック図を示す。 種々のレベルの相対湿度でミリ波周波数について周波数の関数として大気減衰を示す。 ミリ波トランシーバの構成部品を示す。 I/O回路ボード70を示す。 I/O回路ボード70を示す。 信号コンディショニング・クロックリカバリ回路ボード71を示す。 信号コンディショニング・クロックリカバリ回路ボード71を示す。 ミリ波通信トランシーバのブロック図を示す。 ミリ波通信トランシーバのブロック図を示す。 ミリ波通信トランシーバのブロック図を示す。 IF回路ボード80を示す。 IF回路ボード80を示す。 給電ホーン51の細部を示す。 給電ホーン51の細部を示す。 給電ホーン51の細部を示す。 帯域フィルタ11,14および19の細部を示す。 ダイオード変調器15の細部を示す。 ダイオード変調器15の細部を示す。 ガン発振器8および17の細部を示す。 ミクサ7の細部を示す。 ミクサ7の細部を示す。 低ノイズ増幅器10の細部を示す。 低ノイズ増幅器10の細部を示す。
(高データレートトランシーバの必要性)
無線通信リンクの価値は、それが確実に動作できる距離を含む多くの要因に依存する。通信リンクのハードウェアセットの運用レンジが長くなればなるほど、その潜在的な経済的価値は大きくなる。同じハードウェアが(低減した経済的価値に対応する)短距離状況に適用され得ながら、そのハードウェアが長距離状況に適用される場合、より高い経済的価値が実現され得る。比較のために、光ファイバーは一般に、大都市環境において設備するためにマイル当たり500,000ドル以上かかる。それゆえ、約1ギガビット/秒超を要求するほど大きくはないが(ツイストペア銅線や低周波無線の能力に比較して大きい)大量の帯域幅を必要とする状況については、本発明は、光ファイバーのコストに近づき得る経済的価値を有する。従って、約1ギガビット/秒の無線リンクは、それが5マイルの距離で動作できるならば約250万ドルの、またはそれが10マイルの距離で動作できるならば500万ドルの競争的価値に近づき得る。このように、より長いレンジが経済的に極めて望ましい。
長距離(約10マイル(16km)程度)にわたる高データレートリンク(例えば1.25Gbs)を提供することを目的として、そのような長距離にわたって当然生じる信号損失の量を計算することは有益である。両端に1.2メートル(4フィート)直径のアンテナを使用し25C、相対湿度85%で平均海面における約73GHzでの動作を仮定すれば、10マイル(16km)リンクについて60dBの信号損失を伴う。
(試作機デモンストレーション)
本発明に有用なミリ波送信機および受信機の試作機デモンストレーションを図1〜7によって説明する。この実施形態により、出願人らは、10−12未満のビット誤り率による1.25Gbpsの71〜76GHzレンジでのディジタルデータ伝送を実証した。
(トランシーバシステム)
図1は、局Aと局Bとの間の全二重無線データリンクが各局サイトでミリ波トランシーバを使用することによってどのように達成されるかを示している。トランシーバハードウェアは、一対のミリ波アンテナを含むミリ波送信機および受信機ペアよりなる。ミリ波送信機信号は、高速ダイオードスイッチにより振幅変調される。受信機は、受信信号スペクトルを71.8〜73.8GHz周波数から2.0±0.625GHzの中間周波数(IF)レンジに変換するミリ波ダウンコンバータを含む。それはまた、自動増幅率制御回路(AGC)、検波器および、送信機によって送られたベースバンドディジタルデータを抽出するためのデータ/クロックリカバリ回路も含む。
全二重無線リンクをサポートするために使用されるミリ波ハードウェアは、並行して動作する2つの送受信機ペアよりなる。局Aの送信機は73.8GHzの中心周波数で送信し、局Bの受信機は71.8GHzのローカル発振器を使用して入信電波信号を2GHzを中心とする中間周波数にダウンコンバートする。局Bの送信機は71.8GHzの中心周波数(IF)で送信し、73.8GHzのローカル発振器が局Aの受信機において使用される。両者の場合とも、IF周波数は同じ2GHz周波数を中心としている。各トランシーバは、両方の送信機および受信機回路に単一のミリ波ローカル発振器を使用するが、局AおよびBにおいて使用される周波数は、図3Aおよび3Bに示すように、2GHz異なる。
(ミリ波リンク機器構成)
局AおよびB間の全二重無線リンクの略図が図1に示されている。好ましい実施形態において、リンクは、局ごとに1つのトランシーバである、201および202として指定されたミリ波トランシーバを用いて形成される。局Aのトランシーバは、パラボラアンテナ215およびパラボラアンテナ220とそれぞれ接続されている送信機205および受信機210よりなる。局Aのトランシーバは剛性支持構造230に取り付けられている。局Bのハードウェア機器構成は、局Aのそれと類似である。局Bのトランシーバは、パラボラアンテナ270およびパラボラアンテナ265とそれぞれ接続されている送信機250および受信機255よりなる。局Bのトランシーバは剛性支持構造280に取り付けられている。局Aから局Bに送信されるミリ波信号は73.8GHzに中心周波数を有し、局Bから局Aに送信される信号は71.8GHzに中心がある。反対方向に送信される信号は、クロストーク干渉をさらに低減するために互いに直角な偏波を有する。
(ミリ波送信機および受信機)
一方向のディジタル無線リンクは、局Aにあるミリ波送信機および局Bにある受信機によってサポートされる。送信機のブロック図が図2Aに図示されている。受信機のブロック図は図2Bに例示されている。送信機において、送信電力は、(例えば、スペイセク・ラブズ・インコーポレーテッド(Spacek Labs Inc.)社(カリフォルニア州サンタバーバラ)から型名GE−738として入手可能な)73.8GHzで共振する空洞同調ガンダイオードローカル発振器(LO)1により生成される。LO1からの電力は、高速ダイオードスイッチ変調器2によって振幅変調される。変調器は少なくとも15dBの変調深度を可能にし、それはリンク性能を最適化するために調整される。変調器2とLO1との間に配置されたアイソレータ3(例えば、MRIインコーポレーテッド(MRI Inc.)社(カリフォルニア州チーノー)から型名WJE−WIとして入手可能な)は、スイッチ変調器2によって反射された電力がLO1に入り影響を及ぼすのを防ぐ。ダイオードスイッチ変調器2は、ギガビット・イーサネット(登録商標)標準(IEEE標準協議会による802.3z)に従って1.25ギガビット/秒のデータレートでスイッチドライバ4によって制御される。変調信号は、光ファイバー5でもたらされ、光トランシーバ6(例えば850nmの光学波長で動作するフィニスター(Finisar)社の型名FTRJ−8519−1)において電気信号に変換される。振幅変調されたミリ波信号は、(隔壁またはE面導波管フィルタといった)導波管帯域フィルタ7を用いて73ないし74.6GHzの1.6GHz幅の通過帯域でろ波される。構成部品2、3、4および7は、ミリ波モジュール8内にパッケージされている。モジュールおよび各構成部品には、それらの特性の温度変動を低減するためにヒートシンクが設けられている。ミリ波信号は、導波管フィルタ7から、それが垂直偏波で自由空間に放射されるカセグレンディッシュアンテナ215に伝わる。
図2Bに示された局Bの受信機は、カセグレンアンテナ265(例えば、ミリテク(Millitech)社から型名CRA−R48Gとして入手可能な)により入信垂直偏波ミリ波電力を集電し、それをミリ波受信機モジュール12と接続している導波管11に伝える。受信機のフロントエンドには20dBの増幅率の低ノイズ増幅器13がある。増幅後、信号は、73〜74.6GHz周波数帯の外部の信号を阻止する導波管帯域フィルタ14に伝えられる。このろ波された信号はその後、(例えば、スペイセク・ラブズ・インコーポレーテッド(Spacek Labs Inc.)社(カリフォルニア州サンタバーバラ)から型名M74−2として入手可能な)ミクサ15および、(例えば、スペイセク・ラブズ・インコーポレーテッド(Spacek Labs Inc.)社(カリフォルニア州サンタバーバラ)から型名GE−718として入手可能な)71.8GHz周波数で動作するローカルガン発振器16を用いて2±0.625GHzの中間周波数帯にダウンコンバートされる。結果的に得られた中間周波(IF)信号35は、IF回路33においてベースバンド信号37に変換される。IF回路33において、中間周波信号35は、(例えば、ミニサーキッツ(MiniCircuits)社(ニューヨーク州ブルックリン)から型名ERA−1として入手可能な)増幅器17によって増幅され、1.2ないし2.8GHzの通過帯域を有するマイクロストリップ帯域フィルタ18によってろ波される。フィルタ18は、送信されたディジタル信号における時間ジッタを最小限にするためにその通過帯域内でその時点で100ピコ秒未満の遅延時間変動を伴うフラットな群遅延応答を有する。信号の小部分が、(例えば、ミニサーキッツ(MiniCircuits)社(ニューヨーク州ブルックリン)から型名D18Pとして入手可能な)カプラ20によりマイクロストリップ線路19からピックオフされ、信号電力を監視するための検波器21(例えば、ヒーローテック・インコーポレーテッド(Herotek Inc.)社(カリフォルニア州サンホゼ)から型名DTM180として入手可能な)によって低周波電圧に変換される。残りの信号は、30dBほどの大きさの入力電力変動について安定した電力出力を維持する自動増幅率制御回路(AGC)22(例えば、ヒッタイト・コーポレーション(Hittite Corp.)社(マサチューセッツ州チェルムズフォード)から型名HMC346MS8Gとして入手可能な)に向けられる。AGC22への信号レベルフィードバック38がカプラ23によって供給される。増幅器24は、信号電力を検波器25の適正な動作のために必要なレベルにする。ビデオ帯域幅の700MHzを供給するためには特注のマイクロ波検波器回路が要求される。結果的に得られる検波された信号のベースバンド成分は、(例えば、ミニサーキッツ(MiniCircuits)社(ニューヨーク州ブルックリン)から型名SCLF−1000として入手可能な)ローパスフィルタ27(通過帯域DC1000MHz)によって高周波成分から分離され、以後の処理に適切なレベルに増幅器28において増幅される。ろ波されたベースバンド信号37は、コンディショニングのためにクロック・データリカバリ回路29(例えば、ヴィテッセ・セミコンダクター・コーポレーション(Vitesse Semiconductor Corp.)社(カリフォルニア州カマリロ)から型名VSC8122として入手可能な)に入る。データリカバリ回路29のデータ出力は、電気電圧信号を、光ファイバーケーブル31によって伝送される光データ信号に変換する光トランシーバ30(例えば、フィニスター(Finisar)社(カリフォルニア州サニーヴェール)から型名FTRJ−8519として入手可能な)に接続されている。クロック/データリカバリ回路のクロック出力32は、回路試験のために設けられている。
送信機Aでのベースバンド入力から受信機Bでのベースバンド出力への信号スペクトル変換が図3Aおよび3Bに例示されている。1.25Gbpsのデータレートで、ベースバンド信号スペクトルは、約120MHzから約630MHz(0.63GHz)までの周波数帯70を占める。信号スペクトルがフィルタによってこの周波数帯に限定された状態で、交流の高低電圧レベルから構成される1.25Gbpsデータレートは、625MHz周波数の正弦波信号に対応する。局Aの送信機の出力スペクトル71は、73.8GHzの中心搬送波72および、中心搬送波に対するベースバンド信号を鏡映する2つの側波帯73よりなる。側波帯の強度に対する中心搬送波の強度は、変調器2における信号の変調深度を変えることによって調整され得る。送信された信号の帯域幅は、74として示された特性を備える導波管帯域フィルタ7によって制限される。送信機Aからの信号が受信機Bに着信した時、そのスペクトル形状75は送信信号71のそれに類似のままである。低ノイズ増幅器13による増幅後、その特性が76として示されている受信機帯域フィルタ14によって白色熱雑音の多くがスペクトルから除去される。71.8GHzの受信機のローカル発振器信号は77として示されている。ミリ波ミクサ15において、スペクトル75を有する受信信号およびスペクトル77を有するローカル発振器は、相互作用して中間周波数スペクトル78を生じる。中間周波数スペクトル78は、下位周波数に変換されたスペクトル75の複製である。中間周波数スペクトル78は、2GHzを中心とし、他の全部のスペクトル成分を除去するためにフィルタ18により帯域制限されている。検波時、中間スペクトル78は、ベースバンドスペクトル80に変換され、本来送信された1.25Gbpsディジタル信号に含まれた信号成分を保持するためにローパスフィルタ27で制限される。ローパスフィルタ27の特性は81として示されている。
図4Aおよび4Bは、送信機Aから送信され受信機Bによって受信された1.25Mbpsの疑似ランダムビットストリーム(PRBS7)ディジタル信号の測定されたアイダイヤグラムを示している。局AおよびB間で伝搬した時に60dB減衰された生の検波信号が、図4Aに示されている。ノイズが存在するにもかかわらず、埋め込まれた信号は、10−10ビット誤り率(BER)で復元された。いくぶん少ない58dBの信号減衰による類似の測定は、10−12というBER結果を与えた。データ/クロックリカバリ回路29は、図2Bに図示したように、生の検波信号を受け取り、そのBER特性に著しい影響を及ぼすことなく、図4Bに示すように低ジッタのきれいな信号に変換する。データ/クロックリカバリ回路29は、光ネットワーク機器と互換性のある標準化出力を供給する。
別の一方向リンクが、図1に示された全二重リンクを創成するために上述の一方向リンクを補完するように使用される。この第2のリンクで使用される送信機および受信機の機器構成は、図2Aおよび2Bに示されたものと類似である。それが図2Aに示されたものと異なるのは、局Bにある送信機のローカル発振器が71.8GHz周波数で共振し、局Aにある受信機のローカル発振器が周波数73.8GHzで共振し、局Bから局Aに伝搬するミリ波信号が垂直ではなく水平に偏波されるという点である。当業者はまた、帯域フィルタ、低ノイズ増幅器およびミクサを含むミリ波モジュール8および12で使用されるミリ波構成部品の帯域通過特性が、第2のリンクで使用されるローカル発振器によって決定される中心周波数を備える1.25Gbps信号に適応するために相応に調整される必要があることも理解されよう。
(分離形アンテナトランシーバの機器構成)
図1に示された分離形アンテナトランシーバ機器構成において、受信機および送信機の各々は、ミリ波信号の送信および受信に個別のアンテナを使用する。この機器構成は、図1に示されたように同じ場所に配備された受信機と送信機との間の信号分離を最大限にする。図5は、そのような機器構成のためのトランシーバハードウェアのレイアウトおよび接続を示している。トランシーバの電子構成部品は、ハーメチックシールされた金属製送信機エンクロージャ39および受信機エンクロージャ40によって保護されている。パラボラ送信アンテナ41および受信アンテナ42はエンクロージャに取り付けられており、アンテナホーン45および46はそれぞれ、エンクロージャ39および40内のハーメチックシールされたポート47および48を通じてミリ波送信機モジュール43および受信機モジュール44に接続している。トランシーバへの電力は、外部の+12ボルト電源56によって供給される。ミリ波送信機モジュール43および、送信機に変調入力を供給する光ボード50は、送信機エンクロージャ39内にパッケージされている。光ボード50は、ファイバー53でもたらされる光信号を電圧信号に変換する。
ミリ波受信機モジュール44、中間周波ボード51、クロック/データリカバリ回路ボード52および光回路ボード57は、受信機エンクロージャ40内に配置されている。IFボード51によって検波された中間周波信号は、クロックリカバリボード52においてコンディショニングされ、その後、光回路ボード57によってファイバー58に伝送される。エンクロージャに取り付けられたハーメチックシールされたコネクタは、電力入力および、外部接続された光ファイバー53および光ファイバー58、パワー検波器出力59、クロック出力54および電力ケーブル55との間の信号入出力を供給する。RFI/EMIフィルタ60は、受信機および送信機回路を電力ケーブル55において誘導される外部干渉から保護する。
(単一アンテナトランシーバの機器構成)
単一アンテナトランシーバ機器構成と言える別の実施形態において、送信機および受信機は両方とも、各々の局ロケーションに共通のディッシュアンテナを使用する。単一アンテナトランシーバ機器構成の例が、図6に99として示されている。単一アンテナトランシーバ機器構成では、送信機および受信機双方の電子構成部品は、同一のハーメチックシールされたトランシーバエンクロージャ100の内部にパッケージされている。送受信アンテナ101は、ハーメチックシールされたポート103を通じてエンクロージャ内のミリ波構成部品と通信するホーン102を有する。ミリ波受信機104および送信機105の両モジュール、IF受信機106、クロック/データリカバリ107および光ファイバートランシーバ108の各ボードは、分離形アンテナトランシーバ機器構成において使用されるものと類似である。単一のアンテナで信号を送受信するために、トランシーバ99は、アンテナホーンとミリ波送信機および受信機モジュールとの間に配置された送受切換え器構成部品109を含む。送受切換え器109は、送信機105によって生成されたミリ波電力110をアンテナホーンに振り向けると同時に、それが受信機104に入るのを防ぐ。受信された電力111は、受信機104に導かれ、送信機には入らない。送受切換え器109に使用され得る市販の構成部品は、ミリテク・コーポレーション(Millitech Corp.)社によって製造される型名OMT−12RR125といった偏分波器である。O
MTは、受信機および送信機ポート間で少なくとも25dBの分離を付与することができる。
(測定経路損失)
図7は、本発明の無線機トランシーバを組み込んでいる通信リンクの経路損失の測定データを示している。データは、41時間の期間にわたっており、10秒間隔で取られた。リンクは8マイル(13km)の距離に及んでいる。図7に例証されたリンク損失の変化は主に、(湿度変化によって支配される)経時的な気象変動に起因する。
(超狭ビーム幅)
4フィート直径のディッシュアンテナは、72GHzで約0.2度の電力半値幅を発射する。(アンテナパターンにおける最初のヌルまでの)全電力ビーム幅は0.45度より狭い。これは、約800の独立したビームが、4フィートディッシュのアレイから相互干渉を伴うことなく単一の送信機ロケーションから赤道まわりに方位角で発射され得ることを示唆する。10マイルの距離では、400フィート離れて置かれた2つの受信機は、同じ送信機ロケーションからの独立したデータチャネルを受信することができる。逆に言えば、1つのロケーションの2つの受信機は、送信機が400フィート離れた程度に近くても、10マイル遠くの2つの送信機からの独立したデータチャネルを弁別することができる。より大きな指向性のためにはより大きいディッシュが使用され得る。
(剛性アンテナ支持)
わずか約0.2度の電力半値幅を有する通信ビームは、極めて安定したアンテナ支持を必要とする。マイクロ波通信に使用されるもののような先行技術のアンテナ塔は一般に、約0.6〜1.1度以上の角度安定性を得るように設計される。従って、本発明は、ビーム方向のいっそう良好な制御を必要とする。良好な性能のために、受信アンテナは、送信ビームの電力半値フットプリントの範囲内に常に位置していなければならない。10マイル時、0.2度ビームの電力半値フットプリントは約150フィートである。初期アラインメントの間に、ビームは、受信トランシーバアンテナが電力半値フットプリントエリアのほぼ中心に位置するように方向づけられなければならない。送信機アンテナのための支持は、受信トランシーバアンテナが電力半値フットプリントの外部になるほどビーム方向が大きく変わらないように、十分に堅固でなければならない。従って、この例では、送信アンテナは、±0.09度の範囲内で方向的に安定していなければならない。
アンテナのこの剛性支持は、2つのトランシーバ間の連続通信を設計通りに保証するだけでなく、狭ビーム幅および剛性アンテナ支持は、同じスペクトル帯で動作するいずれかの近隣リンクとの干渉の可能性を低減する。
(バックアップマイクロ波トランシーバペア)
厳しい気象条件の間において、データ伝送品質はミリ波周波数で悪化するはずである。従って、本発明の好ましい実施形態では、良質な伝送における所定の激減が検出された時にいつでも自動的に作動する、バックアップ通信リンクが設けられる。好ましいバックアップシステムは、10.7〜11.7GHz帯で動作するマイクロ波トランシーバペアである。この周波数帯は、固定ポイントトゥーポイント運用にFCCによってすでに割当てられている。FCCサービス規則は、この帯域を40MHzの最大帯域幅のチャネルに区分し、ディジタル伝送の最大データレートを45Mbps全二重に制限している。この帯域内でこのデータレートを提供するトランシーバは、ウェスタン・マルチプレックス・コーポーレーション(Western Multiplex Corporation)社(型名Lynx DS−3,Tsunami 100BaseT)およびDMCストラテックス・ネットワークス(DMC Stratex Networks)社(型名DXR700およびAltium155)といった供給業者から市販されている。これらのディジタル無線機はFCCパート101規則の下に認可されている。マイクロ波アンテナは24インチ直径のカセグレンディッシュアンテナである。この直径で、ディッシュアンテナの電力半値幅は3.0度であり、全電力ビーム幅は7.4度であるので、干渉の危険はMMWアンテナの場合よりも高い。これを補償するために、FCCは、10.7〜11.7GHz帯内でのスペクトル調整のために別個の12の送信チャネルおよび12の別個の受信チャネルを割当てている。
ミリ波リンクの故障および、冗長マイクロ波チャネルへのスイッチングの検出は、シスコ(Cisco)社、ファウンドリー・ネットワークス(Foundry Networks)社およびジュニパー・ネットワークス(Juniper Networks)社といった供給業者から市販されているネットワークルーティングスイッチングハードウェアの既存の自動化機能である。
(狭ビーム幅アンテナ)
ミリ波周波数で付与される狭アンテナビーム幅は、低周波数では不可能な、エアウェーブの地理的分割を可能にする。このことは、帯域分割(周波数共用)の必要をなくすので、低いRF周波数でこれまで可能であったよりも、よりいっそう大きい帯域幅での、従って極めて高データレートでの無線通信を可能にする。
無干渉を保証するために十分に狭いビーム幅を備えるアンテナを製造および配備できる能力は、通信アンテナにおける先行技術の機能を上回る、機械的公差、ポインティング精度および、電子ビームステアリング/追跡機能を必要とする。70GHzを超える周波数での長距離通信のための好ましいアンテナは、家庭用の直接放送衛星ディッシュより100倍高く、航空機の高解像度気象レーダーアンテナより30倍高い、50dBを超える増幅率を有する。しかし、干渉が潜在的な問題ではない場合には、40〜45dBの増幅率を備えるアンテナが好ましいかもしれない。
高増幅率用途に使用される大部分のアンテナは、多様な幾何学形状の1つにおいて大型放物面一次集電器を利用する。主焦点アンテナは、放物面の焦点に直接受信機を置いている。カセグレンアンテナは、焦点の前方に凸双曲面二次反射器を置いて一次の開口を通じて焦点を反射させディッシュの背後への受信機の取付を可能にしている。(これはディッシュが一般に背後からも支持されるので都合がよい。)グレゴリアンアンテナは、副鏡がパラボラの焦点の後方に置かれた凹楕円体であること以外、カセグレンアンテナと同様である。オフセットパラボラは、より少ない開口妨害および改善した取付幾何学形状のために焦点をディッシュの中心から離して回転させている。カセグレン、主焦点およびオフセットパラボラアンテナは、MMW通信システムのための好ましいディッシュ幾何学形状である。
好ましい一次放物面反射器は、導電性パラボラである。ディッシュの好ましい表面許容差は、40GHz未満の用途については約千分の15インチ(15ミル)であるが、72GHzでの使用の場合5ミルに近くなる。典型的なハイドロフォームドアルミニウムディッシュは15ミルの表面許容差を与えるが、(スペーサ層を囲む2つのアルミニウム層を用いた)二重スキンラミネートはこれを5ミルまで改善することができよう。カセグレン幾何学形状における二次反射器は、困難を伴うことなく1ミルの許容差に作られ得る、小型の機械加工アルミニウム“ロリポップ”である。二次反射器および受信機導波管ホーンのためのマウントは好ましくは、アンテナ試験レンジに関する現場アラインメントのための機械的微調整を含む。
(フラットパネルアンテナ)
長距離MMW通信のための別の好ましいアンテナは、参照によってここに採り入れられる2000年3月14日発行の米国特許第6,037,908号において本発明者らの1人らによって記載されたものといった、フラットパネルスロットアレイアンテナである。そのアンテナは、横断電磁(TEM)モードで放射開口を通じて進行波を伝搬する平面フェーズドアレイアンテナである。通信アンテナは、平面フェーズドアレイを組み込んでいるが、ハイブリッド進行波/コーポレートフィードを付加することによって先行技術におけるアンテナの周波数走査特性を排除する、当該アンテナの変種を含むであろう。5ミルの表面許容差を保持する平面プレートは、放物表面よりも製作するのに著しく安価で容易である。平面スロットアレイは、高額な高精密機械加工よりもむしろ、本質的に極めて精密である回路基板処理技法(例えばフォトリソグラフィー)を利用する。
(粗位置決めおよび高精度位置決め)
高増幅率アンテナの位置決めは、粗位置取りおよび高精度位置取りを必要とする。粗位置取りは、照準合わせされたライフルスコープやレーザーポインタといった視覚的視野を用いて最初に行われ得る。アンテナは、微調整の前にその最終粗位置でロックされる。微調整は、遠隔送信機をオンにして実行される。高精度位置決めが調整され固定される際に、受信機に接続された電力計が最大出力について監視される。
50dB超の増幅率レベルで、風荷重および、塔または建物のたわみが許容できないレベルのビームワンダーを生じることがあり得る。脆弱なアンテナマウントは、無線顧客へのサービスの損失をもたらすだけでなく、他の認可されたビーム経路に対する干渉を図らずも生じることにもなり得る。特定の“パイプ”内だけでの伝送を維持するために、電子ビームステアリングのための何らかの方法が必要かもしれない。
(変調器)
(先行技術の変調器)
図8Aおよび8Bはそれぞれ、“オン”および“オフ”の2つの異なる状態における従来の先行技術のRF変調器のごく簡略化した概略図を示す。RF信号800Aは、左からポート802Aで伝送線路801Aに入る。図8Aにスイッチ開状態または“オン”状態で示された変調器スイッチ803Aが、伝送線路801Aに沿ってポート804Aで右に出るまで続くRF信号805Aの量を制御するために使用される。
図8Bは、スイッチ閉または“オフ”状態の変調器を示している。この場合、スイッチ803Bは伝送線路301B上で短絡として働くので、従って、RF電力800Bをポート802Bに向けて反射させ、ポート804Bには著しく低減した信号を生じる。これは、大部分の先行技術の変調器の動作の本質である。
動作周波数(変調速度およびRF周波数の両方)が十分に低く保たれている限り、図8Aおよび8Bの従来の変調器は満足に働く。しかし、変調速度またはRF周波数のどちらか一方が約50GHzの範囲まで増加した場合、これらの従来の変調器は低減した性能に苦しむ。
図9Aは、60〜120GHzの範囲において良好に動作するダイオードに基づく変調器の簡略化した概略図を示す。この実施形態において、M/A−COM社(マサチューセッツ州ローウェル)から入手可能なダイオードMA4E2038または相当品は、高周波通信モジュールでの使用のために改修されている。図9Bは、逆バイアスされたスイッチ開状態におけるこのダイオードのシミュレートされた送信および反射信号を示している。低周波時、送信は極めて高く、反射は極めて低い。残念なことに、より高い周波数を見た場合、このダイオードスイッチの性能は、60GHzに近づくにつれて急速に劣化する。この周波数で、反射の量は送信の量に匹敵するようになり、それゆえ、良好な“オン”状態の概念は深刻に損なわれる。
類似の状況は図10Aおよび10Bに示された“オフ”状態でも生じる。図10Aは、図9Aのダイオードに基づく変調器であるが、スイッチ閉つまりいわゆる“オフ”状態での簡略化した概略図を示す。図10Bは、順バイアスにされたスイッチ閉状態のそのシミュレートされたダイオードの対応するシミュレートされた送信および反射信号を示している。低周波性能だけを見れば、送信は図8Bにおいてと同様に極めて低く、反射もやはり図8Bにおいてと同様に極めて高い。残念なことに、より高い周波数で見た場合、このダイオードスイッチの性能は、60GHzに近づくにつれて急速に劣化する。この周波数で、送信の量は反射の量に匹敵するようになり、それゆえ、良好な“オフ”状態の概念もやはり深刻に損なわれる。
(本発明の高性能変調器)
本発明の変調器は、高周波信号の高データレート変調が可能である。この著しく改善された性能は、図11Aに示すようにダイオードMA4E2038への同調スタブ115の追加の結果である。改修されたダイオードに基づく変調器は、72GHzの範囲で動作することができる。図11Bは、逆バイアスされたスイッチ開状態におけるこのシミュレートされたダイオードのシミュレートされた送信および反射信号を示している。約72GHzの周波数範囲において、反射は極めて高く、送信は極めて低い。この実施形態に使用されるスイッチング規約が従来の変調器のそれの反対であることに読者は留意しなければならない。これは、ダイオードオフ状態において、同調スタブ1105、ダイオードキャパシタンス1106およびリード線インダクタンス1107の全部が組み合わさり、正しく同調された時に、72GHzまたはその近傍で点1109において伝送線路間でRF短絡を呈する共振LC回路を形成するからである。
図12Aは、ここでは順バイアスにされたダイオード状態である点以外、図11Aと同じ回路を示す。この場合、72GHzまたはその近傍で、送信信号は大きくなるのに対し、反射信号は図12Bに示すように比較的小さくなる。やはりこれは、ダイオードのバイアス条件に関して従来のダイオード変調器のそれと反対である“オン/オフ”関係で働く変調器と一致している。図12Aに示された状態において、同調回路は、ダイオードへの順バイアスの適用によって(72GHz送信に関する限り)「調整ずれ」に投入されている。
図12Aおよび12Bのモデルが伝送線路におけるRF信号のダイオード“スイッチング”または変調に対するいかなる導電性寄与も前提としていないという事実は、特に注目に値する。この場合、ダイオードのキャパシタンスは(変調器信号から)ダイオードへのわずかな順バイアスの結果として変化した(10の倍率で増加した)と仮定される。ダイオードがわずかに順バイアスにされた時に接合容量の大きな増加を示すという事実は、周知である(例えば、R.ラドウィグ(R.Ludwig)およびR.ブレッコ(R.Bretchko)著、『アール・エフ・サーキット・デザイン、セオリー・アンド・アプリケーションズ(RF Circuit Design, Theory and Applications)』、プレンティス・ホール(Prentice Hall)、2000年刊、p.287参照)。従って、本発明は、ダイオードコンダクタンスにおいて誘起される変化によってではなく、ダイオードキャパシタンスにおいて誘起される変化によってRF信号を変調することができる。
この新規な変調モードの意味するところは、スイッチングダイオードにおける潜在的に電力浪費的な状況が回避され得るということである。導電性スイッチングを使用する従来の変調器では、ダイオードの抵抗が伝送線路の特性インピーダンスに対応する値を通って交差した時に、大量の電力が抵抗により散逸する。例えば、ダイオードが50オーム伝送線路を変調するために使用されて50オームの抵抗に順バイアスにされた場合、最大電力はダイオード接合抵抗に転移し(そして、そこにおいて散逸が生じる)。この「整合」状態の間に、電力の半分は散逸し得る。このように、導電性遷移の間に、スイッチングプロセスが極めて非効率的である時間が存在する。対照的に、本発明の変調器は、ダイオードをそのような不可逆な遷移によって駆動する必要がない。それゆえ、従来のコンダクタンススイッチングの間に生起する非効率的プロセスは、完全に回避される。
(適応性電力送信機制御の必要性)
ミリ波ポイントトゥーポイント開放空間通信リンクは、1度未満内に制限され得る。通信レンジもまた限定される。従って、同じスペクトル域が何度も繰り返し使用することができ、極めて高データレートでほとんど無限の通信チャネルを提供する。しかし、これらのポイントトゥーポイント無線通信リンクが増加するにつれて、特にそれらのリンクが同一または重なり合う周波数で動作する場合、近隣リンク間の干渉を防止する必要性が増大する。ミリ波通信リンクは通常、狭ビームに設計されるが、2つの近接して位置するリンクが互いに干渉し得る可能性または、構造物、地勢または他の物体から反射したエネルギーが別の通信リンクの経路内をそれに沿って反射しながら進み、干渉を生じる可能性が存在する。図13Aは、無干渉ベースで動作する一群のポイントトゥーポイント通信リンクを例示している。図13Bは同じリンクを例示しているが、建物や樹木といった障害物40が、送信信号の一部の何らかの反射を生じ、信号の1つが他の信号の1つ以上に干渉する可能性をもたらしている。複数のリンク間での潜在的な干渉を最小限にするために、信頼できる通信を実現するために要求される最小限必要な電力レベルで各リンクの送信機を動作させることが望ましい。各リンクの最小送信電力レベルは、リンク距離、気象条件、地勢、大気および他の要因に応じて異なる。天候といったそれらの要因の一部は、時間の関数として変動する。本発明は、変化する条件の下で最小限必要な送信電力を維持するために、適応性送信機電力制御を提供する。天候および大気の状態が変化すると、リンク経路の減衰も変化し、受信信号を相当に変化させる。しかし、送信電力は、受信機での信号のレベルを所要の範囲内に維持するために監視および調整される。
(第1の好ましい実施形態)
出願人らによって製作および試験された第1の好ましい実施形態において、ミリ波データリンクは、リンクの端間で双方向にイーサネット(登録商標)データパケットを渡すように機器構成されている。データリンクのブロック図が図14に図示されている。リンクの各端で使用されるミリ波トランシーバのブロック図が図15に図示されている。リンク42の一端(「トランシーバA」と指定)は72GHzで送信し、75GHzで受信し、そして他方端44(「トランシーバB」と指定)は75GHzで送信し、72GHzで受信する。2フィートの直径を有するディッシュアンテナ24が、約0.34度の放射ビーム幅を得るために各端で使用される。
端Aでの受信信号強度は、リンク端Bによって送信された電力を制御するために使用される。リンク端Bでの受信信号強度は、リンク端Aによって送信された電力を制御するために使用される。Aで受信された信号強度は、AからBに流れるデータストリームを介して端Bに伝達される。Bで受信された信号強度は、BからAに流れるデータストリームを介して端Aに伝達される。受信信号強度は、リンク端AおよびBの間の経路で変化する状態について受信信号強度を所要の範囲内に保つような形で送信電力を調整するために使用される。
リンク端Aでの受信信号強度は、自動増幅率制御(AGC)回路5を経て中央処理装置(CPU)27Aによって検出される(図15参照)。CPU27はこのデータをメッセージパケットに符号化し、それらは32Aで示されたイーサネット(登録商標)接続を通じてイーサネット(登録商標)スイッチ26Aへ送られ、後者はCPUメッセージパケットをリンク端Bへの送信のためにユーザネットワーク30Aから無線機に流れる他のイーサネット(登録商標)メッセージトラヒックと結合する。CPUメッセージはAからBへのデータリンクをわたりリンク端Bのイーサネット(登録商標)スイッチ26Bに流れ、後者は(リンク端Aからの)CPUメッセージをリンク端BのCPU27Bに送る。リンク端BのCPUは、イーサネット(登録商標)メッセージパケットを解釈し、Aで受信された信号強度を抽出する。リンク端BのCPU27BはAで受信された信号強度を所定の範囲と比較し、そして受信信号強度が所定の範囲の下の閾値より低い場合、CPU Bはリンク端Bでの送信電力レベルを増大させる。リンク端Aで受信された信号強度が所定の範囲の上の閾値を超えていると判断された場合、CPU Bはリンク端Bでの送信電力レベルを減少させる。リンク端Bでの送信電力レベルの増大または減少は、送信信号経路の(ディジタルに制御される)可変減衰器25を介してCPUによって遂行される。リンク端Aによって送信された電力レベルは、リンク端Bで測定された信号強度を用いて同様にして調整され、データリンクによってリンク端Aに渡される。読者は、図15が、ローカル発振器周波数を除いて同一であることからリンクの両端を表現しており、図15においてAおよびBが構成部品の参照で省かれていることに留意しなければならない。トランシーバについては以下に詳述する。
(トランシーバ)
リンクハードウェアは、一対のMMWアンテナ24および一対のイーサネット(登録商標)スイッチ26(各トランシーバについて1つ)を含むミリ波トランシーバペアよりなる。MMW信号は振幅変調および単側波帯ろ波されており、低減レベル搬送波を含む。チューナ受信機は、ヘテロダインミクサ、位相固定された中間周波数(IF)およびIFパワー検波器を含む。トランシーバA(図14)は71〜73GHzで送信し、トランシーバB(図14)は74〜76GHzで送信する。トランシーバAは74〜76GHzで受信し、トランシーバBは71〜73GHzで受信する。
リンク端Aのトランシーバは、ミリフレクト・コーポレーション(Milliflect Corporation)社による製造のディッシュアンテナ24より構成され、無線機電子部品は本発明者らによって製造され、CPU27はダイヤモンド・システム・コーポレーション(Diamond Systems Corporation)社によって製造され、外部イーサネット(登録商標)スイッチ26はヒューレット・パッカード・コーポレーション(Hewlett Packard Corporation)社によって製造されている。アンテナ24によって受信された信号は、偏分波器12および71〜73GHz帯域フィルタ11を通過し、低ノイズ増幅器10によって増幅される。増幅後、信号は、ミクサ7によって75GHzローカル発振器8の信号と混合され、2〜4GHzダウンコンバート信号を得る。この結果生じる2〜4GHz信号は、自動増幅率制御(AGC)回路5に送られる前に、ヒッタイト・コーポレーション(Hittite Corp.)社製の増幅器6によって増幅され、4によって帯域ろ波される。AGC回路を通過した後に、信号は検波器回路3によって電力検波および低域ろ波され、ベースバンドデータ信号を得る。ベースバンドデータ信号は、クロック・データリカバリ回路2(アナログ・デバイセズ(Analog Devices)社のADN2809クロックリカバリチップを使用している)に渡され、これは、フィニスター・インコーポレーテッド(Finisar Incorporated)社による製造の光ファイバーインタフェース1によって光信号に変換される前に、データ波形形状をきれいにする。
ユーザネットワークから入信するデータはイーサネット(登録商標)スイッチ26によって取得され、そこでそれは、トランシーバCPU27および他のユーザネットワークからの他のイーサネット(登録商標)データと結合される。イーサネット(登録商標)スイッチからの結合されたデータストリームは、光ファイバーコンバータ1に送られ、75GHzガン発振器17の出力をダイオード変調器15によって変調するために使用される。変調された信号は、可変減衰器25を通されてから帯域フィルタ14によって帯域ろ波され、信号をアンテナ24に転送する偏分波器12に送られる。
AGC回路5は、受信信号強度を検知し、そのレベルを調整して検波器回路3に一定レベルを呈示する。AGC回路5はまた、検知した信号レベルをCPU27にも送り、後者はそのレベルをイーサネット(登録商標)スイッチ26を通じてリンクの他方端へ送る。リンクの他方端で、イーサネット(登録商標)スイッチ26は、可変減衰器25に指令するために信号強度情報を使用し、送信信号電力を調整するCPU27に信号強度情報を転送する。
(商業ユニット)
商業用途に準備されたミリ波通信リンクが、出願人らによって製作および試験されている。そのリンクを図17〜図27Bによって以下に詳述する。この実施形態は、0.1から10マイル超の距離にわたり155、622、1244、2488および1250Mbpsのデータレートをサポートすることができる無線ポイントトゥーポイントデータ通信リンクトランシーバを含む。指定されたデータレートは通常、OC−4、OC−12、OC−24、OC−48およびギガビットイーサネット(登録商標)として知られる。完全なポイントトゥーポイントデータリンクは、説明されたトランシーバの1つをデータリンクの各端で使用する。好ましい実施形態において、データリンクの一端のトランシーバは74〜76GHz周波数範囲で送信し、71〜73GHzレンジで受信する。データリンクの他方端のトランシーバは、71〜73GHz周波数範囲において送信し、74〜76GHzで受信する。各リンクの各端におけるトランシーバの動作は、周波数の選択を除き同一である。好ましい実施形態において、トランシーバ電子部品エンクロージャは、2フィート直径のディッシュアンテナに直接取り付けられている。2フィートアンテナの使用により、晴天時に最高5マイルのリンク距離が10−12未満のビット誤り率(BER)で達成可能となり、または最高1マイルの距離が時間当たり1.5インチまでの降雨量で達成可能となる。トランシーバ電子部品および耐候性屋外エンクロージャの具体化は開示されている。
(GPS位置取り)
好ましい実施形態において、データリンクの各端のトランシーバは、GPS衛星から信号を受信し、トランシーバ位置を計算し、コマンドを受けてかまたは定期的にかのどちらかで、その位置を遠隔ロケーションに報告する、GPS受信機およびCPUを組み込んでいる。データリンク通信電子部品およびGPS受信機は、共通のエンクロージャに収容されている。データリンク通信は、ミリ波周波数および2フィート直径のディッシュアンテナを用いて行われる。GPS衛星信号は、外側に取り付けられたかまたは、電子部品エンクロージャの一部として組み込まれた小型アクティブアンテナによって受信される。
トランシーバは、ユーザネットワークに接続するために光ファイバーインタフェースを使用し、74〜76GHz周波数帯で本発明の別の実施形態に無線でデータを送信する。トランシーバは、71〜73GHz周波数帯で他方のトランシーバからデータを受信し、そのデータを光ファイバーインタフェースによってユーザネットワークに送る。本発明のトランシーバは、ミリ波電子部品、中間周波(IF)電子部品、入出力電子部品および屋外適合エンクロージャより構成される。トランシーバはまた、電源および、状態・健全性の監視および無線機制御のための中央処理装置(CPU)も含み、カセグレンディッシュアンテナに直接接続されている。情報は、単純なオン/オフキーイング(振幅変調)を用いてミリ波リンクによって送られる。
動作時、本発明の好ましい実施形態は、データリンクエンドポイントの位置を自動的に決定するためにGPS受信機を使用し、これらの位置をリンク運用センターに報告する。さらに、最初に現場に配備される時、本発明はまず、リンク送信機が作動した場合に潜在的に干渉を受けるような動作帯域における他の信号を聴取する。他の信号がその帯域にすでに存在するとわかった場合、リンクはオペレータに通知し、自身のいずれかの信号を送信する前に何らかのオーバライドコマンドを要求するはずである。この動作プロトコルは、既存のデータリンクに干渉する新しく配備されるデータリンクの可能性を低減する。
(好ましい実施形態の特徴)
受信周波数範囲 71〜73GHz
送信周波数範囲 74〜76GHz
送信機出力電力 40mw(+16dBm)
データレート(ユーザ選択可能) 155、622、1244または1250Mbps
ユーザネットワークとの接続 光ファイバー接続、タイプLC
ユーザ電力との接続 110VAC
電力消費 <50ワット
重量(アンテナ除く) 23ポンド
高さ(アンテナ除く) 13インチ
幅(アンテナ除く) 13インチ
奥行き(アンテナまたは給電ホーン除く) 10インチ
奥行き(アンテナ除く) 14インチ
ユーザCPUインタフェース 10baseTイーサネット(登録商標)−ウェブブラウザインタフェースまたはRS232シリアルリンク
グローバル位置取りシステム(GPS)受信機はCPUに付属され、GPS受信機はGPS衛星信号を物理的位置座標に変換する。CPUは、GPS受信機からこれらの座標を読み取り、それらをデータリンクを通じて遠隔ロケーション(リンクまたはネットワーク運用センター)に報告する。CPUボードは業界標準のPC/104フォームファクタで製作されており、GPS受信機が“スタック”に容易に差し込まれるのを可能にする。好ましい実施形態のGPS受信機は、アクティブアンテナを備える、リアル・タイム・デバイセズ・USA・インコーポレーテッド(Real Time Devices USA, Incorporated)社(ペンシルバニア州ステートカレッジ)が製造する型番GPS140HRである。
(トランシーバの説明)
トランシーバ電子部品の説明は、図20Aおよび20Bによって行う。トランシーバ42は、ミリフレクト・コーポレーション(Milliflect Corporation)社による製造のディッシュアンテナ24、ハーモニー・キャスティングズ(Harmony Castings)社による製造の無線機電子部品エンクロージャ43、ミリ波送信機、ミリ波受信機、IF電子部品、中央処理装置(CPU)27およびI/O電子部品より構成される。アンテナ24によって受信された信号は、給電ホーン51を通り偏分波器12および71〜73GHz帯域フィルタ11に伝わり、低ノイズ増幅器10によって増幅される。増幅後、信号は第2の帯域フィルタ11によってろ波され、ミクサ7によって75GHzローカル発振器8の信号と混合され、2〜4GHzダウンコンバート信号を得る。この結果生じる2〜4GHz信号は、自動増幅率制御(AGC)回路5に送られる。AGC回路を通過した後に、信号は検波器回路3によって電力検波および低域ろ波され、ベースバンドデータ信号を得る。ベースバンドデータ信号はその後、クロック・データリカバリ回路2(アナログ・デバイセズ(Analog Devices)社のADN2819クロックリカバリチップを使用している)に渡され、これは転じて、光ファイバーインタフェース1によって光信号に変換される前に、データ波形形状をきれいにする。
ユーザネットワークから入信するデータは、光ファイバーコンバータ1に送られ、ダイオード変調器15による75GHzガン発振器17の出力を変調するために使用される。変調された信号は、帯域フィルタ14を通じて渡され、信号を給電ホーン51を経てアンテナ24に転送する偏分波器12に送られる。
(本発明の重要な構成部品の詳細な説明)
本発明の重要な構成部品のいくつかは出願人らによって製作されている。これらの構成部品の詳細な説明は、図17〜図27Bに関して行う。これらの構成部品は、当業に標準の技法を用いて製造され得る。
(電源)
電源は、標準の110VACに接続されており、I/Oボード70および信号コンディショニング・クロックリカバリボード71を介して種々の無線機構成部品に+12V、+5V、−12Vを供給する。電源61は、ICP・アメリカ(ICP America)社(カリフォルニア州ポモーナ)から購入した型番ACE890、または相当品である。
(I/O回路ボード)
ユーザネットワーク、AC主電源および外界との接続は、図18AおよびBに示されたI/O回路ボード70によってなされる。I/O回路ボード70は、内カバー53に取り付けられている。I/O回路ボードは、光ファイバーインタフェース1、電源61との接続、CPU27から外部環境へのイーサネット(登録商標)接続71、CPU27から外部環境へのUSB接続およびCPU27から外部環境へのRS232シリアルリンク接続を含む。PCボードは、プロト・クィック・インコーポレーテッド(Proto-Qwik Incorporated)社(カリフォルニア州サンディエゴ)または相当するPCボード製作供給業者によって製造され、社内で組み立てられる。
(光ファイバーインタフェース)
図15に示された光ファイバーインタフェース1は、ユーザネットワークへの、またそれからの光信号を、無線機によって使用される電気信号に変換する。装置は、最高1.25Gbpsのデータレートをサポートし、フィニスター・インコーポレーテッド(Finisar Incorporated)社(カリフォルニア州サニーヴェール)によって製造される部品#FTRJ−8519−1または相当品である。光ファイバーインタフェース1は、図18AおよびBに示すようにI/O回路ボード70に配置されている。
(信号コンディショニング・クロックリカバリボード)
信号コンディショニング・クロックリカバリボード71は、図17ならびに図19AおよびBに示されている。ボードは、内カバー53に取り付けられており、CPU27を支持する。電力は、電源61から、I/Oボード70を経て、信号コンディショニング・クロックリカバリボード71を通じてCPU27および他の無線機電子部品に供給される。PCボードは、プロト・クィック・インコーポレーテッド(Proto-Qwik Incorporated)社(カリフォルニア州サンディエゴ)または相当するPCボード製作供給業者によって製造され、社内で組み立てられる。信号コンディショニング・クロックリカバリボード71は、以下の機能を実行する回路を含む。
電源61によって供給された+12Vをガン発振器8および17のための+10Vに変換する。
+5Vを他の回路による使用のために+3.3Vに変換する。
+12V、+10V、+5Vおよび+3.3Vを無線機の他の回路に供給する。
+12V、+10V、+5Vおよび+3.3V電圧測定値をCPU27に供給する。
+12V、+10V、+5Vおよび+3.3V電流測定値をCPU27に供給する。
パワー検波器回路3を通じて無線機によって受信されたディジタルデータをリクロックし復元する。(アナログ・デバイセズ(Analog Devices)社(マサチューセッツ州ノーウッド)による製造の部品#ADN2819のクロック・データリカバリ回路73を用いて)。また、基本回路設計はアナログ・デバイセズ社によって提供され、信号コンディショニング・クロックリカバリボード71の設計に採り入れられている。
疑似ランダムビットストリーム(PRBS7)を、テキサス・インスツルメンツ・コーポレーション(Texas Instruments, Corporation)社(テキサス州ダラス)による製造の部品#TLK1501のPRBS発生器74を用いて生成および検波する。また、基本回路設計はテキサス・インスツルメンツ社によって提供され、信号コンディショニング・クロックリカバリボード71の設計に採り入れられている。
ダイオード変調器15に呈示されるデータストリームを、入力側の光ファイバーコンバータ1、PRBS発生器74およびクロック・データリカバリ回路73の間でスイッチングおよび選択する。データストリームは、トライクイント・セミコンダクター(Triquint Semiconductor)社(オレゴン州ヒルズバラ)による製造の部品#TQ8004のクロスバースイッチ回路72によって選択される。
クロック・データリカバリ回路73およびPRBS発生器74が155、622、1244および1250Mbpsのデータレートで動作できるようにする発振器回路75を用いてクロック信号を生成する。
IF回路ボード80のAGC回路76により受信信号のレベルを検知し、そのレベルをCPUボード27に呈示する。
ダイオード変調器15により送信信号のレベルを検知し、そのレベルをCPUボード27に呈示する。
(CPUボード)
中央処理装置(CPUボード27)は、種々の無線機パラメータおよび機能の状態の監視、報告および制御を実行する。CPU27は、ダイヤモンド・システムズ・コーポレーション(Diamond Systems Corporation)社(カリフォルニア州ニューアーク)が製造する型名“プロメテウス(Prometheus)”である。CPU27は、“PC/104”フォームファクタ互換であり、フラッシュメモリからリナックス(Linux)オペレーティングシステムの修正バージョンを実行する。CPU27は、(I/Oボード70を通過した)10baseTイーサネット(登録商標)接続および2つのRS232シリアルリンクを介して外部環境と通信する。ソフトウェアは、イーサネット(登録商標)またはシリアル接続を通じて遠隔ロケーションからの更新を可能にするように構成されている。CPUボード27は、16のアナログおよび24のディジタル入出力信号を含み、それらは信号コンディショニング・クロックリカバリボード71を通じて無線機電子部品に接続される。CPU27のアナログ入出力信号は、信号コンディショニング・クロックリカバリボード71を通じて、+12V、−12V、+5V、+3.3Vおよび、これらの給電の各々で流れる電流を監視するために使用される。CPU27のアナログ入出力はまた、信号コンディショニング・クロックリカバリボード71を通じて無線機のAGCレベル(受信信号強度)およびTX電力(送信電力レベル)を検知するために使用される。CPU27からのディジタル出力信号は、トライクイント・セミコンダクター(Triquint Semiconductor)社(オレゴン州ビーヴァートン)による製造のデータ経路クロスバースイッチ72を構成し、発振器回路75によるデータ経路に使用されるクロック周波数を設定するために使用される。PCボードは、プロト・クィック・インコーポレーテッド(Proto-Qwik Incorporated)社(カリフォルニア州サンディエゴ)または相当するPCボード製作供給業者によって製造され、社内で組み立てられる。
(IF回路ボード)
IF回路ボード80は、ミクサ7からの2〜4GHz中間周波(IF)信号を受信し、検波されたディジタルデータストリームをクロック・データリカバリ回路73へ出力する。IFボード80は、図17ならびに図21AおよびBに示されている。IFボード80は、以下の機能を実行する回路を含む。
ミクサ7の出力を約30dB増幅し、増幅された信号を、ヒッタイト・マイクロウェーブ・コーポレーション(Hittite Microwave Corporation)社(マサチューセッツ州チェルムズフォード)による製造の部品#HMC346MS8Gの可変減衰器79に渡す。
周波数帯を2〜4GHzに制限するために可変減衰器79の出力を増幅および帯域ろ波し、このろ波信号を検波器回路78に呈示する。可変減衰器79は約30dBのレンジを有しており、受信信号レベルにおける幅広い変動を可能にする。
検波器回路78によって検波された信号レベルを検知し、可変減衰器79を調整して、ミニ・サーキッツ・インコーポレーテッド(Mini-Circuits Incorporated)社(ニューヨーク州ブルックリン)による製造の部品#の検波器回路78の出力において一定のプリセット信号レベルを維持する。検知された信号レベルは、信号コンディショニング・クロックリカバリボード71を介してCPU27にも渡される。
ミニ・サーキッツ・インコーポレーテッド(Mini-Circuits Incorporated)社(ニューヨーク州ブルックリン)による製造の部品#ADE−30Wの検波器回路78を用いて信号の電力を検波する。
(給電ホーン)
給電ホーン51は、カセグレンアンテナ24によって受信された信号を、偏分波器12に接続された円形導波管に変換する。給電ホーン51の詳細な図面が図22A、BおよびCに示されている。給電ホーン51は、数個のねじによって前ハウジング52に取り付けられ、水が導波管および偏分波器12に入るのを防ぐためにプラスチックディスク(図示せず)により端でシールされている。給電ホーン51と前ハウジング52との間のOリング(図示せず)は、この境界面での水の進入を防止する。給電ホーン51は、シソン・エンジニアリング(Sisson Engineering)社(マサチューセッツ州ノースフィールド)または相当する機械工場によって製造され得る。
(偏分波器)
偏分波器(OMT)12は、給電ホーンならびに51および帯域フィルタ11および14に取り付けられている。OMT12は、アンテナ24から給電ホーン51を通じて帯域フィルタ11へ水平偏波で信号を導き、帯域フィルタ14を経てダイオード変調器15から給電ホーン51を経てアンテナ24に信号を垂直偏波で伝えるために使用される。OMT12は、異なる偏波による信号を2つの別個の経路に分離するかまたは、異なる偏波による信号を共通の経路に結合し、その共通の経路は給電ホーン51を介してアンテナ24に接続されている。OMT12の使用は、送信機と受信機との間にアンドゥ干渉を伴わずに単一のアンテナを送信および受信の両方に使用され得るようにする。OMT12は、シソン・エンジニアリング(Sisson Engineering)社(マサチューセッツ州ノースフィールド)または相当する機械工場によって製造され得る。
(帯域フィルタ)
帯域フィルタ11および14は、ダイオード変調器15からの送信信号と低ノイズ増幅器10との間にさらなる分離を付与するために使用される。帯域フィルタハウジングの機械的図面が図23に示されている。ハウジングは、シソン・エンジニアリング(Sisson Engineering)社(マサチューセッツ州ノースフィールド)または相当する機械工場によって製造され得る。帯域フィルタ11、14および19の内部には、アドバンスド・メタル・エッチング(Advanced Metal Etching)社(インディアナ州リゴニア)により製造された格子パターンを含むシムがある。シムの格子パターンは、帯域フィルタが機能するスペクトル域を決定する。71〜73GHzおよび74〜76GHzで動作する帯域フィルタの格子パターンは、フィルタ製造者によって設定された基準に従って選択される。帯域フィルタ11および19は、71〜73GHzの範囲における周波数を通過させるように機器構成されている。帯域フィルタ14は74〜76GHzの範囲の周波数を通過させるように機器構成されている。様々な寸法の帯域フィルタシムが、異なる通過帯域周波数を得るために帯域フィルタ内部に使用される。フィルタシム寸法の詳細は、供給元から入手可能である。
ガン発振器17は、74〜76GHzのスペクトル域を備える信号を生じるためにダイオード変調器15によって(クロスバースイッチ72を経て光ファイバーコンバータ1からの)データとともに変調される75GHzの送信信号を生成する。帯域フィルタ14は、74ないし76GHzの周波数を通過させ、他の周波数を阻止するように機器構成されており、その結果、74〜76GHzの範囲における信号だけが送信され、ガン発振器17および変調器15からの不要な放出は除去され得る。
アンテナ24から給電ホーン51およびOMT12を経て入信する信号は、帯域フィルタ11を通されて、低ノイズ増幅器10によって増幅される。帯域フィルタ11は71ないし73GHzの周波数だけを低ノイズ増幅器10に通過させるように機器構成され、変調器15および帯域フィルタ14からの(送信のための74〜76GHzの)信号が直接受信機に通過しないように保証する。低ノイズ増幅器10からの信号は帯域フィルタ19によって再びろ波されて、低ノイズ増幅器10によって導入されたあらゆる望ましくないスペクトル成分も除去する。
(ダイオード変調器15)
ダイオード変調器15は、データストリームをガン発振器17の連続出力上に付与するために使用される。ダイオード変調器15は、(クロスバースイッチ72を経て)光ファイバーコンバータ1からのデータストリームに現れる1および0に従って、ガン発振器17からの信号をオン/オフにする。このオン/オフ開閉信号は、帯域フィルタ14、OMT12および給電ホーン51を通じてアンテナ24に送られる。
ダイオード変調器の図面が図24に示されている。ハウジングは、シソン・エンジニアリング(Sisson Engineering)社(マサチューセッツ州ノースフィールド)または相当する機械工場によって製作されている。変調器ダイオードは、MACOMコーポレーション(MACOM Corporation)社(マサチューセッツ州ローウェル)から購入した部品#MA4
E2038、または相当品である。ダイオードは、ヴィテッセ・セミコンダクター(Vitesse Semiconductor)社(カリフォルニア州カマリロ)が製造する部品#VSC7928のダイオードドライバチップによって駆動される。変調器回路については上述されている。
(ガン発振器8および17)
ガン発振器8および17は、75GHzのCW(連続波)信号を生成するために使用される。ガン発振器ハウジングの図面が図25に示されている。ハウジングは、シソン・エンジニアリング(Sisson Engineering)社(マサチューセッツ州ノースフィールド)または相当する機械工場によって製作されている。ダイオードは、フィルトロニック・ソリッド・ステート(Filtronic Solid State)社(カリフォルニア州サンタクララ)が製造する部品#LSW9177S2、または相当品である。空洞92における同調ロッド91の深さを調整することによって、発振周波数は、71〜76GHzから調整され得る。
ガン発振器17の出力は、送信機のための電源を形成し、ダイオード変調器15に渡される。ガン発振器17は約60ミリワットの出力電力を生成し、そしてこれは、変調器15、帯域フィルタ14、OMT12および給電ホーン51を通過した後、アンテナ24への約40ミリワットの電力となる。
ガン発振器8の出力は、受信機へのローカル発振器信号であり、ミクサ7に渡され、そこでそれは、アンテナ24によって受信され帯域フィルタ11、低ノイズ増幅器10および第2の帯域フィルタ11を経た72〜74GHz信号と混合される。
(低ノイズ増幅器10)
低ノイズ増幅器10は、受信信号のための第1の増幅器として働く。アンテナ24によって受信された信号は、給電ホーン51、OMT12および帯域フィルタ11を経て低ノイズ増幅器10に通過する。低ノイズ増幅器10の出力は、第2の帯域フィルタ11を介してミクサ7に渡される。低ノイズ増幅器は、6dBの雑音指数を有し、70ないし95GHzの信号を増幅するように設計されている。低ノイズ増幅器10のためのハウジングは、図27AおよびBに示されており、シソン・エンジニアリング(Sisson Engineering)社(マサチューセッツ州ノースフィールド)または相当する機械工場によって製造される。
(ミクサ)
ガン発振器8および第2の帯域フィルタ11からの信号はミクサ7に渡され、後者は、帯域フィルタ11からの入信受信信号をガン発振器8からのローカル発振器信号と混合して、増幅器6を経てIFボード80に送られる2〜4GHz中間周波(IF)信号を生じる。ミクサハウジングは図27AおよびBに示されており、シソン・エンジニアリング(Sisson Engineering)社(マサチューセッツ州ノースフィールド)または任意の適格な機械工場によって製造される。ミクサダイオードは、アジレント・コーポレーション(Agilent Corporation)社(カリフォルニア州パロアルト)が製作する部品#HSCH9201、または相当品である。
(アンテナ)
トランシーバに使用されるアンテナ24は、ディッシュ要素94および二次反射器93より構成されるカセグレンフィード機器構成による2フィートディッシュアンテナである。ディッシュ要素94は、ミリフレクト・コーポレーション(Milliflect Corporation)社(コロラド州コロラドスプリングス)による製造の部品#である。二次反射器93は、マラソン・マシン(Marathon Machine)社(カリフォルニア州サンディエゴ)または類似の機械工場によって製造されている。ディッシュ要素94で集電された信号は、二次反射器93で、その後、給電ホーン51を通じて無線機電子部品に反射される。無線機電子部品からの信号は、給電ホーン51から二次反射器93に伝わり、ディッシュ要素94から自由空間に反射する。
(エンクロージャ)
エンクロージャは、図17に示されており、ハーモニー・キャスティングズ(Harmony Castings)社(ペンシルバニア州ハーモニー)による製造の前ハウジング52、内カバー53、後ハウジング54、後部カバー55および、3D・エンジニアリング(3D Engineering)社(フロリダ州ポンパノビーチ)による製造のガスケットシール56、57および58より構成される。ハウジング、シールおよびカバーは、ミリ波および他の電子構成部品を収容する前室および、電源61およびI/Oボード70との接続部を収容する後室を形成する。給電ホーン51は、前ハウジング内に突出しており、水密シールを形成するためにOリング(図示せず)によってシールされている。前室は水密であり、また後室も、後部カバーが適位置に置かれ、コンジット接続穴62がコンジットにシールまたは接続されると、水密である。2室化設計により、工場作業は前室において行うことができ、またフィールド/据付作業は前室電子部品をあらゆる劣悪な環境作用にさらすことなく後室において行えるようになる。
(トランシーバにつき単一のローカル発振器)
上述の好ましい実施形態では、各トランシーバは、送信用のローカル発振器および受信用の別個のローカル発振器を備えていた。他の好ましい実施形態において、各トランシーバは、ただ1つのローカル発振器を備える。トランシーバは、72GHzまたは75GHzのどちらかで送信し、それぞれ75GHzまたは72GHzで受信する。例えば、1つのリンクで、75GHzで送信し、72GHzで受信したいとする。75GHzでLOを動作させた場合、それを送信信号用に変調することができる。
72GHzの入信信号は、この同じLO信号と混合され、IF回路への3GHz中間周波(IF)信号を生じる。データリンクの他方端では、72GHzで送信し、75GHzで受信したい。リンクのこの他方端のLOは、72GHzで動作させられ、送信信号用に変調される。この同じLO周波数は、75GHzの入信RFと混合されて、やはり3GHzのIF信号を生じる。この方式は、IF周波数の量だけ分離されている送信周波数および受信周波数を選択をしたことからうまく働く。71〜76GHz帯で使用可能な全スペクトルの量および、無線機によって使用されるデータレート(1.25GHz)に起因して、そうしたものおよびIFを選択することができる。
(他の実施形態)
71〜76GHz、81〜86GHzおよび92〜100GHzといったいずれかのミリ波搬送周波数範囲が本発明の実施において利用され得る。同様に、5.2〜5.9GHz、5.9〜6.9GHz、10.7〜11.7GHz、17.7〜19.7GHzおよび21.2〜23.6GHzといった、いくつかの現に割当てられているマイクロ波帯のうちのいずれかが、バックアップリンクに利用され得る。MMWおよびマイクロ波チャネル両者の変調帯域幅は、増大させることができ、やはりFCCスペクトル割当てによってのみ制限される。また、FCC放出規則に合致した手段においてリンク距離にわたり変調搬送波を送信することができる、任意のフラット、コンフォーマルまたは形状のアンテナが使用され得る。ホーン、主焦点、オフセットパラボラ、および平面スロットアレイはすべて含まれる。
送信電力は、選択した搬送周波数またはその周波数のいずれかの分周波で共振するガンダイオード源、注入ロックド増幅器またはMMW管源により生成され得る。電源電力は、ダイオードスイッチ、ミクサまたは、二相または連続相変調器を用いて、振幅、周波数または位相変調され得る。変調は、単純な双状態AM変調の形を取ることができるし、または、例えば量子化振幅変調(QAM)を用いて、2より多くのシンボル状態を含むこともできる。両側波帯(DSB)、単側波帯(SSB)または残留側波帯(VSB)技法が、1つのAM側波帯を通過、抑圧または低減し、それによって帯域幅効率に影響を与えるために使用され得る。また、単純なFM、二相または4相位相変調(QPSK)を含む、位相または周波数変調方式も使用され得る。全搬送波または抑圧搬送波による送信が使用され得る。ディジタルソース変調は、適格なシンボル伝送方式を用いて、ヘルツ単位の変調帯域幅の最大256倍のビット/秒単位のいずれかのデータレートで実行され得る。アナログ変調もまた実行され得る。モノリシックまたは個別構成部品の電力増幅器が、出力電力を高めるために変調器の後に組み込むことができる。直線または円偏波が、送信機および受信機チャネル間に偏波および周波数ダイバーシチを付与するために搬送周波数とのいずれかの組合せで使用され得る。同様に単一トランシーバにおいて空間ダイバーシチを付与するために、1つのディッシュの代わりに一対のディッシュを使用することができる。
MMWガンダイオードおよびミリ波増幅器は、リン化インジウム、ヒ化ガリウムまたは変成InP・オン・GaAs上に作成され得る。ミリ波増幅器は、短距離リンクの場合、完全に削除され得る。検波器は、シリコンまたはヒ化ガリウムを用いて作ることができる。ミクサ/ダウンコンバータは、モノリシック集積回路上に作るかまたは、ドープしたシリコン、ヒ化ガリウムまたはリン化インジウム上に個別のミクサダイオードから作ることができる。フェーズロックループは、マイクロプロセッサ制御されたクアドラチュア(I/Q)コンパレータまたはスキャンフィルタを使用することができる。検波器は、シリコンまたはヒ化ガリウム上に製作され得るかまたは、アンチモン化インジウムを用いてヘテロ構造ダイオードより構成され得る。
バックアップトランシーバは、FCCパート101認可規則の範囲に含まれる、交代帯域を使用することができる。ネットワーク用途において、ルータまたはスイッチは一般に、ミリ波リンクおよびマイクロ波リンクを同時に使用するためにデータストリームを分割する。厳しい天候の間には、ミリ波リンクはデータを送達するのをやめ、ルータまたはスイッチは、天候が良くなりミリ波リンクが自動的に運用を再開するような時まで、マイクロ波バックアップリンクによって全部のデータを自動的に送るはずである。アンテナは、適格な増幅率を得るために適切な任意の大きさの、カセグレン、オフセットまたは主焦点ディッシュまたは、フラットパネルスロットアレイアンテナとすることができる。
システムにおいて使用されるアンテナは、直径1インチから数フィートまで、種々の大きさのものとしてよい。フラットパネルアンテナがディッシュアンテナの代わりに使用され得る。カセグレン給電よりむしろ主焦点アンテナが使用されることもある。アンテナは、指向性である必要はなく、または、いくつかの方向にビームを形成し得る。好ましい周波数範囲は、上述の通り71GHz〜76GHzであり、また81GHz〜86GHzの周波数範囲である。92〜95GHzを含む他の周波数帯も使用され得る。ミリ波送信電力またはローカル発振器を実現する種々の方法が、周波数倍化集積電力増幅器、ガン発振器、準光学増幅器または他の技法を含め、使用され得る。本発明のオン/オフキーイング具体化の場合、PINダイオード変調器、電圧制御増幅器、準光学変調器または他の技法を含む、送信電力を変調する種々の方法が使用され得る。ダイオードパワー検波器、同期検波または他の方法を含む、受信信号を増幅および検波する種々の方法が使用され得る。オン/オフキーイング以外の変調技法が、本発明の具体化において使用され得る。ここで指定されたもの以外のGPS受信機が使用されるか、または、(GPSの使用による以外の)位置決定のための別の技法が使用され得る。
上記の説明は多くの仕様を含んでいるが、読者はこれらを本発明の範囲に対する限定として解釈してはならず、単にその好ましい実施形態の実例としてのみ解釈しなければならない。例えば、技術的水準の変調方式とともに上に詳述した好ましい実施形態の説明において言及された完全に割当てられたミリ波帯域は、10Gbit/秒を上回る速度でのデータの転送を可能にし得る。そのようなデータレートは、今後2年以内に実用になると予想されている標準である、10ギガビットイーサネット(登録商標)に合致するリンクを可能にするであろう。本発明は、光ファイバー通信が利用できず、通信サイト間の距離が約15マイル未満であるが、自由空間レーザー通信装置によって合理的にサービスされ得る距離よりも長い、そうしたロケーションにおいて特に有用である。約1マイルから約10マイルまでのレンジが本発明の適用には理想的である。しかし、ほとんど好天が得られる地域では、システムは20マイル以上の距離まで良好なサービスを提供することができよう。従って、読者は、本発明の範囲を、上に挙げた実例によってではなく、添付した特許請求の範囲およびそれらの合法的な等価物によって判断しなければならない。

Claims (25)

  1. ミリ波通信システムであって、
    A)第1のサイトに位置し、第2のサイトとの間で70GHz超の周波数かつ約1.25Gbps以上のデータレートで大気を通じてディジタル情報を送信および受信することができ、
    1)約2度以下の電力半値幅を有するビームを発射する少なくとも1つのアンテナ、並びに、
    2)a)ダイオードキャパシタンスおよびリード線インダクタンスにより規定されるダイオード、および、b)同調部、を含む高性能変調器、を有し、
    前記同調部、前記ダイオードキャパシタンス、および前記リード線インダクタンスの全部が組み合わされて共振LC回路が形成されており、
    オフ状態においては、同調されて、伝送線路間でRF短絡を呈し、70GHz超の送信周波数において送信停止の状態となり、
    オン状態においては、同調されずに、伝送線路間でのRF短絡が解除されて、70GHz超の送信周波数において送信可能な状態となる第1のトランシーバと、
    B)前記第2のサイトに位置し、前記第1のサイトとの間で70GHz超の周波数かつ約1.25Gbps以上のデータレートで大気を通じてディジタル情報を送信および受信することができ、
    1)約2度以下の電力半値幅を有するビームを発射する少なくとも1つのアンテナ、並びに、
    2)a)ダイオードキャパシタンスおよびリード線インダクタンスにより規定されるダイオード、および、b)同調部、を含む高性能変調器、を有し、
    前記同調部、前記ダイオードキャパシタンス、および前記リード線インダクタンスの全部が組み合わされて共振LC回路が形成されており、
    オフ状態においては、同調されて、伝送線路間でRF短絡を呈し、70GHz超の送信周波数において送信停止の状態となり、
    オン状態においては、同調されずに、伝送線路間でのRF短絡が解除されて、70GHz超の送信周波数において送信可能な状態となる第2のトランシーバと、
    を備えるミリ波通信システム。
  2. 前記第2のトランシーバにおける受信信号強度から導出された情報に基づき前記第1のトランシーバの送信電力を制御し、前記第1のトランシーバにおける受信信号強度から導出された情報に基づき前記第2のトランシーバの送信電力を制御するための電力制御手段をさらに備える請求項1に記載のミリ波通信システム。
  3. 前記第1のトランシーバおよび前記第2のトランシーバの一方は、約71.8±0.63GHzの範囲の周波数で送信し、約73.8±0.63GHzの範囲の周波数で情報を受信するように機器構成されている、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  4. 前記第1のトランシーバおよび前記第2のトランシーバの一方は、約92.3〜93.2GHzの範囲の周波数で送信し、約94.1〜95.0GHzの範囲の周波数で情報を受信するように機器構成されている、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  5. 異常な気象条件の場合に前記第1および第2のサイト間で情報の連続した転送を行うように機器構成されたバックアップトランシーバシステムをさらに備える、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  6. 前記バックアップトランシーバシステムは、11.7GHz未満の周波数範囲で動作するように機器構成されている、請求項5に記載のミリ波通信システム。
  7. 前記バックアップトランシーバシステムは、マイクロ波システムである、請求項5に記載のミリ波通信システム。
  8. 前記第1のトランシーバおよび前記第2のトランシーバの各々は、通常の気象条件の間に10−l0未満のビット誤り率で情報を送信および受信するように機器構成されている、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  9. 前記第1のトランシーバおよび前記第2のトランシーバの両方は50dB超の増幅率を付与するアンテナを有する、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  10. 前記第1のトランシーバは、71ないし76GHzの周波数で情報を送信および受信するように機器構成されている、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  11. 前記第1のトランシーバは、81ないし86GHzの周波数で情報を送信および受信するように機器構成されている、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  12. 前記第1のトランシーバは、71ないし86GHzの周波数で情報を送信および受信するように機器構成されている、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  13. 前記第1のトランシーバは、92ないし95GHzの周波数で情報を送信および受信するように機器構成されている、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  14. 前記第1のトランシーバは、71ないし95GHzの周波数で情報を送信および受信するように機器構成されている、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  15. 前記第1のトランシーバおよび前記第2のトランシーバの各々が有する前記高性能変調器における前記同調部は、前記オン状態の間は前記ダイオードを逆バイアス状態とし、前記オフ状態の間は前記ダイオードを順バイアスとする、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  16. 前記第1のトランシーバおよび前記第2のトランシーバの各々は、送信アンテナおよび受信アンテナの2つのアンテナを含む、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  17. 前記第1のトランシーバおよび前記第2のトランシーバの各々は、送信および受信するために機器構成された1つのアンテナだけを含む、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  18. 前記第1のトランシーバまたは前記第2のトランシーバのうちの少なくとも1つは、GPSユニットを含む、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  19. 前記第1のトランシーバおよび前記第2のトランシーバの各々が有する前記高性能変調器における前記同調部は、同調スタブを含む、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  20. 前記第1のサイトおよび前記第2のサイトは少なくとも1マイル分離されている、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  21. 前記第1のサイトおよび前記第2のサイトは少なくとも10マイル分離されている、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  22. 前記第1のサイトおよび前記第2のサイトは少なくとも2マイル分離されている、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  23. 前記第1のサイトおよび前記第2のサイトは少なくとも7マイル分離されている、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  24. 前記アンテナのうちの少なくとも1つはカセグレンアンテナである、請求項1に記載のミリ波通信システム。
  25. 前記アンテナのうちの少なくとも1つはフラットパネルアンテナである、請求項1に記載のミリ波通信システム。
JP2009221520A 2001-12-18 2009-09-25 高データレート無線通信システム Pending JP2010068526A (ja)

Applications Claiming Priority (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/025,127 US20020176139A1 (en) 2001-05-02 2001-12-18 SONET capable millimeter wave communication system
US10/041,083 US6611696B2 (en) 2001-05-02 2002-01-05 Method and apparatus for aligning the antennas of a millimeter wave communication link using a narrow band oscillator and a power detector
US10/044,556 US6587699B2 (en) 2001-05-02 2002-01-11 Narrow beamwidth communication link with alignment camera
US10/061,872 US20020165002A1 (en) 2001-05-02 2002-01-31 Millimeter wave transceivers for high data rate wireless communication links
US10/104,354 US6738147B2 (en) 2002-03-22 2002-03-22 Autostigmatic far field simulator
US10/127,886 US20020187754A1 (en) 2001-05-02 2002-04-23 Modulator for high data rate wireless communication
US10/155,094 US6683679B2 (en) 2002-05-23 2002-05-23 Optical flow monitor
US10/196,486 US20030060171A1 (en) 2001-05-02 2002-07-15 Millimeter-wave communications link with adaptive transmitter power control

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003553772A Division JP4901066B2 (ja) 2001-12-18 2002-12-18 高データレート無線通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010068526A true JP2010068526A (ja) 2010-03-25

Family

ID=42193637

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003553772A Expired - Fee Related JP4901066B2 (ja) 2001-12-18 2002-12-18 高データレート無線通信システム
JP2009221520A Pending JP2010068526A (ja) 2001-12-18 2009-09-25 高データレート無線通信システム

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003553772A Expired - Fee Related JP4901066B2 (ja) 2001-12-18 2002-12-18 高データレート無線通信システム

Country Status (3)

Country Link
JP (2) JP4901066B2 (ja)
AT (1) ATE481775T1 (ja)
DE (1) DE60237706D1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20120073205A (ko) 2009-08-31 2012-07-04 소니 주식회사 신호 전송 장치, 전자기기, 및, 신호 전송 방법
US8998508B2 (en) * 2011-10-20 2015-04-07 Zte (Usa) Inc. All-outdoor microwave enclosure having a built-in memory cardholder
JP6264204B2 (ja) * 2014-06-17 2018-01-24 富士通株式会社 通信装置及び位相調整方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04367124A (ja) * 1991-06-13 1992-12-18 Toshiba Corp マイクロ波無線通信方法および無線通信システム
JPH0750655A (ja) * 1993-08-04 1995-02-21 Fujitsu Ltd 無線回線切替制御におけるソフト制御の誤動作防止法
JPH07321711A (ja) * 1994-05-25 1995-12-08 Nec Corp 無線通信方式における回線切替方式
US6016313A (en) * 1996-11-07 2000-01-18 Wavtrace, Inc. System and method for broadband millimeter wave data communication
JP2000231685A (ja) * 1999-02-10 2000-08-22 Nec Corp 降雨警報検出装置
US6163231A (en) * 1999-09-13 2000-12-19 Omron Corporation Millimeter wave modulator and transmitter

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04367124A (ja) * 1991-06-13 1992-12-18 Toshiba Corp マイクロ波無線通信方法および無線通信システム
JPH0750655A (ja) * 1993-08-04 1995-02-21 Fujitsu Ltd 無線回線切替制御におけるソフト制御の誤動作防止法
JPH07321711A (ja) * 1994-05-25 1995-12-08 Nec Corp 無線通信方式における回線切替方式
US6016313A (en) * 1996-11-07 2000-01-18 Wavtrace, Inc. System and method for broadband millimeter wave data communication
JP2000231685A (ja) * 1999-02-10 2000-08-22 Nec Corp 降雨警報検出装置
US6163231A (en) * 1999-09-13 2000-12-19 Omron Corporation Millimeter wave modulator and transmitter

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005513866A (ja) 2005-05-12
ATE481775T1 (de) 2010-10-15
DE60237706D1 (de) 2010-10-28
JP4901066B2 (ja) 2012-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7065326B2 (en) Millimeter wave communications system with a high performance modulator circuit
JP4323311B2 (ja) 自由空間ミリ波中継線によるセルラー電話システム
US6611696B2 (en) Method and apparatus for aligning the antennas of a millimeter wave communication link using a narrow band oscillator and a power detector
US7912506B2 (en) Wireless millimeter wave communication system with mobile base station
US7769347B2 (en) Wireless communication system
US7680516B2 (en) Mobile millimeter wave communication link
US6587699B2 (en) Narrow beamwidth communication link with alignment camera
US6665546B2 (en) High speed, point-to-point, millimeter wave dated communication system
US20020165002A1 (en) Millimeter wave transceivers for high data rate wireless communication links
US20030022694A1 (en) Communication system with multi-beam communication antenna
US6556836B2 (en) Point-to-point, millimeter wave, dual band free space gigabit per second communication link
US8090411B2 (en) Wireless millimeter wave communication system
US20020176139A1 (en) SONET capable millimeter wave communication system
US20020165001A1 (en) Wireless communication network with tracking flat-panel antenna
US20020164960A1 (en) Conference area network
US20030027586A1 (en) Wireless communication network with tracking dish antenna
US7062293B2 (en) Cellular telephone system with free space millimeter wave trunk line
US20020164946A1 (en) Conference area network with multibeam antenna
JP2010068526A (ja) 高データレート無線通信システム
US20020187754A1 (en) Modulator for high data rate wireless communication
EP1456964B1 (en) High data rate wireless communication system
US20020164958A1 (en) Millimeter wave and copper pair communication link
US20020164959A1 (en) Point-to-point, millimeter wave, free space narrow beam width communication link
EP1391058A1 (en) Millimeter wave communication link

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20100125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100430

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100602

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100629