JP2010054261A - 高速炉および燃料集合体 - Google Patents

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Tomoyasu Mizuno
朋保 水野
Noboru Kobayashi
登 小林
Masayuki Naganuma
正行 永沼
Kazuya Ogama
和也 大釜
Shigeo Oki
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Abstract

【課題】燃料体積比を減少させることなく減速材の体積比を増大させることにより、中性子スペクトルを軟化させ、ナトリウムボイド反応度およびドップラ係数を改善することによる炉心の安全性を向上させる。
【解決手段】燃料体11と該記燃料体を収納する被覆管12と複数の前記被覆管12を収納するラッパ管13と減速材と炉停止系制御棒を備えた高速炉において、前記被覆管12およびラッパ管13の構造材として前記減速材として機能させるに十分な量の炭化ケイ素を使用して減速材ピンの使用を省略する。
【選択図】図2

Description

本発明は、高速炉および燃料集合体に関する。
従来の高速炉における燃料集合体は、炭化ケイ素を封入した減速材ピンと燃料ピンを混載した構成により、高速炉の中性子スペクトルを軟化させ、ナトリウムボイド反応度およびドップラ係数を改善することにより、炉心の安全性を向上させるようにしている。
また、炭化ケイ素は、その物理的な安定性から、燃料被覆管の構造材としての使用が提案されている。
特開平5−203776号公報 特開平5−232289号公報 特開平9−166674号公報 特開2001−235574号公報 特開2005−207819号公報 特開2006−300762号公報 特開2007−269621号公報 特表2008−501977号公報 「被覆粒子燃料とセラミックス被覆管を用いた小型PWRの炉心解析」 エネルギー環境システム専攻・原子炉工学研究室 谷平出帆(インターネット検索情報)
従来の燃料集合体を使用する高速炉は、次のような課題がある。
炉心に減速材ピンを混載していることにより、燃料体積比が減少して炉心特性の向上が困難である。
炉心特性の悪化を避ける観点で減速材の体積比が制限(例えば6.8%)されることから、中性子スペクトルを軟化させ、ナトリウムボイド反応度およびドップラ係数を改善することによる炉心の安全性の向上が制約される。
本発明の高速炉は、燃料体と、前記燃料体を収納する被覆管と、燃料体を収納した複数の前記被覆管を収納するラッパ管と、減速材と、炉停止系制御棒を備えた高速炉において、前記被覆管および/またはラッパ管の構造材として前記減速材として機能させるに十分な量の炭化ケイ素を使用することにより減速材ピンの使用を省略したことを特徴とする。
また、本発明の燃料集合体は、燃料体と減速材を備えた燃料集合体において、前記燃料体を収納する被覆管および/または複数の前記被覆管を収納するラッパ管の構造材として前記減速材として機能させるに十分な量の炭化ケイ素を使用することにより減速材ピンの使用を不要にしたことを特徴とする。
本発明によれば、炉心に減速材ピンの混載を不要とすることにより、燃料体積比を増大させて炉心特性を向上させることができる。
燃料体積比を減少させることなく減速材の体積比を増大させることができることから、中性子スペクトルを軟化させ、ナトリウムボイド反応度およびドップラ係数を改善することによる炉心の安全性の向上が容易となる。
本発明の高速炉は、燃料体と、前記燃料体を収納する被覆管と、燃料体を収納した複数の前記被覆管を収納するラッパ管と、減速材と、炉停止系制御棒を備えた高速炉において、前記被覆管およびラッパ管の構造材として前記減速材として機能させるに十分な量の炭化ケイ素を使用することにより減速材ピンの使用を省略した構成とする。
また、本発明の燃料集合体は、燃料体と減速材を備えた燃料集合体において、前記燃料体を収納する被覆管および複数の前記被覆管を収納するラッパ管の構造材として前記減速材として機能させるに十分な量の炭化ケイ素を使用することにより減速材ピンの使用を不要にしたことを特徴とする。
図1は、この実施例における高速炉用燃料集合体の配置図である。
燃料集合体1は、燃料体11、前記燃料体11を収納する被覆管12、燃料体11を収納した多数の前記被覆管12を収納するラッパ管13により構成する。
前記被覆管12とラッパ管13は、構造材として減速材として機能させるに十分な量の炭化ケイ素を使用し、減速材として十分に機能させることにより減速材ピンの使用を不要にするように構成する。
図2は、この実施例におけるナトリウム冷却型高速炉用炉心の配置図である。なお、ナトリウム冷却型高速炉の全体構成は、減速材の構成の違いを除いては、従来の高速炉の構成を採用することができるので、図示説明を省略する。
炉内に収納する前記燃料集合体1は、内側炉心燃料集合体1aの群と外側炉心燃料集合体1bの群に大別し、後備炉停止系制御棒2は内側炉心燃料集合体1aの群内に分散して配置(一般には、内側炉心燃料集合体1aの群と外側炉心燃料集合体1bの群内に分散配置)し、主炉停止系制御棒3は内側炉心燃料集合体1aと外側炉心燃料集合体1bの群内に分散して配置する。
外側炉心燃料集合体1bの群の外周には、該外側炉心燃料集合体1bの群を包囲するようにステンレス鋼遮蔽体4の群を配列し、その外周に前記ステンレス鋼遮蔽体4の群を包囲するようにZr−H遮蔽体5の群を配列する。
因みに、この実施例において、内側炉心燃料集合体1aの群は150本、外側炉心燃料集合体1bの群は495本、後備炉停止系制御棒2は7本、主炉停止系制御棒3は21本、ステンレス鋼遮蔽体4の群は96本、Zr−H遮蔽体5の群は210本である。
このようなナトリウム冷却型高速炉用炉心構成によれば、燃料体11を収納する被覆管12および複数の被覆管12を収納するラッパ管13の構造材として存在する炭化ケイ素が十分な減速材として機能することにより、減速材ピンを混載置することが不要となり、燃料体積比を増大させて炉心特性を向上させることができる。また、燃料体積比を減少させることなく減速材の体積比を増大させることができることから、中性子スペクトルを軟化させ、ナトリウムボイド反応度およびドップラ係数を改善することによる炉心の安全性の向上を実現することができる。更に、被覆管12とラッパ管13の構造材として使用する炭化ケイ素は、中性子をほとんど吸収しないことから、炉心特性を向上させることが可能となる。
例えば、大型ナトリウム冷却金属燃料炉心において減速材として機能する炭化ケイ素の体積比は、炭化ケイ素の減速材ピンを使用する構成では炉心の設計条件を満足するために6.8%止まりであるが、ラッパ管13の構造材として炭化ケイ素を使用することにより9.8%に増加させることができ、被覆管12とラッパ管13の両方の構造材として炭化ケイ素を使用することにより23.7%に増加させることができる。
これにより、図3に示すナトリウムボイド反応度およびドップラ係数の特性図に示すように、炭化ケイ素の減速材ピンを使用する場合に比較して、ナトリウムボイド反応度は、ラッパ管13の構造材として炭化ケイ素を使用する(炭化ケイ素体積比9.8%)ことにより5.2$に減少し、ラッパ管13と被覆管12の構造材として炭化ケイ素を使用する(炭化ケイ素体積比23.7%)ことにより4.4$に減少し、また、ドップラ係数は、ラッパ管13の構造材として炭化ケイ素を使用する(炭化ケイ素体積比9.8%)ことにより−3.6×10−3Tdk/dTに絶対値が増加し、ラッパ管13と被覆管12の構造材として炭化ケイ素を使用する(炭化ケイ素体積比23.7%)ことにより−4.5×10−3Tdk/dTに絶対値が増加するという効果が得られた。
また、燃焼特性に関しては、取出平均燃焼度については、ラッパ管13の構造材として炭化ケイ素を使用する(炭化ケイ素体積比9.8%)ことにより10%増加させ、ラッパ管13と被覆管12の構造材として炭化ケイ素を使用する(炭化ケイ素体積比23.7%)ことにより18%増加させる効果が得られる。
また、炉心高さ寸法に関しては、炭化ケイ素の減速材ピンを使用する場合は98cmであるのに対して、74cmに低下させることができる。
そして、流体喪失型スクラム失敗事象(ULOF)において自己作動型炉停止機構(SASS)により冷却材の沸騰に至る前に事象を静定する条件を調べることで、ナトリウムボイド反応度およびドップラ係数の炉心安全性に与える改善効果を評価した。減速材を用いない場合は、SASS切り離し温度の設定を低くしなければならず、SASSの誤落下防止等の観点でシステム設計への影響が大きくなる。一方、被覆管12および/またはラッパ管13の構造材として減速材として機能させるに十分な量の炭化ケイ素を使用した場合には、ナトリウムボイド反応度及びドップラ係数の改善により事象の進行が緩やかとなることから、SASS切り離し温度の設定値を約50℃高めることが可能となり、SASSの有効性確保において大きな効果が得られる。
また、被覆管12とラッパ管13の構造材として炭化ケイ素を使用して減速材として機能させていることから、減速材として余分な物質(減速材ピン)を炉内に設置することが不要となることから、放射性廃棄物を減量することができる。
なお、被覆管12とラッパ管13の構造材として使用する炭化ケイ素には、次ぎのような特徴もある。
・高温での安定性・耐久性に優れている。
・放射化しにくい(二次的な放射性廃棄物を発生しにくい)。
・資源量が豊富であり、適用し易い。
・隣接燃料ピンにおける出力ピークが小さく、出力ピークを防ぐためのバッファ領域を設ける必要がなくなる。
被覆管12の構造材のみを炭化ケイ素を使用しても炭化ケイ素の体積比を13.9%に増加させることができ、この炭化ケイ素の被覆管12のみで減速材として十分に機能させることができる。
そして、実施例1と同様にして、所期の作用効果を奏することができる。
本発明の実施例1における高速炉用燃料集合体の配置図である。 本発明の実施例1におけるナトリウム冷却型高速炉用炉心の配置図である。 ナトリウムボイド反応度およびドップラ係数の特性図である。
符号の説明
1…燃料集合体、11…燃料体、12…被覆管、13…ラッパ管、2…後備炉停止系制御棒、3…主炉停止系制御棒、4…ステンレス鋼遮蔽体、5…Zr−H遮蔽体。

Claims (3)

  1. 燃料体と、前記燃料体を収納する被覆管と、燃料体を収納した複数の前記被覆管を収納するラッパ管と、減速材と、炉停止系制御棒を備えた高速炉において、
    前記被覆管および/またはラッパ管の構造材として前記減速材として機能させるに十分な量の炭化ケイ素を使用することにより減速材ピンの使用を省略したことを特徴とする高速炉。
  2. 燃料体と、前記燃料体を収納する被覆管と、燃料体を収納した複数の前記被覆管を収納するラッパ管と、減速材と、炉停止系制御棒を備えたナトリウム冷却型高速炉において、
    前記被覆管および/またはラッパ管の構造材として前記減速材として機能させるに十分な量の炭化ケイ素を使用することにより減速材ピンの使用を省略したことを特徴とするナトリウム冷却型高速炉。
  3. 燃料体と減速材を備えた燃料集合体において、
    前記燃料体を収納する被覆管および/または複数の前記被覆管を収納するラッパ管の構造材として前記減速材として機能させるに十分な量の炭化ケイ素を使用することにより減速材ピンの使用を不要にしたことを特徴とする燃料集合体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001235574A (ja) * 2000-02-25 2001-08-31 Toshiba Corp 反射体制御方式の高速増殖炉
JP2008501977A (ja) * 2004-06-07 2008-01-24 ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー 原子力発電所における燃料格納容器障壁等に使用される多層セラミックチューブ

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