JP2010052239A - 塗布具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 洗浄を完了させるためには、万年筆を持ち替え、次いで、操作つまみを数十回回転させなければならず、使用者にとっては煩わしく負担となっており、インキ交換が簡便に行えることが求められていた。
【解決手段】 インキ収容室の前方に開口部が形成され、その開口部にはペン先が挿着され、また、インキ収容室にはピストン部材が前後動可能に配置された塗布具であって、そのピストン部材の前記インキ収容室の後方には平板に歯切りをした第1のラックが固定され、その第1のラックは軸筒内に固定された回転軸に軸支された小径歯車に噛合しており、さらに、その小径歯車は前記第1のラックと小径歯車を挟み対向する位置に軸方向に前後移動可能に配設された第2のラックと噛合し、また、その第2のラックは前記軸筒の後端に配置されたつまみに連結固定された塗布具。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インキ収容室の前方に開口部が形成され、その開口部にはペン先が挿着され、また、インキ収容室後部にはピストン部材が前後動可能に配置された塗布具に関する。
インキ排出孔を前方端に備えたインキ受入れ室を有し、そのインキ受入れ室中には、ピストンロッドを備えた吸引ピストンが配設してあり、この吸引ピストンが、ハウジング部分に形成されて吸引ピストンのピストンロッドと螺合する第1のねじ域を介して、軸方向に往復運動されうるようにした、万年筆用のピストン機構部であって、そのピストンロッドが、テレスコピックに互に係合する2つのピストンロッド部分から成り、そのうち一方のピストンロッド部分が吸引ピストンを担持し、他のピストンロッド部分がその第1のねじ域と螺合すること、及びそのピストンロッドの両方のピストンロッド部分が第2のねじ域によって互に螺合され、第2のねじ域が第1のねじ域のねじの方向と逆のねじの方向をもつ万年筆用ピストン機構部がある。
即ち、操作つまみによって吸引ピストンを軸方向に往復運動させることにより、インキをインキ受入れ室中に吸入するインキ吸引機構である。
特開平7−290873号公報
万年筆用インキは様々な色が製造販売され市場に出回っており、使用者は嗜好に合った色味のインキを適宜選択し、使用する状況に合わせて使い分けをする傾向がある。例えば、「黒色」と言っても、薄い黒もあれば濃い黒、光沢感のある黒、或いは、艶消し調の黒などがある。
ここで、使用している万年筆のインキ色を変更するには、混色を避けるため、先ず、残存しているインキ受け入れ室内のインキを排出したのち、そのインキ受け入れ室内やのインキが接触する部分を洗浄するため、水をインキ受け入れ室内に吸入し排出する。この吸入・排出操作を最低でも5回繰り返し行う必要がある。洗浄終了後、別色のインキを吸入する。
しかし、前記の洗浄工程において、インキ排出、並びに、洗浄するための水の吸入・排出のためにピストンを5回以上往復させなければならず、これに加え、1回のピストンの往復にはハウジング部分を一方の手で把持し、他方の手で操作つまみを握って複数回回転させなければならない。即ち、筆記動作とは異なった持ち方で操作つまみを回転させなければならない。その結果、洗浄を完了させるためには、万年筆を持ち替え、次いで、操作つまみを数十回回転させなければならず、使用者にとっては煩わしく負担となっており、インキ交換が簡便に行えることが求められていた。
本発明は、インキ収容室の前方に開口部が形成され、その開口部にはペン先が挿着され、また、インキ収容室にはピストン部材が前後動可能に配置された塗布具であって、そのピストン部材の前記インキ収容室の後方には平板に歯切りをした第1のラックが固定され、その第1のラックは軸筒内に固定された回転軸に軸支された小径歯車に噛合しており、さらに、その小径歯車は前記第1のラックと小径歯車を挟み対向する位置に軸方向に前後移動可能に配設された第2のラックと噛合し、また、その第2のラックは前記軸筒の後端に配置されたつまみに連結固定されたことを第1の要旨とし、インキ収容室の前方に開口部が形成され、その開口部にはペン先が挿着され、また、インキ収容室にはピストン部材が前後動可能に配置された塗布具であって、そのピストン部材の前記インキ収容室の後方には平板に歯切りをした第1のラックが固定され、その第1のラックは軸筒内を軸方向に移動可能で、かつ、弾發部材によって後方に付勢される回転軸に軸支された小径歯車に噛合しており、さらに、その小径歯車は前記ラックと小径歯車を挟み対向する位置に軸筒内に固定された第2のラックと噛合しており、また、その第2のラックは軸筒に連結固定され、さらに、前記小径歯車を軸支した回転軸は前記軸筒の後端に配置されたつまみに連結固定されたことを第2の要旨とする。
本発明は、インキ収容室の前方に開口部が形成され、その開口部にはペン先が挿着され、また、インキ収容室にはピストン部材が前後動可能に配置された塗布具であって、そのピストン部材の前記インキ収容室の後方には平板に歯切りをした第1のラックが固定され、その第1のラックは軸筒内に固定された回転軸に軸支された小径歯車に噛合しており、さらに、その小径歯車は前記第1のラックと小径歯車を挟み対向する位置に軸方向に前後移動可能に配設された第2のラックと噛合し、また、その第2のラックは前記軸筒の後端に配置されたつまみに連結固定されたことを第1の要旨とし、インキ収容室の前方に開口部が形成され、その開口部にはペン先が挿着され、また、インキ収容室にはピストン部材が前後動可能に配置された塗布具であって、そのピストン部材の前記インキ収容室の後方には平板に歯切りをした第1のラックが固定され、その第1のラックは軸筒内を軸方向に移動可能で、かつ、弾發部材によって後方に付勢される回転軸に軸支された小径歯車に噛合しており、さらに、その小径歯車は前記ラックと小径歯車を挟み対向する位置に軸筒内に固定された第2のラックと噛合しており、また、その第2のラックは軸筒に連結固定され、さらに、前記小径歯車を軸支した回転軸は前記軸筒の後端に配置されたつまみに連結固定されたことを第2の要旨としていので、これにより塗布具を持ち替えることなく、前記つまみを前後動作させるのみでピストン部材を前後動させることができ、もって、インキの交換の際の負担が著しく軽減される。
図1乃至図6に第1例を示し説明する。図1において、本発明の塗布具は大きく分類すると3つの部分で構成される。筆記を行うペン先部と、インキを貯蔵する軸筒部、インキの吸入を行うインキ吸入部である。
ペン先部Aは、ペン先1、そのペン先1に当設するペン芯2、そのペン芯2に内挿されるコア3、並びに、前記ペン先1とペン芯2を内挿するペン先ホルダー4、そのペン先ホルダー4の外周溝4aに当設しているOリング5、並びに、そのペン先ホルダー4及びOリング5を内挿する首軸6などから構成されている。そして、その首軸6の前端部と中間部には、外観の装飾を目的とする飾りリング7と飾りリング8が当設している。
軸筒部は、軸方向に貫通する穴を有する軸筒9であり、その軸筒9の前端には前記ペン先部Aの首軸6が内挿されている。この軸筒9は、内部にインキを貯留するインキ収容室9bになっておりインキ収容室の前方には段部9aが形成される。
インキ吸入部は、軸筒部の後部に装着されている。そのインキ吸入部は、前方が円筒状のピストン10と、そのピストン10の後方には鋸状の歯を有する第1のラック11が固定される。ピストン10の円筒部にはピストンシール12が囲繞される。前記第1のラック11に対向する位置には外周に歯が形成され凸状の支持軸13aを両側に有し回転可能に支持される歯車13、その歯車13の歯は前記第1のラック11に形成された鋸状の歯と噛合される。前記歯車13と噛合される第2のラック14が、軸筒9内を軸方向に摺動可能に位置している。歯車13を中心に第1のラック11と第2のラック14が対向することになる。その第2のラック14の後方には、円筒状のつまみ15が固定されている。
尚、誤動作を阻止するために、軸筒9の後部につまみ15を着脱自在に取り付けても良い。つまり、インキ吸入や洗浄の操作以外につまみ15に加わる不慮の操作を防止するためのものである。
前記ピストン10は円筒であり、そのピストン10の後方には鋸状の歯を有する前記第1のラック11が固定されている。また、ピストン10の円筒部10aを弾性部材からなるピストンシール12が被覆している。そのピストンシール12の外周は、軸筒9の内周面に摺接している。また、前記第1のラック11の鋸状の歯は対向する歯車13と噛合しており、歯面の反対面は軸筒9内に形成された溝9cを軸方向に摺動する。
前記歯車13は外周に歯が形成され同軸で凸状の支持軸13aを両側に有している。その歯車13の支持軸13aは軸筒9内に固定されるホルダー13bにより保持され自在に回転する。歯車13の支持軸13aは一体で構成されているが、支持軸を別部材で構成し、歯車に枢着しても良い。
また、歯車13に対向し噛合する第2のラック14も軸筒9内に形成された溝9cを軸方向に摺動する。その第2のラック14の後方にはつまみ15が固定される。そのつまみ15の軸方向前方の端面は、軸筒9の端面に接し、軸筒9内への没入が防止される。
次に、インキの交換について説明する。インキ収容室9bからのインキ排出、及び、洗浄における洗浄液(水)の排出・吸引についての具体的な説明である。
インキ収容室9bへ残存されたインキの排出は、インキ壺などの容器の上で行う。このインキ壺の上に位置した状態でつまみ15をペン先部Aと反対の方向、即ち、後方に向けて引っ張る。つまみ15を引くことにより、つまみ15に固定された第2のラック14も軸筒内を後方に摺動する。その第2のラック14が軸筒9の後方に移動すると、第2のラック14の歯と噛合され軸筒9に回転可能に支持された歯車13が半時計方向に回転する。この歯車13の反時計方向の回転が、歯車13の歯に噛合され軸筒9内を前後方向に移動可能な第1のラック11と、これに固定されたピストン10およびピストン10の円筒部に囲繞されたピストンシール12を前方へ移動させることとなる。
このピストン10、第1のラック11およびピストンシール12の軸筒9の前方への移動によりインキ収容室9bに残存されたインキはペン先1を通り、下方に設置されたインキ壺に排出される。尚、つまみ15を引くことによるピストン10や第1のラック11およびピストンシール12の軸筒9の前方への移動は、ピストンシール12が軸筒9の内面に形成された段部9aに接することで停止する。
インキ収容室9bへ残存されたインキの排出を終えると、次に、インキが付着しているペン先部A及びインキ収容室9bの洗浄を行う。洗浄の目的は今まで使用してきたインキと次に使用するインキの混同、混色を防ぐためである。
先ず始めに、ペン先部Aの下方に位置する排出されたインキが貯留されたインキ壺を、水を満たした洗浄壺と入れ替える。この洗浄壺の水にペン先部Aを全て浸漬させる。
このペン先部Aを水に浸漬させた状態で、前記つまみ15をペン先部Aの方向に向かって押し込む。つまみ15を押し込むことにより、つまみ15に固定された第2のラック14が前進する。その第2のラック14の前進により、これに対向する歯車13が時計方向に回転し、さらに歯車13の時計方向への回転によりその歯車13に対向する第1のラック11とピストン10が後退させられる。
このピストン10の後退動作によって、インキ収容室9b内が負圧となり、この負圧作用によって、洗浄壺内の水がペン先部Aを介してインキ収容室9b内に引き込まれ充填される。このインキ収容室9b内に充填された水を前述のインキの排出と同様に、つまみ14を押し込むことでペン先から洗浄壺へ排出させる。
この水の吸入・排出の一連の動作を適宜、洗浄壺の水を入れ替えながら繰り返す。何回か繰り返すことでペン先部A及びインキ収容室9bの内面に付着したインキが洗い流される。この洗浄が終わった後、ペン先部Aに付着した水を拭き取り新しい色のインキの充填を行うのである。
図7乃至図12に第2例を示し説明する。この第2例においても、3つの部分で構成される。筆記を行うペン先部と、インキを貯蔵する軸筒部、インキの吸入を行うインキ吸入部である。
ペン先部Aは前記第1例と構成が同様であるので、その説明は割愛する。インキ吸入部は、前方が円筒状のピストン20と、ピストン20の後方には鋸状の歯を有する第1のラック21が固定される。前記ピストン20の円筒部にはピストンシール22が囲繞される。前記第1のラック21には歯車23が噛合される。また、歯車23は外周に歯が形成され同軸で凸状の支持軸23aを両側に有しており、ホルダー25により回転可能に支持される。
そのホルダー25はコの字状の部品で前方において歯車23を支持し、後方の穴に軸26が挿入固定される。その軸26の後方には、穴を有するつまみ27が固定される。さらに、つまみ27を後方へ付勢する弾發部材28が設置されている。また、誤動作を阻止するために、つまみ27を覆うカバー29が軸筒9の後部に着脱自在に取り付けられている。
ピストン20は円筒であり、その後方には鋸状の歯を有する第1のラック21が固定されている。前記ピストン20の円筒部20aを弾性部材からなるピストンシール22が被覆している。そのピストンシール22の外周は軸筒19の内周面に摺接している。また、前記第1のラック21の鋸状歯は、その第1のラック21と対向し外周に歯が形成される歯車23と噛合しており、歯面の反対の面で軸筒19内に形成された溝19cを軸方向に摺動する。この歯車23は歯車の両端に同軸の支持軸23bを有している。
前記歯車23の支持軸23bは、軸筒19内に固定されるホルダー25により保持され自在に回転する。ここで歯車23の支持軸23bは一体で構成されているが、支持軸を別部材で構成し、歯車に枢着しても良い。また、歯車23に対向し噛合する第2のラック24は軸筒19内に固定される。第1のラック21は歯車23と噛合し、その歯車23は第2のラック24と噛合する。
前記ホルダー25は、コの字状で前方において前記歯車23を支持し、その後方には穴25bを有している。その穴25bには軸26が固定される。軸26には前方にホルダー25が固定され、その後方にはつまみ27が固定される。そのつまみ27は、軸筒19内に収納された弾發部材28によって後方に付勢される。この後方への付勢はホルダー25の後端が軸筒19の突起19aに当たることで係止される。また、不慮の動作を防止するために、軸筒19の後部には、カバー29が着脱自在に設けられている。
第2例のインキの交換について説明する。インキ収容室19bからのインキの排出、及び、洗浄における洗浄液(水)の排出・吸引についての具体的な説明である。
インキ収容室19bに残存されたインキの排出は、インキ壺などの容器の上で行う。このインキ壺の上に位置した状態で、先ず、軸筒部後部のカバー29を取り外す。次に、つまみ27をペン先部Aの方向に向けて押す。つまみ27を押すことで、つまみ27に固定された軸26とその軸26に固定されたホルダー25が前進をする。さらに、ホルダー25に回転自在に支持された歯車23は、軸筒19内に固定された第2のラック24と噛合しているため反時計方向に回転しながら、ホルダー25と共に前進する。併せて歯車23と噛合している第1のラック21も前進をする。この第1のラック21の前進する距離は、ホルダー25の前進距離に歯車23の反時計方向の回転による送りが付加され、つまみ27の押し込み距離の2倍となる。即ち、つまみ27を押した以上に第2のラック24が移動するのである。
第1のラック21が前進することにより、これに固定されたピストン20およびピストン20の円筒部20aに囲繞されたピストンシール22が前方へ移動させることとなる。このピストン20、第1のラック21およびピストンシール22の軸筒前方への移動によりインキ収容室19bに残存されたインキはペン先部Aを通り、下方に配置されたインキ壺に排出される。前記つまみ27を押すことによるピストン20、並びに、第1のラック21およびピストンシール22の軸筒9の前方への移動は、ピストンシール12が首軸6の後端に接することで停止する。
インキ収容室19bへ貯溜されたインキの排出を終えると、次に、インキが付着したペン先部A及び軸筒19内の洗浄を行う。
先ず始めに、ペン先部Aの下方に位置する排出されたインキが貯留されたインキ壺を、水を満たした洗浄壺と入れ替える。この洗浄壺の水にペン先部Aを浸漬させる。
このペン先部Aを水に浸漬させた状態で、今まで押し込んでいたつまみ27から手を離す。この解除動作によって、つまみ27を後方に付勢する弾發部材28によりつまみ27が後退すると共に、つまみ27の後退によりそのつまみ27に連結された軸26、並びに、その軸26に固定されたホルダー25が後退する。さらに、ホルダー25に回転自在に支持された歯車23は、軸筒19内に固定された第2のラック24と噛合しているため、時計方向に回転しながらホルダー25と共に後退する。これに併せて歯車23と噛合している第1のラック21も後退する。さらに、その第1のラック21が後退することにより、これに固定されたピストン20およびピストン20の円筒部20aに囲繞されたピストンシール22を後方へ移動させることとなる。この後方への移動はホルダー25の後方が軸筒19の突起19dに当たることで係止される。
このピストン20の後退動作によって、インキ収容室19b内が負圧となり、この負圧作用によって、洗浄壺内の水がペン先部を介してインキ収容室19b内に引き込まれ充填される。このインキ収容室19b内に充填された水を前記インキの排出と同様に、つまみ27を押し込むことでペン先部Aから洗浄壺へ排出させる。
この吸入・排出の一連の動作を適宜、洗浄壺内の水を入れ替えながら繰り返す。何回か繰り返すことでペン先部A及びインキ収容室19bの内面に付着したインキが洗い流される。この洗浄が終わった後、ペン先部Aに付着した水を拭き取り新しい色のインキの充填を行うのである。
本機構によりインキの排出および吸入が、つまみ27の押圧および解除だけで行え、片手でも操作が可能である。
図13乃至図18に第3例を示し説明する。この第3例においても、3つの部分で構成される。筆記を行うペン先部Aと、インキを貯蔵する軸筒部、インキの吸入を行うインキ吸入部である。前記インキを貯留するインキ収容部39の内部には、前方が円筒状のピストン30が配置されており、そのピストン30の円筒部30aにはピストンシール32が囲繞される。
前記ピストン30の後方には、鋸状の歯を有する第1のラック31が固定される。また、ピストン30の円筒部にはピストンシール32が囲繞される。第1のラック31は歯車33が噛合される。歯車33には外周の径が異なる2列の歯(大歯車33a、小歯車33b)が形成され凸状の支持軸33cを両側に有し回転可能に軸支されている。その大歯車33aは前記第1のラック31に対向し噛合される。さらに、軸筒9内には、その軸筒9内を軸方向に摺動可能で、かつ、前記小歯車33bと対向し噛合される第2のラック34が配置されている。その第2のラック34の後方には、円筒状のつまみ35が固定されている。
前記ピストン30は円筒であり、その後方には鋸状の歯を有する第1のラック31が固定されている。また、前記ピストン30の円筒部30aを弾性部材からなるピストンシール32が被覆している。そのピストンシール32の外周は、軸筒39の内周面、即ち、インキ収容部39bの内周面に摺接している。また、第1のラック31の鋸状歯は対向する大歯車33aと噛合しており歯面の反対面は軸筒39内に形成された溝39cを軸方向に摺動する。
前記歯車33は外周に径が異なる2列の歯(大径歯車33a、小径歯車33b)が形成され、支持軸33cを両側に有している。また、歯車33の支持軸33cは軸筒39内に固定されるホルダーBにより保持され自在に回転する。
小歯車33bに対向し噛合する第2のラック34は軸筒39内の溝39cを軸方向に摺動する。その第2のラック34の後方にはつまみ35が固定される。そのつまみ35の軸方向前方の端面は前記軸筒39の後端に接し、軸筒39内につまみ35が没入するのを防ぐ役目がある。
次に、第3例のインキの交換について説明する。インキ収容室9bからのインキ排出、及び、洗浄における洗浄液(水)の排出・吸引についての具体的な説明である。
インキ収容室39bへ残存されたインキの排出は、インキ壺などの容器の上で行う。このインキ壺の上にペン先部Aを位置した状態でつまみ35をペン先部Aと反対の方向に向けて引っ張る。つまみ35を引くことにより、つまみ35に固定された第2のラック34も軸筒39内を後方に摺動する。
その第2のラック34が軸筒39の後方に移動すると、その第2のラック34の歯と噛合された小径歯車33bを有する歯車33が半時計方向に回転する。この歯車33の反時計方向の回転が、大径歯車33aに噛合される第1のラック31に伝わり、その第1のラック31に固定されたピストン30およびピストン30の円筒部30aに囲繞されたピストンシール32を前方へ移動させることとなる。
ここで第2のラック34と噛合した大径歯車33aの回転は、その大径歯車33aと一体で同軸の小径歯車33bを回転させる。その小径歯車33bが回転する角度は小径歯車33aと同じであるが、各々の歯の外径比に比例して前記第1のラック31を第2のラック34より多く前進させる。即ち、つまみ35の操作量以上に第2のラック34が移動するのである。
これらピストン30、並びに、第1のラック31およびピストンシール32の軸筒39の前方への移動によりインキ収容室39bに残存されたインキはペン先部Aを通り下方に配置されたインキ壺に排出される。尚、前記つまみ35を引くことによるピストン30、並びに、第1のラック31およびピストンシール32の軸筒39の前方への移動は、ピストンシール32が軸筒39の筒内に形成された段部39aに接することで停止する。
インキ収容室39bへ残存されたインキの排出を終えると、次に、インキが付着したペン先部A及びインキ収容部39bの洗浄を行う。その洗浄の目的は今まで使用してきたインキと次に使用するインキの混同、混色を防ぐためである。
先ず始めに、ペン先部Aの下方に位置する排出されたインキが貯留されたインキ壺を水を満たした洗浄壺と入れ替える。この水にペン先部Aを浸漬させる。このペン先部Aを水に浸漬させた状態でつまみ35をペン先部Aに向けてつまみ35を押し込む。そのつまみ35を押し込むことにより、つまみ35に固定された第2のラック34が前進する。その第2のラック34の前進によりこれに対向する歯車33が時計方向に回転し、さらに歯車33の時計方向への回転により、前記歯車33に対向する第1のラック31とピストン30を後退させる。
そのピストン30の後退動作によって、インキ収容室39b内が負圧となり、この負圧作用によって、洗浄壺内の水がペン先部Aを介してインキ収容室39b内に引き込まれ充填される。そのインキ収容室39bに充填された水を前記のインキの排出と同様に、つまみ34を押し込むことでペン先部Aから洗浄壺へ排出させる。
この吸入・排出の一連の動作を適宜、洗浄壺内の水を入れ替えながら繰り返す。何回か繰り返すことでペン先部A及びインキ収容室39bに付着したインキが洗い流される。この洗浄が終わった後、ペン先部Aに付着した水を拭き取り新しい色のインキの充填を行うのである。
本発明の第1例を示す縦断面図。 図1のA−A線断面図。 ホルダーと歯車の組み立てを示す側面図。 歯車を示す外観斜視図。 図1の要部分解斜視図。 動作を示す縦断面図。 本発明の第2例を示す縦断面図。 図7のB−B線断面図。 ホルダーと歯車の組み立てを示す側面図。 図9の外観斜視図。 図7の外観斜視図。 動作を示す縦断面図。 第3例を示す縦断面図。 図13のC−C線断面図。 ホルダーと歯車の組み立てを示す側面図。 歯車を示す外観斜視図。 図13の外観斜視図。 動作を示す縦断面図。
符号の説明
1 ペン先
2 ペン芯
3 コア
4 ペン先ホルダー
4a 外周溝
5 Oリング
6 首軸
7 前リング
8 後リング
9 軸筒
9a 段部
9b インキ収容室
9c 溝
10 ピストン
10a 円筒
11 ラック
12 ピストンシール
13 歯車
13a 支持軸
13b ホルダー
14 ラック
15 つまみ
19 軸筒
19a 段差
19b インキ収容室
19c 溝
19d 突起
20 ピストン
20a 円筒
21 ラック
22 ピストンシール
23 歯車
23a 支持軸
24 ラック
25 ホルダー
25b 穴
26 軸
27 つまみ
28 弾發部材
29 カバー
30 ピストン
30a 円筒
31 ラック
32 ピストンシール
33 歯車
33a 大歯車
33b 小歯車
33c 支持軸
34 ラック
35 つまみ
39 軸筒
39a 段部
39b インキ収容部
39c 溝
A ペン先部
B ホルダー

Claims (2)

  1. インキ収容室の前方に開口部が形成され、その開口部にはペン先が挿着され、また、インキ収容室にはピストン部材が前後動可能に配置された塗布具であって、そのピストン部材の前記インキ収容室の後方には平板に歯切りをした第1のラックが固定され、その第1のラックは軸筒内に固定された回転軸に軸支された小径歯車に噛合しており、さらに、その小径歯車は前記第1のラックと小径歯車を挟み対向する位置に軸方向に前後移動可能に配設された第2のラックと噛合し、また、その第2のラックは前記軸筒の後端に配置されたつまみに連結固定されたことを特徴とする塗布具。
  2. インキ収容室の前方に開口部が形成され、その開口部にはペン先が挿着され、また、インキ収容室にはピストン部材が前後動可能に配置された塗布具であって、そのピストン部材の前記インキ収容室の後方には平板に歯切りをした第1のラックが固定され、その第1のラックは軸筒内を軸方向に移動可能で、かつ、弾發部材によって後方に付勢される回転軸に軸支された小径歯車に噛合しており、さらに、その小径歯車は前記ラックと小径歯車を挟み対向する位置に軸筒内に固定された第2のラックと噛合しており、また、その第2のラックは軸筒に連結固定され、さらに、前記小径歯車を軸支した回転軸は前記軸筒の後端に配置されたつまみに連結固定されたことを特徴とする塗布具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105966116A (zh) * 2014-06-20 2016-09-28 刘乐凝 一种带储墨腔的笔
CN106113993A (zh) * 2016-07-22 2016-11-16 南京理工大学 一种便携伸缩笔
KR20170038923A (ko) 2014-08-07 2017-04-07 가꼬우호우징 효고 이카다이가쿠 Il-18과 분자 표적 항체를 병용하는 암 치료약

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