JP2010050640A - ディジタルプリディストータ、信号処理方法、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

ディジタルプリディストータ、信号処理方法、プログラム、および記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2010050640A
JP2010050640A JP2008212074A JP2008212074A JP2010050640A JP 2010050640 A JP2010050640 A JP 2010050640A JP 2008212074 A JP2008212074 A JP 2008212074A JP 2008212074 A JP2008212074 A JP 2008212074A JP 2010050640 A JP2010050640 A JP 2010050640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
filter
digital
filter coefficient
power amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008212074A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Murakoshi
昭彦 村越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2008212074A priority Critical patent/JP2010050640A/ja
Publication of JP2010050640A publication Critical patent/JP2010050640A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

【課題】非線形歪成分を高精度に抑圧する。
【解決手段】本発明のディジタルプリディストータは、通信システムを構成する電力増幅器において発生する信号の非線形歪成分を補償するディジタルプリディストータであって、入力信号を累乗する累乗手段と、前記累乗手段に直列に接続されたディジタルフィルタ手段と、前記ディジタルフィルタ手段のフィルタ係数を、前記電力増幅器の特性を含まない所定の数式に基づく適応信号処理によって制御することによって、参照信号を所望信号に近づくように適応制御するフィルタ係数制御手段とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信装置の送信部の電力増幅器において発生する非線形歪を低減するディジタルプリディストータ、適応信号処理方法、プログラム、および記録媒体に関する。
ディジタル無線通信分野では、通信の高速・大容量化に伴って高い送信信号品質が要求され、送信用の電力増幅器において生じる非線形歪成分を抑圧する必要がある。この目的のため、プリディストーション法がよく利用される。プリディストーション法では、電力増幅器の入力信号に、電力増幅器において生じる非線形歪成分を打ち消すような逆の歪成分を付加することによって、電力増幅器において発生する歪を相殺する。
抑圧効果を高くするためには、入力信号に付加する歪成分の振幅および位相を適切な値に高精度で設定する必要がある。そこで、これを実現する一つの手法として、電力増幅器の非線形特性をべき級数によってモデル化する、べき級数方式のプリディストータが提案されている(たとえば非特許文献1を参照)。
また、近年では無線LAN(IEEE802.11n)や電力線通信システムなどの広帯域伝送システムの実用化が始まっている。伝送帯域が広帯域になると、非線形歪成分の周波数特性が無視できなくなるため、それを考慮した設計が必要である。この設計を実現する一つの手法として、時変フィルタのモデルに基づいて設計された有限インパルス応答フィルタ手段を備えたプリディストータが提案されている(たとえば特許文献1を参照)。
特開2005−217714号公報(2005年8月11日公開) 野島俊雄 岡本栄晴、"複素べき級数表示による進行波管増幅器入出力非線形特性の解析とひずみ補償法への応用"、信学論、Vol.J−64−B、No.12、pp.1449−1455、1981年12月公開
伝送帯域がさらに広帯域化されると、非線形歪成分の問題はより一層深刻になる。また周囲の温度といった環境の変化に伴い、周波数依存性が時間と共に変化することが充分に有り得る。非線形歪成分を高精度に抑圧するためには、そのような変動に充分追従できることが望ましく、また、適応信号処理を施すことによって、入力信号に付加する非線形歪成分を制御できる構成が望ましい。
ここで、特許文献1の技術について、図7を参照してより詳しく説明する。図7は、特許文献1に開示されている一実施形態に係るプリディストータの構成を示すブロック図である。特許文献1の技術では、増幅器の入出力特性の推定値と実際の出力信号の差分から所定の次数に対応する3次や5次歪といった歪成分eおよびeを個別に検出し、前記歪成分を最小化するように各フィルタ403および405のタップ係数を適応的に調整する。これにより、歪成分の周波数依存性に合わせてタップ係数を適応的に調整することが可能になる。
しかしながら、特許文献1の技術では、増幅器の入出力特性についても高い精度で推定し、かつ、係数乗算器413〜417の値を決定する必要がある。さらに、たとえば温度といった周囲の環境の変化によって増幅器の入出力特性の時間変動が発生した場合において、係数乗算器を適切に調整する構成になっていない。これらのことから、非線形歪成分を高精度に抑圧することは困難である。
本発明は、上記の問題に点に鑑みてなされたものであり、その目的は、非線形歪成分を高精度に抑圧するディジタルプリディストータ、信号処理方法、プログラム、および記録媒体を提供することにある。
本発明に係るディジタルプリディストータは、上記の課題を解決するために、
通信システムを構成する電力増幅器において発生する信号の非線形歪成分を補償するディジタルプリディストータであって、
入力信号を累乗する累乗手段と、
前記累乗手段に直列に接続されたディジタルフィルタ手段と、
前記ディジタルフィルタ手段のフィルタ係数を、前記電力増幅器の特性を含まない所定の数式に基づく適応信号処理によって制御することによって、参照信号を所望信号に近づけるように適応制御するフィルタ係数制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明のディジタルプリディストータは、温度変化などの周囲の環境によって生じる電力増幅器の入出力特性の時間変動に依らず、所望信号と電力増幅器の出力信号との誤差を最小化できるので、推定誤差の影響を受けることなく非線形歪成分を高精度に補償することができる。
本発明に係る信号処理方法は、上記の課題を解決するために、
通信システムを構成する電力増幅器において発生する信号の非線形歪成分を補償するディジタルプリディストータが実行する信号処理方法であって、
入力信号を累乗する累乗ステップと、
前記累乗手段に直列に接続されたディジタルフィルタによって、信号をフィルタリングするフィルタリングステップと、
前記ディジタルフィルタ手段のフィルタ係数を、前記電力増幅器の特性を含まない所定の数式に基づく適応信号処理によって制御することによって、参照信号を所望信号に近づけるように適応制御するフィルタ係数制御ステップとを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係るディジタルプリディストータと同様の作用、効果を奏する。
また、本発明に係るディジタルプリディストータでは、さらに、
前記ディジタルフィルタ手段は、非線形成分の次数ごとに設けられた複数の個別フィルタによって構成されており、
前記フィルタ係数制御手段は、前記個別フィルタの個別フィルタ係数を、当該個別フィルタ毎に並列に計算することによって、前記フィルタ係数を制御することが好ましい。
上記の構成によれば、所定の次数ごとに設けられたフィルタ係数を個々に計算するので、所定の次数に対応した非線形歪成分の抑圧効果の精度を向上させることができる。
また、本発明に係るディジタルプリディストータでは、さらに、
前記ディジタルフィルタ手段は、非線形成分の次数ごとに設けられた複数の個別フィルタによって構成されており、
前記フィルタ係数制御手段は、前記個別フィルタの個別フィルタ係数を決定するステップサイズを当該個別フィルタごとに並列に計算することによって、前記フィルタ係数を制御することが好ましい。
上記の構成によればさらに、所定の次数ごとに設けられたフィルタ係数を決定するステップサイズを個々に適切な値になるように計算するので、適応信号処理を高速化できる。
また、本発明に係るディジタルプリディストータでは、さらに、
前記所定の数式は、次の式によって表され、
Figure 2010050640
ただし、cは各個別フィルタの係数ベクトル、mはベクトル更新式のステップサイズ、eは前記所望信号と前記電力増幅器の出力信号との誤差信号、nは離散時間、jは非線形成分の次数、Mはフィルタのタップ数、E[・]は平均を取る演算をそれぞれ表すことが好ましい。
なお、上記ディジタルプリディストータは、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記ディジタルプリディストータをコンピュータにおいて実現するプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明によれば、前記ディジタルフィルタ手段のフィルタ係数を、前記電力増幅器の特性を含まない所定の数式に基づく適応信号処理によって制御することによって、前記入力信号の参照信号を所望信号に近づくように適応制御するフィルタ係数制御手段を備えているため、非線形歪補償の精度を向上できる効果を奏する。
本発明に係る一実施形態について、図1〜図6を参照して以下に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るディジタルプリディストータ109を備える送信機100を部分的に示す概略図である。送信機100は、その送信経路において、非線形補償器101、ディジタルアナログ変換器(DAC)103、フィルタ105、電力増幅器10とを備えている。一方、送信機101のフィードバック経路において、非線形補償器制御部102、アナログディジタル変換器(ADC)104、フィルタ106、および方向性結合器108を備えている。
非線形補償器101および非線形補償器制御部102は、ディジタルプリディストータ109を構成する。非線形補償器101は、送信機100の外部から与えられるディジタル送信信号(入力信号)を受信する。非線形補償器101は、受信したディジタル送信信号に所望の非線形歪成分を付加し、当該非線形歪成分が付加されたディジタル信号をDAC103に出力する。非線形補償器制御部102は、非線形補償器101の動作を制御する。送信機100の外部から与えられるディジタル送信信号は、所望信号として、非線形補償器制御部102にも入力される。
DAC103は、入力されたディジタル信号をアナログ信号に変換し、フィルタ105に出力する。フィルタ105は、入力されたアナログ信号をフィルタリングして、電力増幅器107に出力する。電力増幅器107は、入力されたアナログ信号の電力レベルを、送信するのに適切なレベルに増幅し、送信機の出力信号(送信信号)として方向性結合器108に出力する。
電力増幅器107の出力信号には、線形に増幅された信号に加えて、電力増幅器107が有する非線形性に起因して生じた歪成分が含まれている。この歪成分は、非線形補償器101においてディジタル信号に付加された非線形歪成分によって、打ち消される。
フィードバック経路における方向性結合器108は、入力された送信信号を、送信機の外部に出力する。このとき、方向性結合器108は送信信号の一部を抽出し、フィルタ106に出力する。フィルタ106は、入力された信号をフィルタリングしてADC104に出力する。ADC104は、入力されたアナログ信号をディジタル信号に変換し、非線形補償器制御部102に出力する。非線形補償器制御部102は、入力されたディジタル信号に基づき、非線形補償器101を制御する。
図2は、ディジタルプリディストータ109の詳細を示すブロック図である。以下、この図を参照して、ディジタルプリディストータ109の詳細を説明する。
送信機1の外部からディジタルプリディストータ109に入力されるディジタル信号(入力信号)を、xと表す。ここでnは、離散時間を表す整数である。一方、ディジタルプリディストータ109からDAC103に出力されるディジタル信号(出力信号)を、yと表す。また、入力されたアナログ信号から方向性結合器108が抽出した一部の信号(参照信号)を、zと表す。ここで、電力増幅器107の入出力特性の関係は、次の式(1)によって与えられる。
Figure 2010050640
ここで、Fは電力増幅器107の出力信号の帰還量を表す定数である。al,kは、電力増幅器107が有する非線形歪の周波数特性を表すフィルタ(ディジタルフィルタ手段)のタップ係数であり、Lはそのタップ数である。また、Kは非線形項の最大次数を表す。
ディジタルプリディストータ109に入力されるディジタル入力信号xと、ディジタルプリディストータ109から出力されるディジタル出力信号yとの関係は、次の式(2)によって表される。
Figure 2010050640
ここで、cm,j,nは非線型補償器101を構成するFIRフィルタのタップ係数を表し、Mはそのタップ数を表す。また、Jは非線形項の最大次数を表す。したがって、誤差信号eは、次の式(3)によって表される。
Figure 2010050640
このとき次の式(4)が成立する。
Figure 2010050640
ここで、Δnは非線形補償器101などにおいて生じる遅延である。Δnの値は主にフィルタのタップ数に依存する。
式(3)で表される誤差の二乗e を最小にするための、FIRフィルタの係数ベクトルCの更新式は、次の式(5)によって表される。
Figure 2010050640
ここで、μはステップサイズである。また、次の式(6)〜式(10)が成立する。
Figure 2010050640
Figure 2010050640
Figure 2010050640
Figure 2010050640
Figure 2010050640
ここで、入力信号xの平均電力が1より小さい場合、x より高次の項を無視、すなわちk=2以上の項を無視できるほど小さいので、次の式(11)が成立する。
Figure 2010050640
したがって式(11)は、次の式(12)によって表される。
Figure 2010050640
また、電力増幅器101の線形項のベクトルは、次の式(13)によって近似できる。
Figure 2010050640
式(13)を式(12)に代入すると、式(14)が成立する。
Figure 2010050640
式(14)は次の式(15)〜(17)のように表される。
Figure 2010050640
Figure 2010050640
Figure 2010050640
ディジタルプリディストータ109に入力される所望信号(ディジタル送信信号、入力信号)dのレベルと、参照信号zのレベルとは等しいことが望ましいこと、つまりG/F=1であることが望ましいことを考慮すると、式(15)は次の式(18)によって表される。
Figure 2010050640
次に、ステップサイズにおいては、各FIRフィルタに入力される信号x のエネルギーの大きさが異なるため、相関行列の固有値が大きく異なる。したがって、式(19)の更新式をそのまま使用すると収束速度が遅くなる。そこで、式(19)を各次数の更新式に分解し、ステップサイズを決定することにより、適応信号処理の高速化を測ることが可能である。つまり、式(19)および(20)が成立する。
Figure 2010050640
Figure 2010050640
式(20)により、FIRフィルタ204〜207のタップ係数は、誤差信号eおよび式(17)で表される入力信号ベクトル、およびステップサイズが算出できれば求められることがわかる。したがって、電力増幅器107の入出力特性などの特性を必要としない適応信号処理が可能である。
図3は、本発明の一実施形態に係るディジタルプリディストータ109の詳細を示すブロック図である。この図に示すように、非線形補償器101は、累乗器201〜203、およびFIR204〜FIR207を備えている。一方、非線形補償器制御部102は、二乗平均演算器301および逆数演算器302とを備えたステップサイズ計算部303を備えている。
図3に示すように、非線形補償器101に入力されたディジタル信号は、累乗器201〜203にそれぞれ入力される。累乗器201〜203は、所定の非線形歪成分を生成し、ステップサイズ計算部303に出力する。二乗平均演算器301は、入力された非線形歪成分に基づき各々の二乗平均値を計算して、逆数演算器302に出力する。逆数演算器302は、入力された二乗平均値の逆数を算出する。ステップサイズ計算部303は、逆数の値、2/M、および誤差eが乗算された値を、非線形補償器101に出力する。
本実施形態のディジタルプリディストータ109では、ステップサイズ計算部303の出力値をFIRフィルタ204〜207から出力可能な信号ベクトル(Xn,1n,2n,3 ∧ Xn,J)の各成分に乗算する構成により、式(19)および(20)のベクトル係数更新式に基づく処理を実現できる。
図4は、従来の適応信号処理法を適用し、非線形補償を行わない場合の出力スペクトラム図の計算結果を示す図である。図5は、本発明の適応信号処理法を適用し、非線形補償を行った場合の出力スペクトラム図の計算結果を示す図である。図5によると、本発明の非線形補償を行った場合の信号電力対雑音電力比(SN比)は51dBであり、図4の場合に比べて10dB改善されることがわかる。
図6は、ディジタル入力信号のスペクトラム計算結果を示す図である。図6によると、ディジタル入力信号のスペクトラムのSN比は55dBであり、非線形歪が高精度に抑圧されていることがわかる。
(プログラムおよび記録媒体)
最後に、ディジタルプリディストータ109に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわちディジタルプリディストータ109は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、このプログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Random Access Memory)、および、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても、達成できる。
この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアであるディジタルプリディストータ109のプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。ディジタルプリディストータ109に、この記録媒体を供給する。これにより、コンピュータとしてのディジタルプリディストータ109(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すればよい。
プログラムコードをディジタルプリディストータ109に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
また、ディジタルプリディストータ109を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介してディジタルプリディストータ109に供給する。この通信ネットワークはディジタルプリディストータ109にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえばIEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波ディジタル網等の無線でも利用可能である。なお本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、無線通信装置の送信部の電力増幅器において発生する非線形歪を低減するディジタルプリディストータとして、幅広く利用できる。
本発明の一実施形態に係るディジタルプリディストータを備える送信機を部分的に示す概略図である。 ディジタルプリディストータの詳細を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るディジタルプリディストータの詳細を示すブロック図である。 従来の適応信号処理法を適用し、非線形補償を行わない場合の出力スペクトラム図の計算結果を示す図である。 本発明の適応信号処理法を適用し、非線形補償を行った場合の出力スペクトラム図の計算結果を示す図である。 ディジタル入力信号のスペクトラム計算結果を示す図である。 特許文献1に開示されている一実施形態に係るプリディストータの構成を示すブロック図である
符号の説明
101 送信機
102 非線形補償器制御部(フィルタ係数制御手段)
103 DAC
104 ADC
105 フィルタ
106 フィルタ
107 電力増幅器
108 方向性結合器
109 ディジタルプリディストータ
201〜203 累乗器(累乗手段)
204〜207 FIR(ディジタルフィルタ手段、個別フィルタ)
301 二乗平均演算器
302 逆数演算器
303 ステップサイズ計算部(フィルタ係数制御手段)

Claims (7)

  1. 通信システムを構成する電力増幅器において発生する信号の非線形歪成分を補償するディジタルプリディストータであって、
    入力信号を累乗する累乗手段と、
    前記累乗手段に直列に接続されたディジタルフィルタ手段と、
    前記ディジタルフィルタ手段のフィルタ係数を、前記電力増幅器の特性を含まない所定の数式に基づく適応信号処理によって制御することによって、参照信号を所望信号に近づけるように適応制御するフィルタ係数制御手段とを備えていることを特徴とするディジタルプリディストータ。
  2. 前記ディジタルフィルタ手段は、非線形成分の次数ごとに設けられた複数の個別フィルタによって構成されており、
    前記フィルタ係数制御手段は、前記個別フィルタの個別フィルタ係数を、当該個別フィルタ毎に並列に計算することによって、前記フィルタ係数を制御することを特徴とする請求項1に記載のディジタルプリディストータ。
  3. 前記ディジタルフィルタ手段は、非線形成分の次数ごとに設けられた複数の個別フィルタによって構成されており、
    前記フィルタ係数制御手段は、前記個別フィルタの個別フィルタ係数を決定するステップサイズを当該個別フィルタごとに並列に計算することによって、前記フィルタ係数を制御することを特徴とする請求項1に記載のディジタルプリディストータ。
  4. 前記所定の数式は、次の式によって表され、
    Figure 2010050640
    ただし、cは各個別フィルタの係数ベクトル、mはベクトル更新式のステップサイズ、eは前記所望信号と前記電力増幅器の出力信号との誤差信号、nは離散時間、jは非線形成分の次数、Mはフィルタのタップ数、E[・]は平均を取る演算をそれぞれ表すことを特徴とする請求項2または3に記載のディジタルプリディストータ。
  5. 通信システムを構成する電力増幅器において発生する信号の非線形歪成分を補償するディジタルプリディストータが実行する信号処理方法であって、
    入力信号を累乗する累乗ステップと、
    前記累乗手段に直列に接続されたディジタルフィルタによって、信号をフィルタリングするフィルタリングステップと、
    前記ディジタルフィルタ手段のフィルタ係数を、前記電力増幅器の特性を含まない所定の数式に基づく適応信号処理によって制御することによって、参照信号を所望信号に近づけるように適応制御するフィルタ係数制御ステップとを備えていることを特徴とする信号処理方法。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のディジタルプリディストータを動作させるプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるためのプログラム。
  7. 請求項6に記載の記録媒体を記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2008212074A 2008-08-20 2008-08-20 ディジタルプリディストータ、信号処理方法、プログラム、および記録媒体 Pending JP2010050640A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008212074A JP2010050640A (ja) 2008-08-20 2008-08-20 ディジタルプリディストータ、信号処理方法、プログラム、および記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008212074A JP2010050640A (ja) 2008-08-20 2008-08-20 ディジタルプリディストータ、信号処理方法、プログラム、および記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010050640A true JP2010050640A (ja) 2010-03-04

Family

ID=42067384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008212074A Pending JP2010050640A (ja) 2008-08-20 2008-08-20 ディジタルプリディストータ、信号処理方法、プログラム、および記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010050640A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111108685A (zh) * 2017-08-11 2020-05-05 诺基亚通信公司 无线电传输器中的多相数字信号预失真

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111108685A (zh) * 2017-08-11 2020-05-05 诺基亚通信公司 无线电传输器中的多相数字信号预失真
CN111108685B (zh) * 2017-08-11 2023-12-26 诺基亚通信公司 无线电传输器中的多相数字信号预失真

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5120178B2 (ja) 非線形システム逆特性同定装置及びその方法、電力増幅装置及び電力増幅器のプリディストータ
US8787494B2 (en) Modeling digital predistorter
JP4909261B2 (ja) 電力増幅器におけるモデルに基づく歪み低減
KR20210008073A (ko) 비선형 시스템용 디지털 보상기
US20140314181A1 (en) Non-Linear Modeling of a Physical System Using Look-Up Table with Polynomial Interpolation
KR20140096126A (ko) 시스템 선형화
JP2015504261A (ja) ソフトウェアによるデジタル・フロントエンド(SoftDFE)信号処理
JP2013542696A5 (ja)
JP2009111958A (ja) プリディストータ
JP2007037110A (ja) 適応型デジタルプリディストーションシステム
US20060133536A1 (en) Power amplifier pre-distortion
JP2010136123A (ja) 歪補償装置
US8370113B2 (en) Low-power and low-cost adaptive self-linearization system with fast convergence
JP3443539B2 (ja) フィードフォワード線形化装置
KR101386239B1 (ko) 비선형 왜곡의 보상을 위한 전치 왜곡 장치 및 방법
WO2017082749A1 (en) Predistortion device
CN103929136B (zh) 宽带移动通信lte系统发射机功率放大器预失真处理方法
JP4973532B2 (ja) 増幅回路とこれを有する無線通信装置及びコンピュータプログラム
JP2018011139A (ja) 歪補償装置および歪補償方法
JP5160344B2 (ja) プリディストータ
JP2010050640A (ja) ディジタルプリディストータ、信号処理方法、プログラム、および記録媒体
JP2010130666A (ja) プリディストータ
CN104168238A (zh) 一种降低自适应数字预失真算法计算复杂度的方法
JP4766061B2 (ja) プリディストータ、拡張型プリディストータ及び増幅回路
JP6296709B2 (ja) 歪補償装置