JP2010050169A - 半田ボールの配列用マスクとその製造方法 - Google Patents

半田ボールの配列用マスクとその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マスク本体に対する支持突起の接合強度が確保されており、支持突起が不用意に抜け外れたり倒れ変形することのない半田ボールの配列用マスクを提供する。
【解決手段】ワーク3との対向間隙を確保する支持突起15を、マスク本体10に凹み形成、或いは貫通形成されたホルダー部16に埋め込み固定される脱落防止用のアンカー部20と、該アンカー部20に連設されて、マスク本体10の下面から突出する支柱部21とを備えるものとする。マスク本体10のホルダー部16に、支持突起15のアンカー部20を埋め込み固定したので、強固に支持突起15の下方への抜け止めが図られ、支持突起15が不用意に抜け外れたり、倒れ変形したりすることがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の配列パターンに対応したボール用通孔を有し、このボール用通孔内に半田ボールを振り込むことで、ワーク上の所定位置に半田ボールを搭載するための半田ボールの配列用マスクとその製造方法に関する。この配列用マスクは、BGA(Ball
Grid Array)方式の半田バンプの作成に使用される。
本発明に係る半田ボールの配列用マスクは、通孔を有するマスク本体の下面に多数本の支持突起を備えるが、この種の配列用マスクの従来例としては、例えば特許文献1などを挙げることができる。特許文献1に記載のマスクでは、支持突起は、マスク本体の下面に一体的に突出形成されており、ワーク上にマスクを載置した状態において、支持突起の下端がワークの上面に当接することで、通孔を有するマスク本体とワークとの間に、所定の対向間隙を確保している。
特開2006−287215号公報
しかし、特許文献1に記載の配列用マスクでは、マスク本体と支持突起との接合は、両者間の接合のみに拠っているため接合強度が弱く、例えば横方向からの外部荷重を受けると、支持突起が不用意に脱落したり、倒れ変形するおそれがある。かかる問題は、近年のバンプの微細化傾向に伴い顕著となる。つまり、バンプの微細化に伴いボール用通孔の間隔寸法を狭くなり、通孔の間に配される支持突起それ自身の外形寸法も小さくなる傾向にあるため、支持突起とマスク本体との接合面積が小さくなることが避けられない。このように支持突起とマスク本体との接合面積が小さくなると、支持突起が脱落したり、倒れ変形しやすくなる。
本発明の目的は、マスク本体に対する支持突起の接合強度が確保されており、支持突起が不用意に抜け外れたり倒れ変形することのない半田ボールの配列用マスク、およびその製造方法を得ることにある。
本発明の他の目的は、マスク本体上に載置された半田ボールをボール用通孔に導くガイド機能を備えており、ワークへの半田ボールの搭載作業を迅速に行うことができる半田ボールの配列用マスク、およびその製造方法を得ることにある。
本発明は、所定の配列パターンに対応したボール用通孔12を有し、このボール用通孔12内に半田ボール2を振り込むことで、ワーク3上の所定位置に半田ボール2を搭載するための配列用マスクを対象とする。
この配列用マスクは、前記パターンに対応する多数個のボール用通孔12を有する平板状のマスク本体10と、該マスク本体10の下面から突出して、ワーク3との対向間隙を確保する支持突起15とを備える。そして、前記支持突起15が、マスク本体10に凹み形成、或いは貫通形成されたホルダー部16に埋め込み固定される脱落防止用のアンカー部20と、該アンカー部20に連設されて、マスク本体10の下面から突出する支柱部21とを備える。
ホルダー部16を、マスク本体10に貫通孔状に形成し、アンカー部20の上端に連続して、マスク本体10の上面に突出形成されて、マスク本体10上に載置された半田ボール2をボール用通孔12に導くためのガイド部22を形成することができる。
前記ガイド部22の下端部における外径寸法を、ホルダー部16の最上部の内径寸法以上に設定することができる。
ホルダー部16を、上方に行くに従って漸次内径寸法が大きくなる上拡がりテーパー状に形成し、支柱部21の上端部における外径寸法を、ホルダー部16の下端における内径寸法よりも大きく設定することができる。
ホルダー部16を、マスク本体10の上方側に位置し、上方に行くに従って漸次内径寸法が大きくなる上拡がりテーパー状に形成されたテーパー部17と、このテーパー部17に連通して、該テーパー部17の最下部と同一の内径寸法で、マスク本体10の下方側にストレート状に形成されたストレート部18とで構成し、前記支柱部21の上端部における外径寸法を、ストレート部18の内径寸法よりも大きく設定することができる。
本発明は、図16に示すように、平板状のマスク本体10と、所定の配列パターンに対応してマスク本体10に開設された多数個の通孔12と、マスク本体10の下面から突設されて、ワーク3との対向間隙を確保する支持突起15とを備えており、通孔12に半田ボール2を振り込むことで、ワーク3の所定位置に半田ボール2を搭載する半田ボールの配列用マスクの製造方法である。支持突起15は、マスク本体10に貫通形成されたホルダー部16に埋め込み固定される脱落防止用のアンカー部20と、該アンカー部20に連設されて、マスク本体10の下面から突出する支柱部21とを含むものである。
そこでは、図17(a)・(b)に示すように、母型30の表面に、通孔12およびホルダー部16に対応するレジスト体35a・35bを有する一次パターンレジスト35を形成する工程と、図17(c)に示すように、レジスト体35a・35bを用いて、母型30上に電着金属を電鋳して、マスク本体10となる電鋳層41を形成する電鋳工程と、図17(d)に示すように、一次パターンレジスト35を除去して、通孔12に対応する開口部42b、およびホルダー部16に対応する開口部42aを形成する工程と、図18(b)・(c)に示すように、開口部42a・42bを埋めるように、レジスト45をコートしたのち、露光処理を行ってレジスト45を変質させることにより、支持突起15となるレジスト体48aを有する二次パターンレジスト48を形成する工程と、図18(d)に示すように、母型30から、電鋳層41および二次パターンレジスト48を剥離する工程とを含む。
そして、開口部42aを埋めるレジスト体48aによりアンカー部20が形成され、アンカー部20に連続して上方に伸びるレジスト体48aにより支柱部21が形成されるようになっていることを特徴とする。
二次パターンレジスト48の形成に先立って、ホルダー部16に対応する開口部42aから臨む母型30の表面に対してのみ、開口部42aに連通する凹穴43を形成する工程(図18(a)参照)を含み、図18(b)・(c)の二次パターンレジスト48を形成する工程においては、凹穴43および開口部42a・42bを埋めるようにレジスト45をコートしたのち、露光処理を行ってレジスト45を変質させることにより、支持突起15となるレジスト体48aを形成するものとし、そして、凹穴43を埋めるレジスト体48aによりガイド部22が形成されるようにすることができる。
図18(a)において、凹穴43は、エッチングや電解研磨により形成することができる。
図18(a)に示すように、電鋳層41の開口部42aの下端周縁が、該開口部42aから臨む母型30の表面とともに除去されて、開口部42aの下端周縁に下拡がりテーパー状のテーパー部17が形成されており、母型30の表面に、該テーパー部17の下端縁に連続する上拡がり状の凹穴43が形成されるようにすることができる。
本発明に係る半田ボールの配列用マスクにおいては、ワーク3との対向間隙を確保する支持突起15を、マスク本体10に凹み形成、或いは貫通形成されたホルダー部16に埋め込み固定される脱落防止用のアンカー部20と、該アンカー部20に連設されて、マスク本体10の下面から突出する支柱部21とを備えるものとした。このように、マスク本体10のホルダー部16に、支持突起15のアンカー部20を埋め込み固定していると、強固に支持突起15の下方への抜け止めが図られ、支持突起15が不用意に抜け外れたり、倒れ変形したりすることを確実に防ぐことができる。
支持突起15に、アンカー部20の上端に連続して、マスク本体10の上面に突出形成されて、マスク本体10上に載置された半田ボール2をボール用通孔12に導くためのガイド部22を形成していると、該ガイド部22により半田ボール2を通孔12側に移動案内することができるので、迅速に各通孔12内に半田ボール2を落とし込むことができ、半田ボール2の投入作業の作業効率の向上を図ることができる。また、ガイド部22で通孔12側に半田ボール2を移動案内することができるので、各通孔12内に確実に半田ボール2を落とし込むことができ、したがって、各通孔12に対する半田ボール2のボール落ちが生じ難く、信頼性に優れた配列用マスクを得ることができる。
ガイド部22の下端部における外径寸法を、ホルダー部16の最上部の内径寸法以上に設定していると、ホルダー部16の周縁でガイド部22の外周縁部を受け止めることができる。これにて、支持突起15の下方への抜け落ちを確実に防ぐことができる。
ホルダー部16を、上方に行くに従って漸次内径寸法が大きくなる上拡がりテーパー状に形成していると、アンカー部20の外周面がホルダー部16の上拡がりテーパー状の内周側面で受け止められ、支持突起15が下方に抜け落ちること、および倒れ変形することを確実に防ぐことができる。
ホルダー部16を、上方側に形成された上拡がりテーパー状のテーパー部17と、下方側のストレート部18とで構成していると、アンカー部20の大径部23がホルダー部16のテーパー部17に受け止められ、したがって、支持突起15が下方に抜け落ちること、および倒れ変形することを確実に防ぐことができる。
また、このようにホルダー部16を、上方側に形成された上拡がりテーパー状のテーパー部17と、下方側にストレート部18とからなる二段構成としていると、寸法精度および位置精度良くホルダー部16を形成することができる。すなわち、テーパー部17は、フォトレジスト層31(図3(a)参照)を通過する照射光の拡散具合で決定されるため、紫外線光ランプ34の位置との位置関係や紫外線光の照射角度に拠っては、均一な傾斜角度でテーパー部17を形成できるとは限らず、寸法精度を厳密に画一化することは困難である。このようなテーパー部17のばらつきは、マスク本体10の厚み方向の全部に亘ってテーパー部17を形成した場合に顕著となる。これに対して、本実施形態のように、ホルダー部16をテーパー部17とストレート部18とからなる二段構成として、テーパー部17の上下の高さ寸法を小さなものとしていると、テーパー部17の寸法精度のばらつきを効果的に抑えることができる。これにて、通孔12の間に、位置精度および寸法精度良くホルダー部16を形成することができ、したがって、バンプの微細化に伴い、通孔12の間隔寸法を小さくした場合にも、所定位置に所定寸法のホルダー部16を確実に形成することができる。
また、支柱部21の外径寸法を、ホルダー部16のストレート部18の内径寸法よりも大きなものとしていると、支柱部21の上端面がマスク本体10の下面に当接して突っ張ることに由来する、支持突起15の倒れ防止効果も期待できる。
本発明に係る半田ボールの配列用マスクの製造方法においては、開口部42aを埋めるレジスト体48aによりアンカー部20が形成され、アンカー部20に連続して上方に伸びるレジスト体48aにより支柱部21が形成されるようにした。これによれば、アンカー部20および支柱部21が一体的に形成された支持突起15を得ることができ、各部20・21が独立別個の工程で形成される支持突起15に比べて、支持突起15の強度は良好なものとなる。また、一つの工程により、アンカー部20および支柱部21が一体的に形成された支持突起15を形成することができるので、製造工程の簡素化を図ることができ、アンカー部20を形成したことに伴う製造工程の増加を抑えて、マスクの製造コストの増加を抑えることができる。
また、本発明に係る半田ボールの配列用マスクの製造方法においては、マスク本体10となる電鋳層41を形成したのち、当該電鋳層41のホルダー部16に対応する開口部42aから臨む母型30の表面に対してのみ、選択的に処理を施して、母型0に開口部42aに連通する凹穴43を形成した。そして、凹穴43および開口部42a・42bを埋めるように、レジスト45をコートし、当該レジスト45に露光処理を行って支持突起15となるレジスト体48aを有する二次パターンレジスト48を形成した。以上工程を踏むことにより、凹穴43を埋めるレジスト体48aによりガイド部22が形成され、開口部42aを埋めるレジスト体48aによりアンカー部20が形成され、アンカー部20に連続して上方に伸びるレジスト体48aにより支柱部21が形成されるようにした。
以上のように本発明によれば、電鋳層41の開口部42aから臨む母型30の表面に対してのみ選択的に処理を施して凹穴43を形成し、この凹穴43を利用してガイド部22を形成するようにしたから、電鋳層41の形成に先立って母型30に凹穴43を形成する形態に比べて、格段に精度良く、ガイド部22を有する支持突起15を形成することができる。すなわち、電鋳層41の形成に先立って母型30に凹穴43を形成する形態においては、ガイド部22を形成する凹穴43と、ホルダー部16となる開口部42aとの位置合わせに高度な精密性が要求され、精度良くガイド部22を有する支持突起15を形成することが極めて困難である。これに対して、本願発明のように、電鋳層41の開口部42aから臨む母型30の表面に対してのみ選択的に処理を施して凹穴43を形成し、この凹穴43を利用してガイド部22を形成するようにしていると、凹穴43と開口部42aとの位置合わせ等は不要であり、ガイド部22とアンカー部20との位置精度に優れた支持突起15をマスクに形成することができる。
凹穴43と開口部42a・42bを埋めるようにレジスト45をコートし、露光処理によりレジスト45を変質させることにより、凹穴43を埋めるレジスト体48aによりガイド部22が形成され、開口部42aを埋めるレジスト体48aによりアンカー部20が形成され、アンカー部20に連続して上方に伸びるレジスト体48aにより支柱部21が形成されるようにした。したがって、これらガイド部22、アンカー部20および支柱部21が一体的に形成された支持突起15を得ることができ、各部20・21・22が独立別個の工程で形成される支持突起15に比べて、支持突起15の強度は良好なものとなる。何よりも、一つの工程により、ガイド部22、アンカー部20および支柱部21が一体的に形成された支持突起15を形成することができるので、製造工程の簡素化を図ることができ、ガイド部22やアンカー部20を形成したことに伴う製造工程の増加を抑えて、マスクの製造コストの増加を抑えることができる。
電鋳層41の開口部42aの下端周縁が、該開口部42aから臨む母型30の表面とともに除去されて、開口部42aの下端周縁に下拡がりテーパー状のテーパー部17が形成されるようにすることができる。このように、開口部42aの下端周縁に下拡がりテーパー状のテーパー部17が形成されるようにしていると、最終的にホルダー部16を上拡がりのテーパー状とすることができるので、アンカー部20の外周面がホルダー部16の上拡がりテーパー状の内周側面で受け止められ、支持突起15が下方に抜け落ちること、および倒れ変形することを確実に防ぐことができる。
(第1実施形態) 図1ないし図4に本発明の第1実施形態に係る半田ボールの配列用マスクを示す。この配列用マスク(以下、単にマスクと記す)1は、BGA方式のバンプ形成における半田ボール2の配列工程において使用に供されるものである。
図2において、符号3は、マスク1による半田ボール2の搭載対象となるワークを示す。このワーク3は、ガラスエポキシ基板のベース4に複数個の半導体チップ5を搭載し、ワイヤボンドで配線したのちトランスファモールド封止してなるものであり、半導体チップ5を囲むように、ワーク3の上面には、入出力端子である電極6が所定のパターンで形成されている。なお、ワーク3は、バンプの形成後に個片に切断され、個々のLSIチップとされる。
マスク1は、ニッケルやニッケルコバルト等のニッケル合金、その他の電着金属を素材として電鋳方法によって形成されたマスク本体10と、このマスク本体10を囲むように装着された枠体11とからなる。マスク本体10の盤面中央部には、各半導体チップ5に対応して、半田ボール2を投入するための多数独立の通孔(ボール用通孔)12からなるパターン領域13が多数形成されている。
図2に示すように、通孔12は、ワーク3上における各半導体チップ5の電極6の配列位置に対応した配列パターンに従って形成されている。半田ボール2は、50μm以下の半径寸法を有するものであり、これに合わせて各通孔12は、当該ボール2の半径寸法よりも僅かに大きな内径寸法を有する平面視で円形状に形成されている。通孔12は、その内径寸法がマスク本体10の上下方向に亘って均一なストレート状に形成されている。
マスク本体10に装着された補強用の枠体11は、42アロイ、インバー材、SUS430等の低熱線膨張係数の材質からなる平板であり、その盤面中央に、マスク本体10に対応する一つの四角形状の開口を備えており、一枚のマスク本体10を一枚の枠体11で保持している。枠体11は、マスク本体10よりも肉厚の成形品であり、マスク本体10の外周縁と不離一体的に接合される。ここでは、枠体11の厚み寸法は、例えば0.05〜1.0mm程度とし、本実施形態においては0.5mmに設定した。また、マスク本体10の厚みは、好ましくは50μm以上の範囲として、本実施形態では200μmに設定した。
図1に示すように、マスク本体10の下面側、すなわちワーク3に対する対向面側には、ワーク3との対向間隙を確保する支持突起15が、下方向に突出状に設けられている。支持突起15は樹脂を素材とするものであり、パターン領域13内の通孔12の間に貫通形成されたホルダー部16に埋め込み固定されている。ホルダー部16は、マスク本体10の上方側に位置し、上方に行くに従って漸次内径寸法が大きくなる上拡がりテーパー状に形成されたテーパー部17と、このテーパー部17に連通して、該テーパー部17の最下部と同一の内径寸法で、マスク本体10の下方側に内径寸法が均一なストレート状に形成されたストレート部18とで構成される。
支持突起15は、ホルダー部16に受け込み固定される脱落防止用のアンカー部20と、該アンカー部20に連設されて、マスク本体10の下面から突出する支柱部21と、アンカー部20の上端に連続して、ホルダー部16の上面に突出形成され、マスク本体10上に載置された半田ボール2を通孔12に導くためのガイド部22とで構成される。
アンカー部20は、ホルダー部16に対応しており、上方側に位置して、テーパー部17に対応して上拡がりテーパー状に形成された大径部23と、ストレート部18に対応して内径寸法が均一なストレート状に形成された小径部24とで構成される。支柱部21は、ホルダー部16のストレート部18の内径寸法よりも大きな外径寸法を有し、上下方向に亘って径寸法が均一なストレート状に形成されている。ガイド部22は、中央部が高く、周縁部に行くに従って高さ寸法が小さくなるアーチ状に形成されており、その下端部における外径寸法は、ホルダー部16の最上部の内径寸法(テーパー部17の最大内径寸法)よりも大きく設定されている。
なお、図1の縦断面図、および図2の斜視図は、実際のマスク1の様子を示したものではなく、それを模式的に示したものである。さらに言うと、図1等における通孔12の開口寸法やマスク本体10の厚み寸法等は、図面作成の便宜上、そのような寸法に示したものであって実寸法とは大きく異なる。また、通孔12の開口数も実際とは異なる。
マスク1を用いた半田ボール2の配列作業は、以下のような手順で行われる。なお、この配列作業は、専用の配列装置(特許文献1の図1等を参照)によって行われる。
まず、ワーク3の電極6上にフラックス25(図1参照)を印刷塗布する。次に、通孔12と電極6とが一致するように、ワーク3上にマスク1を位置合わせしたうえで、マスク1を固定する。かかる位置合わせ作業は、実際には枠体11とワーク3との外周縁を位置合わせすることで行われる。かかる位置合わせ作業が終了すると、ワーク3の下方に磁石を配置して、該磁石の磁力吸引力によりワーク3にマスク1を不離一体的に固定する。かかる固定状態において、支持突起15の支柱部21の下端面がワーク3の表面に当接することで、マスク本体10は、図1に示すようなワーク3との対向間隙が確保された離間姿勢に姿勢保持される。
次に、マスク1上に多数個の半田ボール2を供給し、スキージブラシを用いてマスク1上で半田ボール2を分散させて、通孔12内に一つずつ半田ボール2を投入する。このとき、マスク本体10上から突出する支持突起のガイド部22を避けて、半田ボール2はマスク本体10上で動くため、より迅速に半田ボール2を通孔12内に投入することができる。本実施形態のようにガイド部22を具備するマスク1を用いた場合には、半田ボール2が移動可能なマスク本体10上の領域を小さくして、ガイド部22によって、半田ボール2を通孔12側に移動案内することができるため、より迅速且つ確実に、通孔12内に半田ボール2を落とし込むことができる。通孔12内に投入された各半田ボール2は、フラックス25により仮止め状に粘着保持される。
以上のように本実施形態に係るマスク1においては、マスク本体10側のホルダー部16に、支持突起15のアンカー部20を埋設したので、強固に支持突起15の下方への抜け止めが図れ、支持突起15が不用意に抜け外れたり、倒れ変形したりすることがない。
より詳しくは、ホルダー部16を、上方側に形成された上拡がりテーパー状のテーパー部17と、下方側のストレート部18とで構成したので、アンカー部20の大径部23がホルダー部16のテーパー部17に受け止められる。したがって、支持突起15が下方に抜け落ちること、および倒れ変形することを確実に防ぐことができる。
また、ガイド部22の下端部の外径寸法を、テーパー部17の最上部の内径寸法よりも大きくしたので、ガイド部22の外周縁部がマスク本体10の開口周縁に受け止められ、これに拠っても、支持突起15の下方への抜け落ちを確実に防ぐことができる。
さらに、支柱部21の外径寸法を、ホルダー部16のストレート部18の内径寸法よりも大きなものとしたので、支柱部21の上端面がマスク本体10の下面に当接して突っ張ることに由来する、支持突起15の倒れ防止効果も期待できる。
ホルダー部16を、上方側に形成された上拡がりテーパー状のテーパー部17と、下方側にストレート部18とからなる二段構成としていると、寸法精度および位置精度良くホルダー部16を形成することができる。すなわち、後述のように、テーパー部17は、フォトレジスト層31(図3(a)参照)を通過する照射光の拡散具合で決定されるため、紫外線光ランプ34の位置との位置関係や紫外線光の照射角度に拠っては、均一な傾斜角度でテーパー部17を形成できるとは限らず、寸法精度を厳密に画一化することは困難である。このようなテーパー部17のばらつきは、マスク本体10の厚み方向の全体に亘ってテーパー部17を形成した場合に顕著となる。これに対して、本実施形態のように、テーパー部17の上下の高さ寸法を、マスク本体10の半分程度と小さなものとしていると、テーパー部17の寸法精度のばらつきを効果的に抑えることができる。これにて、通孔12の間に、位置精度および寸法精度良くホルダー部16を形成することができ、したがって、バンプの微細化に伴い、通孔12の間隔寸法を小さくした場合にも、所定位置に所定寸法のホルダー部16を確実に形成することが可能となる。
マスク本体10の上面にガイド部22を突出状に形成していると、該ガイド部22により半田ボール2を通孔12側に移動案内することができるので、迅速に各通孔12内に半田ボール2を落とし込むことができ、半田ボール2の投入作業の作業効率の向上を図ることができる。また、ガイド部22で通孔12側に半田ボール2を移動案内することができるので、各通孔12内に確実に半田ボール2を落とし込むことができ、したがって、各通孔12に対する半田ボール2のボール落ちが生じ難く、信頼性に優れた配列用マスクを得ることができる。
支持突起15が樹脂で形成されていると、マスク本体10の全体に対して磁力を均一に作用させることができる。したがって、支持突起15を磁性体で形成する形態に比べて、ワーク3に対する密着性に優れた配列用マスク1を得ることができる。ワーク3から配列用マスク1を取り外す際の版離れも良好である。また、支持突起15を樹脂製とすることで、支持突起15にクッション性を付与して、衝撃緩和作用の向上を図ることができるので、配列用マスク1のワーク3に対する設置作業や取外作業時に、支持突起15によりワーク3が損傷する不具合の発生を抑えることもできる。
図3および図4に本実施形態に係る配列用マスク1の製造方法を示す。まず、図3(a)に示すごとく、導電性を有する例えばステンレス製や真ちゅう鋼製の母型30の表面にフォトレジスト層31を形成する。このフォトレジスト層31は、ネガタイプの感光性ドライフォトレジストを、所定に高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により形成した。次いで、フォトレジスト層31の上に、前記のホルダー部16のテーパー部17に対応する透光孔32を有するパターンフィルム33(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外線光ランプ34で紫外線光を照射して露光を行った。ここでは、紫外線光ランプ34から拡散光を照射することにより、フォトレジスト層31に対して下拡がりのテーパー状に露光を行った。次いで、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図3(b)に示すように、テーパー部17に対応するレジスト体35aを有する一次パターンレジスト35を母型30上に形成した。
続いて、図3(c)に示すように、レジスト体35aの高さ寸法を超えて、ペースト状のレジスト36をコートした後に、前記ストレート部18に対応する透光孔38a、および通孔12に対応する透光孔38bを有するパターンフィルム39(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外線光ランプ34を照射して露光を行った。ここでは、上下方向に指向性を有する紫外線光を照射した。次いで、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図3(d)に示すように、ストレート部18に対応するレジスト体40a、および通孔12に対応するレジスト体40bを有する二次パターンレジスト40を母型30上に形成した。
続いて、上記母型30を所定の条件に建浴した電鋳槽に入れ、図3(e)に示すごとく、先のレジスト体35a・40a・40bで覆われていない母型30の表面にニッケル等の電着金属を電鋳して、マスク本体10に相当する一次電鋳層41を形成した。ここでは、母型30の略全面にわたって、一次電鋳層41を形成した。次に、一次電鋳層41およびレジスト体35a・40a・40bの表面に研磨処理を施して、両者の表面を面一状としてから、図3(f)に示すように、一次および二次パターンレジスト35・40(レジスト体35a・40a・40b)を溶解除去して、母型30と一次電鋳層41とからなる中間成形品を得た。図3(f)に示すように、一次電鋳層41には、前記テーパー部17およびストレート部18に相当する開口部42が形成される。
続いて、エッチング液(塩化第2鉄等)によるスプレーエッチングにより、図4(a)に示すごとく、一次電鋳層41の開口部42の直下の母型30を腐食させて、母型30に上面が開口部42に連通する上拡がり状の凹穴43を形成した。このときの凹穴43の深さ寸法等は、エッチング液の濃度やエッチング時間等の腐食条件を変化させることにより、任意に調節できる。
凹穴43や一次電鋳層41に付着している酸化皮膜を周知の方法で除去したのち、図4(b)に示すごとく、凹穴43および開口部42を埋めるように、ペースト状のソルダーレジスト45をコートした。次に、前記支柱部21に対応する透光孔46を有するパターンフィルム47(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外線光ランプ34より上下方向に指向性を有する紫外線光を照射して露光を行った。透光孔46の開口寸法は、開口部42の上端部の開口寸法よりも大径に設定した。
次いで、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図4(c)に示すように、支持突起15となるレジスト体48aを有する三次パターンレジスト48を母型30上に形成した。なお、三次パターンレジスト48を形成した後にベーキングなどの脱落防止処理を行うことができる。これにより、支持突起15となる三次パターンレジスト48と、マスク本体10となる一次電鋳層41との密着がより強固なものとなる。
次に、図4(d)に示すごとく、母型30より一次電鋳層41と三次パターンレジスト48を剥離することによって、支持突起15が樹脂により形成された配列用マスク1を得ることができた。具体的には、母型30の凹穴43を埋める三次パターンレジスト48が、支持突起15のガイド部22となり、一次電鋳層41の開口部42を埋める三次パターンレジスト48が、支持突起15のアンカー部20の大径部23と小径部24となる。また、アンカー部20に連続して一次電鋳層41の上方に伸びる三次パターンレジスト48が支柱部21となる。
ガイド部22の最下端部の外径寸法を、ホルダー部16のテーパー部17の最上端部の内径寸法よりも大きくして、ガイド部22外周縁がホルダー部16の通孔の周縁部に受け止められる形態を採ることができる。これによれば、先のテーパー部17と大径部23との係合等と相俟って、支持突起15の抜け落ちを防止することができる。
(第2実施形態) 図5ないし図7に、本発明の第2実施形態に係る半田ボールの配列用マスクを示す。図5に示すように、この第2実施形態に係る配列用マスク1では、ホルダー部16が、マスク本体10の厚み寸法の全部に亘って、上方に行くに従って漸次内径寸法が大きくなる上拡がり状のテーパー部17として形成されている点、および該テーパー部17に対応して、支持突起15のアンカー部20が上拡がりテーパー状に形成されている点が、先の第1実施形態と相違する。それ以外の点は、先の第1実施形態と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6および図7に本実施形態に係る配列用マスク1の製造方法を示す。まず、図6(a)に示すごとく、導電性を有する例えばステンレス製や真ちゅう鋼製の母型30の表面にフォトレジスト層31を形成する。このフォトレジスト層31は、ネガタイプの感光性ドライフォトレジストを、所定に高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により形成した。次いで、フォトレジスト層31の上に、前記のホルダー部16のテーパー部17に対応する透光孔32を有するパターンフィルム33(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外線光ランプ34で紫外線光を照射して露光を行った。ここでは、紫外線光ランプ34から拡散光を照射することにより、フォトレジスト層31に対して下拡がりのテーパー状に露光を行った。次いで、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図6(b)に示すように、テーパー部17に対応するレジスト体35aを有する一次パターンレジスト35を母型30上に形成した。
続いて、図6(c)に示すように、ペースト状のレジスト36をコートした後に、通孔12に対応する透光孔38bを有するパターンフィルム39(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外線光ランプ34を照射して露光を行った。ここでは、上下方向に指向性を有する紫外線光を照射した。次いで、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図6(d)に示すように、通孔12に対応するレジスト体40bを有する二次パターンレジスト40を母型30上に形成した。
続いて、上記母型30を所定の条件に建浴した電鋳槽に入れ、図6(e)に示すごとく、先のレジスト体35a・40bで覆われていない母型30の表面にニッケル等の電着金属を電鋳して、マスク本体10に相当する一次電鋳層41を形成した。ここでは、母型30の略全面にわたって、一次電鋳層41を形成した。次に、一次電鋳層41およびレジスト体35a・40bの表面に研磨処理を施して、両者の表面を面一状としてから、図6(f)に示すように、一次および二次パターンレジスト35・40(レジスト体35a・40b)を溶解除去して、母型30と一次電鋳層41とからなる中間成形品を得た。図6(f)に示すように、一次電鋳層41には、前記テーパー部17に相当する開口部42が形成される。
続いて、エッチング液(塩化第2鉄等)によるスプレーエッチングにより、図7(a)に示すごとく、一次電鋳層41の開口部42の直下の母型30を腐食させて、母型30に上面が開口部42に連通する上拡がり状の凹穴43を形成した。このときの凹穴43の深さ寸法等は、エッチング液の濃度やエッチング時間等の腐食条件を変化させることにより、任意に調節できる。
凹穴43や一次電鋳層41に付着している酸化皮膜を周知の方法で除去したのち、図7(b)に示すごとく、凹穴43および開口部42を埋めるように、ペースト状のソルダーレジスト45をコートした。次に、前記支柱部21に対応する透光孔46を有するパターンフィルム47(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外線光ランプ34より上下方向に指向性を有する紫外線光を照射して露光を行った。透光孔46の開口寸法は、開口部42の上端部の開口寸法よりも大径に設定した。
次いで、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図7(c)に示すように、支持突起15となるレジスト体48aを有する三次パターンレジスト48を母型30上に形成した。なお、三次パターンレジスト48を形成した後にベーキングなどの脱落防止処理を行うことができ、これにより、支持突起15となる三次パターンレジスト48と、マスク本体10となる一次電鋳層41との密着がより強固なものとなる。
次に、図7(d)に示すごとく、母型30より一次電鋳層41と三次パターンレジスト48を剥離することによって、支持突起15が樹脂により形成された配列用マスク1を得ることができた。具体的には、母型30の凹穴43を埋める三次パターンレジスト48が、支持突起15のガイド部22となり、一次電鋳層41の開口部42を埋める三次パターンレジスト48が、支持突起15のアンカー部20となる。また、アンカー部20に連続して一次電鋳層41の上方に伸びる三次パターンレジスト48が支柱部21となる。
本実施形態に係るマスク1においては、マスク本体10側のホルダー部16に、支持突起15のアンカー部20を埋設したので、強固に支持突起15の下方への抜け止めが図れ、支持突起15が不用意に抜け外れたり、倒れ変形したりすることがない。
より詳しくは、ホルダー部16を、上方側に形成された上拡がりテーパー状のテーパー部17に構成したので、アンカー部20の周縁面がホルダー部16のテーパー部17に受け止められる。したがって、支持突起15が下方に抜け落ちること、および倒れ変形することを確実に防ぐことができる。
また、ガイド部22の最下端部の外径寸法を、アンカー部20の最上端部の内径寸法よりも大きくしたので、これに拠っても、支持突起15の下方への抜け落ちを確実に防ぐことができる。
さらに、支柱部21の外径寸法を、ホルダー部16の最下端部の内径寸法よりも大きなものとしたので、支柱部21の上端面がマスク本体10の下面に当接して突っ張ることに由来する、支持突起15の倒れ防止効果も期待できる。
マスク本体10の上面にガイド部22を突出状に形成していると、該ガイド部22により半田ボール2を通孔12側に移動案内することができるので、迅速に各通孔12内に半田ボール2を落とし込むことができ、半田ボール2の投入作業の作業効率の向上を図ることができる。また、ガイド部22で通孔12側に半田ボール2を移動案内することができるので、各通孔12内に確実に半田ボール2を落とし込むことができ、したがって、各通孔12に対する半田ボール2のボール落ちが生じ難く、信頼性に優れた配列用マスクを得ることができる。
支持突起15が樹脂で形成されていると、マスク本体10の全体に対して磁力を均一に作用させることができる。したがって、支持突起15を磁性体で形成する形態に比べて、ワーク3に対する密着性に優れた配列用マスク1を得ることができる。ワーク3から配列用マスク1を取り外す際の版離れも良好である。また、支持突起15を樹脂製とすることで、支持突起15にクッション性を付与して、衝撃緩和作用の向上を図ることができるので、配列用マスク1のワーク3に対する設置作業や取外作業時に、支持突起15によりワーク3が損傷する不具合の発生を抑えることもできる。
(第3実施形態) 図8に、本発明の第3実施形態に係る半田ボールの配列用マスクを示す。本実施形態に係る配列用マスク1では、ホルダー部16が、マスク本体10の厚み寸法の全部に亘って、均一な内径寸法を有するストレート部18として形成されている点、および該ストレート部18に対応して、支持突起15のアンカー部20が、上下方向の外径寸法が均一なストレート状に形成されている点が、先の第1実施形態と相違する。
それ以外の点は、先の第1実施形態と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態に係る配列用マスク1の製造方法は、第2実施形態の図6および図7に示す製造方法と略同一である。すなわち、図6(a)、(b)、(c)、(d)において、紫外線光ランプ34から上下方向に指向性のある紫外線光を照射し、上下方向における外径寸法が均一なストレート状のレジスト体35aおよびレジスト体40bを有するパターンレジスト40を形成すればよく、それ以外の点は、図6および図7と同様である。
(第4実施形態) 図9に、本発明の第4実施形態に係る半田ボールの配列用マスクを示す。そこでの配列用マスク1は、第1実施形態の配列用マスク(図1)からガイド部22を省いている。それ以外の点は、第1実施形態と同様であるので、同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。本実施形態に係る配列用マスク1は、図4(a)の母型30に対するエッチング工程を省略することで製造することができる。
(第5実施形態) 図10に、本発明の第5実施形態に係る半田ボールの配列用マスクを示す。そこでの配列用マスク1は、第2実施形態の配列用マスク(図5)からガイド部22を省いている。それ以外の点は、第2実施形態と同様であるので、同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。本実施形態に係る配列用マスク1は、図7(a)の母型30に対するエッチング工程を省略することで製造することができる。
(第6実施形態) 図11に、本発明の第6実施形態に係る半田ボールの配列用マスクを示す。そこでの配列用マスク1は、第3実施形態の配列用マスク(図8)からガイド部22を省いている。それ以外の点は、第2実施形態と同様であるので、同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
(第7実施形態) 図12ないし図14に、本発明の第7実施形態に係る半田ボールの配列用マスクを示す。図12に示すように、この配列用マスク1は、ホルダー部16が、下向きの受面を有し、上下方向に亘って内径寸法が均一なストレート状の陥没穴として形成されており、そこに支持突起15のアンカー部20が埋め込まれている。マスク本体10は、ホルダー部16を有する下層10aと、該下層10aの上面に密着形成された上層10bとで構成される。
図13および図14に、本実施形態に係る配列用マスク1の製造方法を示す。まず、図13(a)に示すごとく、導電性を有する例えばステンレス製や真ちゅう鋼製の母型30の表面にフォトレジスト層31を形成する。このフォトレジスト層31は、ネガタイプの感光性ドライフォトレジストを、所定に高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により形成した。次いで、フォトレジスト層31の上に、前記の通孔12に対応する透光孔62を有するパターンフィルム63(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外線光ランプ34で紫外線光を照射して露光を行った。ここでは、紫外線光ランプ34から上下方向に指向性を有する紫外線光を照射した。次いで、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図3(b)に示すように、通孔12にレジスト体65aを有する一次パターンレジスト65を母型30上に形成した。
続いて、上記母型30を所定の条件に建浴した電鋳槽に入れ、図13(c)に示すごとく、先のレジスト体65aで覆われていない母型30の表面にニッケル等の電着金属を電鋳して、マスク本体10の上層10bに相当する一次電鋳層66を形成した。ここでは、母型30の略全面にわたって、レジスト体65aの高さを超えて一次電鋳層66を形成した。次に、一次電鋳層66およびレジスト体65aの表面に研磨処理を施して、両者の表面を面一状としてから、図13(d)に示すように、一次パターンレジスト65(レジスト体65a)を溶解除去して、母型30と一次電鋳層66とからなる中間成形品を得た。
次に、図13(e)に示すごとく、一次電鋳層66の高さ寸法を超えて、ペースト状のレジスト67をコートした後に、ホルダー部16に対応する透光孔69a、および通孔12に対応する透光孔69bを有するパターンフィルム69(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外線光ランプ34を照射して露光を行った。ここでは、上下方向に指向性を有する紫外線光を照射した。次いで、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図13(f)に示すように、ホルダー部16に対応するレジスト体70a、および通孔12に対応するレジスト体70bを有する二次パターンレジスト70を、母型30および一次電鋳層66上に形成した。
続いて、上記母型30を所定の条件に建浴した電鋳槽に入れ、図14(a)に示すごとく、先のレジスト体70a・70bで覆われていない一次電鋳層66の表面にニッケル等の電着金属を電鋳して、マスク本体10の下層10aに相当する二次電鋳層71を形成した。次に、二次電鋳層71の高さ寸法を揃えることを目的として、該二次電鋳層71の表面に研磨処理を施してから、図14(b)に示すように、二次パターンレジスト70(レジスト体70a・70b)を溶解除去した。レジスト体70aの溶解除去により、ホルダー部16に対応する開口部72が形成され、レジスト体70bの溶解除去により、通孔12に対応する開口部73が形成された。
次に、図14(c)に示すように、開口部72・73を埋めるように、ペースト状のレジスト75をコートしてから、支柱部21に対応する透光孔76を有するパターンフィルム77(ガラスマスク)を密着し、紫外線光ランプ34から紫外線光を照射して露光を行った。ここでは、上下方向に指向性を有する紫外線光を照射した。次いで、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図14(d)に示すように、支持突起15となるレジスト体78aを有する三次パターンレジスト78を形成した。なお、なお、三次パターンレジスト78を形成した後にベーキングなどの脱落防止処理を行うことができ、これにより、支持突起15となる三次パターンレジスト78と、マスク本体10となる一次・二次電鋳層66・71との密着がより強固なものとなる。
次に、図14(e)に示すごとく、母型30より一次電鋳層66と二次電鋳層71と三次パターンレジスト78とを剥離することにより、支持突起15が樹脂により形成された配列用マスク1を得ることができた。
本実施形態に係る配列用マスク1においては、マスク本体10に凹み形成されたホルダー部16に、支持突起15のアンカー部20を埋設したので、強固に支持突起15の下方への抜け止めが図れ、支持突起15が不用意に抜け外れたり、倒れ変形したりすることがない。
さらに、支柱部21の外径寸法を、ホルダー部16の最下端部の内径寸法よりも大きなものとしたので、支柱部21の上端面がマスク本体10の下面に当接して突っ張ることに由来する、支持突起15の倒れ防止効果も期待できる。
支持突起15が樹脂で形成されていると、マスク本体10の全体に対して磁力を均一に作用させることができる。したがって、支持突起15を磁性体で形成する形態に比べて、ワーク3に対する密着性に優れた配列用マスク1を得ることができる。ワーク3から配列用マスク1を取り外す際の版離れも良好である。また、支持突起15を樹脂製とすることで、支持突起15にクッション性を付与して、衝撃緩和作用の向上を図ることができるので、配列用マスク1のワーク3に対する設置作業や取外作業時に、支持突起15によりワーク3が損傷する不具合の発生を抑えることもできる。
(第8実施形態) 図15に、本発明の第8実施形態に係る半田ボールの配列用マスクを示す。そこでの配列用マスク1は、ホルダー部16が、下向きの受面を有する上拡がりテーパー状の陥没穴として形成されている点が、先の第7実施形態(図12参照)と相違する。つまり、ホルダー部16が、上拡がり状のテーパー部17として形成されている。また、テーパー部17に対応して、支持突起15のアンカー部20が、上拡がり状に形成されている。それ以外の点は、先の第7実施形態と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
(第9実施形態) 図16ないし図18に、本発明の第9実施形態に係る半田ボールの配列用マスクを示す。図16に示すように、本実施形態に係る配列用マスク1は、支持突起15が、マスク本体10に貫通形成されたホルダー部16に埋め込み固定される脱落防止用のアンカー部20と、該アンカー部20に連設されて、マスク本体10の下面から突出する支柱部21と、アンカー部20の上端に連続して、マスク本体10の上面に突出形成され、マスク本体10上に載置された半田ボール2をボール用通孔12に導くためのガイド部22とを含むものとしている。
ホルダー部16は、マスク本体10の上方側に位置し、上方に行くに従って漸次内径寸法が大きくなる上拡がりテーパー状に形成されたテーパー部17と、このテーパー部17に連通して、該テーパー部17の最下部と同一の内径寸法で、マスク本体10の下方側にストレート状に形成されたストレート部18とで構成されている。
そのうえで、この配列用マスク1では、ホルダー部16のテーパー部17の上端部の内径寸法、すなわちアンカー部20の上端部の外径寸法と、ガイド部22の下端部の外径寸法とが一致している点が、先の第3実施形態(図8)と相違する。
図17および図18に本実施形態に係る配列用マスク1の製造方法を示す。まず、図17(a)に示すごとく、導電性を有する例えばステンレス製や真ちゅう鋼製の母型30の表面にフォトレジスト層31を形成する。このフォトレジスト層31は、ネガタイプの観光性ドライフォトレジストを、所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により形成した。次いで、フォトレジスト層31の上に、前記のホルダー部16のストレート部18に対応する透光孔32a、および通孔12に対応する透光孔32bを有するパターンフィルム33(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外線光ランプ34で紫外線光を照射して露光を行った。ここでは、紫外線光ランプ34から上下方向に指向性を有する紫外線光を照射することにより、フォトレジスト層31に対してストレート状に露光を行った。次いで、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図17(b)に示すように、ストレート部18に対応するレジスト体35a、および通孔12に対応するレジスト体35bを有する一次パターンレジスト35を母型30上に形成した。
続いて、上記母型30を所定の条件に建浴した電鋳槽に入れ、図17(c)に示すごとく、先のレジスト体35a・35bで覆われていない母型30の表面にニッケル等の電着金属を電鋳して、マスク本体10に相当する一次電鋳層41を形成した。ここでは、母型30の略全面にわたって、一次電鋳層41を形成した。次に、一次電鋳層41およびレジスト体35a・35bの表面に研磨処理を施して、両者の表面を面一状としてから、図17(d)に示すように、一次パターンレジスト35(レジスト体35a・35b)を溶解除去して、母型30と一次電鋳層41とからなる中間成形品を得た。図17(d)に示すように、一次電鋳層41には、ホルダー部16に相当する開口部42aと通孔12に相当する開口部42bが形成される。
続いて、エッチング液(塩化第2鉄等)によるスプレーエッチングにより、図18(a)に示すごとく、一次電鋳層41の開口部42aの直下の母型30を選択的に腐食させて、母型30に上面が開口部42に連通する上拡がり状の凹穴43を形成した。同時に、開口部42aの下端周縁が腐食されて、下拡がりテーパー状のテーパー部17が形成される。これにて、テーパー部17と、該テーパー部17の下端縁に連続する上拡がり状の凹穴43を形成した。このときの凹穴43の深さ寸法やテーパー部17の侵食幅等は、エッチング液の濃度やエッチング時間等の腐食条件を変化させることにより、任意に調節できる。
凹穴43や一次電鋳層41に付着している酸化皮膜を周知の方法で除去したのち、図18(b)に示すごとく、凹穴43および開口部42a・42bを埋めるように、ペースト状のソルダーレジスト45をコートした。次に、前記支柱部21に対応する透光孔46を有するパターンフィルム47(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外線光ランプ34より上下方向に指向性を有する紫外線光を照射して露光を行った。透光孔46の開口寸法は、開口部42aの上端部の開口寸法よりも大径に設定した。
次いで、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図18(c)に示すように、支持突起15となるレジスト体48aを有する三次パターンレジスト48を母型30上に形成した。なお、三次パターンレジスト48を形成した後にベーキングなどの脱落防止処理を行うことができ、これにより、支持突起15となる三次パターンレジスト48と、マスク本体10となる一次電鋳層41との密着がより強固なものとなる。
次に、図18(d)に示すごとく、母型30より一次電鋳層41と三次パターンレジスト48を剥離することによって、支持突起15が樹脂により形成された配列用マスク1を得ることができた。具体的には、母型30の凹穴43を埋めていた三次パターンレジスト48が、支持突起15のガイド部22となり、一次電鋳層41の開口部42を埋める三次パターンレジスト48が、支持突起15のアンカー部20となる。また、アンカー部20に連続して一次電鋳層41の上方に伸びる三次パターンレジスト48が支柱部21となる。
本実施形態に係るマスク1においては、マスク本体10側のホルダー部16に、支持突起15のアンカー部20を埋設したので、強固に支持突起15の下方への抜け止めが図れ、支持突起15が不用意に抜け外れたり、倒れ変形したりすることがない。
より詳しくは、ホルダー部16を、上方側に形成された上拡がりテーパー状のテーパー部17に構成したので、アンカー部20の周縁面がホルダー部16のテーパー部17に受け止められる。したがって、支持突起15が下方に抜け落ちること、および倒れ変形することを確実に防ぐことができる。
さらに、支柱部21の外径寸法を、ホルダー部16の最下端部の内径寸法よりも大きなものとしたので、支柱部21の上端面がマスク本体10の下面に当接して突っ張ることに由来する、支持突起15の倒れ防止効果も期待できる。
マスク本体10の上面にガイド部22を突出状に形成していると、該ガイド部22により半田ボール2を通孔12側に移動案内することができるので、迅速に各通孔12内に半田ボール2を落とし込むことができ、半田ボール2の投入作業の作業効率の向上を図ることができる。また、ガイド部22で通孔12側に半田ボール2を移動案内することができるので、各通孔12内に確実に半田ボール2を落とし込むことができ、したがって、各通孔12に対する半田ボール2のボール落ちが生じ難く、信頼性に優れた配列用マスクを得ることができる。
支持突起15が樹脂で形成されていると、マスク本体10の全体に対して磁力を均一に作用させることができる。したがって、支持突起15を磁性体で形成する形態に比べて、ワーク3に対する密着性に優れた配列用マスク1を得ることができる。ワーク3から配列用マスク1を取り外す際の版離れも良好である。また、支持突起15を樹脂製とすることで、支持突起15にクッション性を付与して、衝撃緩和作用の向上を図ることができるので、配列用マスク1のワーク3に対する設置作業や取外作業時に、支持突起15によりワーク3が損傷する不具合の発生を抑えることもできる。
上記実施形態においては、支持突起15は樹脂で形成したが、本発明はこれに限られず、金属や非磁性金属により、支持突起15を形成してもよい。この場合には、電鋳により支持突起15を形成することができる。
テーパー部や凹穴の形成は、エッチングに限らず、電解研磨により行うことができる。また、エッチングや電解研磨に先立って、凹穴の形成箇所以外がエッチング等されないように、母型30の表面に、凹穴に対応する開口を有するレジスト層を形成してもよい。
また、上記実施形態においては、通孔12を有するマスク本体10を用意し、マスク本体10のホルダー部16を形成する位置にエッチングを施して、所望の凹み形状や貫通形状のホルダー部16を形成する方法も考えられる。
上記の各実施形態においては、支柱部21の上端部の外形寸法(外径寸法)は、アンカー部20の下端部の外形寸法(外径寸法)よりも大きく設定されていたが、両寸法は同一寸法とすることもできる。
本発明の第1実施形態に係る半田ボールの配列用マスクの概略構成を示す、縦断側面図である。 半田ボールの配列用マスクの全体構造を説明するための斜視図である。 (a)〜(f)は、第1実施形態に係る配列用マスクの製造方法を説明するための図である。 (a)〜(d)は、第1実施形態に係る配列用マスクの製造方法を説明するための図である。 第2実施形態に係る半田ボールの配列用マスクの概略構成を示す、縦断側面図である。 (a)〜(f)は、第2実施形態に係る配列用マスクの製造方法を説明するための図である。 (a)〜(d)は、第2実施形態に係る配列用マスクの製造方法を説明するための図である。 第3実施形態に係る半田ボールの配列用マスクの概略構成を示す、縦断側面図である。 第4実施形態に係る半田ボールの配列用マスクの概略構成を示す、縦断側面図である。 第5実施形態に係る半田ボールの配列用マスクの概略構成を示す、縦断側面図である。 第6実施形態に係る半田ボールの配列用マスクの概略構成を示す、縦断側面図である。 第7実施形態に係る半田ボールの配列用マスクの概略構成を示す、縦断側面図である。 (a)〜(f)は、第7実施形態に係る配列用マスクの製造方法を説明するための図である。 (a)〜(d)は、第7実施形態に係る配列用マスクの製造方法を説明するための図である。 第8実施形態に係る半田ボールの配列用マスクの概略構成を示す、縦断側面図である。 第9実施形態に係る半田ボールの配列用マスクの概略構成を示す、縦断側面図である。 (a)〜(d)は、第9実施形態に係る配列用マスクの製造方法を説明するための図である。 (a)〜(d)は、第9実施形態に係る配列用マスクの製造方法を説明するための図である。
符号の説明
1 配列用マスク
2 半田ボール
3 ワーク
10 マスク本体
12 ボール用通孔
15 支持突起
16 ホルダー部
17 テーパー部
18 ストレート部
20 アンカー部
21 支柱部
22 ガイド部
23 大径部
24 小径部
30 母型
35 一次パターンレジスト
35a・35b レジスト体
41 電鋳層
42a・42b 開口部
43 凹穴
45 レジスト
48 二次パターンレジスト
48a レジスト体

Claims (9)

  1. 所定の配列パターンに対応したボール用通孔(12)を有し、このボール用通孔(12)内に半田ボール(2)を振り込むことで、ワーク(3)上の所定位置に半田ボール(2)を搭載するための配列用マスクであって、
    前記パターンに対応する多数個のボール用通孔(12)を有する平板状のマスク本体(10)と、該マスク本体(10)の下面から突出して、ワーク(3)との対向間隙を確保する支持突起(15)とを備え、
    前記支持突起(15)が、マスク本体(10)に凹み形成、或いは貫通形成されたホルダー部(16)に埋め込み固定される脱落防止用のアンカー部(20)と、該アンカー部(20)に連設されて、マスク本体(10)の下面から突出する支柱部(21)とを備えるものであることを特徴とする半田ボールの配列用マスク。
  2. ホルダー部(16)は、マスク本体(10)に貫通孔状に形成されており、
    アンカー部(20)の上端に連続して、マスク本体(10)の上面に突出形成され、マスク本体(10)上に載置された半田ボール(2)をボール用通孔(12)に導くためのガイド部(22)が形成されている請求項1記載の半田ボールの配列用マスク。
  3. 前記ガイド部(22)の下端部における外径寸法が、ホルダー部(16)の最上部の内径寸法以上に設定されている請求項2記載の半田ボールの配列用マスク。
  4. ホルダー部(16)が、上方に行くに従って漸次内径寸法が大きくなる上拡がりテーパー状に形成されており、
    前記支柱部(21)の上端部における外径寸法が、ホルダー部(16)の下端における内径寸法よりも大きく設定されている請求項1ないし3のいずれかに記載の半田ボールの配列用マスク。
  5. ホルダー部(16)が、マスク本体(10)の上方側に位置し、上方に行くに従って漸次内径寸法が大きくなる上拡がりテーパー状に形成されたテーパー部(17)と、このテーパー部(17)に連通して、該テーパー部(17)の最下部と同一の内径寸法で、マスク本体(10)の下方側にストレート状に形成されたストレート部(18)とで構成されており、
    前記支柱部(21)の上端部における外径寸法が、ストレート部(18)の内径寸法よりも大きく設定されている請求項1ないし3のいずれかに記載の半田ボールの配列用マスク。
  6. 平板状のマスク本体(10)と、所定の配列パターンに対応してマスク本体(10)に開設された多数個の通孔(12)と、マスク本体(10)の下面から突設されて、ワーク(3)との対向間隙を確保する支持突起(15)とを備えており、
    通孔(12)に半田ボール(2)を振り込むことで、ワーク(3)の所定位置に半田ボール(2)を搭載する半田ボールの配列用マスクの製造方法であって、
    支持突起(15)は、マスク本体(10)に貫通形成されたホルダー部(16)に埋め込み固定される脱落防止用のアンカー部(20)と、該アンカー部(20)に連設されて、マスク本体(10)の下面から突出する支柱部(21)とを含むものであり、
    母型(30)の表面に、通孔(12)およびホルダー部(16)に対応するレジスト体(35a・35b)を有する一次パターンレジスト(35)を形成する工程と、
    レジスト体(35a・35b)を用いて、母型(30)上に電着金属を電鋳して、マスク本体(10)となる電鋳層(41)を形成する電鋳工程と、
    一次パターンレジスト(35)を除去して、通孔(12)に対応する開口部(42b)、およびホルダー部(16)に対応する開口部(42a)を形成する工程と、
    開口部(42a・42b)を埋めるように、レジスト(45)をコートしたのち、露光処理を行ってレジスト(45)を変質させることにより、支持突起(15)となるレジスト体(48a)を有する二次パターンレジスト(48)を形成する工程と、
    母型(30)から、電鋳層(41)および二次パターンレジスト(48)を剥離する工程とを含み、
    開口部(42a)を埋めるレジスト体(48a)によりアンカー部(20)が形成され、アンカー部(20)に連続して上方に伸びるレジスト体(48a)により支柱部(21)が形成されるようになっていることを特徴とする半田ボールの配列用マスクの製造方法。
  7. 二次パターンレジスト(48)の形成に先立って、ホルダー部(16)に対応する開口部(42a)から臨む母型(30)の表面に対してのみ、開口部(42a)に連通する凹穴(43)を形成する工程を含み、
    二次パターンレジスト(48)を形成する工程においては、凹穴(43)および開口部(42a・42b)を埋めるようにレジスト(45)をコートしたのち、露光処理を行ってレジスト(45)を変質させることにより、支持突起(15)となるレジスト体(48a)を形成しており、
    凹穴(43)を埋めるレジスト体(48a)によりガイド部(22)が形成されるようにしてある請求項6記載の半田ボールの配列用マスクの製造方法。
  8. 凹穴(43)が、エッチングや電解研磨により形成されることを特徴とする請求項7記載の半田ボールの配列用マスクの製造方法。
  9. 電鋳層(41)の開口部(42a)の下端周縁が、該開口部(42a)から臨む母型(30)の表面とともに除去されて、開口部(42a)の下端周縁に下拡がりテーパー状のテーパー部(17)が形成されており、
    母型(30)の表面に、該テーパー部(17)の下端縁に連続する上拡がり状の凹穴(43)が形成されている請求項6ないし8記載の半田ボールの配列用マスクの製造方法。
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