JP2010056120A - 樹脂封止電気部品及びその端子 - Google Patents
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Abstract
【課題】端子と充填樹脂の界面において、充填樹脂にクラックが発生するのを抑制することが可能な樹脂封止電気部品及びその端子を提供する。
【解決手段】電気素子2に接続される基端部5と、この基端部5から延設されるとともに外部と接続される先端部6を具装する端子4であって、基端部5から先端部6へと至る端子基部8の途中の位置において、端子基部8の両側部からその延設方向(上下方向)とは交差する左右方向に延びる一対の延出片9、9を設け、各延出片9、9を上記端子基部側に折り返して湾曲部7、7を形成する。これにより、端子4と充填樹脂3の伸縮に起因して生じる応力が分散されるとともに、強固な接着が行われ、この結果、充填樹脂3の界面近傍でのクラックの発生が大幅に抑制される。
【選択図】図2
【解決手段】電気素子2に接続される基端部5と、この基端部5から延設されるとともに外部と接続される先端部6を具装する端子4であって、基端部5から先端部6へと至る端子基部8の途中の位置において、端子基部8の両側部からその延設方向(上下方向)とは交差する左右方向に延びる一対の延出片9、9を設け、各延出片9、9を上記端子基部側に折り返して湾曲部7、7を形成する。これにより、端子4と充填樹脂3の伸縮に起因して生じる応力が分散されるとともに、強固な接着が行われ、この結果、充填樹脂3の界面近傍でのクラックの発生が大幅に抑制される。
【選択図】図2
Description
この発明は、樹脂封止電気部品及びその端子に関するものである。
図4及び図5に示すように、コンデンサ素子などの電気素子(図示せず)をケース21内に収納してエポキシ樹脂などの樹脂22を充填し封止される従来の電気部品においては、電極引き出し用の端子23は、電流容量の確保、取付強度の確保(端子23の取り付けと電気素子本体の固定を共用する場合)などを目的として略直角のエッジ部24を有する板状端子が用いられる場合が多い(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−85273号公報
ところで、上記電気部品においては、使用される環境が特に高低の温度差の大きいような場合には、端子23(銅、黄銅など)と充填樹脂22(エポキシ、ウレタンなど)の線膨張係数(熱膨張率)の差異に起因する伸縮量の違いにより生じる応力によって、端子23と充填樹脂22の界面を基点としたクラックが発生する場合がある。クラックが発生すると、外装材によるバリア性が著しく低下し、自動車用などの高温高湿環境下では耐湿性劣化により、電気部品の性能が著しく低下するおそれがある。クラックは応力が集中する端子23のエッジ部24を基点に発生する場合が多い。
この発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、端子と充填樹脂の界面において、充填樹脂にクラックが発生するのを抑制することが可能な樹脂封止電気部品及びその端子を提供することにある。
そこでこの発明の樹脂封止電気部品は、電気素子2をケース1に収納し樹脂3を充填するとともに、電気素子2に接続される基端部5と、この基端部5から延設され、かつ外部へと接続される先端部6が外方に導出された端子4を具装する電気部品において、上記端子4は、充填樹脂3の界面近傍で、かつ基端部5から先端部6へと至る端子基部8の途中の位置において、端子基部8からその延設方向とは交差する方向に延びる延出片9を備え、この延出片9を上記端子基部側に折り返して湾曲部7を形成したことを特徴としている。
また、上記延出片9は、上記端子基部8の両側部に形成されていることを特徴としている。
さらに、上記折り返される延出片9と上記端子基部8との間には、樹脂3が充填されていることを特徴としている。
樹脂封止電気部品に用いられる端子は、電気素子2に接続される基端部5と、この基端部5から延設されるとともに外部と接続される先端部6を具装する端子4であって、基端部5から先端部6へと至る端子基部8の途中の位置において、端子基部8からその延設方向とは交差する方向に延びる延出片9を設け、この延出片9を上記端子基部側に折り返して湾曲部7を形成したことを特徴としている。
この発明の樹脂封止電気部品及びその端子によれば、充填樹脂3の界面近傍において湾曲部7を設けているので、端子4の線膨張係数(熱膨張率)と充填樹脂3の線膨張係数(熱膨張率)の差異に起因する伸縮量の違いによって生じる応力が湾曲面によって分散される。また、湾曲部7を設けることによって、充填樹脂3と端子4の接触面積が増し、強固な接着が行われる。さらに、延出片9と端子基部8との間に樹脂3が充填されることによって一段と接触面積が増し、より強固な接着が行われる。この結果、充填樹脂3の界面近傍でのクラックの発生が大幅に抑制され、温度変化に対する性能(対冷熱サイクル性能)を向上できる。
次に、この発明の樹脂封止電気部品及びその端子の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。この発明の実施形態に係る樹脂封止電気部品は、図1、図2及び図3に示すように、ケース1内に電気素子2(この場合は、コンデンサ素子)を収納し、電気素子2の両端部の電極部10に、それぞれ板状端子4の基端部5を接続している。この場合、図2に示すように、電気素子2がケース1内部において、両端部の電極部10がケース1の側壁と相対向するように配置されている。そして、端子4の先端部6をケースの開口部11から外方に導出し、ケース1内に充填樹脂3を充填する。ここで特徴的なことは、上記ケース1の開口部11において、端子4が充填樹脂3の界面近傍で、かつ基端部5から先端部6へと至る端子基部8の途中の位置において、端子基部8の両側部からその延設方向(上下方向)とは交差する左右方向に延びる一対の延出片9、9を備え、各延出片9、9を上記端子基部側に向けて、互いにその先端が向き合うように折り返して湾曲部7、7を形成したことである。
上記端子4は、例えば、銅、黄銅などで形成された端子であるため、充填樹脂3(エポキシ樹脂、ウレタン樹脂など)と線膨張係数(熱膨張率)が異なる。
上記端子4は、さらに具体的にいうと、電気素子2の電極部10に接続する基端部5と、その基端部5から上方へと延設され、ケース1の開口部11から外方に導出されるとともに、ケース1の外方に向かって面外方向に略直角に折曲された外部接続用の先端部6とを有する。この先端部6から基端部5へと上下方向に延びる部位を端子基部8とし、端子基部8の途中の位置で、かつ充填樹脂3の界面近傍で端子延設方向とは交差する左右方向に延出された延出片9、9を端子基部8の左右両側部に設ける。各延出片9、9は、端子基部8と略並行になるよう端子基部側に向かって、互いにその先端が向き合うように面外方向に折り返して湾曲部7、7を形成している。
上記各延出片9、9は、図3に示すように1mm〜数mmほど、端子基部8から延出方向(左右方向)に離れた箇所で、かつ端子基部8の板厚以上の回転半径をもって折り返されているため、湾曲部7、7は、端子4の延設方向(上下方向)と交差する面における断面形状が略半円形を成すように湾曲している。この場合、端子基部8と各延出片9、9との間に隙間を形成し、その隙間には、充填樹脂3が充填される。
上記各延出片9、9の上部側は、充填樹脂3の内部から外部に向けて充填樹脂3の外側に突出するとともに、その下部側が充填樹脂3の内部に埋設されており、端子4と充填樹脂3の線膨張係数(熱膨張率)の差異に起因する伸縮量の違いによって生じる応力を充填樹脂3の界面近傍にて分散できるように配置されている。
上記実施形態の樹脂封止電気部品及びその端子によれば、端子4と界面近傍の充填樹脂3との接触面に湾曲部7、7を設けているので、図4及び図5に示す従来例のような板状端子23のエッジ部24が無くなり、界面近傍の端子4と充填樹脂3の線膨張係数(熱膨張率)の差異に起因する伸縮量の違いによって生じる応力が、湾曲面よって分散され、この結果、界面近傍での充填樹脂3のクラックの発生が抑制され、温度変化に対する性能(耐冷熱サイクル性能)を向上できる。
また、湾曲部7、7を設けることによって、端子4と充填樹脂3の接触面積が増すため、強固な接着が行われる。さらに、延出片9、9と端子基部8との間に樹脂3が充填されることによって、一段と接触面積が増し、この結果、より強固な接着が行われ、クラックの発生をより一段と抑制できる
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、充填樹脂3や端子4の材質は、上記例示以外にも種々のものを採用し得る。また、電気素子2の構造も上記以外の種々の構造に対して適用可能である。さらに、上記においては、端子基部8の両側から一対の延出片9、9を設けているが、いずれか片側に延出片9を設けることもある。延出片9を折り返す方向においても、上記例示のケース内方のほかに、ケース外方に折り返してもよい。また、上記のように左右一対の延出片9、9を設ける場合においては、互い違いの方向へと折り返すことなどもできる。
1・・ケース、2・・電気素子、3・・充填樹脂、4・・端子、5・・基端部、6・・先端部、7・・湾曲部、8・・端子基部、9・・延出片、10・・電極部、11・・開口部、21・・ケース、22・・充填樹脂、23・・端子、24・・エッジ部
Claims (4)
- 電気素子(2)をケース(1)に収納し樹脂(3)を充填するとともに、電気素子(2)に接続される基端部(5)と、この基端部(5)から延設され、かつ外部へと接続される先端部(6)が外方に導出された端子(4)を具装する電気部品において、上記端子(4)は、充填樹脂(3)の界面近傍で、かつ基端部(5)から先端部(6)へと至る端子基部(8)の途中の位置において、端子基部(8)からその延設方向とは交差する方向に延びる延出片(9)を備え、この延出片(9)を上記端子基部側に折り返して湾曲部(7)を形成したことを特徴とする樹脂封止電気部品。
- 上記延出片(9)は、上記端子基部(8)の両側部に形成されていることを特徴とする請求項1の樹脂封止電気部品。
- 上記折り返された延出片(9)と上記端子基部(8)との間には、樹脂(3)が充填されていることを特徴とする請求項1又は請求項2の樹脂封止電気部品。
- 電気素子(2)に接続される基端部(5)と、この基端部(5)から延設されるとともに外部と接続される先端部(6)を具装する端子(4)であって、基端部(5)から先端部(6)へと至る端子基部(8)の途中の位置において、端子基部(8)からその延設方向とは交差する方向に延びる延出片(9)を設け、この延出片(9)を上記端子基部側に折り返して湾曲部(7)を形成したことを特徴とする樹脂封止電気部品に用いられる端子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008216431A JP2010056120A (ja) | 2008-08-26 | 2008-08-26 | 樹脂封止電気部品及びその端子 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008216431A JP2010056120A (ja) | 2008-08-26 | 2008-08-26 | 樹脂封止電気部品及びその端子 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102324299A (zh) * | 2011-07-29 | 2012-01-18 | 上海皓月电气有限公司 | 高安全性的车用电容器 |
JP2013211324A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Panasonic Corp | ケースモールド型コンデンサ |
-
2008
- 2008-08-26 JP JP2008216431A patent/JP2010056120A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102324299A (zh) * | 2011-07-29 | 2012-01-18 | 上海皓月电气有限公司 | 高安全性的车用电容器 |
CN102324299B (zh) * | 2011-07-29 | 2013-04-17 | 上海皓月电气有限公司 | 高安全性的车用电容器 |
JP2013211324A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Panasonic Corp | ケースモールド型コンデンサ |
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