JP2010055417A - 携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望のデータを表示させるために表示対象データを比較的高速にスクロールした場合でも、自動的に表示させるデータを調整して所望のデータを表示する可能性を高めた携帯端末を提供する。
【解決手段】更新部152は、表示制御部151が所定文字等を含む調整量測定用データ20を低速と高速とでそれぞれスクロール中にその停止指示が伝達されると、その際のデータの位置と所定文字等の位置との差分値を、その際のスクロール速度と対応付けて各調整量データ10として記憶し、調整量算出部153は、2つの調整量データ10に基づいて関数を生成する。表示制御部151は、表示用データ30のスクロール中にその停止指示が伝達されると、その際のデータの位置から、その際のスクロール速度に応じて調整量算出部153により算出された調整量分、逆スクロールする。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話機等の携帯端末に関し、特に、データの表示制御技術に関する。
近年、携帯電話機等の比較的画面サイズの小さい携帯端末においても、一画面では表示できないような比較的サイズの大きいデータ、例えば、パーソナルコンピュータ等で作成した文書データなどを扱うケースが増えてきている。
このような一画面では表示できないサイズのデータを表示する場合には、通常、データをスクロールして表示させることになるが、特に大きなサイズのデータについては、何画面分もスクロールしなければデータ全体を表示させられないので、そのデータ中の、ユーザが所望するデータを表示させるために、比較的長い時間がかかってしまう場合がある。
この問題を解決する方法として、ユーザに適宜、高速でスクロールするようスクロール速度を切り替えさせることで、より短時間で所望のデータを表示させる方法が知られている(例えば特許文献1)。
特開2004−40352号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、スクロール速度を高速にしすぎると、ユーザは、所望のデータが表示されてもすぐには反応できず、スクロールを停止させる操作が遅れてしまい、その所望のデータを通り過ぎて別のデータが表示されているときに、スクロールを停止させることになってしまう。その場合、ユーザは、所望のデータを表示させるために、それまでとは逆方向にデータをスクロールする操作を行わなければならなくなる。
そこで、本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、所望のデータを表示させるために表示対象データを比較的高速にスクロールした場合でも、自動的に表示させるデータを調整して所望のデータを表示する可能性を高めた携帯端末を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯端末は、ユーザ操作に応じて表示対象データを可変速でスクロールさせることにより表示領域に表示する前記表示対象データ中の所定のデータを逐次選択するスクロール機能を有する携帯端末であって、前記表示領域に表示させるべきデータの選択を、スクロール速度に応じて調整するための調整情報を記憶する記憶手段と、スクロール中に、スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付ける停止受付手段と、前記停止受付手段がユーザ操作を受け付けた場合に表示しているデータから前記表示領域に表示させるべきデータへの変更のための調整量を、前記記憶手段に記憶されている調整情報に基づいて算出する調整量算出手段と、前記調整量算出手段が算出した調整量に基づいて前記表示領域に表示させるべきデータの選択を調整し、前記停止受付手段がユーザ操作を受け付けた際に選択しているデータに代えて、調整後のデータを選択して前記表示領域に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
上述の構成を備える本発明に係る携帯端末は、ユーザが、所望のデータが表示されたことに反応してスクロールの停止を指示した際に、既に所望のデータとは異なる別のデータを選択していた場合でも、記憶されている調整情報に基づき算出した調整量に基づいて表示させるべきデータの選択を調整するので、ユーザが所望のデータが表示されてからスクロールの停止を指示するまでの反応スピードに応じた調整情報を記憶しておくことにより、ユーザが所望するデータを表示する可能性を高めることができる。
以下、本発明に係る携帯端末の実施の形態としての携帯電話機について説明する。
≪実施の形態≫
<概要>
実施の形態に係る携帯電話機は、表示対象のデータ(以下、「表示用データ」という)のスクロール中にスクロールの停止を指示するユーザ操作(以下、「停止操作」という)を受け付けるとスクロールを停止させて、初期設定処理により予め取得している調整量データに基づき生成された関数に基づいて、最終的に画面に表示すべき部分データの位置を自動的に調整するものである。なお、この表示用データは、そのデータ全体を一度では本携帯電話機の画面に表示しきれないような、比較的大きなサイズのデータ(例えばテキストデータ)である。
上述の初期設定処理とは、特定文字等(例えば☆マーク)を含むデータ(以下、「調整量測定用データ」という)をスクロールさせ、この特定文字等が画面に表示されたことに反応して(つまり、視認して)停止操作がなされた際に選択されていた部分データの位置と、特定文字等の位置との差を示す調整量を測定する処理を、低速と高速とでスクロールさせた場合それぞれについて行い、測定した各調整量を、スクロール速度と対応付けて記憶しておく処理をいう。上述の調整量データとは、スクロール速度と対応する調整量との一対のデータのことをいう。なお、上述の低速とは、例えば、1秒間に4分の1画面分スクロールする速度であり、上述の高速とは、例えば、1秒間に2画面分スクロールする速度である。
初期設定処理をした後において、表示用データをスクロール中に停止操作がなされると、本携帯電話機は、一旦スクロールを停止させ、記憶されている低速、高速の2速度に係る調整量データに基づき生成した関数を用いて、停止操作がなされた際のスクロール速度に応じた調整量を算出し、停止操作が行われた際に選択されていた部分データの位置から算出した調整量分だけ、それまでのスクロール方向とは逆の方向にスクロール(以下、「逆スクロール」という)した位置で再びスクロールを停止させる。
これにより、所望するデータが表示されたことにユーザが反応して停止操作がなされるまでのスクロール速度に応じたユーザの反応スピードに基づく位置で、最終的にスクロールが停止することになるので、ユーザが手動で表示させるデータの位置を調整しなくても、ユーザの所望するデータを表示する可能性を高めることができる。
また、逆スクロールによっても、ユーザの所望するデータが表示されず、ユーザが手動で表示させるデータの位置を調整した場合には、本携帯電話機は、その際の調整量を測定し新たに調整量データとして記憶する。
以降、表示用データをスクロール中に停止操作がなされた場合には、新たに記憶された調整量データを含む複数の調整量データに基づき生成された関数を用いて算出した調整量分逆スクロールを行うようにすることで、ユーザが手動で表示させるデータの位置を調整しなくても、ユーザが所望するデータを表示する可能性を更に高めることができる。
なお、以下では説明を簡単にするために、本携帯電話機は、縦方向のスクロールのみを行うものとして説明する。
<構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図である。
携帯電話機100は、プロセッサとメモリとを含んで構成され、機能面においては、同図に示すとおり、記憶部110、操作部120、表示部130、ユーザインターフェース制御部140、及びデータ表示処理部150を備え、ユーザインターフェース制御部140、及びデータ表示処理部150の各機能は、上述のメモリに記憶されている制御プログラムを上述のプロセッサが実行することにより実現される。なお、このメモリは、記憶部110により実現されてもよいし、記憶部110とは異なるメモリにより実現されてもよい。
ここで、記憶部110は、各調整量データ10と、調整量測定用データ20と、表示用データ30とを記憶するメモリ領域である。
操作部120は、いわゆるタッチパッドやボタン群を含み、ユーザ操作の内容をユーザインターフェース制御部140に伝達する回路であり、特に、本携帯電話機100における処理内容を示すメニューを選択する操作や、スクロールの開始を指示する操作(以下、「開始操作」ともいう)、停止操作等に使用される。なお、開始操作は、タッチパッドをユーザの指などで操作(タッチパッドのある部分(以下、「始点」という)を押下し、押下したままある方向に移動させ、移動先の部分(以下、「終点」という)で指等を離す操作)することにより行われ、停止操作は対応するボタンを押下することにより行われる。
表示部130は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)を含み、ユーザインターフェース制御部140及びデータ表示処理部150の指示に応じて、文字やメニュー画像等をLCDに表示する回路である。
ユーザインターフェース制御部140は、操作部120から伝達されたユーザ操作の内容に応じて、文字やメニュー画像等を表示部130に表示させると共に、ユーザ操作の内容をデータ表示処理部150に伝達する機能を有する。
データ表示処理部150は、ユーザインターフェース制御部140から伝達されたユーザ操作に応じて、記憶部110に記憶されている調整量測定用データ20又は表示用データ30のスクロール処理と初期値となる各調整量データ10を生成する初期設定処理を行う機能を有し、表示制御部151と、更新部152、調整量算出部153とを備える。
ここで、表示制御部151は、上述のスクロール処理を行うものであり、具体的には、調整量測定用データ20又は表示用データ30を記憶部110から読み出し、読み出したデータの一部を逐次選択して表示部130に表示させるよう、読み出したデータをスクロール(以下、このスクロールを、「順スクロール」ともいう)し、順スクロール中に停止操作がなされた旨が伝達されると、スクロールを停止する機能を有する。
読み出したデータの一部を逐次選択とは、例えば、本携帯電話機100において1秒間に30回の表示(画面の書き換え)が可能であるとすると、一般的な携帯電話機においてデータをスクロールして表示する際のデータ表示用座標系におけるスクロール方向の座標値(例えば、初期値は0であり、このとき、データの先頭を指している)に、スクロール速度(例えば1秒間に2画面分)をこの表示回数(1秒間に30回)で割った値(この例では15分の1画面)に相当する量の座標値を、表示毎に加算し、加算後の座標値から、表示領域のスクロール方向のサイズに相当する量のデータを選択する処理をデータの末尾までの範囲を限度として行うことをいう。
なお、このときのスクロール速度とは、調整量測定用データ20をスクロールする場合には、低速及び高速の2つの速度であり、表示用データ30をスクロールする場合には、伝達されたスクロールの開始の指示に基づいて決定される速度である。
この速度の決定は具体的には以下のように行われる。即ち、ユーザがスクロールの開始の指示を行った際のタッチパッドにおける始点の位置と終点の位置とから求まる距離の垂直成分(スクロール方向の成分)と、始点から終点までの移動時間とから算出した速度に、予め定められている所定の定数をかけることで算出した値を、スクロール速度と決定する。なお、この定数は、上述の低速が最低速度に、上述の高速が最高速度となるように、決定されることが望ましい。
また、表示制御部151は、表示用データ30の順スクロールを停止した際に選択していた部分データの位置(以下、「折り返し位置」という)から、調整量算出部153が算出した調整量分逆スクロールして、逆スクロールを停止する機能を有する。なお、この逆スクロールは例えば、上述の低速で行う。
また、表示制御部151は、この調整量分の逆スクロールが完了した後所定時間(例えば1秒)以内に、逆スクロールの開始操作がなされた旨が伝達されると、その逆スクロールの停止操作がなされた旨が伝達されるまで表示用データ30を逆スクロールする機能を有する。
更新部152は、調整量データ10を生成して、記憶部110に記憶させる機能を有する。調整量データ10の生成は以下のように行う。
特定文字等を含む調整量測定用データ20のスクロール中に、ユーザインターフェース制御部140から停止操作がなされた旨が伝達されると、その際に選択していた部分データの位置と、特定文字等の位置との差分値を算出し、算出した差分値とその際のスクロール速度(低速または高速)とを対応付けた調整量データ10を生成する。
また、表示用データ30の逆スクロール中にユーザインターフェース制御部140から停止操作がなされた旨が伝達されると、又は、調整量分の逆スクロールが完了した後所定時間(例えば1秒)以内にユーザインターフェース制御部140から逆スクロールの開始操作がなされた旨が伝達され、続いて停止操作がなされた旨が伝達されると、それぞれ、停止操作がなされた旨が伝達された際に選択していた部分データの位置と、折り返し位置との差分値を算出し、算出した差分値と、順スクロール中に停止操作がなされた際のスクロール速度と対応付けた調整量データ10を新たに生成する。
なお、上述の位置とは、調整量測定用データ20又は表示用データ30を表示する際のデータ表示用座標系におけるスクロール方向の座標値をいう。
調整量算出部153は、更新部152が記憶部110に記憶させた各調整量データ10に基づいて関数を生成し、表示用データ30の順スクロールを停止した際のスクロール速度に応じた調整量を、生成した関数に基づいて算出する機能を有する。
ここで、関数を生成するとは、一次関数(y=ax+b)、又は2次関数(y=ax^2+bx+c)(但し、xはスクロール速度であり、低速≦x≦高速、yは調整量)における定数a、b、cの値を算出することをいい、この定数の算出は一般的な回帰分析の手法、例えば、最小二乗法を用いて行う。調整量算出部153は、算出した定数(a、b、c)それぞれを例えば2バイトで記憶することで生成した関数を保持し、関数に、表示用データ30の順スクロールを停止する際のスクロール速度を代入することで、調整量を算出する。
<データ>
以下、携帯電話機100が使用するデータについて説明する。
<調整量測定用データ>
以下、記憶部110に記憶されている調整量測定用データ20について説明する。
調整量測定用データ20は、データ表示処理部150が初期値となる2つの調整量データ10を生成するために用いられる。
図2は、調整量測定用データ20と調整量との関係を説明するための図である。
同図に示すように、調整量測定用データ20は、特定文字等(同図の☆マーク)のデータを含み、そのデータ全体を、表示部130に含まれるLCDの表示領域に一度では表示できないような、比較的大きいサイズのテキストデータであり、スクロールすることで、データ全体が表示される。この調整量測定用データ20は、例えば、本携帯電話機100の出荷時において予め記憶される。
表示制御部151は、調整量測定用データ20の先頭からデータの一部を逐次選択して表示領域に表示させるよう、この調整量測定用データ20をスクロールする処理を各スクロール速度(低速と高速)で行い、更新部152は、各スクロール速度でのスクロール中に、特定文字等に反応して(ユーザが視認して)停止操作がなされた際の位置(図中の斜線部分)と特定文字等の位置とのスクロール方向の各差分値を各調整量とし、そのスクロール速度(低速または高速)と対応付けた各調整量データ10を生成する。なお、ここでは、停止操作がなされた際の位置として、停止操作がなされた際に表示領域に表示されているデータの中央の位置(10行分のデータを表示可能な表示領域における5行目のデータの位置)を一例として示している。
<調整量データ>
以下、記憶部110に記録されている調整量データ10について説明する。
図3は、調整量測定用データ20を用いて生成された各調整量データ10(初期値)と関数との関係を説明するための図である。
調整量データ10とは、スクロール速度と調整量との対応を示すデータであり、同図のA点、B点はそれぞれ調整量データ10を表している。
例えば、A点のスクロール速度は低速であり、調整量は5分の1画面分であることを示している。また、例えばB点のスクロール速度は高速であり、調整量は3画面分であることを示している。
同図においてA点とB点とを結ぶ線は、各調整量データ10に基づき、調整量算出部153が生成した一次関数(y=ax+b、但しxはスクロール速度であり、低速≦x≦高速、yは調整量、a及びbは定数)を示しており、この例では、aが「1.6」、bが「−0.2」である。
また、図4は、表示用データ30を用いて調整量データ10が生成された場合の各調整量データ10と関数との関係を説明するための図である。
同図におけるC点は、表示用データ30の逆スクロール中に受け付けた停止操作に基づいて生成された調整量データ10を表しており、例えば、C点のスクロール速度は、1秒間に1画面分スクロールする速度であり、調整量は5分の3画面分であることを示している。
なお、同図中のA点及びB点は、図3で説明したA点及びB点とそれぞれ同一の調整量データ10を示している。
図4において、A点、B点、及びC点を結ぶ線は、各調整量データ10に基づき、調整量算出部153が生成した二次関数(y=ax^2+bx+c、但しxはスクロール速度であり、低速≦x≦高速、yは調整量、a,b、及びcは定数)を示している。
なお、特に図示して説明しないが、調整量データ10の数が4つ以上になった場合にも、調整量算出部153は、最小二乗法等を用いて各調整量データ10の分布を示す近似曲線(二次関数)を生成する。
<動作>
次に、上記構成を備える携帯電話機100の動作について、図5及び図6を用いて説明する。
<初期設定処理>
図5は、携帯電話機100による初期設定処理手順を示すフローチャートである。
ユーザインターフェース制御部140は、操作部120を介して、ユーザによる初期設定を要求する操作(例えばメニューから選択する操作)を受け付けると、その旨をデータ表示処理部150に伝達し、データ表示処理部150の表示制御部151は、記憶部110に記憶されている調整量測定用データ20を読み出し、読み出した調整量測定用データ20のスクロールを開始する(ステップS1)。なおこの際のスクロール速度は、例えば、ステップS1の1回目の処理では低速とし、2回目の処理では高速とする。
表示制御部151は、ユーザインターフェース制御部140から停止操作がなされた旨が伝達されたか否かを、例えば一定周期で判定し(ステップS2)、伝達されていない場合には(ステップS2:NO)、調整量測定用データ20のスクロールを継続し、再びステップS2の処理を行う。なお、この停止操作は、ユーザが、特定文字等が表示されたことに反応して行うものである。
一方、ユーザインターフェース制御部140から停止操作がなされた旨が伝達された場合には(ステップS2:YES)、表示制御部151は、調整量測定用データ20のスクロールを停止する(ステップS3)。
データ表示処理部150の更新部152は、ステップS3でスクロールが停止した際に表示制御部151が選択している部分データの位置(表示されているデータのうちの中央のデータの位置)のスクロール方向の座標値を取得し(ステップS4)、特定文字等の位置のスクロール方向の座標値との差分値を算出して、算出した差分値を調整量として、ステップS3でスクロールを停止する際のスクロール速度と対応付けた調整量データ10を記憶部110に記憶させる(ステップS5)。
表示制御部151は、低速及び高速でスクロールを行ったかを判定し(ステップS6)、低速でのスクロールしか行っていない場合には(ステップS6:NO)、再びステップS1の処理を行い、低速及び高速でスクロールを行った場合には(ステップS6:YES)、データ表示処理部150の調整量算出部153は、記憶部110に記憶されている2つの調整量データ10に基づいて関数を生成し(ステップS7)、初期設定処理を終了する。
<スクロール処理>
図6は、携帯電話機100による表示用データ30のスクロール処理手順を示すフローチャートである。
ユーザインターフェース制御部140は、操作部120を介して、ユーザによるデータの表示を要求する操作(例えばメニューから選択する操作)を受け付けると、その旨をデータ表示処理部150に伝達し、データ表示処理部150の表示制御部151は、記憶部110に記憶されている表示用データ30を読み出す。また、表示制御部151は、ユーザインターフェース制御部140から伝達されたスクロールの開始の指示に基づいて決定した速度で、読み出した表示用データ30のスクロールを開始する(ステップS11)。
表示制御部151は、ユーザインターフェース制御部140から、停止操作がなされた旨が伝達されたか否かを、例えば一定周期で判定し(ステップS12)、伝達されていない場合には(ステップS12:NO)、表示用データ30のスクロールを継続し、再びステップS12の処理を行う。なお、この停止操作は、ユーザが、所望のデータが表示されたことに反応して行うものである。
一方、ユーザインターフェース制御部140から停止操作がなされた旨が伝達された場合には(ステップS12:YES)、調整量算出部153は、停止操作がなされた旨が伝達された際のスクロール速度(この例では、ステップS11で決定した速度と同じ)を取得し(ステップS13)、表示制御部151は、表示用データ30のスクロールを停止する(ステップS14)。
更新部152は、ステップS14でスクロールが停止した際に表示制御部151が選択している部分データの折り返し位置のスクロール方向の座標値を取得し(ステップS15)、調整量算出部153は、ステップS13で取得したスクロール速度に応じた調整量を関数に基づいて算出する(ステップS16)。
表示制御部151は、ステップS14によりスクロールを停止した際の位置(折り返し位置)から、例えば低速で逆スクロールを開始し(ステップS17)、ユーザインターフェース制御部140から、停止操作がなされた旨が伝達されたか否かを、例えば一定周期で判定し(ステップS18)、伝達されていない場合には(ステップS18:NO)、ステップS16で算出した調整量分、逆スクロールしたかを判定する(ステップS19)。
ステップS19において、調整量分逆スクロールした場合には(ステップS19:YES)、表示制御部151は、逆スクロールを停止し(ステップS20)、逆スクロールを停止してから所定時間(例えば1秒)以内に、ユーザインターフェース制御部140から逆スクロールの開始操作がなされた旨が伝達されたか否かを判定する(ステップS21)。
ステップS21において、逆スクロールを停止してから所定時間(例えば1秒)以内に、逆スクロールの開始操作がなされた旨が伝達されなかった場合には(ステップS21:NO)、ステップS17で開始した逆スクロールによりユーザの所望するデータが表示されたものとして、表示用データ30のスクロール処理を終了する。
一方、ステップS21において、逆スクロールを停止してから所定時間(例えば1秒)以内に、逆スクロールの開始操作がなされた旨が伝達された場合には(ステップS21:YES)、ステップS17で開始した逆スクロールによっても、所望のデータが表示されず、ユーザが手動で表示させるデータの位置を調整したものとして、再度の逆スクロールを行い、ユーザインターフェース制御部140から、停止操作がなされた旨が伝達されると、表示制御部151は、逆スクロールを停止する(ステップS22)。
更新部152は、ステップS22で逆スクロールを停止した際のデータの位置(表示されているデータのうちの中央のデータの位置)と、ステップS15で取得した折り返し位置との差分値を算出し、この差分値を調整量としてステップS13で調整量算出部153が取得したスクロール速度と対応付けた調整量データ10を新たに記憶部110に記憶させる(ステップS23)。
調整量算出部153は、記憶部110に記憶されている各調整量データ10に基づいて関数を生成し(ステップS24)、表示用データ30のスクロール処理を終了する。
一方、ステップS19において、調整量分逆スクロールしていない場合には(ステップS19:NO)、表示用データ30の逆スクロールを継続し、再びステップS18の処理を行い、停止操作がなされた旨が伝達された場合には(ステップS18:YES)、ユーザが手動で表示させるデータの位置を調整したものとして、表示制御部151は、逆スクロールを停止し(ステップS22)、上記同様にステップS23、S24の処理を行い、スクロール処理を終了する。
<具体例による動作の説明>
上述した携帯電話機100のスクロール処理について、図7に示す表示用データ30をスクロールする場合を例に、図6に示すフローチャートに即して、具体的に説明する。
以下では、ユーザは、図7中の所望のデータ(“13:00 専用バスにて市内観光”)を表示させるためにその所望のデータを含む表示用データ30を、1秒間に1画面分スクロールする速度でスクロールさせ、同図中の折り返し位置(“9:00 業務成果発表会”のデータがある位置)で停止操作を行ったものとして説明する。また、調整量算出部153が記憶している定数aは「1.6」であり、bは「−0.2」(つまり、調整量算出部153が生成済みの関数は「y=1.6x−0.2(低速≦x≦高速)」)であるものとして説明する。
ユーザインターフェース制御部140は、操作部120を介して、ユーザによるデータの表示を要求する操作を受け付けると、その旨をデータ表示処理部150に伝達し、データ表示処理部150の表示制御部151は、記憶部110に記憶されている表示用データ30(この例では図7に示す表示用データ30)を読み出す。また、表示制御部151は、ユーザインターフェース制御部140から伝達されたスクロールの開始の指示に基づいて決定した速度(この例では、1秒間に1画面分スクロールする速度)で、読み出した表示用データ30のスクロールを開始する(ステップS11)。
表示制御部151は、ユーザインターフェース制御部140から、停止操作がなされた旨が伝達されるまでは(ステップS12:NO)、 表示用データ30のスクロールを継続し、ユーザが所望のデータ(この例では、“13:00 専用バスにて市内観光”)が表示されたことに反応して停止操作を行うことにより、ユーザインターフェース制御部140から、停止操作がなされた旨が伝達されると(ステップS12:YES)、調整量算出部153は、停止操作がなされた旨が伝達された際のスクロール速度(この例では、1秒間に1画面分スクロールする速度)を取得し(ステップS13)、表示制御部151は、表示用データ30のスクロールを停止する(ステップS14)。
データ表示処理部150の更新部152は、ステップS14でスクロールが停止した際に表示制御部151が選択している部分データの折り返し位置(この例では、“9:00 業務成果発表会”のデータがある位置)のスクロール方向の座標値を取得し(ステップS15)、調整量算出部153は、ステップS13で取得したスクロール速度に応じた調整量(7/5画面分)を関数(この例では、y=1.6x−0.2(低速≦x≦高速))に基づいて算出する(ステップS16)。
表示制御部151は、ステップS14によりスクロールを停止した際の位置(折り返し位置)から、例えば低速で逆スクロールを開始し(ステップS17)、逆スクロール中にユーザが所望のデータ(この例では、“13:00 専用バスにて市内観光”)が表示されたことに反応して停止操作を行うことにより、ユーザインターフェース制御部140から、停止操作がなされた旨が伝達されると(ステップS18:YES)、表示制御部151は、逆スクロールを停止する(ステップS22)。
更新部152は、ステップS22で逆スクロールを停止した際のデータの位置(例えば、所望のデータの位置)と、折り返し位置との差分値を算出し、この差分値を調整量(例えば、3/5画面分)としてステップS13で調整量算出部153が取得したスクロール速度(1秒間に1画面分スクロールする速度)と対応付けた調整量データ10を新たに記憶部110に記憶させる(ステップS23)。
調整量算出部153は、記憶部110に記憶されている各調整量データ10に基づいて関数を生成し(ステップS24)、表示用データ30のスクロール処理を終了する。
<補足>
以上、本発明に係る携帯端末を、実施の形態に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態で示した通りの携帯端末に限られないことは勿論である。
(1)本発明に係る携帯端末は、ユーザ操作に応じて表示対象データを可変速でスクロールさせることにより表示領域に表示する前記表示対象データ中の所定のデータを逐次選択するスクロール機能を有する携帯端末であって、前記表示領域に表示させるべきデータの選択を、スクロール速度に応じて調整するための調整情報を記憶する記憶手段と、スクロール中に、スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付ける停止受付手段と、前記停止受付手段がユーザ操作を受け付けた場合に表示しているデータから前記表示領域に表示させるべきデータへの変更のための調整量を、前記記憶手段に記憶されている調整情報に基づいて算出する調整量算出手段と、前記調整量算出手段が算出した調整量に基づいて前記表示領域に表示させるべきデータの選択を調整し、前記停止受付手段がユーザ操作を受け付けた際に選択しているデータに代えて、調整後のデータを選択して前記表示領域に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末において用いられる表示制御方法は、ユーザ操作に応じて表示対象データを可変速でスクロールさせることにより表示領域に表示する前記表示対象データ中の所定のデータを逐次選択するスクロール機能を有する携帯端末において用いられる表示制御方法であって、記憶手段が、前記表示領域に表示させるべきデータの選択を、スクロール速度に応じて調整するための調整情報を記憶するステップと、停止受付手段が、スクロール中に、スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けるステップと、調整量算出手段が、前記停止受付手段がユーザ操作を受け付けた場合に表示しているデータから前記表示領域に表示させるべきデータへの変更のための調整量を、前記記憶手段に記憶されている調整情報に基づいて算出するステップと、表示制御手段が、前記調整量算出手段が算出した調整量に基づいて前記表示領域に表示させるべきデータの選択を調整し、前記停止受付手段がユーザ操作を受け付けた際に選択しているデータに代えて、調整後のデータを選択して前記表示領域に表示させるステップとを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末に表示制御処理を実行させるための表示制御プログラムは、ユーザ操作に応じて表示対象データを可変速でスクロールさせることにより表示領域に表示する前記表示対象データ中の所定のデータを逐次選択するスクロール機能を有する携帯端末に表示制御処理を実行させるための表示制御プログラムであって、前記携帯端末は、前記表示領域に表示させるべきデータの選択を、スクロール速度に応じて調整するための調整情報を記憶する記憶手段を備え、前記表示制御処理は、スクロール中に、スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付ける停止受付ステップと、前記停止受付ステップがユーザ操作を受け付けた場合に表示しているデータから前記表示領域に表示させるべきデータへの変更のための調整量を、前記記憶手段に記憶されている調整情報に基づいて算出する調整量算出ステップと、前記調整量算出ステップが算出した調整量に基づいて前記表示領域に表示させるべきデータの選択を調整し、前記停止受付ステップがユーザ操作を受け付けた際に選択しているデータに代えて、調整後のデータを選択して前記表示領域に表示させる表示制御ステップとを備えることを特徴とする。
(2)また、前記停止受付手段は、特定データを含む調整量測定用データをスクロール中に、当該特定データに反応して当該調整量測定用データのスクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付け、前記携帯端末は、更に前記停止受付手段が前記調整量測定用データのスクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けた際に選択していたデータの位置と前記特定データの位置との差分値を、当該ユーザ操作を受け付けた際のスクロール速度を示す情報と対応付けて前記調整情報として前記記憶手段に記憶させる初期設定手段を備えることとしてもよい。
これにより、調整情報は、調整量測定用データに含まれる特定データが表示されたことに反応して(つまり視認して)スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けた際に選択していたデータの位置と特定データの位置との差分値と、そのユーザ操作を受け付けた際のスクロール速度を示す情報とを対応付けたものであるので、ユーザの反応スピードに対応した調整情報に基づいて調整量を算出することができ、本発明に係る携帯端末は、ユーザが所望するデータを表示する可能性を更に高めることができる。
(3)また、前記調整量算出手段は、前記停止受付手段が前記表示対象データのスクロールである第1スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けた際のスクロール速度に応じた前記調整量を算出し、前記表示制御手段は、前記停止受付手段が第1スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けると、第1スクロールを停止させ、第1スクロールを停止させる際に選択していたデータから、前記調整後のデータまで、逐次選択して表示領域に表示するよう当該表示対象データを第1スクロールの停止前とは逆方向にスクロールし、前記停止受付手段は、前記表示制御手段が第1スクロールの停止前とは逆方向のスクロールである第2スクロール中に、第2スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付け、前記携帯端末は、更に前記停止受付手段が第2スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けると、当該ユーザ操作を受け付けた際に選択していたデータの位置と、第1スクロールを停止させる際に選択していたデータの位置との差分値を、当該停止受付手段が第1スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けた際のスクロール速度を示す情報と対応付けて新たに前記調整情報として前記記憶手段に記憶する更新手段とを備えることとしてもよい。
これにより、本発明に係る携帯端末は、ユーザが第1スクロールの停止を指示した際に選択しているデータから第1スクロールとは逆方向の第2スクロール中に、その第2スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けると第2スクロールを停止した際に選択していたデータの位置と第1スクロールを停止した際に選択していたデータの位置との差分値を、第1スクロールの停止を指示するユーザ操作がなされた際のスクロール速度を示す速度情報と対応付けて新たに調整情報として記憶する。従って、ユーザが所望するデータの位置と第1スクロールを停止した際に選択していたデータの位置との差分値が、算出した調整量より小さかった場合に、その情報を調整情報として新たに記憶できるので、その記憶後に表示用データをスクロールする際の調整量の算出をより正確に行うことができ、本発明に係る携帯端末は、ユーザが所望するデータを表示する可能性を更に高めることができる。
(4)また、前記携帯端末は、更に前記表示制御手段の第2スクロールにより、前記調整後のデータが表示されてから所定時間以内に前記表示用データのスクロールの開始を指示するユーザ操作を受け付ける開始受付手段を備え、前記表示制御手段は、前記開始受付手段が前記ユーザ操作を受け付けると、第2スクロールと同じ方向に前記表示用データをスクロールし、前記停止受付手段は、前記表示制御手段が第2スクロールと同じ方向のスクロールである第3スクロール中に、第3スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付け、前記更新手段は、更に第1スクロールを停止させる際に選択していたデータの位置と、前記停止受付手段が第3スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付け際に選択していたデータの位置との差分値を、前記停止受付手段が第1スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けた際のスクロール速度を示す情報とを対応付けて新たに前記調整情報として前記記憶手段に記憶することとしてもよい。
これにより、本発明に係る携帯端末は、第2スクロールが停止してから所定時間以内に第3スクロールの開始を指示するユーザ操作を受け付けると、第2スクロールと同じ方向の第3スクロールを行い、第3スクロール中にその第3スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けると第3スクロールを停止した際に選択していたデータの位置と第1スクロールを停止した際に選択していたデータの位置との差分値を、第1スクロールの停止を指示するユーザ操作がなされた際のスクロール速度を示す速度情報と対応付けて新たに調整情報として記憶する。従って、ユーザが所望するデータの位置と第1スクロールを停止した際に選択していたデータの位置との差分値が、算出した調整量より大きかった場合に、その情報を調整情報として新たに記憶できるので、その記憶後に表示用データをスクロールする際の調整量の算出をより正確に行うことができ、本発明に係る携帯端末は、ユーザが所望するデータを表示する可能性を更に高めることができる。
(5)また、前記調整量算出手段は、前記記憶手段に記憶されている調整情報に基づいて関数を生成し、生成した関数に基づいて、前記停止受付手段が前記表示用データのスクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けた際のスクロール速度に応じたデータの位置の調整量を算出することとしてもよい。
これにより、本発明に係る携帯端末は、記憶されている調整情報に基づいて生成した関数に基づいて調整量を算出するので、記憶されている調整情報から毎回調整量を算出する場合と比較し、より高速に調整量の算出を行うことができる。
なお、本発明における記憶手段、調整量算出手段、表示制御手段は、それぞれ、実施の形態における記憶部110、調整量算出部153、表示制御部151に相当する。また、本発明における停止受付手段及び開始受付手段は、実施の形態における操作部120及びユーザインターフェース制御部140に相当し、本発明における初期設定手段及び更新手段は、実施の形態における更新部152に相当する。
(6)実施の形態において携帯電話機100は、縦方向のスクロールのみを行うものとして説明したが、横方向のスクロールを行うものとしてもよい。横方向のスクロール速度は、ユーザがスクロールの開始を指示した際の、タッチパッドにおける始点と終点との距離の横方向成分に基づいて、実施の形態で説明した縦方向のスクロールと同様に決定することができる。
また、この場合、縦方向のスクロールと横方向のスクロールとで、調整量データ10及びそれに基づく関数を分けて管理するようにしてもよい。これにより、縦方向と横方向とでユーザの反応スピードが違う場合にも、正確にユーザが所望するデータを表示することができるようになる。
(7)実施の形態において携帯電話機100は、ユーザによるスクロールの開始の指示に基づいて決定した一定のスクロール速度で、表示用データ30をスクロールするものとして説明したが、このスクロール速度を可変にしてもよい。スクロール速度を可変にした場合の、速度変化のパターンはどのようなものでもよいが、例えば、スクロールの開始の指示に基づいて決定した速度(以下、「最高速度」という)よりも遅い速度(以下、「最低速度」という)から、スクロールを開始し、開始時からの時間の経過に応じて徐々に加速し、最高速度に達すると、また、時間の経過に応じて、最低速度まで徐々に減速するようにしてもよい。また、例えば、スクロール開始時から、上述の最高速度で既定時間スクロールした後、時間の経過に応じて、最低速度まで減速するようにしてもよい。
(8)実施の形態の携帯電話機100は、表示用データ30のスクロール処理において、ユーザが手動で表示させるデータの位置を調整した場合に生成された調整量データ10の全てを用いて関数を生成するものとして説明したが、その調整量データ10が生成される前に生成されていた関数により算出される調整量と、その調整量データ10に含まれる調整量との差分が予め定められた閾値以下である場合に、その調整量データ10を用いて関数を生成するようにしてもよい。これにより、例えば誤って停止操作をしてしまった場合の調整量データ10を反映した関数を生成しないで済む。また、調整量データ10を生成した際に、この調整量データ10を反映させた関数を生成するか否かをユーザに選択させるようにしてもよい。
(9)実施の形態において携帯電話機100は必ず初期設定処理を行うものとして説明したが、例えば、一般的なユーザの反応スピードに対応した各調整量データ10及びそれに基づく関数を予め記憶しておくようにし、これを初期値として使用するようにしてもよい。この一般的なユーザの反応スピードに対応した各調整量データ10及び関数は、それぞれ1パターンであってもよいし、ユーザの年齢、性別等ごとの反応スピードに対応した複数パターンの各調整量データ10と関数との組を予め記憶しておき、対応する組をユーザに選択させて、選択された組を初期値として使用するようにしてもよい。また、このような予め記憶されている調整量データ10を初期値として使用するのか、初期設定処理を行うことで調整量データ10を生成するのかをユーザが選択できるようにしてもよい。
(10)実施の形態において携帯電話機100は、スクロールの開始および停止の指示、スクロールの速度の指定は、タッチパッドにより行うものとして説明したが、これに限られるものではなく、例えば、一般的な携帯電話機が備える十字キーやスライドボタン、また、タッチパネル(タッチパッドと表示部(LCD)とを組み合わせたもの)を用いて行うようにしてもよい。
例えば、スクロール方向に対応する十字キーの長押しを開始することで、対応する方向にスクロールを開始し、長押しの時間に応じてスクロール速度を徐々に加速するようにし、長押しの状態から十字キーの押下をやめることで、スクロールを停止するようにしてもよい。
また、例えば、スライドボタンのスライドを開始することでスクロールを開始し、スライドボタンをスライド開始前の状態に戻すことでスクロールを停止し、スクロール中のスクロール速度は、スライドボタンのスライドの程度に応じたものにしてもよい。
また、例えば、タッチパネル(画面)上で、実施の形態で説明したのと同様の操作(ある部分を押下し、押下したままある方向に移動させ、移動先の部分で指等を離す操作)を行うことによりスクロールを開始し、実施の形態で説明したのと同様の方法、又は上述の(7)で説明した方法で決定したスクロール速度でスクロールを継続し、スクロール中に、ある部分(スクロールを停止させる位置)を押下することでスクロールを停止するようにしてもよい。なお、このスクロールを停止させる位置は、実施の形態における折り返し位置に相当することになる。
(11)実施の形態では、表示部130のLCD全体を本発明における表示領域の一例として説明したが、例えば、LCDの一部の領域を本発明の表示領域として調整量測定用データ20又は表示用データ30をスクロールさせるようにしてもよい。
(12)実施の形態において説明した各構成要素のうち、全部又は一部を1チップ又は複数チップの集積回路で実現してもよいし、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実現してもよい。
本発明に係る携帯端末は、一画面では表示しきれないような比較的大きな表示対象のデータの一部を逐次表示させるように、その表示対象のデータをスクロールする場合に利用される。
本発明の実施の形態に係る携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図である。 調整量測定用データ20と調整量との関係を説明するための図である。 調整量測定用データ20を用いて生成された各調整量データ10(初期値)と関数との関係を説明するための図である。 表示用データ30を用いて調整量データ10が生成された場合の各調整量データ10と関数との関係を説明するための図である。 携帯電話機100による初期設定処理手順を示すフローチャートである。 携帯電話機100による表示用データ30のスクロール処理手順を示すフローチャートである。 表示用データ30の内容例を示す図である。
符号の説明
100 携帯電話機
110 記憶部
120 操作部
130 表示部
140 ユーザインターフェース制御部
150 データ表示処理部
151 表示制御部
152 更新部
153 調整量算出部

Claims (7)

  1. ユーザ操作に応じて表示対象データを可変速でスクロールさせることにより表示領域に表示する前記表示対象データ中の所定のデータを逐次選択するスクロール機能を有する携帯端末であって、
    前記表示領域に表示させるべきデータの選択を、スクロール速度に応じて調整するための調整情報を記憶する記憶手段と、
    スクロール中に、スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付ける停止受付手段と、
    前記停止受付手段がユーザ操作を受け付けた場合に表示しているデータから前記表示領域に表示させるべきデータへの変更のための調整量を、前記記憶手段に記憶されている調整情報に基づいて算出する調整量算出手段と、
    前記調整量算出手段が算出した調整量に基づいて前記表示領域に表示させるべきデータの選択を調整し、前記停止受付手段がユーザ操作を受け付けた際に選択しているデータに代えて、調整後のデータを選択して前記表示領域に表示させる表示制御手段とを備える
    ことを特徴とする携帯端末。
  2. 前記停止受付手段は、
    特定データを含む調整量測定用データをスクロール中に、当該特定データに反応して当該調整量測定用データのスクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付け、
    前記携帯端末は、更に
    前記停止受付手段が前記調整量測定用データのスクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けた際に選択していたデータの位置と前記特定データの位置との差分値を、当該ユーザ操作を受け付けた際のスクロール速度を示す情報と対応付けて前記調整情報として前記記憶手段に記憶させる初期設定手段を備える
    ことを特徴する請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記調整量算出手段は、前記停止受付手段が前記表示対象データのスクロールである第1スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けた際のスクロール速度に応じた前記調整量を算出し、
    前記表示制御手段は、前記停止受付手段が第1スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けると、第1スクロールを停止させ、第1スクロールを停止させる際に選択していたデータから、前記調整後のデータまで、逐次選択して表示領域に表示するよう当該表示対象データを第1スクロールの停止前とは逆方向にスクロールし、
    前記停止受付手段は、前記表示制御手段が第1スクロールの停止前とは逆方向のスクロールである第2スクロール中に、第2スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付け、
    前記携帯端末は、更に
    前記停止受付手段が第2スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けると、当該ユーザ操作を受け付けた際に選択していたデータの位置と、第1スクロールを停止させる際に選択していたデータの位置との差分値を、当該停止受付手段が第1スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けた際のスクロール速度を示す情報と対応付けて新たに前記調整情報として前記記憶手段に記憶する更新手段とを備える
    ことを特徴する請求項2記載の携帯端末。
  4. 前記携帯端末は、更に
    前記表示制御手段の第2スクロールにより、前記調整後のデータが表示されてから所定時間以内に前記表示用データのスクロールの開始を指示するユーザ操作を受け付ける開始受付手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記開始受付手段が前記ユーザ操作を受け付けると、第2スクロールと同じ方向に前記表示用データをスクロールし、
    前記停止受付手段は、前記表示制御手段が第2スクロールと同じ方向のスクロールである第3スクロール中に、第3スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付け、
    前記更新手段は、更に
    第1スクロールを停止させる際に選択していたデータの位置と、前記停止受付手段が第3スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付け際に選択していたデータの位置との差分値を、前記停止受付手段が第1スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けた際のスクロール速度を示す情報とを対応付けて新たに前記調整情報として前記記憶手段に記憶する
    ことを特徴する請求項3記載の携帯端末。
  5. 前記調整量算出手段は、前記記憶手段に記憶されている調整情報に基づいて関数を生成し、生成した関数に基づいて、前記停止受付手段が前記表示用データのスクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けた際のスクロール速度に応じたデータの位置の調整量を算出する
    ことを特徴する請求項2記載の携帯端末。
  6. ユーザ操作に応じて表示対象データを可変速でスクロールさせることにより表示領域に表示する前記表示対象データ中の所定のデータを逐次選択するスクロール機能を有する携帯端末において用いられる表示制御方法であって、
    記憶手段が、前記表示領域に表示させるべきデータの選択を、スクロール速度に応じて調整するための調整情報を記憶するステップと、
    停止受付手段が、スクロール中に、スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付けるステップと、
    調整量算出手段が、前記停止受付手段がユーザ操作を受け付けた場合に表示しているデータから前記表示領域に表示させるべきデータへの変更のための調整量を、前記記憶手段に記憶されている調整情報に基づいて算出するステップと、
    表示制御手段が、前記調整量算出手段が算出した調整量に基づいて前記表示領域に表示させるべきデータの選択を調整し、前記停止受付手段がユーザ操作を受け付けた際に選択しているデータに代えて、調整後のデータを選択して前記表示領域に表示させるステップとを備える
    ことを特徴とする表示制御方法。
  7. ユーザ操作に応じて表示対象データを可変速でスクロールさせることにより表示領域に表示する前記表示対象データ中の所定のデータを逐次選択するスクロール機能を有する携帯端末に表示制御処理を実行させるための表示制御プログラムであって、
    前記携帯端末は、前記表示領域に表示させるべきデータの選択を、スクロール速度に応じて調整するための調整情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記表示制御処理は、
    スクロール中に、スクロールの停止を指示するユーザ操作を受け付ける停止受付ステップと、
    前記停止受付ステップがユーザ操作を受け付けた場合に表示しているデータから前記表示領域に表示させるべきデータへの変更のための調整量を、前記記憶手段に記憶されている調整情報に基づいて算出する調整量算出ステップと、
    前記調整量算出ステップが算出した調整量に基づいて前記表示領域に表示させるべきデータの選択を調整し、前記停止受付ステップがユーザ操作を受け付けた際に選択しているデータに代えて、調整後のデータを選択して前記表示領域に表示させる表示制御ステップとを備える
    ことを特徴とする表示制御プログラム。
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