JP2010050896A - 固体撮像素子の取付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】固体撮像素子の取付方法において、各金具の複数の脚部の接合をロボットを用いて容易に且つ安定して行え、その接合時の溶融性金属の収縮による固体撮像素子に位置ずれを抑制して取付精度を向上できるようにすること。
【解決手段】第2の金具3の複数の接合部3cに溶融性金属充填用通路3dを形成し、溶融性金属充填用通路3dを形成した第2の金具3の接合部3cが第1の金具2の接合部2cの上になるように各接合部2c、3cを対峙させ、対峙された各接合部2c、3cの隙間6に溶融性金属充填用通路3dを通して溶融半田21をほぼ同時に充填して凝固させて第1の金具2と第2の金具3とを接合する。
【選択図】図5C

Description

本発明は、固体撮像素子の取付方法に係り、特に、半田やロウ材などの溶融性金属を用いて固体撮像素子を撮像装置の筐体あるいは色分解プリズムに取付ける固体撮像素子の取付方法に好適なものである。
固体撮像素子を撮像装置(カメラ装置)に取付ける場合、半田やロウ材などの溶融性金属を用いた接合による取付けと、接着剤を用いた接合による取付け、との2種類が多く用いられている。これらの取付けにおける代表的な特徴としては、前者では、溶融性金属による瞬間的な接合が可能、固体撮像素子の取外しが可能、溶融性金属の収縮による変位が大きいことが挙げられ、後者では、接着剤の硬化時間が必要、固体撮像素子の取外しが困難、硬化による収縮量が小であることが挙げられる。
一方、固体撮像素子を撮像装置に取付ける場合、所望の撮影画像が得られるように固体撮像素子の位置調整を行ってから取付ける必要がある。
従来の固体撮像素子の取付方法として、特開平8−149351号公報(特許文献1)に記載された取付方法が案出されている。この特許文献1には、複数の脚部を有する第1の金具をカメラ筐体に固定し、複数の脚部を有する第2の金具を固体撮像素子に固定し、カメラ筐体と固体撮像素子との位置を調整して第1の金具及び第2の金具の各脚部を対峙させ、対峙された各脚部の隙間に半田を充填して凝固させ第1の金具と第2の金具とを接合する固体撮像素子の取付方法が開示されている。
また、従来の別の固体撮像素子の取付方法として、特開2007−318602号公報(特許文献2)に記載された取付方法が案出されている。この特許文献2には、撮像装置の筐体または色分解プリズムに複数の脚部を有する第1の金具を固定する工程と、固体撮像素子に複数の脚部を有する第2の金具を固定する工程と、複数の間接部材に溶融性金属層を設ける工程と、各間接部材の溶融性金属層を溶融する工程と、各間接部材を溶融した金属層を介して第1の金具の各脚部と第2の金具の各脚部とに当接させる工程と、各間接部材における溶融した金属層を凝固させ、各間接部材を介して第1の金具と第2の金具とを接合する工程と、を含む固体撮像素子の取付方法が開示されている。
特開平8−149351号公報 特開2007−318602号公報
特許文献1の固体撮像素子の取付方法において、対峙された複数の脚部の隙間に半田を充填して接合する作業は一般的には人手によって行われていた。これらの脚部への半田の充填作業を人手によって行う場合には、各脚における安定した接合が難しいと共に、各脚の隙間に順番に半田を充填する作業となり、各脚部の接合時に生じる時間差と各半田の収縮により、第1の金具2に対する第2の金具3の相対位置が動いてしまうことがあった。この動きにより、所定の最適位置に調整された固体撮像素子5が所定外の位置に動くこととなり、それが撮像装置の性能に影響してしまう、という問題があった。
一方、特許文献2の固体撮像素子の取付方法では、第1の金具と第2の金具とを、溶融性金属層を設けた複数の間接部材を介して接合する方法であるため、溶融性金属層を設けた複数の間接部材を準備しておく必要があると共に、これらの間接部材を第1の金具の複数の脚部と第2の金具の複数の脚部との対峙位置に正確に配置しなければならず、自動半田ロボットで行うことが難しい、という課題があった。
本発明の目的は、第1の金具および第2の金具の複数の脚部の接合をロボットを用いて容易に且つ安定して行えると共に、その接合時の溶融性金属の収縮による固体撮像素子に位置ずれを抑制して取付精度を向上できる、固体撮像素子の取付方法を提供することにある。
前述の目的を達成するために、本発明では、複数箇所に接合部を有する第1の金具をカメラ筐体または色分解プリズムに固定し、複数箇所に接合部を有する第2の金具を固体撮像素子に固定し、前記カメラ筐体または前記色分解プリズムと前記固体撮像素子との位置を調整して、前記第1の金具と前記第2の金具の各接合部を対向させ、対向された各接合部の隙間に溶融性金属を充填して凝固させ前記第1の金具と前記第2の金具とを接合する固体撮像素子の取付方法において、前記第1の金具または前記第2の金具の各接合部に溶融性金属充填用通路を形成し、前記溶融性金属充填用通路を形成した前記第1の金具または前記第2の金具の接合部が前記第2の金具または前記第1の金具の上になるように前記第1の金具及び前記第2の金具の各接合部を対峙させ、前記対峙された各接合部の隙間に前記溶融性金属充填用通路を通して前記溶融性金属をほぼ同時に充填して凝固させ前記第1の金具と前記第2の金具とを接合することにある。
なお、本発明において、「溶融性金属」とは、溶融状態から凝固することによって物質同士を接合する、例えば半田やロウ材などの金属製の接合材を意味し、必ずしも溶融状態にあることを意味するものではない。
係る本発明の固体撮像素子の取付方法によれば、第1の金具および第2の金具の複数の脚部の接合をロボットを用いて容易に且つ安定して行えると共に、その接合時の溶融性金属の収縮による固体撮像素子に位置ずれを抑制して取付精度を向上できる。
以下、本発明の複数の実施形態について図を用いて説明する。各実施形態の図における同一符号は同一物または相当物を示す。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の固体撮像素子の取付構造および取付方法を図1から図5を用いて説明する。
先ず、本実施形態に係る固体撮像素子の取付構造について、図1および図2を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係る固体撮像素子の取付構造を示す断面図、図2は図1の第2の金具3の単体状態における平面図である。
単板式の撮像装置(カメラ装置)の筐体1には、撮像レンズ部12を取付けるレンズ取付孔1aが形成されている。このレンズ取付孔1aは、撮像レンズ部12の光軸16と一致する中心を有し、撮像レンズ部12の一側端部の外周と同じ内周面を有する円形孔で構成されている。なお、図1に示す筐体1は筐体全体の一部を構成するものである。撮像レンズ部12は、その一側端部が筐体1のレンズ取付孔1aに挿入され、筐体1に保持されている。
筐体1の内面(固体撮像素子側の端面)1bには、第1の金具(筐体側金具)2がねじ止め等の適宜な固定手段によって固定されている。第1の金具2の本体部2aは、矩形の板状を呈しており、その中心部には撮像レンズ部12からの撮像光を通過させる開口部2bが設けられている。この本体部2aの対向する2辺には、それぞれ複数(図示の例では、2つずつ、計4つ)の脚部2cが設けられている。これらの脚部2cは、第2の金具3の脚部3cとの接合部を構成するものであり、断面視L字状を呈し、第2の金具3側に突出するように形成されている。なお、第1の金具2の縁部において、脚部2c以外の部位も屈曲させ、第1の金具2の強度を向上させるようにしてもよい。
第1の金具2に対峙する位置には、第2の金具(撮像素子側金具)3が配置されている。第2の金具3の本体部3aは、矩形の板状を呈しており、その中心部には固体撮像素子4の端子4aを挿通させる端子挿通孔3bが設けられている。第2の金具3の本体部3aの対向する2辺にはそれぞれ複数(図示の例では、2つずつ、計4つ)の脚部3cが設けられている。これらの脚部3cは、第1の金具2の脚部2cとの接合部を構成するものであり、断面視L字状を呈し、第1の金具2側に突出するように形成されている。なお、第2の金具3の縁部において、脚部3c以外の部位も屈曲させることにより、第2の金具3の強度を向上させるようにしてもよい。
また、これらの脚部3cには、溶融性金属充填用通路である切欠き3dがそれぞれ形成されている。各切欠き3dは、第1の金具2の脚部2cと対向する部分に形成され、脚部3cを貫通して脚部2c側およびその反対側に開口するように設けられている。また、各切欠き3dは、脚部2cの接合面に対して中央に位置するように設けられている。これにより、各切欠き3dを通して溶融性金属である半田5を充填する際に、脚部2cの接合面の全体に速く且つ均一に充填できる。なお、半田5の代わりにロウ材を用いても良い。
第2の金具3の本体部3aにおいて、第1の金具2および撮像レンズ部12と対峙する面には、CCD等の固体撮像素子4がねじ止め等の適宜な固定手段によって固定されている。固体撮像素子4の端子4aは、第2の金具3の端子挿通孔3aに挿通され、第2の金具3の反対側に突出されている。
第1の金具2の脚部2cと第2の金具3の脚部3cとは、隙間6を有して対峙され、半田5により接合されて固定されている。第1の金具2の脚部2cの接合面は、第2の金具3の脚部3cに対向する広い平坦面で構成されているので、切欠き3dを通して充填される半田5を確実に受け止めることができる。第2の金具3の脚部3cの接合面は、第1の金具2の脚部2c対向する面と切欠き3dの側面とで構成されているので、半田5による接合強度を格段に増大することができる。
次に、本実施形態で用いる固体撮像素子4の取付装置25について、図3を参照しながら説明する。図3は本実施形態で用いる固体撮像素子4の取付装置25の構成を表す概略図である。
取付装置25は、固体撮像素子4の位置を調整する位置調整用装置7と、第1の金具2と第2の金具3とを半田5により接合する自動半田ロボット18と、を備える。
位置調整用装置7は、撮像装置固定部8、位置調整機構部9、金具保持部10、テストチャート11、撮像レンズ部12、信号処理部13、モニタ部14、計測器15およびベース部17を備える。図示は省略するが、各種照明機器が位置調整用装置7の各部に設置されている。この位置調整用装置7において、位置調整機構部9、撮像装置固定部8、テストチャート11が上からこの順に縦に配列されてベース部17に取付けられている。金具保持部10は位置調整機構部9の下面から下方に突出して設けられている。位置調整用装置7は、撮像装置固定部8、テストチャート11、撮像レンズ部12、照明部などを一体化したプロジェクタにより構成されていてもよい。
自動半田ロボット18は、第1の金具2および第2の金具3の脚部2c、3cの接合を同時に行うことができるように複数設置される。この自動半田ロボット18は、鏝先19および棒半田20を備える。
ここで、位置調整用装置7の具体的構成および位置調整用装置7による位置調整方法を説明する。
先ず、撮像レンズ部12および第1の金具2を保持した筐体1を、撮像装置固定部8に載置し、例えばねじ止めによって固定する。具体的には、筐体1の上面に第1の金具2が保持され、筐体1の下方に撮像レンズ部12が突出され、撮像レンズ部12の光軸16が垂直になるように、筐体1を固定する。撮像レンズ部12の下端部のレンズ面はテストチャート11に対向している。
次いで、固体撮像素子4を保持した第2の金具3を、金具保持部10に、図示しない位置決めピンによって位置決めしつつ、金具保持部10のマグネットにより吸着して保持する。金具保持部10は、位置調整機構部9に取付けられ、位置調整機構部9と共に移動される。位置調整機構部9は、6自由度(X,Y,Z軸方向と各軸の回転方向)を有し、金具保持部10に保持された第2の金具3の位置および角度を任意に調整することができる。
次いで、信号処理部13を、固体撮像素子4の端子4aにケーブルを介して電気的に接続する。信号処理部13には、モニタ部14および計測器15が接続されている。
次いで、撮像レンズ部12によってテストチャート11を撮像する。その撮像光は固体撮像素子4によって光電変換されて信号処理部13に入力される。信号処理部13は、入力したアナログ信号に適宜な処理を施して画像信号を生成し、モニタ部14と計測器15に出力する。
次いで、撮像レンズ部12や計測器15の調整を行うと共に、光軸16が固体撮像素子4に直角に照射され、モニタ部14に所望の画像が表示されるように、位置調整機構部9を動作させて第2の金具3(換言すれば、固体撮像素子4)の位置を調整する。固体撮像素子5の位置調整が完了すると、第1の金具2および第2の金具3の脚部2c、3cは図1に示すように、所定間隙6を持った状態で正対することになる。脚部2c、3cは各金具に4箇所ずつ設けられており、ここで間隙6を持たせているのは、固体撮像素子5や各部材間の取付誤差など、個体毎の差を吸収するための調整代の役割と、最適位置を決める段階で所定位置により近づける動作を実施するための動作範囲を持たせる役割がある。
次に、本実施形態に係る固体撮像素子の取付方法について、図4を参照しながら説明する。図4は本実施形態に係る固体撮像素子の取付方法を表す工程フローチャートである。
先ず、撮像装置の筐体1に第1の金具2を固定する(工程1)と共に、第2の金具3に固体撮像素子4を固定する(工程2)。また、筐体1を位置調整用装置7の撮像装置固定部8に固定する(工程3)と共に、第2の金具3を金具保持部10で保持し(工程4)、固体撮像素子4の端子4aを信号処理部13に接続する(工程5)。なお、上記の各工程は、順序を入れ替えてもよいし、平行して行ってもよい。
次いで、撮像レンズ部12や計測器15の調整を行いつつ、位置調整機構部9を動作させ、モニタ部14に所望の画像が表示されるように固体撮像素子4の位置調整を行う(工程6)。
次いで、自動半田ロボット18を用いて第1の金具2の各脚部2cと第2の金具3の各脚部3cとをほぼ同時に接合する(工程7)。
次に、自動半田ロボット18を用いた第1の金具2と第2の金具3との接合について、図5Aから図5Dを参照しながら説明する。図5Aは自動半田ロボット18の鏝先19を脚部2c、3cに近づけた状態の断面図、図5Bは図5Aの鏝先19に自動半田ロボット18の棒半田20を近づけた状態の断面図、図5Cは図5Bの棒半田20が溶融して溶融半田21となって切欠き3dを通して充填される状態の断面図、図5Dは図5Cにおける溶融半田21の充填が完了した状態の断面図である。
図4に示す位置調整用装置7による固体撮像素子5の位置調整が完了した状態で、自動半田ロボット14による第1の金具2および第2の金具3の脚部2c、3cの接合が開始される。
先ず、複数の自動半田ロボット14が同時に前進動作され、図5Aに示すように、自動半田ロボット14の鏝先19の凹部19a内に第1の金具2および第2の金具3の脚部2c、3cが入り込む。鏝先19の先端部には上面から凹部19a内に通ずる半田供給部である半田供給孔19bが形成されており、半田供給部19bは図5Aの状態で切欠き3cおよび脚部2cの上面の上方に位置される。なお、半田供給部19bは上部が拡開された円形孔で構成されている。この図5Aの状態で、鏝先19のプリヒートにより各金具2、3の脚部2c、3cは加熱される。
その後、図5Bに示すように、自動半田ロボット14の鏝先19の半田供給部19bに、複数箇所同時に棒半田20が自動で供給される。供給された棒半田20は、鏝先19の半田供給部19bの上部の拡大部に触れると、溶融を始める。ここで、半田供給部19bの上部を拡大部としたことにより、棒半田20を容易に且つ確実に鏝先19に当接させることができる。溶融された半田21は、重力により鏝先19の半田供給部19bから第2の金具3の脚部3cの切欠き3dに落下する。
この落下時に溶融半田21が第2の金具3の脚部3cに触れると、図5Cに示すように、溶融半田21の濡れ性により脚部3cの切欠き3dの内面へ拡がると共に、切欠き3dを通して第1の金具2の脚部2cの上面に到達する。この段階では、鏝先19による加熱で半田は溶融したままであり、図5Dに示すように、両脚部2c、3cの隙間6及び切欠き3dに半田が拡がった状態となる。
上述したように、溶融半田21は、重力および切欠き3dにおける濡れ性を利用して、両脚部2c、3cの間隙6に極めて簡単に供給される。
その後、複数の自動半田ロボット14が後進動作され、それぞれの鏝先19が各脚部2c、3cから同時に退避される。鏝先19が退避されると、両金具2、3間に充填された溶融半田21への加熱が除去されることで、複数箇所の溶融半田21の冷却が同時に始められ、溶融半田21が凝固した半田5となり、両脚部2c、3cを固着する。
上述したように、両金具2、3の脚部2c、3cへの半田接合が同時に行われることで、半田収縮時の時間差による両金具2、3間の相対移動を解消し、位置調整後の固体撮像素子4の位置を所定の位置に保つことが可能となる。即ち、接合時における溶融半田21の収縮による固体撮像素子4の位置変位を抑制することが可能となり、位置調整から固定までの作業性が向上し、またカメラ基準に対する位置精度の向上によるカメラの性能確保に貢献することができる。
ここで、第2の金具の脚部3cに溶融半田21が通過する通路である切欠き3dを設け、上方から溶融半田21を供給する方式としたが、実験的にも安定して半田接合できる方式であることが確認された。
さらには、固体撮像素子4の取付け後も、半田5を再溶融させることで、第2の金具3を第1の金具2から取外すことができるため、固体撮像素子4の位置調整(修正)や交換を容易に行うことができる。
本実施形態によれば、第2の金具3の複数の接合部である脚部3cに溶融性金属充填用通路である切欠き3dを形成し、切欠き3dを形成した第2の金具3の脚部3cが第1の金具2の脚部2cの上になるように各脚部2c、3cを対峙させ、対峙された各脚部2c、3cの隙間6に切欠き3dを通して溶融半田21をほぼ同時に充填して凝固させ第1の金具2と第2の金具3とを接合するようにしているので、第1の金具2および第2の金具3の複数の脚部2c、3cの接合をロボットを用いて容易に且つ安定して行えると共に、その接合時の溶融半田21の収縮による固体撮像素子4の位置ずれを抑制して取付精度を向上できる。
また、本実施形態によれば、複数の接合部である脚部2cを有してカメラ筐体1に固定された第1の金具2と、複数の接合部である脚部3cを有して固体撮像素子4に固定された第2の金具3と、対峙された第1の金具2と第2の金具3の各接合部の間隙6に充填されて第1の金具2と第2の金具3とを接合した溶融性金属である半田5と、を備える固体撮像素子の取付構造において、第2の金具3の各脚部3cは溶融性金属充填用通路である切欠き3dを備え、半田5は対峙された第1の金具2と第2の金具の各接合部の間隙6と切欠き3dとにまたがって存在して第1の金具2と第2の金具3とを接合しているので、半田5による接合強度が増大でき、信頼性を向上することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6Aおよび図6Bを用いて説明する。図6Aは本発明の第2実施形態の固体撮像素子の取付方法および取付構造に用いる第2の金具3の平面図、図6Bは図6AのA−A断面拡大図である。この第2実施形態は、次に述べる点で第1実施形態と相違するものであり、その他の点については第1実施形態と基本的には同一であるので、重複する説明を省略する。
この第2実施形態では、第2の金具3の脚部3cの溶融性金属充填用通路として、皿孔3dを形成し、その上面開口部の径を半田供給孔19bの径よりも若干大きくしたものである。この第2実施形態によれば、半田供給孔19bより溶融半田21をより確実に皿孔3dに供給することができ、その結果として、より信頼性の高い半田接合を実現できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図7Aおよび図7Bを用いて説明する。図7Aは本発明の第3実施形態における自動半田ロボット18の鏝先19を脚部2c、3cに近づけた状態の断面図、図7Bは図7AのB−B断面図である。この第3実施形態は、次に述べる点で第1実施形態と相違するものであり、その他の点については第1実施形態と基本的には同一であるので、重複する説明を省略する。
この第3実施形態では、切欠き3dの上部を拡大させた形状とし、この切欠き3d内に所定長さの棒半田20を設置した後、自動半田ロボット14を前進動作し、図7Aおよび図7Bに示すように、自動半田ロボット14の鏝先19の凹部19a内に第1の金具2および第2の金具3の脚部2c、3cと共に棒半田20が入り込むようにする。この状態で、鏝先19により各金具2、3の脚部2c、3cおよび棒半田20を加熱する。この場合、棒半田20が溶融した時に、第2の金具3の脚部3cにおいて、半田の濡れ性によって溶融半田が拡がると共に、重力により溶融半田が第1の金具2の脚部2cの上面に迅速に落下する。
この第3実施形態によれば、自動半田ロボット18を簡素化することができると共に、半田接合を迅速化できる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図8を用いて説明する。図8は本発明の第4実施形態に係る固体撮像素子の取付構造を示す断面図である。この第4実施形態は、次に述べる点で第1実施形態と相違するものであり、その他の点については第1実施形態と基本的には同一であるので、重複する説明を省略する。
この第4実施形態では、固体撮像素子4を色分解プリズム30に取付けるようにしたものである。色分解プリズム30は、入射光をR,G,Bの各色に分解し、3つの光射出面30R,30G,30Bから射出する。固体撮像素子4は、それら3つの光射出面30R,30G,30Bのそれぞれに取付けられる。色分解プリズム30と、それに取付けられた3個の固体撮像素子4により、光学ブロック31が形成される。光学ブロック31は、図示しない3板式の撮像装置(カメラ装置)の筐体に、金具等を介して固定される。
色分解プリズム30への固体撮像素子4の取付けについて説明すると、光射出面30R,30G,30Bのそれぞれには、第3の金具33が例えば接着剤によって接合されている。接着剤は、振動や衝撃等の要求を満たす適宜なものが使用される。第3の金具33は矩形の板状を呈し、その中心部には、それぞれ光射出面30R,30G,30Bから射出された撮像光(それらの光軸を符号34R,34G,34Bで示す)が通過する開口部33aが形成される。また、第3の金具33には、第1の金具2がねじ止めや接着剤などの適宜な固定手段によって固定されている。この第4実施形態では、第1の金具2と第3の金具23が、色分解プリズム30側に固定されるプリズム側金具となる。
第1の金具2に対峙する第2の金具3には、固体撮像素子4が固定されている。各固体撮像素子4(第2の金具3)は、各光軸34R,34G,34Bが直角に照射され、所望の画像が得られるように、その位置が調整される。その後、第1の金具2と第2の金具3とが半田5により接合される。
この第4実施形態でも、第1実施形態と共通する構成において同様な効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る固体撮像素子の取付構造を示す断面図である。 図1の第2の金具の単体状態における平面図である。 第1実施形態で用いる固体撮像素子の取付装置の構成を表す概略図である。 第1実施形態に係る固体撮像素子の取付方法を表す工程フローチャートである。 第1実施形態における自動半田ロボットの鏝先を脚部に近づけた状態の断面図である。 図5Aの鏝先に自動半田ロボットの棒半田を近づけた状態の断面図である。 図5Bの棒半田が溶融して溶融半田となって切欠きを通して充填される状態の断面図である。 図5Cにおける溶融半田の充填が完了した状態の断面図である。 本発明の第2実施形態の固体撮像素子の取付方法および取付構造に用いる第2の金具の平面図である。 図6AのA−A断面拡大図である。 本発明の第3実施形態における自動半田ロボットの鏝先を脚部に近づけた状態の断面図である。 図7AのB−B断面図である。 本発明の第4実施形態に係る固体撮像素子の取付構造を示す断面図である。
符号の説明
1…筐体、レンズ取付孔1a、2…第1の金具(筐体側金具、プリズム側金具)、2a本体部、2b…開口部、2c…接合部(脚部)、3…第2の金具(撮像素子側金具)、3a…本体部、3b…端子挿通孔、3c…接合部(脚部)、3d…溶融性金属充填用通路(切欠き、皿孔)、4…固体撮像素子、4a…端子、5…溶融性金属(半田)、6…隙間、7…位置調整用装置、8…撮像装置固定部、9…位置調整機構部、10…金具保持部、11…テストチャート、12…撮像レンズ部、13…信号処理部、14…モニタ部、15…計測器、16…光軸、17…ベース部、18…自動半田ロボット、19…鏝先、19a…凹部、19b…半田供給部(半田供給孔)、20…棒半田、21…溶融半田、22…凝固半田、25…取付装置、30…色分解プリズム、30R,30G,30B…光射出面、31…光学ブロック、33…第3の金具、33a…開口部、34R,34G,34B…光軸。

Claims (1)

  1. 複数箇所に接合部を有する第1の金具をカメラ筐体または色分解プリズムに固定し、
    複数箇所に接合部を有する第2の金具を固体撮像素子に固定し、
    前記カメラ筐体または前記色分解プリズムと前記固体撮像素子との位置を調整して、前記第1の金具と前記第2の金具の各接合部を対向させ、
    対向された各接合部の隙間に溶融性金属を充填して凝固させ前記第1の金具と前記第2の金具とを接合する固体撮像素子の取付方法において、
    前記第1の金具または前記第2の金具の各接合部に溶融性金属充填用通路を形成し、
    前記溶融性金属充填用通路を形成した前記第1の金具または前記第2の金具の接合部が前記第2の金具または前記第1の金具の上になるように前記第1の金具及び前記第2の金具の各接合部を対峙させ、
    前記対峙された各接合部の隙間に前記溶融性金属充填用通路を通して前記溶融性金属をほぼ同時に充填して凝固させ前記第1の金具と前記第2の金具とを接合する
    ことを特徴とする固体撮像素子の取付方法。
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JP2006173890A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Casio Comput Co Ltd 固体撮像素子ユニット及びその製造方法並びに撮像装置

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