JP2010062290A - 露光装置、露光システム及び露光装置用のプログラム - Google Patents

露光装置、露光システム及び露光装置用のプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】露光装置での露光処理の不具合の原因を迅速に突き止めることが可能な技術を提供する。
【解決手段】露光装置1は、露光用のマスクを使用せずに露光処理を行うマスクレス露光装置である。露光装置1は、装置制御部2と、露光パターンを示す描画データ100を使用して当該露光パターンを基板上に露光する露光処理部3とを備えている。装置制御部2は、露光処理部3において露光パターンを露光するためには直接必要ではない描画データ100に関する情報である不必要関連情報を記憶するハードディスクを備えている。露光装置1では、露光処理に直接必要な情報だけでなく、不必要関連情報も記憶しているので、不具合の原因を追究するために不必要関連情報を利用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光や電子ビームを使用して基板上に露光パターンを露光する露光装置、当該露光装置を備える露光システム及び当該露光装置用のプログラムに関する。
光や電子ビームを使用して基板上に露光パターンを露光する露光装置に関して従来から様々な技術が提案されている。例えば特許文献1及び2には、露光装置におけるデータの管理方法に関する技術が開示されている。また特許文献3には、露光装置のスループットの向上を図ることが可能な技術が提案されている。
特開2007−103752号公報 特開平7−21271号公報 特開平10−74675号公報
さて、露光装置において露光処理に不具合が発生した場合には、その不具合を早急に解消するために、その原因を迅速に突き止める必要がある。
そこで、本発明は上記の点に鑑みて成されたものであり、露光装置での露光処理の不具合の原因を迅速に突き止めることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、露光用のマスクを使用せずに露光処理を行う露光装置であって、露光パターンを示す描画データを使用して当該露光パターンを基板上に露光する露光処理部と、前記描画データに関する情報であって、前記露光処理部において前記露光パターンを露光するためには直接必要ではない情報である不必要関連情報を記憶する記憶部とを備える。
また、請求項2の発明は、露光用のマスクを使用して露光処理を行う露光装置であって、前記マスクを使用して基板上に露光パターンを露光する露光処理部と、前記マスクに関する情報であって、前記露光処理部において前記露光パターンを露光するためには直接必要ではない情報である不必要関連情報を記憶する記憶部とを備える。
また、請求項3の発明は、請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の露光装置であって、前記不必要関連情報を表示する表示部をさらに備える。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の露光装置であって、前記記憶部は、基板単位で、前記露光処理部において前記露光パターンを露光するために直接必要な情報である露光関連情報と、前記不必要関連情報とを互いに関連付けてそれらを基板単位情報として記憶する。
また、請求項5の発明は、請求項4に記載の露光装置であって、前記記憶部は、基板単位で、前記露光処理部での露光処理の結果を示す露光処理結果情報と、前記露光関連情報と、前記不必要関連情報とを互いに関連付けてそれらを基板単位情報として記憶する。
また、請求項6の発明は、請求項4及び請求項5のいずれか一つに記載の露光装置であって、前記記憶部は、少なくとも一つの基板から成るグループの単位で前記基板単位情報を記憶する。
また、請求項7の発明は、露光用のマスクを使用せずに露光処理を行う露光システムであって、露光パターンを示す描画データを使用して当該露光パターンを基板上に露光する露光装置と、前記描画データに関する情報であって、前記露光装置において前記露光パターンを露光するためには直接必要ではない情報である不必要関連情報を記憶し、前記露光装置がアクセス可能な記憶装置とを備える。
また、請求項8の発明は、露光用のマスクを使用して露光処理を行う露光システムであって、前記マスクを使用して基板上に露光パターンを露光する露光装置と、前記マスクに関する情報であって、前記露光装置において前記露光パターンを露光するためには直接必要ではない情報である不必要関連情報を記憶し、前記露光装置がアクセス可能な記憶装置とを備える。
また、請求項9の発明は、請求項7及び請求項8のいずれか一つに記載の露光システムであって、前記露光装置は、前記不必要関連情報を表示する表示部を備える。
また、請求項10の発明は、請求項7乃至請求項9のいずれか一つに記載の露光システムであって、前記記憶装置は、基板単位で、前記露光処理装置において前記露光パターンを露光するために直接必要な情報である露光関連情報と、前記不必要関連情報とを互いに関連付けてそれらを基板単位情報として記憶する。
また、請求項11の発明は、請求項10に記載の露光システムであって、前記記憶装置は、基板単位で、前記露光処理装置での露光処理の結果を示す露光処理結果情報と、前記露光関連情報と、前記不必要関連情報とを互いに関連付けてそれらを基板単位情報として記憶する。
また、請求項12の発明は、請求項10及び請求項11のいずれか一つに記載の露光システムあって、前記記憶装置は、少なくとも一つの基板から成るグループの単位で前記基板単位情報を記憶する。
また、請求項13の発明は、露光用のマスクを使用せずに露光パターンを示す描画データを使用して当該露光パターンを基板上に露光する露光装置のためのプログラムであって、コンピュータのCPUがメモリにおいて前記プログラムを実行することによって、前記コンピュータに、前記描画データに関する情報であって、前記露光パターンを露光するためには直接必要ではない情報の入力を受け付ける入力ステップと、前記入力ステップで入力された情報を記憶する記憶ステップとを実行させる。
また、請求項14の発明は、露光用のマスクを使用して基板上に露光パターンを露光する露光装置のためのプログラムであって、コンピュータのCPUがメモリにおいて前記プログラムを実行することによって、前記コンピュータに、前記マスクに関する情報であって、前記露光パターンを露光するためには直接必要ではない情報の入力を受け付ける入力ステップと、前記入力ステップで入力された情報を記憶する記憶ステップとを実行させる。
請求項1、請求項7及び請求項13の発明によれば、露光処理に不具合が生じた場合には、その原因を突き止めるために、露光処理には直接必要ではない描画データに関する情報である不必要関連情報をすぐに利用することができる。したがって、露光処理の不具合の原因を迅速に突き止めることができる。
また、請求項2、請求項8及び請求項14の発明によれば、露光処理に不具合が生じた場合には、その原因を突き止めるために、露光処理には直接必要ではないマスクに関する情報である不必要関連情報をすぐに利用することができる。したがって、露光処理の不具合の原因を迅速に突き止めることができる。
また、請求項3及び請求項9の発明によれば、不必要関連情報が表示されるため、不必要関連情報を利用し易くなる。
また、請求項4及び請求項10の発明によれば、基板単位で、露光に必要な露光関連情報と、露光に必要ではない不必要関連情報とが互いに関連付けられて記憶されるため、ある基板についての露光関連情報と不必要関連情報をすぐに利用することができる。したがって、ある基板に対する露光処理に不具合が発生した際に、その原因を突き止めるために、当該基板についての露光関連情報及び不必要関連情報をすぐに利用することができる。よって、露光処理の不具合の原因をさらに迅速に突き止めることができる。
また、請求項5及び請求項11の発明によれば、基板単位で、露光処理結果情報と、露光関連情報と、不必要関連情報とが互いに関連付けられて記憶されるため、ある基板についての露光処理結果情報を参照して、当該基板に対する露光処理に不具合が発生していると判明した場合には、その原因を突き止めるために、当該基板についての露光関連情報及び不必要関連情報をすぐに利用することができる。よって、露光処理の不具合の原因をさらに迅速に突き止めることができる。
また、請求項6及び請求項12の発明によれば、グループ単位で基板単位情報が記憶されるため、あるグループに属するすべての基板についての基板単位情報をすぐに利用することができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る露光装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態1に係る露光装置1は、例えば、露光処理に光あるいは電子ビームを使用するマスクレス露光装置であって、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等の基板上に所定の露光パターンを露光する。本実施の形態1に係る露光装置1は、例えば、処理対象の基板が複数の基板処理装置に順に搬送されていく基板処理システムにおいて、基板処理装置の一つとして他の基板処理装置にインライン接続される。また、本実施の形態1に係る露光装置1において、カセットステージ及び搬送ロボットを有する機構を搬送I/F部として設けて、この搬送I/F部を利用して露光装置1を他の基板処理装置に接続しても良い。
図1に示されるように、本実施の形態1に係る露光装置1は、装置制御部2と、基板上に露光パターンを露光する露光処理部3と、記憶部4とを備えており、これらの構成要素は例えば一つの筺体内に収納されている。装置制御部2は、露光処理部3及び記憶部4を制御して、装置全体の動作を統括的に管理する。記憶部4は、例えばハードディスクであって、露光処理部3において基板上に露光される露光パターンを示す描画データ100を記憶している。装置制御部2は、記憶部4から描画データ100を読み出して露光処理部3に入力する。露光処理部3は、基板を支持する支持台や基板に対して光や電子ビームを照射する照射部等を備えており、入力された描画データ100を使用して、基板上に形成されたレジスト等に、描画データ100が示す露光パターンをマスクレスで露光する。
図2は装置制御部2の構成を示すブロック図である。装置制御部2は、一般的なコンピュータで構成されている。図2に示されるように、装置制御部2は、CPU21と、表示部22と、入力部23と、ハードディスク24と、メモリ25と、外部I/F部26とを備えている。
CPU21は、装置の他の要素を制御して、装置全体の動作を統括的に管理する。装置制御部2の各種機能は、CPU21が、ハードディスク24に記憶されている動作プログラムPを実行することによって実現される。表示部22は、例えば液晶表示装置であって、CPU21で生成された情報や、外部I/F部26が外部装置から受信した情報を表示する。入力部23は、マウスやキーボート等で構成されており、外部からの装置制御部2への情報の入力を受け付ける。入力部23に入力された情報はCPU21に入力され、CPU21は、その情報に応じた動作を行う。外部I/F部26は、露光処理部3及び記憶部4に接続されており、CPU21は外部I/F部26を通じて露光処理部3及び記憶部4を制御する。また外部I/F部26は、LAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワークに接続されており、当該ネットワークを通じて外部装置との通信を行うことが可能である。外部I/F部26は、CPU21からの情報を外部に出力したり、外部装置から入力される情報をCPU21に入力する。ハードディスク24は、CPU21が実行する動作プログラムPなどの各種情報を記憶する。ハードディスク24に記憶される動作プログラムPは、図示しないメディアドライバによって記憶媒体より取得される。メモリ25は、CPU21が動作する際のワークメモリ等として使用される。
次に、描画データ100の設計から、描画データ100を使用した露光処理の結果が得られるまでの一連の処理について説明する。図3は当該一連の処理を示すフローチャートである。
図3に示されるように、ますステップs1において、露光処理部3で使用される描画データ100が設計される。描画データ100が設計される際には、まず最初に、CAD(Computer Aided Design)装置において露光パターンの設計が行われて、当該露光パターンを示すCADデータが生成される。次に、CAM(Computer Aided Manufacturing)装置において、生成されたCADデータに対する、露光処理に影響を与えるデータ変更が行われたり、当該CADデータに対して露光処理に必要なデータが付加される。そして、CAM装置において処理されたCADデータに対してRIP(Raster Image Processor)処理が行われて、ラスタ形式の描画データ100が生成される。なお、CAM装置からはCADデータに付加されるデータが出力され、その後、当該データがCADデータに付加されてRIP処理が行われることもある。以後、RIP処理が行われる直前のCADデータを「CAMデータ」と呼び、「CADデータ」と言えばCAD装置で生成された直後のCADデータを意味するものとする。
次にステップs2において、ステップs1で生成された描画データ100と当該描画データ100に関する情報である描画データ関連情報110とが露光装置1にインポートされる。露光装置1にインポートされた描画データ100及び描画データ関連情報110は、記憶部4及びハードディスク24にそれぞれ記憶される。
本実施の形態1では、基板上に形成する露光パターンの種類に応じて、描画データ100とそれに対応した描画データ関連情報110とがそれぞれ複数生成される。したがって、記憶部4には複数種類の露光パターンをそれぞれ示す複数の描画データ100が記憶され、当該複数の描画データ100にそれぞれ対応する複数の描画データ関連情報110がハードディスク24に記憶される。
図4は描画データ関連情報110の構成例を示す図である。図4に示されるように、描画データ関連情報110は、必要関連情報111と不必要関連情報112とで構成されている。必要関連情報111は、露光処理部3において基板上に露光パターンを露光するために直接必要な描画データ100に関する情報であって、不必要関連情報112は、露光処理部3において基板上に露光パターンを露光するためには直接必要ではない描画データ100に関する情報である。ここで、「露光するために直接必要な情報」とは、露光処理において直接使用される情報である。したがって、「露光するために直接必要な情報」には、露光パターンや露光の条件を変更する際に使用された結果、露光処理において間接的に利用される情報は含まれない。これに対して、「露光するためには直接必要ではない情報」とは、露光処理において直接使用されない情報である。したがって、「露光するためには直接必要ではない情報」には、露光パターンや露光の条件を変更する際に使用された結果、露光処理において間接的に利用される情報は含まれる。
必要関連情報111には、例えば、描画データ識別情報111aと、アライメントマーク情報111bとが含まれている。不必要関連情報112には、例えば、ネガ/ポジ情報112aと、露光パターンサイズ情報112bと、描画データサイズ情報112cと、描画データ格納情報112dと、CADデータ情報112eと、CAMデータ情報112fと、CAD処理情報112gと、CAM処理情報112hと、RIP処理情報112iとが含まれている。
必要関連情報111に含まれる描画データ識別情報111aは、描画データ100を識別するための情報であって、例えばIDである。アライメントマーク情報111bは、アライメントマークの種類と座標を示す情報である。描画データ100には、露光処理部3において照射部と基板との位置合わせを行うためのアライメントマークを示すデータが含まれており、アライメントマーク情報111bは、このアライメントマークの種類と座標とを示している。描画データ識別情報111aやアライメントマーク情報111bは、今から露光処理を実行しようとする際には必ず利用される。
不必要関連情報112に含まれるネガ/ポジ情報112aは、描画データ100が示す露光パターンがネガ型かポジ型かを示す情報である。露光パターンサイズ情報112bは、描画データ100が示す露光パターンの大きさを示す情報である。描画データサイズ情報112cは、描画データ100のデータ量を示す情報である。描画データ格納情報112dは、描画データ100の記憶部4への記憶(格納)に関する情報であって、描画データ100が記憶部4のどの記憶領域に記憶されているかを特定するための情報や、描画データ100が記憶部4に記憶された日時などが含まれている。
また、CADデータ情報112eは、描画データ100の元になるCADデータに関する情報であって、CADデータのファイル名やそのデータ量などが含まれている。CAMデータ情報112fは、描画データ100の元になるCAMデータに関する情報であって、CAMデータのファイル名やそのデータ量などが含まれている。CAD処理情報112gは、CADデータを生成するCAD処理に関する情報であって、CAD処理での設計ルールなどが含まれている。CAM処理情報112hは、CAMデータを生成するCAM処理に関する情報である。CAM処理情報112hには、CADデータに対してどのようなデータを付加したかなどのCAM処理の具体的内容を示すCAMレシピ、CAMレシピを特定するためのCAMレシピ番号、CAM処理を特定するためのCAM処理ジョブID、CAM処理を行った日時などが含まれている。RIP処理情報112iは、CAMデータを描画データ100に変換するRIP処理に関する情報である。RIP処理情報112iには、CADデータを描画データ100に変換する際の変換ルールなどのRIP処理の具体的内容を示すRIPレシピ、RIPレシピを特定するためのRIPレシピ番号、RIP処理を特定するためのRIP処理ジョブID、RIP処理を実行した日時などが含まれている。不必要関連情報112に含まれる各種情報は、露光パターンの修正等に利用されることはあっても、今から露光処理を行おうとする際には利用されることはない。
描画データ100を露光装置1にインポートする方法として種々考えられる。例えば、CAMデータに対してRIP処理を行って描画データ100を生成するコンピュータを、露光装置1における装置制御部2の外部I/F部26にネットワークを通じて接続し、当該コンピュータから、ネットワークを通じて外部I/F部26に描画データ100を転送する。その後、CPU21が外部I/F部26に入力された描画データ100をハードディスク24に記憶する。また、外部I/F部26を可搬性の記憶媒体を接続できるように構成し、描画データ100を記憶した可搬性の記憶媒体を外部I/F部26に接続し、当該記憶媒体から、CPU21を通じて描画データ100をハードディスク24に転送しても良い。
一方で、描画データ関連情報110を露光装置1にインポートする際には、例えば、オペレータが装置制御部2の入力部23を操作し、描画データ関連情報110を入力部23から露光装置1に入力する。CPU21は入力された描画データ関連情報110をハードディスク24に記憶する。また、描画データ100の場合と同様に、描画データ関連情報110を記憶したコンピュータを、外部I/F部26にネットワークを通じて接続し、当該コンピュータから、ネットワークを通じて外部I/F部26に描画データ関連情報110を転送し、CPU21が外部I/F部26に入力された描画データ関連情報110をハードディスク24に記憶しても良い。また、外部I/F部26を可搬性の記憶媒体を接続できるように構成し、描画データ関連情報110を記憶した可搬性の記憶媒体を外部I/F部26に接続し、当該記憶媒体から、CPU21を通じて描画データ100をハードディスク24に転送しても良い。
以上の説明から理解できるように、ハードディスク24に記憶されている、CPU21が実行する動作プログラムPは、コンピュータである装置制御部2に、描画データ関連情報110の入力を受け付けるステップと、入力された描画データ関連情報110を記憶するステップとを実行させるプログラムとして機能する。
描画データ100と描画データ関連情報110の露光装置1へのインポートが完了し、その後、ステップs3において、本露光装置1の前段に配置された基板処理装置のコンピュータからネットワークを通じてグループ露光処理命令が外部I/F部26に入力されると、当該グループ露光処理命令はCPU21に入力される。グループ露光処理命令が入力されたCPU21は、ステップs4において露光ジョブ情報200を生成し、それをハードディスク24に記憶する。
ここで、グループ露光処理命令とは、少なくと一つの基板から成る露光グループの単位で発行される命令であって、基板ごとの露光処理命令が露光グループを構成するすべての基板についてまとめられたものである。グループ露光処理命令は、例えば、基板のロット単位で発行される。また、本露光装置1が組み込まれる基板処理システムでは、少なくとも一つの基板を収納することが可能な複数のカセットが設けられており、当該複数のカセットのうちのいずれか一つのカセットに収納されている一つの基板が処理対象として、当該カセットから取り出されて、複数の基板処理装置を巡回して再び元のカセットに戻ってきて収納される。グループ露光処理命令は、このカセットの単位で発行されることもある。なお、本露光装置1において、カセットステージ及び搬送ロボットを有する搬送I/F部を設ける場合には、当該搬送I/F部からグループ露光処理命令がCPU21に入力される。また、複数の露光グループの間では基板の数は必ずも一致しない。
露光ジョブ情報200は、基板単位で記憶される情報である基板単位情報であって、ある露光グループについてグループ露光処理命令が発行されると、露光装置1では、当該露光グループを構成する各基板についての露光ジョブ情報200が生成される。図5はある基板についての露光ジョブ情報200の構成例を示す図である。
図5に示されるように、露光ジョブ情報200は、基板の厚みや大きさなどを含む、基板に関する情報である基板情報120と、光や電子ビームの照射強度、露光時間及び光や電子ビームを照射する照射部と基板との設定距離などを含む露光条件130と、上述の描画データ関連情報110とを含んでおり、基板情報120と、露光条件130と、描画データ関連情報110とは互いに関連付けられている。基板情報120と、露光条件130と、描画データ関連情報110の必要関連情報111とは、露光処理部3において基板上に露光パターンを露光するために直接必要な情報である露光関連情報140を構成している。
露光条件130は、同じグループ内の基板の間では共通に使用される露光条件で構成された露光処理パラメータ131と、基板ごとに個別に設定される露光条件で構成された装置レシピ132とで構成されている。装置レシピ132には、それが属する露光ジョブ情報200に対応する基板についての情報だけではなく、当該基板と同じ露光グループ(ロットやカセット)に属する他の基板のそれぞれについての情報も含まれている。露光処理パラメータ131は、例えば、オペレータが装置制御部2の入力部23を操作することによって、入力部23から露光装置1に入力されて、ハードディスク24に記憶される。装置レシピ132は、例えば、本露光装置1が組み込まれる基板処理システム全体の動作を管理するホストコンピュータからネットワークを通じて外部I/F部26に入力されて、ハードディスク24に記憶される。なお、一枚の基板で構成された露光グループについては、露光条件130は、必要な条件をすべて含む装置レシピ132のみで構成されることになる。
ステップs4において、CPU21は、前段の基板処理装置から通知された処理対象の露光グループに含まれる各基板について、基板情報120、露光条件130及び描画データ関連情報110をハードディスク24から読み出し、それらを関連付けて露光ジョブ情報200を生成し、生成した露光ジョブ情報200をハードディスク24に記憶する。
次にステップs5において、CPU21は、処理対象の露光グループについてのグループ管理情報300を生成する。図6はグループ管理情報300の構成例を示す図である。図6に示されるように、グループ管理情報300は、それに対応する露光グループに含まれる各基板についての露光ジョブ情報200を含んでいる。複数の基板で構成された露光グループについてのグループ管理情報300では、当該複数の基板についての露光ジョブ情報200が互いに関連付けられている。本実施の形態1では、一つの露光グループはn(≧1)枚の基板で構成されているものとする。CPU21は、処理対象の露光グループを構成する1番からn番までの基板のそれぞれについての露光ジョブ情報200をハードディスク24から読み出し、読み出した露光ジョブ情報200を含むグループ管理情報300を生成し、それをハードディスク24に記憶する。
次にステップs6において、処理対象の露光グループにおける一枚の基板が露光処理部3に搬入されると、ステップs7において、露光処理部3が、搬入された基板に対して露光処理を行う。ステップs7では、まず、装置制御部2のCPU21がハードディスク24からグループ管理情報300を読み出して、読み出したグループ管理情報300から、処理対象の一つの基板についての露光ジョブ情報200を取り出す。そして、CPU21は、取り出した露光ジョブ情報200の描画データ関連情報110に含まれる必要関連情報111を取り出し、それに含まれる描画データ識別情報111aに基づいて、記憶部4から処理対象の基板についての描画データ100を読み出す。記憶部4では、描画データ100と、それを識別するための描画データ識別情報111aとが互いに対応付けられて記憶されているため、CPU21は、必要関連情報111に含まれる描画データ識別情報111aを使用して、処理対象の基板についての描画データ100を記憶部4から外部I/F部26を通じて取得することができる。
CPU21は、取得した描画データ100と、取得した露光ジョブ情報200に含まれる露光関連情報140とを外部I/F部26を通じて露光処理部3に出力する。露光処理部3は、露光関連情報140に基づいて、描画データ100が示す露光パターンを基板上のレジスト等に露光する。そして、露光処理部3は、ステップs8において、露光処理の結果を示す露光処理結果情報210を生成し、それを装置制御部2のCPU21に出力する。CPU21は受け取った露光処理結果情報210をハードディスク24に記憶されているグループ管理情報300に登録する。CPU21は、ある基板についての露光処理結果情報210を、当該基板についての露光ジョブ情報200に対応付けてグループ管理情報300に登録する。露光処理結果情報210には、例えば、露光処理が正常に行われたかどうかを示す情報、アライメントの結果を示す情報、基板に対するフォーカスの結果を示す情報、露光精度を示す情報などが含まれている。本実施の形態1では、グループ管理情報300に、それが対応する露光グループの各基板についての露光処理結果情報210が含められることによって、グループ処理結果情報400が生成される。ステップs8が実行されると、ステップs9において、露光処理が終了した基板が露光処理部3から搬出される。
次にステップs10において、装置制御部2のCPU21は、処理対象の露光グループにおいて、露光処理が行われていない基板が存在するかどうかを判定する。ステップs10において、露光処理が行われていない基板が存在すると判定されると、再度ステップs6が実行されて、未処理の基板が露光処理部3に搬入される。その後、同様にして、ステップs7〜s10が実行される。
処理対象の露光グループのすべての基板について露光処理が行われると、グループ処理結果情報400が得られる。図7はグループ処理結果情報400の構成例を示す図である。図7に示されるように、グループ処理結果情報400は、グループ管理情報300に対して、それに対応する露光グループに含まれる各基板についての露光処理結果情報210を含めたものである。グループ処理結果情報400では、基板単位で、露光ジョブ情報200と露光処理結果情報210とが関連付けられている。例えば、基板1の露光ジョブ情報200と露光処理結果情報210とが関連付けられ、基板2の露光ジョブ情報200と露光処理結果情報210とが関連付けられている。
このように、本実施の形態1では、基板に対して露光処理が完了するたびに露光処理結果情報210がグループ管理情報300に登録され、処理対象の露光グループのすべての基板についての露光処理結果情報210の登録が終了すると、グループ処理結果情報400が得られる。
ステップs10において、露光処理が行われていない基板は存在しないと判定され、未処理の露光グループが存在する場合には(ステップs11の“Yes”)、再度ステップs3が実行されて、露光処理が行われていない露光グループについてのグループ露光処理命令がCPU21に入力される。その後、同様の処理が実行されて、新たな露光グループについてのグループ処理結果情報400が生成される。
ステップs10において、露光処理が行われていない基板は存在しないと判定され、未処理の露光グループが存在しない場合には(ステップs11の“No”)、ステップs12において、CPU21は、得られた複数の露光グループについてのグループ処理結果情報400を互いに関連付けて、それらを装置処理結果情報500としてハードディスク24に記憶する。図8は装置処理結果情報500の構成例を示す図である。図8に示される装置処理結果情報500では、露光グループ1から露光グループm(≧2)についてのグループ処理結果情報400が互いに関連付けられている。
ここで、mの数、つまり互いに対応付けるグループ処理結果情報400の数は、ハードディスク24の記憶容量に応じて決定される。また、新たな露光グループについてのグループ処理結果情報400が生成された場合には、最も古く生成されたグループ処理結果情報400を装置処理結果情報500から削除し、装置処理結果情報500に新たに生成されたグループ処理結果情報400を追加しても良いし、オペレータが入力部23を操作して露光装置1に入力した個数のグループ処理結果情報400を装置処理結果情報500から削除して、新たに生成されたグループ処理結果情報400を装置処理結果情報500に追加しても良い。
このように、本実施の形態1に係る露光装置1では、露光ジョブ情報200とそれに対応する露光処理結果情報210とが基板単位で記憶される。つまり、露光ジョブ情報200とそれに対応する露光処理結果情報210とから成る情報は、露光ジョブ情報200と同様に、基板単位で記憶される情報である基板単位情報である。そして、本実施の形態1に係る露光装置1では、露光グループ単位で基板単位情報が記憶される。特に、複数の基板で露光グループが構成される場合には、当該複数の基板についての基板単位情報は互いに対応付けられて記憶されることになる。
本実施の形態1に係る露光装置1では、オペレータが装置制御部2の入力部23に対して所定の操作を行うと、表示部22に露光ジョブ情報200と露光処理結果情報210とが表示されるようになっている。ここで、1枚の基板に対する露光処理を「ジョブ」と呼び、あるジョブについての露光ジョブ情報200とそれに対応する露光処理結果情報210とをまとめて「ジョブ情報」と呼ぶ。本実施の形態1に係る露光装置1では、表示部22に表示させるジョブ情報の選択方法として、露光グループの一覧を示すグループ一覧画面を利用して選択する方法と、ジョブの一覧を示すジョブ一覧画面を利用して選択する方法とが存在する。
<グループ一覧画面を利用したジョブ情報の表示>
まず、グループ一覧画面を利用して所望のジョブ情報を表示させる場合の本露光装置1の動作について説明する。オペレータが入力部23に対して所定の操作を行うと、その操作情報がCPU21に入力され、CPU21は、装置処理結果情報500に含まれる複数のグループ処理結果情報400にそれぞれ対応した複数の露光グループの一覧を示すグループ一覧画面を表示部22に表示させる。グループ一覧画面では露光グループの一覧がリスト形式で示されている。例えば、露光グループをロット単位で構成し、本露光装置1のハードディスク24で管理できるジョブ情報の数が6000件であって、1ロットが20枚で構成されている場合には、グループ一覧画面で表示できる露光グループの数は300グループが上限となる。また、1ロットが1枚で構成されている場合には、グループ一覧画面で表示できる露光グループの数は6000グループが上限となる。
本露光装置1では、表示対象の露光グループの数が多く、表示部22において、露光グループの一覧を一度で表示できない場合には、オペレータは入力部23を操作して表示部22の画面をスクロールすることが可能となっており、表示部22の画面がスクロールされることによって、露光グループの一覧がすべて表示できるようになっている。
グループ一覧画面では、行方向の一つのレコードが一つの露光グループに対応するようにリストが構成されている。そして、グループ一覧画面では、リストの列方向の項目として、露光グループに関する代表的な情報が示されている。例えば、露光グループの番号、露光グループのタイトル、露光グループの管理情報、露光グループを構成する基板の枚数、露光グループに対する露光処理の開始日時及び終了日時、露光グループを構成する基板のカセットでの位置などが、列方向の項目として示されている。なお、これらの露光グループに関する情報は、ハードディスク24に記憶されている。
また、グループ一覧画面においては、示されている複数の項目のうち、どの項目についても、入力部23を利用して、文字列による検索あるいは条件選択による検索が可能となっている。CPU21は、入力部23に入力された検索条件と合致する項目を検索し、合致した項目を含むレコードを別のリストとして表示部22にポップアップ表示させたり、あるいは検索条件に合致した項目を含むレコードを、表示部22に露光グループの一覧を示すリスト上でマークさせる。
オペレータが入力部23を操作して、検索条件に合致した項目を含むレコードの中から所望のレコードを選択し、その後、オペレータが操作部23を操作して表示部22に表示された詳細表示ボタンを押下すると、CPU21は、選択されたレコードに対応する露光グループについてのジョブの一覧がリスト形式で示されたグループ詳細画面を表示部22に表示させる。このグループ詳細画面では、露光グループの番号やタイトルなど、リスト一覧画面で表示されていた露光グループに関する情報も表示される。なお、検索を実行せずに、オペレータが入力部23を利用して、リストから所望のレコードを直接選択できるようにしても良い。
グループ詳細画面では、行方向の一つのレコードは一つのジョブに対応するようにリストが構成されている。そして、リストの列方向の項目として、ジョブの内容が概観できるような情報が示されている。例えば、ジョブの番号、装置レシピ132の番号、露光条件130に含まれるパラメータの名称、必要関連情報111や不必要関連情報112に含まれる代表的な情報の名称などが、列方向の項目として示される。これらの情報はハードディスク24に記憶されている。
グループ詳細画面においては、グループ一覧画面と同様に、リストに示されている複数の項目のうち、どの項目についても、入力部23を操作することによって、文字列による検索あるいは条件選択による検索が可能となっている。グループ詳細画面において検索が完了すると、検索条件に合致した項目を含むレコードが別のリストとしてポップアップ表示されたり、あるいは検索条件に合致した項目を含むレコードが、ジョブの一覧を示すリスト上でマークされる。
オペレータが入力部23を操作して、検索条件に合致した項目を含むレコードの中から所望のレコードを選択し、その後、オペレータが操作部23を操作して表示部22に表示された詳細表示ボタンを押下すると、CPU21は、選択されたレコードに対応するジョブについてのジョブ情報をハードディスク24から取得し、当該ジョブ情報を示すジョブ詳細画面を表示部22に表示させる。これにより、オペレータによって選択されたジョブについてのジョブ情報(露光ジョブ情報200及び露光処理結果情報210)が表示部22に表示される。なお、検索を実行せずに、オペレータが入力部23を利用して、リストから所望のレコードを直接選択できるようにしても良い。
ジョブ詳細画面においては、前のジョブについてのジョブ情報(以後、「前のジョブ情報」と呼ぶ)を表示するための表示ボタンが表示されるとともに、次のジョブについてのジョブ情報(以後、「次のジョブ情報」と呼ぶ)を表示するための表示ボタンが表示されている。ここで、「前のジョブ」とは、グループ詳細画面のリストにおいて、ジョブ詳細画面に現在表示されているジョブ情報に対応するジョブのレコードよりも一つ上のレコードのジョブを意味している。また、「次のジョブ」とは、グループ詳細画面のリストにおいて、ジョブ詳細画面に現在表示されているジョブ情報に対応するジョブのレコードよりも一つ下のレコードのジョブを意味している。オペレータが入力部23を操作することによって、前のジョブ情報を表示するための表示ボタンが押下されると、CPU21は、前のジョブ情報を示すジョブ詳細画面を表示部22に表示させる。これに対して、オペレータが入力部23を操作することによって、次のジョブ情報を表示するための表示ボタンが押下されると、CPU21は、次のジョブ情報を示すジョブ詳細画面を表示部22に表示させる。これにより、グループ詳細画面にまで戻ることなく、他のジョブ情報を表示することができる。
なお、グループ詳細画面において、「戻る」と示されたボタンあるいは「グループ一覧画面」と示されたボタンを表示し、当該ボタンが押下されると、グループ一覧画面を表示するように装置制御部2を構成しても良い。また、ジョブ詳細画面において「戻る」と示されたボタンを表示し、当該ボタンが押下されると、グループ詳細画面を表示するように装置制御部2を構成しても良いし、ジョブ詳細画面において「グループ詳細画面」と示されたボタンと、「グループ一覧画面」と示されたボタンを表示し、押下されたボタンに応じた画面が表示されるように装置制御部2を構成しても良い。
このように、本実施の形態1に係る露光装置1では、露光グループ単位で各基板についてのジョブ情報(露光ジョブ情報200及び露光処理結果情報210)が管理されているため、露光グループを特定することによって、当該露光グループを構成する各基板のジョブ情報を確認することができる。
<ジョブ一覧画面を利用したジョブ情報の表示>
次に、ジョブ一覧画面を利用して所望のジョブ情報を表示させる場合の本露光装置1の動作について説明する。オペレータが入力部23に対して所定の操作を行うと、その操作情報がCPU21に入力され、CPU21は、装置処理結果情報500に含まれるすべてのジョブ情報に対応するジョブの一覧を示すジョブ一覧画面を表示部22に表示させる。ジョブ一覧画面ではジョブの一覧がリスト形式で示されている。例えば、本露光装置1のハードディスク24で管理できるジョブ情報の数が6000件である場合には、ジョブ一覧画面で表示できるジョブの数は6000件が上限となる。
本露光装置1では、グループ一覧画面と同様に、表示対象のジョブの数が多く、表示部22において、ジョブの一覧を一度で表示できない場合には、オペレータは入力部23を操作して表示部22の画面をスクロールすることが可能となっており、表示部22の画面がスクロールされることによって、ジョブの一覧がすべて表示できるようになっている。
ジョブ一覧画面では、行方向の一つのレコードが一つのジョブに対応するようにリストが構成されている。そして、ジョブ一覧画面では、リストの列方向の項目としては、ジョブの内容が概観できるような情報が示されている。例えば、ジョブの番号、ジョブに対応する基板が属する露光グループの番号、ジョブの開始日時/終了日時、装置レシピ132の番号、必要関連情報111や不必要関連情報112の代表的な情報の名称などが、列方向の項目として示される。
ジョブ一覧画面においては、リストに示されている複数の項目のうち、どの項目についても、入力部23を操作することによって、文字列による検索あるいは条件選択による検索が可能となっている。ジョブ一覧画面において検索が完了すると、検索条件に合致した項目を含むレコードが別のリストとして表示部22にポップアップ表示されたり、あるいは検索条件に合致した項目を含むレコードが、ジョブの一覧を示すリスト上でマークされる。
オペレータが入力部23を操作して、検索条件に合致した項目を含むレコードの中から所望のレコードを選択し、その後、オペレータが操作部23を操作して表示部22に表示された詳細表示ボタンを押下すると、CPU21は、選択されたレコードに対応するジョブについてのジョブ情報をハードディスク24から読み出して、当該ジョブ情報を示すジョブ詳細画面を表示部22に表示させる。ジョブ詳細画面には、示されているジョブ情報に対応する基板が属する露光グループに関する情報(露光グループの番号、露光グループのタイトル、露光グループに対する露光処理の開始日時及び終了日時)も示される。これにより、オペレータによって選択されたジョブについてのジョブ情報(露光ジョブ情報200及び露光処理結果情報210)が表示部22に表示される。
なお、ジョブ一覧画面において検索を実行せずに、オペレータが入力部23を利用してジョブ一覧画面のリストから所望のレコードを選択できるようにしても良い。また、グループ一覧画面を利用してジョブ情報を選択する場合と同様に、ジョブ詳細画面において、ジョブ一覧画面のリスト上の一つ上のレコードに対応するジョブのジョブ情報を表示するための表示ボタンと、一つ下のレコードに対応するジョブのジョブ情報を表示するための表示ボタンとを表示して、ジョブ詳細画面からこれらのジョブ情報を表示できるようにしても良い。また、ジョブ詳細画面において、「戻る」と示されたボタンを表示したり、「ジョブ一覧画面」と示されたボタンを表示したりして、ジョブ詳細画面をジョブ一覧画面に簡単に切り替えられるようにしても良い。
上記の例では、露光処理が終了した基板についてのジョブ情報を表示する場合について説明したが、露光処理が行われていない基板の露光ジョブ情報200や、露光処理中の基板の露光ジョブ情報200を表示できるように本露光装置1を構成しても良い。例えば、上述のリスト一覧画面において、グループ処理結果情報400は生成されていないもののグループ管理情報300は生成されている露光グループ(以後、「未処理基板を含む露光グループ」と呼ぶ)もリストに登録し、当該リストから、未処理基板を含む露光グループが選択されると、選択された露光グループに含まれる各基板についての露光ジョブ情報200を表示部22にできるように装置制御部2を構成しても良い。また、上記のジョブ一覧画面において、未処理基板を含む露光グループに属する各基板についてのジョブもリストに登録し、当該リストから、未処理基板を含む露光グループに属するある基板についてのジョブが選択されると、選択されたジョブについての露光ジョブ情報200を表示部22にできるように装置制御部2を構成しても良い。これにより、オペレータは任意のタイミングで露光ジョブ情報200を確認することができる。特に、露光処理中の基板についての露光ジョブ情報200を表示できるように構成した場合には、ある基板についての露光処理中に処理エラーが生じて露光処理部3の動作が異常停止した際には、オペレータは、処理エラーが生じた基板についての露光ジョブ情報200を表示部22ですぐに確認することができ、処理エラーの原因を迅速に特定することができる。
以上のように、本実施の形態1に係る露光装置1では、描画データ100に関する情報について、露光処理に必要な必要関連情報111だけではなく、露光処理には必要でない不必要関連情報112も記憶しているため、露光処理部3での露光処理に不具合が生じた場合にその不具合の原因を追求するために不必要関連情報112をすぐに利用することができる。
例えば、本実施の形態1のように不必要関連情報112にネガ/ポジ情報112aが含まれている場合には、露光処理に不具合が発生した際に、作業者は入力部23を操作することによって表示部22にネガ/ポジ情報112aを表示し、その内容をすぐに確認することができる。作業者は、表示されたネガ/ポジ情報112aを参照して露光パターンがネガ型かポジ型かを確認し、その型が本来あるべき型と相違するときには、露光処理の不具合の原因が、誤った型の露光パターンを露光したことにあると判断することができる。
また、不必要関連情報112に露光パターンサイズ情報112bが含まれている場合には、露光処理に不具合が発生した際に、作業者は、露光パターンサイズ情報112bを表示部22に表示する。そして、作業者は、表示されている露光パターンサイズ情報112bを参照して露光パターンの大きさを確認し、その大きさが本来あるべき大きさと相違するときには、露光処理の不具合の原因が、誤った大きさの露光パターンを露光したことにあると判断することができる。
これに対して、従来の露光装置のように、本実施の形態1に係る露光装置1が仮に露光処理で必要な必要関連情報111だけしか記憶していない場合には、露光処理の不具合の原因をすぐに突き止めることが困難となる。具体的には、必要関連情報111を参照して露光処理の不具合の原因を特定できない場合には、作業者は描画データ100を設計した部門に対して、使用した描画データ100が示す露光パターンがネガ型かポジ型かどうかや露光パターンの大きさなど、描画データ100に関する他の情報を問い合わせる必要があり、露光処理の原因をすぐには特定できない。
本実施の形態1では、露光装置1が不必要関連情報112を記憶しているため、露光処理の不具合の原因を追求するために露光処理を行った現場で不必要関連情報112をすぐに利用することができる。よって、露光処理の原因を迅速に突き止めることができる。
また、本実施の形態1に係る露光装置1では、基板単位で、露光処理で直接使用される露光関連情報140と、露光処理で直接使用されない不必要関連情報112とが互いに関連付けられて記憶されているため、上述のようにグループ一覧画面やジョブ一覧画面を利用して、ある基板についての露光関連情報140及び不必要関連情報112、言い換えれば、あるジョブについての露光ジョブ情報200をすぐに利用することができる。したがって、ある基板に対する露光処理に不具合が発生した際に、その原因を突き止めるために、当該基板についての露光関連情報140及び不必要関連情報112をすぐに利用することができる。よって、露光処理の不具合をさらに迅速に突き止めることができる。
また、本実施の形態1では、基板単位で、露光処理結果情報210と露光ジョブ情報200とが互いに関連付けられて記憶されているため、つまり、基板単位で、露光処理結果情報210と、露光関連情報140と、不必要関連情報112とが互いに関連付けられて記憶されているため、ある基板についての露光処理結果情報210を参照して、当該基板に対する露光処理に不具合が発生していると判明した場合には、その原因を突き止めるために、当該基板についての露光関連情報140及び不必要関連情報112をすぐに利用することができる。よって、露光処理の不具合の原因をさらに迅速に突き止めることができる。
また、本実施の形態1では、ロット単位やカセット単位などの露光グループの単位で、基板単位情報(露光ジョブ情報200や、露光ジョブ情報200及び露光処理結果情報210なら成る情報)が記憶されているため、ある露光グループに属するすべての基板についての基板単位情報をすぐに利用することができる。特に複数の基板で露光グループが構成されている場合には、当該複数の基板についての基板単位情報が互いに対応付けられて記憶されているため、ある基板に対する露光処理の不具合の原因を突き止める際に、当該基板についての基板単位情報だけではなく、当該基板が属する露光グループの他の基板についての基板単位情報もすぐに利用することができる。よって、露光処理の不具合の原因をさらに迅速に突き止めることができる。
なお、上述の例では、露光装置1が備えるハードディスク24において装置処理結果情報500を管理していたが、図9に示されるように、露光装置1にネットワーク5を通じて接続された記憶装置6に装置処理結果情報500を記憶させて、当該記憶装置6において装置処理結果情報500を管理しても良い。記憶装置6としては、露光装置1が組み込まれる基板処理システムのホストコンピュータであっても良いし、専用の管理サーバであっても良い。
図9に示される露光システムでは、露光装置1における装置制御部2の外部I/F部26にネットワーク5を通じて記憶装置6が接続されており、装置制御部2のCPU21は、外部I/F部26及びネットワーク5を通じて記憶装置6にアクセスすることが可能となっている。CPU21は、所望の露光ジョブ情報200及びそれに対応する露光処理結果情報210を表示部22に表示する際には、ネットワーク5を通じて記憶装置6内の装置処理結果情報500を参照し、それに含まれる表示対象の露光ジョブ情報200及び露光処理結果情報210を読み出してメモリ25に一時的に記憶する。そして、CPU21は、メモリ25に記憶された露光ジョブ情報200及び露光処理結果情報210を表示部22に表示させる。
このように、露光装置1が、装置処理結果情報500を記憶する記憶装置6にアクセスすることが可能である場合であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図10は本発明の実施の形態2に係る露光装置11の構成を示すブロック図である。本実施の形態2に係る露光装置11は、上述の実施の形態1に係る露光装置1とは異なり、露光用のマスク15を使用して基板上に露光パターンを露光する露光装置である。本実施の形態2に係る露光装置11は、上述の露光装置1と同様に、例えば、基板処理システムにおいて他の基板処理装置にインライン接続される。また、本露光装置11において、カセットステージ及び搬送ロボットを有する機構を搬送I/F部として設けて、この搬送I/F部を利用して露光装置1を他の基板処理装置に接続しても良い。以下に、実施の形態1に係る露光装置1との相違点を中心にして、本実施の形態2に係る露光装置11について説明する。
図10に示されるように、本実施の形態2に係る露光装置11は、装置制御部12と、露光処理部13と、露光用の複数のマスク15を収納することが可能なマスクストッカー14とを備えており、これらの構成要素は例えば一つの筺体内に収納されている。装置制御部12は、露光処理部13を制御して、装置全体の動作を統括的に管理する。露光処理部13は、基板を支持する支持台や、基板に対して光や電子ビームを照射する照射部等を備えており、マスクストッカー14から供給されるマスク15を使用して、基板上に形成されたレジスト等に露光パターンを露光する。装置制御部12は、一般的なコンピュータで構成されており、実施の形態1に係る装置制御部2と同様の構成、つまり上述の図2に示される構成を有している。
次に、マスク15の設計からマスク15を使用した露光処理の結果が得られるまでの一連の処理について説明する。図11は当該一連の処理を示すフローチャートである。
図11に示されるように、ますステップs21において、露光処理部3で使用されるマスク15が設計される。具体的には、CAD装置においてマスクパターンの設計を行い、当該マスクパターンを示すCADデータをマスクデータとして生成する。
次にステップs22において、ステップs21で生成されたマスクデータに基づいてマスク15が製造される。そして、ステップs23において、製造されたマスク15がマスクストッカー14に設置される。
次にステップs24において、ステップs22で製造されたマスク15に関する情報であるマスク関連情報115が露光装置1にインポートされる。露光装置1にインポートされたマスク関連情報115はハードディスク24に記憶される。
本実施の形態2では、基板上に形成する露光パターンの種類に応じて、マスク15とそれに対応するマスク関連情報115が複数生成される。したがって、マスクストッカー114には複数のマスク15が設置され、当該複数のマスク15にそれぞれ対応する複数のマスク関連情報115がハードディスク24に記憶される。
図12はマスク関連情報115の構成例を示す図である。図12に示されるように、マスク関連情報115は、必要関連情報116と不必要関連情報117とで構成されている。必要関連情報116は、露光処理部3において基板上に露光パターンを露光するために直接必要なマスク15に関する情報であって、不必要関連情報117は、露光処理部3において基板上に露光パターンを露光するためには直接必要ではないマスク15に関する情報である。必要関連情報116には、例えば、マスク識別情報116aと、アライメントマーク情報116bとが含まれている。不必要関連情報117には、例えば、ネガ/ポジ情報117aと、マスクサイズ情報117bと、マスクデータ情報117cと、マスク設置情報117dとが含まれている。
必要関連情報116に含まれるマスク識別情報116aは、マスク15を識別するためのIDである。アライメントマーク情報116bは、アライメントマークの種類と座標を示す情報である。マスク15には、露光処理部3において照射部と基板との位置合わせを行うためのアライメントマークが形成されており、アライメントマーク情報116bは、このアライメントマークの種類と座標とを示している。
不必要関連情報117に含まれるネガ/ポジ情報117aは、マスク15がネガ型かポジ型かを示す情報である。マスクサイズ情報117bは、マスク15の大きさを示す情報である。マスクデータ情報117cは、マスクデータに関する情報であって、マスクデータのファイル名やそのデータ量などが含まれている。マスク設置情報117dは、マスク15のマスクストッカー14への設置に関する情報であって、マスク15がマスクストッカー14内のどの場所に設置されているかを特定するための情報や、マスク15がマスクストッカー14に設置された日時などが含まれている。
マスク関連情報115の露光装置11へのインポートは、描画データ関連情報110の場合と同様に、例えば、オペレータが装置制御部2の入力部23を操作したり、マスク関連情報115を記憶したコンピュータをネットワークを通じて露光装置11に接続したり、マスク関連情報115を記憶した可搬性の記憶媒体を露光装置11に接続することによって行うことができる。本実施の形態2に係る露光装置11においても、ハードディスク24に記憶されている、CPU21が実行する動作プログラムPは、装置制御部2に、マスク関連情報115の入力を受け付けるステップと、入力されたマスク関連情報115を記憶するステップとを実行させるプログラムとして機能する。
マスク関連情報115の露光装置11へのインポートが完了し、その後、ステップs25において、本露光装置11の前段に配置された基板処理装置のコンピュータからネットワークを通じてグループ露光処理命令が外部I/F部26に入力されると、当該グループ露光処理命令はCPU21に入力される。グループ露光処理命令が入力されたCPU21は、ステップs26において露光ジョブ情報200を生成し、それをハードディスク24に記憶する。
実施の形態1と同様に、グループ露光処理命令は、少なくと一つの基板から成る露光グループの単位で発行される命令であって、基板ごとの露光処理命令が露光グループを構成するすべての基板についてまとめられたものである。ステップs26においては、前段の基板処理装置から、ある露光グループについてグループ露光処理命令が発行されると、当該露光グループを構成する各基板についての露光ジョブ情報200が生成される。
本実施の形態2に係る露光ジョブ情報200は、図5に示される実施の形態1に係る露光ジョブ情報200において、描画データ関連情報110の替わりにマスク関連情報115を含むものである。したがって、本実施の形態2に係る露光ジョブ情報200では、基板情報120と、露光処理部13での露光条件130と、マスク関連情報115とが互いに関連付けられている。そして、基板情報120と、露光条件130と、マスク関連情報115の必要関連情報116とは、露光処理部13において基板上に露光パターンを露光するために直接必要な情報である露光関連情報140を構成している。
ステップs26において、CPU21は、前段の基板処理装置から通知された処理対象の露光グループに含まれる各基板について、基板情報120、露光条件130及びマスク関連情報115をハードディスク24から読み出し、それらを関連付けて露光ジョブ情報200を生成し、生成した露光ジョブ情報200をハードディスク24に記憶する。
次にステップs27において、CPU21は、処理対象の露光グループについてのグループ管理情報300を生成する。本実施の形態2に係るグループ管理情報300は、実施の形態1と同様に、それに対応する露光グループを構成する各基板についての露光ジョブ情報200を含んでいる。特に、複数の基板で構成された露光グループについてのグループ管理情報300では、当該複数の基板についての露光ジョブ情報200が互いに関連付けられている。CPU21は、処理対象の露光グループを構成する各基板についての露光ジョブ情報200をハードディスク24から読み出して、それらを含むグループ管理情報300を生成し、それをハードディスク24に記憶する。
次にステップs28において、処理対象の露光グループにおける一枚の基板が露光処理部13に搬入されると、ステップs29において、露光処理部13が、搬入された基板に対して露光処理を行う。ステップs29では、まず、装置制御部12のCPU21がハードディスク24からグループ管理情報300を読み出して、読み出したグループ管理情報300から、処理対象の一つの基板についての露光ジョブ情報200を取り出す。そして、CPU21は、取り出した露光ジョブ情報200のマスク識別情報116aを、マスク15をマスクストッカー14から露光処理部13に搬送する図示しない搬送装置に出力する。この搬送装置は、装置制御部12の外部I/F部26にネットワークを通じて接続されている。搬送装置は、入力されたマスク識別情報116aで特定されるマスク15をマスクストッカー14から取り出して露光処理部13に搬入する。そして、CPU21は、取得した露光ジョブ情報200に含まれる露光関連情報140を外部I/F部26を通じて露光処理部13に出力する。露光処理部13は、搬入されたマスク15を使用し、入力された露光関連情報140に基づいて基板上のレジスト等に露光パターンを露光する。これにより、マスク15に形成されたパターンが基板上のレジスト等に転写される。
その後、ステップs30において、露光処理部13は、露光処理の結果を示す露光処理結果情報210を生成し、それを装置制御部12のCPU21に出力し、CPU21は受け取った露光処理結果情報210をハードディスク24に記憶されているグループ管理情報300に登録する。CPU21は、ある基板についての露光処理結果情報210を、当該基板についての露光ジョブ情報200に対応付けてグループ管理情報300に登録する。実施の形態1と同様に、露光処理結果情報210には、例えば、露光処理が正常に行われたかどうかを示す情報、アライメントの結果を示す情報、基板に対するフォーカスの結果を示す情報、露光精度を示す情報などが含まれている。本実施の形態2でも同様に、グループ管理情報300に、それが対応する露光グループの各基板についての露光処理結果情報210が含められることによって、グループ処理結果情報400が生成される。ステップs30が実行されると、ステップs31において、露光処理が終了した基板が露光処理部13から搬出される。
次にステップs32において、装置制御部12のCPU21は、処理対象の露光グループにおいて、露光処理が行われていない基板が存在するかどうかを判定する。ステップs32において、露光処理が行われていない基板が存在すると判定されると、再度ステップs28が実行されて、未処理の基板が露光処理部13に搬入される。その後、同様にして、ステップs29〜s32が実行される。
処理対象の露光グループのすべての基板について露光処理が行われると、グループ処理結果情報400が得られる。本実施の形態2に係るグループ処理結果情報400は、実施の形態1と同様に、グループ管理情報300に対して、それに対応する露光グループに含まれる各基板についての露光処理結果情報210を含めたものである。グループ処理結果情報400では、基板単位で、露光ジョブ情報200と露光処理結果情報210とが関連付けられている。
ステップs32において、露光処理が行われていない基板は存在しないと判定され、未処理の露光グループが存在する場合には(ステップs33の“Yes”)、再度ステップs25が実行されて、露光処理が行われていない露光グループについてのグループ露光処理命令がCPU21に入力される。その後、同様の処理が実行されて、新たな露光グループについてのグループ処理結果情報400が生成される。
ステップs32において、露光処理が行われていない基板は存在しないと判定され、未処理の露光グループが存在しない場合には(ステップs33の“No”)、ステップs34において、CPU21は、得られた複数の露光グループについてのグループ処理結果情報400を互いに関連付けて、それらを装置処理結果情報500としてハードディスク24に記憶する。
このようにして生成された装置処理結果情報500に含まれる露光ジョブ情報200及び露光処理結果情報210は、実施の形態1と同様にして、オペレータが装置制御部12の入力部23に対して所定の操作を行うことによって、表示部22に表示することができる。
以上のように、本実施の形態2に係る露光装置11では、マスク15に関する情報について、露光処理に直接必要な必要関連情報116だけではなく、露光処理には直接必要ではない不必要関連情報117も記憶しているため、露光処理部13での露光処理に不具合が生じた場合にその不具合の原因を追求する際に不必要関連情報117をすぐに利用することができる。
例えば、本実施の形態2のように不必要関連情報117にネガ/ポジ情報117aが含まれている場合には、露光処理に不具合が発生した際に、作業者は入力部23を操作することによって表示部22にネガ/ポジ情報117aを表示し、その内容をすぐに確認することができる。作業者は、表示されたネガ/ポジ情報117aを参照して、使用したマスク15がネガ型かポジ型かを確認し、その型が本来あるべき型と相違するときには、露光処理の不具合の原因が、誤った型のマスク15を使用して露光したことにあると判断することができる。
また、不必要関連情報117にマスクサイズ情報117bが含まれている場合には、露光処理に不具合が発生した際に、作業者は、マスクサイズ情報117bを表示部22に表示する。そして、作業者は、表示されているマスクサイズ情報117bを参照して、マスク15の大きさを確認し、その大きさが本来あるべき大きさと相違するときには、露光処理の不具合の原因が、誤った大きさのマスク15を使用して露光したことにあると判断することができる。
このように、本実施の形態2では、露光装置11が不必要関連情報117を記憶しているため、露光処理の不具合の原因を追求するために露光処理を行った現場で不必要関連情報117をすぐに利用することができる。よって、露光処理の原因を迅速に突き止めることができる。
また、本実施の形態2では、基板単位で、露光関連情報140と不必要関連情報117とが互いに関連付けられて記憶され、また基板単位で、露光処理結果情報210と、露光関連情報140と、不必要関連情報117とが互いに関連付けられて記憶されているため、上述の実施の形態1と同様に、露光処理の不具合の原因をさらに迅速に突き止めることができる。
また、本実施の形態2では、露光グループ単位で基板単位情報(露光ジョブ情報200や、露光ジョブ情報200及び露光処理結果情報210なら成る情報)が記憶されているため、ある露光グループに属するすべての基板についての基板単位情報をすぐに利用することができる。特に、複数の基板で露光グループが構成されている場合には、当該複数の基板についての基板単位情報が互いに対応付けられて記憶されているため、ある基板に対する露光処理の不具合の原因を突き止める際に、当該基板についての基板単位情報だけではなく、当該基板が属する露光グループの他の基板についての基板単位情報もすぐに利用することができる。よって、露光処理の不具合の原因をさらに迅速に突き止めることができる。
なお、上述の例では、露光装置11が備えるハードディスク24において装置処理結果情報500を管理していたが、上述の図9に示される構成と同様に、露光装置11にネットワークを通じて接続された記憶装置に装置処理結果情報500を記憶させて、当該記憶装置において装置処理結果情報500を管理しても良い。このような記憶装置としては、露光装置11が組み込まれる基板処理システムのホストコンピュータであっても良いし、専用の管理サーバであっても良い。このように、露光装置11が、装置処理結果情報500を記憶する記憶装置にアクセスすることが可能である場合であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る露光装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る装置制御部の構成を示すブロック図である。 描画データの設計から、描画データを使用した露光処理の結果が得られるまでの一連処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る描画データ関連情報の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ジョブ情報の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るグループ管理情報の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るグループ処理結果情報の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る装置処理結果情報の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る露光装置の変形例を含む露光システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る露光装置の構成を示すブロック図である。 マスクの設計から、マスクを使用した露光処理の結果が得られるまでの一連処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るマスク関連情報の構成を示す図である。
符号の説明
1,11 露光装置
3,13 露光処理部
6 記憶装置
15 マスク
22 表示部
24 ハードディスク
100 描画データ
110 描画データ関連情報
115 マスク関連情報
112,117 不必要関連情報
140 露光関連情報
200 露光ジョブ情報
210 露光処理結果情報
P 動作プログラム

Claims (14)

  1. 露光用のマスクを使用せずに露光処理を行う露光装置であって、
    露光パターンを示す描画データを使用して当該露光パターンを基板上に露光する露光処理部と、
    前記描画データに関する情報であって、前記露光処理部において前記露光パターンを露光するためには直接必要ではない情報である不必要関連情報を記憶する記憶部と
    を備える、露光装置。
  2. 露光用のマスクを使用して露光処理を行う露光装置であって、
    前記マスクを使用して基板上に露光パターンを露光する露光処理部と、
    前記マスクに関する情報であって、前記露光処理部において前記露光パターンを露光するためには直接必要ではない情報である不必要関連情報を記憶する記憶部と
    を備える、露光装置。
  3. 請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の露光装置であって、
    前記不必要関連情報を表示する表示部をさらに備える、露光装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の露光装置であって、
    前記記憶部は、基板単位で、前記露光処理部において前記露光パターンを露光するために直接必要な情報である露光関連情報と、前記不必要関連情報とを互いに関連付けてそれらを基板単位情報として記憶する、露光装置。
  5. 請求項4に記載の露光装置であって、
    前記記憶部は、基板単位で、前記露光処理部での露光処理の結果を示す露光処理結果情報と、前記露光関連情報と、前記不必要関連情報とを互いに関連付けてそれらを基板単位情報として記憶する、露光装置。
  6. 請求項4及び請求項5のいずれか一つに記載の露光装置であって、
    前記記憶部は、少なくとも一つの基板から成るグループの単位で前記基板単位情報を記憶する、露光装置。
  7. 露光用のマスクを使用せずに露光処理を行う露光システムであって、
    露光パターンを示す描画データを使用して当該露光パターンを基板上に露光する露光装置と、
    前記描画データに関する情報であって、前記露光装置において前記露光パターンを露光するためには直接必要ではない情報である不必要関連情報を記憶し、前記露光装置がアクセス可能な記憶装置と
    を備える、露光システム。
  8. 露光用のマスクを使用して露光処理を行う露光システムであって、
    前記マスクを使用して基板上に露光パターンを露光する露光装置と、
    前記マスクに関する情報であって、前記露光装置において前記露光パターンを露光するためには直接必要ではない情報である不必要関連情報を記憶し、前記露光装置がアクセス可能な記憶装置と
    を備える、露光システム。
  9. 請求項7及び請求項8のいずれか一つに記載の露光システムであって、
    前記露光装置は、前記不必要関連情報を表示する表示部を備える、露光システム。
  10. 請求項7乃至請求項9のいずれか一つに記載の露光システムであって、
    前記記憶装置は、基板単位で、前記露光処理装置において前記露光パターンを露光するために直接必要な情報である露光関連情報と、前記不必要関連情報とを互いに関連付けてそれらを基板単位情報として記憶する、露光システム。
  11. 請求項10に記載の露光システムであって、
    前記記憶装置は、基板単位で、前記露光処理装置での露光処理の結果を示す露光処理結果情報と、前記露光関連情報と、前記不必要関連情報とを互いに関連付けてそれらを基板単位情報として記憶する、露光システム。
  12. 請求項10及び請求項11のいずれか一つに記載の露光システムあって、
    前記記憶装置は、少なくとも一つの基板から成るグループの単位で前記基板単位情報を記憶する、露光システム。
  13. 露光用のマスクを使用せずに露光パターンを示す描画データを使用して当該露光パターンを基板上に露光する露光装置のためのプログラムであって、
    コンピュータのCPUがメモリにおいて前記プログラムを実行することにより、前記コンピュータに、
    前記描画データに関する情報であって、前記露光パターンを露光するためには直接必要ではない情報の入力を受け付ける入力ステップと、
    前記入力ステップで入力された情報を記憶する記憶ステップと
    を実行させる、露光装置用のプログラム。
  14. 露光用のマスクを使用して基板上に露光パターンを露光する露光装置のためのプログラムであって、
    コンピュータのCPUがメモリにおいて前記プログラムを実行することにより、前記コンピュータに、
    前記マスクに関する情報であって、前記露光パターンを露光するためには直接必要ではない情報の入力を受け付ける入力ステップと、
    前記入力ステップで入力された情報を記憶する記憶ステップと
    を実行させる、露光装置用のプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013057731A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 描画装置および描画方法

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