JP2010053174A - 改質褐炭プロセスにおける蒸気圧縮機の蒸気温度制御方法 - Google Patents

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Yutaka Mifuji
裕 美藤
Takuo Shigehisa
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Abstract

【課題】プロセス蒸気温度を制御できる改質褐炭プロセスにおける蒸気圧縮機の蒸気温度制御方法を提供する。
【解決手段】供給プロセス蒸気を蒸気圧縮機20に供給して昇温昇圧した圧縮プロセス蒸気を蒸発器27の加熱源として供給し、その残りの圧縮プロセス蒸気を過熱蒸気供給ライン25によりプロセス蒸気供給ライン22に戻す前に、水の供給源から注水ライン29を介して注水して冷却する蒸気圧縮機20の蒸気温度制御方法であって、圧縮プロセス蒸気の温度と流量から算出される熱量と、注水温度と注水流量から算出される熱量との和に対して、圧縮プロセス蒸気に対して注水した後の圧縮プロセス蒸気と水蒸気からなる混合蒸気の温度と流量から算出される熱量が等しくなるように、注水が流量範囲の異なる複数箇所より圧縮プロセス蒸気に行われ、複数箇所のうちの少なくとも1箇所を常時使用し、注水流量に応じて残りの注水箇所へ分水する分水量を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水分が多く、発熱量の低い低品位炭を脱水するために油中で加熱して発生した水蒸気および同時に気化した一部の油からなるプロセス蒸気を蒸気圧縮機で昇温昇圧した後、その過熱蒸気を蒸発器や熱交換器等の加熱源として利用するプロセスにおいて、プロセス蒸気の過熱蒸気の減温装置を有する蒸気圧縮機の蒸気温度制御に係り、広範囲な負荷変動に対応し得る改質褐炭プロセスにおける蒸気圧縮機の蒸気温度制御方法に関する。
特許文献1では、脱水後のプロセス蒸気を蒸気圧縮機で昇温昇圧し、その過熱蒸気を加熱源として利用することが開示されている。しかし、過熱蒸気の減温装置を有する蒸気圧縮機の蒸気温度制御方法に関しては具体的に開示されていない。
過熱蒸気の減温手段としては、一般的にシェルチューブ型熱交換器(以下、クーラー)を用いるプロセスが知られている。図2に示すように、プロセス蒸気をタンク11に貯留し、そのプロセス蒸気を蒸気圧縮機12に供給して圧縮することにより昇温昇圧している。そして、昇温昇圧されたプロセス蒸気の温度T5を制御するために、そのプロセス蒸気の流路をバイパスライン13とクーラー供給ライン14とに分岐させ、それぞれのライン13,14に制御弁15,16を設けている。バイパスライン13の制御バルブ15とクーラー供給ライン14の制御バルブ16の開度を制御することによりクーラー17へ供給するプロセス蒸気量を調整している。なお、クーラー17へは、冷却水が冷却水循環システム18から常時供給され循環している。
脱水槽の液面レベル変動(レベル制御の精度や発泡の影響などに起因)や石炭に含まれる水分量変動、運転条件変更などにより、プロセス蒸気量が変動し、プロセス蒸気温度T5が設定値より低くなると、バイパスライン13の制御バルブ15が開弁し、クーラー供給ライン14の制御バルブ16が閉弁することにより、プロセス蒸気はクーラー17をバイパスするようにされている。しかしながら、クーラー17内部は冷却水によって冷却されているため、クーラー17内圧力はプロセス蒸気圧力よりも負圧となっている。そのため、プロセス蒸気がクーラー17内部へ逆流して凝縮されてしまうことで、過熱蒸気の温度制御が不安定となっている。その結果、プロセス蒸気の過熱蒸気を加熱源として安定的に利用できず、脱水性能に影響を及ぼす可能性があることが問題点として挙げられていた。
また、特許文献2及び特許文献3で開示されているように、デスーパーヒーターと呼ばれる蒸気中に液体の水を注入する装置を用いた蒸気温度制御手段があるが、それらの制御方法はやや複雑であり、より容易で、かつ、精度よく制御できる手段が望まれていた。
特許2776278号公報 特開平11−182808号公報 特開2005−344999号公報
本発明は、種々の要因によって、プロセス蒸気量やその組成、温度が大きく変動した場合においても、プロセス蒸気温度を容易かつ精度よく、安定的に制御できる改質褐炭プロセスにおける蒸気圧縮機の蒸気温度制御方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明の改質褐炭プロセスにおける蒸気圧縮機の蒸気温度制御方法は、低品位炭を脱水して発生した水蒸気を有する供給プロセス蒸気をプロセス蒸気供給ラインを介して蒸気圧縮機に供給し、前記蒸気圧縮機で昇温昇圧した圧縮プロセス蒸気を蒸発器や熱交換器等の加熱源として供給し、供給されなかった残りの前記圧縮プロセス蒸気を過熱蒸気供給ラインにより前記プロセス蒸気供給ラインに戻す前に、水の供給源から注水ラインを介して注水して冷却する蒸気圧縮機の蒸気温度制御方法であって、前記圧縮プロセス蒸気の温度と流量から算出される前記圧縮プロセス蒸気の熱量と、注水温度と注水流量から算出される熱量との和に対して、前記圧縮プロセス蒸気に対して噴霧により注水した後の前記圧縮プロセス蒸気と水蒸気からなる混合蒸気の温度と流量から算出される熱量が等しくなるように、前記注水が流量範囲の異なる複数箇所より前記圧縮プロセス蒸気に行われ、前記複数箇所のうちの少なくとも1箇所を常時使用し、前記注水流量に応じて残りの前記注水箇所へ分水する分水量を制御するようにしている。
前記供給プロセス蒸気の温度から前記混合蒸気の温度を減じたものが1℃より小さくなる場合には、前記圧縮プロセス蒸気を前記供給プロセス蒸気に戻して混合し、前記圧縮プロセス蒸気の供給量を制御することが好ましい。
前記圧縮プロセス蒸気に注水する水が前記圧縮プロセス蒸気の過熱蒸気の凝縮水であることが好ましい。
本発明の改質褐炭プロセスにおける蒸気圧縮機の蒸気温度制御装置は、低品位炭を脱水して発生した水蒸気を有するプロセス蒸気供給ラインから供給された供給プロセス蒸気を貯留するタンクと、前記タンクから供給される前記供給プロセス蒸気を圧縮する蒸気圧縮機と、前記蒸気圧縮機で圧縮した圧縮プロセス蒸気中の過熱蒸気を前記プロセス蒸気供給ラインに供給する過熱蒸気供給ラインと、前記過熱蒸気供給ラインの第1分岐部から分岐して、前記タンクと前記蒸気圧縮機とを連通させるサクションラインに第1制御弁を介して連通するバイパスラインと、前記過熱蒸気供給ラインに設けられた第2分岐部から分岐して設けられた蒸発器と、前記蒸発器と連通し、前記第2分岐部よりも下流で接続される注水ラインと、前記注水ラインに介設された前記注水ラインの注水量を制御する第2制御弁と、前記第2制御弁の下流で分岐する少なくとも1個のスプレーノズルが設けられた常時全開使用ラインと、第3制御弁により分水が制御され、前記スプレーノズルと流量範囲の異なる少なくとも1個のスプレーノズルが設けられた分水制御ラインと、を有する前記圧縮プロセス蒸気の温度を制御する蒸気温度制御手段と、前記サクションラインにおける前記供給プロセス蒸気の温度を検出する第1センサと、前記過熱蒸気供給ラインにおける前記圧縮プロセス蒸気の温度と流量を前記蒸気圧縮機と前記第1分岐部の間で検出する第2センサと、前記注水ラインにおける注水温度と注水流量を検出する第3センサと、前記蒸気温度制御手段により、前記圧縮プロセス蒸気に対して前記水を噴霧した後の前記圧縮プロセス蒸気と水蒸気からなる混合蒸気の温度と流量を検出する第4センサと、前記第1センサ、前記第2センサ、前記第3センサ及び前記第4センサでの検出値が送信され、前記検出値が処理された処理値に基づき前記第1制御弁、前記第2制御弁及び前記第3制御弁の開閉を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段の処理により、前記第2センサで検出された前記過熱蒸気供給ラインにおける前記圧縮プロセス蒸気の前記温度と前記流量から算出される熱量と、前記第3センサで検出された前記注水ラインにおける前記注水温度と前記注水流量から算出される熱量との和に対して、前記第4センサで検出された前記混合蒸気の前記温度と前記流量から算出される熱量が等しくなるように前記蒸気温度制御手段が、前記常時全開使用ラインと、前記注水流量に応じて前記分水制御ラインとに制御して前記水を分水するようにしている。
第2センサで検出された過熱蒸気供給ラインにおける圧縮プロセス蒸気の温度と流量から算出される圧縮プロセス蒸気の熱量と、第3センサで検出された注水ラインにおける注水温度と注水流量から算出される水の熱量との和に対して、第4センサで検出された圧縮プロセス蒸気に対して水を噴霧した後の圧縮プロセス蒸気と水蒸気からなる混合蒸気の温度と流量から算出される熱量が等しくなるように制御手段が第1制御弁、第2制御弁、第3制御弁及び第4制御弁の開閉を制御する。蒸気温度制御手段は、少なくとも1個のスプレーノズルを常時全開使用し、残りのスプレーノズルを注水ラインにおける注水流量に応じて使用することができる。これにより、蒸気温度制御手段に供給される水の量を正確に制御することができ、その結果、プロセス蒸気温度を正確に制御することができる。
本発明により、種々の要因によって、プロセス蒸気量やその組成、温度が大きく変動した場合においても、プロセス蒸気温度を容易かつ精度よく、安定的に制御できる。そして、安定的に制御されたプロセス蒸気を蒸発器等の加熱源として利用することで、脱水性能の安定性に寄与することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明にかかる改質褐炭プロセスにおける蒸気圧縮機20の蒸気温度制御方法に使用する蒸気温度制御装置21の概略を示す。蒸気温度制御装置21は、プロセス蒸気供給ライン22、タンク23、サクションライン24、蒸気圧縮機20、過熱蒸気供給ライン25、バイパスライン26、蒸発器27、ポンプ28、注水ライン29、蒸気温度制御装置(蒸気温度制御手段)30、制御装置(制御手段)31、第1センサ34、第2センサ35、第3センサ36、第4センサ37、第1制御弁38からなっている。
供給プロセス蒸気の供給元(図示せず)では、水分が多く、発熱量の低い低品位炭を脱水するために油中で加熱することにより、水蒸気および同時に気化した一部の油からなる供給プロセス蒸気が発生する。
プロセス蒸気供給ライン22により供給プロセス蒸気の供給元(図示せず)とタンク23とは連通している。タンク23には、供給プロセス蒸気が貯留される。タンク23の出口と蒸気圧縮機20の吸込口39とはサクションライン24により連通している。蒸気圧縮機20の吸込口39付近には、温度T4を検出する第1センサ34が設けられている。第1センサ34は、制御装置31と接続されている。蒸気圧縮機20には、吸込口39と吐出口40が設けられている。蒸気圧縮機20の吐出口40とプロセス蒸気供給ライン22とは、過熱蒸気供給ライン25により連通している。蒸気圧縮機20の吐出口40付近には、圧縮プロセス蒸気の温度と流量を検出する第2センサ35が設けられている。第2センサ35は、制御装置31と接続されている。過熱蒸気供給ライン25の第2センサ35の下流側には、第1分岐部41が設けられ、第1分岐部41とサクションライン24の第1センサ34より上流側とは、第1制御弁38を介してバイパスライン26により連通している。第1制御弁38は、制御装置31と接続されている。過熱蒸気供給ライン25の第1分岐部41より下流側には、第2分岐部43が設けられている。第2分岐部43から分岐するラインは、蒸発器27と連通している。蒸発器27の出口とポンプ28とは配管により連通している。ポンプ28の出口と、過熱蒸気供給ライン25の第2分岐部43より下流側とは、注水ライン29により連通している。注水ライン29には、注水温度と注水流量を検出する第3センサ36が設けられている。第3センサ36は、制御装置31と接続されている。注水ライン29の第3センサ36より下流側には、蒸気温度制御装置30が設けられている。蒸気温度制御装置30は、常時全開使用ライン51、分水制御ライン52、第2制御弁53、第3制御弁54、常時全開使用スプレーノズル(小流量用)55、分水制御スプレーノズル(大流量用)56で構成されている。注水ライン29において、蒸気温度制御装置30の第3センサ36に最も近い位置には、第2制御弁53が設けられている。第2制御弁53は、制御装置31と接続されている。第2制御弁53より下流側では、常時全開使用ライン51と分水制御ライン52に分岐している。常時全開使用ライン51には、1個の常時全開使用スプレーノズル55が接続されている。分水制御ライン52には、第3制御弁54を介して常時全開使用スプレーノズル55とは流量範囲の異なる1個の分水制御スプレーノズル56が接続されている。第3制御弁54は、制御装置31と接続されている。過熱蒸気供給ライン25と注水ライン29とは噴霧部57で接続されている。噴霧部57では、蒸気温度制御装置30の常時全開使用スプレーノズル55と流量範囲の異なる分水制御スプレーノズル56から過熱蒸気供給ライン25へ注水できるようになっている。過熱蒸気供給ライン25の、噴霧部57の下流側には、蒸気温度制御装置30により、圧縮プロセス蒸気に対して水を噴霧した後の圧縮プロセス蒸気と水蒸気からなる混合蒸気の温度と流量を検出する第4センサ37が設けられている。第4センサ37は、制御手段31と接続されている。
次に、前記構成の蒸気温度制御装置21を使用する本発明の改質褐炭プロセスにおける蒸気圧縮機20の蒸気温度制御方法を図1により説明する。本発明の改質褐炭プロセスにおいては、供給プロセス蒸気の供給元(図示せず)で発生した供給プロセス蒸気は、タンク23に供給され、タンク23からサクションライン24を通じて蒸気圧縮機20の吸込口39に供給される。供給された供給プロセス蒸気は、蒸気圧縮機20で昇温昇圧された後、蒸気圧縮機20の吐出口40から過熱蒸気供給ライン25に吐出される。過熱蒸気供給ライン25に供給された圧縮プロセス蒸気は、第2分岐部43から蒸発器27へと供給され、蒸発器27の加熱源として利用される。蒸発器27では、圧縮プロセス蒸気の過熱蒸気が加熱源として熱を放出すると温度が下がり、圧縮プロセス蒸気中で保持することができなくなった水蒸気が凝縮して凝縮水となり下方から排出される。その凝縮水はポンプ28によって注水ライン29に汲み出され蒸気温度制御装置30に供給される。
本実施形態では、蒸発器27や熱交換器等の加熱源として供給される圧縮プロセス蒸気の過熱蒸気の温度を制御するために、過熱蒸気供給ライン25と蒸気温度制御装置30が共有する噴霧部57において、蒸気温度制御装置30に供給された液体の水がスプレーノズル55,56を通して噴霧される。噴霧された水は過熱蒸気から熱を奪い、水蒸気になる。換言すれば、過熱蒸気は、噴霧された水が水蒸気になることにより熱を奪われ冷却される。噴霧部57における噴霧量を制御することにより、過熱蒸気の温度を所望の温度まで減温することができる。
水の噴霧は、制御装置31が、第2センサ35、第3センサ36及び第4センサ37から送信された検出値を処理し、それらの処理値に基づいて蒸気温度制御装置30の第2制御弁53及び第3制御弁54の開閉を行うことにより制御される。具体的には、第2センサ35で検出された過熱蒸気供給ライン25における圧縮プロセス蒸気の温度T1と流量F1から算出される圧縮プロセス蒸気の熱量と注水ライン29における注水温度T2と注水流量F2から算出される水の熱量との和に対して、噴霧部57での圧縮プロセス蒸気に水を噴霧した後、第4センサ37で検出された圧縮プロセス蒸気と水蒸気からなる混合蒸気の温度T3と流量F3から算出される熱量が等しくなるように第2制御弁53及び第3制御弁54の開閉が制御される。第2制御弁53の開閉は、蒸気温度制御装置30の噴霧部57への水の噴霧の実行又は不実行により制御される。第3制御弁54の開閉は、蒸気温度制御装置30に注水される注水流量によって次のように制御される。第2制御弁53が開弁されると、常時全開使用ライン51には必ず注水され、分水制御ライン52には、注水ライン29の注水流量が、常時全開使用ライン51の常時全開使用スプレーノズル55から噴霧可能な水量を超える場合にのみ、第3制御弁54が開弁されて注水される。第3制御弁54の開弁量は、分水制御ライン52への分水量に応じて制御される。このような制御により、常時全開使用スプレーノズル55と、分水制御スプレーノズル56から水を噴霧することができ、種々の要因によって、プロセス蒸気量やその組成、温度が大きく変動した場合においても、安定的にプロセス蒸気温度を制御することができる。そして、安定的に制御されたプロセス蒸気を蒸発器等の加熱源として利用することで、脱水性能の安定性に寄与することができる。
蒸気圧縮機20のサクションライン24の供給プロセス蒸気の温度T4から混合蒸気の温度T3を減じたものが1℃より小さくなる場合には、バイパスライン26の第1制御弁38を開弁する。これにより、蒸気圧縮機20に供給される供給プロセス蒸気の温度が所望の温度より下がり過ぎる前に、高温の圧縮プロセス蒸気が吐出された過熱蒸気供給ライン25から圧縮プロセス蒸気を供給して蒸気圧縮機20のサクションライン24の供給プロセス蒸気の温度低下を回避し、蒸気圧縮機20での圧縮による昇温昇圧に、より多くの時間を要することを回避することができる。バイパスライン26の第1制御弁38により、蒸発器27や熱交換器等への圧縮プロセス蒸気の過熱蒸気の供給量を制御することができる。
本発明の実施形態では、常時全開使用スプレーノズル55と流量範囲の異なる分水制御スプレーノズル56の2つのスプレーノズル55,56を使用したものを例として示したが、これだけに限定されず、複数個のスプレーノズル55,56によって注水してもよい。その場合、常時全開使用ライン51及び分水制御ライン52は、それぞれが1本ずつであっても、それぞれが複数本ずつであっても、又は一方が1本で他方が複数本であってもいずれでもよい。
本発明にかかる改質褐炭プロセスにおける蒸気圧縮機の蒸気温度制御方法に使用する蒸気温度制御装置の概略図。 従来の改質褐炭プロセスにおける蒸気圧縮機の蒸気温度制御方法に使用する蒸気温度制御装置の概略図。
符号の説明
20 蒸気圧縮機
21 蒸気温度制御装置
22 プロセス蒸気供給ライン
23 タンク
24 サクションライン
25 過熱蒸気供給ライン
26 バイパスライン
27 蒸発器
28 ポンプ
29 注水ライン
30 蒸気温度制御装置
31 制御装置
34 第1センサ
35 第2センサ
36 第3センサ
37 第4センサ
38 第1制御弁
39 吸込口
40 吐出口
41 第1分岐部
43 第2分岐部
51 常時全開使用ライン
52 分水制御ライン
53 第2制御弁
54 第3制御弁
55 常時全開使用スプレーノズル
56 分水制御スプレーノズル
57 噴霧部

Claims (4)

  1. 低品位炭を脱水して発生した水蒸気を有する供給プロセス蒸気をプロセス蒸気供給ラインを介して蒸気圧縮機に供給し、前記蒸気圧縮機で昇温昇圧した圧縮プロセス蒸気を蒸発器や熱交換器等の加熱源として供給し、供給されなかった残りの前記圧縮プロセス蒸気を過熱蒸気供給ラインにより前記プロセス蒸気供給ラインに戻す前に、水の供給源から注水ラインを介して注水して冷却する蒸気圧縮機の蒸気温度制御方法であって、
    前記圧縮プロセス蒸気の温度と流量から算出される前記圧縮プロセス蒸気の熱量と、注水温度と注水流量から算出される熱量との和に対して、前記圧縮プロセス蒸気に対して噴霧により注水した後の前記圧縮プロセス蒸気と水蒸気からなる混合蒸気の温度と流量から算出される熱量が等しくなるように、前記注水が流量範囲の異なる複数箇所より前記圧縮プロセス蒸気に行われ、前記複数箇所のうちの少なくとも1箇所を常時使用し、前記注水流量に応じて残りの前記注水箇所へ分水する分水量を制御することを特徴とする改質褐炭プロセスにおける蒸気圧縮機の蒸気温度制御方法。
  2. 前記供給プロセス蒸気の温度から前記混合蒸気の温度を減じたものが1℃より小さくなる場合には、前記圧縮プロセス蒸気を前記供給プロセス蒸気に戻して混合し、前記圧縮プロセス蒸気の供給量を制御することを特徴とする請求項1に記載の改質褐炭プロセスにおける蒸気圧縮機の蒸気温度制御方法。
  3. 前記圧縮プロセス蒸気に注水する水が前記圧縮プロセス蒸気の過熱蒸気の凝縮水であることを特徴とする請求項1又は2に記載の改質褐炭プロセスにおける蒸気圧縮機の蒸気温度制御方法。
  4. 低品位炭を脱水して発生した水蒸気を有するプロセス蒸気供給ラインから供給された供給プロセス蒸気を貯留するタンクと、
    前記タンクから供給される前記供給プロセス蒸気を圧縮する蒸気圧縮機と、
    前記蒸気圧縮機で圧縮した圧縮プロセス蒸気中の過熱蒸気を前記プロセス蒸気供給ラインに供給する過熱蒸気供給ラインと、
    前記過熱蒸気供給ラインの第1分岐部から分岐して、前記タンクと前記蒸気圧縮機とを連通させるサクションラインに第1制御弁を介して連通するバイパスラインと、
    前記過熱蒸気供給ラインに設けられた第2分岐部から分岐して設けられた蒸発器と、
    前記蒸発器と連通し、前記第2分岐部よりも下流で接続される注水ラインと、
    前記注水ラインに介設された前記注水ラインの注水量を制御する第2制御弁と、前記第2制御弁の下流で分岐する少なくとも1個のスプレーノズルが設けられた常時全開使用ラインと、第3制御弁により分水が制御され、前記スプレーノズルと流量範囲の異なる少なくとも1個のスプレーノズルが設けられた分水制御ラインと、を有する前記圧縮プロセス蒸気の温度を制御する蒸気温度制御手段と、
    前記サクションラインにおける前記供給プロセス蒸気の温度を検出する第1センサと、
    前記過熱蒸気供給ラインにおける前記圧縮プロセス蒸気の温度と流量を前記蒸気圧縮機と前記第1分岐部の間で検出する第2センサと、
    前記注水ラインにおける注水温度と注水流量を検出する第3センサと、
    前記蒸気温度制御手段により、前記圧縮プロセス蒸気に対して前記水を噴霧した後の前記圧縮プロセス蒸気と水蒸気からなる混合蒸気の温度と流量を検出する第4センサと、
    前記第1センサ、前記第2センサ、前記第3センサ及び前記第4センサでの検出値が送信され、前記検出値が処理された処理値に基づき前記第1制御弁、前記第2制御弁及び前記第3制御弁の開閉を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段の処理により、前記第2センサで検出された前記過熱蒸気供給ラインにおける前記圧縮プロセス蒸気の前記温度と前記流量から算出される熱量と、前記第3センサで検出された前記注水ラインにおける前記注水温度と前記注水流量から算出される熱量との和に対して、前記第4センサで検出された前記混合蒸気の前記温度と前記流量から算出される熱量が等しくなるように前記蒸気温度制御手段が、前記常時全開使用ラインと、前記注水流量に応じて前記分水制御ラインとに制御して前記水を分水することを特徴とする改質褐炭プロセスにおける蒸気圧縮機の蒸気温度制御装置。
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